JPH0890873A - 電子機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単に印刷装置を脱着できる構成の電子機器
を提供する。 【構成】 表示装置および印刷装置を具備する電子機器
において、本体全面へ印刷装置を引き出すことにより、
印刷装置の脱着を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タや日本語ワードプロセッサのような電子機器に関し、
特に表示装置と印刷装置を具備した電子機器に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】この種の電子機器として、表示装置と印
刷装置を筐体内に一体化したワードプロセッサやコンピ
ュータ等では、印刷媒体の取扱の都合および印刷手段の
もととなるインク等消耗品の定期的な補充のためなどか
ら印刷装置を本体上部に付設する構造が多く採用されて
いる。

【０００３】図４は筐体内に表示装置としてＣＲＴを行
い、印刷装置であるプリンタを一体化した従来例であ
る。図４において、１はＣＲＴ表示器、２は該ＣＲＴ表
示器と制御装置（不図示）を収納する筐体（以下、表示
器と制御装置を含む筐体を総称して本体と表現する）、
３は印刷装置であるプリンタ、４はプリンタのカバー、
５は印刷用消耗品で交換部分である。図４のように従来
装置では、プリンタ３は本体２の最上部に置かれた形で
一体となり、印刷媒体となる用紙１５は矢印の方向のよ
うに本体の後方から前方に向かって給紙と排紙を行う場
合が多い。

【０００４】このような一般的な電子機器の場合、用紙
１５の給紙および排紙を処理する作業の時は上のカバー
を開いて行うことになる。また、印刷に用いられる消耗
品５を交換する場合もほぼ同様であり、表示装置１に向
かっての入力操作とは異なる姿勢を使用者がしなければ
ならない。また、異常発生時にプリンタ３の点検または
修理が必要な場合はカバー４を開き、更に必要に応じて
ネジ止め固定されている筐体およびプリンタ３を外して
行うことが多く、そのような作業は電子機器の一般使用
者を対象としての設定はされていない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では以下のような欠点があった。すなわち、 表示装置と印刷装置を一体化した電子機器の場合は、
印刷装置の脱着が製品の仕様として含まれてはいない
為、電子機器の機能の変更や印刷装置の修理および交換
が一般使用者によっては不可能および困難な場合が多
い。 印刷装置が表示装置の上部に位置するため、表示装置
が大型化するに従い印刷装置の位置が操作者から離れて
印刷装置の作業性が劣化する。 一般に表示装置は電子機器本体の中で大きな発熱源と
なる事が多く、印刷装置が表示装置の上部にある場合は
該印刷装置が該表示装置の熱の影響を多く受け、印刷品
質が熱により左右され易い。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明においては、印刷装置を表示装置の下側に配
設し表示装置の熱の影響を避けると共に、印刷装置の脱
着を前面から行う事で一般使用者を対象にした該印刷装
置の交換および修理を可能にする手段を設けた。

【０００７】

【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。

【０００８】（実施例１）図１は本発明による電子機器
の外観斜視図であり、プリンタ引き出し時の状態を表し
たものである。本体２に対してプリンタ３は前面から引
き出して着脱できる構造になっている。着脱に対応して
本体２の正面に対する用紙１５の搬送方向も変更されて
おり、用紙受けとなるカバー４を開いた後、矢印の方向
のように本体の右側面から左側面への給排紙を行うよう
になっている。

【０００９】図２は実施例１の構造を表す概略断面図で
ある。図２において、プリンタ３は箱形の筐体６に取り
つけられており、プリンタ３の引き出しの際には筐体６
全体が引き出されるようになっている。筐体６の側面に
は引き出し操作が容易にできるようにレール７が設けら
れ、本体側のレール１１と互いにはめ合い、前後自在に
滑らせて筐体６が動かせるように設定されている。また
本体２から見て後方に当たる筐体６の部分にはコネクタ
８がありケーブル９によって制御部１２と接続されてい
る。

【００１０】プリンタ３の消耗品５を交換する場合には
消耗品５の交換作業可能なスペースが確保できるＡの線
まで、プリンタ３を筐体６ごと矢印の方向に引き出せば
良く、更にプリンタ３全体を取り外すには筐体６を更に
引き出した後コネクタ８からケーブル９をはずせば良
い。また、電子機器の印刷機能を変更する時には、取り
出した筐体６とプリンタ３の結合に代わる筐体とプリン
タの結合にケーブル９を接続し、本体２の開口部から内
部におさめれば良い。

【００１１】（実施例２）図３は上記実施例とは異なる
構造の電子機器を表す概略断面図である。図３において
は、プリンタ３に代えて用紙読み取りによるイメージリ
ーダーあるいはＯＣＲなどの入力装置１０が設定されて
おり、筐体６につながるケーブル９は出力装置、即ち印
刷装置であるプリンタ３用のコネクタ８と用紙読み取り
による入力装置１０用のコネクタ１３の２種類を持ち、
図３においてはコネクタ８はどこにもつながっていない
ダミーコネクタ１４に接続されている。

【００１２】使用者は電子機器において印刷装置を必要
とせず入力装置のみを使用する場合、プリンタ３を上記
実施例１のように取り外し、その後、必要とする入力装
置１０にケーブル９を接続し、本体２のプリンタ３を外
した部分に該入力装置１０を印刷装置３の交換時と同様
の方法で取りつける。入力装置１０を取りつけた場合も
印刷装置設定時と同様に入力用紙１５を右側面から左側
面へと給排紙を行うことで読み取り入力操作を行うこと
ができる。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように、印刷装置を表示装
置の下側に配設し脱着を前面から行う事で、表示装置か
らの熱の影響を避けると共に該印刷装置の修理および交
換作業を一般使用者にとって簡便化し、かつ装置全体と
して小型化が行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明を実施した電子機器の斜視図で
ある。

【図２】図２は、実施例１の構造を表す本体の概略断面
図である。

【図３】図３は、実施例２の構造を表す本体の概略断面
図である。

【図４】図４は、従来例の電子機器の斜視図である。

【符号の説明】

１ ＣＲＴ ２ 本体 ３ プリンタ ４ カバー（用紙の受け） ５ インク用消耗品 ６ プリンタ用筐体 ７ レール（筐体側） ８ コネクタ（印刷装置用） ９ ケーブル １０ 入力装置 １１ レール（本体側） １２ 制御部 １３ コネクタ（入力装置用） １４ ダミーコネクタ １５ 用紙

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示装置および印刷装置を具備する電子
   機器において、本体全面へ印刷装置を引き出すことによ
   り、印刷装置の脱着を可能にしたことを特徴とする電子
   機器。
2. 【請求項２】 印刷装置を表示装置の下側に配設し、本
   体筐体の前面に印刷装置を引き出すことにより印刷装置
   の定期的な点検あるいは修理を可能にしたことを特徴と
   する請求項１記載の電子機器。
3. 【請求項３】 本体筐体の前面から引き出すことによっ
   て印刷装置の脱着および機能の異なる印刷装置への交換
   を可能にしたことを特徴とした請求項１記載の電子機
   器。
4. 【請求項４】 本体筐体の前面から引出すことによって
   印刷装置の脱着が可能であり、該印刷装置に代えて用紙
   からの読み取り入力が可能な入力装置への交換を印刷装
   置の脱着と同様な操作で可能にしたことを特徴とした請
   求項１記載の電子機器。
5. 【請求項５】 表示装置を備えた電子機器において、表
   示装置の表示面に対して垂直方向に入力装置または出力
   装置の脱着を行うためのガイド手段を有することを特徴
   とする電子機器。
6. 【請求項６】 請求項５記載の電子機器において、前記
   ガイド手段は前記表示装置の下方に配置されていること
   を特徴とする電子機器。
7. 【請求項７】 請求項５記載の電子機器において、前記
   入力装置または出力装置は、前記ガイド手段によって案
   内されるに適した形状の筐体内に配置されていることを
   特徴とする電子機器。