JPH0877892A - 真空開閉器の操作機構 - Google Patents

真空開閉器の操作機構

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JPH0877892A
JPH0877892A JP24017294A JP24017294A JPH0877892A JP H0877892 A JPH0877892 A JP H0877892A JP 24017294 A JP24017294 A JP 24017294A JP 24017294 A JP24017294 A JP 24017294A JP H0877892 A JPH0877892 A JP H0877892A
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vacuum switch
spring
contact
contact pressure
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JP24017294A
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Masami Kii
正美 紀井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い接圧荷重が必要な電流容量の大きな真空
開閉器等の場合でも従来より小さな接圧バネにより必要
な接圧力特性を得ることを目的とする。また、可動接触
子の最終の投入動作速度を低く設定可能にすることを目
的とする。また、操作装置の最大操作負荷を低減して操
作装置を小形にする。 【構成】 可動接触子に接続された絶縁棒にトグルリン
ク装置の出力端部を接続し、トグルリンク装置の屈曲度
が所定の角度以上に開いたとき操作装置から供給された
操作力に基づいてトグルリンク装置の出力方向にバネ荷
重を作用させる接圧バネを有する接圧装置を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は真空開閉器の操作機構
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図28は従来の真空開閉器の構成を示す
側断面図であり、図29はその正面図である。図に於
て、絶縁フレーム107は台車110に固定されてい
る。真空スイッチ管101は、上部の主回路導体106
と共に絶縁フレーム107に締結され、また可動接触子
103は可撓導体104を介して下部の主回路導体10
8と接続されている。絶縁棒105と接圧装置109と
は真空スイッチ管101の可動接触子103に連結され
ている。駆動レバー111は三相レバー111aと共通
レバー111bとを一体に構成してなるもので、三相レ
バー111aは図の紙面に垂直な方向に各相ごとに設け
られ、支持固定された軸112を中心として回動する。
三相レバー111aの右端には各相の接圧装置109が
接続され、共通レバー111bの左端には操作ロッド1
13を介して操作装置114が接続されている。図示の
状態は真空開閉器の投入状態である。
【0003】次に、図示の投入状態から主回路を開放す
る場合の動作を説明する。まず、図示されていない制御
装置から信号を受けて操作装置114が動作する。操作
装置114の動作に伴って操作ロッド113が引き上げ
られ、駆動レバー111は時計方向に回転し始める。こ
れに伴い接圧バネ109の可動端部(下端)は下方に引
張られる。この初期の状態ではまだ可動接触子103は
絶縁棒105と共に接圧バネ109の上端部により上向
きに加圧されており、従って静止している。引き続い
て、接圧行程の逆行程の動作が行なわれ、これと共に可
動接触子103は下降動作を開始して固定接触子102
から開離する。さらに動作を続けた後、最終位置に到達
して開放動作を完了する。
【0004】次に開放状態からの投入動作について説明
する。まず、操作装置114が動作して操作ロッド11
3が下降方向に動作する。これによって、駆動レバー1
11は反時計方向に回動して接圧バネ109、絶縁棒1
05及び可動接触子103は開放動作時とは逆方向に動
作する。投入動作の最終近くの接圧行程では可動接触子
103の接点部103aは固定接触子102の接点部1
02aと接触する。これと共に、数百kgの高い荷重に
圧縮セットされている接圧バネ109のバネ力と接触時
の衝撃力とがそのまま直接的に操作装置114の投入操
作を妨げる方向に作用する。従って、操作装置114は
この大きな荷重に打ち勝って動作を続け、さらに荷重が
増すのに対抗しつつ可動接触子103の接圧行程を行な
い、投入動作を完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た従来の真空開閉器においては、大電流形であればある
程接点の接圧荷重が益々高くなる。しかもこの接圧荷重
に加えて投入操作の最終行程付近では衝撃荷重が発生す
るので、これらに打ち勝ってなお投入できる大きな操作
力が必要である。従って、必然的に大形の操作装置が必
要である。また高電圧用の開閉器では早い投入速度が必
要であり、このため固定接触子102と可動接触子10
3の間には接触時に益々大きな衝撃荷重が発生すること
になる。その結果、接触子間には暫時衝突振動が発生し
て接触と開離を過渡的に繰り返した後、最終の投入状態
に到達する。こうして、投入動作のたびに接触部には衝
撃荷重により塑性変形が生じ、それによってまた摩耗が
加速され、多数回開閉後には接圧荷重が大きく低下す
る。また、加えて衝突振動により発弧するので加速的に
消耗し、接点溶着をも伴い、最悪の場合には開放不能と
なる危険が生じる問題があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、高い接圧荷重が必要な電流容量
の大きな真空開閉器等の場合でも従来より小さな接圧バ
ネにより必要な接圧力特性を得ることを目的とする。ま
た、可動接触子の最終の投入動作速度を低く設定可能に
することを目的とする。また、操作装置の最大操作負荷
を低減して操作装置を小形にすることを目的とする。ま
た、動作の確実性及び安定性に優れた操作装置を提供す
ることを目的とする。また、開放特性を改善することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る真空開閉
器の操作機構においては、可動接触子に接続された絶縁
棒にトグルリンク装置の出力端部を接続し、トグルリン
ク装置の入力端部に操作手段を係合させ、操作手段がト
グルリンク装置を伸長させる方向に動作するとき、操作
手段から入力端部への動力伝達経路上に介在して蓄勢さ
れるべきバネを含んだ接圧装置を備えた。
【0008】また、絶縁棒に接続されるトグルリンク装
置を、一端を絶縁棒に接続された第1リンクの他端と、
一端を固定支点とする第2リンクの他端とを互いに連結
し、その連結点を可動入力点として構成し、真空スイッ
チ管の開放状態において屈曲した形状を有し、真空スイ
ッチ管の投入状態においてほぼ直線状に伸びた形状を有
する装置として構成し、そして、可動入力点に係合し、
略直線的に動作してトグルリンク装置を駆動する操作ロ
ッドと、操作ロッドがトグルリンク装置を伸長させる方
向に動作するとき、操作ロッドから可動入力点への動力
伝達経路上に介在して蓄勢されるべきバネを含んだ接圧
装置とを備えた。
【0009】また、操作ロッドを第1リンクと第2リン
クとによって挟まれる角度範囲に配置した。
【0010】また、第1リンク又は第2リンクの回動を
所定範囲に制限するストッパを設けた。
【0011】また、固定された一端を支点として回動す
る他端が絶縁棒の端部に接続されたガイドリンクを設け
た。
【0012】また、操作ロッドを、第2リンク上の連結
点に係合するように構成した。
【0013】また、絶縁棒と第1リンクの他端とを接続
する連結ピンを、可動接触子の動作行程方向にのみ摺動
自在に保持する穴を有する保持部材を設けた。
【0014】また、トグルリンク装置の可動入力点を遊
嵌させる穴を有し、その穴端壁部により可動入力点を真
空開閉器の開放方向に直接駆動する案内部を有する操作
ロッドを設けた。
【0015】また、トグルリンク装置の可動入力点に係
合し、回動してトグルリンク装置を駆動する操作レバー
を設けた。
【0016】また、浮動支点である第2リンクの一端
を、回動する操作レバー上に設けた。
【0017】また、可動接触子の接圧行程の初期位置に
おいて、操作レバーの回動支点と可動入力点とを結ぶ線
分からそれた位置に浮動支点を設けた。
【0018】また、一端部が可動接触子側可動部材に軸
着された第1腕部の他端部と、一端部が固定ピンによっ
て軸支された第2腕部の他端部とを、互いに回動自在に
遊嵌接続し、その接続位置を屈曲連結点としたトグルリ
ンク装置と、屈曲連結点の遊嵌接続範囲内での相対的移
動によって蓄勢されるべきバネを含んだ接圧装置と、ト
グルリンク装置に接続された操作手段と、を設けた。
【0019】また、一端部が可動接触子側可動部材に軸
着された第1腕部の他端部と、一端部が固定ピンによっ
て軸支された第2腕部の他端部とを、この第2腕部の他
端部に所定の方向性をもたせて形成したガイド穴に挿通
された連結ピンを介して互いに回動自在に遊嵌接続し、
その連結ピンの位置を屈曲連結点としたトグルリンク装
置と、連結ピンのガイド穴内での相対的移動によって蓄
勢されるべきバネを含んだ接圧装置と、トグルリンク装
置に接続された操作手段と、を設けた。
【0020】また、ガイド穴は、その一端辺部にて真空
スイッチ管の投入時の接圧工程の開始時点まで連結ピン
を係止し、接圧工程の進行と共に連結ピンを所定の方向
性に沿って案内し、真空スイッチ管の投入状態において
連結ピンを他端辺部との間に間隙を形成する中途的位置
に停止させるような穴形状に構成した。
【0021】また、一端部が可動接触子側可動部材に軸
着され、その軸着点を出力点とする第1リンクと、一端
部が固定ピンによって軸支され、他端部に所定の方向性
をもたせて形成したガイド穴を有する駆動レバーと、ガ
イド穴に挿通された連結ピンを介して第1リンクの他端
部と接続され、真空スイッチ管の開放状態において出力
点と連結ピンとを結ぶ直線の略延長線上にある点であっ
て且つその延長線に対して連結ピンと固定ピンとを結ぶ
直線が所定の角度を有するような駆動レバー上の所定
点、において軸支された第2リンクと、連結ピンのガイ
ド穴内での相対的移動によって蓄勢されるべきバネを含
んだ接圧装置と、駆動レバーに接続された操作手段と、
を設けた。
【0022】また、真空スイッチ管の投入状態におい
て、出力点と連結ピンとを結ぶ直線と、バネの作用する
軸線との成す内角が、直角より大きく180度より小さ
くなるように構成した。
【0023】また、真空スイッチ管の投入状態におい
て、出力点と連結ピンとを結ぶ直線と、バネの作用する
軸線とが、略一直線上にあるように構成した。
【0024】また、上記所定の角度は、接圧工程初期状
態において直角より大きく180度より小さくなるよう
に構成した。
【0025】また、上記所定の角度は、接圧工程初期状
態において直角より小さく0度より大きくなるように構
成した。
【0026】また、一端部が可動接触子側可動部材に軸
着され、その軸着点を出力点とする第1リンクと、一端
部が固定ピンによって軸支され、他端部に所定の方向性
をもたせて形成したガイド穴を有し、このガイド穴に挿
通された連結ピンを介して第1リンクの他端部と接続さ
れトグルリンクを形成する駆動レバーと、一端が固定ピ
ンに軸支され、駆動レバーの回動方向に角度変位した位
置に設けたバネ受け部材と、一端が連結ピンに軸支さ
れ、他端がバネ受け部材に対してその軸方向に摺動可能
に保持されたバネガイドと、バネガイドに沿って連結ピ
ンとバネ受け部材との間に挟持された接圧バネと、真空
スイッチ管の接圧工程開始時点よりバネ受け部材の回動
を制止するストッパと、駆動レバーに接続された操作手
段と、を設けた。
【0027】また、真空スイッチ管の投入状態におい
て、出力点、連結ピン及び固定ピンが、略一直線上に配
置され、接圧バネは連結ピンを真空スイッチ管の開放方
向に相当する方向に付勢するように構成した。
【0028】また、バネガイドは少なくとも2つの軸方
向に分離した部材同士を螺合したものにより構成した。
【0029】また、バネ受け部材の他端を、長さ調節自
在の支持部材により支持した。
【0030】また、一端部が可動接触子側可動部材に軸
着され、その軸着点を出力点とする第1リンクと、一端
部が固定ピンによって軸支され、他端部に所定の方向性
をもたせて形成したガイド穴を有し、このガイド穴に挿
通された連結ピンを介して第1リンクの他端部と接続さ
れた駆動レバーと、駆動レバー上に設けたバネ受け部材
と、一端が連結ピンに接続され、他端がバネ受け部材に
対してその軸方向に摺動可能に保持されたバネガイド
と、バネガイドに沿って連結ピンとバネ受け部材との間
に挟持された接圧バネと、駆動レバーに接続された操作
手段と、を設けた。
【0031】また、ガイド穴の案内方向は、連結ピンと
固定ピンとを結ぶ直線に対して0度から直角までの範囲
の所定角度を有するように構成した。
【0032】また、一端部が可動接触子側可動部材に軸
着され、その軸着点を出力点とする第1リンクと、一端
部が固定ピンによって軸支され、他端部に所定の方向性
をもたせて形成したガイド穴を有し、このガイド穴に挿
通された連結ピンを介して第1リンクの他端部と接続さ
れた駆動レバーと、連結ピンと真空開閉器のフレームと
の間に接続され、連結ピンの位置に応じて接圧を発生す
る接圧装置と、駆動レバーに接続された操作手段と、を
設けた。
【0033】また、接圧装置は、真空スイッチ管の投入
状態において、駆動レバーに対して所定の角度を有する
ように配置されるスラストリンクを介して連結ピンに接
続されるよう構成した。
【0034】また、接圧装置は一端が軸支されたバネリ
ンクによって接圧バネを付勢しており、スラストリンク
とバネリンクとの接続点はバネリンクの軸支された位置
と、バネリンクと接圧バネとの係合点位置との中間点に
あるように構成した。
【0035】また、接圧装置は一端が軸支されたバネリ
ンクによって接圧バネを付勢しており、バネリンクと接
圧バネとの係合点位置は、スラストリンクとバネリンク
との接続点と、バネリンクの軸支された位置との中間点
にあり、スラストリンクの軸線は駆動レバーの軸線より
短くかつ連結ピンから見た回動位置が略同一であるよう
に構成した。
【0036】また、一端部が可動接触子側可動部材に軸
着され、その軸着点を出力点とする第1リンクと、一端
部が固定ピンによって軸支され、他端部に所定の方向性
をもたせて形成したガイド穴を有し、このガイド穴に挿
通された連結ピンを介して第1リンクの他端部と接続さ
れた駆動レバーと、一端が連結ピンに接続されたスラス
トリンクと、一端が真空開閉装置の固定部分に接続さ
れ、他端がスラストリンクの他端と接続されて、スラス
トリンクと共にV字形を形成するバネリンクと、バネリ
ンクと係合して、連結ピンの位置に応じて接圧を発生す
る接圧装置と、駆動レバーに接続された操作手段と、を
設けた。
【0037】また、真空スイッチ管の可動接触子側可動
部材に一端部が軸着された第1腕部の他端部と、一端部
が固定ピンによって軸支された第2腕部の他端部とを、
互いに回動自在に接続し、その接続位置を屈曲連結点と
したトグルリンク装置と、トグルリンク装置に接続され
た操作手段と、屈曲連結点に接続され、トグルリンク装
置の屈曲度が所定の角度以上に開いたとき操作手段から
供給された操作力に基づいてトグルリンク装置の出力方
向にバネ荷重を作用させる接圧バネを有する接圧装置
と、を設けた。
【0038】
【作用】トグルリンク装置はトグル効果によって操作力
を増倍させ、可動接触子の最終の投入動作速度を低くす
る。接圧装置は真空開閉器の投入時の所定の時期からト
グルリンク装置に接圧の元になるべき力を付与する。
【0039】また、トグルリンク装置は、真空スイッチ
管の開放状態において屈曲した形状を有し、真空スイッ
チ管の投入状態においてほぼ直線状に伸びた形状を有し
て、接点の接触時の速度を低減しつつ大きな接圧を可動
接触子に付与する。操作ロッドは、投入時に接圧装置を
介して駆動力をトグルリンク装置に伝達する。
【0040】また、第1リンクと第2リンクとによって
挟まれる角度範囲に配置された操作ロッドは省スペース
配置にてトグルリンク装置を駆動する。
【0041】また、ストッパは、トグルリンクの反転を
防止する。
【0042】また、ガイドリンクは可動接触子を横方向
から支持する。
【0043】また、操作ロッドを係合させる連結点を有
する第2リンクは、トグルリンク装置とその操作機構と
の動作工程の相違を整合する。
【0044】また、保持部材は、可動接触子の動作行程
方向にのみ摺動自在に連結ピンを保持する。
【0045】また、操作ロッドの案内部は、真空開閉器
の開放時にはトグルリンク装置を駆動し、投入時にはそ
こに設けられた穴の長さの範囲内で所定のバネ荷重を接
圧として印加せしめるべく、接圧装置を介した駆動力伝
達を行う。
【0046】また、回動してトグルリンク装置を駆動す
る操作レバーは、トグルリンク装置の可動入力点に係合
し、これを回転駆動する。
【0047】また、浮動支点である第2リンクの一端
が、回動する操作レバー上に設けられた構成は、操作レ
バーの回転に応じてトグルリンク装置に、トグル倍率が
一様でない変化をせしめる。
【0048】可動接触子の接圧行程の初期位置におい
て、操作レバーの回動支点と可動入力点とを結ぶ線分か
らそれた位置に設けられた浮動支点は、接圧工程におい
て接圧が、大きく増加する構成や、あまり増加しない構
成等を、支点位置のわずかな移動によって達成する。
【0049】互いに遊嵌接続された第1腕部と第2腕部
は、トグルリンクが所定位置まで伸びると、その後は連
結ピンをその遊嵌範囲内で相対的に移動せしめながらさ
らにトグルリンクを伸長させ、それによってバネを蓄勢
して所定の接圧に至らしめる。
【0050】ガイド穴は接圧工程開始まで連結ピンを係
止し、接圧工程開始後はバネを蓄勢すべく連結ピンを所
定方向に案内して所定の接圧に至らしめる。
【0051】ガイド穴は接圧工程の開始時点までは連結
ピンを係止し、接圧工程の進行と共に所定の方向性に沿
って、連結ピンを案内する。最終投入状態においてガイ
ド穴途中に連結ピンを保持する。
【0052】第2リンクは駆動レバーに与えられた駆動
力を連結ピンに伝達すると共に、接圧工程に達した後は
駆動レバー上に設けられた支点を中心に第1リンクとは
逆方向に回動してバネを蓄勢し、所定の接圧に至らしめ
る。
【0053】投入状態においてトグルリンクの屈曲度を
定義する角度を180度未満に留めておくことにより、
第1リンクには常に開放方向の力が潜在する。
【0054】逆に、投入状態においてトグルリンクの屈
曲度を定義する角度をほぼ180度にすることにより、
安定した投入状態を保持する。
【0055】接圧装置のバネの作用線に対して第2リン
クの軸線が成す角度を直角より大きくすることにより、
接圧工程における接圧荷重を投入動作完了時に相対的に
増大させる特性を得る。
【0056】上記角度を逆に直角より小さくすることに
より、接圧工程における接圧荷重を投入動作完了時に相
対的に減少させる特性を得る。
【0057】ストッパに制止されたバネ受け部材と、接
圧工程に入った後ガイド穴内を摺動する連結ピンに接続
されたバネガイドとは、その間に挾持された接圧バネを
蓄勢する。
【0058】投入状態において、接圧バネは連結ピンに
対して、トグルリンクを屈曲させる(真空スイッチ管を
開放する)方向の分力を付与する。
【0059】バネガイドを構成する少なくとも2つの軸
方向に分離した部材同士は、それらの螺合を調整するこ
とにより、接圧が最初に作用するタイミングを変化させ
る。
【0060】支持部材の長さを調節すると、バネ受け部
材の一端の支持位置が変動する。
【0061】駆動レバーはバネ受け部材、バネガイド及
び接圧バネを保持する土台となり、ガイド穴に案内され
る連結ピンの動きにより接圧バネは蓄勢される。
【0062】連結ピンを案内するガイド穴は、その案内
方向の、基準線に対する角度変位に応じて接圧工程特性
を提供する。
【0063】一端が真空開閉器のフレームに固定された
接圧装置は、等価可動重量を減少させる。
【0064】駆動レバーに対して所定の角度を有して配
置されるスラストリンクは、接圧バネの作用力を大きな
接圧力として連結ピンに伝達する。また、投入後も常に
開放駆動分力を連結ピンに付与する。
【0065】支点位置に対して、スラストリンクとの接
続点より遠方に接圧バネの作用点を設けたバネリンク
は、接圧バネの作用力を増大してスラストリンクに伝達
する。
【0066】駆動レバーの軸線上に、しかも、駆動レバ
ーの軸線より短い軸線のスラストリンクを設けて、バネ
リンクの端部に接続すると、スラストリンク及び接圧装
置の占有するスペースが減少する。
【0067】スラストリンクとバネリンクとでV字形を
形成すると、接圧バネの接圧荷重が非常に大きくなって
連結ピンに伝達される。また、接圧荷重の調整を容易に
する。
【0068】屈曲連結点に接続された接圧装置は、トグ
ルリンク装置の屈曲度が所定の角度以上に開いたとき操
作手段から供給された操作力によりトグルリンク装置の
出力方向にバネ荷重を作用させる。
【0069】
【実施例】
(実施例1)図1及び図2はそれぞれ実施例1による真
空開閉器の操作機構の開放時及び投入時における状態を
示す側面図である。図において、真空スイッチ管1は、
上部の主回路導体106と共に絶縁フレーム107に締
結されている。真空スイッチ管1の固定接触子2と可動
接触子3とはそれぞれの接点部2a及び3aを互いに突
き合わせ接触を成すように配置されていて、可動接触子
3の動作により接点部2a及び3aは互いに当接し又は
開離する。可撓導体4は可動接触子3の動きに追従しつ
つ可動接触子3と主回路導体108との間を接続する。
可動接触子3の下端に結合された絶縁物からなる絶縁棒
5は主回路部分を対地より絶縁する。ガイドリンク6は
一端が真空開閉器のフレームの一部51に固定された支
点7に回動可能に支持され、他端が浮動連結点の連結ピ
ン(以下単に浮動連結点という)8において絶縁棒5と
連結されている。第1リンク10と第2リンク11とは
逆「く」の字形に連結されてトグルリンク9を構成す
る。第1リンク10の上端は浮動連結点8を中心に、第
2リンク11の下端は支点12を中心にそれぞれ回動し
得る。また、第1リンク10と第2リンク11との逆
「く」の字形の屈曲連結点の連結ピン(以下単に屈曲連
結点という)13には、操作装置14に連接した操作ロ
ッド15が、その右端に接圧装置16を介して連結され
ている。接圧装置16は左のバネ座17と右のバネ座1
8を備え、両バネ座にはそれぞれ案内部20及び21が
形成されている。これらの案内部20及び21によって
圧縮バネである接圧バネ19を保持し、操作ロッド15
の右端で長さ調整可能なように締結された軸22が接圧
バネ19中を挿通して構成されている。
【0070】この軸22の途中には案内部15aが設け
られていて、そこには屈曲連結点13と遊嵌係合する案
内穴23が形成されている。案内穴23の軸方向(図の
左右方向)の長さは、接点のワイプ量に相当した行程を
滑動可能なように、その行程相当分より若干長く形成さ
れる。接圧バネ19は図示の状態においては、軸22の
右端に設けられた右のバネ座18と、屈曲連結点13に
係止された左のバネ座17とによって長さを規制されて
いる。すなわち、案内穴23の左端壁部に屈曲連結点1
3が当接した初期圧縮状態において接圧バネ19の荷重
が所定の初期接圧力を保有するように設計されている。
投入状態では図2に示すように、案内穴23の右寄りの
位置に屈曲連結点13が位置してなお若干の適当な間隙
が残されるように設計されている。
【0071】次に、上記実施例1の動作について説明す
る。図1は真空開閉器の開放状態が示されており、これ
より投入動作をする場合について説明する。図におい
て、まず、図示されていない制御装置の投入指令を受け
て操作装置14が動作する。すると、操作装置14に連
結している三相軸25が時計方向に回転する。なおこの
三相軸25は図の紙面に垂直な方向に伸びた軸である。
この三相軸25には各相の真空スイッチ管1に対応して
これを操作するためのレバー26が備えられている。三
相軸25の時計方向の回転がレバー26に伝えられる
と、レバー26に連結されている操作ロッド15が図の
左方向にほぼ直線的な動作を開始する。これと共にバネ
座17、接圧バネ19、バネ座18と動力伝達され、屈
曲連結点13は操作ロッド15にほぼ追随して左方へ動
作する。これにより第2レバー11は支点12を中心と
して反時計方向に回動する。また、第1レバー10は支
点7を中心に回動するガイドリンク6の円弧運動する浮
動連結点8を回動中心点として時計方向に回転する。こ
うして、第1レバー10と第2レバー11とで形成され
ている逆「く」の字形の屈曲度が小さくなる方向(屈曲
を伸ばす方向)に変化するので、浮動連結点8に連結さ
れている絶縁棒5と共に可動接触子3は投入方向に動作
する。
【0072】以上の投入動作の初期の行程においては、
操作負荷は可動重量と初期圧縮状態のバネとでありいず
れも小さい。従ってトグルリンク9の屈曲度を大きく
し、増速効果を最大にして操作装置14の僅かの動作行
程によって速やかに加速し、短時間に必要な速度となる
ようにする。更に動作して遂に可動接触子3が固定接触
子1と当接する付近では、トグルリンク9を構成する第
1リンク10と第2リンク11とは反転しない程度の角
度を維持したほぼ直線状となるようにして接圧倍力を適
当な大きさとなるように構成する。更に操作ロッド15
が左方へ動作すると接圧バネ19は初期圧縮状態よりさ
らに圧縮され始める。そして、これと共に荷重が増加し
つつこの荷重はトグル倍力効果により拡大され、必要と
する値となるべき所定の接圧行程を動作して投入動作が
完了する(図2)。この投入動作での接触行程におい
て、操作装置14により接圧バネ19を圧縮する過程で
は操作負荷の内最も大きな比重を占める接圧バネ圧縮荷
重がトグルリンク効果により数分の一に低減されるの
で、突出した負荷増加は無くなり、全体として負荷が平
準化される。従って、接点接触時の衝撃は大きく低減さ
れて円滑な動作となる。
【0073】上記の構成において、第1リンク10及び
第2リンク11はほぼ互いに等しい長さとし、また、第
1リンク10及び第2リンク11の水平方向に対する傾
斜角度を互いにほぼ同じにする。このように構成するこ
とにより、接点に作用する接圧力が接圧バネ荷重に接圧
倍力を乗じたものに拡大される特性が最も有効に利用さ
れ、トグルリンク効果が最大になる。また、同一スペー
スでの最大の行程を得る構成となる。また、屈曲角度
(両リンクの形成する角度の小さい方)の変化は0〜1
80度以内とすることができるが、開放位置側(最も屈
曲した場合)から投入位置側に動作するにあたっては、
実際には摩擦により始動しにくくなるので、摩擦角度を
考慮して余裕をもった角度設定をすることが望ましい。
また、開放と投入位置の両外側には開放と投入動作での
慣性力で屈曲角度が180及び0度を越えた状態となる
ことを防止するために、ストッパー24または反転防止
手段を場合により備えて動作を常に確実にする。これは
特に屈曲角度が180及び0度に接近した極限位置にな
るように構成した場合には、それぞれの設定角度位置を
多数回の動作にわたって確実に保持するために必要とな
る。
【0074】また、固定接触子2の接点部2aと可動接
触子3の接点部3aとの接点間に作用する接圧荷重特性
は、トグルリンクの位置に対応した倍力比(トグル倍
率)により増大変化する。従って、バネ定数は一定でも
ワイピング行程の初期より終期の方が接圧荷重が増大す
る。従って、例えば大電流を通電するために高い接圧荷
重が必要な場合において、ワイピング行程の初期には接
点間に付与される最大荷重を抑制するためにバネによる
接触荷重をやや小さめの荷重になるように設定し、そし
て、終期付近では十分に高い荷重を作用させるように構
成することが容易にできる。また、接圧バネ19は必要
な接圧荷重の1/(トグル倍率)に低減された荷重のバ
ネで足りるので、小さな線径で実現可能となり、小さい
スペース内に所要の接圧荷重を発生させる構成を容易に
実現できる。
【0075】次に、開放動作においては、図2に示す状
態から操作装置14の動作と共に三相軸25が、投入時
とは反対方向に動作する。そして、操作ロッド15は右
方向にほぼ直線的に移動し、屈曲連結点13が案内穴2
3の左端壁部に当接する。これに伴って接圧バネ19は
伸長し、接圧荷重は減少する。次に、操作ロッド15の
さらなる動作により案内穴23の左端壁部が屈曲連結点
13を右方向に押し始める。これによって、トグルリン
ク9を構成する第1リンク10及び第2リンク11は屈
曲度を増す方向(屈曲角度が小さくなる方向)にそれぞ
れ回動して接点は開離する。引き続き、操作ロッド15
の動作に追従して各部が動作し、必要な行程を動いて開
放動作が完了する(図1)。上記の開放動作において、
動作初期の接触行程の逆過程では、可動接触子3の僅か
の動作行程に対して操作ロッド15や操作装置14の動
作行程はトグルリンク効果により長くなっている。行程
が長いと、必要とされる開放力は小さくなる。従って、
必要な開放速度さえ与えれば小さい開放力での接点の開
放が可能である。また、接点の開離するまでに早い速度
に到達している操作ロッド15や三相軸25の慣性力は
トグルリンク9を経て大きく拡大され、可動接触子3に
大きな引き外し力として作用する。従って、強い開放バ
ネを備えずとも常に安定した開放動作が保たれる。開放
動作においては大きな事故電流が流れて接点に部分的な
溶着が発生している場合があり、このような場合には大
きな引外し力が必要である。上記のような構成は比較的
コンパクトかつ簡単でありながら、所望の大きな引外し
力を得ることができる。
【0076】(実施例2)図3は実施例2による真空開
閉器の操作機構を示す側面図である。本実施例は実施例
1と本質的には良く似た構成を有する。実施例1と同様
の部分には同一符号を付して説明を省略する。図におい
て、操作ロッド15は接圧装置16を介して連結点13
に駆動力を伝達している。接圧装置16は右バネ座17
と左バネ座18を備え、両バネ座にはそれぞれ案内部2
0及び21が形成されている。これらの案内部20及び
21によって接圧バネ19を保持し、連結点13に接続
された軸22は接圧装置16のケース16aを摺動自在
に貫通している。操作ロッド15の駆動力はケース16
a、接圧バネ19、バネ座18及び軸22を経由して連
結点13に接続される。開放動作においては、操作ロッ
ド15が、図の右方向に動作する。これにより、接圧装
置16のケース16aが駆動され、接圧バネ19を介し
て軸22を駆動すると共に、ケース16aの右端部が軸
端部22aに当接して連結点13を右方向に駆動する。
これ以降の動作は実施例1と同様である。投入動作にお
いては、操作ロッド15が図の左方に動き、ケース16
aから接圧バネ22及び軸22を介して連結点13を駆
動する。更に操作ロッド15が左方へ動作して接圧行程
に入ると、接圧バネ19は初期圧縮状態よりさらに圧縮
され始める。そして、これと共に荷重が増加しつつこの
荷重はトグル倍力効果により拡大され、必要とする値と
なるべき所定の接圧行程を動作して投入動作が完了す
る。
【0077】(実施例3)図4は実施例3による真空開
閉器の操作機構を示す側面図である。実施例1と同一又
は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図4
において、操作入力点となる連結点27は、トグルリン
ク9の第2リンク11の軸線(支点12と屈曲連結点1
3とを結ぶ線)上やや角度変位した位置に設けられてい
る。このような位置に連結点27を設けることにより、
操作装置14とトグルリンク9の動作行程の相違が整合
され、且つ操作装置14からの操作力も小さく、しかも
連動関係部材が少ない点数で形成できる。操作装置14
とトグルリンク9との相対位置関係から操作ロッド15
が傾斜するような配置では、第2リンク11を形成する
レバー部材の形状を、連結点27を設けるに適当な任意
の形状に構成すれば良い。
【0078】(実施例4)図5は実施例4による真空開
閉器の操作機構を示す側面図である。図6は図5の支持
板40等を右方向から見た断面図である。図5におい
て、固定された支持板40には、可動接触子3が動作す
る上下方向に適当な長さ方向に裕度を持った案内穴28
が形成されている。そして、この案内穴28に摺動かつ
転動可能に、転動輪29と共に連結ピン8(浮動連結
点)を支持する。これにより可動接触子3の動きは行程
方向のみに制約されるので、トグルリンク9から受ける
曲げ力にも耐え得る。また、大容量の真空スイッチ管の
高精度な直線案内の要求や高電圧形スイッチ管での長い
動作行程の場合での必要な案内精度が確保できる。更に
操作時の衝撃や大電流が流れる場合の可動通電部に発生
する大きな機械的衝撃や電磁力に対して、特に真空スイ
ッチ管1の絶縁筒部にかかる曲げ荷重を抑制できる。従
って、不要な摩擦を防止して安定した動作が行なわれ
る。こうして常に安定した開閉性能が維持できる。
【0079】(実施例5)図7は実施例5による真空開
閉器の操作機構を示す側面図である。実施例1と同一又
は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図7
において、各相に共通な軸31上の各相のトグルリンク
9に対応する位置に第1腕32を設ける。また、操作装
置14と連結するに適当な位置に一個(各相に共通)の
第2腕33を設ける。第1腕32と第2腕33とは軸3
1を介して相互に固定されていて、第2腕33を駆動す
ると、各相に対応して設けられた第1腕32がそれぞれ
駆動される。この第1腕32、第2腕33及び軸31に
よって構成される操作部分全体を操作レバー34と称す
る。この操作レバー34の第1腕32上には回動点とな
るピン(以下単に回動点という)35が設けられ、第2
リンク11の一端はこの回動点35に軸支される。図8
は操作レバー34とトグルリンク9との係合関係を示す
詳細図である。図8において、第1リンク10と第2リ
ンク11との連結点13にロッド36が連結されてい
る。そして、第1腕32の先端に形成されたバネ座37
の中心に設けられた穴38をこのロッド36が挿通して
バネ座39により接圧バネ19の一端を保持している。
従って、接圧バネ19は第1腕32の駆動端部(上端
部)を連結点13に接近させるように装着されている。
接圧バネ19はその開放(非圧縮)状態で初期圧縮荷重
が、接点の初期接触時に必要とされる接圧力相当の力と
して伝達されるように構成されている。図8は接圧行程
の初期の状態であり、この状態では、第1腕32が反時
計方向に駆動され、初期圧縮荷重を設定された接圧バネ
を介して連結点13を左方に駆動し始めている状態であ
る。ここからさらに接圧バネ19を圧縮して連結点13
に対して接圧荷重に相当する十分な力を加える。
【0080】図8において、接圧行程の初期状態におけ
る、操作レバー34の軸31と連結点13とを通る軸線
に対して、第2リンクの回動点35をやや変位(それ
る、外れるの意)させて設けている。これにより、接圧
行程動作の間、第1リンク10の上端が拘束された状態
で第2リンク11の支点である回動点35がレバーの回
転と共に上下及び左右方向に位置が変化する。これに伴
いトグル特性が操作レバー34の接圧行程に相当する回
動角度に対応して微妙に変化する特性が得られる。例え
ば回転軸31の右上方向に変位させるとトグル倍率は接
圧行程の最終になる程小さくなり、左方向では最終にな
る程大きくなる特性となる。また、支点がレバーの回転
中心より遠ざかる位置となる程変化の度合いが顕著とな
る。実際には以上の要素と接圧バネ特性とを関連させて
接圧荷重が変化しないように、また逆に大きく変化する
ように等の、必要とする特性とするのは勿論である。
【0081】なお、回動点35をどこに設けるかによっ
て、種々の構成が生じる。図9〜11はそれぞれ回動点
35の位置が異なる4種類の構成を線図により簡略に示
している。図において実線は接圧行程の初期を、二点鎖
線は投入状態を、それぞれ示している。図8に示す各部
と同一の部分には同一符号を付し、図面の簡素化のため
動作説明に直接関係のない部分は表示していない。図9
は、駆動軸31と第2リンクの回動点35とが同一の位
置に配置された場合の構成を示す。第2リンク11の腕
の長さは、ロッド36の姿勢を決定する穴38(図8)
と軸31との間の寸法とほぼ同一に構成されている。図
の実線は接圧行程の初期状態を示し、一点鎖線は第1腕
32のみの接圧行程の最終位置を示す。ロッド36及び
接圧バネ19は状態変化が僅かであるためその変位の表
現は省略する。投入動作において、第1腕32が反時計
方向に回転する過程において接圧行程の初期、すなわち
可動接触子(図示せず)が固定接触子(図示せず)に接
触すると、これと同時に第1リンク10及び第2リンク
11はその状態に停止する。以後は、第1腕32のみが
反時計方向に接圧バネ19に抗しつつ動作する。この
間、接圧力は接圧バネ19のバネ定数に対応して比例増
加し、接圧行程完了時には最大値となって投入動作を完
了する。
【0082】図10は、図9との比較において、第2リ
ンク11の回動点35を、軸31の中心点と連結点13
の中心点とを結ぶ線分(以下、基準線という)に対して
右上(第1象限領域)側に変位させたものである。この
構成の接圧行程においては、第1リンク10及び第2リ
ンク11により得られるトグル倍率が動作と共に減少す
る。図の実線は接圧行程の初期状態を示し、一点鎖線は
第1腕32、第1リンク10、第2リンク及びロッド3
6のそれぞれの接圧行程の最終位置の状態を示す。な
お、接圧バネ19の状態変化の図示は省略している。実
線に示す接圧行程の初期状態から第1腕32が反時計方
向に動作すると、第1腕32上に支持された第2リンク
11の回動点35も軸31を中心として、回転動作して
左上方向のAの位置に移動する。一方、上端が拘束され
ている第1リンク10は、反時計方向に回動する。こう
して接圧行程初期の第1リンク10と第2リンク11の
挟む角度が変化して、初期には大きな角度のものが接圧
行程終了時には小さくなる。これに伴って、第1リンク
10と第2リンク11とで形成されるトグル倍率が大き
な値から小さな値に変化する。従って、接圧行程におけ
る接圧バネ19の接圧増加の割合が、大きく変化するト
グル倍率により、接圧工程において変化が少ない特性と
することができる。以上の特性は、主として回動点35
の変位、角度及び変位量(31と35との間の寸法)の
程度を適当な値として得られる。
【0083】図11は、図9との比較において、回動点
35を基準線に対して、左上(第2象限領域)側に変位
させて、接圧行程動作において、第1リンク10及び第
2リンク11によって得られるトグル倍率が動作と共に
増加するように変化するようにした構成例である。図の
実線は接圧行程の初期状態を示し、一点鎖線は第1腕3
2、第1リンク10、第2リンク11及びロッド36の
それぞれの接圧行程の最終位置の状態を示す。なお、接
圧バネ19の状態変化の図示は省略している。実線に示
す接圧行程の初期状態から第1腕32が反時計方向に動
作すると、第1腕32上に支持された第2リンク11の
回動点35も軸31を中心として、回転動作して左下方
向のAの位置に移動する。一方、上端が拘束されている
第1リンク10は、時計方向に回動する。こうして接圧
行程初期の第1リンク10と第2リンク11の挟む角度
が変化して、初期には小さな角度のものが接圧行程終了
時には大きくなる。これに伴って、第1リンク10と第
2リンク11とで形成されるトグル倍率が小さい値から
大きな値に変化する。従って、接圧行程における接圧バ
ネ19の接圧はますます大きくなるような特性を得るこ
とができる。
【0084】図12の例は、軸31及び第2リンク11
の互いに同一の点を中心に回動するに構成されている。
また、第2リンク11の腕の長さより、ロッド36の姿
勢を決定する穴38と軸31との間の寸法が長くなるよ
うに構成されている。図の実線は接圧行程の初期状態を
示し、一点鎖線は第1腕32、ロッド36及び接圧バネ
19のそれぞれの接圧行程の最終位置の状態を示す。投
入動作において、第1腕32が反時計方向に回転する過
程で、接圧行程の初期に接点が接触すると、それと同時
に第1リンク10及び第2リンク11はそれぞれの状態
に停止する。以後、第1腕32のみが反時計方向に接圧
バネ19に抗して動作する。この間、接圧力は接圧バネ
19のバネ定数に対応して比例増加するが、一方では第
2リンク11の基準線に対してロッド36の中心線が成
す角度が行程動作の前後において90゜を中心として両
側に振分ける位置となるように設定して接圧行程の後半
での接圧荷重が小さくなるのを防止する。言い換えれ
ば、接圧バネ19の特性が変化することなく作用するよ
うに形成する。
【0085】図13は、以上の図9〜図12の各配置に
おける接圧力特性の変化を示すグラフである。図10及
び図12の構成は接圧荷重の増加の度合いが小さく、図
11の構成は大きい。図9の構成はその中間的な増加の
度合いを有する。
【0086】(実施例6)図14は実施例6による真空
開閉器の操作機構を示す側面図である。真空スイッチ管
1、固定接触子2、その接点部2a、可動接触子3、そ
の接点部3a、可撓導体4、絶縁棒5、ガイドリンク
6、支点7、浮動連結点8、操作装置14、フレームの
一部51、主回路導体106及び108、並びに、絶縁
フレーム107の各部については、実施例1と同一であ
るので同一符号を付して説明を省略する。
【0087】第1リンク10の上端は、浮動連結点8に
軸支され、下端は屈曲連結点(連結ピン)13において
第2リンク61の一端と接続されている。第2リンク6
1の他端は駆動レバー62上に設けられた支点66にお
いて回動可能に支持されている。駆動レバー62の下方
にはバネ座18が設けられていて、このバネ座18と第
2リンク61の右下部との間に接圧バネ19が装着さ
れ、接圧装置16を構成している。なお、このとき、接
圧バネ19は初期圧縮荷重の状態に保持されている。屈
曲連結点(連結ピン)13は駆動レバー62に設けられ
たガイド穴62aに遊嵌している。駆動レバー62は固
定されたピン65を介してレバー64と固定され、この
レバー64は操作ロッド63を介して操作装置14に接
続されている。図に示す、真空スイッチ管1の開放状態
において、屈曲連結点(連結ピン)13はガイド穴62
aの上端辺部62bに当接している。図14に示す開放
状態においては、支点66は、浮動連結点8及び屈曲連
結点13を結ぶ直線のほぼ延長線上にある。従って、こ
れら3つの点は、ほぼ一直線上に並んでいる。なお、仮
に、支点66と浮動連結点8とを結ぶ線分に対して屈曲
連結点13が左上に変位する(すなわち、3点を結ぶと
上に凸状の形状になる)と、その変位の程度によっては
投入時に第1リンク10が起動しない可能性がある。従
って、支点66、屈曲連結点13及び浮動連結点8をほ
ぼ一直線上に配置する必要がある。
【0088】次に、上記実施例6の動作について説明す
る。操作装置14が駆動され、操作ロッド63が図14
の右方向に動くと、レバー64が時計方向に回動する。
これによって駆動レバー62及び第2リンク61がピン
65を中心に時計方向に回動する。屈曲連結点(連結ピ
ン)13はこれによって図の右方向に駆動され、第1リ
ンク10は反時計方向に回動しながら浮動連結点8を押
上げる。これにより、浮動連結点8は、ガイドリンク6
による時計方向の回動案内を受けながら上昇し、可動接
触子3が押上げられる。接点部3aが接点部2aに当接
すると、浮動連結点8はその位置に停止する。その後は
停止した浮動連結点8と固定されたピン65との間に一
定距離が保たれる。引続いて、さらに駆動レバー62が
駆動されると、屈曲連結点13がガイド穴62a内で相
対的に押し下げられることにより、浮動連結点8を中心
とした第1リンク10の反時計方向の回動が許容され
る。同時に第2リンク61は支点66を中心として時計
方向に回動し始める。この、屈曲連結点13がガイド穴
62aの上端辺部62bから開離し始める時点(まで)
が接圧装置16の初期圧縮状態である。
【0089】こうして、初期圧縮状態を経てさらに駆動
レバー62を所定量駆動すると、図15に示す真空スイ
ッチ管1の投入状態に至る。図15の状態では、屈曲連
結点13とガイド穴62aの上端辺部62bとの間には
間隙が形成されていて、その分だけ接圧装置16は蓄勢
されている。すなわち、所定の接圧が接点部3a及び2
aの間に付与されている。なお、屈曲連結点13とガイ
ド穴62aの下端部との間にも間隙は残っている。この
ように、間隙が残っていることにより、最終の投入位置
付近で可動部が過度に跳ね返って接点間が再開離する事
態が抑制される。
【0090】上記実施例6において、ガイド穴62a中
の屈曲連結点13の移動距離すなわち、上端辺部62b
の位置から図15に示す投入時の屈曲連結点13の位置
までの距離がほぼ接点の接圧工程に相当する。また、真
空スイッチ管1の投入動作初期状態(図14)において
は、屈曲連結点13を介してほぼ一直線に配置されてい
る第1リンク10及び第2リンク61と、駆動レバー6
2のピン65から支点66とを結ぶ軸線部分とによっ
て、「く」の字形のトグルリンクが構成されている。従
ってこのときのトグルリンクの屈曲角度は、浮動連結点
8、支点66及びピン65の3点によって形成される角
度である。一方、投入完了時(図15)においては、第
1リンク10と、屈曲連結点13とピン65とを結ぶ軸
線部分(接圧バネ19の作用線に相当)とによって、
「く」の字形のトグルリンク9が構成されている。トグ
ルリンク9は実施例1等と同様に、接点の投入時に伸び
た形となっているので、屈曲連結点13に対して第2リ
ンク61から略右方向に与えられた駆動力はトグル効果
によって増倍される。従って、小さな操作力で大きな接
圧を提供することができる。また、接圧工程においては
高い接圧荷重及びこれに基づく大きな衝撃性の荷重が接
点間に作用するが、これらの荷重はトグルリンクにより
数分の一に低減されて操作装置14に付加される。こう
して、負荷が全体として低く且つ平坦になり、小さい操
作力にても操作が可能となる。また、投入動作初期には
増速するが、トグルリンクの屈曲度の減少に応じて増速
動作から減速動作へと変化する過程を経て接点部3aが
接点部2aに接触する。
【0091】なお、図15に示す投入状態でもトグルリ
ンク9は伸びきっておらず、「く」の字の形を留めてい
る。言い換えれば、トグルリンク9の屈曲角度は直角よ
り大きく180度より小さくなるように選定されてい
る。このようにすれば、第1リンク10には投入後常時
時計方向の回転力が生じているので、開放動作時の開放
速度が速くなる。しかし、仮に、操作装置14が大きな
開放駆動力を発生することができる場合には、投入時に
第1リンク10と接圧バネ19の作用線とをほぼ直線状
になるように構成する。この構成は、現実に可動部分に
発生することが避けられない電気的・機械的な衝撃性の
荷重に対してもそれを操作装置14へほとんど伝達しな
いので、投入状態を安定して保持することができる利点
がある。なお、この場合には、高速投入動作に拠る第1
リンク10及び操作レバー62の過動作によるトグルリ
ンク9の反転を防ぐため、ストッパ67を設ける。これ
によってトグルリンク9の反転による開閉動作特性の変
動を防止する。また、トグルリンク9が直線状にまで伸
されない構成であっても、第1リンク10と第2リンク
61とによって構成されるトグルが高速投入動作で過動
作を起こしたり、多数回の操作によって各部の連結部遊
隙の自然増大と共に動作が不安定となるなどの理由によ
り、トグルリンク9が反転することがある。従って、ス
トッパ67を設けることが好ましい。
【0092】なお、接圧工程の初期状態において、屈曲
連結点13とピン65とを結ぶ第1の直線(すなわち接
圧バネ19の作用線の方向)に対して、第2リンク61
の支点66と屈曲連結点13とを結ぶ第2の直線がどの
ような位置関係にあるか、言換えれば、接圧バネ19の
作用線に対して第2リンク61がどのような姿勢を保っ
ているかによって、接圧工程特性に変化が見られる。具
体的には、前記第2の直線が接圧工程の初期状態におい
て、前記第1の直線から見て時計方向に直角の角度位置
にある構成、直角より大きい角度位置にある構成、及
び、直角より小さい角度位置にある構成、の3種類の構
成が可能である。まず、直角の角度位置にある場合は、
第2リンク61により伝達される操作力は接圧バネ荷重
の作用線方向と直交するので、接圧バネ19が本来的に
発揮する接圧力に対してほとんど影響を与えない。次
に、直角より大きい角度位置にある場合には、接圧行程
の動作の間、接圧バネ19により得られる接圧力の発生
方向に対して、操作力から直接与えられる接圧分力の向
きが概ね逆方向となるので、差し引き接圧力は、より低
い値となる。この傾向は前記角度位置が直角より大きく
なればなるほど逆方向成分が増加して顕著になる。も
し、接圧バネ19の作用線の延長線上に支点66が存在
する(すなわち角度180度)場合は、逆方向成分が最
大となり、最低の接圧力となる。逆に、直角より小さい
角度位置にある場合には、接圧行程の動作の間、接圧バ
ネ19により得られる接圧力の発生方向に対して、操作
力から直接与えられる接圧分力の向きが概ね同方向とな
るので、その分上乗せされて接圧力はより高い値とな
る。この傾向は前記角度位置が直角より小さくなればな
るほど同方向成分が増加して顕著になる。もし、接圧バ
ネ19の作用線上に支点66が存在する(すなわち角度
0度)場合は、同方向成分が最大となり、最大の接圧力
となる。
【0093】このように、本実施例においては、接圧バ
ネ荷重に対して操作力がベクトル的に合成されて荷重さ
れるため、前記第1の直線に対する第2リンク61の角
度位置を変化させることにより異なる接圧工程特性を得
ることができる。なお、接点における接圧力は、接圧行
程動作中は接圧バネ荷重と第2リンク61が伝達する操
作力とのベクトル和により得られるが、行程動作後の投
入完了状態では操作装置14は停止してその状態に保持
されるため操作力が接圧力に寄与しなくなる。これと共
に接圧力は、接圧バネ19のみにより得られる荷重に相
当した値に変化して保持される特性となる。この結果、
投入完了状態において得られる接圧バネ19による接圧
力に比べて高いあるいは低い接圧力を有する特性を、接
圧行程動作の間に、殆ど操作装置14の操作力を変化さ
せることなく動的に得ることができる。
【0094】図16は接圧工程特性の例を示すグラフで
あり、Aは投入完了状態において得られる接圧バネ19
による接圧力に比べて高い接圧力をそれ以前に有する特
性を、Bは接圧バネ19による接圧力にのみ終始依存し
た特性を、そしてCは投入完了状態において得られる接
圧バネ19による接圧力に比べて低い接圧力をそれ以前
に有する特性を、それぞれ示すものである。例えば、短
絡回路やコンデンサーの投入のように、投入電流が大き
く、かつ、これに対して定常時の通電電流が小さい回路
の開閉器では、接圧行程動作の間に高い荷重の接圧力を
作用させて円滑に投入し、投入状態では通電に最低限必
要なより低い荷重の接圧力を付与することが好ましいの
で、Aのような特性が好適である。このようにして最適
な特性を設定すれば、操作装置14をできるだけ小形に
して経済的に構成することが可能になる。また、反対に
投入電流が小さく、通電電流が大きくなる高インピーダ
ンスの大容量機器が負荷として接続される場合は、Cの
ような特性を設定することにより投入動作中の接圧力を
比較的低くして投入動作における負荷荷重を小さくす
る。こうして負荷をより平準化し、かつ、投入完了状態
では必要十分な接圧力を得ることができる。なお、上記
のような第2リンク61の角度位置の他にも接圧工程特
性の変化に影響を与える要因がある。例えば、第2リン
ク61の腕の長さを長くするほど特性の変化の程度が緩
やかになり、短くするほど変化の程度が顕著になるの
で、第2リンク61の腕の長さを適当に選択することに
より特性の調整をすることもできる。
【0095】なお、図14及び図15において、操作レ
バー62は1個しか明示していないが、第1リンク10
及び第2リンク61をその間に挟むように図の紙面に垂
直な方向に一対設けて、一対のガイド穴62aを屈曲連
結点13が挿通する構成とすることが好ましい。このよ
うに操作レバー62を一対設けることにより、支点66
及び屈曲連結点13をそれらの両端部から支持できるの
で、第2リンク61の回動姿勢のくずれを防止し、ま
た、その回動範囲が所定の範囲を逸脱することのないよ
う規制することができる。
【0096】(実施例7)図17は実施例7による真空
開閉器の操作機構を示す側面図である。真空スイッチ管
1、固定接触子2、その接点部2a、可動接触子3、そ
の接点部3a、可撓導体4、絶縁棒5、ガイドリンク
6、支点7、浮動連結点8、操作装置14、フレームの
一部51、主回路導体106及び108、並びに、絶縁
フレーム107の各部については、実施例1と同一であ
るので同一符号を付して説明を省略する。第1リンク1
0の上端は、浮動連結点8に軸支され、下端は屈曲連結
点(連結ピン)13において駆動レバー71の一端と接
続されている。屈曲連結点(連結ピン)13は駆動レバ
ー71に設けられているガイド穴71aに係合している
ので、このガイド穴71aに沿って滑動可能である。駆
動レバー71の他端は固定されたピン65において回動
可能に支持されており、操作ロッド63を介して操作装
置14により駆動される。バネ受け部材73もまたピン
65を中心として操作レバー71とは別個に回動し得
る。バネガイド72は接圧バネ19を保持した状態でそ
の一端が屈曲連結点13に軸支され、他端はバネ受け部
材73の穴73aを挿通してナット74により固定され
ている。屈曲連結点13に一端を固定されたバネガイド
72、バネ受け部材73、接圧バネ19、及びナット7
4は接圧装置16を構成する。ストッパ75は、真空開
閉器フレームの所定の固定部に取付けられている。
【0097】次に、上記実施例7の動作について説明す
る。操作装置14が駆動され、操作ロッド63が図17
の右方向に動くと、駆動レバー71がピン65を中心に
時計方向に回動する。ガイド穴71aに挿入されている
屈曲連結点(連結ピン)13はこれによって図の右方向
に駆動され、第1リンク10は浮動連結点8を押上げ
る。これにより、浮動連結点8は、ガイドリンク6によ
る時計方向の回動案内を受けながら上昇し、可動接触子
3が押上げられる。接点部3aが接点部2aに当接する
と、浮動連結点8はその位置に停止する。なお、屈曲連
結点(連結ピン)13はガイド穴71a内で摺動できる
が、接圧バネ19によって所定の力(初期接圧荷重に相
当)が接圧バネ19の軸線方向に加えられているので、
屈曲連結点(連結ピン)13は、浮動連結点8が停止す
るまでガイド穴71aの上端部に留まっている。
【0098】浮動連結点8が停止(すなわち、接圧行程
の初期の段階に到達)すると、その後は停止した浮動連
結点8と固定されたピン65との間に一定距離が保たれ
る。また、浮動連結点8が停止するのとほぼ同時にバネ
受け部材73の右端がストッパ75の頭部に接触する。
この後、さらに駆動レバー71が駆動されると、屈曲連
結点13がガイド穴71a内で相対的に押し下げられる
ことにより、浮動連結点8を中心とした第1リンク10
の反時計方向の回動及び駆動レバー71の時計方向の回
動が許容される。また、バネ受け部材73の動きがスト
ッパ75によって制止されているので、屈曲連結点13
の押し下げは接圧バネ19の圧縮を伴う。この、屈曲連
結点13がガイド穴71aの上端部から開離し始める時
点が接圧装置16の初期圧縮状態である。従って、初期
圧縮状態に必要とされるトグル効果を発揮させるべく、
前述の開離し始める時点の各部の位置関係を決定する。
初期圧縮状態を経て、さらに駆動レバー71を所定量駆
動すると、図18に示す真空スイッチ管1の投入状態に
至る。図18の状態では、屈曲連結点13とガイド穴7
1aの上端部との間には間隙が形成されていて、その分
だけ接圧装置16は蓄勢されている。すなわち、所定の
接圧が接点部3aに付与されている。なお、屈曲連結点
13とガイド穴71aの下端部との間にも間隙は残って
いる。このように、間隙が残っていることにより、最終
の投入位置付近で可動部が過度に跳ね返って接点間が再
開離する事態が抑制される。
【0099】上記実施例7において、第1リンク10と
駆動レバー71とによって、「く」の字形のトグルリン
ク9が構成されている。トグルリンク9の作用について
は実施例1等と同様であるので説明は省略する。但し、
本実施例も実施例6と同様に、接点部3a及び2aの接
触によってトグルリンク9の屈曲伸びが停止するのでは
なく、接触後も屈曲を伸ばしながら屈曲連結点(連結ピ
ン)13が動いて接圧バネ19を蓄勢するという構造上
の特徴を有している。なお、この特徴は、後述する実施
例8〜14においても共通する。図17及び18におい
て、バネガイド72の、駆動レバー71の中心軸線に対
する角度変位は、第1リンク10と駆動レバー71との
投入位置に於けるトグル効果と、接圧バネ19の開放駆
動分力及び接圧分力の関係とを考慮した適当な位置を選
定して特性調整をすることにより決定される。
【0100】図17及び図18において、ガイド穴71
aの長手方向の中心線が駆動レバー71の中心軸線に対
してどのように角度変位して設けられるかによって動作
特性が異なる。例えば、図17及び18では、ガイド穴
71aはその長手方向が駆動レバー71の中心軸線とほ
ぼ平行、すなわちガイド穴71aの長手方向中心軸線の
ほぼ延長上にピン65の中心が存在する。この状態を基
準として、ガイド穴71aの長手方向中心軸線が時計方
向に若干傾斜すると接圧バネ19の接圧行程距離が増加
する特性が得られる。逆に反時計方向に若干傾斜する
と、接圧バネ19の接圧行程距離が減少する特性が得ら
れる。このことは、接圧行程動作後の接点に必要な開離
速度を与えたい場合や、開極時間を適当な値とする場合
の方法として有効である。開閉動作によって、屈曲連結
点(連結ピン)13がガイド穴71a中を高速度かつ高
荷重の状況下で摺動するので、大きな抵抗や摩擦損失が
生じる。そして多数回の動作によって種々の不都合を生
じる恐れがある。従って、屈曲連結点(連結ピン)13
とガイド穴71aとの間にローラー(図示せず)を設け
てころがり接触するように構成することが好ましい。こ
うすれば、操作装置14にかかる負担も軽減され多数回
の操作に対しても安定した動作特性を呈する。
【0101】(実施例8)図19は実施例8による真空
開閉器の操作機構の一部を示す側面図である。実施例7
と異なっているのは、ロッドエンド76がバネガイド7
2とは別体に設けられ、両者が互いに螺合する構成とし
ている点である。その他の部分は実施例7と同様である
ので説明を省略する。上記両者の結合長さを調整するこ
とにより、接圧バネ19の初期荷重を調整する。また、
下端のバネ受け部材73の位置をナット74により調整
して、接点の接触位置に対する接圧バネ19の接圧が作
用するタイミングの調整を行なう。これらの調整は、操
作機構の組立調整時に容易に行なうことができる。
【0102】(実施例9)図20は実施例9による真空
開閉器の操作機構の一部を示す側面図である。実施例7
と共通する部分には実施例7の説明を適用することと
し、異なっている点のみを説明する。バネ受け部材73
Aの左下端は、固定されたピン65に軸支され、右端が
ピン76により軸支されている。ピン76は支持部材7
7に設けられた、図の上下方向に長い穴77aに係合し
ている。支持部材77はボルト78等を介して真空開閉
器のフレーム91に固着された支持部材79と接続され
ている。従って、ボルト78の締付位置を調節すること
により、ピン76の位置を調節することができる。ピン
76の位置が変われば、接圧がそれの応じて変化する。
また、バネガイド72の左上端に、軸方向に長いガイド
穴72aが設けられている。ガイド穴72aに遊嵌して
いる屈曲連結点(連結ピン)13は、真空スイッチ管の
開放時(図20の状態)にガイド穴72aの左上端との
間に間隙を有していて、接圧工程の開始時において右下
端に当接する。当接した後の屈曲連結点13は、駆動レ
バー71のガイド穴71a内を摺動しながら接圧バネ1
9を圧縮する。ナット74の締付位置を調節することに
より、屈曲連結点13に対するガイド穴72aの位置が
スライドするので、接圧が最初に作用するタイミングを
変化させ得る。
【0103】(実施例10)図21は実施例10による
真空開閉器の操作機構を示す側面図である。真空スイッ
チ管1、固定接触子2、その接点部2a、可動接触子
3、その接点部3a、可撓導体4、絶縁棒5、ガイドリ
ンク6、支点7、浮動連結点8、操作装置14、フレー
ムの一部51、主回路導体106及び108、並びに、
絶縁フレーム107の各部については、実施例1と同一
であるので同一符号を付して説明を省略する。図21は
開放状態を示している。第1リンク10の上端は、浮動
連結点8に軸支され、下端は屈曲連結点(連結ピン)1
3において駆動レバー80の一端と接続されている。屈
曲連結点(連結ピン)13は駆動レバー80に設けられ
ているガイド穴80aに係合しているので、このガイド
穴80aに沿って滑動可能である。駆動レバー80の他
端は固定されたピン65において回動可能に支持されて
おり、レバー64及び操作ロッド63を介して操作装置
14により駆動される。本実施例では、接圧装置16は
駆動レバー80上に設けられている。接圧バネ19は上
バネ座26と下バネ座18とによって保持されている。
下バネ座18は駆動レバー80上に固定され、上バネ座
26はその先端部に挿通している屈曲連結点(連結ピ
ン)13に従って動く。真空スイッチ管1の開放状態に
おいて接圧バネ19には初期圧縮荷重が与えられてい
る。
【0104】次に、上記実施例10の動作について説明
する。操作装置14が駆動され、操作ロッド63が図1
7の右方向に動くと、駆動レバー80がピン65を中心
に時計方向に回動する。ガイド穴80aに挿入されてい
る屈曲連結点(連結ピン)13はこれによって図の右方
向に駆動され、第1リンク10は浮動連結点8を押上げ
る。これにより、浮動連結点8は、ガイドリンク6によ
る時計方向の回動案内を受けながら上昇し、可動接触子
3が押上げられる。接点部3aが接点部2aに当接する
と、浮動連結点8はその位置に停止する。なお、屈曲連
結点(連結ピン)13はガイド穴80a内で摺動できる
が、接圧バネ19による所定の力が加えられているの
で、屈曲連結点(連結ピン)13は、浮動連結点8が停
止するまでガイド穴80aの上端部に留まっている。
【0105】浮動連結点8が停止(すなわち、接圧行程
の初期の段階に到達)すると、その後は停止した浮動連
結点8と固定されたピン65との間に一定距離が保たれ
る。この後、さらに駆動レバー80が駆動されると、屈
曲連結点13がガイド穴80aに沿って相対的に押し下
げられることにより、浮動連結点8を中心とした第1リ
ンク10の反時計方向の回動及び駆動レバー71の時計
方向の回動が許容される。また、屈曲連結点13の押し
下げは接圧バネ19の圧縮を伴う。この、屈曲連結点1
3がガイド穴80aの上端部から開離し始める時点が接
圧装置16の初期圧縮状態である。従って、初期圧縮状
態に必要とされるトグル効果を発揮させるべく、前述の
開離し始める時点の各部の位置関係やガイド穴80aの
勾配を決定する。初期圧縮状態を経て、さらに駆動レバ
ー80を所定量駆動すると、図22に示す真空スイッチ
管1の投入状態に至る。図22の状態では、屈曲連結点
13とガイド穴80aの上端部との間には間隙が形成さ
れていて、その分だけ接圧装置16は蓄勢されている。
すなわち、所定の接圧が接点部3aに付与されている。
なお、屈曲連結点13とガイド穴80aの下端部との間
にも間隙は残っている。このように、間隙が残っている
ことにより、最終の投入位置付近で可動部が過度に跳ね
返って接点間が再開離する事態が抑制される。
【0106】上記実施例10においては、第1リンク1
0と駆動レバー80とによって、「く」の字形のトグル
リンク9が構成されている。トグルリンク9の作用につ
いては実施例1等と同様であるので説明は省略する。
【0107】(実施例11)図23は実施例11による
真空開閉器の操作機構を示す側面図である。真空スイッ
チ管1、固定接触子2、その接点部2a、可動接触子
3、その接点部3a、可撓導体4、絶縁棒5、ガイドリ
ンク6、支点7、浮動連結点8、操作装置14、フレー
ムの一部51、主回路導体106及び108、並びに、
絶縁フレーム107の各部については、実施例1と同一
であるので同一符号を付して説明を省略する。第1リン
ク10の上端は、浮動連結点8に軸支され、下端は屈曲
連結点(連結ピン)13において駆動レバー81の一端
と接続されている。駆動レバー81の他端はピン65に
おいて回動可能に支持されている。駆動レバー81は操
作ロッド63を介して操作装置14に接続されている。
屈曲連結点(連結ピン)13は駆動レバー81に設けら
れたガイド穴81aに遊嵌している。また、屈曲連結点
(連結ピン)13を介してスラストリンク82と接続さ
れている。スラストリンク82はピン86を介してバネ
リンク83に接続され、このバネリンク83はピン87
により軸支されている。ピン87は、真空開閉器のフレ
ーム91に固定された支持部材85に取付けられてい
る。バネリンク83はバネ受け部83aとフレーム91
との間に接圧バネ19を装填されており、ストッパ84
はバネ受け部83aの動きを規制して接圧バネ19の初
期圧縮荷重を決定すべく高さ調整される。
【0108】上記実施例11においては、初期圧縮状態
から屈曲連結点(連結ピン)13が押し下げられ、スラ
ストリンク82を介してバネリンク83がピン87を中
心に反時計方向に回動して接圧バネ19が圧縮される。
接圧工程終了時には圧縮された接圧バネ19が所定の荷
重を可動接触子3に付与し、屈曲連結点(連結ピン)1
3はガイド穴81aの下端との間に若干の間隙を残す。
本実施例11のような構成は、大容量型の真空開閉器等
であって接圧バネが強力なものである場合にも、構成が
容易であり、接圧荷重の調整も容易である。さらに、接
圧バネ19の伸縮幅が小さく、従って工程動作が短い。
さらに、ピン87は固定されているため、可動部分の一
方が静止した状態に設置される。従って、等価可動重量
が小さく、高速動作に際しても小さい駆動力で足りる。
スラストリンク82を可動接触子3の動作方向に対して
若しくは第1リンク10に対して傾斜角度を適当に選択
した配置とすることにより、接圧バネ19の作用力を大
きな接圧力として、同時に開放駆動分力も大きくする高
速度大容量操作型として構成できる。また、反対に小さ
い接圧力としながら開放駆動分力を大きくすることもで
きる等の特性調整ができる。
【0109】(実施例12)図24は実施例12による
真空開閉器の操作機構を示す側面図である。本実施例は
接圧装置16を設けた位置が異なる点を除けば実施例1
1と基本的に同様の構成であり、実施例11の説明を適
用する。図24に示すように、バネリンク83を左に延
長し、支点であるピン87に対してピン86よりも遠方
に接圧装置16を設けている。本実施例の構成によれ
ば、接圧バネ19の荷重がてこの原理により増大してス
ラストリンク82に伝達されるので、小さい荷重の接圧
バネでも大きな接圧力を得ることができる。
【0110】(実施例13)図25は実施例13による
真空開閉器の操作機構を示す側面図である。本実施例は
スラストリンク82の配置が異なる点を除けば実施例1
1と基本的に同様の構成であり、実施例11の説明を適
用する。図25において、スラストリンク82の長さは
駆動レバー81より短く、駆動レバー81に内装される
ように、すなわち、連結ピン13から見たスラストリン
ク82及び駆動レバー81の角度位置が互いにほぼ同一
であるように構成される。接圧装置16の設置幅は小さ
く、接圧装置を図示の状態とは左右逆に(線対象に)設
けることも可能である。このような構成はスラストリン
ク82及び接圧装置16の占めるスペースがコンパクト
である。
【0111】(実施例14)図26は実施例14による
真空開閉器の操作機構を示す側面図である。本実施例は
接圧装置16の構造が異なる点を除けば実施例11と基
本的には同様の構成であり、同様の構成部分については
実施例11の説明を適用する。図26において、スラス
トリンク82はピン86を介してバネリンク83に接続
されている。バネリンク83はピン87により、真空開
閉器のフレーム91に固着された支持部材89に回動自
在に支持されている。バネリンク83のバネ受け部83
aにはボルト84及びナット88が取付けられ、ボルト
84は左バネ座90と右バネ座89aとの間に装填され
た接圧バネ19を貫通し、支持部材89に対して摺動自
在である。図26の状態は投入状態であり、バネリンク
83が接圧バネ19を圧縮した状態である。スラストリ
ンク82とバネリンク83とは、図に示すように、屈曲
連結点13、ピン86及びピン87の3点を結ぶと、V
字形のトグルリンクを形成する。投入動作完了後のバネ
リンク83には時計方向の回転力が生じている。この構
成によれば、接点間に必要とされる接圧の数分の一の小
さな荷重の接圧バネでも必要な接圧を提供できる。接圧
バネ19の初期圧縮荷重はナット88の位置を替えるこ
とにより調節できるので、これにより必要な接圧特性を
得ることができる。また、上記のV字の角度を変化させ
れば、種々の特性を得ることができる。
【0112】図27は、上記の各実施例(1〜14)に
おいて、投入操作時の操作負荷の概略変化を、従来との
比較において示すグラフである。Aは従来の真空開閉器
の操作機構の特性を示し、Bは実施例1〜14にかかる
真空開閉器の操作機構の特性を示している。図27より
明らかなように、本実施例(1〜14)の場合の操作負
荷は従来よりも小さい。また、上記の実施例6〜14に
おいて各ガイド穴62a、71a、80a及び81a
は、所定の方向に直線状に長くなるように形成した例を
示したが、曲線状または直線と曲線の組合せ状に構成し
て種々の接圧工程特性を得ることもできる。
【0113】
【発明の効果】この発明は上記のように構成されている
ので、以下に示すような効果を奏する。
【0114】可動接触子に接続された絶縁棒にトグルリ
ンク装置の出力端部を接続し、トグルリンク装置の入力
端部に操作手段を係合させ、操作手段がトグルリンク装
置を伸長させる方向に動作するとき、操作手段から入力
端部への動力伝達経路上に介在して蓄勢されるべきバネ
を含んだ接圧装置を備えたので、トグル効果によって操
作力が増倍され、従って、高い接圧荷重が必要な高電圧
大容量の真空開閉器の場合にも低荷重のバネによって必
要な荷重を容易に得ることができる。また、最大操作負
荷の低減により操作装置全体を小型に構成することがで
きる、また、可動接触子の最終の投入動作速度を低くす
ることができるので、真空開閉器の寿命を長くし、信頼
性を向上させる。
【0115】また、絶縁棒に接続されるトグルリンク装
置を、一端を絶縁棒に接続された第1リンクの他端と、
一端を固定支点とする第2リンクの他端とを互いに連結
し、その連結点を可動入力点として構成し、真空スイッ
チ管の開放状態において屈曲した形状を有し、真空スイ
ッチ管の投入状態においてほぼ直線状に伸びた形状を有
する装置として構成し、そして、可動入力点に係合し、
略直線的に動作してトグルリンク装置を駆動する操作ロ
ッドと、操作ロッドがトグルリンク装置を伸長させる方
向に動作するとき、操作ロッドから可動入力点への動力
伝達経路上に介在して蓄勢されるべきバネを含んだ接圧
装置とを備えたので、トグル効果によって操作力が増倍
され、従って、高い接圧荷重が必要な高電圧大容量の真
空開閉器の場合にも低荷重のバネによって必要な荷重を
容易に得ることができる。また、最大操作負荷の低減に
より操作装置全体を小型に構成することができる、ま
た、可動接触子の最終の投入動作速度を低くすることが
できるので、真空開閉器の寿命を長くし、信頼性を向上
させる。
【0116】また、操作ロッドを第1リンクと第2リン
クとによって挟まれる角度範囲に配置したので、小さな
空間に操作機構を配置することができる。
【0117】また、第1リンク又は第2リンクの回動を
所定範囲に制限するストッパを設けたので、トグルリン
クの反転を確実に防止することができる。
【0118】また、固定された一端を支点として回動す
る他端が絶縁棒の端部に接続されたガイドリンクを設け
たので、可動接触子の動作を簡易な構成によって支持す
ることができる。
【0119】また、操作ロッドを、第2リンク上の連結
点に係合するように構成したので、トグルリンク装置と
その操作機構との動作工程の相違を整合することができ
る。
【0120】また、絶縁棒と第1リンクの他端とを接続
する連結ピンを、可動接触子の動作行程方向にのみ摺動
自在に保持する穴を有する保持部材を設けたので、真空
スイッチ管の絶縁筒にかかる好ましくない曲げ荷重を抑
制でき、不要な摩擦を防止して安定した動作を確保する
ことができる。
【0121】また、トグルリンク装置の可動入力点を遊
嵌させる穴を有し、その穴端壁部により可動入力点を真
空開閉器の開放方向に直接駆動する案内部を有する操作
ロッドを設けたので、真空開閉器の開放時にはこの案内
部によってトグルリンク装置を駆動し、投入時には穴の
長さの範囲内で所定のバネ荷重を接圧として印加すると
いう、動作方向によって所望の形態での動力伝達ができ
る構成を簡単に達成できる。
【0122】また、トグルリンク装置の可動入力点に係
合し、回動してトグルリンク装置を駆動する操作レバー
を設けたので、比較的コンパクトな構成にて、操作ロッ
ドを用いる場合と同様の効果を得ることができる。
【0123】また、浮動支点である第2リンクの一端
を、回動する操作レバー上に設けたので、操作レバーの
回転に応じてトグルリンク装置のトグル倍率を所望の値
に調整しつつ駆動することができる。
【0124】可動接触子の接圧行程の初期位置におい
て、操作レバーの回動支点と可動入力点とを結ぶ線分か
らそれた位置に浮動支点を設けたので、接圧工程におい
て接圧が、大きく増加する構成や、あまり増加しない構
成等を、支点位置のわずかな移動によって実現すること
ができる。
【0125】また、一端部が可動接触子側可動部材に軸
着された第1腕部の他端部と、一端部が固定ピンによっ
て軸支された第2腕部の他端部とを、互いに回動自在に
遊嵌接続し、その接続位置を屈曲連結点としてトグルリ
ンク装置を構成し、屈曲連結点の遊嵌接続範囲内での相
対的移動によって接圧装置のバネを蓄勢するようにした
ので、トグル効果によって増倍された操作力により接圧
を得ることができる。従って、高い接圧荷重が必要な高
電圧大容量の真空開閉器の場合にも、小さな操作力によ
って必要な荷重を容易に得ることができる。また、最大
操作負荷の低減により操作装置全体を小型に構成するこ
とができる、また、可動接触子の最終の投入動作速度を
低くすることができるので、真空開閉器の寿命を長く
し、信頼性を向上させる。
【0126】また、第1腕部の他端部と第2腕部の他端
部とを、この第2腕部の他端部に所定の方向性をもたせ
て形成したガイド穴に挿通された連結ピンを介して互い
に回動自在に遊嵌接続し、その連結ピンの位置を屈曲連
結点としてトグルリンク装置を構成し、ガイド穴内での
連結ピンの相対的移動によって接圧装置のバネを蓄勢す
るように構成したので、トグル効果によって増倍された
操作力により接圧を得ることができる。従って、高い接
圧荷重が必要な高電圧大容量の真空開閉器の場合にも、
小さな操作力によって必要な荷重を容易に得ることがで
きる。また、最大操作負荷の低減により操作装置全体を
小型に構成することができる、また、可動接触子の最終
の投入動作速度を低くすることができるので、真空開閉
器の寿命を長くし、信頼性を向上させる。
【0127】ガイド穴は、真空スイッチ管の投入状態に
おいても連結ピンとの間に間隙を残すような中途的位置
に停止させるようにしたので、最終の投入位置付近で、
可動部が過度に跳ね返り接点が開離するのを抑制するこ
とができる。
【0128】また、第1リンクと、ガイド穴を有する駆
動レバーと、ガイド穴に挿通された連結ピンを介して第
1リンクと接続され駆動レバー上の所定点において軸支
された第2リンクとによってトグルリンクを構成し、ガ
イド穴内での連結ピンの相対的移動によって接圧装置の
バネを蓄勢するように構成したので、トグル効果によっ
て増倍された操作力により接圧を得ることができる。従
って、高い接圧荷重が必要な高電圧大容量の真空開閉器
の場合にも、小さな操作力によって必要な荷重を容易に
得ることができる。また、最大操作負荷の低減により操
作装置全体を小型に構成することができる、また、可動
接触子の最終の投入動作速度を低くすることができるの
で、真空開閉器の寿命を長くし、信頼性を向上させる。
また、第2リンクの取付け姿勢を変化させることによっ
て、いろいろな所望の動作特性を得ることができる。
【0129】真空スイッチ管の投入状態において、出力
点と連結ピンとを結ぶ直線と、バネの作用する軸線との
成す内角が、直角より大きく180度より小さくなるよ
うに構成することにより、第1リンクに開放駆動分力を
生じさせておくことができるので、素早い開放動作を得
ることができる。
【0130】真空スイッチ管の投入状態において、出力
点と連結ピンとを結ぶ直線と、バネの作用する軸線とが
略一直線上にあるように構成することにより、接圧力の
変動の無い安定した投入状態を保持することができる。
【0131】駆動レバーの固定ピンと連結ピンとを結ぶ
接圧装置のバネの作用線と、第2リンクの軸線との間の
所定の角度を直角より大きく180度より小さい角度に
することにより、接圧工程における接圧荷重を投入動作
完了時に相対的に増大させる特性を得ることができる。
【0132】上記所定の角度を直角より小さく0度より
大きい角度にすることにより、接圧工程における接圧荷
重を投入動作完了時に相対的に減少させる特性を得るこ
とができる。
【0133】また、第1リンクと駆動レバーとによって
トグルリンクを構成し、駆動レバーと同一の固定ピンに
軸支され駆動レバーの回動方向に角度変位した位置に設
けたバネ受け部材と連結ピンとの間でバネガイドに沿っ
て保持した接圧バネを、接圧工程開始時点よりストッパ
によってバネ受け部材の回動を制止することにより蓄勢
する構成としたので、トグル効果によって増倍された操
作力により接圧を得ることができる。従って、高い接圧
荷重が必要な高電圧大容量の真空開閉器の場合にも、小
さな操作力によって必要な荷重を容易に得ることができ
る。また、最大操作負荷の低減により操作装置全体を小
型に構成することができる、また、可動接触子の最終の
投入動作速度を低くすることができるので、真空開閉器
の寿命を長くし、信頼性を向上させる。また、バネ受け
部材の取付角度やストッパの取付位置を変化させること
により所望の開閉特性を得ることができる。また、接圧
バネの作用軸の角度に応じて開放駆動力を変化させるこ
とができるので、所望の特性を簡単な構成によって得る
ことができる。
【0134】真空スイッチ管の投入状態において、出力
点、連結ピン及び固定ピンが、略一直線上に配置され、
接圧バネは連結ピンを真空スイッチ管の開放方向に相当
する方向に付勢するように構成したので、開放駆動時に
接圧バネによる加勢がなされ、速やかな開放動作が得ら
れる。
【0135】バネガイドは少なくとも2つの軸方向に分
離した部材同士を螺合したものにより構成したので、そ
れらの螺合を調整することにより、接圧が最初に作用す
るタイミングを容易に変化させることができる。
【0136】バネ受け部材の他端を、長さ調節自在の支
持部材により支持したので、バネ受け部材の一端の支持
位置を移動させて、例えば大形多相開閉器での各相の接
圧や接触タイミングを微妙に変化させることができるの
で、調整が容易である。
【0137】また、第1リンクと駆動レバーとによって
トグルリンクを形成し、バネ受け部材を駆動レバー上に
設け、一端が連結ピンに接続され、他端がバネ受け部材
に対してその軸方向に摺動可能に保持されたバネガイド
に沿って連結ピンとバネ受け部材との間に接圧バネを挟
持したので、トグル効果によって増倍された操作力によ
り接圧を得ることができる。従って、高い接圧荷重が必
要な高電圧大容量の真空開閉器の場合にも、小さな操作
力によって必要な荷重を容易に得ることができる。ま
た、最大操作負荷の低減により操作装置全体を小型に構
成することができる、また、可動接触子の最終の投入動
作速度を低くすることができるので、真空開閉器の寿命
を長くし、信頼性を向上させる。また、接圧装置の構成
要素が少なく簡単な構造なので、コンパクトで安価な構
成とすることができる。
【0138】ガイド穴の案内方向が、連結ピンと固定ピ
ンとを結ぶ直線に対して0度から直角までの範囲のうち
で所定角度を有するように構成することにより、任意の
接圧工程特性を簡単に提供することができる。
【0139】また、第1リンクと駆動レバーとによって
トグルリンクを構成し、接圧装置を、連結ピンと真空開
閉器のフレームとの間に接続したので、等価可動重量を
減少させることができる。従って、短い工程で高速度操
作を実現できる。接圧力の調整も容易である。
【0140】接圧装置は、真空スイッチ管の投入状態に
おいて、駆動レバーに対して所定の角度を有するように
配置されたスラストリンクを介して連結ピンに接続され
るよう構成したので、スラストリンクの配置角度に応じ
て接圧力と開放駆動力とを変化させることができる。こ
うして、種々の定格・特性の開閉器に最も適した接圧力
と開放駆動力を提供できる。
【0141】接圧装置は一端が軸支されたバネリンクに
よって接圧バネを付勢しており、スラストリンクとバネ
リンクとの接続点はバネリンクの軸支された位置と、バ
ネリンクと接圧バネとの係合点位置との中間点にあるよ
うに構成したので、接圧バネの作用力が増大されてスラ
ストリンクに伝達される。従って、小さな荷重の接圧バ
ネでも大きな接圧力及び開放駆動力を提供することがで
きる。
【0142】接圧装置は一端が軸支されたバネリンクに
よって接圧バネを付勢しており、バネリンクと接圧バネ
との係合点位置は、スラストリンクとバネリンクとの接
続点と、バネリンクの軸支された位置との中間点にあ
り、スラストリンクの軸線は上記駆動レバーの軸線より
短くかつ連結ピンから見た回動位置が略同一であるよう
に構成したので、スラストリンク及び接圧装置の占める
スペースがコンパクトになる。
【0143】また、第1リンクと駆動レバーとによって
トグルリンクを構成し、一端が連結ピンに接続されたス
ラストリンクと、一端が真空開閉装置の固定部分に接続
され他端がスラストリンクの他端と接続されて、スラス
トリンクと共にV字形を形成するバネリンクとを設けた
ので、接圧バネの接圧荷重が非常に大きくなって連結ピ
ンに伝達される。従って、大きな接圧が必要であっても
小さな荷重の接圧バネで足りる。また、バネリンクとス
ラストリンクとによって構成されるトグルリンクのトグ
ル角度を変化させれば、容易に種々の接圧特性を提供す
ることができる。
【0144】屈曲連結点には、トグルリンク装置の屈曲
度が所定の角度以上に開いたとき操作手段から供給され
た操作力によりトグルリンク装置の出力方向にバネ荷重
を作用させる接圧装置を接続したので、接圧はトグル効
果と共に提供され、操作手段の負担を軽減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による真空開閉器の操作
機構の開放時の状態を示す側断面図である。
【図2】 実施例1による真空開閉器の操作機構の投入
時の状態を示す側断面図である。
【図3】 実施例2による真空開閉器の操作機構の投入
時の状態を示す側断面図である。
【図4】 実施例3による真空開閉器の操作機構の投入
時の状態を示す側断面図である。
【図5】 実施例4による真空開閉器の操作機構の投入
時の状態を示す側断面図である。
【図6】 図5に示す操作機構の一部の断面図である。
【図7】 実施例5による真空開閉器の操作機構の投入
時の状態を示す側断面図である。
【図8】 図7に示す操作機構の一部の拡大図である。
【図9】 実施例5による真空開閉器の操作機構の変形
例を主要な線図のみによって示す図である。
【図10】 実施例5による真空開閉器の操作機構の変
形例を主要な線図のみによって示す図である。
【図11】 実施例5による真空開閉器の操作機構の変
形例を主要な線図のみによって示す図である。
【図12】 実施例5による真空開閉器の操作機構の変
形例を主要な線図のみによって示す図である。
【図13】 図9〜12に示す構成によって得られる、
接圧工程と接圧の関係を示すグラフである。
【図14】 実施例6による真空開閉器の操作機構の開
放時の状態を示す側断面図である。
【図15】 実施例6による真空開閉器の操作機構の投
入時の状態を示す側断面図である。
【図16】 実施例6による接圧工程特性の例を示すグ
ラフである。
【図17】 実施例7による真空開閉器の操作機構の開
放時の状態を示す側断面図である。
【図18】 実施例7による真空開閉器の操作機構の投
入時の状態を示す側断面図である。
【図19】 実施例8による真空開閉器の操作機構の投
入時の状態を示す側断面図である。
【図20】 実施例9による真空開閉器の操作機構の開
放時の状態を示す側断面図である。
【図21】 実施例10による真空開閉器の操作機構の
開放時の状態を示す側断面図である。
【図22】 実施例10による真空開閉器の操作機構の
投入時の状態を示す側断面図である。
【図23】 実施例11による真空開閉器の操作機構の
投入時の状態を示す側断面図である。
【図24】 実施例12による真空開閉器の操作機構の
投入時の状態を示す側断面図である。
【図25】 実施例13による真空開閉器の操作機構の
投入時の状態を示す側断面図である。
【図26】 実施例14による真空開閉器の操作機構の
投入時の状態を示す側断面図である。
【図27】 実施例1〜14における、投入操作時の操
作負荷の変化を、従来との比較において示すグラフであ
る。
【図28】 従来の真空開閉器の構造を示す側断面図で
ある。
【図29】 図28に示す真空開閉器の正面図である。
【符号の説明】
1 真空スイッチ管、3 可動接触子、5 絶縁棒、6
ガイドリンク、8 連結ピン(浮動連結点)、9 ト
グルリンク、10 第1リンク、11 第2リンク、1
2 支点、13 連結ピン(屈曲連結点)、15 操作
ロッド、15a 案内部、16 接圧装置、19 接圧
バネ、23 案内穴、24 ストッパー、27 連結
点、31 駆動軸、34 操作レバー、35 回動点、
40 支持板、61 第2リンク、62 駆動レバー、
62a ガイド穴、62b 上端辺部、63 操作ロッ
ド、64 レバー、65 ピン、66支点、71 駆動
レバー、71a ガイド穴、72 バネガイド、73
バネ受け部材、75 ストッパ、76 ロッドエンド、
77 支持部材、78 ボルト、79 支持部材、80
駆動レバー、80a ガイド穴、81 駆動レバー、
81a ガイド穴、82 スラストリンク、83 バネ
リンク、89 支持部材、91 フレーム。

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空スイッチ管の可動接触子に接続され
    た、絶縁物からなる絶縁棒と、 その出力端部が上記絶縁棒に接続されたトグルリンク装
    置と、 上記トグルリンク装置の入力端部に、係合する操作手段
    と、 上記操作手段が上記トグルリンク装置を伸長させる方向
    に動作するとき、上記操作手段から上記入力端部への動
    力伝達経路上に介在して蓄勢されるべきバネを含んだ接
    圧装置と、 を備えた真空開閉器の操作機構。
  2. 【請求項2】 真空スイッチ管の可動接触子に接続され
    た、絶縁物からなる絶縁棒と、 一端を上記絶縁棒に接続された第1リンクの他端と、一
    端を固定支点とする第2リンクの他端とを互いに連結
    し、その連結点を可動入力点として構成され、上記真空
    スイッチ管の開放状態において屈曲した形状を有し、上
    記真空スイッチ管の投入状態においてほぼ直線状に伸び
    た形状を有するトグルリンク装置と、 上記可動入力点に係合し、略直線的に動作して上記トグ
    ルリンク装置を駆動する操作ロッドと、 上記操作ロッドが上記トグルリンク装置を伸長させる方
    向に動作するとき、上記操作ロッドから上記可動入力点
    への動力伝達経路上に介在して蓄勢されるべきバネを含
    んだ接圧装置と、 を備えた真空開閉器の操作機構。
  3. 【請求項3】 上記操作ロッドは上記第1リンクと第2
    リンクとによって挟まれる角度範囲に配置されたことを
    特徴とする請求項2の真空開閉器の操作機構。
  4. 【請求項4】 上記第1リンク又は上記第2リンクの回
    動を所定範囲に制限するストッパをさらに備えたことを
    特徴とする請求項2の真空開閉器の操作機構。
  5. 【請求項5】 固定された一端を支点として回動する他
    端が上記絶縁棒の端部に接続されたガイドリンクをさら
    に備えたことを特徴とする請求項2の真空開閉器の操作
    機構。
  6. 【請求項6】 真空スイッチ管の可動接触子に接続され
    た、絶縁物からなる絶縁棒と、 一端を上記絶縁棒に接続された第1リンクの他端と、一
    端を固定支点とする第2リンクの他端とを互いに連結し
    て構成され、上記真空スイッチ管の開放状態において屈
    曲した形状を有し、上記真空スイッチ管の投入状態にお
    いてほぼ直線状に伸びた形状を有するトグルリンク装置
    と、 上記第2リンク上に設けられた連結点に係合し、略直線
    的に動作して上記トグルリンク装置を駆動する操作ロッ
    ドと、 上記操作ロッドが上記トグルリンク装置を伸長させる方
    向に動作するとき、上記操作ロッドから上記連結点への
    動力伝達経路上に介在して蓄勢されるべきバネを含んだ
    接圧装置と、 を備えた真空開閉器の操作機構。
  7. 【請求項7】 真空スイッチ管の可動接触子に接続され
    た、絶縁物からなる絶縁棒と、 その一端が連結ピンを介して上記絶縁棒と接続された第
    1リンクの他端と、一端を固定支点とする第2リンクの
    他端とを互いに連結し、その連結点を可動入力点として
    構成され、上記真空スイッチ管の開放状態において屈曲
    した形状を有し、上記真空スイッチ管の投入状態におい
    てほぼ直線状に伸びた形状を有するトグルリンク装置
    と、 上記可動入力点に係合し、略直線的に動作して上記トグ
    ルリンク装置を駆動する操作ロッドと、 上記操作ロッドが上記トグルリンク装置を伸長させる方
    向に動作するとき、上記操作ロッドから上記可動入力点
    への動力伝達経路上に介在して蓄勢されるべきバネを含
    んだ接圧装置と、 上記連結ピンを上記可動接触子の動作行程方向にのみ摺
    動自在に保持する穴を有する保持部材と、 を備えた真空開閉器の操作機構。
  8. 【請求項8】 真空スイッチ管の可動接触子に接続され
    た、絶縁物からなる絶縁棒と、 一端を上記絶縁棒に接続された第1リンクの他端と、一
    端を固定支点とする第2リンクの他端とを互いに連結
    し、その連結点を可動入力点として構成され、上記真空
    スイッチ管の開放状態において屈曲した形状を有し、上
    記真空スイッチ管の投入状態においてほぼ直線状に伸び
    た形状を有するトグルリンク装置と、 上記可動入力点を遊嵌させる穴を有し、その穴端壁部に
    より上記可動入力点を真空開閉器の開放方向に直接駆動
    する案内部を有する操作ロッドと、 上記操作ロッドの投入時の駆動力を可動入力点に伝達し
    且つ蓄勢されるべきバネを含んだ接圧装置と、 を備えた真空開閉器の操作機構。
  9. 【請求項9】 真空スイッチ管の可動接触子に接続され
    た、絶縁物からなる絶縁棒と、 一端を上記絶縁棒に接続された第1リンクの他端と、一
    端を軸支された第2リンクの他端とを互いに連結し、そ
    の連結点を可動入力点として構成され、上記真空スイッ
    チ管の開放状態において屈曲した形状を有し、上記真空
    スイッチ管の投入状態においてほぼ直線状に伸びた形状
    を有するトグルリンク装置と、 上記可動入力点に係合し、回動して上記トグルリンク装
    置を駆動する操作レバーと、 上記操作ロッドが上記トグルリンク装置を伸長させる方
    向に動作するとき、上記操作ロッドから上記可動入力点
    への動力伝達経路上に介在して蓄勢されるべきバネを含
    んだ接圧装置と、 を備えた真空開閉器の操作機構。
  10. 【請求項10】 真空スイッチ管の可動接触子に接続さ
    れた、絶縁物からなる絶縁棒と、 一端を上記絶縁棒に接続された第1リンクの他端と、一
    端を浮動支点とする第2リンクの他端とを互いに連結
    し、その連結点を可動入力点として構成され、上記真空
    スイッチ管の開放状態において屈曲した形状を有し、上
    記真空スイッチ管の投入状態においてほぼ直線状に伸び
    た形状を有するトグルリンク装置と、 上記可動入力点に係合し、回動して上記トグルリンク装
    置を駆動するとともに上記浮動支点を保有する操作レバ
    ーと、 上記操作ロッドが上記トグルリンク装置を伸長させる方
    向に動作するとき、上記操作ロッドから上記可動入力点
    への動力伝達経路上に介在して蓄勢されるべきバネを含
    んだ接圧装置と、 を備えた真空開閉器の操作機構。
  11. 【請求項11】 上記可動接触子の接圧行程の初期位置
    において、上記浮動支点が、上記操作レバーの回動支点
    と上記可動入力点とを結ぶ線分からそれた位置に設けら
    れたことを特徴とする請求項10の真空開閉器の操作機
    構。
  12. 【請求項12】 真空スイッチ管の可動接触子に接続さ
    れた、絶縁物からなる絶縁棒と、 一端部が上記絶縁棒に軸着された第1腕部の他端部と、
    一端部が固定ピンによって軸支された第2腕部の他端部
    とを、互いに回動自在に遊嵌接続し、その接続位置を屈
    曲連結点としたトグルリンク装置と、 上記屈曲連結点の上記遊嵌接続範囲内での相対的移動に
    よって蓄勢されるべきバネを含んだ接圧装置と、 上記トグルリンク装置に接続された操作手段と、 を備えた真空開閉器の操作機構。
  13. 【請求項13】 真空スイッチ管の可動接触子側可動部
    材に一端部が軸着された第1腕部の他端部と、一端部が
    固定ピンによって軸支された第2腕部の他端部とを、こ
    の第2腕部の他端部に所定の方向性をもたせて形成した
    ガイド穴に挿通された連結ピンを介して互いに回動自在
    に遊嵌接続し、その連結ピンの位置を屈曲連結点とした
    トグルリンク装置と、 上記連結ピンの上記ガイド穴内での相対的移動によって
    蓄勢されるべきバネを含んだ接圧装置と、 上記トグルリンク装置に接続された操作手段と、 を備えた真空開閉器の操作機構。
  14. 【請求項14】 上記ガイド穴は、その一端辺部にて上
    記真空スイッチ管の投入時の接圧工程の開始時点まで上
    記連結ピンを係止し、上記接圧工程の進行と共に上記連
    結ピンを上記所定の方向性に沿って案内し、上記真空ス
    イッチ管の投入状態において上記連結ピンを他端辺部と
    の間に間隙を形成する中途的位置に停止させるような穴
    形状であることを特徴とする請求項13の真空開閉器の
    操作機構。
  15. 【請求項15】 真空スイッチ管の可動接触子側可動部
    材に一端部が軸着され、その軸着点を出力点とする第1
    リンクと、 一端部が固定ピンによって軸支され、他端部に所定の方
    向性をもたせて形成したガイド穴を有する駆動レバー
    と、 上記ガイド穴に挿通された連結ピンを介して上記第1リ
    ンクの他端部と接続され、上記真空スイッチ管の開放状
    態において上記出力点と上記連結ピンとを結ぶ直線の略
    延長線上にある点であって且つその延長線に対して上記
    連結ピンと上記固定ピンとを結ぶ直線が所定の角度を有
    するような上記駆動レバー上の所定点、において軸支さ
    れた第2リンクと、 上記連結ピンの上記ガイド穴内での相対的移動によって
    蓄勢されるべきバネを含んだ接圧装置と、 上記駆動レバーに接続された操作手段と、 を備えた真空開閉器の操作機構。
  16. 【請求項16】 上記真空スイッチ管の投入状態におい
    て、上記出力点と上記連結ピンとを結ぶ直線と、上記バ
    ネの作用する軸線との成す内角が、直角より大きく18
    0度より小さいことを特徴とする請求項15の真空開閉
    器の操作機構。
  17. 【請求項17】 上記真空スイッチ管の投入状態におい
    て、上記出力点と上記連結ピンとを結ぶ直線と、上記バ
    ネの作用する軸線とが、略一直線上にあることを特徴と
    する請求項15の真空開閉器の操作機構。
  18. 【請求項18】 上記所定の角度は、接圧工程初期状態
    において直角より大きく180度より小さいことを特徴
    とする請求項15の真空開閉器の操作機構。
  19. 【請求項19】 上記所定の角度は、接圧工程初期状態
    において直角より小さく0度より大きいことを特徴とす
    る請求項15の真空開閉器の操作機構。
  20. 【請求項20】 真空スイッチ管の可動接触子側可動部
    材に一端部が軸着され、その軸着点を出力点とする第1
    リンクと、 一端部が固定ピンによって軸支され、他端部に所定の方
    向性をもたせて形成したガイド穴を有し、このガイド穴
    に挿通された連結ピンを介して上記第1リンクの他端部
    と接続されトグルリンクを形成する駆動レバーと、 一端が上記固定ピンに軸支され、上記駆動レバーの回動
    方向に角度変位した位置に設けたバネ受け部材と、 一端が上記連結ピンに軸支され、他端が上記バネ受け部
    材に対してその軸方向に摺動可能に保持されたバネガイ
    ドと、 上記バネガイドに沿って上記連結ピンと上記バネ受け部
    材との間に挟持された接圧バネと、 上記真空スイッチ管の接圧工程開始時点より上記バネ受
    け部材の回動を制止するストッパと、 上記駆動レバーに接続された操作手段と、 を備えた真空開閉器の操作機構。
  21. 【請求項21】 上記真空スイッチ管の投入状態におい
    て、上記出力点、上記連結ピン及び上記固定ピンが、略
    一直線上に配置され、上記接圧バネは上記連結ピンを上
    記真空スイッチ管の開放方向に相当する方向に付勢して
    いることを特徴とする請求項20の真空開閉器の操作機
    構。
  22. 【請求項22】 上記バネガイドは少なくとも2つの軸
    方向に分離した部材同士を螺合したものからなることを
    特徴とする請求項20の真空開閉器の操作機構。
  23. 【請求項23】 上記バネ受け部材の他端を、長さ調節
    自在の支持部材により支持したことを特徴とする請求項
    20の真空開閉器の操作機構。
  24. 【請求項24】 真空スイッチ管の可動接触子側可動部
    材に一端部が軸着され、その軸着点を出力点とする第1
    リンクと、 一端部が固定ピンによって軸支され、他端部に所定の方
    向性をもたせて形成したガイド穴を有し、このガイド穴
    に挿通された連結ピンを介して上記第1リンクの他端部
    と接続された駆動レバーと、 上記駆動レバー上に設けたバネ受け部材と、 一端が上記連結ピンに接続され、他端が上記バネ受け部
    材に対してその軸方向に摺動可能に保持されたバネガイ
    ドと、 上記バネガイドに沿って上記連結ピンと上記バネ受け部
    材との間に挟持された接圧バネと、 上記駆動レバーに接続された操作手段と、 を備えた真空開閉器の操作機構。
  25. 【請求項25】 上記ガイド穴の案内方向は、上記連結
    ピンと上記固定ピンとを結ぶ直線に対して0度から直角
    までの範囲の所定角度を有することを特徴とする請求項
    24の真空開閉器の操作機構。
  26. 【請求項26】 真空スイッチ管の可動接触子側可動部
    材に一端部が軸着され、その軸着点を出力点とする第1
    リンクと、 一端部が固定ピンによって軸支され、他端部に所定の方
    向性をもたせて形成したガイド穴を有し、このガイド穴
    に挿通された連結ピンを介して上記第1リンクの他端部
    と接続された駆動レバーと、 上記連結ピンと真空開閉器のフレームとの間に接続さ
    れ、上記連結ピンの位置に応じて接圧を発生する接圧装
    置と、 上記駆動レバーに接続された操作手段と、 を備えた真空開閉器の操作機構。
  27. 【請求項27】 上記接圧装置は、上記真空スイッチ管
    の投入状態において、上記駆動レバーに対して所定の角
    度を有するように配置されるスラストリンクを介して上
    記連結ピンに接続されていることを特徴とする請求項2
    6の真空開閉器の操作機構。
  28. 【請求項28】 上記接圧装置は一端が軸支されたバネ
    リンクによって接圧バネを付勢しており、上記スラスト
    リンクと上記バネリンクとの接続点は上記バネリンクの
    軸支された位置と、上記バネリンクと上記接圧バネとの
    係合点位置との中間点にあることを特徴とする請求項2
    6の真空開閉器の操作機構。
  29. 【請求項29】 上記接圧装置は一端が軸支されたバネ
    リンクによって接圧バネを付勢しており、上記バネリン
    クと上記接圧バネとの係合点位置は、上記スラストリン
    クと上記バネリンクとの接続点と、上記バネリンクの軸
    支された位置との中間点にあり、上記スラストリンクの
    軸線は上記駆動レバーの軸線より短くかつ連結ピンから
    見た回動位置が略同一であることを特徴とする請求項2
    6の真空開閉器の操作機構。
  30. 【請求項30】 真空スイッチ管の可動接触子側可動部
    材に一端部が軸着され、その軸着点を出力点とする第1
    リンクと、 一端部が固定ピンによって軸支され、他端部に所定の方
    向性をもたせて形成したガイド穴を有し、このガイド穴
    に挿通された連結ピンを介して上記第1リンクの他端部
    と接続された駆動レバーと、 一端が上記連結ピンに接続されたスラストリンクと、 一端が真空開閉装置の固定部分に接続され、他端が上記
    スラストリンクの他端と接続されて、上記スラストリン
    クと共にV字形を形成するバネリンクと、 上記バネリンクと係合して、上記連結ピンの位置に応じ
    て接圧を発生する接圧装置と、 上記駆動レバーに接続された操作手段と、 を備えた真空開閉器の操作機構。
  31. 【請求項31】 真空スイッチ管の可動接触子側可動部
    材に一端部が軸着された第1腕部の他端部と、一端部が
    固定ピンによって軸支された第2腕部の他端部とを、互
    いに回動自在に接続し、その接続位置を屈曲連結点とし
    たトグルリンク装置と、 上記トグルリンク装置に接続された操作手段と、 上記屈曲連結点に接続され、上記トグルリンク装置の屈
    曲度が所定の角度以上に開いたとき上記操作手段から供
    給された操作力に基づいて上記トグルリンク装置の出力
    方向にバネ荷重を作用させる接圧バネを有する接圧装置
    と、 を備えた真空開閉器の操作機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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