JPH0888062A - コネクタおよび基板実装方法 - Google Patents

コネクタおよび基板実装方法

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JPH0888062A
JPH0888062A JP6246833A JP24683394A JPH0888062A JP H0888062 A JPH0888062 A JP H0888062A JP 6246833 A JP6246833 A JP 6246833A JP 24683394 A JP24683394 A JP 24683394A JP H0888062 A JPH0888062 A JP H0888062A
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JP
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board
connector
substrate
connecting means
wiring
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JP6246833A
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English (en)
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Noboru Tanabe
昇 田邊
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/325Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by abutting or pinching, i.e. without alloying process; mechanical auxiliary parts therefor
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/36Assembling printed circuits with other printed circuits
    • H05K3/368Assembling printed circuits with other printed circuits parallel to each other

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Combinations Of Printed Boards (AREA)
  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 少ない面積、低価格で、あまり高精度な加工
精度を要求とせず、特性インピーダンスが良く制御され
た、極めて多くの基板間スタッキング接続を可能とする
コネクタを提供する。 【構成】 ほぼ平坦かつ互いにほぼ平行な上端面および
下端面を有するゴム状の弾性体と、両端部が前記弾性体
の上端面および下端面に接続された基板部4、該基板部
の両端部上に二次元的に配列された複数の端子10、お
よび該基板部の一方の端部に配設された端子10に対応
する他方の端部に配設された端子10とを夫々接続する
複数の配線12を有するフレキシブル基板部4とを具備
してなるコネクタ2。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子回路の基板間のス
タッキング接続に用いられるコネクタおよびこのコネク
タを用いた基板実装方法、特に超並列計算機などの大規
模なシステムを電子回路基板によって実装する際の基板
実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)電子回路の基板間のスタッキング接続に用いられ
る従来のコネクタとしては、表面実装型の2ピース型コ
ネクタが代表的である。
【0003】このタイプのコネクタは全般的に特性イン
ピーダンスの制御が難しく、あまり高い周波数の信号を
通すと、コネクタによる反射が悪影響を及ぼすという問
題があった。また、表面実装型の2ピース型コネクタは
ハンダにより基板に固定されるため、1個のコネクタで
は芯数が足りないので、複数のコネクタを用いる場合
は、コネクタが許容する厳しい公差内にハンダ付けの相
対位置精度を上げなければならない。特に、1mm以下
の端子ピッチを有するような高密度のコネクタを用いる
場合は、コネクタが許容するズレを極めて小さくしかと
れず、ハンダ溶融時のコネクタの自然移動などの大きさ
を吸収できないために、複数のコネクタを一度に合体さ
せることができなかったり、合体できても挿入に大きな
力を要するために余り多くのコネクタの同時合体ができ
なかったり、あるいはハンダ接続部にかかる応力が大き
いためにハンダ接続部が破断したり、コネクタの変形に
よる接触不良が起こったりするという問題点があった。
【0004】このような問題点の解決のために、フロー
ティング構造の接点保持部が設けられたコネクタや、圧
着型のコネクタがある。圧着型のコネクタには、バネ状
の上下可動構造を持つ端子をプラスティックケース中に
埋め込んだコネクタ、導電性ゴムと絶縁性ゴムを積層し
たコネクタ、ゴムにカーボンや金属の繊維を貫通させた
コネクタや、ゴムにフレキシブル基板や導線を巻き付け
たコネクタがある。
【0005】フローティング構造の接点保持部を有する
コネクタは、構造が複雑なためにやや大きくなったり、
最大芯数が少なくなったり、コストが高くなったりす
る。また、フローティング部の変形も行わなければなら
ないので挿入力は大きく、あまり多くのコネクタを同時
に合体させることは困難である。
【0006】バネ状の上下可動構造を持つ端子をプラス
ティックケース中に埋め込んだコネクタは、基板の微妙
な凹凸を端子が吸収するので、ハンダ付けの要らない基
板のスタッキング接続が可能であるが、バネ状の上下可
動構造を持つ端子は構造上あまり安価には実現できな
い。
【0007】導電性ゴムと絶縁性ゴムを積層したコネク
タは、配線の導体抵抗が大きく、あまり大きな電流を流
すことができない。またこのタイプのコネクタは端子を
一次元状(例えば直線状)にしか配置できないのであま
り多くの芯数が得られない。
【0008】ゴムにカーボンや金属の繊維を貫通させた
コネクタは、全般的に高価であり、カーボン繊維では配
線の導体抵抗が大きく、金属の繊維を貫通させた場合は
とりわけ高価である。また、これらのタイプのゴムコネ
クタにおいて厚みが大きい場合は、導体繊維の直線性を
維持するのが困難になるので、配線ピッチを細かくでき
ない。
【0009】ゴムにフレキシブル基板や導線を巻き付け
た従来のコネクタは、断面がD字型のゴムもしくはスポ
ンジに細かいピッチの平行配線が巻き付けてあるだけで
あるので、他の方式のコネクタに比べて安価であるが、
互いに平行な基板間の間隔が大きくなると位置ズレの問
題が生じるために、基板の端子ピッチをあまり細かくで
きない。また、このタイプのコネクタは端子を一次元状
にしか配置できないので、あまり多くの芯数が得られな
い。
【0010】また、従来の圧着型のコネクタを用いた多
数枚の基板のスタッキング接続においては、平行基板間
の距離の圧縮のために貫通するネジを用いていたが、多
くのコネクタや基板を一度に圧縮しなければならないた
めに大変な大きな力が必要であり、かつ基板の積み重ね
枚数が多くなるほど圧力のムラが生じる危険性がある。
また、この圧縮法では積み重ねる基板の枚数を後から拡
張する場合に拡張性が悪く、貫通するネジの長さを越え
るような枚数の積み重ねは不可能である。
【0011】さらに、電源の供給は別経路で行わなけれ
ばならないので、このための配線が困難であり、圧縮型
のコネクタの信号ラインから電源を供給することによっ
て、信号のために使用できる芯数を圧迫したり、あまり
大きな電流を流せないために積み重ねる基板の枚数をあ
まり多くできなかった。
【0012】(2)一方、従来の複数の電子回路基板に
よって構成されるシステムにおける電子回路基板の一般
的な実装方式は、バックプレイン(マザーボード)を用
いる方法が広く用いられている。
【0013】しかし、この実装方法は基板から出せる配
線の本数が基板の1辺に搭載できるコネクタの数によっ
て制約されるために、1枚の基板上に多数の要素プロセ
ッサを搭載する三次元トーラスなどの結合トポロジーを
持った超並列計算機などの実装の際には、十分な本数の
基板間配線を要素プロセッサ間通信リンクのために確保
することができず、高性能なプロセッサ間通信能力を持
った超並列計算機を実現することが困難であった。
【0014】そこで、1つまたは少数の要素プロセッサ
を搭載した小型の基板の周辺部に、水平方向および垂直
方向の基板間接続のためのコネクタを搭載し、要素プロ
セッサあたりの基板周辺部の長さを増大することによ
り、要素プロセッサあたりの基板間配線数を増加させう
る三次元実装方式が提案されている。
【0015】しかしながら、この方式は単純な三次元ト
ーラスの実装には適しているが、基板あたりの要素プロ
セッサ数が少なくなるものであるので、同一基板内の接
続がコネクタのピンネックを受けないということに起因
する実装におけるローカリティを有効に活用できない。
より大きな基板内により多くの要素プロセッサ間を実装
すればクロスバー結合のように、トーラスよりも密な結
合トポロジーを採用することもできるが、その場合は要
素プロセッサあたりの基板周辺の長さが減少し、特に基
板に搭載される要素プロセッサ数に比例する垂直方向通
信リンクのための垂直方向基板間配線数を確保すること
が困難であった。
【0016】また、基板を三次元的に配列し、多数の接
続手段を用いて大量の基板間接続を実現する際には、上
記三次元実装方式では複雑な方向に絡み合う実装誤差が
十分に吸収されにくく、柔軟性を有する接続手段を用い
ても結合部に応力が残ったり、結合時に大きな力を必要
としたりするという問題点があった。接続手段の柔軟性
が不足した場合は振動を与えたり、長期間放置すると、
場合によっては残留応力にコネクタが耐えきれなくなっ
て、接触不良の原因となっていた。
【0017】そのため、接続手段の柔軟性を十分なもの
にするために接続手段1つあたりの配線本数を少なくし
なければならなかったり、EMI対策などのために十分
なグランド層を使用できなかったりする原因となってい
た。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
(1)以上のように従来のコネクタは、特性インピーダ
ンスの制御が難しい、コネクタ自身の精度やハンダ付け
の精度を十分にあげなければならない、基板間配線総数
を多くできない、コストが高い、導電抵抗が高い、とい
った何らかの問題点を抱えていた。
【0019】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであり、少ない面積、低価格で、あまり高精度な加工
精度を要求とせず、特性インピーダンスが良く制御され
た、極めて多くの基板間スタッキング接続を可能とする
コネクタを提供することを目的とする。
【0020】また、本発明は、少ない力での安定した接
続維持と、基板間接続と電源供給の基板積み重ね方向へ
の拡張性の増加を可能とする基板実装方法を提供するこ
とを目的とする。
【0021】(2)一方、前述したように従来の基板実
装方法では、三次元トーラスを基本としローカルにはク
ロスバー網などにより強化された結合トポロジーを持つ
十分大きな通信バンド幅と接続の安定性を確保した超並
列計算機などを実装することが困難であった。
【0022】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであり、水平方向や垂直方向の基板枚数拡張性や三次
元実装時の接続の安定性を確保しつつ、大きな基板に多
数の要素プロセッサを搭載して基板内配線の有利さを利
用したローカル結合の強化と、垂直方向の基板間配線数
確保を両立させ得る基板実装方法を提供することを目的
とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るコネク
タでは、ほぼ平坦かつ互いにほぼ平行な上端面および下
端面を有するゴム状の弾性体と、両端部が前記弾性体の
上端面および下端面に接続された基板部、該基板部の両
端部上に二次元的に配列された複数の端子、および該基
板部の一方の端部に配設された端子と該端子に対応する
他方の端部に配設された端子とを夫々接続する複数の配
線を有するフレキシブル基板とを具備してなることを特
徴とする。
【0024】第2の発明では、第1の発明に係るコネク
タにおいて、フレキシブル基板に具備される二次元的に
配列される複数の端子からなる端子群間を接続する複数
の配線からなる配線群を平行配線とし、特性インピーダ
ンスを制御することを特徴とする。
【0025】第3の発明では、第1の発明に係るコネク
タにおいて、ほぼ長方形の形状を有するフレキシブル基
板の中央部付近と両端部付近に二次元的に配列される端
子群を具備し、中央部付近の端子は二つの両端部のうち
近い方の端部に配置される端子と接続する配線群を具備
することを特徴とする。
【0026】第4の発明では、第1の発明に係るコネク
タにおいて、ゴム状の弾性体の少なくとも1つの面に突
起を具備することを特徴とする。
【0027】第5の発明では、第4の発明に係るコネク
タにおいて、ゴム状の弾性体の突起の位置に合致する穴
をフレキシブル基板に具備することを特徴とする。
【0028】第6の発明では、第4の発明に係るコネク
タにおいて、ゴム状の弾性体に具備される突起を、一体
成形することによって実現することを特徴とする。
【0029】第7の発明では、第4の発明に係るコネク
タにおいて、ゴム状の弾性体に具備される突起を、ゴム
状の弾性体に具備される穴に棒状の部品を挿入すること
によって実現することを特徴とする。
【0030】第8の発明では、第7の発明に係るコネク
タにおいて、ゴム状の弾性体に具備される穴を貫通させ
ないことを特徴とする。
【0031】第9の発明では、ほぼ平行に向かい合う基
板間にコネクタを挟み圧力を加えることによって圧着接
続する基板実装方法において、前記コネクタと、該コネ
クタのサイズに合わせた基板間隔を規定するための両端
にネジ構造を有する第1のスペーサとを、前記基板間に
該基板に対してほぼ垂直に挿入し、1つの基板を、前記
第1のスペーサと、同一の構造を有する第2のスペーサ
で挟み、前記1つの基板を挟む前記第1および第2のス
ペーサのうち一方のスペーサの一端を他方のスペーサの
他端にねじ込んでなることを特徴とする。
【0032】第10の発明では、第9の発明に係る基板
実装方法において、スペーサを導体で作り電源供給路と
兼用することを特徴とする。
【0033】第11の発明に係る基板実装方法では、各
回路基板の周辺部分を避けた領域に冷却を妨げない方向
性をもって配置された第1の接続手段により、対向する
回路基板間を互いにほぼ平行に向かい合うように接続
し、前記各回路基板の周辺部に設けられた第2の接続手
段間を、柔軟性を有する第3の接続手段により接続する
ことにより、該回路基板の基板面の方向に隣接する基板
間を接続することを特徴とする。
【0034】第12の発明では、第11の発明に係る基
板実装方法において、前記第3の接続手段は、互いにね
じれの位置関係にある屈曲部を複数具備するフレキシブ
ル基板であることを特徴とする。
【0035】第13の発明では、第11の発明に係る基
板実装方法において、n次元トーラスまたはn次元メッ
シュ状の接続を含むトポロジーでノード間を接続する際
に、基板間配線はトーラスまたはメッシュ状のノード間
接続に用い、基板内の配線はトーラスやメッシュよりも
直径の短い結合トポロジーによるノード間接続のために
用いることを特徴とする。
【0036】第14の発明では、第11の発明に係る基
板実装方法において、n次元トーラス状の接続を含むト
ポロジーでノード間を接続する際に、複数ノードが1枚
の回路基板上に搭載され、1つの次元に関しては隣接ノ
ードが基板面の方向に隣接する基板上に来るように第3
の接続手段によって第2の接続手段間を接続し、残りの
1つの次元に関しては隣接ノードが2枚上または2枚下
の基板上に来るように配置して1枚飛びのノード間接続
配線を有することを特徴とする。
【0037】第15の発明では、第11の発明に係る基
板実装方法において、n次元トーラス状の接続を含むト
ポロジーでノード間を接続する際に、複数のノードが1
枚の回路基板上に搭載され、1つの次元に関しては隣接
ノードが基板面の方向に隣接する基板または概ね平行に
向かい合う基板上に来るように第3の接続手段によって
第2の接続手段間を接続し、残りの1つの次元に関して
は隣接ノードが4枚上または4枚下の基板上に来るよう
に配置して3枚飛びのノード間接続配線を有することを
特徴とする。
【0038】
【作用】第1の発明では、二次元的に配列される複数の
端子からなる端子群間を接続する複数の配線からなる配
線群を具備するフレキシブル基板と、ゴム状の弾性体を
組み合わせることによりコネクタを構成する。二次元的
に端子が配列されるのでコネクタあたりの端子数を多く
することが可能である。同一のピン数を接続する場合に
ガルウィングタイプの端子を出した通常の表面実装型コ
ネクタよりも粗い端子ピッチとすることが可能である。
【0039】フレキシブル基板は柔軟性があり、ゴム状
の弾性体も柔軟性があるので、対向する平行基板の表面
に若干の凹凸があってもこれらの柔軟性により吸収され
るため、硬構造なものを圧着するよりも接続の確実性が
増加する。
【0040】特に薄手のゴムを導体繊維が貫通するタイ
プのコネクタに比べて厚いゴムを容易に用いることが可
能なので、同じ大きさの凹凸に対して圧縮される比率が
小さくなるので、圧縮する力が少なくても接続の確実性
を高めることができる。
【0041】電気的な接続は二次元的に配列される端子
群間を接続する配線群を具備するフレキシブル基板の配
線群により達成されるので導体抵抗が導電性ゴムなどを
使う場合と比較して低い。
【0042】特に基板間隔を大きく取りたい場合にはこ
のような低抵抗な配線は有利である。
【0043】またゴム状の部分には電気は通らないの
で、導電性ゴムのように銀粒子などを配合させる必要が
なく、安価な材料で製造が可能である。
【0044】さらにフレキシブル基板は多層化が可能な
ので端子数が多くてもある程度対応できる。
【0045】さらに異なるサイズのゴム状弾性体を用意
することによって同じフレキシブル基板を用いて異なる
基板間隔に対応することができ、基板間隔が異なるにも
かかわらず同一の配線長を実現することも可能である。
【0046】第2の発明では、第1の発明に係るコネク
タにおいて、フレキシブル基板に具備される二次元的に
配列される端子群間を接続する配線群を平行配線として
いる。
【0047】配線が平行配線で実現されているので特性
インピーダンスはフレキシブル基板の絶縁材料の誘電率
と配線の幅と隣接配線との距離から制御することが容易
である。よってこれを接続するプリント基板の特性イン
ピーダンスに近づけることによって基板間配線における
反射を軽減できる。
【0048】第3の発明では、第1の発明に係るコネク
タにおいて、ほぼ長方形の形状を有するフレキシブル基
板の中央部付近と両端部付近に二次元的に配列される端
子群を具備し、中央部付近の端子は二つの両端部のうち
近い方の端部に配置される端子と接続する配線群を具備
する。
【0049】よってほぼ半分づつの配線がフレキシブル
基板の端部に導かれることになるので、一枚のフレキシ
ブル基板で所定の幅のフレキシブル基板で配線できる本
数の二倍の配線を対向するゴム状弾性体の面間の接続が
可能となる。
【0050】同じ本数の接続をこのようにする場合とフ
レキシブル基板の両端部にのみ端子を配置する場合を比
較すると、フレキシブル基板の両端部にのみ端子を配置
する場合に比べコネクタと基板の位置合わせを半分の回
数で実現できる。
【0051】第4の発明では、第1の発明に係るコネク
タにおいて、ゴム状の弾性体の少なくとも1つの面に突
起を具備する。よって圧着するリジッド基板とゴム状の
弾性体の位置合わせを組み立て時に確実にできる。
【0052】このためリジッド基板間の間隔が大きくな
った場合でも、ゴム状の弾性体の変形のために接続不良
が生じる危険性が低下する。ゴムを導体繊維が貫通する
タイプのコネクタの場合はリジッド基板間の間隔が大き
くなってゴムの厚みが大きくなった場合はゴムの断面が
平行四辺形状に傾いて変形した圧着が起こった場合や、
ゴムの中心線と傾いて導体繊維が貫通している場合など
に接続不良を起こし易いが、本発明を適用したコネクタ
の場合は突起により位置合わせが行われるのでこのよう
な心配が少ない。
【0053】第5の発明では、第4の発明に係るコネク
タにおいて、ゴム状の弾性体の突起の位置に合致する穴
をフレキシブル基板に具備する。
【0054】よってゴム状の弾性体とフレキシブル基板
の位置合わせと、圧着するリジッド基板とゴム状の弾性
体の位置合わせができるので、結果的にフレキシブル基
板と圧着するリジッド基板の位置合わせが可能となる。
【0055】つまり、本発明を用いればフレキシブル基
板とゴム状の弾性体は組み立て時まで分離されていても
構わなくなる。このためフレキシブル基板はフレキシブ
ル基板の製造の得意なメーカーに製造させ、ゴム部はゴ
ム成形製造の得意なメーカーに製造を担当させ、組み立
て時に合体させることも可能となる。さらにフレキシブ
ル基板を1種類だけ準備し、異なるサイズのゴムと組み
合わせることによって組み立て時に容易に電気的特性が
同じ別サイズのコネクタを実現することが可能となる。
【0056】第6の発明では、第4の発明に係るコネク
タにおいて、ゴム状の弾性体に具備される突起を、一体
成形することによって実現する。よって位置合わせの精
度はゴム部成形時の金型の精度で実現できるとともに、
突起の製造は容易なのでコストの上昇はほとんどない。
ただし、突起がゴム状の弾性体で形成されることになる
ので変形する恐れがあるので、組み立て時には慎重にリ
ジッド基板側の穴に柔らかな突起がきちんと挿入される
ようにしなければならない。
【0057】第7の発明では、第4の発明に係るコネク
タにおいて、ゴム状の弾性体に具備される突起を、ゴム
状の弾性体に具備される穴に棒状の部品を挿入すること
によって実現する。
【0058】よってゴム状の弾性体に形成される穴は成
形時の金型の精度であくために、位置合わせ精度はこの
金型の精度で行われ、かつ穴に挿入される棒状の部品が
突起を形成することになるので、突起はゴム状の弾性体
である必要はなくなり、よって棒状の部品を剛体とする
ことによって突起の変形を防ぎ、リジッドな基板との確
実な位置合わせを実現できる。
【0059】第8の発明では、第7の発明に係るコネク
タにおいて、ゴム状の弾性体に具備される穴を貫通させ
ない。よって片側の位置合わせの際などに棒状部品が引
っ込んでしまい、もう片側から突出しなくなって位置合
わせの不良を起こすことがなくなる。つまり穴を貫通さ
せずに両側から別の棒状部品を挿入することによって確
実に突起の高さを一定にすることが可能となる。
【0060】第9の発明では、ほぼ平行に向かい合うリ
ジッドな基板間に圧力を加えることによって圧着接続を
確実にするコネクタを挟む基板実装方法において、コネ
クタのサイズに合わせた基板間隔を実現する両端にネジ
構造を具備した第一のスペーサと上記コネクタを、ほぼ
平行に向かい合うリジッドな基板間にこれらの基板に対
してほぼ垂直に挿入し、第一のスペーサと第二のスペー
サの間に基板を挟み第二のスペーサを第一のスペーサに
ねじ込む。
【0061】よって第二のスペーサをねじ込むことによ
り、リジッドな基板は第一のスペーサ側に圧力がかか
り、この圧力がやがてコネクタにかかり、リジッドな基
板とコネクタとの間に接続が圧力がかかった状態で固定
される。このねじ込みは一枚分の積み重ねのコネクタの
圧縮にしか関与しないので、全ての基板を貫通するネジ
で全ての基板間のコネクタを圧縮するよりは少ない力で
固定が可能となる。
【0062】さらにネジは積み重ねる基板の枚数を増や
すたびに次々と継ぎ足されていく形となるので、ネジの
長さが足りなくなってこれ以上拡張できなくなるという
問題がない。
【0063】第10の発明では、第9の発明に係る基板
実装方法において、スペーサを導体で作り電源供給路と
兼用する。基板間の圧縮と固定を行う機構とは別の経路
から電源供給を行う場合は、特に高密度で三次元的に組
み上げられたシステムでは電源供給路の空間を確保する
ことが困難になってくるが、本発明によれば基板間の圧
縮と固定を行う機構が電源供給路を兼ねるので空間の有
効利用がはかれ、結果としてシステムの実装密度を向上
させることができる。
【0064】また電源の供給を別経路で行う場合で何ら
かの理由で別の構造物を入れることができなかった場合
は圧縮型のコネクタの信号ラインから電源を供給するこ
とによって信号のために使用できる芯数を圧迫したり、
あまり大きな電流を流せないために積み重ねる基板の枚
数をあまり多くできないという問題点があったが、本発
明を適用すれば電源は圧縮型のコネクタの信号ラインと
別経路であるからコネクタのピンは全て信号伝送のため
に利用でき、より電流容量の大きな金属性スペーサを用
いることができるので電流容量不足のために基板の枚数
が限定されてしまう問題も少ない。
【0065】本発明の以上のような効果によって、比較
的大きな基板を用いることにより基板内配線を強化した
超並列計算機の二次元トーラス状基板間接続などに適用
するならば、各基板あたり基板積み重ね方向への一万本
を越えるような膨大な隣接基板間配線を実現でき、卓越
した通信性能を持った超並列計算機を構築することが可
能となる。
【0066】第11の発明では、回路基板の周辺部を避
けた領域に冷却を妨げない方向性を持った配置がなされ
る第1の接続手段により互いに概ね平行に向かい合う回
路基板間の接続を行う。このため互いに概ね平行に向か
い合う回路基板間の接続を行う第1の接続手段は周辺部
に配置されることが必須ではないので、必要に応じて第
1の接続手段を増設することができ、圧着型のコネクタ
などを用いることによって非常に多くの本数の概ね平行
に向かい合う基板間の配線を実現できる。
【0067】第1の接続手段は方向性を持った配置がな
されるため、その方向に気流を流すことが妨げられない
ので冷却がスムースに行われる。
【0068】互いに概ね平行に向かい合う回路基板間は
圧着型のコネクタなどの使用により多少の基板間隔の誤
差を持ちながら、基板間の相対位置が固定される。ここ
で回路基板の周辺部に第2の接続手段を設け、柔軟性を
有する第3の接続手段により第2の接続手段間を接続す
ることにより基板面の方向に隣接する基板間の接続を行
う。
【0069】第3の接続手段は柔軟性を有するので基板
間隔の誤差に起因する基板面の方向に隣接する基板間の
高さのずれや、基板面方向の若干の位置ズレなどの実装
誤差を吸収し、接続手段の基板への半田付け等による固
定部や第2、第3の接続手段間の接続部への応力集中に
よる破壊や接触不良が防止される。
【0070】互いに概ね平行に向かい合う回路基板間の
接続のための配線は基板の周辺部を経由しないので、基
板面の方向に隣接する基板間の配線のために限られた周
辺部からの基板間配線をより多く割り当てることが可能
となる。
【0071】第12の発明では、第11の発明の基板実
装方法において、互いにねじれの位置関係にある屈曲部
を複数具備するフレキシブル基板を基板間接続のために
複数用いる。よって様々な方向に接続すべき基板や、そ
の基板上に搭載されている接続手段がずれて実装されて
いる場合に、互いにねじれの位置関係にあるそれぞれの
屈曲部がそれそれの得意な方向のズレを吸収することが
できる。
【0072】第13の発明では、第11の発明の基板実
装方法において、n次元トーラスまたはn次元メッシュ
状の接続を含むトポロジーでノード間を接続する際に、
基板間配線はトーラスまたはメッシュ状のノード間接続
に用いる。第11の発明の基板実装方法においては、全
ての基板間配線を基板周辺部で処理する場合に比べて隣
接基板間の配線数を多くすることが可能であるので、隣
接接続を基本とするトーラスまたはメッシュ状のノード
間接続が多くの配線を用いつつ配線距離を短く実現でき
る。
【0073】一方、基板内の配線はトーラスやメッシュ
よりも直径の短い結合トポロジーによるノード間接続の
ために用いる。基板内の配線は基板間配線と異なりコネ
クタのピンネックによる制約を受けないために、緊密な
結合をしても実現が比較的容易である。このため基板間
配線を増加させることなしに結合網の直径を短縮でき、
基板内の通信は高速となるということを積極的に生かせ
ば、並列計算機における処理速度の高速化につながる。
【0074】第14の発明では、第11の発明の基板実
装方法において、n次元トーラス状の接続を含むトポロ
ジーでノード間を接続する際に、複数ノードが1枚の回
路基板上に搭載される。複数ノードが1枚の回路基板上
に搭載されると、基板間で接続しなければならないリン
クが増加するので、基板間配線ネックに直面しやすくな
るが、1つの次元に関しては隣接ノードが基板面の方向
に隣接する基板上に来るように第3の接続手段によって
第2の接続手段間を接続するので、基板の周辺部を利用
した接続本数は、1枚飛び配線を使ってトーラス接続を
実現する場合の半分となる。
【0075】よって限られた周辺部の領域を使って1本
あたりのリンクに多くの配線を割り当てることができ
る。ただしこの方向でリングを形成するためには基板の
形状を扇型にするか、第3の接続手段の長さを使用箇所
によって変動させなければならない。また基板面方向に
並べられる基板枚数が変動する場合は基板形状や第3の
接続手段の長さを調整しなければならない。
【0076】一方、第14の発明では、残りの1つの次
元に関しては隣接ノードが2枚上または2枚下の基板上
に来るように配置して1枚飛びのノード間接続配線を有
する。基板面に垂直な方向への配線は第11の発明によ
り第1の接続手段を多数並べることにより基板の周辺部
を用いる場合と比較して多くとることができるので、1
枚飛びのノード間接続配線の使用による基板間配線数の
倍増に対して対応が容易である。1枚飛びの配線を用い
ると外見上は隣接基板間の規則的な配線のみでリングを
形成できるのでケーブルを必要としない実装が行える。
【0077】このように、第14の発明に係る基板実装
方法によれば、基板面方向への基板間配線を節約しつ
つ、基板面に対して垂直な方向には外見上は隣接基板間
の規則的な配線のみでリングを形成できるのでケーブル
を必要とせずにn次元トーラスの実装が行える。また垂
直な方向には基板枚数を自由に選択できるようになる。
【0078】第15の発明では、第11の発明の基板実
装方法において、n次元トーラス状の接続を含むトポロ
ジーでノード間を接続する際に、複数のノードが1枚の
回路基板上に搭載され、1つの次元に関しては隣接ノー
ドが基板面の方向に隣接する基板または概ね平行に向か
い合う基板上に来るように第3の接続手段によって第2
の接続手段間を接続する。
【0079】基板面の方向に隣接する基板または概ね平
行に向かい合う基板のどちらに隣接ノードを置くかは、
基板の位置によって使い分けられる。すなわち、基板面
方向に並べられた基板群のうち両端部に位置しない基板
間接続部に関しては基板面方向に隣接する基板と第2、
第3の接続手段を介して接続され、基板面方向に並べら
れた基板群のうち両端部に位置する基板間接続部に関し
ては概ね平行に向かい合う基板の第2の接続手段間を第
3の接続手段によって接続する。
【0080】以上のようにして基板面方向に対するノー
ド間リング形成は2枚の基板面によって行われる。
【0081】上記のように第14の発明では、基板面の
方向でリングを形成するためには基板の形状を台形にす
るか、第3の接続手段の長さを使用箇所によって変動さ
せなければならず、基板面方向に並べられる基板枚数が
変動する場合は基板形状や第3の接続手段の長さを調整
しなければならなかったが、第15の発明を用いた場合
はそのような問題がなくなる。
【0082】しかし基板面に垂直な方向のリング形成を
行う際に隣接するノードの存在する位置は第14の発明
を適用した場合のように2枚上または2枚下の基板上で
はなく、4枚上または4枚下になる。
【0083】よってそれぞれの基板には1枚上下の基板
と接続する配線と2枚上下の基板と接続するための配線
と3枚上下の基板と接続するための配線と4枚上下の基
板と接続するための配線が第1の接続手段を用いて基板
外に出入りすることになり、第14の発明を適用した場
合のさらに2倍の配線が基板面に対して垂直方向に出る
ことになる。
【0084】第15の発明では、第11の発明の基板実
装方法を用いているので、基板面に対して垂直な方向の
配線は第1の接続手段を多く配置することによって、限
られた周辺部を介した配線よりも多くの配線を実現でき
るので、このように基板面に対して垂直な方向の配線を
活用して水平方向の配線を楽にすることが可能である。
【0085】このように第15の発明に係る基板実装方
法によれば、第14の発明の効果に加えて基板面に水平
な方向にも垂直な方向にも基板枚数を選択できるように
なる。よって様々な各次元あたりの台数構成をもったn
次元トーラス結合を含む並列計算機などを同一種類の基
板で容易に実現できる。
【0086】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0087】<実施例1(第1の発明に係る実施例)> (実施例1の主な構成・作用)本実施例では、二次元的
に配列される端子群間を接続する配線群を具備するフレ
キシブル基板と、ゴム状の弾性体と、を組み合わせるこ
とによりコネクタを構成する。二次元的に配列される端
子群間の電気的な接続は、フレキシブル基板に設けられ
た配線群により達成される。
【0088】フレキシブル基板には柔軟性があり、ゴム
状の弾性体にも柔軟性があるので、対向する平行基板の
表面に若干の凹凸があってもそれら柔軟性によって吸収
される。また、厚いゴムを容易に用いることが可能なの
で、同じ大きさの凹凸に対して圧縮される比率を小さく
することができる。
【0089】(実施例1の効果)本実施例によれば、安
価で、配線抵抗が少なく、結合固定時にかかる力が少な
くても、基板の凹凸による接触不良が少なく、基板間隔
に柔軟に対応でき、コネクタの占有面積当たりの配線本
数を大幅に向上できるコネクタが得られる。
【0090】(実施例1の具体的説明)図1は、本実施
例のコネクタを示す。本実施例のコネクタ2は概略的に
は、フレキシブル基板部4とゴム部6の2つの部品から
構成される。
【0091】図2は、図1のコネクタ2を構成するフレ
キシブル基板4の展開図である。本実施例では、1層の
導体層を持つフレキシブル基板とするが、多層フレキシ
ブル基板を用いても構わない。フレキシブル基板4に
は、両端部16に二次元的に配列される端子群(複数の
端子10)と、これらの間を接続する配線群(複数の配
線12)が具備される。フレキシブル基板4の配線12
には一般に銅膜が用いられるので、導電性ゴムなどを用
いたコネクタに比べ配線距離が長くなったとしても配線
抵抗が少ない。
【0092】本実施例では、複数の端子10を、二次元
的に配列している。二次元配列であるので、従来の平行
露出配線のみからなるフレキシブル基板や導線をゴムに
巻き付けたコネクタで接続できる一次元配列の端子群に
比べて、より多くの端子を設けることが可能となる。ま
た、端子10の配列を千鳥状の配列などにすれば、端子
間配線12を直線的に引くことができる。よって、端子
密度の向上や、特性インピーダンスの均一性の観点から
も望ましい。
【0093】配線12の上部は、図中の斜線部のように
絶縁被覆14で覆われていることが望ましい。この場
合、端子10は導体を露出させる。
【0094】端子10の上にはハンダなどのバンブを載
せ、他の部分より若干突出させて端子部に圧力が集中す
るようにしても良い。
【0095】図3は、図1のコネクタ2を構成するゴム
部6の一実施例を示した図である。本実施例では、端子
圧力を強化するために端子10の配置に合わせてゴム部
6にもバンプ状の突起22を具備させているが、フレキ
シブル基板4の端子10側や接続を行うリジッド基板
(図示せず)にバンプがついていれば、図4のようにゴ
ム6側にはバンプ状突起も不要であり、さらに基板の平
坦度や結合時の圧力によっては、ゴム6側にもフレキシ
ブル基板4側にもバンプはなくてもよい。バンプを設け
ない場合は、フレキシブル基板4とゴム部6の接着を行
うと接着性が良好になる。
【0096】本実施例では、図1や図2のようにフレキ
シブル基板部4には穴8を設け、ゴム部6には上面26
から下面28を貫通する穴(図3では20,図4では2
4)を設けてあり、この穴どおしの位置を合わせてゴム
部6の上面、下面とフレキシブル基板4の両端部とを夫
々接着する。
【0097】本実施例では、ゴム部6の側面にはフレキ
シブル基板4を接着しないが、接着しても良い。(後述
する他の実施例でもゴム部の側面にはフレキシブル基板
を接着しないものを示すが、いずれの実施例においても
ゴム部の側面にフレキシブル基板を接着しても良い。) 次に、図5に、本実施例のコネクタを用いて複数の基板
を実装した状態を示す。一番下には、ナット36(図示
せず)などで貫通ネジ32にターミネーター34を固定
してある。このターミネーター34は剛性が高い材質と
構造を持たせ、力がかかっても変形しにくくする。必要
ならば電気的な配線や終端抵抗を具備させてもよいが、
単純な板であっても構わない。
【0098】この上には、本実施例のコネクタ2と電子
回路を搭載したリジッドプリント基板30が、交互に貫
通ネジ32を穴に通し積み重ねてある。最上部の基板を
積み重ねた後は、コネクタ2とターミネーター34を積
み重ね、ナット36などで締め付けてコネクタ2を圧縮
した状態で固定する。
【0099】図6は、図5のように組み立てる途中にお
いて、十分に圧力がかかっていない状態での接続部の断
面図である。リジッドプリント基板30が激しく波打っ
ている場合は、コネクタ2側の端子10とリジッド基板
30側の端子38の間の接触不良が起こる。図中では、
○で示した部分は接触しているが、×で示した部分は基
板30の波打ちによって浮いてしまい、まだ接触不良の
状態が残っている。
【0100】図7は、図6の状態と異なり、十分に圧力
がかかっている状態での同じ接続部の断面図である。リ
ジッドプリント基板30が激しく波打っている場合で
も、コネクタ2が厚いゴム6とフレキシブル基板4でで
きているために大きく変形することができるので、コネ
クタ2側の端子10とリジッド基板30側の端子38の
間の接触不良が起こりにくくなる。
【0101】本実施例では、コネクタ2のゴム部6に、
端子10の位置に合わせてバンプ状の端子圧力強化用突
起22を設けているので、より変形しやすく、かつ圧力
がかかった場合は、バンプ部分は他の部分より大きく変
形するので、端子部10に圧力が集中して少ない圧力で
も安定した接続が可能となる。
【0102】以上のように本実施例によれば、配線抵抗
の少ない安価な構造の多ピンのコネクタを大量に用い
て、通常の実装方式では基板間配線のための用いられて
きたリジッド基板の周辺部を全く用いることなく、膨大
な基板間配線を実現することができ、周辺部はこのよう
な基板スタックなどを複数並べた大規模システムにおけ
る基板スタック間の水平方向の接続のために用いること
ができる。
【0103】次に以下では、本実施例の様々なバリエー
ションや本実施例のコネクタを利用した基板実装方法に
ついての種々の実施例を説明するが、それら各実施例に
おいても、ここで述べた効果を奏することは言うまでも
ない。
【0104】<実施例2(第2の発明に係る実施例)> (実施例2の主な構成・作用)本実施例では、第1の発
明に係るコネクタにおいて、フレキシブル基板に具備さ
れる二次元的に配列される端子群間を接続する配線群を
平行配線とする。これによって、特性インピーダンスを
全ての配線に関して容易に一定の値にすることができ
る。
【0105】(実施例2の効果)本実施例によれば、基
板間配線における反射を軽減できるため、より高い周波
数の伝送や、信頼性の高い信号伝送が可能になる。
【0106】(実施例2の具体的説明)図8は、図1の
コネクタのフレキシブル基板部の他の実施例を示した図
である。誘電率εの絶縁フィルム46上に銅はくの配線
層44を持つフレキシブル基板4´において、配線幅
W、配線間隙Sの平行配線44を用いて端部48に配置
された二次元千鳥状配列の端子42間を接続する配線パ
ターンを形成する。
【0107】この構成によって、両端ではない線路の特
性インピーダンスは皆ほぼ同じ関数f(ε,W,S)で
表現できるので、特性インピーダンスを所望の値にそろ
えることが可能となる。この線路の特性インピーダンス
を接続するプリント基板の特性インピーダンスに近づけ
ることによって、基板間配線における反射を軽減でき
る。
【0108】また、このように平行配線では配線長に比
例してクロストークが発生するので、例えば奇数番目の
配線は接地線とし、偶数番目の配線は信号線にすること
によって、より安定した信号伝送が可能となる。
【0109】<実施例3(第3の発明に係る実施例)> (実施例3の主な構成・作用)本実施例では、第1の発
明に係るコネクタにおいて、ほぼ長方形の形状を有する
フレキシブル基板の中央部付近と両端部付近に二次元的
に配列される端子群を具備し、中央部付近の端子は二つ
の両端部のうち近い方の端部に配置される端子と接続す
る配線群を具備する。よって、ほぼ半分づつの配線が、
フレキシブル基板の端部に導かれることになる。
【0110】(実施例3の効果)本実施例によれば、同
じ本数の接続についてフレキシブル基板の両端部にのみ
端子を配置する場合に比較して、二倍の配線を対向する
ゴム状弾性体の面間の接続が可能となる。また、フレキ
シブル基板の両端部にのみ端子を配置する場合に比べ
て、コネクタと基板の位置合わせを半分の回数で実現で
きる。
【0111】(実施例3の具体的説明)図9は、図1の
コネクタを構成するフレキシブル基板のさらに他の実施
例を示した図である。実施例1のゴムとフレキシブル基
板を組み合わせたコネクタにおいて、ほぼ長方形の形状
を有するフレキシブル基板の中央部付近と両端部付近に
二次元的に配列される端子群を具備し、中央部付近の端
子は二つの両端部のうち近い方の端部に配置される端子
と接続する配線群を具備する。
【0112】本実施例では、フレキシブル基板104の
端部A,Bに2列の二次元千鳥状に配列した複数の端子
51を具備し、中央部Cには4列の二次元千鳥状に配列
した複数の端子52を具備する。中央部Cの端子52の
うち図9中の上半分の2列分については、上部の端部A
に配置された端子群51と平行配線54により夫々接続
し、中央部Cの端子52のうち図9中の下半分の2列分
については下部の端部Bに配置された端子51と平行配
線54により夫々接続する。
【0113】図10は、本実施例のコネクタを示す。直
方体状をしたゴム部56の下部をフレキシブル基板部の
中央部Cに接着し、フレキシブル基板部の端部A,端部
Bをゴム部6の上部に接着する。
【0114】このように端子数を4列分に増やしても配
線の交差はなく、配線の間隙も同一にしたまま配線でき
るため、これまでの実施例と比べて同じ特性のフレキシ
ブル基板を用いて、同じ特性の二倍の端子数を持ったコ
ネクタを容易に実現することができる。
【0115】よって、本実施例によれば、同じ本数の接
続についてフレキシブル基板の両端部にのみ端子を配置
する場合と比較して、半分の個数のコネクタで基板間配
線をできる。また、コネクタごとに貫通するネジなどと
の位置合わせの必要があるので、コネクタの個数が半分
で済むということはコネクタと基板の位置合わせを半分
の回数で実現できることを意味する。
【0116】(実施例3の変形例)同じサイズのフレキ
シブル基板を用いてより多くの端子数のコネクタを作る
ためには、多層フレキシブル基板(何層でも良い)を用
いると効果的である。ここでは、4層の配線層を持つフ
レキシブル基板を用いたコネクタについて説明する。
【0117】まず、第4層目の配線パターンは、図9と
同様の片面フレキシブル基板により形成される。
【0118】図11は、4層フレキシブル基板の第3層
目の配線パターンの実施例を示した図である。第3層目
も片面フレキシブル基板114により形成される。図9
に示される第4層目の端部Aおよび端部B、中央部Cの
端子52の位置に合わせて第3層目の端部A4およびB
4およびC4の位置にスルーホール(図14の71)を
設ける。さらに、第3層目には端部A3,B3、中央部
C3a,C3bに同様の各2列の千鳥状二次元配列の複
数の端子57、58を設け、A3とC3aおよびB3と
C3bの対応する端子57、58間を平行配線60で夫
々接続する配線パターンが形成されている。
【0119】図12は、4層フレキシブル基板の第2層
目の配線パターンの実施例を示した図である。第2層目
は第1層目と合わせて両面フレキシブル基板124の片
面として形成される。第3層目の場合と同様に下層の端
子に対応するスルーホール(図14の71)を端部A2
〜A4,B2〜B4および中央部C2a,C2b,C3
a,C3b,C4に設け、さらに端部A2,B2および
中央部C2a,C2bに複数の端子61,62を設け、
A2とC2aおよびB2とC2bの対応する端子61,
62間を平行配線64で夫々接続する配線パターンが形
成されている。
【0120】図13は、4層フレキシブル基板の第1層
目の配線パターンの実施例を示した図である。第1層目
は第2層目の裏面にあたり、リジッド基板(図示せず)
に接触する。これまでの実施例と同様に、下層の端子に
対応するスルーホール(図14の71)を端部A2〜A
4,B2〜B4および中央部C2a,C2b,C3a,
C3b,C4に設け、さらに端部A1,B1、中央部C
1a,C1bに複数の端子66を設け、A1とC1aお
よびB1とC1bの対応する端子間を平行配線68で夫
々接続する配線パターンが形成されている。
【0121】以上のような2枚の片面フレキシブル基板
104,114と1枚の画面フレキシブル基板124を
用い、4層フレキシブル基板を構成する。
【0122】図14は、上記のようにして構成された4
層フレキシブル基板134の立体構造を示した断面図で
ある。
【0123】まず、両面フレキシブル基板124と第3
層目のフレキシブル基板114を接着し、スルーホール
71にメッキをかける。次に、このフレキシブル基板と
第4層目のフレキシブル基板104を接着し、スルーホ
ール71にメッキをかける。このようにして、4層の配
線を持つフレキシブル基板134が完成する。
【0124】図15は、図14に示される4層フレキシ
ブル基板134を用いたコネクタ132の実施例を示し
た図である。端部A4と端部B4が隣合うようにゴム部
136にフレキシブル基板134を巻き付け接着する。
【0125】このように多層のフレキシブル基板を用い
れば、大量のピン数を持ったコネクタを作ることができ
る。
【0126】<実施例4(第4の発明に係る実施例)> (実施例4の主な構成)本実施例では、第1の発明に係
るコネクタにおいて、ゴム状の弾性体の少なくとも1つ
の面に突起を具備する。
【0127】(実施例4の効果)本実施例によれば、圧
着するリジッド基板とゴム状の弾性体の位置合わせを組
み立て時に確実にできる。
【0128】(実施例4の具体的説明)図16は、本実
施例のコネクタを示す。複数の配線82で接続した複数
の端子80を両端部に持つフレキシブル基板74と、ゴ
ム部76とを組み合わせた点は、図1のコネクタと同様
であるが、本実施例では、コネクタ72を構成するゴム
部76に上2箇所、下2箇所の位置合わせ突起U1,U
2,D1,D2を具備している。(図示しない突起D2
は、突起D1の対角部分にある。) 図17は、図16のコネクタを用いた基板の実装方法を
示した図である。複数の端子84が設けられた2枚のリ
ジッド基板78によって図16のコネクタ72を挟む際
に、まずコネクタ72の位置合わせ突起D1,D2を下
側のリジッド基板の穴HD1,HD2に差し込むことに
よって、コネクタの端子部と下側のリジッド基板側の端
子部の位置を合わせる、次に、コネクタの位置合わせ突
起U1,U2を上側のリジッド基板の穴HU1,HU2
に差し込むことによって、コネクタの端子部と上側のリ
ジッド基板側の端子部の位置を合わせる。
【0129】図18は、傾いた圧力により図16のコネ
クタ72が変形した場合でも、正しく接続が行えること
を示した図である。コネクタ72を挟む上下のリジッド
基板78の位置がずれた状態で圧力をかけた場合や、コ
ネクタ72自身が変形していた場合には、図18のよう
に上のリジッド基板78の端子84の真下の位置に対応
する下のリジッド基板78の端子84が来ないことがあ
り得る。
【0130】しかしながら本実施例によれば、フレキシ
ブル基板74が正しい位置にゴム部76に固定されてい
れば、位置合わせ突起U1,U2,D1,D2とリジッ
ド基板の穴HU1,HU2,HD1,HD2をはめ合う
ことにより、リジッド基板78の端子84と対応するフ
レキシブル基板74の端子80が正しく向き合うことに
なる。
【0131】したがって、ゴム部76の断面が平行四辺
形状に傾いて変形した圧着が起こった場合でも、対応す
る端子どうしの接続が行われるので接続の信頼性が向上
する。
【0132】<実施例5(第5の発明に係る実施例)> (実施例5の主な構成)本実施例では、第4の発明に係
るコネクタにおいて、ゴム状の弾性体の突起の位置に合
致する穴をフレキシブル基板に具備する。
【0133】(実施例5の効果)本実施例によれば、ゴ
ム状の弾性体とフレキシブル基板の位置合わせと、圧着
するリジッド基板とゴム状の弾性体の位置合わせができ
るので、結果的にフレキシブル基板と圧着するリジッド
基板の位置合わせが可能となる。
【0134】(実施例5の具体的説明)図19は、本実
施例のコネクタを構成するフレキシブル基板の一例を示
す図である。フレキシブル基板94の両端部88には複
数の端子100が配置され、端子100間が配線102
により夫々接続されるが、これらの端子100との所定
の相対位置に、位置合わせ突起挿入用の穴86を設けて
ある。この穴との位置関係に対応した位置にゴム状の弾
性体の位置合わせ突起を形成する。
【0135】図20は、本実施例のコネクタを示す。位
置合わせ突起U1,U2,D1,D2を形成したゴム部
96と図19のフレキシブル基板92からなり、位置合
わせ突起U1,U2,D1,D2をフレキシブル基板9
2の穴86に挿入しつつ合体させることにより構成され
る。
【0136】このようにして、ゴム状の弾性体とフレキ
シブル基板の位置合わせが容易に行われる。
【0137】本実施例では、フレキシブル基板の端子群
や穴に対応するリジッド基板側には同様な位置関係にあ
る位置合わせ突起挿入用の穴を設けてある。よって、圧
着するリジッド基板とゴム状の弾性体の位置合わせが容
易にできる。ゆえに、結果的にフレキシブル基板と圧着
するリジッド基板の位置合わせが容易となる。
【0138】<実施例6(第6の発明に係る実施例)> (実施例6の主な構成)本実施例では、第4の発明に係
るコネクタにおいて、ゴム状の弾性体に具備される突起
を、一体成形することによって実現する。突起は、ゴム
部成形時の金型の精度で実現できる。
【0139】(実施例6の効果)本実施例によれば、位
置合わせの精度はゴム部成形時の金型の精度で実現でき
るとともに、突起の製造は容易なのでコストの上昇はほ
とんどない。
【0140】(実施例6の具体的説明)本実施例では、
第4の発明に係るコネクタにおいて、ゴム状の弾性体に
具備される突起を、一体成形することによって実現す
る。よって、位置合わせの精度はゴム部成形時の金型の
精度で実現できるとともに、突起の製造は容易なのでコ
ストの上昇はほとんどない。ただし、突起がゴム状の弾
性体で形成されることになるので変形するおそれがある
ので、組み立て時には慎重にリジッド基板側の穴に柔ら
かな突起がきちんと挿入されるようにしなければならな
い。
【0141】<実施例7(第7の発明に係る実施例)> (実施例7の主な構成・作用)本実施例では、第4の発
明に係るコネクタにおいて、ゴム状の弾性体に具備され
る突起を、ゴム状の弾性体に具備される穴に棒状の部品
を挿入することによって実現する。突起はゴム状の弾性
体である必要はなくなるので、棒状の部品を剛体とする
ことによって突起の変形を防止される。
【0142】(実施例7の効果)本実施例によれば、突
起の変形を防止され、リジッドな基板との確実な位置合
わせを実現できる。また、突起を細長くかつ小型にする
ことができるので小型のコネクタを実現することができ
る。
【0143】(実施例7の具体的説明)図21は、本実
施例のコネクタにおけるゴム部の断面を示す図である。
【0144】本実施例では、ゴム部96を貫通する穴1
06が2ヵ所にあけてあり、そこに突起形成用の棒状金
属90を挿入し、上下に所定の長さの金属部が露出する
ようにする。
【0145】このようにすると、突起は金属なので硬
く、変形しにくい。また、突起を細長くかつ小型にする
ことができるので小型のコネクタを実現することができ
る。
【0146】<実施例8(第8の発明に係る実施例)> (実施例8の主な構成・作用)本実施例では、第7の発
明に係るコネクタにおいて、ゴム状の弾性体に具備され
る穴を貫通させない。よって、突起に力が加わっても突
起の高さが変動しにくい。
【0147】(実施例8の効果)本実施例によれば、位
置合わせ時に突起がリジッド基板などに当たって引っ込
んでしまい、位置合わせがうまく行かなくなると言う事
故が防止される。
【0148】(実施例8の具体的説明)図22は、本実
施例のコネクタにおけるゴム部の断面図を示した図であ
る。
【0149】本実施例では、図21のコネクタと異な
り、ゴム状の弾性体に貫通しない穴107を設ける。こ
の穴107に、くさび状の先端部109を有する棒状金
属108を挿入する。よって、片側の位置合わせの際な
どに棒状部品が引っ込んでしまい、もう片側から突出し
なくなって位置合わせの不良を起こす、という不都合が
なくなる。つまり、穴を貫通させずに両側から別の棒状
部品を挿入することによって確実に突起の高さを一定に
することが可能となる。
【0150】また、本実施例では突起形成用の棒状金属
108の先端部109をくさび状にしてあるので、一旦
挿入した棒状金属の脱落が防止される。
【0151】<実施例9(第9の発明に係る実施例)> (実施例9の主な構成・作用)本実施例では、ほぼ平行
に向かい合う基板間に圧力を加えることによって圧着接
続を確実にするコネクタを挟む基板実装方法において、
コネクタのサイズに合わせた基板間隔を実現する両端に
ネジ構造を具備した第一のスペーサと上記コネクタを、
ほぼ平行に向かい合う基板間に基板に対してほぼ垂直に
挿入し、第一のスペーサと第二のスペーサの間に基板を
挟み第二のスペーサを第一のスペーサにねじ込む。1回
のねじ込みは、一枚分の積み重ねのコネクタの圧縮にし
か関与しない。また、ネジを継ぎ足していくことが可能
である。
【0152】(実施例9の効果)本実施例によれば、全
ての基板を貫通するネジで全ての基板間のコネクタを圧
縮するよりは少ない力で固定が可能となる。また、ネジ
の長さが足りなくなってこれ以上拡張できなくなるとい
う問題がない。
【0153】(実施例9の具体的説明)図23は、本実
施例に係る基板実装方法を示す図である。この基板実装
方法では、前述した実施例のコネクタを用いる。
【0154】図23のように、土台112に垂直にスペ
ーサS0をねじ込む。この上にターミネーション用の基
板118をのせるが、その変形を防止するためにターミ
ネーション基板118の下部に変形防止用部材116を
挿入する。ターミネーション基板118には所定の位置
に穴があけてあり、この穴の周囲に基板への電源を供給
するパッド110が形成されている。この穴を通しスペ
ーサS1をスペーサS0にねじ込むことにより、ターミ
ネーション基板118を固定する。
【0155】次に、ターミネーション基板118の上に
ターミネーション基板118の位置合わせ穴HD1,H
D2にコネクタの位置合わせ突起D1,D2を挿入させ
つつコネクタC1をのせ、さらにその上に位置合わせ穴
HU1,HU2にコネクタの位置合わせ突起U1,U2
を挿入させつつリジッド基板R1をのせ、スペーサS2
を金属性スペーサS1にねじ込むことによってコネクタ
C1を圧縮させつつリジッド基板R1を固定する。リジ
ッド基板R1にも穴の周囲に電源供給用パッド110が
形成されており、金属性スペーサS1とこのパッド11
0が接触することにより、リジッド基板R1に電源が供
給される。
【0156】以上の操作を金属性スペーサS3、リジッ
ド基板R2、コネクタC2に関して繰り返すことによ
り、リジッド基板R2の固定と、リジッド基板R1対コ
ネクタC2の接続、リジッド基板R2対コネクタC2の
接続が行われる。なお金属性スペーサS3のねじ込みに
よって圧縮されるコネクタはC2であり、コネクタC1
は既に圧縮済みであるので、一度に全てのコネクタの圧
縮を行う方式に比べてねじ込みにおける力が少なくて済
むとともに、コネクタ毎の圧力ムラも軽減することがで
きる。
【0157】さらに、ネジは積み重ねる基板の枚数を増
やすたびに次々と継ぎ足されていく形となるので、ネジ
の長さが足りなくなってこれ以上拡張できなくなるとい
う問題がない。
【0158】<実施例10(第10の発明に係る実施
例)> (実施例10の主な構成・作用)本実施例では、第9の
発明に係る基板実装方法において、スペーサを導体で作
り電源供給路と兼用する。電源は圧縮型のコネクタの信
号ラインと別経路で供給されることになる。
【0159】(実施例10の効果)本実施例によれば、
基板間の圧縮と固定を行う機構が電源供給路を兼ねるの
で空間の有効利用がはかれ、結果としてシステムの実装
密度を向上させることができる。また、コネクタのピン
は全て信号伝送のために利用でき、電流容量不足のため
に基板の枚数が限定されてしまう問題も少ない。
【0160】(実施例10の具体的説明)図24は、本
実施例に係る基板実装方法を示した図である。
【0161】図示しない電源装置に接続される電源供給
ケーブル120をワッシャー121/ネジ122などに
て十分に電気抵抗の小さな金属性の電源供給バー113
に接続し、この電源供給バー113に垂直に金属性スペ
ーサS0をねじ込む。ターミネーション基板118には
所定の位置に穴があけてあり、この穴の周囲が基板への
電源を供給するパッド110が形成されている。この穴
を通しスペーサS1をスペーサS0にねじ込むことによ
りターミネーション基板118を固定するとともに電源
供給がなされる。
【0162】これ以降はリジッド基板にも電源を供給す
るパッド110が形成されている点と、スペーサが金属
性であること以外は実施例9と同様に実装を行うことに
より電源供給バー113から金属性スペーサS0,S
1,S2…、電源供給パッド110を経由して各リジッ
ド基板R0,R1,R2…、に電源供給が行われる。
【0163】ここで、本実施例によらず基板間の圧縮と
固定を行う機構とは別の経路から電源供給を行う場合
は、特に高密度で三次元的に組み上げられたシステムで
は、電源供給路の空間を確保することが困難になってく
るが、本実施例によれば基板間の圧縮と固定を行う機構
が電源供給路を兼ねるので空間の有効利用を図ることが
でき、結果としてシステムの実装密度を向上させること
ができる。
【0164】また、電源の供給を別経路で行う場合で何
らかの理由で別の構造物を入れることができなかった場
合は、圧縮型のコネクタの信号ラインから電源を供給す
ることによって信号のために使用できる芯数を圧迫した
り、あまり大きな電流を流せないために積み重ねる基板
の枚数をあまり多くできないという問題点があったが、
本発明を適用すれば電源は圧縮型のコネクタの信号ライ
ンと別経路であるからコネクタのピンは全て信号伝送の
ために利用でき、より電流容量の大きな金属性スペーサ
を用いることができるので、電流容量不足のために基板
の枚数が限定されてしまう問題も少ない。
【0165】(2)次に以下では、複数の基板を上下左
右と3次元的に実装する方法についての種々の実施例を
説明する <実施例11(第11の発明に係る実施例)> (実施例11の主な構成・作用)本実施例では、回路基
板の周辺部を避けた領域に冷却を妨げない方向性を持っ
た配置がなされる第1の接続手段、回路基板の周辺部の
第2の接続手段、柔軟性を有する第3の接続手段を具備
する。第1の接続手段は周辺部に配置されることが必須
ではないので、必要に応じて第1の接続手段を増設する
ことができる。第3の接続手段により第2の接続手段間
を接続することにより基板面の方向に隣接する基板間の
接続を行う際に第3の接続手段は柔軟性を有するので位
置ズレなどの実装誤差を吸収する。
【0166】(実施例11の効果)本実施例によれば、
冷却を妨けず、非常に多くの本数の概ね平行に向かい合
う基板間の配線を実現できる。さらに、接続手段の基板
への半田付け等による固定部や第2、第3の接続手段間
の接続部への応力集中による破壊や接触不良が防止され
る。さらに、基板面の方向に隣接する基板間の配線に対
して限られた周辺部からの基板間配線をより多く割り当
てることが可能となる。
【0167】(実施例11の具体的説明)図25は、本
実施例に係る基板実装方法を示す図であり、複数の第1
の接続手段201、複数の第2の接続手段202、複数
の第3の接続手段203、複数のスペーサ204を配設
した200基板を3次元的に連結するものである。
【0168】本実施例では、基板200を積層するため
の第1の接続手段201を、回路基板200の周辺部を
避けた領域に実装している。基板の長い方向に一列に第
1の接続手段201が並べられているので、基板の長い
方向に冷却を行う場合、気流はスムースに流れるので冷
却は妨げられないという利点がある。
【0169】第1の接続手段201としては、様々な形
態のコネクタを用いることができる。
【0170】図26は、本実施例における第1の接続手
段201の一例である第1の種類のコネクタを示す図で
ある。ゴム216の周囲にフレキシブル基板214を巻
き付けた構造をしており、基板間隔を規定の長さ以下に
圧縮することにより概ね平行に向かい合う基板間の接続
を行うことができる。もちろん、コネクタとしては、既
に説明した第1〜第9の実施例のコネクタを利用するこ
とができる。
【0171】図27は、本実施例における第1の接続手
段201の他の例である第2の種類のコネクタを示す図
である。ほぼ直方体の形状をしたゴム230の中を細い
金属線やカーボンファイバー232が貫通している構造
をしており、基板間隔を規定の長さ以下に圧縮すること
により概ね平行に向かい合う基板間の接続を行うことが
できる。
【0172】図28は、本実施例における第1の接続手
段201のさらに他の例である第3の種類のコネクタを
示す図である。ほぼ直方体の形状をしたゴム216の中
で導電性の部分230と絶縁性の部分234を有する構
造をしており、基板間隔を規定の長さ以下に圧縮するこ
とにより概ね平行に向かい合う基板間の接続を行うこと
ができる。
【0173】図29は、本実施例における第1の接続手
段201のさらに他の例である第4の種類のコネクタを
示す図である。ほぼ直方体の形状をした剛体のケース2
36の中を、図中238のように少し飛び出している接
点部を有する細い金属線を丸めた構造の端子238が貫
通している構造をしており、基板間隔を規定の長さ以下
に圧縮することにより概ね平行に向かい合う基板間の接
続を行うことができる。 図30は、本実施例における
第1の接続手段201のさらに他の例である第5の種類
のコネクタを示す図である。ほぼ直方体の形状をした剛
体のケース236の中を、図中240のように少し飛び
出している接点部を有するバネ状の弾性を持った金属端
子242が貫通する構造をしており、基板間隔を規定の
長さ以下に圧縮することにより概ね平行に向かい合う基
板間の接続を行うことができる。
【0174】以上のような圧着タイプのコネクタは必ず
しも基板の周辺部に配置しなくてもよく、複数のコネク
タ間の相対的な位置は厳密にそろっていなくても2ピー
スタイプのコネクタを多数同時にはめる場合のようにう
まくはまらなくなるといった問題点がないので、必要に
応じて第1の接続手段のコネクタを増設することができ
る。
【0175】さて、第1の接続手段201は、圧縮タイ
プのコネクタの場合はいずれも基板間隔を規定の長さ以
下に圧縮することにより概ね平行に向かい合う基板間の
接続を行うので、本実施例ではスペーサによって基板間
隔を規定値にする。図31は、本実施例におけるスペー
サ204の例を示す図である。六角柱状の本体の片端に
は軸方向に雌ネジ242が切ってあり、もう一方の片端
には軸方向に雌ネジ241が切ってある。このスペーサ
204を金属性としておくことで、電源の供給を行うこ
ともできる。
【0176】図32は、本実施例におけるスペーサ20
4を用いた基板間隔圧縮の様子を示す図である。上層の
スペーサ204を下層のスペーサ204にねじ込むこと
により、基板間隔が規定値に圧縮されていく。このスペ
ーサ204を第1の接続手段201の圧着タイプのコネ
クタの近辺に配置することにより、コネクタに圧力がか
かり、概ね向かう合う基板間の接続が確立される。
【0177】ここで、基板には通常元から若干のそりが
あり、さらに本実施例のように基板に力がかかると基板
に若干の変形が起こり、基板は完全な平板として扱うこ
とが困難になる。また,このように一枚一枚そり具合に
個性のある基板を固定する場合、スペーサのねじ込み具
合を完全に均一にすることも困難であり、結果として基
板の周辺部の位置は若干の誤差を持ちつつ、基板面方向
に隣接する基板と基板周辺が並ぶことになる。さらに、
図25のように基板200の周辺部に第2の接続手段2
02を実装した場合、半田付け時の実装誤差により、基
板面方向に隣接する基板200上の第2の接続手段20
20間を第3の接続手段203により接続する場合、上
記の様々な誤差を吸収できないと安定した基板面方向に
隣接する基板間の接続ができない。
【0178】そこで本実施例では、第3の接続手段20
3に柔軟性を持たせてある。図33は、本実施例に係る
基板実装に用いられる第3の接続手段203の例を示し
た図である。中央部がフレキシブルな小さなフレキシブ
ルリジッド基板254の両端のリジット部250に表面
実装型2ピースコネクタ252を1個ずつ半田付け実装
している。図33に示される第3の接続手段203は、
図25のように基板200の周辺部に実装された第2の
接続手段202と合体させ、基板面方向に隣接する基板
間の接続が実現される。第3の接続手段203の中央部
は、フレキシブル基板254であるので柔軟性が追随で
きる範囲で上記の様々な誤差を吸収し、安定した基板面
方向に隣接する基板間の接続が実現される。
【0179】(実施例11の変形例)上記の実施例にお
いて第3の接続手段に第12の発明を適用し位置ズレへ
の適応能力を高めたものを用いても良い。
【0180】図34は、実施例11に係る基板実装に用
いられる、同変形例に係る第3の接続手段203の展開
図である。
【0181】ここで、両端のリジッド部262A、リジ
ッド部262Bには、表面実装型コネクタ260A、2
60Bを実装し、中央部がフレキシブルであることは前
例に同じであるが、本実施例の第3の接続手段203は
誤差吸収能力の面で改善がなされている。フレキシブル
部266に非常に高密度に配線が通っている場合や、E
MI対策のためにグランド面があるような場合には、フ
レキシブル基板とはいえども柔軟性が鈍くなる。よっ
て、図33のような構造では誤差が大きい場合には吸収
しきれない場合がある。
【0182】そこで本実施例の場合は、4箇所の屈曲部
264a,264b,264c,264dを設け、様々
な方向の誤差を吸収できるようになっている。図35
は、図34に示される第3の接続手段203の実装時の
立体構造を示す図である。屈曲部264a,264cを
谷折りにし、屈曲部264b,264dを山折りにする
と、図に示すような形状になる。リジッド部262Aに
搭載されるコネクタ260Aはメインとなるリジッド基
板200A上の第2の接続手段202Aと合体され、リ
ジッド部262Bに搭載されるコネクタ260Bはメイ
ンとなるリジッド基板200B上の第2の接続手段20
2Bと合体される。
【0183】このように折り曲げられた状態では、たと
えフレキシブル部がやや固めであっても、屈曲部264
bおよび屈曲部264cは互いにねじれの位置にあるた
めに様々な方向のかなり大きな誤差を同時に吸収でき
る。具体的には、屈曲部264bはリジッド基板200
Aおよびリジッド基板200Bの垂直方向d5の段差を
吸収し、屈曲部264cはリジッド基板200Aおよび
リジッド基板200Bの水平方向のズレd4や、第2の
接続手段202Aと第2の接続手段202Bの相対的な
平行な位置からの回転による誤差d6を吸収する。
【0184】<実施例12(第13の発明に係る実施
例)> (実施例12の主な構成・作用)本実施例では、回路基
板の周辺部を避けた領域に冷却を妨げない方向性を持っ
た配置がなされる第1の接続手段、回路基板の周辺部の
第2の接続手段、柔軟性を有する第3の接続手段によっ
て実装される電子システムにおいて、n次元トーラスま
たはn次元メッシュ状のノード間接続と、基板内の配線
を利用したトーラスやメッシュよりも直径の短い結合ト
ポロジーによるノード間接続を構成要素とする。
【0185】隣接基板間の配線数を多くすることが可能
であり、その接続形態は配線距離の観点からn次元トー
ラスまたはn次元メッシュとの整合性が良い。また向か
い合う基板間に多数の配線を設けることが可能なので、
基板内部に多数のノードを登載でき、ピンネックによる
制約を受けない基板内部の配線を利用したノード間の緊
密な結合が可能となる。
【0186】(実施例12の効果)本実施例によれば、
隣接接続を基本とするトーラスまたはメッシュ状のノー
ド間接続が多くの配線を用いつつ配線距離を短く実現で
きる。基板内もトーラスまたはメッシュで接続する場合
と比べて基板間配線を増加させることなしに結合網の直
径を短縮でき、基板内の通信は高速となるということを
積極的に生かせば、並列計算機における処理速度の高速
化につながる。
【0187】(実施例12の具体的説明)図36は、本
実施例に係る基板実装方法における基板内のノード間接
続を示した図である。各ノード0〜7は夫々、N,S,
E,W,U,D,Xの7つのポートを持ち、基板内部配
線で隣接するノード間のポートNとSを接続することで
1次元分のトーラスを構成する。
【0188】ノード0のWポートを基板周辺部の第2の
接続手段CW0に、Eポートを基板周辺部の第2の接続
手段CE0に、Uポートを基板中央部の第2の接続手段
CU0に、Dポートを基板裏面中央部の第2の接続手段
CD0に接続する。同様にノードi(i=1〜7)のW
ポートを基板周辺部の第2の接続手段CWiに、Eポー
トを基板周辺部の第2の接続手段CEiに、Uポートを
基板中央部の第2の接続手段CUiに、Dポートを基板
裏面中央部の第2の接続手段CDiに接続する。
【0189】以上の接続により第1の接続手段を用いた
基板間接続や、第2および第3の接続手段を用いた基板
間接続を行うと三次元トーラスまたは三次元メッシュを
実現できるようになっている。
【0190】さらに、基板内部配線で各ノードのポート
Xをクロスバースイッチに接続する。これによりクロス
バースイッチに対する接続は全て基板内配線により処理
されるので、コネクタのピンネックや、クロスバー接続
というトポロジーとノードが実装される位置の不整合に
よるケーブルの発生から解放され、クロスバー接続によ
る直径の短縮がはなはだしい実装の困難さを伴わずに実
現される。
【0191】以上のようにすることで基板内ノード間接
続の直径は単純なトーラスの場合は4であったのに対
し、クロスバースイッチを用いた本実施例の場合は直径
が1となり、大幅な通信性能向上がもたらされる。
【0192】<実施例13(第14発明に係る実施例)
> (実施例13の主な構成・作用)本実施例では、回路基
板の周辺部を避けた領域に冷却を妨げない方向性を持っ
た配置がなされる第1の接続手段、回路基板の周辺部の
第2の接続手段、柔軟性を有する第3の接続手段によっ
て実装される電子システムにおいて、n次元トーラス状
の接続を含むトポロジーでノード間を接続する際に、複
数ノードが1枚の回路基板上に登載され、1つの次元に
関して隣接ノードが基板面の方向に隣接する基板上に来
るように第3の接続手段によって第2の接続手段間を接
続し、残りの1つに次元に関しては隣接ノードが2枚上
または2枚下の基板上に来るように配置して1枚飛びの
ノード間接続配線を有する。
【0193】基板の周辺部を利用した接続本数は、1枚
飛び配線を使ってトーラス接続を実現する場合の半分と
なる。基板面に垂直な方向への配線は第1の接続手段を
多数並べることにより基板の周辺部を用いる場合と比較
して多くとることができるので、1枚飛びのノード間接
続配線の使用による基板間配線数の倍増に対して対応が
容易である。
【0194】(実施例13の効果)本実施例によれば、
基板面方向への基板間配線を節約しつつ、基板面に対し
て垂直な方向には外見上は隣接基板間の規則的な配線の
みでリングを形成できるのでケーブルを必要とせずにn
次元トーラスの実装が行える。
【0195】(実施例13の具体的説明)図37は、本
実施例に係る基板実装方法における基板面方向の接続の
外見を示した図である。
【0196】図36に示される基板内ノード接続を持っ
た基板200を第2の接続手段202が登載される辺を
平行ではなくした台形状の基板を本実施例では16枚用
意し、基板面方向に隣接する基板上の第2の接続手段間
を第3の接続手段203で接続する。基板の第2の接続
手段202が登載されていない辺付近には冷却ファン2
70を配置し、基板中央部の第1の接続手段の列の方向
に気流を流し冷却を行う。
【0197】図38は、図37の基板面方向の接続にお
けるノード280の接続関係を示した図である。本図に
おいては基板内のクロスバースイッチによる接続は省略
してある。このようにノード間は、基板内リンク282
および基板間リンク284からなる8×16構成の二次
元トーラス接続がなされていることがわかる。
【0198】以上のようにして構成されるドーナツ状に
実装された二次元トーラスの平面を、基板面に垂直な方
向に第1の接続手段を介して積み重ねることによって三
次元トーラスを実装することを考える。
【0199】図39は、本実施例に係る基板実装方法に
おける基板面に垂直な方向の物理的接続関係を示した図
である。点線で示されるのが水平方向のリンクであり、
これは図38に示されているリンクに対応する。ノード
300,301から基板200の周辺部に配置される第
2の接続手段202、第3の接続手段203、基板面方
向に隣接する基板の第2の接続手段202を経由して基
板面方向に隣接する基板200の同じ位置にあるノード
300,301と接続される。
【0200】基板上には基板面に垂直な方向に1枚飛び
を実現するための配線が具備されている。第1の接続手
段201を介して基板を積み重ねることにより、基板面
に垂直な方向には最上部または最下部の基板200を除
き全て2枚上または2枚下の基板上にある斜線をほどこ
したノード300は斜線をほどこしたノードどうしで接
続され、黒く塗りつぶされたノード301は黒く塗りつ
ぶされたノードどうしで接続される。
【0201】基板面に垂直な方向には最上部の基板の上
や最下部の基板の下には変形防止手段302を具備した
垂直短絡基板304を用いて、最上部の基板200は1
枚下の基板上のノードと接続し、最下部の基板200は
1枚上の基板上のノードと接続する。
【0202】このように1枚飛び配線が具備されるため
第1の接続手段201には2本分のリンクの配線が通過
することになる。つまり、水平方向には基板内のノード
あたり1本のリンクが第2の接続手段202を通過する
に過ぎなかったので、水平方向の倍の配線を用いて垂直
方向が実現されていることがわかる。水平方向は基板の
周辺部の長さに限界があるので第2の接続手段202の
数があまり多くできないのに対し、垂直方向は第1の接
続手段を基板上に多数並べることにより比較的多くの配
線が容易に実現できる。
【0203】このように垂直方向には水平方向の2倍の
配線を用いることと引換に、最上部の垂直短絡基板を取
り外し、そのかわりに基板を自由な枚数はさみ、最後に
垂直短絡基板を取り付けることによって、自由に積み重
ねる基板の枚数を選択することが可能となっている。
【0204】図40は、図39に示される基板実装にお
けるノード間の論理的な接続関係を示した図である。垂
直方向に8個のノード300,301のリングが形成さ
れており、基板面に水平な方向に二次元トーラスが形成
されていたことと合わせると、全体としては垂直方向リ
ンク310および水平方向リンク311からなる16×
8×8構成の三次元トーラスが形成されたことがわか
る。
【0205】<実施例14(第15の発明に係る実施
例)> (実施例14の主な構成・作用)本実施例では、回路基
板の周辺部を避けた領域に冷却を妨げない方向性を持っ
た配置がなされる第1の接続手段、回路基板の周辺部の
第2の接続手段、柔軟性を有する第3の接続手段によっ
て実装される電子システムにおいて、n次元トーラス状
の接続を含むトポロジーでノード間を接続する際に、複
数ノードが1枚の回路基板上に登載され、1つの次元に
関して隣接ノードが基板面の方向に隣接する基板上また
は概ね平行に向かい合う基板上に来るように第3の接続
手段によって第2の接続手段間を接続し、残りの1つの
次元に関しては隣接ノードが4枚上または4枚下の基板
上に来るように配置して3枚飛びのノード間接続配線を
有する。
【0206】基板の周辺部を利用した接続本数は、1枚
飛び配線を使ってトーラス接続を実現する場合の半分と
なる。基板面に垂直な方向への配線は第1の接続手段を
多数並べることにより基板の周辺部を用いる場合と比較
して多くとることができるので、3枚飛びのノード間接
続配線の使用による基板間配線数の倍増に対して対応が
容易である。
【0207】(実施例14の効果)本実施例によれば、
基板面方向への基板間配線を節約しつつ、基板面に対し
て垂直な方向には外見上は隣接基板間の規則的な配線の
みでリングを形成できるのでケーブルを必要とせずにn
次元トーラスの実装が行える。基板面に水平な方向にも
垂直な方向にも基板枚数を選択できるようになる。よっ
て様々な各次元あたりの台数構成をもったn次元トーラ
ス結合を含む並列計算機などを同一種類の基板で容易に
実現できる。
【0208】(実施例14の具体的説明)図41は、本
実施例に係る基板実装方法における基板面に垂直な方向
の物理的接続関係を示した図である。点線で示されるの
が水平方向のリンクである。基板面に水平な方向に関し
て端に位置しない基板においては、ノード300,30
1から基板の周辺部に配置される第2の接続手段20
2、第3の接続手段203、基板面方向に隣接する基板
の第2の接続手段202を経由して基板面方向に隣接す
る基板の同じ位置にあるノード300,301と接続さ
れる。
【0209】基板面に水平な方向に関して端にある基板
においては、ノードから基板の周辺部に配置される第2
の接続手段202、水平短絡基板320、概ね平行に向
かい合って隣接する基板の第2の接続手段202を経由
して、概ね平行に向かい合って隣接する基板の同じ位置
にあるノードと接続される。
【0210】図42は、本実施例に係る位置ズレへの適
応能力を高めた水平短絡基板の展開図である。両端がリ
ジッド部321A,321Bとなっており、そこにコネ
クタ322A,322Bが登載される。水平短絡基板3
20は第3の接続手段303と同様に中央部に柔軟性を
有するフレキシブル部324を有する。3箇所の屈曲部
323a,323b,323cをフレキシブル部324
に持つ。
【0211】図43は、図42の水平短絡基板320の
実装状態における立体構造を示した図である。3箇所の
ねじれの位置にある屈曲部323a,323b,323
cによって向かい合う基板上に登載される第2の接続手
段間の様々な位置ズレを吸収できる。
【0212】以上のようにして基板面方向に対するノー
ド間のリング形成は2枚の基板面によって行われる。
【0213】基板面には垂直な方向に関しては図41の
太い実線で現されている線がリンクであり、基板には基
板面に垂直な方向に3枚飛びを実現する配線が具備され
ている。第1の接続手段を介して積み重ねることによ
り、基板面に垂直な方向には基本的には4枚上または4
枚下の基板上にある斜線をほどこしたノードは斜線をほ
どこしたノードどうしで接続され、黒く塗りつぶされた
ノードは黒く塗りつぶされたノードどうしで接続され
る。
【0214】基板面に垂直な方向には最上部の基板の上
や最下部の基板の下には変形防止手段を具備した垂直短
絡基板を用いて、最上部の基板上のノードは最上部から
3枚目の基板上のノードと接続し、最上部から2枚目の
基板上のノードは最上部から4枚目の基板上のノードと
接続され、最下部の基板上のノードは3枚目の基板上の
ノードと接続され、最下部から2枚目のノードは最下部
から4枚目のノードと接続する。
【0215】図44は、図41に示される基板実装にお
けるノード間の論理的な接続関係を示した図である。基
板面に垂直な方向に8枚積み重ねた場合は、4個のノー
ド300,301からなるリングが形成されている。な
お、図中310は垂直方向リンクであり、311は水平
方向リンクである。
【0216】このように3枚飛び配線が具備されるため
第1の接続手段には4本分のリンクの配線が通過するこ
とになる。つまり水平方向には基板内のノードあたり1
本のリンクが第2の接続手段を通過するに過ぎなかった
ので、水平方向の4倍の配線を用いて垂直方向が実現さ
れていることがわかる。
【0217】水平方向は基板の周辺部の長さに限界があ
るので第2の接続手段の数があまり多くできないのに対
し、垂直方向は第1の接続手段を基板上に多数並べるこ
とにより比較的多くの配線が容易に実現できる。
【0218】このように垂直方向には水平方向の4倍の
配線を用いることと引換に、最上部の垂直短絡基板を取
り外し、そのかわりに基板を2層分一組で自由な枚数は
さみ、最後に垂直短絡基板を取り付けることによって、
自由に積み重ねる基板の枚数を選択することが可能とな
っている。
【0219】基板面に水平な方向に関しては、実施例1
3においては基板の形状が決まれば水平方向の基板枚数
は固定されてしまっていた。しかし本実施例においては
垂直方向には水平方向の4倍の配線を用いることと引換
に、端部の水平短絡基板を外し、所望の列数だけ水平方
向に第3の接続手段によって拡張しつつ、端部に水平短
絡基板を付け、これを垂直方向に第1の接続手段によっ
て積み上げていけば、自由に水平方向の基板枚数を変動
させることが可能となっている。
【0220】また、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々
変形して実施することができる。
【0221】
【発明の効果】
(1)第1の発明に係るコネクタによれば、フレキシブ
ル基板の両端部に端子を二次元的に配列したので、少な
い面積で、低価格で、あまり高精度な加工精度を要求せ
ず、特性インピーダンスの制御された極めて多くの基板
間スタッキング接続を実現することができる。
【0222】第9の発明に係る基板実装方法によれば、
その実現における少ない力での安定した接続維持と、基
板間接続と電源供給の基板積み重ね方向への拡張性の増
加が可能となる。
【0223】(2)第11の発明に係る基板実装方法に
よれば、冷却を妨げず、非常に多くの本数の概ね平行に
向かい合う基板間の配線を実現できる。さらに、接続手
段の基板への半田付け等による固定部や第2、第3の接
続手段間の接続部への応力集中による破壊や接触不良が
防止される。さらに、基板面の方向に隣接する基板間の
配線に対して限られた周辺部からの基板間配線をより多
く割り当てることが可能となる。
【0224】第12の発明に係る基板実装方法によれ
ば、非常に高密度に配線が通っていたの、グランド面が
あるなどして、接続手段のフレキシブル部に柔軟性がや
や少ないような場合でも、様々な方向のかなり大きな誤
差を同時に吸収できる基板間接続を実現でき、多数の接
続を多数の接続手段によって三次元的に実装する場合で
も接続の安定性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るコネクタを示す図
【図2】図1のコネクタを構成するフレキシブル基板の
展開図
【図3】図1のコネクタを構成するバンプのあるゴム部
の一例を示す図
【図4】図1のコネクタを構成する平坦なゴム部の一例
を示す図
【図5】図1のコネクタを用いた基板の実装状態を示す
【図6】圧力がかかっていない状態での接続部の断面図
【図7】圧力がかかっている状態での接続部の断面図
【図8】実施例2に係るコネクタのフレキシブル基板部
を示す図
【図9】実施例3に係るコネクタを構成するフレキシブ
ル基板を示す図
【図10】実施例3に係るコネクタを示す図
【図11】実施例3の変形例に係るコネクタを構成する
4層フレキシブル基板の第3層目の配線パターンを示す
【図12】同変形例に係るコネクタを構成する4層フレ
キシブル基板の第2層目の配線パターンを示す図
【図13】同変形例に係るコネクタを構成する4層フレ
キシブル基板の第1層目の配線パターンを示す図
【図14】同変形例に係るコネクタを構成する4層フレ
キシブル基板の立体構造を示す断面図
【図15】図14の4層フレキシブル基板を用いたコネ
クタを示す図
【図16】実施例4に係るコネクタを示す図
【図17】図16のコネクタを用いた基板の実装方法を
示す図
【図18】傾いた圧力により図16のコネクタが変形し
た場合でも正しく接続が行えることを示す図
【図19】実施例5に係るコネクタを構成するフレキシ
ブル基板を示す図
【図20】実施例5に係るコネクタを示す図
【図21】実施例7に係るコネクタにおけるゴム部の断
面図
【図22】実施例8に係るコネクタにおけるゴム部の断
面図
【図23】実施例9に係る基板実装方法を示す図
【図24】実施例10に係る基板実装方法を示す図
【図25】実施例11に係る基板実装方法を示す図
【図26】第1の接続手段の一例である第1の種類のコ
ネクタを示す図
【図27】第1の接続手段の一例である第2の種類のコ
ネクタを示す図
【図28】第1の接続手段の一例である第3の種類のコ
ネクタを示す図
【図29】第1の接続手段の一例である第4の種類のコ
ネクタを示す図
【図30】第1の接続手段の一例である第5の種類のコ
ネクタを示す図
【図31】スペーサの一例を示す図
【図32】スペーサを用いた基板間隔圧縮の様子を示す
【図33】実施例11に係る第3の接続手段の一例を示
す図
【図34】実施例11の変形例に係る第3の接続手段の
他の例を示す図
【図35】図34の第3の接続手段の実装時の立体構造
を示す図
【図36】実施例12に係る基板実装方法における基板
内のノード間接続を示す図
【図37】実施例13に係る基板実装方法における基板
面方向の接続の外見を示す図
【図38】図37の基板面方向の接続におけるノードの
接続関係を示す図
【図39】実施例13に係る基板実装方法における基板
面に垂直な方向の物理的接続関係を示す図
【図40】図39に示される基板実装におけるノード間
の論理的な接続関係を示す図
【図41】実施例14に係る基板実装方法における基板
面に垂直な方向の物理的接続関係を示す図
【図42】実施例14に係る位置ズレへの適応能力を高
めた水平短絡基板の展開図
【図43】図42の水平短絡基板の実装状態における立
体構造を示す図
【図44】図41に示される基板実装におけるノード間
の論理的な接続関係を示す図
【符号の説明】
2,2''…コネクタ、4,4´…フレキシブル基板部、
6…ゴム部、8…穴、10…端子、12…配線、14…
絶縁被覆、16…端部、18…ゴム、20…穴、22…
端子圧力強化用突起、24…穴、26…上面、28…下
面、30…リジッドプリント基板、32…貫通ネジ、3
4…ターミネーター、36…ナット、38…端子、40
…穴、42…端子、44…配線、46…絶縁フィルム、
48…端部、51,52…端子、54…配線、56…ゴ
ム部、57,58…端子、60…配線層、61,62…
端子、64…配線層、65,66…端子、68…配線
層、69…配線層、70…接着層、71…スルーホー
ル、72…コネクタ、74…フレキシブル基板、76…
ゴム部、78…リジッド基板、80…端子、82…配
線、84…端子、86…穴、88…端部、90…棒状金
属、92…フレキシブル基板、94…フレキシブル基
板、96…ゴム部、100…端子、102…配線、10
4…片面フレキシブル基板、106…穴、108…棒状
金属、109…先端部、110…パッド、112…土
台、113…電源供給バー、114…片面フレキシブル
基板、116…変形防止用部材、118…ターミネーシ
ョン基板、120…電源供給ケーブル、121…ワッシ
ャー、122…ネジ、124…両面フレキシブル基板、
132…コネクタ、134…4層フレキシブル基板、1
36…ゴム部、U1,U2,D1,D2…位置合わせ突
起、HU1,HU2,HD1,HD2…穴、S0〜S4
…スペーサ、C1〜C3…コネクタ、R1〜R3…リジ
ッド基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ平坦かつ互いにほぼ平行な上端面およ
    び下端面を有するゴム状の弾性体と、 両端部が前記弾性体の上端面および下端面に接続された
    基板部、該基板部の両端部上に二次元的に配列された複
    数の端子、および該基板部の一方の端部に配設された端
    子と該端子に対応する他方の端部に配設された端子とを
    夫々接続する複数の配線を有するフレキシブル基板とを
    具備してなることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】ほぼ平行に向かい合う基板間にコネクタを
    挟み圧力を加えることによって圧着接続する基板実装方
    法において、 前記コネクタと、該コネクタのサイズに合わせた基板間
    隔を規定するための両端にネジ構造を有する第1のスペ
    ーサとを、前記基板間に該基板に対してほぼ垂直に挿入
    し、 1つの基板を、前記第1のスペーサと、同一の構造を有
    する第2のスペーサで挟み、 前記1つの基板を挟む前記第1および第2のスペーサの
    うち一方のスペーサの一端を他方のスペーサの他端にね
    じ込んでなることを特徴とする基板実装方法。
  3. 【請求項3】各回路基板の周辺部分を避けた領域に冷却
    を妨げない方向性をもって配置された第1の接続手段に
    より、対向する回路基板間を互いにほぼ平行に向かい合
    うように接続し、 前記各回路基板の周辺部に設けられた第2の接続手段間
    を、柔軟性を有する第3の接続手段により接続すること
    により、該回路基板の基板面の方向に隣接する基板間を
    接続することを特徴とする基板実装方法。
  4. 【請求項4】前記第3の接続手段は、互いにねじれの位
    置関係にある屈曲部を複数具備するフレキシブル基板で
    あることを特徴とする基板実装方法。
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