JPH0890747A - 感熱孔版製版装置 - Google Patents

感熱孔版製版装置

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JPH0890747A
JPH0890747A JP22667894A JP22667894A JPH0890747A JP H0890747 A JPH0890747 A JP H0890747A JP 22667894 A JP22667894 A JP 22667894A JP 22667894 A JP22667894 A JP 22667894A JP H0890747 A JPH0890747 A JP H0890747A
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JP
Japan
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plate making
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master
resistance heating
heat
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JP22667894A
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English (en)
Inventor
Masaru Oikawa
賢 及川
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなる
マスタを使用した場合に、製版時におけるマスタへのし
わの発生を防止すると共に画像寸法再現性が良好であ
り、かつ、簡易な構成の感熱孔版製版装置を提供する。 【構成】 マスタ1に対する穿孔画像12の形成時に、
抵抗発熱素子8のうち実際に通電される抵抗発熱素子8
の割合を検知するべた率検知手段43と、複数のしきい
値を設定可能であって、べた率検知手段43の検知値と
設定されたしきい値とによってプラテンローラー3の回
転速度を制御する制御手段22とを具備し、マスタ1と
して、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるマス
タの使用が可能であり、検知値としきい値とによって、
プラテンローラー3の回転速度を制御することにより製
版速度を制御することを特徴とする感熱孔版製版装置6
0。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実質的に熱可塑性樹脂
フィルムのみからなるマスタに対して、サーマルヘッド
を用いて穿孔画像を形成する感熱孔版製版装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、簡便な印刷方式として、デジ
タル式感熱孔版印刷が知られている。この印刷に使用さ
れる感熱孔版マスタ(以下、「マスタ」という)は、薄
い熱可塑性樹脂フィルム(厚み2〜8μm程度)に多孔
質支持体の和紙、合成繊維、あるいは和紙と合成繊維と
を混抄したものを貼り合わせたラミネート構造となって
おり、熱可塑性樹脂フィルムの表面には、サーマルヘッ
ド表面との融着防止及び帯電防止のため、オーバーコー
ト層が設けられている。このようなマスタの一例として
は、特開平4−265783号公報に開示されたものが
ある。デジタル式感熱孔版印刷は、前記マスタのフィル
ム面をサーマルヘッド等の抵抗発熱素子で加熱穿孔した
後、版胴に巻装して版胴内部よりインキを供給し、プレ
スローラー等の押圧部材で印刷用紙を版胴に押圧して、
版胴開孔部、マスタ穿孔部より滲出したインキを印刷用
紙に転移させることで印刷が行われるが、インキは、マ
スタの多孔質支持体である和紙等の繊維を通過するた
め、そこに繊維が複雑に絡み合った部分(ダマになって
いる部分)があったり、穿孔した部分を繊維が横切って
いた場合等にその通過が阻害され、べた部に繊維模様が
現れたり細線が切れたりかすれたりする、所謂、繊維目
が発生するという問題点があった。また、製版直後の印
刷において、インキが和紙を通過するために画像の立ち
上がりが悪く、損紙の発生が避けられなかった。
【0003】そこで、繊維目発生の原因となる多孔質支
持体を薄くしたり、多孔質支持体を用いずにフィルム単
体のみからなるマスタで印刷を行い、繊維目の発生を低
減させる試みがなされている。しかし、従来のマスタの
見かけの強度は多孔質支持体が受け持っており、多孔質
支持体を薄くしたり、多孔質支持体を用いないマスタで
は、熱可塑性樹脂フィルムが薄いだけにマスタの強度
(腰)が大幅に低下してしまう。このため、穿孔画像を
形成する際に、フィルムが熱によって収縮してしまい、
しわ(製版しわ)が発生したり、画像寸法再現性が悪化
するという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この問題点を解決する
ため、熱可塑性樹脂フィルムの副走査方向に、均等な張
力を付与することにより、前記しわの発生を抑制する技
術が提案されている。しかし、この技術では、マスタに
付与する単位面積当たりの張力が大きく、この張力を維
持したままでマスタを製版し、版胴に巻装させるために
は、繁雑な機構が必要となる。
【0005】そこで本発明は、上記問題点を解決し、実
質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるマスタを使用
した場合に、製版時におけるマスタへのしわの発生を防
止すると共に画像寸法再現性が良好であり、かつ、簡易
な構成の感熱孔版製版装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
マスタ搬送方向である副走査方向と直交する主走査方向
に配列された複数の抵抗発熱素子を有するサーマルヘッ
ドを、前記抵抗発熱素子と対向配置されたプラテンロー
ラーの押圧によってマスタに接触させると共に、前記プ
ラテンローラーの回転によって前記マスタを前記副走査
方向に前記サーマルヘッドに対して移動させ、前記抵抗
発熱素子の選択的な加熱により前記マスタに穿孔画像を
形成する感熱孔版製版装置において、前記穿孔画像の形
成時に、前記抵抗発熱素子のうち実際に通電される前記
抵抗発熱素子の割合を検知するべた率検知手段と、複数
のしきい値を設定可能であって、前記べた率検知手段の
検知値と設定された前記しきい値とによって、前記プラ
テンローラーの回転速度を制御する制御手段とを具備
し、前記マスタとして、実質的に熱可塑性樹脂フィルム
のみからなるマスタの使用が可能であり、前記検知値と
前記しきい値とによって前記プラテンローラーの回転速
度を制御することにより製版速度を制御することを特徴
とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の感
熱孔版製版装置において、さらに、前記プラテンローラ
ーの回転速度範囲が、通常の回転速度に対して1/1か
ら1/16の範囲にあることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の感
熱孔版製版装置において、さらに、前記しきい値が、4
0%から100%の範囲にあることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1記載の感
熱孔版製版装置において、さらに、前記べた率検知手段
による、実際に通電される前記抵抗発熱素子の割合の検
知が、製版直前の画像データを対象に行われることを特
徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1記載の感
熱孔版製版装置において、さらに、前記べた率検知手段
による、実際に通電される前記抵抗発熱素子の割合の検
知が、前記サーマルヘッドが有する全抵抗発熱素子数に
対して算出されることを特徴とする。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1記載の感
熱孔版製版装置において、さらに、前記サーマルヘッド
は、前記抵抗発熱素子を複数のブロックに分割して有し
ており、前記べた率検知手段による、実際に通電される
前記抵抗発熱素子の割合の検知が、前記ブロック内の全
抵抗発熱素子数に対して算出されることを特徴とする。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1記載の感
熱孔版製版装置において、さらに、前記検知値と前記し
きい値とに基づく製版速度の制御は、副走査方向におい
て、前記検知値が前記しきい値を超えない状態から超え
る状態に遷移したとき、または、前記検知値が前記しき
い値を超える状態から超えない状態に遷移したときであ
って、かつ、遷移後の状態が複数のラインにわたって続
いた場合に行われることを特徴とする。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項1記載の感
熱孔版製版装置において、さらに、前記検知値と前記し
きい値とに基づく製版速度の制御は、副走査方向におい
て、前記検知値が前記しきい値を超えない状態から超え
る状態に遷移したとき、または、前記検知値が前記しき
い値を超える状態から超えない状態に遷移したときであ
って、かつ、遷移後の状態が5ラインにわたって続いた
場合に行われることを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、べた率検知手段
が、サーマルヘッドが有する全抵抗発熱素子のうち、実
際に通電される抵抗発熱素子の割合を検知し、この検知
値と設定されたしきい値とに基づいて、制御手段が製版
速度を制御する。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す感熱孔版製
版装置を適用可能な孔版印刷装置の概略図、図2は、本
発明の一実施例を示す感熱孔版製版装置の電気制御系装
置の概略図をそれぞれ示している。図1において、感熱
孔版製版装置60は、支持軸1S、サーマルヘッド2、
プラテンローラー3、送りローラー対4、ガイド板5、
ヒーター線9等から主に構成されている。
【0016】支持軸1Sは、実質的に熱可塑性樹脂フィ
ルムのみからなるマスタ1をロール状に巻成したマスタ
ロール1Rを回転自在に支持している。ここで、実質的
に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるマスタとは、マス
タが熱可塑性樹脂フィルム(ポリエステル系、ナイロン
系、塩化ビニル系等)のみからなるものの他、熱可塑性
樹脂フィルムに帯電防止剤等の微量成分を含有してなる
もの、さらには、熱可塑性樹脂フィルムの両主面、すな
わち、表面または裏面のうちの少なくとも一方に、オー
バーコート層(帯電防止やステッキング防止等のための
コーティング剤からなる)等の薄膜層を1層または複数
層形成してなるものをも含む。マスタ1としては、厚み
が2〜10μm、溶融開始点が260℃以下、結晶融解
熱が50J/g以下の特性値を持つものが望ましい。本
実施例では、マスタ1として、厚さ3.5μm、幅(主
走査方向長さ)320mmのポリエステルからなるもの
を用いている。マスタ1は、芯管1Pの周りにロール状
に巻成され、マスタロール1Rを形成している。マスタ
1の、サーマルヘッド2と接する面には、シリコン系の
滑剤と帯電防止剤との混合液が塗布されている。
【0017】サーマルヘッド2は、図3(a),
(b),(c)に示すように、主走査方向Sに1列に配
設された複数の抵抗発熱素子8と、この抵抗発熱素子8
を保持・冷却するホルダー部10とから主に構成されて
いる。サーマルヘッド2は、図2に示す原稿読取部30
のA/D変換器で処理されて送出されるデジタル画像信
号に基づき、マスタ1を選択的に溶融穿孔し、マスタ1
上に穿孔画像を形成する周知の機能を有する。サーマル
ヘッド2は、感熱孔版製版装置60の図示しない側板に
取り付けられており、図示しない付勢手段で後述するプ
ラテンローラー3に付勢されている。
【0018】本発明に適用されるサーマルヘッド2とし
ては、その抵抗発熱素子8の発熱体材質がTa−N系等
からなる一般的なサーマルヘッドであって、発熱体面
積、発熱体解像度、発熱体形状等も特に制約されない。
また、マスタ1に穿孔画像を形成するため、少なくとも
1.17J/cm2 以上のエネルギー密度を印加できる
ものが望ましい。本実施例で用いるサーマルヘッド2
は、16DPM(dot/mm)の画素密度で矩形の抵
抗発熱素子8を4608個有し、これらの抵抗発熱素子
8が主走査方向Sに293mm(A3短手方向相当)の
長さにわたって、一定ピッチで1列に配列され、かつ、
第1から第4のブロックに分割されている。尚、抵抗発
熱素子8の発熱体面積は、30μm×40μmであり、
3.58J/cm2 のエネルギー密度が印加できる。
【0019】プラテンローラー3は、感熱孔版製版装置
60の側板に回転自在に支持されており、図3に示すス
テッピングモーター11で回転駆動される。プラテンロ
ーラー3は、その材質としてカーボンを添加して導電処
理されたシリコンゴムが用いられ、主走査方向Sの長さ
を308mm、外径を24mmに形成されている。ステ
ッピングモーター11は、主制御部20からの制御信号
によって、その回転速度を制御される。
【0020】プラテンローラー3より副走査方向F下流
側には、マスタ1を版胴7上のマスタ係止手段6へ向け
て搬送する送りローラー対4が配設されている。送りロ
ーラー対4は、感熱孔版製版装置60の側板に回転自在
に支持され、図示しない駆動手段で回転駆動される駆動
ローラー4aと、感熱孔版製版装置60の側板に回転自
在に支持され、図示しない付勢手段によってその外周面
を駆動ローラー4aの外周面に圧接され、駆動ローラー
4aと連れ回りする従動ローラー4bとから主に構成さ
れている。
【0021】送りローラー対4より副走査方向F下流側
には、マスタ1をマスタ係止手段6へ搬送する際のガイ
ドとなるガイド板5と、マスタ1を所定長さで溶断する
ヒーター線9とが配設されている。ガイド板5は、感熱
孔版製版装置60の側板に固設されており、ヒーター線
9は、図示しない移動手段によって上下動自在に支持さ
れている。
【0022】電気制御系装置は、図2に示すように、主
制御部20、原稿読み取り部30、画像処理部40、製
版部50より主に構成されている。本発明におけるべた
率検知手段は、画像処理部40の後処理部43に相当
し、制御手段は、主制御部20の製版速度制御部22に
相当する。本実施例では、製版速度が制御された場合、
製版速度と同期して原稿読取速度及び画像処理速度が制
御されるように構成されている。尚、1頁分若しくは複
数頁分のフレームメモリ、または相応のラインメモリを
具備している場合には、前述の同期機構は必ずしも必要
ではない。
【0023】ここで、本明細書中に使用している「べた
率」という用語について説明する。べた率とは、発熱可
能な抵抗発熱素子(以下、単に「素子」という)の全数
に対する、実際に発熱する素子数の割合をいう。換言す
ると、主走査方向における、原稿の黒の割合である。図
4を例にとって説明すると、発熱可能な素子数10個の
うち、実際に発熱する素子数は7個である。この場合の
べた率は70%となり、べた率はサーマルヘッドの負荷
率ともいえる。従って、べた率は原稿の種類や副走査方
向の位置等によって大きく変動し、例えば縦罫のような
原稿の場合は、べた率は数%程度となり、暗夜風景のよ
うな原稿の場合、べた率は70〜90%程度になるもの
と思われる。このべた率の変動を表したのが図5であ
る。
【0024】以下、この感熱孔版製版装置60の製版動
作を説明する。マスタ1は、その初期状態時において、
図3(a)に示すように、送りローラー対4よりもわず
かに副走査方向F下流側の位置において、その先端部が
送りローラー対4と略平行な方向に揃えられた状態で待
機している。オペレーターによって図示しない製版スタ
ートキーが押されると、製版指令がステッピングモータ
ー11に送出されてプラテンローラー3が回転を開始す
ると共に、原稿読み取り部30から送出されるデジタル
画像信号によってサーマルヘッド2の抵抗発熱素子8が
選択的に発熱され、マスタ1が選択的に溶融穿孔され
て、マスタ1上に穿孔画像12が形成される。その後、
製版済みのマスタ1は、プラテンローラー3によって送
りローラー対4の副走査方向F上流側に搬送される。
【0025】製版指令は、ステッピングモーター11と
共に駆動ローラー4aを駆動する図示しない駆動手段に
も送出される。穿孔画像12を形成された製版済みのマ
スタ1は、図3(b)に示すように、送りローラー対4
によって挟持されつつ、版胴7のマスタ係止手段6に向
けて搬送される。やがてマスタ1の先端部がマスタ係止
手段6に搬送されると、図示しない開閉手段が作動し
て、マスタ係止手段6がマスタ1の先端部を挟持する。
その後、版胴7が図示しない版胴駆動手段によって回転
駆動され、版胴7の外周面上に製版済みのマスタ1が巻
装される。そして、製版済みのマスタ1上の穿孔画像1
2の最終列が送りローラー対4の副走査方向F下流側の
位置に至ると、送りローラー対4の回転が停止され、ヒ
ーター線9が移動してマスタ1を切断し、1版分の製版
動作が完了する。製版動作完了後、続いて版付工程が開
始される。
【0026】上述の原稿読み取り動作から製版動作まで
の一連の動作中において、後処理部43ではべた率の検
知が行われている。すなわち、図2において、原稿読み
取り部30のスキャナから読み取られた画像データ信号
は、画像処理部40へと送られ、MTF処理、γ変換処
理、中間調処理等の各種画像処理を施される。この後、
画像データ信号は製版部50に送られるが、これと同時
に後処理部43から製版速度制御部22にべた率を検知
した検知値が送られる。製版速度制御部22では、この
検知値と予め設定されたしきい値との比較が、比較器に
よって行われる。製版速度制御部22において、べた率
の検知値がしきい値を超えるか若しくは下回るとの判断
がなされると、製版速度可変信号が生成される。
【0027】図6は、べた率の検知、並びにべた率の検
知値としきい値との比較を行って製版速度を制御する制
御機構の一実施例である。この実施例では、べた率がサ
ーマルヘッド2の抵抗発熱素子8の全数に対して算出さ
れている。すなわち、べた率は、 べた率L=(通電される抵抗発熱素子数A)/(サーマ
ルヘッドの全抵抗発熱素子数T)×100 (%) で表される。サーマルヘッド2は駆動の関係上、4分割
されているが、この実施例では分割を無視してべた率の
算出が行われる。本実施例に使用されているサーマルヘ
ッド2の抵抗発熱素子8の全数は4608であるから、
しきい値を40%に設定した場合、1843個以上の素
子に通電がなされて穿孔が行われるときに、製版速度制
御部22が製版速度を制御してステッピングモーター1
1に製版速度可変信号を送り、ステッピングモーター1
1の回転速度が減速される。
【0028】図7は、本発明の第2の実施例である、製
版速度の制御機構を示す図である。この実施例では、べ
た率の検知は、サーマルヘッド2の任意のブロック内の
抵抗発熱素子8の全数に対して算出されている。すなわ
ち、べた率は、 べた率L1=(通電される抵抗発熱素子数A)/((サ
ーマルヘッドの全抵抗発熱素子数T)/(分割ブロック
数B))×100 (%) で表される。この実施例に使用されているサーマルヘッ
ド2の抵抗発熱素子8の全数は4608、分割ブロック
数は4であるから、しきい値を40%に設定した場合、
461素子がしきい値となる。従って、461個以上の
素子に通電が行われるブロックが一つでも存在して穿孔
が行われるときに、製版速度制御部22が製版速度を制
御してステッピングモーター11に製版速度可変信号を
送り、ステッピングモーター11の回転速度が減速され
る。尚、この実施例では、べた率がしきい値を超えるブ
ロックが少なくとも1以上で製版速度の制御を行ってい
る(1of4)が、ブロック間の多数決処理を施すこと
により、べた率がしきい値を超えるブロックが2以上の
場合(2of4)、3以上の場合(3of4)等のバリ
エーションも可能である。
【0029】図8、図9及び表1、表2は、前述のべた
率Lの検知機構とべた率L1の検知機構とに対し、種々
の画像データを穿孔製版する際の製版速度制御の判断を
示したものである。製版画像1及び製版画像2では、べ
た率Lの検知機構の判断とべた率L1検知機構の判断と
の間に差異はないが、製版画像3のように、特定ブロッ
ク(実施例では第2ブロック)のしきい値にかかるよう
なべた画像が存在する場合、べた率Lの検知機構では製
版速度の制御は行われないが、べた率L1の検知機構で
は製版速度の制御が行われる。しかし、これがべた率検
知機構の優劣となるわけではなく、前者では機構のコス
ト低下、後者ではきめの細かい製版機構の実現という作
用効果がある。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】図10は、本発明の第3の実施例である、
製版速度の制御機構を示す図である。この実施例では、
べた率の検知値としきい値とに基づく製版速度の制御
を、副走査方向Fにおいて、検知値がしきい値を超えな
い状態から超える状態に遷移したとき(非べた部からべ
た部への遷移)、若しくは、検知値がしきい値を超える
状態から超えない状態に遷移したとき(べた部から非べ
た部への遷移)であって、かつ、その遷移後の状態が複
数の走査ライン以上にわたって続いた場合に行ってい
る。これは、図7に示した機構に遷移状態をカウントす
る手段を付加したものである。図7に示した機構では、
主走査方向Sと平行な細線等でも製版速度制御部22が
製版速度可変信号を生成してしまうが、図10に示した
機構では、実質的にべた部と見なせる遷移状態時のみ、
製版速度可変信号を生成して製版速度を減速させるもの
である。また、逆に、実質的なべた部から非べた部への
遷移時においても同様であり、この場合には通常の製版
速度で製版を行うように構成されている。
【0033】図11及び表3は、本発明の第3の実施例
である、製版速度の制御機構を示す図である。この実施
例では、べた率の検知値としきい値とに基づく製版速度
の制御を、遷移後の状態が走査ラインの5ラインにわた
って続いた場合に行っている。副走査ラインa,b,
e,f,gのように、べた部が一部途切れたり、あるい
は非べた部に微細なべた部が入り込んでいる場合、製版
速度は制御されず、その時点での製版速度を維持したま
まで製版動作が行われる。この実施例では、製版速度を
制御する遷移後の状態を5ラインとしているが、べた部
から非べた部への遷移と非べた部からべた部への遷移と
においてライン数を異ならせても差し支えない。
【0034】
【表3】
【0035】表4は、べた率60%の画像を、しきい値
を60%に設定して製版速度を制御した場合の実施例を
示している。制御時の製版速度は、低速であればあるほ
ど製版しわの発生を防止するが、あまり製版速度を遅く
するとFPT(ファーストプリントアウトタイム)が長
くなって製版効率が低下するため望ましくない。従っ
て、製版速度すなわちプラテンローラー3の速度範囲
は、通常の製版速度の1/1〜1/16、より望ましく
は1/1〜1/4に設定する必要がある。尚、製版速度
が通常の製版速度よりも速い、所謂、高速製版モードで
は、製版しわが多発するため、本発明は適用できない。
【0036】
【表4】
【0037】表5は、製版速度を、通常の製版速度に対
して1/1(21.4mm/s)と1/4(5.35m
m/s)に固定し、画像のべた率を変化させた場合の比
較例である。製版速度が1/1の場合でも、べた率が2
0%程度なら製版しわは発生しないが、べた率が40%
を超えると製版しわが増加し、画像寸法再現性も悪化す
る。従って、製版速度を制御するしきい値としては、4
0〜100%の範囲に設定する必要がある。
【0038】
【表5】
【0039】表6は、べた率60%の画像をしきい値6
0%、製版速度1/4(5.35mm/s)で製版した
場合と、製版速度を制御せずに製版を行った場合の比較
例である。表6より明らかなように、製版速度の制御に
より、製版しわの少ない、かつ、画像寸法再現性のよい
良好な結果が得られている。この実施例では、製版速度
が1/1,1/4の2段階、しきい値が60%である
が、この組み合わせはどのようなものでもかまわない。
例えば、製版速度を1/1,1/2,1/3の3段階と
し、しきい値を40%,80%の2段階として、各々の
しきい値に応じて製版速度をそれぞれ対応させるバリエ
ーションが容易に考えられる。従って、製版速度及びそ
の段階数、並びにしきい値の設定値及び段階数は本実施
例に限定されるものではない。
【0040】
【表6】
【0041】上記各実施例において、べた率の検知位置
は、最も最終の段階、すなわちサーマルヘッド2の直前
で行われている。これは、べた率が製版しわを防止する
ための指標であり、製版しわの発生率が、マスタ1上に
形成される穿孔画像12に最も依存するためである。一
例として、原稿べた率が30%で一定である原稿を2/
1変倍(2倍拡大)で製版する場合を図12に示す。図
に示すように、イメージスキャナから読み取られた原稿
画像データは、画像処理、画像加工の経路をたどって最
終的にサーマルヘッド2に送られる。ここで、図のに
おいて、しきい値50%でべた率を検知したとすると、
検知値は30%であり、しきい値を下回っているため、
製版速度の制御は行われない。ところが、実際にマスタ
1に製版されるときには、2倍に拡大されているため、
実質的なべた率は60%となり、製版しわが発生してし
まう。一方、図のにおいてべた率を検知すると、検知
値は60%となり、しきい値50%を超えているので製
版速度が制御され、製版しわの発生が防止される。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、べた率検
知手段が、サーマルヘッドが有する全抵抗発熱素子のう
ち、実際に通電される抵抗発熱素子の割合を検知し、こ
の検知値と設定されたしきい値とに基づいて、制御手段
が製版速度を制御するので、原稿画像中のべた画像の割
合によって製版速度が適切に減速され、製版時における
製版しわの発生が防止されると共に、画像寸法再現性が
損なわれない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用可能な孔版印刷装置要
部の概略側面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す感熱孔版製版装置の電
気制御系装置の概略図である。
【図3】本発明の一実施例における製版動作を説明する
図である。
【図4】本発明の一実施例を説明する図である。
【図5】本発明の一実施例を説明する図である。
【図6】本発明の第1の実施例を説明する製版速度の制
御機構を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例を説明する製版速度の制
御機構を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施例におけるべた率検知手段
と制御手段とを説明する図である。
【図9】本発明の第2の実施例におけるべた率検知手段
と制御手段とを説明する図である。
【図10】本発明の第3の実施例を説明する製版速度の
制御機構を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施例を説明する製版速度の
制御機構を示す図である。
【図12】本発明の一実施例を説明する図である。
【符号の説明】
1 マスタ 2 サーマルヘッド 3 プラテンローラー 8 抵抗発熱素子 22 制御手段(製版速度制御部) 43 べた率検知手段(後処理部) 60 感熱孔版製版装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスタ搬送方向である副走査方向と直交す
    る主走査方向に配列された複数の抵抗発熱素子を有する
    サーマルヘッドを、前記抵抗発熱素子と対向配置された
    プラテンローラーの押圧によってマスタに接触させると
    共に、前記プラテンローラーの回転によって前記マスタ
    を前記副走査方向に前記サーマルヘッドに対して移動さ
    せ、前記抵抗発熱素子の選択的な加熱により前記マスタ
    に穿孔画像を形成する感熱孔版製版装置において、 前記穿孔画像の形成時に、前記抵抗発熱素子のうち実際
    に通電される前記抵抗発熱素子の割合を検知するべた率
    検知手段と、 複数のしきい値を設定可能であって、前記べた率検知手
    段の検知値と設定された前記しきい値とによって、前記
    プラテンローラーの回転速度を制御する制御手段とを具
    備し、 前記マスタとして、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみ
    からなるマスタの使用が可能であり、前記検知値と前記
    しきい値とによって前記プラテンローラーの回転速度を
    制御することにより製版速度を制御することを特徴とす
    る感熱孔版製版装置。
  2. 【請求項2】前記プラテンローラーの回転速度範囲が、
    通常の回転速度に対して1/1から1/16の範囲にあ
    ることを特徴とする請求項1記載の感熱孔版製版装置。
  3. 【請求項3】前記しきい値が、40%から100%の範
    囲にあることを特徴とする請求項1記載の感熱孔版製版
    装置。
  4. 【請求項4】前記べた率検知手段による、実際に通電さ
    れる前記抵抗発熱素子の割合の検知が、製版直前の画像
    データを対象に行われることを特徴とする請求項1記載
    の感熱孔版製版装置。
  5. 【請求項5】前記べた率検知手段による、実際に通電さ
    れる前記抵抗発熱素子の割合の検知が、前記サーマルヘ
    ッドが有する全抵抗発熱素子数に対して算出されること
    を特徴とする請求項1記載の感熱孔版製版装置。
  6. 【請求項6】前記サーマルヘッドは、前記抵抗発熱素子
    を複数のブロックに分割して有しており、前記べた率検
    知手段による、実際に通電される前記抵抗発熱素子の割
    合の検知が、前記ブロック内の全抵抗発熱素子数に対し
    て算出されることを特徴とする請求項1記載の感熱孔版
    製版装置。
  7. 【請求項7】前記検知値と前記しきい値とに基づく製版
    速度の制御は、副走査方向において、前記検知値が前記
    しきい値を超えない状態から超える状態に遷移したと
    き、または、前記検知値が前記しきい値を超える状態か
    ら超えない状態に遷移したときであって、かつ、遷移後
    の状態が複数のラインにわたって続いた場合に行われる
    ことを特徴とする請求項1記載の感熱孔版製版装置。
  8. 【請求項8】前記検知値と前記しきい値とに基づく製版
    速度の制御は、副走査方向において、前記検知値が前記
    しきい値を超えない状態から超える状態に遷移したと
    き、または、前記検知値が前記しきい値を超える状態か
    ら超えない状態に遷移したときであって、かつ、遷移後
    の状態が5ラインにわたって続いた場合に行われること
    を特徴とする請求項1記載の感熱孔版製版装置。
JP22667894A 1994-09-21 1994-09-21 感熱孔版製版装置 Pending JPH0890747A (ja)

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