JPH0896125A - 医療用画像表示装置 - Google Patents

医療用画像表示装置

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JPH0896125A
JPH0896125A JP25953994A JP25953994A JPH0896125A JP H0896125 A JPH0896125 A JP H0896125A JP 25953994 A JP25953994 A JP 25953994A JP 25953994 A JP25953994 A JP 25953994A JP H0896125 A JPH0896125 A JP H0896125A
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JP
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JP25953994A
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Shinsuke Inoue
信介 井上
Hiroshi Shimoda
宏 下田
Koji Kawasaki
浩嗣 川▲崎▼
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックグランド部の影響を軽減したウィンド
ウ・ウィドゥスとウィンドウ・レベルを求め、医師の診
断対象部位のコントラスト調整を適正に行う。 【構成】 画素取り出し部2は画像診断機器1で撮像さ
れた画像から任意に抽出した複数個の画素の各濃度値を
所定のしきい値と比較してしきい値以上または以下の濃
度値を持つ画素を取り出し、濃度ヒストグラム作成部3
は取り出された画素について濃度ヒストグラムを作成す
る。学習部6は多種多様の画像について上述のように作
成された濃度ヒストグラムに基づきニューラルネットワ
ーク4の荷重を学習して決定し、ニューラルネットワー
ク4は学習の結果決定された荷重を用い、撮像された画
像について上述のように作成された濃度ヒストグラムデ
ータを荷重和計算し、ウィンドウ・ウィドゥスとウィン
ドウ・レベルとを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、X線CT装置や磁気
共鳴断層撮像装置(MRI装置)などの画像診断機器を
用いて撮像された被検体の画像を表示する医療用画像表
示装置に係り、特には、表示される画像のコントラスト
を調整するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の医療用画像表示装置とし
て、例えば、本願出願人が特開平5-61973 号公報におい
て提案したもの等がある。この従来装置は、画像診断機
器で撮像された画像の濃度ヒストグラムを作成する手段
と、作成された濃度ヒストグラムのデータを荷重和計算
してウィンドウ・ウィドゥス(以下、WWと略す)とウ
ィンドウ・レベル(以下、WLと略す)とを出力するニ
ューラルネットワークと、ニューラルネットワークの荷
重を多種多様の画像の濃度ヒストグラムに基いて学習し
決定する学習手段とを備えている。
【0003】ここで、WWとWLとを図17を参照して
説明する。図17は画像診断機器で撮像された被検体の
画像の濃度ヒストグラムを例示している。周知のとお
り、濃度ヒストグラムは画像の各画素の濃度値を取り出
し、その濃度値をカウントして作成される。このような
濃度ヒストグラムで表される画像を表示する装置として
CRTディスプレイを用いた場合、CRTディスプレイ
の表示階調値は一般に 256階調であるから、濃度ヒスト
グラムの横軸である濃度値の幅は最小値から最大値にか
けて 256分割される。上記のWWはこの濃度値の幅を任
意に設定するためのパラメータで、WLはWWの中心値
のことを示している。
【0004】コントラスト調整は、診断したい部位(例
えば、病巣部位)と、その周囲の部位との明暗差を明確
にする方向で行われる。いま、図17に示した濃度ヒス
トグラムのAの領域の明暗差を明確にしたいとする。上
述のように、濃度ヒストグラムの濃度値は全体で 256分
割されているが、この領域Aの部分の濃度値を 256分割
すれば領域A内の濃度差は顕著になり明暗差は明確にな
る。すなわち、WWをその領域Aに設定し、WLをその
中心値に設定すればよい。
【0005】上述した従来装置では、まず、学習手段
が、多種多様な画像の濃度ヒストグラムに基づき学習し
てニューラルネットワークの荷重を予め決定しておく。
そして、本番処理では、決定された荷重を用い、ニュー
ラルネットワークが、作成された画像の濃度ヒストグラ
ムデータを荷重和計算してWWとWLとを求めて出力し
ている。これにより、多種多様な画像に対してそれぞれ
適切なWWとWLとを得るように構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、従来装置のヒストグラム作成手段は、
多種多様な画像から複数個(例えば、4096個)の画
素(以下、サンプリング画素という)を任意に抽出し、
それらサンプリング画素の濃度値について濃度ヒストグ
ラムを作成し、学習手段による荷重の決定や、ニューラ
ルネットワークでのWW、WLの算出を行っている。し
かしながら、従来装置では、撮像条件や撮像部位を違え
て撮像された画像の濃度ヒストグラムを作成するので、
このサンプリング画素には、医師が診断する際に観察す
る部位(例えば、病巣部位)と無関係なバックグランド
部(何も写っていない領域)を構成する画素が含まれる
ことが避けられない。このようなサンプリング画素につ
いて作成された濃度ヒストグラムに基づき、ニューラル
ネットワークの荷重を決定し、その荷重によってニュー
ラルネットワークでWW、WLを求めると、WW、WL
にバックグランド部を構成する画素の濃度値が加味され
る。その結果、従来装置による画像のコントラスト調整
では、医師が診断する部位のコントラストが適正に調整
されない。
【0007】従来装置では、上記サンプリング画素は、
例えば、画像に複数の縦線と横線とを碁盤目状に仮想的
に引いたときの各縦線と各横線との交点に当たる画素を
選択する等、画像の全体からまんべんなく選択するよう
に抽出している。このような抽出方法では、各画像から
抽出するサンプリング画素に含まれるバックグランド部
を構成する画素の割合をある程度低くできる可能性はあ
るが、各画像から抽出するサンプリング画素にバックグ
ランド部を構成する画素がまんべんまく含まれ易くな
る。
【0008】そこで、例えば、脳の断層画像等では、診
断対象部位を含む組織部が画像の真ん中付近に写し出さ
れるので、サンプリング画素を画像の真ん中付近から抽
出すると、脳などの画像から抽出するサンプリング画素
に含まれるバックグランド部を構成する画素の割合をき
わめて低くできるが、例えば、両膝の画像などでは、逆
に画像の真ん中付近にバックグランド部が写し出される
ので、このような画像から抽出するサンプリング画素に
含まれるバックグランド部を構成する画素の割合は高く
なる。
【0009】また、従来装置で扱う画像は、撮像条件や
撮像部位を違えた多種多様な画像であるので、これら撮
像条件や撮像部位によって、各画像のどこがバックグラ
ンド部であるかを自動的に認識し、各画像からバックグ
ランド部を構成する画素を外した画素の抽出を自動的に
行うことは困難である。
【0010】従って、従来装置の構成では、求められる
WW、WLからバックグランド部の影響を排除するのは
困難であり、医師の診断対象部位のコントラスト調整を
適正に行うことは難しい。
【0011】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、バックグランド部の影響を軽減した
ウィンドウ・ウィドゥスとウィンドウ・レベルを求め、
医師の診断対象部位のコントラスト調整を適正に行うこ
とができる医療用画像表示装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明は、画像診断機器で撮像された画像のコン
トラスト調整用の2つのパラメータ、すなわち、前記画
像を表示する際の濃度値の幅を任意に設定するためのウ
ィンドウ・ウィドゥスと、前記ウィンドウ・ウィドゥス
の中心値を設定するためのウィンドウ・レベルとを、表
示画像に対して設定する医療用画像表示装置であって、
(a)前記画像診断機器で撮像された画像から任意に抽
出した複数個の画素の各濃度値、または、前記画像を区
分した各区分の濃度値を、所定のしきい値と比較して、
前記しきい値以上または以下の濃度値を持つ画素、また
は、区分を取り出す画素/区分取り出し手段と、(b)
前記画素/区分取り出し手段で取り出した画素、また
は、区分について、前記画像の濃度ヒストグラムを作成
する濃度ヒストグラム作成手段と、(c)前記作成され
た濃度ヒストグラムのデータを荷重和計算して前記ウィ
ンドウ・ウィドゥスとウィンドウ・レベルとを出力する
ニューラルネットワークと、(d)前記ニューラルネッ
トワークの荷重を多種多様の画像の濃度ヒストグラムに
基づいて学習し決定する学習手段とを備えたものであ
る。
【0013】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。画素/区
分取り出し手段は、画像診断機器で撮像された画像から
任意に抽出した複数個の画素の各濃度値、または、画像
を区分した各区分の濃度値を、所定のしきい値と比較し
て、しきい値以上または以下の濃度値を持つ画素、また
は、区分を取り出す。この取り出された画素、または、
区分について、濃度ヒストグラム作成手段は、画像の濃
度ヒストグラムを作成する。そして、学習手段は、多種
多様の画像について、上述したように作成された濃度ヒ
ストグラムに基づいてニューラルネットワークの荷重を
学習して決定し、ニューラルネットワークは学習の結果
決定された荷重を用いて、撮像された画像について、上
述したように作成された濃度ヒストグラムデータを荷重
和計算し、ウィンドウ・ウィドゥスとウィンドウ・レベ
ルとを出力する。
【0014】ここで、しきい値を適切に決めてやること
により、画素/区分取り出し手段では、診断に無関係な
バックグランド部を構成する画素、または、区分を排除
でき、濃度ヒストグラム作成手段では、診断対象部位を
含む組織部を構成する画素、または、区分について濃度
ヒストグラムを作成することができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1は、この発明の第1実施例に係る医療用
画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【0016】この実施例装置は、X線CT装置やMRI
装置などの画像診断機器1で撮像された被検体の画像か
ら任意に抽出した複数個の画素の各濃度値を、所定のし
きい値と比較して、しきい値以上または以下の濃度値を
持つ画素を取り出す画素取り出し部2と、画素取り出し
部2で取り出された画素について濃度ヒストグラムを求
める濃度ヒストグラム作成部3と、作成された濃度ヒス
トグラムのデータを荷重和計算してWW,WLの値を求
めるニューラルコンピュータ4(以下では、これをニュ
ーラルネットワーク4と称する)と、乱数発生器5と、
ニューラルネットワーク4の荷重を学習により決定する
学習部6と、規格化処理部9と、ニューラルネットワー
ク5からの出力を逆規格化する逆規格化処理部10と、
ニューラルネットワーク4で求められ、逆規格化処理部
10で逆規格化されたWW,WLの値を用いて画像のコ
ントラスト調整を行うコントラスト設定部7と、画像を
表示するCRTディスプレイ8などで構成されている。
【0017】この発明の要部である、画素/区分取り出
し手段に相当する画素取り出し部2は、まず、画像診断
機器1で撮像された被検体の画像から複数個(例えば、
4096個)の画素を任意に抽出する。抽出方法に特に
制限はないが、ここでは、例えば、画像に複数の縦線と
横線とを碁盤目状に仮想的に引いたときの各縦線と各横
線との交点に当たる画素を選択し、画像の全体からまん
べんなく画素を選択するように抽出する。
【0018】次に、抽出した各画素につき、それぞれの
濃度値を、所定のしきい値と比較して、しきい値以上ま
たは以下の濃度値を持つ画素を取り出す。ここで、通常
の画像では、診断対象になる部位(病巣部位等)を構成
する画素の濃度値は、診断に無関係なバックグランド部
を構成する画素の濃度値よりも大きいので、このバック
グランド部を構成する画素の濃度値を排除し得る下限値
を決め、この下限値をしきい値として、しきい値以上の
濃度値を持つ画素のみを取り出す。
【0019】この場合、例えば、図2に示すように、抽
出した4096個の画素の最大濃度値と最小濃度値を探
し、この最大濃度値MAXと最小濃度値MINとの濃度
幅を100%とし、それに対して最小濃度値MINから
n%(例えば、n=10程度)に相当する濃度値SL
を、しきい値として決める。そして、抽出した4096
個の画素のうち、このしきい値(SL)未満の濃度値を
持つ画素を排除し、それ以外の画素のみを取り出す。な
お、上記nは、バックグランド部を構成する画素を有効
に排除することができる値を、例えば、実験的に求めて
おけばよいが、上記したように、n=10程度とするこ
とで、バックグランド部を構成する画素はおおよそ排除
することができ、後述するように、ニューラルネットワ
ーク4で求めるWW、WLに対するバックグランド部の
影響を軽減することができる。
【0020】ところで、撮像条件によっては、診断対象
になる部位を構成する画素の濃度値とバックグランド部
を構成する画素の濃度値との大小が、逆になる場合があ
る。この場合には、このバックグランド部を構成する画
素の濃度値を排除し得る上限値を決め、この上限値をし
きい値として、しきい値以下の濃度値を持つ画素のみを
取り出す。
【0021】この場合、上述の場合と逆に、抽出した4
096個の画素の最大濃度値と最小濃度値との濃度幅を
100%とし、それに対して最大濃度値MAXからm%
(例えば、m=10程度)に相当する濃度値を、しきい
値として決め、抽出した4096個の画素のうち、この
しきい値を越える濃度値を持つ画素を排除し、それ以外
の画素のみを取り出す。なお、上記mも、バックグラン
ド部を構成する画素を有効に排除することができる値
を、例えば、実験的に求めておけばよい。
【0022】なお、例えば、X線CT装置で得られる画
像では、濃度値に相当するCT値に基づき、バックグラ
ンド部を排除することになるが、この場合、バックグラ
ンド部のCT値は予め判っているので、バックグランド
部のCT値を排除できるCT値を上記しきい値として決
めればよい。
【0023】次に、濃度ヒストグラム作成手段に相当す
る濃度ヒストグラム作成部3では、画素取り出し部2で
取り出された画素、すなわち、バックグランド部を構成
する画素を含まない、診断対象の部位を含む組織部等を
構成する画素を受け取り、これら画素について、同じ濃
度値を持つ画素をカウントし、例えば図17に示したよ
うな濃度ヒストグラムを作成する。
【0024】そして、濃度ヒストグラムの濃度値の最小
値から最大値までの幅を、例えば30分割する。これは後
述するニューラルネットワーク4の入力層Aのニューロ
ンNAn(図5参照)の個数に対応させるためで、各分
割領域毎にカウント数の平均を計算したものを分割領域
のカウント数とする。
【0025】次に、濃度ヒストグラム作成部3は、作成
した濃度ヒストグラムをニューラルネットワーク4で学
習しやすいように規格化する。学習の目的は、あらゆる
パターンの濃度ヒストグラムに対しても一律に最適なW
W,WLとを設定することができるニューラルネットワ
ークを作ることにある。あらゆるパターンの濃度ヒスト
グラムを学習させることから、濃度ヒストグラムの濃度
値の最大値や最小値、カウント数の最大値や最小値を規
定してパターンのみの学習をさせる。濃度ヒストグラム
の規格化はそのための処理である。例えば、次のように
する。
【0026】図3(a) に示したような、濃度ヒストグラ
ムの縦軸の最大カウント数Y1が「1」となるように各
カウント数を変換する。こうして規格化されたのが同図
(b)に示すような濃度ヒストグラムである。図4(a) に
示した濃度ヒストグラムに対して上記のような規格化を
行うと、同図(b) に示したようになる。
【0027】そして、まず、多種多様な画像について上
述のようにして作成された濃度ヒストグラム(濃度値幅
を30分割し、規格化した結果)に基づき、学習部6を用
いて、後述するニューラルネットワーク4のシナプス結
合の重みを決定し、次に、実際の画像について上述のよ
うにして作成された濃度ヒストグラム(濃度値幅を30分
割し、規格化した結果)に基づき、先に学習されたシナ
プス結合の重みをニューラルネットワーク4に設定して
実際の画像のコントスト調整を行う。
【0028】ニューラルネットワーク4は、図5の概念
的なモデルに示すように、複数個のニューロンN(神経
細胞と同じような荷重和処理を行う電子部品)を層状に
備え、各ニューロンNをシナプス結合Cと呼ばれる結合
手でネットワーク結合して構成される。この例では、入
力層A,中間層B,出力層Cの3層モデルとし、入力層
Aには30個のニューロンNA1〜NAnを備え、中間層
Bには20個のニューロンNB1〜NBmを備え、出力層
Cには2個のニューロンNC1,NC2を備えて構成し
ている。この層数およびニューロンの数は特定されず、
任意の数を設定すればよい。出力層Cのニューロンの数
を2個としているのは、これらのニューロンNC1,N
C2の出力値がWW,WLに相当するからである。な
お、このニューラルネットワーク4はハードウエアで構
成してもよいし、ソフトウエアで実現してもよい。
【0029】次に、学習部6を用いてニューラルネット
ワーク4のシナプス結合Cの重みを決定する処理を図
6、図7のフローチャートを参照しながら説明する。こ
れらフローチャートには1回の学習処理の流れを示して
いる。
【0030】まず、図6のステップS1で、図1に示し
た乱数発生器5からニューラルネットワーク3に向けて
乱数を発生させ、その乱数値を各ニューロンNを結合し
ているシナプス結合Cの重みとする。ここで設定した重
みを初期値として、以下の学習処理を実行し最終的な重
みを決定していく。なお、説明の簡単化のため図8に示
すように、各層ともにi番目のニューロンに注目する。
ただし、A層のニューロンNAiのiは1〜nまで変化
し、B層のニューロンNBiのiは1〜mまで変化し、
C層のニューロンNCiのiは1,2と変化する。
【0031】乱数発生器5で設定された入力層Aのニュ
ーロンNAiと中間層BのニューロンNBiとを結合す
るシナプス結合の重みをWiiで表し、中間層Bのニュ
ーロンNBiと出力層CのニューロンNCiとを結合す
るシナプス結合の重みをWjiで表す。
【0032】図1の濃度ヒストグラム生成部3で規格化
された、ある画像の濃度ヒストグラムの各ヒストグラム
データ(カウント数)を入力層AのニューロンNAiに
入力する。このヒストグラムデータの値をXAiとし、
これをニューロンNAiのニューロン値とする(ステッ
プS2)。
【0033】ステップS3で、中間層Bの各ニューロン
NBiのニューロン値XBiを次の計算式(1),(2) で算
出する。 XBi’=Σ(XAi×Wii)・・・・(1) この(1) 式の右辺のΣはiを1〜nまで変化させたとき
の総和を求めるもので、入力層AのニューロンNAiと
シナプス結合の重みWiとの荷重和をまず算出する。 XBi=f(XBi')=1/(1+Exp(XBi’)) ・・・・(2) 次に、この(2) 式を用いて、(1) 式で算出された荷重和
をシグモイド関数f(X) に代入してニューロンNBiの
ニューロン値XBiを算出する。シグモイド関数はf
(X)=1/(1+Exp(X))で表される。
【0034】ステップS4では、ステップS3と同様に
して、出力層Cの各ニューロンNCiのニューロン値X
Ciを算出する。すなわち、(1),(2) 式と同様な(3),
(4) 式を用いてニューロン値NCiを算出する。 XCi’=Σ(XBi×Wji)・・・・(3) XCi=f(XCi')=1/(1+Exp(XCi’)) ・・・・(4)
【0035】算出されたこれらの各ニューロン値、XA
i,XBi,XCiを図示しないメモリにストアする
(ステップS5)。
【0036】ニューラルネットワーク4では、以上のよ
うにして、入力層Aから伝搬され出力層Cに現れたニュ
ーロン値NCi(i=1,2)はそれぞれWW,WLに
相当するが、いま、伝搬されるときのシナプス結合の重
みWii,Wjiは乱数で設定した値であるため、ここ
で出力されたニューロン値XCiが最適なWW,WLに
相当するものではない。以下の処理では専門家の判断に
よるWW,WLに基づく学習を行ってシナプス結合の重
みを決定する。この学習方法は一般的に用いられている
バックプロバケーション法(逆伝搬法)による。
【0037】ステップS6では、ステップS2で入力し
た濃度ヒストグラムで表される画像を幾人かの専門家
(医者や術者など)にコントラスト調整してもらい、そ
のときの各人が設定したWW,WLの平均値ww,wl
を求める。これを、規格化処理部9が次式に基づきX
1,X2で規格化する。なぜなら、ニューロン値のとり
得る値は、0〜1であるからである。 NWW=ww/(2(X2−X1)) NWL=(wl−X1)/(X2−X1) 上記の記号X1,X2は図3(a)に示した濃度値の最
小値と最大値のことである。NWWを求める式の右辺で
X2−X1に2を掛けている理由はwwがX2−X1よ
りも大きい場合にも、NWWが0〜1の値になるように
するためである。得られたNWWとNWLを出力層Cの
ニューロンNCiに入力する。
【0038】ステップS7で、出力層CのニューロンN
Ciの値XCiとNWW,NWLとの差を算出して、ニ
ューロンNCiの誤差Eciを求めて学習信号DCiを算
出する。Eci=NCi−NWW(NWL)。出力層Cの
ニューロンNCiの場合は、ここで算出された誤差Eci
がそのまま学習信号DCiになる(DCi=Eci)
【0039】ステップS8で、中間層Bの各ニューロン
NBiが負うべき誤差Ebiを求めて学習信号DBiを算
出する。誤差Ebiは次の(5) 式を用いて算出する。 Ebi=Σ(Wji×DCi)・・・・(5) この(5) 式は、図9に示すように、中間層Bのニューロ
ンNBiと、出力層CのニューロンNCi(i=1,
2)とをつなぐシナプス結合の重みWj1,Wj2と、
出力層CのニューロンNCiの学習信号DCiとの荷重
和を求める式である。これがニューロンNBiの負うべ
き誤差Ebiになる。
【0040】次に、以下の(6) 式を用いてニューロンN
Biの学習信号DBiを算出する。 DBi=Ebi×f'(XBi') ・・・・(6) この(6) 式のf'(XBi') は、前記のシグモイド関数の微
分式f'(X') に、前記ステップS3で求めたニューロン
NBiの荷重和XBi’=Σ(XAi×Wii)を代入
し、これにステップS8で求めた誤差Ebiを乗算する式
である。これで中間層Bの各ニューロンNBiの学習信
号DBiが算出される。
【0041】ステップS9では、同様にして入力層Aの
各ニューロンNAiが負うべき誤差Eaiを求めて学習信
号DAiを算出する。すなわち、(5),(6) 式と同様な次
の(7),(8) 式を用いる。 Eai=Σ(Wji×DBi)・・・・(7) DAi=Eai×f'(XAi)・・・・(8)
【0042】図10を参照する。入力層Aのニューロン
NAiが負うべき誤差Eaiは、ニューロンNAiと中間
層BのニューロンNBi(i=1〜m)とをつなぐシナ
プス結合の重みWii(2文字目のi=1〜m)と、ス
テップS8で算出したニューロンNBiの学習信号DB
i(i=1〜m)との荷重和で得られる。そして、学習
信号DAiは得られた誤差Eaiに、シグモイド関数の微
分f'(XAi)、ただし、XAi は、ニューロンNAiに入力
されたヒストグラムデータ(カウント数)の値を乗算し
て得られる。
【0043】ステップS10では、上記算出した学習信号
とニューロン値とを用いてシナプス結合Cの重みWi
i,Wjiを変更する。重みの変更には次の(9),(10)式
を用いる。 ΔWii(n+1)=α(DBi×XAi)+β(ΔWii(n))・・・・(9) この(9) 式において、符号nは変更回数を示し、αは任
意に設定される学習定数,βは任意に設定される安定化
定数を示す。ΔWii(n+1)は今回の重み修正量を示
し、ΔWii(n) は前回の重み修正量を示している。い
ま、1回目の学習であるから前回変更した重みの値はな
く、ΔWii(n) は零である。すなわち、入力層Aのニ
ューロンNAiと中間層BのニューロンNBiとをつな
ぐ重みWiiは、α(DBi×XAi)で算出される値
により変更される。
【0044】 ΔWji(n+1)=α(DCi×XBi)+β(ΔWji(n))・・・・(10) この(10)式も同様で、中間層BのニューロンNBiと出
力層CのニューロンNCiとをつなぐシナプス結合の重
みWjiは、α(DCi×XBi)で算出される値によ
り変更される。
【0045】以上のようにして、各層のニューロン同士
を結合するシナプス結合の重みを1回変更することで1
回の学習が終了する。2回目の学習では、上記の処理に
よって得られた重み修正量が(9),(10)式のΔWii(n),
ΔWji(n) に代入されて計算される。これを多数回繰
り返す過程で、誤差Eciの値を監視し、すべての学習画
像について誤差が十分小さくなれば学習が終了する。
【0046】前述したように、この学習の目的は、あら
ゆるパターンの濃度ヒストグラムに対しても一律に最適
なWW,WLを設定することにある。したがって、複数
枚の異なった濃度ヒストグラムで表される画像を用意
し、これらの画像を多数回にわたって学習させ、最終的
なシナプス結合の重みWii,Wjiを決定する。この
とき、異なる画像の入力順序を夫々変えて学習させるの
が望ましい。例えば、10枚の画像を次々に入力してそれ
ぞれ1回の学習を終えると、2回目の学習の際には10枚
の画像の並びを変えて入力する。これは、ニューラルネ
ットワーク4が画像の並びを学習し、それに合わせてシ
ナプス結合の重みを決定してしまうからである。
【0047】実際に、学習されたニューラルネットワー
ク4を用いて画像のコントラスト調整を行う場合には、
濃度値が異なる画像がランダムに入力される場合も想定
しなけらればならない。そのためにも、画像の並びを変
えて学習させるのが好ましい。
【0048】さて、学習処理が終り、ニューラルネット
ワーク3のシナプス結合の重みWii,Wjiが決定さ
れると、そのニューラルネットワーク3を用いて実際の
画像のコントラスト調整を行う。まず、表示画像のデー
タを図1に示した濃度ヒストグラム作成部3に入力して
規格化された濃度ヒストグラムを作成し、これをニュー
ラルネットワーク4に入力する。
【0049】ニューラルネットワーク4は、図6に示し
たフローチャートのステップS2からステップS4まで
の処理を実行し、出力層CのニューロンNC1,2の
値、XC1,XC2を求める。このニューロン値XC
1,XC2がNWW,NWLの値となる。
【0050】しかし、ここで求められたNWW,NWL
は規格された濃度ヒストグラムに対するWW,WLであ
る。実際にCRTディスプレイ8に表示される画像はこ
のような濃度ヒストグラムの規格化が行われていないの
で、前記求めたNWW,NWLをそれに対応できるよう
に、逆規格化処理部10が、次の(11),(12) 式を用いて
変換する。 WW’=2NWW(X2−X1)・・・・(11) WL’=NWL(X2−X1)+X1・・・・(12)
【0051】上式の符号X1,X2は図3の(a) に示し
た濃度値の最小値と、最大値のことである。得られた値
WW’,WL’が実際の画像に対するウィンドウ・ウィ
ドゥスとウィンドウ・レベルである。
【0052】得られたWW’,WL’は、図1に示した
コントラスト設定部7に送られる。コントラスト設定部
7は入力画像に対してそのWW’,WL’を設定してC
RTディスプレイ8に出力表示する。
【0053】なお、この実施例の場合、抽出した409
6個の画素からバックグランド部を構成する画素を排除
するので、各画像ごとに、濃度ヒストグラムを作成する
際の画素数が異なることになるが、濃度ヒストグラム作
成部3で濃度ヒストグラムを規格化するので、特に問題
はない。
【0054】上述のような構成の装置によれば、バック
グランド部を構成する画素を排除した、診断対象部位を
含む組織部を構成する画素のみについて濃度ヒストグラ
ムを作成し、多種多様な画像について上述したように作
成された濃度ヒストグラムに基づき、ニューラルネット
ワーク4の荷重を学習して決定するので、決定された荷
重にはバックグランド部が加味されない。そして、本番
処理では、上記したようにバックグランド部が加味され
ていない荷重を用いて、撮像された画像から上述したよ
うに作成した濃度ヒストグラムに基づき、ウィンドウ・
ウィドゥスとウィンドウ・レベル(WW’とWL’)と
を出力するので、得られたウィンドウ・ウィドゥスとウ
ィンドウ・レベルは、バックグランド部の影響が軽減さ
たものであり、このウィンドウ・ウィドゥスとウィンド
ウ・レベルでコントラスト調整し、CRTディスプレイ
8に表示された画像は、診断対象部位のコントラストが
適正に調整されたものとなる。
【0055】次に、この発明の第2実施例装置の構成を
図11を参照して説明する。図11は、第2実施例装置
の概略構成を示すブロック図である。この第2実施例装
置では、上記第1実施例装置の画素取り出し部2に代え
て、区分取り出し部11を設け、濃度ヒストグラム作成
部3では、後述するように区分取り出し部11で取り出
された画像の区分について濃度ヒストグラムを作成する
などの処理を行う。
【0056】この実施例では、区分取り出し部11がこ
の発明の画素/区分取り出し手段に相当し、この区分取
り出し部11では、次のような処理を行う。
【0057】まず、図12に示すように、診断撮像機器
1で撮像された画像Gを、複数個(図では、64×64
=4096個)の区分PAに区分する。例えば、画像G
が、512画素×512画素で構成されていれば、各区
分PAは64画素((512÷64)×(512÷6
4))で構成される。
【0058】次に、各区分PAごとに、区分PAを構成
する画素の濃度値の平均値を求め、この平均値を、各区
分PAの濃度値とする。ここで、各区分PAは、上記第
1実施例装置において抽出された複数個(4096個)
の画素に対応し、各区分PAの濃度値(区分PAを構成
する画素の濃度値の平均値)は、上記第1実施例装置に
おいて抽出された複数個(4096個)の画素の濃度値
に対応する。
【0059】そして、これら各区分PAについて、それ
ぞれの濃度値を、所定のしきい値と比較して、そのしき
い値以上または以下の区分PA取り出す。これにより、
バックグランド部を構成する区分PAを排除する。な
お、上記しきい値は、上記第1実施例と同様の方法で決
めればよい。
【0060】次に、濃度ヒストグラム作成部3は、上述
のようにして取り出された区分PAについて、1区分P
Aを1画素として濃度ヒストグラムを作成し、濃度幅を
例えば30分割し、規格化して出力する。
【0061】以後は、上述した第1実施例装置と同様で
あるので、重複する説明は省略する。このように構成し
ても、上記第1実施例と同様に、バックグランド部の影
響が軽減されたWWとWLが求められ、診断対象部位の
コントラストが適正に調整された画像をCRTディスプ
レイ8に表示することができ、また、この第2実施例に
よれば、それに加えて、以下のような効果を得ることも
できる。すなわち、この第2実施例では、画像を区分し
て、区分PA単位で画素の濃度値の平均値をとって、区
分PAの濃度値とするので、画像にノイズがあっても、
そのノイズが除去される。従って、この第2実施例で
は、ノイズの影響をも排除した濃度ヒストグラムを作成
することができ、その結果、ノイズの影響が排除された
より適正なWWとWLを求めることができる。
【0062】なお、上述した第2実施例では、各区分P
Aの濃度値を、区分PAを構成する画素の濃度値の平均
値としたが、例えば、区分PAを構成する画素の濃度値
を大きい順にソートしたときの、中間になる画素の濃度
値を、その区分PAの濃度値としてもよい。
【0063】次に、この発明の第3実施例について説明
する。この第3実施例装置の基本的な構成は、上記第2
実施例装置(図11参照)と同様であるが、この第3実
施例の区分取り出し部11では、各区分PAの濃度値を
それぞれ所定のしきい値と比較した後、次に説明する8
点近傍膨張処理と、4点近傍縮小処理を施した結果残っ
た区分PAを濃度ヒストグラム作成部3に与えるように
構成している。
【0064】具体的には、まず、図13に示すように、
各区分PA(PA1 〜PA4096)を画像G上での配列と
同じにして、第1のメモリM1に展開し、各区分PA1
〜PA4096の濃度値をそれぞれ所定のしきい値と比較し
た結果、排除されるべき区分PAとなった区分PAの第
1のメモリ上の濃度値を例えば「0」として記憶し、そ
れ以外の区分PA(しきい値との比較の結果取り出され
た区分PA)の第1のメモリ上の濃度値をそのままにし
て記憶する。
【0065】次に、第1のメモリから、1区分PAi
順次注目区分とし、注目区分PAiとその周りの8区分
PAi-65、PAi-64、PAi-63、PAi-1 、PAi+1
PAi+63、PAi+64、PAi+65とを取り出し、周りの8
区分の内、1区分でも濃度値が「0」以外の区分が存在
すれば、その注目区分PAi の濃度値を、しきい値と比
較する前の、その注目区分PAi を構成する核が祖の濃
度値の平均値に置き換えて、「0」以外の区分が存在し
なければ、その注目画素PAi の濃度値をそのまま、第
1のメモリM1の注目画素PAi と同じ第2のメモリM
2上の場所に記憶する。この処理を、iを1〜4096
について行う。これにより、第2のメモリM2には、8
点近傍膨張処理後の区分PAが、画像G上での配列と同
じにして記憶される。なお、図14(a)に示すよう
に、画像Gのコーナーの区分を注目区分PAi としたと
きは、その近傍の斜線で示す3区分について上述と同様
の処理をし、図14(b)に示すように、画像Gの辺の
区分を注目区分PAi としたときは、その近傍の斜線で
示す5区分について上述と同様の処理をする。
【0066】次に、図15に示すように、第2のメモリ
M2に記憶された8点近傍膨張処理後の各区分PA1
PA4096から、1区分PAi を順次注目区分とし、注目
区分PAi とその周りの4区分PAi-64、PAi-1 、P
i+1 、PAi+64とを取り出し、周りの4区分の内、1
区分でも濃度値が「0」の区分が存在すれば、その注目
区分PAi の濃度値を「0」に置き換え、「0」の区分
が存在しなければ、その注目区分PAi の濃度値をその
まま、第2のメモリM1の注目画素PAi と同じ第3の
メモリM3上の場所に記憶する。この処理を、iを1〜
4096について行う。これにより、第3のメモリM2
には、4点近傍縮小処理後の区分PAが、画像G上での
配列と同じにして記憶される。なお、図16(a)に示
すように、画像Gのコーナーの区分を注目区分PAi
したときは、その近傍の斜線で示す2区分について上述
と同様の処理をし、図16(b)に示すように、画像G
の辺の区分を注目区分PAi としたときは、その近傍の
斜線で示す3区分について上述と同様の処理をする。
【0067】そして、第3のメモリM3に記憶された区
分PA1 〜PA4096のうち、「0」以外の区分を取り出
し、濃度ヒストグラム作成部3に与える。以後の処理
は、上記第2実施例装置と同様である。
【0068】このように、8点近傍膨張処理と4点近傍
縮小処理とを行うことにより、診断対象部位を含む組織
部の輪郭を滑らかに画像処理でき、また、組織部内に島
のように形成される、本来組織部と認識されるべきバッ
クグランド部を組織部として認識することができ、画像
に忠実な濃度ヒストグラムを作成することができる。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、学習手段やニューラルネットワークで用い
られる濃度ヒストグラムは、診断対象部位を含む組織部
を構成する画素、または、区分について作成されたもの
であるので、学習手段で決定されるニューラルネットワ
ークの荷重は、バックグランド部の影響が排除さたもの
であり、従って、ニューラルネットワークでは、診断対
象部位のコントラスト調整を適正に行うことができるウ
ィンドウ・ウィドゥスとウィンドウ・レベルとを求める
ことができる。
【0070】また、この発明によれば、画像から任意に
抽出した画素や、区分から不要な画素や、区分を排除し
てから、濃度ヒストグラムを作成するので、実質的に、
従来装置よりも広範囲にわたった撮像部位で撮像された
画像や、撮像条件をおおきく違えて撮像された画像をも
対象とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る医療用画像表示装
置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】しきい値を説明するための図である。
【図3】濃度ヒストグラムの規格化処理を説明する図で
ある。
【図4】同じく濃度ヒストグラムの規格化処理を説明す
る図である。
【図5】ニューラルネットワークの構成を概念的にモデ
ル化した図である。
【図6】1回の学習処理の流れを示したフローチャート
である。
【図7】図6に続くフローチャートである。
【図8】ニューラルネットワークの構成の一部を概念的
にモデル化した図である。
【図9】バックプロバケーション法による学習の様子を
示したニューラルネットワークのモデル図である。
【図10】同じく、バックプロバケーション法による学
習の様子を示したニューラルネットワークのモデル図で
ある。
【図11】第2、第3実施例装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図12】画像を区分した状態を示す図である。
【図13】8点近傍膨張処理を説明するための図であ
る。
【図14】8点近傍膨張処理を説明するための図であ
る。
【図15】4点近傍縮小処理を説明するための図であ
る。
【図16】4点近傍縮小処理を説明するための図であ
る。
【図17】従来技術において、画像のコントラスト調整
のパラメータであるウィンドウ・ウィドゥスとウィンド
ウ・レベルとを説明する濃度ヒストグラムである。
【符号の説明】
1 … 画像診断機器 2 … 画素取り出し部 3 … 濃度ヒストグラム作成部 4 … ニューラルネットワーク 5 … 乱数発生器 6 … 学習部 11 … 区分取り出し部 PA … 区分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 19/00 G06T 1/00 G09G 5/10 B 9377−5H G06F 15/64 400 L

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像診断機器で撮像された画像のコント
    ラスト調整用の2つのパラメータ、すなわち、前記画像
    を表示する際の濃度値の幅を任意に設定するためのウィ
    ンドウ・ウィドゥスと、前記ウィンドウ・ウィドゥスの
    中心値を設定するためのウィンドウ・レベルとを、表示
    画像に対して設定する医療用画像表示装置であって、
    (a)前記画像診断機器で撮像された画像から任意に抽
    出した複数個の画素の各濃度値、または、前記画像を区
    分した各区分の濃度値を、所定のしきい値と比較して、
    前記しきい値以上または以下の濃度値を持つ画素、また
    は、区分を取り出す画素/区分取り出し手段と、(b)
    前記画素/区分取り出し手段で取り出した画素、また
    は、区分について、前記画像の濃度ヒストグラムを作成
    する濃度ヒストグラム作成手段と、(c)前記作成され
    た濃度ヒストグラムのデータを荷重和計算して前記ウィ
    ンドウ・ウィドゥスとウィンドウ・レベルとを出力する
    ニューラルネットワークと、(d)前記ニューラルネッ
    トワークの荷重を多種多様の画像の濃度ヒストグラムに
    基づいて学習し決定する学習手段とを備えたことを特徴
    とする医療用画像表示装置。
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