JPH09102776A - 光クロック信号抽出回路 - Google Patents

光クロック信号抽出回路

Info

Publication number
JPH09102776A
JPH09102776A JP7258425A JP25842595A JPH09102776A JP H09102776 A JPH09102776 A JP H09102776A JP 7258425 A JP7258425 A JP 7258425A JP 25842595 A JP25842595 A JP 25842595A JP H09102776 A JPH09102776 A JP H09102776A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
signal
light
clock
extraction circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7258425A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiko Kikuchi
信彦 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP7258425A priority Critical patent/JPH09102776A/ja
Publication of JPH09102776A publication Critical patent/JPH09102776A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】光時分割多重技術を用いた超高速光伝送システ
ムにおいて、偏波依存性がなく、簡便な光クロック抽出
回路を提供する。 【解決手段】時分割多重・強度変調された信号光と、ク
ロック光源100の出力光(無変調)を合波して電界吸
収型光変調器103に入力する。電界吸収型変調器は正
弦波の電気信号で駆動されており、出力光のうち信号光
の波長成分の強度が最大になるようにPLL制御回路1
06を用いて位相同期制御が行われる。 【効果】電界吸収型光変調器103を通過したクロック
光は同時に短パルス化して出力されるため、クロック用
の短パルス光源が不要となる。また偏波無依存型の変調
器を用いれば、入力信号光の偏波状態の変動の影響を受
けることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光クロック信号抽
出回路、特に、光信号伝送回路の一つである光時分割多
重(OTDM)伝送において用いられる光クロック信号抽
出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ伝送での信号の伝送速度は年
々着実に高速化を続け、現在では10Gbit/s の光伝送が
実用化されようとしている。しかしながら、電気回路の
帯域等の限界から40Gbit/sの超高速伝送においては、従
来の技術での対応が極めて困難になると予想される。近
年、光時分割多重技術を用いることにより、電気回路を
高速化することなく、40〜200Gbit/sといった大容量の
光伝送方式を実現する研究が行われている。この大容量
の光伝送方式では、光時分割多重信号分離(DEMU
X)回路を用いて、受信された超高速光信号を低速の光
信号に分離して受信する。例えば、高速光スイッチを利
用して40Gbit/sの光パルス列から4つ置きに一つのパル
スを切り出すことにより10Gbit/sの光信号に変換するこ
とが可能となる。このような分離操作は全て光の領域で
行われるため、電気回路の動作速度は10Gbit/s程度でも
40-100Gbit/sといった大容量の光伝送が可能となる。ま
た、高ビットレートに多重化された光信号を光のまま信
号処理することにより全光再生中継機を実現することが
検討されている。これによって光のまま伝送可能な伝送
距離を大幅に伸ばすことが可能になる。
【0003】光時分割多重信号分離回路においては、光
時分割多重信号分離回路の駆動や、光再生中継機のタイ
ミング信号として、光時分割多重された信号に位相が同
期した光クロック信号を抽出することが重要となる。従
来回路(強度変調直接受信・NRZ方式)の光受信機にお
いてもクロック抽出回路が用いられていたが、光時分割
多重回路では、信号ビットレートが数10Gbit/sとなり電
気回路での実現は困難になるため、光クロック信号抽出
回路が必要となる。
【0004】従来知られている光クロック信号抽出回路
の例としては、例えば半導体光アンプや光ファイバ中の
非線形光学効果を利用する手法が検討されている。例え
ば1994年電子情報通信学会秋季全国大会B-907 (199
4年),第505頁には、半導体光アンプ中の4光波混合効
果を利用して光クロック信号抽出回路を実現した例が示
されている。
【0005】図2は上記4光波混合効果を利用した光ク
ロック信号抽出回路の構成を示す。本回路はPLL回路
を使用した光クロック信号抽出回路であり、信号光a
(波長λs)とクロック光c(波長λc)が光カプラ11
0を介して位相比較器の役目を果たす半導体光アンプ1
11に入力されている。信号光aにはビットレ−トRb
の強度変調光が、また、クロック光cには繰返し周期が
Rb/N(Nは整数)のパルス幅が狭い短光パルスが用い
られている。半導体光アンプ111中では非線形効果で
ある四光波混合(FWM)が生じ、図3に示すように信
号光aとクロック光cが時間的に重なったときのみ、両
者の四光波混合光bが発生する。光フィルタ112は、
半導体光アンプ111の出力光のうち四光波混合光bの
波長のみを透過し、光検出器113に入力され、電気信
号eに変換される。電気信号eは、PLL制御回路11
4、周波数可変発振器115に入力され、周波数可変発
振器115の出力する正弦波信号gがクロック用短パル
ス光源116を駆動する。PLL制御回路114は、例
えば、光検出器113の出力信号強度が最大となるよう
に制御信号を出すことにより、常にクロックパルスc列
と信号パルスa列の位相同期を行うことができる。した
がって、クロック光cの一部を光カプラ117によって
分岐すれば、信号光aに位相同期した光クロック信号c
を得ることができる。
【0006】しかしながら、図2の回路では、クロック
パルス用の光パルスを発生する光源116、光パルスの
位相検出用の非線形デバイス111等の多くの光部品が
必要となり、構成が複雑になるという問題点があった。
また、非線形光学効果である四光波混合効果等を用いる
ため、入力光の偏波状態によってはクロック抽出動作が
困難になるという問題があった。また、偏波ダイバ−シ
ティ等の技術によっ偏波依存性を低減する方式も提案さ
れているが、構成が複雑になる等の問題点があった。こ
の他にも、半導体アンプ中の相互利得変調、セルフパル
セーション半導体レーザ、モードロック型のレーザを用
いた光クロック抽出方式が提案されている。これらの方
式も、構造が複雑であり、またクロック周波数の同調範
囲に制限がある等の問題がある。
【0007】本発明の目的は、クロックパルス用の光パ
ルスを発生するパルス光源を不要とし、構成が簡単な光
クロック抽出回路を提供することにある。本発明の他の
目的は、上記目的を達成すると同時に、偏波依存性を持
たず、かつ、クロック周波数の同調範囲の広い光クロッ
ク信号抽出回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光クロック信号抽出回路では、ビットレー
トRbの受信信号光と無変調光の2光を入力とし、繰り
返し周波数Rb/N(Nは整数)の電気信号で駆動される
光ゲートを設け、上記光ゲートを上記信号光と上記電気
信号との位相比較器として使用し位相同期ループを構成
し、かつ、同時に上記光ゲートを用いて上記無変調光を
繰り返し周波数Rb/Nの光クロック信号に変換する手段
を設けた。
【0009】上記光ゲートには電界吸収型光変調器、あ
るいは偏波無依存型光ゲートを用いる、もしくは、信号
光入力部に偏波スクランブラを配置することにより、偏
波依存性の問題を解決する。
【0010】上記光ゲートの出力からの上記信号光と光
クロック信号の分離は、上記信号光と上記無変調光の波
長を異なる波長とし、上記信号光と上記光クロック光の
波長差を利用したフィルタで分離すること、または、上
記信号光と上記クロック光を互いに反対方向で、上記光
ゲートに入力するように構成する。
【0011】また、上記構成によって抽出された光クロ
ック信号の周波数はRb/Nであるが、光出力部に光多重
回路を付加することで、Rb/Nより高いビットレートの
光クロック信号を得るように構成してもよい。
【0012】本発明の光クロック信号抽出回路では、光
ゲートを信号光と光ゲートに印加する電気信号間の位相
比較器として用い、かつ、同時に無変調光すなわち連続
波である光を利用し繰り返し周波数Rb/Nの光クロック
パルスに変換するので、複雑な構成のクロック用短パル
ス光源や非線形光学素子等の光部品が不要となり、光ク
ロック信号抽出回路を簡易な構成とすることができる。
【0013】更に、信号光の波長と上記クロック光の波
長を異なる波長とし、光ゲートの出力光から信号光とク
ロック光を波長差を利用して分離することにより、クロ
ック光を信号光から容易に分離できる。また、上記光ゲ
ートに入力する上記信号光と上記クロック光の光ゲート
に入る方向を互いに対向する方向にすると、互いに進行
方向が異なるため、信号光とクロック光の波長が近似し
ていても、光カプラや光サーキュレータを用いて簡単に
両光を分離することができる。
【0014】特に、電界吸収型光変調器は光透過特性が
印加電圧に対して非線形に変化するため、正弦波電気信
号を加えただけでも急峻な透過特性が選られ、信号光に
同期した幅の狭い光クロックパルスすなわち光クロック
信号を得ることができる。電界吸収型光変調器の場合、
透過特性に大きな波長依存性が見られるが、クロック光
と信号光の波長差を十分小さくとれば波長依存性の問題
はない。また、信号光波長での透過特性はわずかに劣化
しても、出力されるクロックパルスの品質には大きな影
響があらわれないため、クロック光の波長を最適な透過
特性の波長に設定し、信号光の波長は透過特性がやや劣
る波長帯に設定しても問題はない。
【0015】さらに、上記光ゲートに偏波無依存型光ゲ
ートを用いると、偏波依存性のないクロック抽出回路を
実現することが可能になる。特に電界吸収型光変調器の
場合でも、多重量子井戸(MQW)構造を用いないバルク
型の素子では偏波依存性の少ない透過特性が得られる。
また、数dB程度の偏波依存性であれば、偏波変動の速
度に比べ位相同期回路の動作速度を十分早く(例えば2
倍以上)することにより偏波依存性の問題を解決でき
る。偏波依存性がさらに大きな光ゲートを用いる場合で
も、信号光入力部に偏波スクランブラを配置することに
より、完全に偏波依存性の問題が解決できる。この際、
偏波スクランブル速度を、偏波変動の速度および位相同
期回路の動作速度より十分早く(例えば2倍以上)設定
しておくことにより、偏波変動や偏波スクランブラが位
相同期回路に与える影響を除去できる。また、電気回路
の動作速度が、必要なクロック信号の周波数より低い場
合でも、クロック光出力部に光多重回路を配置すること
で、クロック光の周波数を逓倍することが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明による光クロック信
号抽出回路の第1の実施の形態を示す構成図である。図
4は図1の主要部の信号波形又は特性を示す。ビットレ
ートRbで強度変調された信号光a(波長λs)と、クロ
ック光源101より出力された連続波である無変調のク
ロック光c0(波長λc)とは光カプラ102に加えら
れ、合波され、光ゲート103に入力される。光ゲート
103には、周波数可変発振器107から出力される繰
り返し周波数(Rb/N+Δf;Nは整数)の電気信号h
が加えられている。光ゲート103としては電気信号h
に同期して周期的に急峻な透過ウィンドウが得られるも
のを使用する。例えば、電界吸収型光変調器を用いた場
合、図4(2)のように負のバイアスレベルをもった振幅
数ボルトの正弦波電気信号を印加すると正弦波のピーク
の部分で、図4(3)のような急峻な透過率が得られる。
このため連続波である無変調のクロック光c0は光ゲー
ト103を通過すると、図4(5)のように短パルスc
0’に変換される。また、信号光aは図4(1)のように
強度変調されているため、電気信号と同期のあった部分
のパルスだけが光ゲート103を透過し、図4(4)のよ
うな出力光a’が得られる。
【0017】この際、図4(1)の信号光aのパルス位置
と図4(2)の正弦波のピーク位置にずれがある場合、光
ゲート103を透過する信号光a’(図4(4))の強度
が低下する。そこで光波長分波器104で分離された信
号光a’の波長λsのみを取り出し、その強度を光検出
器105で検出し、電気信号iにする。電気信号iがP
LL回路106に加えられ、光検出器105の出力が最
大になるように周波数可変発振器107から得られる電
気信号の位相を調整することで、常に信号光aのパルス
位置と正弦波信号hの位相を同期させればΔf=0とな
り、PLL動作が達成される。すなわち、光ゲート10
3を透過特性(率)が信号光aのパルスと位相同期する
から、信号光aのパルスと位相同期した透過特性を持つ
光ゲート103に、無変調の連続光を通すと、入力信号
光aのパルスと位相同期した繰り返し周期Rb/Nの光ク
ロックパルス列co’が得られる。
【0018】実際には、両者の位相が前後どちらにずれ
たかを検出する必要があるため、例えば、信号光パルス
の肩の部分が正弦波信号のピーク位置に重なるときを基
準にし、光ゲート103を通過する信号光の平均強度が
常に一定になるようにPLLを動作させればよい。もし
くは、さらに複雑な手法としては、予め周波数可変発振
器107の出力信号を一定周波数の低周波正弦波信号で
位相変調しておき、光検出器105の出力信号中の上記
一定周波数の成分を同期検波し、この成分の強度が零と
なるようにPLL制御回路106を動作させてもよい。
この例であれば光ゲート103に偏波依存性がある場合
でも常に正しい位相のクロック信号を得ることが可能で
ある。
【0019】本実施の形態では、光ゲート103とし
て、透過特性の偏波依存性の無いもの用いることで、信
号光の偏波状態に依存せず、原理的に完全に偏波無依存
の光クロック抽出が実現できる。また、光ゲート103
としては、例えばファブリーペロー型の光スイッチ、縦
続接続したマッハツェンダ型光変調器等の急峻な透過特
性を持つ光ゲートで構成してもよい。また、周波数可変
発振器107としての急峻なパルス出力を有するものを
用いれば、通常のマッハツェンダ型などの光ゲートを用
いることが可能となる。なお、必要に応じて光ゲート1
03の前後などの任意の位置に光ファイバアンプなどの
光増幅器を挿入することが可能である。また光波長分波
器104は、光カプラと光フィルタの組合わせ等によっ
ても実現できる。
【0020】図5は、本発明による光クロック信号抽出
回路の第2の実施の形態の構成を示す。本実施例は第1
の実施の形態のクロック光c0と信号光aの光ゲート1
03における入射方向を逆向きとしたものである。光ク
ロック信号抽出の原理は図1の実施例と同じである。光
ゲート103として集中定数型の素子を用いた場合に
は、スイッチング特性に入射方向依存性がないためこの
ような構成ができる。この場合、図1の光波長フィルタ
104を使用せず、信号光aとクロック光c0’を分離
することが可能となる。またクロック光c0と信号光a
の波長に特定の関係を持たせる必要はなく、両波長を等
しくすることもできる。
【0021】なお、光ゲート103に偏波依存性がある
場合には、クロック光c0や信号光aの偏波状態の変化
により光ゲートの透過特性が変化し、出力パルスの強度
やクロック光c0の偏波状態が変化したり、出力クロッ
クパルスにジッタを生じる可能性がある。この場合、ク
ロック光源101、光カプラ102、光ゲート103間
を偏波保持ファイバや偏波保持カプラを用いて接続する
ことで、クロック光の偏波変動の問題は解決できる。な
お、信号光aは長距離のファイバを伝送された場合に
は、光ファイバ内の偏光軸の揺らぎに起因する偏波面の
ゆらぎを持つ。しかしながら、光ゲート103の偏波依
存性が数dB以下の場合には、PLL制御回路の時定数
を偏波変動の速度より十分早くすれば、偏波の影響を受
けずに常に安定なクロック抽出を行うことが可能にな
る。
【0022】図6は、本発明による光クロック信号抽出
回路の第3の実施の形態の構成を示す。本実施の形態は
光ゲート103の透過特性の偏波依存性が大きい場合、
信号光aの偏波状態にかかわらず十分な信号光出力が得
られるように構成したものである。すなわち、図1の回
路において信号光入力部に偏波スクランブラ121を挿
入し、偏波依存性を解消した例である。図1の構成と実
質的に同一部分には同一番号を付して説明を省く。偏波
スクランブルの速度をPLL制御回路の制御速度よりも
十分に早く設定することで、入力光の偏波状態に依存せ
ず、常に安定なクロック信号の抽出が可能となる。
【0023】図7は、本発明による光クロック信号抽出
回路の第4の実施の形態の構成を示す。本実施の形態
は、図1のクロック光の出力部に光多重回路120を付
加した構成である。図1の構成と実質的に同一部分には
同一番号を付して説明を省く。上記図1の光クロック信
号抽出回路で得られたクロック光の繰り返し周波数(Rb
/N)が所望の値に満たない場合、光多重回路120で
て繰り返し速度を上げることができる。このような光多
重回路には、偏波保持光ファイバカプラと光ファイバ遅
延線を組合わせたものや、PLC型の光導波路等で構成
することが可能である。
【0024】図8は本発明による光クロック抽出回路を
用た光時分割信号多重分離(光DEMUX)回路を構成
を示す。同図において、受信された光信号は光カプラ1
22で5の光線路125−1、125−2、125−
3、125−4及び125−5分岐され、そのうち光線
路125−1が部品101〜107より構成される光ク
ロック抽出回路に接続され、残りの4光線路125−
2、125−3、125−4及び125−5がそれぞれ
光制御光スイッチ123−1、123−2、123−3
及び123−4を介して光受信機124−1、124−
2、124−3及び124−4に入力される。一方、光
分波器104より出力された抽出された光クロック信号
は各光制御光スイッチ123−1、123−2、123
−3及び123−4に供給されている。光制御光スイッ
チ123は光クロック信号が入力されたときのみ信号光
を透過させる働きを持っており、光アンド回路の働きを
行っている。各光制御光スイッチに供給される光クロッ
クの位相を互いに1ビット分ずつずらしておくことで、
光DEMUXの機能を実現できる。なお、上記のような
光制御光スイッチとしては、光ファイバや半導体光アン
プを用いた光ループミラーなどの光非線形効果を利用し
た光スイッチを用いることができる。また本実施例は分
岐数が4、クロック抽出回路が1個の場合を示している
が、分岐数やクロック抽出回路の個数は本例で使用して
いる数に限らず実現することができる。
【0025】図9は本発明による光クロック抽出回路を
用た全光再生中継器(光3R)を構成を示す。本実施の
形態では、入力光信号は光カプラ122で2分岐された
のち、一方は光制御光スイッチ123に接続され、他方
は部品101〜107より構成される光クロック抽出回
路に接続されている。光波長分波器104より出力され
る光クロックの繰り返し周波数は、送信ビットレートR
bの1/Nに分周されているため、光多重回路120に
よって繰り返し周波数をN倍に逓倍したのちに光制御光
スイッチ123に供給する。なお、必要に応じて光多重
回路120を除去したり、逓倍数を変えても問題はな
い。光制御光スイッチ123では、信号光が入力された
ときにのみクロック光を透過させることにより、波形・
タイミング再生を行う。また、光時分割伝送に限らず、
ソリトン伝送におけるソリトン再生などにおけるクロッ
ク再生などの用途にも使用することができる。
【0026】
【発明の効果】光ゲートを、信号光と該電気信号の位相
比較器、および、クロック光の短パルス変換の2用途に
共用することにより、光部品の数が減少し、簡易な構成
になるという効果がある。またPLL構成となっている
ためクロック周波数の同調範囲が広くとれ、かつ安定な
動作が可能であるという利点がある。また、クロック光
の光源として無変調光を用いるため、クロック光源の選
択が容易になるという効果がある。
【0027】また、信号光の波長λsと該クロック光の
波長λcを異なる波長とすることにより、光ゲートの出
力光から、信号光とクロック光を容易に分離できるとい
う効果がある。もしくは、信号光とクロック光を互いに
対向する向きでしても同じ効果がある。
【0028】また、電界吸収型光変調器は、光透過特性
が印加電圧に対して非線形に変化するため、正弦波電気
信号を加えただけでも急峻な透過特性が得られ、本構成
の実現が容易になるという効果がある。
【0029】さらに、該光ゲートに偏波無依存型光ゲー
トを用いることにより偏波依存性のないクロック抽出回
路を実現することができるという効果がある。例えばバ
ルク型電界吸収型光変調器を用いることで本効果が得ら
れる。偏波依存性が大きな光ゲートを用いる場合でも、
信号光入力部に偏波スクランブラを配置することによ
り、偏波依存性が解決できるという効果がある。
【0030】またクロック光出力部に光多重回路を配置
することで、クロック光の周波数を逓倍し、所望の高い
繰り返し周波数のクロック光パルスを得ることができる
という効果がある。すなわち電気信号の周波数にくら
べ、信号光のビットレートを高くできるという効果があ
る。
【0031】また本発明によるクロック抽出回路を用い
て時分割多重光信号分離回路を構成した場合、構成が簡
素化され、低コストで単純な構成の分離回路を構成でき
るという利点がある。光再生中継器を構成した場合にも
同様に、構成が簡素化されるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光クロック信号抽出回路の第1の
実施の形態の構成図である。
【図2】従来の光クロック抽出回路の構成図である。
【図3】従来の光クロック抽出回路の動作の説明図であ
る。
【図4】図1の光クロック信号抽出回路の動作の説明図
である。
【図5】本発明による光クロック信号抽出回路の第2の
実施の形態の構成図である。
【図6】本発明による光クロック信号抽出回路の第3の
実施の形態の構成図である。
【図7】本発明による光クロック信号抽出回路の第4の
実施の形態の構成図である。
【図8】本発明による光クロック抽出回路を用た光時分
割信号多重分離回路の構成図である。
【図9】本発明による光クロック抽出回路を用た全光再
生中継器の構成図である。
【符号の説明】
101・・・クロック光源、102・・・光カプラ、103・・・光ゲー
ト、104・・・光波長分波器、105・・・光検出器、106・・・PL
L制御回路、107・・・周波数可変発振器、110・・・光カプ
ラ、111・・・半導体光アンプ、112・・・光フィルタ、113・・・
光検出器、114・・・PLL制御回路、115・・・周波数可変発
振器、116・・・クロック用短パルス光源、117・・・光カプ
ラ、120・・・光多重回路、121・・・偏波スクランブラ、122・
・・光カプラ、123・・・光制御光スイッチ(光アンド回
路)、124・・・光受信機、125・・・光線路。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無変調光源と、繰り返し周波数Rb/N(N
    は整数)の電気信号源と、ビットレートRbで強度変調
    された信号光と上記無変調光源からの光とを入力とし、
    上記電気信号源の電気信号で駆動され、上記信号光と上
    記電気信号の位相比較を行う光ゲートと、上記光ゲート
    を通過した上記信号光で上記電気信号源の周波数を制御
    する制御回路と、上記光ゲートを通過した上記無変調光
    源からの光を繰り返し周波数Rb/Nの光クロック信号と
    して分離する分離手段を持つことを特徴とする光クロッ
    ク信号抽出回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光クロック信号抽出回路に
    おいて、上記信号光と上記無変調光の波長が異なり、上
    記分離手段が上記光ゲートの出力光から、上記信号光と
    上記無変調光を波長差によって分離する手段であること
    を特徴とする光クロック信号抽出回路。
  3. 【請求項3】無変調光源と、繰り返し周波数Rb/N(N
    は整数)の電気信号源と、ビットレートRbで強度変調
    された信号光と上記無変調光源からの光とを互いに対向
    する向きで入力し、上記電気信号源の電気信号で駆動さ
    れ、上記信号光と上記電気信号の位相比較を行う光ゲー
    トと、上記光ゲートを通過した上記信号光で上記電気信
    号源の周波数を制御する制御回路と、上記光ゲートの上
    記信号光の入力側に配置され、上記光ゲートを通過した
    上記無変調光源からの光を繰り返し周波数Rb/Nの光ク
    ロック信号として分離する光カプラとをもつことを特徴
    とする光クロック信号抽出回路。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれか一に記載の光
    クロック信号抽出回路において、上記光ゲートが電界吸
    収型光変調器で構成されたことを特徴とする光クロック
    信号抽出回路。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれか一に記載の光
    クロック抽出回路において、上記光ゲートが偏波無依存
    型光ゲートであることを特徴とする光クロック信号抽出
    回路。
  6. 【請求項6】請求項1ないし4のいずれか一に記載の光
    クロック抽出回路において、上記信号光の入力部に偏波
    スクランブラが配置されたことを特徴とする光クロック
    信号抽出回路。
  7. 【請求項7】請求項1ないし5のいずれか一に記載の光
    クロック抽出回路において、クロック光出力部に光多重
    回路が配置されたとを特徴とする光クロック信号抽出回
    路。
  8. 【請求項8】請求項1ないし6のいずれか一に記載の光
    クロック抽出回路を使用することを特徴とした時分割多
    重光信号分離受信器。
  9. 【請求項9】ビットレートRbで強度変調された信号光
    を複数の光線路に分岐する光カプラと、上記複数の光線
    路の一つに結合された請求項1ないし6のいずれか一に
    記載の光クロック抽出回路と、他の複数の光線路のそれ
    ぞれに結合され、上記光クロック信号抽出回路で抽出さ
    れた光クロックで駆動される光制御光スイッチと、上記
    光制御光スイッチのそれぞれの出力側に接続された複数
    の光受信機をもつことを特徴とする時分割多重光信号分
    離受信器。
  10. 【請求項10】請求項1ないし6のいずれか一に記載の
    光クロック抽出回路を使用することを特徴とする時分割
    多重光信号再生中継器。
  11. 【請求項11】ビットレートRbで強度変調された信号
    光を分岐する光カプラと、分岐された光線路の一つに結
    合された請求項1ないし6のいずれか一に記載の光クロ
    ック抽出回路と、他の光線路に結合され、上記光クロッ
    ク信号抽出回路で抽出された光クロックで駆動され上記
    信号光の再生を行う光制御光スイッチとをもつことを特
    徴とする時分割多重光信号再生中継器。
JP7258425A 1995-10-05 1995-10-05 光クロック信号抽出回路 Pending JPH09102776A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7258425A JPH09102776A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 光クロック信号抽出回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7258425A JPH09102776A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 光クロック信号抽出回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09102776A true JPH09102776A (ja) 1997-04-15

Family

ID=17320042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7258425A Pending JPH09102776A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 光クロック信号抽出回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09102776A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2761490A1 (fr) * 1997-03-31 1998-10-02 Mitsubishi Electric Corp Circuit de detection de positions d'impulsions optiques, appareil de production d'impulsions optiques et procedes pour leur utilisation
EP0924552A2 (en) * 1997-12-16 1999-06-23 CSELT Centro Studi e Laboratori Telecomunicazioni S.p.A. Opto-electronic frequency divider circuit and method of operating same
JP2002055124A (ja) * 2000-08-10 2002-02-20 Anritsu Corp 波形測定装置
KR100444733B1 (ko) * 2002-12-02 2004-08-16 한국전자통신연구원 파장 변환형 전광 클록 체배기
JP2010035116A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Oki Electric Ind Co Ltd 光通信ネットワークシステム、中央局装置、端末装置、及び、同期確立・追従方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2761490A1 (fr) * 1997-03-31 1998-10-02 Mitsubishi Electric Corp Circuit de detection de positions d'impulsions optiques, appareil de production d'impulsions optiques et procedes pour leur utilisation
US6236488B1 (en) 1997-03-31 2001-05-22 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Optical pulse position detecting circuit and an optical pulse generating apparatus and their methods
US6445478B2 (en) 1997-03-31 2002-09-03 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Optical pulse position detecting circuit and an optical pulse generating apparatus and their methods
EP0924552A2 (en) * 1997-12-16 1999-06-23 CSELT Centro Studi e Laboratori Telecomunicazioni S.p.A. Opto-electronic frequency divider circuit and method of operating same
EP0924552A3 (en) * 1997-12-16 1999-07-07 CSELT Centro Studi e Laboratori Telecomunicazioni S.p.A. Opto-electronic frequency divider circuit and method of operating same
US6204956B1 (en) 1997-12-16 2001-03-20 Agilent Technologies, Inc. Opto-electronic frequency divider circuit and method of operating same
US6323991B2 (en) * 1997-12-16 2001-11-27 Agilent Technologies, Inc. Opto-electronic frequency divider circuit and method of operating same
JP2002055124A (ja) * 2000-08-10 2002-02-20 Anritsu Corp 波形測定装置
JP4571283B2 (ja) * 2000-08-10 2010-10-27 アンリツ株式会社 波形測定装置
KR100444733B1 (ko) * 2002-12-02 2004-08-16 한국전자통신연구원 파장 변환형 전광 클록 체배기
JP2010035116A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Oki Electric Ind Co Ltd 光通信ネットワークシステム、中央局装置、端末装置、及び、同期確立・追従方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0619658B1 (en) Apparatus for extracting an optical clock and apparatus for demultiplexing a time-division multiplexed signal
US7623792B2 (en) Clock extracting method and apparatus thereof
JPH10336154A (ja) 光パルス位置検出回路及び光パルス発生装置及びそれらの方法
US20030020985A1 (en) Receiver for high-speed optical signals
US7151897B2 (en) Optical clock phase-locked loop circuit
JPH11271697A (ja) 光電式周波数分割器回路及びその操作方法
JPH05284117A (ja) 光波形整形装置
US20020075536A1 (en) Multi-wavelength all-optical regenerators ( mars)
JPH09325308A (ja) 光変調器、短光パルス発生装置、光波形整形装置および光デマルチプレクサ装置
JP3512580B2 (ja) 光時分割多重伝送用光送信装置と光受信装置及びこれらを備えた光時分割多重光伝送装置
JPH09102776A (ja) 光クロック信号抽出回路
US20050047788A1 (en) Optical pulse demultiplexer
JP3752540B2 (ja) 光パルス分離方法及び光パルス分離装置
EP1392016B1 (en) Separating apparatus for optical time division multiplexed signal
JP4041007B2 (ja) 光多重通信方法、光多重通信システム、光信号多重化装置、および光多重信号分離装置
US7519299B2 (en) Optical signal regenerative repeater, optical gate control method, and optical signal regeneration method
US7050722B2 (en) Synchronous optical regenerator using intensity modulation and phase modulation by the crossed kerr effect
JP3199099B2 (ja) 光フレーム同期信号発生回路
JP3257576B2 (ja) 光ソリトンの時分割多重伝送方法
JP3280185B2 (ja) 時分割多重光信号の多重分離方法及びその装置
US7715724B2 (en) Optical synchronizer
JPH08163026A (ja) 光クロック信号再生装置
JP3635557B2 (ja) 光信号処理装置
JPH1127228A (ja) 光時分割多重通信方法及び装置
Dutta High-speed optical demultiplexing