JPH0877885A - コントロールキー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 コントロールキー装置であって、可動導電部
が、該可動導電部の下部に配設されている固定電極に同
時に正しく接触できるようにする。 【構成】 コントロールキー装置３のケースはアッパー
ケース１ａとロアーケース１ｂから成り、アッパーケー
ス１ａにはキートップ４の押圧部４ａに対応して開穿孔
１７が設けられ、そして、該開穿孔１７の孔縁部に沿っ
てアッパーケース１ａの裏面にリブ２０を設ける。更
に、キートップ４の押圧部４ａに連設して円形の下部材
４ｂが設けられている。キートップ４の押圧部４ａをア
ッパーケース１ａの下面より開穿孔１７に挿入して押圧
部４ａを夫々開穿孔１７の上面に突出させると共に、円
形の下部材４ｂをリブ２０に当接できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はコントロールキー装置
に関するものであり、特に、キートップを備え、操作者
の指頭の動きに基づいて任意の方向を指定するための方
向性スイッチに適用されるコントロールキー装置に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の此種コントロールキー装置とし
て、実公平３−５０５９４号公報に記載されているもの
が知られている。而して、該公報に記載されているコン
トロールキー装置は、キートップの押圧面が指頭によっ
て下方へ垂直に押下されたとき、該キートップの下面中
心に半球状に突設された支点部材が保持部材の弾性力に
抗して配線基板に当接して該キートップを支架する。こ
のとき、前記保持部材に保持されている何れの導電部も
夫等に対応する下方部の固定電極には接触しないように
構成されている。更に、該キートップの十字片の一端部
を押下したときは、前記半球状の支点部材が配線基板に
当接して支点を形成し、該支点を中心として前記押圧さ
れた方向に該キートップが傾き、そして、該キートップ
の下部に設けられている円板に押されて導電部が配線基
板上の固定電極に接触して電気的導通が為されるように
構成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載されて
いるコントロールキー装置はキートップの下面に突設し
た半球状の支点部材を回動支点として該キートップが傾
倒する構成になっているため、２個以上の導電部を対応
の固定電極に同時に接触させるためには、導電部と固定
電極との位置はそのままにしておき、キートップの方向
を４５度ずらせた構成としなければならないと云う煩雑
性がある。

【０００４】そこで、導電部と固定電極並びにキートッ
プの配置の方向を変えないで隣接する固定電極に之に対
応する導電部を接続できるようにし、隣接する２個の接
点の組合せによっても押圧方向を判別できるようにする
ために解決されるべき技術的課題が生じてくるのであ
り、本発明は該課題を解決することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、配線基板上の所定の
円周上に対称に配置された固定電極の直上に、該固定電
極と断接する可動導電部を配設し、且つ、該可動導電部
は上方からの押圧力を受けて弾性変形する保持部材に設
けた保持部の下面に設けられており，更に、該保持部材
の上面に当接されて前記押圧力を付与するためのコント
ロールキートップを備え、且つ、該コントロールキート
ップはアッパーケースに設けられた開穿孔から露出して
押圧部が形成されて成るコントロールキー装置に於て、
前記アッパーケースに設けられた開穿孔の内側の孔縁部
に沿ってリブが突設され、且つ、該リブにはコントロー
ルキートップの前記押圧部の下部に連設されている円形
の下部材が下面より当接して成るコントロールキー装置
を提供するものである。

【０００６】

【作用】この発明は、コントロールキートップの何れか
１個の押圧部を鉛直下方へ押下したときは、該押圧部の
反対側に位置する下部材の上面部位がアッパーケースに
設けられているリブの略直線状の外側辺へ圧接し、該圧
接部を回動中心として該コントロールキートップは前記
押圧部の下面に配設した可動導電部の保持部が保持部材
の弾性力に抗して弾性変形しながら下方へ移動し、依っ
て、該可動導電部が該可動導電部に対応する固定電極と
接触する。このとき、該コントロールキートップの下部
材の上面部位と前記リブの外側辺とが線接触状態で圧接
するので、該コントロールキートップは左右に揺動する
ことなく、前記押圧部を下方へ回動して前記固定電極の
電気的導通が正確に行われる。

【０００７】又、該コントロールキートップの隣接する
押圧部の中間部を押圧するか、或は隣接する各押圧部を
同時に押下したときは、押下した隣接する各押圧部の中
心部に対し、反対側に位置する下部材の上面部位の２点
が隣接するリブの外側辺の各角部とに夫々圧接する。そ
して、該２点の圧接点を回動中心として該コントロール
キートップは、前述と全く同様の作用によって、該隣接
する押圧部に対応する各固定電極へ夫々の可動導電部を
同時に接触させることができ、依って、該コントロール
キートップの押圧方向が正確に判別される。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１乃至図４に従
って詳述する。図に於て、符号１はコントローラであ
る。該コントローラ１は、例えば電子ゲーム装置（図示
せず）へケーブル２を介して接続され、アッパーケース
１ａとロアケース１ｂとにて被蔽されている。そして、
該コントローラ１のアッパーケース１ａにコントロール
キー装置３の一例としての十字型キートップ４、セレク
トキー５、スタートキー６、及びトリガーキー７，７，
７，７を設け、側面部にトリガーキー８，８を設けてい
る。又、前記コントロールキー装置３は電子ゲーム装置
等のキャラクタ移動スイッチとして用いられるものであ
り、ロアケース１ｂに設けられた配線基板１２の円周Ｃ
上に中心線部を僅かに離反した固定電極１３，１３，１
３，１３が配設されている。

【０００９】更に、図２は該コントロールキー装置３の
断面を示しており、前記配線基板１２に保持部材１４が
載置され、該保持部材１４に前記固定電極１３，１３，
１３，１３と対向位置の直上であって、且つ、一定の空
間を有して可動導電部１５，１５，１５，１５が配設さ
れている。而して、該可動導電部１５，１５，１５，１
５は夫々該保持部材１４に設けられた保持部１６，１
６，１６，１６の夫々の下面に設けられており、且つ、
該保持部材１４はゴム等の弾性部材にて構成されている
ので、上方向からの押圧力を受けて弾性変形することに
より押下された側の該可動導電部１５が、之に対向する
前記固定電極１３に接触して電気的導通を為し、前述の
キャラクタが該押圧方向によって選択的に表示部（図示
せず）に表示されるように構成されている。

【００１０】そして、前記保持部材１４の周縁部１４ａ
に密嵌するように前記アッパーケース１ａから壁部１ｃ
を垂設して該保持部材１４上に載設する。又、前記アッ
パーケース１ａには前記十字型キートップ４の夫々の押
圧部４ａ，４ａ，４ａ，４ａが露出できると共に、上下
動並びに僅かの傾倒動作が可能になるように該押圧部４
ａ，４ａ，４ａ，４ａとの間に隙間Ｓを有して開穿孔１
７が設けられている。而して、該十字型キートップ４の
前記押圧部４ａ，４ａ，４ａ，４ａに連設される下部材
４ｂは底面視円形状に形成されている。

【００１１】更に、該十字型キートップ４は前記押圧部
４ａ，４ａ，４ａ，４ａの中心部から下方へ円柱形で先
端部を半球状に形成された中心軸４ｃを有し、前記押圧
部４ａ，４ａ，４ａ，４ａの略中心部を指頭にて押下し
たとき、該中心軸４ｃの下端部が前記保持部材１４の中
心孔１４ｂ及び前記配線基板１２へ係止して該十字型キ
ートップ４の下動を停止し、前記可動導電部１５，１
５，１５，１５が何れも、之に対向する固定電極１３，
１３，１３，１３に接触することのないように形成され
ている。

【００１２】一方、図３は前記アッパーケース１ａに設
けた開穿孔１７部位の底面図であり、前記開穿孔１７の
孔縁部に沿い、前記アッパーケース１ａの内側へ向って
リブ２０が突設されている。そして、該リブ２０には外
側辺２０ａ，２０ａ，２０ａ，２０ａ及び角部２０ｂ，
２０ｂ…が設けられている。

【００１３】又、該十字型キートップ４の下部材４ｂの
下面部位は前記保持部材１４に設けた保持部１６の上面
に当接されている。従って、図２に示す如く、十字型キ
ートップ４は該保持部材１４の弾性力にて常時上方へ付
勢されて押圧部４ａ，４ａ，４ａ，４ａが開穿孔１７よ
り露出すると共に、下部材４ｂの上面部位が該開穿孔１
７の孔縁部に設けたリブ２０に当接している。

【００１４】而して、該十字型キートップ４の何れかの
押圧部４ａを指頭にて押圧したとき、例えば図４に示す
如く、右方を押下したときには下部材４ｂの上面部位と
前記リブ２０の外側辺２０ａを回動支点として、該十字
型キートップ４の押圧方向が前記保持部材１４の弾性力
に抗して下傾し、そして、押圧方向の可動導電部１５に
対向する固定電極１３に接触して電気的導通を為し、そ
して、該押圧方向に従ってキャラクタが表示部に夫々選
択されて表示されることになるのである。

【００１５】又、該十字型キートップ４の隣接する押圧
部４ａ，４ａの中間部を押圧したとき、或は、隣接する
各押圧部４ａ，４ａを同時に押下したときは、下部材４
ｂの上面部位の２点が隣接するリブ２０の外側辺の各角
部２０ｂ，２０ｂとに夫々圧接し、該角部２０ｂ，２０
ｂを回動支点として、該十字型キートップ４が傾動し、
そして、隣接する押圧部４ａ，４ａの可動導電部１５，
１５が夫々対向する固定電極１３，１３に夫々接触して
各電気的導通を為し、隣接する押圧部４ａ，４ａの中間
方向に従ってキャラクタが表示部に選択されて表示され
る。

【００１６】而して、該保持部材１４の弾性力及び保持
部１６の下面に設けた可動導電部１５と固定電極１３と
の距離並びに十字型キートップ４の押圧時の上下動のス
トローク及び該十字型キートップ４の下部材４ｂ及び中
心軸４ｃの長さ並びにリブ２０の高さ等は前述の作用を
効果的にするために予め適正に決定されることは当然で
ある。

【００１７】尚、本実施例に於ては、４方向の押圧部を
設けた８方向操作の十字型キートップを用いたが、１６
方向操作、３２方向操作のキートップを用いた場合であ
っても８方向操作の場合と同様の作用効果を奏すること
ができ、８方向操作に限定すべきものではない。

【００１８】而して、本発明は、本発明の精神を逸脱し
ない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明
が該改変せられたものに及ぶことは当然である。

【００１９】

【発明の効果】この発明は、上記一実施例にて詳述せる
如く、コントロールキートップを遊嵌する開穿孔の孔縁
部にリブを突設し、該コントロールキートップの押圧部
を押下したとき、前記リブの１辺或は２点の角部がコン
トロールキートップの下部材の上面部位と圧接され、該
圧接部を回動支点として該コントロールキートップの前
記押圧部位が下傾し、該押圧部位の可動導電部が夫々対
向する固定電極に接触して電気的導通が為される。斯く
して、前記コントロールキートップの隣接する押圧部を
同時に押下して２方向の押圧部位の可動導電部に対向す
る固定電極を導通する操作を行った場合であっても、該
コントロールキートップの下部材を隣接するリブの各角
部によって支持するので、該コントロールキートップが
左右に揺動することなく、前記リブの各角部を回動中心
として傾動し、隣接する２方向の押圧部位の可動導電部
が、夫々之に対向する固定電極と同時に正しく接触して
電気的導通が行われることになり、且つ、該コントロー
ルキートップの操作性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示し、その平面図。

【図２】コントロールキー装置の要部を示し、キートッ
プの押圧部を押下していないときの断面図。

【図３】アッパーケースの開穿孔部位を示し、その底面
図。

【図４】図２の状態からキートップの押圧部を押下した
状態を示す断面図。

【符号の説明】

１ａ アッパーケース ３ コントロールキー装置 ４ 十字型キートップ ４ａ 押圧部 １２ 配線基板 １３ 固定電極 １４ 保持部材 １５ 可動導電部 １６ 保持部 １７ 開穿孔 ２０ リブ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 配線基板上の所定の円周上に対称に配置
   された固定電極の直上に、該固定電極と断接する可動導
   電部を配設し、且つ、該可動導電部は上方からの押圧力
   を受けて弾性変形する保持部材に設けた保持部の下面に
   設けられており，更に、該保持部材の上面に当接されて
   前記押圧力を付与するためのコントロールキートップを
   備え、且つ、該コントロールキートップはアッパーケー
   スに設けられた開穿孔から露出して押圧部が形成されて
   成るコントロールキー装置に於て、前記アッパーケース
   に設けられた開穿孔の内側の孔縁部に沿ってリブが突設
   され、且つ、該リブにはコントロールキートップの前記
   押圧部の下部に連設されている円形の下部材が下面より
   当接して成るコントロールキー装置。