JPH0884978A - 厨芥処理装置 - Google Patents

厨芥処理装置

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JPH0884978A
JPH0884978A JP6222056A JP22205694A JPH0884978A JP H0884978 A JPH0884978 A JP H0884978A JP 6222056 A JP6222056 A JP 6222056A JP 22205694 A JP22205694 A JP 22205694A JP H0884978 A JPH0884978 A JP H0884978A
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JP
Japan
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sterilization
temperature
garbage
fermentation tank
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Application number
JP6222056A
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English (en)
Inventor
Hiromi Ishikawa
祥巳 石川
Toru Kubota
亨 久保田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、内容物を確実に殺菌して微生物的
な安全性を高めることを目的とする。 【構成】 発酵槽2内の資材4を含む内容物を殺菌する
殺菌手段7を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭等で使用する
厨芥処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般家庭から排出される厨芥を家庭内で
処理する厨芥処理装置として、発酵槽に分解媒体となる
おが屑等の資材を満たし厨芥投入と同時に粉末の好気性
菌体を添加して撹拌し、厨芥を好気的に発酵分解するよ
うにしたものがある。ところで、このように家庭で使用
する厨芥処理装置では、一般に各家庭によって使用状態
がまちまちである。メーカの予想を越えたものを投入さ
れたり、厨芥処理装置の中に資材等の内容物が入ってい
るまま放置されたり、含水率が高いまま運転したりま
た、何らかの形で病原性を持った細菌が投入されてしま
うなど様々なことが考えられる。そのため、本来の菌叢
が崩れ、内容物中に病原菌などの有害微生物が棲息して
しまう可能性もある。そして家庭用の厨芥処理装置で
は、一般の使用者が、発酵槽内の資材の交換・廃棄を行
う。この際、ユーザの手に直接多量の資材が触れること
になる。このとき資材に対して不安感があると、本来で
は簡単な作業である資材の交換・廃棄が面倒になる。ま
た、使用済みの資材を肥料等に再利用する気持ちが萎え
てしまい、厨芥処理装置の使用価値の低下につながる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】家庭で使用する厨芥処
理装置では、各家庭によって使用状態がまちまちであ
り、何らかの形で病原性を持った細菌が投入されてしま
うことが考えられる。このような場合、本来の菌叢が崩
れ、内容物中に病原菌などの有害微生物が棲息してしま
うおそれがあり、ユーザは資材の交換・廃棄等の際に菌
に対する不安感が生じることがある。
【0004】そこで、本発明は、内容物を確実に殺菌す
ることができて微生物的に安全性の高い厨芥処理装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、発酵槽内で厨芥、菌体及び
分解媒体となる資材を撹拌混合し、前記厨芥を好気的に
発酵分解する厨芥処理装置において、前記発酵槽内の前
記資材を含む内容物を殺菌する殺菌手段を有することを
要旨とする。
【0006】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の厨芥処理装置において、前記殺菌手段は、前記内容物
を一定温度以上に加熱する加熱手段であることを要旨と
する。
【0007】請求項3記載の発明は、発酵槽内で厨芥、
菌体及び分解媒体となる資材を撹拌手段で撹拌混合し前
記発酵槽内と外部との通気をする通気手段で外部の空気
を取り込んで前記厨芥を好気的に発酵分解する厨芥処理
装置において、前記撹拌手段又は通気手段の少なくとも
何れかの運転を制御して前記厨芥の発酵分解で発生する
熱により前記発酵槽内の前記資材を含む内容物の温度を
一定時間、一定温度以上に維持し当該内容物を殺菌する
制御手段を有することを要旨とする。
【0008】請求項4記載の発明は、上記請求項3記載
の厨芥処理装置において、前記制御手段は、前記撹拌手
段又は通気手段の少なくとも何れかの運転のみでは前記
内容物の温度を一定温度以上に維持できないときは当該
内容物を加熱する加熱手段を作動させることを要旨とす
る。
【0009】請求項5記載の発明は、上記請求項2,3
又は4記載の厨芥処理装置において、前記内容物を45
℃以上の温度に加熱又は維持して殺菌することを要旨と
する。
【0010】請求項6記載の発明は、上記請求項2,3
又は4記載の厨芥処理装置において、前記加熱殺菌のた
めの温度に応じて加熱殺菌時間を設定するか、又は加熱
殺菌時間に応じて加熱殺菌のための温度を設定するかの
何れかにより前記内容物を殺菌することを要旨とする。
【0011】請求項7記載の発明は、上記請求項1記載
の厨芥処理装置において、前記内容物の殺菌の終了と、
殺菌が終了した前記内容物の前記発酵槽からの排出動作
を連動させてなることを要旨とする。
【0012】請求項8記載の発明は、発酵槽内で厨芥、
菌体及び分解媒体となる資材を撹拌混合し、前記厨芥を
好気的に発酵分解する厨芥処理装置において、前記発酵
槽内の前記資材を含む内容物を当該発酵槽外に取り出す
内容物受け入れ容器と、該内容物受け入れ容器に取り出
された前記内容物を殺菌する殺菌手段とを有することを
要旨とする。
【0013】請求項9記載の発明は、上記請求項1又は
8記載の厨芥処理装置において、前記内容物の殺菌中又
は殺菌終了の少なくとも何れかを表示する表示手段を有
することを要旨とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明において、発酵槽内の資材
を含む内容物が殺菌手段で殺菌される。したがって、微
生物的な安全性が高められてユーザが発酵槽内の資材の
交換・廃棄等を行う際、安心して取り扱うことが可能と
なる。
【0015】請求項2記載の発明において、人間に有害
な微生物は高温に弱く、一定時間以上、一定温度以上に
加熱すると死滅するか不活性化する。したがって殺菌手
段は加熱手段で構成することにより内容物を容易、確実
に殺菌することが可能となる。
【0016】請求項3記載の発明においては、厨芥の発
酵分解で発生する熱を利用し、撹拌手段もしくは通気手
段の少なくとも何れかの運転を制御して発酵槽内の内容
物の温度を一定時間、一定温度以上に維持することによ
り殺菌が行われる。したがって省エネルギーを図ること
が可能となる。
【0017】請求項4記載の発明においては、上記の撹
拌手段又は通気手段の少なくとも何れかの運転のみでは
内容物の温度を一定温度以上に維持できないときは加熱
手段を作動させることにより内容物を確実に殺菌するこ
とが可能となる。
【0018】請求項5記載の発明において、内容物を加
熱する温度は45℃以上として一定時間以上この温度に
維持すれば、人間に有害な微生物を殺菌することが可能
となる。
【0019】請求項6記載の発明において、有害微生物
を不活性化する殺菌温度と加熱殺菌時間との間には一定
の関係があり、短い時間で殺菌しようとすると高い温度
が必要となるが、長い時間をかければ低い温度で殺菌す
ることが可能となる。したがって通常は、例えば一晩な
どの長い時間をかけて低めの温度で殺菌することによ
り、殺菌中に誤って内容物に触れるようなことがあって
も火傷等をするおそれをなくすことが可能となる。
【0020】請求項7記載の発明において、資材を含む
内容物は、殺菌が終了すると廃棄、交換が行われる。こ
のとき、殺菌の終了と、殺菌が終了した内容物の発酵槽
からの排出動作を連動させることにより、ユーザの作業
のために拘束される時間が短縮され、使い勝手が良好と
なる。
【0021】請求項8記載の発明においては、使用済み
で廃棄する資材を含む内容物は、発酵槽から排出されて
内容物受け入れ容器に移された後、内容物の殺菌が行わ
れる。これにより装置稼働率を高めることが可能とな
る。
【0022】請求項9記載の発明においては、内容物の
殺菌中又は殺菌終了の少なくとも何れかが表示手段に表
示される。これによりユーザは、加熱殺菌中で発酵槽内
が高温になっている場合には、これを知ることができ、
取り扱いの安全性が高められる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0024】実施例1 図1は、実施例1に係る厨芥処理装置の概観図である。
厨芥は厨芥投入蓋1を開けて発酵槽2に投入される。厨
芥投入蓋1と本体の間には、弾性のある材質からなる密
着性シート(パッキン)3が形成されている。発酵槽2
には、分解媒体となる水分調整能のあるおが屑等の供資
材4が入っており、厨芥を分解する好気性菌等の微生物
が棲息し易い環境を作っている。供資材4と棲息してい
る菌と投入された厨芥などからなる発酵槽2内の内容物
は、撹拌手段としての撹拌装置5によって間欠的に撹拌
される。厨芥の分解に必要となる酸素に富んだ空気と、
分解産物として発生した二酸化炭素と水蒸気を多く含ん
だ空気の交換が発酵槽2の上部に設けられた通気手段と
しての通気装置6によって行われる。新しい供資材4に
厨芥を投入し初めて、数カ月程経つと、供資材4にリン
やカリウムなどの無機塩類が蓄積したり、厨芥の分解過
程で生じる多糖類によって粘着性を増したり、供資材4
自体が微細化されたりして、供資材4本来の水分調整能
力や微生物の棲息地提供としての機能が低下してくる。
そこで、使用済みの機能が低下した供資材4を廃棄し、
新しい供資材4を投入する。このとき、供資材4を交換
しようとしているユーザが、殺菌開始スイッチ11をO
Nにすると、制御手段としての制御装置10を介して加
熱手段としての加熱装置7が稼働を始める。加熱装置7
は、例えばシリコンのラバーヒータ等からなり、発酵槽
2の周囲を包んでいたり、また、例えば、撹拌装置5の
回転軸の中心にヒータが埋め込まれている。加熱装置7
は、ある一定時間以上、例えば、8時間以上にわたっ
て、発酵槽2内の温度を殺菌に必要な温度、例えば55
℃以上になるように加熱する。発酵槽2内の温度は温度
検出装置8によって検出され、その検出出力が制御装置
10に送られる。加熱装置7には、その検出出力に応じ
た加熱出力が制御装置10から送られる。加熱装置7が
発酵槽2内の内容物を殺菌に必要な温度に保温している
間、殺菌中を表示する表示手段である例えば、LEDか
らなる殺菌中表示装置12が点灯し、ユーザに加熱殺菌
中で発酵槽2内が高温になっていることを知らせる。所
定の加熱殺菌時間が経過すると加熱装置7の出力が低下
し、内容物の温度が徐々に低下していく。内容物に手を
触れても火傷をしない温度になったことが温度検出装置
8で検出されたら、殺菌中表示装置12の点灯が停止
し、殺菌が終了したことを知らせる、例えば殺菌終了表
示装置13が点灯する。殺菌終了表示装置13は、例え
ば、厨芥投入蓋1が開いたり、例えば、前面パネル17
が開くなど、ユーザが厨芥処理装置に何らかの操作を行
った後に、点灯を停止する。
【0025】図2に示すように、人間に有害な微生物は
高温に弱く、一定温度以上に一定時間以上暴露すると、
死滅するか不活性化することが知られている。ユーザは
殺菌中表示装置12が停止し、殺菌終了表示装置13が
殺菌終了を表示したり、使用済みの供資材4などを含む
発酵槽2内の内容物を発酵槽2から取り出し、新しい供
資材4を入れることになる。このとき、廃棄する内容物
は殺菌されており、微生物的な安全性が確保されている
ので、例えば、手に傷口があっても安心して触れること
ができ、ユーザの負担感が軽減される。
【0026】実施例2 図3及び図4を用いて実施例2を説明する。本実施例
は、厨芥の分解処理の進行に伴って発生する発酵熱を利
用し、撹拌装置5もしくは通気装置6の少なくとも何れ
かの運転を制御することによって発酵槽2内の内容物の
温度を一定時間、一定温度以上で維持して殺菌を行うよ
うにしたものである。このため、本実施例では図3に示
すように殺菌のための加熱装置は設けられていない。
【0027】発酵槽2内に厨芥が投入され、その分解処
理が進行すると、その分解処理が進行するにつれ、発酵
熱が発生し、発酵槽2内の温度は次第に高温になってい
く。発酵槽2内の温度は、厨芥の分解によって発生する
熱量と散逸する熱量の平衡によって決まる。つまり、発
生する熱量である有機物の分解熱と、散逸する熱量であ
る細胞を合成する熱量、水の蒸発熱、水が持ち出す熱
量、空気が持ち出す熱量、揮発有機物が持ち出す熱量、
発酵槽2からの放散熱、温度上昇に要する熱量の平衡に
よって発酵槽2内の温度が変化する。そのため、厨芥投
入後数時間で迎えるピーク温度(最高温度tp)は、厨
芥投入量、供資材4を含めた内容物の撹拌量、通気量に
よって異なる。すなちわ、厨芥の分解熱を発生中に、通
気量や撹拌量を低く抑えると、発酵槽2から、水が持ち
出す熱量、空気が持ち出す熱量、揮発有機物が持ち出す
熱量が少なくなり、内容物のピーク温度は高くなる。内
容物に病原菌などの有害な微生物が棲息していた場合、
内容物を高温に曝すことで、それらの有害な微生物が死
滅していく。そこで、例えば、次の厨芥投入で発酵槽2
内の供資材4の交換を行うなど、内容物の殺菌をしてお
きたい場合などに、厨芥投入の際に殺菌開始スイッチ1
1を作動させる。殺菌開始スイッチ11を作動させる
と、通気装置6と撹拌装置5の動作状態を制御している
制御装置10は、通気装置6と撹拌装置5の動作と発酵
槽2内の温度を検出する温度検出装置8からの出力を頻
繁に比較し、発酵槽2内の温度を極力高く保つように、
通気装置6と撹拌装置5を運転する。
【0028】図4は、その制御方法の一例を示してい
る。殺菌開始スイッチ11が作動した後(ステップ2
1)、温度検出装置8は、内容物温度T(n)を一定時
間毎に定期的に測定し(ステップ22〜26)、制御装
置10に検出結果を入力する。制御装置10は、通気装
置6の運転率を変化させる。通気装置6の運転率を変化
させる前の時間当たりの温度変化dT(n−1)/dt
よりも運転率を変化させた後の時間当たりの温度変化d
T(n)/dtが増加方向であれば(ステップ27のY
es)、つまり、より内容物の温度を上昇させる方向に
あれば、直前に行ったのと同じ方向に通気装置6の運転
率を増加させる(ステップ28)。逆に、運転率変化後
の時間変化に対する温度変化dT(n−1)/dtが、
運転率変化前の時間変化に対する温度変化dT(n)/
dtよりも小さければ(ステップ27のNo)、つま
り、内容物の温度を上昇させる方向にない場合、又はよ
り温度を低下させる方向にある場合には、通気装置6の
運転率を減少させる(ステップ29)。撹拌装置5も上
記と同様な制御方法で、より温度を高く保つ運転方法で
制御する。本実施例の方法で殺菌を行うと、高温維持を
加熱装置のみに頼る方法よりも消費電力を低く抑えら
れ、省エネルギー的である。
【0029】実施例3 例えば実施例1では、加熱装置7を備えたもので、加熱
殺菌を行い、実施例2では、通気装置6及び撹拌装置5
を温度変化に連動させて制御することで高温を保った
が、両機能を持ち合わせ、加熱装置7を稼働させなくて
も、内容物の温度と通気装置6及び撹拌装置5の連動運
転のみで内容物の殺菌に必要な一定温度以上に保てると
きは、この連動運転を利用し、連動運転のみでは、殺菌
に必要な温度を維持できないときには、加熱装置7を作
動させる加温方法を採用してもよい。この方法では、撹
拌装置5と通気装置6で高温に維持できるときは、わざ
わざ加熱装置7を運転しなくてよいので、消費電力を低
く抑えることができる。また、厨芥を投入しないで殺菌
を行いたいときなどは、撹拌装置5と通気装置6のみで
は高温を維持することが難しいことがある。この場合に
は加熱装置7を作動させ、確実に殺菌することができ、
消費電力の節約と厨芥投入などの時間に関わらず殺菌を
できる利点がある。
【0030】実施例4 加熱殺菌時に、内容物の温度を高くすることで、例え
ば、ユーザが加熱殺菌中に誤って内容物に触れてしまっ
た場合などに火傷をするおそれがでてくる。しかし、短
い暴露時間で殺菌しようとすると、高い温度が必要とな
るが、例えば一晩殺菌に割ける時間があれば、多少温度
が低くても構わない(図2)。そこで、ユーザが殺菌時
間を割ける時間に応じて、暴露温度を設定する機能を付
加することでユーザの都合の許す範囲で安全に殺菌をす
ることが可能となる。
【0031】図5は、この殺菌温度の設定に関する制御
方法例を示している。ユーザが殺菌時間に割ける時間
(Time)を殺菌時間タイマで設定する(ステップ3
1,32)。この設定時間(Time)が殺菌温度を設
定する手段、例えば殺菌温度制御手段(制御装置10を
兼用)に入力される(ステップ33)。殺菌温度制御手
段には、有害微生物を不活性化する温度と暴露時間の関
係を示す例えば関係式が記録されており、その式にTi
meを入力し、暴露温度Tempを導き出す(ステップ3
4)。この温度は加熱装置7に入力され(ステップ3
5)、その指示温度に従って発酵槽2内の内容物を加温
する(ステップ36)。発酵槽2内の温度は温度検出装
置8によって検出され(ステップ37)、殺菌温度制御
手段にフィードバックされ、設定された時間の間、温度
を定温に維持する。厨芥処理装置における殺菌は、通常
は至急ではないので、普段は時間をかけ低めの温度で殺
菌し、急ぐ場合のみ高い温度で加熱殺菌することができ
るようになる。この機能によって殺菌中に誤って内容物
に触れてしまった場合でも火傷をしない温度にすること
ができ、また、急なときはその時間に応じて殺菌するこ
とができる。
【0032】実施例5 図6、図7を用いて実施例5を説明する。殺菌が終了し
たら、供資材4を廃棄・交換するわけだが、この殺菌終
了と内容物排出が一貫して行われることで、ユーザの作
業工程や作業のために拘束される時間が短縮される。そ
こで、殺菌が終了したら、図6に示す殺菌終了の信号が
制御装置10から、例えば、発酵槽2の下部の一部に設
けられている内容物排出口9の自動開閉装置18に伝え
られ、内容物排出口9が開く。自動開閉装置18は、例
えば電磁式である。そのため、発酵槽2内の内容物が発
酵槽外に排出され、例えば、内容物排出口9の下方に設
置されている内容物受け入れ容器14に入れられる。図
7は、このときの制御例を示している。制御装置10か
らの殺菌終了信号が自動開閉装置18に伝えられ、内容
物排出口9が開いて発酵槽2内の内容物が内容物受け入
れ容器14に入れられる(ステップ41〜44)。この
とき、殺菌終了の信号が制御装置10から撹拌装置発酵
槽内の撹拌装置5にも伝えられ、撹拌が開始され、内容
物の排出がスムーズにされる(ステップ45,46)。
更に、例えば、撹拌装置5の撹拌負荷がある一定値以下
で安定したら(ステップ47のYes)、排出すべき内
容物が、すべて、内容物受け入れ容器14に移されたと
判断し、制御装置10から殺菌終了表示装置13へ殺菌
終了の信号が送られ(ステップ48)、これが作動し、
ユーザに殺菌が終了したことを知らせる。この機能によ
り、ユーザは殺菌終了表示装置13が作動していれば
(ステップ49)、即座に内容物受け入れ容器14を取
り出し、例えば、庭にまいたり、可燃ごみとして処理し
たりすることができる。
【0033】実施例6 図8を用いて実施例6を説明する。これまでは、発酵槽
2内で殺菌を行う方法を説明してきた。しかし、発酵槽
2以外で殺菌を行うことも可能である。例えば、図8に
おいて、発酵槽2の下方に、内容物排出口9があり、こ
れが開くと、発酵槽2内の内容物が落下する位置に内容
物受け入れ容器14がある。内容物受け入れ容器14に
は、殺菌装置が備え付けられている。例えば、図8にお
いては、内容物受け入れ容器14の周囲にシリコンラバ
ーの加熱装置15が取り付けられている。使用済みで廃
棄する供資材4を含む内容物が、内容物排出口9から内
容物受け入れ容器14に移された後、加熱殺菌が開始さ
れる。この開始は例えば、殺菌開始スイッチのような開
始合図をユーザから入力しても、例えば、所定量の内容
物が内容物受け入れ容器14に入ったことを制御装置1
0が確認し、自動的に殺菌を開始するものであってもよ
い。内容物受け入れ容器14には、温度検出装置16が
設置されており、温度検出装置16の出力を取り込み、
加熱装置15の出力を制御する制御装置10との連動
で、加熱殺菌中の内容物の温度制御を行う。加熱殺菌中
及び加熱殺菌終了後は表示装置によってこの状態がユー
ザに判るようになっている。
【0034】実施例7 これまでの実施例では加熱殺菌を中心に説明してきた
が、加熱以外にも例えば殺菌を目的とする供資材4など
の内容物に殺菌効果の高い260nm付近の紫外線を照
射するような紫外線殺菌灯を設け、必要時間照射し殺菌
する方法でも構わない。更に、オゾンを用いるものや、
マイクロ波を用いても殺菌効果を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、発酵槽内に資材を含む内容物を殺菌する殺
菌手段を具備させたため、微生物的な安全性が高められ
てユーザが発酵槽内の資材の交換・廃棄等の際に安心し
て取り扱うことができる。
【0036】請求項2記載の発明によれば、前記殺菌手
段は、前記内容物を一定温度以上に加熱する加熱手段と
したため、人間に有害な微生物は高温に弱く、一定温度
以上で一定時間加熱すると死滅するか不活性化すること
から、内容物を容易、確実に殺菌することができる。
【0037】請求項3記載の発明によれば、発酵槽内で
厨芥、菌体及び分解媒体となる資材を撹拌手段で撹拌混
合し前記発酵槽内と外部との通気をする通気手段で外部
の空気を取り込んで前記厨芥を好気的に発酵分解する厨
芥処理装置において、前記撹拌手段又は通気手段の少な
くとも何れかの運転を制御して前記厨芥の発酵分解で発
生する熱により前記発酵槽内の前記資材を含む内容物の
温度を一定時間、一定温度以上に維持し当該内容物を殺
菌する制御手段を具備させたため、省エネルギー的に内
容物の殺菌をすることができる。
【0038】請求項4記載の発明によれば、前記制御手
段は、前記撹拌手段又は通気手段の少なくとも何れかの
運転のみでは前記内容物の温度を一定温度以上に維持で
きないときは当該内容物を加熱する加熱手段を作動させ
るようにしたため、内容物を確実に殺菌することができ
る。
【0039】請求項5記載の発明によれば、前記内容物
を45℃以上の温度に加熱又は維持して殺菌するように
したため、人間に有害な微生物を確実に殺菌することが
できる。
【0040】請求項6記載の発明によれば、前記加熱殺
菌のための温度に応じて加熱殺菌時間を設定するか、又
は加熱殺菌時間に応じて加熱殺菌のための温度を設定す
るかの何れかにより前記内容物を殺菌するようにしたた
め、通常は、例えば一晩などの長い時間をかけて低めの
温度で殺菌することにより、殺菌中に誤って内容物に触
れるようなことがあっても火傷等のおそれがなく安全な
殺菌処理が可能となる。
【0041】請求項7記載の発明によれば、前記内容物
の殺菌終了と、殺菌が終了した前記内容物の前記発酵槽
からの排出動作を連動させるようにしたため、ユーザの
作業のために拘束される時間を短縮することができて使
い勝手が良好となる。
【0042】請求項8記載の発明によれば、発酵槽内の
資材を含む内容物を当該発酵槽外に取り出す内容物受け
入れ容器と、該内容物受け入れ容器に取り出された前記
内容物を殺菌する殺菌手段とを具備させたため、内容物
の殺菌を発酵槽外で行うことができて装置稼働率を高め
ることができる。
【0043】請求項9記載の発明によれば、前記内容物
の殺菌中又は殺菌終了の少なくとも何れかを表示する表
示手段を具備させたため、ユーザは、加熱殺菌中で発酵
槽内が高温になっているときは、これを知ることができ
て取り扱いの安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る厨芥処理装置の実施例1の内部構
成を示す斜視図である。
【図2】各種微生物を不活性化する温度と暴露時間との
関係を示す図である。
【図3】本発明の実施例2の内部構成を示す斜視図であ
る。
【図4】上記実施例2の制御方法を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図5】本発明の実施例4の制御方法を説明するための
フローチャートである。
【図6】本発明の実施例5の内部構成を示す斜視図であ
る。
【図7】上記実施例5の制御方法を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図8】本発明の実施例6の内部構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
2 発酵槽 4 供資材 5 撹拌装置(撹拌手段) 6 通気装置(通気手段) 7 加熱装置(加熱手段) 8 温度検出装置 10 制御装置(制御手段) 11 殺菌開始スイッチ 12 殺菌中表示装置 13 殺菌終了表示装置 14 内容物受け入れ容器 15 内容物受け入れ容器側の加熱装置(加熱手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発酵槽内で厨芥、菌体及び分解媒体とな
    る資材を撹拌混合し、前記厨芥を好気的に発酵分解する
    厨芥処理装置において、前記発酵槽内の前記資材を含む
    内容物を殺菌する殺菌手段を有することを特徴とする厨
    芥処理装置。
  2. 【請求項2】 前記殺菌手段は、前記内容物を一定温度
    以上に加熱する加熱手段であることを特徴とする請求項
    1記載の厨芥処理装置。
  3. 【請求項3】 発酵槽内で厨芥、菌体及び分解媒体とな
    る資材を撹拌手段で撹拌混合し前記発酵槽内と外部との
    通気をする通気手段で外部の空気を取り込んで前記厨芥
    を好気的に発酵分解する厨芥処理装置において、前記撹
    拌手段又は通気手段の少なくとも何れかの運転を制御し
    て前記厨芥の発酵分解で発生する熱により前記発酵槽内
    の前記資材を含む内容物の温度を一定時間、一定温度以
    上に維持し当該内容物を殺菌する制御手段を有すること
    を特徴とする厨芥処理装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記撹拌手段又は通気
    手段の少なくとも何れかの運転のみでは前記内容物の温
    度を一定温度以上に維持できないときは当該内容物を加
    熱する加熱手段を作動させることを特徴とする請求項3
    記載の厨芥処理装置。
  5. 【請求項5】 前記内容物を45℃以上の温度に加熱又
    は維持して殺菌することを特徴とする請求項2,3又は
    4記載の厨芥処理装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱殺菌のための温度に応じて加熱
    殺菌時間を設定するか、又は加熱殺菌時間に応じて加熱
    殺菌のための温度を設定するかの何れかにより前記内容
    物を殺菌することを特徴とする請求項2,3又は4記載
    の厨芥処理装置。
  7. 【請求項7】 前記内容物の殺菌の終了と、殺菌が終了
    した前記内容物の前記発酵槽からの排出動作を連動させ
    てなることを特徴とする請求項1記載の厨芥処理装置。
  8. 【請求項8】 発酵槽内で厨芥、菌体及び分解媒体とな
    る資材を撹拌混合し、前記厨芥を好気的に発酵分解する
    厨芥処理装置において、前記発酵槽内の前記資材を含む
    内容物を当該発酵槽外に取り出す内容物受け入れ容器
    と、該内容物受け入れ容器に取り出された前記内容物を
    殺菌する殺菌手段とを有することを特徴とする厨芥処理
    装置。
  9. 【請求項9】 前記内容物の殺菌中又は殺菌終了の少な
    くとも何れかを表示する表示手段を有することを特徴と
    する請求項1又は8記載の厨芥処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002060608A1 (fr) * 2001-01-31 2002-08-08 Japan Life Center, Inc. Dispositif de traitement de dechets organiques par fermentation
KR100968525B1 (ko) * 2008-03-28 2010-07-08 한밭대학교 산학협력단 음식물 쓰레기 건조 및 살균 장치
JP2019011227A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 協全商事株式会社 有機廃棄物を堆肥化する方法及び堆肥化システム

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