JPH0882776A - コンタクトレンズ消毒器 - Google Patents

コンタクトレンズ消毒器

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JPH0882776A
JPH0882776A JP6032894A JP3289494A JPH0882776A JP H0882776 A JPH0882776 A JP H0882776A JP 6032894 A JP6032894 A JP 6032894A JP 3289494 A JP3289494 A JP 3289494A JP H0882776 A JPH0882776 A JP H0882776A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
contact lens
stock solution
disinfection
electrolytic cell
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6032894A
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English (en)
Inventor
Kenichi Wakabayashi
健一 若林
Yoshimi Sano
義美 佐野
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Asahi Irika Co Ltd
Original Assignee
Asahi Irika Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Irika Co Ltd filed Critical Asahi Irika Co Ltd
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Publication of JPH0882776A publication Critical patent/JPH0882776A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常温で完全な殺菌を短時間で且つ商用電源を
用いなくても可能とする。 【構成】 原液槽2に貯留した無機電解反応物質の水溶
液を電解槽5に送り、隔膜6で区画した陽極室8に生成
した酸性液を消毒室20に導入してコンタクトレンズC
Lを殺菌させる。使用済みの酸性液と陰極室10に生成
したアルカリ性液とは原液槽2に戻して中和させ循環使
用させるものである。また、超音波振動機28を消毒室
20に付設して蛋白質などの付着不純物を除去させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気分解によって陽極領
域に生成する酸性液の殺菌作用を利用したコンタクトレ
ンズ消毒器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンタクトレンズを消毒する器具とし
て、水または薬液を電気抵抗熱で加熱し、その中にコン
タクトレンズを或る時間放置して煮沸することにより付
着している細菌を死滅させる形式のもの(特開昭61−
244362号公報参照)が最も普及している。
【0003】この形式の消毒器は消毒室に入れた水また
は薬液を半導体抵抗素子(PTC)などが発する電気抵
抗熱で加熱し煮沸状態を或る時間維持させるものである
ため、熱に対する構造上の安全性が要求されるととも
に、取扱いに充分な注意を払う必要がある。また、電力
は商用電源から得る方式であるためコードやプラグが必
要であるばかりか、海外へ持参して使用する場合は各国
の電圧に対応させなければならないのできわめて厄介で
ある。更に、コンタクトレンズの多くは合成樹脂で作ら
れており熱変形を招くことがないように耐熱性、安全性
を考慮するとともに温度制御しなければならないばかり
か、使用中に涙などに含まれる蛋白質が付着してこれが
煮沸されるとそのまま固着して透明性を低下させるので
別途に清掃除去しなければならない、という問題を生じ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、現在最も広く利用されている煮沸式のコン
タクトレンズ消毒器がもっている熱に対する構造上、取
扱い上の完全な配慮が求められること、また商用電源を
使用するため殊に海外での利用が厄介であること、など
使用面での制約が多いばかりか、コンタクトレンズ自身
に熱変形を生じさせないための温度制御手段を設けた
り、透明性低下を防ぐため付着蛋白質の除去作業が必要
で面倒である、という点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
し、加熱煮沸することなく常温でしかも短時間で完全に
殺菌でき、従って熱に対する配慮が不要で熱変形の心配
がなく、且つまた透明性低下を招く心配なく消毒が行な
え、しかも商用電源を用いなくても殺菌可能であって汎
用性にすぐれたコンタクトレンズ消毒器を提供すること
を目的とするものである。そして、この目的を達成させ
るための第一手段として、無機電解反応物質の水溶液を
貯留する原液槽と、隔膜によって陽極室と陰極室とに区
画した電解槽と、コンタクトレンズを収容する消毒室
と、原液槽と電解槽とを接続した原液通路と、陽極室と
消毒室とを接続した酸性液通路と、陰極室および消毒室
と原液室とをそれぞれ接続した戻し通路とを具えさせ
た。また、第二手段として、前記第一手段に加えて消毒
室に超音波振動機を付設させた。尚、これらにおいて、
原液槽よりも高所に電解槽と消毒室とを配置し、原液通
路にポンプを設置して液体を循環させる構成とするのが
好適である。更に、第三手段、第四手段として、前記の
各手段に加えて戻し通路の出口端にフィルタを具えさ
せ、或いは電源である電池と電気制御ユニットとを具え
させた。
【0006】
【作用】消毒室にコンタクトレンズを収容し、原液槽か
ら無機電解反応物質の水溶液を電解槽に供給して電気分
解により陽極室に酸性液を生成させ、これを消毒室に導
入してその殺菌作用によりコンタクトレンズに付着して
いる細菌を死滅させる。陰極室で生成したアルカリ性液
と消毒室で殺菌作用を行なった酸性液とは原液槽に戻り
中和して循環使用するものである。超音波振動機を併用
した場合はコンタクトレンズに付着している蛋白質など
の不純物が除去され、透明性を維持させることができ
る。そして、戻し通路の出口端にフィルタを設置した場
合は前記の不純物が濾別されて原液槽内の水溶液に混入
しない。また、電源として電池を使用する場合は商用電
源の電圧に関係なく任意の場所で利用可能である。
【0007】
【実施例】図面を参照して本発明の実施例を説明する
と、ケーシング1の下部に原液槽2、電源である乾電池
3および電気制御ユニット4が内蔵設置され、上部に電
解槽5、消毒室20および超音波振動機28が内蔵設置
されている。
【0008】電解槽5の内部は隔膜6によって二室に区
画され、それぞれの室の壁に沿って陽極7および陰極9
が設置されていて陽極7を設けた室が陽極室8、陰極9
を設けた室が陰極室10である。隔膜6および陽極7、
陰極9は隔膜法による電解工業で用いられているものを
利用することができるが、本発明では隔膜6としてポリ
エチレンの多孔膜、陽極7として白金メッキを施したチ
タン板、陰極9としてステンレス鋼(SUS316)が
好ましい材料として例示される。
【0009】原液槽2の底部と電解槽5の二つの室8、
10とは管からなる原液通路11によって接続されてお
り、この原液通路11にポンプ12が設置されている。
ポンプ12は回転形、往復形など任意のものを用いるこ
とができるが、本実施例では磁性体13を取付けたダイ
ヤフラム14を電磁石15によって往復変位させてポン
プ室16の容積を変えるとともに、入口弁17と出口弁
18とが交互に開閉することによって原液槽2の水溶液
を電解槽5に供給させる構成のものとした。このポンプ
12は構造が簡単であるばかりか、電磁石15に加える
電流のオン・オフ制御によって水溶液を連続的或いは間
歇的に送ることができるとともに流量を任意に調節する
ことができ、且つ消費電力がきわめて少ない、という利
点をもっている。尚、このポンプ12は電気制御ユニッ
ト4によって制御されるものであるが、ポンプ12を用
いることなく毛管現象を利用して原液槽5に供給するこ
とも可能である。
【0010】消毒室20は上面をケーシング1の頂部に
開放した容器であり、コンタクトレンズCLのホルダ2
1を具えている。
【0011】陽極室8と消毒室20とは管からなる酸性
液通路23によって接続されているとともに、陰極室1
0は原液槽2の上部に管からなる戻し通路24によって
接続されている。また、消毒室20の酸性液通路23の
接続端と反対側の底部に管からなる戻し通路25と排液
通路26とが開口しており、これらは原液槽2の上部に
戻し通路24と並べて接続されている。戻し通路25は
消毒室20の頂端近くまで立上がって、これにより消毒
室20の液面をほぼ一定に維持することができる。ま
た、排液通路26は消毒を終ったとき消毒室20の酸性
液を原液槽2に排出するものであり、ポンプ12の能力
以上に排出することがないように充分に小径とされてい
る。
【0012】また、消毒室20の底には超音波振動機2
8が取付けてあって、酸性液による撹拌作用でコンタク
トレンズCLに付着している蛋白室などを除去する。更
に、原液槽2には戻し通路24,25,排液通路26の
出口端を包んでフィルタ30が取外し交換可能に内蔵設
置されている。このフィルタ30は酸性液に混入してい
る不純物を濾別するものであり、ポリエステル繊維の不
織布が好ましい材料として例示される。更にまた、乾電
池3は家庭電気製品に汎用されている市販品が用いら
れ、その複数個を直列に接続配置して電源としたもので
あり、交換可能なことは言うまでもない。
【0013】このような構成の本実施例は、食塩その他
のハロゲン化塩、硝酸塩などの無機電解反応物質の希薄
水溶液を原液槽2に入れて貯留しておき、コンタクトレ
ンズCLをホルダ21に保持させて消毒室20に収容
し、ポンプ12を運転して前記の水溶液が電解槽5、消
毒室20に流入充満したとき電気制御ユニット4により
陽極7と陰極9との間に10〜15V程度の直流電圧を
印加するものである。
【0014】電解槽5の隔膜6で仕切られた陽極室8で
は酸性液が生成し、これが酸性液通路23を経て消毒室
20に導入されてその殺菌力によりコンタクトレンズC
Lに付着している細菌を死滅させることとなる。酸性液
はポンプ12を停止して停滞させた状態で殺菌作用を行
なわせてもよいが、本実施例では排液通路26を設けた
のでポンプ12を連続運転して消毒室20の内部で絶え
ず一方向へ流れるようにすると効果が高い。また、超音
波振動機28を電気制御ユニット4により運転してコン
タクトレンズCLに付着している蛋白室などの不純物を
除去することにより、透明性を維持させることができ
る。
【0015】殺菌作用を行なった酸性液は戻し通路2
5,排液通路26を通って原液槽2のフィルタ30の内
部に入り、不純物が濾別される。一方、陰極室10では
アルカリ性液が生成し、これが戻し通路24を通ってフ
ィルタ30の内部に入る。従って、酸性液とアルカリ性
液とは原液槽2に入ったときフィルタ30の内部で合流
して直ちに且つ効率よく中和され、再び無機電解反応物
質の水溶液に戻って循環使用される。殊に、本発明では
加熱煮沸することなく常温で電解により生成させた酸性
液を利用しているので、液の減少が殆んどなく繰返し使
用可能であってきわめて経済的である。
【0016】消毒を終ったとき、ポンプ12更にには超
音波振動機28を停止するとともに電解槽5への電圧印
加を停止すると、陽極室8および消毒室20の酸性液は
排出通路26により、陰極室10のアルカリ性液は戻し
通路24よりそれぞれ原液槽2に自然流下する。
【0017】もっとも、ケーシング1の全体を傾けて残
留する酸性液を排出してもよく、この場合は排出通路2
6を具えていなくてもよい。また、原液槽2は水溶液を
補充または交換し或いはフィルタ30を点検、清掃する
ため、図示しない開口、排出口を具えている。更に、ケ
ーシング1は携帯に便利な大きさ、形状に作られてお
り、自由に持ち運ぶことができる。
【0018】本発明においては、前述のように無機電解
反応物質の水溶液に隔膜法による電気分解を施して陽極
領域に生成する酸性液の殺菌作用を利用するものであっ
て、酸性液を生成する物質であれば使用可能であるが、
殊にハロゲンイオンが存在する場合は高い殺菌効果が得
られる。
【0019】ここで、食塩の水溶液を用いたときの反応
について説明すると、水中で電離しているNaイオンと
Clイオンとが電気泳動によりそれぞれ陰極と陽極とに
集まり、陽極においては
【化1】 となった後に
【化2】 または
【化3】
【化4】 の反応を行なってHClにより酸性液が生成されると同
時に発生期の酸素(O*)を作る。この塩酸からなる酸
性液がもっている酸化力によって殺菌作用が行なわれる
ものであり、加えて発生期の酸素がもっている酸化力に
よる殺菌作用および漂白作用によって完全な消毒を行な
うことができる。
【0020】一方、陰極においては
【化5】 となった後に
【化6】 の反応を行なってNaOHによりアルカリ性液が生成さ
れると同時に還元力をもつ発生期の水素(H*)を作
る。前期の酸性液と還元性液とは合流すると
【化7】 の反応を行なって食塩の水溶液に戻る。
【0021】次に、食塩2gを溶解した500mlの希
薄食塩水を電解層に毎分200mlの流量で送入して陽
極室と陰極室とに同量ずつ分岐導入し、陽極と陰極との
間に12Vの直流電圧を印加して電気分解しながら生成
させた酸性水による殺菌試験の結果を述べる。比較例と
して50PPMの次亜塩素酸ナトリウム(カルキ)水溶
液を毎分100mlの流量で流した。試験菌として黄色
ブドウ菌、MRSAを用い、各菌8.7×106 /m
lを含む水10mlを消毒室に滴下してサンプルのコン
タクトレンズに付着させ、次に実施例である酸性液と比
較例であるカルキ水溶液とを前記条件で流し、時間経過
に従ってサンプルをとり出し培養法により菌数を比較し
て次表の結果を得た。これにより、本発明が殺菌作用に
すぐれ短時間の処理で消毒の目的を充分に達成できるこ
とが判った。
【表1】
【0022】
【発明の効果】以上のように、隔膜法による電気分解で
生成させた酸性液の殺菌作用を利用した本発明による
と、常温で熱変形の心配がないとともに昇温および冷却
の無駄時間がなく、安全に且つきわめて短時間で消毒を
行なうことができる。また、使用済みの酸性液はアルカ
リ性液と混合して元の水溶液に戻り再利用できるので経
済的である。更に、消費電力がきわめて少ないため市販
の乾電池を用いることができ汎用性にすぐれており、且
つまた超音波振動機を加えることにより蛋白質などの付
着不純物を殺菌しながら除去し透明性を維持させること
ができ、更に加えてフィルタを用いることにより不純物
を濾別して水溶液の品質を劣化させることなく繰返して
使用することを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断図配置図。
【符号の説明】
1 ケーシング,2 原液槽,3 乾電池,4 制御ユ
ニット,5 電解槽,6隔膜,7 陽極,8 陽極室,
9 陰極,10 陰極室,11 原液通路,12 ポン
プ,20 消毒室,23 酸性液通路,24,25 戻
し通路,28超音波振動機,30 フィルタ,
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 この形式の消毒器は消毒室に入れた水ま
たは薬液を半導体抵抗素子(PTC)などが発する電気
抵抗熱で加熱し煮沸状態を或る時間維持させるものであ
るため、熱に対する構造上の安全性が要求されるととも
に、取扱いに充分な注意を払う必要がある更に、コン
タクトレンズの多くは合成樹脂で作られており熱変形を
招くことがないように耐熱性、安全性を考慮するととも
に温度制御しなければならないばかりか、装着中に涙な
どに含まれる蛋白質が付着してこれが煮沸されるとその
まま固着して透明性を低下させるので別途に清掃除去し
なければならない、という問題を生じる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 本発明が解決しよう
とする課題は、現在最も広く利用されている煮沸式のコ
ンタクトレンズ消毒器がもっている熱に対する構造上、
取扱い上の完全な配慮が求められること、コンタクトレ
ンズ自身に熱変形を生じさせないための温度制御手段を
設けたり、透明性低下を防ぐため付着蛋白質の除去作業
が必要で面倒である、という点である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明は前記課題を解
決し、加熱煮沸することなく常温でしかも短時間で完全
に殺菌でき、従って熱に対する配慮が不要で熱変形の心
配がなく、且つまた透明性低下を招く心配なく消毒が行
え、実用性にすぐれたコンタクトレンズ消毒器を提供
することを目的とするものである。そして、この目的を
達成させるための第一手段として、無機電解反応物質の
水溶液を貯留する原液槽と、隔膜によって陽極室と陰極
室とに区画した電解槽と、コンタクトレンズを収容する
消毒室と、原液槽と電解槽とを接続した原液通路と、陽
極室と消毒室とを接続した酸性液通路と、陰極室および
消毒室と原液室とをそれぞれ接続した戻し通路とを具え
させた。また、第二手段として、前記第一手段に加えて
消毒室に超音波振動機を付設させた。尚、これらにおい
て、原液槽よりも高所に電解槽と消毒室とを配置し、原
液通路にポンプを設置して液体を循環させる構成とする
のが好適である。更に、第三手段、第四手段として、前
記の各手段に加えて戻し通路の出口端にフィルタを具え
させ、或いは電気制御ユニットを具えさせた。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【作用】 消毒室にコンタクトレンズを収容し、原液槽
から無機電解反応物質の水溶液を電解槽に供給して電気
分解により陽極室に酸性液を生成させ、これを消毒室に
導入してその殺菌作用によりコンタクトレンズに付着し
ている細菌を死滅させる。陰極室で生成したアルカリ性
液と消毒室で殺菌作用を行なった酸性液とは原液槽に戻
り中和して循環使用するものである。超音波振動機を併
用した場合はコンタクトレンズに付着している蛋白質な
どの不純物が除去され、透明性を維持させることができ
る。そして、戻し通路の出口端にフィルタを設置した場
合は前記の不純物が濾別されて原液槽内の水溶液に混入
しない
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【実施例】 図面を参照して本発明の実施例を説明する
と、ケーシング1の下部に原液槽2および電気制御ユニ
ット4が内蔵設置され、上部に電解槽5、消毒室20お
よび超音波振動機28が内蔵設置されている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 原液槽2の底部と電解槽5の二つの室
8、10とは管からなる原液通路11によって接続され
ており、この原液通路11にポンプ12が設置されてい
る。ポンプ12は回転形、往復形など任意のものを用い
ることができるが、本実施例では磁性体13を取付けた
ダイヤフラム14を電磁石15によって往復変位させて
ポンプ室16の容積を変えるとともに、入口弁17と出
口弁18とが交互に開閉することによって原液槽2の水
溶液を電解槽5に供給させる構成のものとした。このポ
ンプ12は構造が簡単であるばかりか、電磁石15に加
える電流のオン・オフ制御によって水溶液を連続的或い
は間歇的に送ることができるとともに流量を任意に調節
することができ、且つ消費電力がきわめて少ない、とい
う利点をもっている。尚、このポンプ12は電気制御ユ
ニット4によって制御されるものであるが、ポンプ12
を用いることなく空気圧または毛管現象を利用し、或い
は原液槽2を高所に置いて落差により電解槽5に供給す
ることも可能である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 また、消毒室20の底には超音波振動機
28が取付けてあって、酸性液による撹拌作用でコンタ
クトレンズCLに付着している蛋白室などを除去する。
更に、原液槽2には戻し通路24,25,排液通路26
の出口端を包んでフィルタ30が取外し交換可能に内蔵
設置されている。このフィルタ30は酸性液に混入して
いる不純物を濾別するものであり、ポリエステル繊維の
不織布が好ましい材料として例示される
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 このような構成の本実施例は、食塩その
他のハロゲン化塩、硝酸塩などの無機電解反応物質の
ましくは0.01〜5%程度の希薄水溶液を原液槽2に
入れて貯留しておき、コンタクトレンズCLをホルダ2
1に保持させて消毒室20に収容し、ポンプ12を運転
して前記の水溶液が電解槽5、消毒室20に流入充満し
たとき電気制御ユニット4により陽極7と陰極9との間
に10〜15V程度の直流電圧を印加するものである。
ここで、超音波振動機28を具えない請求項1記載の発
明の場合は、電源として商用電源によることなく電池で
も使用可能である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】次に、食塩2gを溶解した500mlの希
薄食塩水を電解層に毎分200mlの流量で送入して陽
極室と陰極室とに同量ずつ分岐導入し、陽極と陰極との
間に12Vの直流電圧を印加して電気分解しながら生成
させた酸性水による殺菌試験の結果を述べる。比較例と
して50PPMの次亜塩素酸ナトリウム(カルキ)水溶
液を毎分100mlの流量で流した。試験菌として黄色
ブドウ菌、MRSAを用い、各菌8・7×10 /m
lを含む水10mlを消毒室に滴下してサンプルのコン
タクトレンズに付着させ、次に実施例である酸性液と比
較例であるカルキ水溶液とを前記条件で流し、時間経過
に従ってサンプルをとり出し培養法により菌数を比較し
て次表の結果を得た。これにより、本発明が殺菌作用に
すぐれ短時間の処理で消毒の目的を充分に達成できるこ
とが判った。
【表1】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【発明の効果】 以上のように、隔膜法による電気分解
で生成させた酸性液の殺菌作用を利用した本発明による
と、常温で熱変形の心配がないとともに昇温および冷却
の無駄時間がなく、安仝に且つきわめて短時間で消毒を
行なうことができる。また、使用済みの酸性液はアルカ
リ性液と混合して元の水溶液に戻り再利用できるので経
済的である。更に、超音波振動機を消毒室に付設するこ
とにより蛋白質などの付着不純物を殺菌しながら除去し
透明性を維持させることができ、更に加えてフィルタを
用いることにより不純物を濾別して水溶液の品質を劣化
させることなく繰返して使用することを可能にするもの
である。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 ケーシング,3 乾電池,4 制御ユニット,5
電解槽,6 隔膜,7陽極,8 陽極室,9 陰極,1
0 陰極室,11 原液通路,12 ポンプ,20 消
毒室,23 酸性液通路,24,25 戻し通路,28
超音波振動機,30 フィルタ,
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機電解反応物質の水溶液を貯留する原
    液槽と、隔膜によって陽極室と陰極室とに区画された電
    解槽と、コンタクトレンズを収容する消毒室と、前記原
    液槽と電解槽とを接続した原液通路と、前記陽極室と消
    毒室とを接続した酸性液通路と、前記陰極室および消毒
    室と原液室とをそれぞれ接続した戻し通路とを具えてい
    ることを特徴とするコンタクトレンズ消毒器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の構成に加えて、前記消毒
    室に超音波振動機が付設されていることを特徴とするコ
    ンタクトレンズ消毒器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の構成において、原液槽よ
    りも高所に電解槽と消毒室とが配置され、且つ原液通路
    にポンプが設置されていることを特徴とするコンタクト
    レンズ消毒器。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3いずれか記載の構成に
    加えて、戻し通路の出口端にフィルタを具えていること
    を特徴とするコンタクトレンズ消毒器。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3,4いずれか記載の構
    成に加えて、電源である電池と電気制御ユニットとを具
    えたことを特徴とするコンタクトレンズ消毒器。
JP6032894A 1994-02-04 1994-02-04 コンタクトレンズ消毒器 Withdrawn JPH0882776A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6623695B2 (en) 1997-12-04 2003-09-23 Steris Corporation Chemical modification of electrochemically activated solutions for improved performance
KR20220005310A (ko) * 2020-07-06 2022-01-13 김철 세척 및 살균장치

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US6623695B2 (en) 1997-12-04 2003-09-23 Steris Corporation Chemical modification of electrochemically activated solutions for improved performance
KR20220005310A (ko) * 2020-07-06 2022-01-13 김철 세척 및 살균장치

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