JPH0886944A - 吊線付光ファイバケーブルの製造方法 - Google Patents

吊線付光ファイバケーブルの製造方法

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JPH0886944A
JPH0886944A JP7077999A JP7799995A JPH0886944A JP H0886944 A JPH0886944 A JP H0886944A JP 7077999 A JP7077999 A JP 7077999A JP 7799995 A JP7799995 A JP 7799995A JP H0886944 A JPH0886944 A JP H0886944A
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昭 渡辺
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一二 佐原
Yasuhiko Suzuki
保彦 鈴木
Shoji Nomura
正二 野村
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隆 菅納
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 製造速度を高め、短納期で安価に供給できる
と共に延線作業性がよくなる吊線付光ファイバケーブル
の製造方法を提供する。 【構成】 吊線4と光ファイバケーブルコア5とを並行
に配置して送り出し、これらの外周に一括してシースを
押出被覆して、吊線部、首部、光ファイバケーブル部を
有するヒョウタン型の吊線付光ファイバケーブル18を
製造する方法において、上記シースを押出被覆した後
に、上記吊線部と光ファイバケーブル部とを並行に配置
した状態で任意の直径のキャプスタン11に巻き付け
て、巻き付ける際の吊線部7の曲げ半径と光ファイバケ
ーブル部8の曲げ半径との差異により、上記光ファイバ
ケーブル部に余長をつけ、その余長を保持するためにキ
ャプスタン巻付け時に冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバケーブルに
余長をいれた吊線付光ファイバケーブルの製造方法に係
り、特に、製造速度を高め、短納期で安価に供給できる
と共に延線作業性がよくなる吊線付光ファイバケーブル
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】吊線付光ファイバケーブルは、ケーブル
布設延線時の張力、緊線時の張力、風圧等自然現象によ
る張力などが吊線に加わると、その吊線が0.2%程度
伸びると一般に言われている。したがって、吊線の長さ
と光ファイバケーブルの長さとが同じであると、吊線の
伸びに伴い光ファイバケーブルも0.2%伸ばされるこ
とになり、光ファイバケーブル中の光ファイバも同程度
伸ばされ光伝送損失が増加したり、寿命が著しく低下し
たりする問題がある。
【0003】そこで、現在開発されているのが余長入り
吊線付光ファイバケーブルである。この余長入り吊線付
光ファイバケーブルには、従来、ケーブル余長を.02
%程度入れたプレハンガ型吊線付光ファイバケーブルが
ある。図11は、その構造を示しており、被覆付吊線1
と、光ファイバケーブル2と、これらを所定のピッチで
支持固定する支持物3とからなっている。光ファイバケ
ーブル2は、被覆付吊線1に対し、上記ピッチ内で0.
2%程度長くし、余長を入れてある。余長の入れ方は、
吊線のみに張力を加えながら吊線と光ファイバケーブル
とを支持物で固定していた。
【0004】このプレハンガ型吊線付光ファイバケーブ
ルの製造法は、吊線を押出被覆して被覆付吊線1を製造
する一方、光ファイバケーブルコアを押出被覆して光フ
ァイバケーブル2を製造する。これらの被覆付吊線1と
光ファイバケーブル2とを所定ピッチでモールドして、
これらを支持固定する支持物3を取り付けるというもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来のプレハンガ型吊線付光ファイバケーブルの製造方法
には次のような問題点があった。
【0006】(1)吊線付光ファイバケーブルとするた
めに、吊線の押出被覆工程、光ファイバケーブルコアの
押出被覆工程、モールド作業工程の3工程を必要とする
ので、製造日数がかかり、コストアップとなる。
【0007】(2)余長を入れる際に、吊線に大きな張
力を加えなければならず、そのための装置が大掛かりな
ものとなる。また、余長を所望の大きさに調整しようと
しても難しい。
【0008】(3)支持物を取り付ける際に、ある程度
まとまった数のピッチ単位でモールド製造していくが、
型成形であるため作業速度が遅く、このことが更にコス
トアップと長納期化の原因になっている。
【0009】(4)製造されたケーブルを延線する時、
支持物からなる突起物があるため、金車等ガイドに引っ
掛かるなど作業性が非常に悪い。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、製造速度を高め、短納期で安価に供給できると共に
延線作業性がよくなる吊線付光ファイバケーブルの製造
方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、吊線と光ファイバケーブルコアとを並行に
配置して送り出し、これらの外周に一括してシースを押
出被覆して、吊線部、首部、光ファイバケーブル部を有
するヒョウタン型の吊線付光ファイバケーブルを製造す
る方法において、上記シースを押出被覆した後に、上記
吊線部と光ファイバケーブル部とを並行に配置した状態
で任意の径のキャプスタンに巻き付けて、巻き付ける際
の吊線部の曲げ半径と光ファイバケーブル部の曲げ半径
との差異により、上記光ファイバケーブル部に余長をつ
け、その余長を保持するためにキャプスタン巻付け時に
冷却するものである。
【0012】上記シースの押出被覆後、キャプスタン巻
付け前に予備冷却を行ってもよい。
【0013】上記キャプスタン表面に深さの異なる溝を
並行に配置し、一方の溝に添わせて上記吊線部を巻き付
け、他方の溝に添わせて上記光ファイバケーブル部を巻
き付けてもよい。
【0014】上記キャプスタン巻付け後、別のキャプス
タンに複数回巻き付けて冷却してもよい。
【0015】上記キャプスタンは巻付けに伴って回転し
てもよい。
【0016】
【作用】吊線と光ファイバケーブルコアとを並行に配置
して送り出し、これらの外周に一括してシースを押出被
覆することにより、吊線部に吊線部より径の小さい首部
を介して吊線部より径の大きい光ファイバケーブル部が
繋がったいわゆるヒョウタン型の吊線付光ファイバケー
ブルが製造される。この吊線付光ファイバケーブルは吊
線部と光ファイバケーブル部とが一体になっているので
支持物を取り付ける必要がなく、押出被覆が一括してな
されるので、製造速度が高く、しかも突起物がないので
延線作業性がよい。
【0017】シースを押出被覆した後に、上記吊線部と
光ファイバケーブル部とを並行に配置した状態で任意の
径のキャプスタンに巻き付けると、吊線部の径と光ファ
イバケーブル部の径との差により、吊線部の曲げ半径と
光ファイバケーブル部の曲げ半径との差異が生じ、この
差異により光ファイバケーブル部の方が長く巻き付けら
れるので、余長が入る。その状態で冷却してシースを固
化させれば光ファイバケーブル部に余長を保持させるこ
とができる。
【0018】シースがある程度固化するまでは余長が逃
げるので、キャプタン巻付け時の冷却には余長の保持と
いう役目もあるが、冷却によりシースを固化させると余
長が入り難くなることを利用し、冷却の度合いを変える
ことによって余長が調整できる。押出被覆後、巻付け前
に予備冷却を行うと、巻付け状態での冷却の度合いが変
わるため、余長が調整できる。
【0019】キャプスタンへの巻付け径を変えると吊線
部及び光ファイバケーブル部の曲げ半径が変わり、生じ
る余長が変わる。吊線部及び光ファイバケーブル部をそ
れぞれ深さの異なる溝に添わせて巻き付けると、それぞ
れの巻付け径が別々に変わるので、任意に余長が変えら
れる。
【0020】キャプスタンに複数回巻き付けて冷却する
ことにより、冷却能力が向上するため、製造速度を上げ
ることができる。
【0021】キャプスタンが巻付けに伴って回転するの
で、吊線部及び光ファイバケーブル部には余計な張力が
かからない。
【0022】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
【0023】図1は、本実施例の吊線付光ファイバケー
ブルの製造方法を示している。図1に示されるように、
吊線用送出しドラム17から例えば複数の亜鉛メッキ鋼
線からなる吊線4を押出機9に送り出す。また、光ファ
イバケーブル用送出しドラム16から単数または複数の
光ファイバ心線を集合してなる光ファイバケーブルコア
5を押出機9に送り出す。このとき、吊線4と光ファイ
バケーブルコア5とが所定の間隔で並行に配置されて押
出機9に送り込まれる。
【0024】押出機9では、吊線4と光ファイバケーブ
ルコア5とを所定間隔離した状態で並行に連結するよう
に、これらの外周にシースを一括して押出被覆してヒョ
ウタン型シースを有する吊線付光ファイバケーブル18
を作る。これにより1回の押出被覆で被覆付吊線と光フ
ァイバケーブルとを同時に形成できると共に両者を互い
に連結できる。なお、シース材料としてはPVC(ポリ
塩化ビニル)、PE(ポリエチレン)などがよい。
【0025】この吊線付光ファイバケーブル18は、図
2(a)、図2(b)に示されるように、ヒョウタン型
シース6により吊線4と光ファイバケーブルコア5とを
一体化したもので、吊線部7と、この吊線部7より径の
小さい首部20と、この首部20を介して吊線部7に繋
がり吊線部7より径の大きい光ファイバケーブル部8と
から構成され、その断面がヒョウタン型を呈している。
【0026】このような吊線付光ファイバケーブル18
を押出機9で作った後、この吊線付光ファイバケーブル
18を、空冷により自然冷却し、シースが半硬化状態の
ままキャプスタン11に巻き付ける。この巻付け時も吊
線部7と光ファイバケーブル部8とを並行に配置した状
態とする。
【0027】キャプスタン11は、図3に示されるよう
に、円柱状であり、その外周表面は平坦となっている。
キャプスタン11の直径Dは任意のものを用いることが
できる。吊線付光ファイバケーブル18は、キャプスタ
ン11の外周表面に吊線部7と光ファイバケーブル部8
とがそれぞれ接するようにして巻き付けられる。
【0028】この巻付け時、図3に示されるように、吊
線部7の直径rと光ファイバケーブル部8の直径dとが
異なるために、キャプスタン11に巻き付けられる吊線
部7の曲げ半径(D/2+r/2)と光ファイバケーブ
ル部8の曲げ半径(D/2+d/2)とに差異が生じ、
この差異により光ファイバケーブル部8の方が長く巻き
付けられるので、 λ=(D+d)/(D+r) の余長率が得られる。任意の余長率を得るためには、吊
線部7の直径r及び光ファイバケーブル部8の直径dが
既に決まっている場合、キャプスタン11の直径Dを変
えればよい。
【0029】キャプスタン11での巻付け後、吊線付光
ファイバケーブル18を冷却水槽13に送って冷却し、
ケーブル外形がくずれないようにシースを完全に固化さ
せる。そして、吊線付光ファイバーケーブル18は巻取
キャタピラ14を経て巻取ドラム15で巻き取られる。
なお、冷却水槽13を設けない場合は、製造ラインを延
ばし、自然冷却による区間を延ばせばよい。
【0030】ところで、キャプスタン11での巻付け時
には、シースがまだ半硬化であるため、シースのしまり
が悪く、シースがシース内の光ファイバケーブルコア5
と未だ密着せず、キャプスタン11で余長を入れても、
キャプスタン11を通り過ぎるとすぐ余長が逃げてしま
う。このため、キャプスタン11を浸けるキャプスタン
用水槽12を設け、吊線付光ファイバケーブル18をキ
ャプスタン11に巻き付けた状態で水冷による冷却をす
る必要がある。また、冷却により、シースを固化させる
と余長が入り難くなることを利用し、キャプスタン用水
槽12へ注入する水の温度あるいは水位を変えるなどし
て、このキャプスタン11での巻付け時の冷却度合いを
変えることにより簡単に余長の調整ができる。
【0031】図4に示されるように、キャプスタン11
の直径を一定にし、冷却条件としてキャプスタン用水槽
12の水位を変えることにより、余長率を変化させるこ
とができる。図4の横軸はキャプスタン11の直径D、
縦軸は余長率である。曲線aは、キャプスタン用水槽1
2に半分まで水を入れた状態、曲線bは、全部水を入れ
た状態での直径Dと余長率との関係を示す。図示のよう
に冷却度合いによって余長率が変わる。なお、曲線c
は、全部水を入れた状態に加えて、押出機9とキャプス
タン11との間で水冷した場合の特性である。
【0032】吊線付光ファイバケーブル18の製造速度
を速くしたい場合、冷却効果を高める必要がある。これ
には図5の実施例のように、押出機9とキャプスタン1
1との間に空冷よりも冷却能力のある冷却水槽10を予
備冷却手段として設けるとよい。予備冷却手段を用いる
ことにより冷却効果を高め、製造速度を速くしてケーブ
ルの生産性を向上させることができる。また、このメリ
ットの他に、光ファイバケーブル部8の余長率の微調整
が可能となる。予備冷却手段により余長率を微調整する
方法としては、予備冷却手段の冷却能力を変化させると
いう方法がある。また、予備冷却手段の冷却能力を変化
させずに、押出機9とキャプスタン11との間で予備冷
却手段の位置を変える方法もある。これは、予備冷却手
段を押出機9側へ近付けると余長率が大きくなり、逆に
予備冷却手段をキャプスタン11側へ近付けると余長率
が小さくなるという、余長率の微調整方法であり、手軽
にかつ簡単に微調整を行うことができる。
【0033】このようにして光ファイバケーブル部8に
余長を持たせた吊線付光ファイバケーブル18を図6に
示す。いずれも吊線部7側から見たものであり、首部は
省略してある。図6(a)のものは光ファイバケーブル
コア5の剛性が強いもので、光ファイバケーブル部8が
吊線部7の両側にほぼ均等に蛇行している。図6
(b)、図6(c)のものは光ファイバケーブルコア5
の剛性が弱いもので、光ファイバケーブル部8が吊線部
7の片側に偏っている。また、図6(b)のものは、図
6(c)のものよりも余長を大きくしてある。また、首
部にスリットを設けた場合、スリットピッチが長いと図
6(b)のように、短いと図6(c)のようになる。
【0034】次に、キャプスタン11の形状を変えた他
の実施例を説明する。
【0035】図7に示されるように、このキャプスタン
11の表面には、深さの異なる溝が並行に配置されてい
る。この例では、キャプスタン11の外周にヒョウタン
を半割りしたような2連の半円弧状の溝が形成されてい
る。巻付け時には、一方の溝に添わせて吊線部7を巻き
付け、他方の溝に添わせて光ファイバケーブル部8を巻
き付ける。吊線部7の直径rと光ファイバケーブル部8
の直径dとが異なるために、直径D1 の溝に巻き付けら
れる吊線部7の曲げ半径(D1 /2+r/2)と直径D
2 の溝に巻き付けられる光ファイバケーブル部8の曲げ
半径(D2 /2+d/2)とに差異が生じ、この差異に
より光ファイバケーブル部8の方が長く巻き付けられる
ので、 λ=(D2 +d)/(D1 +r) の余長率が得られる。任意の余長率を得るためには、吊
線部7の直径r及び光ファイバケーブル部8の直径dが
既に決まっている場合、キャプスタン11の溝の直径D
1 及びD2 を変えればよい。
【0036】次に、巻付け方式を変えた他の実施例を説
明する。
【0037】図8の製造方法は、図1の製造方法のキャ
プスタン11に巻付キャプスタン19を付加したもので
ある。キャプスタン11の軸方向に隣接させた巻付キャ
プスタン19は、冷却効果を向上させるためのもので、
吊線付光ファイバケーブル18を複数回巻き付けること
ができる。この場合、図8(b)に示されるように、吊
線付光ファイバケーブル18は、キャプスタン11での
巻付け後、巻付キャプスタン19で複数回巻き付けて冷
却し、冷却水槽13に送られる。
【0038】図9にキャプスタン11及び巻付キャプス
タン19が示されている。押出機9のクロスヘッド9a
から出た吊線付光ファイバケーブル18は、キャプスタ
ン11に約3/4回転巻き付けられた後、ガイドローラ
群21に案内され、直ぐ脇に取り付けられた巻付キャプ
スタン19に複数回巻き付けられる。これらキャプスタ
ン11及び巻付キャプスタン19は自由に回転する構造
になっており、吊線付光ファイバケーブル18が引き取
られるときの摩擦力により、巻付けに伴って回転する。
なお、巻付キャプスタン19は巻き付けたケーブルが順
次滑って軸方向にずれるようにテーパになっていてもよ
い。
【0039】さて、吊線付光ファイバケーブル18の製
造速度を速くしたい場合、冷却効果を高めることは既に
述べたが、巻付け回数を増すのもひとつの方法である。
キャプスタン11での約3/4回転に加えて巻付キャプ
スタン19に任意の回数巻き付けることにより、冷却効
果が高まる。
【0040】なお、各実施例では、光ファイバケーブル
部8に余長を入れる方法として、外周表面が平坦な円柱
状のキャプスタン11又は深さの異なる溝が並行に配置
されたキャプスタン11に巻き付けることを説明した
が、本発明はこれに限定されない。例えば、キャプスタ
ン11外周に傾斜又は段差を設けて吊線部7の曲げ半径
と光ファイバケーブル部8の曲げ半径との差異をより大
きくしてより大きな余長が入れられるようにしてもよ
い。
【0041】また、余長が入りやすくするために、図2
(c)に示されるように、首部20にスリットを設けて
もよい。
【0042】次に、巻付キャプスタン19を駆動する方
法を説明する。
【0043】図10に示されるように、巻付キャプスタ
ン19には、これを駆動するためのキャプスタン用モー
タ22が取り付けられており、キャプスタン用モータ2
2で巻付キャプスタン19を駆動することにより、巻取
キャタピラ14の負担を軽くすることができる。この場
合、キャプスタン用モータ22と巻取キャタピラ用モー
タ23とを連動させる方法と、巻取キャタピラ用モータ
23にトルクモータを使用して自由に引き取る方法とが
ある。
【0044】以上述べたように、本発明の方法によれ
ば、1回の押出被覆工程で吊線付光ファイバケーブルが
製造できるので、製造日数がかからず、コストダウンが
図れる。
【0045】また、吊線部と光ファイバケーブル部とを
ヒョウタン型に同時に押出被覆し、これをキャプスタン
に巻き付けることにより余長を入れるようにしたので、
余長を入れる方法が簡単である。また、余長を入れたの
で、光ファイバにとってその伝送特性面から限界とされ
ている0.2%以上の伸びを受けずに済む。
【0046】また、キャプスタンの溝の直径D1 及びD
2 を変えることにより、任意の余長率を得ることができ
る。
【0047】また、押出被覆直後、予備冷却を行うこと
により、余長の微調整ができる。
【0048】また、支持物を取り付けるためのモールド
成型作業を必要とせず、製造速度が向上し、従来のよう
な突起物がないのでケーブル延線時、金車等ガイドに引
っ掛からず、作業性がすこぶるよい。
【0049】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0050】(1)シースを押出被覆することにより吊
線付光ファイバケーブルを一括形成するので、従来3工
程のものが1工程となり、短納期化かつコストダウンで
きる。
【0051】(2)シースをヒョウタン型にしてキャプ
スタンに巻き付けることにより余長を付け、キャプスタ
ン巻付け時に冷却するようにしたので、余長の形成が容
易である。
【0052】(3)請求項4の構成により、巻付け回数
が多くとれるようになり、冷却効果が高められ、製造速
度を上げることができる。
【0053】(4)請求項3の構成により、吊線付光フ
ァイバケーブルが溝で案内されるので、首部曲り、倒
れ、ケーブル変形が防止される。
【0054】(5)従来必要であった支持物のモールド
作業がなくなり、製造速度が向上すると共に、支持物の
突起物がないのでケーブル延線作業の作業性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吊線付光ファイバケーブルの製造方法
の一実施例を示す説明図である。
【図2】本実施例により製造された吊線付光ファイバケ
ーブルの(a)断面図、(b)平面図、(c)他の実施
例による平面図である。
【図3】本実施例に用いるキャプスタンに吊線付光ファ
イバケーブルを巻き付けた状態を示す図である。
【図4】本発明のキャプスタン直径と余長率との関係図
である。
【図5】本発明の吊線付光ファイバケーブルの製造方法
の他の実施例を示す説明図である。
【図6】本実施例により製造された各種吊線付光ファイ
バケーブルの側面図である。
【図7】本発明の他の実施例に用いるキャプスタンに吊
線付光ファイバケーブルを巻き付けた状態を示す図であ
る。
【図8】本発明の吊線付光ファイバケーブルの製造方法
の他の実施例を示す説明図であり、(a)は側面図、
(b)は部分平面図である。
【図9】本発明の他の実施例に用いるキャプスタン及び
巻付キャプスタンの、(a)平面図、(b)側面図であ
る。
【図10】本発明の吊線付光ファイバケーブルの製造方
法の他の実施例を示す平面図である。
【図11】従来のプレハンガ型吊線付光ファイバケーブ
ルの(a)断面図、(b)平面図である。
【符号の説明】
4 吊線 5 光ファイバケーブルコア 6 シース(ヒョウタン型シース) 7 吊線部 8 光ファイバケーブル部 9 押出機 11 キャプスタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 正二 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 菅納 隆 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊線と光ファイバケーブルコアとを並行
    に配置して送り出し、これらの外周に一括してシースを
    押出被覆して、吊線部、首部、光ファイバケーブル部を
    有するヒョウタン型の吊線付光ファイバケーブルを製造
    する方法において、上記シースを押出被覆した後に、上
    記吊線部と光ファイバケーブル部とを並行に配置した状
    態で任意の径のキャプスタンに巻き付けて、巻き付ける
    際の吊線部の曲げ半径と光ファイバケーブル部の曲げ半
    径との差異により、上記光ファイバケーブル部に余長を
    つけ、その余長を保持するためにキャプスタン巻付け時
    に冷却することを特徴とする吊線付光ファイバケーブル
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記シースの押出被覆後、キャプスタン
    巻付け前に予備冷却を行うことを特徴とする請求項1記
    載の吊線付光ファイバケーブルの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記キャプスタン表面に深さの異なる溝
    を並行に配置し、一方の溝に添わせて上記吊線部を巻き
    付け、他方の溝に添わせて上記光ファイバケーブル部を
    巻き付けることを特徴とする請求項1又は2記載の吊線
    付光ファイバケーブルの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記キャプスタン巻付け後、別のキャプ
    スタンに複数回巻き付けて冷却することを特徴とする請
    求項1〜3いずれか記載の吊線付光ファイバケーブルの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 上記キャプスタンは巻付けに伴って回転
    することを特徴とする請求項1〜4記載の吊線付光ファ
    イバケーブルの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10115754A (ja) * 1996-10-14 1998-05-06 Furukawa Electric Co Ltd:The 余長入り自己支持型ケーブルの製造方法
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CN109991710A (zh) * 2019-04-03 2019-07-09 西安西古光通信有限公司 一种低风阻自承式光缆的生产装置及制作方法

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