JPH0884949A - 超音波霧化装置の霧化用液体組成物 - Google Patents

超音波霧化装置の霧化用液体組成物

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JPH0884949A
JPH0884949A JP6221262A JP22126294A JPH0884949A JP H0884949 A JPH0884949 A JP H0884949A JP 6221262 A JP6221262 A JP 6221262A JP 22126294 A JP22126294 A JP 22126294A JP H0884949 A JPH0884949 A JP H0884949A
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JP
Japan
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liquid
liquid composition
atomization
ultrasonic
atomizing
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JP6221262A
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Shigeo Aoyanagi
重郎 青柳
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KOKI BUSSAN KK
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KOKI BUSSAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規な超音波霧化装置の霧化用液体組成物を
提供する。 【構成】 吸液端と霧化端を有し、該吸液端が液体供給
源に浸漬され、該霧化端が該振動板に接触する位置から
該振動板と接触ないし微小な間隔を隔てて対面する位置
に設けられた導液部材を用いて構成された霧化用の液体
組成物を供給する構造を有する圧電振動子に穴あき振動
板を固着してなる超音波霧化装置の該液体組成物が香料
を含有する水溶液または懸濁液であることを特徴とする
超音波霧化装置の霧化用液体組成物である。 【効果】 該組成物中に含有させる香料、消毒剤ないし
消臭剤を水に溶解あるいは懸濁するため、酸化あるいは
変性を受けない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な超音波霧化装置
の霧化用液体組成物に関するものである。より詳しく
は、住居室や車室内の湿度調整と芳香または消臭用、あ
るいは病気の治療や予防用のほかに消毒、ウイルスの不
活化やその予防用に利用できる超音波霧化装置の霧化用
液体組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在までに提案されている超音波霧化装
置としては、特開平4−150968号公報において、
矩形板状の圧電振動子に穴あき振動板を固着してなる構
造を超音波励振器とするものが開示されている。また、
この穴あき振動板へ液体を供給する簡易な構造が特開平
4−322290号公報に開示されており、この超音波
霧化装置の給液構造の1部を構成する保液材をスポン
ジ、繊維束その他の親水性保液材の繊維シートを用いて
改良したものが特開平5−305257号公報に開示さ
れている。同様に、該給液構造を液体吸い上げ部材と、
該液体吸い上げ部材より液体をさらに上方に導いて振動
板に接触させる親水性導入部材とし、該液体吸い上げ部
材の上部に親水性樹脂(繊維)製の親水性導入部材をコ
ーティングして構造とするものが開示されている。
【0003】図5は、上記特開平4−322290号公
報に開示されている、従来の超音波霧化装置の典型的な
一例を示す断面概略図である。図5より、超音波霧化装
置41では、圧電振動子1と、振動板2と、支持板3
と、保液材4と、貯液槽5と、電源部6と、スイッチ7
と、鍵盤8とが2室に区切られた超音波霧化装置41本
体の内部に設けられている。該超音波霧化装置41本体
の側部には本体フタ9が設けられている。該本体フタ9
は、貯液槽5に液体10を供給したり、霧化後に逆流し
た霧を排出したりするためのものである。スイッチ7
は、電源部6の上部に設けられており、スイッチ7を介
して圧電振動子1に交流電圧が供給される。ただし、図
5では、電源部6を圧電振動子1に接続する回路を除い
て描かれる。
【0004】保液材4の上端部は、貯液槽5に貯液され
た液体10の液面より上方に位置する振動板2の下面に
接触している。保液材4の下端は、貯液槽5の底部に固
定されている。貯液槽5は液体10で満たされている。
保液材4は、スポンジ状部材で、貯液槽5内の液体10
を吸い上げ振動板2に接触することにより振動板2の下
面に液体10を供給するとするものである。
【0005】また図6は、図5に示す圧電振動子1と振
動板2とからなる超音波励振器部分を示す拡大側面概略
図である。さらに図7は、図5に示す圧電振動子1と振
動板2とからなる超音波励振器部分の拡大平面概略図で
ある。
【0006】図6および図7より、圧電振動子1は、矩
形板状の圧電磁器50を有し、該圧電磁器50の材質
は、具体的には、電気機械結合係数の大きい、例えば、
TDK72A材(TDK製の圧電磁器で、長さ22m
m、幅20mm、厚さ1mm)が用いられている。該圧
電磁器50の分極軸の方向は、厚さ方向に一致してお
り、この厚さ方向に垂直な両面にAu電極51およびA
u電極52が形成されている。Au電極51は、圧電磁
器50の一方の面を覆い、Au電極52は、圧電磁器5
0のもう一方の面を覆っている。Au電極51にはリー
ド線53が取り付けられ、Au電極52にはリード線5
4が取り付けられている。リード線53および54は、
圧電磁器50の幅方向に沿う一方の縁部に配置されてい
る。圧電振動子1の一方の面(Au電極51形成面側)
には、舌片状の振動板2が接着剤を用いて固着されてい
る。
【0007】また、振動板2は、ニッケル製で、細長い
板状の固着部55において圧電振動子1と一体に連なっ
て固着されており、圧電振動子1より突出している部分
の振動板2が振動部56をなしている。固着部55はA
u電極51を介して圧電振動子1に接着剤で接着されて
いる。該振動板2は、長さ20mm、幅20mm、厚さ
0.05mmであり、該固着部55は、長さ20mm、
幅3mm、厚さ0.05mmである。振動部56は、圧
電振動子1の幅方向の沿う縁部から外方に向けて圧電振
動子1の板面に平行に伸び突出している。振動部56は
長さ17mm、幅20mm、厚さ0.05mmである。
【0008】図8は、図7における振動部56の部分拡
大平面図、図9は、振動部56の板面に垂直な平面で切
断したときに現れる振動部56の部分拡大断面図であ
る。
【0009】図8および図9より、振動部56には、そ
の厚さ方向に貫通する微細な複数の穴70が設けられて
いる。該穴70の形状はすり鉢状であって、保液材の上
端部と接触する下面側の該穴70の一方の開口部71の
面積が他方の開口部72の面積より大きく、一方の開口
部71を液体の入口側とし、他方を開口部72を液体の
出口側としている。入口側の直径は、0.1mm、出口
側の直径は、0.02mmであって、それぞれの穴70
は、振動部56全体に等しいピッチ、例えば、図8に示
すように、任意のある1つの穴70aを中心に見た場合
に、該穴70aの中心点より半径0.15mmの円周上
に等間隔に6個の穴70b〜70gの中心点がくるよう
に(いわば、正六角形に)配列されている。
【0010】しかしながら、上記構成を有する超音波霧
化装置は、主に、住居室や車室内の湿度調整用の加湿器
として用いられている場合がほとんどであり、該加湿器
として用いられる超音波霧化装置の霧化用の液体10に
は、人体(特に呼吸器(鼻、口、喉、肺)系および皮
膚)に対して無害であることがその必須条件であること
から、いずれの発明においても、かかる観点を前提とす
るため、水を使用した場合が開示されているだけであ
り、水以外の組成物としては、特に開示ないし示唆され
ていなかった。
【0011】したがって、現在までに上述したような構
造を有する超音波霧化装置を、芳香剤や消臭剤を含む液
体組成物を用い、これを霧化して住居室や車室内の芳香
や消臭、さらにはアロマテラピー(芳香療法)を目的と
する用途(分野)に利用したり、あるいは消毒剤(薬
剤)を含む液体組成物を用い、これを霧化して口腔、咽
頭、鼻腔、皮膚等の病気の治療や予防、消毒とかウイル
スの不活化を目的とする用途(分野)に利用した例は、
現在までに報告されていなかった。
【0012】すなわち、従来市販されている上記芳香
剤、消毒剤(薬剤)ないし消臭剤を含む液体組成物(多
くが水不溶性ないし水難溶性であるため、主にアルコー
ルなどを溶媒とするもの)を用い、これを従来の超音波
霧化装置を用いて霧化する研究開発は従来より行われて
いたが、上述したような構造を有する従来の霧化装置の
給液構造に用いられてなるスポンジや繊維シート等の保
液材(ないし液体吸い上げ部材)では、これらの部材の
持つ細孔や繊維間に形成された細い空間経路を毛細管現
象によって液体組成物が吸上げられていることから、こ
うした液体組成物を用いて間欠的に使用した場合に、休
止期間中に保液材内部に残留した液体組成物中の液体成
分(アルコールなどの溶媒分)が気化し、芳香剤や消臭
剤または消毒剤(薬剤)成分が該保液材の毛細管部分に
付着固化し、次に装置を運転して液体組成物を吸上げよ
うとした場合には、これら付着成分により多くの毛細管
経路が閉塞ないし狭められているため、吸上げ能力が極
端に低下する問題があり、かかる課題を解決するに至っ
ていないのが現状であり、そのためかかる分野に関する
発明が提案されるに至っていなかったといえる。
【0013】また、従来市販されている上記芳香剤、消
毒剤(薬剤)ないし消臭剤では、通常、溶媒を使用した
り、霧化あるいは蒸発させるため送風(スプレー)ある
いは加熱処理する手段が一般にとられたために酸化や変
性が生じ、本来の芳香剤、消毒剤(薬剤)ないし消臭剤
が有する性質とは異なるものとなる場合があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、新規な超音波霧化装置の霧化用液体組成物を提供す
ることにある。
【0015】また、本発明は、超音波霧化装置に利用し
得る霧化用の液体組成物として、住居室や車室内の芳香
さらにはアロマテラピー(芳香療法)を目的とする用途
(分野)に利用し得る超音波霧化装置の霧化用液体組成
物を提供するものである。
【0016】さらに、本発明は、超音波霧化装置に利用
し得る霧化用の液体組成物として、消毒剤(ないし薬
剤)を含む液体組成物を用い、これを霧化して口腔、咽
頭、鼻腔、皮膚等の病気の治療や予防を目的とする用途
(分野)に利用し得る超音波霧化装置の霧化用液体組成
物を提供するものである。
【0017】さらにまた、本発明は、超音波霧化装置に
利用し得る霧化用の液体組成物として、住居室や車室内
の消臭を目的とする用途(分野)に利用し得る超音波霧
化装置の霧化用液体組成物を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記問題点に鑑み、新規
な超音波霧化装置の霧化用液体組成物について鋭意検討
した結果、超音波霧化装置を利用して芳香、消毒ないし
消臭を目的として霧化するのに該芳香剤、消毒剤(薬
剤)ないし消臭剤を水に溶解ないし懸濁させることで、
該液体組成物に含有されるこうした組成物が酸化や変性
を受け難く、かつ極めて安定的に長期間保持でき、また
こうした組成物の中には、水に難溶性(もしくは不溶
性)の成分も多く含まれているが、水難溶性(ないし水
不溶性)であっても、ごく僅かは水に溶解(ないし懸
濁)させることが可能であり、これらを芳香、消毒ない
し消臭を目的に用いる場合には、通常使用(市販)され
ている芳香・消臭液や消毒液の濃度に比して極めて僅か
でも有効に作用することを見出すことで、上記諸目的を
達成することができることを知り、この知見に基づき本
発明を完成するに至ったものである。
【0019】すなわち、本発明の目的は、(1) 超音
波霧化装置の霧化用の液体組成物が、香料を含有する水
溶液または懸濁液であることを特徴とする超音波霧化装
置の霧化用液体組成物により達成される。
【0020】また、本発明は、(2) 液体組成物中の
香料含有量が、0.01〜70重量%であることを特徴
とする上記(1)に示す超音波霧化装置の霧化用液体組
成物によっても達成される。
【0021】さらに、本発明は、(3) 超音波霧化装
置の霧化用の液体組成物が、消毒剤を含有する水溶液ま
たは懸濁液であることを特徴とする超音波霧化装置の霧
化用液体組成物によっても達成される。
【0022】さらにまた、本発明は、(4) 液体組成
物中の消毒剤含有量が、0.01〜95重量%であるこ
とを特徴とする上記(3)に示す超音波霧化装置の霧化
用液体組成物によっても達成される。
【0023】また、本発明は、(5) 超音波霧化装置
の霧化用の液体組成物が、脱臭剤を含有する水溶液また
は懸濁液であることを特徴とする超音波霧化装置の霧化
用液体組成物よっても達成される。
【0024】さらに、本発明は、(6) 液体組成物中
の消臭剤含有量が、0.01〜95重量%であることを
特徴とする上記(5)に示す超音波霧化装置の霧化用液
体組成物によっても達成される。
【0025】さらにまた、本発明は、(7) 超音波霧
化装置が、圧電振動子に穴あき振動板を固着してなる構
造を有するものである上記(1)ないし(6)のいずれ
かに示す超音波霧化装置の霧化用液体組成物によっても
達成される。
【0026】さらにまた、本発明は、(8) 超音波霧
化装置が、吸液端と霧化端を有し、該吸液端が液体供給
源に取り付けられ、該霧化端が該振動板に接触する位置
ないし該振動板と微小な間隔を隔てて対面する位置に設
けられた導液部材を用いて構成された霧化用の液体組成
物を供給し得る給液構造を有する圧電振動子に穴あき振
動板を固着してなる構造を有するものである上記(1)
ないし(6)のいずれかに示す超音波霧化装置の霧化用
液体組成物によっても達成される。
【0027】さらにまた、本発明は、(9) 超音波霧
化装置が、吸液端と霧化端を有し、該吸液端が液体供給
源に取り付けられ、該霧化端が該振動板の上側に接触す
る位置ないし該振動板の上方に一定の間隔を隔てて対面
する位置に設けられた導液部材を用いて構成された霧化
用の液体組成物を供給し得る給液構造を有する圧電振動
子に穴あき振動板を固着してなる構造を有するものであ
る上記(1)ないし(6)のいずれかに示す超音波霧化
装置の霧化用液体組成物によっても達成される。
【0028】また、本発明は、(10) 超音波霧化装
置が、振動板の上方に取り付けられた液体供給源を有
し、該液体供給源より振動板の上側に霧化用の液体組成
物を供給し得る給液構造を有する圧電振動子に穴あき振
動板を固着してなる構造を有するものであることを特徴
とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の超音波
霧化装置の霧化用液体組成物。
【0029】
【作用】まず、本発明に係る超音波霧化装置の霧化用液
体組成物としては、(1)香料を含有する水溶液または
懸濁液、(2)消毒剤を含有する水溶液または懸濁液お
よび(3)消臭剤を含有する水溶液または懸濁液が挙げ
られる。以下、各々につき詳述する。
【0030】(1)香料を含有する水溶液または懸濁液
に用いることのできる香料としては、特に制限されるも
のでなく、芳香をもち吸気と共に鼻から入って鼻腔に達
し、嗅覚を刺激して快感を与えるものであればよく、現
在知られているすべての香料およびこれらをブレンドし
たものであれば利用可能である。すなわち、香料の素材
としては、例えば、じゃ香(ムスク)、霊猫香(シベッ
ト)、海狸香(カストリウム)および竜涎香(アンバー
グリス)などの動物性香料、アビエス油、アミリス油、
アンゲリカ油、アンブレットシード油、イランイラン
油、エレミ油、オークモス油、オコチャ油、オポポナッ
クス油、オリガナム油、オリス油、オリバナム油、オレ
ンジ油、オレンジフラワー油、カシー油、カナンガ油、
カモミル油、カヤプテ油、カラムス油、ガルバナム油、
クラリーセージ油、クローブ油、グレープフルーツ油、
コスタス油、コリアンダー油、サンダルウッド油、シト
ロネラ油、ジャスミン油、しょう脳油、スイートオレン
ジ油、スチラックス油、スペアミント油、セダーウッド
油、ゼラニウム油、タイム油、タバナ油、タンジー油、
チュベローズ油、トリーモス油、トンカ豆油、ナツメッ
グ油、テレピン油、ネロリ油、ネロリビガラード油、パ
チュリー油、バニラ油、ヒヤシンス油、ビャクダン油、
プチグレイン油、ベイ油、パイン油、パチュリ油、はっ
か油、バニラ、ベチバー油、ベルガモット油、ペパーミ
ント油、ペルーバルサム油、パルマローザ油、ヒソップ
油、ビターアーモンド油、ビターオレンジ油、ヒバ油、
ベチバー油、ペパーミント油、ペニーロイヤル油、ペラ
リ油、ベルガモット油、ベンゾイン油、ペッパー油、ボ
ア・ド・ローズ油、芳油、マンダリン油、ミモザ油、ユ
ーカリ油、ライム油、ラバンジン油、ラブダナム油、ラ
ベンダー油、レモン油、レモングラス油、ローズマリー
油、百檀油、沈香油むおよびローズ油などの植物性精油
などの芳香油(精油)からなる天然香料と、例えば、イ
ソボルニルシクロヘキサノール(サンデラ)、エチレン
ブラジレート、オイゲノール、ガラクソリッド、β−カ
リオフィレン、カンフェン、クマリン、ゲラニオール、
酢酸ベチベリン、酢酸ベンジル、酢酸リナリル、サンタ
ロール、シトラール、シトロネロール、ジヒドロジャス
モン酸メチル、脂肪酸アルデヒド、シスジャスモン、シ
トロネロール、ジャスモン酸メチル、セドロール、ダマ
スコン、ダマセノン、α−テルピネオール、ネロール、
ネロリドール、ノポール、パチュリアルコール、バニリ
ン、α−ピネン、β−ピネン、ヒドロキシシトロネラー
ル、ファルネソール、フェネチルアルコール(ローズ
P)、フェニルアセトアルデヒド、β−フェニルエチル
アルコール、γ−フェニルプロピルアルコール、α−ヘ
キシルシンナムアルデヒド、cis−3−ヘキセノー
ル、ヘリオトロピン、ベルトフィックス、ベンジルアル
コール、ボルネオール、ミルセノール、ムスクケトン、
ミルセン、メチルイオノン、L−メントール、ラバンズ
ロール、リナロール、D−リモネン、リリーアルデヒド
(リリアール)、ローズオキサイドのほかジフェニルエ
ーテル、イソサフロオイゲノール、p−メチルアニソー
ルおよびアネトールなどのフェノールおよびその誘導
体、ヘプタナール、オクタナール、ノナナールおよびデ
カナールなどの脂肪族アルデヒド、シトラール、シトロ
ネラール、ヒドロキシシトロネラールおよびぺりらアル
デヒドなどのテルペン系アルデヒド、ベンズアルデヒ
ド、シンナムアルデヒド、α−アルミシンナムアルデヒ
ド、アニスアルデヒドおよびクミナルデヒドなどの芳香
族アルデヒド、シトラールジメチルアセタール、シトラ
ールジエチンアセタール、ヒドロキシシトロネラールジ
メチルアセタールおよびフェニルアセトアルデヒドジメ
チルアセタールなどのアセタール類、2−ヘプタノン、
3−オクタノン、2−オクタノンおよび2−ウンデカノ
ンなどの脂肪族ケトン、カルボン、メルトンおよびプレ
ゴンなどのテルペン系ケトン、p−メチルアセトフェノ
ン、p−メトキシアセトフェノン、ベンゾフェノンおよ
びベンジリデナセトンなどの芳香族ケトン、α−,β
−,γ−イオノン、α−n−,β−n−,γ−n−メチ
ルイオノン、α−,β−,γ−イソメチルイオノン、α
−,β−,γ−イロンおよびα−,β−ダマセノンなど
の脂環式ケトン,エーテル,ラクトン、ムスコン、シベ
トン、シクロペンタデカノン、シクロペンタデカノリド
およびアンブレットリドなどの大環状ケトン,ラクト
ン、ムスクキシレン、ムスクケトン、ムスクアンブレッ
トおよびファントリドなどの合成ムスク、ローズオキサ
イド、オキサイドケトン、リナロールオキサイドおよび
1,8−シネオール(ユーカリプトール)などの環状エ
ーテル、インドール、スカトール、6−メチルキリノ
ン、6−イソプロピルキリノンおよび2−メチルテトラ
ヒドロキリノンなどの複素環式化合物、ギ酸ゲラニル、
ギ酸ベンジルおよび酢酸イソアミルなどの脂肪族酸のエ
ステル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸ベ
ンジルおよび桂皮酸メチルなどの芳香族酸のエステルな
どの合成香料との双方を用いることができる。また、本
発明にいう香料としては、上記香料素材を単独で、若し
くは該香料素材を2種以上用いて適当に調合して香料と
することにより、所望の香りを作り出すことができるも
のである(以下、「香料」については、同様の意味で用
いるものとする)。
【0031】また最近では、香料を用いてアロマテラピ
ー(芳香療法)を行うことができる。該アロマテラピー
に用いられる香料は、芳香植物の花、果実、種子や草葉
など精油含量の多い部位から抽出した芳香を持つ揮発性
の液体である。また、その主成分は、C5 8 のイソプ
レンを基本単位としたテルペンやセスキテルペン化合物
であり、様々な作用を有するものが数多く知られてお
り、古くから様々な方法で身体に摂取されることによっ
て、健康に役立てられてきた。この精油成分としては、
上述の香料成分と一部重複するものもあるが、その目的
とする効能を有するものであれば特に限定されず、例え
ば、緩下作用(腸からの排便を促進する作用)を持つア
ニス、オリガナム、カンファー(camphor) 、グアヤック
ウッド、ジンジャー、タラゴン、ナツメグ、バイオレッ
ト、パセリ、バラ、フェンネル、ブラックペッパー、マ
ージョラムおよびレモン、強心作用(心臓を刺激し賦活
する作用)を有するアニス、安息香、カンファー、キャ
ラウェイ、シナモン、タイム、ティートリー、ナツメ
グ、ネロリ、ヒソップ、ブラックペッパー、ベルガモッ
ト、マージョラム、メリッサ、ラベンダーおよびローズ
マリー、強壮作用(体のいろいろな機能や能力を向上さ
せる作用)を有するアンジェリカ、エレミ、オレンジ、
カモミール、ガーリック、カルダモン、キャロットシー
ド、クミン、クラリセージ、グレープフルーツ、サイプ
レス、サンダルウッド、サントリナ、シダーウッド、シ
トロネラ、ジュニパー、ジンジャー、セージ、ゼラニウ
ム、セロリ、タイム、タンジェリン、ナツメグ、百檀、
沈香、乳香、ネロリ、パイン、バジル、パセリ、バー
チ、パチュリー、バーベナ、バラ、ヒソップ、ピメン
ト、フェンエル、ブラックペッパー、ベチバー、ベルガ
モット、ボダイジュ花、マージョラム、マンダリン、メ
リッサ、没薬、ヤロウ、ライム、リチェアクベバ、レモ
ン、レモングラス、ローズウッド、ローズマリーおよび
ローレル、血圧降下作用(血圧を低くする作用)を有す
るアミリス、イランイラン、ガーリック、クラリセー
ジ、セロリ、タジェティーズ、ボダイジュ花、マージョ
ラム、メリッサ、ラベンダーおよびレモン、血圧上昇作
用(血圧を高める作用)を有するカンファー、セージ、
タイム、ヒソップおよびローズマリー、血管拡張作用
(血管壁を拡張させる作用)を有するガーリック、血管
収縮作用(血管壁を収縮させる作用)を有するサイプレ
スおよびゼラニウム、血糖値低下作用(血糖値を下げる
作用)を有するガーリック、ゼラニウム、ユーカリおよ
びレモン、健康回復作用(健康を回復させ、よみがえら
せる作用)を有するスペアミント、パイン、バジル、マ
ージョラム、ライムおよびラベンダー、抗アレルギー作
用(アレルギー症状を軽快させ減少させる作用)を有す
るカモミール及びメリッサ、抗ウィルス作用(ウィルス
を抑制する作用)を有するイモーテル、エレミ、ガーリ
ック、スパイクラベンダー、ティートリー、パルマロー
ザ、ユーカリ、ライムおよびラベンダー、抗感染作用
(体内の感染症と闘う作用)を有するガーリックおよび
ティートリー、抗神経痛作用(神経痛を緩和させる作
用)を有するカユプテ、クローブ、レモンおよびローレ
ル、抗微生物作用(微生物を減少させる作用)を有する
タイム、タジェティーズおよび没薬、催淫作用(***を
高める作用)を有するアニス、アミリス、アンジェリ
カ、イランイラン、カルダモン、キャラウェイ、グアヤ
ックウッド、クミン、クラリセージ、クローブ、サンダ
ルウッド、シナモン、ジャスミン、ジュニパー、ジンジ
ャー、セロリ、タイム、ディル、ナツメグ、ネロリ、バ
イオレット、バジル、パセリ、パチュリー、バーベナ、
バラ、ピメント、ブラックペッパー、ベチバーおよびロ
ーズウッド、催乳作用(乳汁の分泌を増大させる作用)
を有するアニス、キャラウェイ、ジャスミン、ディル、
バジル、フェンネル、リツェアクベバおよびレモングラ
ス、細胞成長促進作用(皮膚細胞の成長を促す作用)を
有するイモーテル、キャロットシード、ゼラニウム、タ
ジェティーズ、タンジェリン、百檀、沈香、乳香、ネロ
リ、パチェリー、パルマローザ、マンダリンおよびラベ
ンダー、殺寄生虫作用(ほかの生物体に寄生する生物を
殺す作用)を有するアニス、オリガナム、ガーリック、
キャラウェイ、クミン、シトロネラ、シナモン、テレビ
ンおよびマートル、殺菌作用(細菌と闘い、これを殺す
作用)を有するイモーテル、エレミ、ガーリック、キャ
ラウェイ、グレープフルーツ、クローブ、ジュニパー、
タイム、ティートリー、ディル、ニアウリ、ネロリ、バ
ジル、バーチ、バラ、パルマローザ、マートル、ユーカ
リ、ライム、ラベンダー、リツェアクベバ、レモン、レ
モングラスおよびローズウッド、殺虫作用(有害な昆虫
を殺す作用)を有するアニス、カユプテ、ガーリック、
カンファー、クローブ、サイプレス、シダーウッド、シ
トロネラ、シナモン、ジュニパー、スパイクラベンダ
ー、スペアミント、ゼラニウム、タイム、タジェティー
ズ、ティートリー、テレビン、ニアウリ、バジル、バー
チ、パチュリー、バーベナ、フェンネル、ベルガモッ
ト、ユーカリ、ライム、リツェアクベバ、レモン、レモ
ングラス、ローズウッドおよびローレル、殺微生物作用
(微生物を殺す作用)を有するオリガナム、キャラウェ
イ、クローブ、ジュニパー、ディル、パイン、バーチ、
没薬およびライム、子宮強壮作用(子宮を強壮にする作
用)を有するクラリセージ、クローブ、ジャスミン、乳
香、メリッサおよび没薬、歯痛緩和作用(歯の痛みを和
らげる作用)を有するカユプテ、クローブ、シナモン、
ナツメグおよびピメント、浄血作用(血液を浄化する作
用)を有するキャラウェイ、キャロットシード、クミ
ン、コリアンダー、ジュニパー、セージ、パセリ、バー
チ、バラ、ユーカリおよびレモン、消毒作用(組織の変
質を防ぎ、感染を抑止する作用)を有するアミリス、安
息香、イランイラン、オリガナム、オレンジ、カモミー
ル、カユプテ、ガーリック、カルダモン、カンファー、
キャラウェイ、クミン、クラリセージ、グレープフルー
ツ、クローブ、サイプレス、サンダルウッド、シダーウ
ッド、シトロネラ、シナモン、ジャスミン、ジュニパ
ー、ジンジャー、スパイクラベンダー、セージ、ゼラニ
ウム、タイム、タジェティーズ、タラゴン、タンジェリ
ン、ティートリー、テレビン、ナツメグ、ニアウリ、百
檀、沈香、乳香、ネロリ、バイオレット、パイン、バジ
ル、パセリ、バーチ、パチュリー、バーベナ、バラ、パ
ルマローザ、ヒソップ、ファー、フェンネル、ブラック
ペッパー、ベチバー、ベルガモット、マージョラム、マ
ートル、没薬、ヤロウ、ユーカリ、ライム、ラバンジ
ン、ラベンダー、リツェアクベバ、レモン、レモングラ
ス、ローズウッド、ローズマリーおよびローレル、制淫
作用(***を鎮める作用)を有するマージョラム、制汗
作用(汗の出を減少させる作用)を有するクラリセー
ジ、サイプレスおよびセージ、制吐作用(嘔吐をおさえ
る作用)を有するアニス、カモミール、クローブ、ジン
ジャー、スターアニス、ナツメグおよびブラックペッパ
ー、鎮咳作用(せきを鎮める作用)を有するオリガナ
ム、サンダルウッド、タイム、バイオレット、ヒソップ
およびボダイジュ花、鎮静作用(興奮を鎮める作用)を
有するアミリス、安息香、イモーテル、イランイラン、
オレンジ、カモミール、クラリセージ、サイプレス、サ
ンダルウッド、シダーウッド、ジャスミン、セロリ、タ
ジェティーズ、タンジェリン、ディル、百檀、沈香、乳
香、ネロリ、バイオレット、パセリ、パチュリー、バー
ベナ、バラ、ヒソップ、ファー、プチグレン、ベチバ
ー、ベルガモット、ボダイジュ花、マージョラム、マン
ダリン、メリッサおよびラベンダー、鎮痛作用(痛みを
和らげる作用)を有するエレミ、オリガナム、カモミー
ル、カユプテ、ガーリック、ガルバナム、カンファー、
クミン、クローブ、コリアンダー、ジンジャー、スパイ
クラベンダー、ゼラニウム、テレビン、ナツメグ、ニア
ウリ、バジル、バーチ、ピメント、ブラックペッパー、
ベルガモット、マージョラム、ユーカリ、ラバンジン、
ラベンダー、ローズウッド、ローズマリーおよびローレ
ル、通経作用(月経を促し、これを規則的にする作用)
を有するアンジェリカ、オリガナム、カモミール、カル
バナム、キャラウェイ、キャロットシード、クミン、ク
ラリセージ、サントリナ、シナモン、ジャスミン、ジュ
ニパー、スペアミント、セージ、タイム、タラゴン、ナ
ツメグ、バジル、パセリ、バラ、ヒソップ、フェンネ
ル、マージョラム、没薬、ラベンダー、ローズマリー及
びローレル、デオドラント作用(においを消す作用)を
有する安息香、クラリセージ、コリアンダー、サイプレ
ス、シトロネラ、ゼラニウム、ネロリ、パイン、パチュ
リー、プチグレン、ベルガモット、没薬、ユーカリ、ラ
ベンダー、レモングラスおよびローズウッド、乳汁生成
阻止作用(乳汁の分泌をさまたげる作用)を有するセー
ジ、粘液過多治癒作用(啖などの粘液の流動性を高め、
粘膜を鎮静させ、粘液の分泌過多をなおす作用)を有す
るエレミ、カユプテ、グアヤックウッド、クラリセー
ジ、ティートリ、テレビン、ニアウリ、パイン、没薬お
よびユーカリ、発汗作用(汗の出を促す作用)を有する
アンジェリカ、オリガナム、カモミール、カユプテ、ガ
ーリック、カンファー、グアヤックウッド、ジュニパ
ー、ジンジャー、ティートリー、ディル、パイン、バジ
ル、ヒソップ、フェンネル、ボダイジュ花、メリッサ、
没薬、ラベンダー、ローズマリーおよびローレル、鼻粘
液排出作用(鼻のなかの粘液を排出させ、鼻づまりを解
消する作用)を有するカユプテ、ガーリック、スパイク
ラベンダー、ニアウリ、パイン、ボダイジュ花、ユーカ
リおよびラベンダー、麻酔作用(痛みなどの感覚能力を
失わせる作用)を有するクローブ及びシナモン、利尿作
用(尿の量を増大させる作用)を有するアニス、アンジ
ェリカ、安息香、イモーテル、カモミール、ガーリッ
ク、カルダモン、ガルバナム、キャラウェイ、キャロッ
トシード、グアヤックウッド、グレープフルーツ、サイ
プレス、サンダルウッド、シダーウッド、ジュニパー、
スターアニス、セージ、ゼラニウム、セロリ、タイム、
タラゴン、テレビン、百檀、沈香、乳香、バイオレッ
ト、パイン、パセリ、バーチ、パチュリー、バラ、ヒソ
ップ、フェンネル、ブラックペッパー、ボダイジュ花、
没薬、ヤロウ、ユーカリ、ラベンダー、レモン、レモン
グラス、ローズマリーおよびローレルが挙げられる。
【0032】なお、こうした芳香(アロマテラピーを含
む)に用いられる香料は、嗅覚を刺激して各種の快感
(効果)を与えることができるものであり、その1例を
下記表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】また、上記香料を含有する液体組成物中の
香料含有量としては、通常0.01〜70重量%、好ま
しくは0.05〜50重量%、より好ましくは0.1〜
30重量%の範囲である。該香料含有量が、0.01重
量%未満の場合には、霧化した場合に、十分な芳香作用
を発揮できないために好ましくなく、また該香料含有量
が、70重量%を越える場合には、香水の良い香りもそ
の濃度を越えると不快臭となるものが多く、例えば、ウ
ンデカラクトンはピーチの香りを与えるが、高濃度にな
ると油臭くなるといった具合に、同様にジメチルサルフ
ァイドでは熟したストロベリーやコンデンスミルク香が
磯の香りに、インドールではジャスミン、クチナシ等の
鼻香調の香りが不快な糞臭に、フルフリルメルカプタン
では、コーヒーを挽いた香りがとても嗅げない臭いに、
デカナールではオレンジの果実の香りが油臭くなる等、
多くの場合には、到底我慢できないものであるため、好
ましくないものである。
【0035】上記香料を含有する液体組成物の製造方法
としては、例えば、上記香料を適当に調合し、これを上
記香料を水に適当量滴下し、これを0〜40℃で1〜2
0kPaの圧力下で、通常の液−液用撹拌装置、例え
ば、耐圧型撹拌装置等で撹拌処理した後、水溶性の香料
の場合には、香料が溶解した水溶液をそのまま液体組成
物とするものであり、水難溶性(ないし水不溶性)の香
料の場合には、必要に応じてさらに、例えば、ノニルフ
ェノール、ソルビタンエステルなどの乳化剤ないし界面
活性剤など、好ましくは食品添加物としても用いられて
いるように人に対して無害なものを添加して撹拌処理し
て、水中に安定して分散させ懸濁(ないしエマルジョン
化)させた後、静置して水溶液層と未懸濁の水不溶性
(精油や合成香料など)層に分離した後、懸濁液層(水
溶液層)部分を抽出分離したものを液体組成物とするも
のである、いわゆる「撹拌処理方法」がある。なお、水
難溶性の香料の場合には、僅かに水に溶解する。この場
合には、上述の界面活性剤等を用いなくても、上記に示
す香料含有量の範囲内であれば、本発明の目的とする芳
香(ないしアロマテラピー)に利用することができるも
のである。
【0036】また、この他にも多くの香料を製造する手
法の1つである、天然素材から上述香料成分を水蒸気蒸
留法により留出する操作により、水と香料成分の混合物
が蒸留したもののうち、静置して水溶液層と精油などの
香料(水不溶性)層に分離した後、水溶液層部分を抽出
分離したものを液体組成物としてもよく、さらには、水
と香料成分の混合物が蒸留したものを上記撹拌操作によ
り懸濁させた後、静置して水溶液層と未懸濁の水不溶性
(精油や合成香料など)層に分離した後、懸濁液層(水
溶液層)部分を抽出分離したものを液体組成物とするも
のである、いわゆる「水蒸気蒸留法」であってもよい。
【0037】さらに、香料を製造する手法の他の1つで
ある、天然素材から上述香料成分を分子蒸留法により留
出する操作により、水と香料成分の混合物が蒸留したも
ののうち、静置して水溶液層と精油などの香料(水不溶
性)層に分離した後、水溶液層部分を抽出分離したもの
を液体組成物としてもよく、さらには、水と香料成分の
混合物が蒸留したものを上記撹拌操作により懸濁させた
後、静置して水溶液層と未懸濁の水不溶性(精油や合成
香料など)層に分離した後、懸濁液層(水溶液層)部分
を抽出分離したものを液体組成物とするものである、い
わゆる「分子蒸留法」であってもよい。
【0038】なお、本発明に用いられる上記香料を含有
する液体組成物の製造方法としては、上述の方法に制限
されるものでなく、従来公知の他の溶解ないし懸濁に関
する技術を用いて製造することができることは言うまで
もない。
【0039】(2)消毒剤を含有する水溶液または懸濁
液に用いることのできる消毒剤としては、特に制限され
るものでなく、現在利用されている消毒剤ないし薬剤お
よびこれらをブレンドしたものであれば利用可能であ
る。すなわち、一般細菌(MRSAを含む)、緑膿菌、
結核菌、真菌、HBVおよびHIVなどに効果のある、
日常の手洗い、術者の手指、注射部位、手術部位、創傷
部位など皮膚の消毒用として、例えば、イソジン液、手
術用イソジン液、ヒビテン液、ヒビテングルコネート
液、ヒビスクラブ、オスバン液、ヘキザックアルコール
液、クレゾール石鹸液、消毒用エタノール、次亜塩素酸
ナトリウム、ミルトン、ヨードチンキ原液アクリノール
およびウエルパスなど、口腟粘膜の消毒剤として、例え
ば、イソジンガーグル、オラドール水含嗽および複方ヨ
ードグリセリン原液など、耳鼻の消毒剤として、例え
ば、イソジン液、オスバン液およびアクリノールなどが
挙げられ、これらを単独または適当に組み合わせてなる
消毒剤を用いることができる。
【0040】また、上記消毒剤を含有する液体組成物中
の消毒剤含有量としては、通常0.01〜95重量%、
好ましくは0.05〜80重量%、より好ましくは0.
1〜75重量%の範囲である。該消毒剤含有量が、0.
01重量%未満の場合には、治療ないし予防しようとす
る患部に消毒に必要な有効濃度を提供することができな
いため、一般細菌(MRSAを含む)、緑膿菌、結核
菌、真菌、HBVおよびHIVなどに対し十分な消毒、
殺菌作用を発揮できないために好ましくなく、また該消
毒剤含有量が、95重量%を越える場合には、消毒剤自
身による有毒作用が発現するため好ましくないものであ
る。
【0041】また、これらを用いる場合には、この他に
も使用時の温度、時間、pHなどにより、その殺菌力に
影響があるため、これらに関しては霧化によらない従来
の消毒剤を用いた消毒方法と同様の条件で行うことが望
ましい。
【0042】また、上記消毒剤を含有する液体組成物の
製造方法としては、先述の香料の製造方法であるところ
の「撹拌処理方法」、「水蒸気蒸留法」および「分子蒸
留法」などをそのまま利用することができる。
【0043】なお、本発明に用いられる上記消毒剤を含
有する液体組成物の製造方法としては、上述の方法に制
限されるものでなく、従来公知の他の溶解ないし懸濁に
関する技術を用いて製造することができることは言うま
でもない。
【0044】(3)消臭剤を含有する水溶液または懸濁
液に用いることのできる消臭剤としては、一般的に分子
内に硫黄、窒素、ハロゲンのいずれかを含むものが多い
悪臭ないし不快臭物質、例えば、酢酸、ホルムアルデヒ
ドなどの刺激性のもの、低級脂肪酸およびアルデヒドな
どの窒息性のもの、硫化水素、メルカプタン、腐敗臭な
どの嘔吐性のもの、カビ臭、動物臭、体臭などの尋常性
のものなどの対象に上記消臭剤を霧化して中和などによ
り消臭する化学反応によるものと、強い芳香物質(消臭
剤)を霧化して感覚的に隠蔽(マスキング)する方法に
利用できるものであれば(好ましくはこれらを併用する
ものであれば)、特に制限されるものでなく、現在利用
されている消臭剤であれば利用可能であり、例えば、化
学反応による消臭剤としては、葉緑素(クロロフィル抽
出液)、グルタールアルデヒド、β−エトキシプロピオ
ンアルデヒド、3,5,5−トリメチルヘキサナール、
クロトンアルデヒド、ラウリルメタアクリレート、ヒド
ロ芳香族スルホン酸塩、ゲラニルクロトネート、ジヘキ
シルフマレート、パラジクロルベンゼン、針葉樹木より
の抽出液、酵母エキス抽出液、アビエチン酸誘導体およ
び過酸化水素などが挙げられ、また感覚的隠蔽(マスキ
ング)方法による消臭剤としては、主に、上記で挙げた
香料の調合でつくられるものである。
【0045】また、上記消臭剤を含有する液体組成物中
の消臭剤含有量としては、通常0.01〜95重量%、
好ましくは0.05〜80重量%、より好ましくは0.
1〜75重量%の範囲である。該消臭剤含有量が、0.
01重量%未満の場合には、十分な消臭効果が認められ
ないために好ましくなく、また該消臭剤含有量が、95
重量%を越える場合には、消臭剤自身による有毒作用が
発現するため好ましくないものである。
【0046】また、これらを用いる場合には、この他に
も使用時の温度、時間、pHなどにより、その消臭力に
影響があるため、これらに関しては霧化によらない従来
の消臭剤を用いた消臭方法と同様の条件で行うことが望
ましい。
【0047】さらに、本発明に係る液体組成物として
は、上述した使用用途に応じて適宜選択されるものであ
るが、加湿機能に加えて芳香、消臭ないし消毒機能を付
与してなるものであるため、人が該霧化装置より霧化さ
れた該液体組成物を直接、呼吸により吸気されるもので
あるため、人体に対し無害なものでなければならず、希
釈剤としては精製水を用いるのが望ましいが、より望ま
しくは、こうした水に含まれるカリウムやマグネシウム
などの成分を除去したものが望ましい。これらは長期間
使用する間に該振動板の穴に析出し、目詰まり生じるお
それがあるためである。なお、上記液体組成物には、上
述の導液部材の内部中空壁面に対する接触角を低減さ
せ、濡れ性を高める目的で少量の食品添加物などに用い
られているような人体に無害な界面活性剤などを添加し
てもよい。
【0048】次に、本発明に用いることができる超音波
霧化装置としては、特に制限されるものでなく、例え
ば、従来公知の装置として代表的なものである、吸液端
と霧化端を有し、該吸液端が液体供給源に浸漬され、該
霧化端が該振動板に接触する位置から該振動板と接触な
いし微小な間隔を隔てて対面する位置に設けられた導液
部材を用いて構成された霧化用の液体組成物を供給する
構造を有する圧電振動子に穴あき振動板を固着してなる
超音波霧化装置等を利用することができるものであり、
具体的には、先述の図5に示すような従来公知のものを
用いることができる。なお、超音波霧化装置に用いられ
る導液部材は、従来用いられているような保液材等を含
むもので、液体組成物を液体供給源から振動板まで輸送
することができるものであれば特に制限されるものでは
ない。
【0049】さらに、本発明に用いることのできる超音
波霧化装置としては、先述の図5に示すような従来公知
の装置以外にも、従来公知の装置の他の代表的なものと
して、例えば、図5に示す液体供給源である貯液槽を振
動板よりも上方に設け、該貯液槽より適当な導液部材と
して、例えば適当な内口径の1ないし複数本を束ねたチ
ューブ材あるいはスポンジ材などを使って振動板の上側
から液体組成物を接触により直接供給するかあるいは微
小な間隔を隔てて対面する上方位置から落下あるいは滴
下することにより一定量を安定的に継続してまたは間欠
的に供給する(必要に応じて、導液部材の途中の適当な
位置に流量調節部材、例えば調節弁等を設けても良い)
ことにより、該振動板の下側から液体組成物を霧化させ
ることのできる装置、あるいは液体供給源である貯液槽
を振動板よりも上方の適当な位置に設け、該貯液槽に直
接供給口(例えば、水道の蛇口のような流量調節可能な
部材)を設け、該供給口よりその下方に位置する振動板
に液体組成物を直接的に落下あるいは滴下することによ
り一定量を安定的に継続してまたは間欠的に供給するこ
とにより、該振動板の下側から液体組成物を霧化させる
ことのできる装置(以下、これらの装置を下方噴霧型超
音波霧化装置ともいう)などを用いることもできる。該
下方噴霧型超音波霧化装置の他の構成部分に関しては、
先に説明した図5と同様の内容を有するものである。な
お、下方噴霧型超音波霧化装置を用いる場合にも、従来
技術で述べたと同様の課題、すなわち、従来市販されて
いる上記芳香剤、消毒剤(薬剤)ないし消臭剤を含む液
体組成物(主にアルコールを溶媒とするもの)を用い、
これを当該霧化装置を用いて霧化する研究開発も従来よ
り行われていたが、当該霧化装置においても、導液部材
(例えば、チューブ)の中を液体組成物が適当な速度で
流れ落ちて所定量を振動板に供給するためには、導液部
材の途中の適当な位置に流量調節部材、例えば調節弁等
を設けるほか、相対的に該導液部材の内口径の小さくす
る必要があり、間欠的に使用した場合には休止期間中に
導液部材の内部に残留した液体組成物中の液体成分(ア
ルコール分)が気化し、芳香剤や消臭剤または消毒剤
(薬剤)成分が該保液材の内部に付着固化し、次に装置
を運転して液体組成物を供給しようとした場合には、こ
れら付着成分により該通路が閉塞ないし狭められている
ため、一定量を安定して供給することができないほか、
一般に利用されている上記液体組成物の濃度は、本発明
の液体組成物に比して高いため、たとえ安定して振動板
に供給されたとしても、超音波を使って霧化するのに適
した振動板の微細な穴を該芳香剤、消毒剤(薬剤)ない
し消臭剤等の成分分子が通過し難く、該振動板で目詰り
して長期間安定して霧化することができないなど、結果
において、従来技術で述べたと同様に、従来市販されて
いる上記芳香剤、消毒剤(薬剤)ないし消臭剤を含む液
体組成物を超音波霧化装置に利用することができないも
のであり、本発明にける液体組成物を用いることによ
り、初めてその使用が可能となったものである。
【0050】さらにまた、本発明に用いることのできる
超音波霧化振動装置の他の実施態様として、好ましく
は、本発明者が先の出願(特願平6−216325号)
で提案している超音波霧化装置およびその給液構造が挙
げられる。該超音波霧化装置では、従来の保液材等に代
えて、親水性に優れ、振動板に対する腐食の問題がな
く、かつ振動板との接触振動による音の問題のない新規
な導液部材(すなわち、軟質性で、振動板を腐食する物
質を含有せず、親水性の(材料または親水化処理され
た)中空糸束と、該中空糸束を保束し得る軟質性で、か
つ振動板を腐食する物質を含有しない保束部材を用いて
構成された導液部材)を備えてなる超音波霧化装置およ
びその給液構造を用いたものであり、これ以外の構造に
関しては、従来技術で説明した超音波霧化装置あるいは
下方噴霧型超音波霧化装置に用いている技術手段を利用
することができるものであり、以下に本発明者が提案し
た超音波霧化装置およびその給液構造の1実施態様につ
き図面を用いて簡単に説明する。
【0051】すなわち、図1は、従来の保液材等に代え
て新たに導液部材を備えてなる給液構造を有する超音波
霧化装置の一例を示す概略断面図である。また図2は、
図1に示す超音波霧化装置の給液構造部分の概略断面図
である。なお、図1において、従来の保液材に代えて導
液部材を用いた以外は、先に説明した図5と同様の構成
を有するものである。また、図1および図2に示す圧電
振動子1、振動板2およびリード線53、54は、先に
説明した図5〜図9に示すものと同様の構造である。
【0052】図1では、先述の図5で説明した保液材4
に代えて導液部材20が設けられている以外は、図5と
同様の構造(構成)を有してなるものである。本実施態
様で用いた導液部材20を備えてなる給液構造は、図1
および図2に示すように、吸液端21と霧化端22を有
し、該吸液端21が液体供給源である貯液槽5に満たさ
れた液体組成物10中に浸漬され、該霧化端22が振動
板2に接触する位置に設けられている。
【0053】該導液部材20は、中空糸束23と該中空
糸束23を保束する保束部材24とから構成されてい
る。このうち該中空糸束23を構成する中空糸25は、
軟質性で、振動板2に対する腐食性物質を含有せず、か
つ親水性であるセルロース製のもので、該中空糸の直径
dが500μmで、中空糸の膜厚が100μmで、中空
糸の内径φが400μmで、中空糸の長さが8cmのも
のであり、該中空糸束23は、該中空糸25を100本
が束ねられた構成である。また、該中空糸束23を保束
する保束部材24は、軟質性でかつ振動板2に対する腐
食性物質を含有しないシリコーン製のシーリング樹脂を
該中空糸束23を保束する際に固化させるものとした。
【0054】なお保束部材24を用いて該中空糸束23
を保束して得られる導液部材20は、該霧化端22〜
0.5ないし3cmの高さ(長さ)まで、保束部材24
によりシーリング固化して、導液部材20の霧化端22
の形状が、図6〜9で説明した振動板2の形状に対応す
べく、10×10mmの四角形に形成されているもので
ある。当該導液部材20の霧化端22は、図1および2
に示すように、貯液槽5の液体組成物10の液面上に出
ており、振動板2の下面に接触している。一方、導液部
材20の吸液端23は、貯液槽5の液体組成物10内に
浸されている。また導液部材20では、貯液槽5内の液
体組成物10を該吸液端23の各中空糸25の中空内部
空間(経路)を毛細管現象を利用して外気と非接触の状
態で他端の霧化端22まで吸い上げ、該霧化端22を振
動板2に接触する位置に設けていることで振動板2の下
面に液体組成物10を安定かつ継続的に供給し、振動板
2の各微細な穴70の内部にまで吸上げている。この状
態で、電源部6より与えられた電界により圧電振動子1
を励振されることで、振動板2を振動させ該振動板2の
微細な穴70内部まで吸上げられている液体組成物10
は、該穴70を通って振動板2の上面に現れながら、均
一に微粒化され霧となって、振動板2の板面にほぼ垂直
な外向方へ向けて放出されるものである。
【0055】また、図3は、本発明の他の実施態様を備
えた超音波霧化装置を示す概略図である。
【0056】図3に示すように、本実施態様での超音波
霧化装置は、貯液槽5から振動板2に至る経路(距離)
が長い場合の用途に適してなるものである。
【0057】図3では、図1および図2に示す態様の導
液部材20に替えて、中空糸束23と該中空糸束23を
保束する保束部材24とから構成されている導液部材2
0のうち、該中空糸束23を構成する中空糸25が、軟
質性で、振動板に対する腐食性物質を含有せず、かつ親
水性であるセルロース製のもので、該中空糸の直径dが
350μmで、中空糸の膜厚が50μmで、中空糸の内
径φが300μmで、中空糸の長さが5cmのものであ
り、該中空糸束23が、該中空糸25を500本束ねた
構成をとるものである。また、該中空糸束23を保束す
る保束部材24は、軟質性でかつ振動板2に対する腐食
性物質を含有しないポリウレタン製のシーリング樹脂を
該中空糸束23を保束する際に固化させ、また、同様に
ポリエチレン製の網材(ないしメッシュ生地)を用いて
外周部を保持したものである。
【0058】なお保束部材24を用いて中空糸束23を
保束して得られる導液部材20は、該中空糸束の一方の
端(霧化端側)〜0.5ないし3cmの高さ(長さ)ま
で、シーリング用の保束部材により固化し、導液部材の
霧化端の形状が、図6〜9で説明した振動板2の形状に
対応すべく、10×10mmの四角形に形成し、その他
の部分を保束するために、保束部材である網材を該中空
糸束の外周部全長にわたって巻き付けてなるものであ
る。さらにこうして形成された導液部材20の主要部
は、ウレタンゴム製のフレキシブルな筒体ケース31内
部に収納されている。また導液部材20の霧化端側は、
さらにハンドリングに便利なように霧化ノズルカバー3
2が取付けられている。
【0059】なお該導液部材20の霧化端を含む大部分
は、貯液槽5に満たされた液体組成物10の液面上方か
ら装置本体外部に取り出されている。なお、霧化端と振
動板との間の構成および導液部材20の吸液端と貯液槽
5との間の構成(位置関係等)は、図1におよび2に示
したと同様である(図示せず)。
【0060】こうした構成をとる上記超音波霧化装置で
は、貯液槽5内の液体組成物10は、導液部材20の吸
液端21より毛細管現象によって中空糸束23を構成す
る極めて細い各中空糸25の中空内部空間(経路)を通
じて、外気撥水性物質と非接触の状態で、他端の霧化端
まで素早く吸上げられ、該霧化端に接触されている振動
板の各微細な穴(図5〜9と同様の構造、図示せず)の
内部にまで達することができる。この状態で、電源部よ
り与えられた電界により圧電振動子を励振させ振動板を
振動させることで、該振動板の微細な穴の内部まで吸上
げられている液体組成物10は、該穴を通って振動板の
上面に現れながら、均一に微粒化されて霧となって、振
動板の板面にほぼ垂直な外向方へ向けて放出されるもの
である。
【0061】なお、上記霧化ノズルカバー32の内部な
いし外表面部には、上述した振動板、圧電振動子、リー
ド線、電源部、スイッチおよび鍵盤からなるユニットも
同時に納められている。なお、このうちリード線、電源
部、スイッチおよび鍵盤に関しては、リード線を上記筒
体ケース31に収納させて、貯水槽5が納められている
装置本体まで配線し、該装置本体側に残りの電源部、ス
イッチおよび鍵盤を収納する方式をとるなど、こうした
個々の構成部材の実際的な配置に関しては、使用用途に
応じてなされる装置設計において、任意に決定されるも
のであり、上記実施態様に制限されるものではない。
【0062】なお、本発明に用いられる超音波霧化装置
およびその給液構造は、上述してなる実施態様に限定さ
れるものでなく、以下に説明するような他の多くの具体
的な手段によっても達成されるものである。
【0063】まず、導液部材に用いられる中空糸束を構
成する中空糸としては、(1)軟質性であり、(2)振
動板に対する腐食性物質を含有せず、(3)親水性のも
のであれば、特に制限されることなく利用することがで
きる。以下、(1)〜(3)の要件につき説明する。
【0064】まず、(1)軟質性である中空糸とは、振
動板と中空糸束とを接触振動させる際に音が発生し、耳
障りとならない程度の軟質材であって、超音波振動子に
比べて音響インピーダンスが低いものであれば特に制限
されるものでなく、従来品のようなガラスまたはセラミ
ックなどの硬質材を主成分としたものを除く意味であ
り、広く一般の軟質樹脂材を主成分とした中空糸束を利
用することができるものである。なお超音波振動子に比
べて音響インピーダンスが低いこととしたのは、超音波
振動子からの超音波が中空糸束を介して液体組成物中に
伝搬し散失するのを抑制し、振動体を効率よく振動させ
ることができることによる。
【0065】また、(2)振動板に対する腐食性物質を
含有しない中空糸とは、後述するように振動板として好
適に利用できる材質が制限されることから、該材質に対
する腐食性物質を含有しないことが該中空糸を造るうえ
で好適な条件の1つとされるものである。ただし、たと
え振動板に対する腐食性を有する物質であっても、該腐
食性物質が中空糸材料から液体組成物への溶出などがさ
れない状態に結合されており、結果的に使用しても該振
動板を腐食することがないものであれば、本発明にいう
振動板に対する腐食性物質を含有しない中空糸に含まれ
るものである。したがって、従来品で問題となった含酢
酸重合体、例えば、酢酸セルロースやポリ酢酸ビニルな
どのように、使用時に、振動板に対する腐食性物質であ
るCH3COOHやCH3 CHOなどを生成し、液体組
成物中に溶出するものは本発明の中空糸として利用する
のは望ましくない。
【0066】さらに、(3)親水性の中空糸とは、使用
する材料自体が親水性の材料である以外に、疎水性材料
を用いて中空糸を形成後、該中空糸の中空内部表面を親
水化処理することにより得られた中空糸であってもよ
い。
【0067】したがって、当該中空糸に用いることがで
きる材料としては、まず親水性材料として、例えば、銅
アンモニアセルロース、ポリビニルアルコール、ポリメ
タクリル酸メチルおよびエチレン−ビニルアルコール共
重合体などが挙げられ、また疎水性材料としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレンおよびポリフッ化ビニリデン
などが挙げられる。こうした疎水性材料による中空糸に
おいては、中空糸形成後、中空内部表面を界面活性剤、
ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコールなどの
親水性材料をコーティングするか、あるいはN,N−ジ
メチルアクリルアミド、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート、N−ビニルピロリドンのような水溶性モノマー
を主成分とする重合体を適当に架橋(グラフト重合)す
るなどの方法を用いて親水化処理したものであってもよ
い。
【0068】このような中空糸は、例えば、以下のよう
にして製造されるものである。すなわち、上記中空糸の
材料を、例えば単軸押出機に供給して該材料を溶融混練
して押出したのち、紡糸装置に送り、口金装置の環状紡
糸孔からガス状雰囲気、例えば空気中に吐出させ、出て
きた中空状物を冷却固化液を収納した冷却槽に導入し、
該冷却固化液と接触させることにより冷却固化させる。
この場合、前記中空状物と冷却固化液との接触は、例え
ば、前記冷却槽の底部に貫通して下方に向って設けられ
た冷却固化液流通管内に前記冷却固化液を流下させ、そ
の流れに沿って前記中空状物を並流接触させることが望
ましい。流下した冷却固化液は、固化槽で受けて貯蔵
し、その中に前記中空状物を導入し、変向棒によって変
向させて該冷却固化液と充分接触させて固化させる。蓄
積してくる冷却固化液は、循環ラインより排出させ、循
環ポンプにより前記冷却槽へ循環する。続いて中空状物
は、ドライブロールによって熱処理装置に導かれる。該
ドライブロールと熱処理装置のローラーの間には張力が
働いており、中空状物に所定の割合の延伸が加えられ
る。熱処理装置内は、ヒーター等の加熱材によって所定
の温度条件に保たれており、中空状物は熱処理装置内の
各ローラー間を移動するあいだに熱処理され構造安定化
がはかられる。熱処理装置より導き出された中空状物は
捲取装置においてボビンに捲き取られ、中空糸として得
られる。なお、本発明の中空糸は、上記製造方法による
ものに制限されるものでなく、他の従来公知の製造技術
を適当に利用して得られたものを用いることができる。
【0069】こうして得られた中空糸の膜厚φは、通常
8〜100μm、好ましくは18〜60μm、より好ま
しくは20〜30μmの範囲である。該膜厚φが8μm
未満の場合には、輸送液量が減少し、また、該膜厚φが
100μmを越える場合には、紡糸速度が遅くなり、中
空糸のコストが高くなるため好ましくない。
【0070】また該中空糸の内径dは、通常100μm
〜3mm、好ましくは150μm〜2.5mm、より好
ましくは200μm〜2mmの範囲である。該内径dが
100μm未満の場合には、輸送液の絶対量が減少し、
また、該内径dが3mmを越える場合には、毛細管とし
ての機能が該内径の増大に比して低下する、すなわち、
毛細管内外の液面の高さの差hは、次に示す式、h=2
γcosθ/rρgで表される(式中、rは毛細管の半
径、ρは液体組成物の密度、γは液体組成物の表面張
力、θは接触角、gは重力加速度を表す)ため、貯液槽
の水位よりも振動子のほうがより高い位置に設置する
か、あるいはより高い位置で使用する必要がある場合な
どにおいては、十分な吸上げ能力が発現されないため好
ましくない。
【0071】次に、上述の中空糸により形成される中空
糸束に用いられる該中空糸の本数は、特に制限されるも
のでなく、用いる振動子の大きさに対応できる大きさに
束ねることができ、かつ必要な霧化量を供給できるよう
に適宜、上記中空糸の内径dおよび膜厚φを勘案して決
定されるものであるが、通常10〜50000本、好ま
しくは80〜20000本、より好ましくは200〜1
0000本である。該本数が10本未満の場合は、所望
の大きさの振動子に対応し得る大きさの中空糸束の霧化
端を形成することができず、また本数が50000本を
越える場合には、中空糸の内径dが超微細となり、振動
板に形成し得る微細な穴に対して小さくなり過ぎ、これ
以上に微細化することにより得られる効果が期待できな
いため好ましくない。
【0072】次に、上記導液部材に用いられる保束部材
としては、(1)軟質性であり、(2)振動板に対する
腐食性物質を含有しないものであれば、特に制限される
ことなく利用することができる。以下、(1)〜(2)
の要件につき説明する。
【0073】まず、(1)軟質性である保束部材として
は、振動板と該保束部材とを接触振動させる際に音が発
生し、耳障りとならない程度の軟質材であって、超音波
振動子に比べて音響インピーダンスが低いものであれ
ば、特に制限されるものでなく、例えば、エラストマ
ー、ゴム系素材、ポリウレタンなどを用いることができ
る。なお超音波振動子に比べて音響インピーダンスが低
いこととしたのは、超音波振動子からの超音波が保束部
材を介して液体組成物中に伝搬し散失するのを抑制し、
振動体を効率よく振動させることができることによるた
めである。
【0074】また、(2)振動板に対する腐食性物質を
含有しない保束部材とは、後述するように振動板として
好適に利用できる材質が制限されることから、該材質に
対する腐食性物質を含有しないことが該保束部材の好適
な条件の1つ言える。ただし、たとえ振動板に対する腐
食性を有する物質であっても、該腐食性物質が保束部材
から液体組成物へ溶出等されない状態に結合、保持され
ており、結果的に使用しても該振動板を腐食することが
ないものであれば、本発明にいう振動板に対する腐食性
物質を含有しない保束部材に含まれるものである。
【0075】次に、導液部材は、上述の中空糸束と該中
空糸束を保束する上述の保束部材を用いて構成されたも
のであり、吸液端と霧化端を有し、該吸液端が液体組成
物供給源に浸漬され、該霧化端が該振動板に接触する位
置から該振動板と微小な間隔を隔てて対面する位置に設
けられてなるものであればよい。
【0076】このうち、まず、導液部材を上述の中空糸
束と該中空糸束を保束する上述の保束部材を用いて構成
する手段としては、特に制限されるものでなく、例え
ば、図4に示す導液部材の保束形状を示す概略図に即し
て説明すれば、図4(a)は、中空糸束21の各中空糸
25の間隙を霧化端22を含む近傍部分につき保束部材
24としての高分子シーリング材で固定したものであ
り、図4(b)は、中空糸束21の各中空糸25の間隙
を霧化端22から吸液端までの全長にわたって保束部材
24としての高分子シーリング材で固定したものであ
り、図4(c)は、中空糸束21の各中空糸25の間隙
を霧化端22から吸液端23までの全長において、適当
な間隔をあけて保束部材24としての高分子シーリング
材で固定したものであり、図4(d)の例示は、上記図
4(a)〜(c)に示す導液部材20の保束部材24と
して、高分子シーリング材の代わりに、例えば、エラス
トマー、ゴム系素材、ポリウレタンなどの素材によるフ
レキシブルな紐材、網材、フィルム材およびメッシュシ
ート材などの外部保束に適した部材24で中空糸束21
の外周面を、各中空糸25の内部空間が押し潰れないよ
うに緩やかに束ねて保持し、ないし固定したもの(な
お、図4(d)には、図4(b)の形状パターンにおい
て保束部材を変更させたものを例示する)、などが挙げ
られる。
【0077】さらに必要に応じて、図4(e)に例示す
ように、上記図4(a)〜(d)で得られた導液部材2
0の主要部の外周部を覆う筒体ケース31に収納させて
用いてもよい(なお、図4(e)には、図4(a)を収
納させたものを例示する)。なお、この場合には、該筒
体ケースが振動板と接触振動して耳障りな音を発しない
ように、霧化端を含む近傍部分は、該筒体ケースで覆わ
れていない形状とするか、あるいは該筒体ケース自身も
振動子を腐食する物質を含有せず、さらにフレキシブル
な材質や一定の強度を有する材質など使用用途に応じて
任意に選択適用されることが望ましい。さらに上記に例
示したように、霧化端を含む近傍部分は、振動板と接触
振動させるため、該振動に抗する一定の強度を保持する
必要上、好ましくは該導液部材の少なくとも霧化端を含
む近傍部分については、高分子シーリング材(ポッティ
ング材)による保束部材で固定した形状のものが望まし
い。
【0078】さらに上記導液部材の形成方法につき、上
述の図4(a)に示す導液部材の形成を例にとって説明
する。
【0079】図4(a)の導液部材の形成方法は、上述
の高分子シーリング材として、例えば、1成分系ないし
2成分系のシリコーン(ゴム)、変性シリコーン、ポリ
ウレタン、ポリサルファイトなどを霧化端を含む近傍部
分(霧化端〜0.5ないし3cm)に遠心注入法を利用
して流し込み、硬化させることにより作られる。さらに
詳述すれば、まず、実際の霧化端よりも長い中空糸束を
用意し、この開口端を粘度の高い樹脂、例えば、ポリウ
レタンなどによって目止めをした後、適当な形状、例え
ば振動子形状に対応する形状の筒状体内に並べて位置せ
しめて固定し、この後、該筒状体の径以上の大きさのカ
バーで、該中空糸束の霧化端側を完全に覆って、該筒状
体の中心軸を中心に該筒状体を回転させながら霧化端側
の筒状体に設けたシーリング材注入口からシーリング材
を流入する。流し終って樹脂が硬化すれば、上記カバー
および筒状体を外してシーリング材の最端部を鋭利な刃
物で切断して霧化端に表われる各中空糸の中空部分が閉
塞されることなくすべて開口するようにでき、また霧化
端を含む近傍部分の各中空糸の間隙は上述の保束部材で
隙間なく固定されたものが形成されることになる。この
他にも、例えば、電線(中空子束)を被覆すると同様の
手法による被覆処理によっても形成することができ、ま
た、シーリング材との離型性のあるフィルム材にシーリ
ング材を塗布し、硬化前に中空糸を該フィルム上に並
べ、これを巻き上げた状態で、室温下で24時間放置し
て硬化させた後、外側のフィルム材を剥がすことによっ
ても形成することができる。さらに、上述の導液部材の
保束形状を図4に示す断面円形のものでなく、断面四角
形のものを形成する方法としては、例えば、断面凹状で
表面がテフロン加工されているような型枠に、予め保束
部材として高分子シーリング材、例えば、シリコーン、
変性シリコーン、ポリウレタン、ポリサルファイトなど
を塗布して硬化させて薄膜を形成した後、該型枠の薄膜
上に中空糸を並べて中空糸束として形を整えた後、該型
枠内全体に上記保束部材を注入し、(必要により、減圧
下で脱気した後)室温下で24時間放置して硬化させ離
型することにより、各中空糸の間隙は上述の保束部材で
隙間なく固定された断面四角形の導液部材を形成するこ
とができるものである。なお、導液部材の形成方法につ
いては、上記に例示した方法に制限されるものでなく、
従来公知のシーリングないし外部保束技術を幅広く適用
することができるものである。
【0080】次に上述したように、中空糸束と保束部材
を用いて構成された導液部材は、(1)吸液端と霧化端
を有し、(2)該吸液端が液体組成物供給源に浸漬さ
れ、(3)該霧化端が該振動板に接触する位置から該振
動板と接触ないし微小な間隔を隔てて対面する位置に設
けられてなるものである。以下、(1)〜(3)の要件
につき説明する。
【0081】まず、(1)吸液端と霧化端を有する導液
部材とは、該導液部材の両端がそれぞれ「吸液」および
「霧化」の目的を達することができる手段として、吸液
端と霧化端とを連通する毛細管を有し、該毛細管の両端
が「開口」されているものを言う。すなわち、該導液部
材の中空糸束を構成する各中空糸の中空部分が吸液端か
ら霧化端まで連通された毛細管に相当し、両端の該中空
部分が「開口」部分に相当するものである。これにより
該中空糸の内部細管を毛細管現象によって素早く液体組
成物を吸上げることが可能となると同時に、従来の保液
材で問題となっていた長期間外気に晒されることで表面
に外気中の撥水性物質が付着することによる液体組成物
の吸上げ能力の低下をきたす問題も回避できるものであ
る。
【0082】また、中空糸束の各中空糸の間隙を高分子
シーリング材で固定して得られた霧化端において中空糸
の中空部分である「開口」部分の占める割合(開口率)
は、特に制限されるものでないが、通常3〜90%、好
ましくは5〜80%、より好ましくは10〜70%の範
囲である。該開口率が3%未満では、該中空糸をシーリ
ングしている保束部材が多くなり過ぎ、振動板に形成さ
れたすべての穴に均質に液体組成物を供給するのが困難
となるため好ましくなく、また開口率が90%の場合と
は、該中空糸の霧化端の断面形状を円形状としたときに
各中空糸を隣接させて束ねた場合に形成される間隙が最
小となる時のもの(理論上の最大値)であり、これより
も該開口率を大きくすることはできないものである。
【0083】次に、(2)導液部材の吸液端を液体組成
物供給源に浸漬されるのは、吸液端を通じて、連続して
安定的に液体組成物を吸上げる必要上、吸液端が液体組
成物が貯液されている液体組成物供給源に浸漬されるも
のであり、液体組成物供給源としては、図1に示すよう
な貯液槽などを用いることができる。なお本発明の導液
部材では、吸液端以外の該表面からの液体組成物の吸上
げを行うことは困難である。すなわち、従来技術で用い
ていたような多孔質体(スポンジなど)を用いる場合に
は、先述したような撥水性物質の該多孔部分よりの侵入
を許すこととなるため、該中空糸を多孔質膜により形成
することは好ましくないことによる。したがって、液体
組成物を吸上げるのは、該給液端に形成された中空糸の
中空細管による必要があるためであり、この観点から、
該給液端は、効率よく液体組成物に浸されていることが
望ましく、通常は、上記貯液槽の底部近傍に設置するの
が良いが、該給液端を底部に固定するなどして、該給液
端の開口を塞ぐような態様は望ましくない。
【0084】また、該給液端の上部に液体組成物に浮揚
部材、例えば、発泡材などを取り付け、液面の変動によ
り該給液端も液体組成物内を上下動するようにしても良
い。あわせて導液部材の全長を短くし、吸液端および霧
化端を共に液面より僅かだけ下部および上部になるよう
に位置させるべく該浮揚部材を取り付けることで、液面
の変動に関係なくこれらの位置(液面からの高さ)関係
を常に一定に保持することができるため、比較的中空糸
の内径の大きい、毛細管現象による吸上げ能力の低い
(ただし吸上げ量は大きい)中空糸であっても好適に利
用することができるので、液体組成物の利用効率が良
く、また加湿能力も効果的に高めることができる。この
場合には、霧化端も上下動するため、これに追随して移
動できるように圧電振動子に固着された穴あき振動板な
どを上下方向にスライドできる機構を設ける必要があ
る。
【0085】さらに、(3)導液部材の霧化端を、振動
板に接触する位置から振動板と微小な間隔を隔てて対面
する位置の範囲内に設けるのは、上述の給液端から毛細
管現象により中空細管内を該霧化端まで吸上げられた液
体組成物を、接触させることで振動板側に供給するため
である。なお、該霧化端での液面は、通常、細管壁が高
く細管中央部が低くなっているため、該霧化端と微小な
間隔を隔てて対面する位置に振動板を設けた場合、静止
状態では振動板に液体組成物を供給することはできない
が、振動板を作動状態、すなわち振動させている状態で
は、該振動板が霧化端と周期的に接触し、この際に表面
張力等の働きにより振動板下面(および穴の内部)まで
瞬時に液体組成物を吸上げて振動板側に液体組成物を供
給することができる。
【0086】この場合、導液部材の霧化端を振動板に接
触する位置から振動板と微小な間隔を隔てて対面させ
て、好適に機能させ得ることのできる距離(間隔)は、
振動板振幅の大きさなどにより異なることから、使用態
様に応じて適宜決定されるものではあるが、通常1mm
以下、好ましくは0.5mm以下、より好ましくは0.
1mm以下である。
【0087】次に用いられる圧電振動子は、上述の実施
態様である圧電振動子に制限されるものでなく、(1)
結晶に加えられた歪みや応力に比例する電圧を生じ(直
接圧電効果)、また与えられた電界に比例した歪みを生
じる(逆圧電効果)現象の総称で、電界と歪みの向きと
が対応する圧電現象(piezoelectric phenomena) あるい
は誘電体に与えられた電界の2乗に比例する歪みを生ず
る現象で、歪みの向きは電界の正負に関係ないが、直流
バイアス電界を与えておけば、さらにこれに加わる電界
の向きに対応する歪みを発生させることができる電歪現
象(electrostriction)を利用した振動子の総称とされる
圧電振動子に加え、(2)強磁性体を磁化すると磁界の
方向に歪みを生ずる現象と、磁化された物体に歪みまた
は応力が加わるとその磁束密度が変化する現象(逆磁歪
現象)の総称である磁歪現象(magnetostriction)を利用
した磁歪振動子を含む、超音波の放射や受信を行う電気
音響素子たる超音波振動子であればよい。通常、上記圧
電振動子は、周波数の高い領域、磁歪振動子は周波数の
低い領域で用いられ、その境界は約100kHzであ
る。
【0088】上記圧電振動子の材料としては、例えば、
水晶、ニオブ酸リチウム(LiNbO3 )などの単結晶
やチタン酸バリウム、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)
などのセラミックス、圧電性高分子材料としてのポリフ
ッ化ビニリデン(PVDF)などが挙げられるが、成形
が容易でキュリー温度(材料が圧電性を失う臨界温度)
が高く(300℃)、安定で圧電効果が大であるため、
ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)が望ましい。
【0089】また、上記磁歪振動子の材料としては、例
えば、ニッケル、アルフェロ(鉄とアルミニウム合金)
のような金属材料、Ni−Cu−Co系フェライトのよ
うな焼結体などが挙げられる。フェライトは比抵抗が高
く、渦電流損失がほとんどないので、内部に交流磁束を
通すことが可能で、所定の形に成形したブロックを用い
ることができる便利さがあるため好適である。
【0090】さらに、与えられたエネルギーの変換効率
を高めるため、超音波振動子は機械的共振の尖鋭度
(Q)を大きくし、共振周波数で使用することが望まし
い。この共振周波数fは、圧電振動子では振動モードが
厚み方向振動となることから、f=N/tで表される
(tは振動子の厚み、Nは振動モードと材質により定ま
る周波数定数である)ものである。さらに、該振動子の
特性を示す電気機械結合係数(与えられた電気入力に対
する機械的出力への変換量の割合の平方根で、電気−機
械変換能力を示す)についても、より係数の大きな材質
を選択することが望ましいものである。
【0091】また、本発明に用いられる振動板として
は、上述の振動子の励振により、該振動子との接合部が
剥離や亀裂などの損傷をおこすことなく接合できる材質
であって、さらに該振動板には微細なすり鉢上の穴を複
数設ける必要上、加工性に優れた材質を用いることが望
ましく、例えば、ニッケル、タングステン、モリブデ
ン、銅、アルミニウム、チタン、鉄、シリコンおよびこ
れらの合金などを用いることができる。
【0092】また振動板の大きさおよび形状、例えば、
面形状、例えば四角形、円形などは、特に制限されるも
のでなく、使用用途に応じて適宜決定されるものであ
る。また該振動板の厚さは、該振動板が液体組成物粒子
を好適に外部に放出して霧化させるのに必要な弾性振動
を付与できるように、通常0.01〜0.3mm、好ま
しくは0.03〜0.2mm、より好ましくは0.05
〜0.1mmの範囲である。
【0093】また、該振動板に形成される複数の微細な
すり鉢状の穴は、上述した実施態様に制限されるもので
なく、使用用途に応じて適宜決定されるものであるが、
入口側の直径としては、通常0.02〜0.6mm、好
ましくは0.06〜0.4mm、より好ましくは0.1
〜0.2mmの範囲であり、出口側の直径は、通常0.
002〜0.06mm、好ましくは0.006〜0.0
4mm、より好ましくは0.01〜0.02mmの範囲
である。また振動板の厚さ方向の軸線に対するすり鉢状
の穴の傾斜角は、通常0°を越えて70°以下、好まし
くは30〜60°、より好ましくは40〜50°の範囲
であり、必ずしも「すり鉢状」に形成されている必要は
なく、例えば、「釣鐘状」のように入口側から出口側に
向けて穴が狭まっているものもであってもよい。上記範
囲内で複数の微細なすり鉢状の穴を形成することによ
り、液体組成物が各穴を通過するとき各穴の液体組成物
の通過面積は、その入口側から出口側に向けて減少する
から、液体組成物は、振動子による励振を受けて振動さ
れている振動板の該穴を通過する段階で絞り作用を受
け、微小でかつ均一な粒子となって穴の出口側に流出す
る。すなわち、絞り作用と弾性振動作用を受けて、各穴
から外部(例えば、空気中)に放出(発散)される粒子
群は、効率よく霧化されることとなるものである。この
際に、香りを水で包んだミストが発せられ、天然植物な
どが自然に発散する香に近い状態を造りだせたり、また
消毒剤などを同様に水で包んで噴霧できるため、鼻、
喉、皮膚などに効果的に作用することができるものであ
る。逆に、上記範囲を外れる場合には、上記作用効果が
不十分となるため、液体組成物を微小でかつ均一な粒子
として霧化させることができないため好ましくないもの
である。また、上記穴の配列としては、特に制限される
ものでなく、使用用途に応じて適宜決定されるものであ
るが、振動板に等しいピッチ、通常0.04〜0.6m
m、好ましくは0.06〜0.4mmの間隔で配列され
ることが望ましい。
【0094】なお上記振動板に形成する複数の微細なす
り鉢状の穴の処理加工方法としては、特に制限されるも
のでなく、従来公知の微細な穴あけ処理加工技術を利用
することができるものであり、例えば、用いる振動板
(ニッケル材)上に適当なレジスト材を積層し、該レジ
スト材にホトマスク上の微細な穴のパターンを転写し、
薬品処理して該微細な穴のパターンを形成した後、レジ
スト側よりケミカルエッチングによる等方性エッチング
を行うことですり鉢状の穴をあける、いわゆるケミカル
エッチングによる穴あけ法などを用いることにより、上
述したような規則性を有する穴を振動板に付与すること
ができるものである。
【0095】なお、上記に説明した以外の本発明の構成
要件、例えば、電源部、鍵盤およびスイッチ機構、リー
ド線などの装置配線、装置本体および本体フタ構造など
については、特に制限されるものでなく、先述の従来技
術および広く従来公知の当該技術を適当に組み合わせて
用いることができる他、これら以下にも、センサ等によ
る各種制御機構などを適当に組み合わせて用いることは
任意である。
【0096】
【実施例】つぎに実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。
【0097】実施例1 本発明に係る霧化用液体組成物を用いてなる図1に示す
超音波霧化装置を用いて、(1)プラスチックの貯水槽
5の変質試験、(2)中空糸を用いた導液部材20の変
質および香の減少試験、並びに(3)振動板の目詰りお
よび耐食試験をそれぞれ実施し本発明に係る霧化用液体
組成物を用いた場合の超音波霧化装置への影響を調べ
た。
【0098】(1)プラスチックの貯水槽の変質試験 図1に示す装置の貯液槽5に液体組成物10として、上
述のいわゆる「撹拌処理法」で製造した5種類の芳香
液、すなわちシトラス(ベルガモット油2重量%、レ
モン油5重量%、オレンジ油13重量%を中心とした柑
橘系香料を中心に調合した香料)を全体で1.5重量%
含有する水溶液、イランイラン油を0.1重量%含有
する水溶液、フローラル(種々の花をアレンジしたゴ
ージャスな花束(ブーケ)を想わせる香りで、チュベロ
ーズ油30重量%をアクセントとして調合された香料)
を全体で5重量%含有する水溶液、レモン油を30重
量%含有する水溶液および木の香(ヒバ油)を1重量
%含有する水溶液を用い、各芳香液ごとに貯液槽5に満
たし、そのまま常温常圧下で放置した。その後、時間経
過により、該貯液槽5に変質などが無いことを目視で確
認した。
【0099】上記試験の結果、シトラス含有水溶液、
イランイラン含有水溶液、フローラル含有水溶液
レモン含有水溶液および木の香含有水溶液のいずれ
も、8760時間(1年間)実施し、この間、変質など
の異常は無かった。
【0100】(2)中空糸を用いた導液部材20の変質
および香の減少試験 図1に示す装置の貯液槽5に上記(1)プラスチックの
貯水槽の変質試験で作製したと同様の5種類の芳香液を
おのおの入れて、該装置を作動させて、1時間噴霧した
後、1時間休止するとするサイクルで間欠的に4380
サイクル(365日間)噴霧操作を行い、時間の経過に
より、導液部材20の変質、目詰まりおよび吸上げ力が
減少するかを目視により確認し、また嗅覚による香りの
減少(変化)は、定期的に嗅ぎながら、嗅覚の疲労によ
り香りに慣れて嗅覚が麻痺しないように注意しながら行
った。
【0101】上記試験の結果、シトラス含有水溶液、
イランイラン含有水溶液、フローラル含有水溶液、
レモン含有水溶液および木の香含有水溶液のいずれ
についても、4380サイクル実施する間、該導液部材
20の変質、目詰まりおよび吸上げ力の減少などの異常
は無く、また香りの減少も知覚できないものであった。
【0102】(3)振動板の目詰りおよび耐食試験 図1に示す装置の貯液槽5に上記(1)プラスチックの
貯水槽の変質試験で作製したと同様の3種類の芳香液を
おのおの入れて、該装置を作動させて、1時間噴霧した
後、1時間休止するとするサイクルで間欠的に4380
サイクル(365日間)噴霧操作を行い、時間の経過に
より、振動板2が目詰りしないことを目視で確認した。
同時に、該振動板2が腐食(穴空き)しないことを目視
で確認した。
【0103】上記試験の結果、シトラス含有水溶液、
イランイラン含有水溶液、フローラル含有水溶液、
レモン含有水溶液および木の香含有水溶液のいずれ
についても、4380サイクル実施する間、該振動板2
の目詰りなどの異常は無く、該振動板2が腐食(穴空
き)などの異常も確認されなかった。
【0104】
【発明の効果】本発明の超音波霧化装置の霧化用液体組
成物は、該組成物中に含有させる香料、消毒剤ないし消
臭剤を水に溶解あるいは懸濁するため、それぞれの組成
成分(水を除く)にやさしく、従来品である香料、消毒
剤ないし消臭剤のように溶媒を使用したり、霧化あるい
は蒸発させるため送風(スプレー)あるいは加熱処理す
る手段が一般にとられたために酸化や変性が生じ本来の
組成物の有する性質とは異なるものとなる場合があった
のに比し、酸化あるいは変性を受けない。
【0105】本発明の超音波霧化装置の霧化用液体組成
物は、該組成物中に含有させる香料、消毒剤ないし消臭
剤を水にのせて霧化(噴霧)するため、鼻腔、咽喉、皮
膚などにやさしく作用することができ、アロマテラピー
や鼻腔、咽喉、皮膚の消毒による治療や予防に優れた効
果を奏するものである。
【0106】本発明の超音波霧化装置の霧化用液体組成
物は、一般に用いられている香料、消毒剤ないし消臭剤
をそのまま従来の超音波霧化装置を用いて実施すると該
保液材で目詰りするか、あるいは適当に振動板に供給で
きたとしても振動板で目詰りして長期間安定して霧化す
ることができなくなるものであったのに比し、該組成物
中の香料、消毒剤ないし消臭剤濃度(含有量)を極めて
低く抑えることで、該組成物を用いて安定的に霧化する
ことができ、これにより天然植物などが発散する香り
(微香性でかつ徐放性)に近い香りをつくることができ
るなど、該霧化により所望の作用効果が達せられるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の保液材等に代えて新たな(好適な)導
液部材を備えてなる給液構造を有する超音波霧化装置の
一例を示す概略断面図である。
【図2】 図1に示す超音波霧化装置の給液構造部分の
概略断面図である。
【図3】 本発明の他の実施態様を備えた超音波霧化装
置を示す概略図である。
【図4】 超音波霧化装置の給液構造部分の導液部材の
保束形状を示す概略図である。
【図5】 従来(特開平4−322290号公報に開
示)の超音波霧化装置の一例を示す断面概略図である。
【図6】 図5に示す圧電振動子と振動板とからなる超
音波励振器部分を示す拡大側面概略図である。
【図7】 図5に示す圧電振動子と振動板とからなる超
音波励振器部分の拡大平面概略図である。
【図8】 図7における振動部の部分拡大平面図であ
る。
【図9】 図7における振動部の板面に垂直な平面で切
断したときに現れる振動部の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1…圧電振動子、 2…振動板、3
…支持板、 4…保液材、5…
貯液槽、 6…電源部、7…ス
イッチ、 8…鍵盤、9…本体フ
タ、 10…液体ないし液体組成
物、20…導液部材、 21…吸液
端、22…霧化端、 23…中空
糸束、24…保束部材、 25…中
空糸、31…筒体ケース、 32…霧
化ノズルカバー、41…超音波霧化装置、
50…圧電磁器、51、52…Au電極、
53、54…リード線 55…固着部、 56…振動部、
70、70a〜70g…穴。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波霧化装置の霧化用の液体組成物が
    香料を含有する水溶液または懸濁液であることを特徴と
    する超音波霧化装置の霧化用液体組成物。
  2. 【請求項2】 前記液体組成物中の香料の含有量が、
    0.01〜70重量%であることを特徴とする請求項1
    に記載の超音波霧化装置の霧化用液体組成物。
  3. 【請求項3】 超音波霧化装置の霧化用の液体組成物
    が、消毒剤を含有する水溶液または懸濁液であることを
    特徴とする超音波霧化装置の霧化用液体組成物。
  4. 【請求項4】 前記液体組成物中の消毒剤の含有量が、
    0.01〜95重量%であることを特徴とする請求項3
    に記載の超音波霧化装置の霧化用液体組成物。
  5. 【請求項5】 超音波霧化装置の霧化用の液体組成物
    が、脱臭剤を含有する水溶液または懸濁液であることを
    特徴とする超音波霧化装置の霧化用液体組成物。
  6. 【請求項6】 前記液体組成物中の消臭剤の含有量が、
    0.01〜95重量%であることを特徴とする請求項5
    に記載の超音波霧化装置の霧化用液体組成物。
  7. 【請求項7】 前記超音波霧化装置が、圧電振動子に穴
    あき振動板を固着してなる構造を有するものであること
    を特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の
    超音波霧化装置の霧化用液体組成物。
  8. 【請求項8】 前記超音波霧化装置が、吸液端と霧化端
    を有し、該吸液端が液体供給源に取り付けられ、該霧化
    端が振動板に接触する位置ないし該振動板と微小な間隔
    を隔てて対面する位置に設けられた導液部材を用いて構
    成された霧化用の液体組成物を供給し得る給液構造を有
    する圧電振動子に穴あき振動板を固着してなる構造を有
    するものであることを特徴とする請求項1ないし6のい
    ずれか1項に記載の超音波霧化装置の霧化用液体組成
    物。
  9. 【請求項9】 前記超音波霧化装置が、吸液端と霧化端
    を有し、該吸液端が液体供給源に取り付けられ、該霧化
    端が振動板の上側に接触する位置ないし該振動板の上方
    に一定の間隔を隔てて対面する位置に設けられた導液部
    材を用いて構成された霧化用の液体組成物を供給し得る
    給液構造を有する圧電振動子に穴あき振動板を固着して
    なる構造を有するものであることを特徴とする請求項1
    ないし6のいずれか1項に記載の超音波霧化装置の霧化
    用液体組成物。
  10. 【請求項10】 前記超音波霧化装置が、振動板の上方
    に取り付けられた液体供給源を有し、該液体供給源より
    該振動板の上側に霧化用の液体組成物を供給し得る給液
    構造を有する圧電振動子に穴あき振動板を固着してなる
    構造を有するものであることを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれか1項に記載の超音波霧化装置の霧化用液
    体組成物。
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