JPH08807B2 - 新規ホモベラトリルアミン誘導体及びその製造法 - Google Patents

新規ホモベラトリルアミン誘導体及びその製造法

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JPH08807B2
JPH08807B2 JP13172486A JP13172486A JPH08807B2 JP H08807 B2 JPH08807 B2 JP H08807B2 JP 13172486 A JP13172486 A JP 13172486A JP 13172486 A JP13172486 A JP 13172486A JP H08807 B2 JPH08807 B2 JP H08807B2
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昭彦 小林
健太郎 古城
幸子 小口
仙一 成田
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ト−アエイヨ−株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なホモベラトリルアミン誘導体及びそ
の製造法に関する。
〔従来の技術〕
ホモベラトリルアミン系化合物の中には有用な生理作
用を示すものが多く、これらの化合物が医薬品として使
用されていることは周知のとおりである。例えばベラパ
ミルは強いカルシウム拮抗作用を有し、これによつて血
圧降下作用を示すことが知られている(サインエルプロ
ツト及びピーター著「ドラツクス」15巻1978年169〜197
頁参照)。その他のホモベラトリルアミン系化合物とし
ては、心臓血管疾患及び脳循環障害治療剤として有用な
N−メチル−N−ビス(3,4−ジメトキシフエネチル)
アミン誘導体(特開昭59−62553号公報参照)、置換1,5
−ジアミノペンタン誘導体(特開昭58−88343号公報参
照)、ω−シアノ−1,ω−ジフエニルアザアルカン誘導
体(特開昭57−181050号公報参照)などが報告されてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、ホモベラトリルアミンの窒素原子上の
置換基として、種々の複素環を有するペンタンニトリル
基を導入した新規なホモベラトリルアミンを合成し、こ
れらの化合物が強いカルシウム拮抗作用を有し、循環器
官系疾患治療薬として有用であることを見い出した。
〔本発明の構成とその説明〕
本発明は、一般式 (式中Hetは置換されてもよいピリジル基、ピロリル
基、フリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾキサゾリル
基、ベンゾチエニル基、ベンズイミダゾリル基を示す)
で表わされる新規ホモベラトリルアミン誘導体及びその
酸付加塩である。
本発明のホモベラトリルアミン誘導体(I)及びその
酸付加塩は、カルシウム拮抗作用に基づく優れた血圧降
下作用を有し医薬として有用な化合物である。
式Iの化合物の置換基Hetのためのピリジル基、ピロ
リル基、フリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾキサゾリ
ル基、ベンゾチエニル基、ベゾチアゾリル基又はベンズ
イミダゾリル基は、下記の原子又は基を有していてもよ
い。ハロゲン原子例えば塩素原子、臭素原子など、低級
アルキル基例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基など、低級アルコキシ基例えばメトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、ブトキシ基など、ニトロ基、ア
ミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル基又はアル
キルアミノアルキル基。
式Iの化合物としては例えば下記のものがあげられ
る。
2−イソプロピル−2−(2−ピリジル)−5−〔(3,
4−ジメトキシフエネチル)メチルアミノ〕ペンタンニ
トリル(Ia)、 2−イソプロピル−2−(3−ピリジル)−5−〔(3,
4−ジメトキシフエネチル)メチルアミノ〕ペンタニト
リル(1b)、 2−イソプロピル−2−(4−ピリイル)−5−〔(3,
4−ジメトキシフエネチル)メチルアミノ〕ペンタンニ
トリル(1c)、 2−(1−メチル−2−ピロリル)−2−イソプロピル
−5−〔(3,4−ミゼトキシフエネチル)メチルアミ
ノ〕ペンタンニトリル(1d)、 2−(2−フリル)−2−イソプロピル−5−〔(3,4
−ジメトキシフエネチル)メチルアミノ〕ペンタンニト
リル(Ie)、 2−(2−ベンゾフラニル)−2−イソプロピル−5−
〔(3,4−ジメトキシフエネチル)メチルアミノ〕ペン
タンニトリル(If)、 2−(2−ベンゾキサゾリル)−2−イソプロピル−5
−〔(3,4−ジメトキシフエネチル)メチルアミノ〕ペ
ンタンニトリル(Ig)、 2−(2−ベンゾチエニル)−2−イソプロピル−5−
〔(3,4−ジメトキシフエニル)メチルアミノ〕ペンタ
ンニトリル(Ih)、 2−(2−ベンゾチアゾリル)−2−イソプロピル−5
−〔(3,4−ジメトキシフエネチル)メチルアミノ〕ペ
ンタンニトリル(Ii)、 2−(1−メチル−2−ベンズイミダゾリル)−2−イ
ソプロピル−5−〔(3,4−ジメトキシフエネチル)メ
チルアミノ〕ペンタンニトリル(Ij)、 2−(6−メトキシ−2−ベンゾチアゾリル)−2−イ
ソプロピル−5−〔(3,4−ジメトキシフエネチル)メ
チルアミノ〕ペンタンニトリル(Ik)。
式Iの化合物は一般式 (式中Hetは前記の意味を有する)で表わされるアセト
ニトリル誘導体を、一般式 (式中Xはハロゲン原子を示す)で表わされる化合物と
反応させることにより製造できる。
本反応は溶媒中で水素ナトリウム、ナトリウムアミド
等の存在下に行われる。溶媒としては例えばベンゼン、
トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド等並びにこれらの混合物が用いられる。
反応温度は60℃ないし溶媒の沸点温度が好ましく、反
応は4〜8時間で完結する。
式IIの化合物は、例えば一般式 Het−CH2CN IV (式中Hetは前記の意味を有する)で表わされるアセト
ニトリル誘導体をイソプロピルブロミドと反応させるこ
とにより得られる。
本反応は溶媒中で苛性アルカリ、苛性アルカリ−トリ
エチルアミン、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド等
の存在下に行われる。溶媒としては例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン、ジメチルスルホキイド等並びにこれ
らの混合物が用いられる。
反応温度は室温ないし溶媒の沸点温度好ましくは60〜
100℃である。比較的低温で反応させる場合は、反応混
合物を撹拌することが好ましい。反応は通常1〜3時間
で完結する。
式IIの化合物中、α−イソプロピル−3−ピリジルア
セトニトリル、α−イソプロピル−1−メチル−2−ピ
ロリルアセトニトリル、α−イソプロピル−2−フリル
アセトニトリル、α−イソプロピル−2−ベンゾキサゾ
リルアセトニトリル、α−イソプロピル−2−ベンゾチ
エニルアセトニトリル、α−イソプロピル−2−ベンゾ
チアゾリルアセトニトリル、α−イソプロピル−1−メ
チル−2−ベンズイミダゾリルアセトニトリル及びαイ
ソプロピル−6−メトキシ−2−ベンゾチアゾリルアセ
トニトリルは新規化合物である。
式Iの化合物は、一般式 (式中Het及びXは前記の意味を有する)で表わされる
アセトニトリル誘導体をN−メチルホモベラトリルアミ
ンと反応させることによつても得られる。
本反応は無溶媒中で又は反応に関与しない溶媒例えば
アルコール中で行われ、塩基例えばトリエチルアミン、
ピリジン等の存在下に行うことが好ましい。
反応温度は60〜120℃が好ましく、反応は通常4〜8
時間で完結する。
式Vの化合物は式IIのアセトニトリル誘導体をα,γ
−ジハロゲノプロパンと、通常のアルキル化の条件下に
反応させることによつて製造できる。この生成物(V)
は単離精製せずに用いることができる。
反応生成物(I)は常法によつて例えば抽出、カラム
クロマトグラフイ、再結晶等を適宜組み合せて単離精製
できる。
式Iの化合物は所望により酸付加塩とすることができ
る。そのための酸としては生理的に容認される酸例えば
塩酸、フマル酸、マレイン酸、しゆう酸等が好ましい。
試験例 下記の被験化合物を用いて生成試験を行つた。2−
(2−ベンゾフラニル)−2−イソプロピル−5−
〔(3,4−ジメトキシフエネチル)メチルアミノ〕ペン
タンニトリル(Ifの化合物)、2−(2−ベンゾキサゾ
リル)−2−イソプロピル−5−〔(3,4−ジメトキシ
フエネチル)メチルアミノ〕ペンタンニトリル(Igの化
合物)及び 2−(2−ベンゾチアゾリル)−2−イソプロピル−5
−〔(3,4−ジメトキシフエネチル)メチルアミノ〕ペ
ンタンニトリル(Iiの化合物)。
1.カルシウム拮抗作用試験 体重2〜3kgの雌雄ウサギを用い、ペントバルビター
ル・ナトリウムの静脈内投与により麻酔したのち、大腿
動脈放血により致死させ、直ちに胸部大動脈を摘出し
た。摘出した血管はらせん状標本とした。95%酸素及び
5%二酸化炭素の混合ガスを通気し、37℃に保ち、10ml
の栄養液(NaCl147.2、KCl5.4、CaCl22.2、MgCl21.0、N
aHCO314.9、グルコース5.6mM)を入れたマグネス管に摘
出血管標本を1.5gの張力をかけ懸垂した。対照としてKC
l10〜20mM(KCl1M溶液を0.1mlずつ)を累積投与し、段
階的に血管を収縮させ、用量−反応線を得た。次いで被
験薬投与(3用量を使用)10分後に、再びKClの用量−
反応線を得、KCl40mMの投与によつて得られた収縮高を1
00%として、対照の収縮高を50%抑制する被験薬の濃度
をED50値として求めた。その結果を第1表に示す。
2.血圧降下作用試験 体重280〜350gの雄性SHR(収縮期血圧180〜230mmHg)
を約15時間絶食したのち、被験薬を経口投与し、非観血
式血圧測定装置(NARCO,PE−300)を用いて収縮期血圧
の変化を経時的に測定した。その結果を第2表に示す。
なお表中の収縮期血圧は被験薬各用量における最大変化
量を示す。
本発明の化合物は、前記の結果より明らかなようにカ
ルシウム拮抗作用及びそれに基づく血圧降下作用を有す
ることが知られた。
参考例1 α−イソプロピル−3−ピリジルアセトニトリルの製造 イソプロピルブロミド20.9g(0.169モル)、水酸化ナ
トリウム13.5g(0.338モル)及びトリエチルアミン0.94
g(0.9×10-3モル)に、窒素気流中60℃に加熱しながら
2−ピリジルアセトニトリル10g(0.085モル)を加え、
80〜90℃で3時間加熱撹拌する。冷後、氷水を加え、エ
ーテル抽出する。エーテル層を水及び飽和食塩水で洗浄
したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧
留去する。得られる黒褐色油状物を減圧蒸留すると、沸
点77℃/0.2mmHgの帯黄色油状物として、α−イソプロピ
ル−3−ピリジルアセトニトリル9.9g(73.0%)が得ら
れる。
元素分析値:C10H12N2として C H N 理論値(%) 74.97 7.55 17.48 実験値(%) 74.94 7.56 17.46 同様にして既知化合物であるα−イソプロピル−2−
ピリジルアセトニトリル、α−イソプロピル−4−ピリ
ジルアセトニトリル及びα−イソピロピル−2−ベンゾ
フラニルアセトニトリルを得た。
参考例2 α−イソプロイル−2−ベンゾチアゾリルアセトニトリ
ルの製造 50%アトリウムヒドリド1.25g(2.6×10-2モル)に無
水トルエン10mlを加え、室温撹拌下に無水トルエン−ジ
メチルスルホキシド(2:1)の混合溶媒30mlに溶解した
2−ベンゾチアゾリルアセトニトリル3.48g(2×10-2
モル)を摘加し、窒素気流中2時間撹拌する。次いでイ
ソプロピルブロミド3.69g(3×10-2モル)を加え、90
〜100℃で2時間加熱撹拌する。冷後、反応混合物に氷
水を加え、エーテル抽出する。エーテル層を水及び飽和
食塩水で洗浄したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、溶媒を減圧留去する。得られる黄赤色油状物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイに付し、酢酸エチル−n
−ヘキサン(1:7)の溶出部より黄色結晶性残査を得
る。これをn−ヘキサンから再結晶すると、融点56〜57
℃の帯黄色針状晶として、α−イソプロピル−2−ベン
ゾチアゾリルアセトニトリル1.66g(47.7%)が得られ
る。
元素分析値:C12H12N2Sとして C H N 理論値(%) 66.63 5.59 12.95 実験値(%) 66.89 5.62 13.06 同様にして下記の化合物が得られる。
α−イソプロピル−1−メチル−2−ピロリルアセトニ
トリル 収率:32.6% 無色油状物、▲n24 ▼:1.4973 元素分析値:C10H14N2・1/10H2Oとして C H N 理論値(%) 73.22 8.73 17.07 実験値(%) 73.28 8.86 16.98 α−イソプロピル−2−フリルアセトニトリル 収率:31.3% 帯黄色油状物、沸点:95℃/20mmHg ▲n24 ▼:1.4622 元素分析値:C9H11NO・1/10H2Oとして C H N 理論値(%) 71.73 7.94 9.30 実験値(%) 71.59 7.45 9.20 α−イソプロピル−2−ベンゾキサゾリルアセトニトリ
ル 収率:56.9% 帯黄色飴状物、▲n24 ▼:1.5335 元素分析値:C12H12N2Oとして C H N 理論値(%) 71.98 6.04 13.99 実験値(%) 71.78 6.09 13.97 α−イソプロピル−2−ベンゾチエニルアセトニトリル 収率:49.0% 無色微細針状晶、融点:69〜71℃ 元素分析値:C13H13NSとして C H N 理論値(%) 72.52 6.09 6.51 実験値(%) 72.34 6.10 6.43 α−イソプロピル−1−メチル−2−ベンズイミダゾリ
ルアセトニトリル 収率:56.7% 無色針状晶、融点105〜106℃ 元素分析値:C13H15N3として C H N 理論値(%) 73.21 7.09 19.70 実験値(%) 73.40 7.22 19.81 α−イソプロピル−6−メトキシ−2−ベンゾチアゾリ
ルアセトニトリル 収率:53.3% 帯黄色油状物、▲n24 ▼:1.5811 元素分析値:C13H14N2OSとして C H N 理論値(%) 63.39 5.73 11.37 実験値(%) 63.13 5.73 11.30 実施例1 2−イソプロピル−2−(2−フリル)−5−〔(3,4
−ジメトキシフエネチル)メチルアミノ〕ペンタンニト
リルの製造 α−イソプロピル−2−フリルアセトニトリル600mg
(4×10-3モル)、N−(3−クロロプロピル)−N−
メチルホモベラトリルアミン11g(4×10-3モル)及び
ナトリウムアミド362mg(9.3×10-3モル)に無水トルエ
ン15mlを加え窒素気流中に4時間加熱還流する。
冷後、反応混合物に氷水を加え、エーテル抽出する。
エーテル層を水及び飽和食塩水で洗浄したのち、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去する。得られ
る赤褐色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフイに
付し、クロロホルム−メタノール(98:2)の溶出部より
帯黄色油状物458mgを得る。この油状物をエタノール中
しゆう酸塩を形成させエタノール−エーテルから再結晶
すると、融点139〜140℃の無色粉末として、2−イソプ
ロピル−2−(2−フリル)−5−〔(3,4−ジメトキ
シフエネチル)メチルアミノ〕ペンタンニトリル(しゆ
う酸塩)508mg(26.8%)が得られる。
元素分析値:C23H32N2O3・(CO2H)として C H N 理論値(%) 63.28 7.22 5.90 実験値(%) 63.32 7.21 5.87 同様にして下記化合物が得られる。
2−イソプロピル−2−(4−ピリジル)−5−〔(3,
4−ジメトキシフエネチル)メチルアミノ〕ペンタンニ
トリル(しゆう酸塩) 収率:19.0% 無色粒状晶、融点:154〜155℃(エタノール−酢酸エチ
ル) 元素分析値:C24H33N3O2・(CO2H)として C H N 理論値(%) 64.31 7.26 8.65 実験値(%) 64.05 7.23 8.59 2−(1−メチル−2−ベンズイミダゾリル)−2−イ
ソプロピル−5−〔(3,4−ジメトキシフエネチル)メ
チルアミノ〕ペンタンニトリル(しゆう酸塩) 収率:49.5% 無色微細針状晶、融点:134〜135℃(メタノール−エー
テル) 元素分析値:C27H36N4O2・(CO2H)・H2Oとして C H N 理論値(%) 62.57 7.24 10.06 実験値(%) 62.54 7.08 10.05 実施例2 2−イソプロピル−2−(2−ベンゾチアゾリル)−5
−〔(3,4−ジメトキシフエネチル)メチルアミノ〕ペ
ンタンニトリルの製造 ナトリウムアミド0.42g(10.8×10-3モル)に無水ト
ルエン−ジメチルスルホキシド(1:1)の混合溶媒10ml
を加え室温撹拌下にα−イソプロピル−2−ベンゾチア
ゾリルアセトニトリル1.44g(8.3×10-3モル)を加え、
50〜60℃で1時間加熱撹拌する。次いで同温度で1−ブ
ロモ−3−クロロプロパン2.6g(16.5×10-3モル)を加
え、1時間撹拌する。冷後、氷水にあけエーテルで抽出
する。エーテル層を水及び飽和食塩水で洗浄したのち、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒及び過剰の1−ブ
ロモ−3−クロロプロパンを減圧留去すると、黄色油状
物として、粗α−(3−クロロプロピル)−α−イソプ
ロピル−2−ベンゾチアゾリルアセトニトリル2.1gが得
られる。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフイ〔酢酸エチル−n−ヘキサン(1:7)〕により精
製すると、▲n24 D▼1.5702の帯黄色油状物となる。
得られた粗α−(3−クロロプロピル)−α−イソプ
ロピル−2−ベンゾチアゾリルアセトニトリル1.75gに
N−メチルホモベラトリルアミン2.33g(12×10-3
ル)及びトリエチルアミン4mlを加え、8時間加熱還流
する。冷後、氷水を加え、エーテルで抽出する。エーテ
ル層を水及び飽和食塩水で洗浄したのち、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去する。得られる黄色
油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフイに付し、ク
ロロホルム−メタノール(98:2)の溶出部より帯黄色油
状物2.35gを得る。この油状物をメタノール中でしゆう
酸塩を形成させ、エタノールから再結晶すると、融点17
4〜175℃の無色針状晶として、2−イソプロピル−2−
(2−ベンゾチアゾリル)−5−〔(3,4−ジメトキシ
フエネチル)アミノ〕ペンタンニトリル(しゆう酸塩)
2.25g(60.4%)が得られる。
元素分析値:C26H33N2O2S・(CO2H)として C H N 理論値(%) 62.09 6.51 7.76 実験値(%) 61.92 6.65 7.68 同様にして第3表に示す化合物が得られる。表中の元
素分析値欄の上段は理論値、下段は実験値である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 307/54 307/79 333/60 // A61K 31/34 31/38 31/40 ABN 31/415 31/42 31/425 31/44 ADD (72)発明者 成田 仙一 埼玉県浦和市領家6−14−7 (56)参考文献 特開 昭61−289090(JP,A) 特開 昭61−106578(JP,A) 特公 昭49−46629(JP,B1)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中Hetは置換されてもよいピリジル基、ピロリル
    基、フリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾキサゾリル
    基、ベンゾチエニル基又はベンズイミダゾリル基を示
    す)で表される新規ホモベラトリルアミン誘導体及びそ
    の酸付加塩。
  2. 【請求項2】一般式 (式中Hetは置換されてもよいピリジル基、ピロリル
    基、フリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾキサゾリル
    基、ベンゾチエニル基又はベンズイミダゾリル基を示
    す)で表される化合物を、一般式 (式中Xはハロゲン原子を示す)で表される化合物と反
    応させることを特徴とする一般式 (式中Xは前記の意味を有する)で表される新規ホモベ
    ラトリルアミン誘導体の製造法。
  3. 【請求項3】一般式 (式中Hetは置換されてもよいピリジル基、ピロリル
    基、フリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾキサゾリル
    基、ベンゾチエニル基又はベンズイミダゾリル基を、X
    はハロゲン原子を示す)で表される化合物を、N−メチ
    ルホモベラトリルアミンと反応させることを特徴とする
    一般式 (式中Xは前記の意味を有する)で表される新規ホモベ
    ラトリルアミン誘導体の製造法。
JP13172486A 1986-06-09 1986-06-09 新規ホモベラトリルアミン誘導体及びその製造法 Expired - Fee Related JPH08807B2 (ja)

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