JPH0898583A - ブラシレスモータの制御方法およびその装置 - Google Patents

ブラシレスモータの制御方法およびその装置

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JPH0898583A
JPH0898583A JP6258682A JP25868294A JPH0898583A JP H0898583 A JPH0898583 A JP H0898583A JP 6258682 A JP6258682 A JP 6258682A JP 25868294 A JP25868294 A JP 25868294A JP H0898583 A JPH0898583 A JP H0898583A
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JP
Japan
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brushless motor
time
signal
voltage
energization
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JP6258682A
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English (en)
Inventor
Yoshiteru Shinozaki
嘉輝 篠崎
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブラシレスモータの制御方法およびその装置
において、最適な電機子巻線の通電切り替えを可能と
し、かつ、コスト低下を図る。 【構成】 三相のブラシレスモータ1の回転子1aの位
置を検出し、この位置検出タイミングに基づいて3つの
電機子巻線の通電を切り替えるブラシレスモータの制御
方法およびその装置において、1つの電機子巻線の端子
電圧(誘起電圧)Rを分圧回路10aで分圧し、この分
圧された電圧と基準電圧発生回路10bからの定基準電
圧とを比較回路10cで比較し、この比較結果の交点の
タイミングの位置信号R0を得、この位置信号R0を制
御回路(マイクロコンピュータ)11に入力しており、
この制御回路11はその位置信号R0のエッジから所定
位相角遅れタイミング(最適な通電切り替え時間)を
得、これら時間の経過時点でインバータ部2の複数のス
イッチング素子をオン、オフ駆動して電機子巻線の通電
を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空気調和機等のモータ
に用いるブラシレスモータの回転制御技術に係り、特に
詳しくは確実に正確な回転子の位置を検出して当該ブラ
シレスモータを回転制御するブラシレスモータの制御方
法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】直流ブラシレスモータ(以下、三相のブ
ラシレスモータと記す。)を回転制御するにあたって、
従来では例えば図7に示す制御装置を用いている。
【0003】すなわち、この制御装置は、交流電源を交
流/直流変換器で直流に変換して得た電源Vccをスイ
ッチングしてブラシレスモータ1の電機子巻線に印加す
るために複数のスイッチング素子(トランジスタ)をブ
リッジ接続したインバータ部2と、ブラシレスモータ1
の端子電圧(例えば120度位相の異なる電圧;誘起電
圧)R,S,Tに基づいて回転子1aの位置を検出する
位置検出部3と、ブラシレスモータ1の各電機子巻線の
通電を所定に切り替え、かつ、位置検出部3からの位置
検出信号A,B,Cをもとにして各電機子巻線の通電を
所定に切り替えるためにインバータ部2を駆動する信号
を出力する一方、同信号のうち所定信号を所定オン、オ
フ比でチョッピングするチョッピング信号を出力する制
御回路(マイクロコンピュータ)4と、その駆動信号と
チョッピングとを合成して出力するチョッピング部5
と、このチョッピングされた信号を含む駆動信号により
インバータ部2のスイッチング素子U,V,W,X,
Y,Zを駆動するドライバ部6とを備えている。
【0004】この制御装置において、ブラシレスモータ
1の起動時には同ブラシレスモータ1を所定時間同期運
転とするが、所定時間経過後にはブラシレスモータ1の
回転子1aの位置検出信号に基づいて同ブラシレスモー
タ1を回転制御する(いわゆる位置検出による運転に切
り替える)。
【0005】上記位置検出による運転においては、回転
子1aの位置を検出し、この位置検出に基づいて各電機
子巻線の通電を切り替えるが、この切り替えタイミング
は各電機子巻線に発生する誘起電圧の中性点から位相角
30度あるいは90度遅らせた点とするのが一般的であ
る。
【0006】そのため、上記位置検出部3は、例えば図
8(a),(b),(c)に示す各電機子巻線の端子電
圧R,S,Tを分圧回路3aで分圧し、これら分圧され
た電圧を微分回路3bおよび積分回路3cで平滑化し、
かつ位相角90度遅らせる(同図(d),(e),
(f)に示す)。また、これら位相角90度遅れの信号
(電圧)を各コンパレータによる比較回路3dで所定基
準電圧(中性点電圧)と比較して位置検出信号A,B,
Cを得る(同図(g),(h),(i)に示す)。な
お、その基準電圧は積分回路3cの出力を抵抗回路3e
で合成して得たものである。また、図8(a),
(b),(c)中、Dは通電切り替え時に発生するスパ
イク電圧である。
【0007】上記位置検出信号A,B,Cが制御回路4
に入力しており、この制御回路4は回転子1aの位置を
検出するとともに、各位置検出のタイミングに基づいて
各電機子巻線の通電を切り替えるためにインバータ部2
の各スイッチング素子をオン、オフする信号を出力す
る。この信号は図8(j)ないし(o)に示す上アーム
信号および下アーム信号であり、上アーム信号はインバ
ータ部2の上アームを構成するトランジスタU,V,W
をオン、オフ駆動し、下アーム信号はインバータ部2の
下アームを構成するトランジスタX,Y,Zをオン、オ
フ駆動する。
【0008】また、制御回路4はチョッピング信号をチ
ョッピング部5に出力し、チョッピング部5は例えば一
方のアーム信号のLレベルをチョッピングする(図8
(q),(r),(s)示す)。
【0009】このように、位置検出信号A,B,Cに基
づいてブラシレスモータ1の各電機子巻線の通電を切り
替えて同ブラシレスモータ1を回転制御し、またチョッ
ピング信号のオン、オフ比(オン時間、オフ時間)を可
変してブラシレスモータ1を所定回転数に制御する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記ブラシレスモータ
の制御方法にあっては、各端子電圧(誘起電圧)R,
S,Tに含まれているチョッピング波形を位置検出部3
のフィルタで除去するとともに、このチョッピング波形
を除去した電圧を積分して回転子1aの位置検出タイミ
ングを得ているため、その位置検出信号の波形が滑らか
であり、回転子1aの位置検出が容易となる。
【0011】しかしながら、各電機子巻線の端子電圧
R,S,Tにはチョッピング信号の周波数成分だけな
く、種々周波数成分、例えば回転数の周波数成分や誘起
電圧の波形の周波数成分(正弦波成分)等が含まれてい
る。そのため、端子電圧R,S,Tを位置検出部3の積
分フィルタに通して位置検出信号A,B,Cを得る場
合、その積分フィルタの特性上によりブラシレスモータ
1の回転数の変化に伴って位置検出部3の出力が誘起電
圧の中性点電位に対して位相角90度遅れとならず、つ
まりその90度遅れの位相差に誤差が生じる。
【0012】また、ブラシスモータ1を広範囲の回転数
で制御する必要がある場合、各回転数に応じてその位相
角90度遅れが大きく異なり、つまりその位相角90度
の誤差が大きくなり、結果回転子1aの位置検出に誤差
が生じるだけなく、その誤差が大きくなり、ひいてはブ
ラシレスモータ1の運転効率が悪くなってしまうという
問題点がある。
【0013】さらに、3相分の積分回路等を用いるた
め、部品点数が多くなり、ひいてはコスト高になるとい
う問題点がある。
【0014】さらにまた、ブラシレスモータの1周期
(1回転)中において運転効率が最大となるときの位相
差は回転数や負荷状態によって異なり、上述した方法
(位相角90度を位置検出タイミングとする方法)によ
る位置検出タイミングで電機子巻線の通電を切り替える
と、その運転効率がよくないという問題点がある。
【0015】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は積分回路等を用いずとも、適切な回転
子の位置検出タイミングを得るとともに、最適な通電切
り替えを可能とすることができ、かつ運転効率最大とす
ることができ、またコスト低下を図ることができるよう
にしたブラシレスモータの制御方法およびその装置を提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は直流電源をインバータ手段でスイッチン
グして三相のブラシレスモータの電機子巻線に印加する
際、該ブラシレスモータの回転子の位置検出に基づいて
前記インバータ手段を駆動して前記電機子巻線の通電を
切り替えるブラシレスモータの制御方法であって、前記
電機子巻線の端子電圧(誘起電圧)のうち1つの端子電
圧と所定基準電圧とを比較し、該比較結果である交点か
ら所定位相角遅れに相当する時間を算出する一方、該算
出時間に基づいて前記電機子巻線の次の通電切り替えタ
イミングを得、該通電切り替えタイミングに合わせて前
記インバータ手段を駆動する信号を発生するようにした
ことを要旨としている。
【0017】また、上記交点のタイミングを得るため
に、電機子巻線の端子電圧(誘起電圧)のうち1つの端
子電圧を位置検出手段に入力し、該位置検出手段は入力
端子電圧を所定に分圧し、該分圧された電圧と所定の基
準電圧とを比較して、その交点のタイミングを得る。そ
して、その比較結果の位置信号を制御手段に入力し、該
制御手段は、入力位置信号により前記電機子巻線の次の
通電切り替えタイミング時間を得る一方、前記交点のタ
イミングおよび得られたタイミング時間により前記電機
子巻線の次の通電切り替えるために前記インバータ手段
を駆動する信号を発生する。
【0018】
【作用】上記手段によれば、1つの電機子巻線の端子電
圧が分圧回路で分圧され、この分圧された電圧と所定基
準電圧とが比較回路で比較され、この比較結果の交点を
タイミングとする位置信号が制御回路(マイクロコンピ
ュータ)に入力される。
【0019】この制御回路によって、入力位置信号のエ
ッジから所定位相角遅れ(位相差)に相当する時間が算
出され、例えば位相角30度、90度および150度に
相当する時間が算出される。これら算出時間がそのエッ
ジの検出時刻に加算され、これら加算された時刻の経過
時点で電機子巻線の通電を切り替えるためにインバータ
手段を駆動する信号が出力される。
【0020】また、例えば回転数や負荷状態によって上
記位相差が異なることから、上記30度、90度および
150度以外の位相差に相当する時間(運転効率が最大
となる位相差に相当する時間)が設定され、つまり最適
な運転を可能する位相差に相当する時間が算出される。
【0021】このようにして算出された時間が上記エッ
ジ検出時刻に加算され、これら加算された時刻の経過時
点で電機子巻線の通電を切り替えるためにインバータ手
段を駆動する信号が出力される。
【0022】さらに、上記位置信号を得るために、1相
分の分圧回路および比較回路と、基準電圧を発生する基
準電圧発生回路とを備えればよく、積分回路等を設ける
必要もなく、かつ3相分の回路を必要としない。
【0023】
【実施例】この発明のブラシレスモータの制御方法およ
びその装置は、三相の直流ブラシレスモータ(以下ブラ
シレスモータと記す)の回転子の位置を検出し、この位
置検出タイミングに基づいて複数の電機子巻線の通電を
切り替える際、1つの電機子巻線の端子電圧(誘起電
圧)と所定の基準電圧とを比較して得た交点のタイミン
グをもとにして、所定位相差の時間を予測することがで
きることに着目し、その交点のタイミングをもとにして
最適な通電切り替え時間を予測し、この予測時間の経過
時点で、電機子巻線の通電を切り替えてブラシレスモー
タを回転制御する。
【0024】そのため、この発明のブラシレスモータの
制御装置は、例えば図1に示す構成をしている。なお、
同図中、先に説明した図7と同一部分には同一符号を付
し重複説明を省略する。
【0025】図1において、この制御装置は、三相のブ
ラシレスモータ1の3つの電機子巻線に端子電圧(誘起
電圧)R,S,Tのうち1つ、例えば端子電圧Rの誘起
電圧の中性点を検出し、この中性点のタイミングとして
位置信号R0を出力する位置検出部10と、この位置信
号R0のエッジ間の時間を計測するとともに、この計測
時間をもとにして所定位相角遅れ(例えば位相差30
度、90度および150度)に相当する時間を算出し、
その位置信号のエッジから算出時間経過点を回転子1a
の位置検出タイミングとしてブラシレスモータ1の3つ
の電機子巻線の通電を切り替える制御回路(マイクロコ
ンピュータ)11を備えている。
【0026】位置検出部10は入力端子電圧Rを分圧す
る分圧回路10aと、所定の基準電圧(Vcc/2)を
発生する基準電圧発生回路10bと、その分圧された電
圧と基準電圧とを比較する比較回路10cとを備え、こ
の比較結果による誘起電圧の中性点タイミングとして位
置信号R0を出力する。なお、分圧回路10aにおける
分圧比および基準電圧発生回路10bにおける抵抗比は
誘起電圧の中性点を検出することができるように設定さ
れている。
【0027】制御回路11は、図9に示す制御回路4の
機能の他に、インバータ部2の上アームのトランジスタ
U,V,Wおよび下アームのトランジスタX,Y,Zを
オン、オフ駆動する信号のチョッピングを切り替える制
御信号をチョッピング部5に出力する機能を有してい
る。
【0028】また、上記所定位相角遅れに相当する時間
の算出に際しては、回転数や負荷状態に対して最適な位
相差、つまりブラシレスモータ1の運転効率が最大とな
る位相差に相当する時間を算出する方が好ましい。
【0029】次に、上記制御装置の動作を図2のタイム
チャート図および図3ないし図6のフローチャート図を
参照して詳しく説明すると、まず三相のブラシレスモー
タ1を起動するための処理を実行する。
【0030】この起動処理では、ブラシレスモータ1を
同期運転とするため、制御装置11はインバータ部2の
6つのトランジスタU,V,W,X,Y,Zを所定にオ
ン、オフする信号および一方の信号をチョッピングする
チョッピング信号を出力し、ブラシレスモータ1の3つ
の電機子巻線の通電を切り替えて同ブラシレスモータ1
を回転制御する。
【0031】この場合、ブラシレスモータ1を低周波か
ら徐々に加速し、位置検出部10において位置信号R0
が出力可能となり、かつ位置信号R0により誘起電圧と
基準電圧との交点の検出が可能となるまで、つまり適切
な位置信号R0が得られるまで上記処理を実行する。な
お、この同期運転時の制御が既に公知であることから、
その詳細な説明を省略する。
【0032】上記起動処理によりブラシレスモータ1が
所定時間回転制御されると、位置検出部10にはブラシ
レスモータ1の各電機子巻線の端子電圧Rが正常に入力
する(図2(b)示す)。位置検出部10はその端子電
圧を分圧回路10aで分圧し(図2(b)に示す信号R
U)、この分圧された信号RUと基準電圧発生回路10
bからの基準電圧とを比較回路10cで比較し、この比
較結果の位置信号R0を出力する(図2(c)に示
す)。
【0033】現在、図2に示すt3時点タイミングにあ
るとすると、制御回路11は通電切り替え後の最初の位
置信号R0のエッジにより現在の時刻taを検出して内
部のメモリに一時記憶し(ステップST1)、この時刻
taに前回算出の位相差30度に相当する時間T(3
0)=T2×(30/360)を加算し(ステップST
2)、この時刻ta+T(30)=t(30)を制御回
路11の内部のコンペアレジスタAにセットする(ステ
ップST3)。なお、時間T(30)=T2×(30/
360)の算出については後に説明する。
【0034】続いて、上記入力位置信号R0のエッジを
検出したとき、このエッジが立ち上がり、立ち下がりの
何れかを判断し(ステップST4)、立ち上がりエッジ
であるときにはステップST5に進み制御回路11の内
部に予め設定されているフラグをセットとし(“1”と
し)、立ち下がりエッジであるときにはステップST6
に進みそのフラグをクリアする(“0”にする)。
【0035】上記フラグのセットあるいはクリアの後、
上記コンペアレジスタAにセットされている時刻t(3
0)が経過した時点(図2に示すt4時点)で、図4に
示すt(30)割り込みルーチンを実行する。上記フラ
グがセットされているときには、ステップST20から
ST21に進み、インバータ部2のトランジスタWを駆
動する信号をオフにするとともに(図2(f)に示
す)、トランジスタUを駆動する信号をオンにする(図
2(d)に示す)。これと同時に、インバータ部2の下
アームを構成するトランジスタX,Y,Zを駆動するた
めの信号をチョッピングするように、つまり上アームか
ら下アームのチョッピングに切り替えるための制御信号
をチョッピング部5に出力する(ステップST22)。
【0036】一方、上記フラグがクリアされているとき
には、ステップST20からST23に進み、インバー
タ部2のトランジスタZを駆動する信号をオフにすると
ともに(図2(i)に示す)、トランジスタXを駆動す
る信号をオンにする(図2(g)に示す)。これと同時
に、インバータ部2の上アームを構成するトランジスタ
U,V,Wを駆動するための信号をチョッピングするよ
うに、つまり下アームから上アームのチョッピングに切
り替えるための制御信号をチョッピング部5に出力する
(ステップST24)。
【0037】上記割り込み処理の終了によってメインル
ーチンに戻り、位相差90度に相当する時間を算出する
ため、t1時点とt3時点との間の時間(1周期の時
間)T3を算出する(ステップST7)。この場合、時
刻taから時刻tcを減算してその1周期の時間を算出
する。なお、時刻tcは図2に示すt1時点に対応して
いる。
【0038】続いて、1周期の時間T3を算出すると、
この時間T3を用いて上記位置信号R0のエッジから位
相角90度に相当する時間T(90)=T3×(90/
360)を算出するとともに、この算出時間T(90)
を時刻taに加算してその位相差90度の時刻を算出し
(ステップST8)、この算出時刻t(90)=ta+
T(90)をコンパレータレジスタBにセットする(ス
テップST9)。
【0039】続いて、上記コンパレータレジスタBにセ
ットされている時刻t(90)が経過した時点(図2に
示すt5時点)で、図5に示すt(90)割り込みルー
チンを実行する。上記フラグがセットされているときに
は、ステップST30からST31に進み、インバータ
部2のトランジスタYを駆動する信号をオフにするとと
もに(図2(h)に示す)、トランジスタZを駆動する
信号をオンにする(図2(i)に示す)。これと同時
に、インバータ部2の上アームを構成するトランジスタ
U,V,Wを駆動するための信号をチョッピングするよ
うに、つまり下アームから上アームのチョッピングに切
り替えるための制御信号をチョッピング部5に出力する
(ステップST32)。
【0040】一方、上記フラグがクリアされているとき
には、ステップST30からST33に進み、インバー
タ部2のトランジスタVを駆動する信号をオフにすると
ともに(図2(e)に示す)、トランジスタWを駆動す
る信号をオンにする(図2(f)に示す)。これと同時
に、インバータ部2の下アームを構成するトランジスタ
X,Y,Zを駆動するための信号をチョッピングするよ
うに、つまり上アームから下アームのチョッピングに切
り替えるための制御信号をチョッピング部5に出力する
(ステップST34)。
【0041】続いて、上記割り込み処理の終了によって
メインルーチンに戻り、位相差150度に相当する時間
を算出するため、上記時間T3を用いて上記位置信号R
0のエッジから位相角150度に相当する時間T(15
0)=T3×(150/360)を算出するとともに、
この算出時間T(150)を時刻taに加算し、その位
相差150度の時刻を算出し(ステップST10)、こ
の算出時刻t(90)=ta+T(90)をコンパレー
タレジスタCにセットする(ステップST11)。
【0042】続いて、上記コンパレータレジスタCにセ
ットされている時刻t(150)が経過した時点(図2
に示すt6時点)で、図6に示すt(150)割り込み
ルーチンを実行する。上記フラグがセットされていると
きには、ステップST40からST41に進み、インバ
ータ部2のトランジスタUを駆動する信号をオフにする
とともに(図2(d)に示す)、トランジスタVを駆動
する信号をオンにする(図2(e)に示す)。これと同
時に、インバータ部2の下アームを構成するトランジス
タX,Y,Zを駆動するための信号をチョッピングする
ように、つまり上アームから下アームのチョッピングに
切り替えるための制御信号をチョッピング部5に出力す
る(ステップST42)。
【0043】一方、上記フラグがクリアされているとき
には、ステップST40からST43に進み、インバー
タ部2のトランジスタXを駆動する信号をオフにすると
ともに(図2(g)に示す)、トランジスタYを駆動す
る信号をオンにする(図2(h)に示す)。これと同時
に、インバータ部2の上アームを構成するトランジスタ
U,V,Wを駆動するための信号をチョッピングするよ
うに、つまり下アームから上アームのチョッピングに切
り替えるための制御信号をチョッピング部5に出力する
(ステップST44)。
【0044】続いて、上記割り込み処理の終了によって
メインルーチンに戻り、1周期の時間T3を用いて位相
差30度に相当する時間T(30)=T3×(30/3
60)を算出する(ステップST12)。この時間T
(30)の算出は当該メインルーチンを繰り返した際に
上記ステップST3で用いるためである。
【0045】続いて、前々回の位置信号R0のエッジを
検出した時刻tc(図2に示すt1時点)を記憶してい
るメモリに前回検出の位置信号R0のエッジを検出した
時刻tb(図2に示すt2時点)を書き込み、つまり前
々回の時刻tcに変えて前回の時刻tbを記憶する(ス
テップST13)。また、前回検出の位置信号R0のエ
ッジの時刻tb(図2に示すt2時点)を記憶している
メモリに今回検出の位置信号R0のエッジ時刻ta(図
2に示すt3)を書き込む、つまり次の位置信号のエッ
ジの時刻を得るために、メモリを1つ確保しておく必要
があるからである。
【0046】そして、入力位置信号R0のエッジを検出
すると、再び当該メインルーチンを実行し、そのエッジ
検出の現時刻ta(図2に示すt7時点)をメモリに記
憶する(ステップST1)。上記ステップST12にお
いて算出された位相差30度に相当する時間T(30)
=T3×(30/360)をその現時刻taに加算し
(ステップST2)、この時刻ta+T(30)=t
(30)をコンパレータレジスタAにセットする(ステ
ップST3)。このようにして、上述同様に図3のメイ
ンルーチンおよび図4ないし図6の割り込みルーチンを
実行し、かつ繰り返す。
【0047】図2のタイムチャートを参照してより具体
的に説明すると、t7時点では位置信号R0のエッジが
立ち上がりであることから、フラグをクリアし(ステッ
プST6)、上記コンパレータレジスタにセットされて
いる時刻t(30)が経過した時点(図2に示すt8時
点)で、図4に示すt(30)割り込みルーチンを実行
する。
【0048】この場合、フラグが立っていないため、上
述したようにインバータ部2のトランジスタZを駆動す
る信号をオフにするとともに(図2(i)に示す)、ト
ランジスタXを駆動する信号をオンにする(図2(g)
に示す)。これと同時に、インバータ部2の上アームを
構成するトランジスタU,V,Wを駆動するための信号
をチョッピングするように、つまり下アームから上アー
ムのチョッピングに切り替えるための制御信号をチョッ
ピング部5に出力する。
【0049】また、位置信号R0のエッジから位相角9
0度遅れの時刻t(90)=t7+T4×(90/36
0)を算出し、この時刻t(90)が経過した時点(図
2に示すt9時点)で図5に示す(150)割り込みル
ーチンを実行する。
【0050】この場合、フラグが立っていないため、上
述したようにインバータ部2のトランジスタVを駆動す
る信号をオフにするとともに、トランジスタWを駆動す
る信号をオンにする。これと同時に、インバータ部2の
下アームを構成するトランジスタX,Y,Zを駆動する
ための信号をチョッピングするように、つまり上アーム
から下アームのチョッピングに切り替えるための制御信
号をチョッピング部5に出力する。
【0051】さらに、位置信号R0のエッジから位相角
150度遅れの時刻t(150)=T7+T4×(15
0/360)を算出し、この時刻t(150)が経過し
た時点で図6に示す割り込みルーチンを実行する。
【0052】この場合、フラグが立っていないため、上
述したようにインバータ部2のトランジスタXを駆動す
る信号をオフにするとともに(図2(g)に示す)、ト
ランジスタYを駆動する信号をオンにする(図2(h)
に示す)。これと同時に、インバータ部2の上アームを
構成するトランジスタU,V,Wを駆動するための信号
をチョッピングするように、つまり下アームから上アー
ムのチョッピングに切り替えるための制御信号をチョッ
ピング部5に出力する。
【0053】なお、上記実施例において、位置信号R0
のエッジから位相角30度、90度および150度(位
相差)遅れのタイミングで電機子巻線の通電を切り替え
ているが、例えば回転数や負荷状態に応じてその位相差
が30度、90度および150度と異なる場合、ブラシ
レスモータ1の運転効率が最大となるような位相差を設
定し、つまり位置信号R0のエッジからその位相差に相
当する時間を算出し、この算出時間経過時点で電機子巻
線の通電を切り替えるようにすればよい。
【0054】このように、ブラシレスモータ1の1つの
端子電圧(誘起電圧)と所定基準値とを比較し、この比
較結果である交点(中性点)のタイミングにより位置信
号を得、この位置信号を制御回路11のマイクロコンピ
ュータに入力しており、このマイクロコンピュータによ
ってその位置信号のエッジ間の時間(図2に示すT1な
いしT6)を計測し、そのエッジから所定位相角(例え
ば30度、90度および150度)遅れの時間(図2に
示すT(30),T(90),T(150))を算出
し、これら算出時間の経過時点で回転子1aの位置検出
タイミングとして3つの電機子巻線の通電を切り替え
る。また、上記位置信号を得るために、1相分だけの分
圧回路10aおよび比較回路10cと、基準電圧発生回
路10bとを備えている。
【0055】したがって、積分回路等を用いずとも、適
切な回転子の位置検出タイミングを得るとともに、最適
な通電切り替えを可能とすることができ、かつ運転効率
最大とすることができ、しかも部品点数も少なくなり、
安価に済ませられる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、三相のブラシレスモータの回転子の位置を検出し、
この位置検出タイミングに基づいて3つの電機子巻線の
通電を切り替えるブラシレスモータの制御方法およびそ
の装置において、1つの電機子巻線の端子電圧(誘起電
圧)と所定基準電圧とを比較して得た交点のタイミング
をもとにして3つの電機子巻線の通電切り替えタイミン
グを得る際、その交点から所定位相角遅れタイミング
(最適な通電切り替え時間)を得、これら時間の経過時
点で電機子巻線の通電を切り替えてブラシレスモータを
回転制御するようにしたことにより、適切な回転子の位
置検出タイミングを得ることができ、つまり電機子巻線
の通電を最適に切り替えることができ、回転数や負荷状
態に応じて最適な運転(最大効率の運転)を可能とする
ことができる。
【0057】また、上記交点のタイミングを得る回路と
しては、積分回路等を用いずともよく、かつ1相分の分
圧回路および比較回路と基準電圧発生回路でよく、また
その交点のタイミングの位置信号を制御回路(マイクロ
コンピュータ)に入力し、この制御回路によって電機子
巻線の通電を切り替えタイミングを得るようにしたの
で、回路構成の簡略化、部品点数の削減だけでなく、製
造工程の工数削減、ひいてはコスト低下を図ることがで
きるという有用な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブラシレスモータの
制御装置の概略的ブロック線図である。
【図2】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的タイムチャート図である。
【図3】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的フローチャート図である。
【図4】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的フローチャート図である。
【図5】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的フローチャート図である。
【図6】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的フローチャート図である。
【図7】従来のブラシレスモータの制御装置の概略的ブ
ロック線図である。
【図8】図7に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明する概略的タイムチャート図である。
【符号の説明】
1 ブラシレスモータ(直流ブラシレスモータ) 1a 回転子(ブラシレスモータ1の) 2 インバータ部 5 チョッピング部 6 ドライバ部 4,11 制御回路(マイクロコンピュータ) 10 位置検出部 10a 分圧回路 10b 基準電圧発生回路 10c 比較回路 R,S,T 電機子巻線の端子電圧 R0 位置信号 U,V,W スイッチング素子(上アームのトランジス
タ) X,Y,Z スイッチング素子(下アームのトランジス
タ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源をインバータ手段でスイッチン
    グして三相のブラシレスモータの電機子巻線に印加する
    際、該ブラシレスモータの回転子の位置検出に基づいて
    前記インバータ手段を駆動して前記電機子巻線の通電を
    切り替えるブラシレスモータの制御方法であって、 前記電機子巻線の端子電圧(誘起電圧)のうち1つの端
    子電圧と所定基準電圧とを比較し、該比較結果である交
    点から所定位相角遅れに相当する時間を算出する一方、
    該算出時間に基づいて前記電機子巻線の次の通電切り替
    えタイミングを得、該通電切り替えタイミングに合わせ
    て前記インバータ手段を駆動する信号を発生するように
    したことを特徴とするブラシレスモータの制御方法。
  2. 【請求項2】 直流電源をインバータ手段でスイッチン
    グして三相のブラシレスモータの電機子巻線に印加する
    際、該ブラシレスモータの回転子の位置検出に基づいて
    前記インバータ手段を駆動して前記電機子巻線の通電を
    切り替えるブラシレスモータの制御装置であって、 前記電機子巻線の端子電圧(誘起電圧)のうち1つの端
    子電圧を分圧し、該分圧された電圧と所定基準電圧とを
    比較し、該比較結果である交点のタイミングの位置信号
    を出力する位置検出手段と、該出力位置信号のエッジか
    ら所定位相角に相当する時間を得る一方、該算出時間に
    基づいて前記電機子巻線の次の通電切り替えタイミング
    を得、該通電切り替えタイミングにより前記インバータ
    手段を駆動する信号を発生する制御手段とを備え、前記
    電機子巻線の通電を切り替えて当該ブラシレスモータを
    回転制御するようにしたことを特徴とするブラシレスモ
    ータの制御装置。
JP6258682A 1994-09-28 1994-09-28 ブラシレスモータの制御方法およびその装置 Withdrawn JPH0898583A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008220077A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd ブラシレスdcモータの駆動装置およびそれを搭載した換気送風装置

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JP2008220077A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd ブラシレスdcモータの駆動装置およびそれを搭載した換気送風装置

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