JPH089699A - モータの制御方法 - Google Patents

モータの制御方法

Info

Publication number
JPH089699A
JPH089699A JP6132953A JP13295394A JPH089699A JP H089699 A JPH089699 A JP H089699A JP 6132953 A JP6132953 A JP 6132953A JP 13295394 A JP13295394 A JP 13295394A JP H089699 A JPH089699 A JP H089699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
speed
torque
current
weakening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6132953A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Tamaki
悟史 玉木
Yasufumi Ichiumi
康文 一海
Yasuhiro Kondo
康宏 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6132953A priority Critical patent/JPH089699A/ja
Publication of JPH089699A publication Critical patent/JPH089699A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率良く同期モータを制御する。 【構成】 制御対象となるモータの速度−トルク特性を
あらかじめ設定しておき、モータの現在の速度とアクセ
ルからのトルク指示値より弱め電流を流すか流さないか
を判断し、弱め電流を流す場合は速度−トルク特性より
弱め率を演算し、弱め率より弱め電流の大きさを計算し
出力する。また弱め電流をリミット処理する際に弱め率
をリミット処理し、弱め率がリミット値に到達した際は
速度−トルク特性と現在のモータ速度より出力するトル
ク値を演算し、アクセルからのトルク指示値を減じてい
く。さらには、モータ印加電圧が変動した時には、あら
かじめ設定した速度−トルク特性を電圧変動分だけ補正
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電気自動車の動
力源となる同期モータを制御するモータの制御方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ベクトル制御理論の確立により通
常は効率よく制御するために、d軸電流(以下Id電流
と記す)を零にする制御が一般的に用いられている。
【0003】最近は、モータの高速回転制御を目的とし
てId電流を積極的に利用し、Id電流を流すことで高
速域回転を可能とする弱め界磁制御が紹介され始めてい
る。
【0004】電気自動車の駆動モータとして同期モータ
を使用し、Id電流を積極的に流すことでモータの高速
回転制御を行なうことを提案した。
【0005】図5に電気自動車の概略構成図を示す。図
5において、51は自動車の車体、52は前輪、53は
後輪、54はモータ、55はトランスミッション、56
はバッテリ、57はコントローラでアクセル信号とブレ
ーキ信号が入力される。この電気自動車はバッテリをエ
ネルギー源としてモータ54が運転され、モータ54の
駆動力がトランスミッション55を介して後輪53に伝
達される。モータ54の制御はコントローラ57により
行なわれる。
【0006】電気自動車としてd軸電流を制御すること
で得られる効果として、以下のようなことがあげられ
る。
【0007】なお、本願では速度指示手段としてアクセ
ルを使用しているが、コンピュータからの信号など、他
の指示手段でも同様であることはいうまでもない。
【0008】モータがある回転数までしか上がらないと
する(例えば、5000rpm)。車速が高速になる
と、モータの回転数も車輪に連動して高速にしなければ
ならないが、モータの回転数が5000rpmに達する
と、それ以上回転数が上がらないので、さらに速度を高
めるためにはトランスミッションを利用して増速させる
ことで対応している。
【0009】しかし、今回提案したd軸電流制御(弱め
界磁制御)を行なうと、図6に示すように弱め界磁制御
しなければ5000rpmまでしか回らない(実線A
1)モータを、例えば弱め界磁制御することで1000
0rpmまで回転可能となり(実線A2)、電気自動車
としてトランスミッションなしの車を提供できることが
期待できる。
【0010】また、トランスミッションがなくなった分
コストダウン、さらに重量軽減に効果が生じ効率が良く
なるという効果が期待できる。
【0011】そして、制御を適切に行なえば効率良く制
御でき、限られたエネルギー(バッテリ)で効率が良い
ということで、航続距離が延びるなどの効果が期待でき
る。
【0012】なお、モータ特性として10000rpm
まで回転可能なモータを作ったとすれば、モータが大き
くなり重量も大きく増加することになり、このような構
成は電気自動車には採用できない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、弱め界
磁制御を具体的に実現する手段についてはほとんど公表
されていない。
【0014】したがって、この発明の目的は弱め界磁を
行なって効率良くモータを制御することができるモータ
の制御方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】制御対象となるモータの
速度−トルク特性をあらかじめ設定しておき、モータの
現在の速度とアクセルからのトルク指示値より、弱め電
流を流すか流さないかを判断し、弱め電流を流す場合は
速度−トルク特性より弱め率を演算し弱め電流の大きさ
を計算する手段と、弱め電流をリミット処理し弱め電流
がリミット値に到達した際は、速度−トルク特性と現在
のモータ速度より出力するトルク値を演算しアクセルか
らのトルク指示値を減じていく手段と、さらにはモータ
印加電圧が変動した時には、あらかじめ設定した速度−
トルク特性を電圧変動分だけ補正する手段とを備えてい
る。
【0016】
【作用】アクセルからのトルク指示値と現在のモータ速
度を、あらかじめ設定した速度−トルク特性と比較し弱
め率を演算することで、最適な弱め電流を出力すること
ができ、簡単かつ効率よくモータを制御することができ
る。また弱め電流がリミット値に到達した際に速度−ト
ルク特性と現在のモータ速度よりアクセルからのトルク
指示値を減ずることで、高速域での効率の低下をおさえ
ることができる。
【0017】さらに、モータに印加する電圧が変動した
場合はあらかじめ設定した速度−トルク特性を変動した
電圧分だけ補正することで最適にモータを制御すること
ができる。
【0018】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0019】図1は本発明の一実施例における同期モー
タの弱め電流を決定するアルゴリズムを説明するための
速度−トルク特性図である。図1において、1は弱め電
流を流さない時、つまりバッテリ電圧とモータ定数とで
決まる特性図で、そのときの無負荷回転数をω0、起動
トルクをT0としモータの速度−トルク特性を(数1)
で近似する。
【0020】
【数1】
【0021】ここでKmvはバッテリ電圧の変動分を補正
する係数で、バッテリ電圧が変動した場合モータの速度
−トルク特性は変動に応じて平行移動するものとする。
【0022】また、図1中の2は弱め電流を流した時の
速度−トルク特性図で、弱め率nを用いて(数2)で近
似する。
【0023】
【数2】
【0024】まずモータがアクセル入力から求まるトル
ク指示値T*を、その時のモータ速度ωtmpの時に出力
できるかを(数1)を用いて判定する。
【0025】
【数3】
【0026】(T*−Ttmp)≦0なら弱め電流を流さ
なくてもモータはトルク指示値T*のトルクを発生する
ことができ、このときは弱め電流Id=0とする。
【0027】(T*−Ttmp)>0の時は、弱め電流を
流さなければモータはトルク指示値T*のトルクを発生
することができず、以下の手順で弱め電流Id電流を求
める。
【0028】(数2)で近似した速度−トルク特性か
ら、まず弱め率を演算し求める。つまり弱め率をnとし
て、現在の速度ωtmpとトルク指示値T*を(数2)に
代入して弱め率nを2次方程式の解として求める。
【0029】
【数4】
【0030】弱め率nの解が2つ存在する場合は小さい
方を採用する。また虚数解(A±jB)が求まった場合
は、弱め率nの解は実数解(A)とする。
【0031】(数4)より求めた弱め率nを用いて(数
5)を用いて弱め電流Idを計算して求める。
【0032】
【数5】
【0033】弱め電流Idは零以下にはならないのでリ
ミット処理をほどこす。ここで係数Kは、ある大きさの
弱め電流Idmを流した時のモータ回転数をωmとすると
(数6)より求める。
【0034】
【数6】
【0035】次に、スイッチング素子によるモータ電流
のリミット処理、または要求される速度−トルク特性に
より弱め電流Idをリミット処理する。その際、(数
4)を用いて弱め率nを求める時に、弱め率のリミット
処理を行なうことで実現させる。弱め率すなわち弱め電
流がリミット値に到達した際は、弱め率のリミット値n
1mtと、その時のモータ速度ω1mtとを(数2)に代入
し、その結果として求まるトルク値T1mtをアクセルか
らのトルク指示値T*のかわりに出力する。これはアク
セルからのトルク指示値T*が、弱め率n1mtとモータ
速度ω1mtを(数2)に代入して求まるトルク値T1mt
り大きく、アクセルからのトルク指示値T*をモータが
出力することができない状態にあり、そのままでは効率
が悪くなる。そこでアクセルからのトルク指示値T*を
(数2)で求まるトルク値T1mtまで下げるように計算
し、その結果効率よくモータを制御することができる。
【0036】この様子を図2に示す。図2において1は
弱め電流Idを流さない時の速度−トルク特性、2は弱
め率n1mtの時の速度−トルク特性である。またTmax
スイッチング素子の保護のためモータ電流をリミット処
理し、その結果出力されるトルクリミット値である。
【0037】さらにバッテリ電圧を監視し、バッテリ電
圧の変動に対してはモータの速度−トルク特性を(数
1),(数2)で近似したように、補正係数Kmvを乗ず
ることで対応している。これは電圧の変動分だけ速度−
トルク特性が平行移動すると近似している。この結果、
バッテリ電圧が変動しても前に説明したモータ制御の手
順は変わらず、適切にモータを制御することが可能とな
る。この様子を図3に示す。図3において実線は基準と
なる速度−トルク特性でKmv=1である。1は弱め電流
Idを流さない時、2は弱め率nの弱め電流を流した時
である。点線はバッテリ電圧が半分に下がった時で、こ
の時Kmv=0.5である。3はKmvが0.5で弱め電流I
dを流さない時、4はKmvが0.5で弱め率nの弱め電
流Idを流した時の速度−トルク特性である。
【0038】また、図4にこれまでの説明のフローチャ
ートを示す。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明は、アクセルからの
トルク指示値と現在のモータ速度をあらかじめ設定した
速度−トルク特性とを比較し、弱め電流を流すか流さな
いかを判断する。弱め電流を流す場合は弱め率を演算す
ることで、最適なId電流を出力することができ、簡単
かつ効率よくモータを制御することができる。またId
電流がリミットに到達した際に速度−トルク特性と現在
のモータ速度よりアクセルからのトルク指示値を減ずる
ことで、高速域での効率の低下をおさえることができ
る。さらに、モータに印加する電圧が変動した場合はあ
らかじめ設定した速度−トルク特性を変動した電圧分だ
け補正することで最適にモータを制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるモータの制御方
法のアルゴリズムを示す速度−トルク特性図
【図2】本発明の第1の実施例におけるモータの制御方
法のアルゴリズムに関して弱め率がリミット値に到達し
た時のトルク指示値を演算する説明図
【図3】本発明の第1の実施例におけるモータの制御方
法のアルゴリズムに関してバッテリ電圧の変動に対する
補正方法の説明図
【図4】本発明の第1の実施例におけるモータの制御方
法のアルゴリズムのフローチャート
【図5】従来の電気自動車の概略構成図
【図6】従来のモータの弱め界磁制御の様子を示す速度
−トルク特性図
【符号の説明】
51 自動車の車体 52 前輪 53 後輪 54 モータ 55 トランスミッション 56 バッテリ 57 コントローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】なお、本願ではトルク指令値としてアクセ
ルを使用しているが、コンピュータからの信号など、他
の指示手段でも同様であることはいうまでもない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象となるモータの速度−トルク特
    性を基準として、現在のモータ速度と速度指示手段から
    のトルク指示値より弱め電流を流さない状態と弱め電流
    を流す状態とを演算し、弱め電流を流す場合はトルク指
    示値とその時の速度を用いて、速度−トルク特性から弱
    め率を演算し弱め電流を出力するモータの制御方法。
  2. 【請求項2】 弱め電流がリミット値に到達した時、現
    在のモータ速度と速度−トルク特性をもとに出力するト
    ルク値を演算し、速度指示手段からのトルク指示値を減
    ずることを特徴とした請求項1記載のモータの制御方
    法。
  3. 【請求項3】 モータの印加電圧を監視し、基準となる
    速度−トルク特性を変動した電圧分で補正することを特
    徴とした請求項1または請求項2記載のモータの制御方
    法。
JP6132953A 1994-06-15 1994-06-15 モータの制御方法 Pending JPH089699A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6132953A JPH089699A (ja) 1994-06-15 1994-06-15 モータの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6132953A JPH089699A (ja) 1994-06-15 1994-06-15 モータの制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH089699A true JPH089699A (ja) 1996-01-12

Family

ID=15093364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6132953A Pending JPH089699A (ja) 1994-06-15 1994-06-15 モータの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH089699A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011250582A (ja) * 2010-05-27 2011-12-08 Fuji Electric Co Ltd モータ駆動装置及び電動車両
JP5024040B2 (ja) * 2005-03-17 2012-09-12 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置の制御方法及び装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5024040B2 (ja) * 2005-03-17 2012-09-12 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置の制御方法及び装置
US8285451B2 (en) 2005-03-17 2012-10-09 Nsk Ltd. Method and apparatus for controlling electric power steering system
JP2011250582A (ja) * 2010-05-27 2011-12-08 Fuji Electric Co Ltd モータ駆動装置及び電動車両

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5034375B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
CN105723610B (zh) 电机控制装置以及电机控制方法
JP3262253B2 (ja) 電気車用駆動制御装置及び制御方法
JP3337076B2 (ja) 誘導電動機の制御装置
WO2010021353A1 (ja) モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置
JP3852400B2 (ja) 車両制御装置
JP4400389B2 (ja) 駆動モータ制御装置
JP6211353B2 (ja) 電気自動車の制御装置
US7332888B2 (en) Driving apparatus for a motor
JP4797565B2 (ja) モータ駆動制御装置
CN107395078A (zh) 永磁同步电机弱磁控制方法
JP2003348899A (ja) モ−タの制御方法及び制御装置
JP2011230604A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH089699A (ja) モータの制御方法
JP5200460B2 (ja) モータ駆動制御装置
JPH07170800A (ja) モータの制御方法
JP4203873B2 (ja) 電動車両のモータ制御装置
WO2017126389A1 (ja) 電動モータ装置
JPH06284511A (ja) 電気自動車のトルク制御方法
JP2019037067A (ja) モータ制御装置
JP2003219508A (ja) 車両の制御装置
JP3331784B2 (ja) 誘導機の磁束制御装置
JP4037536B2 (ja) モータ制御装置
CN111344947B (zh) 电动机控制装置、电动致动器产品以及电动助力转向装置
JPH09308281A (ja) 電動車両におけるモータ駆動制御装置