JPH09104706A - オレフイン重合のための二官能性エレクトロンドナー - Google Patents

オレフイン重合のための二官能性エレクトロンドナー

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JPH09104706A
JPH09104706A JP16690896A JP16690896A JPH09104706A JP H09104706 A JPH09104706 A JP H09104706A JP 16690896 A JP16690896 A JP 16690896A JP 16690896 A JP16690896 A JP 16690896A JP H09104706 A JPH09104706 A JP H09104706A
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JP
Japan
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catalyst
alkyl group
electron donor
carbon atom
bonded
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JP16690896A
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English (en)
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Edwar S Shamshoum
エドウオー・エス・シヤムシヨウム
David J Raucher
デイビツド・ジエイ・ローチヤー
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Fina Technology Inc
Original Assignee
Fina Technology Inc
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い触媒効率及び低いアタクテイックポリマ
ー生成を与えるオレフィン重合のための新規のチーグラ
ー−ナッタタイプの触媒システムの提供。 【解決手段】 通常のチーグラー−ナッタタイプ触媒と
下記式 【化1】 式中、Rは、ケイ素原子に結合する、第1炭素原子を
含む末端置換されたアルキル基であり、R、R及び
は、それぞれ独立して、アルキル基または、アリー
ル基であり、そして、Rは、ケイ素原子に結合する、
第1炭素原子を含む末端置換されたアルキル基であるで
表されるエレクトロンドナーを組み合わせた新規の触媒
システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】技術分野 本発明は、チタン触媒と、下記式
【0002】
【化4】
【0003】式中、Rは、ケイ素原子に結合する、第
1炭素原子を含む末端置換されたアルキル基であり、R
、R及びRは、アルキル基または、アリール基で
あり、そして、Rは、ケイ素原子に結合する、第1炭
素原子を含むアルキル基であるエレクトロンドナー(e
lectron donor)化合物の組み合わせを含
むオレフィン重合のための触媒系を提供する。
【0004】先行技術の説明 オレフィン重合のための触媒系は、当該技術分野におい
てよく知られている。典型的には、これらの系は、チー
グラー−ナッタ型重合触媒、通常はオルガノアルミニウ
ム化合物である共触媒、及びエレクトロンドナー化合物
を含有する。このような触媒系の例は、下記米国特許第
4,107,413号、第4,294,721号、第
4,439,540号、第4,115,319号、第
4,220,554号、第4,460,701号、及び
第4,562,173号にしめされており、これらの特
許の開示は、本明細書に参照として編入される。これら
は主としてプロピレン及びエチレンの重合のために設計
された触媒及び触媒系に関する、発行された特許の幾つ
かにすぎない。
【0005】チーグラー−ナッタ型重合触媒は基本的に
遷移金属、例えば、チタン、クロムまたはバナジウムの
ハロゲン化物と金属ハイドライド及び/または金属アル
キル、典型的にはオルガノアルミニウム化合物から誘導
された錯体である。該触媒は通常アルキルアルミニウム
と錯体を形成しているマグネシウム化合物に担持された
ハロゲン化チタンを含んでなる。
【0006】これらの重合触媒は、触媒の世代を更新す
ることにより発達して来た。上記参照特許に開示された
触媒は、主として第3世代触媒と考えられている。世代
が新しくなるごとに触媒特性が改善されてきている。
【0007】改良触媒に加えて、活性化方法の改善もま
た触媒効率を向上させている。最も最近の発見には反応
領域への導入に先立つ触媒の初期重合(pre−pol
ymerization)方法がある。この方法は、米
国特許第4,767,735号に開示され、その開示さ
れた内容は、ここに参照として編入される。
【0008】新触媒及び新しい反応方法の発達に加え、
全触媒系を形成するにあたり、新世代触媒とともに使用
される適切な共触媒またはエレクトロンドナーの発見も
重合技術分野に大きな利益となっている。このような全
触媒系において、共触媒は、触媒を活性化させ、重合鎖
を開始をもたらす。新世代触媒と良好に機能する該共触
媒はオルガノアルミニウム化合物、最も典型的にはトリ
エチルアルミニウム(TEAl)または他のトリアルキ
ルアルミニウムである。他の有用なオルガノアルミニウ
ム化合物にはアルキルアルミニウムジハライド、トリア
ルコキシアルミニウム、ジアルキルアルミニウムハライ
ド、及びトリイソブチルアルミニウムが含まれる。
【0009】エレクトロンドナー化合物は、アタクテイ
ック生成物の生成を減少させ、アイソタクテイックポリ
マーの生成をコントロールし、そして増加させるため
に、重合反応に使用される。「Makromol.ch
em.,harkonen et al, vol.1
92,p2857(1991)」及び「Catalyt
ic Olefin Polymerization
(keii,T.,Soga,k.,Eds.,Els
evier:New York,1990)Harko
nen et al, p87」に開示された業績によ
ると、ドナーのある効果はその構造に影響されることが
あり、そして高性能アルコキシシランドナーは少なくと
も2つのアルコキシ基、好ましくはメトキシ基、及び1
つか2つの枝分かれしたアルキル基を含むことを示唆し
ている。他の業績によると、良好なドナーには少なくと
も1つの2級または3級炭素を含有するバルキーアルキ
ル(bulky alkyl)またはシクロアルキル基
とともに好ましくはジメトキシ構造を有するが、しかし
2級アルキル基は、第1炭素を有することが示唆され
る。このようなエレクトロンドナーの1つのグループ
は、米国特許第4,927,797号に開示される。
【0010】本発明はこのようにエレクトロンドナーと
して機能する化合物群の発見からなる。特定の化合物群
がチーグラー−ナッタ型触媒とともに使用されて、二官
能性エレクトロンドナーとして機能することが驚くべき
ことに発見された。
【0011】発明の要約 本発明はオレフィン重合のための触媒系を提供すること
にある。その系において、チーグラー−ナッタ型の触媒
と特定のエレクトロンドナー化合物群の組み合わせを含
む。該触媒は、ジアルコキシマグネシウムとハロゲン化
チタンとの錯体を含んでなる新世代触媒である。新規な
エレクトロンドナーは、下記式、
【0012】
【化5】
【0013】式中、Rは、ケイ素原子に結合する、第
1炭素原子を含む末端置換されたアルキル基であり、R
、R及びRは、アルキル基または、アリール基で
あり、そして、Rは、ケイ素原子に結合する、第1炭
素原子を含むアルキル基であるのシラン化合物から選択
される。好適例としては、R1は炭素原子1〜3個(但
しアルキル置換基中の炭素原子を除く)を有する第1級
アルキル基であり、それは、下記式 N−R’−N’− 又は N−R’− ここでN及びN’はエレクトロン供与基、例えばアミノ
基(それぞれ、NH2−及び−NH−)であり、R’は
炭素原子1〜3個を有する第1級アルキル基,もっとも
好適にはエチルまたはプロピルである、のアルキル置換
基により置換された末端炭素原子を有し、R2、R3及び
5はメチル、エチル、プロピル、またはブチルであ
り、そして同一である必要はなく、そしてR4は炭素原
子1〜3個を有する第1級アルキル基,もっとも好適に
はメチルであり、R1はもっとも好適には3−アミノプ
ロピルまたは3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル
であり、R4はもっとも好適にはメチルである。好適な
エレクトロンドナーは、3−アミノプロピルメチルジエ
トキシシラン(3−APMDS)または3−(2−アミ
ノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン[3(2
−AEA)PTS]または3(2−アミノエチルアミ
ノ)プロピルメチルジメトキシシラン[3ー(2−AE
A)PMDS]である。加えて、該系は、共触媒として
機能するオルガノアルミニウム化合物を含んでいてもよ
い。好適な共触媒はトリアルキルアルミニウム、もっと
も好適にはトリエチルアルミニウム(TEAl)であ
る。
【0014】本発明はまた上記の触媒系を提供する。該
系は1時間に触媒1グラムあたり重合体生成物が少なく
とも5kgの触媒効率によりオレフィンモノマーを重合
することができる。さらに該触媒系は、シランエレクト
ロンドナーと触媒のチタン成分のモル比として定義され
るSi/Ti比が2〜20の範囲で変化しても触媒1グ
ラムあたり重合体生成物が少なくとも5kgの触媒効率
を有することを特徴とする。さらに加えてキシレン可溶
物が20.00重量%未満のポリマー生成物を製造しつ
つ少なくとも5の触媒効率を有することを特徴とする。
【0015】該触媒は、該系がSi/Tiモル比が20
にまで変化してもキシレン可溶アタクテイック生成物の
が生成物の20.00重量%未満を保ち続けられるポリ
マー生成物を製造することができることを特徴とする。
【0016】本発明はまたオレフィンの重合のための方
法を提供する。該方法はチーグラー−ナッタ重合触媒を
オルガノアルミニウム化合物、好ましくはトリアルキル
アルミニウムと接触させ、オルガノアルミニウム化合物
に接触させるのと同時にもしくはその後、該触媒を上記
式のシラン化合物であるエレクトロンドナーと接触さ
せ、触媒と少量のモノマーとを接触させることにより触
媒を初期重合させ、そして触媒をオルガノアルミニウム
化合物、エレクトロンドナー及びモノマーを含む重合反
応領域へ導入することからなる。さらに、該方法は、反
応領域中のSi/Ti比が2〜20の範囲の間に、キシ
レン可溶物が20.00重量%未満のポリマー生成物を
取り出すことからなる。
【0017】発明の詳細な記述 本発明はプロピレンの重合に使用するためのエレクトロ
ンドナーとしての特定の化合物群とチーグラー−ナッタ
型触媒との組み合わせに関する。エレクトロンドナー
は、典型的にはチーグラー−ナッタ触媒と触媒系の製造
において2つのほうほうにおいて使用される。第1には
内部的エレクトロンドナーは、遷移金属ハライドが金属
ハイドライドまたは金属アルキルと反応する際の触媒生
成反応に使用することができる。内部的エレクトロンド
ナー(internal electron dono
rs)の例としては、アミン、アミド、エーテル、エス
テル、芳香族エステル、ケトン、ニトリル、ホスフィ
ン、スチビン、アージン(arsines),ホスホア
ミド、チオエーテル、チオエステル、アルデヒド、アル
コラート及び有機酸塩がある。触媒系におけるエレクト
ロンドナーの第2の使用としては外部的エレクトロンド
ナー及び重合反応における立体構造調整剤(stere
oregulator)としての使用がある。両方にお
いて同一の化合物を使用することもできるが、典型的に
はそれらは異なる。一般的な外部的エレクトロンドナー
は、有機ケイ素化合物、例えばシクロヘキシルメチルジ
メトキシシラン(CMDS)である。2つのタイプのエ
レクトロンドナーの記載が米国特許第4,535,06
8号に開示され、それはここに参照のため編入される。
【0018】本発明は、外部的エレクトロンドナー(e
xternal electrondonor)に特に
関するために、本明細書において使用される「エレクト
ロンドナー」という語は、外部的ドナー(extern
al donor)を指す。外部的エレクトロンドナー
は、生成するポリマーのアタクテイックフォームの量を
調整する立体構造調整剤として作用する。それはまた、
アイソタクテイックポリマーの生成をも増加させること
ができる。有機ケイ素化合物は。当該技術分野において
エレクトロンドナーとして使用されることが知られてい
る。有機ケイ素化合物であるエレクトロンドナーの例は
米国特許第4,218,339号、第4,395,36
0号、第4,328,122号、第4,473,660
号及び第4,927,797号に開示される。
【0019】特定の化合物群が従来のチーグラー−ナッ
タ触媒にたいしてエレクトロンドナーとして機能するこ
とが見いだされた。本発明においては、従来のいかなる
チーグラー−ナッタ遷移金属触媒成分をも使用すること
ができる。化合物は、好ましくは一般式MR+x(ここ
でMは金属であり、Rはハロゲン又はヒドロカルボキシ
ルであり、xは金属の原子価である)である。好ましく
はMは、IVB、VB又はVIB属の金属であり、より好ま
しくはIVB属であり、最も好ましくはチタンである。R
は、好ましくは塩素、臭素、アルコキシまたフェノキシ
であり、より好ましくは塩素又はエトキシであり、最も
好ましくは塩素である。遷移金属化合物触媒成分の説明
例としては、TiCl4、TiBr4、Ti(OC25
3Cl、Ti(OC253Cl、Ti(OC372
2、Ti(OC6132Cl2、Ti(OC252
2、及びTi(OC1225)Cl3がある。遷移金属の
混合物もまた使用することができる。少なくとも1つの
遷移金属化合物が存在する限り、遷移金属化合物の数に
は制限がない。
【0020】担持される場合、担体は、従来のチーグラ
ー−ナッタ触媒のいかなる成分とも化学的に反応しない
不活性な固体であるべきである。担体は、好ましくはマ
グネシウム化合物である。触媒成分の担体源として使用
することができるマグネシウム化合物の例としては、マ
グネシウムハライド、ジアルコキシマグネシウム、アル
コキシマグネシウムハライド、マグネシウムオキシハラ
イド、ジアルキルマグネシウム、酸化マグネシウム、水
酸化マグネシウム及びマグネシウムのカルボキシレート
である。
【0021】従来のチーグラー−ナッタ触媒成分を製造
するのに適した内部的エレクトロンドナー化合物は、エ
ーテル、ケトン、ラクトン、窒素、リン及び/又は硫黄
原子を有するエレクトロンドナー化合物及び特定の級
(class)のエステルである。特に適するのはフタ
ル酸エステル、例えばジイソブチル、ジオクチル、ジフ
ェニル、及びベンジルブチルフタレート;マロン酸エス
テル、例えばジイソブチル、及びジエチルマロネート;
アルキル及びアリールピバレート;アルキル、シクロア
ルキル及びアリールマレネート;アルキル及びアリール
カーボネート、例えばジイソブチル、エチルフェニル及
びジフェニルカーボネート;琥珀酸エステル、例琥珀酸
モノ又はジエチルである。これらのフタル酸エステルが
好ましいドナーである。本発明に使用することができる
チーグラー−ナッタ触媒の一例としては新世代の、オレ
フィン重合のためのチーグラー型チタン触媒があり、そ
れは、米国特許第4,927,797号、第4,81
6,433号及び第4,839,321号に開示される
ように、(i)ジアルコキシマグネシウムを常温で液体
である芳香族炭化水素に懸濁させ、(ii)ジアルキルマ
グネシウムをハロゲン化チタンに接触させ、(iii)さ
らに、得られた生成物をハロゲン化チタンに接触させ、
そして、(ii)のハロゲン化チタンの処理の間の適当な
時点において、ジアルコキシマグネシウムを芳香族ジカ
ルボン酸ジエステルに接触させる方法により調製される
固体触媒成分からなる。これらの米国特許の開示は、こ
こに編入される。
【0022】触媒の調製に使用することができる好適な
芳香族炭化水素は、ベンゼン、キシレン、エチルベンン
ゼン、プロピルベンゼン及びトリメチルベンゼンがあ
る。フタル酸ジエステルが芳香族ジカルボン酸のジエス
テルとして好適に使用される。例としては、ジメチルフ
タレート、ジエチルフタレート、ジプロピルフタレー
ト、ジイソプロピルフタレート、ジブチルフタレート、
ジイソブチルフタレート、ジアミルフタレート、ジイソ
アミルフタレート、メチルブチルフタレート、エチルブ
チルフタレート、エチルイソブチルフタレート、及びエ
チルプロピルフタレートがある。適するチタンハライド
は、TiCl4、TiBr4、TiI4が含まれ、TiC
4が好ましい。
【0023】個々の成分の割合は重要ではなく触媒の性
能に合わせて変化させることができる。しかしながら、
一般に芳香族ジカルボン酸のジエステルは、ジアルコキ
シマグネシウム1グラム当たり0.01ないし2g、好
ましくは0.1ないし1g使用され、そしてチタンハラ
イドは、アルコキシマグネシウム1グラム当たり少なく
とも0.1g、好ましくは少なくとも1g使用される。
常温で液体である芳香族炭化水素の量は懸濁液を生成す
るのに十分な量である。
【0024】芳香族炭化水素中のジアルコキシマグネシ
ウムの懸濁は、室温ないし使用される芳香族炭化水素の
沸騰温度の範囲の温度で100時間まで、好ましくは1
0時間まで行われる。生成する懸濁液が均一溶液でない
ことが重要である。懸濁液とチタンハライドとの接触及
び該チタンハライドとの接触により得られる組成物の接
触は−20℃ないし使用されるチタンハライドの沸騰温
度の間の温度で行われ、好ましくは50ないし120℃
で、10分ないし10時間の間行われる。個々の成分を
十分に接触させることができるのであれば、成分を接触
させる方法は特に重要ではない。
【0025】本発明のエレクトロンドナーは、下記式
【0026】
【化6】
【0027】式中、Rは、ケイ素原子に結合する、第
1炭素原子を含む末端置換されたアルキル基であり、R
、R及びRは、アルキル基または、アリール基で
あり、そして、Rは、ケイ素原子に結合する、第1炭
素原子を含むアルキル基であるで表されるような有機ケ
イ素化合物を含む。本発明の好適例として、Rは、下
記式 N−R’−N’− または N−R’− 式中、N及びN’は、エレクトロン供与基、例えばアミ
ノ基(個々にNH2−及び−NH−)であり、R’は、
1〜3個の炭素原子を有する第1級アルキル基であり、
最も好ましくはエチル又はプロピルである、のアルキル
置換基により置換された末端炭素原子を有する、1〜3
個の炭素原子(アルキル置換基中の炭素原子を除く)を
有する第1級アルキル基であり、R2、R3及びR5は、
メチル、エチル又はプロピル基であり、そしてR4は1
〜3個の炭素原子を有する第1級アルキル基であり、最
も好ましくはメチルである。最も好ましいエレクトロン
ドナーは、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン
(3−APMDS)または3−(2−アミノエチルアミ
ノ)プロピルトリメトキシシラン[3(2−AEA)P
TS]または3(2−アミノエチルアミノ)プロピルメ
チルジメトキシシラン[3ー(2−AEA)PMDS]
である。本発明に記載されるエレクトロンドナーは、化
合物の安定性及びプラントにおける貯蔵、移送及び使用
を含む取り扱いの容易さにより限定を受けるかもしれな
い。
【0028】3−APMDS、3(2−AEA)PTS
及び3ー(2−AEA)PMDSエレクトロンドナーを
含む触媒系は、Si/Tiモル比が2〜20の間で、触
媒1グラムあたり1時間に少なくとも5kgのポリマー
生成物という効率を達成することを示している。最高の
効率を達成するのに最適なSi/Ti比は2〜10であ
る。本発明の触媒系は、アタクテイックポリマー又はキ
シレンに可溶成分の生成が、20.00重量%未満にコ
ントロールされるアイソタクテイック能力示しながら、
広い範囲のSi/Ti比(2〜20)にわたってこれら
の性能を達成することができる。
【0029】本発明は、触媒及び上記式により記述され
るエレクトロンドナーを使用し、(a)常用のチーグラ
ー−ナッタ触媒を選択し、(b)該触媒をオルガノアル
ミニウム化合物と接触させ、(c)該触媒を上記エレク
トロンドナーと接触させ、(d)該触媒を、該オルガノ
アルミニウム化合物、該エレクトロンドナー及び該モノ
マーを含有する重合反応領域に導入し (e)反応器からポリマー生成物を抽出するという工程
からなるオレフィンの重合のための方法をも提供する。
【0030】本触媒系は、知られているほぼいずれの商
業的重合方法においても使用することが可能であるが、
本発明の好ましい方法には、触媒をエレクトロンドナー
と接触させた後に少量のモノマーを触媒と接触させるこ
とによる初期重合が含まれる。初期重合方法の1つが、
米国特許第4,767,735号及び第4,927,7
97号に開示され、参照として編入される。これらの開
示に示されるように、触媒のキャリアーストリーム(c
arrier stream)が供給され、触媒は共触
媒又はオルガノアルミニウム化合物と接触し、該触媒は
エレクトロンドナーと接触し、該触媒流が比較的少量の
モノマーと重合するために接触し、触媒流は管状の反応
器中を通過し、そして初期重合された触媒及び触媒流が
重合反応領域へと導入される。エレクトロンドナーは共
触媒と同時に触媒と接触させてもよい。次に重合生成物
を反応器から取り出すことができる。上記式で記述され
るエレクトロンドナーとともに上記触媒を使用するにさ
いし、触媒は反応中のSi/Tiモル比が2〜20の間
で、5kg/g−cat・hの効率を達成することがで
きる。ポリマー生成物はまたキシレンに可溶成分の生成
が、20.00重量%未満という特徴を有する。
【0031】以下の実施例は、本発明及びその様々な長
所をより詳しく説明するものである。結果を表1〜3に
要約する。使用された触媒は米国特許第4,927,7
97号、第4,816,433号及び第4,839,3
21号に記載される原料及び方法により調製された。
【0032】実施例 実施例1 重合実験に先立ち、乾燥窒素によりパージを続けながら
少なくとも30分間100℃以上の温度に加熱すること
により残留する湿気と空気を反応器から除去した。加熱
に続き窒素下で反応器を室温(25℃)に冷却した。反
応器が室温で安定した後16mモルの水素と1.0Lの
プロピレンを加えた。反応器を1000rpmで撹拌
し、70℃の温度を上昇させた。1.0mモルのTEA
lと0.01mモルの3−APMDSを40ccの管状
反応器に加えた。鉱物油中に懸濁した10ミリグラムの
触媒を40ccの反応シリンダーに加えた。TEAlと
3−APMDSは、約5分間前もって接触させておき、
そして触媒は、TEAlと3−APMDS混合物と約2
分間接触させておく。管状反応器を次に反応器の導入部
分に装着しそして内容物を室温の液体プロピレンの入っ
た反応器中に流入させた。反応器中に存在した液体プロ
ピレンの全量は1.2Lであった。その後反応器の温度
は70℃に上昇した。重合反応を1時間続け、その時点
で過剰のプロピレンを排去(vent)し、反応器を室
温まで冷却することにより、反応を停止させた。反応器
を開き、ポリマー生成物を集め、乾燥させ分析した。触
媒効率は使用した触媒量にたいするポリマーの重量収量
により決定した。効率は触媒1グラムあたり1時間に得
られたポリマー生成物のキログラム数の形で報告され
た。Si/Tiモル比は使用した3−APMDSのモル
量を触媒のモル量で割ることにより計算した。キシレン
可溶物は、ポリマーを熱いキシレン中に溶解させ、次に
0℃に冷却し、アイソタクテイックポリマーを沈殿させ
ることにより計測した。キシレン可溶物は冷たいキシレ
ン中に可溶なポリマーの重量%である。加えて、ポリマ
ーの嵩密度は標準的な方法を用いて測定、計算された。
結果を表1に示す。
【0033】実施例2〜4 3−APMDSの全量を表1に示すとおり0.02mモ
ルから0.10mモルまで変化させた以外は実施例1の
手順を繰り返した。このことによりSi/Tiモル比は
20から2まで変化した。そして触媒効率及びキシレン
可溶物にたいするSi/Ti比の効果を示した。結果は
表1に示す。
【0034】実施例5〜8 3−APMDSを3(2−AEA)PTSに替えた以外
実施例1の手順を繰り返した。結果は表2に示す。
【0035】実施例9〜12 3−APMDSを3ー(2−AEA)PMDSに替えた
以外実施例1の手順を繰り返した。結果は表3に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】表1、2及び3に示される通り、触媒効率
は反応中のSi/Tiモル比が2〜20の間で、少なく
とも5kg/g−cat・hであり、Si/Ti比が2
から20まで増加するにつれて減少し、Si/Ti比が
2から10の間のある点で最高点に達する。二官能性エ
レクトロンドナーシステムは少なくとも5kg/g−c
at・hの効率を容易に達成することができる。また表
1に示される結果から分かるとおりSi/Ti比は2〜
20まで変化してもキシレンに可溶成分の生成は20.
00重量%未満である。
【0040】上記教示に照らして本発明は様々な形で実
施可能であることは明らかである。従って本発明は、特
許請求の範囲に記載した請求項の視野の中で本明細書に
記載されたのと異なる方法で実施されることが可能であ
る。
【0041】本発明の主な構成と態様は以下のとおりで
ある。
【0042】1.オレフィン重合及び共重合のための系
における、 (a)従来のチーグラー−ナッタ触媒成分 (b)下記式
【0043】
【化7】
【0044】式中、R1は、ケイ素原子に結合する、第
1炭素原子を含む末端置換されたアルキル基であり、R
2、R3及びR5は、それぞれ独立して、アルキル基また
は、アリール基であり、そして、R4は、ケイ素原子に
結合する、第1炭素原子を含む末端置換されたアルキル
基であるで表されるエレクトロンドナーを含んでなる組
み合わせ。
【0045】2.従来のチーグラー−ナッタ触媒成分
が、(i)ジアルコキシマグネシウムを常温で液体であ
る芳香族炭化水素に懸濁させ、(ii)ジアルコキシマ
グネシウムをハロゲン化チタンに接触させ、そしてさら
に、得られた生成物をハロゲン化チタンに接触させ、そ
して、(iii)(ii)のハロゲン化チタンの処理の
間の適当な時点において、ジアルコキシマグネシウムを
芳香族ジカルボン酸ジエステルに接触させる方法により
調製される固体触媒成分である、上記1記載の組み合わ
せ。
【0046】3、R1は、下記式 N−R’−N’− または N−R’− 式中、N及びN’は、電子供与基であり、R’は、1〜
3個の炭素原子を有する第1アルキル基である、の置換
アルキルにより置換された末端炭素原子を有する、1〜
3個の炭素原子を有する第1級アルキル基である、上記
1記載の組み合わせ。
【0047】4.N及びN’は、アミノ基である上記3
記載の組み合わせ。
【0048】5.R1は、3−アミノプロピル及び3−
(アミノエチルアミノ)プロピル基からなる群から選択
される上記4記載の組み合わせ。
【0049】6.R4は、1〜3個の炭素原子を有する
第1アルキル基である、第1の組み合わせ。
【0050】7.R4は、メチル基である、上記1記載
の組み合わせ。
【0051】8.R2、R3及びR5は、メチル基、エチ
ル基、プロピル基及びブチル基からなる群から選択され
る上記1記載の組み合わせ。
【0052】9.さらに、(c)オルガノアルミニウム
化合物を含んでなる、上記1記載の組み合わせ。
【0053】10、上記オルガノアルミニウム化合物
は、アルキルアルミニウム、アルキルアルミニウムジハ
ライド、トリアルコキシアルミニウム、ジアルキルアル
ミニウムハライド及びトリイソブチルアルミニウムから
なる群から選択されるオルガノアルミニウムである、上
記9記載の組み合わせ。
【0054】11.上記オルガノアルミニウム化合物
は、トリエチルアルミニウムである、上記10記載の組
み合わせ。
【0055】12.エレクトロンドナーが、3−アミノ
プロピルメチルジエトキシシラン(3−APMDS)ま
たは3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルトリメト
キシシラン[3(2−AEA)PTS]または3(2−
アミノエチルアミノ)プロピルメチルジメトキシシラン
[3ー(2−AEA)PMDS]からなる群より選択さ
れる上記1記載の組み合わせ。
【0056】13.エレクトロンドナーが、3−アミノ
プロピルメチルジエトキシシラン(3−APMDS)ま
たは3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルトリメト
キシシラン[3(2−AEA)PTS]または3(2−
アミノエチルアミノ)プロピルメチルジメトキシシラン
[3ー(2−AEA)PMDS]からなる群より選択さ
れる上記11記載の組み合わせ。
【0057】14.(a)従来のチーグラー−ナッタ触
媒成分 (b)下記式
【0058】
【化8】
【0059】式中、Rは、ケイ素原子に結合する、第
1炭素原子を含む末端置換されたアルキル基であり、R
、R及びRは、それぞれ独立して、アルキル基ま
たは、アリール基であり、そして、Rは、ケイ素原子
に結合する、第1炭素原子を含むアルキル基であるで表
されるエレクトロンドナー (c)オルガノアルミニウム化合物を含んでなる触媒系
であって、(i)化合物(b)中のSiの、化合物
(a)のTiに対するモル比であるSi/Tiが2〜2
0の範囲の間である場合に、1時間に触媒1グラムあた
り重合体生成物が少なくとも5キログラムである触媒効
率を有することを特徴とする、オレフィン重合及び共重
合のための触媒系。
【0060】15.従来のチーグラー−ナッタ触媒成分
が、(i)ジアルコキシマグネシウムを常温で液体であ
る芳香族炭化水素に懸濁させ、(ii)ジアルキルマグ
ネシウムをハロゲン化チタンに接触させ、そしてさら
に、得られた生成物をハロゲン化チタンに接触させ、そ
して、(iii)(ii)のハロゲン化チタンの処理の
間の適当な時点において、ジアルコキシマグネシウムを
芳香族ジカルボン酸ジエステルに接触させる方法により
調製される固体触媒成分を含んでなる、上記14記載の
組み合わせ。
【0061】16.Si/Tiモル比が2に下がる間
に、キシレンに可溶な成分が、ポリマー生成物の20.
00重量%未満にコントロールされるようにポリマー生
成物を生成するアイソタクテイック能力をさらに特徴と
する、上記14記載の系。
【0062】17.R1は、下記式 N−R’−N’− または N−R’− 式中、N及びN’は、エレクトロン供与基であり、R’
は、1〜3個の炭素原子を有する第1級アルキル基であ
る、の置換アルキルにより置換された末端炭素原子を有
する、1〜3個の炭素原子を有する第1級アルキル基で
ある、上記14記載の系。
【0063】18.N及びN’は、アミノ基である上記
17記載の組み合わせ。
【0064】19.R1は、3−アミノプロピル及び3
−(アミノエチルアミノ)プロピル基からなる群から選
択される上記14記載の組み合わせ。
【0065】20.R4は、1〜3個の炭素原子を有す
る第1級アルキル基である、上記1記載の組み合わせ。
【0066】21.R4は、メチル基である、上記1記
載の組み合わせ。
【0067】22.R2、R3及びR5は、メチル基、エ
チル基、プロピル基及びブチル基からなる群から選択さ
れる上記14記載の組み合わせ。
【0068】23.触媒が、初期重合化される上記14
記載の系。
【0069】24.上記オルガノアルミニウム化合物
は、アルキルアルミニウム、アルキルアルミニウムジハ
ライド、トリアルコキシアルミニウム、ジアルキルアル
ミニウムハライド及びトリイソブチルアルミニウムから
なる群から選択されるオルガノアルミニウムである、上
記14記載の組み合わせ。
【0070】25.エレクトロンドナーが、3−アミノ
プロピルメチルジエトキシシラン(3−APMDS)ま
たは3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルトリメト
キシシラン[3(2−AEA)PTS]または3(2−
アミノエチルアミノ)プロピルメチルジメトキシシラン
[3ー(2−AEA)PMDS]からなる群より選択さ
れる上記14記載の組み合わせ。
【0071】26.上記オルガノアルミニウム化合物
は、トリエチルアルミニウムである、上記24記載の組
み合わせ。
【0072】27.下記各工程、(a)常用のチーグラ
ー−ナッタ触媒を選択し、(b)該触媒をオルガノアル
ミニウム化合物と接触させ、(c)(b)工程と同時に
もしくはその後、該触媒をエレクトロンドナーと接触さ
せ、ここで、エレクトロンドナーは、下記式
【0073】
【化9】
【0074】式中、R1は、第1炭素原子を含む末端置
換されたアルキル基であり、R2、R3及びR5は、それ
ぞれ独立して、アルキル基または、アリール基であり、
そして、R4は、ケイ素原子に結合する、第1炭素原子
を含むアルキル基であるで表され、(d)少量のモノマ
ーと該触媒を接触させることにより該触媒を初期重合化
させ、(e)該触媒を、該オルガノアルミニウム化合
物、該エレクトロンドナー及び該モノマーを含有する重
合反応領域に導入するからなるオレフィン重合のための
方法。
【0075】28.従来のチーグラー−ナッタ触媒成分
が、(i)ジアルコキシマグネシウムを常温で液体であ
る芳香族炭化水素に懸濁させ、(ii)ジアルコキシマ
グネシウムをハロゲン化チタンに接触させ、そしてさら
に、得られた生成物をハロゲン化チタンに接触させ、そ
して、(iii)(ii)のハロゲン化チタンの処理の
間の適当な時点において、ジアルコキシマグネシウムを
芳香族ジカルボン酸ジエステルに接触させる方法により
調製される固体触媒成分である、上記27記載の組み合
わせ。
【0076】29.上記オルガノアルミニウム化合物
は、トリエチルアルミニウムである、上記27記載の組
み合わせ。
【0077】30.R1は、下記式 N−R’−N’− または N−R’− 式中、N及びN’は、エレクトロン供与基であり、R’
は、1〜3個の炭素原子を有する第1級アルキル基であ
る、の置換アルキルにより置換された末端炭素原子を有
する、1〜3個の炭素原子を有する第1級アルキル基で
ある、上記27記載の系。
【0078】31.N及びN’は、アミノ基である上記
29記載の組み合わせ。
【0079】32.R1は、3−アミノプロピル及び3
−(アミノエチルアミノ)プロピル基からなる群から選
択される上記27記載の組み合わせ。
【0080】33.R4は、1〜3個の炭素原子を有す
る第1級アルキル基である、上記27記載の組み合わ
せ。
【0081】34.R4は、メチル基である、上記33
記載の組み合わせ。
【0082】35.モノマーがプロピレンである、上記
27記載の組み合わせ。
【0083】36.エレクトロンドナーが、3−アミノ
プロピルメチルジエトキシシラン(3−APMDS)ま
たは3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルトリメト
キシシラン[3(2−AEA)PTS]または3(2−
アミノエチルアミノ)プロピルメチルジメトキシシラン
[3ー(2−AEA)PMDS]からなる群より選択さ
れる上記27記載の組み合わせ。
【0084】37.上記方法が、ケイ素エレクトロンド
ナー及び触媒からのSi/Tiモル比が2〜20の範囲
である場合、触媒効率が、1時間あたりの触媒1グラム
あたり重合体生成物少なくとも5キログラムのであるこ
とを特徴とする、上記27記載の方法。
【0085】38.キシレン可溶部分がポリマー生成物
の20%未満である、ポリマー生成物を生成することを
特徴とする上記27記載の方法。
【0086】39.さらに共重合を生成するために第2
モノマーを加えることからなる上記27記載の方法。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン重合及び共重合のための系に
    おける、 (a)従来のチーグラー−ナッタ触媒成分 (b)下記式 【化1】 式中、 Rは、ケイ素原子に結合する、第1炭素原子を含む末
    端置換されたアルキル基であり、 R、R及びRは、それぞれ独立して、アルキル基
    または、アリール基であり、 そして、Rは、ケイ素原子に結合する、第1炭素原子
    を含むアルキル基であるで表されるエレクトロンドナー
    を含んでなる組み合わせ。
  2. 【請求項2】 (a)従来のチーグラー−ナッタ成分 (b)下記式 【化2】 式中、 Rは、ケイ素原子に結合する、第1炭素原子を含む末
    端置換されたアルキル基であり、 R、R及びRは、それぞれ独立して、アルキル基
    または、アリール基であり、 そして、Rは、ケイ素原子に結合する、第1炭素原子
    を含むアルキル基であるで表されるエレクトロンドナー (c)オルガノアルミニウム化合物を含んでなる触媒系
    であって、 (i)化合物(b)中のSiの、化合物(a)のTiに
    対するモル比であるSi/Tiが2〜20の範囲の間で
    ある場合に、1時間に触媒1グラムあたり重合体生成物
    が少なくとも5キログラムである触媒効率を有すること
    を特徴とする、オレフィン重合及び共重合のための触媒
    系。
  3. 【請求項3】 下記各工程、(a)常用のチーグラー−
    ナッタ触媒を選択し、(b)該触媒をオルガノアルミニ
    ウム化合物と接触させ、(c)(b)工程と同時にもし
    くはその後、該触媒をエレクトロンドナーと接触させ、 ここで、エレクトロンドナーは、下記式 【化3】 式中、 Rは、第1炭素原子を含む末端置換されたアルキル基
    であり、 R、R及びRは、それぞれ独立して、アルキル基
    または、アリール基であり、 そして、Rは、ケイ素原子に結合する、第1炭素原子
    を含むアルキル基であるで表され、(d)少量のモノマ
    ーと該触媒を接触させることにより該触媒を初期重合化
    させ、(e)該触媒を、該オルガノアルミニウム化合
    物、該エレクトロンドナー及び該モノマーを含有する重
    合反応領域に導入するからなるオレフィン重合のための
    方法。
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