JPH0886966A - 内視鏡の内圧調整装置 - Google Patents

内視鏡の内圧調整装置

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JPH0886966A
JPH0886966A JP6305955A JP30595594A JPH0886966A JP H0886966 A JPH0886966 A JP H0886966A JP 6305955 A JP6305955 A JP 6305955A JP 30595594 A JP30595594 A JP 30595594A JP H0886966 A JPH0886966 A JP H0886966A
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章 杉山
Hirohisa Ueda
裕久 植田
Ichiro Ninomiya
一郎 二ノ宮
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Abstract

(57)【要約】 【目的】柔軟な被覆部が破裂しないように内視鏡を減圧
滅菌室に入れることができ、しかも減圧滅菌後は内視鏡
の内圧を大気圧に自動的に近づけて、内視鏡を支障なく
通常使用できるようにすることができる内視鏡の内圧調
整装置を提供することを目的とする。 【構成】通常は閉じていて逆止弁30が取り付けられる
ことによって開く内外連通弁20を内視鏡1,10の隔
壁部に設けて、その内外連通弁20に対して、内視鏡
1,10内部から外部へのみ気体を通過させる逆止弁3
0を着脱自在に取り付けられるようにすると共に、内外
連通弁20から逆止弁30が取り外される動作の際に、
内外連通弁20と逆止弁30とが強制的に同時に開いた
状態にされて内視鏡1,10の内部と外部とが連通する
強制連通過程を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オートクレーブ又は
エチレンオキサイドガス(EOG)などによって滅菌さ
れることのある内視鏡の内圧調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡を滅菌するためにエチレンオキサ
イドガスやオートクレーブなどを行うには、内視鏡を収
容した滅菌室内を減圧する必要があり、内視鏡をそのよ
うな低圧環境に耐えられる構造にする必要がある。
【0003】その際問題になるのは、内視鏡の外装のな
かで最も柔軟な部分、例えば一般にゴムで形成されてい
る湾曲部の被覆チューブが、減圧時に膨らんで破裂して
しまう場合があることである。
【0004】そこで従来は、内視鏡内部から外部へは気
体を通過させ、内視鏡外部から内部へは気体を通過させ
ない逆止弁を準備して、その逆止弁を、通常は閉じてい
て逆止弁が取り付けられた時だけ開くように内視鏡に設
けた内外連通弁に着脱できるようにしていた(特開平5
−253168号)。
【0005】このように逆止弁を取り付けることによ
り、減圧滅菌室内では内視鏡内の空気が外部へ抜けて内
圧が下げられ、且つ滅菌時や洗浄時に蒸気、ガス又は洗
浄水等が内視鏡内に侵入する恐れはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのような構
造をとると、内視鏡の滅菌処理が終了して逆止弁を内視
鏡から取り外すことにより、それと同時に内外連通弁が
閉じるので、内視鏡の内圧が大気圧に比べて低い状態の
ままになる。
【0007】すると、内視鏡の外装の中で最も柔軟な湾
曲部の被覆チューブが、その内側の節輪の間に食い込ん
だ状態になるので、そのまま湾曲操作を行うと湾曲機構
に著しく無理な力がかかって、故障や事故の原因になる
場合がある。
【0008】そのような不都合が起きないように、逆止
弁と内外連通弁を介して内視鏡の内外を連通させる手動
のバイパス弁を、逆止弁に併設したものもある(特開平
5−253168号)。
【0009】しかし、そのようなものでも、逆止弁を内
視鏡から取り外す前にバイパス弁を手動操作を忘れてし
まえば、内視鏡の内圧は低いままなので、上記と全く同
じ不都合が発生してしまう。
【0010】そこで本発明は、柔軟な被覆部が破裂しな
いように内視鏡を減圧滅菌室に入れることができ、しか
も減圧滅菌後は内視鏡の内圧を大気圧に自動的に近づけ
て、内視鏡を支障なく通常使用できるようにすることが
できる内視鏡の内圧調整装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡の内圧調整装置は、外部との間を仕
切る隔壁がすべて気密に構成された内視鏡に、内視鏡内
部から外部へは気体を通過させ内視鏡外部から内部へは
気体を通過させない逆止弁を着脱自在に取り付けられる
ようにしたものにおいて、通常は閉じていて上記逆止弁
が取り付けられることによって開く内外連通弁を内視鏡
の隔壁部に設けて、その内外連通弁に対して上記逆止弁
を着脱自在に取り付けられるようにすると共に、上記内
外連通弁から上記逆止弁が取り外される動作の際に、上
記内外連通弁と上記逆止弁とが強制的に同時に開いた状
態にされて内視鏡の内部と外部とが連通する強制連通過
程を設けたことを特徴とする。
【0012】なお、上記逆止弁は、外力が加えられてい
ない状態では上記強制連通過程を維持することができな
いようにしてもよい。また、上記内外連通弁を光源装置
に着脱自在に接続されるライトガイドコネクタに設け
て、上記内外連通弁に上記逆止弁が取り付けられた状態
では、上記光源装置に対する上記ライトガイドコネクタ
の接続が妨げられるようにしてもよい。
【0013】また、上記内視鏡の内圧調整装置におい
て、上記内外連通弁に上記逆止弁が取り付けられた状態
においては、上記内外連通弁が、開いた状態に機械的に
固定されるようにしてもよい。
【0014】また、本発明の内視鏡の内圧調整装置は、
外部との間を仕切る隔壁がすべて気密に構成された内視
鏡に、内視鏡内部から外部へは気体を通過させ内視鏡外
部から内部へは気体を通過させない逆止弁を設けたもの
において、上記逆止弁に対して着脱自在なアダプタを設
け、上記逆止弁から上記アダプタが取り外される動作の
際に、上記逆止弁が強制的に開いた状態にされて内視鏡
の内部と外部とが連通する強制連通過程を設けたことを
特徴とする。
【0015】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図2にお
いて、1は内視鏡であり、2はその操作部、3は可撓管
からなる挿入部である。挿入部3の先端側には、操作部
2からの遠隔操作によって屈曲自在な湾曲部4が形成さ
れている。5は、操作部2に設けられた湾曲操作ノブで
ある。
【0016】湾曲部4は小さな曲率半径で屈曲するの
で、柔軟なゴムチューブによって被覆されている。湾曲
部4の先側には、対物光学系などを内蔵した先端部本体
6が連結されている。
【0017】操作部2には、接眼部8が突設されている
他、図示されていない光源装置に接続されるライトガイ
ドコネクタ10を先端に取り付けたライトガイド可撓管
9が連結されている。
【0018】このように構成された内視鏡1は、パッキ
ンやOリング等によって、外部との隔壁がすべて気密に
構成されていて、内部は湾曲部4内からライトガイドコ
ネクタ10内まで全体的に連通している。ただしライト
ガイドコネクタ10には、逆止弁アダプタ30の着脱に
よって開閉される内外連通弁20が取り付けられてい
る。
【0019】図3に示されるように、内外連通弁20
は、ライトガイドコネクタ10の内部に連通する連通孔
21が穿設された取り付け座22に取り付けられてい
る。そして、連通孔21の外側口元に対向して進退自在
に配置された弁体25が、弱い圧縮コイルバネ24によ
って外方に付勢されて、弁受け26に押し付けられてい
る。
【0020】その弁体25と弁受け26の当接部には、
シール用のOリング27が装着されている。また弁体2
5の外縁部には、その前後を連通させるための切り欠き
25aが形成されている。
【0021】25bは、弁体25が連通孔21を塞いで
しまわないように弁体25に形成された通気路、28
は、弁受け26に外側から取り付けられるアダプタ類を
係合させるために、弁受け26の外側壁に突設されたピ
ンである。
【0022】したがって、通常は弁体25が弁受け26
に押し付けられていて、Oリング27によってライトガ
イドコネクタ10の内側と外側との間は閉塞されてい
る。そして弁体25を、圧縮コイルバネ24のばね力に
抗して外側から内方に押し込めば、弁体25が弁受け2
6から離れて、ライトガイドコネクタ10の内側と外
側、即ち、内視鏡1の内と外とが連通する。
【0023】30は、内外連通弁20に着脱自在に取り
付けられる逆止弁アダプタ30であり、内外連通弁20
の弁受け26に被せるように装着されるアダプタ筒31
の内側口元部には、内外連通弁20側のピン28と係合
するガイド溝32が形成されている。33は、弁受け2
6の外面に密着させるためのシール用Oリングである。
【0024】アダプタ筒31内にテーパ状に形成された
弁座31aに向けて、強い圧縮コイルバネ37によって
付勢された逆止弁36が押し付けられていて、その逆止
弁36と弁座31aとの当接部には、シール用のOリン
グ38が装着されている。
【0025】逆止弁36の先端中央には、弁体25を押
すための押し棒34が一体的に突設されている。その結
果、逆止弁アダプタ30を内外連通弁20に取り付ける
と、この押し棒34によって弁体25が押し開かれる。
【0026】逆止弁36と圧縮コイルバネ37を支える
ようにアダプタ筒31に螺合する逆止弁支持筒39の内
周面には、逆止弁36が緩く嵌合しており、逆止弁36
の外縁部には、その前後の空間を連通させるための切り
欠き36aが形成されている。また、逆止弁支持筒39
の外端面には、逆止弁アダプタ30の内外を連通させる
通気路39aが穿設されている。
【0027】ガイド溝32は、図4に示されるように、
アダプタ筒31の開口端から軸線方向に形成された直線
ガイド部32aに連続して、「く」の字状に曲がった回
転ガイド部32bが形成されている。
【0028】したがって、逆止弁アダプタ30を内外連
通弁20に取り付ける際には、内外連通弁20のピン2
8を、まず直線ガイド部32a内に真っ直ぐに奥まで案
内し、そこで逆止弁アダプタ30を軸回りに回転させる
ことにより、ピン28が回転ガイド部32b内に案内さ
れる。
【0029】そして、ピン28を回転ガイド部32bの
逆側の端部(A部)まで案内すれば、逆止弁アダプタ3
0が内外連通弁20に対して抜けないようにしっかりと
係合した状態になる。
【0030】図5は、逆止弁アダプタ30が内外連通弁
20に取り付けられた状態を示している。この状態で
は、逆止弁アダプタ30側の押し棒34が内外連通弁2
0側の弁体25の頂部とぶつかっており、逆止弁アダプ
タ30側の圧縮コイルバネ37の方が内外連通弁20側
の圧縮コイルバネ24より強いので、内外連通弁20側
の圧縮コイルバネ24がさらに圧縮され、弁体25が内
外連通弁20内に押し込まれて弁受け26から離れ、常
に開いた状態になっている。
【0031】そして、外気の圧力がライトガイドコネク
タ10の内圧より一定以上低い状態になると、その圧力
差によって逆止弁36が圧縮コイルバネ37の付勢力に
抗して押し上げられ、その結果、図6に矢印で示される
ような経路により、ライトガイドコネクタ10内の空気
が外方に流れ出て、内視鏡1の内部圧力が低下する。
【0032】逆に、ライトガイドコネクタ10の内圧が
外気圧より低いか同程度の状態では、逆止弁36が弁座
31aに押し付けられ、Oリング38によってライトガ
イドコネクタ10の内側と外側とが閉塞されて、ライト
ガイドコネクタ10の外部から内部には空気や蒸気等が
流れ込まない。
【0033】したがって、逆止弁アダプタ30を内外連
通弁20に取り付けておけば、内視鏡1を減圧滅菌室内
に入れて滅菌する際に、滅菌室内の気圧が低くなったと
き、それに応じて内視鏡内から空気が流出して、内視鏡
の内部圧力が外部圧力より高くならない状態に維持され
る。したがって、柔軟な被覆部が膨らんで破裂するよう
なことがない。内視鏡が高温の環境下に置かれた場合な
ども同様である。
【0034】内視鏡1の減圧滅菌が済んで、内視鏡1を
滅菌室から取り出したら、逆止弁アダプタ30を内外連
通弁20から取り外す。その操作は、取り付け時の操作
と全く逆であり、ピン28が回転ガイド部32bから直
線ガイド部32aを通ってガイド溝32から抜けるよう
に、逆止弁アダプタ30を回転させてから引っ張ればよ
い。
【0035】その操作の途中で、ピン28は、図4に示
されるように、必ず「く」の字状の回転ガイド部32b
の中央凸部(B部)を通る。するとその位置では、図1
に示されるように、逆止弁アダプタ30が内外連通弁2
0に対して深く係合するので、弁体25の底部がまず取
り付け座22に当接し、さらにそれより深い位置へ逆止
弁アダプタ30が案内されることによって、押し棒34
を介して、逆止弁36が圧縮コイルバネ37を縮める方
向に押し開かれ、弁座31aから離れる。
【0036】その結果、内外連通弁20と逆止弁アダプ
タ30が共に強制的に開かれた状態になり、ライトガイ
ドコネクタ10内と外気との間、即ち内視鏡1の内部と
外部との間が強制的に連通して、内視鏡1の内圧が大気
圧に近づく。
【0037】このようにして、逆止弁アダプタ30を内
外連通弁20から取り外す際には、その動作の途中で必
ず内視鏡1内と外気とが連通して、真空に近い状態だっ
た内視鏡1の内圧が、一挙に大気圧に近い圧力になる。
そして、逆止弁アダプタ30が内外連通弁20から取り
外されれば、それと共に弁体25が閉じるので、内視鏡
1は再び気密状態になる。
【0038】なお、ピン28が回転ガイド部32bのB
部にある内外連通状態は、回転ガイド部32bの斜面と
圧縮コイルバネ37の付勢力によって不安定な状態なの
で、逆止弁アダプタ30が人の手などで押さえられてい
ない限り維持されない。したがって、内視鏡1が内外連
通状態のまま洗浄水などに漬けられて、水漏れ事故を起
こすようなことはない。
【0039】また、図7に示されるように、ライトガイ
ドコネクタ10に逆止弁アダプタ30が取り付けられた
状態でライトガイドコネクタ10を光源装置に接続しよ
うとすると、逆止弁アダプタ30が光源装置50の接続
部口元の凹部51の縁部にぶつかるので、ライトガイド
コネクタ10を光源装置50に接続することはできな
い。
【0040】したがって、内圧が低いまま内視鏡1が使
用されて故障、事故を起こす恐れがない。なお、逆止弁
アダプタ30を取り外せば、ライトガイドコネクタ10
を光源装置50に接続可能なことはもちろんである。
【0041】図8は本発明の第2の実施例の逆止弁アダ
プタ30を示しており、アダプタ筒31に軸線方向に植
設されたピン41に係合する筒状の外枠42により、逆
止弁アダプタ30を囲んだものである。
【0042】このようにすることによって、手で握られ
る外枠42に対して、内側の機構が相対的に回転はしな
いが軸線方向には移動できるので、内外連通弁20に対
する逆止弁アダプタ30の着脱操作を楽に行うことがで
きる。
【0043】図9は本発明の第3の実施例を示してい
る。なお、第1の実施例と同じ機能を有する部分には、
各々第1の実施例と同じ符号を付して、その詳細な説明
は省略する。
【0044】この実施例においては、内外連通弁20の
弁体25を強制的に押し開く押し棒34が、逆止弁アダ
プタ30のアダプタ筒31に固定的に設けられていて、
その周囲に通気孔44が形成されている。
【0045】したがって、内外連通弁20に逆止弁アダ
プタ30が取り付けられれば、弁体25が押し棒34に
押されて機械的に強制的に開かれた状態に固定される。
その結果、逆止弁アダプタ30内の逆止弁36は圧縮コ
イルバネ37だけで付勢されるので動作が安定してお
り、圧縮コイルバネ37としては比較的弱いバネを用い
ればよい。
【0046】アダプタ筒31の外側には、外筒45が軸
を中心に回転自在に嵌合しており、アダプタ筒31の突
端部側にネジ46で固定された抜け止め蓋48の下端部
分によって、外筒45が軸方向に移動しないように押さ
えられている。
【0047】外筒45の内周面と抜け止め蓋48の外周
面及びアダプタ筒31の外周面との間には、各々シール
用のXリング49,49が装着されていて、外筒45の
回転運動に対する抵抗にならないように嵌合面がシール
されている。
【0048】内外連通弁20の外側面に突設されたピン
28と係合するガイド溝32は、外筒45に形成されて
いる。但しその形状は第1の実施例とは異なり、図10
に示されるように、単純なL字形に形成されている。そ
の周方向の長さ(回転角)をθ度とする。
【0049】アダプタ筒31には、外筒45のガイド溝
32の内側でピン28と係合する縦溝51が、図11に
示されるように、軸方向に真っ直ぐに形成されている。
したがって、アダプタ筒31は内外連通弁20に対して
回転せず、外筒45だけが、内外連通弁20に対して軸
方向に移動しない状態で、角度θだけ回転する。
【0050】逆止弁アダプタ30の中程の位置に、第2
のピン52が逆止弁36から側方に突設されていて、そ
の第2のピン52と係合する溝53,54が外筒45と
アダプタ筒31とに形成されている。
【0051】第2のピン52と係合するように外筒45
に形成された溝は、単純な縦溝53である。したがっ
て、外筒45を回転させれば、第2のピン52が、軸方
向に自由に移動できる状態で外筒45と共に回動する。
【0052】一方、第2のピン52と係合するようにア
ダプタ筒31に形成された溝は、図12に示されるよう
に、圧縮コイルバネ37の付勢力に抗して第2のピン5
2を持ち上げるためのカム溝54である。
【0053】図12において、Aは、内外連通弁20に
逆止弁アダプタ30が取り付けられて外筒45が回転さ
れた位置を示しており、ガイド溝32によって付勢され
た第2のピン52がカム溝54の底の方に位置してい
る。
【0054】この状態では逆止弁36は閉じているが、
第2のピン52はカム溝54内で逆止弁アダプタ30の
軸線方向(図で上下方向)に移動することができるの
で、内視鏡1の内圧より外圧の方が一定以上低くなる
と、逆止弁36が圧縮コイルバネ37の付勢力に抗して
開き方向に移動する。
【0055】カム溝54のカム面は、そのA位置から第
2のピン52を押し上げるための斜面54aと、第2の
ピン52を押し上げたままの位置に維持する平面54b
とで形成されている。
【0056】カム溝54の長さは回転角度にしてθであ
り、Aからθだけ回転したBは、内外連通弁20に対し
て逆止弁アダプタ30が着脱される位置である。したが
って、斜面54aの途中からBまでの範囲Pにおいて、
図13に示されるように、カム溝54によって逆止弁3
6が強制的に開かれた状態になる。
【0057】上述のように構成された第3の実施例で
は、逆止弁アダプタ30を内外連通弁20に取り付けて
外筒45を回転させると、アダプタ筒31は全く回転せ
ず、図14に示されるように、逆止弁36に突設された
第2のピン52が角度θだけ回転をする。
【0058】そして、カム溝54を最後まで回転させた
位置を除く大半の範囲Pにおいて、逆止弁36が機械的
に強制的に開かれた状態になる。したがって、逆止弁ア
ダプタ30を内外連通弁20から取り外す操作の間に、
内視鏡1の内圧が外圧に近づくように通気動作が行われ
る。そして、逆止弁アダプタ30が内外連通弁20から
取り外されれば内外連通弁20の弁体25が閉じる。
【0059】なおこの実施例では、抜け止め蓋48の突
端部に通気孔56が穿設されていて、その開口部に多孔
質膜からなる防水シート57が取り付けられている。し
たがって、外部から内部への水分の侵入を防止すること
ができる。
【0060】ただし、防水シート57の存在によって、
通気性も大幅にゆっくりしたものになる。そこで、逆止
弁アダプタ30を内外連通弁20から取り外す操作があ
まり速く行われないようにするために、例えば図15に
示されるように、外筒45に形成されたガイド溝32の
中間部に段差を設けたり、或いは抵抗をつけるためのク
リック機構や、目視をするための目盛り等を設けるとよ
い。
【0061】また、内視鏡の内圧が上述のようにして調
整される逆止弁アダプタ30取り外し動作時間は、外筒
45の回転角度θを適宜に選択することによって変える
ことができるので、θを適当な角度に設定することによ
り、内圧調整が行われる時間の長さを任意に設定するこ
とができる。
【0062】また、図16に示されるように、逆止弁3
6が強制的に開かれた状態になる範囲Pがカム溝54の
中間部分だけになる形状にカム溝54を形成すれば、内
圧調整時間を短くすることができる。
【0063】なお、第3の実施例においては、逆止弁3
6を強制的に開くためのカム溝54をアダプタ筒31に
形成し、縦溝53を外筒45に形成したが、それを逆に
してもよい。その場合、外筒45に形成されるカム溝5
4の形状は、図17に示されるように、アダプタ筒31
に形成される場合と左右対称形になる。
【0064】図18は本発明の第4の実施例を示してお
り、内視鏡1に内外連通弁20が設けられておらず、逆
止弁36が内視鏡1のライトガイドコネクタ10に直接
取り付けられたものに本発明を適用したものである。
【0065】そして、第3の実施例と同様の外筒45に
抜け止め蓋48を一体的に取り付けて、これを第3の実
施例のアダプタ筒31に相当する逆止弁筒131に対し
て着脱自在なアダプタに形成している。図19は、アダ
プタが取り外された状態を示している。
【0066】ピン28は逆止弁筒131に突設されてい
て、それに係合するガイド溝32は外筒45に形成され
ている。逆止弁36に突設された第2のピン52が係合
する縦溝53とカム溝54が、外筒45と逆止弁筒13
1に形成されているのは第3の実施例と同じである。
【0067】その他の構成は、第3の実施例と機能的に
ほとんど変わらないので、同符号を付して、詳細な説明
は省略する。60は、圧縮コイルバネ37の一端を受け
るバネ受けである。
【0068】このような構成により、アダプタである外
筒45が取り付けられた状態から取り外される動作の最
中には、図20に示されるように、第3の実施例と同様
にして逆止弁36が強制的に開かれる。
【0069】なお、この第4の実施例において、図21
に示されるようなカム溝54を外筒45に形成して縦溝
53を逆止弁筒131に形成すれば、逆止弁筒131側
壁の開口面積が小さくなって、異物などが溜まり難くな
る利点がある。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、内視鏡の隔壁に設けら
れた内外連通弁から逆止弁が取り外される動作の際に、
内外連通弁と逆止弁とが強制的に同時に開いた状態にさ
れて内視鏡の内部と外部とが連通するので、逆止弁が内
視鏡から取り外された状態では内視鏡の内圧が必ず大気
圧に近くなる。
【0071】したがって、内外連通弁に逆止弁を取り付
けることによって、柔軟な被覆部が破裂しないように内
視鏡を減圧滅菌室に入れることができると共に、減圧滅
菌後に逆止弁を取り外せば内視鏡の内圧が自動的に大気
圧に近づいて、内視鏡を支障なく通常使用することがで
きる。
【0072】また、内視鏡の隔壁に逆止弁が直接取り付
けられたものにおいては、逆止弁からアダプタが取り外
される動作の際に逆止弁が強制的に開いた状態にされて
内視鏡の内部と外部とが連通するので、内視鏡の内圧が
必ず大気圧に近づいて、内視鏡を支障なく通常使用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の逆止弁アダプタが取り外される
途中の内外連通状態の縦断面図である。
【図2】第1の実施例の内視鏡の側面図である。
【図3】第1の実施例の逆止弁アダプタが取り外された
状態の縦断面図である。
【図4】第1の実施例の逆止弁アダプタの正面図であ
る。
【図5】第1の実施例の逆止弁アダプタが接続された状
態の縦断面図である。
【図6】第1の実施例の逆止弁アダプタが接続された状
態の縦断面図である。
【図7】第1の実施例の光源装置との接続部の斜視図で
ある。
【図8】第2の実施例の逆止弁アダプタの縦断面図であ
る。
【図9】第3の実施例の逆止弁アダプタが接続された状
態の縦断面図である。
【図10】第3の実施例のガイド溝の展開図である。
【図11】第3の実施例の縦溝の正面図である。
【図12】第3の実施例のカム溝の展開図である。
【図13】第3の実施例の逆止弁アダプタが取り外され
る途中の内外連通状態の縦断面図である。
【図14】図9における XIV−XIV 平面断面図である。
【図15】第3の実施例のガイド溝の他の例の展開図で
ある。
【図16】第3の実施例のカム溝の他の例の展開図であ
る。
【図17】第3の実施例のカム溝の他の例の展開図であ
る。
【図18】第4の実施例のアダプタが接続された状態の
縦断面図である。
【図19】第4の実施例のアダプタが取り外された状態
の縦断面図である。
【図20】第4の実施例のアダプタが取り外される途中
の内外連通状態の縦断面図である。
【図21】第4の実施例のカム溝の他の例の展開図であ
る。
【符号の説明】
1 内視鏡 10 ライトガイドコネクタ 20 内外連通弁 25 弁体 30 逆止弁アダプタ 34 押し棒 36 逆止弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部との間を仕切る隔壁がすべて気密に構
    成された内視鏡に、内視鏡内部から外部へは気体を通過
    させ内視鏡外部から内部へは気体を通過させない逆止弁
    を着脱自在に取り付けられるようにしたものにおいて、 通常は閉じていて上記逆止弁が取り付けられることによ
    って開く内外連通弁を内視鏡の隔壁部に設けて、その内
    外連通弁に対して上記逆止弁を着脱自在に取り付けられ
    るようにすると共に、上記内外連通弁から上記逆止弁が
    取り外される動作の際に、上記内外連通弁と上記逆止弁
    とが強制的に同時に開いた状態にされて内視鏡の内部と
    外部とが連通する強制連通過程を設けたことを特徴とす
    る内視鏡の内圧調整装置。
  2. 【請求項2】上記逆止弁は、外力が加えられていない状
    態では上記強制連通過程を維持することができない請求
    項1記載の内視鏡の内圧調整装置。
  3. 【請求項3】上記内外連通弁が、光源装置に着脱自在に
    接続されるライトガイドコネクタに設けられていて、上
    記内外連通弁に上記逆止弁が取り付けられた状態では、
    上記光源装置に対する上記ライトガイドコネクタの接続
    が妨げられる請求項1又は2記載の内視鏡の内圧調整装
    置。
  4. 【請求項4】上記内外連通弁に上記逆止弁が取り付けら
    れた状態においては、上記内外連通弁が、開いた状態に
    機械的に固定されている請求項1又は3記載の内視鏡の
    内圧調整装置。
  5. 【請求項5】外部との間を仕切る隔壁がすべて気密に構
    成された内視鏡に、内視鏡内部から外部へは気体を通過
    させ内視鏡外部から内部へは気体を通過させない逆止弁
    を設けたものにおいて、 上記逆止弁に対して着脱自在なアダプタを設け、上記逆
    止弁から上記アダプタが取り外される動作の際に、上記
    逆止弁が強制的に開いた状態にされて内視鏡の内部と外
    部とが連通する強制連通過程を設けたことを特徴とする
    内視鏡の内圧調整装置。
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