JPH0885087A - 産業ロボット用把持装置 - Google Patents

産業ロボット用把持装置

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JPH0885087A
JPH0885087A JP22325594A JP22325594A JPH0885087A JP H0885087 A JPH0885087 A JP H0885087A JP 22325594 A JP22325594 A JP 22325594A JP 22325594 A JP22325594 A JP 22325594A JP H0885087 A JPH0885087 A JP H0885087A
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JP22325594A
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Inventor
Hisao Kato
久夫 加藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積付けるときの物品の向きが制約されず、物
品を効率よく積付けできる産業ロボット用把持装置を得
る。 【構成】 基体(3)の一側に固定把持子(4)、他側に固定
把持子(4)に対して進退動作し固定把持子(4)との間の物
品(7)に接する板状の可動把持子(5)を設ける。また、固
定把持子(4)及び可動把持子(5)相互の対向面の少なくと
も一方に吸引孔(12)が開口した吸引手段(11)を設ける。
これによって、固定把持子(4)及び可動把持子(5)の間に
物品(7)を保持し、所要の積付場所で物品(7)の保持を解
除し把持装置を直上方向へ上昇する。 【効果】 高剛性の物品を把持子の挟圧力を主体に、ま
た低剛性の物品を吸引手段の吸引力を主体に保持し、物
品積付を安定化、安全化、正確化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、要時に物品を保持す
る産業ロボット用把持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図21〜図23は、従来の産業ロボット
用把持装置を示す図で、図21は正面図、図22は図2
1の把持装置の動作を説明する図、図23は図21の把
持装置の他の動作を説明する図である。図において、
(1)は産業ロボット、(2)は産業ロボット(1)の先端作動
部に設けられた回動軸、(3)は回動軸(2)に固定された基
体である。
【0003】(4)は基体(3)の一側に設けられた板状の固
定把持子、(5)は基体(3)の他側に設けられて固定把持子
(4)に対して進退動作する板状の可動把持子、(6)は下端
に固定把持子(4)に対向した鉤部を有する支持板で、可
動把持子(5)と同様に動作する。(7)は側面が固定把持子
(4)及び可動把持子(5)に挟圧され下面が支持板(6)の鉤
部によって支持される物品、(8)は物品(7)が積付けられ
るパレット等の積付面である。
【0004】従来の産業ロボット用把持装置は上記のよ
うに構成され、物品(7)の側面が固定把持子(4)及び可動
把持子(5)に挟圧され下面が支持板(6)の鉤部によって支
持されて把持され、産業ロボット(1)により物品(7)が搬
送される。そして、適宜な積付面(8)上の所定位置にお
いて図22に示すように積付面(8)と支持板(6)の鉤部と
の間に隙間Aを形成する位置に物品(7)が配置される。
次に可動把持子(5)及び支持板(6)が後退することにより
物品(7)が下降して図23に示すように積付けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の産
業ロボット用把持装置によって物品(7)を積付ける場合
に、支持板(6)が後退することにより支持板(6)の鉤部に
よる物品(7)の支持が解除されるため、支持板(6)鉤部の
後退スペースが必要となる。したがって、物品(7)を平
面に並べて積付けるときに物品(7)相互間に鉤部の後退
スペースに対応した隙間が発生して積付けのスペース効
率が低下する不具合が生じたり、鉤部の後退スペースを
隣接した物品(7)のない方向に考慮して積付けることに
なって物品(7)を積付けるときの向きが制約されたりす
ることになる。
【0006】このため、産業ロボット(1)による物品(7)
の積付作業において、積付けられた物品(7)の識別の便
宜のため、例えば物品(7)の名称等が表示された側面を
特定方向に向けて、すなわち、積付けた荷姿の外側に向
けて積付ける求めに応じられないという問題点があっ
た。
【0007】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、積付けるときの物品の向きが制
約されず、また物品を平面に並べて積付けるときに物品
相互間に広い隙間を形成することなく積付けできる産業
ロボット用把持装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】 この発明に係る産業ロボット用把持装置においては、
基体の一側に設けられた板状の固定把持子と、基体の他
側に設けられて固定把持子に対して進退動作して固定把
持子との間に配置された物品に接する板状の可動把持子
と、固定把持子及び可動把持子相互の対向面の少なくと
も一方に吸引孔が開口した吸引手段とが設けられる。
【0009】また、この発明に係る産業ロボット用把
持装置においては、基体の一側に設けられた板状の固定
把持子と、基体の他側に設けられて固定把持子に対して
進退動作して固定把持子との間に配置された物品に接す
る板状の可動把持子と、固定把持子及び可動把持子相互
の対向面の少なくとも一方に設けられ上下方向に互いに
離れて配置された複数個の吸引孔が開口した吸引手段と
が設けられる。
【0010】また、この発明に係る産業ロボット用把
持装置においては、基体の一側に設けられた板状の固定
把持子と、基体の他側に設けられて固定把持子に対して
進退動作して固定把持子との間に配置された物品に接す
る板状の可動把持子と、固定把持子及び可動把持子相互
の対向面の少なくとも一方に吸引孔が開口した吸引手段
と、固定把持子及び可動把持子の少なくとも一方の基部
を支持した可撓性材料製の揺動軸とが設けられる。
【0011】また、この発明に係る産業ロボット用把
持装置においては、水平断面においてL字状をなし基体
の一側に設けられた固定把持子と、水平断面においてL
字状をなしL字の凹所が固定把持子のL字凹所に対向し
て配置され、基体の他側に設けられて固定把持子に対し
て進退動作して固定把持子のL字凹所に隅部が配置され
た物品の他の隅部に接する可動把持子と、固定把持子及
び可動把持子相互の対向面の少なくとも一方に吸引孔が
開口した吸引手段とが設けられる。
【0012】また、この発明に係る産業ロボット用把
持装置においては、基体の一側に設けられた板状の固定
把持子と、基体の他側に設けられて固定把持子に対して
進退動作して固定把持子との間に配置された物品に接す
る板状の可動把持子と、固定把持子及び可動把持子相互
の対向面の少なくとも一方に吸引孔が粘弾性材製の吸引
パッドを介して開口した吸引手段とが設けられる。
【0013】
【作用】 上記のように構成された産業ロボット用把持装置で
は、固定把持子及び可動把持子の間に物品が保持され、
所要の積付場所において物品の保持を解除し把持装置が
直上方向へ上昇する。
【0014】また、上記のように構成された産業ロボ
ット用把持装置では、固定把持子及び可動把持子相互の
対向面の少なくとも一方に上下方向に互いに離れて複数
個の吸引手段の吸引孔が設けられ、固定把持子及び可動
把持子の間に物品が保持され、所要の積付場所において
物品の保持を解除し把持装置が直上方向へ上昇する。
【0015】また、上記のように構成された産業ロボ
ット用把持装置では、固定把持子及び可動把持子の少な
くとも一方の基部が可撓性材料製の揺動軸により支持さ
れ、固定把持子及び可動把持子の間に物品が保持されて
所要の積付場所において物品の保持を解除し把持装置が
直上方向へ上昇する。
【0016】また、上記のように構成された産業ロボ
ット用把持装置では、水平断面においてL字状をなす固
定把持子及び水平断面においてL字状をなしL字の凹所
が固定把持子のL字凹所に対向して配置された可動把持
子が設けられ、固定把持子及び可動把持子の間に物品の
互いに対向した隅部が保持され、所要の積付場所におい
て物品の保持を解除し把持装置が直上方向へ上昇する。
【0017】また、上記のように構成された産業ロボ
ット用把持装置では、固定把持子及び可動把持子の間に
粘弾性材製の吸引パッドを介して物品が保持され、所要
の積付場所において物品の保持を解除し把持装置が直上
方向へ上昇する。
【0018】
【実施例】
実施例1.図1〜図8は、この発明の一実施例を示す図
で、図1は正面図、図2は図1の底面図、図3は図1の
III部拡大図、図4は図3の固定把持子の右側面図、
図5〜図8はそれぞれ図1の把持装置の動作を説明する
図である。図において、(1)は産業ロボット、(2)は産業
ロボット(1)の先端作動部に設けられた回動軸、(3)は回
動軸(2)に固定された基体である。
【0019】(4)は基体(3)の一側に配置されて可撓性材
料製の揺動軸(9)を介して装着され、図1に示すように
厚さBに構成された板状の固定把持子、(5)は基体(3)の
他側に配置されてエアシリンダからなる駆動手段(10)を
介して装着され、固定把持子(4)に対して進退動作する
板状の可動把持子で、図1に示すように固定把持子(4)
と同様に厚さBに構成されている。
【0020】(11)は吸引手段で、固定把持子(4)及び可
動把持子(5)の相互の対向面のそれぞれに開口して上下
及び左右の4箇所に設けられた吸引孔(12)、吸引孔(12)
に接続された吸引ホース(13)及び図示が省略してあるが
吸引機によって構成されている。(7)は側面が固定把持
子(4)及び可動把持子(5)に挟圧され、吸引手段(11)によ
って吸引されて保持される大物品、(71)は側面が固定把
持子(4)及び可動把持子(5)に挟圧され、吸引手段(11)に
よって吸引されて保持される小物品、(8)は物品(7)が積
付けられるパレット等の積付面である。
【0021】上記のように構成された産業ロボット用把
持装置において、物品(7),(71)を把持するときに物品
(7),(71)の一方の側面に固定把持子(4)の内面を接して
配置する。次いで駆動手段(10)を付勢して可動把持子
(5)の内面を物品(7),(71)の他方の側面に移動して押圧
する。また、吸引手段(11)を付勢して吸引孔(12)の空気
を吸引して物品(7),(71)の側面を吸引する。
【0022】なお、物品(7),(71)側面の吸引時に固定
把持子(4)は揺動軸(9)の作用によって物品(7),(71)の
側面に正対して安定した吸引作用が発生する。また、大
物品(7)の側面は4箇所に設けられた吸引孔(12)のそれ
ぞれに対向して吸引され、小物品(71)の側面は下側に設
けられた2箇所の吸引孔(12)のそれぞれに対向して吸引
される。また、物品(7),(71)側面が吸引されるので、
固定把持子(4)及び可動把持子(5)による挟圧力を少なく
しても物品(7),(71)を安定した状態に保持することが
できる。
【0023】次いで、産業ロボット(1)により物品(7),
(71)が搬送される。そして、適宜な積付面(8)上の所定
位置であって、先に積付けられた物品(7),(71)の側面
に固定把持子(4)の外面が接する位置において、図5に
示すように積付面(8)と物品(7),(71)の底面の間に隙間
Aを形成する位置に配置される。
【0024】図5に示す状態において、駆動手段(10)及
び吸引手段(11)が消勢されて物品(7),(71)の挟圧力及
び吸引力が消失し、物品(7),(71)が積付面(8)に下降し
て図6に示すように積付けられる。そして、図6に示す
状態から固定把持子(4)及び可動把持子(5)、すなわち把
持装置が直上方向へ上昇して物品(7),(71)の積付面(8)
への積付けが終了する。
【0025】また、上記の積付け作業は図7及び図8に
示すように、固定把持子(4)及び可動把持子(5)による物
品(7),(71)の保持後に、先に積付けられた物品(7),(7
1)の側面に可動把持子(5)の外面が接する位置に配置す
る積付作業、すなわち物品(7),(71)の積付けの向きを
変更する積付けにおいても、図5及び図6の場合と同様
に積付けることができる。
【0026】以上説明したように物品(7),(71)を平面
に並べて積付ける場合に、物品(7),(71)の相互間に固
定把持子(4)及び可動把持子(5)の厚みBに対応した狭い
隙間を形成し、物品(7),(71)の向きを必要に応じて所
要の方向に積付けることができる。したがって、産業ロ
ボット(1)による物品(7)の積付作業において、積付けら
れた物品(7)の識別の便宜のため、例えば物品(7)の名称
等が表示された側面を特定方向に向けて、すなわち、積
付けた荷姿の外側に向けて積付ける求めに容易に応じる
ことができる。
【0027】また、固定把持子(4)、可動把持子(5)及び
吸引手段(11)が設けられるので、剛性の高い物品(7),
(71)を固定把持子(4)及び可動把持子(5)による挟圧力を
主体とする保持作用により、また剛性の低い物品(7),
(71)を吸引手段(11)による吸引力を主体とする保持作用
により物品(7),(71)を安定した状態に保持することが
できる。これによって、物品(7),(71)を安全、かつ確
実に搬送して積付けることができ、高能率で物品(7),
(71)を積付けることができる。
【0028】また、吸引手段(11)の作動による物品
(7),(71)側面の吸着時に固定把持子(4)は揺動軸(9)の
撓屈作用によって物品(7),(71)の側面に正対して密着
するので安定した吸引作用が発生する。これによって、
物品(7),(71)を安全、かつ確実に搬送して積付けるこ
とができ、高能率で物品(7),(71)を積付けることがで
きる。
【0029】なお、図1〜図8の実施例において、吸引
手段(11)の吸引孔(12)が固定把持子(4)及び可動把持子
(5)それぞれの内面に設けられたものとした。しかし、
保持する物品(7),(71)の重量、外装材等の仕様によっ
て吸引孔(12)を固定把持子(4)及び可動把持子(5)のいず
れか一方に設けた構成であっても図1〜図8の実施例と
同様な作用を得ることができる。
【0030】なお、図1〜図8の実施例において、固定
把持子(4)及び可動把持子(5)それぞれの内面4箇所に吸
引手段(11)の吸引孔(12)を設け、上側の2個と下側の2
個が別個に作動するものとした。しかし、保持する物品
(7),(71)の重量、外装材等の仕様によって全部の吸引
孔(12)をそれぞれ別個に作動させたり、また全部の吸引
孔(12)を一緒に作動させたりしても、図1〜図8の実施
例と同様な作用を得ることができる。また、吸引手段(1
1)の吸引孔(12)の数を保持する物品(7),(71)の仕様に
よって適宜に増減しても図1〜図8の実施例と同様な作
用を得ることができる。
【0031】なお、図1〜図8の実施例において、固定
把持子(4)が揺動軸(9)を介して基体(3)に装着されたも
のとした。しかし、可動把持子(5)を揺動軸(9)を介して
基体(3)に装着したり、固定把持子(4)及び可動把持子
(5)の両方を揺動軸(9)を介して基体(3)に装着したりす
る構成であっても図1〜図8の実施例と同様な作用を得
ることができる。
【0032】実施例.2 図9〜図12は、この発明の他の実施例を示す図で、図
9は正面図、図10は図9の底面図、図11及び図12
はそれぞれ図9の把持装置の動作を説明する図である。
図において、前述の図1〜図8と同符号は相当部分を示
し、(4)は基体(3)の一側に配置されて可撓性材料製の揺
動軸(9)を介して装着され、図10に示すように厚さB
の板材が水平面においてL字状に屈折されて構成された
固定把持子で、L字の凹所が基体(3)の他側方向に開口
する姿勢に配置されている。
【0033】(5)は基体(3)の他側に配置されてエアシリ
ンダからなる駆動手段(10)を介して装着され、固定把持
子(4)に対して進退動作する可動把持子で、図10に示
すように厚さBの板材が水平面においてL字状に屈折さ
れて構成され、L字の凹所が固定把持子(4)のL字凹所
と対向する姿勢に配置されている。
【0034】上記のように構成された産業ロボット用把
持装置において、物品(7),(71)を保持するときに固定
把持子(4)及び可動把持子(5)のL字凹所が物品(7),(7
1)の互いに対向した隅部に配置されて図1〜図8の実施
例と同様に保持、搬送及び保持解除が行われる。これに
よって、物品(7),(71)がパレット等の積付面(8)の所要
位置に所要の向きに積付けられる。
【0035】したがって、詳細な説明を省略するが図9
〜図12の実施例においても図1〜図8の実施例と同様
な作用が得られることは明白である。また、図9〜図1
2の実施例において、物品(7),(71)を把持するときに
固定把持子(4)及び可動把持子(5)のL字凹所が物品
(7),(71)の互いに対向した隅部に係合する。このた
め、固定把持子(4)及び可動把持子(5)のL字凹所が物品
(7),(71)の隅部から水平方向にずれることがなく、特
に保持した物品(7),(71)を高速で搬送した場合におい
て安定よく保持することができ、また所定位置に正確に
積付けることができる。
【0036】実施例3.図13〜図20も、この発明の
他の実施例を示す図で、図13は正面図、図14は図1
3のXIV部を縦断して示す拡大図、図15は図14の
左側面図、図16は物品を保持した状態を説明する図1
4相当図、図17〜図20はそれぞれ図13の把持装置
の動作を説明する図である。図において、前述の図1〜
図8と同符号は相当部分を示し、(5)は基体(3)の他側に
配置されてエアシリンダからなる駆動手段(10)を介して
装着され、固定把持子(4)に対して進退動作する可動把
持子で、次に述べるように構成されている。
【0037】すなわち、板体(51)、板体(51)の固定把持
子(4)と対面する面に配置されて中央に貫通孔(52)と板
体(51)方向に突出した阻止部(53)が設けられた保持板(5
4)、保持板(54)から立設されて板体(51)に空隙を形成し
て挿通されて先端に板体(51)に係合する頭部(55)が設け
られたピン(56)及びピン(56)に嵌合されて板体(51)と保
持板(54)の間に配置された圧縮コイルばねからなる付勢
体(57)により構成されている。
【0038】そして、可動把持子(5)は付勢体(57)によ
って保持板(54)が押圧されて板体(51)から離れた所定位
置に保持され、この状態で可動把持子(5)は図13に示
すように厚さBに構成されている。(14)は吸引手段(11)
の吸引孔(12)を形成する吸引パッドで、ゴム等の粘弾性
材からなり板体(51)に装着され、保持板(54)の貫通孔(5
2)よりも小径に製作されて貫通孔(52)対応位置に配置さ
れている。また吸引パッド(14)の開口部は先端に近づく
に従って薄肉に形成されている。
【0039】上記のように構成された産業ロボット用把
持装置において、物品(7)を把持するときに固定把持子
(4)及び可動把持子(5)が物品(7)の互いに対向した側面
に配置されて図1〜図8の実施例と同様に保持、搬送及
び保持解除が行われる。これによって、物品(7)がパレ
ット等の積付面(8)の所要位置に所要の向きに積付けら
れる。すなわち、把持装置が物品(7)を保持していない
状態で、可動把持子(5)は厚さBに形成される。
【0040】また、可動把持子(5)が物品(7)の側面に押
圧された状態では図16に示すように付勢体(57)が撓屈
して保持板(54)が引退し阻止部(53)が板体(51)に当た
り、吸引パッド(14)は保持板(54)の前面よりも突出して
物品(7)の側面に当たって変形する。これによって、物
品(7)は吸引パッド(14)の高い摩擦力とも併せて安定し
た状態に把持装置に保持される。
【0041】そして、産業ロボット(1)により物品(7)が
搬送される。そして、図17に示すように適宜な積付面
(8)上の所定位置であって、先に積付けられた物品(7)の
側面に可動把持子(5)の外面、すなわち板体(51)に挿通
されたピン(56)の頭部(55)が接する位置に配置される。
【0042】図17に示す状態において、駆動手段(10)
及び吸引手段(11)が消勢されて物品(7)の挟圧力及び吸
引力が消失し、図18に示すように保持板(54)が付勢体
(57)の付勢力によって板体(51)から相対的に前進する。
これにより物品(7)が積付面(8)に下降して図18に示す
ように積付けられる。そして、図18に示す状態から固
定把持子(4)及び可動把持子(5)、すなわち把持装置が直
上方向へ上昇して物品(7)の積付面(8)への積付けが終了
する。
【0043】また、上記の積付け作業は図19及び図2
0に示すように、固定把持子(4)及び可動把持子(5)によ
る物品(7)の保持後に、先に積付けられた物品(7)の側面
に固定把持子(4)の外面が接する位置に配置する積付作
業、すなわち物品(7)の積付けの向きを変更する積付け
においても、図17及び図19の場合と同様に積付ける
ことができる。
【0044】したがって、詳細な説明を省略するが図1
3〜図20の実施例においても図1〜図8の実施例と同
様な作用が得られることは明白である。また、図13〜
図20の実施例において、大きい物品(7)に対応するた
めに吸引手段(11)の吸引パッド(14)を増設して、これら
の吸引パッド(14)を同時に動作させたり、また別個に動
作させたりして、物品(7)の大きさ、外面の材質等の物
品(7)の異なる仕様に対応することにより、安全、確実
な搬送、積付作用を得ることができる。
【0045】また、図13〜図20の実施例において、
物品(7)が吸引パッド(14)の高い摩擦力とも併せて安定
した状態に把持装置に保持される。したがって、保持さ
れた物品(7)と把持装置との間の滑り発生を防ぐことが
でき、物品(7)の安全、確実な搬送、積付作用を得るこ
とができる。
【0046】
【発明の効果】 この発明は以上説明したように、基体の一側に設けら
れた板状の固定把持子と、基体の他側に設けられて固定
把持子に対して進退動作し固定把持子との間に配置され
た物品に接する板状の可動把持子と、固定把持子及び可
動把持子相互の対向面の少なくとも一方に吸引孔が開口
した吸引手段とを設けたものである。
【0047】これによって、固定把持子及び可動把持子
の間に物品が保持され、所要の積付場所において物品の
保持を解除し把持装置が直上方向へ上昇する。したがっ
て、剛性の高い物品を固定把持子及び可動把持子による
挟圧力を主体とする保持作用により、また剛性の低い物
品を吸引手段による吸引力を主体とする保持作用により
物品を安定した状態に保持することができ、物品の積付
の向きの制約を解消して積付効率を向上し、また積付を
安全化、確実化する効果がある。
【0048】また、この発明は以上説明したように、
基体の一側に設けられた板状の固定把持子と、基体の他
側に設けられて固定把持子に対して進退動作し固定把持
子との間に配置された物品に接する板状の可動把持子
と、固定把持子及び可動把持子相互の対向面の少なくと
も一方に設けられ上下方向に互いに離れて配置された複
数個の吸引孔が開口した吸引手段とを設けたものであ
る。
【0049】これによって、固定把持子及び可動把持子
相互の対向面の少なくとも一方に上下方向に互いに離れ
て複数個の吸引手段の吸引孔が設けられ、固定把持子及
び可動把持子の間に物品が保持され、所要の積付場所に
おいて物品の保持を解除し把持装置が直上方向へ上昇す
る。したがって、剛性の高い物品を固定把持子及び可動
把持子による挟圧力を主体とする保持作用により、また
剛性の低い物品を吸引手段による吸引力を主体とする保
持作用により物品を安定した状態に保持することがで
き、物品の積付の向きの制約を解消して積付効率を向上
し、また積付を安全化、確実化する効果がある。
【0050】また、吸引手段の吸引孔が上下方向に互い
に離れて複数個配置されているので、保持する物品の重
量、外装材等の仕様によって吸引孔をそれぞれ別個に作
動させたり、また全部の吸引孔を一緒に作動させたりし
て、物品の種類に適応した保持及び保持解除動作を行う
ことができ、物品の積付を安全化、確実化する効果があ
る。
【0051】また、この発明は以上説明したように、
基体の一側に設けられた板状の固定把持子と、基体の他
側に設けられて固定把持子に対して進退動作して固定把
持子との間に配置された物品に接する板状の可動把持子
と、固定把持子及び可動把持子相互の対向面の少なくと
も一方に吸引孔が開口した吸引手段と、固定把持子及び
可動把持子の少なくとも一方の基部を支持した可撓性材
料製の揺動軸とを設けたものである。
【0052】これによって、固定把持子及び可動把持子
の少なくとも一方の基部が可撓性材料製の揺動軸によっ
て支持され、固定把持子及び可動把持子の間に物品が保
持されて、所要の積付場所において物品の保持を解除し
把持装置が直上方向へ上昇する。したがって、剛性の高
い物品を固定把持子及び可動把持子による挟圧力を主体
とする保持作用により、また剛性の低い物品を吸引手段
による吸引力を主体とする保持作用により物品を安定し
た状態に保持することができて、物品の積付の向きの制
約を解消して積付効率を向上し、また積付を安全化、確
実化する効果がある。
【0053】また、吸引手段の作動による物品側面の吸
引時に、把持子が揺動軸の撓屈作用によって物品の側面
に正対して密着するので安定した吸引作用が発生し、物
品を安全、かつ確実に搬送して積付けることができ、物
品の積付けを高能率化する効果がある。
【0054】また、この発明は以上説明したように、
水平断面においてL字状をなし基体の一側に設けられた
固定把持子と、水平断面においてL字状をなしL字の凹
所が固定把持子のL字凹所に対向して配置され、基体の
他側に設けられて固定把持子に対して進退動作して固定
把持子のL字凹所に隅部が配置された物品の他の隅部に
接する可動把持子と、固定把持子及び可動把持子相互の
対向面の少なくとも一方に吸引孔が開口した吸引手段と
を設けたものである。
【0055】これによって、水平断面においてL字状を
なす固定把持子及び水平断面においてL字状をなしL字
の凹所が固定把持子のL字凹所に対向して配置された可
動把持子が設けられ、固定把持子及び可動把持子の間に
物品の互いに対向した隅部が保持され、所要の積付場所
において物品の保持を解除し把持装置が直上方向へ上昇
する。したがって、剛性の高い物品を固定把持子及び可
動把持子による挟圧力を主体とする保持作用により、ま
た剛性の低い物品を吸引手段による吸引力を主体とする
保持作用により物品を安定した状態に保持することがで
き、物品の積付の向きの制約を解消して積付効率を向上
し、また積付を安全化、確実化する効果がある。
【0056】また、固定把持子及び可動把持子がそれぞ
れ水平断面においてL字状に形成されて、物品の互いに
対向した隅部が保持される。これにより、固定把持子及
び可動把持子が保持した物品の隅部から水平方向にずれ
ることがなく、物品を安定よく保持することができて物
品を安全、かつ確実に搬送して積付けることができ、物
品の積付けを高能率化する効果がある。
【0057】また、この発明は以上説明したように、
基体の一側に設けられた板状の固定把持子と、基体の他
側に設けられて固定把持子に対して進退動作して固定把
持子との間に配置された物品に接する板状の可動把持子
と、固定把持子及び可動把持子相互の対向面の少なくと
も一方に吸引孔が粘弾性材製の吸引パッドを介して開口
した吸引手段とを設けたものである。
【0058】これによって、固定把持子及び可動把持子
の間に粘弾性材製の吸引パッドを介して物品が保持さ
れ、所要の積付場所において物品の保持を解除し把持装
置が直上方向へ上昇する。したがって、剛性の高い物品
を固定把持子及び可動把持子による挟圧力を主体とする
保持作用により、また剛性の低い物品を吸引手段による
吸引力を主体とする保持作用により物品を安定した状態
に保持することができ、物品の積付の向きの制約を解消
して積付効率を向上し、また積付を安全化、確実化する
効果がある。
【0059】また、固定把持子及び可動把持子の間に粘
弾性材製の吸引パッドを介して物品が保持されるので、
物品が吸引パッドの高い摩擦力とも併せて安定した状態
に把持装置に保持される。したがって、保持された物品
と把持装置との間の滑り発生を防ぐことができ、物品の
積付を安全化、確実化する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す正面図。
【図2】図1の底面図。
【図3】図1のIII部拡大図。
【図4】図3の固定把持子の右側面図。
【図5】図1の把持装置の動作を説明する図。
【図6】図1の把持装置の他の動作を説明する図。
【図7】図1の把持装置の他の動作を説明する図。
【図8】図1の把持装置の他の動作を説明する図。
【図9】この発明の実施例2を示す正面図。
【図10】図9の底面図。
【図11】図9の把持装置の動作を説明する図。
【図12】図9の把持装置の他の動作を説明する図。
【図13】この発明の実施例3を示す正面図。
【図14】図13のXIV部を縦断して示す拡大図。
【図15】図14の左側面図。
【図16】物品を保持した状態を説明する図14相当
図。
【図17】図13の把持装置の動作を説明する図。
【図18】図13の把持装置の他の動作を説明する図。
【図19】図13の把持装置の他の動作を説明する図。
【図20】図13の把持装置の他の動作を説明する図。
【図21】従来の産業ロボット用把持装置を示す正面
図。
【図22】図21の把持装置の動作を説明する図。
【図23】図21の把持装置の他の動作を説明する図。
【符号の説明】
3 基体、4 固定把持子、5 可動把持子、7,71
物品、9 揺動軸、11 吸引手段、12 吸引孔、
14 吸引パッド。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体の一側に設けられた板状の固定把持
    子と、上記基体の他側に設けられて上記固定把持子に対
    して進退動作して上記固定把持子との間に配置された物
    品に接する板状の可動把持子と、上記固定把持子及び可
    動把持子相互の対向面の少なくとも一方に吸引孔が開口
    した吸引手段とを備えた産業ロボット用把持装置。
  2. 【請求項2】 基体の一側に設けられた板状の固定把持
    子と、上記基体の他側に設けられて上記固定把持子に対
    して進退動作して上記固定把持子との間に配置された物
    品に接する板状の可動把持子と、上記固定把持子及び可
    動把持子相互の対向面の少なくとも一方に設けられ上下
    方向に互いに離れて配置された複数個の吸引孔が開口し
    た吸引手段とを備えた産業ロボット用把持装置。
  3. 【請求項3】 基体の一側に設けられた板状の固定把持
    子と、上記基体の他側に設けられて上記固定把持子に対
    して進退動作して上記固定把持子との間に配置された物
    品に接する板状の可動把持子と、上記固定把持子及び可
    動把持子相互の対向面の少なくとも一方に吸引孔が開口
    した吸引手段と、上記固定把持子及び可動把持子の少な
    くとも一方の基部を支持した可撓性材料製の揺動軸とを
    備えた産業ロボット用把持装置。
  4. 【請求項4】 水平断面においてL字状をなし基体の一
    側に設けられた固定把持子と、水平断面においてL字状
    をなしL字の凹所が上記固定把持子のL字凹所に対向し
    て配置され上記基体の他側に設けられて上記固定把持子
    に対して進退動作して上記固定把持子のL字凹所に隅部
    が配置された物品の他の隅部に接する可動把持子と、上
    記固定把持子及び可動把持子相互の対向面の少なくとも
    一方に吸引孔が開口した吸引手段とを備えた産業ロボッ
    ト用把持装置。
  5. 【請求項5】 基体の一側に設けられた板状の固定把持
    子と、上記基体の他側に設けられて上記固定把持子に対
    して進退動作して上記固定把持子との間に配置された物
    品に接する板状の可動把持子と、上記固定把持子及び可
    動把持子相互の対向面の少なくとも一方に吸引孔が粘弾
    性材製の吸引パッドを介して開口した吸引手段とを備え
    た産業ロボット用把持装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014144526A (ja) * 2013-01-30 2014-08-14 Seiko Epson Corp ロボット制御方法、ロボット制御装置、ロボットおよびロボットシステム
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