JPH0891742A - 流体圧エレベータ - Google Patents

流体圧エレベータ

Info

Publication number
JPH0891742A
JPH0891742A JP6224762A JP22476294A JPH0891742A JP H0891742 A JPH0891742 A JP H0891742A JP 6224762 A JP6224762 A JP 6224762A JP 22476294 A JP22476294 A JP 22476294A JP H0891742 A JPH0891742 A JP H0891742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid pressure
valve
pressure
fluid
pilot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6224762A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Watanabe
春夫 渡辺
Ichiro Nakamura
一朗 中村
Ritsu Teramoto
律 寺本
Katsuharu Shudo
克治 首藤
Takeshi Ogasawara
剛 小笠原
Hidekazu Sasaki
英一 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6224762A priority Critical patent/JPH0891742A/ja
Publication of JPH0891742A publication Critical patent/JPH0891742A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B21/00Common features of fluid actuator systems; Fluid-pressure actuator systems or details thereof, not covered by any other group of this subclass
    • F15B21/14Energy-recuperation means
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B50/00Energy efficient technologies in elevators, escalators and moving walkways, e.g. energy saving or recuperation technologies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Types And Forms Of Lifts (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】流体圧エネルギ貯蔵手段を備えた流体圧エレベ
ータの停電等非常時の安全を確保する流体圧回路を提供
する。 【構成】流体圧制御装置10は第2の流体圧源100を
備え、制御弁13の電磁切換弁40a、40cに供給す
ると共に、流路15aの圧力が規定値を越えると排出す
る流体圧回路をもつ第一のリリーフ弁34と吸込弁70
を備えることを特徴とする。 【効果】主回路の外部リークが減少し、システムの信頼
性を向上できる。また、停電等非常時の流体圧シリンダ
の圧力変動を吸収し、乗りかごを安全に止める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流体圧シリンダで直接的
或いは間接的に駆動される乗りかごを、流体圧シリンダ
へ供給或いは排出する流体の流量を制御することによっ
て上昇或いは下降させる形式の流体圧エレベータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より知られる流体圧エレベータは、
流体圧エネルギを貯蔵するエネルギ貯蔵手段と、可変速
に速度制御されるモータと、モータにより駆動される流
体圧ポンプと、モータと流体圧ポンプからなる第1の流
体圧源と、流体圧シリンダと、流体圧ポンプから流体圧
シリンダとエネルギ貯蔵手段へ給排する流体を制御する
ことにより、流体圧シリンダを伸縮させる流体圧制御装
置とを備えてなるものである。
【0003】このような流体圧エレベータにおいて乗り
かごを上昇させる場合、流体圧ポンプで発生する流体圧
は負荷(乗客数)を含む乗りかごの全自重であり、流体
圧ポンプを駆動するエネルギは釣合い錘をもつロープ式
のモータ駆動エネルギに比べてはるかに大きい。このた
め必要とする電源設備或いは駆動装置が大きくなる。乗
りかごを下降させる場合、乗りかごの有する位置のエネ
ルギは制御弁やモータでそのまま熱エネルギに変換して
捨てている。このために流体の温度上昇を招くこともあ
る。即ち上昇のとき供給したエネルギは下降のとき熱に
変換して捨てており、エネルギ損失が大きい。これを解
決する手段として、流体圧エネルギを貯蔵する手段を備
え、エネルギ貯蔵手段と流体圧シリンダを流体圧ポンプ
と制御弁を含む流体圧制御装置を介して結合し、前記流
体圧制御装置によって前記エネルギ貯蔵手段と前記流体
圧シリンダとの間で流体を往復させて流体圧シリンダを
伸縮させ、乗りかごを上昇、下降させる流体圧エレベー
タが提案されている(特開平4−277180号公報、
特開平5−8968号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】流体圧エネルギを貯蔵
するエネルギ貯蔵手段を備えた流体圧エレベータでは、
外部漏れが少ない方がエネルギ貯蔵手段へ流体を補給す
る回数が減るので、システムの信頼性が向上する。とこ
ろが上記の公報記載の流体圧回路では、制御弁のパイロ
ット系の供給圧をエネルギ貯蔵手段或いは流体圧シリン
ダから導いており、パイロット系は外部ドレンタイプで
ある。従って、エネルギ貯蔵手段と流体圧シリンダとの
間で構成される流体圧閉回路からの外部漏れは、流体圧
シリンダと流体圧ポンプの他に制御弁のパイロット系か
らも生ずる。そのためエネルギ貯蔵手段に蓄えられた流
体圧エネルギの外部への放出が大きい。また、エネルギ
貯蔵手段と流体圧シリンダを往復する主流体圧回路中の
異物がパイロット系に混入する可能性がある。更に、パ
イロット系への供給圧を流体圧シリンダより導く場合、
パイロット流量によっては、乗心地の低下を招く場合が
ある。また、外部漏れによりエネルギ貯蔵手段に蓄えら
れた流体圧エネルギが減少したとき、外部よりエネルギ
貯蔵手段に流体圧エネルギを補給する必要があるが、上
記公報には具体的方法は記載されていない。
【0005】更に前記流体圧エレベータでは、停電等非
常時において流体圧シリンダ、エネルギ貯蔵手段と流体
圧ポンプの間に設けられた制御弁は自動的に閉じられる
が、このとき乗りかごには大きな停止ショック生じる場
合がある。この停止ショックの低減に関して上記公報に
は具体的方法は記載されていない。
【0006】本発明の第1の目的は、エネルギ貯蔵手段
を備えた流体圧エレベータのエネルギ貯蔵手段への流体
の補給間隔を長くすると共に流体の補給方法を提供する
ことである。第2の目的は、停電等非常時において乗り
かごの停止ショックを低減し、乗客の安全を確保するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、以下
のようにして達成される。即ち、従来の流体エレベータ
に備えられているモータとポンプとからなる流体圧源を
第1の流体圧源とすると、これとは別の第2の流体圧源
を備えて、流体圧制御装置内の流体圧ポンプと流体圧シ
リンダの間を通常時遮断する制御弁と、流体圧ポンプと
エネルギ貯蔵手段の間を通常時遮断する制御弁とを駆動
するためのパイロット圧を導くためにこの第2の流体圧
源を使用することによる。尚、この第2の流体圧源は、
エネルギ貯蔵手段のチャージに使用したり、乗客の乗降
により乗りかごが沈下或いは浮上する分の流体圧シリン
ダの高圧流体の供給或いは排出に使用したりすることが
有効である。
【0008】第2の目的は、以下のようにして達成され
る。即ち、第1の達成手段としては、流体圧エレベータ
の流体圧制御装置は、流体圧シリンダの圧力が予め設定
された複数の規定値を越えると、選択的にそれらの設定
された圧力に対応して流体圧シリンダの圧力を排出する
流体圧回路を備えることによる。また、第2の達成手段
としては、流体圧ポンプの駆動軸にフライホイールを設
け、流体圧制御装置は流体圧ポンプからエネルギ貯蔵手
段への流路が負圧になると作動するような位置に吸込弁
を備える。ここで、フライホイールにブレーキを備える
ことが有効である。
【0009】尚、第1の達成手段において更に以下に述
べるa〜qのようにすることが好ましい。
【0010】a:負荷(乗客数)に応じて流体圧シリン
ダの圧力を排出する規定値を変えることが可能なパイロ
ット弁を備える。この規定値とは流体圧シリンダの負荷
圧力よりも大きい値のことである。
【0011】b:流体圧制御装置は、流体圧回路の異常
高圧を防止するパイロット操作型リリーフ弁と、負荷
(乗客数)に対応して非常時のリリーフ圧力を変えるパ
イロット回路と、流体圧ポンプからエネルギ貯蔵手段側
への流路が負圧になると作動するような位置に吸込弁と
を備える(前記aに述べた場合も同様)。
【0012】c:bにおいて、流体圧ポンプからの流体
圧シリンダ側とエネルギ貯蔵手段側の2つの流路のうち
高い方の圧力を選択する第1のシャトル弁と、その第1
のシャトル弁の出力と流体圧シリンダの圧力のうち高い
方の圧力を選択する第2のシャトル弁と、第2のシャト
ル弁の出力をパイロット操作型リリーフ弁に導く流体圧
回路とを備える。
【0013】d:bにおいて、流体圧シリンダの圧力を
電磁切換弁を介して流体圧シリンダ側の流体圧ポンプの
流路に導き、流体圧ポンプの流体圧シリンダ側とエネル
ギ貯蔵手段側の2つの流路のうち高い方の圧力を選択す
るシャトル弁を備え、更にシャトル弁の出力をパイロッ
ト操作型リリーフ弁に導く流体圧回路を備える。
【0014】e:bにおいて、流体圧ポンプからエネル
ギ貯蔵手段側の流路の圧力と流体圧シリンダの圧力のう
ち高い方の圧力を選択するシャトル弁を備え、シャトル
弁の出力をパイロット操作型リリーフ弁に導く流体圧回
路を備える。
【0015】f:bにおいて、流体圧ポンプから流体圧
シリンダ側とエネルギ貯蔵手段側の2つの流路のうち高
い方の圧力を選択するシャトル弁を備え、シャトル弁の
出力をパイロット操作型リリーフ弁に導く流体圧回路を
備える。
【0016】g:bにおいて、パイロット操作型リリー
フ弁は圧力調整ねじを備えるパイロットリリーフ弁と、
パイロット圧を任意に変えるための電磁比例弁とを備え
る。
【0017】h:bにおいて、パイロット操作型リリー
フ弁は主リリーフ弁の開度を任意に調整する調整ねじを
備え、圧力調整ねじを備えるパイロットリリーフ弁と、
パイロット圧を切り換える電磁切換弁とを備える。
【0018】i:bにおいて、パイロット操作型リリー
フ弁のパイロット弁部は電磁比例アクチュエータで駆動
される圧力調整ねじを備えるパイロットリリーフ弁から
なるようにする。
【0019】j:bにおいて、パイロット操作型リリー
フ弁は、主リリーフ弁の開度を任意に調整する調整ねじ
を備え、パイロット弁部は電磁オンオフアクチュエータ
で駆動される圧力調整ねじを備えるパイロットリリーフ
弁からなるようにする。
【0020】k:流体圧制御装置は負荷(乗客数)に対
応して非常時の流体圧シリンダの異常高圧を防止する流
体圧シリンダの専用の圧力排出弁と、流体圧ポンプから
エネルギ貯蔵手段側の流路が負圧になると作動するよう
な位置に吸込弁とを備える(前記aに述べた場合も同
様)。
【0021】l:kにおいて、その圧力排出弁はパイロ
ット操作型リリーフ弁であることを特徴とする流体圧エ
レベータ。
【0022】m:lにおいて、上記第1の目的の達成手
段として述べたのと同様の第2の流体圧源を備える。
【0023】n:lにおいて、パイロット操作型リリー
フ弁のパイロット圧は流体圧シリンダの圧力より導く。
【0024】o:kにおいて、その圧力排出弁は電磁操
作型の弁であることを特徴とする流体圧エレベータ。
【0025】p:oにおいて、その電磁操作型の弁は電
磁切換弁と、開弁動作に比べて十分にゆっくり自動閉弁
する電磁比例弁とを備える。尚、開弁動作に比べて十分
にゆっくりとは、停電など非常時になった瞬間に流体圧
シリンダの圧力変動から生ずる高圧流体を排出できる程
度に遅くという意味である。
【0026】q:oにおいて、その電磁操作型の弁は電
磁比例切換弁又は、電磁切換弁と固定絞りとの組合せと
する。
【0027】
【作用】本発明では、第2の流体圧源が制御弁のパイロ
ット系への流体を供給するので、主流体圧回路の外部漏
れは流体圧シリンダと流体圧ポンプのみとなる。このた
めエネルギ貯蔵手段に蓄えられた流体圧エネルギの外部
への排出を抑制し、補給間隔を長くできるので、エレベ
ータの運転に支障をきたすことが少ない。そして、第2
の流体圧源は、前記エネルギ貯蔵手段に高圧流体を補給
する流路を備えているので、エネルギ貯蔵手段の流体の
圧力或いは容量に応じて高圧流体を補給することができ
る。
【0028】流体圧制御装置は流体圧シリンダの圧力が
設定した規定値を越えると流体圧シリンダの圧力を排出
するので、停電等の非常停止時に乗りかごが停止したと
き発生する流体圧シリンダの圧力変動のうち高圧側の圧
力をカットできる。また、停電等の流体圧シリンダの圧
力変動のうち低圧側の圧力変動は、流体圧ポンプが自身
の慣性で回転が残り、タンクより吸込弁を介して高圧流
体を補給することで抑制できる。これらにより流体圧シ
リンダの振動が抑制されるので、乗りかごの停止ショッ
クは低減できる。
【0029】また、流体圧ポンプ軸にフライホイールを
備えることにより、流体圧ポンプが自身よりも大きいフ
ライホイールの慣性で回転がより残り、タンクより吸込
弁を介して高圧流体をより補給することや流体圧シリン
ダの高圧流体をエネルギ貯蔵手段へ戻すことで流体圧シ
リンダの圧力変動を吸収できるので、停電等の非常停止
時に乗りかごの停止ショックを低減できる。
【0030】
【実施例】本発明の実施例を図1から図38を参照して
説明する。◆図1は本発明の一実施例に係る流体圧エレ
ベータの略示構成図である。◆図1に示す流体圧エレベ
ータは、乗りかご7、流体圧シリンダ1、流体圧制御装
置10及びエネルギ貯蔵装置20から構成されている。
乗りかご7はレール8によってガイドされ、ロープ6及
びプーリ4a、4b、4c、4dを介して流体圧シリン
ダ1で支持される。流体圧シリンダ1は、シリンダ2と
頂部にプーリ4b、4cを具備したピストン3で構成さ
れ、シリンダ2の流体室2cへの作動流体の給排によっ
てピストン3は伸縮する。これによりロープ6を介して
乗りかご7は上昇、下降する。このとき流体圧シリンダ
1への作動流体の流量を制御することで乗りかご7の速
度を制御する。
【0031】尚、流体圧シリンダ1には、ピストン3が
縮む方向のストロークを制限するストッパ2aを備えて
いる。流体圧制御装置10は、正逆回転可能な第1の流
体圧ポンプ12と可変速に速度制御される第1のモータ
11と、制御弁13等で構成し、流体圧シリンダ1とエ
ネルギ貯蔵装置20との間の流体の流れを制御する。エ
ネルギ貯蔵装置20は、アキュムレータ28で構成し、
乗りかごの負荷(乗客数)が定格負荷の半分で且つ定格
ストロークの半分のストロークのとき、流体圧シリンダ
1の圧力とエネルギ貯蔵装置20の圧力がほぼ釣り合う
ように封入したアキュムレータ28内の高圧ガスにより
流体の圧力エネルギを蓄える。
【0032】図2は本発明の流体圧エレベータの流体圧
制御装置10の流体圧回路図の一例、図3は流体圧制御
装置10の第2の流体圧源を除いた制御弁13の主要部
品の構造と配置の一例、図4は第1のリリーフ弁34の
構造の一例を示す図である。
【0033】図2、図3、図4に基き基本構造について
説明する。◆流体圧制御装置10は第1のモータ11及
び第1の流体圧ポンプ12から成る第1の流体圧源と、
主制御弁である逆止め弁31、32と、逆止め弁31の
パイロット系を成す2位置2方向型の電磁切換弁40
a、40bと、逆止め弁32のパイロット系を成す2位
置2方向型の電磁切換弁40c、40dと、シャトル弁
33a、33b、第1のリリーフ弁34、吸込弁70か
らなる制御弁13と、第2のモータ101、第2の流体
圧ポンプ102、逆止め弁120、アキュムレータ10
3、第2のリリーフ弁104、圧力スイッチ121、2
位置2方向弁で通常時閉の電磁切換弁105、3方向で
センタクローズの電磁比例弁106、フィルタ107、
タンク108を備えた第2の流体圧源100から構成さ
れる。
【0034】タンク108の容積は少なくとも流体圧シ
リンダの最大ストロークより大きな容積を備え、全作動
流体の量をカバーできる大きさである。
【0035】逆止め弁31、32は同じ構造の弁で、ポ
ペット型の主弁311、321、主弁311、321を
押しつけるばね312、322、操作ピストン313、
323と一体で構成されたピストンロッド314、32
4から構成され、パイロット流路31p、32pより受
圧室315、325にパイロット圧を受け、ピストンロ
ッド側室316、326はドレン流路53、54よりタ
ンク108と連通する外部ドレンタイプのパイロット操
作型逆止め弁である。
【0036】電磁切換弁40a、40cは通常時閉、電
磁切換弁40b、40dは通常時開の弁である。電磁切
換弁105も含めてこれらの弁は閉のとき漏れのほとん
ど生じないシート形構造である。
【0037】シャトル弁33a、33bはボール弁33
1に対抗するように、流路15cと15d、15aと1
5eが設けられ、二つの流路のうち高圧側と出力流路1
5e、15fが連通する構造である。シャトル弁33
a、33b、第1のリリーフ弁34は流路15a、15
c、15dが異常高圧になるのを防ぐ弁である。シャト
ル弁33aは流路15c、15dのうち高圧側の流路を
選択し、シャトル弁33bはシャトル弁33aの出力と
流路15aのうち高圧側の流路を選択して、第1のリリ
ーフ弁34に導く。従って流路15a、15c、15d
のうち一番高圧の流路を選択して第1のリリーフ弁34
に導く。この圧力が第1のリリーフ弁34の所定の設定
圧力以上になると第1のリリーフ弁34が開き、34の
戻り流路52より流路55を通り、高圧流体をタンク1
08に開放する。これにより流路15a、15c、15
dが異常高圧になることはない。
【0038】第1のリリーフ弁34は図4に示す構造
で、ポペット型の主リリーフ弁341、主リリーフ弁3
41を押しつけるばね342、固定絞り343、パイロ
ットリリーフ弁344と電磁比例弁350の2個のパイ
ロット型の弁より構成するパイロット操作型リリーフ弁
である。パイロットリリーフ弁344は、ボール弁34
5、ばね受け346a、346b、ばね347、調整ね
じ348からなる。パイロットリリーフ弁344ではリ
リーフ圧力を流体圧シリンダ1の最大負荷(定員乗客乗
り込み時=最大許容重量時)圧力より高く規定する圧力
にセットする。電磁比例弁350は通常時閉の電磁比例
弁である。
【0039】走行中においては、電磁比例弁350は停
電に関係なく動作するバッテリのような電源で駆動され
るコントローラ(図示せず)により、任意のリリーフ圧
力にセットする。例えば走行中の負荷(乗客数)の1.5
倍というように設定する。ただし、この値はパイロット
リリーフ弁344で設定するリリーフ圧力よりは低く設
定する。
【0040】従って流路15a、15c、15dのうち
一番高い圧力がこの設定された規定値を越えると、タン
ク108に排出される。後で詳述するが停電等非常時に
流体圧シリンダ1に発生する圧力変動の高圧側の圧力を
排出する。また最大負荷走行時は停電等非常時のみなら
ず通常走行時においても、流路15a、15c、15d
のうち一番高い圧力がパイロットリリーフ弁344で設
定された規定値を越えると、タンク108に排出され
る。流路15a、15c、15dのうち15aが一番高
い圧力で、パイロットリリーフ弁344で設定された規
定値を越えれば、流体圧シリンダ1の圧力を排出する。
尚、電磁比例弁350に通電しなければ、第1のリリー
フ弁34はパイロットリリーフ弁344で決まるリリー
フ圧力に設定されたままとなる。
【0041】吸込弁70はポペット型の弁701、弁7
01を押しつけるばね702で構成するチェック弁で、
流路15dが負圧になると開きタンク108の流体を第
1の流体圧ポンプ12に供給する。
【0042】図2では図示しないが、流路15aは流体
圧シリンダ1へ、流路15bはエネルギ貯蔵装置20へ
連通している。流体圧シリンダ1とエネルギ貯蔵装置2
0とは流路15a、15b、逆止め弁31、32、及び
第1の流体圧ポンプ12を介して結合されている。
【0043】以上の回路で流体圧シリンダ1とエネルギ
貯蔵装置20との間で流体が往復する流体圧閉回路を構
成し、乗りかご7の速度制御を行うために流体圧シリン
ダ1を駆動する主流体圧回路となる。
【0044】これに対し、第2の流体圧源100は乗り
かご7の速度制御には係らない補助流体圧回路である。
電磁切換弁40b、40dの戻り流路50、51、第1
のリリーフ弁34の戻り流路52、逆止め弁31、32
のパイロット系の外部ドレンのドレン流路53、54は
流路55により第2の流体圧源100のタンク108に
回収される。また第1の流体圧ポンプ12の外部漏れ5
6と流体圧シリンダ1の外部漏れ57は流路58により
タンク108に回収される。流路59は非常時に乗りか
ご7を手動で下降するために設けたもので、手動の止め
弁である非常下降弁60が設けられており、非常下降弁
60を開くことにより、流体圧シリンダ1の高圧流体を
タンク108に戻し、乗りかご7を下降できる。
【0045】図示しないが、流路59の非常下降弁60
は105のような電磁切換弁でもよい。このときは、停
電時でも使用できるようなバックアップ電源を備える。
この場合は、乗客が乗りかご7内のスイッチを操作する
ことにより、非常下降弁を開き、乗りかご7を下降させ
ることができる。
【0046】第2の流体圧源100の高圧流路110は
3本の流路110a、110b、110cに分かれ、そ
れぞれ電磁切換弁105、電磁切換弁40a、40c、
3方向の電磁比例弁106に供給されている。高圧流路
110には止め弁111を介してアキュムレータ103
の高圧流体をタンク108に開放する流路112が設け
られている。電磁切換弁105の出力は流路61により
流路15bと連通している。電磁比例弁106の出力は
流路62により流路15aと連通している。また流路6
1は止め弁63を介してエネルギ貯蔵装置20の高圧流
体をタンク108に開放するための流路である。20
0、201、202は各流路の圧力検出手段である。2
00はエネルギ貯蔵手段20に設けてもよい。
【0047】第2の流体圧源100は通常時アキュムレ
ータ103に流体圧シリンダ1の最大負荷圧力よりも大
きい圧力の高圧流体を蓄えており、アキュムレータの圧
力が圧力スイッチ121により設定する設定値以下にな
ると第2のモータ101により第2の流体圧ポンプ10
2を駆動して高圧流体を蓄える。アキュムレータ103
の高圧流体は以下の用途に使用する。
【0048】第1の用途は流路110bから電磁切換弁
40a、40cに通常時高圧流体を供給することであ
る。
【0049】第2の用途は電磁切換弁105を励磁して
高圧流路110aと流路61を連通させることにより、
高圧流体を流路15bに連通させてエネルギ貯蔵装置2
0へ高圧流体のチャージを行うことである。
【0050】例えば、乗りかご7がある位置にあると
き、エネルギ貯蔵装置20であるアキュムレータ28の
圧力(流路15b、或いはアキュムレータ28のガス室
(図示せず)に設けた圧力検出手段200で検出する圧
力)が、所定の圧力より低下していれば、流体のチャー
ジを行う。また、エレベ−タ初期据付け時のアキュムレ
ータ28への流体の封入も行う。この場合予め第2のリ
リーフ弁104で乗りかごが動作しない低圧に設定して
おき、乗りかごが最も下にある状態(ピストン3は最も
上にある)で、流体をアキュムレータ28へ封入する
(このときガスはまだ封入されていない)。
【0051】その後、流体圧ポンプと制御弁を駆動して
制御弁13、流路15a、流体室2cに流体を満たす。
このとき流体圧が低いので乗りかご7の自重を押し上げ
ることはない。しかし流体圧シリンダ1は作動流体で満
たされる。そして、各機器や流路の空気を十分抜いた
後、再度流体をアキュムレータ28へ封入する。その
後、アキュムレータ28へ所定の圧力の高圧ガスを封入
してエレベータの駆動準備ができる。
【0052】第3の用途は流路110cから3方向の電
磁比例弁106に高圧流体を供給することである。この
回路は乗りかご7への乗客の乗降に際し、ロープ6の弾
性と流体室2cの流体の圧縮性により乗りかごが沈下・
浮上する現象を改善するものである。通常時は電磁比例
弁106はブロックされており、乗りかご7が乗客等の
乗り込み時に発生する沈下を補正するように電磁比例弁
106を励磁し、流路62を介して流体圧シリンダ1に
流体を補給する。また、逆に乗客等が降りる時に、浮上
を補正するように電磁比例弁106を励磁し、流路64
より流体圧シリンダ1の流体をタンク108へ排出す
る。
【0053】本実施例になる流体圧エレベータは上述の
構成であるので、通常時は次のように動作する。
【0054】エレベータを駆動するときは速度ゼロの指
令で第1のモータ11をオンした後、電磁切換弁40
c、40dを励磁し、パイロット圧を逆止め弁32の操
作部に導くことにより強制的に逆止め弁32を開き、流
路15dよりエネルギ貯蔵装置20の圧力を第1の流体
圧ポンプ12に導く。そして、圧力検出手段202で検
出する流体室2cの圧力と、圧力検出手段201で検出
する流路15cの圧力が、ほぼ等しくなるように第1の
モータ11で上昇方向に第1の流体圧ポンプ12を回転
させ、流路15cの圧力を昇圧させる(起動補償)。そ
の後、乗りかごを速度制御する。すなわち、エレベ−タ
の速度指令にしたがい第1のモータ11を可変速に制御
し、第1の流体圧ポンプ12を上昇方向或いは下降方向
に駆動し、圧力流体を流路15bから15aへ、或いは
その逆方向へ流し、乗りかご7を上昇或いは下降させ
る。
【0055】詳述すると、上昇運転の場合は、逆止め弁
31はパイロット操作することはなく、逆止め弁として
用い、流体圧シリンダ1に対して過不足する分のモータ
トルクで第1のモータ11を速度制御し、エネルギ貯蔵
装置20より流体圧シリンダ1に流体を供給する。所定
の階床に到着し、乗りかごが停止すると流量がゼロとな
るので逆止め弁31は自動的に閉弁する。その後、逆止
め弁32のパイロット弁である電磁切換弁40c、40
dの励磁を解除し、パイロット圧をタンク108に開放
することで、逆止め弁32は元に復帰して、流路15b
と流路15dを遮断し、乗りかご7の停止位置を保持す
る。
【0056】下降運転の場合は、逆止め弁31のパイロ
ット弁である電磁切換弁40a、40bを励磁し、パイ
ロット操作することにより、強制的に逆止め弁31を開
き、エネルギ貯蔵装置20の圧力に対して過不足する分
のモータトルクで第1のモータ11を速度制御し、流体
圧シリンダ1よりエネルギ貯蔵装置20に流体を供給す
る。このとき逆止め弁32は電磁切換弁40c、40d
の励磁を解除し、通常の逆止め弁として使う。所定の階
床に到着し、乗りかごが停止すると流量がゼロとなるの
で逆止め弁32は自動的に閉弁する。その後逆止め弁3
1の電磁切換弁40a、40bの励磁を解除しパイロッ
ト圧をタンク108に開放することで逆止め弁31は元
に復帰して、流路15aと流路15cを遮断し、乗りか
ご7の停止位置を保持する。
【0057】尚、エレベータ走行中は停電等非常時に備
え、第1のリリーフ弁34は負荷(乗客数)に応じた圧
力で動作するよう電磁比例弁350によりリリーフ圧力
を設定しておいてもよい。
【0058】次に本実施例になる流体圧エレベータが走
行中に停電等非常が発生した場合の動作は以下のように
なる。尚、停電等非常時に流体圧シリンダ1に制動がか
かると、乗りかご7には加速度が生じ、これが停止ショ
ックとなり、停止ショックが大きいと乗客の安全をおび
やかすことになる。従って、停止ショックは小さいこと
が望ましい。
【0059】上昇運転の場合は、電磁切換弁40c、4
0dを励磁し、パイロット圧を逆止め弁32の操作部に
導くことにより強制的に逆止め弁32を開き、逆止め弁
31はパイロット操作することはなく、逆止め弁として
用いている。停電等非常時では電磁切換弁40c、40
dは励磁解除され、逆止め弁32は自動的に閉弁する。
【0060】このときエネルギ貯蔵装置20の圧力Pa
は負荷(乗客数)によっては流体圧シリンダの圧力Pj
より高い場合もある。このときは逆止め弁32の閉弁が
遅いとPaにより第1の流体圧ポンプ12が増速され、
乗りかごを上昇方向に加速することがあるので逆止め弁
32は迅速に閉弁するよう電磁切換弁40c、40dの
容量及び操作部のサイズを決めてある。そして第1のモ
ータ11は慣性力を失い、止まるので15cへの流量は
ゼロとなり、逆止め弁31は自動的に閉じる。逆止め弁
31が閉じると流体圧シリンダ1の流体室2cへの流体
の供給が止まるので、流体圧シリンダ1には制動がかか
り、乗りかご7は停止する。
【0061】乗りかご7が停止するとき、流体圧シリン
ダ1の圧力は乗りかご7を主とする慣性により変動し、
最初低下(過速が生じても)した後、上昇する方向に位
相を変え、これを繰り返しながら徐々に減衰する。この
とき、第1の流体圧ポンプ12は第1のモータ11と自
身の慣性によりすぐには回転が止まらないので、吸込弁
70より流体を吸い、流路15cの圧力が上昇し逆止め
弁31のクラッキング圧力を越えると流路15aを介し
て流体圧シリンダ1に高圧流体を補給するので、流体圧
シリンダ1の圧力低下を低減できる。
【0062】また、逆に流体圧シリンダ1の圧力が上昇
側に向かうとシャトル弁33a、33bにより第1のリ
リーフ弁34には流体圧シリンダ1の圧力が導かれ(停
電になるとすぐ逆止め弁32が閉弁するので流路15d
はほぼ大気圧、第1のモータ11は制御トルクを失って
いるので流路15cの圧力はこのときの流体圧シリンダ
1の圧力より低い。従ってシャトル弁33a、33bに
より第1のリリーフ弁34には流体圧シリンダ1の圧力
が導かれる)、第1のリリーフ弁34の電磁比例弁35
0でセットされたリリーフ圧力により高い圧力はタンク
108に排出されるので、流体圧シリンダ1の圧力上昇
を低減できる。これにより、流体圧シリンダ1の圧力変
動を抑制できる。
【0063】下降運転の場合は、電磁切換弁40a、4
0bを励磁し、パイロット圧を逆止め弁31の操作部に
導くことにより強制的に逆止め弁31を開き、逆止め弁
32はパイロット操作することはなく、逆止め弁として
用いている。停電等非常時では電磁切換弁40a、40
bは励磁解除され、逆止め弁31は自動的に閉弁する。
このときエネルギ貯蔵装置20の圧力Paは負荷(乗客
数)によっては流体圧シリンダの圧力Pjより低い場合
もある。このときは逆止め弁31の閉弁が遅いとPjに
より第1の流体圧ポンプ12が増速され、乗りかごを下
降方向に加速することがあるので逆止め弁32は迅速に
閉弁するよう電磁切換弁40a、40bの容量及び操作
部のサイズを決めてある。そして第1のモータ11は慣
性力を失い、止まるので流路15dへの流量はゼロとな
り、逆止め弁32は自動的に閉じる。
【0064】逆止め弁31が閉じると流体圧シリンダ1
の流体室2cからの流体の排出が止まるので、乗りかご
7は停止する。このとき上昇運転時同様に、乗りかご7
が停止する際、停止ショックが発生する。
【0065】このとき、流体圧シリンダ1の圧力がまず
上昇側(過速が生じないとき)に向かう。そうするとシ
ャトル弁33a、33bにより第1のリリーフ弁34に
は流体圧シリンダ1の圧力が導かれ、第1のリリーフ弁
34の電磁比例弁350でセットしたリリーフ圧力によ
り(停電になるとすぐ逆止め弁31が閉弁するので流路
15cはほぼ大気圧、第1のモータ11は制御トルクを
失っているので流路15dの圧力すぐに低下して逆止め
弁32は閉弁し、このときの流体圧シリンダ1の圧力よ
り低い。従ってシャトル弁33a、33bにより第1の
リリーフ弁34には流体圧シリンダ1の圧力が導かれ
る)、第1のリリーフ弁34の電磁比例弁350でセッ
トされたリリーフ圧力により高い圧力はタンク108に
排出されるので、流体圧シリンダ1の圧力上昇を低減で
きる。
【0066】下降の停電時は基本的に流体圧シリンダ1
の圧力が最初に上昇側に向かうので、第1波目の圧力上
昇を抑えることで、以降の流体圧シリンダ1の圧力変動
を抑制できる。
【0067】尚、電磁比例弁350は上昇運転時も下降
運転時も、前述のように走行中から励磁して待機する方
式でも、停電等非常時のみ励磁する方式でもどちらでも
かまわない。
【0068】以上のように停電等非常時には迅速に流体
圧シリンダ1への流路を遮断するとともに圧力変動を抑
制するので乗りかご7は迅速かつ安全に短い停止距離で
停止できる。
【0069】以上の本発明の効果について実験した結果
を一例として図5から図8に示す。
【0070】図5、図6は上昇運転時、図7、図8は下
降運転時に停電が生じたときの乗りかご速度、乗りかご
加速度、流体圧シリンダ圧力の時間応答を示す。図5、
図7は図2から図4の流体圧回路構成で、吸込弁70と
停電等非常用のパイロット回路がない場合、図6、図8
は図2から図4の流体圧回路構成の場合のそれぞれの特
性を示す。
【0071】図5では停電が生じると流体圧シリンダの
圧力変動は最初低下する方向に生じた後、上昇する方向
に位相を変え、これを繰り返しながら徐々に減衰する。
このとき乗りかご加速度は流体圧シリンダの圧力が低下
したときは負の方向に、上昇したときは正の方向に生じ
る。尚、乗りかご加速度の負は乗客を浮き上がらせる方
向、正は乗客を沈み込ませる方向に作用するものであ
る。
【0072】図5に対して、図6では流体圧シリンダの
圧力の変動が抑えられ、その結果、乗りかご加速度が低
減されていることを示している。
【0073】図7では停電が生じると流体圧シリンダの
圧力変動は、上昇運転時とは逆に、最初上昇する方向に
生じた後、低下する方向に位相を変え、これを繰り返し
ながら徐々に減衰する。このとき乗りかご加速度は流体
圧シリンダの圧力が上昇したときは正の方向に、下降し
たときは負の方向に生じる。
【0074】図7に対して、図8では流体圧シリンダの
圧力の変動が抑えられ、その結果、乗りかご加速度が低
減されていることを示している。
【0075】以上のように、本実施例では、エレベ−タ
運転時に逆止め弁31、32のパイロット系への供給を
第2の流体圧源100で行うことにより、従来の流体圧
回路のようにエネルギ貯蔵手段20或いは流体圧シリン
ダ1の作動流体を用いない。その分、主流体圧回路の外
部リークが減少するので、エネルギ貯蔵手段へのチャー
ジ間隔を長くすることができる。またパイロット系に主
回路の作動流体を使わないため、主回路中の異物がパイ
ロット系に混入することがないので、パイロット系の信
頼性が向上する。更にパイロット系で消費する流量が、
流体圧シリンダの動作に影響を及ぼすことはないので、
乗心地の低下を招くことはない。また、第2の流体圧源
100によりエネルギ貯蔵手段への初期の流体の封入や
エネルギ貯蔵手段の流体が減少した場合のチャージも容
易に行える。
【0076】そして、走行中の停電等非常時では乗りか
ご7停止時の流体圧シリンダ1の圧力変動を抑制するた
め、低圧側変動に対しては流体の補給、高圧側変動に対
しては排出を行うことにより、乗りかご7の停止ショッ
クを低減し、乗客の安全を確保できる。
【0077】図9は流体圧制御装置10の、第2の流体
圧源100の他の実施例100Aを示す。第2の流体圧
源100A以外は図2と同じであり、第2の流体圧源1
00と第2の流体圧源100Aの相違点は、電磁切換弁
105に代えて減圧弁130を備えたことである。減圧
弁130の2次圧をエネルギ貯蔵装置20に必要な最低
圧力に設定することで、エネルギ貯蔵装置20の圧力が
所定の圧力以下になると、自動的にエネルギ貯蔵装置2
0に流体がチャージされる。また、エレベ−タ初期据付
け時のアキュムレータ28への流体の封入を行う場合は
減圧弁130の2次圧を乗りかごが動作しない低圧に設
定する。その他の動作は図2と同一である。従って、効
果も図2同様である。図2に比べ本実施例では、エネル
ギ貯蔵装置20の圧力を検出する手段が不要となる効果
がある。
【0078】図10は流体圧制御装置10の、第2の流
体圧源100の他の実施例100Bを示す。第2の流体
圧源100B以外は図9と同じであり、第2の流体圧源
100Aと第2の流体圧源100Bの相違点は、減圧弁
130の出力側に流量調整弁131を備えたことであ
る。図9同様に減圧弁130の2次圧をエネルギ貯蔵装
置20に必要な最低圧力に設定することで、エネルギ貯
蔵装置20の圧力が所定の圧力以下になると、自動的に
エネルギ貯蔵装置20に流体がチャージされる。その他
の動作は図9と同一である。従って、効果も図9同様で
ある。
【0079】図9に比べ本実施例では、エネルギ貯蔵装
置20に流体がチャージされるとき、流量調整弁131
により流量を絞っておけば少量で且つ一定の流量が供給
されるので、乗りかご7が動作中であってもシステムに
与える外乱は小さくなるという効果がある。
【0080】図11は図2等の逆止め弁31、32のパ
イロット弁である2位置2方向の電磁切換弁40a、4
0b、または40c、40dに代えて2位置3方向の電
磁切換弁41を設けた場合のパイロット回路を示す。図
では電磁切換弁40a、40bに代えて電磁切換弁41
を設けた場合を示している。電磁切換弁40c、40d
に代える場合は図中のパイロット流路31pをパイロッ
ト流路32pとすればよい。電磁切換弁41を励磁する
ことにより、第2の流体圧源100の高圧流体をパイロ
ット圧として逆止め弁31、32の操作部に導き、逆止
め弁を強制的に開く。その他の動作は図2と同一であ
る。図2に比べ本実施例ではパイロット弁の数が減るの
で回路が簡素化できる。
【0081】図12は図3の逆止め弁31、32のパイ
ロット弁構成は同一で操作ピストン313とピストンロ
ッド314をなくした弁構造を示す。図では逆止め弁3
1に代えた場合を示す。主弁体部31Aは主弁311
A、主弁311Aを押しつけるばね312A、ピストン
部313A、受圧室315Aから構成される。主弁31
1Aは図示のようにピストン部313Aと受圧室315
Aを備えているので図3の様な操作ピストンとピストン
ロッドが不要となる。
【0082】この構造を逆止め弁32に代えて用いる場
合は、図中の主弁体部31A、主弁311A、ばね31
2A、ピストン部313A、受圧室315A、流路15
a、15c、パイロット流路31p、電磁切換弁40
a、40b、戻り流路50を、主弁体部32A、主弁3
21A、ばね322A、ピストン部323A、受圧室3
25A、流路15b、15d、パイロット流路32p、
電磁切換弁40c、40d、戻り流路51とすればよ
い。主弁体部31A、32Aの動作は図3の逆止め弁3
1、32と動作も作用も同一である。
【0083】図13は図12同様、図3の逆止め弁3
1、32の操作ピストン313をなくした弁構造の他の
構造を示す。図では逆止め弁31に代えた場合を示す。
主弁体部31Bの主弁311Bは図示のようにピストン
部313Bを備えているので操作ピストンが不要とな
る。
【0084】この構造を逆止め弁32に代えて用いる場
合は、図中の主弁体部31B、主弁311B、ばね31
2B、ピストン部313B、受圧室315B、流路15
a、15c、パイロット流路31p、電磁切換弁40
a、40b、電磁切換弁40bの戻り流路50を、主弁
体部32B、主弁321B、ばね322B、ピストン部
323B、受圧室325B、流路15b、15d、パイ
ロット流路32p、電磁切換弁40c、40d、電磁切
換弁40dの戻り流路51とすればよい。
【0085】主弁部31Bを用いた場合、閉弁を保持す
るには通常時パイロット圧をばね312Bの配置された
受圧室315Bにかけておく必要があるので電磁切換弁
40a、40bの配置が図3と異なる。また主弁体部3
1B、32Bの開閉動作は図2の逆止め弁31、32と
は異なり常にパイロット操作をすることにより行う。そ
のために、主弁体部31Bは停電に関係なく動作するバ
ッテリのような電源で駆動されるコントローラ(図示せ
ず)により制御される。
【0086】以下に主弁部31Bを用いたときの運転時
の制御方法を述べる。◆上昇及び下降運転の場合は、電
磁切換弁40c、40dを励磁しパイロット圧を逆止め
弁32Bの操作部に導くことにより強制的に逆止め弁3
2Bを開き起動補償をした後、逆止め弁31Bも同様に
電磁切換弁40a、40bを励磁しパイロット圧を逆止
め弁31Bの操作部に導くことにより強制的に、逆止め
弁31Bを開く。その後速度制御する。停電など非常時
には、逆止め弁31B、32の電磁切換弁40a、40
b、40c、40dの励磁が解除される。
【0087】ここに述べた以外の動作及び作用は逆止め
弁31、32を用いた場合と同様である。
【0088】図14は図13の電磁切換弁40a、40
bに代えて2位置3方向の電磁切換弁41を設けた場合
のパイロット回路を示す。これ以外は図13と動作も作
用も同一である。図11同様電磁切換弁40c、40d
に代える場合は、パイロット流路31p、戻り流路50
を、パイロット流路32p、戻り流路51に置き換えれ
ばよい。図13に比べ本実施例ではパイロット弁の数が
減るので回路が簡素化できる。
【0089】図15は図4のパイロット操作型の第1の
リリーフ弁34の他の構造を示す。パイロット弁部34
Aは、パイロットリリーフ弁344と電磁切換弁350
Aから構成される。即ち図4の電磁比例弁350を図1
5では電磁切換弁350Aに代え、図4では非常時のリ
リーフ圧力を負荷(乗客数)に応じて電磁比例弁350
で調整するが、図15では調整ねじ353で主リリーフ
弁341の開度を機械的に調整することで置き換えたも
のである。従って、この場合停電等非常時のリリーフ圧
力は二つの値にしか設定できない(軽負荷の場合は電磁
切換弁350Aを励磁、重負荷のときは電磁切換弁35
0Aを励磁しない)が、これで停止ショックを低減でき
るエレベータ仕様のものには適用できる。更に電磁比例
弁350を電磁切換弁350Aに交換することにより低
価格化できる。
【0090】図16は図4のパイロット操作型リリーフ
弁の他の構造を示す。図4では2個のパイロット弁で構
成したものを1個のパイロット弁部34Bにまとめたも
のである。パイロット弁部34Bは電磁比例アクチュエ
ータ351とパイロットリリーフ弁344を一体にした
ものである。これにより、パイロット弁の数を減らした
ので低価格化できる。それ以外は図4と動作も作用も同
一である。
【0091】図17は図15のパイロット操作型リリー
フ弁の他の構造を示す。図16同様に、図15では2個
のパイロット弁で構成したものを1個のパイロット弁部
34Cにまとめたものである。パイロット弁部34Cは
電磁オンオフアクチュエータ352とパイロットリリー
フ弁344を一体にしたものである。それ以外は図15
と動作も作用も同一である。
【0092】図18は図2の制御弁13の他の流体圧回
路を示す。図2とは次の点が異なる。流体圧シリンダ1
の圧力を、流路15a上に設けた通常時閉の電磁切換弁
42を介してリリーフ弁34bに導く流体圧回路とした
ことである。電磁切換弁42は停電に関係なく動作する
バッテリのような電源で駆動されるコントローラ(図示
せず)により制御される。
【0093】本回路では乗りかご7が走行中の停電等非
常時に、電磁切換弁42を励磁し、流体圧シリンダ1の
圧力をシャトル弁33bに導く構成となっている。この
構成により階床に停止時において、乗りかご7の最大負
荷をオーバーして流体圧シリンダ1の圧力が異常に上昇
したとき、リリーフ弁34が開き流体圧シリンダ1の高
圧流体がタンクに排出されることを防止するので、乗り
かご7の沈下を防ぐことができる。これ以外は図2と動
作も作用も同一である。
【0094】図19は図2の制御弁13の他の流体圧回
路を示す。図2とは次の点が異なる。図2のシャトル弁
33bをなくし、流体圧シリンダ1の圧力を通常時閉の
電磁切換弁42を介して流体圧シリンダ側の第1の流体
圧ポンプ12の流路15cに導き、流体圧ポンプ12の
流体圧シリンダ側流路15cとアキュムレータ側流路1
5dの2つの流路のうち高い圧力を選択するシャトル弁
33aを備え、シャトル弁33aの出力を流路15fよ
り第1のリリーフ弁34に導く流体圧回路としたことで
ある。電磁切換弁42は停電に関係なく動作するバッテ
リのような電源で駆動されるコントローラ(図示せず)
により制御される。
【0095】本回路では乗りかご7が走行中の停電等非
常時のとき、電磁切換弁42を励磁し、流体圧シリンダ
1の圧力をシャトル弁33aに導く構成となっている。
この構成により図18に示した回路と同様の効果を得る
ことができる。それ以外は図2と動作も作用も同一であ
る。
【0096】図20は図2の制御弁13の他の流体圧回
路を示す。図2と異なる点は、図2のシャトル弁33a
をなくしシャトル弁33bに直接流体圧シリンダの圧力
1を流体圧シリンダ側流路15aより導く回路としたこ
とである。それ以外は図2と動作も作用も同一である。
【0097】図21は図2の制御弁13の他の流体圧回
路を示す。図2と異なる点は、図2のシャトル弁33b
をなくしシャトル弁33aの出力を流路15fを介して
直接第1のリリーフ弁34に導く回路としたことであ
る。また、逆止め弁31のパイロット弁部Pの構成が図
2とは異なり、逆止め弁31が図3、図12の構造の場
合は図21、図22のようになり、逆止め弁31が図1
3の構造の場合は図23、図24のようになる。
【0098】逆止め弁31は、上昇時も下降時もパイロ
ット弁部Pのパイロット操作にて開弁させ、また通常停
止時は迅速に、停電等非常時はゆっくり閉弁させる。図
21はそれらの間に流体圧シリンダ1の圧力変動を吸込
弁70及び第1のリリーフ弁34で高圧流体を補給或い
は排出することにより、吸収する回路である。
【0099】図22は図2の2個の電磁切換弁40a、
40bを3個の電磁切換弁40a1、40a2、40b
に置き換えた回路である。◆図23は図2の2個の電磁
切換弁40a、40bを1個の2位置3方向の電磁切換
弁41と1個の電磁切換弁40aに置き換えた回路であ
る。◆図24は図22同様の電磁切換弁を用いたときの
回路を示す。◆図25は図23同様の電磁切換弁を用い
たときの回路を示す。◆尚、43は停電等非常時に逆止
め弁31をゆっくり閉弁させるための固定絞りである。
図22から図25では逆止め弁31を以下のように制御
する。
【0100】図22では逆止め弁31を開弁させるとき
は電磁切換弁40a1、40bを励磁し、流路110b
の圧力をパイロット流路31pに導くことにより行う。
逆止め弁31の通常閉弁時は40a2を励磁すると共に
40a1、40bの励磁を解除することにより、パイロ
ット流路31pのパイロット圧を主に電磁切換弁40a
2より流路50を通じてタンク108に排出することに
より行う。停電等非常時の逆止め弁31の閉弁では、電
磁切換弁40a1、40a2、40bが励磁解除され
る。従ってパイロット流路31pのパイロット圧は固定
絞り43を介して流量が絞られた後、電磁切換弁40b
より排出されるので閉弁が遅くなる。それ以外は動作も
作用も図2と同一である。
【0101】図23では逆止め弁31を開弁させるとき
は電磁切換弁41、40bを励磁し、流路110bの圧
力をパイロット流路31pに導くことにより行う。逆止
め弁31の通常閉弁時は40aを励磁すると共に41の
励磁を解除することにより、パイロット流路31pのパ
イロット圧を主に電磁切換弁40aより流路50を通じ
てタンク108に排出することにより行う。停電等非常
時の逆止め弁31の閉弁では、電磁切換弁41、40a
が励磁解除される。従ってパイロット流路31pのパイ
ロット圧は固定絞り43を介して流量が絞られた後、電
磁切換弁40bより排出されるので閉弁が遅くなる。そ
れ以外は動作も作用も図2と同一である。
【0102】図24では逆止め弁31を開弁させるとき
は電磁切換弁40a1を励磁し、パイロット流路31p
の圧力をタンク108へ排出することにより行う。逆止
め弁31の通常閉弁時は40a2を励磁すると共に40
a1の励磁を解除することにより、流路110bの圧力
を主に電磁切換弁40a2よりパイロット流路31pに
導くことにより行う。停電等非常時の逆止め弁31の閉
弁では、電磁切換弁40a1、40a2、40bが励磁
解除される。従って流路110bの圧力は固定絞り43
を介して流量が絞られた後、電磁切換弁40bよりパイ
ロット流路31pへ導かれるので閉弁が遅くなる。それ
以外は動作も作用も図2と同一である。
【0103】図25では逆止め弁31を開弁させるとき
は電磁切換弁41を励磁し、パイロット流路31pの圧
力をタンク108へ排出することにより行う。逆止め弁
31の通常閉弁時は40aを励磁すると共に41の励磁
を解除することにより、流路110bの圧力を主に電磁
切換弁40a2よりパイロット流路31pに導くことに
より行う。停電等非常時の逆止め弁31の閉弁では、電
磁切換弁40a、41が励磁解除される。従って流路1
10bの圧力は固定絞り43を介して流量が絞られた
後、電磁切換弁41よりパイロット流路31pへ導かれ
るので閉弁が遅くなる。それ以外は動作も作用も図2と
同一である。
【0104】図26は、第1のモータ11と第1の流体
圧ポンプ12の回転軸上にフライホイール95を設け、
逆止め弁31がゆっくり閉じる間にフライホイールの慣
性で流体圧シリンダ1の圧力変動を吸収する回路であ
る。
【0105】図27は図26に停電に関係なく動作する
バッテリのような電源で駆動されるコントローラ(図示
せず)により制御されるブレーキ96を設けたもので、
フライホイール95の慣性と合わせて流体圧シリンダ1
の圧力変動を吸収することができる。この場合ブレーキ
96が逆止め弁31の閉弁作用と同等の効果となるので
逆止め弁31の閉弁はゆっくりでなくともある時間開弁
を保持した後迅速に閉じてもよい。これにより停電等非
常時の乗りかご7の停止ショックは低減でき、乗客の安
全を確保できる。
【0106】図28は本発明の実施例に係る他の流体圧
エレベ−タの略示構成図である。図1と図28との相違
は、エネルギ貯蔵手段20を流体圧シリンダ1と一体に
したものである。すなわち流体圧シリンダ1の外周に更
にシリンダ21とフリーピストン27を設け、ガス室2
5と流体室24をもつアキュムレータを構成し、流体圧
のエネルギを貯蔵する構成にある。210はフリーピス
トン27の変位検出手段である。本発明の流体圧制御装
置10を用いることにより前記同様の効果が得られる。
尚、フリーピストン27を設けない構成でもよい。フリ
ーピストン27を設けている場合は、流体室24の流体
の残量が減少したことを、27の変位検出手段210で
フリーピストン27の位置を検出することで等価的に求
めることもできる。
【0107】図29は負荷(乗客数)に対応して非常時
の流体圧シリンダの異常高圧を防止する流体圧シリンダ
1の専用の圧力排出弁80と、吸込弁70を備えた流体
圧回路である。圧力排出弁80は図4、図15、図1
6、図17に示すパイロット操作型リリーフ弁を用い
る。ただしこれらの図において15fは15aに代わ
る。あるいは圧力排出弁80は図30に示すように電磁
操作の電磁リリーフ弁81を用いてもよい。いずれの場
合も圧力排出弁80は設定された規定値を越えたとき、
高圧流体をタンク108に排出し、吸込弁70は15d
が負圧になるとタンク108より流体を補給する。ま
た、これらの圧力排出弁80は停電に関係なく動作する
バッテリのような電源で駆動されるコントローラ(図示
せず)により制御される。
【0108】第1のリリーフ弁34’は通常のリリーフ
弁構造である。具体的には図4のうち電磁比例弁350
を除いた構造である。
【0109】図29の流体圧回路においても、停電等非
常時の停止ショック低減の原理は図2同様であり、流体
圧シリンダ1の圧力変動を吸込弁70より流体を補給、
或いは圧力排出弁80より高圧流体を排出することによ
り吸収するので効果も同じである。
【0110】図31は専用の圧力排出弁80の他の構成
を示す。図31では停電時の電源を不要とするもので、
通常時閉で停電時はゆっくり閉じる機構をもった電磁比
例弁82と通常時開の電磁切換弁83より構成する。通
常運転時には電磁切換弁83は励磁し、電磁比例弁82
は負荷(乗客数)に応じた指令で開いて停電等非常時に
備える。停電が生じると電磁切換弁83は開き、電磁比
例弁82はある開度からゆっくり閉じに向かう。この間
に流体圧シリンダ1の圧力変動を吸込弁70より流体を
補給、或いは電磁比例弁82より高圧流体を排出するこ
とにより、吸収する回路である。それゆえ停電等非常時
の停止ショック低減の効果は図2同様である。
【0111】図32は専用の圧力排出弁80の他の構成
を示す。図32は、停電に関係なく動作するバッテリの
ような電源で駆動されるコントローラ(図示せず)によ
り制御される電磁比例弁84である。電磁比例弁84は
停電等非常時に、負荷(乗客数)に応じた指令で、ある
時間、ある開度で開く。この間に流体圧シリンダ1の圧
力変動を吸込弁70より流体を補給、或いは電磁比例弁
84より高圧流体を排出することにより吸収する回路で
ある。それゆえ停電等非常時の停止ショック低減の効果
は図2同様である。
【0112】図33は電磁比例弁82の構造を示す。電
磁比例弁82は弁821と弁821を駆動する電磁比例
アクチュエータ822、弁821の位置決めを行うため
のばね824と、固定絞り826とチェック弁825を
内蔵したピストン823からなる弁定位部820より構
成される。尚、弁定位部820は作動流体で満たされて
いる。
【0113】電磁比例アクチュエータ822に電流が入
力されると、電流に比例した力で図中左方向に弁821
を押す。弁821は、この力と弁定位部820のばね力
とが平衡したところで定位し、ある開度となる。停電時
は指令電流がなくなるので、弁821は弁定位部820
のばね力により押し戻され、閉じる。弁821が図中左
にストロークするときは、弁定位部820の中の作動流
体はチェック弁825が開くので、少ない抵抗で移動で
きる。しかし、弁821が図中右にストロークするとき
は、チェック弁825は閉じているので、弁定位部82
0の中の作動流体は固定絞り826で絞られた分しか移
動できない。これにより、弁821は閉弁時のみ、ゆっ
くりとした動作となる。
【0114】図34は図33の弁定位部820の他の構
造を示す。弁定位部820Aは固定絞り825をピスト
ン823の外の流路に設けたものである。従って弁の動
作は図33と同一であり、閉弁時のみゆっくりとした動
作となる。
【0115】図35は図33の弁定位部820のチェッ
ク弁825の具体的な構造の例を示す。すなわち、弁定
位部820は、ピストン823に片端固定の平板825
Aを設けたものである。その動作を図36、図37で説
明する。図36、図37でp1は高圧、p2は低圧を示
す。図36はピストン823が図中左へストロークする
場合、図37はピストン823が図中右へストロークす
る場合を示す。図36では、p1>p2の状態にあるの
で、平板825Aはピストン823の側面823Aに押
しつけられ、流路826は閉じられる。一方、図37で
は、p1<p2の状態にあるので、平板825Aはピス
トン823の側面823Aから離れる方向に変形し、流
路826は開かれる。このように構成することにより、
弁定位部820の小型化が図れる。
【0116】図38は専用の圧力排出弁80の他の構成
を示す。図38は、停電に関係なく動作するバッテリの
ような電源で駆動されるコントローラ(図示せず)によ
り制御される電磁切換弁85と固定絞り86より構成す
るもので、圧力の設定は固定となるがその他の効果は同
一である。
【0117】
【発明の効果】本発明の流体圧エレベータの流体圧制御
装置は前述のような構成、動作であり、次のような効果
がある。
【0118】エレベ−タ運転時に制御弁のパイロット系
への流体圧の供給を第2の流体圧源という補助流体圧ユ
ニットで行うので、主回路の外部リークが減少し、エネ
ルギ貯蔵手段への補給間隔を長くすることができる。そ
のためシステムの信頼性を向上できる。また、主回路中
の異物がパイロット系に混入することがないので、パイ
ロット系の信頼性が向上する。更にパイロット系で流体
圧シリンダの流体を消費しないので、パイロット流量に
より乗心地の低下を招くことはない。
【0119】また走行中に停電等非常時となっても乗り
かごの停止ショックは小さく抑えられるので乗客の安全
が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る流体圧エレベータの略
示構成図である。
【図2】本発明の流体圧回路図である。
【図3】本発明の制御弁の構造図である。
【図4】本発明のリリーフ弁の構造図である。
【図5】本発明の流体圧回路を使わない上昇運転時の非
常停止特性図である。
【図6】本発明の流体圧回路を使った上昇運転時の非常
停止特性図である。
【図7】本発明の流体圧回路を使わない下降運転時の非
常停止特性図である。
【図8】本発明の流体圧回路を使った下降運転時の非常
停止特性図である。
【図9】本発明の他の第2の流体圧の流体圧回路図であ
る。
【図10】本発明の他の第2の流体圧の流体圧回路図で
ある。
【図11】本発明の流体圧回路に用いるパイロット回路
の他の回路図である。
【図12】本発明の流体圧回路に用いる逆止め弁の他の
構造図である。
【図13】本発明の流体圧回路に用いる逆止め弁の他の
構造図である。
【図14】本発明の流体圧回路に用いるパイロット回路
の他の回路図である。
【図15】本発明のリリーフ弁の他の構造図である。
【図16】本発明のリリーフ弁の他の構造図である。
【図17】本発明のリリーフ弁の他の構造図である。
【図18】本発明の流体圧回路の他の回路図である。
【図19】本発明の流体圧回路の他の回路図である。
【図20】本発明の流体圧回路の他の回路図である。
【図21】本発明の流体圧回路の他の回路図である。
【図22】本発明の流体圧回路に用いるパイロット回路
の他の回路図である。
【図23】本発明の流体圧回路に用いるパイロット回路
の他の回路図である。
【図24】本発明の流体圧回路に用いるパイロット回路
の他の回路図である。
【図25】本発明の流体圧回路に用いるパイロット回路
の他の回路図である。
【図26】本発明の流体圧回路の他の回路図である。
【図27】本発明の流体圧回路の他の回路図である。
【図28】本発明の一実施例に係る他の流体圧エレベー
タの略示構成図である。
【図29】本発明の流体圧回路の他の回路図である。
【図30】本発明の圧力排出弁の流体圧回路図である。
【図31】本発明の圧力排出弁の流体圧回路の他の回路
図である。
【図32】本発明の圧力排出弁の流体圧回路の他の回路
図である。
【図33】本発明の電磁比例弁の構造図の一例である。
【図34】本発明の弁定位部の構造図の一例である。
【図35】本発明の弁定位部の構造図の一例である。
【図36】本発明のチェック弁の動作図である。
【図37】本発明のチェック弁の動作図である。
【図38】本発明の圧力排出弁の構造図の一例である。
【符号の説明】
1…流体圧シリンダ、2…シリンダ、2a…ストッパ、
2c…流体室、3…ピストン、4a、4b、4c、4d
…プーリ、6…ロープ、7…乗りかご、8…レール、1
0…流体圧制御装置、11…第1のモータ、12…第1
の流体圧ポンプ、13…制御弁、15a、15b、15
c、15d、15e、15f…流路、20…エネルギ貯
蔵装置、21…シリンダ、24…流体室、25…ガス
室、27…フリーピストン、28…アキュムレータ、3
1…逆止め弁、31A、31B…主弁体部、31p…パ
イロット流路、32…逆止め弁、32p…パイロット流
路、33a、33b…シャトル弁、34…第1のリリー
フ弁、34’…第1のリリーフ弁、34A、34B、3
4C…パイロット弁部、40a、40a1、40a2、
40b、40c、40d、41、42…電磁切換弁、4
3…固定絞り、50、51、52…戻り流路、53、5
4…ドレン流路、55…流路、56、57…外部漏れ、
58、59…流路、60…非常下降弁、61、62…流
路、63…止め弁、64…流路、70…吸込弁、80…
圧力排出弁、81…電磁リリーフ弁、82…電磁比例
弁、83…電磁切換弁、84…電磁比例弁、85…電磁
切換弁、86…固定絞り、95…フライホイール、96
…ブレーキ、100…第2の流体圧源、100A、10
0B…100の他の実施例、101…第2のモータ、1
02…第2の流体圧ポンプ、103…アキュムレータ、
104…第2のリリーフ弁、105…電磁切換弁、10
6…電磁比例弁、107…フィルタ、108…タンク、
110…高圧流路、110a、110b、110c…流
路、111…止め弁、112…流路、120…逆止め
弁、121…圧力スイッチ、130…減圧弁、131…
流量調整弁、200、201、202…圧力検出手段、
210…変位検出手段、311、311A、311B…
主弁、312…ばね、312A、312B…ばね、31
3…操作ピストン、313A、313B…ピストン部、
314…ピストンロッド、315、315A、315B
…受圧室、316…ピストンロッド側室、321…主
弁、322…ばね、323…操作ピストン、324…ピ
ストンロッド、325…受圧室、326…ピストンロッ
ド側室、331…ボール弁、341…主リリーフ弁、3
42…ばね、343…固定絞り、344…パイロットリ
リーフ弁、345…ボール弁、346a、346b…ば
ね受け、347…ばね、348…調整ねじ、350…電
磁比例弁、350A…電磁切換弁、351、352…ア
クチュエータ、353…調整ねじ、701…弁、702
…ばね、820、820A…弁定位部、821…弁、8
22…電磁比例アクチュエータ、823…ピストン、8
23A…側面、824…ばね、825…チェック弁、8
25A…平板、826…固定絞り、P…パイロット弁
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 首藤 克治 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 小笠原 剛 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 佐々木 英一 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体圧エネルギを貯蔵するエネルギ貯蔵手
    段と、可変速に速度制御されるモータと、該モータによ
    り駆動される流体圧ポンプと、流体圧シリンダと、前記
    流体圧ポンプから前記流体圧シリンダと前記エネルギ貯
    蔵手段へ給排する流体を制御することにより、前記流体
    圧シリンダを伸縮させる流体圧制御装置とを備え、前記
    モータと前記流体圧ポンプとから流体圧源を構成してな
    る流体圧エレベータにおいて、 前記流体圧源を第1の流体圧源とすると、該第1の流体
    圧源とは別に、前記流体圧制御装置内の前記流体圧ポン
    プと前記流体圧シリンダの間を通常時遮断する制御弁
    と、前記流体圧ポンプと前記エネルギ貯蔵手段の間を通
    常時遮断する制御弁とを駆動するためのパイロット圧を
    導く第2の流体圧源を備えることを特徴とする流体圧エ
    レベータ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の流体圧エレベータにおい
    て、 第2の流体圧源は前記エネルギ貯蔵手段のチャージに使
    うように、前記第2の流体圧源から前記エネルギ貯蔵手
    段への流路を備えることを特徴とする流体圧エレベー
    タ。
  3. 【請求項3】請求項1記載の流体圧エレベータにおい
    て、 第2の流体圧源は乗客乗降により前記乗りかごが沈下或
    いは浮上する分の前記流体圧シリンダの高圧流体の供給
    或いは排出に使うように、前記第2の流体圧源から前記
    流体圧シリンダへの流路を備えることを特徴とする流体
    圧エレベータ。
  4. 【請求項4】流体圧エネルギを貯蔵するエネルギ貯蔵手
    段と、可変速に速度制御されるモータと、該モータによ
    り駆動される流体圧ポンプと、流体圧シリンダと、前記
    流体圧ポンプから前記流体圧シリンダと前記エネルギ貯
    蔵手段へ給排する流体を制御することにより、前記流体
    圧シリンダを伸縮させる流体圧制御装置とを備え、前記
    モータと前記流体圧ポンプとから流体圧源を構成してな
    る流体圧エレベータにおいて、 前記流体圧制御装置は前記流体圧シリンダの圧力が予め
    設定された複数の規定値を越えると、選択的にそれらの
    設定された圧力に対応して該流体圧シリンダの圧力を排
    出する流体圧回路を備えることを特徴とする流体圧エレ
    ベータ。
  5. 【請求項5】請求項4記載の流体圧エレベータにおい
    て、 負荷(乗客数)に応じて前記流体圧シリンダの圧力を排
    出する規定値を変えることが可能なパイロット弁を備え
    ることを特徴とする流体圧エレベータ。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載の流体圧エレベータ
    において、 前記流体圧制御装置は、流体圧回路の異常高圧を防止す
    るパイロット操作型リリーフ弁と、負荷(乗客数)に対
    応して非常時のリリーフ圧力を変えるパイロット回路
    と、前記流体圧ポンプから前記エネルギ貯蔵手段側への
    流路が負圧になると作動するような位置に吸込弁とを備
    えることを特徴とする流体圧エレベータ。
  7. 【請求項7】請求項6記載の流体圧エレベータにおい
    て、 前記流体圧ポンプからの流体圧シリンダ側へと前記エネ
    ルギ貯蔵手段側への2つの流路のうち高い方の圧力を選
    択する第1のシャトル弁と、該第1のシャトル弁の出力
    と前記流体圧シリンダの圧力のうち高い方の圧力を選択
    する第2のシャトル弁と、該第2のシャトル弁の出力を
    前記パイロット操作型リリーフ弁に導く流体圧回路とを
    備えることを特徴とする流体圧エレベータ。
  8. 【請求項8】請求項6記載の流体圧エレベータにおい
    て、 前記流体圧シリンダの圧力を電磁切換弁を介して該流体
    圧シリンダ側の流体圧ポンプの流路に導き、該流体圧ポ
    ンプの前記流体圧シリンダ側と前記エネルギ貯蔵手段側
    の2つの流路のうち高い方の圧力を選択するシャトル弁
    を備え、更に該シャトル弁の出力を前記パイロット操作
    型リリーフ弁に導く流体圧回路を備えてなることを特徴
    とする流体圧エレベータ。
  9. 【請求項9】請求項6記載の流体圧エレベータにおい
    て、 前記流体圧ポンプから前記エネルギ貯蔵手段側への流路
    の圧力と前記流体圧シリンダの圧力のうち高い方の圧力
    を選択するシャトル弁を備え、該シャトル弁の出力を前
    記パイロット操作型リリーフ弁に導く流体圧回路を備え
    ることを特徴とする流体圧エレベータ。
  10. 【請求項10】請求項6記載の流体圧エレベータにおい
    て、 前記流体圧ポンプから前記流体圧シリンダ側と前記エネ
    ルギ貯蔵手段側の2つの流路のうち高い方の圧力を選択
    するシャトル弁を備え、該シャトル弁の出力を前記パイ
    ロット操作型リリーフ弁に導く流体圧回路を備えること
    を特徴とする流体圧エレベータ。
  11. 【請求項11】請求項6記載の流体圧エレベータにおい
    て、 前記パイロット操作型リリーフ弁は圧力調整ねじを備え
    るパイロットリリーフ弁と、パイロット圧を任意に変え
    るための電磁比例弁とを備えることを特徴とする流体圧
    エレベータ。
  12. 【請求項12】請求項6記載の流体圧エレベータにおい
    て、 前記パイロット操作型リリーフ弁は主リリーフ弁の開度
    を任意に調整する調整ねじを備え、圧力調整ねじを備え
    るパイロットリリーフ弁と、パイロット圧を切り換える
    電磁切換弁とを備えることを特徴とする流体圧エレベー
    タ。
  13. 【請求項13】請求項6記載の流体圧エレベータにおい
    て、 前記パイロット操作型リリーフ弁のパイロット弁部は電
    磁比例アクチュエータで駆動される圧力調整ねじを備え
    るパイロットリリーフ弁からなることを特徴とする流体
    圧エレベータ。
  14. 【請求項14】請求項6記載の流体圧エレベータにおい
    て、 前記パイロット操作型リリーフ弁は、主リリーフ弁の開
    度を任意に調整する調整ねじを備え、パイロット弁部は
    電磁オンオフアクチュエータで駆動される圧力調整ねじ
    を備えるパイロットリリーフ弁からなることを特徴とす
    る流体圧エレベータ。
  15. 【請求項15】流体圧エネルギを貯蔵するエネルギ貯蔵
    手段と、可変速に速度制御されるモータと、該モータに
    より駆動される流体圧ポンプと、流体圧シリンダと、前
    記流体圧ポンプから前記流体圧シリンダと前記エネルギ
    貯蔵手段へ給排する流体を制御することにより、前記流
    体圧シリンダを伸縮させる流体圧制御装置とを備え、前
    記モータと前記流体圧ポンプとから流体圧源を構成して
    なる流体圧エレベータにおいて、 前記流体圧ポンプの駆動軸にフライホイールを設け、前
    記流体圧制御装置は前記流体圧ポンプから前記エネルギ
    貯蔵手段への流路が負圧になると作動するような位置に
    吸込弁を備えることを特徴とする流体圧エレベータ。
  16. 【請求項16】請求項15記載の流体圧エレベータにお
    いて、 前記フライホイールにブレーキを備えることを特徴とす
    る流体圧エレベータ。
  17. 【請求項17】請求項4、または5記載の流体圧エレベ
    ータにおいて、 前記流体圧制御装置は負荷(乗客数)に対応して非常時
    の前記流体圧シリンダの異常高圧を防止する該流体圧シ
    リンダの専用の圧力排出弁と、前記流体圧ポンプから前
    記エネルギ貯蔵手段側への流路が負圧になると作動する
    ような位置に吸込弁とを備えてなることを特徴とする流
    体圧エレベータ。
  18. 【請求項18】請求項17記載の流体圧エレベータにお
    いて、 前記圧力排出弁はパイロット操作型リリーフ弁であるこ
    とを特徴とする流体圧エレベータ。
  19. 【請求項19】請求項18記載の流体圧エレベータにお
    いて、 前記流体圧源を第1の流体圧源とすると、前記流体圧制
    御装置の流体圧ポンプと流体圧シリンダの間を通常時遮
    断する制御弁と、前記流体圧ポンプと前記エネルギ貯蔵
    手段の間を通常時遮断する制御弁とを駆動するためのパ
    イロット圧を導くために、前記第1の流体圧源とは別の
    第2の流体圧源を備えることを特徴とする流体圧エレベ
    ータ。
  20. 【請求項20】請求項18記載の流体圧エレベータにお
    いて、 前記パイロット操作型リリーフ弁のパイロット圧は前記
    流体圧シリンダの圧力より導くものであることを特徴と
    する流体圧エレベータ。
  21. 【請求項21】請求項17記載の流体圧エレベータにお
    いて、 前記圧力排出弁は電磁操作型の弁であることを特徴とす
    る流体圧エレベータ。
  22. 【請求項22】請求項21記載の流体圧エレベータにお
    いて、 前記電磁操作型の弁は電磁切換弁と、開弁動作に比べて
    十分にゆっくり自動閉弁する電磁比例弁とを備えること
    を特徴とする流体圧エレベータ。
  23. 【請求項23】請求項21記載の流体圧エレベータにお
    いて、 前記電磁操作型の弁は電磁比例切換弁であることを特徴
    とする流体圧エレベータ。
  24. 【請求項24】請求項21記載の流体圧エレベータにお
    いて、 前記電磁操作型の弁は電磁切換弁と、固定絞りとを備え
    ることを特徴とする流体圧エレベータ。
JP6224762A 1994-09-20 1994-09-20 流体圧エレベータ Pending JPH0891742A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6224762A JPH0891742A (ja) 1994-09-20 1994-09-20 流体圧エレベータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6224762A JPH0891742A (ja) 1994-09-20 1994-09-20 流体圧エレベータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0891742A true JPH0891742A (ja) 1996-04-09

Family

ID=16818842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6224762A Pending JPH0891742A (ja) 1994-09-20 1994-09-20 流体圧エレベータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0891742A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011061041A1 (de) * 2009-11-20 2011-05-26 Abb Technology Ag Ventilanordnung
CN110541851A (zh) * 2019-08-14 2019-12-06 魏其山 一种节能机械液压蓄能的设备及方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011061041A1 (de) * 2009-11-20 2011-05-26 Abb Technology Ag Ventilanordnung
US8910660B2 (en) 2009-11-20 2014-12-16 Abb Technology Ag Valve arrangement
CN110541851A (zh) * 2019-08-14 2019-12-06 魏其山 一种节能机械液压蓄能的设备及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3842943A (en) Hydraulic elevator
US5048644A (en) Method for improving the performance of a motor controlled hydraulic elevator
WO2020248406A1 (zh) 一种提升机安全转换制动恒减速液压***及制动方法
JPH04292391A (ja) エレベータ
WO2014061125A1 (ja) 昇降装置
US20160152441A1 (en) Hydraulic brake system
JP2000219458A (ja) 油圧エレベ―タ装置
US6971481B2 (en) Hydraulic elevator with motor controlled hydraulic drive and method for controlling the hydraulic elevator
RU2288883C2 (ru) Гидравлический лифт с гидроаккумулятором, а также способ управления и регулирования такого лифта
JP2004505873A (ja) アキュムレータを有する油圧エレベータ
JPH04277180A (ja) 流体圧エレベータ
JPH0891742A (ja) 流体圧エレベータ
CN103508278B (zh) 双层电梯
US20120152657A1 (en) Double-decker elevator installation
JP4884752B2 (ja) デッキクレーンの油圧駆動装置
CN216861420U (zh) 调节***、泵式缓速器及车辆
CN109681481A (zh) 供油***、液压控制***和工程机械
JP4720801B2 (ja) クレーンウインチのシリーズ油圧回路
CN114103898A (zh) 调节***、泵式缓速器及车辆
JPH10331801A (ja) 油圧制御装置
JP4021161B2 (ja) 水圧エレベータ
JP2000026040A (ja) 油圧エレベーター
JP5849706B2 (ja) 昇降装置
JP3712312B2 (ja) 油圧制御装置
JPH058968A (ja) 流体圧エレベータ