JPH0879400A - 非常通報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレコントロールやオンラインメンテナンス
のための自動応答機能を備えた非常通報装置１に留守番
電話機等の自動応答機能を有する外付け電話機７が接続
されている場合でも非常通報装置１の自動応答を可能に
する。 【構成】 非常通報装置１が着信信号を検出して、外付
け電話機７が応答したことを通話電流検出手段６により
検出した後、電話回線８をモニタして、制御信号受信手
段５により所定の制御信号を受信した場合には、切替手
段２により電話回線８を自己のＮＣＵ３に切り替えて自
動応答を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電話回線８を通して非常
通報を実施する非常通報装置１、特にテレコントロール
やオンラインメンテナンスのための自動応答機能を備え
た非常通報装置１に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の自動応答機能を備えた非
常通報装置として図２に示すようなものがある。すなわ
ち、非常通報装置１ａが電話回線８を使用するのは稀な
ため、通常、図示しない外部接続端子等を介して外付け
電話機７を接続し、切替手段２ａにより電話回線８を必
要に応じて、この外付け電話機７あるいは非常通報装置
１ａ内のＮＣＵ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｕ
ｎｉｔ）３に切り替えて使用するようになっている。ま
た、この非常通報装置１ａ内には着信検出手段４があっ
て電話回線８と接続されており、一定時間または規定回
数の着信信号を受信すると、前記切替手段２ａを切り替
えてＮＣＵ３による自動応答を行い、発呼者と通信によ
りデータの交換等を行う。

【０００３】通信の内容としては、例えば非常通報装置
１ａがガイドホンであれば、接続されているセンサーの
異常の有無を音声合成により連絡させる等して非常通報
装置１ａの現在の状態を調べたり、非常通報装置１ａに
記憶されている非常時の通報先の電話番号をリモート操
作により変更したりするものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のように
非常通報装置１ａが自動応答するためには、一定時間ま
たは規定回数の着信信号を受信することが必要であるた
め、接続されている外付け電話機７が留守番電話機等で
ある場合、非常通報装置１ａが自動応答するより先に、
この外付け電話機７が応答してしまうため、非常通報装
置１ａが応答できなくなってしまうという問題を生じて
いた。

【０００５】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、留守番電話機等の自動応
答機能を持った機器が外付け電話機７として接続されて
いても、自動応答の可能な非常通報装置１を提供するこ
とにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、テレコントロールやオンラインメンテナン
スのための自動応答機能を有する非常通報装置１におい
て、外付け電話機７あるいは非常通報装置１内のＮＣＵ
３のどちらかに電話回線８を接続するための切替手段２
と、この切替手段２と外付け電話機７との間にあって外
付け電話機７の通話状態の有無を検出する通話電流検出
手段６と、前記切替手段２より電話回線８側でこの電話
回線８と接続される着信検出手段４と制御信号受信手段
５とを有し、前記着信検出手段４が着信信号を検出した
後、通話電流検出手段６により検出される外付け電話機
７の通話状態中に制御信号受信手段５が所定の制御信号
を受信すると前記切替手段２を外付け電話機７から非常
通報装置１内のＮＣＵ３へ切り替える構成とした。

【０００７】

【作用】通話電流検出手段６は外付け電話機７の通話電
流を検出する。また、着信検出手段４は電話回線８から
の着信信号を検出し、制御信号受信手段５は非常通報装
置１に対する特定の制御信号を識別して受信する。そし
て、ＮＣＵ３は、一般に網制御装置と呼ばれるもので、
自動応答に必要な機能を備え、発呼者とデータ通信や通
話を行う。

【０００８】しかして、外付け電話機７が先に応答した
場合でも、外付け電話機７が通話中であることを通話電
流検出手段６により検出することで外付け電話機７が先
に応答したことを確認し、このとき、電話回線８をモニ
タして、制御信号受信手段５により所定の非常通報装置
１を呼び出す信号を検出した場合には、切替手段２を非
常通報装置１側のＮＣＵ３に切り替えることにより自動
応答が可能となる。

【０００９】

【実施例】次に図に基づいて本発明の一実施例について
説明する。図１は本発明の実施例の基本構成を示した図
である。図１において、１は非常通報装置、２は切替手
段、３はＮＣＵ、４は着信検出手段、５は制御信号受信
手段、６は通話電流検出手段、７は外付け電話機、８は
電話回線を示している。

【００１０】電話回線８は非常通報装置１内で切替手段
２，着信検出手段４，制御信号受信手段５にそれぞれ接
続している。また、この非常通報装置１には外付け電話
機７が外部接続端子等を介して接続されており、前記切
替手段２により電話回線８が、この外付け電話機７か非
常通報装置１内のＮＣＵ３のいずれかに接続されるよう
になっており、この外付け電話機７と切替手段２の間に
は通話電流検出手段６が接続されている。

【００１１】通話電流検出手段６は外付け電話機７の通
話電流を検出するためのもので、具体的には交換装置の
インターフェース等に使用されている既存の通話電流検
出回路が用いられ、例えばフォトカプラ等を用いた回路
が知られている。着信検出手段４は電話回線８からの着
信信号を検出するためのもので、具体的には通常の電話
装置等に内蔵されている着信信号検出回路が用いられ
る。制御信号受信手段５は電話回線８から非常通報装置
１を呼び出すため等の所定の制御信号を検出し受信する
もので、本実施例ではＤＴＭＦ信号によるＩＤ信号を受
信する方法を採用した。従って、この制御信号受信手段
５はＤＴＭＦ信号検出回路を備えたものとなる。切替手
段２は電話回線８を切り替えるもので、一般の電話機や
交換機に使用される切替え手段としての有接点スイッチ
や無接点スイッチ等が用いられる。ＮＣＵ３は非常通報
装置１が非常通報や自動応答を行うために電話回線８等
を制御する機能を有していて、発呼者へデータを送出し
たり、必要な通話を行う。

【００１２】次に本発明の動作について説明する。図３
は本発明の動作を示すフローチャートである。まず、通
常、非常通報装置１が電話回線８を使用することは稀で
あるため、切替手段２は外付け電話機７に電話回線８を
接続している。そして、外部から発呼され着信すると
（Ｓ１）、着信検出手段４により着信信号が検出される
（Ｓ２）とともに、外付け電話機７は留守番電話機であ
るため自動的に応答する（Ｓ３）。外付け電話機７が応
答すると、この外付け電話機７の通話電流が流れ、これ
を通話電流検出手段６で検出することにより、非常通報
装置１が確認すると（Ｓ４）、電話回線８を制御信号受
信手段５によりモニタする（Ｓ５）。そして、この制御
信号受信手段５が制御信号たるＤＴＭＦ信号による所定
のＩＤ信号を受信すると（Ｓ６）、非常通報装置１は切
替手段２を自己のＮＣＵ３へ切り替える（Ｓ７）。そし
て、非常通報装置１は自動応答して、必要な通信を行う
（Ｓ８）。

【００１３】このようにして、外付け電話機７が留守番
電話機であっても非常通報装置１が自動応答を行うこと
ができる。なお、本実施例は一つの例示にすぎず、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様の変更を
行いうることはいうまでもない。

【００１４】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、通常は留
守番電話機等の自動応答機能を持った機器を外付け電話
機７として使用でき、必要な時には自動応答機能も発揮
できる非常通報装置１が可能となり、非常通報装置１の
より広汎な活用が可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示した図である。

【図２】従来例を示した図である。

【図３】本発明の実施例の動作を示すフローチャートで
ある。

【符号の説明】

１，１ａ 非常通報装置 ２，２ａ 切替手段 ３ ＮＣＵ ４ 着信検出手段 ５ 制御信号受信手段 ６ 通話電流検出手段 ７ 外付け電話機 ８ 電話回線

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 テレコントロールやオンラインメンテナ
   ンスのための自動応答機能を備えた非常通報装置（１）
   において、 電話回線（８）を外付け電話機（７）または非常通報装
   置（１）内のＮＣＵ（３）のいずれかに接続するように
   した切替手段（２）と、この切替手段（２）と外付け電
   話機（７）との間に接続され、外付け電話機（７）が通
   話状態にあることを検出する通話電流検出手段（６）
   と、前記切替手段（２）を介さず直接電話回線（８）と
   接続される着信検出手段（４）と制御信号受信手段
   （５）とを有し、前記着信検出手段（４）が着信信号を
   検出した後、通話電流検出手段（６）より外付け電話機
   （７）が通話中であることを検出し、この外付け電話機
   （７）が通話中に制御信号受信手段（５）が所定の制御
   信号を受信した場合に前記切替手段（２）を外付け電話
   機（７）から非常通報装置（１）内のＮＣＵ（３）に切
   り替えることを特徴とした非常通報装置。