JPH0898761A - ニンニクしぼり器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り外せる蝶番組立体によって一端に旋回支
軸で連結された細長いアームを有する葱属植物圧搾器を
提供する。 【解決手段】 蝶番組立体から離れたアームは開口され
た容器及びその容器内に旋回支軸で収容される圧搾部材
を有する。蝶番組立体は横断通路を形成する蝶番ナック
ルとナックルを回転できるように連結する取り外せる蝶
番軸を有する。蝶番軸はその一端に蝶番ナックルの通路
から軸を取り外ずして開口部を清掃するための容器の開
口部の中に挿入できる突起部を備えた清掃用部材を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ニンニクなどの食料品
の手動しぼり器に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ニンニ
クの小鱗茎、玉葱及び、他の食料品、主として果物や野
菜の手動しぼり器が種々の形態又は操作様式で売ってい
る。多分ニンニクしぼり器の殆ど共通の形態は、一方に
穴あきバスケット又は容器を備え、他方にバスケット内
に係合してニンニク等を押しつぶすための圧力部材又は
プランジャーを備えた、枢着した手動操作可能なアーム
を利用する。周知の技術のかかるニンニクしぼり器は、
該しぼり器と一体の、そして通常は、しぼり器のしぼり
又は押しつぶし位置に対してアームを逆にしてバスケッ
トの穴に係合しうる清掃部分を備えることがある。清掃
部分の清掃効果にもかかわらず、しぼり器から、又もし
衛生的で臭気のない器具を保守しなければならないとし
たら、実際、清掃部分自体から洗い落とさなければなら
ない可成りの残留物が依然として残る。これは構成要素
が恒久的に組み立てられ、即ち殆どの周知の従来技術の
手動しぼり器の場合のように、互いに分離されないよう
になった方法で組み立てられているしぼり器では困難で
ある。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は梃子作用を利用
したニンニクなどのような食料品のための手動しぼり器
で、手動しぼり器の２つのアームがそれぞれにしぼり構
成要素を備える。しぼり器の構成要素は、穴あき底又は
内側壁とともとに区画室を構成する容器と、容器の区画
室の中に受け入れられ、穴あき底に向って食料品を押し
つぶす圧力プランジャー又は圧力部材とを有し、それに
よって、ジュースと粒子が形成され、穴あき底の穴から
排出される。しぼり器の２つのアームはその一端が蝶番
軸と清掃部材とを有する多機能蝶番部材で解放自在に連
結される。軸はアームの整合した蝶番ナックルによって
構成された通路に挿入される。清掃部材は軸の一端に固
定され、軸の挿入と取り外し用のハンドルとして付加的
に機能する外方向に延びたピン又は突出部をもった拡大
ヘッドである。一方、軸は清掃部材のためのハンドルと
して機能する。清掃用***部又は突出部の配列は、容器
の底の排出穴の配列に対応し、突出部をこれらの穴に内
方に挿入したときこれら穴の清掃を行う 基本的には、しぼり操作後、蝶番軸を取り外し、梃子ア
ームを互いに離し、清掃部材の使用を可能にし、軸又は
枢着軸はハンドルとして作用する。押しつぶされたニン
ニクの小鱗茎などを除去する上で補助する、穴の最初の
清掃後、しぼり器の３つの構成要素を、容易に利用でき
る枢着連結器の要素で個々に清掃でき、いかなる残留物
をもそこから効果的に清掃する。

【０００４】しぼり器の組立はただ２つの蝶番要素又は
蝶番ナックルの整合と、ナックルへの蝶番軸の挿入とを
伴うだけである。理解されるように、蝶番軸と、整合さ
れた蝶番ナックルによって構成された蝶番通路との間の
関係は、アームの互いに対する回動を可能にしながら、
蝶番軸を所定の位置に解放自在に保持するようなもので
ある。本発明のこれら及び他の特徴は、以下の本発明と
その使用方法のさらに詳細な説明から明らかになるであ
ろう。

【０００５】

【発明の実施の形態】ニンニクしぼり器１０は基本的に
は、上方及び下方の手で操作可能なアーム１２及び１４
を有する。アーム１２及び１４はそれぞれ、向い合って
内方に向いた細長い空所を構成する横方向に弧状の形状
に成形された適当な硬い人工の樹脂質材料の実質的に同
じ細長いハンドル又は握り部分１６及び１８を有する。
そのように形成されると、ハンドル１６及び１８は高剛
性度及び最少重量と共に平滑な弧状の握り外表面を備え
ている。アーム１２及び１４のそれぞれの後端２０及び
２２は、アームの横方向の弧状の形態によって構成され
た対応するアームの向かい合い側部を一体に接合するこ
とによってそれぞれのハンドルを強化する一体の弧状端
部分又はキャップを有する。望みに応じて、上方アーム
１２は、その後閉鎖端２０の方に、補強された穴２４
を、ニンニクしぼり器を保管用ペグなどに掛けるための
手段として備えることができる。ハンドル１８の前方端
と一体の下方アーム１４は、ハンドル１８の横幅より大
きな直径の好ましくは円形容器２６を有する。容器２６
は、平滑な内壁面及び多数の果肉と液の排出穴３２を備
えた平坦な底壁３０を有する上方に開放した内区画室２
８を構成する。容器の区画室２８は、好ましくは横断面
が円形で、区画室の全体の高さにわたって一定の直径で
あるが、他の形状のものでも良く、しかし区画室内でし
ぼられるべき特定な食料品を受け入れる大きさのもので
なければならない。

【０００６】下方アーム１４は横開口部３６を構成する
単一の前方に延びたヒンジナックル３４によって完全な
ものになる。ナックル３４、容器２６及びハンドル１８
は好ましくは、適当な食物融和性の硬い合成樹脂材料の
単一ユニットとして成形される。図３及び図４の断面図
に注目すると、ナックル３４、容器２６及びハンドル１
８の最下面は共通の平面であり、容器２６の壁はハンド
ル１８の向かい合った上縁より僅かに高く突出し、一
方、ナックル３４は閉じた時に２つのアームの合計の高
さに実質的に等しい高さまで突出する。今、上方アーム
１２に転ずると、そのハンドル又はハンドル部分１６の
前方端は圧力部材３８の側壁と一体に形成される。圧力
部材３８はアーム１４と１６を互いに向って閉じると
き、容器２６に整合するように、下方アーム１４の容器
２６と実質的に同じ寸法及び形状の上方部分４０を有す
る。圧力部材３８は又、ニンニクしぼり器１０を閉じる
時容器区画室２８の中に密接して自由に滑動自在に受け
入れられるような直径の下方部分４２を有する。圧力プ
ラグからなる下方部分４２は、しぼり器の閉鎖位置で
は、容器２６の穴あき底３０の上に近接して位置する平
坦な底部と、僅かに弧状の又は内方かつ下方に傾斜した
後壁部分４４とを有し、この後壁部分は、圧力部材が区
画室の中へ下方向に回動する時、圧力プラグ４２の収容
を容易にする。この特別な特徴は図３から最もよく理解
されよう。

【０００７】圧力部材の３８には上方に開放した中空の
内部又は内チャンバーが形成され、この内チャンバー
は、成形を容易にし、要求される材料の量を減じ、かつ
全体の重量を減少させる。圧力部材のチャンバーの上端
を、キャップ又は挿入体４６によって好ましくは比較的
恒久的な方法で密封することを意図している。この挿入
体はその上方露出面に、特定イナーシア(inertia) 例え
ば製造者名を付けることを意図している。挿入体４６は
圧力部材３８の上方開放端部分内に摩擦によって受け入
れる垂下した周囲スカート４８を備え、図５で気付くよ
うに、スカート４８の上方端の周りの一連の外周囲リブ
５０によりプレス嵌めを強化し、それによって挿入体４
６の実質的な恒久的な装着を達成する。挿入体４６の上
面の提案された表示を正確に整合させるため、スカート
４８は好ましくは、垂直方向上方に向いたテーパ形ノッ
チ５２を有し、該ハッチは、圧力部材の室内に、上方４
０と下方部分４２との間に形成された周囲肩部５６から
垂直方向上方に延びる同様に形造られたリブ５４上に受
け入れられる。付随的に、この肩部５６は又、挿入体の
スカート４８の装着位置を定める、スカート４８の下縁
のための支持部を形成する。スカート４８のノッチ５２
は、挿入体４６の挿入を容易にするために、スカートに
僅かな程度の弾力性のある可撓性を提供する。

【０００８】下方アームのナックル３４を間に滑動可能
に受け入れる互いに横方向に間隔をへだてた一対の蝶番
ナックル５８が上方アームの圧力部材チャンバー３８と
一体に形成され、そしてこのチャンバーから前方に突出
している。ナックル５８は、一般に、ナックル３４より
横方向に薄いけれども別の例として、ナックル３４と等
しい寸法のものであり、ナックル３４及び５８の重ね合
せ又は組み合せの際開口部３６と整合して、これと共通
の横通路を構成する整合した横開口部６０を同様に構成
する。特に図４で気付くように、上方アームハンドル、
圧力部材、挿入体及びナックルの上方の長手方向の末端
は共通の平面にある。下方アーム組立体と同様に、上方
アーム組立体は挿入体以外は、好ましくは、適当な食物
適合性の硬い合成樹脂材料の単一ユニットとして成形さ
れる。上方アーム１２と下方アーム１４は、手動しぼり
器の手動操作のため、取り外し可能な多機能蝶番要素６
２によって回動自在に連結される。蝶番要素はその一端
に一体に接合された拡大デイスク又はプレート部材６６
を備えた細長い中空円筒形蝶番ピン又は軸６４を有す
る。蝶番軸６４は組立てられたナックル３４及び５８の
横長さと実質的に等しい長さのもので、明らかな方法で
しぼり器を使用するためアームを互に回動可能にしなが
ら、ナックルを組立て状態に保持するように整合された
開口部３６及び６０の中にぴったりと受け入れ可能な寸
法のものである。軸６４の装着と取り外しを容易にし、
同時に、組立てた時組み合った蝶番ナックルの保持を効
果的にするために、開放端から、又はプレート６６と反
対の端から内方に延びる軸６４は直径方向に向かい合っ
て内方に延び、かつ内方にテーパした一対のスロット又
はノッチ６８を備える。スロット６８は、軸を挿入する
時軸部分を互いの方に僅かの弾力的に撓わませる。さら
に、軸の材料の固有の弾性により、挿入後、圧縮された
軸部分は蝶番通路に外向きの圧力を及ぼして組立体を安
定化させる。

【０００９】端パネル又はデイスク６６は好ましくはナ
ックルの最外面と同一平面に位置しかつ軸６４を掴んで
操作するための便利なハンドル手段として作用するよう
に、寸法及び形状の両方において蝶番ナックル円形形状
に対応する円形形状のものである。この端パネル６６の
ハンドルの性質は、パネル６６の周囲の直径方向に向か
い合った位置に設けられた一体の半径方向外方に突出し
た一対の握り耳又は出張り部７０により強められる。多
機能蝶番部材６２は又、容器底３０の穴３２のための清
掃用部材としても顕著に機能する。この目的のために、
パネル６６の外面７２は、その上に一体に形成され、数
及び配向が容器の穴３２に対応する多数の突出部又は突
起部７４を備える。この関係は図９に示唆しており、突
出部７４は穴３２に密接に受け入れられるべき寸法のも
ので、穴を通して完全に突出するような長さのものであ
ることも気付くであろう。単一の中心の突出部７４’
を、清掃段階の間突出部を穴と敏速に整合させるために
対応する穴の中に係合する案内手段として設けることが
できる。蝶番部材６２を容器の穴３２の清掃用手段とし
て使用する時には、軸６４は、デイスク６６と突出部７
４によって構成された清掃ヘッドを容易にかつしっかり
と操作することができるハンドルとして機能することに
注目するのは意味のあることである。

【００１０】蝶番ナックル組立体から軸６４を取り外し
たときには、蝶番ナックルと軸の両方も含めて、個々の
完全な清掃のため上方及び下方アームユニットを分離す
ることができることも理解されよう。同様に、上方アー
ムユニットを完全に取り外したときにはしぼり区画室２
８の清掃が簡単化される。上述した実施の形態は本発明
の説明上のものである。本発明の創意に富む特徴を有す
る他の実施形態が当業者によって見出されうるから、開
示した実施の形態は本発明の範囲の限定と考えられるべ
きではない。むしろ、本発明は以下の特許請求の範囲に
よってのみ限定されるべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】若干閉じたニンニクしぼり器の斜視図である。

【図２】ニンニクしぼり器の底面図である。

【図３】実質的に図１の線３−３に沿って通る平面にお
ける若干閉じたニンニクしぼり器の長手方向断面図であ
る。

【図４】収容されたニンニクの小鱗茎などを完全に圧搾
した時のようにニンニクしぼり器を完全に閉じた図３と
同様な長手方向断面図である。

【図５】ニンニクしぼり器の別々に成形された構成要素
の分解斜視図である。

【図６】実質的に図１の線６−６に沿って通る平面の拡
大断面詳細図である。

【図７】実質的に図４の線７−７に沿って通る平面にお
ける横断面図である。

【図８】蝶番ナックル及びユニット清掃用部材の両方を
形成する多機能蝶番ナックルユニットの断面詳細図であ
る。

【図９】清掃用部材の使用方法を説明する拡大断面詳細
図である。

【符号の説明】

１０ しぼり器 １２、１４ アーム １６、１８ ハンドル ２０、２２ アームの後端 ２４ 穴 ２６ 容器 ２８ 容器の区画室 ３０ 容器の底 ３２ 穴 ３４、５８ ナックル ３６、６０ 横開口部 ３８ 圧力部材 ４０、４２ 圧力部材の上方及び下方部分 ４４ 容器の後壁部 ４６ 挿入体 ４８ スカート ５０、５４ リブ ５２、６８ ノッチ ５６ 肩部 ６２ 蝶番部材 ６４ 軸 ６６ パネル ７０ 突出部 ７２ パネル表面 ７４、７４’ 突出部及び中心突出部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１及び第２の細長いアームを有し、各
   アームが把手部分及びしぼり構成要素を有し、前記第１
   アームの前記しぼり構成要素がその前記把手部分から遠
   方で、前記第１アームに設けられた区画室を有し、前記
   区画室は、しぼられた食料品からの流出物の排出用の多
   数の排出穴を備えた内部壁を有し、前記第２アームの前
   記しぼり構成要素がその前記把手部分から遠方で前記第
   ２アームに設けられた、前記区画室内で食料品を圧搾す
   るための圧力部材を有し、前記圧力部材は前記区画室内
   に密接し滑動自在に受け入れられるように形成され、枢
   着手段が前記把手部分及びしぼり構成要素から遠方で前
   記アームとを回動可能に連結し、前記把手部分を互に近
   ずけたり遠ざけたりすることにより前記しぼり部材を互
   に近ずけたり遠ざけたりし、前記枢着手段が前記第１及
   び第２のアームに設けられ互いに整合して前記アームの
   横方向に貫通する通路を構成する蝶番手段と、前記通路
   の中に取り外し可能に受け入れられ、前記アームを互に
   回動可能に保持する蝶番軸とを有し、前記通路から前記
   蝶番軸を取り外したとき、前記排出穴に係合してこれを
   清掃する清掃部分を操作できる前記蝶番軸に設けた食料
   品用手動しぼり器。
2. 【請求項２】 ニンニクなど用の手動しぼり器におい
   て、第１及び第２の向かい合ったしぼり構成要素がそれ
   ぞれに多数の排出穴を有する部分を備えた容器と、前記
   容器の中に取り外し可能に受け入れられるしぼり部材と
   を有し、前記しぼり構成要素を互に近ずけたり遠ざけた
   りできるように前記しぼり構成要素を回動可能に連結す
   る枢着手段を備え、前記枢着手段は前記第１及び第２の
   しぼり構成要素に接合されかつ前記第１及び第２のしぼ
   り構成要素に対して外方に延びる別々の蝶番要素を有
   し、前記別々の蝶番要素は互いに整合して横方向に貫通
   する通路を構成し、前記通路の中に取り外し可能に受け
   入れられ前記しぼり構成要素を互に回動可能にするよう
   に前記蝶番要素を保持する蝶番軸を備え、前記通路から
   前記蝶番軸を取り外したとき、前記排出穴に係合してこ
   れを清掃する清掃部材を操作できる前記蝶番軸に設け、
   前記蝶番軸が前記清掃部材のハンドルを構成するニンニ
   クなど用手動しぼり器。