JPH0898514A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JPH0898514A
JPH0898514A JP6248632A JP24863294A JPH0898514A JP H0898514 A JPH0898514 A JP H0898514A JP 6248632 A JP6248632 A JP 6248632A JP 24863294 A JP24863294 A JP 24863294A JP H0898514 A JPH0898514 A JP H0898514A
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JP
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transistor
capacitor
voltage
base
driving transistor
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JP6248632A
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Inventor
Noriyuki Yoshizawa
教之 吉澤
Tetsushi Otake
徹志 大竹
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Toko Inc
Original Assignee
Toko Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力電圧が設定される出力電圧より高い場合
のスイッチング電源装置始動時において、出力電圧が長
時間に渡って高電圧状態となるのを防止した、トランジ
スタ整流方式のスイッチング電源装置を得る。 【構成】 整流素子としてのトランジスタQ2のベース
をベース電流制限抵抗R3を介して駆動用トランジスタ
Q3のコレクタを接続し、駆動用トランジスタQ3のエ
ミッタをアースに接続する。駆動用トランジスタQ3の
コレクタ、ベース間に抵抗R5とコンデンサC5による
帰還回路4を設ける。帰還回路4の抵抗R5とコンデン
サC5の接続点とアース間にダイオードD3を接続す
る。 【効果】 駆動用トランジスタQ3及びトランジスタQ
2は速やかにアクティブ動作状態となり、出力電圧が長
時間に渡って高電圧状態とならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、整流素子の導通時の損
失を少なくして電力変換効率を改善したスイッチング電
源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源装置の効率を向上させ
る一手段として、整流素子にダイオードに代えてトラン
ジスタを使用することが考えられる。一般に、ダイオー
ドの順方向電圧VF よりトランジスタのコレクタ、エミ
ッタ間の飽和電圧の方が小さく、発生する損失が小さい
ことが知られている。この点に着目し、スイッチング素
子のスイッチング動作に同期してトランジスタのオン、
オフ動作を制御することにより整流素子としての機能を
担わせ、スイッチング電源装置における整流素子での損
失を低減しようというものである。このようなトランジ
スタ整流素子を使用することにより高い電力変換効率を
実現したスイッチング電源として、本発明者は特願平6
−15843号において、図2に示すスイッチング電源
装置を提案している。
【0003】図2に示す回路において、チョークコイル
L1、スイッチングトランジスタQ1、トランジスタ整
流素子としてのPNP型のトランジスタQ2及び平滑コ
ンデンサC2により、チョップアップ型のDC−DCコ
ンバータを形成している。スイッチングトランジスタQ
1のベースには、抵抗R1、抵抗R2によって分圧され
た出力電圧の検出値に応じて、オン、オフ期間のデュー
ティが変化する制御信号を出力する制御回路3が設けら
れる。トランジスタ整流素子としてのトランジスタQ2
のベースには、ベース電流制限抵抗R3とコンデンサC
3の並列回路を介して、駆動用トランジスタQ3のコレ
クタが接続される。
【0004】駆動用トランジスタQ3のエミッタはアー
スに接続し、ベースは抵抗R4とコンデンサC4の直列
回路を介してチョークコイルL1とトランジスタQ2の
接続点に接続し、オン、オフ信号を得る。駆動用トラン
ジスタQ3のコレクタ、ベース間に抵抗R5、コンデン
サC5の直列回路による帰還回路4を接続する。トラン
ジスタQ2のベースとアース間に接続されたダイオード
D1は、トランジスタQ2のターンオフ時におけるベー
ス領域の蓄積電荷を放電させるための電流路を形成し、
駆動用トランジスタQ3のベースとアース間に接続され
たダイオードD2は、コンデンサC4の放電路を形成す
る。
【0005】以上のような構成としたスイッチング電源
装置は、設定される出力電圧VO に対して入力電圧VIN
が低い場合にはチョップアップ型の昇圧コンバータとし
て機能し、整流用トランジスタQ2は整流素子として動
作する。逆に、設定される出力電圧VO に対して入力電
圧VINが高い場合にはシリーズレギュレータとして機能
し、整流用トランジスタは電圧制御素子として動作す
る。以下に、設定される出力電圧VO に対して入力電圧
INが高い場合の、定常運転状態における動作を説明す
る。
【0006】出力電圧VO より入力電圧VINの方が高い
と、制御回路3は出力電圧安定化機能によりスイッチン
グトランジスタQ1のオン期間を短くし、出力電圧VO
の上昇を抑えようとする。そのため、この時のスイッチ
ングトランジスタQ1は、オン期間が非常に短いスイッ
チング動作を継続することになる。ここで、コンデンサ
C4の存在によって、駆動用トランジスタQ3のベース
には直流成分の電圧が加わるのが防止されており、スイ
ッチングトランジスタQ1のオン、オフ動作による脈動
成分のみが駆動用トランジスタQ3のベースに印加され
ることになる。
【0007】この時、駆動用トランジスタQ3のベース
に流入する電流は、スイッチングトランジスタQ1のオ
ン期間の短いスイッチング動作に伴うコンデンサC4の
充放電電流との関係により、駆動用トランジスタQ3に
飽和領域で動作させるような大きさにはならない。この
ため、駆動用トランジスタQ3は非飽和領域でのアクテ
ィブ動作状態となる。これにより、駆動用トランジスタ
Q3はスイッチングトランジスタQ1のスイッチング動
作に応じてトランジスタQ2のベース電流を制御するこ
とになる。そしてこのことからトランジスタQ2も非飽
和領域でのアクティブ動作状態となり、シリーズレギュ
レータ的な動作を行うことになる。
【0008】入力電圧VINをさらに高くしていくと、駆
動用トランジスタQ3が非飽和領域でのアクティブ動作
状態を維持できなくなる。すると、駆動用トランジスタ
Q3が飽和領域での動作状態となることでトランジスタ
Q2も飽和領域でオン、オフし、出力電圧が上昇する、
制御回路3の出力電圧安定化機能によってスイッチング
動作が停止し、出力電圧が降下する、という過程を繰り
返す間欠動作状態となり、出力電圧のリップルが大きく
なる。そのため、リップルの少ない安定した出力電圧V
O を供給できる入力電圧VINに上限が存在することにな
る。
【0009】ここで、抵抗R5とコンデンサC5による
帰還回路4は、駆動用トランジスタQ3のベースに流入
する電流の一部を駆動用トランジスタQ3のコレクタよ
りエミッタへ流し、ベースに入力される信号に負帰還を
かけることになる。そのため駆動用トランジスタQ3の
利得は低下し、非飽和領域での動作が行われ易くなる。
これにより、間欠動作状態となってしまう入力電圧VIN
の値は上昇し、スイッチング電源装置の入力電圧VIN
適用範囲を広く取ることができた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】特願平6−15843
号にて提案した図2に示すスイッチング電源装置は、整
流素子としてダイオードの代わりにトランジスタを使用
することで、電力変換効率を向上させ、かつ、設定され
る出力電圧VO に対して入力電圧VINが低くとも高くと
も使用できる昇降圧型のスイッチングレギュレータを形
成している。そして、駆動用トランジスタQ3のコレク
タ、ベース間に帰還回路4を設けることで、入力電圧V
INが高い場合での駆動用トランジスタQ3の動作がもっ
ぱら非飽和領域で行われるようにしている。これにより
間欠動作が抑制され、入力電圧VINの適用範囲を広く取
れるという利点があった。
【0011】しかしこの回路構成では、入力電圧VIN
設定される出力電圧VO より高い場合、回路の始動時に
おいて出力電圧VO にオーバーシュートを生じ、ある期
間(時間にすると数10ms)の間、出力電圧VO がほ
ぼ入力電圧VINの電圧値まで上昇してしまうという事態
が発生した。この図2に示す回路の始動時の動作は、以
下のようになると考えられている。
【0012】回路始動時において、先ず入力端子1に入
力電圧VINが印加されると制御回路3が作動し、スイッ
チングトランジスタQ1にスイッチング動作を行わせ
る。このスイッチング動作開始時には、平滑コンデンサ
C2は未充電状態であるため、出力電圧が低い時の対応
としてスイッチングトランジスタQ1のオン期間は長く
なる。そのため、スイッチングトランジスタQ1がター
ンオフした時、チョークコイルL1とトランジスタQ2
の接続点には入力電圧VINにチョークコイルL1に誘起
されたフライバック電圧が重畳した高い電圧が発生する
ことになる。この高電圧の発生とコンデンサC4が未充
電状態であることによって、駆動用トランジスタQ3の
ベースには、抵抗R4とコンデンサC4を介して駆動用
トランジスタQ3を飽和領域で動作を行わせるのに充分
な電流が流入する。
【0013】すると駆動用トランジスタQ3はオン状態
となり、これによりトランジスタQ2のベース電流がベ
ース電流制限抵抗R3とコンデンサC3の並列回路、駆
動用トランジスタQ3のコレクタ、エミッタの経路で流
れ、トランジスタQ2は飽和領域での動作でオン状態と
なる。トランジスタQ2がオン状態となることで、入力
電圧VINにチョークコイルL1に誘起されたフライバッ
ク電圧が重畳した高電圧が平滑コンデンサC2を充電
し、出力電圧VO を上昇させる。やがて、コンデンサC
4の充電の進行により、抵抗R4、コンデンサC4を介
して駆動用トランジスタQ3のベースに流入する電流は
減少していき、駆動用トランジスタQ3はアクティブ動
作状態へ移行し始める。
【0014】定常運転時には、オン期間の短いスイッチ
ング動作によって抵抗R4、コンデンサC4を介して駆
動用トランジスタQ3のベースに流入する電流は小さ
く、駆動用トランジスタQ3は非飽和領域におけるアク
ティブ動作状態となっていた。そして、このアクティブ
動作状態での駆動用トランジスタQ3のコレクタに流入
するトランジスタQ2のベース電流は、トランジスタQ
2に非飽和領域で動作を行わせ、出力電圧VO を設定す
べき値に制御するようなものであった。しかし始動時に
おいては、帰還回路4のコンデンサC5の充電が済むま
での間、トランジスタQ2のベース電流の一部がトラン
ジスタQ2のベースからベース電流制限抵抗R3とコン
デンサC3の並列回路、帰還回路4を介して駆動用トラ
ンジスタQ3のベースへ流入してしまうことになる。
【0015】そのため駆動用トランジスタQ3のベース
には、抵抗R4、コンデンサC4を流れる電流と帰還回
路4を流れる電流との合成電流が流入することとなり、
この合成電流により駆動用トランジスタQ3のコレクタ
に流入するトランジスタQ2のベース電流が決定される
ことになる。周知のようにエミッタ接地のトランジスタ
素子には、ベースに流入する電流のhFE倍の電流をコレ
クタに流す電流増幅作用がある。そのため、駆動用トラ
ンジスタQ3のベースに流入する合成電流は、自身のh
FE倍のトランジスタQ2のベース電流を駆動用トランジ
スタQ3のコレクタに導くことになる。
【0016】このことから、駆動用トランジスタQ3の
コレクタに導かれるトランジスタQ2のベース電流が充
分に大きければ、トランジスタQ2は飽和領域での動作
でオン状態となり、入力電圧VINがそのまま出力端子2
へ現れることになる。従って、駆動用トランジスタQ3
のベースに帰還回路4のコンデンサC5の充電が済むま
でトランジスタQ2のベース電流の一部が供給され続
け、これにより駆動用トランジスタQ3はトランジスタ
Q2のベース電流を過大に流し続ける。その結果、出力
電圧VO は設定される電圧より高い電圧値を、始動開始
時より長時間に渡って示現することになるというのがオ
ーバーシュートの発生の原因と見られている。
【0017】この時の出力電圧VO の変化の過程は以下
のようになる。始動直後、トランジスタQ2がオン状態
になった時に、入力電圧VINにフライバック電圧が重畳
した高電圧が尖塔状に現れ、その後、入力電圧VINの電
圧値まで降下して一度出力電圧VO の値は安定する。帰
還回路4のコンデンサC5が充電されている間は、駆動
用トランジスタQ3のベースにトランジスタQ2のベー
ス電流の一部が流入する。これにより駆動用トランジス
タQ3がトランジスタQ2をオン状態にするのに充分な
ベース電流を流すため、出力電圧VO は入力電圧VIN
電圧値にほぼ等しい値を維持する。
【0018】やがてコンデンサC5の充電の進行により
トランジスタQ2は非飽和領域での動作へと移行し始
め、徐々に出力電圧VO は低下していく。コンデンサC
5の充電が済むと(始動開始時より数十ミリ秒後)、出
力電圧VO は設定されるべき電圧まで降下するに至る。
この時から駆動用トランジスタQ3はスイッチング動作
に応じてトランジスタQ2のベース電流を制御するよう
になり、トランジスタQ2はシリーズレギュレータ的な
動作を行う。これにより、以後、出力電圧VO は設定さ
れた電圧で安定することになる。
【0019】このように、スイッチング電源装置の始動
時において、長時間に渡って出力電圧VO が設定される
べき電圧を越えた電圧値の高い入力電圧VINまで上昇す
ることは、場合によってはスイッチング電源装置に接続
される負荷に悪影響を及ぼす恐れがあり、出力電圧VO
が所定の電圧値以上にならないようにする手段を設けて
おく必要があった。そこで本発明は、入力電圧が設定さ
れる出力電圧より高い場合のスイッチング電源装置始動
時において、出力電圧が長時間に渡って高電圧状態とな
るのを防止した、トランジスタ整流素子を用いたスイッ
チング電源装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、スイッチング
素子がターンオフした時にインダクタンス要素にフライ
バック電圧を発生させ、そのフライバック電圧によるエ
ネルギーを整流平滑することにより所望の直流電力を得
るスイッチング電源装置において、PNP型トランジス
タよりなり、整流素子として動作するトランジスタ整流
素子、NPN型トランジスタよりなり、トランジスタ整
流素子のベースとアース間に電流制限抵抗と直列にコレ
クタ、エミッタが接続され、トランジスタ整流素子の動
作を制御する駆動用トランジスタ、抵抗とコンデンサの
直列回路よりなり、該駆動用トランジスタのコレクタ、
ベース間に接続される帰還回路、帰還回路の抵抗とコン
デンサの接続点とアース間にカソードをアース側として
接続されるダイオード、を備えたことを特徴とするスイ
ッチング電源装置である。
【0021】
【作用】始動時において、駆動用トランジスタQ3がオ
ン状態からアクティブ動作状態に移った時、整流素子と
してのトランジスタQ2のベース電流の一部は、ベース
電流制限抵抗R3とコンデンサC3の並列回路、帰還回
路4のコンデンサC5、ダイオードD3の経路で流れ
る。これにより、トランジスタQ2のベース電流の一部
が駆動用トランジスタQ3のベースに流入せず、駆動用
トランジスタQ3のコレクタにトランジスタQ2をオン
状態とするのに充分なベース電流が導かれるのが防止さ
れる。また、電流路の時定数が小さくなり、帰還回路4
のコンデンサC5の充電速度が向上する。
【0022】その結果、駆動用トランジスタQ3がアク
ティブ動作状態となるとトランジスタQ2のベース電流
は減少し、トランジスタQ2も速やかにアクティブ動作
状態となる。そして、コンデンサC5の充電が済むと、
トランジスタQ2は完全に駆動用トランジスタQ3によ
って制御され、安定した出力電圧VO を得る定常運転状
態となる。以上のことから、始動開始時より長時間に渡
って、設定された電圧より高い出力電圧が現れることが
無くなる。
【0023】
【実施例】入力電圧が設定される出力電圧より高い場合
のスイッチング電源装置始動時における、出力電圧の長
時間に渡る高電圧状態の発生を防止した、本発明による
スイッチング電源装置の実施例を図1に示した。なお、
図1と図2において同じ構成要素には同じ符号を付与し
てある。図1に示すスイッチング電源装置は、帰還回路
4の抵抗R5とコンデンサC5の接続点とアース間にダ
イオードD3を接続したことの他は、図2に示すスイッ
チング電源装置と同一の回路構成である。この図1に示
す回路の、入力電圧が設定される出力電圧より高い場合
における装置始動時の動作は以下のようになる。
【0024】設定される出力電圧VO より電圧値の高い
入力電圧VINが入力端子1に印加された時、先ず制御回
路3が動作を開始してスイッチングトランジスタQ1を
オン状態にする。すると、チョークコイルL1、スイッ
チングトランジスタQ1のコレクタ、エミッタの経路で
電流が流れ、チョークコイルL1にエネルギーが蓄積さ
れる。やがて制御回路3からの信号によりスイッチング
トランジスタQ1がターンオフし、チョークコイルL1
にフライバック電圧が発生する。これによりチョークコ
イルL1とトランジスタQ2の接続点には、入力電圧V
INにフライバック電圧が重畳した高い電圧が加わること
になる。
【0025】この入力電圧VINにフライバック電圧が重
畳した高い電圧により、抵抗R4、コンデンサC4を介
して駆動用トランジスタQ3のベースに電流が流入し、
駆動用トランジスタQ3は飽和領域での動作によりオン
状態となる。すると、トランジスタQ2のベースより、
ベース電流制限抵抗R3とコンデンサC3の並列回路、
駆動用トランジスタQ3のコレクタ、エミッタの経路で
電流が流れ、トランジスタQ2は飽和領域でのオン状態
となる。この時、入力電圧VINにフライバック電圧が重
畳した高い電圧はオン状態のトランジスタQ2を介して
平滑コンデンサC2の両端に加わり、平滑コンデンサC
2を充電し、出力電圧VO を上昇させる。
【0026】コンデンサC4の充電の進行により駆動用
トランジスタQ3のベース電流は減少し、速やかに駆動
用トランジスタQ3は非飽和領域での動作によるアクテ
ィブ動作状態に移る。するとトランジスタQ2のベース
電流はベース電流制限抵抗R3とコンデンサC3の並列
回路、帰還回路4のコンデンサC5、ダイオードD3の
経路にも流れるようになり、コンデンサC5を充電す
る。ここで、このコンデンサC5の充電電流と駆動用ト
ランジスタQ3のコレクタに流入する電流を合わせたト
ランジスタQ2のベース電流は、トランジスタQ2に飽
和領域で動作を行わせるような大きな値とはならない。
そのため、駆動用トランジスタQ3がアクティブ動作状
態となることでトランジスタQ2のベース電流は減少
し、トランジスタQ2も非飽和領域での動作によるアク
ティブ動作状態へ移行する。
【0027】そして、コンデンサC5の充電が済むとト
ランジスタQ2のベース電流は駆動用トランジスタQ3
のコレクタに流入する分だけとなり、トランジスタQ2
の動作は駆動用トランジスタQ3にて制御されるように
なる。以後、駆動用トランジスタQ3はアクティブ動作
状態を維持し、スイッチングトランジスタQ1のスイッ
チング動作に応じてトランジスタQ2のベース電流を制
御する。これによりトランジスタQ2もアクティブ動作
状態を維持し、スイッチング電源装置はシリーズレギュ
レータとして機能する。
【0028】図2に示す従来の回路では、装置の始動
時、トランジスタQ2のベース電流の一部が帰還回路4
のコンデンサC5の充電が済むまで、ベース電流制限抵
抗R3とコンデンサC3の並列回路、帰還回路4を介し
て駆動用トランジスタQ3のベースに流入してしまって
いた。このために駆動用トランジスタQ3は、トランジ
スタQ2が飽和領域で動作するのに充分なベース電流を
流すこととなり、始動開始時より長時間に渡って、設定
される電圧より高い入力電圧VINにほぼ等しい出力電圧
O を出力してしまっていた。
【0029】これに対して、図1に示す本発明の回路で
は、帰還回路4の抵抗R5とコンデンサC5の接続点と
アースとの間にダイオードD3を接続し、トランジスタ
Q2のベース電流の一部を、ベース電流制限抵抗R3と
コンデンサC3の並列回路、コンデンサC5、ダイオー
ドD3の経路で流すようにしている。これにより始動時
においては、先ず第1に、トランジスタQ2のベース電
流の一部が駆動用トランジスタQ3のベースに供給され
ないため、駆動用トランジスタQ3は速やかにアクティ
ブ動作状態に移ることができる。また駆動用トランジス
タQ3は、そのベースにトランジスタQ2のベース電流
の一部が供給されることを原因とするトランジスタQ2
を飽和領域で動作させるのに充分な電流を、コレクタに
導かなくなる。
【0030】第2に、駆動用トランジスタQ3がアクテ
ィブ動作状態に移った後、トランジスタQ2の一部のベ
ース電流は、ベース電流制限抵抗R3とコンデンサC3
の並列回路、コンデンサC5、ダイオードD3の経路で
流れてコンデンサC5を充電するため、電流路の時定数
が小さく、コンデンサC5の充電速度が速くなる。以上
のことから、トランジスタQ2は早期にアクティブ動作
状態に移ることができ、駆動用トランジスタQ3による
トランジスタQ2のベース電流の制御が図2に示す回路
に比べて格段に速く開始されることになる。
【0031】この場合の出力電圧VO の変化としては、
先ず、トランジスタQ2がオン状態となった瞬間に入力
電圧VINにフライバック電圧が重畳した高い電圧が尖塔
状に現れる。その後、速やかに駆動用トランジスタQ3
がアクティブ動作状態へ移行し、これに伴ってトランジ
スタQ2もアクティブ動作状態となるため、出力電圧V
O は設定されるべき電圧まで急速に降下する。そして、
帰還回路4のコンデンサC5の充電が終了するに至っ
て、出力電圧VO は設定されるべき電圧値となって安定
した運転状態となる。従って、図2に示す回路のような
長時間に渡る電圧のオーバーシュートは発生しなくな
る。
【0032】ちなみに、図2に示す回路構成とした実験
回路基板では、出力電圧VO が設定されるべき電圧値以
上となるオーバーシュートの発生する時間は、約80m
sであった。これに対し、同じ回路基板に図1のように
ダイオードを接続すると、オーバーシュートの発生する
時間は約1msとなった。これは、トランジスタQ2が
飽和領域で動作してしまうことを原因とするオーバーシ
ュートをほぼ排除でき、回路始動直後のフライバック電
圧の重畳した高電圧の発生を原因とするオーバーシュー
トだけになったと見なされる。
【0033】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によるスイッ
チング電源装置は、駆動用トランジスタのコレクタ、ベ
ース間に接続される帰還回路の抵抗とコンデンサの接続
点とアース間にダイオードを接続している。これにより
整流素子としてのトランジスタのベース電流が駆動用ト
ランジスタのベースへ流入しないようにするのと同時
に、帰還回路を構成するコンデンサの充電速度を向上さ
せている。そのため、駆動用トランジスタ及び整流素子
としてのトランジスタは速やかにアクティブ動作状態に
移ることができ、出力電圧が長時間に渡って高電圧状態
とならない。そして、出力電圧が所定の値以上にならな
いようにする手段を設ける必要が無くなるという効果を
奏する。さらに、駆動用トランジスタのベース、エミッ
タ間に帰還回路の抵抗を介してダイオードが接続される
形となっている。このため、駆動用トランジスタのベー
ス、エミッタ間電圧VBEとダイオードの順方向電圧VF
が同方向の温度特性となり、温度変化に対して安定にな
るという効果も付随して得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるスイッチング電源装置の実施例
の回路図。
【図2】 特願平6−15843号で提案したスイッチ
ング電源装置の回路図。
【符号の説明】
1 入力端子 2 出力端子 3 制御回路 4 帰還回路 Q1 スイッチングトランジスタ Q2 整流素子としてのトランジスタ Q3 駆動用トランジスタ R3 ベース電流制限抵抗 D3 ダイオード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子がターンオフした時に
    インダクタンス要素にフライバック電圧を発生させ、該
    フライバック電圧によるエネルギーを整流平滑すること
    により所望の直流電力を得るスイッチング電源装置にお
    いて、 PNP型トランジスタよりなり、整流素子として動作す
    るトランジスタ整流素子、 NPN型トランジスタよりなり、該トランジスタ整流素
    子のベースとアース間に電流制限抵抗と直列にコレク
    タ、エミッタが接続され、該トランジスタ整流素子の動
    作を制御する駆動用トランジスタ、 抵抗とコンデンサの直列回路よりなり、該駆動用トラン
    ジスタのコレクタ、ベース間に接続される帰還回路、 該帰還回路の抵抗とコンデンサの接続点とアース間にカ
    ソードをアース側として接続されるダイオード、を備え
    たことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動用トランジスタは、トランジス
    タ整流素子とインダクタンス素子の接続点よりコンデン
    サを介してオン、オフ制御信号の供給を受けることを特
    徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
JP6248632A 1993-11-12 1994-09-16 スイッチング電源装置 Pending JPH0898514A (ja)

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