JPH09100105A - 超微粒金属酸化物粉の製造方法 - Google Patents

超微粒金属酸化物粉の製造方法

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JPH09100105A
JPH09100105A JP25504995A JP25504995A JPH09100105A JP H09100105 A JPH09100105 A JP H09100105A JP 25504995 A JP25504995 A JP 25504995A JP 25504995 A JP25504995 A JP 25504995A JP H09100105 A JPH09100105 A JP H09100105A
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JP
Japan
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particles
gel
metal oxide
gelation
reaction
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JP25504995A
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Inventor
Kenichi Yoshie
建一 吉江
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温プラズマで超微粒の金属酸化物粉末を効
率的に得る。 【解決手段】 加水分解ゲル化可能な金属化合物の加水
分解により得られたゲルを乾燥してなる乾燥ゲル粒子を
2000℃以上の高温プラズマ雰囲気ガスに導入するこ
とを特徴とする超微粒金属酸化物粉の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超微粒金属酸化物粉
の製造方法に関するものである。本発明の超微粒金属酸
化物粉は、粒子径制御が容易であり、しかも不純物を少
なくできるため、半導体ハンドリング用機材の充填材、
封止材、研磨材等に好適である。
【0002】従来、高温プラズマで超微粒の金属酸化物
粉末を得る方法としては、例えば石英粉を得る方法とし
て、シランガス、四塩化硅素等のガス原料や、テトラエ
トキシシランなどを噴霧する方法がある。また、これら
の方法で得たシリカを数10μm以下の微粒子にして高
温プラズマ内に導入すれば、蒸発して超微粒子が生成す
ることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら高温プラ
ズマ内に四塩化硅素等のガス原料を導入する方法では塩
素や炭素が多量に反応雰囲気中に混在する欠点がある。
四塩化硅素は生成プロセス中では塩素を発生するため、
反応容器には腐食に耐える高価な材料が必要である。
【0004】またテトラエトキシシランなどのシリコン
アルコキサイドは常温で液体であり、噴霧したり蒸発さ
せたりする過程が必要となりプロセスは複雑化する。そ
してシランガスは毒性が高く高濃度での使用に当たって
は様々な煩雑な安全対策を講ずる必要がある。このよう
に、シリカの超微粒子を得るプロセスは様々あるものの
直接的に気相合成を行う手段は多かれ少なかれ上述のよ
うな問題を抱えており、実用化は困難である。
【0005】また、シリカを数10μm以下の微粒子に
して高温プラズマ内に導入し蒸発させる方法では、効率
的な蒸発を行わせるには予め供給粒子を気相中で分散す
ることが必要であると共に、仮に分散が充分に行われた
場合でも、数10μ以下の微粒子は導入管などへの付着
や閉塞を起こしやすいという問題もあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、鋭
意検討の結果、一旦ゾルゲル法によってゲルを生成させ
乾燥して粒子を得、この粒子を原料としてプラズマ内に
導入すると、500μmに達する様な大粒子を用いた場
合でも効率的に超微粒子を発生することができ、かつ取
り扱いの難しい原料を使用することなく超微粒子を得る
ことができることを見いだし、本発明に到達した。すな
わち、本発明は、加水分解ゲル化可能な金属化合物を加
水分解し、得られたゲルを乾燥してなる乾燥ゲル粒子、
を2000℃以上の高温プラズマ雰囲気ガスに導入する
ことを特徴とする超微粒金属酸化物粉の製造方法にあ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で原料として用いることができる金属化合物とし
ては、加水分解によりゲル化可能なものであればいずれ
も制限なく用いることができ、例えばSi、Zi、T
i、ニオブ、錫等の化合物のうち1種又は2種以上を用
いることができる。これらのうち、Siの化合物、特に
シリコンアルコキシドが、反応が容易であり、また得ら
れるゲルの特性が優れている点等から好ましい。
【0008】この場合、種々のシリコンアルコキシド使
用できる。好ましくはテトラメトキシシラン、テトラエ
トキシシラン、が加水分解が容易であり、また得られる
ゲルの特性が優れている等の点から特に好適に用いられ
る。加水分解によるゲル化は、いわゆるゾルゲル法と称
される方法により行うことができる。反応条件は通常、
シリコンアルコキシド1モルに対し水は2モル以上10
モル以下が好ましく、またゲル化時のPHは2から8が
好ましい。ゲル化反応においてはアルコールを混合する
ことも可能であり、特に酸性領域での反応では加水分解
速度が速いので、アルコールを適量混合し制御すること
が通常の手段として行われる。また酸性で加水分解反応
させた後、適量の塩基性物質を混合してゲル化させるこ
とも可能である。反応時の温度は充分に反応が進行する
範囲であれば特に限定されないが通常20℃から80℃
の間で行うのが実用的である。加圧下で実施すれば圧力
見合いの水−アルコール混合系の沸点近傍で反応させる
ことができるので、80℃よりも高温の領域での反応も
可能である。ゲル化はゲル本体の自重程度の荷重で流動
しなくなった状態をもって定義される。しかし一般には
この状態になった時点ではまだ架橋反応は進行中であ
り、ゲルは徐々に硬度を増していく。従って、反応の完
結までゲル化後数時間反応温度近傍で保持することは通
常に行われる。このように反応がほぼ完結し硬度が増加
した段階でゲルを破砕し、篩い分けすることによりゲル
粒子が得られる。これを200℃程度の雰囲気下で加熱
乾燥することにより乾燥ゲル粒子が得られる。この乾燥
ゲル粒子の粒子径は、通常50〜500μm程度であ
る。この乾燥ゲル粒子を熱プラズマ内に導入すると、超
微粒子が生成する。
【0009】高温プラズマ内に導入する乾燥ゲル粒子
は、水分をある程度含有しかつ完全にシリカに転化して
いないものの方が好ましい。好適な水分の含有量は0.
5から20wt%である。このような水分含有量の乾燥
ゲル粒子を得るために、高温プラズマ導入前の溶剤除去
工程での熱処理温度は800℃以下が好ましく、より好
ましくは500℃以下更に好ましくは300℃以下であ
る方がよい。
【0010】また、高温プラズマとしては、2000℃
以上のものであり、一般に用いられる直流ないし交流の
アーク放電方式や高周波誘導プラズマ方式、レーザー加
熱方式、あるいはマイクロ波方式により得ることが可能
であるが、不純物の混合を嫌う場合には無電極方式が好
ましい。発生圧力、投入電力、反応容器の大きさ、発振
周波数などはアーク放電のしきい値を越える条件下であ
れば特に限定されないが、処理効率等の点から、1to
rr以上の圧力下で1KW以上の電力において1cm以
上径を有する管などの容器でプラズマを発生させると良
い。
【0011】プラズマ作動ガスはAr,He,Xe,N
e,Kr,N2,O2,空気,H2等が使用可能であるが,
イオン化電位の低いArが通常使用される。またこれら
のガス内2種類以上を混合しプラズマの形状制御や温度
制御等を行うことは通常行われる。乾燥ゲル粒子のプラ
ズマ中への導入量は、プラズマ温度やプラズマ形状によ
っても異なるが、通常20kW当たり2〜20g/mi
n程度が好適に使用できる。また、乾燥ゲル粒子のプラ
ズマ中の通過時間は、通常0.0001〜0.01秒が
用いられる。こうして、数nm〜数100nmの超微粒
子を容易に得ることができる。
【0012】以下、本発明を実施例を用いてより詳細に
説明する。 (実施例1)まずプラズマ内に導入する原料粒子を生成
させた。初めにテトラメトキシシラン1モルに対し水5
モルを内容積100リットルのジャケット付き密閉容器
内で混合し撹拌した。容器内の温度はジャケット内水温
を初期45℃に設定した。温度が約75℃になった時点
で撹拌を停止しゲル化させた。ゲル化後約2時間静置し
た後排出し粉砕後メッシュサイズ900μmのナイロン
製篩いで分級しこれを200℃に予め昇温した真空乾燥
機内で2時間乾燥して乾燥ゲル粒子を得た。この乾燥ゲ
ル粒子の水含有量は、およそ10wt%であった。水含
有量の測定は、該乾燥ゲル粒子を1200℃まで加熱脱
気することによる重量減少から求めた。
【0013】またこの乾燥ゲルの比表面積は600m2/
gであった。この乾燥ゲルを原料として以下に述べるプ
ラズマ内に導入した。図1に示す様な直流アークジェッ
トと高周波誘導プラズマとを重畳させたハイブリッド型
プラズマ発生装置において入力パワーはDCアーク用電
源1に5KW、高周波コイル2に15kw(4MHz)
とした。DCアーク用ガス導入口3からArを5Nl/
min、また高周波アーク用軸流ガス導入口4から半径
方向に35Nl/min導入すると共に、高周波アーク
用旋回流ガス導入口6から旋回流でArを30Nl/m
in、Heを3Nl/min予混合して導入した。下流
側は水冷チャンバー13の後に水冷管10を設置し熱泳
動で粒子を捕集し出口は回収受け12を介し大気開放と
した。
【0014】上述した乾燥ゲルの供給方法はフィーダー
付きタンク11内の三協パイオテック(株)製テーブル
フィーダーにてArガス5Nl/minに同伴させ、図
1のプラズマ上部の微粉導入口7より導入した。なお、
図1中、5は乾燥ゲル微粉を供給するための同伴用ガス
導入口であり、14はプラズマ炎である。また、8は冷
却水入口、9は冷却水出口である。
【0015】生成物は水冷チャンバー13、回収受け1
2及び水冷管10の内壁付着分を回収した。得られた石
英粉粒子は1μm以上の粗大粒子を含まぬものであり、
形状はほぼ球状で粒子径はほぼ全てが20nm〜50n
mの範囲にあった。
【0016】
【発明の効果】ゾルゲル法による石英粉の製造等に際し
て生成する、従来廃棄していた規格外の微粒子を原料と
して使用できる超微粒金属酸化物粉の製造方法を提供で
き、又、従来のプラズマ導入法に比べて安全かつ容易な
超微粒石英粉等の超微粒金属酸化物粉の製造方法を提供
できる。
【0017】また、本発明の方法によれば、微粒子を原
料としてハンドリングすることがないので付着閉塞の問
題がなく、かつ安全で簡便なプロセスによって超微粒子
を得ることができる。また、ゾルゲルプロセスで生成す
る粒子のうち従来廃棄していた規格外の微粒子も本発明
の方法により有用な超微粒子に転化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いられる超微粒石英粉製造装置の
一例を示す図
【符号の説明】
1:DCアーク用電源 2:高周波コイル 3:DCアーク用ガス導入口 4:高周波アーク用軸流ガス導入口 6:高周波アーク用旋回流ガス導入口 7:微粉等導入口 8:冷却水入口 9:冷却水出口 10:水冷管 11:フィーダー付きタンク 12:回収受け 13:水冷チャンバー 14:プラズマ炎

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加水分解ゲル化可能な金属化合物を加水分
    解し、得られたゲルを乾燥してなる乾燥ゲル粒子、を2
    000℃以上の高温プラズマ雰囲気ガスに導入すること
    を特徴とする超微粒金属酸化物粉の製造方法。
  2. 【請求項2】金属化合物が珪素化合物である請求項1記
    載の超微粒金属酸化物粉の製造方法。
  3. 【請求項3】珪素化合物がシリコンアルコキシドである
    請求項2記載の超微粒金属酸化物粉の製造方法。
  4. 【請求項4】乾燥ゲル粒子が0.5から20wt%の水
    分を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の超微粒金
    属酸化物粉の製造方法。
  5. 【請求項5】乾燥ゲル粒子の粒径が50〜500μmで
    ある請求項1〜4のいずれかに記載の超微粒金属酸化物
    粉の製造方法。
JP25504995A 1995-10-02 1995-10-02 超微粒金属酸化物粉の製造方法 Pending JPH09100105A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009520666A (ja) * 2005-12-23 2009-05-28 エボニック デグサ ゲーエムベーハー 粉末状固体の製造法
JP2012211070A (ja) * 2011-03-23 2012-11-01 Mitsubishi Materials Corp 合成非晶質シリカ粉末及びその製造方法
JP2015208731A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 Jfeエンジニアリング株式会社 プラズマ熱処理装置
JP2016185887A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 三井金属鉱業株式会社 シリコン含有粉末の製造方法

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