JPH0877231A - 3次元図形操作装置 - Google Patents

3次元図形操作装置

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JPH0877231A
JPH0877231A JP6211157A JP21115794A JPH0877231A JP H0877231 A JPH0877231 A JP H0877231A JP 6211157 A JP6211157 A JP 6211157A JP 21115794 A JP21115794 A JP 21115794A JP H0877231 A JPH0877231 A JP H0877231A
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JP
Japan
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dimensional
movement
index
selection
reference plane
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Application number
JP6211157A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Nakamura
村 康 浩 中
Masaki Sugiura
浦 雅 貴 杉
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の3次元図形操作方式における奥行き方
向に重なった対象物の指示や選択した対象物の移動にお
ける操作の困難さを解決し、複数対象物の指示の発生と
その選択操作方向を明示した選択指標を用いた選択方式
と、移動の操作方向や方法を明示した移動指標を用いた
移動方式により、従来と同じ2次元入出力装置で3次元
図形を直観的かつ正確に移動できるようにする。 【構成】 従来の3次元図形操作の構成に選択表示制御
手段205、移動指標識別手段207、選択指標形状記
録手段208、移動指標形状記録手段213、選択指標
描画手段214並びに移動指標描画手段217を追加す
ることにより、重なり合ったり、対象物の内部や背後で
見えない複数の指示対象物から任意の一つを視認しなが
ら迅速に選択できるようになり、操作ミスを犯すことな
く選択対象物を希望の空間位置へ移動できるようにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3次元画像を対象とし
た意匠設計、機構設計、CGプロダクション等のコンピ
ュータ支援システムにおいて、対象画像より低次元の図
形しか描画できない表示装置および入力装置を用いて
も、容易かつ迅速に3次元対象画像を指示し、移動する
ことができる3次元図形操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の3次元図形操作装置の3
次元空間中の3次元図形群と画面への表示方法およびそ
の画面上での表示された状態を示した概念図である。図
11において、1101から1106は、3次元座標空
間1107に位置する操作対象物群である。1108
は、この3次元空間1107を2次元表示装置1113
に表示する領域を指定した視野空間である。投影スクリ
ーン1109に視野領域内の3次元対象物が投影される
ことにより、2次元表示装置1113の画面メインウィ
ンドウ1115に対象図形群が描画される。
【0003】また1110、1111、1112は、対
象図形群をそれぞれ前方、右側面、上方から見たときの
視野領域方向を示しており、前述と同じ方法で2次元表
示装置1113の各3面図表示ウィンドウ1117、1
118、1119に表示される。1114は、3次元対
象図形を移動するための2次元入力装置であり、111
6は、2次元入力装置1114の操作卓平面上の動きに
したがって、画面平面上のXY方向に移動する2次元カ
ーソルである。2次元カーソル1116で対象図形を指
示、選択することにより、選択対象図形を3次元空間中
で移動させることが可能となる。
【0004】図12は、2次元カーソル1116で対象
物1102を選択し、2次元入力装置1114を矢印方
向1209で示す斜め上方へ動かして、対象物1102
を移動させたときの状態を示す。なお、2次元入力装置
1114では、一度に操作できるのはXY方向やZ方向
の平行移動、XY軸回りの回転移動というように2自由
度以下であり、2次元入力装置の各ボタン等を押し変え
ることことにより、操作モードを変更して対象物を移動
する。
【0005】このような、操作を可能とする従来の3次
元図形操作装置の構成を図13を用いて説明する。2次
元入力装置1300からのデータ(2次元の距離信号や
ボタン信号)は、装置データ入力手段1301により読
み込まれる。データ変換手段1302では、距離信号を
XYの距離データに変換し、カーソル位置記録手段13
06の現行の2次元カーソルのスクリーン位置座標にこ
の距離データを加算することによってカーソル位置を更
新する。また、ボタン情報は操作コマンドコード(選
択、移動など)に変換する。
【0006】これらの距離およびコマンドコードデータ
は、コマンド実行手段1303に渡され、コマンドの種
類に従って、選択判別手段1304または移動位置計算
手段1307を起動する。
【0007】対象物体を選択するコマンドが入力された
場合、選択判別手段1304が起動され、現行のカーソ
ルの画面上の位置データが記録されているカーソル位置
記録手段1306からのデータと視野空間記録手段13
10からのデータをもとに視野空間の投影面上のカーソ
ル位置を原点とし、視点からこの原点を結ぶ半直線を生
成した後、この直線と3次元空間中の対象図形との交点
計算を行なう。ここで、直線と交差する全ての3次元図
形の内、最も視野空間の視点から近い図形が選択され、
選択図形記録手段1305に記録される。
【0008】次に、移動コマンドがコマンド実行手段1
303に入ると、移動位置計算手段1307が起動され
る。移動位置計算手段1307では、選択図形記録手段
1305に記録されている選択対象物IDを基に3次元
図形位置・方向記録手段1308からその位置・方向デ
ータを読み出し、2次元入力装置1300からの距離デ
ータを基に、選択対象物の新たな移動位置を計算する。
この値は、再び3次元図形位置・方向記録手段1308
へ戻される。
【0009】3次元図形位置・方向記録手段1308か
らの図形位置・方向データと視野空間記録手段1310
からの視野空間位置、方向、範囲等のデータから3次元
図形描画手段1311でメインウインドウ中の景観が、
3面図描画手段1309で3方向からの見た3次元空間
の景観がビットイメージで表示制御手段1313へ渡さ
れる。さらに、カーソル描画手段1312では、カーソ
ル位置記録手段1306からのカーソルのスクリーン位
置データと形状データを基に、そのビットイメージが生
成され、表示制御手段1313へ渡される。表示制御手
段1313では、ビットイメージデータをRGB信号に
変えて、2次元表示装置1314へ出力することによ
り、2次元表示装置1314の画面スクリーン上に3次
元対象物やカーソルを写し出す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、指示および移動操作において以下のよう
な問題がある。
【0011】(1)指示操作において、(1−1)図形
の内部や奥行き方向に重なって見えない図形を選択する
ためには、視野空間の位置や方向を移動して画面に選択
候補対象物を表示してからカーソルで指示しなくてはな
らないため、このような指示操作には多くの時間を必要
とする。また、従来例で示した3面図表示にすれば、視
野空間を変更する必要がないが、頭の中で視野方向と3
次元対象物と位置関係を考えなくてはならず、操作が厄
介となる。
【0012】(1−2)別途従来例として、入力装置の
ボタン操作で、順次、奥行き方向に指示図形をハイライ
ト表示し、希望の図形がハイライト表示された時に選択
することにより、視野の方向や位置を変更せずに奥行き
方向や内部の物体を選択可能にした3次元図形指示方式
も考えられた。しかし、この方式の場合、ハイライト表
示される順番が手前から奥行き方向へと順次遷移し、最
背面の図形が表示されると再び最前面の図形に戻るとい
うトグル方式のため、ボタン操作ミスで希望の図形をス
キップしてしまった際には、もう一度その図形が表示さ
れるまでボタンを押しつづける必要があり、ミス操作の
リカバリー処理に時間を要した。
【0013】(2)移動操作において、(2−1)通常
の2次元入力装置の操作方法では、奥行き方向の移動や
回転移動は、キーボードや2次元入力装置上のボタンを
押す必要がある。しかし、どのボタンが回転で、どのボ
タンが移動であったかがよくわからなくなり操作ミスを
して思いもよらない動きを選択対象物がしてしまうこと
がある。結果として、希望位置/方向へ対象物を移動操
作するために多くの時間を要してしまう。
【0014】(2−2)通常の2次元入力装置による奥
行き方向の平行移動操作では、視線方向に対して前後に
移動するだけであるため、斜め奥行き方向に位置した平
面に対して平行移動を行なうためには、視野方向を変え
るか対象平面の方向ベクトルに沿った制約移動処理をす
る必要があり、複雑な操作が必要であった。このため、
操作時間の増加と直観的操作の欠如を招いていた。
【0015】(2−3)また、2次元入力装置の操作は
人の手で行なうため、2次元装置の動きに合わせて対象
物を動かす操作では、対象物を正確な方向や位置に移動
させにくい。
【0016】(2−4)さらに、2次元入力装置を用い
た回転操作は、回転移動モードに入ってからの2次元入
力装置の移動量を回転角に変換することにより対象物を
回転するため、希望の回転方向が得られるまで2次元入
力装置を動かす必要があり、回転操作に時間を要してい
た。また、移動距離を回転角に変換するために、2次元
入力装置の操作と対象物の回転との関係が操作者にとっ
て論理的であり、直観的操作に欠けて、操作を難しくし
ていた。
【0017】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、2次元カーソルで奥行き方向に重なった複数の対
象物が同時に指示された場合、そのことを示す指標を表
示し、指標の示す方向へ2次元入力装置を前後すること
によって、いつでも自由に希望の対象物を選択できる指
示方式と、3次元空間中に操作のための基準平面を設
け、その平面上に操作方向を示す矢印のような指標を描
画し、その指標方向と2次元入力装置の操作卓上での操
作方向を一致させることにより、2次元入力装置を用い
ても2次元表示装置に映し出された3次元図形を直観的
かつ正確に移動できる移動方式をもつ3次元図形操作装
置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の発明は、従来の3次元図形操作の構
成に、選択表示制御手段、移動指標識別手段、選択指標
形状記録手段、移動指標形状記録手段、選択指標描画手
段並びに移動指標描画手段を追加したものである。
【0019】第2の発明は、第1の発明の構成にZ方向
表示属性制御手段を追加したものである。
【0020】第3の発明は、第1の発明の構成に移動基
準平面制御手段と移動基準平面記録手段と基準平面指標
表示手段を追加したものである。
【0021】第4の発明は、第3の発明に制約条件移動
手段と干渉チェック手段を追加したものである。
【0022】第5の発明は、第1の発明の構成に回転角
計算手段を追加したものである。
【0023】
【作用】第1の発明では、操作者は、重なり合ったり、
対象物の内部や背後で見えない複数の指示対象物から任
意の一つを視認しながら迅速に選択できるようになり、
操作ミスを犯すことなく選択対象物を希望の空間位置へ
移動できるようになる。
【0024】第2の発明では、選択対象物とその周辺の
対象物との奥行き方向をも含めた位置関係が視覚的に把
握できるようになり、選択操作および移動操作がより正
確に行なえるようになる。
【0025】第3の発明では、移動のための基準となる
平面を設定し、その面に沿って選択対象物を移動できる
ようになるため、奥行き方向を向いている基準平面でも
ボタンによる操作モードの切り替えなしに2次元入力装
置のXYの移動だけで操作できるようになり、操作ミス
の回避と面を基準とした簡便で正確な移動操作が可能と
なる。
【0026】第4の発明では、移動指標で示す方向の任
意一方向に制約して選択対象物を平行移動したり、移動
基準平面との干渉エッジで回転移動することが可能とな
り、移動基準平面のエッジを利用して選択対象物を正確
かつ迅速に整頓できるようになる。
【0027】第5の発明では、対象物を選択時の2次元
入力装置の位置を原点とするXY軸と次に2次元入力装
置が動いた方向とのなす角で選択対象物を回転移動でき
るようになり、直観的で素早い回転操作が可能となる。
【0028】
【実施例】 (実施例1)以下、本発明の第1の実施例について説明
する。理解を容易にするために、初めに図1を基に操作
方法を説明する。まず、奥行き方法に重なりあった3次
元対象物を選択する方法について表示画面例11、1
2、13、14で説明する。
【0029】表示画面例11は、2次元入力装置15の
卓上での上下左右の操作に連動して画面スクリーン上を
動く2次元カーソル16を移動し、希望の対象物を指示
したところを示している。この例の場合は、実際には選
択候補対象物17の内部に隠れた対象物を同時に指示し
ている。このように内部や背面、または対象物同士が部
分的に重なりあっているたところを指示した場合は、表
示画面例12に示すように、選択指標18が表示され
る。ここで、選択指標18の示す上方向に2次元入力装
置15を動かすと、画面から見て遠方に位置する同時指
示対象物が、2次元入力装置15を動かす距離により順
次表示されてくる。この様子を表示画面13で示す。ま
た、2次元入力装置15を下方向に動かすと、画面に対
して手前に位置する対象物が再び表示される様になる。
この様子を表示画面例13と14で示す。希望の対象物
が最前面に表示されたときに2次元入力装置15のボタ
ン押下等の操作で選択要求を出すと、その対象物が選択
される。このような指示方式により、重なりあった対象
物の任意の1つを視覚的に選択可能となる。さらに、同
時指示された複数対象物は、2次元入力装置の上下方向
等の2方向の動きに従って、奥行き方向前後に順次表示
できるため、たとえ操作ミスにより選択候補対象物の表
示が行きすぎたとしてもすぐに後戻りができ、素早い選
択操作ができるようになる。
【0030】選択された対象物を操作する方法を図1の
表示画面例19から24で示す。表示画面例19と20
はXY方向の移動操作を、表示画面例21と22は奥行
き方向の移動操作を、表示画面例23と24は回転移動
の操作を示している。
【0031】選択要求が確定すると、表示画面例19に
示すように、操作可能方向を示す選択指標25が2次元
カーソル16で対象物17を指示した位置に表示され
る。これにより、指示対象物の選択が確定したこと、お
よび今できる操作方法を明示する。表示画面例19での
選択指標25は、XY方向の平行移動操作ができること
を示したものである。2次元入力装置15を矢印26の
様に動かすと、対象物17は、表示画面例20で示すよ
うに、同じ方向に移動する。ここで、移動を終了すると
選択指標25の表示は消える。
【0032】奥行き方向の移動の場合、選択指標は、表
示画面例21で示すようになり、奥行き方向に移動でき
ることを示す。この奥行き方向移動可能を示す選択指標
27は、選択確定後、2次元入力装置15の左ボタンを
押す等の奥行き方向移動要求が確定したときに表示され
る。矢印28で示す方向に2次元入力装置15を動かす
と表示画面22で示すように対象物が後方へ移動する。
【0033】回転移動の場合、表示画面例23で示すよ
うな回転操作方向を示す選択指標29が表示される。2
次元入力装置を矢印30の様に動かすと対象物は左回転
をして表示画面例24の様になる。
【0034】このように、移動可能状態に入ったときに
その操作可能な方向や方法を明示することにより、間違
って回転させてしまったとか、間違って奥行き方向に移
動してしまったという操作ミスを防ぐことができる。
【0035】次に図2を用いて上記動作を実現するため
の構成について説明する。図2において、100は2次
元入力装置、201は装置データ入力手段、202はデ
ータ変換手段、203はコマンド実行手段、204は選
択判別手段、205は選択表示制御手段、206は移動
位置計算手段、207は移動指標識別手段、208は選
択指標形状記憶手段、209は選択図形記録手段、21
0は3次元図形位置・方向記録手段、211は視野空間
記録手段、212はカーソル位置記録手段、213は移
動指標形状記憶手段、214は選択指標描画手段、21
5は3次元図形描画手段、216はカーソル描画手段、
217は移動指標描画手段、218は表示制御手段、3
00は2次元表示手段である。上記構成が図13に示し
た従来例の構成と異なるのは、3面図描画手段1309
がなく、選択表示制御手段205、選択指標記録手段2
08、選択指標描画手段214、移動指標識別手段20
7、移動指標形状記録手段213および移動指標描画手
段217が追加されたことである。
【0036】次に上記構成における動作について説明す
る。2次元入力装置100が移動されたりボタンが押さ
れると、装置データ入力手段201がこれらの信号を受
け取り、XY方向の移動量データや各ボタンのON/O
FF状態を示す2値データに変換して、データ変換手段
202に渡す。データ変換手段202では、XY移動量
データとボタン押下状態データをコマンド実行手段20
3に送るとともに、XY移動量データを現状の画面スク
リーン上の2次元カーソルの位置データに加算して新た
なカーソル位置を計算し、カーソル位置記録手段212
に保存する。カーソル位置記録手段212のデータが更
新されると、カーソル描画手段216が起動され、ここ
に記録されているカーソル形状とその位置データを基に
表示制御手段218に新規位置に移動したカーソルを描
画する。
【0037】コマンド実行手段203では、ボタンの押
下状態データと現状の操作状態から判断して、指示、選
択、移動等の要求を判断して各処理手段に起動をかけ
る。この指示要求により選択判別手段204が起動され
ると、ここでは、カーソル位置記録手段212から現行
の2次元カーソルの画面スクリーン座標データ(X,
Y)を読み込み、これを3次元空間中に位置する点座標
(x,y,z)に変換し、この点と視点を結ぶ直線デー
タを計算する。次に、この直線と交差する対象物を計算
するために、3次元図形位置・方向記録手段210から
各対象物の位置・方向データを読み込む。もし、交差す
る対象物が見つかると、選択図形記録手段209にその
対象物のIDとその数を記録する。複数個の対象物がみ
つかると、選択表示制御手段205を起動する。選択表
示制御手段205では、選択された対象物の視点からの
位置順位と表示順を計算し、これらデータとその時のカ
ーソル位置データ、並びに複数対象物選択モードを示す
フラグを選択図形記録手段209に記録する。
【0038】選択図形記録手段209のデータが更新さ
れると、選択指標描画手段214と3次元図形描画手段
215が起動される。選択指標描画手段214では、複
数対象物選択モードのフラグを選択図形記録手段209
から確認すると、同じく選択図形記録手段209から指
示時のカーソル位置データを読み込み、この位置に選択
指標を表示するために、選択指標形状記録手段208か
ら読み込んだ選択指標形状データを表示制御手段218
に描画する。3次元図形描画手段215では、選択図形
記録手段209から読み込んだ指示対象物のID、表示
順位データを基に、全3次元対象物を2次元表示装置3
00に表示するために表示制御手段218に描画する。
【0039】選択指標表示時に2次元入力装置100が
動かされると、選択表示制御手段205は、選択図形記
録手段209に記録してあった選択時のカーソル位置と
現在のカーソル位置との差分からそのベクトル方向を求
め、現状最前面に表示されている選択候補対象物の手前
もしくは背面の対象物を最前面に表示するために選択図
形記録手段209の表示順位を更新する。これにより、
2次元入力装置100の動きに連動して、順次、指示さ
れている各対象物が画面上で最前面に出たり、消えたり
する。
【0040】希望の対象物が、最前面に表示された時に
2次元入力装置100等から選択要求を出すと、選択表
示制御手段205は、複数対象物選択モードのフラグを
クリアーし、選択された対象物のIDを選択図形記録手
段209に記録する。これと同時に、移動モードに入っ
たことを移動指標識別手段207に通知する。移動指標
識別手段207では、現状の操作モード(XY平行移
動、奥行き方向平行移動、回転移動)を調べ、適切な移
動指標形状IDを移動指標描画手段217に知らせる。
移動指標描画手段217では、このIDを基に移動指標
形状記録手段213から読み込んだ移動指標形状データ
と選択図形記録手段209から読み込んだ指示時のカー
ソル位置データとを基に、表示制御手段218に移動指
標形状を描画する。
【0041】この後、2次元入力装置100が動かされ
ると、コマンド実行手段203は、移動指標識別手段2
07に移動指標の消去を要求し、移動位置計算手段20
6を起動する。移動位置計算手段206では、現状の操
作モードに合わせコマンド実行手段203から送られて
きたXY距離データを移動対象物の位置データに加算し
て新しい3次元空間中での位置データを求め、3次元図
形位置・方向記録手段210を更新する。これにより、
2次元入力装置100の動きに合わせて、選択対象物を
3次元空間中で移動する。例えば、XY平行移動モード
から奥行き方向平行移動モードに変更されると、再び移
動指標を対象物と2次元カーソルの指示位置に表示する
ために、移動指標識別手段207は、奥行き方向操作モ
ードの移動指標IDを移動指標描画手段217に送る。
移動指標描画手段217では、上記と同じ方法で移動指
標形状記録手段213から奥行き方向の移動指標形状デ
ータを読み込み、表示制御手段218に描画する。
【0042】以上のように、本実施例では、従来の構成
に選択表示制御手段205、移動指標識別手段207、
選択指標形状記録手段208、移動指標形状記録手段2
13、選択指標描画手段214並びに移動指標描画手段
217を追加したので、操作者は、重なり合ったり、対
象物の内部や背後で見えない複数の指示対象物から任意
の一つを視認しながら迅速に選択できるようになり、操
作ミスを犯すことなく選択対象物を希望の空間位置へ移
動できるようになる。
【0043】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
について説明する。第2の実施例と第1の実施例の相違
は、奥行き方向に重なった全ての選択候補対象物を指示
確定時に全て半透明で見えるようにし、奥行きの深さに
従って徐々に薄く表示するところである。
【0044】一連の指示から選択確定までの操作の流れ
を図3の表示画面例301、302、306、308で
示す。表示画面例301は対象物を指示した時を示し、
表示画面例302は指示確定し、選択指標303の表示
と全ての指示対象物が奥行き方向順に薄く半透明で表示
されたところを示している。2次元入力装置304を矢
印305方向に動かすと、奥行き方向に深い位置にある
対象物が順にハイライト表示されていく。表示画面例3
06に示すように、希望の対象物307がハイライト表
示されたときに選択要求を出すと、表示画面例308に
示すように選択対象物307の選択が成功し、操作モー
ドに入ったことを示す移動指標309が表示される。こ
の後の移動方法は、第1の実施例と同じである。
【0045】次に、図4を用いて第2の実施例の構成に
ついて説明する。第2の実施例は、図2に示した第1の
実施例の構成にZ方向表示属性制御手段401が追加さ
れたものである。そこで、このZ方向表示属性制御手段
401が関わる指示が確定してから移動に入るまでの処
理の流れについてのみ説明することにする。
【0046】指示が確定し、選択指示描画手段214に
より選択指標が表示されると、次に第1の実施例でも述
べたように3次元図形描画手段215が起動される。3
次元図形描画手段215は、3次元空間に定義されてい
る各対象物を描画する前に、Z方向表示属性制御手段4
01を今から描画する対象物のIDをもって起動する。
Z方向表示属性制御手段401は、選択図形記録手段2
09から指示対象物IDを読み込み、さらにこれを基
に、3次元図形位置・方向記録手段210から各指示対
象物の深さ方向の位置データを読み込み、深さの度合に
したがって対象物の半透明度数(アルファブレンド値)
を計算し、3次元図形描画手段215に戻す。もし、3
次元図形描画手段215から渡されたIDに該当する指
示対象物がない場合は、表示属性はヌル値が戻される。
最後に3次元図形描画手段215は、Z方向表示属性制
御手段401から戻されたこの半透明度数値に従って、
対象物を描画する。
【0047】選択指標方向に2次元入力装置100を動
かす毎に、奥行き方向の指示対象物が順次ハイライト表
示する処理は、第1の実施例の指示対象物を順次最前面
に表示する場合と同様である。また、選択確定後の移動
操作に関する処理は、第1の実施例と全く同じである。
【0048】以上のように、本実施例は、第1の実施例
にZ方向表示属性制御手段401を追加することによ
り、選択対象物とその周辺の対象物との奥行き方向をも
含めた位置関係が視覚的に把握できるようになり、選択
操作および移動操作がより正確に行なえるようになる。
【0049】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
について説明する。第3の実施例は、選択対象物を指定
した基準平面の方向ベクトルに従って動かすところに特
徴がある。つまり、2次元入力装置のXYの動きは、指
定した基準平面に平行した動きにマッピングされる。こ
れにより、図5の表示画面例502の平面509のよう
に画面上水平な床のように見える面では、2次元入力装
置511を上下すると選択対象物は奥行き方向を前後に
動くようになり、また平面510のように画面上垂直な
壁のように見える面で、2次元入力装置511を上下す
ると選択対象物も上下に動くようになる。このようにし
て、画面上の見ための面の方向と2次元入力装置の操作
方向を合わせることが可能となり、2次元入力装置で3
次元的な直接操作が行なえるようになる。
【0050】以上の一連の操作の流れを表示画面例50
1、502、503を用いて説明する。まず、表示画面
例501に示すように2次元カーソル504を動かして
基準となる平面を指定する。基準平面の指定が成功する
とその面の中心位置に基準平面指標505が表示され
る。次に、表示画面例502に示すように対象物506
を選択すると基準平面指標は消え, 代わりに操作指標5
07が現れる。この指標は、2次元入力装置511の上
下の動きが選択対象物506を3次元空間中で奥行き方
向に前後に動かし、2次元入力装置511の左右の動き
が選択対象物506を水平に動かすことを明示してい
る。そこで、図502の矢印508のように2次元入力
装置511を斜め手前に動かすと、表示画面例503に
示すように選択対象物506は、斜め前方に移動するこ
とになる。
【0051】次に、本実施例の構成を図6を用いて説明
する。これは、図2に示した第1の実施例の構成に、移
動基準平面制御手段601と移動基準面記録手段602
と基準平面指標表示手段603を追加し、第1の実施例
の構成の中の移動指標識別手段207と移動指標形状記
録手段213とを結んだものである。そこで、ここでは
基準平面を指定して選択対象物をこの平面方向に従って
移動させるという操作についてのみ説明する。
【0052】コマンド実行手段203から基準平面指示
命令が出ると、移動基準面制御手段601は、選択判別
手段204を起動してどの平面が指定されたかを調べ
る。基準平面の指定が成功した場合、選択図形記録手段
209からの基準平面IDを基に、3次元図形位置・方
向記録手段210から基準平面の位置・方向データを読
み出し、基準平面の中点座標(cx,cy,cz)を計
算する。この座標値および基準平面IDは、移動基準面
記録手段602に書き込まれる。次に、基準平面表示手
段603を起動して、表示制御手段218に基準平面指
標を描画する。この時、基準平面指標形状データは、移
動基準面記録手段602から読み込まれる。以上の処理
により、基準平面が指定され、その平面上に基準平面指
標が描画される。
【0053】また、基準平面の奥行き方向のベクトル
が、表示画面上、水平/垂直どちらの方向に向いている
かを3次元図形位置・方向記録手段210からの基準平
面の方向データと視野空間記録手段211からの投影変
換マトリックスから計算し、その結果を移動基準面記録
手段602に記録しておく。
【0054】第1の実施例と同じ処理で対象物が選択さ
れると、移動基準面制御手段601は、基準平面指標描
画手段603に指標表示を中止する指示を送る。次に、
基準平面指標と同じ位置に移動指標を表示するため、移
動基準面記録手段602から基準平面の中点座標と基準
平面の表示画面上での方向データを読み込んで移動指標
識別手段207に送る。移動指標識別手段207では、
基準平面の表示画面上での方向データから3次元空間に
おける基準平面が画面上で水平/垂直どちらに向いてい
るかを判断し、奥行き方向の移動操作を明示した移動指
標形状にするか、水平垂直方向の移動操作を明示した移
動指標形状にするかを決定した上で、中点座標値を基に
適切な移動指標の形状位置データを更新する。最後に、
移動指標描画手段217を起動することによって、基準
平面指標が存在していた位置に適切な移動指標を描画す
る。
【0055】次に、移動基準面制御手段601に2次元
入力装置100からの移動量データが入ってくると、こ
のデータと移動位置基準面記録手段602からの表示画
面上での基準面の方向データを移動位置計算手段206
へ送る。移動位置計算手段206では、基準平面の表示
画面上での方向ベクトルが0(0は、3次元空間中、奥
行き方向に対して垂直な平面であることを示す)でなく
水平方向に向いているなら、2次元入力装置100のX
方向の移動量を選択対象物のZ座標値に加算し、2次元
入力装置のY方向の移動量を選択対象物のY座標値に加
算する。また、基準平面の表示画面上での方向ベクトル
が0でなく垂直方向に向いているなら、2次元入力装置
100のY方向の移動量を選択対象物のZ座標値に加算
し、2次元入力装置100のX方向の移動量を選択対象
物のX座標値に換算する。基準平面の表示画面上での方
向ベクトルが0の場合、2次元入力装置100のX,Y
の移動量データは、それぞれ選択対象物のX,Y座標値
に加算される。この結果は、3次元図形位置・方向記録
手段210に書き込れ、3次元図形描画手段210の起
動により、2次元入力装置100により移動された新た
な位置に選択対象物が表示される。
【0056】以上のように、本実施例では、第1の実施
例の構成に、移動基準平面制御手段601と移動基準平
面記録手段602と基準平面指標表示手段603を追加
し、第1の実施例の構成の中の移動指標識別手段207
と移動指標形状記録手段213とを結ぶことにより、移
動のための基準となる平面を設定し、その面に沿って選
択対象物を移動できるようになるため、奥行き方向を向
いている基準平面でもボタンによる操作モードの切り替
えなしに、2次元入力装置のXYの移動だけで操作でき
るようになり、操作ミスの回避と面を基準とした簡便で
正確な移動操作が可能となる。
【0057】(実施例4)次に、本発明の第4の実施例
について図7を参照して説明する。画面表事例701、
702、703、704は、選択対象物を平面上の特定
の直線方向に制約して移動し、平面の稜線との干渉によ
って平面上で正確に整頓する操作方法を示している。
【0058】表示画面例701は、平面705を移動基
準平面に指定し、この平面上に位置している対象物70
6を2次元カーソル707で指示し選択したところを示
している。この後、選択対象物706は、移動モードに
入り、表示画面例702に示すように、移動指標708
が表示される。この移動指標708は、上記第3の実施
例で説明したように、選択対象物706を2次元入力装
置709を水平方向に動かすことにより、平面705上
を水平に動かし、2次元入力装置709を上下に動かす
ことにより、選択対象物706を平面705上で前後で
きることを明示したものである。
【0059】移動指標708の画面に向かって右方向の
矢印先端を2次元カーソル707で指示して動かすこと
により、たとえ710で示すように斜め上方に2次元入
力装置709を動かしたとしても、まっすぐに右方向に
移動する。この様子を表示画面例703に示す。
【0060】さらに、右方向へ選択対象物を移動させる
と、表示画面例704に示すように選択対象物706の
頂点711が平面705のエッジ712に干渉し、平面
705に垂直で選択対象物の頂点711を通る垂直線を
中心として回転を始める。この状態で、さらに2次元入
力装置709を右に動かすと、選択対象物706の任意
のエッジと平面705のエッジ712とが干渉して止ま
る。これ以上、選択対象物を右方向へは動かすことはで
きない。
【0061】このような操作方法を取ることによって、
選択対象物を容易かつ迅速に任意平面の隅に配置した
り、特定の直線上に選択対象物を整列させることが可能
となる。
【0062】次に、図8を用いて第4の実施例の構成に
ついて述べる。これは、第3の実施例の構成に制約条件
移動計算手段801と干渉チェック手段802を追加し
たものである。この追加された手段の処理内容を、移動
基準平面が指定され対象物を選択した後の移動操作を例
に述べる。
【0063】まず、移動指標の方向を示している矢印の
任意の一端を2次元カーソルで指示する操作を処理する
必要がある。これは、指示要求がコマンド実行手段20
3から移動基準面制御手段601に入ると、移動基準面
制御手段601は、選択判別手段204を起動する。選
択判別手段204は、移動指標形状記録手段213とカ
ーソル位置記録手段212からのデータを基に、2次元
カーソルが、移動指標のどの端を指示しているかをチェ
ックし、その方向ベクトルを計算して移動基準面記録手
段602に記録する。
【0064】次に、操作者が、指示した方向に選択対象
物を動かすために2次元入力装置100を動かすと、移
動基準面制御手段601は、コマンド実行手段203か
ら渡された2次元入力装置100の移動量データを制約
条件移動計算手段801に引き渡してこれを起動する。
制約条件移動計算手段801では、移動基準面記録手段
602に記録されている制約移動方向を示す方向ベクト
ルデータを読み込み、2次元入力装置100の移動量デ
ータ(ΔX,ΔY)の一方の値を削除するとともに、こ
れを移動基準面制御手段601に戻され、このデータが
移動位置計算手段206に渡される。これにより、指示
された一方向へ制約して選択対象物を移動できるように
なる。
【0065】移動位置計算手段206では、新たな選択
対象物の位置を計算し、このデータを干渉チェック手段
802に引き渡す。干渉チェック手段802では、移動
基準平面のエッジとの干渉がないかどうかをチェックす
るために、移動基準面記録手段602からの移動基準平
面IDを基に、3次元図形位置・方向記録手段210か
ら基準平面の3次元位置・方向データを読み込む。も
し、干渉している場合、選択対象物が基準平面を超えな
いように移動位置を調整する。選択対象物が移動基準平
面を超えていた場合、さらに選択対象物のどのエッジも
しくはどの頂点が移動基準平面のエッジと干渉するかを
調べ、回転移動の必要に応じてその処理を行なう。回転
移動は、選択対象物の頂点が移動基準平面と接触してい
る場合に発生する。干渉チェック手段802は、以上の
ような干渉チェック処理を終えると、その結果を移動位
置計算手段206に戻し、処理を終了する。
【0066】移動位置計算手段206では、干渉チェッ
ク手段802から戻された選択対象物の新たな移動位置
データを3次元図形位置・方向記録手段210に書き込
む。この処理により、選択対象物を一方向に制約して移
動させ、移動基準平面と選択対象物が干渉すると、必要
に応じて選択対象物を回転移動させ、移動基準平面のエ
ッジに選択対象物を正確に配置可能となる。
【0067】以上のように、本実施例では、第3の実施
例に制約条件移動手段801と干渉チェック手段802
を追加することにより、移動指標で示す方向の任意一方
向に制約して選択対象物を平行移動したり、移動基準平
面との干渉エッジで回転移動することが可能となり、移
動基準平面のエッジを利用して選択対象物を正確かつ迅
速に整頓できるようになる。
【0068】(実施例5)次に、本発明の第5の実施例
について図9を参照して説明する。第5の実施例は、選
択対象物の回転操作の従来の問題点を解決するもので、
2次元入力装置を用いても、3次元対象物を迅速かつ簡
単に回転できるようにするものである。
【0069】表示画面例901の対象物904を本実施
例の操作で回転したようすを表示画面例902で示し、
従来の操作で回転した様子を表示画面例903で示す。
【0070】本実施例では、2次元カーソル905で対
象物904を指示した時の2次元入力装置906の位置
を原点とするXY軸を操作卓上に想定する。次に2次元
入力装置906を動かしたときの位置と想定したXY軸
の原点とを結ぶ直線とX軸正方向の直線がなす角が、対
象物の回転角となる。2次元入力装置906をこの方法
でΘ角回転した状態が表示画面例902である。
【0071】従来の回転操作では、表示画面例901の
2次元カーソル905で対象物904を指示してからの
正負方向の移動量が回転角に換算される。このため、表
示画面例902に示すように、2次元入力装置906を
本実施例と同じ位置に動かした時の移動量をd、距離か
ら回転角への変換率をαとするとd×α度回転すること
になり、αが小さい場合は、表示画面例903のように
僅かしか回転しないことになる。また、回転方向もこの
例と本実施例では逆になる。
【0072】次に、図10を用いて本実施例の構成を説
明する。本実施例の構成は、図2に示した第1の実施例
の構成に回転角計算手段1001を追加したものであ
る。
【0073】対象物が選択され、コマンド実行手段20
3から回転操作の要求が移動位置計算手段206に入る
と、移動位置計算手段206は、回転角計算手段100
1を起動する。回転角計算手段1001では、対象物が
選択された時の2次元カーソル位置データを選択図形記
録手段209から読み込み、また現在のカーソル位置デ
ータをカーソル位置記録手段212から読み込む。対象
物選択時のカーソル位置と現行カーソル位置とを結ぶ直
線を求め、この直線と対象物選択時のカーソル位置を原
点とするXY軸の正のX軸とのなす角を計算する。この
角度を回転角として選択対象物の回転移動計算を行な
い、この結果を移動位置計算手段206に戻す。移動位
置計算手段206は、この選択対象物の新たな回転移動
位置データを3次元図形位置・方向記録手段210に書
き込む。
【0074】以上のように、本実施例では第1の実施例
の構成に回転角計算手段1001を追加することによ
り、対象物を選択時の2次元入力装置の位置を原点とす
るXY軸と次に2次元入力装置が動いた方向とのなす角
で選択対象物を回転移動できるようになり、直観的で素
早い回転操作が可能となる。
【0075】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1の発明で
は、従来の3次元図形操作の構成に選択表示制御手段、
移動指標識別手段、選択指標形状記録手段、移動指標形
状記録手段、選択指標描画手段並びに移動指標描画手段
を設けることにより、操作者は、重なり合ったり、対象
物の内部や背後で見えない複数の指示対象物から任意の
一つを視認しながら迅速に選択できるようになり、操作
ミスを犯すことなく選択対象物を希望の空間位置へ移動
できるようになる。
【0076】第2の発明では、第1の発明の構成にZ方
向表示属性制御手段を追加することにより、選択対象物
とその周辺の対象物との奥行き方向をも含めた位置関係
が視覚的に把握できるようになり、選択操作および移動
操作がより正確に行なえるようになる。
【0077】第3の発明では、第1の発明の構成に移動
基準平面制御手段と移動基準平面記録手段と基準平面指
標表示手段を追加することにより、移動のための基準と
なる平面を設定し、その面に沿って選択対象物を移動で
きるようになるため、奥行き方向を向いている基準平面
でもボタンによる操作モードの切り替えなしに、2次元
入力装置のXYの移動だけで操作できるようになり、操
作ミスの回避と面を基準とした簡便で正確な移動操作が
可能となる。
【0078】第4の発明では、第3の発明に制約条件移
動手段と干渉チェック手段を追加することにより、移動
指標で示す方向の任意一方向に制約して選択対象物を平
行移動したり、移動基準平面との干渉エッジで回転移動
することが可能となり、移動基準平面のエッジを利用し
て選択対象物を正確かつ迅速に整頓できるようになる。
【0079】第5の発明では、第1の発明の構成に回転
角計算手段を追加することにより、対象物を選択時の2
次元入力装置の位置を原点とするXY軸と次に2次元入
力装置が動いた方向とのなす角で選択対象物を回転移動
できるようになり、直観的で素早い回転操作が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における選択、平行移
動、奥行き方向移動、回転移動の操作の流れを示す表示
画面図
【図2】本発明の第1の実施例における3次元図形操作
装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第2の実施例における選択操作の流れ
を示す表示画面図
【図4】本発明の第2の実施例における3次元図形操作
装置の構成を示すブロック図
【図5】本発明の第3の実施例における選択操作の流れ
を示す表示画面図
【図6】本発明の第3の実施例における3次元図形操作
装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第4の実施例における選択操作の流れ
を示す表示画面図
【図8】本発明の第4の実施例における3次元図形操作
装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の第5の実施例における選択操作の流れ
を示す表示画面図
【図10】本発明の第5の実施例における3次元図形操
作装置の構成を示すブロック図
【図11】従来例における選択までの操作の流れを示す
表示画面図
【図12】従来例における選択後の移動操作を示す表示
画面図
【図13】従来例における3次元図形操作装置の構成を
示すブロック図
【符号の説明】
100 2次元入力装置 201 装置データ入力手段 202 データ変換入力手段 203 コマンド実行手段 204 選択判別手段 205 選択表示制御手段 206 移動位置計算手段 208 選択指標形状手段 209 選択図形記録手段 210 3次元図形位置・方向記録手段 211 視野空間記録手段手段 212 カーソル位置記録手段 213 移動指標形状記録手段 214 選択指標描画手段 215 3次元図形描画手段 216 カーソル描画手段 217 移動指標描画手段 218 表示制御手段 300 2次元表示装置 401 Z方向表示属性制御手段 601 移動基準面制御手段 602 移動基準面記録御手段 603 基準平面指標描画手段 801 制約条件移動計算手段 802 干渉チェック手段 1001 回転角計算手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元入力装置とそれに連動して2次元
    表示装置の画面スクリーン上をXY方向に動く2次元カ
    ーソルを用いて3次元の対象物を指示、選択、移動する
    コンピュータシステムにおいて、2次元カーソルで奥行
    き方向に重なりあう複数個の3次元対象物が同時に指示
    された時に、同時指示された全ての対象物IDとその数
    を記録する選択図形記録手段と、前記選択図形記録手段
    のデータを基に、前記同時指示された各対象物の視点か
    らの距離の長さに対応した位置順位とその表示順番を計
    算し、これらのデータと複数物体が指示された時の2次
    元カーソルの位置データを前記選択図形記録手段に登録
    するとともに、指示確定後に2次元カーソルの移動量に
    追従して、同時指示された複数の対象物を順次1つずつ
    最前面に表示するための処理を行なう選択表示制御手段
    と、奥行き方向に重なりあう複数個の対象物が同時指示
    されたときに表示される選択指標の形状と位置を記録す
    る選択指標形状記録手段と、対象物の選択が確定して移
    動操作に入るときに表示する移動操作方向を示した適切
    な移動指標を調べて、移動指標描画手段に通達するとと
    もに、移動指標の表示のON/OFFを制御する移動指
    標識別手段と、種々の移動指標の形状と位置を記録する
    移動指標形状記録手段と、選択指標および移動指標を2
    次元表示装置に表示するために、3次元対象物およびカ
    ーソルを描画する表示制御手段に前記選択指標および移
    動指標の形状ビットイメージを書き込む選択指標描画手
    段および移動指標描画手段とを備えた3次元図形操作装
    置。
  2. 【請求項2】 複数個の対象物が2次元カーソルで同時
    指示されたときに、それらの奥行き方向の深さにしたが
    って、各指示対象物の半透明度数を計算し、全ての指示
    対象物を奥行き感を持って表示するZ方向表示属性制御
    手段を備えた請求項1記載の3次元図形操作装置。
  3. 【請求項3】 選択対象物を指定された任意の基準平面
    に平行な無限平面上に制約しての移動および基準平面が
    指定されたときに基準平面であることを明示する指標の
    表示および移動操作に入ったときに基準平面指標を消し
    て移動指標を表示する処理を行なう移動基準平面制御手
    段と、基準平面指標の形状や指示された基準平面のID
    基準平面の方向データ等を記録する移動基準面記録手段
    と、基準平面指標を移動基準面記録手段から読み込んで
    表示する基準平面指標描画手段とを備えた請求項1記載
    の3次元図形操作装置。
  4. 【請求項4】 移動指標の示す方向矢印を2次元カーソ
    ルで指示しながら動かすことにより、その矢印方向へま
    っすぐ選択対象物を移動するための位置計算を行なう制
    約条件移動手段と、選択対象物と基準平面のエッジとの
    干渉チェックやその干渉による回転移動計算を行なう干
    渉チェック手段とを備えた請求項3記載の3次元図形操
    作装置。
  5. 【請求項5】 対象物が選択された時の2次元カーソル
    位置と現行カーソル位置を結ぶ直線を求め、その直線と
    対象物選択時のカーソル位置とを原点とするXY軸のX
    軸正方向の半直線のなす角を求め、この角度を回転角と
    して選択対象物の回転移動計算を行なう回転角移動計算
    手段を備えた請求項1記載の3次元図形操作装置。
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