JPH0884352A - 立体画像撮影装置 - Google Patents

立体画像撮影装置

Info

Publication number
JPH0884352A
JPH0884352A JP6218690A JP21869094A JPH0884352A JP H0884352 A JPH0884352 A JP H0884352A JP 6218690 A JP6218690 A JP 6218690A JP 21869094 A JP21869094 A JP 21869094A JP H0884352 A JPH0884352 A JP H0884352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
vector
detection area
area
stereoscopic image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6218690A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohiro Ishikawa
基博 石川
Masayoshi Sekine
正慶 関根
Tatsuji Katayama
達嗣 片山
Nobuo Fukushima
信男 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP6218690A priority Critical patent/JPH0884352A/ja
Publication of JPH0884352A publication Critical patent/JPH0884352A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 輻輳角を安定に調整できるようにすることを
目的とする。 【構成】 画像入力手段として設けられている複数の撮
像手段10(a),10(b)により得られる入力画像
から特定の被写体を選択するとともに、上記選択した被
写体のずれ量をずれ量演算部15で求め、上記求められ
たずれ量を基にして駆動部11(a),11(b)を制
御して撮像系の光軸調整を行うようにすることにより、
画像中に急激な変化が生じた場合にも、輻輳角の過敏な
変化を抑えることができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は立体画像撮影装置に係わ
り、例えば、鏡筒の光軸方向を調整する機構を備えた立
体撮影装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の立体画像撮影装置としては、例え
ば特開昭62−21396号公報で示される立体テレビ
装置や、特開平1−93985号公報で示される立体撮
影装置が知られている。
【0003】図16は、特開昭62−21396号で示
される従来の立体画像撮影装置の一例を示すブロック図
である。図16において、171(a)、171(b)
はテレビカメラ、172はカメラ回転制御機構、173
は映像信号ディジタイズ回路、174(a)、174
(b)はフレームメモリ、175は相関演算回路、17
7は制御装置、178は映像表示装置、179は立体表
示装置、170は対象物体である。
【0004】以上のように構成された従来の立体画像撮
影装置では、先ず、立体表示される対象物体170は、
ここではテレビカメラ171(a)、171(b)で示
される二次元撮像装置によって撮影される。
【0005】そして、撮像された映像信号は映像信号デ
ィジタイズ回路173によりアナログ信号からディジタ
ル信号に変換され、それぞれフレームメモリ174
(a)、174(b)に格納される。
【0006】相関演算回路175では、映像表示装置1
78に写し出されるフレームメモリ174(a)、また
は174(b)の画像上で指定されるY座標(画面の縦
方向)に対応するX方向(画面の横方向)のデータをフ
レームメモリ174(a)、174(b)から読みだ
し、両データの相互相関関数R(r)を演算する。そし
て、上記演算結果は制御装置177へ出力される。
【0007】制御装置177では、相関演算回路175
で得られた相互相関関数R(r)の最大値を与えるずれ
量が立体視のための融合条件を満足するか否かを調べ、
条件を満足しない場合にはテレビカメラ171(b)の
撮像方向を制御するための制御信号をカメラ回転制御機
構172に出力する。
【0008】なお、この立体画像撮影装置には、上記制
御内容をモニタするために映像表示装置178が設けら
れている。上記の自動制御動作を高速で繰り返す方法に
より、対象物体最良の立体画像として立体表示装置17
9に表示することが可能となる。
【0009】また、制御方法としては、上記立体テレビ
装置の他に、特開平1−93985号公報で開示されて
いる立体撮影装置で示される左右それぞれのカメラ映像
信号を比較し、その一致した画素数をカウントし数値で
表示することにより定量的に調整を行う方法等があげら
れる。
【0010】一方、時系列上の2枚の画像から、振動や
揺れによる画面全体の動きベクトルを画像信号より検出
する方法としては、特開平4−190370号公報で示
される画像の動きベクトル検出装置があげられる。この
中では、移動物が入り込む場合の対応策として、複数の
検出領域から計算される動きベクトルを複数のグループ
に分類し、グループ中の1つを手振れの動きベクトルと
して採用する方法を用いている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記立体画像撮影装置
の場合には、被写体が静止している場合には、ずれ量を
適切に制御できるが、画面中を被写体以外の移動物が横
切るなどの状況が生じた場合、輻輳角は急な変化を生
じ、また時間的に不安定となる。
【0012】図17に、立体画像撮影装置を用いた撮影
状況を示す。図17において、20(a)、21(a)
は撮影時の画像の光軸(鏡筒の光軸)、22は静止して
いる被写体、23は移動物である。被写体22に光軸が
合っている時点では、撮像系の基線長及び被写体までの
距離によって決定される輻輳角24は安定である。
【0013】しかし、この場合は画像中に移動物23が
入り込み、これに光軸が20(b)、21(b)に示す
ように調整された場合、輻輳角は24から25のように
大きく変動する。輻輳角は被写体の立体感に大きく影響
するパラメータであるため、輻輳角の変動が大きい画像
を観察すると、1つの被写体の立体感が時間とともに激
しく変動し、観察者への負担も大きい。
【0014】一方、上記画像の動きベクトル検出装置
は、画像または被写体の動きに対して移動量(ずれ量)
を検出するものであり、動きがない場合でも視差により
画像が異なる立体画像への対応方法については記載され
ていない。しかし、立体画像では、この視差を考慮した
上で観察者が得る立体感を考えた被写体の選択が必要で
ある。
【0015】本発明は上述の問題点にかんがみ、被写体
が存在する領域を選択し、輻輳角を安定に調整できるよ
うにすることを第1の目的とする。
【0016】また、本発明の他の目的とするところは、
被写体の立体感に大きく影響を与える輻輳角をできるだ
け安定に、かつ適当な立体感が得られるように撮影状態
を調整することである。
【0017】また、本発明のその他の目的とするところ
は、輻輳角を1つの被写体に合わせて安定に調整できる
ようにすることである。
【0018】また、本発明のその他の目的とするところ
は、時間的な画像の変化に対して輻輳角を安定に調整で
きるようにすることである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の立体画像撮影装
置は、画像入力手段として複数の撮像手段が設けられて
いる立体画像撮影装置において、上記複数の撮像手段か
ら得られる複数の画像信号から所定の領域内の画像信号
の状態を検出し、上記検出した値と所定のしきい値とを
比較することにより、画像中に所定の大きさの検出領域
を選択する領域決定手段を有している。
【0020】また、本発明の他の特徴とするところは、
画像入力手段として複数の撮像手段が設けられている立
体画像撮影装置において、上記複数の撮像手段からそれ
ぞれ得られる複数の画像信号から複数の領域ごとに相互
の画像の対応関係を求める対応関係演算手段と、上記画
像信号から所定の大きさの検出領域を選択する領域決定
手段と、上記検出領域内の対応関係に基いて上記複数の
撮像手段の光軸方向調整を行う制御手段とを有してい
る。
【0021】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、領域決定手段が、上記対応関係演算手段において求
められるずれベクトルを、そのベクトルの持つ要素から
複数の集合に分類するベクトル分類手段と、上記分類さ
れた集合の中から画像のずれ量を求めるための1つの集
団を選択し、この集団に対応する画像中の検出領域を選
択し、この検出領域のずれベクトルが示すずれ量から画
像全体のずれ量を決定する手段とを有している。
【0022】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、領域決定手段が、過去の検出領域情報を保持し、こ
の過去の結果と上記画像中の検出領域との対応関係を調
べ、上記検出領域を決定する手段を有している。
【0023】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、領域決定手段が、上記ずれベクトルを、そのベクト
ルの持つ要素からヒストグラムを用いて複数の集団に分
類するベクトル分類手段を有している。
【0024】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、領域決定手段が、上記ずれベクトルをそのベクトル
の持つ要素を用いてベクトル間の距離を評価する関数か
ら得られる評価値を求め、この評価値を基に複数の集団
に分類するベクトル分類手段を有している。
【0025】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、領域決定手段が、上記ずれベクトルをそのベクトル
の持つ要素から、集団内のベクトルの密度が最も高くな
るように複数の集団に分類するようにしている。
【0026】
【作用】本発明は上記手段よりなるので、入力される画
像に応じて検出領域が設定され、上記設定された検出領
域内の被写体のずれ量が検出される。そして、上記検出
したずれ量を用いて撮像系の光軸が調整されるので、被
写体の立体感に大きな影響を与える輻輳角をできるだけ
安定に、かつ適当な立体感が得られるように撮影状態を
調整することができるようになる。
【0027】また、本発明の他の特徴によれば、入力さ
れる画像から求められるずれベクトルが用いられるとと
もに、上記ずれベクトルがその要素から複数の集団に分
類され、その中の1つの集団が示す画像中の領域が検出
領域とされ、上記画像中から1つの被写体のずれ量が求
められるので、輻輳角が1つの被写体に合わせて安定に
調整されるようになる。
【0028】また、本発明の他の特徴によれば、過去の
検出領域情報と画像中の検出領域との対応関係から検出
領域が決定されることにより、時間的な画像の変化に対
して輻輳角を安定に調整することができるようになる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の立体画像撮影装置の一実施例
を図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施例を
示し、立体画像撮影装置のブロック図であり、立体画像
を撮影する左右鏡筒10(a),10(b)、この鏡筒
10(a),10(b)から得られた信号をディジタル
信号に変換するアナログ・ディジタル変換回路(A/
D)12(a),12(b)、左右画像信号からずれ量
を検出するずれ量検出装置13、検出値に基いて鏡筒の
光軸方向の制御を行う制御部18、制御部からの信号に
より鏡筒の光軸方向を変化させる駆動部11(a),1
1(b)、左右鏡筒10(a),10(b)からの画像
を表示する立体表示装置19からなる。
【0030】駆動部11(a),11(b)は、左右鏡
筒10(a),10(b)のそれぞれにヨー角方向に回
転可能なパン機構、およびピッチ角方向に傾き可能なチ
ルト機構からなっている。ずれ量検出装置13の構成
は、画像入力部14、ずれ量演算部15、領域決定部1
6、領域補正部17とからなっている。
【0031】このように構成された本実施例の立体画像
撮影装置で被写体を撮影する際の動作は、次のようにな
る。図2は、視差を含んだ左右画像が入力された状態を
示す図である。この画面中には2つの被写体31、32
があり、これらの被写体31、32から鏡筒までの距離
は互いに異なっている。
【0032】また、この状態では2枚の画像中の被写体
位置が上下および左右にずれているため、この画像を1
つの画像として見るためには、観察者はずれ量に応じて
左右眼球を異なった方向へ向けなければならず、観察者
の目に負担がかかる状態で撮影されている。
【0033】撮影された画像信号は、アナログ・ディジ
タル変換回路12(a),12(b)によりディジタル
信号に変換され、ずれ量検出装置13へ入力される。図
3に、ずれ量検出装置13で行われる処理の流れを示
す。
【0034】画像入力部14では、ずれ量検出を行う前
処理として左右画像にLPF処理81を行い、視差によ
る画像間の細かな違いを吸収し、次に行われるずれ量演
算時の精度を上げるようにしている。
【0035】また、画像中には複数の領域(ブロック)
を設定するが、1つのブロック中でのコントラストが低
い場合には、ブロック内に適当な被写体が含まれていな
いか、またはずれ量を求めた場合検出誤差が大きくなる
ことから、この時点で任意の画素数のブロック内画像の
輝度値の和、または傾きの和を求める。
【0036】そして、これがあるしきい値を越えない場
合には、信頼性が低いことを示すフラグをブロックに付
けるようにする信頼性判定処理82を行い、光軸調整可
能な検出領域の精度を選択する。
【0037】画像入力部14において前処理が行われた
画像は、次に、ずれ量演算部15へ送られ、任意の画素
数のブロックごとにずれ量が求められる。ここで行われ
るずれ量演算には、既知のオプティカルフローを求める
方法を用いる。そして、任意の片方の画像を基準とし、
もう一方の画像のずれ量をブロックごとに水平、垂直方
向のずれ量を持ったずれベクトルとして求める。この
際、上記フラグが付いたブロックではこの処理を行わな
いようにして処理速度を向上させている。
【0038】図4は、図2(a),(b)に示す左右画
像から求められたずれベクトルの分布を示す。図4中
で、ずれベクトルが得られていないブロックには、ブロ
ック内に適当な明るさを持った被写体がなく、この部分
を除いた領域がずれベクトルの演算領域となっている。
【0039】なお、図2中の被写体31、32の位置関
係は、被写体32の方が鏡筒に近く、また、ここでは図
2(a)の画像を基準とした場合の図2(b)のずれベ
クトルを求めている。このため、ここで求められる被写
体領域41と42内のずれベクトルでは、左右異なった
方向を向いている。このずれベクトルから、領域決定部
16でずれ量判定領域の決定およびずれ量の検出を行う
ようにしている。
【0040】ここで、一例として全てのずれベクトルの
平均値を用いて光軸調整を行った場合について考える。
調整後、図5に示すように、図2に示される画像に移動
物63が加わり、この移動物63が短い時間の後、画像
中を横切って外へ出て行き、再び図2の画像が入力され
るとする。
【0041】この場合、ずれ量検出が移動物63の出入
りに充分追従できるとすると、それに伴い求められるず
れベクトルの分布は、図6のようになる。図6に示した
ように、2つの被写体31、32に比べて移動物63が
撮像系の近くを通ったため、ずれベクトル73は大きな
ものとなっている。
【0042】この場合、移動物63によって、例えば右
側の光軸が画像中で左方向に調整され、輻輳角は一時的
に大きくなる。そして、移動物63が画像中から出て行
くと、再びずれ量の平均値が変化し、例えば右側の光軸
が右方向に調整される。この画像を立体的に再現した場
合、被写体31、32には変化がないにも係わらず、画
像の輻輳角が変化し、観察者に不要な影響が加えられ
る。
【0043】そこで、このような輻輳角の変化による影
響を少なくするために、本実施例の立体画像撮影装置で
は、次の領域決定部16でベクトルからずれ量判定領域
を画像に合わせて決定するようにしている。
【0044】図7は、求められたベクトルを1つの平面
に始点をそろえて投影するようにするずれベクトルの集
団化処理83を行った結果である。このとき、ずれベク
トルは図2の31、32に示される被写体に応じた集団
を形成する。ベクトル集団51、52は、それぞれ図4
の被写体領域41、42に対応した集団であるが、被写
体形状および計算誤差のため平面上のある程度広がった
範囲に現れている。
【0045】ここで、本実施例の立体画像撮影装置で
は、画像中の最大面積を占める被写体を選択するヒスト
グラム作成処理84を行う。この被写体の具体的な選択
方法として、この平面上に任意の幅の二次元ヒストグラ
ムを作成し、最もベクトルが多く含まれる度数位置に含
まれる集団を求める集団とする。そして、次の検出領域
の決定処理85により、選ばれた集団が画像中で示す領
域を検出領域とする。
【0046】図7では、ベクトル集団51が選択され、
これに対応した図4に示すような領域41が検出領域と
なる。そして、決定した領域のベクトル集合から、その
平均値または中央値を検出量とするずれ量の決定処理8
6により検出量が得られる。そして、上記得られた検出
量から、制御部18では左右鏡筒10(a),10
(b)の輻輳角・仰角制御量を求め、左右鏡筒駆動部1
1(a),11(b)に伝えることにより、鏡筒の光軸
方向調整を行っている。
【0047】また、被写体31の移動などに伴って検出
領域が時間的に変化すると、輻輳角は不安定になる。し
たがって、輻輳角の安定性を考えると、被写体の小さな
動きに輻輳角調整が即座に追従する必要はない。
【0048】そこで、本実施例においては、時間的な被
写体領域の変化については、例えば、検出領域およびそ
のベクトルの値について、過去の検出結果との対応関係
をとり、最も対応関係が高くなる領域を新たな検出領域
とする領域補正処理17を領域補正部17で行ってい
る。これにより、小さな被写体の動きや、一時的な画像
の変化等があっても、輻輳角には大きな変動が起きず、
安定に制御することができる。
【0049】以上のように本実施例によれば、入力画像
から特定の被写体を選択し、この被写体のずれ量を基に
して撮像系の光軸調整を行うことができる。また、画像
中に急激な変化が生じた場合にも、輻輳角の過敏な変化
を抑えることができる。
【0050】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
図8は、第2の実施例でのずれ量検出装置の流れ図につ
いて示したものである。なお、立体画像撮影装置全体の
構成は、図1に示したものと同様であるので、詳細な説
明は省略する。
【0051】図8に示したように、本実施例の立体画像
撮影装置で被写体を撮影する際の動作は次のようにな
る。なお、図2に示した2枚の画像が入力された場合、
図8のずれ量演算処理までの各処理は第1の実施例と同
じである。
【0052】この第2の実施例においては、ずれ量演算
部95でオプティカルフローを求める。この結果、ずれ
ベクトルは、図4に示したようになる。これを、図9に
示す水平・垂直成分を縦軸・横軸とする平面上に投影す
る。
【0053】このベクトルから、平面上のベクトル間距
離を用いて特定のベクトル集団の中心に位置するベクト
ルを選び出す。この方法としては、ベクトル間距離に応
じた評価関数f(x)を設定し、ある1つのベクトルv
iの評価値Eiを次のようにして求める。
【0054】
【数1】
【0055】そして、全てのベクトルについて数1の計
算を行い、ベクトルごとに評価値をつける。この評価値
を比較し、最大または所定の順位のベクトルを集団の代
表となるベクトルとする。評価関数f(x)に、図10
に示す関数を用いた場合、図9のベクトル101の評価
値E101は他のベクトル102〜108との距離r1
2〜r18を求め、これを下記の式に代入して得られ
る。
【0056】
【数2】
【0057】なお、ここでは一例として評価値が最大に
なるベクトルを選択する。この場合、ベクトルの周囲r
0の範囲内に存在する他のベクトルとの位置関係が最も
密なもの、つまり特定の集団の重心に位置するベクトル
が選ばれる。すなわち、集団に加わる範囲は、r0の取
り方によって決まる。
【0058】そこで、代表として選択されたベクトルか
ら評価関数が所定のしきい値以上となるベクトル、また
は選択されたベクトルと画像中で隣り合う領域が示すベ
クトルを検出領域内のベクトルとすれば、画像中の検出
領域は図11中の121の部分となる。
【0059】また、画像中に図5に示す移動物63が画
像中に突然現れた場合においても、ずれ量検出値の過敏
な変化は抑えられる。この方法では被写体ごとのベクト
ルのばらつきが大きな場合でも、安定して被写体の選択
が行える。
【0060】次に、本発明の第3の実施例を説明する。
図12は、第3の実施例でのずれ量検出装置における処
理の流れについて示したものである。なお、この場合も
立体画像撮影装置全体の構成は図1に示したものと同様
である。本実施例の立体画像撮影装置で被写体を撮影す
る際の動作は次のようになる。
【0061】図13は、視差を含んだ左右画像が入力さ
れた状態が示されており、この画面中には被写体141
(a、b)、142(a、b)がある。そして、2つの
被写体の大きさはほぼは同じ大きさであり、また撮像系
までの距離も等しい。
【0062】入力後の動作として、図12のずれ量演算
処理までの処理は上述した第1の実施例および第2の実
施例と同じとする。この第3の実施例におけるずれ量演
算部15でオプティカルフローを求めた結果、ずれベク
トルは図14に示すようになる。これを、図15に示さ
れる水平・垂直成分を縦軸・横軸とする平面上に投影す
る。
【0063】次いで、領域決定のためにこの中から1つ
のベクトル集団を選び出す。この方法として、平面上で
の特定領域のベクトルの密度を求め、この密度が最大に
なる集団を求めてこれを被写体集団とする。そして、あ
るベクトルviに対し、他の1つのベクトルvjまでの
距離rijを半径とする円を平面上にとり、この円の内
側に存在するベクトルの個数nijを求め、これより密
度dijを次のように求める。
【0064】
【数3】
【0065】この場合、ベクトルviの評価値Eiは、
求められたdijの最大値とする。集団の選択として、
dijを求める段階においてnijに制限を設け、この
制限内で求められるdijを用いれば、Eiはviを中
心とした特定のベクトル集団となる。そして、全てのベ
クトルに対してEiを求め、Eiが最大となるベクトル
集団が示す領域を検出領域とする。図15では、nに一
定個数以上となる条件をつけて、大面積の被写体を選択
した状態である。
【0066】ここではベクトル集団161、162に含
まれるベクトルの個数は同じだが、これを含むための円
の直径はR161>R162となっているため、ベクト
ルのそろった集団162が選択される。これにより、図
14中の領域152、図13中の被写体142が選ばれ
る。
【0067】この実施例では、画像から検出されるベク
トルがよくそろっている被写体、例えばコントラストが
はっきりしている被写体を選択することができる。した
がって、この方法では画像中にノイズが多い場合や画像
全体のコントラストが低い場合でも、安定して被写体の
選択が行える。
【0068】
【発明の効果】本発明は上述したように、本発明によれ
ば、画像信号から所定の領域内の画像信号の状態を検出
するとともに、上記検出した検出値を所定のしきい値と
比較することにより、上記画像中に所定の大きさの検出
領域を選択するようにしたので、光軸調整が不安定とな
る画像中の領域を除いた領域を検出領域とすることがで
き、輻輳角が安定な立体画像を撮影できる。
【0069】また、本発明の他の特徴によれば、画像中
の複数の領域ごとに相互の画像の対応関係を求めるとと
もに、画像信号から所定の大きさの検出領域を選択し、
次いで、所定の検出領域内の相互の画像の対応関係から
制御量を求め、この値に基いて光軸方向を制御するよう
にしたので、画像中の任意の領域の位置ずれを検出して
光軸方向調整を行うことができ、輻輳角が安定な立体画
像を撮影することができる。
【0070】また、本発明の他の特徴によれば、画像中
の複数の領域ごとに求められるずれベクトルを、そのベ
クトルがもつ要素から複数の集団に分類し、上記複数の
集団から1つの集団を選択するとともに、上記集団に対
応する画像中の検出領域を選択し、この検出領域が示す
ずれ量を画像全体のずれ量とするようにしたので、画像
中の任意の被写体の位置ずれを検出して光軸方向調整を
行うことができ、輻輳角の変動が少ない立体画像を撮影
できる。
【0071】また、本発明の他の特徴によれば、過去の
検出領域情報を保持し、上記過去の情報と画像中の検出
領域との対応関係を調べて検出領域を決定するようにし
たので、時間的に輻輳角が安定な立体画像を撮影でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体画像撮影装置の一実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】第1および第2の実施例での入力画像を示す図
である。
【図3】第1の実施例の処理の流れを示した図である。
【図4】図2から求められるずれベクトルの検出状態を
示した図である。
【図5】図2に移動物が侵入した状態の入力画像を示す
図である。
【図6】図5から求められるベクトルの検出状態を示し
た図である。
【図7】ずれベクトルを始点をそろえて投影した図であ
る。
【図8】第2の実施例の処理の流れを示した図である。
【図9】第2の実施例のベクトル間距離を示した図であ
る。
【図10】第2の実施例のベクトル間距離の評価関数を
示した図である。
【図11】第2の実施例の検出領域を示した図である。
【図12】第3の実施例の処理の流れを示した図であ
る。
【図13】第3の実施例での入力画像を示す図である。
【図14】図13から求められるずれベクトルの検出状
態を示した図である。
【図15】第3の実施例のベクトル密度を示した図であ
る。
【図16】従来例を説明する図である。
【図17】選択する被写体の変化に対する輻輳角の変化
を示した図である。
【符号の説明】
10(a),10(b) 鏡筒 11(a),11(b) 左鏡筒駆動部 12(a),12(b) A/D変換器 13 ずれ検出部 14 画像入力部 15 ずれ量演算部 16 領域決定部 17 領域補正部 18 制御部 19 立体表示装置 41,42,73,121,151,152 ベクトル
集団が示す領域 51,52,161,162 ベクトル集団 81 入力画像のLPF処理 82 画像中の検出ブロック信頼性判定処理 83 ずれベクトルの集団化処理 84 ヒストグラムによるずれベクトルの集団分類処理 85 画像中の検出領域決定処理 86 画像のずれ量決定処理 94 ベクトル間距離評価関数によるずれベクトルの集
団分類処理 101〜108 ずれベクトル 134 投影平面上での密度計算によるずれベクトルの
集団分類処理 170 対象物体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 信男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像入力手段として複数の撮像手段が設
    けられている立体画像撮影装置において、 上記複数の撮像手段から得られる複数の画像信号から所
    定の領域内の画像信号の状態を検出し、上記検出した値
    と所定のしきい値とを比較することにより、画像中に所
    定の大きさの検出領域を選択する領域決定手段を有する
    ことを特徴とする立体画像撮影装置。
  2. 【請求項2】 画像入力手段として複数の撮像手段が設
    けられている立体画像撮影装置において、 上記複数の撮像手段からそれぞれ得られる複数の画像信
    号から複数の領域ごとに相互の画像の対応関係を求める
    対応関係演算手段と、 上記画像信号から所定の大きさの検出領域を選択する領
    域決定手段と、 上記検出領域内の対応関係に基いて上記複数の撮像手段
    の光軸方向調整を行う制御手段とを有することを特徴と
    する立体画像撮影装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の領域決定手段は、上記
    対応関係演算手段において求められるずれベクトルを、
    そのベクトルの持つ要素から複数の集合に分類するベク
    トル分類手段と、 上記ベクトル分類手段によって分類された集合の中から
    画像のずれ量を求めるための1つの集団を選択し、この
    集団に対応する画像中の検出領域を選択し、この検出領
    域のずれベクトルが示すずれ量から画像全体のずれ量を
    決定する手段とを有することを特徴とする立体画像撮影
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の領域決定手段は、過去
    の検出領域情報を保持し、この過去の結果と上記画像中
    の検出領域との対応関係を調べ、上記検出領域を決定す
    る手段を有することを特徴とする立体画像撮影装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の領域決定手段は、上記
    ずれベクトルを、そのベクトルの持つ要素からヒストグ
    ラムを用いて複数の集団に分類する、ベクトル分類手段
    を有することを特徴とする立体画像撮影装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の領域決定手段は、上記
    ずれベクトルを、そのベクトルの持つ要素を用いてベク
    トル間の距離を評価する関数から得られる評価値を求
    め、上記求めた評価値を基に複数の集団に分類するベク
    トル分類手段を有することを特徴とする立体画像撮影装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の領域決定手段は、上記
    ずれベクトルを、そのベクトルの持つ要素から、集団内
    のベクトルの密度が最も高くなるように複数の集団に分
    類することを特徴とする立体画像撮影装置。
JP6218690A 1994-09-13 1994-09-13 立体画像撮影装置 Pending JPH0884352A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6218690A JPH0884352A (ja) 1994-09-13 1994-09-13 立体画像撮影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6218690A JPH0884352A (ja) 1994-09-13 1994-09-13 立体画像撮影装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0884352A true JPH0884352A (ja) 1996-03-26

Family

ID=16723892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6218690A Pending JPH0884352A (ja) 1994-09-13 1994-09-13 立体画像撮影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0884352A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001197360A (ja) * 1999-12-29 2001-07-19 Eastman Kodak Co ディジタル画像シーケンス用の自動安定化方法
US7634143B2 (en) 2004-05-07 2009-12-15 Sony Corporation Image processing apparatus and method, recording medium, and program
WO2015198930A1 (ja) * 2014-06-23 2015-12-30 株式会社デンソー 測距装置および補正パラメータを用いた測距補正装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001197360A (ja) * 1999-12-29 2001-07-19 Eastman Kodak Co ディジタル画像シーケンス用の自動安定化方法
JP4570244B2 (ja) * 1999-12-29 2010-10-27 イーストマン コダック カンパニー ディジタル画像シーケンス用の自動安定化方法
US7634143B2 (en) 2004-05-07 2009-12-15 Sony Corporation Image processing apparatus and method, recording medium, and program
WO2015198930A1 (ja) * 2014-06-23 2015-12-30 株式会社デンソー 測距装置および補正パラメータを用いた測距補正装置
JP2016008847A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 株式会社日本自動車部品総合研究所 測距補正装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8593533B2 (en) Image processing apparatus, image-pickup apparatus, and image processing method
CN104126299B (zh) 视频图像稳定化
US7834907B2 (en) Image-taking apparatus and image processing method
US5602584A (en) Apparatus for producing a panoramic image using a plurality of optical systems
US10277809B2 (en) Imaging device and imaging method
JP3733392B2 (ja) 画像の構図変化検出方法
CN106911889B (zh) 图像模糊校正设备和倾斜校正设备及其控制方法
EP0496635A2 (en) Motion vector detecting apparatus for detecting motion of image to prevent disturbance thereof
TWI394435B (zh) 用於測定一成像裝置之移動的方法及系統
US10419675B2 (en) Image pickup apparatus for detecting a moving amount of one of a main subject and a background, and related method and storage medium
US9865064B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
CN107040713B (zh) 运动矢量检测设备及其控制方法和摄像设备
US11575834B2 (en) Image stabilization apparatus, method of controlling same, and storage medium
JP2010114752A (ja) 撮像装置及び撮像方法及びプログラム
US20230283898A1 (en) Image processing device, image processing method and non-transitory computer-readable recording medium
JP6967464B2 (ja) 画像処理装置
US7936385B2 (en) Image pickup apparatus and imaging method for automatic monitoring of an image
JPH08251474A (ja) 動きベクトル検出装置,動きベクトル検出方法,画像ぶれ補正装置,画像追尾装置及び撮像装置
JP3562250B2 (ja) 先行車両検出装置
JP4198536B2 (ja) 物体撮影装置、物体撮影方法及び物体撮影プログラム
JP5393877B2 (ja) 撮像装置および集積回路
JPH0884352A (ja) 立体画像撮影装置
JPH0993472A (ja) 自動監視装置
CN106454066B (zh) 图像处理设备及其控制方法
JP2017038243A (ja) 撮像装置