JPH088193A - 薄膜成長方法及び装置 - Google Patents

薄膜成長方法及び装置

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JPH088193A
JPH088193A JP14017194A JP14017194A JPH088193A JP H088193 A JPH088193 A JP H088193A JP 14017194 A JP14017194 A JP 14017194A JP 14017194 A JP14017194 A JP 14017194A JP H088193 A JPH088193 A JP H088193A
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JP
Japan
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wafer
susceptor
thin film
raw material
material gas
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JP14017194A
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English (en)
Inventor
Yukio Komura
幸夫 香村
Koichi Toyosaki
孝一 豊崎
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1回の処理当たりの生産性を高めることがで
き、しかもサセプタ表面に原料ガスの流れる方向に並ぶ
ウエハの各面に成長させる膜の膜厚の均一性を高めるこ
とができる薄膜成長方法を提供する。 【構成】 一方から他方に向けて原料ガスを流すリアク
タ2内に、サセプタ3をそのウエハ取付け面3aの一端
から他端に原料ガスを流せる向きにして回転自在に配置
する。ウエハ取付け面3aに原料ガスの流れ方向の上流
側と下流側とにウエハ6A,6Bを回転自在に配置す
る。各ウエハ6A,6Bを加熱しつつ、原料ガスの流れ
方向の上流側に存在するウエハ6Aの自転数を下流側に
存在するウエハ6Bの自転数よりも大きくして薄膜の成
長を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MOCVD法によりエ
ピタキシャルウエハを製造する薄膜成長方法及び装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のMOCVD法によりエピ
タキシャルウエハを製造する薄膜成長装置の構成を示し
たものである。
【0003】該薄膜成長装置は、上部のガス導入口1か
ら下方に向けて原料ガスを例えば水素よりなるキャリア
ガスと共に流す石英ガラス製のリアクタ2を備え、該リ
アクタ2内にはカーボン製で多角錐形状をした多面型サ
セプタ3がサセプタ回転軸4で支持されてその軸心の回
りに回転自在に配置されている。該多面型サセプタ3
は、2〜8°で傾斜した複数のウエハ取付け面3aをそ
の外周にもつ構造になっていて、各ウエハ取付け面3a
の各一端から他端に原料ガスをそれぞれ並列に流せる向
きにしてリアクタ2内に配置されている。各ウエハ取付
け面3aには1つの凹部5がそれぞれ設けられ、これら
凹部5にGaAsウエハの如きウエハ6がそれぞれ支持
されている。多面型サセプタ3の上部には、原料ガスを
各ウエハ取付け面3aに偏流させずに円滑に流せるよう
に石英ガラス製のキャップ7が載置されている。サセプ
タ回転軸4は電気的モータ8で回転駆動されるようにな
っている。これらサセプタ回転軸4及びモータ8等によ
り、各ウエハ6を多面型サセプタ3の軸心の回りに該多
面型サセプタ3を介して公転させるサセプタ回転機構9
が構成されている。
【0004】リアクタ2の外には、多面型サセプタ3を
介して各ウエハ6を加熱するための高周波加熱コイル1
0が配置されている。リアクタ2の外周には冷却ジャケ
ット11が取り付けられ、その中に下部の冷却水供給口
11aから冷却水を供給し、上部の冷却水排出口11b
から排出させるようにしてリアクタ2の冷却が行えるよ
うになっている。リアクタ2の下部には、排気口12が
設けられている。
【0005】このような薄膜成長装置においては、多面
型サセプタ3をサセプタ回転機構9で回転させつつ、且
つ高周波加熱コイル10で多面型サセプタ3及び各Ga
Asウエハ6を加熱しつつ、リアクタ2内にガス導入口
1から原料ガスとしてAsH3 (アルシン),TMGa
(トリメチルガリウム),TMAl(トリメチルアルミ
ニウム)等を供給する。
【0006】かくすると、加熱された多面型サセプタ3
の熱による化学反応によってGaAsウエハ6上にGa
As,GaAl(1-x)As膜等が原料ガスの流量に応
じて形成される。ここで、GaAsウエハの代りにIn
Pウエハを使用し、AsH3の代りにPH3 (ホスフィ
ン),TMIn(トリメチルインジウム)等を使用すれ
ば、InPウエハの上にInP膜を形成することができ
る。
【0007】このようなMOCVD法においては、ウエ
ハ6の膜厚分布を該ウエハ6の面内に均一にすることが
電気的特性等を安定させるために必要不可欠である。当
初は、5〜7%の膜厚分布のバラツキまで許容されてい
たが、要求特性が厳しくなり、現在の膜厚分布のバラツ
キは2%程度が要求されている。
【0008】ところで、膜厚分布は、原料ガスの流れる
方向に見て、上流側で薄く、下流側で厚くなる傾向があ
る。これは、上流側では多面型サセプタ3からの加熱に
よる熱分解反応が不十分なため成長する膜厚が薄くな
り、下流側では多面型サセプタ3からの加熱による熱分
解反応が十分なため成長する膜厚が厚くなるためと、考
えられる。
【0009】このため、図7に示すような構造の薄膜成
長装置では、ウエハ6の膜厚分布が均一にできない問題
点があった。
【0010】そこで、図8に示すようなウエハ6を公転
させつつ自転させる薄膜成長装置が提案されている。こ
の薄膜成長装置では、多面型サセプタ3の各ウエハ取付
け面3aに設けられている凹部5内にウエハ支持トレー
13がそれぞれ回転自在に配置され、これにウエハ支持
トレー13の裏面の中央にはトレー回転軸14が一体に
突設され、これらトレー回転軸14が多面型サセプタ3
内のギア室15に突出され、該ギア室15内で各トレー
回転軸14の端部にはトレー回転ギア16が一体に取付
けられ、これらトレー回転ギア16はギア室15内の中
央に配置された共通の固定ギア17に噛合わされ、該固
定ギア17はその下面の中央でギアホルダー18に支持
された構造のトレー回転機構19により、多面型サセプ
タ3の回転を利用して各ウエハ6が自転駆動されるよう
になっている。
【0011】この場合、ギアホルダー18は、中空のサ
セプタ回転軸4の中を貫通してリアクタ2の底板2aを
サセプタ回転軸4と共に貫通し、該底板2aの下に設け
られた下部カバー19に固定されている。また、サセプ
タ回転軸4は、下部カバー19内で底板2aの下に固定
されたモータ8の回転がギア20を介してサセプタ回転
軸4の外周のギア21に噛み合わされて回転駆動される
ようになっている。
【0012】このような薄膜成長装置では、モータ8で
サセプタ回転軸4を介して多面型サセプタ3を回転させ
ると、多面型サセプタ3の回転により各ウエハ6が公転
される。多面型サセプタ3が回転されると、該多面型サ
セプタ3側に支持されているトレー回転ギア16が固定
ギア17に噛み合いつつ公転され、このトレー回転ギア
16の回転によりウエハ支持トレー13と共にウエハ6
が自転駆動される。
【0013】このように各ウエハ6を公転させつつ自転
させると、ウエハ6の膜厚分布が、原料ガスの流れる方
向に見て、上流側で薄く、下流側で厚くなるという問題
点を解消することができる。
【0014】最近では、前述したユーザー側の電気的特
性の要求に加えて、メーカー側から効率の良い量産要求
が出ている。
【0015】前述したように多面型サセプタ3の各ウエ
ハ取付け面3aに1個のウエハ6を配置した薄膜成長装
置では、多面型サセプタ3のウエハ取付け面3aの数の
ウエハ6だけしか一回の操作で薄膜の成長処理を行えな
い問題点があった。
【0016】そこで、この量産要求を満たすものとし
て、図9に示すように多面型サセプタを複数段構成にし
た薄膜成長装置が提案されている(特開平2−2123
93号)。この薄膜成長装置は、上段の多面型サセプタ
3Aの下に下段の多面型サセプタ3Bがそれぞれ独立し
て回転し得るように重ねて配置され、これら多面型サセ
プタ3A,3Bは同軸配置されたサセプタ回転軸4A,
4Bによって上段の多面型サセプタ3Aの方が下段の多
面型サセプタ3Bより大きな回転数で回転駆動されるよ
うになっている。この場合、各段の多面型サセプタ3
A,3Bは、同じ面数のウエハ取付け面3a,3bをも
ち、各面を揃えて重ねられている。
【0017】このようにすると、各段の多面型サセプタ
3A,3Bを段毎に適宜な回転数で回転させることがで
き、横方向の膜厚分布の均一性を図ることができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示す構造の薄膜成長装置においては、上流側のウエハ6
の膜厚のバラツキと下流側のウエハ6の膜厚のバラツキ
はほぼ同じであったが、膜厚の平均厚さは上流側のウエ
ハ6が薄く、下流側のウエハ6が厚くなる問題点があ
る。
【0019】また、このような複数段の多面型サセプタ
3A,3Bを段毎に最適回転数で回転させる薄膜成長装
置においては、ある回転数を越えると、多面型サセプタ
3Aの頂点でガス流が乱され、該頂点の前後でガス濃度
が変化し、ウエハ6の膜厚を変動させる問題点がある。
【0020】更に、多面型サセプタ3A,3Bの回転
数、即ちウエハ6A,6Bの公転数を上げて使用するタ
イプでは、例えばウエハ取付け面の傾斜角度が5°の場
合で、サセプタ回転数が30 rpm以上に上昇すると、遠心
力でウエハ6A,6Bが多面型サセプタ3A,3Bから
飛び出して外れてしまう問題点がある。
【0021】本発明の目的は、1回の処理当たりの生産
性を高めることができ、しかもサセプタ表面に原料ガス
の流れる方向に並ぶウエハの各面に成長させる膜の膜厚
の均一性を高めることができる薄膜成長方法を提供する
ことにある。
【0022】本発明の他の目的は、1回の処理当たりの
生産性を高めることができ、しかもサセプタ表面に原料
ガスの流れる方向に並ぶウエハの各面に成長させる膜の
膜厚の均一性を高めることができる薄膜成長装置を提供
することにある。
【0023】本発明の他の目的は、サセプタ表面に原料
ガスの流れる方向に並ぶ各ウエハの面に成長させる膜の
膜厚の均一性を高めて、1回の処理につき多数でしかも
面積の大きいエピタキシャルウエハの生産を行える薄膜
成長装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方から他方
に向けて原料ガスを流すリアクタ内に、サセプタをその
ウエハ取付け面の一端から他端に前記原料ガスを流せる
向きにして回転自在に配置し、前記ウエハ取付け面の前
記原料ガスの流れ方向の上流側と下流側とにウエハを前
記サセプタに対して回転自在に配置し、前記各ウエハを
自公転させながら加熱しつつこれらウエハに薄膜を成長
させる薄膜成長方法を改良の対象としている。
【0025】本発明においては、前記原料ガスの流れ方
向の上流側に存在する前記ウエハの自転数を下流側に存
在する前記ウエハの自転数よりも大きくして薄膜の成長
を行わせることを特徴とする。
【0026】また本発明は、一方から他方に向けて原料
ガスを流すリアクタ内に、サセプタがそのウエハ取付け
面の一端から他端に前記原料ガスを流せる向きにして回
転自在に配置され、前記ウエハ取付け面の前記原料ガス
の流れ方向の上流側と下流側とにウエハ支持トレーが前
記サセプタに対して回転自在に配置され、前記サセプタ
には前記各ウエハ支持トレーにそれぞれ支持されたウエ
ハを該サセプタの軸心の回りに該サセプタを介して公転
させるサセプタ回転機構が設けられ、前記各ウエハ支持
トレーには前記各ウエハをそれぞれ自転させるトレー回
転機構が設けられ、また前記各ウエハを加熱する加熱手
段が設けられていて、前記各ウエハを自公転させながら
これらウエハに薄膜を成長させる薄膜成長装置を改良の
対象としている。
【0027】本発明においては、前記トレー回転機構は
前記原料ガスの流れ方向の上流側に存在する前記ウエハ
の自転数を下流側に存在する前記ウエハの自転数よりも
大きくして回転させる構造になっていることを特徴とす
る。
【0028】また本発明は、前記トレー回転機構は前記
原料ガスの流れ方向の上流側に存在する前記ウエハの自
転数を下流側に存在する前記ウエハの自転数よりも大き
くして回転させる構造になっており、且つ前記原料ガス
の流れ方向の下流側に存在する前記ウエハ支持トレーは
上流側に存在する前記ウエハ支持トレーより大きな前記
ウエハを支持できるように直径が大きく形成されている
ことを特徴とする。
【0029】
【作用】このように、原料ガスの流れ方向の上流側に存
在するウエハの自転数を下流側に存在するウエハの自転
数よりも大きくして薄膜の成長を行わせると、自転数の
大きいウエハは自転数の小さいウエハに比べて原料ガス
の吸引効果が大きく、従って上流側のウエハの膜厚が薄
く、下流側のウエハの膜厚が厚くなる問題点を解消し
て、上流側,下流側の各ウエハの面に成長させる膜の膜
厚の均一性を高めることができる。しかも、1回の処理
につき多数のエピタキシャルウエハの生産を行うことが
できる。
【0030】また、原料ガスの流れ方向の下流側に存在
するウエハ支持トレーを、上流側に存在するウエハ支持
トレーよりも大きなウエハを支持できるように直径を大
きく形成すると、下流側で大きなウエハの薄膜成長を行
わせることができる。このように大きさが上流側と下流
側で異なるウエハでも、上流側のウエハの自転数を下流
側のウエハの自転数より大きくした状態で、それぞれの
自転数を適宜選定することにより、上流側のウエハと下
流側のウエハとで膜厚分布の差がほとんどない薄膜成長
を行わせることができる。また、この発明によれば、原
料ガスを効率よく利用して、従来より大きな面積のウエ
ハの薄膜成長を行わせることができる。
【0031】
【実施例】本発明者らは、ウエハ6を公転させつつ自転
させるタイプの薄膜成長装置について、ウエハ6の公転
数(多面型サセプタ3の回転数)を4 rpmとして、該ウ
エハ6の自転数を変化させたときの該ウエハ6の自転数
と一定時間経過後のエピタキシャル膜厚分布の関係につ
いて実験したところ図1に示すような結果が得られた。
この実験結果によれば、ウエハ6の自転数が20〜60 rpm
まではほぼ一定の膜厚であるが、ウエハ6の自転数がそ
れ以上になると膜厚が大きくなり、80〜100rpm までウ
エハ6の自転数の増加に対して膜厚増加が得られること
が判明した。この理由としては、ウエハ6の自転数が大
きくなると、遠心力に伴うウエハ表面の減圧による原料
ガスの吸引効果があり、そのために膜厚が増加するもの
と考えられる。
【0032】本発明は、このような性質を利用して原料
ガスの流れ方向の上流側のウエハと下流側のウエハの各
面に成長させる膜の膜厚の均一性を高めようとするもの
である。
【0033】図2は、本発明に係る薄膜成長装置の第1
実施例を示したものである。なお、前述した各実施例と
対応する部分には、同一符号を付けて示している。
【0034】本実施例の薄膜成長装置におけるサセプタ
回転軸4は、石英ガラス製の上部軸部4Aと、その下部
に連結されているステンレス製の下部軸部4Bとで構成
されている。上部軸部4Aの上端外周にはサセプタ受け
鍔22が設けられ、該サセプタ受け鍔22の上面には回
止め突起23が突設され、該回止め突起23は多面型サ
セプタ3の下面の凹部24に嵌合されている。
【0035】また、多角錐形状の多面型サセプタ3にお
いては、その各ウエハ取付け面3aに原料ガスの流れ方
向に沿って2つの凹部5A,5Bがそれぞれ設けられ、
これら凹部5A,5B内にはウエハ支持トレー13A,
13Bがそれぞれ回転自在に配置されている。各ウエハ
支持トレー13A,13Bの表面の凹部13Aa,13
Bb内にウエハ6A,6Bがそれぞれ嵌め込み支持され
ている。これにウエハ支持トレー13A,13Bの裏面
の中央には、トレー回転軸14A,14Bが一体にそれ
ぞれ突設されている。これらトレー回転軸14A,14
Bが多面型サセプタ3内のギア室15に突出され、該ギ
ア室15内で各トレー回転軸14A,14Bの端部には
トレー回転ギア16A,16Bが一体にそれぞれ取付け
られている。これらトレー回転ギア16A,16Bは、
ギア室15内の中央でサセプタ回転軸4の外周に同軸配
置されたリングギア17A,17Bに噛合わされてい
る。これらリングギア17A,17Bは、サセプタ回転
軸4の外周に同軸配置となるようにして底板2a上に立
設された筒状のギアホルダー18A,18Bの上端に支
持されている。外側のギアホルダー18Bの外周には、
多面型サセプタ3の下部に対応させて整流体25が設け
られている。
【0036】これらトレー回転軸14A,14B、トレ
ー回転ギア16A,16B、リングギア17A,17
B、ギアホルダー18A,18Bにより、多面型サセプ
タ3の回転を利用して各ウエハ支持トレー13A,13
Bをそれぞれ回転させるトレー回転機構19A,19B
が構成されている。これらトレー回転機構19A,19
Bは、上流側のウエハ支持トレー13Aの回転数が、下
流側のウエハ支持トレー13Bの回転数より所定の回転
数だけ多くなるように、リングギア17Aの歯数とトレ
ー回転ギア16Aの歯数の比が、リングギア17Bの歯
数とトレー回転ギア16Bの歯数の比より大きく設定さ
れている。
【0037】なお、26はリアクタ2の底板2aでサセ
プタ回転軸4の貫通部分をシールしている軸シール部で
ある。
【0038】このような構造の薄膜成長装置において、
上流側のウエハ支持トレー13Aの回転数をN2 、下流
側のウエハ支持トレー13Bの回転数をN3 とすると、
本発明では N2 >N3 となるようにトレー回転機構19A,19Bの回転数を
定めている。
【0039】このように上流側のウエハ支持トレー13
Aの回転数N2 を下流側のウエハ支持トレー13Bの回
転数N3 より大にすると、上流側のウエハ支持トレー1
3Aに支持されたウエハ13Aに対する薄膜の成長速度
が早まり、このため上流側のウエハ支持トレー13Aの
回転数N2 が下流側のウエハ支持トレー13Bの回転数
3 と同じ場合に問題となった上流側のウエハ6Aの膜
厚の方が下流側のウエハ6Bの膜厚より薄くなる問題点
を解決して、両者の膜厚をほぼ等しくすることができ
る。
【0040】この場合、ウエハ6A,6Bの自転数より
ウエハ6A,6Bの公転数(多面型サセプタ3の回転
数)を低くして、処理を行う。このため、ウエハ6A,
6Bが遠心力で多面型サセプタ3から外れることはな
い。
【0041】実験例 キャリアガスとしてH2 を用い、原料ガスとしてはV族
としてAsH3 を用いIV族としてTMGaを用いた。成
長温度を700 ℃として薄膜の成長を行った。
【0042】サセプタ回転軸4の回転数N1 を3〜8 r
pmとし、上流側のウエハ支持トレー13Aの回転数N2
と下流側のウエハ支持トレー13Bの回転数N3 が共に
等しく、即ちN2 =N3 =10〜20 rpmとしたときは、図
3に示すように上流側のウエハ6Aの膜厚が0.9 μm、
下流側のウエハ6Bの膜厚が1μmとなった。
【0043】そこで、N1 =5 rpmとし、N2 >N3
即ちN2 =120 rpm 、N3 =14 rpmとしたときは、図4
に示すように上流側のウエハ6Aと下流側のウエハ6B
の膜厚分布の差はほとんどなくなった。
【0044】この実験では、周方向に6面のウエハ取付
け面3aをもつ平均外径240 mmの多面型サセプタ3を用
いて、その各ウエハ取付け面3aには上流側と下流側と
に位置を違えて凹部5A,5Bをそれぞれ設け、これら
凹部5A内には上流側のウエハ支持トレー13Aを配置
し、凹部5B内には下流側のウエハ支持トレー13Bを
配置し、これらウエハ支持トレー13A,13Bの回転
数、即ちこれらウエハ支持トレー13A,13Bと一体
に回転するウエハ6A,6Bの自転数を変化させた。
【0045】図5は、本発明に係る薄膜成長装置の第2
実施例を示したものである。なお、前述した図2に示す
第1実施例と対応する部分には、同一符号を付けて示し
ている。
【0046】本実施例の薄膜成長装置においては、トレ
ー回転機構19A,19Bがそれぞれ独立した電気的モ
ータ27A,27Bを備えて、ウエハ支持トレー13
A,13Bの回転数を、多面型サセプタ3の回転数に影
響されることなく独自に設定できるようになっている点
に特徴がある。
【0047】即ち、モータ27A,27Bは、その回転
軸28A,28Bが軸シール部29A,29Bを介して
リアクタ2の底板2aを貫通してリアクタ2内に挿入さ
れ、リアクタ2内でこれら回転軸28A,28Bの各先
端に設けられたギア30A,30Bがギアホルダー18
A,18Bの下端外周のギア31A,31Bに噛み合わ
されている。
【0048】このような構成に伴い、ギアホルダー18
Aはサセプタ回転軸4の外周に軸受32Aを介して回転
自在に支持され、ギアホルダー18Bはギアホルダー1
8Aの外周に軸受32Bを介して回転自在に支持されて
いる。また、この実施例では、リングギア17A,17
Bの歯の数は、第1実施例と違って設計し易い適宜の歯
数に設定されている。その他の点は、前述した第1実施
例と同様の構造になっている。
【0049】このような構造でも、第1実施例と同様な
効果を得ることができる。特に、本実施例では、ウエハ
支持トレー13A,13Bの回転数を、多面型サセプタ
3の回転数に影響されることなく独自に設定できるの
で、ウエハ支持トレー13A,13Bの回転数を最適回
転数に容易に設定することができる。
【0050】本実施例においても、第1実施例と同様
に、ウエハ6A,6Bの自転数よりウエハ6A,6Bの
公転数(多面型サセプタ3の回転数)を低くして、処理
を行う。
【0051】図6は、本発明に係る薄膜成長装置の第3
実施例を示したものである。本実施例では、多面型サセ
プタ3の1つのウエハ取付け面3aだけを代表して示し
ている。なお、本実施例も、前述した図2に示す第1実
施例と対応する部分には、同一符号を付けて示してい
る。
【0052】本実施例の薄膜成長装置においては、多面
型サセプタ3が多角錐型をしていて、その各ウエハ取付
け面3aが原料ガスの流れ方向にみて下流側に末広がり
形状になっていることに着目し、これらウエハ取付け面
3aに原料ガスの流れ方向に沿ってそれぞれ設けられて
いる2つの凹部5A,5Bのうちの下流側の凹部5Bの
直径が、上流側の凹部5Aの直径より大きく形成されて
いる。これに伴い、下流側の凹部5B内に回転自在に配
置されているウエハ支持トレー13Bの直径が、上流側
の凹部5A内に回転自在に配置されているウエハ支持ト
レー13Aの直径より大きく形成されている。従って、
下流側のウエハ支持トレー13Bの凹部13Bb内に嵌
め込み支持されるウエハ6Bは、その直径を上流側のウ
エハ支持トレー13Aの凹部13Aa内に嵌め込み支持
されるウエハ6Aの直径より図示のように大きくするこ
とができるようになっている。
【0053】この実施例においても、第1実施例と同様
に、ウエハ6A,6Bの自転数よりウエハ6A,6Bの
公転数(多面型サセプタ3の回転数)を低くして、処理
を行う。
【0054】このような構造の薄膜成長装置を用いる
と、上流側のウエハ支持トレー13Aに支持させるウエ
ハ6Aの直径より、下流側のウエハ支持トレー13Bに
支持させるウエハ6Bの直径を大きくして薄膜成長を行
わせることができる。このようにしても、上流側のウエ
ハ6Aの自転数を下流側のウエハ6Bの自転数より大き
くした状態で、それぞれの自転数を最適に選定すること
により、上流側のウエハ6Aと下流側のウエハ6Bとで
膜厚分布の差がほとんどない薄膜成長を行わせることが
できた。また、この実施例によれば、原料ガスを効率よ
く利用して、従来より大きな面積のウエハの薄膜成長を
行わせることができる。
【0055】この第3実施例の薄膜成長装置での各ウエ
ハ6A,6Bを自転させる機構は、第1実施例の構造で
も、第2実施例の構造でも、いずれでもよい。
【0056】また、第2実施例では、トレー回転機構1
9A,19Bの駆動源としては、電気的モータの代り
に、エアモータを使用することもできる。
【0057】更に、上記実施例では、各ウエハ取付け面
の上流側に1個のウエハ6Aを配置し、下流側に1個の
ウエハ6Bを配置したが、下流側に複数個(例えば2
個)のウエハ6Bを横方向に並べて配置することができ
る。
【0058】かつまた、上記実施例では、各ウエハ取付
け面に2段にウエハを配置したが、3段以上にウエハを
同様の構造で配置することもできる。
【0059】本明細書で開示した本発明の好ましい態様
を要約して示すと、下記の通りである。
【0060】(1)一方から他方に向けて原料ガスを流
すリアクタ内に、サセプタをそのウエハ取付け面の一端
から他端に前記原料ガスを流せる向きにして回転自在に
配置し、前記ウエハ取付け面の前記原料ガスの流れ方向
に複数段にウエハを前記サセプタに対して回転自在に配
置し、前記各ウエハをその自転数より公転数を低くして
自公転させながら加熱しつつこれらウエハに薄膜を成長
させる薄膜成長方法において、前記原料ガスの流れ方向
の上流側に存在する前記ウエハの自転数を下流側に存在
する前記ウエハの自転数よりも大きくして薄膜の成長を
行わせることを特徴とする薄膜成長方法。
【0061】(2)一方から他方に向けて原料ガスを流
すリアクタ内に、サセプタがそのウエハ取付け面の一端
から他端に前記原料ガスを流せる向きにして回転自在に
配置され、前記ウエハ取付け面の前記原料ガスの流れ方
向に複数段にウエハ支持トレーが前記サセプタに対して
回転自在に配置され、前記サセプタには前記各ウエハ支
持トレーの凹部にそれぞれ支持されたウエハを該サセプ
タの軸心の回りに該サセプタを介して公転させるサセプ
タ回転機構が設けられ、前記各ウエハ支持トレーには前
記各ウエハをそれぞれ自転させるトレー回転機構が設け
られ、また前記各ウエハを加熱する加熱手段が設けられ
ていて、前記各ウエハをその自転数より公転数を低くし
て自公転させながらこれらウエハに薄膜を成長させる薄
膜成長装置において、前記トレー回転機構は前記原料ガ
スの流れ方向の上流側に存在する前記ウエハの自転数を
下流側に存在する前記ウエハの自転数よりも大きくして
回転させる構造になっていることを特徴とする薄膜成長
装置。
【0062】(3)一方から他方に向けて原料ガスを流
すリアクタ内に、サセプタがそのウエハ取付け面の一端
から他端に前記原料ガスを流せる向きにして回転自在に
配置され、前記ウエハ取付け面の前記原料ガスの流れ方
向に複数段にウエハ支持トレーが前記サセプタに対して
回転自在に配置され、前記サセプタには前記各ウエハ支
持トレーの凹部にそれぞれ支持されたウエハを該サセプ
タの軸心の回りに該サセプタを介して公転させるサセプ
タ回転機構が設けられ、前記各ウエハ支持トレーには前
記各ウエハをそれぞれ自転させるトレー回転機構が設け
られ、また前記各ウエハを加熱する加熱手段が設けられ
ていて、前記各ウエハをその自転数より公転数を低くし
て自公転させながらこれらウエハに薄膜を成長させる薄
膜成長装置において、前記トレー回転機構は前記原料ガ
スの流れ方向の上流側に存在する前記ウエハの自転数を
下流側に存在する前記ウエハの自転数よりも大きくして
回転させる構造になっており、且つ前記原料ガスの流れ
方向の下流側に存在する前記ウエハ支持トレーは上流側
に存在する前記ウエハ支持トレーより大きな前記ウエハ
を支持できるように直径が大きく形成されていることを
特徴とする薄膜成長装置。
【0063】(4)一方から他方に向けて原料ガスを流
すリアクタ内に、周方向に複数のウエハ取付け面をもつ
多面型サセプタを、前記各ウエハ取付け面の各一端から
他端に前記原料ガスをそれぞれ並列に流せる向きにして
該多面型サセプタの軸心の回りに回転自在に配置し、前
記各ウエハ取付け面の前記原料ガスの流れ方向の上流側
と下流側とにウエハを前記サセプタに対して回転自在に
配置し、前記各ウエハをその自転数より公転数を低くし
て自公転させながら加熱しつつこれらウエハに薄膜を成
長させる薄膜成長方法において、前記原料ガスの流れ方
向の上流側に存在する前記ウエハの自転数を下流側に存
在する前記ウエハの自転数よりも大きくして薄膜の成長
を行わせることを特徴とする薄膜成長方法。
【0064】(5)一方から他方に向けて原料ガスを流
すリアクタ内に、周方向に複数のウエハ取付け面をもつ
多面型サセプタが、前記各ウエハ取付け面の各一端から
他端に前記原料ガスをそれぞれ並列に流せる向きにして
該多面型サセプタの軸心の回りに回転自在に配置され、
前記各ウエハ取付け面の前記原料ガスの流れ方向の上流
側と下流側とにウエハ支持トレーが前記サセプタに対し
て回転自在に配置され、前記多面型サセプタには前記各
ウエハ支持トレーの凹部にそれぞれ支持されたウエハを
該多面型サセプタの軸心の回りに該多面型サセプタを介
して公転させるサセプタ回転機構が設けられ、前記各ウ
エハ支持トレーには前記各ウエハをそれぞれ自転させる
トレー回転機構が設けられ、また前記各ウエハを加熱す
る加熱手段が設けられていて、前記各ウエハをその自転
数より公転数を低くして自公転させながらこれらウエハ
に薄膜を成長させる薄膜成長装置において、前記トレー
回転機構は前記原料ガスの流れ方向の上流側に存在する
前記ウエハの自転数を下流側に存在する前記ウエハの自
転数よりも大きくして回転させる構造になっていること
を特徴とする薄膜成長装置。
【0065】(6)一方から他方に向けて原料ガスを流
すリアクタ内に、周方向に複数のウエハ取付け面をもつ
多面型サセプタが、前記各ウエハ取付け面の各一端から
他端に前記原料ガスをそれぞれ並列に流せる向きにして
該多面型サセプタの軸心の回りに回転自在に配置され、
前記各ウエハ取付け面の前記原料ガスの流れ方向の上流
側と下流側とにウエハ支持トレーが前記サセプタに対し
て回転自在に配置され、前記多面型サセプタには前記各
ウエハ支持トレーの凹部にそれぞれ支持されたウエハを
該多面型サセプタの軸心の回りに該多面型サセプタを介
して公転させるサセプタ回転機構が設けられ、前記各ウ
エハ支持トレーには前記各ウエハをそれぞれ自転させる
トレー回転機構が設けられ、また前記各ウエハを加熱す
る加熱手段が設けられていて、前記各ウエハをその自転
数より公転数を低くして自公転させながらこれらウエハ
に薄膜を成長させる薄膜成長装置において、前記トレー
回転機構は前記原料ガスの流れ方向の上流側に存在する
前記ウエハの自転数を下流側に存在する前記ウエハの自
転数よりも大きくして回転させる構造になっており、且
つ前記原料ガスの流れ方向の下流側に存在する前記ウエ
ハ支持トレーは上流側に存在する前記ウエハ支持トレー
より大きな前記ウエハを支持できるように直径が大きく
形成されていることを特徴とする薄膜成長装置。
【0066】(7)一方から他方に向けて原料ガスを流
すリアクタ内に、周方向に複数のウエハ取付け面をもつ
多面型サセプタを、前記各ウエハ取付け面の各一端から
他端に前記原料ガスをそれぞれ並列に流せる向きにして
該多面型サセプタの軸心の回りに回転自在に配置し、前
記各ウエハ取付け面の前記原料ガスの流れ方向に複数段
にウエハを前記サセプタに対して回転自在に配置し、前
記各ウエハをその自転数より公転数を低くして自公転さ
せながら加熱しつつこれらウエハに薄膜を成長させる薄
膜成長方法において、前記原料ガスの流れ方向の上流側
に存在する前記ウエハの自転数を下流側に存在する前記
ウエハの自転数よりも大きくして薄膜の成長を行わせる
ことを特徴とする薄膜成長方法。
【0067】(8)一方から他方に向けて原料ガスを流
すリアクタ内に、周方向に複数のウエハ取付け面をもつ
多面型サセプタが、前記各ウエハ取付け面の各一端から
他端に前記原料ガスをそれぞれ並列に流せる向きにして
該多面型サセプタの軸心の回りに回転自在に配置され、
前記各ウエハ取付け面の前記原料ガスの流れ方向に複数
段にウエハ支持トレーが前記サセプタに対して回転自在
に配置され、前記多面型サセプタには前記各ウエハ支持
トレーの凹部にそれぞれ支持されたウエハを該多面型サ
セプタの軸心の回りに該多面型サセプタを介して公転さ
せるサセプタ回転機構が設けられ、前記各ウエハ支持ト
レーには前記各ウエハをそれぞれ自転させるトレー回転
機構が設けられ、また前記各ウエハを加熱する加熱手段
が設けられていて、前記各ウエハをその自転数より公転
数を低くして自公転させながらこれらウエハに薄膜を成
長させる薄膜成長装置において、前記トレー回転機構は
前記原料ガスの流れ方向の上流側に存在する前記ウエハ
の自転数を下流側に存在する前記ウエハの自転数よりも
大きくして回転させる構造になっていることを特徴とす
る薄膜成長装置。
【0068】(9)一方から他方に向けて原料ガスを流
すリアクタ内に、周方向に複数のウエハ取付け面をもつ
多面型サセプタが、前記各ウエハ取付け面の各一端から
他端に前記原料ガスをそれぞれ並列に流せる向きにして
該多面型サセプタの軸心の回りに回転自在に配置され、
前記各ウエハ取付け面の前記原料ガスの流れ方向に複数
段にウエハ支持トレーが前記サセプタに対して回転自在
に配置され、前記多面型サセプタには前記各ウエハ支持
トレーの凹部にそれぞれ支持されたウエハを該多面型サ
セプタの軸心の回りに該多面型サセプタを介して公転さ
せるサセプタ回転機構が設けられ、前記各ウエハ支持ト
レーには前記各ウエハをそれぞれ自転させるトレー回転
機構が設けられ、また前記各ウエハを加熱する加熱手段
が設けられていて、前記各ウエハをその自転数より公転
数を低くして自公転させながらこれらウエハに薄膜を成
長させる薄膜成長装置において、前記トレー回転機構は
前記原料ガスの流れ方向の上流側に存在する前記ウエハ
の自転数を下流側に存在する前記ウエハの自転数よりも
大きくして回転させる構造になっており、且つ前記原料
ガスの流れ方向の下流側に存在する前記ウエハ支持トレ
ーは上流側に存在する前記ウエハ支持トレーより大きな
前記ウエハを支持できるように直径が大きく形成されて
いることを特徴とする薄膜成長装置。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る薄膜成
長方法及び装置によれば、下記のような優れた効果を得
ることができる。
【0070】本発明では、原料ガスの流れ方向の上流側
に存在するウエハの自転数を下流側に存在するウエハの
自転数よりも大きくして薄膜の成長を行わせるので、自
転数の大きいウエハは自転数の小さいウエハに比べて原
料ガスの吸引効果が大きく、従って上流側のウエハの膜
厚が薄く、下流側のウエハの膜厚が厚くなる問題点を解
消して、上流側,下流側の各ウエハの面に成長させる膜
の膜厚の均一性を高めることができる。しかも、1回の
処理につき多数のエピタキシャルウエハの生産を行うこ
とができる。
【0071】また、本発明では、原料ガスの流れ方向の
下流側に存在するウエハ支持トレーを、上流側に存在す
るウエハ支持トレーよりも大きなウエハを支持できるよ
うに直径を大きく形成しているので、下流側で大きなウ
エハの薄膜成長を行わせることができる。このように大
きさが上流側と下流側で異なるウエハでも、上流側のウ
エハの自転数を下流側のウエハの自転数より大きくした
状態で、それぞれの自転数を適宜選定することにより、
上流側のウエハと下流側のウエハとで膜厚分布の差がほ
とんどない薄膜成長を行わせることができる。また、本
発明によれば、原料ガスを効率よく利用して、従来より
大きな面積のウエハの薄膜成長を行わせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウエハの自転数を変化させたときの該ウエハの
自転数と一定時間経過後のエピタキシャル膜厚分布の関
係を示す特性図である。
【図2】本発明に係る薄膜成長装置の第1実施例の縦断
面図である。
【図3】図2に示す薄膜成長装置で上流側のウエハ支持
トレーと下流側のウエハ支持トレーの回転数が共に等し
いときに、これらウエハ支持トレーに支持されている上
流側のウエハと下流側のウエハに形成される薄膜の各膜
厚分布を示す特性図である。
【図4】図2に示す薄膜成長装置で上流側のウエハ支持
トレーの回転数を下流側のウエハ支持トレーの回転数に
比べて大きくしたときに、これらウエハ支持トレーに支
持されている上流側のウエハと下流側のウエハに形成さ
れる薄膜の各膜厚分布を示す特性図である。
【図5】本発明に係る薄膜成長装置の第2実施例の縦断
面図である。
【図6】本発明に係る薄膜成長装置の第3実施例におけ
るサセプタの1つのウエハ取付け面の状態を示す正面図
である。
【図7】従来のウエハ公転型の薄膜成長装置の縦断面図
である。
【図8】従来のウエハ自公転型の薄膜成長装置の縦断面
図である。
【図9】従来のサセプタ複数段型でウエハ公転型の薄膜
成長装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ガス導入口 2 リアクタ 2a 底板 3 多面型サセプタ 3a ウエハ取付け面 4 サセプタ回転軸 5,5A,5B 凹部 6 ウエハ 7 キャップ 8 モータ 9 サセプタ回転機構 10 高周波加熱コイル 11 冷却ジャケット 12 排気口 13,13A,13B ウエハ支持トレー 13Aa,13Bb 凹部 14,14A,14B トレー回転軸 15 ギア室 16,16A,16B トレー回転ギア 17 固定ギア 17A,17B リングギア 18,18A,18B ギアホルダー 19,19A,19B トレー回転機構 20,21 ギア 22 サセプタ受け鍔 23 回止め突起 24 凹部 25 整流体 26 軸シール部 27A,27B モータ 28A,28B 回転軸 29A,29B 軸シール部 30A,30B ギア 31A,31B ギア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方から他方に向けて原料ガスを流すリ
    アクタ内に、サセプタをそのウエハ取付け面の一端から
    他端に前記原料ガスを流せる向きにして回転自在に配置
    し、前記ウエハ取付け面の前記原料ガスの流れ方向の上
    流側と下流側とにウエハを前記サセプタに対して回転自
    在に配置し、前記各ウエハを自公転させながら加熱しつ
    つこれらウエハに薄膜を成長させる薄膜成長方法におい
    て、 前記原料ガスの流れ方向の上流側に存在する前記ウエハ
    の自転数を下流側に存在する前記ウエハの自転数よりも
    大きくして薄膜の成長を行わせることを特徴とする薄膜
    成長方法。
  2. 【請求項2】 一方から他方に向けて原料ガスを流すリ
    アクタ内に、サセプタがそのウエハ取付け面の一端から
    他端に前記原料ガスを流せる向きにして回転自在に配置
    され、前記ウエハ取付け面の前記原料ガスの流れ方向の
    上流側と下流側とにウエハ支持トレーが前記サセプタに
    対して回転自在に配置され、前記サセプタには前記各ウ
    エハ支持トレーにそれぞれ支持されたウエハを該サセプ
    タの軸心の回りに該サセプタを介して公転させるサセプ
    タ回転機構が設けられ、前記各ウエハ支持トレーには前
    記各ウエハをそれぞれ自転させるトレー回転機構が設け
    られ、また前記各ウエハを加熱する加熱手段が設けられ
    ていて、前記各ウエハを自公転させながらこれらウエハ
    に薄膜を成長させる薄膜成長装置において、 前記トレー回転機構は前記原料ガスの流れ方向の上流側
    に存在する前記ウエハの自転数を下流側に存在する前記
    ウエハの自転数よりも大きくして回転させる構造になっ
    ていることを特徴とする薄膜成長装置。
  3. 【請求項3】 一方から他方に向けて原料ガスを流すリ
    アクタ内に、サセプタがそのウエハ取付け面の一端から
    他端に前記原料ガスを流せる向きにして回転自在に配置
    され、前記ウエハ取付け面の前記原料ガスの流れ方向の
    上流側と下流側とにウエハ支持トレーが前記サセプタに
    対して回転自在に配置され、前記サセプタには前記各ウ
    エハ支持トレーにそれぞれ支持されたウエハを該サセプ
    タの軸心の回りに該サセプタを介して公転させるサセプ
    タ回転機構が設けられ、前記各ウエハ支持トレーには前
    記各ウエハをそれぞれ自転させるトレー回転機構が設け
    られ、また前記各ウエハを加熱する加熱手段が設けられ
    ていて、前記各ウエハを自公転させながらこれらウエハ
    に薄膜を成長させる薄膜成長装置において、 前記トレー回転機構は前記原料ガスの流れ方向の上流側
    に存在する前記ウエハの自転数を下流側に存在する前記
    ウエハの自転数よりも大きくして回転させる構造になっ
    ており、 且つ前記原料ガスの流れ方向の下流側に存在する前記ウ
    エハ支持トレーは上流側に存在する前記ウエハ支持トレ
    ーより大きな前記ウエハを支持できるように直径が大き
    く形成されていることを特徴とする薄膜成長装置。
JP14017194A 1994-06-22 1994-06-22 薄膜成長方法及び装置 Pending JPH088193A (ja)

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JP14017194A JPH088193A (ja) 1994-06-22 1994-06-22 薄膜成長方法及び装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011171589A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Shin Etsu Handotai Co Ltd 気相成長装置および化合物半導体基板の製造方法
JP2011233826A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Shin Etsu Handotai Co Ltd 気相成長装置および化合物半導体基板の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011171589A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Shin Etsu Handotai Co Ltd 気相成長装置および化合物半導体基板の製造方法
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