JPH08886B2 - 接着性オルガノポリシロキサン組成物およびその硬化方法ならびにその硬化物 - Google Patents

接着性オルガノポリシロキサン組成物およびその硬化方法ならびにその硬化物

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JPH08886B2 JP12716890A JP12716890A JPH08886B2 JP H08886 B2 JPH08886 B2 JP H08886B2 JP 12716890 A JP12716890 A JP 12716890A JP 12716890 A JP12716890 A JP 12716890A JP H08886 B2 JPH08886 B2 JP H08886B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は接着性オルガノポリシロキサン組成物、特に
は超高周波加熱方式で硬化、接着させることができるこ
とから、建築用断熱複層ガラス、機械、化学装置等のの
ぞき窓に用いる安全合わせガラスなどに有用とされる接
着性オルガノポリシロキサン組成物およびその硬化方法
ならびにその硬化物に関するものである。
[従来の技術] けい素原子に結合したビニル基を有するオルガノポリ
シロキサンを主剤とした付加硬化型の接着剤組成物は従
来公知であり、これについてはさらに接着性を改善する
目的で、各種の接着付与剤を併用することも提案されて
いる(特公昭53−13508号、特公昭53−21026号、特公昭
59−5219号公報参照)。
[発明が解決しようとする課題] しかし、一般に付加硬化型の接着性組成物は加熱によ
って硬化するものであるために、被着体が熱容量の大き
いものである場合には、接着剤組成物の加熱よりも被着
体の加熱に多大のエネルギーが必要とされるし、接着界
面の温度上昇が不充分であるときには接着性が低下する
という不利がある。
[課題を解決するための手段] 本発明はこのような不利を解決した接着性オルガノポ
リシロキサン組成物およびその硬化方法ならびにその硬
化物に関するもので、これは(A)1分子中に少なくと
も2個のアルケニル基を有し、25℃における粘度が100
〜200,000cSであるオルガノポリシロキサン100重量部、
(B)1分子中にけい素原子に結合した水素原子を2個
以上有し、前記オルガノポリシロキサンのアルケニル基
1個当り該水素原子を0.6〜6.0個供給する量のオルガノ
ハイドロジエンポリシロキサン、(C)白金または白金
化合物系触媒の触媒量、(D)1分子中にけい素原子に
結合した水素原子を1個以上有し、かつけい素原子に直
接結合したアルコキシ基および/または炭素原子を介し
てけい素原子に結合しているオキシラン基を有する有機
けい素化合物0.5〜20重量部、(E)一般式(Fe2O)
(Fe2O3(ここにx,yはそれぞれ正数であり、0.5≦
x≦1、0≦y≦0.5でx+y=1)で示される酸化鉄
粉末または一般式MO・Fe2O3(ここにMはMn,Fe,Cu,Ni,M
g,Co,Znから選択される2価の金属原子)で示されるフ
ェライト粉末10〜200重量部、とからなることを特徴と
するものである。
すなわち、本発明者らは高周波加熱方式(Ultra High
Frequency加熱、以下LHF加熱と略記する)により接着
硬化する接着性オルガノポリシロキサン組成物を開発す
べく種々検討した結果、従来公知の付加硬化型オルガノ
ポリシロキサン組成物に酸化鉄粉末、フェライト粉末を
添加すればこのもののマイクロ波吸収性が改良されるの
でこの組成物がUHF加熱で接着硬化するようになるとい
うことを見出し、ここに使用される酸化鉄粉末、フェラ
イト粉末の種類、添加量と接着性、硬化性の関係につい
ての研究を進めて本発明を完成させた。
以下のこれをさらに詳述する。
[作用] 本発明は酸化鉄粉末、フェライト粉末を添加すること
によってUHF加熱により、接着硬化する接着性オルガノ
ポリシロキサン組成物およびその硬化方法ならびにその
硬化物に関するものである。
本発明の組成物を構成する(A)成分としてのオルガ
ノポリシロキサンは1分子中に少なくとも2個のアルケ
ニル基を有しているとともに、25℃における粘度が100
〜200,000cSの範囲にあるものである。この場合、アル
ケニル基としては、ビニル基、アリル基、メタリル基、
ヘキセニル基等の低級アルケニル基を挙げることがで
き、またアルケニル基以外の有機基として、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、3,3,
3−トリフロロプロピル基等の置換アルキル基、フェニ
ル基等のアリール基等の炭素数1〜10、好ましくは炭素
数1〜8の、非置換または置換の1価の炭化水素基を含
んでいてよい。
この様なオルガノポリシロキサンとしては、具体的に
は下記のものを例示することができる。
(上記式中、pは2または3、s,u及びwは正の整数、
t,v及びxは0または正の整数を表す。) 上述したオルガノポリシロキサンは、単独または2種
以上の混合物であってもよく、またその構造は直鎖状の
ジオルガノポリシロキサンであることが好ましいが、こ
れは一部が分岐した構造であってもよい。
本発明の組成物を構成する(B)成分としてのオルガ
ノハイドロジエンポリシロキサンは前記した(A)成分
としてのアルケニル基含有オルガノポリシロキサンの架
橋剤として作用するものであり、けい素原子に結合した
水素原子を1分子中に2個以上有するものが使用され
る。このオルガノハイドロジエンポリシロキサンは、直
鎖状、分岐状、環状の何れの構造であってもよいし、ま
たこれらの混合物であってもよく、これらのオルガノハ
イドロジエンポリシロキサンは重合度が300以下である
ことが好ましいが、具体的には、下記に示すものを例示
することができる。
(上記式中、b,c,d,e,f,g,iは0または正の整数を表
し、hは2以上の整数を表す。) (上記式中、R4は水素原子、メチル基、プロピル基また
はトリメチルシロキシ基を表す。) この(B)成分としてのオルガノハイドロジエンポリ
シロキサンは、前記した(A)成分としてのオルガノポ
リシロキサンに含まれるアルケニル基1個当り、けい素
原子に結合した水素原子を0.6〜6.0個供給するのに十分
な量、好ましくは≡Si−H基とアルケニル基とのモル比
が1.2〜4.0となるような割合で使用される。
また、本発明の組成物を構成する(C)成分との白金
または白金化合物系触媒は付加反応用触媒であり、硬化
促進剤として作用する。かかる触媒としては、これに限
定されるものではないが、例えば白金黒、アルミナ、シ
リカなどの担体に固体白金を担持させたもの、塩化白金
酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸とオレフィ
ンとの錯体、白金とビニルシロキサンとの錯体等を例示
することができる。
これらの触媒の使用にあたっては、それが固体触媒で
あるときには、分散性をよくするために細かく砕いた
り、その担体を粒径が小さく且つ比表面積が大きいもの
とすることが好ましい。また塩化白金酸或いは塩化白金
酸とオレフィンとの錯体については、これらをアルコー
ル、ケトン、エーテル若しくは炭化水素系などの溶剤に
溶解して使用することが望ましい。
これら触媒の使用量は、所謂触媒量で所望の硬化速度
を得ることができるが、経済的見地或いは良好な硬化物
を得るためには、次のような割合で使用することが好適
である。即ち、塩化白金酸のようにシロキサン成分と相
溶するものについては、前記(A)および(B)成分の
オルガノポリシロキサンの合計量に対して0.1〜100ppm
(白金換算)、または白金黒等の固体触媒については、
20〜500ppm(白金換算)の範囲とするのがよい。
つぎに本発明の組成物を構成する(D)成分としての
有機けい素化合物は接着付与剤として作動するものであ
るが、このものはけい素原子に結合した水素原子を1分
子中に1個以上有し、かつけい素原子に直接結合したア
ルコキシ基および/または炭素原子を介してけい素原子
に結合したオキシラン基を有するものとされる。この有
機けい素化合物自体は公知のものであり、これについて
はアルキシシロキシ基を有するもの(特公昭53−21026
号公報参照)、エポキシ含有炭化水素基を有するもの
(特公昭53−13508号公報参照)、アルコキシシロキシ
基とエポキシ含有炭化水素基を有するもの(特公昭59−
5219号公報参照)などが好適に使用される。この有機け
い素化合物としては下記のものが例示されるが、これら
はその用途に応じて適宜重合度などを増大して使用する
こともできる。
この有機けい素化合物は上記した成分(A)としての
オルガノポリシロキサン100重量部に対し、0.5重量部末
満では自己接着力が乏しくなり、20重量部より多い量と
するとこの組成物の物性が損なわれるし、経済的にも不
利となるので、0.5〜20重量部の範囲で使用することが
必要とされるが、この好ましい範囲は1〜10重量部とさ
れる。
また、本発明の組成物を構成する(E)成分としての
酸化鉄粉末またはフェライト粉末はこの組成物のマイク
ロ波吸収性を改良してこれをUHF加熱用とするために添
加するものである。このものは一般組成式(Fe2O)
(Fe2O3で示され、ここでx,yはそれぞれ正数であ
り、x+y=1で0.5<x≦1、0≦y<0.5とされる酸
化鉄粉末、または一般組成式MO・Fe2O3で示され、MがM
n,Fe,Cu,Ni,Mg,Co,Znから選択される1種または2種以
上の2価の金属原子であるフェライト粉末とされる。し
かし、この酸化鉄粉末については一般に赤ベンガラと呼
ばれているFe2O3はマイクロ波吸収発熱効果が劣るの
で、これはFeO分でx値が0.5以上のものとすべきであ
る。またフェライトとしては例えば(MnO)0.5(ZnO)
0.5Fe2O3,(NiO)0.5(ZnO)0.5Fe2O3,(MgO)0.5(Mn
O)0.5Fe2O3,(MnO)0.5(FeO)0.5Fe2O3,(MnO)0.32
(ZnO)0.14,(FeO)0.04(Fe2O30.5などが例示され
るが、この酸化鉄粉末、フェライト粉末は粒子径が0.01
〜15μmの範囲のもの、好ましくは0.1〜5μmのもの
とすればよい。なお、この酸化鉄粉末、フェライト粉末
の配合量は前記した(A)成分としてのオルガノポリシ
ロキサン100重量部に対して10重量部未満ではマイクロ
波の吸収性が低くなり、200重量部より多くすると物理
的性質が低下するので、10〜200重量部の範囲とする必
要があるが、この好ましい範囲は30〜150重量部とされ
る。
本発明の接着性オルガノポリシロキサン組成物は前記
した(A)〜(E)成分の所定量を均一に混合すること
によって得ることができるが、これにはその用途に応じ
て充填剤、その他の配合剤を添加してもよい。
例えば、充填剤としては、付加型シリコーンゴム組成
物について通常使用されているものは全て使用すること
ができ、具体的にはヒュームドシリカ、沈降性シリカ、
疎水化処理したシリカ、カーボンブラック、二酸化チタ
ン、酸化第二鉄、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、石英粉
末、けいそう土、けい酸カルシウム、タルク、ベントナ
イト、アスベスト、ガラス繊維、有機繊維等が単独或い
は2種以上の組合せで使用される。かかる充填剤の配合
量は、本発明の目的を損なわないかぎり任意であるが、
一般的には成分(A)のオルガノポリシロキサン100重
量部当り600重量部以下とされる。またこれらの内でも
ヒュームドシリカは25重量部以下とすることが好まし
く、アルミナ等の場合には300〜500重量部の範囲が好適
であり、充填剤の吸油量、表面積、比重等に応じて好適
な添加量は異なる。
また硬化物の強度を補強するためには、特公昭38−26
771号、特公昭45−9476号等に開示されているSiO2
位、CH2=CH(R′)−SiO0.5単位及びR′−SiO
0.5単位(R′は不飽和脂肪族基を含まない1価の炭化
水素基)を含む樹脂構造のオルガノポリシロキサンを添
加することもできるし、更に組成物の硬化速度を制御す
る目的で、特公昭48−10947号に開示されているCH2=CH
R″SiO単位(R″は上記R′と同じ)を含むオルガノポ
リシロキサン、米国特許第3,445,420号明細書に開示さ
れたアセチレン化合物、及び米国特許第3,532,649号明
細書に開示された重金属のイオン性化合物等を配合する
ことができ、また硬化物の耐熱衝撃性、可撓性等を向上
させるために無官能のオルガノシロキサンを配合するこ
ともできる。
なお、これにはさらに酸化セリウムなどの耐熱向上
剤、カーボン、酸化チタン、ベンゾトリアゾール、炭酸
亜鉛、炭酸マンガンなどの難燃性付与剤、ビニル基含有
シロキサン、アセチレン系化合物などの付加反応制御
剤、発泡剤等も適宜配合することができる。
このようにして作られた本発明の接着性オルガノポリ
シロキサン組成物は(E)成分としての酸化鉄粉末また
はフェライト粉末が配合されているので、これに超高周
波(通常UHFと称される)と呼ばれる周波数領域のマイ
クロ波を照射するとこのマイクロ波をよく吸収して発熱
するので被着体が熱容量の大きいものである場合でも容
易にこの組成物が接着硬化し、これは被着体が熱伝導性
の低いガラスやエンジニヤリングプラスチックスなどで
ある場合にも使用することができるという有利性があ
る。
なお、このUHF加熱に当っては一般公知のUHF加硫機を
用いればよく、通常は本発明の接着性オルガノポリシロ
キサン組成物を被着体に塗布あるいはシールしたのち、
この種の加熱装置に割り当てられている2,450±50MHzま
たは915±25MHzの高周波発振器を備えたUHF加熱部に送
入してこれに高周波を照射すればよく、これによればこ
の組成物が150℃前後にまで均一に加熱されるので、こ
の硬化が均一に進み、接着面も均一に温度が上昇するた
めに硬化時の内部応力歪が減少し、接着の安定性が増加
するが、このものはさらに硬化物の物性と接着性を安定
させるために後加熱してもよい。
[実施例] つぎに本発明の実施例、比較例をあげるが、例中の部
は重量部を、粘度は25℃での測定値を示したものであ
る。
実施例1 平均組成式が で示され、粘度が100,000cSである、分子鎖両末端がト
リビニリシリル基で封鎖されているジメチルポリシロキ
サン100部に、塩化白金酸のオクタノール溶液(白金含
有量2重量%)0.1部、制御剤としての3−メチル−3
−ヒドロキシ−1−ブチン0.01部、重質シリカ50部およ
び四三酸化鉄Fe3O4(Fe(II)Fe2 (III)O4)粉末50部を添
加し、均一に混合したのち、これに平均組成式が で示されるオルガノハイドロジエンポリシロキサン2.5
部と式 で示される接着付与剤としての有機けい素化合物3.0部
を加え均一に混練りして接着性組成物−Iを調製した。
ついで、この組成物−Iを用いて第1図に示したよう
なガラスの接着サンプルを作り、これを周波数2,450±5
0MHzのマイクロ波を発信する50cmのUHF発射装置に入
れ、15分間高周波を照射させたところ、硬化したシリコ
ーンゴムが得られ、このものの剪断接着力を測定したと
ころ、後記する第1表に示したとおりの結果が得られ
た。
実施例2 実施例1における四三酸化鉄粉末50部の代わりに、平
均組成式(MnO)(ZnO)(FeO)・Fe2O3(但しl
+m+n=1)で示されるフェライト粉末・フェロトッ
プBSF400[戸田工業(株)製商品名]50部を用いたほか
は実施例1と同様に処理して接着性組成物−IIを調製
し、これを実施例1と同様に処理してその剪断接着力を
測定したところ、後記する第1表に示したとおりの結果
が得られた。
比較例 実施例1における四三酸化鉄粉末50部を添加しなかっ
たほかは実施例1と同様に処理して比較組成物−Aを調
製し、これを用いて実施例1と同じ方法でUHF照射した
が、このものは硬化しなかったので、120℃に15分,60分
間加熱して硬化させ、このものの剪断接着力を測定した
ところ、第1表に示したとおりの結果が得られた。
実施例3 分子鎖両末端がジメチルビニルシリル基で封鎖され
た、粘度が10,500cSのジメチルポリシロキサン100部
に、塩化白金酸のオクタノール溶液(白金含有量2重量
%)0.15部、制御剤としての3−メチル−3−ヒドロキ
シ−1−ブチン0.02部、ヘキサメチルジシラザンで表面
を疏水化した比表面積が200m2/gのフュームドシリカ15
部、および式式MnO・ZnO・Fe2O3で示されるフェライト
粉末・フェロトップBSF400(前出)50部を加えて均一に
混合したものに、さらに平均組成式 で示されるメチルハイドロジエンポリシロキサン1.3部
と式 で示される接着付与剤としての有機けい素化合物3.0部
を添加し、均一に混合して接着性組成物−IIIを調製し
た。
ついで、この組成物−IIIについて実施例1と同様のU
HFを10分間照射して硬化させると共に、これを従来公知
の乾燥器中で120℃に加熱して硬化させ、得られた硬化
物の物性をしらべたところ、第2表に示したとおりの結
果が得られた。
また、この組成物−IIIについてはこれを用いてJIS A
−5758に準じて第2図に示したガラスのH型ブロック接
着サンプルをテフロンスペーサによって作製し、これに
UHFを15分間照射して硬化させたものの物性をしらべた
ところ、このものは第2表に並記したとおりの結果を示
した。
[発明の効果] 本発明は熱接着性オルガノポリシロキサン組成物に関
するもので、これは前記したように(A)アルケニル基
含有オルガノポリシロキサン、(B)オルガノハイドロ
ジエンポリシロキサン、(C)白金系触媒、(D)接着
性付与剤としての有機けい素化合物、(E)酸化鉄粉
末、またはフェライト粉末とからなるものであるが、こ
の組成物は公知の付加硬化型の接着性組成物に(E)成
分として酸化鉄粉末またはフェライト粉末を添加したも
のであるので、これはマイクロ波吸収性が改良されたも
のとなり、したがって超高周波加熱(UHF加熱)したと
きに加熱されて接着硬化するようになるので、被着体が
熱容量の大きいものであるとき、あるいは被着体が熱伝
導性のわるいガラスやエンジニヤリングプラスチックで
作られたものであるときにも容易に接着硬化させること
ができるという有利性が与えられ、したがってこのもの
は具体的には積層ガラスの周辺シール接着、例えば建築
用断熱複層ガラス、あるいは機械、化学装置などののぞ
き窓に用いられる安全合わせガラス(ガラス−ポリカー
ボネート、ガラス−ポリアクリレート)などの接着用と
して特に有用とされるという工業的有利性をもつものに
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で使用されたガラスの接着サンプルの
斜視図、第2図は実施例3で使用されたガラスのH型ブ
ロック接着サンプルの斜視図を示したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 183/07 JGH

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)1分子中に少なくとも2個のアルケ
    ニル基を有し、25℃における粘度が100〜200,000cSであ
    るオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)1分子中にけい素原子に結合した水素原子を2個
    以上有し、前記オルガノポリシロキサンのアルケニル基
    1個当り該水素原子を0.6〜6.0個供給する量のオルガノ
    ハイドロジエンポリシロキサン、 (C)白金または白金化合物系触媒 触媒量 (D)1分子中にけい素原子に結合した水素原子を1個
    以上有し、かつけい素原子に直接結合したアルコキシ基
    および/または炭素原子を介してけい素原子に結合して
    いるオキシラン基を有する有機けい素化合物 0.5〜20重
    量部、 (E)一般式(Fe2O)(Fe2O3(ここにx,yはそれ
    ぞれ正数であり、0.5≦x≦1、0≦y≦0.5でx+y=
    1)で示される酸化鉄粉末または一般式MO・Fe2O3(こ
    こにMはMn,Fe,Cu,Ni,Mg,Co,Znから選択される2価の金
    属原子)で示されるフェライト粉末 10〜200重量部、 とからなることを特徴とする接着性オルガノポリシロキ
    サン組成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の組成物に900〜5,000メガ
    ヘルツのマイクロ波を照射して硬化させることを特徴と
    する接着性オルガノポリシロキサンの硬化方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の組成物を硬化してなる硬
    化物。
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