JPH0896305A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH0896305A
JPH0896305A JP6252931A JP25293194A JPH0896305A JP H0896305 A JPH0896305 A JP H0896305A JP 6252931 A JP6252931 A JP 6252931A JP 25293194 A JP25293194 A JP 25293194A JP H0896305 A JPH0896305 A JP H0896305A
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JP
Japan
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signal
magnetic
magnetic head
reproducing
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JP6252931A
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English (en)
Inventor
Yasutaka Sasajima
康孝 笹嶋
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Priority to TW084109812A priority patent/TW295653B/zh
Priority to US08/530,696 priority patent/US5625503A/en
Priority to KR1019950031503A priority patent/KR100195304B1/ko
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気記録媒体の性能を判別することによって
最適な信号記録処理及び信号再生処理を行う磁気記録再
生装置を提供する。 【構成】 磁気記録媒体6上の記録トラックTPに信号を
記録する信号記録処理手段13と、記録された信号を再生
する信号再生処理手段14とを備えた磁気記録再生装置に
おいて、磁気記録媒体6の走行停止状態において第1の
磁気ヘッド4aに高周波の電流を流して記録トラック上の
信号を消去する消去手段DC2, 1, 2 と、この消去の後に
第1の磁気ヘッド4aと逆アジマスを有する第2の磁気ヘ
ッド4bによって所定の信号を記録する記録手段DC1, 1,
2 と、記録手段DC1, 1, 2 によって記録された信号を、
第2の磁気ヘッド4bによって直ちに再生し、検出する検
出手段8, 9と、検出手段8, 9の出力結果に基づいて磁気
記録媒体6の性能判別を行う判別手段10とを備えたこと
を特徴とする磁気記録再生装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体に対して
信号を最適な状態で記録再生するためにこの磁気記録媒
体の性能を判別し、これによって信号記録処理と、信号
再生処理とを制御する磁気記録再生装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】映像信号を磁気テープ等の磁気記録媒体
に記録するVTRにおいて、所望の映像信号を最適な状
態で記録するため、この磁気テープの性能判別を行う機
能がある。
【0003】この性能判別の方法として、所望の映像信
号を記録する前に、テープ判別用の信号を磁気テープに
記録しこれを再生することによって、得られた再生信号
の状態から磁気テープの性能等を判別するものがある。
そして、磁気テープの性能判別を短時間で終了し記録動
作に入ることができると共に、磁気テープの性能に応じ
た信号記録処理が行える磁気記録再生装置(特開平5−
314408号公報)が提案されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た磁気記録再生装置は、磁気テープの走行停止中にこの
磁気テープにビデオ信号を短時間(約0.5秒あるいは
判別性能上問題のない時間)記録した後、この記録した
ビデオ信号を走行停止中の磁気テープから所定時間(約
0.5秒あるいは判別性能上問題のない時間)読み出し
再生し、以て磁気テープの性能判別を行うものである
が、磁気テープの性能判別に要する時間は技術的にまだ
最短ではないといえる(少なくとも約0.5秒という時
間を短くするような性能判別を行うことについて何等開
示示唆されていない)。
【0005】また、磁気テープに信号を記録する際、記
録した信号を理想的に再生するため磁気テープ上の信号
成分による影響を防ぐ必要から前置消去を行うが、上記
した磁気記録再生装置では、テープ判別用の信号を記録
するときの消去について、何等開示示唆されていないの
で実用的な面から問題が残るという不都合がある。
【0006】そこで、上記した磁気テープの性能判別に
要する時間を技術的に最短にすると共に、上記した不都
合を解消した磁気記録再生装置の出現が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は上記し
た課題を解決するため、以下(1)〜(5)の構成を提
供するものである。 (1) 磁気記録媒体(磁気テープ6)上に形成される
記録トラック(トラックパターンTP)に信号を記録する
ための信号記録処理手段(記録系信号処理回路13)と、
前記記録トラックに記録された信号を再生するための信
号再生処理手段(再生系信号処理回路14)とを備えた磁
気記録再生装置において、前記磁気記録媒体6の走行停
止状態において、回転ドラム5に搭載された第1の磁気
ヘッド4aに高周波の電流を流して前記記録トラックTP上
の信号を消去する消去手段(直流電源DC2 ,FM変調器
1,記録アンプ2)と、前記消去手段DC2, 1, 2 によっ
て信号が消去された記録トラックTPに、前記第1の磁気
ヘッド4aと逆アジマスを有する回転ドラム5に搭載され
た第2の磁気ヘッド4bによって所定の信号を記録する記
録手段(直流電源DC1 ,FM変調器1,記録アンプ2)
と、前記記録手段DC1, 1, 2 によって記録された信号
を、前記第2の磁気ヘッド4bによって直ちに再生し、前
記記録された信号を検出する検出手段(プリアンプ8,
再生FM検波器9)と、前記検出手段8, 9の出力結果に
基づいて前記磁気記録媒体6の信号記録再生特性を判別
する判別手段(マイコン10)とを備えたことを特徴とす
る磁気記録再生装置。 (2) 磁気記録媒体6上に形成される記録トラックTP
に信号を記録するための信号記録処理手段13と、前記記
録トラックTPに記録された信号を再生するための信号再
生処理手段14とを備えた磁気記録再生装置において、前
記磁気記録媒体6の走行停止状態において、回転ドラム
5に搭載された第1の磁気ヘッド4aに高周波の電流を流
して前記記録トラックTP上の信号を消去する消去手段DC
2, 1, 2 と、前記消去手段DC2, 1, 2 によって信号が消
去された記録トラックTPに、複数のゲインが設定された
所定の信号を前記第1の磁気ヘッド4aと逆アジマスを有
する回転ドラム5に搭載された第2の磁気ヘッド4bによ
って記録する記録手段DC1, 1, 2 と、前記記録手段DC1,
1, 2 によって記録された信号を、前記第2の磁気ヘッ
ド4bによって直ちに再生し、再生された前記所定の信号
の内、最大レベルを持つ信号を検出する検出手段8, 9
と、前記検出手段8, 9の出力結果から前記磁気記録媒体
6の信号記録再生特性を判別し、この判別結果に基づい
て、記録時に前記信号記録処理手段13を制御し、再生時
に前記信号再生処理手段14を制御する制御手段10とを備
え、前記制御手段10は、予め設定された基準値と、前記
検出手段8, 9の検出結果とを比較することにより記録時
に前記信号記録処理手段13を制御し、再生時に前記信号
再生処理手段14を制御することを特徴とする磁気記録再
生装置。 (3) 磁気記録媒体6上に形成される記録トラックTP
に信号を記録するための信号記録処理手段13と、前記記
録トラックTPに記録された信号を再生するための信号再
生処理手段14とを備えた磁気記録再生装置において、前
記磁気記録媒体6の走行停止状態において、回転ドラム
5に搭載された第1の磁気ヘッド4aに高周波の電流を流
して前記記録トラックTP上の信号を消去する消去手段DC
2, 1, 2 と、前記消去手段DC2, 1, 2 によって信号が消
去された記録トラックTPに、複数のゲインが設定された
所定の信号を前記第1の磁気ヘッド4aと逆アジマスを有
する回転ドラム5に搭載された第2の磁気ヘッド4bによ
って記録する記録手段DC1, 1, 2 と、前記記録手段DC1,
1, 2 によって記録された信号を、前記第2の磁気ヘッ
ド4bによって直ちに再生し、再生された前記所定の信号
の内、最大レベルを持つ信号を検出する検出手段8, 9
と、前記検出手段8, 9の出力結果から前記磁気記録媒体
6の信号記録再生特性を判別し、この判別結果に基づい
て、記録時に前記信号記録処理手段13を制御し、再生時
に前記信号再生処理手段14を制御する制御手段10とを備
え、前記消去手段DC2, 1, 2 及び前記記録手段DC1, 1,
2 は、夫々独立の直流電圧信号に基づく消去信号及び記
録信号を夫々出力することを特徴とする磁気記録再生装
置。 (4) 少なくとも前記記録トラックTP上の信号を消去
する磁気ヘッドと、この消去の後に前記記録トラックTP
上に前記所定の信号を記録再生する磁気ヘッドとは、常
に逆アジマスの関係にあることを特徴とする上記(1)
〜(3)記載の磁気記録再生装置。 (5) 前記消去手段DC2, 1, 2 は、前記第1又は第2
の磁気ヘッド4a, 4bが前記磁気記録媒体6を走査するタ
イミングに同期して前記記録トラックTP上の信号を消去
し、前記記録手段DC1, 1, 2 は、この消去を行った磁気
ヘッドとは逆アジマスの関係にある磁気ヘッドが前記磁
気記録媒体6を走査するタイミングに同期して前記記録
トラックTP上に記録信号を記録することを特徴とする上
記(1)〜(4)記載の磁気記録再生装置。
【0008】
【実施例】図1は本発明なる磁気記録再生装置の第1実
施例を説明するためのブロック図、図2は本発明なる磁
気記録再生装置の動作を説明するためのタイムチャー
ト、図3は本発明なる磁気記録再生装置の動作に係るテ
ープパターンを説明するための図、図4は本発明なる磁
気記録再生装置の第2実施例を説明するためのブロック
図、図5は本発明なる磁気記録再生装置の第3実施例を
説明するためのブロック図、図6は本発明なる磁気記録
再生装置の動作を説明するためのタイムチャートであ
る。以下、図面を参照しつつ本発明なる磁気記録再生装
置を第1〜3実施例において説明する。また、前述した
ものと同一の構成部分には同一符号を付し、その説明を
省略する。
【0009】(第1実施例)本発明なる磁気記録再生装
置は、図1に示すように、磁気記録媒体(磁気テープ)
6上に形成される記録トラック(トラックパターン)TP
に信号を記録するための信号記録処理手段(記録系信号
処理回路13)と、トラックパターンTPに記録された信
号を再生するための信号再生処理手段(再生系信号処理
回路14)とを備えた磁気記録再生装置において、磁気
テープ6の走行停止状態において、回転ドラム5が搭載
された第1の磁気ヘッド4aに高周波の電流を流してトラ
ックパターンTP上の信号を消去する消去手段(直流電源
DC2 ,FM変調器1,記録アンプ2)と、この消去手段
DC2, 1, 2 によって信号が消去されたトラックパターン
TPに、前記第1の磁気ヘッド4aと逆アジマスを有する回
転ドラム5に搭載された第2の磁気ヘッド4bによって所
定の信号を記録する記録手段(直流電源DC1 ,FM変調
器1,記録アンプ2)と、この記録手段DC1, 1, 2 によ
って記録された信号を、第2の磁気ヘッド4bによって直
ちに再生し、記録された信号を検出する検出手段(プリ
アンプ8,再生FM検波器9)と、この検出手段8, 9の
出力結果に基づいて磁気テープ6の信号記録再生特性を
判別する判別手段(マイクロコンピュータ;マイコンと
もいう)10とを備えたことを特徴とするよう構成した。
【0010】さて、例えば、ユーザから磁気テープ6の
性能判別(例えば、信号を記録再生するための磁気特
性)を行うよう指示がマイコン10に入力されると、マイ
コン10は磁気テープを走行駆動する図示しない磁気テー
プ走行系の駆動を停止するよう制御を行う。この制御に
よって、上記した磁気テープ走行系に構成される図示し
ないキャプスタンは磁気テープの走行を停止し、上記し
た磁気テープ走行系に構成される図示しないドラムサー
ボは上記した第1,第2の磁気ヘッド4a, 4bが搭載され
る回転ドラム5の回転を維持する。そして、このドラム
サーボから出力されるドラムパルスはマイコン10に供給
される。
【0011】ここで、回転ドラム5に搭載された第1,
第2の磁気ヘッド4a, 4bは、例えば、回転ドラム5上で
180°対向する位置関係にあり、夫々の磁気ヘッドは
互いに異なるアジマス角を有することにより、隣接する
トラックパターンの間で干渉すること(クロストークの
発生)なく夫々の磁気ヘッドに対応するトラックパター
ンに信号を記録、再生することができる。
【0012】マイコン10には図2に示すようなドラムパ
ルスが供給されている。このドラムパルスは、例えば、
本磁気記録再生装置に入力される映像信号に含まれる同
期信号に基づいて生成されるチャンネル1(ch1,“Lo
w”の信号),チャンネル2(ch2,“Hi”の信号)の
2つのパルス信号からなる。この信号に同期するよう回
転ドラム5の回転を制御し、回転ドラム5に搭載された
第1,第2の磁気ヘッド4a, 4b磁気ヘッドが磁気テープ
6上を走査する。例えば、ドラムパルスが“Hi”の信
号で得られたタイミングに同期して第1の磁気ヘッド4a
が磁気テープ6を走査する。同様に、ドラムパルスが
“Low”の信号で得られたタイミングに同期して第2
の磁気ヘッド4bが磁気テープ6を走査する。
【0013】マイコン10は、上記したドラムパルスに応
じて、以下のスイッチコントロール信号(A),(C)
を夫々切り換えスイッチ12,3に供給する。例えば、ch
2 のパルスに応じたスイッチコントロール信号(A)に
よって切り換えスイッチ12の出力がc側に切り換わる
と、直流電源DC2 からの電圧信号がFM変調器1に供給
される。
【0014】FM変調器1は、直流電源DC2 からの電圧
信号を高周波信号に変調する。ここで、この直流電源DC
2 の出力する電圧の値は、磁気テープ6上の信号を消去
するに十分な周波数の高周波信号を得るために予め定め
られた電圧値とする。
【0015】FM変調器1が出力する高周波信号は記録
アンプ2に供給され、所定のゲインに増幅されて切り換
えスイッチ3に出力される。切り換えスイッチ3は、上
記したマイコン10からのスイッチコントロール信号
(C)(例えば、“Hi”の信号)によってR側に供給
される高周波信号を消去信号としてヘッド切り換えスイ
ッチ7に供給する。この切り換えスイッチ7は、上記し
たドラムパルスのタイミングに同期して供給された信号
を第1,第2の磁気ヘッド4a, 4bに夫々切り換え供給す
る(あるいは、この消去信号を第1の磁気ヘッド4aのみ
に供給しても良い)。
【0016】このとき回転ドラム5が半回転すると共
に、例えば、上記した第1の磁気ヘッド4aが磁気テープ
6上のトラックパターンTPを走査するので、上記した消
去信号がこのトラックパターンTPに記録される。即ち、
トラックパターンTP上の信号が消去される(図3の
(a)に図示)。
【0017】回転ドラム5が次に半回転することによっ
てch1 のパルスがマイコン10に供給される(第2の磁気
ヘッド4bがトラックパターンTP上を走査する状態)と、
このマイコン10は、上記したスイッチコントロール信号
(A)を出力し、切り換えスイッチ12をb側に切り換え
る。切り換えスイッチ12は、このスイッチコントロール
信号(A)によって直流電源DC1 からの電圧信号をFM
変調器1に供給する。この直流電源DC1 の電圧は所定の
基準値に設定されたものであり、FM変調器1によって
FM変調され、上記したように記録アンプ2を経て切り
換えスイッチ3のR側に供給される。このときマイコン
10は、スイッチコントロール信号(C)を“Hi”の状
態に維持し、R側に供給される信号をヘッド切り換えス
イッチ7に供給する。ヘッド切り換えスイッチ7はこの
信号を記録信号として第1,第2の磁気ヘッド4a, 4b
(あるいはこの場合、第2の磁気ヘッド4bのみ)に供給
する。即ち、上記したように、第2の磁気ヘッド4bが磁
気テープ6上を走査する状態で直流電源DC1 で設定され
る所定の記録信号がトラックパターンTP上に記録される
ことになる(図3の(b)に図示)。
【0018】そして、回転ドラム5が更に半回転するこ
とによってch2 のパルスがマイコン10に供給される(第
1の磁気ヘッド4aがトラックパターンTP上を走査する状
態)と、このマイコン10は、上記したスイッチコントロ
ール信号(A)を出力し、切り換えスイッチ12をa側に
切り換える。切り換えスイッチ12は、このスイッチコン
トロール信号(A)によって、例えば、図示しない伝送
路から供給される輝度信号を出力する。
【0019】これと同時にマイコン10は、スイッチコン
トロール信号(C)を“Low”の状態に切り換え、切
り換えスイッチ7から供給される信号をP側に出力す
る。このとき、磁気テープ6は走行停止の状態を維持し
ているので、第1の磁気ヘッド4aはトラックパターンTP
上を走査することになる。
【0020】但し、ここでこのときこのトラックパター
ンTP上には上記したように、第2の磁気ヘッド4bによっ
て記録信号が記録されたが、図3に示すように、磁気ヘ
ッドのギャップGの角度(アジマス角ともいう)が異な
るため、第1の磁気ヘッド4aからは信号が再生されな
い。そして、同じアジマス角を持つ第2の磁気ヘッド4b
がトラックパターンTPを走査するときのみ記録信号が再
生される。
【0021】回転ドラム5が半回転することによってch
1 のパルスがマイコン10に供給される(第2の磁気ヘッ
ド4bがトラックパターンTP上を走査する状態)と、マイ
コン10は上記したスイッチコントロール信号(A)をa
側に、スイッチコントロール信号(C)を“Low”に
維持した状態で第2の磁気ヘッド4bがトラックパターン
TP上を走査する(図3の(c)に図示)。
【0022】すると、第2の磁気ヘッド4bは上記した記
録信号を再生FM信号として得るので、これを切り換え
スイッチ3のP側を介してプリアンプ8に供給する。こ
のプリアンプ8は、供給された再生信号を所定レベルに
増幅して再生FM検波器9に供給する。
【0023】この再生FM検波器9は、得られた再生F
M信号を積分して直流電圧信号に変換し、これをマイコ
ン10に供給する。この直流電圧信号の値は再生FM信号
のレベルに比例する値として得られる。マイコン10に
は、例えば、理想的な再生FM信号から得られる直流電
圧信号の値が期待値として磁気テープの種類に応じて予
め記憶されており、この期待値と今回得られた直流電圧
信号の値とを比較することによって磁気テープ6の性能
判別を行うことができる。
【0024】上記した磁気テープ6の性能判別は、回転
ドラム5が2回転する間に行うことができるので、例え
ば、家庭用VTRで回転ドラム5が30回転/秒で回転
しているとすると、この性能判別に要する時間は2/3
0秒(約0.067秒)で済む。
【0025】但し、上記した磁気テープ6の性能判別
は、回転ドラム5が2回転する間に行うことに限定する
必要はなく、例えば、得られた再生FM信号を安定的に
求めるため、回転ドラム5を所定回数回転させ、回転ド
ラム5の回転の度に得られた直流電圧信号をメモリ11に
記憶し、これらの直流電圧信号の平均値を求めることに
より、この磁気テープ6の性能を判別しても良い。
【0026】そして、このときも回転ドラム5が2回転
する間に上記したトラックパターンTP上の信号消去、記
録信号の記録、再生を行うことができるので、例えば、
回転ドラム5を10回転させたとしても10/30秒
(約0.333秒)で磁気テープ6の性能判別を行うこ
とができる。
【0027】さて、例えば、上記した磁気テープ6の性
能に応じた磁気特性等が上記した期待値と共にマイコン
10に設定されていたら、上記した磁気テープ6の性能判
別によってこの磁気特性に応じた信号記録を行うための
信号記録処理動作、又は信号再生を行うための信号再生
処理動作を制御することができる。そこで、次に本発明
の第2実施例を説明する。
【0028】(第2実施例)本発明の第2実施例は、磁
気テープ6上に形成されるトラックパターンTPに信号を
記録するための信号記録処理手段(記録系信号処理回路
13)と、トラックパターンTPに記録された信号を再生す
るための信号再生処理手段(再生系信号処理回路14)と
を備えた磁気記録再生装置において、磁気テープ6の走
行停止状態において、回転ドラム5に搭載された第1の
磁気ヘッド4aに高周波の電流を流してトラックパターン
TP上の信号を消去する消去手段(消去信号発生器DC2 ,
FM変調器1,記録アンプ2)と、消去手段DC2, 1, 2
によって信号が消去されたトラックパターンTPに、複数
のゲインが設定された所定の信号を前記磁気ヘッドと逆
アジマスを有する回転ドラム5に搭載された第2の磁気
ヘッド4bによって記録する記録手段(記録信号発生器DC
1 ,FM変調器1,記録アンプ2)と、記録手段DC1,
1, 2 によって記録された信号を、前記第2の磁気ヘッ
ド4bによって直ちに再生し、再生された前記所定の信号
の内、最大レベルを持つ信号を検出する検出手段(プリ
アンプ8,再生FM検波器9)と、検出手段8, 9の出力
結果から磁気テープ6の信号記録再生特性を判別し、こ
の判別結果に基づいて、記録時に記録系信号処理回路13
を制御し、再生時に再生系信号処理回路14を制御する制
御手段(マイコン)10とを備えたことを特徴とするよう
構成した。
【0029】図4に示すように、本発明の第2実施例
は、上記した第1実施例で述べた構成に記録系信号処理
回路13及び再生系信号処理回路14を追加したものであ
る。このときここでは詳述しないが、記録系信号処理回
路13は、いわゆる家庭用VTRにおいて、図示しない伝
送路から供給された映像信号及び音声信号を磁気テープ
6に記録するために周知の信号処理を施すものであり、
また、再生系信号処理回路14は、磁気テープ6に記録さ
れた信号を復調して映像信号及び音声信号を得る上記し
た信号記録処理手段と相補的な構成を備えた周知の信号
処理を施すものである。また、ここでは映像信号処理に
ついてのみ説明するが、音声信号については、映像信号
処理に応じた音声信号処理が行われるものとする。
【0030】さて、本磁気記録再生装置は、例えば、ユ
ーザの入力する記録指示又は再生指示によって磁気テー
プ6に又は磁気テープ6から映像信号を記録又は再生す
る。ユーザが図示しない入力手段によって映像信号を記
録するよう記録指示を入力するとこの指示情報がマイコ
ン10に供給され、本磁気記録再生装置は通常記録モード
に切り換わる。
【0031】この通常記録モードにおいて、上記した第
1実施例で述べたように、磁気テープ6に記録された記
録信号を再生した再生FM信号は、プリアンプ8、再生
FM検波器9を介して直流電圧信号に変換され、マイコ
ン10に供給される。マイコン10は、この直流電圧信号と
上記した期待値とを比較することによって磁気テープ6
の性能判別を行い、その結果をメモリ11に供給する。
【0032】マイコン10は、メモリ11に記憶されている
磁気テープ6の性能判別結果をメモリ11から読み出し、
この磁気テープ6の性能判別結果に基づいた記録制御信
号を記録系信号処理回路13に供給する。また、このとき
マイコン10は、上記したスイッチコントロール信号
(A)を切り換えスイッチ12、スイッチコントロール
信号(C)を切り換えスイッチ3、ゲインコントロール
信号(B)を記録アンプ2に夫々供給する。ここでこの
記録制御信号は、例えば、上記した性能判別に応じて常
に最適な信号を記録するための記録レベル制御、ゲイン
制御、エンファシス制御等の制御量を表す情報信号であ
り、マイコン10には上記した性能判別に応じた記録系信
号処理回路13の制御量が予め設定されている。
【0033】マイコン10から出力された記録制御信号が
記録系信号処理回路13に供給されると、一方で図示しな
い伝送路から記録系信号処理回路13に供給されている映
像/音声信号に対して、この記録制御信号に応じた記録
レベル制御、ゲイン制御、エンファシス制御等が行われ
る。
【0034】記録系信号処理回路13から出力された映像
信号は、上記した切り換えスイッチ12に供給され、上記
したスイッチコントロール信号(A)によってFM変調
器1に供給される。このFM変調器1においてFM変調
された信号は記録アンプ2に供給され、上記したゲイン
コントロール信号(B)によって記録制御信号に応じた
記録レベルに増幅され、上記した切り換えスイッチ3の
R側に供給される。切り換えスイッチ3は、上記したス
イッチコントロール信号(C)によってヘッド切り換え
スイッチ7を介して上記した第1,第2の磁気ヘッド4
a, 4bに供給される。
【0035】上記した第1,第2の磁気ヘッド4a, 4b
は、供給された映像信号を所定の記録動作に従ってトラ
ックパターンに記録していく。こうしてマイコン10が判
別した磁気テープ6の性能判別結果に基づく映像信号の
記録を行うことができるので、常に磁気テープ6の性能
に応じた記録信号処理を施した映像信号を磁気テープ6
に記録することができる。
【0036】次に、上記したように磁気テープ6に記録
された映像信号を再生する通常再生を行う場合を説明す
る。例えば、ユーザが図示しない入力手段によって磁気
テープ6に記録された映像信号を再生するよう再生指示
を入力するとこの指示情報がマイコン10に供給され、本
磁気記録再生装置は通常再生モードに切り換わる。この
通常再生モードにおいてマイコン10は、磁気テープ6の
走行駆動及び回転ドラム5の回転駆動を指示する。こう
して、上記した第1,第2の磁気ヘッドが磁気テープ6
を走査して再生信号がヘッド切り換えスイッチ7を介し
て上記した切り換えスイッチ3のP側に供給される。
【0037】マイコン10は、磁気テープ6の走行駆動及
び回転ドラム5の回転駆動指示と共にコントロール信号
(C)、後述の再生制御信号を出力する。コントロール
信号(C)は、このとき切り換えスイッチ3の出力をP
側に切り換えるものである。切り換えスイッチ3から出
力された再生信号はプリアンプ8に供給され、このプリ
アンプ8で所定量増幅され、再生系信号処理回路14及び
再生FM検波器9に供給される。再生FM検波器9に供
給された再生信号は、上記したように直流電圧信号に積
分され、マイコン10に供給される。マイコン10は、この
直流電圧信号を予め設定された期待値と比較することに
よって磁気テープ6の性能を判別すると共にこの性能判
別に基づいて再生制御信号を再生系信号処理回路14に供
給する。
【0038】この再生制御信号は、例えば、上記した性
能判別に応じて再生される信号を常に最適な特性で再生
するためのディエンファシス制御、再生イコライジング
等の制御を行うための情報信号であり、マイコン10には
磁気テープの性能判別に応じた再生系信号処理回路14の
制御量が予め設定されている。
【0039】こうして、再生系信号処理回路14はマイコ
ン10から出力された再生制御信号に基づいて供給された
再生信号をFM復調し、ディエンファシス制御、再生イ
コライジング等を施すことによって再生映像信号を図示
しない伝送路(例えば、モニタ等の表示装置)に出力す
る。即ち、マイコン10が判別した磁気テープ6の性能判
別結果に基づく映像信号の再生を行うことができるの
で、常に磁気テープ6の性能に応じた記録された映像信
号を磁気テープ6の性能に応じた再生処理により再生す
ることができる。
【0040】さて、上記した磁気テープ6の性能判別に
対して更に細かい性能判別を行う本磁気記録再生装置の
第3実施例を以下に説明する。
【0041】(第3実施例)図5に示すように、本磁気
記録再生装置の第3実施例は、第2実施例において記録
信号を供給する直流電源DC1 を可変直流電源DC3 に代え
たものである。直流電源DC1 は、磁気テープ6の性能を
判別するために記録される上記した記録信号の周波数を
決定するものであり、これを可変直流電源DC3 に代える
ことによって、記録信号の周波数を可変することができ
る。例えば、周波数が変化された記録信号毎に再生した
再生信号をマイコン10に供給することによって、得られ
た再生信号の内、最大出力が得られたときの記録信号の
周波数が求まるので、これによって磁気テープ6の性能
判別が行える。
【0042】ユーザが図示しない入力手段によって映像
信号を記録するよう記録指示を入力するとこの指示情報
がマイコン10に供給され、本磁気記録再生装置は通常記
録モードに切り換わる。この通常記録モードにおいて、
上記したように、可変直流電源DC3 から出力された電圧
信号がFM変調器1及び記録アンプ2を介して消去信号
として切り換えスイッチ3のR側に供給される。この消
去信号によるトラックパターンTP上の信号消去の後に、
第2実施例で説明したようにマイコン10の出力するスイ
ッチコントロール信号(C)によって切り換えスイッチ
3から可変直流電源DC3 からの電圧信号を出力する。
【0043】このときマイコン10は、コントロール信号
(E)を出力することによって可変直流電源DC3 の出力
する電圧信号のレベルを可変する。そして、上記したよ
うにこの電圧信号から得た記録信号をトラックパターン
TP上に記録し、これを再生した再生信号をプリアンプ
8、再生FM検波器9を介してマイコン10に供給する。
マイコン10は、直流電圧信号に変換された再生信号を、
例えば、メモリ11に供給する。
【0044】次にマイコン10は、スイッチコントロール
信号(A),(C)を切り換えスイッチ12,3に夫々供
給することによって再び消去信号を第1,第2の磁気ヘ
ッド4a, 4bに供給し、コントロール信号(E)によって
可変直流電源DC3 の出力する電圧信号のレベルを可変す
る。
【0045】以下、例えば、トラックパターンTP上の信
号消去、記録信号の周波数変更、周波数の変更された記
録信号の記録、記録された信号の再生を所定の回数繰り
返す。例えば、このときマイコン10が変更する記録信号
の周波数に応じた可変直流電源DC3 の電圧値は予めマイ
コン10内部に設定されているものとする。
【0046】こうしてマイコン10は、得られた再生信号
から変換された直流電圧信号の内、最大出力が得られた
ときの記録信号の周波数を求め、これによって例えば、
磁気テープ6の磁気特性を判別することができる。即
ち、磁気テープ6の性能判別が行えるので、マイコン10
が判別した上記磁気テープ6の性能に応じて、上記した
第2実施例と同様に、記録系信号処理回路13を制御する
ことができる。
【0047】また、以上述べたように、本磁気記録再生
装置は、通常記録モードと通常再生モードにおいて通常
記録又は通常再生を夫々行うときに磁気テープ6の性能
判別を行うことによって、例えば、磁気ヘッドが使用時
間の蓄積に伴って摩耗したためにヘッドの特性が変化し
た場合でもこの磁気テープ6の性能判別に応じた記録系
信号処理回路13及び再生系信号処理回路14の制御を行う
ことができる。
【0048】尚、例えば、上記したメモリ11に磁気テー
プ6の性能判別結果を記憶させておくことにより、磁気
ヘッドの摩耗によりヘッドの特性が変化するまでの一定
期間はこのメモリ11の記憶した性能判別結果を読み出し
て用いても良いことは勿論である。即ち、磁気ヘッドの
摩耗の段階に応じて一度行った磁気テープ6の性能判別
結果を用いても良い。例えば、ここでは詳述しない記憶
回路において磁気ヘッドの使用時間を継続的に計測し、
この使用時間に応じて磁気ヘッドの摩耗の段階を判別す
ることによってメモリ11の記憶した性能判別結果を更新
する判断を行い、上記した磁気テープ6の性能判別を行
っても良い。
【0049】尚、例えば、上記第1,第2実施例におい
て、マイコン10に供給されるドラムパルスに応じて、ゲ
インコントロール信号(B)によって記録アンプ2のゲ
インを変化させるようにしても良いことは勿論である。
即ち、例えば、ドラムパルスの1サイクル(1周期)毎
に記録アンプ2のゲインを徐々に上げる制御を行うこと
によって可変直流電源DC3 を用いなくとも記録信号の特
性を変化させ、これを再生することによって磁気テープ
6の性能判別を行っても良い。
【0050】また、このとき例えば、記録アンプ2にお
いて、オーディオ回路等で用いられるバイアス発振を行
う記録アンプを応用して、バイアス発振の代わりに消去
信号を発振するように構成しても良いことは勿論であ
る。
【0051】尚、上記した磁気テープ6の性能判別にお
いて、例えば、図6に示すように、磁気テープ6の消
去、信号の記録、記録信号の再生を異なるタイミングで
行っても良いことは勿論である。即ち、図6(a)に示
すように、ドラムパルスに応じた消去、記録、再生の動
作制御を変えて、時間の消去を行う磁気ヘッド(例え
ば、第1の磁気ヘッド)によって記録信号を記録しこれ
を再生しても良い。また、図6(b),(c)に示すよ
うに、十分な時間によって磁気テープ6の消去あるいは
記録信号の再生を行っても良いことはことは勿論であ
る。即ち、前者の場合、磁気テープ6上の信号成分を十
分に消去することが可能となり、後者の場合は、得られ
る再生信号の平均を取ったり、又は所定のサイクルにお
ける再生信号を抽出することによって安定した再生信号
を得ることが可能となる。従って、こうして得られた再
生信号によって、より正確な磁気テープ6の性能判別を
行うことができる。
【0052】尚、上述した磁気テープ6の性能判別にお
いて第1,第2の磁気ヘッド4a, 4bは、例えば、磁気ヘ
ッドの種類(例えば、標準記録再生用ヘッド、長時間記
録再生用ヘッド等)に限定されるものではなく、いずれ
の種類の磁気ヘッドにおいても有効に用いられることは
勿論である。また、例えば、上記した消去、記録、再生
の動作を各種の磁気ヘッドによって交互に行っても良い
ことは勿論である。
【0053】尚、上記した磁気テープ6の性能判別によ
って、例えば、磁気ヘッドの摩耗等に起因する信号記録
/再生の変化に応じた映像信号記録/再生が行えること
は勿論であるので、例えば、上記した標準記録再生用ヘ
ッドと、長時間記録再生用ヘッドとにおいて夫々磁気テ
ープ6の性能判別を行うことによって、標準記録再生用
ヘッドと長時間記録再生用ヘッドに夫々応じた最適な映
像信号の記録/再生信号処理を行うことができるのは言
うまでもない。
【0054】尚、例えば、上述した期待値を、想定する
磁気テープ6の種類(例えば、繰り返し信号を記録再生
することに適したスタンダードタイプ、一度記録した信
号を高品質で保存することに適したハイグレードタイプ
等)に応じて予め設定することにより、直流電圧信号の
値が夫々の期待値の中で最も近いものを抽出して磁気テ
ープ6の種類を瞬時に具体的に判別しても良いことは勿
論である。
【0055】尚、この期待値は、映像信号又は音声信号
が供給される媒体に応じて常に最適な記録再生が行える
よう設定されても良いことは勿論である(例えば、衛星
放送からの放送デジタル音声信号、ハイビジョン等のA
TVからの高精細度映像信号、外部入力映像/音声信
号、あるいはその他デジタル映像/音声信号等を最適な
状態で記録再生するための期待値)。即ち、例えば、使
用する磁気テープに上記した衛星放送からの放送デジタ
ル音声信号を記録するとき、ユーザが最適なデジタル音
声信号を実施するための信号記録処理が行える。更に、
例えば、ユーザが磁気テープに記録された信号の複製を
作るダビングを行うときなど信号記録処理動作において
映像信号のディテールエンファシスを行うことによって
ダビング時の信号劣化を防ぐようにしても良いことは勿
論である。
【0056】尚、本磁気記録再生装置において、上記し
た再生FM検波器9は供給される再生FM信号を積分し
た直流信号を生成出力する構成を持つが、例えば、この
再生FM検波器9の構成を、供給された再生FM信号の
エンベロープを逐次マイコン10に出力するものに変える
ことによって、例えば、以下のような磁気テープ6の性
能判別を行っても良い。
【0057】即ち、マイコン10は得られた再生FM信号
のエンベロープを直接検出することができるので、例え
ば、磁気テープ6上に記録信号を記録する際、トラック
パターンTPを一回走査するときに記録信号の記録レベル
あるいは周波数を連続的に可変して、一度の記録によっ
て再生した再生FM信号のレベル変動と、上記した期待
値とを比較することにより磁気テープ6の性能判別を行
っても良い。
【0058】つまり、この判別方法によって上記した磁
気テープ6上の信号消去、記録信号の記録、再生を1回
行う(回転ドラム5の2回転)だけで、マイコン10は記
録レベルあるいは周波数が連続的に変化した記録信号を
再生した再生FM信号のレベル変動を得ることができる
ので、マイコン10がこのレベル変動と上記した期待値と
から磁気テープ6の性能判別を行うことが可能となる
(最速の磁気テープの性能判別)。
【0059】
【発明の効果】上述したように、請求項1記載の本発明
の構成によれば、消去手段に用いられる直流電源と、記
録手段に用いられる直流電源とを個別に設けたことによ
って磁気テープの性能判別を行う際、トラックパターン
上の信号成分を確実に消去することができ、従って、安
定した記録信号をトラックパターン上に記録し、これを
再生することができるので、常に磁気テープの性能に応
じた再生信号を得ることができるという効果がある。
【0060】上述したように、請求項2記載の本発明の
構成によれば、上記した効果に加え、磁気テープの性能
判別に応じた記録系信号処理回路の信号処理制御が可能
となるため、磁気テープの磁気特性に対応して最適な信
号記録を行うことができるという効果がある。また、同
様に、磁気テープの性能判別に応じた再生系信号処理回
路の信号処理制御が可能となるため、磁気テープの磁気
特性に対して最適な信号再生を行うことができるという
効果がある。
【0061】また、例えば、磁気ヘッドが摩耗するなど
して磁気ヘッドの特性自体が変化した場合でも、そのと
きの磁気ヘッドの状態に応じて磁気テープの性能判別を
行うことができるので、常に磁気テープの磁気特性に対
して最適な信号記録又は再生を行うことができるという
効果がある。
【0062】更に、予め設定された期待値と、再生信号
の直流電圧信号とを比較することにより、正確な磁気テ
ープの性能判別が直ちに行えるという効果がある。ま
た、この基準値の設定により、例えば、ユーザの選択す
る状況に応じてその都度最適な磁気テープの性能判別が
行えるという効果がある。
【0063】上述したように、請求項3記載の本発明の
構成によれば、上記した効果に加え、消去手段の出力す
る消去信号を独立した直流電圧信号から得ることができ
るので、常に安定したトラックパターンの消去ができ
る。即ち、この消去信号が供給された磁気ヘッドがトラ
ックパターン上を1回走査するだけでも確実にトラック
パターン上の信号を消去することができるという効果が
ある。また、記録手段の出力する記録信号を独立した直
流電圧信号から得ることができるので、常に安定したト
ラックパターンの消去ができる。即ち、この記録信号が
供給された磁気ヘッドがトラックパターン上を1回走査
するだけでも確実にトラックパターン上に信号を記録す
ることができるという効果がある。
【0064】更に、例えば、記録手段の出力する記録信
号を独立した直流電圧信号から得ることができるので、
記録信号周波数を所望の値に可変することが容易に行え
るため、磁気テープの性能判別を正確に行う記録信号を
きめ細かく設定することができるという効果がある。
【0065】上述したように、請求項4記載の本発明の
構成によれば、上記した効果に加え、トラックパターン
の消去を行う磁気ヘッドと、記録信号の記録、再生を行
う磁気ヘッドのアジマスが異なるため、トラックパター
ン上で消去に用いられた信号成分と、記録信号との干渉
を防ぐことができると共に、回転ドラム上に対向して搭
載される第1,第2の磁気ヘッドの利用効率を高めるこ
とができるという効果がある。即ち、例えば、第1の磁
気ヘッドが消去を行った後にアジマスの異なる第2の磁
気ヘッドにより記録信号を記録することができるので、
回転ドラムが1回転する間にトラックパターン上の信号
消去と記録信号の記録を行うことができるという効果が
ある。
【0066】上述したように、請求項5記載の本発明の
構成によれば、上述した効果に加え、回転ドラムの出力
するドラムパルスのタイミングに同期してトラックパタ
ーン上の信号消去と記録信号の記録を行うことができる
ので、技術的に最短で磁気テープの性能判別が行えると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明なる磁気記録再生装置の第1実施例を説
明するためのブロック図である。
【図2】本発明なる磁気記録再生装置の動作を説明する
ためのタイムチャートである。
【図3】本発明なる磁気記録再生装置の動作に係るテー
プパターンを説明するための図である。
【図4】本発明なる磁気記録再生装置の第2実施例を説
明するためのブロック図である。
【図5】本発明なる磁気記録再生装置の第3実施例を説
明するためのブロック図である。
【図6】本発明なる磁気記録再生装置の動作を説明する
ためのタイムチャートである。
【符号の説明】
DC1,1,2 記録手段 DC2,1,2 消去手段 4a 第1の磁気ヘッド 4b 第2の磁気ヘッド 6 磁気テープ(磁気記録媒体) 8,9 検出手段 11 メモリ 10 マイコン(判別手段/制御手段) 13 記録系信号処理回路(信号記録処理手段) 14 再生系信号処理回路(信号再生処理手段) TP トラックパターン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記録媒体上に形成される記録トラック
    に信号を記録するための信号記録処理手段と、前記記録
    トラックに記録された信号を再生するための信号再生処
    理手段とを備えた磁気記録再生装置において、 前記磁気記録媒体の走行停止状態において、回転ドラム
    に搭載された第1の磁気ヘッドに高周波の電流を流して
    前記記録トラック上の信号を消去する消去手段と、 前記消去手段によって信号が消去された記録トラック
    に、前記第1の磁気ヘッドと逆アジマスを有する回転ド
    ラムに搭載された第2の磁気ヘッドによって所定の信号
    を記録する記録手段と、 前記記録手段によって記録された信号を、前記第2の磁
    気ヘッドによって直ちに再生し、前記記録された信号を
    検出する検出手段と、 前記検出手段の出力結果に基づいて前記磁気記録媒体の
    信号記録再生特性を判別する判別手段とを備えたことを
    特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】磁気記録媒体上に形成される記録トラック
    に信号を記録するための信号記録処理手段と、前記記録
    トラックに記録された信号を再生するための信号再生処
    理手段とを備えた磁気記録再生装置において、 前記磁気記録媒体の走行停止状態において、回転ドラム
    に搭載された第1の磁気ヘッドに高周波の電流を流して
    前記記録トラック上の信号を消去する消去手段と、 前記消去手段によって信号が消去された記録トラック
    に、複数のゲインが設定された所定の信号を前記磁気ヘ
    ッドと逆アジマスを有する回転ドラムに搭載された第2
    の磁気ヘッドによって記録する記録手段と、 前記記録手段によって記録された信号を、前記第2の磁
    気ヘッドによって直ちに再生し、再生された前記所定の
    信号の内、最大レベルを持つ信号を検出する検出手段
    と、 前記検出手段の出力結果から前記磁気記録媒体の信号記
    録再生特性を判別し、この判別結果に基づいて、記録時
    に前記信号記録処理手段を制御し、再生時に前記信号再
    生処理手段を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、予め設定された基準値と、前記検出手
    段の検出結果とを比較することにより記録時に前記信号
    記録処理手段を制御し、再生時に前記信号再生処理手段
    を制御することを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】磁気記録媒体上に形成される記録トラック
    に信号を記録するための信号記録処理手段と、前記記録
    トラックに記録された信号を再生するための信号再生処
    理手段とを備えた磁気記録再生装置において、 前記磁気記録媒体の走行停止状態において、回転ドラム
    に搭載された第1の磁気ヘッドに高周波の電流を流して
    前記記録トラック上の信号を消去する消去手段と、 前記消去手段によって信号が消去された記録トラック
    に、複数のゲインが設定された所定の信号を前記磁気ヘ
    ッドと逆アジマスを有する回転ドラムに搭載された第2
    の磁気ヘッドによって記録する記録手段と、 前記記録手段によって記録された信号を、前記第2の磁
    気ヘッドによって直ちに再生し、再生された前記所定の
    信号の内、最大レベルを持つ信号を検出する検出手段
    と、 前記検出手段の出力結果から前記磁気記録媒体の信号記
    録再生特性を判別し、この判別結果に基づいて、記録時
    に前記信号記録処理手段を制御し、再生時に前記信号再
    生処理手段を制御する制御手段とを備え、 前記消去手段及び前記記録手段は、夫々独立の直流電圧
    信号に基づく消去信号及び記録信号を夫々出力すること
    を特徴とする磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】少なくとも前記記録トラック上の信号を消
    去する磁気ヘッドと、この消去の後に前記記録トラック
    上に前記所定の信号を記録再生する磁気ヘッドとは、常
    に逆アジマスの関係にあることを特徴とする請求項1乃
    至3記載の磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】前記消去手段は、前記第1又は第2の磁気
    ヘッドが前記磁気記録媒体を走査するタイミングに同期
    して前記記録トラック上の信号を消去し、前記記録手段
    は、この消去を行った磁気ヘッドとは逆アジマスの関係
    にある磁気ヘッドが前記磁気記録媒体を走査するタイミ
    ングに同期して前記記録トラック上に記録信号を記録す
    ることを特徴とする請求項1乃至4記載の磁気記録再生
    装置。
JP6252931A 1994-09-20 1994-09-20 磁気記録再生装置 Pending JPH0896305A (ja)

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MYPI95002748A MY112175A (en) 1994-09-20 1995-09-18 Magnetic recording and reproducing apparatus having means for discriminating performance of magnetic recording medium to achieve optimum recording and reproduction.
CN95117345A CN1072378C (zh) 1994-09-20 1995-09-19 磁记录和再生装置
TW084109812A TW295653B (ja) 1994-09-20 1995-09-19
US08/530,696 US5625503A (en) 1994-09-20 1995-09-19 Magnetic recording and reproducing apparatus having means for discriminating performance of magnetic recording medium to achieve optimum recording and reproduction
KR1019950031503A KR100195304B1 (ko) 1994-09-20 1995-09-20 자기 기록 및 재생 장치

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6393194B1 (en) * 1997-10-16 2002-05-21 Victor Company Of Japan, Ltd. Magnetic recording and reproducing video signal in magnetic tape at video quality selectable from prescribed different qualities
KR100619689B1 (ko) * 2000-02-02 2006-09-08 엘지전자 주식회사 자기기록 재생장치

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