JPH0889674A - 替刃ケース - Google Patents

替刃ケース

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JPH0889674A
JPH0889674A JP6233237A JP23323794A JPH0889674A JP H0889674 A JPH0889674 A JP H0889674A JP 6233237 A JP6233237 A JP 6233237A JP 23323794 A JP23323794 A JP 23323794A JP H0889674 A JPH0889674 A JP H0889674A
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Takashi Kawai
隆 河合
Tomoyuki Komiyama
知之 小見山
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Feather Safety Razor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】刃体に手を触れることなく、把手に対して刃体
をより迅速かつ安全に交換する。 【構成】一対の把手2を互いに回動可能に軸支し、前記
把手2の先端に刃体4を設け、把手2に対して刃体4が
着脱可能な剪刀において、刃体4の一側面には係合溝1
3aを形成する。一方、刃体装着ケース26の上面には
段部26aを形成する。この段部26aの上面には支持
体28を形成する。段部26aには挟着片29を片持状
に形成する。挟着片29の先端には、支持体28の左右
両側付近に位置するように刃体押さえ部30a,30b
を設ける。支持体28の側面及び一方の刃体押さえ部3
0bには係合突起31を設ける。そして、支持体28と
刃体押さえ部30a,30bとの間に刃体4を挿入した
際、刃体4の係合溝13aと刃体装着ケース26の係合
突起31は凹凸の関係で係合される。そして、この係合
状態で、刃体4に手を触れることなく把手2に刃体4を
着脱できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刃体の交換可能な剪刀
の替刃ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今の医療現場における実体は看護婦不
足による医療機器の管理、手術前・後の機器の準備等の
体制に問題が生じ始めている。このような問題を解決す
るために本出願人は既に術前・術後に切れの低下した剪
刀の刃体を容易に取り替えることのできる剪刀を提案し
ている。この剪刀は把手の先端に刃体を着脱可能に取付
けるようにしたものである。このようにすれば、切れの
低下した剪刀の刃体を容易に交換できる。しかも、特に
手術中においては切れの低下した刃体を交換する際、新
しい刃体に迅速に交換できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、手術現場で
は通常予備の剪刀を用意しておくが、例えば、刃体の切
れが低下したり、手術中に刃体が何らかの原因で欠けて
しまい予備の剪刀が無くなると、必要にせまられて刃体
を交換しなければならない場合がある。この要求を満た
すべく、手術中に新しい刃体により一層迅速に交換し得
る剪刀が要望されている。
【0004】また、交換前の新しい剪刀と、交換後の切
れの低下した剪刀とを研ぎ直し等の保守管理をしなけれ
ばならないが、看護婦不足等による人手不足が深刻化し
ている中、それが起因となって剪刀の保守管理がおろそ
かになるおそれがある。あるいは、保守管理が行き届か
せるために、看護婦等に大きな負担がかかるという問題
もある。
【0005】そこで、本発明はこのような従来の技術に
存在する問題点に着目してなされたものであって、その
目的とするところは、切れの低下した刃体を新しい刃体
により一層迅速に交換することによって、研ぎ直し等の
保守管理する者の負担を軽減できる替刃ケースを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、本体ケースには替刃である刃体を挟着するための刃
体挟着部を設け、刃体挟着部には凹部または凸部を設
け、刃体挟着部は刃体に対して凹凸の関係で着脱可能に
係合することを要旨とするものである。
【0007】請求項2の発明によれば、前記刃体挟着部
は刃体の挟着方向へ弾性を有していることを要旨とする
ものである。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、刃体挟着部に対して
刃体は凹凸の関係で係合される。この係合状態で、刃体
に手を触れることなく、把手に対して刃体が取付けられ
たり、もしくは、把手から刃体が取外される。
【0009】請求項2の発明によれば、刃体と刃体挟着
部とが係合された状態において、刃体は刃体挟着部の有
する弾性力により挟着方向に押圧される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を手術用剪刀の替刃ケースに具
体化した一実施例を図1〜図5に従って説明する。
【0011】まず、剪刀1について説明する。図1に示
すように、剪刀1は支軸3にて回動可能に枢着された一
対の把手2と同把手2の先端に着脱機構20を介して着
脱可能に個別に装着された刃体4から構成されている。
【0012】図2〜図5に示すように、両把手2の先端
で把手2を閉じた際互いに対向する面に突条体5が突設
されている。この突条体5はその長さ方向に略2等分さ
れ、把手2の先端側に位置する第一の突条5aと把手2
の基端側に位置する第二の突条5bとからなる。
【0013】図2,図5に示すように、第一の突条5a
はその長さ方向の両縁下端にあり溝6が凹接されてい
る。第二の突条5bは第一の突条5aと連続して設けら
れている。同突条5bの第一の突条5aとの連結部分は
第一の突条5aの最大幅より若干狭く設けられている。
また、第二の突条5bは先端から基端に亘ってその幅が
除々に大きくなるようにテーパ部22が設けられ、更
に、テーパ部22に続いて同突条5bの基端部の両側が
平行となる平行部21が設けられている。また、第二の
突条5bの基端両側には円弧状の係止凹部7が形成され
ている。更に、図2,図4に示すように、一方の係止凹
部7寄りで把手2を閉じた際、互いに対向する面に沿っ
て突起8が突設され、この突起8と把手2の先端寄りの
内側面9との間に係合凹部10が設けられている。
【0014】図1,図4に示すように、刃体4は長さ方
向中央付近から先端にかけて厚み方向に湾曲形成されて
いる。すなわち、本実施例の剪刀1はクーパータイプの
刃体4を使用している。刃体4の基端には二股部11が
形成されている。二股部11の先端側における刃体4の
外側面には、係合突起13(本実施例では3つ)が刃体
4の厚み方向に突出形成されている。係合突起13は刃
体4の幅方向に延出され、同係合突起13の先端は湾曲
形成されている。各係合突起13は所定間隔をおいて離
間され、各係合突起13の間には一対の係合溝13aが
形成されている。刃体4の先端側の係合溝13aは、刃
体4の基端側の係合溝13aよりも深くなっている。
【0015】前記二股部11には刃体4の長さ方向に延
びる溝14が透設されている。この溝14は第一の溝1
4aと第二の溝14bとからなり、図1に示すように、
把手2に刃体4を装着した際、第一の溝14aは第一の
突条5aに、第二の溝14bは第二の突条5bにそれぞ
れ係合するようになっている。図2,図5に示すよう
に、第一の溝14aの内側下端にはあり15が形成され
ている。また、第二の溝14bは第一の突条5aよりも
若干大きく形成され、図3に示すように、第二の溝14
bは第一の突条5aに上方(紙面において上面)から係
入可能となっている。
【0016】また、第二の溝14bを第一の突条5aに
上方から係入し矢印A方向に移動した際、あり15はあ
り溝6に対して摺動可能になっている。第二の溝14b
の基端には互いに対向する方向に突出した一対の突部1
6が設けられ、両突部16の間隔は第二の突条5bの最
小幅より若干大きく、また、最大幅より若干小さく設け
られている。この結果、図3に示すように、第二の溝1
4bを第一の突条5Aに上方から係入し矢印A方向に移
動した際、両突部16は自身の弾性力に抗して第二の突
条5bの幅方向に開く方向に押圧されながら移動するよ
うになっている。すなわち、刃体4を反矢印方向に引き
抜くことにより、把手2から取り外すことが可能であ
る。
【0017】続いて、替刃ケースについて図6〜図9に
従って説明する。図6,図7及び図9に示すように、本
体ケース25は使用前の新しい刃体4を装着するための
刃体装着ケース26と、使用後に切れの低下した刃体4
を装着するための刃体装着蓋27とを備えている。ま
た、刃体装着ケース26及び刃体装着蓋27は合成樹脂
からなり、本実施例においては100°C以上の耐熱、
耐薬品性を有するポリカーボネートを使用している。
【0018】刃体装着ケース26は有蓋箱状に成形さ
れ、刃体装着蓋27はその下面開口部を塞ぐように嵌合
されている。そして、両者26,27は接着剤により着
脱不能に接着固定されている。なお、図6において紙面
上下方向を本体ケース25の前後方向とし、図6の紙面
左右方向を本体ケース25の左右方向とする。
【0019】まず、刃体装着ケース26について説明す
る。刃体装着ケース26の前端は円弧状に形成されてい
る。刃体装着ケース26の上部には前後方向中央付近か
ら後端にかけて段部26aが形成され、段部26aの上
部には略直方体状をなす支持体28が上方へ突出形成さ
れている。支持体28の左側面は前後方向へ湾曲形成さ
れ、その曲率半径は刃体4の曲率半径とほぼ同一となっ
ている。
【0020】段部26aの上面には刃体装着ケース26
の前後方向に延びる一対の挟着片29が一体に形成さ
れ、同挟着片29は刃体装着ケース26に立設された基
部29aにて片持支持されている。この挟着片29は刃
体4を挟着する方向、すなわち、刃体装着ケース26の
左右方向に弾性力を有している。各挟着片29の先端内
側面には刃体押さえ部30a,30bが突出形成され、
刃体押さえ部30a,30bの先端面は対向配置されて
いる。前記支持体28、挟着片29、及び刃体押さえ部
30a,30bから刃体挟着部が構成されている。
【0021】図6における右側の刃体押さえ部30a
は、左側の刃体押さえ部30bよりも左右方向へ若干長
くなっている。また、各刃体押さえ部30a,30bの
先端面は前記支持体28の左右両側面から所定間隔をお
いて離間配置されている。なお、左側の刃体押さえ部3
0aの先端面は前後方向へ湾曲形成され、その曲率半径
は刃体4の曲率半径とほぼ同一となっている。そして、
支持体28と刃体押さえ部30aとの間、もしくは支持
体28と刃体押さえ部30bとの間に刃体4が挿入され
た際、刃体4の側面は各刃体押さえ部30a,30bの
先端面により押圧されるようになっている。
【0022】前記刃体押さえ部30aの先端面及び支持
体28の右側面には、各一対の係合突起31が右側へ突
出形成されている。係合突起31は側面形略台形状をな
し、上下方向へ延出されている。係合突起31は刃体4
の係合溝13a内に対して係入可能となっている。そし
て、支持体28と刃体押さえ部30a,30bとの間に
刃体4が挿入された際、係合突起31と係合溝13aと
が係合された状態で、挟着片29の弾性力により刃体押
さえ部30a,30bの先端面は刃体4の側面に対して
押圧される。
【0023】前記両挟着片29の間における段部26a
の上面には、一対の添え板32a,32bが上方へ突出
形成されている。右側の添え板32aの左側面は、前記
押さえ部30aの先端面とほぼ同一位置となるように配
置されている。また、左側の添え板32bの左側面は、
前記支持体28の左側面とほぼ同一位置となるように配
置されている。そして、支持体28と刃体押さえ部30
a,30bとの間に刃体4が挿入された際、刃体4の基
端右側面は各添え板32a,32bの左側面に対して当
接され、右方向への動きが規制される。
【0024】前記刃体装着ケース26の上面には段部2
6aの境界部から前方へ延びる一対の細溝33が形成さ
れている。両細溝33は平面逆ハ字状に配置され、両細
溝33の間隔は前方へ向かう程長くなっている。細溝3
3の前端における刃体装着ケース26の上面には略長方
形状をなす差込み口34が透設されている。そして、差
込み口34及び細溝33には刃体4の先端が挿入可能と
なっている。
【0025】なお、刃体装着ケース26の後端面には一
対の挿入口38が透設されている。挿入口38は刃体装
着ケース26の内部に連通されている。そして、挿入口
38には刃体4が刃体装着ケース26の前後方向に沿っ
て挿入されるようになっている。
【0026】次に、刃体装着蓋27について説明する。
刃体装着蓋27の上面には略直方体状をなす支持体35
が突出形成されている。支持体35の前端右側面には段
部35aが形成されている。また、支持体35の前端左
右両側付近における刃体装着蓋27の上面には、位置決
め突起36a,36bが形成されている。
【0027】前記左側の位置決め突起36bの右側面及
び段部35aには係合突起37が右側へ突出形成されて
いる。係合突起37は側面形略台形状をなし、上下方向
へ延出されている。係合突起37は刃体4の係合溝13
a内に対して係入可能となっている。そして、支持体3
5の位置決め突起36a,36bとの間に挟入された
際、係合突起37と係合溝13aとが係合されるように
なっている。
【0028】次に、上記のように構成された本体ケース
25を用いて剪刀1に取付けられた刃体4を交換する方
法について説明する。なお、刃体4の交換前として、刃
体装着ケース26には、一対の刃体4がそれぞれ係合溝
13aと、係合突起31とにて係合された状態で刃体4
が装着されているものとする。
【0029】上記の状態で、使用者は剪刀1の把手2を
開き、一方の刃体4を一方の挿入口38を介して刃体装
着ケース26内に挿入する。この実施例では右側の挿入
口38から刃体4を挿入する。また、刃体4を右側の挿
入口38から先に挿入する際、係合突起13を有する刃
体4の側面を左側に向けるとともに、刃体4の湾曲方向
が右方向である刃体4から挿入する。
【0030】この挿入により、刃体4の先端が位置決め
突起36aと支持体35との間に挿入される。次いで、
位置決め突起36aの弾性に抗して使用者は把手2を刃
体装着ケース26の前方へ押し込む。この押し込みによ
り、係合突起37は刃体4の係合溝13a内に係入され
る。この係入により、刃体4の前後もしくは左右方向の
移動は規制される。
【0031】そして、使用者は把手2を把持して、剪刀
1を刃体装着ケース26に対する反挿入方向へ引き抜
く。すると、刃体4の突部16は把手2の係止凹部7に
対して係合解除され、同突部16の先端は平行部21の
側面に対して摺動される。それとともに、刃体4のあり
15は把手2のあり溝6に対して摺動される。そして、
図3に示すように、突部16が第一及び第二の突条体5
a,5bの境界部付近に位置したら、あり15とあり溝
6との係合は解除される。両者6,15の係合解除によ
り把手2と刃体4とが互いに離れる。その状態で、使用
者は把手2のみを刃体装着ケース26の挿入口38から
引き抜けば、刃体装着ケース26内に切れの低下した使
用済の刃体4のみが残る。
【0032】次に、使用者は左側の挿入口38にも、右
側の挿入口38に刃体4を挿入したのと同じ方法で挿入
するが、挿入する際、係合突起13を有する刃体4の側
面を左側に位置するように剪刀1を反転させる。そし
て、刃体4を刃体装着ケース26に挿入後、前述したの
と同様に把手2から切れの低下した刃体4は引き抜か
れ、刃体装着ケース26内に刃体4のみが残る。
【0033】続いて、把手2の先端に新しい刃体4を装
着する方法について説明する。使用者は把手2を把持
し、あり15とあり溝6とが互いに係合するように刃体
4に対して把手2を差し込む。この実施例の作用ではま
ず右側の刃体4を把手2の先端に装着する。さらに、使
用者は把手2を刃体装着ケース26の前方へ押し込む。
この押し込みにより、刃体4のあり15は把手2のあり
溝6に対して摺動される。さらに、刃体4の突部16が
把手2の第一及び第二の突条体5a,5bの境界部付近
に位置したら、突部16が第二の突条体5bの側面に対
して摺動される。そして、突部16が刃体装着ケース2
6の前方へ移動する程、対向する両突部16の間隔は拡
げられる。
【0034】そして、二股部11の先端は自身の弾性力
に抗して第二の突条体5bの平行部21で最も拡げら
れ、平行部21を越えた位置でその弾性力により内方へ
狭められる。この作用により、突部16が係止凹部7内
に係入され、刃体4と把手2とが連結される。係止凹部
7内に突部16が係入される際、刃体4の係合溝13a
と係合突起31とは係合状態にあるので、刃体4の前方
方向への移動が規制される。また、刃体4は刃体押さえ
部30aの先端面の押圧により、支持体28の右側面側
に押圧されているので、左右方向の移動も規制される。
【0035】続いて、使用者は刃体4の先端を中心に把
手2を回動する。この回動により、刃体4は細溝33か
ら抜き出される。それとともに、刃体4の係合溝13a
と係合突起31との係合が解除される。このとき、挟着
片29は右側へ自身の弾性力に抗して押し拡げられ、刃
体4の右側面に対して刃体押さえ部30aの先端面が押
圧された状態で両者31,13aの係合は解除される。
【0036】次に、使用者は左側の刃体4についても、
把手2に右側の刃体4を装着した方法と同じ方法で装着
するが、装着する際、刃体4のあり溝6に把手2のあり
15が挿入可能となるように把手2を反転させる。そし
て、他方の把手2に刃体4を装着した後は把手を刃体4
の先端を中心にして回動する。この回動により、刃体4
は細溝33から抜き出される。
【0037】また、刃体4を把手2に取付けたままの状
態で、収容ケース26に対して取付ける方法について説
明する。上記の状態で、使用者は把手2を開き、一方の
刃体4の先端を一方の差込み口34(右側の差込み口3
4)に挿入し、刃体4の先端を中心にして回動する。す
ると、刃体4の先端部は細溝33内に挿入される。さら
に、使用者は刃体4を回動させて支持体28と刃体押さ
え部30aとの間に挿入し、係合溝13aと係合突起3
7とを係合させた状態で、挟着片29の弾性力に抗して
下方へ押し込む。この押し込みにより、刃体4の右側面
は刃体押さえ部30aの先端面により押圧される。よっ
て、刃体4の係合溝13aと係合突起37とは係合状態
にあるので、刃体4の前方方向への移動が規制される。
また、刃体4は刃体押さえ部30aの先端面の押圧によ
り、支持体28の右側面側に押圧されているので、左右
方向の移動も規制される。
【0038】次に、他方の刃体4についても一方の刃体
4と同じ方法で、収容ケース26に対して取付ける。す
なわち、左側の差込み口34に刃体4の先端を挿入す
る。その後、刃体4をその先端を中心にして回動させ、
支持体28と刃体押さえ部30bとの間に挿入する。こ
の挿入により、刃体4の係合溝13aと係合突起37と
は係合される。
【0039】従って、本実施例の替刃ケースにおいて
は、刃体4に係合溝13aを設けるとともに、刃体押さ
え部30b及び支持体28に係合突起31を設け、両者
13a,31を凹凸の関係で着脱可能に係合した。よっ
て、刃体4がガタツクことなく安定した状態で把手2に
対して刃体4を着脱することができる。しかも、刃体4
の交換作業において、作業者は刃体4に手を触れること
なく交換することができるので安全である。
【0040】また、刃体押さえ部30a,30bの先端
面は、挟着片29の弾性力により刃体4の側面に対して
押圧されるため、刃体4を挟着位置に確実に保持でき
る。よって、刃体4はずれることなく、一層安定した状
態で、把手に対する刃体の交換作業を行うことができ
る。
【0041】さらに、切れの低下した使用済の刃体4は
刃体装着蓋27に装着されるとともに、交換前の新しい
刃体4は刃体装着ケース26に分けて装着される。この
ため、新しい刃体4と使用済刃体4との区別が明確化さ
れ、新しい刃体4と使用済刃体4とが混在することはな
い。この結果、刃体4の保守管理が行い易くなり、看護
婦等に大きな負担がかかるのが防止される。
【0042】なお、本発明は例えば以下のようにも変更
できる。 (1)上記実施例では刃体4を曲げ刃であるクーパーと
したが、直刃であるストレートに変更してもよい。この
場合、細溝33を刃体装着ケース26の前後方向に沿っ
て形成する。
【0043】(2)上記実施例において刃体装着ケース
26はポリカーボネート樹脂から成形したが、これ以外
にも耐熱、耐薬品性を有するポリサルホン系樹脂や、C
OC(環状オレフィンコポリマー)を用いてもよい。ま
た、耐熱性、耐薬品性を有しないABS(アクリロニト
リルブタジェンスチレン共重合物)等を用いてもよい。
【0044】(3)本体ケース25は刃体4の種類に応
じて着色してもよい。この構成にすれば、どの本体ケー
ス25にどの種類の刃体4が装着されているかが、一目
で判別できる。
【0045】(4)前記実施例では支持体28に係合突
起31を設け、刃体4の側面に係合溝13aを設け、両
者31,13aの係合により刃体装着ケース26に刃体
4を取付けた。これ以外にも、支持体28に係合溝を設
け、この係合溝に刃体4の係合突起13を係入するよう
にしてもよい。この構成にすれば、刃体装着ケース26
の左右方向の長さを短くすることができるため、刃体装
着ケース26のコンパクト化を図ることができる。
【0046】(5)前記実施例では係合突起31を支持
体28の右側面及び刃体押さえ部30bの先端面に設け
た。これ以外にも、刃体押さえ部30bの係合突起31
を省略し、支持体28の左右両側面に係合突起31を設
けてもよい。あるいは、支持体28の右側面の係合突起
31を省略し、両刃体押さえ部30a,30bの先端面
に係合突起31を設けてもよい。
【0047】(6)図10に示すように、刃体装着蓋2
7を省略し、支持体35、位置決め突起36a,36b
を刃体装着ケース26の裏面に一体形成してもよい。さ
らに、挿入口38の代わりに挿入溝39にしてもよい。
この構成にすれば、切れの退化した刃体4を支持体35
と位置決め突起36a,36bとの間により一層迅速か
つ容易に取付けることができる。
【0048】(7)上記実施例では刃体装着ケース26
に対して刃体装着蓋27を接着固定したが、接着剤を用
いることなく単に着脱不能に嵌合してもよい。また、刃
体装着ケース26に対して刃体装着蓋27を着脱可能に
嵌合してもよい。
【0049】以上、この発明の各実施例について説明し
たが、各実施例から把握できる請求項以外の技術的思想
について、以下にそれらの効果と共に記載する。 (a)本体ケース25は少なくとも耐熱性及び耐薬品性
のうちいずれか一方の性質を有する合成樹脂からなりる
請求項1に記載の替刃ケース。
【0050】この構成によれば、本体ケース25は耐熱
性を有するので、刃体4の滅菌時において、刃体4を刃
体装着ケース26からわざわざ取外すことなく、刃体装
着ケース26に取付けた状態で、蒸気滅菌することがで
きる。このため、本体ケース25は蒸気の高温にも耐え
ることができる。また、耐薬品性を有するので、刃体4
の消毒時において、刃体4を刃体装着ケース26からわ
ざわざ取外すことなく、刃体装着ケース26に取付けた
状態で、消毒槽等へつけこむことができてる。このため
本体ケース25は消毒液に耐えることができる。
【0051】(b)本体ケース25の内部には切れの低
下した使用済の刃体4を収容するため刃体収容室が形成
されている請求項1に記載の替刃ケース。この構成によ
れば、使用済の刃体4は刃体収容室内に収容されるので
交換する新しい刃体4と使用済刃体4との区別が明確に
なる。
【0052】(c)前記刃体収容室には凹凸の関係で取
り替え刃を挟着する刃体挟着部35,36a,36bが
設けられている前記(b)に記載の替刃ケース。この構
成によれば、刃体4と刃体挟着部35,36a,36b
とが凹凸の関係で係合した状態で、迅速かつ安全に把手
2から刃体4を取外すことができる。この明細書におい
て、発明の構成に関わる手段及び部材は、以下のように
定義されるものとする。
【0053】(イ)本発明の剪刀は手術用剪刀のみを意
味するものではなく、その他にも例えば事務用鋏、理髪
用鋏、植木用鋏等の一般的に使用される鋏も含まれる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1の発明によ
れば、刃体と刃体挟着部とが凹凸の関係で係合した状態
で、刃体に手を触れることなく、把手に対して刃体をよ
り一層迅速かつ安全に交換できる。
【0055】請求項2の発明によれば、刃体は刃体挟着
部の有する弾性力により挟着方向に押圧されるので、挟
着位置に確実に保持できる。従って、刃体はずれること
なく安定した状態で、把手に対する刃体の交換作業を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した剪刀の正面図である。
【図2】同じく、刃体を取り外した剪刀の部分拡大平面
図である。
【図3】同じく、刃体を装着した剪刀の部分拡大平面図
である。
【図4】同じく、剪刀の拡大側面図である。
【図5】同じく、図4のX−X断面図である。
【図6】同じく、本体ケースの平面図である。
【図7】同じく、図6のY−Y断面図である。
【図8】同じく、図7のZ−Z断面図である。
【図9】同じく、本体ケースを分解して示す斜視図であ
る。
【図10】別の実施例を示す本体ケースの底面を示す斜
視図である。
【符号の説明】
2…把手、4…刃体、20…着脱機構、25…本体ケー
ス、28…支持体、29…挟着片、30a,30b…刃
体押さえ部(28,29,30a,30bとから刃体挟
着部が構成されている。)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体ケース(25)には替刃である刃体
    (4)を挟着するための刃体挟着部(28,29,30
    a,30b)を設け、刃体挟着部(28,29,30
    a,30b)には凹部または凸部を設け、刃体挟着部
    (28,29,30a,30b)は刃体(4)に対して
    凹凸の関係で着脱可能に係合することを特徴とする替刃
    ケース。
  2. 【請求項2】前記刃体挟着部(28,29,30a,3
    0b)は刃体(4)の挟着方向へ弾性を有していること
    を特徴とする請求項1に記載の替刃ケース。
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