JPH0899936A - ニトロベンズアルデヒド異性体混合物の分離方法 - Google Patents

ニトロベンズアルデヒド異性体混合物の分離方法

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JPH0899936A
JPH0899936A JP7263700A JP26370095A JPH0899936A JP H0899936 A JPH0899936 A JP H0899936A JP 7263700 A JP7263700 A JP 7263700A JP 26370095 A JP26370095 A JP 26370095A JP H0899936 A JPH0899936 A JP H0899936A
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JP
Japan
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nitrobenzaldehyde
mixture
isomer mixture
isomers
phenols
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Pending
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JP7263700A
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English (en)
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Wolfram Kissener
ボルフラム・キセナー
Herbert Emde
ヘルベルト・エムデ
Achim Fessenbecker
アヒム・フエセンベツカー
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Bayer AG
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Bayer AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C201/00Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
    • C07C201/06Preparation of nitro compounds
    • C07C201/16Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ニトロベンズアルデヒド異性体混合物の分離
方法。 【構成】 モノマー状および/またはポリマー状芳香族
アミン類および/またはフェノール類および/またはN
およびS含有フェノチアジン類の存在下、高くて200
℃のボトム温度でニトロベンズアルデヒド異性体混合物
の蒸留を行うことにより、薬剤製造用中間体として用い
るに適切な2−および3−ニトロベンズアルデヒド類を
制御不能分解の危険性なしに簡潔な様式で入手する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ニトロベンズアルデヒド異性体
混合物を蒸留で分離するに有利な方法に関する。
【0002】例えばベンズアルデヒドのニトロ化でニト
ロベンズアルデヒドを製造する場合、2−、3−および
4−ニトロベンズアルデヒドを含んでいる混合物が生じ
る。ニトロベンズアルデヒドを更に使用する場合、特に
薬学活性を示す化合物を製造するには、異性体ができる
だけ入っていない生成物、例えばできるだけ純粋な2−
ニトロベンズアルデヒドおよび3−ニトロベンズアルデ
ヒドなどを入手する必要がある。
【0003】ニトロベンズアルデヒド異性体混合物を直
接蒸留で分離するのは不可能である、と言うのは、減圧
を用いた操作の場合でも制御不能分解をもたらす温度を
用いる必要があるからである。「Ulmann’s E
ncyclopedia of Industrial
Chemistry」、第5版、A3巻、470頁
(1985)には、3−ニトロベンズアルデヒドが入っ
ている粗混合物を減圧下で蒸留すると爆発する危険性が
あるといった明白な忠告が与えられている。
【0004】従って、2−ニトロベンズアルデヒドの工
業的製造で今までのところ最良であるとされていた方法
では、最初に、2−ニトロベンズアルデヒドが入ってい
る異性体混合物を相当するアセタールに変換し、次に、
蒸留で2−ニトロベンズアルデヒドアセタールをそのア
セタール混合物から分離し、そして最終的に、その分離
した2−ニトロベンズアルデヒドアセタールを再び開裂
させることで2−ニトロベンズアルデヒドを放出させる
ことが行われている(ドイツ特許出願公開第32120
69号参照)。この方法は充分に高い純度を示す2−ニ
トロベンズアルデヒドをもたらすが、追加的反応段階を
2段階(アセタール生成およびアセタール開裂)用いる
必要があることから複雑である。
【0005】ニトロベンズアルデヒド異性体混合物の改
良された分離方法をここに見い出し、この方法は、モノ
マー状および/またはポリマー状芳香族アミン類および
/またはフェノール類および/またはNおよびS含有フ
ェノチアジン類の存在下、高くて200℃のボトム温度
(bottom temperature)でニトロベ
ンズアルデヒド異性体混合物の蒸留を行うことを特徴と
している。
【0006】本発明に従う方法では所望の如何なるニト
ロベンズアルデヒド異性体混合物も使用でき、例えば2
または3種の異性体を含んでいる異性体混合物などを用
いることができる。これらの混合物は如何なる源由来の
ものであってもよい。好適には、ベンズアルデヒドのニ
トロ化で生じる如きニトロベンズアルデヒド異性体混合
物を用いる。上記混合物は典型的に2−ニトロベンズア
ルデヒドを19から23重量%、3−ニトロベンズアル
デヒドを75から80重量%および4−ニトロベンズア
ルデヒドを1から3重量%含んでいる。上記混合物には
さらなる成分が含まれていないか或は含まれている可能
性があり、例えば水が1から5重量%含まれている可能
性がありそして/または硫酸、ベンズアルデヒド、ニト
ロベンゼンおよび/またはニトロ安息香酸が痕跡量で含
まれている可能性がある。
【0007】本発明に従う方法では、好適には、2−ニ
トロベンズアルデヒドを留出させるか或は2−および3
−ニトロベンズアルデヒドを逐次的に留出させる。
【0008】本発明に従って用いるべきモノマー状およ
び/またはポリマー状芳香族アミン類および/またはフ
ェノール類(以下ではまた安定剤とも呼ぶ)は、使用す
るニトロベンズアルデヒド異性体混合物を基準にして例
えば0.5から2重量%の量で使用可能である。使用量
を高くすることも可能であるが、さらなる利点をもたら
さない。安定剤を添加する量が0.5重量%未満である
と一般に充分な効果が得られない。
【0009】安定剤として用いることができる芳香族ア
ミン類は、例えばピリジン、ジフェニルアミン、ジヒド
ロキノリンおよびナフチルアミン、並びにそれらの誘導
体、例えばフェニル、C1−C4アルキルおよび/または
1−C4アシル基を含んでいる誘導体などである。置換
および未置換芳香族アミン類を適宜重合させてもよい。
個々の例として下記を挙げることができる:ピリジン、
2−フェニルピリジン、重合トリメチルジヒドロキノリ
ン、N−フェニル−α−ナフチルアミンおよびアセチル
化ジフェニルアミン。安定剤として使用できるフェノー
ル類は、例えばクレゾール類および2,2’−メチレン
ビスフェノール類、並びにそれらの誘導体、例えば8個
以下のC原子を有する直鎖、分枝および/または環状ア
ルキル基を含んでいるそれらの誘導体などである。置換
および未置換フェノール類を適宜重合させてもよい。挙
げることができる個々の例は、2,2’−メチレン−ビ
ス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ジ−
t−ブチルクレゾールおよび2,2’−メチレン−ビス
−(4−メチル−6−t−シクロヘキシルフェノール)
である。
【0010】好適には立体障害を有する、Sおよび/ま
たはN含有芳香族フェノール類、またはNおよびS含有
フェノチアジン類もまた使用可能である。
【0011】本発明に従う方法で使用可能な安定剤は、
例えば種々のVulkanox(商標)タイプの形態で
商業的に入手可能である。
【0012】好適には、150から190℃の範囲のボ
トム温度および110から135℃のトップ温度で本発
明に従う方法を実施する。このことは、この蒸留を減圧
下、例えば1から30ミリバールの圧力下で実施する必
要があることを意味している。
【0013】連続式またはバッチ式でこの蒸留を実施す
ることができる。ここでは、カラム、例えば充填カラム
を好都合に用いる。
【0014】この添加すべき安定剤は、例えば、その使
用すべきニトロベンズアルデヒド異性体の溶融混合物に
添加可能である。蒸留後この安定剤は釜残生成物として
残存し、適宜再使用可能である。
【0015】本発明に従う様式では、薬剤の中間体とし
て用いるに適切な2−および3−ニトロベンズアルデヒ
ド類を簡潔で有利な様式で入手することができ、その結
果として、これらをアセタール中間体に変換する必要な
いと共に制御不能分解が生じる危険性もない。
【0016】このことは極めて驚くべきことである、と
言うのは、この使用すべき安定剤はゴム化学において異
なる様式で抗酸化剤として用いられているからである。
しかしながら、このニトロベンズアルデヒド蒸留の場
合、これは制御不能分解の原因となる酸化反応ではなく
アルデヒド基の不均等化である。
【0017】我々自身の研究により、ニトロベンズアル
デヒド異性体混合物の蒸留を窒素下で実施しても制御不
能分解の危険性が低くならないことを立証した。
【0018】
【実施例】実施例1: 2−ニトロベンズアルデヒドが9.74gお
よび水が2重量%入っていると共に更に追加的に3−お
よび4−ニトロベンズアルデヒドが入っている混合物4
7gに、スチレン化ジフェニルアミンを1.0g添加し
た後、この混合物を蒸留装置内で撹拌しながら22ミリ
バールおよび180℃のボトム温度(浴温度)で蒸留す
る。分析(GC)により、留出液の中に2−ニトロベン
ズアルデヒドが9.35g入っていることを確認した。
これは、出発量の96重量%に相当している。
【0019】実施例2: (本発明に従う方法ではもはや制御不能分解の危険性が
存在していないことを説明する目的)2−、3−および
4−ニトロベンズアルデヒドが入っていると共に水が
2.5重量%入っている異性体混合物を重量測定してサ
ンプル管の中に入れて、ヒートフラックスカロリメータ
ー(heat flux calorimeter)内
でそれの測定を行った。加熱速度を3K/分にすると、
約180℃で始まって約210℃に最大値を示す顕著な
発熱過程が存在していた。
【0020】同じ異性体混合物を用いたがポリマー状ト
リメチルジヒドロキノリンを2重量%含有させて上記測
定を繰り返した結果、この場合の発熱過程は約230℃
で始まって約280℃に最大値を有することが示され
た。
【0021】本発明の特徴および態様は以下のとおりで
ある。
【0022】1. モノマー状および/またはポリマー
状芳香族アミン類および/またはフェノール類および/
またはNおよびS含有フェノチアジン類の存在下、高く
て200℃のボトム温度でニトロベンズアルデヒド異性
体混合物の蒸留を行うことを特徴とする、ニトロベンズ
アルデヒド異性体混合物の分離方法。
【0023】2. 2または3種の異性体を含んでいる
ニトロベンズアルデヒド異性体混合物を用いることを特
徴とする第1項記載の方法。
【0024】3. ベンズアルデヒドのニトロ化で生じ
る如きニトロベンズアルデヒド異性体混合物を用いるこ
とを特徴とする第1および2項記載の方法。
【0025】4. 使用するニトロベンズアルデヒド異
性体混合物を基準にして0.5から2重量%の量でモノ
マー状および/またはポリマー状芳香族アミン類および
/またはフェノール類を用いることを特徴とする第1か
ら3項記載の方法。
【0026】5. 使用する芳香族アミン類が、重合し
ているか或は未重合のピリジン、ジフェニルアミン、ジ
ヒドロキノリンまたはナフチルアミンであるか或はフェ
ニル、C1−C4アルキルまたはC1−C4アシル基を含ん
でいるそれらの誘導体であることを特徴とする第1から
4項記載の方法。
【0027】6. 使用するフェノール類がクレゾール
類および2,2’−メチレン−ビス−フェノール類であ
るか或は8個以下のC原子を有する直鎖、分枝および/
または環状アルキル基を含んでいるそれらの誘導体であ
ることを特徴とする第1から5項記載の方法。
【0028】7. 150から190℃の範囲のボトム
温度、110から135℃の範囲のトップ温度および1
から30ミリバールの範囲の圧力を用いることを特徴と
する第1から6項記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アヒム・フエセンベツカー ドイツ69115ハイデルベルク・レマーシユ トラーセ73

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノマー状および/またはポリマー状芳
    香族アミン類および/またはフェノール類および/また
    はNおよびS含有フェノチアジン類の存在下、高くて2
    00℃のボトム温度でニトロベンズアルデヒド異性体混
    合物の蒸留を行うことを特徴とする、ニトロベンズアル
    デヒド異性体混合物の分離方法。
JP7263700A 1994-09-29 1995-09-19 ニトロベンズアルデヒド異性体混合物の分離方法 Pending JPH0899936A (ja)

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DE4434848A DE4434848A1 (de) 1994-09-29 1994-09-29 Verfahren zur Trennung von Nitrobenzaldehyd-Isomerengemischen
DE4434848.7 1994-09-29

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DE3212069A1 (de) * 1982-04-01 1983-10-06 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von o-nitrobenzaldehyd
DE3728926A1 (de) * 1987-08-29 1989-03-09 Bayer Ag Verfahren zur reinigung von nitrobenzaldehyd
DE3786084T2 (de) * 1987-12-14 1993-09-16 Uop Inc Adsorptive trennung von nitrobenzaldehyd-isomeren.
ES2020891A6 (es) * 1990-07-30 1991-10-01 Ercros Sa Procedimiento para separar selectivamente isomeros de nitrobenzaldehidos.

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