JPH08828B2 - 抗腫瘍活性を高めるための複素環化合物 - Google Patents

抗腫瘍活性を高めるための複素環化合物

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JPH08828B2
JPH08828B2 JP5514799A JP51479993A JPH08828B2 JP H08828 B2 JPH08828 B2 JP H08828B2 JP 5514799 A JP5514799 A JP 5514799A JP 51479993 A JP51479993 A JP 51479993A JP H08828 B2 JPH08828 B2 JP H08828B2
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コー,ジョッサム・ダブリュー
フリリ,アントン・エフ・ジェイ
カネコ,タクシ
ラーソン・エリック・アール
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ファイザー・インコーポレーテッド
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • C07D473/02Heterocyclic compounds containing purine ring systems with oxygen, sulphur, or nitrogen atoms directly attached in positions 2 and 6
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    • C07D495/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D495/04Ortho-condensed systems

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は複素環化合物類およびそれらの化合物の抗癌
剤に対する腫瘍細胞の増感剤としての用途に関する。
背景技術 化学療法において、抗癌剤の効果はしばしば腫瘍細胞
の耐性によって制限される。結腸、膵臓、腎臓および肝
臓の腫瘍のようなある種の腫瘍は、概してもともと抵抗
力があり、また、他の抗癌剤の効く腫瘍もしばしば化学
療法の過程で耐性を生ずる。多剤耐性(MDR)の現象
は、アドリアマイシン、ダウノマイシン、ビンブラスチ
ン、ビンクリスチン、ダクソール、アクチノマイシンD
およびエトポサイドに対する腫瘍細胞の交差耐性を特徴
とする。耐性細胞はしばしばmrd1遺伝子の過剰発現と密
接に関係している。この遺伝子の産物はATP依存性の流
出ポンプとしての作用をもつ140−220kdの膜内外フォス
フォグリコプロテイン(P−グリコプロテイン)の系統
である。そして、この流出機構が抗癌剤の細胞内レベル
を低く保ち、腫瘍細胞を生き残らせるものと考えられて
いる。
近年、ベラパミル、ニフェジピンおよびデイルチアゼ
ムのような種々の物質がMDR現象に対抗するインビトロ
の実験的システムにおいて用いられつつある。最近、こ
れらの薬剤のいくつかがMDR拮抗剤として臨床的に試験
された。しかし、ベラパミルまたはトリフルオロペラジ
ンは効力がほとんど見出されなかった。このように有効
なMDR拮抗剤が必要とされてきた。
2−ピペラジノ−4−モルフォリノチエノ〔3,2−
d〕ピリミジン類が***公開第2,055,085号公報〔CA 7
7,88539f(1972)〕において報告されている。
チエノピリミジン類およびピリドピリミジン類が欧州
特許出願第404,356号および第404,355号にそれぞれ、胃
酸分泌抑制剤としてクレームされている。
発明の開示 本発明の化合物類は、下記式 で示される化合物類およびそれらの薬学上許容しうる酸
付加塩であり、式中、Rは水素原子、炭素数1−3のア
ルキルまたは炭素数7−10のフェニルアルキル;R1およ
びR3はそれぞれ水素原子または炭素数1−3のアルキ
ル;R2およびR4はそれぞれ下記式で示されるアラルキル (式中、XおよびX1はそれぞれ水素原子、炭素数1−3
のアルキル、炭素数1−3のアルコキシ、ヒドロキシ、
フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、アミノ、炭素
数1−3のアルキルアミノ、または炭素数2−6のジア
ルキルアミノを表すか、またはXおよびX1はいっしょに
なってメチレンジオキシ基またはエチレンジオキシを形
成する。nは0または1の整数、Wは化学結合、Aは炭
素数2−4のアルキレン);R1およびR2またはR3およびR
4はそれらが結合している窒素原子といっしょになっ
て、下記式の部分 〔式中、R6は水素原子、炭素数1−3のアルキル、また
はジアルコキシフェニルアルキル(該アルコキシはそれ
ぞれ炭素数1−3で、該アルキルは炭素数1−3)、Y
およびY1はそれぞれ水素原子、炭素数1−3のアルキ
ル、炭素数1−3のアルコキシ、フルオロ、クロロ、ト
リフルオロメチル、アミノ、炭素数1−3のアルキルア
ミノ、または炭素数2−6のジアルキルアミノを表す〕
である。
好適な化合物類のグループは式Iにおいて、次のよう
な化合物類である。すなわち、Rは炭素数7−10のフェ
ニルアルキル;R1およびR2はそれらが結合している窒素
原子といっしょになって下記式で示される部分を形成
し、 (式中、R6は水素原子でYおよびY1はそれぞれ炭素数1
−3のアルコキシ);R3は水素原子;R4は下記式のアラル
キル (式中、XおよびX1はそれぞれ炭素数1−3のアルコキ
シ、nは0、Aはエチレン)の化合物である。このグル
ープのなかで特に好適な化合物は、Rが1−フェニルエ
チル;Yが6−メトキシでY1が7−メトキシ;Xが3−メト
キシでX1が4−メトキシである化合物、およびRがベン
ジル;Yが6−メトキシでY1が7−メトキシ;Xが3−メト
キシでX1が4−メトキシの化合物である。
好適な化合物類の第二番目のグループは、式IIにおい
て、次のような化合物類である。すなわち、Rは炭素数
1−3のアルキルまたは炭素数7−10のフェニルアルキ
ル;R1およびR2はそれらが結合している窒素原子といっ
しょになって下記式で示される部分を形成し、 (式中、R6は水素原子またはそれぞれ炭素数1−3のア
ルコキシおよび炭素数1−3のアルキルよりなるジアル
コキシフェニルアルキルであり、YおよびY1はそれぞれ
炭素数1−3のアルコキシ);R3は水素原子;R4は下記式
のアラルキル (式中、XおよびX1はそれぞれ炭素数1〜3のアルコキ
シ、nは0、Aはエチレン)の化合物である。このグル
ープのなかで特に好適な化合物は、Rが1−フェニルエ
チル;R6が水素原子、Yが6−メトキシでY1が7−メト
キシ;Xが3−メトキシでX1が4−メトキシである化合
物、Rがベンジル;R6が3,4−ジメトキシベンジル、Yが
6−メトキシでY1が7−メトキシ;Xが3−メトキシで4
−メトキシの化合物およびRがメチル;R6が3,4−ジメト
キシベンジル、Yが6−メトキシでY1が7−メトキシ;X
が3−メトキシでX1が4−メトキシの化合物である。
好適な化合物類の第三番目のグループは、式IIIにお
いて、次のような化合物類である。すなわち、R1および
R2はそれらが結合している窒素原子といっしょになって
下記式部分 (式中、R6は水素原子でYおよびY1はそれぞれ炭素数1
−3のアルコキシ);R3は水素原子;R4は下記式のアラル
キル (式中、XおよびX1はそれぞれ炭素数1−3のアルコキ
シ、nは0、Aはエチレン)の化合物である。このグル
ープのなかで特に好適な化合物は、Yが6−メトキシで
Y1が7−メトキシ;Xが3−メトキシでX1が4−メトキシ
の化合物である。
本発明は、また式I−IVの化合物をそのような治療の
必要な哺乳動物に、P−グリコプロテインの抑制量、投
与することよりなる哺乳動物のP−グリコプロテインを
抑制する方法を含む。好適な方法は、前記哺乳動物が癌
にかかっている人間であり、かつ前記化合物に抗癌効果
を奏する量の化学療法剤の投与の前、投与と同時または
投与後に投与される方法である。
さらには、P−グリコプロテイン抑制量の式I−IVの
化合物、薬学上許容しうる担体、および任意に抗癌効果
を奏する量の化学療法剤からなる哺乳動物に投与するた
めの医薬組成物を含む。
前述のとおり、式I−IVの化合物は薬学上許容しうる
酸付加塩類を形成する。この薬学上許容しうる酸付加塩
類は、HCl、HBr、HNO3、H2SO4、H3PO4、CH3SO3H、C6H5S
O3H、CH3CH3CO2H、グルコン酸、酒石酸、マレイン酸お
よびコハク酸との酸付加塩であるが、これらに限定され
るものではない。式I−IVの化合物において、さらなる
塩基性窒素原子を含む場合、当然、通常の1酸付加塩と
同様、2酸付加塩(例えば、2HCl)を形成することがで
きる。
当業者の認識のとおり、式I−IVの化合物は不斉炭素
原子を含む可能性を有する。このような場合、全ての可
能性ある異性体は本発明の範囲に含まれると考えられ
る。
詳細な説明 本発明の化合物類は2,6−ジクロロプリン、3,5−ジク
ロロチエノ〔2,3−d〕ピリミジンまたは2,4−ジクロロ
チエノ〔3,2−d〕ピリミジンと必要なアミン、R1R2NH
とを反応させることにより得られる。
その工程をより詳細に説明すると、1モルのジクロロ
化合物と1モルの塩酸塩のようなアミンR1R2NHを、トリ
エチルアミンのような3級アミンを2モル含有するメチ
レンクロライドのような水不溶性の溶媒中で反応させ
る。反応は通常、室温下で3−24時間で終了する。
2,6−ジクロロプリンの6−クロル原子はかなり反応
性に富むが、チエノ〔2,3−d〕ピリミジンおよびチエ
ノ〔3,2−d〕ピリミジンの5−および4−クロロ置換
基は、それぞれ最も反応性に富む。
反応の終了に際し、反応混合物は水中で冷却し、水不
溶性の溶媒を濃縮して生成物を単離する。生成物の精製
は再結晶またはカラムクロマトグラフィーにより行うこ
とができる。
または、ジメチルアセトアミドのような水溶性の溶媒
中で、反応を行わせることもできる。この場合、反応終
了の際、反応混合物は水に加えて濾過または抽出され
る。
単離された中間体を、その後、必要なアミン、R3R4NH
と不活性溶媒中で反応させる。実際には、1モルのモノ
クロロ化合物を1モルのアミン、R3R4NHとジイソプロピ
ルエチルアミンのような高沸点のアミン1モルを含む2
−(2−エトキシエトキシ)−エタノールのような極性
の強い溶媒中で反応させる。反応温度は160−170℃で反
応時間は約72時間である。
反応混合物は室温に冷却し、メチレンクロライドで希
釈し、シリカゲル上でクロマトグラフィーにかける。単
離した生成物は適当な塩、例えば塩酸のメタノール性溶
液に添加することによって塩酸塩に変換す。再結晶によ
りさらなる精製を行うことができる。
得られた塩の水溶液または懸濁液を少なくとも1当量
の有機または無機の塩基で処理したのち、遊離の塩基生
成物をエチルアセテートまたはメチレンクロライドのよ
うな水不溶性の溶媒で抽出することにより、酸付加塩か
ら遊離塩基を容易に生成させることができる。溶媒を除
去すると所望の塩基を得ることができる。
式I−IVの化合物類は、P−グリコプロテイン、特に
ヒトmdrl蛋白またはP−グリコプロテイン関連蛋白、な
らびに生体異物または膜、例えば真核生物やプロユーカ
リオテイック(proeukariotic)起源の細胞膜を透過す
る蛋白の輸送をになう膜関連蛋白、例えばpmfdr、の機
能の抑制剤である。ただし、これらの例は排他的なもの
でなく、これらに限定されるものではない。
一般式I−IVに含まれる化合物類は癌、マラニア、エ
イズのようなウイルス感染の併用化学療法に有用であ
り、敗血症性のショック症候群または炎症の治療に有用
であり、またP−グリコプロテインまたはP−グリコプ
ロテイン関連機能性蛋白の存在による特定の生体異物の
増加に有用である可能性がある。I−IVの化合物類はア
ドリアマイシン、ダウノマイシ、エトポサイド、エピポ
ドフィロトキシン類縁体、アクチノマイシンD、エメチ
ン、ダキソール、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ク
ロロキン、アントラサイクリン抗生物質、および前記例
示物と構造上または機能上関連する薬剤の活性/効能を
高める。特に、これらの薬剤の活性がP−グリコプロテ
イン、例えばヒトmdrl蛋白、またはP−グリコプロテイ
ン関連蛋白の存在および機能によって制限されているこ
とを示している場合において有効である。
本発明の化合物類はCDRS(Cellular Drug Retention
Assay)を用いて化学療法剤の増強剤として評価され
る。この検定は放射性同位元素で標識された薬剤の細胞
の保持に対する化合物類の効果を測定するために考えら
れた。この場合、多剤耐性ヒトカルシノーマ細胞、KBV1
による14C−アドリアマイシンの保持が測定される。
KBV1細胞は、1μg/mlのビンブラスチン、10%の熱失
活牛胎児血清を含み、グルタミン、ペニシリン−ストレ
プトマイシン(Pen−strep)およびガラマインを添加さ
れたDMEM高グルコース培地で組織培養により単層として
定型的に生育する。
検定のプルトコル(後述)は若干の変更で組織培養で
生育する広い種類の細胞株に適用可能である。
検定プロトコル (1)種を6ウエルの組織培養プレートにビンブラス
チン欠乏で1ウエル2mlあたり1.2×10E6細胞で複製す
る; (2)湿潤インキュベーター(5%CO2)中で37℃で2
4時間インキュベートする; (3)消費された培地を吸引し、2μMのアドリアマ
イシン(2μMの無標識のアドリアマイシン+20000cpm
の14C−アドリアマイシン)および0〜100μMの範囲の
種々の濃度の試験薬を含む新鮮な培地2ml/ウエルで単層
で重塁する; (4)引続き、湿潤インキュベーター中で37℃で3時
間インキュベートし、培地を除去し、2mlの氷冷緩衝食
塩水で単層で2回洗浄する; (5)0.5mlのトリプシン/EDTAを用いて単層を分離
し、分離した細胞を集めてシンチレーションバイアルに
移す。ウエルを0.5mlの緩衝食塩水で1回洗浄し、細胞
を収容したバイアルに添加する; (6)5mlのベックマン(Beckman)Ready−Safeシン
チレーション用流体をバイアル、ボルテックスに添加
し、シンチレーションカウンター(サンプルあたり10分
間)を用いてサンプルあたりの放射活性を測定する; (7)背景コントロールとして:単層を4℃で15分間
プレーインキュベートしたのち、培地を除去し、新鮮な
前記(3)のアドリアマイシン含有氷冷培地を添加す
る。引続き4℃で3時間インキュベートし、培地を除去
し、2mlの氷冷緩衝食塩水で2回単層を洗浄し、前記
(5)のとおりに行う; (8)結果は下記に定義するT/CおよびED3x値として
表現する。
T/C=試験薬で処理された10E6細胞あたりのpモルア
ドリアマイシン/対照 ED3x=放射性同位元素で標識されたアドリアマイシン
の細胞内蓄積を3倍増加させる、すなわちT/C=3にす
る試験薬の濃度 計算 特有のcpm=〔サンプルのcpm−背景のcpm〕 特有の活性=〔cpm/アドリアマイシンの総濃度〕 pモルアドリアマイシン=〔特有のcpm/特有の活性〕 10E6細胞あたりのpモルアドリアマイシン=〔(ウエ
ル当たりのpモルアドリアマイシン/ウエル当たりの細
胞数)×10E6細胞〕 前述のとおり、本発明の化合物類およびそれらの塩類
は化学療法剤の抗癌効果の増強に有用である。このよう
な薬剤としては、アドリアマイシン、ダウノマイシン、
アクラシノマイシンA、アクチノマイシンC、アクチノ
マイシンD、ミスラマイシン、ビンブラスチン、マイタ
ンシン、ブルセアンチン、ホモハリントニン、アンギン
デイン、ネオカルシノスタチン、ミトマイシンCおよび
アンスラマイシンを包含する。
本発明の化合物類は化学療法剤の投与の24時間前から
投与後72時間までに投与されることができる。前記薬剤
とともに投与されるとき、同様な方式で別々にでもまた
は同時のいずれかで投与されることができる。
抗癌剤とは別々であろうち併用であろうと、本発明の
化合物類は一般に、式I−IVの化合物の少なくとも1つ
および任意に化学療法剤、薬学上許容しうる担体または
希釈剤からなる医薬組成物の形で投与される。そのよう
な組成物は、一般に、所望の投与形態:経口投与には錠
剤、硬軟のゲルの形、非経口投与には注入可能な懸濁液
の形など、に適した固体または液体の担体または希釈剤
を用いて通常の方法で製造される。
ヒトを包含する哺乳類における抗癌剤の増強用とし
て、式I−IVの化合物は、約0.5−100mg/kg/日の量を、
1度にまたは分割して投与される。さらに好適な投薬範
囲は2−50mg/kg/日であり、特別な場合には、担当医師
の裁量により、範囲を超えてより広く投薬される。好適
な投与経路は一般に経口投与であるが、例えば経口吸収
が病気により阻害さている場合や患者が飲み込むことが
できない場合、などの特殊な場合において、非経口投与
(例えば、筋肉内、静脈内、皮内)が好適である。
本発明の下記実施例によって説明するが、それらの詳
細または範囲によって限定されるものではない。
実施例1 2−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−6−
(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−ジメトキシイソキノ
ル−2−イル)プリン 塩酸塩 A.2−クロロ−6−(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7
−ジメトキシイソキノル−2−イル)プリン 5.67gの2,6−ジクロロプリン、6.89gの1,2,3,4−テト
ラハイドロイソキノリン塩酸塩および40mlのジメチルア
セトアミドに溶解した6gのトリエチルアミンの混合物を
窒素雰囲気下、室温で3.5時間撹拌した。該混合物を500
mlの水に注ぎ、30分撹拌した。固形物を濾過し、水で洗
浄し、粉砕乾燥して、熱メタノール中で1時間撹拌し
た。懸濁液を熱い間に濾過し、固形物を乾燥した。9.85
g(収率95%)、m.p.271−276℃(分解) B.2−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−6−
(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−ジメトキシイソキノ
ル−2−イル)プリン塩酸塩 692mgの実施例1Aの生成物、362mgの3,4−ジメチルフ
ェネチルアミンおよび6mlの2−(2−エトキシエトキ
シ)−エタノールに溶解した258mgのジイソプロピルエ
チルアミンの混合物を窒素雰囲気下、165℃で5時間撹
拌した。反応混合物を冷却し、クロロホルムで希釈し、
固形物を濾過した。瀘液を90gのシリカゲル/クロロホ
ルムに詰め、2%メタノールクロロホルムで溶出させ
た。生成物を含む分画を合わせて濃縮乾燥させて84mgを
得た。残留物をメタノール中1N塩酸で処理し、続いてメ
タノールから再結晶させて、61mgの所望の生成物、m.p.
152−154℃を得た。
実施例2 2−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−6−
(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−ジメトキシイソキノ
ル−2−イル)−9−メチルプリン塩酸塩 A.2−クロロ−6−(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7
−ジメトキシイソキノル−2−イル)−9−メチルプリ
ン 1.76gの実施例1Aの生成物、930mgの炭酸カリおよび10
0mlジメチルスルホキサイドに溶解した950mgの沃化メチ
ルの懸濁液をプリンが溶解するまで温めた。反応液を室
温に冷却し、一夜撹拌した。混合液を氷に注ぎ、酢酸で
pHを5に調整し、生成物をメチレンクロライドで抽出し
た。抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥さ
せ、黄色い油になるまで真空下に濃縮した。残留物をク
ロロホルム中メタノール0%から2%(V:V)までを用
いて、シリカゲル上でクロマトグラフィーを実施した。
生成物を含む分画を合わせて濃縮して乾燥させた。残留
した発泡体をメタノールと粉砕して、2.09gの所望の生
成物、m.p.182−184℃を得た。
B.2−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−6−
(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−ジメトキシイソキノ
ル−2−イル)−9−メチルプリン塩酸塩 実施例1Bの手順に従い、1.44gの実施例2Aの生成物、7
24mgの3,4−ジメトキシフェネチルアミンおよび2gの2
−(2−エトキシエトキシ)エタノール中516mgのジイ
ソプロピルエチルアミンで反応を開始させて、115mgの
所望の生成物、m.p.179−181℃を得た。
実施例3−9 実施例1Bの手順を採用し、適当な試薬で反応を開始さ
せて、下記の化合物を製造した: 2−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−6−
(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−ジメトキシイソキノ
ル−2−イル)−9−ベンジルプリン塩酸塩,m.p.152−
154℃; 2−(3,4−ジメトキシフェネルアミノ)−6−(1,
2,3,4−テトラハイドロ−6,7−ジメトキシイソキノル−
2−イル)−7−ベンジルプリン塩酸塩,m.p.139−141
℃; 2−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−6−
(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−ジメトキシイソキノ
ル−2−イル)−7−メチルアミノプリン塩酸塩,m.p.1
59−164℃; 2−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−6−
(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−ジメトキシイソキノ
ル−2−イル)−7−(1−フェニルエチルアミノ)プ
リン塩酸塩,m.p.128−132℃; 2−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−6−
(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−ジメトキシイソキノ
ル−2−イル)−9−(1−フェニルエチルアミノ)プ
リン塩酸塩,m.p.108−114℃; 2−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−6−
(1,2,3,4−テトラハイドロ−1−〔3,4−ジメトキシベ
ンジル〕−6,7−ジメトキシイソキノル−2−イル)−
7−ベンジルプリン塩酸塩,m.p.139−141℃; 2−(3,4−ジメトキフェネチルアミノ)−6−(1,
2,3,4−テトラハイドロ−1−〔3,4−ジメトキシベンジ
ル〕−6,7−ジメトキシイソキノル−2−イル)−9−
メチルプリン塩酸塩,m.p.148−150℃; 実施例10 2−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−4−
(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−ジメトキシイソキノ
ル−2−イル)チエノ〔3,2−d〕ピリミジン塩酸塩 A.2−クロロ−4−(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7
−ジメトキシイソキノル−2−イル)チエノ〔3,2−
d〕ピリミジン 1.381gの2,4−ジクロロチエノ〔3,2−d〕ピリミジ
ン、1.55gの1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−ジメトキ
シイソキノリン塩酸塩および40mlのジメチルアセトアミ
ドに溶解した1.41gのトリエチルアミンの混合物を室温
で72時間撹拌した。反応混合物を300mlの水に注ぎ、固
形物を濾過し、乾燥し、メタノールから再結晶させて1.
7gを得た。m.p.173−175℃。
B.2−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−4−
(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−ジメトキシイソキノ
ル−2−イル)チエノ〔3,2−d〕ピリミジン塩酸塩 1.08gの実施例8Aの生成物、543mgの3,4−ジメトキシ
フェネチルアミンおよび1.25gの2−(2−エトキシエ
トキシ)エタノール中の387mgのジイソプラピルアミン
の混合物を窒素雰囲気下、170℃で24時間撹拌した。反
応液を室温まで冷却し、5mlのクロロホルムで希釈し
た。得られた溶液をクロロホルム中メタノール濃度0%
から2%までを溶出液として用いて、シリカゲル上でク
ロマトグラフィーにかけた。生成物を含む分画を合わせ
てオレンジ色の油状になるまで濃縮した。油状物をメタ
ノール中1N塩酸塩溶液15mlで処理して、1.04gの所望の
生成物、m.p.210−212℃を得た。
実施例11 3−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−5−
(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−ジメトキシイソキノ
ル−2−イル)−6,7,8,9−(テトラハイドロベンゾチ
エノ〔2,3−d〕ピリミジン塩酸塩 A.3−クロロ−5−(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7
−ジメトキシイソキノル−2−イル)−6,7,8,9−テト
ラハイドロベンゾチエノ〔2,3−d〕ピリミジン 623mgの3,5−ジクロロ−6,7,8,9−テトラハイドロベ
ンゾチエノ〔2,3−d〕ピリミジン、554mgの1,2,3,4−
テトラハイドロ−6,7−ジメトキシイソキノン塩酸塩お
よび40mlのメチレンクロライドに溶解した4mlのトリエ
チルアミンの溶液を窒素雰囲気下、室温で15時間撹拌し
た。適当なテトラハイドロイソキノリン塩酸塩をさらに
275mgおよびトリエチルアミン1mlを追加し、さらに9時
間撹拌を継続した。反応混合物を100mlのメチレンクロ
ライドで希釈し、1N塩酸(3×75ml)、水(1×75ml)
およびブライン(1×75ml)で抽出した。有機相を硫酸
ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して油状にした。残留油
状物をメタノールに溶解し、得られる沈澱物を濾過、乾
燥して、740mg、m.p.158−160℃の化合物を得た。
B.3−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−5−
(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−ジメトキシイソキノ
ル−2−イル)−6,7,8,9−テトラハイドロベンゾチエ
ノ〔2,3−d〕ピリミジン塩酸塩 666mgの実施例9Aの生成物、290mgの3,4−ジメトキシ
フェネチルアミンおよび800mgの2−(2−エトキシエ
トキシ)エタノール中の206mgのジイソプロピルエチル
アミンを窒素雰囲気下、170℃で24時間加熱した。反応
混合物を室温にまで冷却し、3mlのクロロホルムで希釈
し、溶出液としてクロロホルムを用いて40gのシリカゲ
ル上でクロマトグラフィーにかけた。生成物を含む分画
を合わせて、真空下で濃縮し、残留物をクロロホルムを
溶出液として、45cm(18インチ)×25mmのカラム中、25
gのシリカゲル上でクロマトグラフィーを行い、6mlの分
画を得た。分画9−20を合わせ、濃縮し、残留物を1Nメ
タノール性塩酸に添加した。得られた固形物を濾過し、
乾燥して211mg、m.p.195−198℃の化合物を得た。
製造例A 2,6−ジクロロ−7−ベンジルプリンおよび2,6−ジク
ロロ−9−ベンジルプリン 4.56gの炭酸カリウムおよび40mlのジメチルスルホキ
サイドに溶解した5.67gの2,6−ジクロロプリンの懸濁液
に、5.64gの臭化ベンジルを添加した。得られた混合物
を窒素下室温で45分間撹拌したのち、砕氷の上に注い
だ。酢酸で混合液のpHを5に調整し、メチレンクロライ
ド(2×400ml)で抽出した。抽出液を合わせて水(6
×400ml)およびブライン(1×400ml)で洗浄し、硫酸
ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。残留物をクロロ
ホルム−メタノール(9:1−V:V)を溶出液として、シリ
カゲル上でクロマトグラフィーにかけて、3.59gの2,6−
ジクロロ−9−ベンジルプリン、m.p.152−152.5℃、お
よび1.32gの2,6−ジクロロ−7−ベンジルプリン、m.p.
151−151.5℃を得た。
製造例B 2−クロロ−6−(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−
ジメトキシイソキノル−2−イル)−7−ベンジルプリ
ン 950mgの2,6−ジクロロ−7−ベンジルプリン、780mg
の1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−ジメトキシイソキノ
リン塩酸塩および80mlのジメチルアセトアミド中の700m
gのトリエチルアミンの混合物を窒素下室温で72時間撹
拌した。反応混合物を水(300ml)に注ぎ、生じた固形
物を濾過し、乾燥させ、メタノールから再結晶して、1.
25gのm.p.195−197℃の化合物を得た。
同様にして、1.4gの2,6−ジクロロ−9−ベンジルプ
リンから1.87gの2−クロロ−6−(1,2,3,4−テトラハ
イドロ−6,7−ジメトキシイソキノル−2−イル)−9
−ベンジルプリン,m.p.151−153℃を得た。
製造例C 2,6−ジクロロ−7−メチルプリンおよび2,6−ジクロ
ロ−9−メチルプリン 製造例Aと同様の方法で、9.52gの2,6−ジクロロプリ
ン、7.65gの炭酸カリウムおよび65mlのジメチルスルホ
キサイド中の7.86gの沃化メチルの混合物から、1.54gの
2,6−ジクロロ−7−メチルプリンおよび4.7gの2,6−ジ
クロロ−9−メチルプリンを得た。
製造例D 2−クロロ−6−(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−
ジメトキシイソキノル−2−イル)−7−メチルプリン 1.44gの2,6−ジクロロ−7−メチルプリン、1.63gの
1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−ジメトキシイソキノリ
ン塩酸塩および25mlのメチレンクロライド中1.5gのトリ
エチルアミンの溶液を窒素下室温で15時間撹拌した。反
応混合物を1N塩酸溶液(3×150ml)、水(3×150ml)
およびブライン溶液(1×100ml)で洗浄したのち、硫
酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を除去して、150gのシ
リカゲル上でクロマトグラフィーにかけ、1.3gの生成物
を得た。
製造例E 2,5−ジクロロ−7−(1−フェニルニチル)プリン
および2,6−ジクロロ−9−(1−フェニルエチル)プ
リン 製造例Aの手順と同様にして、4.12gの2,6−ジクロロ
プリン、3.32gの炭酸カリウムおよび4.44gの1−ブロモ
エチルベンゼンから、830mgの2,6−ジクロロ−7−(1
−フェニルエチル)プリンおよび1.3gの2,6−ジクロロ
−9−(1−フェニルエチル)プリンを得た。
製造例F 2−クロロ−6−(1,2,3,4−テトラハイドロ−6,7−
ジメトキシイソキノル−2−イル)−7−(1−フェニ
ルエチル)プリン 製造例Bの手順を採用して、730mgの2,6−ジクロロ−
7−(1−フェニルエチル)プリン、573mgの1,2,3,4−
テトラハイドロ−6,7−ジメトキシイソキノリン塩酸塩
および25mlのジメチルアセトアミド中505mgのトリエチ
ルアミンから、430mgの所望の中間体を得た。
同様にして、2−クロロ−6−(1,2,3,4−テトラハ
イドロ−6,7−ジメトキシイソキノル−2−イル)−9
−(1−フェニルエチル)プリンを収率76%で製造し
た。
製造例G 2−クロロ−6−(1,2,3,4−テトラハイドロ−1−
〔3,4−ジメトキシベンジル〕−6,7−ジメトキシイソキ
ノル−2−イル)−9−メチルプリン 製造例Dの手順を用いて、2.01gの2,6−ジクロロプリ
ン、3.76gの1,2,3,4−テトラハイドロ−1−(3,4−ジ
メトキシベンジル)−6,7−ジメトキシイソキノリン塩
酸塩および20mlのメチレンクロライド中、4gのトリエチ
ルアミンから、2.31gの標記生成物を得た。
同様にして、1.42gの2,6−ジクロロ−9−ベンジルプ
リン、1.93gの1,2,3,4−テトラハイドロ−1−(3,4−
ジメトキシベンジル)−6,7−ジメトキシイソキノリン
塩酸塩および40mlのメチレンクロライド中2.12gのトリ
エチルアミンから、1.98gの2−クロロ−6−(1,2,3,4
−1−〔3,4−ジメトキシベンジル〕−6,7−ジメトキシ
イソキノル−2−イル)−9−ベンジルプリンを得た。
製造例H 3,5−ジクロロ−6,7,8,9−テトラハイドロベンゾ〔2,
3−d〕ピリミジン 1. 3,5−ジヒドロキシ−6,7,8,9−テトラハイドロベ
ンゾ〔2,3−d〕ピリミジン 22.53gの2−アミノ−4,5,6,7−テトラハイドロベン
ゾ〔b〕チオフェン−3−カルボン酸エチルエステルお
よび39.04gの尿素を窒素下180−190℃で3時間融解させ
た。混合物を室温まで冷却し、600mlの6N水酸化カリウ
ム溶液で処理した。得られた懸濁液を濾過し、冷却した
瀘液を濃縮塩酸でpH2に調整した。沈澱した固形物を濾
過し、還流している水に懸濁化した。生じた懸濁液を熱
い間に濾過し、固形分を乾燥して標記生成物を得た。
2. 3,5−ジクロロ−6,7,8,9−テトラハイドロベンゾ
〔2,3−d〕ピリミジン 製造例H−1の生成物(4.44g)を40mlのオキシ塩化
第一リンに添加し、反応混合物を72時間還流した。反応
液を冷却し、500mlの温水に注意深く添加した。冷却し
た混合液をクロロホルム(3×500ml)で抽出したの
ち、抽出液を合わせて水(2×500ml)およびブライン
溶液(1×300ml)で洗浄した。硫酸ナトリウム上で乾
燥させた後、真空下に溶媒を除去し、残留物をクロマト
グラフにかけた。生成分を含む分画を合わせて濃縮し
た。残留物をメタノールから再結晶して、m.p.175−178
℃の生成物を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カネコ,タクシ アメリカ合衆国コネチカット州06437,ギ ルフォード,ノースウッド・ドライブ398 (72)発明者 ラーソン・エリック・アール アメリカ合衆国コネチカット州06355,ミ スティック,ランターン・ヒル・ロード 162

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式の化合物 およびそれらの薬学上許容しうる酸付加塩。式中、Rは
    水素原子、炭素数1−3のアルキルまたは炭素数7−10
    のフェニルアルキル;R1およびR3はそれぞれ水素原子ま
    たは炭素数1−3のアルキル;R2およびR4はそれぞれ下
    記式のアラルキル (式中、XおよびX1はそれぞれ水素原子、炭素数1−3
    のアルキル、炭素数1−3のアルコキシ、ヒドロキシ、
    フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、アミノ、炭素
    数1−3のアルキルアミノまたは炭素数2−6のジアル
    キルアミノであるか、XおよびX1がいっしょになってメ
    チレンジオキシまたはエチレンジオキシ、nは0または
    1の整数、Wは化学結合、Aは炭素数2−4のアルキレ
    ン);R1およびR2またはR3およびR4はそれらが結合して
    いる窒素原子といっしょになったときは、それぞれ下記
    式の部分を形成する。 〔式中、R6は水素原子、炭素数1−3のアルキルまたは
    ジアルコキシフェニルアルキル(ここでアルコキシはそ
    れぞれ炭素数1−3であり、アルキルは炭素数1−
    3)、YおよびY1はそれぞれ水素原子、炭素数1−3の
    アルキル、炭素数1−3のアルコキシ、フルオロ、クロ
    ロ、トリフルオロメチル、アミノ、炭素数1−3のアル
    キルアミノ、または炭素数2−6のジアルキルアミノを
    示す〕。
  2. 【請求項2】式Iにおいて、Rが炭素数7−10のフェニ
    ルアルキル;R1およびR2がそれらが結合している窒素原
    子といっしょになって下記式の部分を形成しており、 (式中、R6は水素原子でYおよびY1はそれぞれ炭素数1
    −3のアルコキシ);R3が水素原子;R4が下記式のアラル
    キル (式中、XおよびX1はそれぞれ炭素数1−3のアルコキ
    シ、nは0、Aはエチレン)である請求項1に記載の化
    合物。
  3. 【請求項3】Rが1−フェニルエチル;Yが6−メトキシ
    でY1が7−メトキシ;Xが3−メトキシでX1が4−メトキ
    シである請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】Rがベンジル;Yが6−メトキシでY1が7−
    メトキシ;Xが3−メトキシでX1が4−メトキシである請
    求項2に記載の化合物。
  5. 【請求項5】式IIにおいて、Rが炭素数1−3のアルキ
    ルまたは炭素数7−10のフェニルアルキル;R1およびR2
    がそれぞれ結合している窒素原子といっしょになって下
    記式の部分を構成し、 〔式中、R6は水素原子またはジアルコキシフェニルアル
    キル(ここでアルコキシはそれぞれ炭素数1−3であ
    り、アルキルは炭素数1−3)、YおよびY1はそれぞれ
    炭素数1−3のアルコキシ〕;R3が水素原子;R4が下記式
    のアラルキル (式中、XおよびX1はそれぞれ炭素数1−3のアルコキ
    シ、nは0、Aはエチレン)である請求項1に記載の化
    合物。
  6. 【請求項6】Rが1−フェニルエチル;R6が水素原子、
    Yが6−メトキシでY1が7−メトキシ;Xが3−メトキシ
    でX1が4−メトキシである請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】Rがベンジル;R6が3,4−ジメトキシベンジ
    ル、Yが6−メトキシでY1が7−メトキシ;Xが3−メト
    キシでX1が4−メトキシである請求項5に記載の化合
    物。
  8. 【請求項8】Rがメチル;R6が3,4−ジメトキシベンジ
    ル、Yが6−メトキシでY1が7−メトキシ;Xが3−メト
    キシでX1が4−メトキシである請求項5に記載の化合
    物。
  9. 【請求項9】式IIIにおいて、R1およびR2がそれらが結
    合している窒素原子といっしょになって下記式の部分を
    形成し、 (式中、R6は水素原子、YおよびY1はそれぞれ炭素数1
    −3のアルコキシ);R3が水素原子;R4が下記式のアラル
    キル (式中、XおよびX1はそれぞれ炭素数1−3のアルコキ
    シ、nは0、Aはエチレン)である請求項1に記載の化
    合物。
  10. 【請求項10】Yが6−メトキシでY1が7−メトキシ;X
    が3−メトキシでX1が4−メトキシである請求項9に記
    載の化合物。
  11. 【請求項11】式IVにおいて、R1およびR2がそれらが結
    合している窒素原子といっしょになって下記式の部分を
    形成し、 (式中、R6は水素原子でYおよびY1はそれぞれ炭酸数1
    −3のアルコキシ);R3が水素原子;R4が下記式のアラル
    キル (式中、XおよびX1はそれぞれ炭素数1−3のアルコキ
    シ、nは0、Aはエチレン)である請求項1に記載の化
    合物。
  12. 【請求項12】Yが6−メトキシでY1が7−メトキシ;X
    が3−メトキシでX1が4−メトキシである請求項11に記
    載の化合物。
  13. 【請求項13】下記式 [式中、Rは水素原子、炭素数1−3のアルキルまたは
    炭素数7−10のフェニルアルキル;R1およびR3はそれぞ
    れ水素原子または炭素数1−3のアルキル;R2およびR4
    はそれぞれ下記式のアラルキル 〔式中、XおよびX1はそれぞれ水素原子、炭素数1−3
    のアルキル、炭素数1−3のアルコキシ、ヒドロキシ、
    フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、アミノ、炭素
    数1−3のアルキルアミノもしくは炭素数2−6のジア
    ルキルアミノであるかまたは、XおよびX1がいっしょに
    なってメチレンジオキシまたはエチレンジオキシ、nは
    0または1の整数、Wは化学結合、Aは炭素数2−4の
    アルキレン〕;R1およびR2またはR3およびR4はそれらが
    結合している窒素原子といっしょになるときは、それぞ
    れ下記式の部分 〔式中、R6は水素原子、炭素数1−3のアルキルまたは
    ジアルコキシフェニルアルキル(ここでアルコキシはそ
    れぞれ炭素数1−3、アルキル炭素数1−3)、Yおよ
    びY1はそれぞれ水素原子、炭素数1−3のアルキル、炭
    素数1−3のアルコキシ、フルオロ、クロロ、トリフル
    オロメチル、アミノ、炭素数1−3のアルキルアミノ、
    または炭素数2−6のジアルキルアミノ〕である}の化
    合物およびそれらの薬学上許容しうる酸付加塩の下記工
    程よりなる製造方法。 (a)式IまたはIIの化合物の製造には、適当な2−ク
    ロロ−6−アミノプリン誘導体を反応不活性溶媒中でR3
    R4NH HCl塩および第3級アミンと、反応温度160−170
    ℃で、反応が実質的に完了するまで反応させ、任意に薬
    学上許容しうるそれらの塩をそれ自体公知の方法で形成
    させ; (b)式IIIの化合物の製造には、適当な2−クロロ−
    4−アミノ−チエノ〔3,2,d〕ピリミジン誘導体を反応
    不活性溶媒中でR3R4NH HCl塩および第3級アミンと、
    反応温度160−170℃で、反応が実質的に完了するまで反
    応させ、任意に薬学上許容しうるそれらの塩をそれ自体
    公知の方法で形成させ; (c)式IVの化合物類の製造には、適当な2−クロロ−
    5−アミノ−6,7,8,9−テトラハイドロベンゾ〔b〕チ
    オフェン〔2,3−d〕ピリミジン誘導体を、反応不活性
    溶媒中でR3R4NH HCl塩および第3級アミンと、反応温
    度160−170℃で、反応が実質的に完了するまで反応さ
    せ、任意に薬学上許容しうるそれらの塩をそれ自体公知
    の方法で形成させる。
  14. 【請求項14】Rが炭素数7−10のフェニルアルキル:R
    1およびR2がそれらが結合している窒素原子といっしょ
    になって下記式の部分 (式中、R6は水素原子でYおよびY1はそれぞれ炭素数1
    −3のアルコキシ);R3が水素原子;R4が下記式のアラル
    キル (式中、XおよびX1はそれぞれ炭素数1−3のアルコキ
    シ、nは0、Aはエチレン)である式Iの化合物の製造
    のための請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】Rが1−フェニルエチルまたはベンジ
    ル;Yが6−メトキシでY1が7−メトキシ;Xが3−メトキ
    シでX1が4−メトキシである請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】Rが炭素数1−3のアルキルまたは炭素
    数7−10のフェニルアルキル;R1およびR2がそれらが結
    合している窒素原子といっしょになって下記式の部分 〔式中、R6は水素原子またはジアルコキシフェニルアル
    キル(ここで2ケのアルコキシはそれぞれ炭素数1−3
    でアルキルは炭素数1−3)、YおよびY1はそれぞれ炭
    素数1−3のアルコキシ〕;R3が水素原子;R4が下記式の
    アラルキル 〔式中、XおよびX1はそれぞれ炭素数1−3のアルコキ
    シ、nは0、Aはエチレン〕である式IIの化合物の製造
    のための請求項13に記載の方法。
  17. 【請求項17】Rが1−フェニルエチル;R6が水素原
    子、Yが6−メトキシでY1が7−メトキシ;Xが3−メト
    キシでX1が4−メトキシである請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】Rがベンジルまたはメチル;R6が3,4−ジ
    メトキシベンジル、Yが6−メトキシでY1が7−メトキ
    シ;Xが3−メトキシでX1が4−メトキシである請求項16
    に記載の方法。
  19. 【請求項19】R1およびR2がそれらと結合している窒素
    原子といっしょになって下記式の部分 (式中、R6は水素原子でYおよびY1はそれぞれ炭素数1
    −3のアルコキシ);R3が水素原子;R4が下記式のアラル
    キル 〔式中、XおよびX1はそれぞれ炭素数1−3のアルコキ
    シ、nは0、Aはエチレン〕である式IIIの化合物の製
    造のための請求項13に記載の方法。
  20. 【請求項20】Yが6−メトキシでY1が7−メトキシ;X
    が3−メトキシでX1が4−メトキシである請求項19に記
    載の方法。
  21. 【請求項21】R1およびR2がそれらと結合している窒素
    原子といっしょになって下記式の部分 (式中、R6は水素原子でYおよびY1はそれぞれ炭素数1
    −3のアルコキシ);R3が水素原子;R4が下記式のアラル
    キル (式中、XおよびX1はそれぞれ炭素数1−3のアルコキ
    シ、nは0、Aはエチレン〕である式IVの化合物の製造
    のための請求項13に記載の方法。
  22. 【請求項22】Yが6−メトキシでY1が7−メトキシ;X
    が3−メトキシでX1が4−メトキシである請求項21に記
    載の方法。
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