JPH0889532A - 車椅子固定装置 - Google Patents

車椅子固定装置

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JPH0889532A
JPH0889532A JP6256232A JP25623294A JPH0889532A JP H0889532 A JPH0889532 A JP H0889532A JP 6256232 A JP6256232 A JP 6256232A JP 25623294 A JP25623294 A JP 25623294A JP H0889532 A JPH0889532 A JP H0889532A
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JP
Japan
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wheelchair
belt
vehicle
fixing device
main
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JP6256232A
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English (en)
Inventor
Megumi Fukuda
恵 福田
Ikuo Yoneda
郁夫 米田
Ichiro Hirose
一郎 廣瀬
Naoto Fujii
直人 藤井
Zenkou Itou
全孝 藺藤
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KANAGAWA PREF GOV
NSK Ltd
Kanagawa Prefecture
Original Assignee
KANAGAWA PREF GOV
NSK Ltd
Kanagawa Prefecture
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車椅子に座った状態の人が自分で車椅子を車
両に固定することができると共に、車椅子に対する汎用
性が高い良好な車椅子固定装置を提供する。 【構成】 ベルト巻取り量に応じて主ベルト6の引き出
しを阻止可能な自動ロック機構を備えたリトラクター2
と、後端部分が前記リトラクター2に巻装された主ベル
ト6の先端部分に固定されたバックル3と、該バックル
3に着脱自在に係合するタングプレート4が先端部に設
けられると共に後端部が前記主ベルト6の先端近傍に固
定された副ベルト5とを有する一対のベルト式拘束手段
1a,1bが、車椅子11の前脚部12に挿通させられ
た前記タングプレート4を前記バックル3に係合させる
ことによって前記副ベルト5を介して車椅子11を車両
に固定すべく、車両の床面に対して垂設された後壁20
に配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車椅子固定装置に関
し、特に移動する車両に人を乗せたまま車椅子を固定す
る車椅子固定装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車椅子に座った状態の人が運搬車
両に乗る場合には、車椅子を車両に固定する車椅子固定
装置が利用されている。この種の車椅子固定装置は、移
動する運搬車両に人を乗せたまま車椅子を固定するもの
であるから、その安全性は確実に保証されねばならな
い。
【0003】そこで、例えば車両の床に車椅子の各脚部
に応じた固定金具を設け、該固定金具と車椅子の各脚部
とをフック付ベルト及び長さが調節自在なラッシングベ
ルト等で連結し、その上車両の床に支持されたフレーム
等により後部車輪を押さえ込むようにして車椅子を固定
するものや、車両の床面に油圧や空気圧を利用した保持
手段を設け、該保持手段により車椅子の車輪を保持固定
するように構成されたもの等が種々提案され、実施され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来の車椅子固定装置は、固定金具や保持手段の取
付け位置及び構造の違いにより、ある限られた仕様の車
椅子しか固定することができず、固定する車椅子の種類
や大きさが限定されてしまうという問題がある。又、こ
のような車椅子固定装置は、固定金具や保持手段が車両
の床に設けられており、ベルトやフレーム等も車両の床
下に収納されていることが多いので、車椅子を固定する
際には、例えばベルトのフックを固定金具と車椅子の各
脚部に掛けたり、フレームを確実に固定したりする為の
介護人が必要となる。そこで、車椅子に座った状態の人
が自分自身で車椅子を車両に固定することは困難であっ
た。
【0005】即ち、本発明の目的は上記課題を解消する
ことに係り、車椅子に座った状態の人が自分で車椅子を
車両に固定することができると共に、車椅子に対する汎
用性が高い良好な車椅子固定装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、車
椅子を車両に固定する車椅子固定装置において、ベルト
巻取り量に応じてベルトの引き出しを阻止可能な自動ロ
ック機構を備えたベルト巻取装置と、後端部分が前記ベ
ルト巻取装置に巻装された主ベルトの先端部分に固定さ
れたバックルと、該バックルに着脱自在に係合するタン
グプレートが先端部に設けられると共に後端部が前記主
ベルトの先端近傍に固定された副ベルトとを有するベル
ト式拘束手段が、車椅子のフレームに挿通させられた前
記タングプレートを前記バックルに係合させることによ
って前記副ベルトを介して車椅子を車両に固定すべく、
車両の床面に対して垂設された壁部に少なくとも2つ配
設されていることを特徴とする車椅子固定装置により達
成することができる。
【0007】尚、好ましくは前記副ベルトのベルト幅
が、前記主ベルトのベルト幅よりも狭くされる。更に好
ましくは、前記ベルト式拘束手段が、床面に対して垂設
されると共に車両進行方向を向く壁部である後壁に配設
される。又、前記後壁に配設された少なくとも一方の前
記ベルト式拘束手段には、車両の横方向の加速度を検知
してベルトの引き出しを阻止可能な緊急ロック機構を備
えた第2のベルト巻取装置が車両側壁に付設され、該第
2のベルト巻取装置に巻装された補助ベルトの先端部分
が前記主ベルトの先端近傍に連結されている車椅子固定
装置が好ましい。
【0008】
【作用】上記構成によれば、使用しない状態では主ベル
トがベルト巻取装置により巻き取られ壁部に収納されて
いるので、車椅子移動時に車椅子固定装置が邪魔になら
ずスムーズな車椅子の移動が行える。また、車椅子固定
装置は車両の床に垂設された壁部に収納されているの
で、車椅子を壁部の前に移動すれば、車椅子に座った状
態の人も容易に主ベルトを引き出すことができる。
【0009】更に、引出した主ベルトの先端近傍に固定
された副ベルトのタングプレートを車椅子のフレームに
挿通させた後、該タングプレートをバックルに係合させ
るだけで、車椅子と主ベルトとを連結することができ
る。その後、ベルトを所定以上引出して自動ロック機構
を作動させることにより、ベルト巻取装置はベルトの引
き出しが阻止されて巻取りのみが可能となるので、車椅
子は壁部に固定される。
【0010】また、車椅子を後壁と車両側壁とで囲まれ
た角部に固定する場合、車両の横方向の加速度を検知し
てベルトの引き出しを阻止可能な緊急ロック機構を備え
た第2のベルト巻取装置を車両側壁に設け、その補助ベ
ルト先端部分を該車両側壁に近接するベルト式拘束手段
の主ベルトの先端近傍に連結することにより、車椅子の
車両横方向の移動に抗する力をさらに付与することがで
きる。
【0011】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例
を詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の第1実施
例に基づく車椅子固定装置10によって車椅子11を車
両に固定した状態を示す全体斜視図及び概略平面図であ
る。車椅子固定装置10は、図3に示すように、車両の
床面に対して垂設された壁部である後壁20に所定間隔
を以て配設された一対のベルト式拘束手段1a,1bか
らなり、車椅子11を後壁20に対して固定するように
構成されている。
【0012】一対の前記ベルト式拘束手段1a,1b
は、それぞれ図5に示すように、後壁20内に収納され
たリトラクター2と、後端部分が前記リトラクター2に
巻装された主ベルト6の先端部分に固定されたバックル
3と、該バックル3に着脱自在に係合するタングプレー
ト4が先端部に設けられると共に後端部が前記主ベルト
6の先端近傍に固定された副ベルト5とを有する。
【0013】前記リトラクター2は、ベルト巻取り量に
応じてベルトの引き出しを阻止可能な自動ロック機構を
備えた公知のベルト巻取装置であり、主ベルト6を所定
以上引出して自動ロック機構を作動させることにより、
主ベルト6の引き出しを阻止して巻取りのみを可能とす
る。前記バックル3は、タング挿入口3bより挿入され
たタングプレート4を着脱自在に係止する公知のバック
ルであり、操作ボタン3aを押し込むことにより、タン
グプレート4との係合を解除することができる。
【0014】後端部分が前記リトラクター2に巻装され
た前記主ベルト6は、リトラクター2の図示しない巻取
りバネにより、常時巻取り方向に付勢されている長尺の
ウェビングである。そして、図5に示すように、この主
ベルト6の先端部分には、その端部をバックル3の開口
係止部3cに挿通して折り返した後、縫合部6aを縫着
することによってバックル3が固定されている。
【0015】前記副ベルト5は、前記主ベルト6のベル
ト幅よりも狭いベルト幅を有すると共に所定長さを有す
る定尺のウェビングであり、その先端部には、その端部
をタングプレート4の開口係止部4aに挿通して折り返
した後、縫合部5aを縫着することによってタングプレ
ート4が固定されている。又、この副ベルト5の後端部
は、前記主ベルト6の先端部分近傍で縫合部6bにて縫
着されている。
【0016】そして、前記車椅子固定装置10を使用し
ない状態では、各々のベルト式拘束手段1a,1bにお
ける各主ベルト6が、それぞれリトラクター2によって
バックル3が後壁20のベルト挿通口20aに当接する
まで巻き取られる。そこで、後壁20内に収納されない
副ベルト5は、タングプレート4を後壁20側面及び折
り畳みシート21の底面に設けたフック7に掛止するこ
とにより所定位置に保持される。
【0017】従って、前記車椅子固定装置10は車椅子
11を所定の固定位置に移動する際にも邪魔にならず、
スムーズな車椅子11の移動が行える。また、本第1実
施例のように、車両側壁に折り畳シート21を配設すれ
ば、車椅子固定装置10を使用しない時にはこの車椅子
固定位置を通常の座席として利用することが容易とな
る。
【0018】次に、前記車椅子固定装置10の使用方法
について説明する。先ず、車椅子11に座った状態の人
は、折り畳シート21が折り畳まれている所定の固定位
置に車椅子11を移動する。即ち、図2に示すように、
車椅子11の後ろ側を後壁20に対向させ、後部車輪1
3が後壁20に当接するまで該車椅子11を後退させ
る。
【0019】次に、フック7に掛止されている何方か一
方のベルト式拘束手段1bの前記タングプレート4を掴
んで副ベルト5を手前に引き寄せることにより、主ベル
ト6をリトラクター2から引き出す。そして、例えば図
4に示すように、タングプレート4を車椅子11のフレ
ームである前脚部12の筋交い部に挿通させ、副ベルト
5を一方の前脚部12に巻き付けた後、該タングプレー
ト4をバックル3に係合させる。又、同様に他方のベル
ト式拘束手段1aについても、タングプレート4を車椅
子11のフレームである前脚部12の筋交い部に挿通さ
せ、副ベルト5を他方の前脚部12に巻き付けた後、該
タングプレート4をバックル3に係合させる。そこで、
車椅子11の左右の前脚部12と各ベルト式拘束手段1
a,1bの主ベルト6とが連結される。
【0020】この際、前記各ベルト式拘束手段1は車両
の床面に対して垂設された後壁20に所定高さを以て配
設されているので、車椅子11に座った状態の人は自分
自身で容易にタングプレート4を掴み、引き寄せること
ができる。又、この時の前記リトラクター2は自動ロッ
ク機構が非作動状態であり、主ベルト6の引出し・巻取
りが自在なので、副ベルト5を前脚部12に巻き付ける
際のベルト引回しも容易である。
【0021】更に、副ベルト5のベルト幅は主ベルト6
のベルト幅に比べて狭く形成され、タングプレート4も
小型化されているので、例えば筋交い部の小さい車椅子
のフレームにも主ベルト6の連結が容易である。勿論、
副ベルト5の引張り強度を保障する為、該副ベルト5の
厚みを厚くしても良い。そして、車椅子11の左右の前
脚部12と各ベルト式拘束手段1a,1bの主ベルト6
とをそれぞれ連結した後、各主ベルト6をリトラクター
2から所定量以上(例えば、全引出し量)引出し、リト
ラクター2の自動ロック機構を作動させると、リトラク
ター2は主ベルト6の引き出しを阻止して巻取りのみが
可能となる。
【0022】そこで、各主ベルト6の緩みを除去し、図
2に示すようにベルト中間部がそれぞれ左右の後部車輪
13に掛け渡されるようにして各主ベルト6を夫々のリ
トラクター2に巻き取らせれば、後部車輪13が後壁2
0に当接している車椅子11は、後壁20に対して移動
不可能な状態に固定される。即ち、後壁20が車椅子1
1の後方への移動を阻止すると共に、前記各ベルト式拘
束手段1a,1bが車椅子11の前方への移動を阻止す
る。更に、一対の前記ベルト式拘束手段1a,1bは、
車椅子11の左右の前脚部12に強固に連結されている
ので、該車椅子11の横方向の移動をも防止することが
できる。
【0023】従って、可撓性を有する主ベルト6及び副
ベルト5により構成された一対のベルト式拘束手段1
a,1bによって車椅子11を固定する前記車椅子固定
装置10は、主ベルト6の先端部分に設けたバックル3
と、副ベルト5のタングプレート4とを係合させるだけ
で、任意のフレームに主ベルト6を簡単に連結すること
ができ、固定される車椅子11の種類や大きさに関わら
ず、確実に車椅子11を車両に固定することができる。
【0024】そして、前記車椅子固定装置10を解放す
る際には、操作ボタン3aを押し込んでバックル3とタ
ングプレート4との係合を解除すれば、各主ベルト6が
リトラクター2の巻取り力により後壁20内にそれぞれ
自動的に収納されるので、使用者は各タングプレート4
を各々のフック7に掛止すれば良い。尚、上記第1実施
例においては、各ベルト式拘束手段1a,1bが床面に
対して垂設されると共に車両進行方向を向く後壁20に
配設されているが、本発明の壁部はこれ限定されるもの
ではなく、車両側壁に車椅子を固定することも可能であ
る。
【0025】図6及び図7は、本発明の第2実施例に基
づく車椅子固定装置30の全体斜視図、及び車椅子11
を車両に固定した状態を示す概略平面図である。尚、上
記第1実施例と同様の構成要素については、同符号を付
して詳細な説明を省略する。前記車椅子固定装置30
は、図6に示すように、上記第1実施例の車椅子固定装
置10における車両側壁側のベルト式拘束手段1aに代
えて、ベルト式拘束手段15を配設したものである。
【0026】ベルト式拘束手段15は、図8に示すよう
に、後壁20内に収納されたリトラクター2と、車両側
壁に固定された折り畳シート21内に収納された第2の
ベルト巻取装置であるリトラクター17と、後端部分が
前記リトラクター2に巻装された主ベルト6の先端部分
に固定されたバックル3と、該バックル3に着脱自在に
係合するタングプレート4が先端部に設けられると共に
後端部が前記主ベルト6の先端近傍に固定された副ベル
ト5と、後端部分が前記リトラクター17に巻装される
と共に先端部分が前記主ベルト6の先端近傍に固定(縫
合部16aで主ベルト6とともに縫着)された補助ベル
ト16とを有する。
【0027】前記リトラクター17は、車両の横方向の
加速度を検知してベルトの引き出しを阻止可能な緊急ロ
ック機構を備えた公知のベルト巻取装置であり、補助ベ
ルト16を常時巻取り方向に付勢し、該補助ベルト16
の不用意な延び出しを阻止する。前記補助ベルト16
は、前記主ベルト6よりも短い所定長さを有する長尺の
ウェビングであり、先端部分は前記主ベルト6の先端部
分近傍の縫合部6aに強固に縫着されている。
【0028】そして、前記車椅子固定装置30を使用し
ない状態では、各々のベルト式拘束手段15,1bにお
ける各主ベルト6がそれぞれリトラクター2によって巻
き取られると共に、前記補助ベルト16がリトラクター
17によって巻き取られる。次に、前記車椅子固定装置
30の使用方法について説明する。先ず、車椅子11に
座った状態の人は、折り畳シート21が折り畳まれてい
る車両側壁と後壁20とで囲まれた角部である所定の固
定位置に車椅子11を移動する。
【0029】そして、各々のベルト式拘束手段15,1
bにおける各副ベルト5を左右の前脚部12にそれぞれ
巻き付けた後、各タングプレート4をバックル3に係合
させ、車椅子11の左右の前脚部12と各ベルト式拘束
手段15,1bの主ベルト6とを連結する。この際、前
記リトラクター2は自動ロック機構が非作動状態であ
り、主ベルト6の引出し・巻取りが自在である。又、前
記リトラクター17も補助ベルト16の引出し・巻取り
が自在である。そこで、前記副ベルト5を前脚部12に
巻き付ける際のベルト引回しも容易である。
【0030】そして、車椅子11の左右の前脚部12と
各ベルト式拘束手段15,1bの主ベルト6とをそれぞ
れ連結した後、各主ベルト6をリトラクター2から所定
量以上(例えば、全引出し量)引出し、リトラクター2
の自動ロック機構を作動させると、リトラクター2は主
ベルト6の引き出しを阻止して巻取りのみが可能とな
る。
【0031】そこで、各主ベルト6の緩みを除去し、図
7に示すようにベルト中間部がそれぞれ左右の後部車輪
13に掛け渡されるようにして各主ベルト6を夫々のリ
トラクター2に巻き取らせれば、後部車輪13が後壁2
0に当接している車椅子11は、後壁20に対して移動
不可能な状態に固定される。更に、補助ベルト16は、
リトラクター17の巻取り力により緊張状態に保持され
る。
【0032】従って、前記第1実施例の車椅子固定装置
10と同様に、本第2実施例の車椅子固定装置30も、
車椅子11に座った状態の人が自分自身で容易に車椅子
11を固定することができると共に、固定される車椅子
11の種類や大きさに関わらず、確実に車椅子11を車
両に固定することができる。更に、車椅子11が横方向
へ移動しようとすると、車両横方向の加速度を検知して
ベルトの引き出しを阻止する前記リトラクター17が補
助ベルト16の伸び出しを阻止するので、該補助ベルト
16が連結されたベルト式拘束手段15の主ベルト6に
は、該補助ベルト16により車椅子11の車両左方向
(図7中、下方向)の移動に抗する力がさらに付与され
る。尚、車椅子11の車両右方向(図7中、上方向)の
移動は、車両側壁に固定された前記折り畳シート21に
より防止することができる。従って、本第2実施例の車
椅子固定装置30は、折り畳シート21が折り畳まれて
いる車両側壁と後壁20とで囲まれた角部に車椅子11
を固定する際に特に有効である。
【0033】尚、上記各実施例におけるベルト巻取装
置、バックル及びタングプレート等は、上記各実施例の
構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能であ
ることは勿論である。また、上記の如きベルト式拘束手
段に加え、車椅子に座っている人間用のシートベルト装
置を壁部に配設することもできる。
【0034】
【発明の効果】即ち、本発明の車椅子固定装置において
は、使用しない状態では主ベルトがベルト巻取装置によ
り巻き取られ壁部に収納されているので、車椅子移動時
に車椅子固定装置が邪魔にならずスムーズな車椅子の移
動が行える。また、車椅子固定装置は車両の床に垂設さ
れた壁部に収納されているので、車椅子を壁部の前に移
動すれば、車椅子に座った状態の人も容易に主ベルトを
引き出すことができる。
【0035】更に、引出した主ベルトの先端近傍に固定
された副ベルトのタングプレートを車椅子のフレームに
挿通させた後、該タングプレートをバックルに係合させ
るだけで、車椅子と主ベルトとを連結することができ
る。その後、ベルトを所定以上引出して自動ロック機構
を作動させることにより、ベルト巻取装置はベルトの引
き出しが阻止されて巻取りのみが可能となるので、車椅
子は壁部に固定される。
【0036】従って、車椅子に座った状態の人が自分で
車椅子を車両に固定することができると共に、車椅子に
対する汎用性が高い良好な車椅子固定装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に基づく車椅子固定装置に
よって車椅子を車両に固定した状態を示す全体斜視図で
ある。
【図2】図1に示した車椅子固定装置の概略平面図であ
る。
【図3】図1に示した車椅子固定装置の主ベルト引出し
状態を示す全体斜視図である。
【図4】図1に示した副ベルトのフレーム巻き付け状態
を示す要部拡大図である。
【図5】(a) は図1に示した車椅子固定装置の平面図、
(b) はその正面図である。
【図6】本発明の第2実施例に基づく車椅子固定装置の
主ベルト引出し状態を示す全体斜視図である。
【図7】図6に示した車椅子固定装置の車椅子固定状態
を示す概略平面図である。
【図8】(a) は図6に示した車椅子固定装置の平面図、
(b) はその正面図である。
【符号の説明】
1a ベルト式拘束手段 1b ベルト式拘束手段 2 リトラクター 3 バックル 4 タングプレート 5 副ベルト 6 主ベルト 7 フック 10 車椅子固定装置 11 車椅子 20 後壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 一郎 東京都新宿区戸山3丁目17番3号 東京都 補装具研究所内 (72)発明者 藤井 直人 神奈川県厚木市七沢516番地 神奈川県総 合リハビリテーション事業団内 (72)発明者 藺藤 全孝 神奈川県厚木市七沢516番地 神奈川県総 合リハビリテーション事業団内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車椅子を車両に固定する車椅子固定装置
    において、ベルト巻取り量に応じてベルトの引き出しを
    阻止可能な自動ロック機構を備えたベルト巻取装置と、
    後端部分が前記ベルト巻取装置に巻装された主ベルトの
    先端部分に固定されたバックルと、該バックルに着脱自
    在に係合するタングプレートが先端部に設けられると共
    に後端部が前記主ベルトの先端近傍に固定された副ベル
    トとを有するベルト式拘束手段が、車椅子のフレームに
    挿通させられた前記タングプレートを前記バックルに係
    合させることによって前記副ベルトを介して車椅子を車
    両に固定すべく、車両の床面に対して垂設された壁部に
    少なくとも2つ配設されていることを特徴とする車椅子
    固定装置。
JP6256232A 1994-09-26 1994-09-26 車椅子固定装置 Pending JPH0889532A (ja)

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Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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