JP2868068B2 - 自己支持型光ケーブルの製造方法 - Google Patents

自己支持型光ケーブルの製造方法

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JP2868068B2
JP2868068B2 JP6212942A JP21294294A JP2868068B2 JP 2868068 B2 JP2868068 B2 JP 2868068B2 JP 6212942 A JP6212942 A JP 6212942A JP 21294294 A JP21294294 A JP 21294294A JP 2868068 B2 JP2868068 B2 JP 2868068B2
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隆 菅納
一二 佐原
保彦 鈴木
元樹 笹崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吊線と光ファイバケー
ブルの外周に断面形状ヒョウタン型のシースを一括して
被覆した自己支持型光ケーブルに関し、特に、平行に配
置して送り出される吊線と光ファイバケーブルの外周
に、首部の外観が良好で形状も完全な断面形状ヒョウタ
ン型のシースを、押出機により一括して押出被覆する自
己支持型光ケーブルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より架空光ケーブルとして、図6に
示すような、吊線1と光ファイバケーブル2の外周に断
面形状ヒョウタン型のシース3を一括して被覆した自己
支持型光ケーブルが広く使用されている。
【0003】この自己支持型光ケーブルは、ケーブル布
設延線時の張力や緊線時の張力、更には風圧等、自然現
象により張力が吊線1に加わった場合、吊線1が0.2
%程度伸びると一般に言われている。この場合、吊線1
と自己支持型光ケーブルの長さが同じであると、ケーブ
ルも0.2%と伸ばされることになり、これに伴い、シ
ース3の中の光ファイバケーブル2も0.2%伸ばさ
れ、その結果、光ファイバケーブル2の電気的なロスが
増加すると言われている。
【0004】そこで開発されたのが、余長入り自己支持
型光ケーブルである。この余長入り自己支持型光ケーブ
ルは、図7と図8に示すような構造をしており、吊線1
と光ファイバケーブル2の外周に、断面形状ヒョウタン
型のシース3が一括して被覆してあり、吊線1と光ファ
イバケーブル2を継ぐ断面形状ヒョウタン型のシース3
の首部4にスリット5を設け、スリット5の部分で光フ
ァイバケーブル2に蛇行部6を持たせ、余長を持たせた
ものである。この余長率は、吊線1よりも光ファイバケ
ーブル2を0.2%長くしたものである。
【0005】図9に、従来の余長入り自己支持型光ケー
ブルの製造方法を示す。平行に配置して送り出される吊
線1と光ファイバケーブル2の外周に、断面形状ヒョウ
タン型のシース3を、押出機20により一括して押出被
覆する。押出機20の構成は、押出機クロスヘッド21
に取り付けられた口金22と、口金22に設けたスリッ
ト用ピン26とよりなり、断面形状ヒョウタン型のシー
ス3を一括して押出被覆する。この場合、押出機クロス
ヘッド21の口金22に取り付けられたスリット用ピン
26は、断面形状ヒョウタン型のシース3の首部4にス
リット5を断続的に設けながらスリット5を有するシー
ス3を一括して押出被覆する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のスリット5を有
する余長入り自己支持型光ケーブルは、ケーブル布設延
線時や緊線時の張力に対しては、ケーブルの中の光ファ
イバケーブル2に伸びがかからない構造となり、申し分
のない極めて良い特性を得ることが出来る。しかし、図
8に示すように、吊線1と光ファイバケーブル2を、ス
リット5付きのシース3により一括して押出被覆した場
合、吊線1と光ファイバケーブル2とを結ぶ首部4のス
リット5の部分に、波部7やスリット不具合部8のよう
な外観形状の良くない部分が生ずることがある。また、
形状も図8(b)に示すように、きれいな断面形状ヒョ
ウタン型のシース3に仕上がらないことがあり、見栄え
が良くないという問題があった。さらに、スリット5を
有する余長入り自己支持型光ケーブルとして、きれいな
断面形状ヒョウタン型のシース3に仕上がらないとき
は、シース3の形状のために自己支持型光ケーブルの低
温衝撃落下特性等、低温での機械的特性が劣ることがあ
る。
【0007】スリット5を有する余長入り自己支持型光
ケーブルは、光ファイバケーブル2側に蛇行部6を設け
て余長を入れるので、吊線1より光ファイバケーブル2
を長くする必要がある。吊線1より光ファイバケーブル
2への、シース3の一括押出被覆は、両者共に同一時間
に行い、また、押出機とケーブルのキャプスタンとの距
離は一定なので、光ファイバケーブル2側に蛇行部6を
設けて余長を入れるためには、吊線1側よりも光ファイ
バケーブル2側の引き取り速度を速くしなければならな
い。吊線1側と光ファイバケーブル2側の引き取り速度
が同一速度では、光ファイバケーブル2側には余長は入
らない。そのため、シース3の押出被覆を結ぶ首部4
が、引き取り速度の光ファイバケーブル2側につられて
斜めになり、波部7が出てきたり、スリット不具合部8
が生じたりして、シース3の首部4の部分の形状がくず
れるという状態になっている。
【0008】さらに、シース3の首部4の押出被覆が、
製造時すでに伸ばされているため、首部4の押出被覆は
光ファイバケーブル2側よりも伸び特性が約半分に特性
が落ちている。当然、製造時の押出被覆の伸び特性の劣
化は、ケーブル使用時の振動での被覆の亀裂発生を招く
恐れがある。
【0009】図10によって、図8に示すような、吊線
1と光ファイバケーブル2を、スリット5付きのシース
3により一括して押出被覆した場合、吊線1と光ファイ
バケーブル2とを結ぶ首部4のスリット5の部分に、波
部7やスリット不具合部8のような外観形状の良くない
部分が生ずる理由、特に、首部4のスリット5が、斜め
になるメカニズムを説明すると、吊線1側の引き取り速
度V0と光ファイバケーブル2側の引き取り速度Vは、
V=1.002V0 (余長0.2%の場合)の関係にあ
る。また、シースの流速は、光ファイバケーブル2側の
口金出口速度V1、被覆引落し終わり点での速度をV2
とすると、 V2/V1=1.7 (DDR2/DDR1=1.7の
場合) の関係にある。 DDR1:吊線1側シース引落率 DDR2:光ファイバケーブル2側シース引落率 この場合、吊線1側は、引落しが掛かっておらず、V≒
V0から、すべてV2の速度である。したがって、V2
/V1の比により、スリット5に斜めのスリット不具合
部8が生じるものと考えられる。このための解決手段と
しては、V2≒V1、すなわち、DDR1 ≒DDR2に
するとよいことがわかる。自己支持型光ケーブルのシー
ス押出しにおいて、ケーブル側の引落率と吊線側の引落
率を等しく押出しすればよいことがわかる。ケーブルの
シース押出し時の引落率の比は、DDR2/DDR1=
0.7〜1.2ぐらいが望ましい。また、吊線側シース
の吊線への食い込みを強くするために、前記DDR1を
DDR2に近付けることは、吊線側シースの吊線への食
い込みが弱くなる。したがって、吊線側シースの吊線へ
の食い込みを強くする押出被覆方法が望まれる。
【0010】従って、本発明の目的は、上記課題を解決
し、吊線1と光ファイバケーブル2とを結ぶシース3の
外観形状は、断面形状もほぼ完全なヒョウタン型を呈し
て、首部4のスリット5の形状も良好であり、しかも、
吊線1側押出チューブと光ファイバケーブル2側押出チ
ューブとのシース3の押出被覆材料の機械的特性は、双
方同じ特性を有する、外観と信頼性の高い、余長入りの
自己支持型光ケーブルの製造方法を提供することにあ
る。
【0011】また、本発明の目的は、吊線1と光ファイ
バケーブル2とを結ぶシース3の首部4のスリット5の
部分に、波部7のような外観形状の良くない部分が生ず
ることのない、しかも、余長入りの自己支持型光ケーブ
ルの製造方法を提供することにある。
【0012】また、本発明の目的は、吊線1と光ファイ
バケーブル2とを結ぶシース3の首部4のスリット5の
部分に、斜めのスリット不具合部8、あるいは波部7の
ような外観形状の良くない部分が生ずることのない、断
面形状がきれいなヒョウタン型のシース3に仕上げられ
るスリット5を有する、しかも、余長入りの自己支持型
光ケーブルの製造方法を経済的に提供することにある。
【0013】また、本発明の目的は、吊線1と光ファイ
バケーブル2とを結ぶシース3の首部4の押出被覆が、
押出被覆時の引張力などの関係より光ファイバケーブル
2側の押出チューブ側につられて、伸ばされて、製造時
に首部4の押出被覆伸び特性が約半分になってしまうと
いう被覆に伴う伸び特性の低下のない、断面形状がきれ
いなヒョウタン型のシース3にスリット5を有する、し
かも、余長入りの自己支持型光ケーブルの製造方法を経
済的に提供することにある。
【0014】また、本発明の目的は、シース3の押出被
覆を結ぶ首部4が、引き取り速度の関係より光ファイバ
ケーブル2側の押出チューブ側につられて、波部7が出
たり、斜めのスリット不具合部8が生じたり、シース3
の首部4の部分の形状がくずれたりすることによる伸び
特性の劣化、特に、ケーブル使用時の振動や低温での被
覆への亀裂発生を低減した機械的特性が良好で、かつ、
外観形状が良い、余長入りの自己支持型光ケーブルの製
造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、吊線と光ファイバケーブルを平行に配置
して送り出し、これらの外周に、押出機により断面形状
ヒョウタン型のシースを一括して押出被覆する吊線付光
ファイバケーブルの製造方法において、平行する吊線と
光ファイバケーブルの双方の外周に、断面形状ヒョウタ
ン型のシースを一括して押出被覆した直後に、吊線と光
ファイバケーブルを平行に配置した状態で、外周に半割
状溝を有するキャプスタンにシースを巻き付けて冷却す
ることを特徴とする自己支持型光ケーブルの製造方法を
提供する。
【0016】本発明は、上記の目的を達成するため、吊
線と光ファイバケーブルを平行に配置して送り出し、こ
れら双方の外周に、押出機により、断面形状ヒョウタン
型の首部にスリットを形成したシースを一括して押出被
覆する、スリット付き余長入りの自己支持型光ケーブル
の製造方法において、押出機として、押出機のクロスヘ
ッドに口金と、吊線側心金と、光ファイバケーブル側心
金とを有し、さらに吊線側心金と光ファイバケーブル側
心金との間にスリット用ピンを備えた押出被覆機を用
い、押出被覆機内の溶融状のシース押出材を、平行する
吊線と光ファイバケーブルとの双方の外周に、前記口金
と吊線側心金と光ファイバケーブル側心金とスリット用
ピンによって、首部にスリットを形成しながら、断面形
状ヒョウタン型のシースを一括して、チューブ状に押出
被覆することを特徴とする余長入りの自己支持型光ケー
ブルの製造方法を提供する
【0017】本発明は、上記の目的を達成するため、吊
線と光ファイバケーブルを平行に配置して送り出し、こ
れら双方の外周に、押出機により、断面形状ヒョウタン
型の首部にスリットを形成したシースを一括して押出被
覆する、スリット付き余長入りの自己支持型光ケーブル
の製造方法において、押出機として、押出機のクロスヘ
ッドに口金と、吊線側心金と、光ファイバケーブル側心
金とを有し、さらにスリット用ピンと、吊線側心金に設
けた充実押出用孔を備えた押出被覆機を用いて、最初
に、吊線素線の間隙に、吊線側心金の充実押出用孔の部
分より押出被覆機内の溶融状シース押出材を溢出させて
吊線素線の間隙を埋め充実させたのち、平行する吊線と
光ファイバケーブルとの双方の外周に、前記口金と吊線
側心金と光ファイバケーブル側心金とにより、押出被覆
機内の溶融状のシース押出材を、スリット用ピンによっ
て首部にスリットを形成しながら断面形状ヒョウタン型
のシースを一括してチューブ状に押出被覆することを特
徴とする余長入りの自己支持型光ケーブルの製造方法を
提供する。
【0018】吊線と光ファイバケーブルを平行に配置し
て送り出し、これらの外周に、押出機により断面形状ヒ
ョウタン型のシースを一括して押出被覆する吊線付光フ
ァイバケーブルの製造方法において、断面形状ヒョウタ
ン型のシースを一括して押出被覆した直後に、吊線と光
ファイバケーブルを平行に配置した状態で、外周に半割
状溝を有するキャプスタンにシースを巻き付けて、断面
形状ヒョウタン型のシースの首部も同時に冷却する。こ
の場合、半割状溝に巻きつけられる断面形状ヒョウタン
型シースを一括押出被覆された自己支持型光ケーブル
は、キャプスタンの直径の大きい側の大きい溝に、光フ
ァイバケーブル側が巻付けられ、キャプスタンの直径の
小さい側の小さい溝に吊線側が巻付けられる。前記キャ
プスタン外周に設けてある断面ヒョウタン型半割状溝に
巻き付けられる断面形状ヒョウタン型シースのケーブル
は、光ファイバケーブル側の曲率半径が、吊線側の曲率
半径よりも大きい状態で巻き付けられており、首部を有
するシースは一括押出被覆直後に、キャプスタンの外周
上の断面ヒョウタン型半割状溝で首部の矯正が行われた
状態で冷却される。
【0019】また、キャプスタン外周に設けてある断面
ヒョウタン型半割状溝には、断面形状ヒョウタン型の首
部にスリットを形成したシースを一括押出被覆した吊線
と光ファイバケーブルが巻き付けられる。スリット付き
シースは一括押出被覆直後に、キャプスタンの外周で冷
却される。
【0020】また、押出機により、断面形状ヒョウタン
型の首部にスリットを形成したシースを一括して押出被
覆する、スリット付き余長入りの自己支持型光ケーブル
の製造方法において、押出機として、押出機のクロスヘ
ッドに口金と、吊線側心金と、光ファイバケーブル側心
金とを有し、さらに吊線側心金と光ファイバケーブル側
心金との間にスリット用ピンを備えた押出被覆機を用
い、押出被覆機内の溶融状のシース押出材を、平行する
吊線と光ファイバケーブルとの双方の外周に、前記口金
と吊線側心金と光ファイバケーブル側心金とスリット用
ピンによって、首部にスリットを形成しながら、断面形
状ヒョウタン型のシースを一括して、チューブ状に押出
被覆する。この場合、一括してチューブ状に押出被覆さ
れる断面形状ヒョウタン型シースの、吊線側押出チュー
ブと光ファイバケーブル側押出チューブとの、押出チュ
ーブの引落率は、ほぼ等しい状態で押出被覆される。
【0021】さらに、吊線と光ファイバケーブルの双方
の外周に、押出機により、断面形状ヒョウタン型の首部
にスリットを形成したシースを一括して押出被覆する、
スリット付き余長入りの自己支持型光ケーブルの製造方
法において、押出機として、押出機のクロスヘッドに口
金と、吊線側心金と、光ファイバケーブル側心金とを有
し、さらにスリット用ピンと、吊線側心金に設けた充実
押出用孔を備えた押出被覆機を用いる。そして、最初
に、吊線素線の間隙に、吊線側心金の充実押出用孔の部
分より押出被覆機内の溶融状シース押出材を溢出させて
吊線素線の間隙を埋め充実させる。次に、平行する吊線
と光ファイバケーブルとの双方の外周に、前記口金と吊
線側心金と光ファイバケーブル側心金とにより、押出被
覆機内の溶融状のシース押出材を、スリット用ピンによ
って首部にスリットを形成しながら断面形状ヒョウタン
型のシースを一括してチューブ状に押出被覆する。この
場合、一括してチューブ状に押出被覆される断面形状ヒ
ョウタン型シースの、吊線側押出チューブと光ファイバ
ケーブル側押出チューブとの、押出チューブの引落率
は、ほぼ等しい状態で押出被覆され余長入りの自己支持
型光ケーブルを製造する。
【0022】吊線と光ファイバケーブルとの双方の外周
に、断面形状ヒョウタン型シースを一括してチューブ状
に押出被覆する場合、吊線側押出チューブを押出被覆す
る前に、吊線素線の間隙に、吊線側心金の充実押出用孔
の部分より押出被覆機内の溶融状シース押出材を溢出さ
せて、素線の間隙を埋めて吊線に充実押出をする。その
後、吊線側押出チューブと光ファイバケーブル側押出チ
ューブとの、一括押出被覆を行って余長入りの自己支持
型光ケーブルの製造する。
【0023】吊線素線の間隙に充実押出を行ったのち、
吊線と光ファイバケーブルとの双方の外周に、断面形状
ヒョウタン型シースを一括してチューブ状に押出被覆す
る場合、押出機として、押出機のクロスヘッドに口金
と、吊線側心金と、光ファイバケーブル側心金とを有
し、さらにスリット用ピンと、吊線側心金に設けた充実
押出用孔を備えた押出被覆機を用いて、溶融状シース押
出材による吊線素線の間隙への充実押出と、吊線側押出
チューブとの二重被覆を同一押出被覆機により行い余長
入りの自己支持型光ケーブルを製造する。通常は、吊線
と光ファイバケーブルとの双方の外周に、断面形状ヒョ
ウタン型シースを一括してチューブ状に押出被覆する場
合、押出機として、押出機のクロスヘッドに口金と、吊
線側心金と、光ファイバケーブル側心金とを有し、さら
にスリット用ピンと、吊線側心金に設けた充実押出用孔
を備えた押出被覆機を用いて、吊線素線の間隙への溶融
状シース押出材による充実押出と、溶融状シース押出材
による吊線側押出チューブと光ファイバケーブル側押出
チューブとによる断面形状ヒョウタン型の一括シース押
出被覆と、スリットの形成とを、同時に行って余長入り
の自己支持型光ケーブルを製造する。
【0024】
【作用】押出直後の自己支持型ケーブルはケーブル側に
大きな曲率半径を与えられ、かつ、吊線側に小さな曲率
半径を与えられて冷却される。これによって首部の変形
が防止される。
【0025】また、吊線用チューブとケーブル用チュー
ブに均一な引張力を与えることにより吊線側とケーブル
側に残留する歪を均一にする。これによってスリットを
形成する首部の変形が防止される。
【0026】
【実施例】ここで本発明の実施例を具体的に説明する。
図1は、本発明の余長入り自己支持型光ケーブルの製造
方法の略図である。吊線1を繰り出す吊線用ドラム12
と、光ファイバケーブルを繰り出す光ファイバケーブル
用ドラム13と、吊線1と光ファイバケーブル2の双方
の外周にシース3を被覆する押出機20と、キャプスタ
ン30と、水槽35と、引取機36と、巻取ドラム37
とから構成される。
【0027】図1の本発明余長入り自己支持型光ケーブ
ルの製造方法では、吊線用ドラム12からは、亜鉛メッ
キ鋼線の素線を複数本撚り合わせてなる吊線1が繰り出
され、光ファイバケーブル用ドラム13からは、複数本
の光ファイバコアからなる光ファイバケーブル2が繰り
出される。この場合、吊線1と、光ファイバケーブル2
と平行に配置して送り出し、これらの外周に、押出機2
0により断面形状ヒョウタン型のシースを一括して押出
被覆した直後に、吊線1と光ファイバケーブル2を平行
に配置した状態で、図2に示すような外周に半割状溝3
1を有するキャプスタン30にシースを巻き付けて、断
面形状ヒョウタン型のシースの首部も同時に冷却する。
ケーブル10、は引き続き、水槽35と、引取機36と
を経て、巻取ドラム37に巻き取られる。実施例による
と、断面形状ヒョウタン型のシースを一括して押出被覆
された自己支持型光ケーブル10は、外周に半割状溝3
1を有するキャプスタン30にシースを巻き付けた状態
で冷却されるので、シースの首部を矯正した状態で冷却
されるから、完全な形状の断面ヒョウタン型のシースを
有するケーブル10の製造が可能となった。また、押出
機20とキャプスタン30の距離を従来設備と比較して
約1/5以下とすることができたため、ケーーブルシー
スの首部のスリット不具合部は殆ど無視出来る程に微小
となり、波部(しわ)も無いきれいなスリット付きの余
長入り自己支持型光ケーブル10を製造できた。
【0028】図2は、本発明製造方法に使用されるキャ
プスタンの略図であり、キャプスタン30と、キャプス
タン30の外周に設けた断面ヒョウタン型半割状の溝3
1とから成る。図2(b)は、ケーブルの蛇行部を図2
(a)の場合より大きく製造するためのキャプスタン3
0と断面ヒョウタン型半割状の溝31を示している。
【0029】スリット付きのケーブル余長を多く入れる
要求の製品がある場合は、キャプスタン30の外周に設
けた断面ヒョウタン型半割状の溝31は、図2(b)の
キャプスタン30を使用して、吊線1よりも光ファイバ
ケーブル2のキャプスタン巻き付け時の曲率半径を大き
くすると、ケーブルの蛇行部の大きい自己支持型光ケー
ブル10が得られる。キャプスタン30は、吊線1側よ
りも光ファイバケーブル2側の曲率半径を大きくするた
めに、断面ヒョウタン型半割状の溝31の部分は、吊線
1側のキャプスタン30径よりも光ファイバケーブル2
側のキャプスタン30径が大きくなるように設計されて
いる。この曲率半径の差異がケーブルの蛇行部の大きさ
となって現われる。
【0030】図3は、本発明製造方法による首部スリッ
ト外観形状の良い余長入り自己支持型光ケーブルの略図
であり、吊線1と光ファイバケーブル2と.首部4と、
スリット5から成る。
【0031】図1の装置と、図2の断面ヒョウタン型半
割状の溝31を有するキャプスタン30を用いた本発明
の製造方法によると、図3に示すように、首部スリット
外観形状の良い余長入り自己支持型光ケーブルが得られ
る。特に、吊線1と光ファイバケーブル2の外観とスリ
ット5はきれいに形成され、首部4にはしわの発生もみ
られない。
【0032】図4(a)は、本発明余長入り自己支持型
光ケーブルの製造方法の押出部断面図の概略図であり、
図4(b)は、押出部断面拡大図の概略図である。吊線
1と、光ファイバケーブル2と、スリット5と、充実押
出部14と、吊線側押出チューブ15と、光ファイバケ
ーブル側押出チューブ16が示されている。押出機20
として、押出機のクロスヘッド21に、口金22と、光
ファイバケーブル側の心金ガイド23と、吊線側の心金
ガイド24と、吊線側の心金ガイド24に設けた充実押
出用孔25と、光ファイバケーブル側の心金ガイド23
と吊線側の心金ガイド24との間に設けたスリット用ピ
ン26から成る。また、押出機から供給される溶融状シ
ース押出材27としては、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、難燃性ポリエチレン、難燃性ポリ塩化ビニル、など
電線・ケーブル用被覆材料がある。
【0033】図4(a)の押出部断面図の概略図と、図
4(b)の押出部断面拡大図の概略図によって、本発明
のスリット付き余長入り自己支持型光ケーブルの製造方
法の実施例を説明すると、吊線1と、光ファイバケーブ
ル2とは.押出機のクロスヘッド21に設けた口金22
の中に取り付けられている、光ファイバケーブル2側の
心金ガイド23と、吊線1側の心金ガイド24との中
を、平行して同時に通る。吊線1側の心金ガイド24に
は、充実押出用孔25が1個ないし10個ぐらい設けら
れ、その孔径は1/2・dないし1/6・d(dは吊線
の直径)が最適である。孔の角度は吊線1に対して30
度ないし90度が良い。また、心金ガイド24に対する
充実押出用孔25の位置は、同じ円周上には2個ないし
4個ぐらい迄がよく、それ以上設ける場合は、位置を長
手方向にずらしたり、千鳥足状に設けるのが良い。この
ような押出機を用いて、最初、吊線1の周上に、吊線側
心金ガイド24に設けた充実押出用孔25より、ポリエ
チレン溶融状シース押出材27を溢出させて充実押出部
14を形成する。さらに、光ファイバケーブル側心金ガ
イド23と、吊線側心金ガイド24と口金22との間か
らの、溶融状シース押出材27によって、吊線側押出チ
ューブ15と、光ファイバケーブル側押出チューブ16
を押出被覆する。この場合、光ファイバケーブル側心金
ガイド23と、吊線側心金ガイド24と口金22との間
に設けてあるスリット用ピン26によって、溶融状シー
ス押出材27の流れを断続的に停めて、シース3の首部
4にスリット5を断続的に形成する。このようにして、
吊線1には充実押出部14が形成され、その上に、吊線
側押出チューブ15と、光ファイバケーブル側押出チュ
ーブ16からなる断面ヒョウタン型のスリットを有する
シース3が押出被覆される。押出機20として、押出機
のクロスヘッド21に、口金22と、光ファイバケーブ
ル側の心金ガイド23と、吊線側の心金ガイド24と、
吊線側の心金ガイド24に設けた充実押出用孔25と、
光ファイバケーブル側の心金ガイド23と吊線側の心金
ガイド24との間に設けたスリット用ピン26から成
る、押出機を用いて本発明が実現される。供給される溶
融状シース押出材27としては、ケーブルの用途、構
造、光ファイバ線心数等によって、ポリエチレン、ポリ
塩化ビニル、難燃性ポリエチレン、難燃性ポリ塩化ビニ
ル、など電線・ケーブル用被覆材料が適切に選定され
る。この実施例では、光ファイバケーブル側心金ガイド
23と、吊線側心金ガイド24と口金22との間から、
溶融状シース押出材27をチューブ押出しする場合、吊
線側押出チューブ15の引落率と、光ファイバケーブル
側押出チューブ16の引落率をできる限り等しく押出被
覆することにより、断面ヒョウタン型のシース3全体に
歪みを与えないで、首部4やスリット5を形成すること
ができる。また、吊線1に設けた充実押出部14の存在
が、その後に行う、吊線側押出チューブ15と、光ファ
イバケーブル側押出チューブ16からなる断面ヒョウタ
ン型のシース3のチューブ押出被覆あるいはスリットの
形成を円滑にさせている。チューブ押出しする場合、吊
線側押出チューブ15の引落率と、光ファイバケーブル
側押出チューブ16の引落率を等しくなるように押出被
覆すると、断面ヒョウタン型のシース3全体は、その伸
び特性が均一となる。ケーブル使用時の振動や低温での
被覆への亀裂発生に対しては、シース3内に製造時の無
理な伸びや歪みのない方が、極めて理想的である。これ
らは、首部4やスリット5の形成を円滑にすることがで
きる。本発明の製造方法を実現するために開発された押
出機として、押出機のクロスヘッド21に、口金22
と、光ファイバケーブル側の心金ガイド23と、吊線側
の心金ガイド24と、吊線側の心金ガイド24に設けた
充実押出用孔25と、光ファイバケーブル側の心金ガイ
ド23と吊線側の心金ガイド24との間に設けたスリッ
ト用ピン26から成る機械装置の意義は重要である。
【0034】図5は、本発明製造方法による自己支持型
光ケーブルの断面図であり、吊線1と、光ファイバケー
ブル2と、シース3と、吊線1の素線11と、充実押出
部14と、吊線側押出チューブ15と、光ファイバケー
ブル側押出チューブ16が示されている。
【0035】吊線1と、光ファイバケーブル2と平行に
配置して送り出し、これらの外周に押出機により、断面
形状ヒョウタン型のシースを、一括して押出被覆する場
合、同一工程内において、吊線1の周囲に充実押出部1
4を設け、次に同一押出機によって、吊線側押出チュー
ブ15と、光ファイバケーブル側押出チューブ16をチ
ューブ押出被覆する。しかも、断面形状ヒョウタン型の
シース3の首部4にはスリット5が、同一機械・同一工
程で形成されている。吊線1と、光ファイバケーブル2
の一括押出被覆は、吊線と光ファイバケーブルを平行に
配置した状態できれいな自己支持型光ケーブルの製造方
法を実現する。
【0036】吊線1の周囲に充実押出部14を設け、次
に同一押出機によって、吊線側押出チューブ15と、光
ファイバケーブル側押出チューブ16をチューブ押出被
覆すると、吊線1の周囲には、充実押出部14と吊線側
押出チューブ15との二重押出が存在することになり、
吊線1とシース3とは強固になる。従って、吊線1側の
シース引落率を上げて光ファイバケーブル2側のシース
引落率に近付けることができるため、スリット5の形状
を良好なものとすることができる。吊線1の周囲への押
出において、チューブ押出のみでは、溶融状シース押出
材27が吊線1の素線隙間に食い込まず、吊線部分の引
抜力が低下する。吊線側押出チューブ15の中を真空引
きで引っ張ることは考えられるが、それでも引抜力は従
来の充実押出しに比べ弱い。
【0037】
【発明の効果】本発明によると、吊線1と光ファイバケ
ーブル2との双方外周を結ぶ、断面ヒョウタン型のスリ
ット5付きの、シース3の外観形状がきれいな自己支持
型光ケーブルを経済的に得られる。また、押出被覆する
場合、シース3の首部4に、波部7が出たり、斜めのス
リット不具合部8が生じたり、シース3の首部4部分の
形状がくずれたり、することのない、しかも、外観形状
がきれいで、押出被覆の機械的特性が良好な、余長入り
の自己支持型光ケーブルの製造方法を経済的に提供でき
る。
【0038】本発明によると、吊線1と光ファイバケー
ブル2との双方外周を結ぶ、断面ヒョウタン型のスリッ
ト5付きのシース3の押出被覆時に、シース3の首部4
に、波部7が出たり、斜めのスリット不具合部8が生じ
たり、シース3の首部4部分のが形状くずれたり、する
ことのない、自己支持型光ケーブルが得られるので、断
面ヒョウタン型のシース3全体は、シース3内に製造時
の無理な伸びや歪みがなく、極めて理想的なので、その
伸び特性は均一となり、ケーブル使用時の振動や低温で
の被覆への亀裂発生を低減した、押出被覆の機械的特性
が良好な、余長入りの自己支持型光ケーブルの製造方法
を提供できる。これによって、ケーブルの寿命は著しく
伸びて、維持費が経済的である。
【0039】本発明によると、吊線1と、光ファイバケ
ーブル2と外周に、押出機により、断面形状ヒョウタン
型のシースを、一括して押出被覆する場合、同一工程内
において、吊線1の周囲に充実押出部14を設け、次に
同一押出機によって、吊線側押出チューブ15と、光フ
ァイバケーブル側押出チューブ16をチューブ押出被覆
する。さらに、断面形状ヒョウタン型のシース3の首部
4のスリット5も、同一機械・同一工程で形成されてい
るので、その生産性は抜群な、自己支持型光ケーブルの
製造方法を工業的に実現できる。従って産業上への貢献
は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の余長入り自己支持型光ケーブルの製造
方法の略図。
【図2】本発明の製造方法に使用されるキャプスタンの
略図。
【図3】本発明の製造方法による首部スリット外観形状
の良い余長入り自己支持型光ケーブルの略図。
【図4】本発明の余長入り自己支持型光ケーブルの製造
方法の押出部断面図と断面拡大図の概略図。
【図5】本発明製造方法による自己支持型光ケーブルの
断面図。
【図6】従来の架空用の自己支持型光ケーブルの概略
図。
【図7】首部スリット余長入り自己支持型光ケーブルの
概略図。
【図8】首部スリットの外観形状の悪い余長入り自己支
持型光ケーブルの概略図。
【図9】従来の余長入り自己支持型光ケーブルの製造方
法の略図。
【図10】首部スリットが斜めになるメカニズムを示す
図。
【符号の説明】
1.吊線 2.光ファイバケーブル 3.シース 4.首部 5.スリット 6.蛇行部 7.波部 8.スリット不具合部 10.自己支持型光ケーブル 11.吊線の素線 12.吊線用ドラム 13.光ファイバケーブル用ドラム 14.充実押出部 15.吊線側押出チューブ 16.光ファイバケーブル側押出チューブ 20.押出機 21.押出機のクロスヘッド 22.口金 23.光ファイバケーブル側心金ガイド 24.吊線側心金ガイド 25.充実押出用孔 26.スリット用ピン 27.溶融状シース押出材 30.キャプスタン 31.キャプスタン外周に設けた断面ヒョウタン型半割
状の溝 35.水槽 36.引取機 37.巻取ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 保彦 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社 日高工場内 (72)発明者 笹崎 元樹 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社 日高工場内 (72)発明者 石橋 芳男 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社 日高工場内 (72)発明者 山崎 秀夫 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 日立電線株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/44

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吊線と光ファイバケーブルを平行に配置し
    て送り出し、これらの外周に、押出機により断面形状ヒ
    ョウタン型のシースを一括して押出被覆する吊線付光フ
    ァイバケーブルの製造方法において、 平行する吊線と光ファイバケーブルの双方の外周に、断
    面形状ヒョウタン型のシースを一括して押出被覆した直
    後に、吊線と光ファイバケーブルを平行に配置した状態
    で、外周に半割状溝を有するキャプスタンにシースを巻
    き付けて冷却することを特徴とする自己支持型光ケーブ
    ルの製造方法。
  2. 【請求項2】前記キャプスタンの外周に設けてある断面
    ヒョウタン型半割状溝には、キャプスタンの直径の大き
    い側の溝に光ファイバケーブル側が巻付けられ、キャプ
    スタンの直径の小さい側の溝に吊線側が巻付けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の自己支持型光ケーブ
    ルの製造方法。
  3. 【請求項3】前記キャプスタンの外周に設けてある断面
    ヒョウタン型半割状溝に巻き付けてある断面形状ヒョウ
    タン型のシースのケーブルは、光ファイバケーブル側の
    曲率半径が、吊線側の曲率半径よりも大きい状態で巻き
    付けられており、シースの一括押出被覆直後に、キャプ
    スタンの外周上でシースが冷却されることを特徴とする
    請求項1記載の自己支持型光ケーブルの製造方法。
  4. 【請求項4】前記キャプスタンの外周に設けてある断面
    ヒョウタン型半割状溝には、断面形状ヒョウタン型の首
    部にスリットを形成したシースを一括押出被覆した吊線
    と光ファイバケーブルが巻き付けられており、スリット
    付きシースは一括押出被覆直後に、キャプスタンの外周
    で冷却されることを特徴とする請求項1記載の自己支持
    型光ケーブルの製造方法。
  5. 【請求項5】吊線と光ファイバケーブルを平行に配置し
    て送り出し、これら双方の外周に、押出機により、断面
    形状ヒョウタン型の首部にスリットを形成したシースを
    一括して押出被覆する、スリット付き余長入りの自己支
    持型光ケーブルの製造方法において、 押出機として、押出機のクロスヘッドに口金と、吊線側
    心金と、光ファイバケーブル側心金とを有し、さらに吊
    線側心金と光ファイバケーブル側心金との間にスリット
    用ピンを備えた押出被覆機を用い、押出被覆機内の溶融
    状シース押出材を、平行する吊線と光ファイバケーブル
    との双方の外周に、前記口金と吊線側心金と光ファイバ
    ケーブル側心金とスリット用ピンによって、首部にスリ
    ットを形成しながら、断面形状ヒョウタン型のシースを
    一括して、チューブ状に押出被覆することを特徴とする
    余長入りの自己支持型光ケーブルの製造方法。
  6. 【請求項6】前記一括してチューブ状に押出被覆される
    断面形状ヒョウタン型シースの、吊線側押出チューブと
    光ファイバケーブル側押出チューブとの、押出チューブ
    の引落率は、ほぼ等しい状態で押出被覆されることを特
    徴とする請求項5記載の余長入りの自己支持型光ケーブ
    ルの製造方法。
  7. 【請求項7】吊線と光ファイバケーブルを平行に配置し
    て送り出し、これら双方の外周に、押出機により、断面
    形状ヒョウタン型の首部にスリットを形成したシースを
    一括して押出被覆する、スリット付き余長入りの自己支
    持型光ケーブルの製造方法において、 押出機として、押出機のクロスヘッドに口金と、吊線側
    心金と、光ファイバケーブル側心金とを有し、さらにス
    リット用ピンと、吊線側心金に設けた充実押出用孔を備
    えた押出被覆機を用いて、最初に、吊線素線の間隙に、
    吊線側心金の充実押出用孔の部分より押出被覆機内の溶
    融状シース押出材を溢出させて吊線素線の間隙を埋め充
    実押出をしたのち、平行する吊線と光ファイバケーブル
    との双方の外周に、前記口金と吊線側心金と光ファイバ
    ケーブル側心金とにより、押出被覆機内の溶融状シース
    押出材を、スリット用ピンによって首部にスリットを形
    成しながら断面形状ヒョウタン型のシースを一括してチ
    ューブ状に押出被覆することを特徴とする余長入りの自
    己支持型光ケーブルの製造方法。
  8. 【請求項8】前記一括してチューブ状に押出被覆される
    断面形状ヒョウタン型シースの、吊線側押出チューブと
    光ファイバケーブル側押出チューブとの、押出チューブ
    の引落率は、ほぼ等しい状態で押出被覆されることを特
    徴とする請求項7記載の余長入りの自己支持型光ケーブ
    ルの製造方法。
  9. 【請求項9】前記吊線と光ファイバケーブルとの双方の
    外周に、断面形状ヒョウタン型シースを一括してチュー
    ブ状に押出被覆する場合、吊線側押出チューブを押出被
    覆する前に、吊線素線の間隙に、吊線側心金の充実押出
    用孔の部分より押出被覆機内の溶融状シース押出材を溢
    出させて、素線の間隙を埋めて吊線に充実押出をしたの
    ち、吊線側押出チューブと光ファイバケーブル側押出チ
    ューブとの、一括押出被覆を行うことを特徴とする請求
    項7記載の余長入りの自己支持型光ケーブルの製造方
    法。
  10. 【請求項10】前記吊線素線の間隙に充実押出を行った
    のち、吊線と光ファイバケーブルとの双方の外周に、断
    面形状ヒョウタン型シースを一括してチューブ状に押出
    被覆する場合、押出機として、押出機のクロスヘッドに
    口金と、吊線側心金と、光ファイバケーブル側心金とを
    有し、さらにスリット用ピンと、吊線側心金に設けた充
    実押出用孔を備えた押出被覆機を用いて、溶融状シース
    押出材による吊線素線の間隙への充実押出と、吊線側押
    出チューブとの二重被覆を、同一押出被覆機により行う
    ことを特徴とする請求項7記載の余長入りの自己支持型
    光ケーブルの製造方法。
  11. 【請求項11】前記吊線と光ファイバケーブルとの双方
    の外周に、断面形状ヒョウタン型シースを一括してチュ
    ーブ状に押出被覆する場合、押出機として、押出機のク
    ロスヘッドに口金と、吊線側心金と、光ファイバケーブ
    ル側心金とを有し、さらにスリット用ピンと、吊線側心
    金に設けた充実押出用孔を備えた押出被覆機を用いて、
    吊線素線の間隙への溶融状シース押出材による充実押出
    と、溶融状シース押出材による吊線側押出チューブと光
    ファイバケーブル側押出チューブとによる断面形状ヒョ
    ウタン型の一括シース押出被覆と、スリットの形成と
    を、同時に行うことを特徴とする請求項7記載の余長入
    りの自己支持型光ケーブルの製造方法。
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