JPH0877103A - バス同期化方式及びこれを用いた装置,システム - Google Patents

バス同期化方式及びこれを用いた装置,システム

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JPH0877103A
JPH0877103A JP6213993A JP21399394A JPH0877103A JP H0877103 A JPH0877103 A JP H0877103A JP 6213993 A JP6213993 A JP 6213993A JP 21399394 A JP21399394 A JP 21399394A JP H0877103 A JPH0877103 A JP H0877103A
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JP
Japan
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clock
bus
synchronization
signal
phase
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JP6213993A
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Shinichi Suzuki
新一 鈴木
Yukihiro Seki
行宏 関
Ryuichi Hattori
隆一 服部
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • H04J3/06Synchronising arrangements
    • H04J3/0635Clock or time synchronisation in a network
    • H04J3/0685Clock or time synchronisation in a node; Intranode synchronisation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/04Generating or distributing clock signals or signals derived directly therefrom
    • G06F1/12Synchronisation of different clock signals provided by a plurality of clock generators

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つのバスクロック周波数が任意の自然数比
であるバス間でデータ転送を行なうに際し、バスクロッ
クの位相を変更することにより、バス同期化に伴うロス
を低減し、かつバス間データ転送のスループットを向上
させる。 【構成】 バスクロック生成回路51,52は発振回路
80の出力を分周して位相情報を出力する。同期化回路
60は位相情報510,520から第二のバス上でのセ
ットアップ条件を判定し、条件非成立時には、シフト要
求信号602をCLK2生成回路52に出力する。これ
により、CLK2生成回路52は出力するクロックCL
K2の位相を変更し、データ転送が常にクロックCLK
2の1周期以内で終了するようにする。そのため、同期
化のロスタイムを軽減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バスを含む電子回路に
係り、特に、動作周波数が互いに異なるバス間でのデー
タ転送を同期化させるための方式とこれを用いた装置,
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パーソナルコンピュータやワー
クステーションなどの情報処理装置は階層的なバス構造
を有し、夫々のバスは異なるデータ転送速度や動作周波
数を有している。例えば、CPUやキャッシュメモリ,
主メモリが接続されるホストバスが最も高速であり、そ
の下に、CRT表示系・インタフェースやハードディス
ク・インタフェースなどのI/Oインタフェースが接続
されるシステムバスが続く。
【0003】バスは動作周波数が高いほど配線容量、寄
生容量などの電気的負荷による影響を受けやすく、バス
に接続される機器の個数が限定されると同時に、バスの
製造コストが増加する。そのため、階層的なバス構造を
用いることにより、情報処理装置のコストを削減できる
という利点がある。階層的なバス構造を実現するために
は、動作周波数の異なるバス間において、制御信号やデ
ータ信号といったバス信号の受け渡しを行なう技術が必
要とされる。ここで、同期式バス間でのデータ転送にお
いては、バス信号を他方のバスへ正常に伝達するため、
夫々のバス上におけるセットアップタイムを満たすよう
にタイミング変換が行なわれる。かかる操作を「バス同
期化」という。
【0004】また、一般に、動作周波数が互いに異なる
バス間では、バス信号をサンプルする時点が一致せず、
バス同期化すると、付加的な待ち時間が生じる。この待
ち時間が「同期化ロス」と呼ばれるものであって、バス
間での信号伝達の所要時間を増加させるため、結果とし
てバス間におけるデータ転送性能が低下する。このた
め、バス同期化においては、同期化ロスの低減が重要な
課題である。
【0005】図2は従来のバス同期化方式を用いた情報
処理装置の一例を示すブロック図であって、100は動
作周波数f1のクロックCLK1に同期して動作するホ
ストバス、200は動作周波数f2のクロックCLK2
に同期して動作するシステムバスである。
【0006】同図において、クロックCLK1は発振器
(OSC)80から出力され、このクロックCLK1が
分周器50によって分周されてクロックCLK2が作成
される。ここで、分周器50の分周比Nは自然数であ
り、クロックCLK1の動作周波数をf1、クロックC
LK2の動作周波数をf2とすると、f2=f1/Nの
関係がある。
【0007】CPU10はホストバス100に接続さ
れ、I/Oインタフェース20はシステムバス200に
接続されており、CPU10とI/Oインタフェース2
0間の信号伝達はクロックCLK1によって動作するバ
ス同期化回路60を介して行なわれる。
【0008】従来のバス同期化方式の一例を図3により
説明する。
【0009】ここでは、分周比N=4としており、ホス
トバス100からシステムバス200への同期化を示し
ている。ここで、I/Oインタフェース20は、クロッ
クCLK2の立上り時点に同期してシステムバス信号2
01を取り込んで正常なデータ転送を行なうためには、
セットアップタイムtsu1を必要とする。
【0010】CPU10から出力されたホストバス信号
101が時点T501で確定すると、バス同期化回路6
0はCLK2系位相シフト要求信号602をアクティブ
である“H”レベルにアサートし、その後の最初のクロ
ックCLK1の立上り時点T502でシステムバス信号
201を出力する。この場合、回路による遅延のため、
時点T502から時間tdly1後の時点T503で、
システムバス信号200が変化する。また、分周器50
は時点T502からクロックCLK2を位相シフトし、
一定時間tsft1後の時点T504にクロックCLK
2を“L”レベルから“H”レベルとする。この一定時
間tsft1はクロックCLK1周期の自然数倍であ
る。
【0011】時点T504でクロックCLK2が“L”
レベルから“H”レベルに移ると、時点T503からの
セットアップタイムtsu1を満たすため、I/Oイン
タフェース20はシステムバス信号201を正常にサン
プリングすることができる。ところで、このようなクロ
ックCLK2の位相シフトが行なわないと、バス同期化
回路60は、時点T502後の最初のクロックCLK2
の立上り時点T506を待って、システムバス信号20
1を出力し、次のクロックCLK2の立上り時点T50
7でI/Oインタフェース20がシステムバス信号20
1をサンプリングする。この時点T502から時点T5
06までの期間が同期化のために生じた待ち時間、即
ち、同期化ロスである。
【0012】このように、バス同期化開始時の位相状態
によらず、常に一定時間tsft1後にクロックCLK
2が立ち上がる時点T504を発生させることにより、
必要なセットアップタイムtsu1を満たすとともに、
同期化ロスを低減するバス同期化方式が知られている。
このような同期化方式を行なう電子回路として、米イン
テル社のホストバス−EISAバス変換を行なうチップ
セット82350DTがある。このチップセットの詳細
については、米インテル社のデータブック「82350DT EI
SA CHIP SET, Order Number: 290377-003」に記載され
ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
バス同期化方式では、周波数f1のクロックCLK1を
分周して周波数f2のクロックCLK2を作成している
ため、このクロックCLK2の周波数f2は周波数f1
より低くなる。このため、低い動作周波数f2を持つバ
スから高い動作周波数f1を持つバスへの信号伝達時で
は、クロックCLK1を位相シフトすると、これがクロ
ックCLK2にも影響するから、クロックCLK1を上
記のように位相シフトすることができず、従って、同期
化ロスを短縮することができない。
【0014】また、常にクロックCLK2を位相シフト
するから、クロックCLK1,CLK2の位相関係によ
っては位相シフトしなくとも、クロックCLK2の次の
立上りまでには充分セットアップタイムを満たしている
のにかかわらず、位相シフトが行なわれてしまい、その
分同期化ロスが生ずる。
【0015】さらに、上記のように、クロックCLK1
の周波数f1とクロックCLK2の周波数f2との間に
は、Nを自然数として、f2=f1/Nの関係があるか
ら、これら周波数f1,f2の組み合わせはこの関係に
限定されてしまう。
【0016】本発明の第1の目的は、かかる問題を解消
し、夫々のバスでのクロックの周波数f1,f2が任意
の自然数の比であっても、同期化ロスを低減することが
てきるようにしたバス同期化方式とそれを用いた装置,
システムを提供することにある。
【0017】本発明の第2の目的は、2以上の動作周波
数が互いに異なるバスを有する情報処理装置において、
夫々のバスの上限動作周波数を用いた場合でも、同期化
ロスを低減することができるようにしたバス同期化方式
を提供することにある。
【0018】本発明の第3の目的は、動作周波数が互い
に異なるバスを少なくとも2以上有する情報処理装置に
おいて、発振素子や発振回路の物量を減少することを可
能とするバス同期化方式とそれを用いた装置,システム
を提供することにある。
【0019】本発明の第4の目的は、以上のバス同期化
方式の集積回路化に適した回路構成を提供することにあ
る。
【0020】本発明の第5の目的は、複数のバスを経由
したバス信号転送でも、同期化ロスを低減することがで
きるようにしたバス同期化方式を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、第1のクロックと第2のクロック
の位相情報を比較し、その比較結果に基づいて、これら
第1,第2のクロックの少なくともいずれか一方の位相
の制御をするものである。
【0022】より詳細には、第1のクロックCLK1で
動作する第1のバスと、第2のクロックCLK2で動作
する第2のバスと、第1のクロックCLK1とその位相
情報を出力するCLK1生成手段と、第2のクロックC
LK2とその位相情報を出力するCLK2生成手段と、
第1のバスと第2のバスの信号とを同期化するとともに
CLK1系位相情報とCLK2系位相情報を比較するバ
ス同期化手段からなり、CLK2生成手段に前記比較結
果よりクロックCLK2を位相変調する手段を設ける。
【0023】また、本発明の第3の目的である発振素子
や発振回路などの物量を減少させるために、もしくは、
本発明の第4の目的であるバス同期化方式の集積回路化
に適した回路構成を達成するために、上記構成に加え、
基準クロック生成手段と、基準クロックを逓倍してクロ
ックCLK1,CLK2及び基準クロックの公倍周波数
を生成するPLLを設ける。
【0024】また、別の構成では、第1のクロックCL
K1で動作する第1のバスと、第2のクロックCLK2
で動作する第2のバスと、CLK1生成手段と、CLK
1系位相情報を出力するCLK1系位相情報生成手段
と、CLK2生成手段と、CLK2系位相情報を出力す
るCLK2系位相情報生成手段と、第1のバスと第2の
バスの信号を同期化するとともにCLK1系位相情報と
CLK2系位相情報を比較するバス同期化手段とからな
り、CLK2生成手段には、前記比較結果よりクロック
CLK2を位相変調する手段を設ける。
【0025】さらに、別の構成では、本発明の第3の目
的である発振素子や発振回路などの物量の減少を実施す
るために、もしくは、本発明の第4の目的である同期化
方式の集積回路化に適した回路構成を達成するために、
上記構成に加え、クロックCLK1を逓倍してクロック
CLK1,CLK2の公倍周波数を生成するPLLを設
ける。
【0026】また、上記第5の目的を達成するために、
本発明は、複数のバスを経由してバス信号の転送が行な
われる構成、例えば、第1のクロックCLK1で動作す
る第1のバスと、第2のクロックCLK2で動作する第
2のバスと、第3のクロックCLK3で動作する第3の
バスにおいて、第2のバスを経由して第1のバスから第
3のバスへバス信号の転送を行なう場合には、これら第
1〜第3のバスと、CLK1系位相情報を出力するCL
K1生成手段と、CLK2系位相情報を出力するCLK
2生成手段と、CLK3生成手段と、CLK3系位相情
報生成手段と、第1のバスと第2のバスの信号を同期化
してCLK1系位相情報とCLK2系位相情報とCLK
3の位相情報とを比較する第1のバス同期化手段と、第
2のバスと第3のバスの信号とを同期化する第2のバス
同期化手段とからなり、CLK2生成手段に前記比較結
果よりクロックCLK2を位相変調する手段を、CLK
3生成回路に前記比較結果よりCLK3を位相変調する
手段を夫々設ける。
【0027】
【作用】同期化の際に2つの位相情報を比較することに
より、第1のクロックと第2のクロックの位相関係を検
出することができるので、第2のクロックの位相を制御
することができる。
【0028】2つのクロック周波数比は、CLK1生成
手段とCLK2生成手段とで設定される分周比により決
定される。また、第1のバスから第2のバスへの信号伝
達時に、バス同期化手段はCLK1系位相情報とCLK
2系位相情報とを比較し、CLK2生成手段はこのバス
同期化手段の比較結果に基づいてクロックCLK2の位
相変調を行なうことにより、第2のバス上でのセットア
ップタイムを満たしつつ、同期化ロスの軽減を行なうよ
うに、前記信号のサンプリング時点をシフトする。
【0029】例えば、後述する本発明の第1の実施例で
は、第1のバスから第2のバスへの信号伝達時におい
て、バス同期化手段はCLK1系位相情報とCLK2系
位相情報を比較し、第2のバス上でのセットアップタイ
ムを満たせない場合にCLK2系位相シフト要求信号を
アサートし、CLK2生成回路は、CLK2系位相シフ
ト要求信号がアクティブの場合には、前記セットアップ
タイムを満たす一定時間後にクロックCLK2を“L”
レベルから“H”レベルに変化させる。
【0030】PLLを加えた構成では、PLLは基準ク
ロックを逓倍し、クロックCLK1とクロックCLK2
と基準クロックの公倍数の周波数をもつ内部高速クロッ
クを発生する。CLK1生成回路は、この内部高速クロ
ックを分周することにより、クロックCLK1とCLK
1系位相情報とを生成する。また、CLK2生成回路
は、この内部高速クロックを分周することにより、クロ
ックCLK2とCLK2系位相情報とを生成する。
【0031】本発明の別の構成では、PLLは、クロッ
クCLK1を逓倍して、クロックCLK1,CLK2の
公倍数の周波数をもつ内部高速クロックを発生する。C
LK1系位相情報生成回路,CLK2生成回路及びCL
K2系位相情報生成回路は、この内部高速クロックを分
周することにより、夫々CLK1系位相情報とCLK2
とCLK2系位相情報とを生成する。
【0032】また、本発明によるバス同期方式を用いた
情報処理装置では、上記作用によって単一の基準クロッ
ク生成回路から複数のバスクロックを生成する。あるい
は、単一のCLK1生成回路から複数のバスクロックを
生成する。さらに、情報処理装置内における複数のバス
を、夫々の上限動作周波数で用いる場合にも、バスクロ
ック周波数比が自然数の比であれば、同期化ロスを低減
することができる。
【0033】本発明によるバス同期方式を用いた集積回
路では、PLLを用いて上記作用により外部から供給さ
れる基準クロック、またはクロックCLK1よりも高速
なクロックを集積回路内部で生成する。
【0034】また、複数のバスを経由してバス信号の伝
達を行なう際には、例えば、後述する本発明の第6の実
施例によれば、第1のバスから第2のバスを経由して第
3のバスへの信号伝達時において、バス同期化手段はC
LK1系位相情報とCLK2系位相情報とCLK3系位
相情報とを比較し、CLK2生成回路は、この比較結果
より、クロックCLK2の位相変調を行ない、第2のバ
ス上でのセットアップタイムを満たしつつ第2のバス上
での同期化ロス削減を行なう。また、CLK3生成回路
は、前記比較結果により、CLK3の位相変調を行な
い、第3のバス上でのセットアップタイムを満たしつつ
第3のバスでの同期化ロス削減を行なう。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は本発明によるバス同期化方式の第1の実施例
を用いた情報処理装置を示すブロック図であって、10
0は周波数f1のクロックCLK1に同期して動作する
ホストバス、200は周波数f2のクロックCLK2に
同期して動作するシステムバス、10はCPU、20は
I/Oインタフェース、51はCLK1生成回路、52
はCLK2生成回路、60はバス同期化回路、80は水
晶発振器である。
【0036】図4及び図5はこの実施例を説明するため
のタイミング図であって、図1におけるシステムバス信
号201の送出時の回路遅延による時間をtdly1、
システムバス200上のセットアップタイムをtsu1
とする。
【0037】次に、図4及び図5を用いてこの実施例の
動作を説明する。
【0038】水晶発振器80から出力される基準クロッ
ク801はCLK1生成回路51に供給されて2分周さ
れ、周波数f1のクロックCLK1とその位相状態(P
10,P11)を示すCLK1系位相情報510とが生
成される。また、この基準クロック801はCLK2生
成回路52にも供給されて5分周され、周波数f2のク
ロックCLK2とその位相状態(P20,P21,P2
2,P23,P24)を示すCLK2系位相情報520
とが生成される。ここでは、このように、クロックCL
K1の周波数f1とクロックCLK2の周波数f2との
比が2:5である例を示している。
【0039】以下、CPU10からI/Oインタフェー
ス20に信号を送る場合の同期化について説明する。
【0040】CPU10はCLK1生成回路51からの
クロックCLK1で動作し、I/Oインターフェス20
に送るべき信号を、ホストバス100を介し、ホストバ
ス信号101としてバス同期化回路60に送る。また、
I/Oインターフェース20はCLK2生成回路52か
らのクロックCLK2で動作する。
【0041】CLK1生成回路51で生成されるCLK
1系位相情報510とCLK2生成回路52で生成され
るCLK2系位相情報520はバス同期化回路60に供
給され、バス同期化回路60はホストバス信号101が
確定した時点T101でシステムバス信号201を出力
し、回路遅延による時間tdly1後の時点T102で
システムバス信号201が確定する。
【0042】また、バス同期化回路60は時点T101
におけるCLK1系位相情報510とCLK2系位相情
報520とを比較し、次の表1に示す位相シフト条件に
従うCLK2系位相シフト要求信号602をCLK2生
成回路52に出力する。
【0043】
【表1】
【0044】この表1に示す位相シフト条件は、時間t
dly1,tsu1及びクロックCLK1,CLK2の
位相状態(P10,……,P11、P21,……,P2
4)から決定される。
【0045】ホストバス100はクロックCLK1の立
上がりに同期して動作するため、CLK1系位相状態P
10の条件が必要となる。また、システムバス200は
クロックCLK2の立上がりに同期して動作し、時点T
101から次のクロックCLK2の立上がり時点T10
3までの時間をt1とすると、システムバス200上で
のセットアップタイムtsu1を満たさない条件は、 t1<tdly+tsu1 となる。この条件式により、時点T101でのCLK2
系位相状態がP22,P23,P24のとき、セットア
ップ条件を満たさないため、クロックCLK2の位相シ
フトが必要となる。即ち、クロックCLK1,CLK2
の位相状態がP10かつP22、またはP10かつP2
3、またはP10かつP24のとき、クロックCLK2
の位相シフトが行なわれる。
【0046】図4は、ホストバス信号101が確定した
時点T101において、CLK1系位相情報510がP
10、CLK2系位相情報520がP21である場合を
示している。この条件でのCLK2系位相シフト要求信
号602の信号レベルは、非アクティブである“L”で
ある。この場合には、時点T101後の最初のクロック
CLK2の立上り時点T103でセットアップタイムt
su1が満たされており、このため、I/Oインタフェ
ース20内にシステムバス信号200が正常に取り込ま
れる。
【0047】また、図5は、上記時点T101におい
て、CLK1系位相情報510がP10、CLK2系位
相情報520がP24である場合を示している。この条
件でのCLK2系位相シフト要求信号602の信号レベ
ルは、アクティブである“H”である。この場合には、
CLK2生成回路52は時点T101から一定時間ts
ft1(>tdly1+tsu1)後の時点T105に
クロックCLK2を“L”レベルから“H”レベルに変
化させる。ここでは、この時間tsft1はクロックC
LK2の1周期分である。このクロックCLK2の立上
り時点T105でセットアップタイムtsu1を満たす
ため、I/Oインタフェース20内にシステムバス信号
200が正常に取り込まれる。
【0048】以上のように、この実施例では、2つのバ
スクロックCLK1,CLK2の周波数比はCLK1生
成回路51及びCLK2生成回路52夫々に設定される
分周比により決定される。また、時点T101でのこれ
らバスクロックCLK1,CLK2間の位相関係にかか
わらず、常に必要なセットアップタイムtsu1を満た
すことができる。このため、2つのバスクロックCLK
1,CLK2の周波数の比が任意の自然数の比であるバ
ス間でデータ転送を可能とする。
【0049】また、この実施例では、時点T101にお
けるCLK1系位相情報510とCLK2系位相情報5
20とを比較し、システムバス200上におけるセット
アップ条件を満たさない場合のみ、クロックCLK2の
位相シフトを行なう。このため、位相情報によらずに常
に位相シフトを行なう上記従来のバス同期化方式よりも
同期化ロスを短縮することが可能である。
【0050】さらに、上記従来例では、f1/f2が自
然数Nの場合のみであったが、図4及び図5に示したよ
うに、f1/f2が非自然数の場合や、逆にf2>f1
であって、このf2/f1が非自然数の場合でも、同様
にして、同期化ロスを低減することができる。
【0051】また、上記表1に示した位相シフト規則
は、バス同期回路60内に、論理回路でデコードした形
式で格納する構成や、CLK1生成回路51及びCLK
2生成回路内52においてデコードした結果を位相情報
510、520として出力し、バス変換回路60ではこ
れらの信号レベルのAND演算を行なう構成で実現され
る。
【0052】図6はPCIバスをシステムバスとした本
発明によるバス同期化方式の第2の実施例を用いた情報
処理装置を示すブロック図であって、21はPCIター
ゲット、30は外部からバス変換回路31の動作モード
を決定する動作モード設定スイッチ、31はホストバス
・PCIバスのバス変換回路、41はアドレスラッチ、
42はデータラッチ、80は水晶発振器、90はPLL
(フェーズ・ロックド・ループ)、204はPCIバス
であり、図1に対応する部分には同一符号を付けてい
る。
【0053】なお、PCIバスは米インテル社を中心と
した標準化団体「PCI Special Interest Group」によっ
て規格化が行なわれているローカルバスである。詳細に
ついては同団体により出版されている「PCIローカル
バス仕様書、製品版 第2.0版」に記載されている。
【0054】図6において、ホストバス100は、ホス
トバス制御信号104(ADS#,RDY#)とホスト
アドレス信号102とホストデータ信号103とからな
る。また、PCIバス204は、PCIバス制御信号2
03(FRAME#,IRDY#,TRDY#)とPC
Iアドレス・データ信号202とからなる。バス変換回
路31は、PLL90とホストバスクロックCLK1生
成回路51とPCIバスクロックCLK2生成回路52
とアドレスラッチ41とデータラッチ42とバス同期化
回路60とからなっている。アドレスラッチ制御信号6
03はアドレスラッチ41のラッチタイミングや出力イ
ネーブルを制御する。また、データラッチ制御信号60
4はデータラッチ42のラッチタイミングや出力イネー
ブルを制御する。
【0055】このバス変換回路31の機能として、CP
U10がホストバス100上に送出したリードサイクル
をPCIバス204上のバスサイクルに変換する。1回
のバスサイクルにおいて、同期化は2度行なわれる。最
初の同期化では、CPU10が出力したホストアドレス
信号102がアドレスラッチ41に取り込まれ、PCI
アドレス・データ信号202として出力される。このP
CIアドレス・データ信号202がPCIターゲット2
1内に取り込まれるタイミングは、バス同期化回路60
によりFRAME#信号を用いて決定される。次の同期
化では、PCIターゲット21から出力されたPCIア
ドレス・データ信号202がデータラッチ42に取り込
まれ、ホストバスデータ信号103として出力される。
このホストバスデータ信号103がCPU10内に取り
込まれるタイミングは、バス同期化回路60によりRD
Y#信号を用いて決定される。
【0056】次に、この実施例のバス同期化方式を図7
及び図8を用いて説明する。
【0057】ここでは、PLL90から出力される20
0MHzの内部高速クロック901がホストバスクロッ
ク生成回路51で4分周されることにより、50MHz
のクロックCLK1が、また、この内部高速クロック9
01がCLK2生成回路52で6分周されることによ
り、33.3・・MHzのクロックCLK2が夫々作成
されている。以下の説明では、クロックCLK1,CL
K2の周波数をこれらの値とする。また、CLK1生成
回路51では、クロックCLK1の位相状態を示すCL
K1系位相情報511,512が、CLK2生成回路5
2では、クロックCLK2の位相状態を示すCLK1系
位相情報521,522が夫々生成され、バス同期化回
路60に供給される。
【0058】図7はホストバス100からPCIバス2
04への同期化を示す。ここで、PCIバス204上の
セットアップタイムをtsu1とする。この場合、CL
K1系位相情報511とCLK2系位相情報522とが
使用され、これらによって示されるクロックCLK1,
CLK2の位相関係に応じた位相シフト要求信号602
が生成される。
【0059】時点T101でCPU10がADS#を
“L”レベルにアサートし、ホストバスサイクル上のリ
ードサイクル開始を示す。この時点T101において、
ホストアドレス信号102がアドレスラッチ41内に取
り込まれる。また、バス同期化回路60がPCIバスサ
イクルを開始し、遅延時間tdly1を経た後の時点T
102でFRAME#信号が“H”レベルからアクティ
ブである“L”レベルにアサートされる。
【0060】一方、時点T101におけるCLK2系位
相情報522、即ち、クロックCLK2の位相状態(P
20,P21,P22)に応じて、CLK2切替規則は
「位相シフトが不要」の場合と「位相シフトにより次の
クロックCLK2の立上りで転送可能」の場合の2通り
に分けられる。
【0061】まず、「位相シフトが不要」(位相状態P
20)の場合を説明すると、クロックCLK2の位相シ
フトを行なわなくても、FRAME#信号が“L”レベ
ルになる時点T102に対し、クロックCLK2の立上
り時点T103はセットアップタイムtsu1を満た
す。このため、アドレスラッチ41から出力されるPC
Iアドレス・データ信号202は、時点T103でPC
Iターゲット21内に取り込まれる。
【0062】次に、「位相シフトにより次のクロックC
LK2の立ち上がりで転送可能」(位相状態P21、P
22)の場合には、CLK2生成回路52が位相シフト
T131を行ない、クロックCLK2が立ち上がる時点
T105は時点T101からクロックCLK2の1周期
分の時間tsft1後となる。FRAME#信号が
“L”レベルになる時点T102に対し、時点T105
はセットアップタイムtsu1を満たすため、アドレス
ラッチ41から出力されるPCIアドレス・データ信号
202は時点T105でPCIターゲット21内に取り
込まれる。また、クロックCLK2の位相シフトを行な
う場合には、PCIバスクロックの周期の最小規定値,
“L”レベル期間の最小規定値及び“H”レベル期間の
最小規定値を満たすようにする。例えば、位相P21に
おいてクロックCLK2の信号レベルを、点線部T12
1のように、時点T101から“L”レベルにすると、
PCIバスクロックの“H”レベル期間の最小規定値を
満たすことができないため、実線部T122に示すよう
に“H”レベル期間を延長する。
【0063】ここで、CLK2位相シフトT131によ
って同期化ロスの短縮が行なわれることを説明する。
【0064】位相シフトを行なわないとすれば、位相状
態P21と位相状態P22においてデータ転送が行なわ
れる時点は、破線で示すように、セットアップタイムt
su1を満たすことが必要であるから、点線部T104
となる。つまり、時点T101よりFRAME#信号を
アサートすると、次のクロックCLK2の立上り時点T
103でセットアップタイムtsu1を満たすことがで
きないため、バス同期化回路60は時点T103の後に
FRAME#信号をアサートするからである。従って、
位相状態P21及び位相状態P22において、時点T1
01と時点T103との間が同期化ロスである。この実
施例では、上記のクロックCLK2の位相シフトによ
り、かかる同期化ロスを0に短縮している。
【0065】次に、図8により、PCIバス204から
ホストバス100への同期化について説明する。但し、
ここでは、ホストバス100上のセットアップタイムを
tsu2とする。この場合、CLK1系位相情報512
とCLK2系位相情報521とが使用され、これらが示
すクロックCLK1,CLK2の位相関係に応じた位相
シフト要求信号601が生成される。
【0066】時点T111で、PCIバス204上のデ
ータ確定を示す信号、即ち、TRDY#信号とIRDY
#信号とがともに“L”レベルとなり、PCIアドレス
・データ信号202がデータラッチ42内に取り込まれ
る。バス同期化回路60は時点T111でRDY#信号
をアサートし、RDY#信号は時間tdly2だけ遅延
された後の時点T112で“H”レベルからアクティブ
である“L”レベルに変化する。
【0067】一方、時点T111でのCLK1系位相情
報512、即ち、CLK1位相状態(P10,P11)
に応じて、CLK1切替規則は「位相シフトが不要」の
場合と「位相シフトにより次のクロックCLK1の立上
りで転送可能」の場合との2通りに分けられる。
【0068】「位相シフトが不要」(位相状態P10)
の場合には、クロックの位相シフトを行なわなくても、
クロックCLK1の立上り時点T113は、RDY#信
号が“L”レベルになる時点T112に対してセットア
ップタイムtsu2を満たすことができる。このため、
データラッチ42から出力されるホストデータ信号10
3は時点T113でCPU10内に取り込まれ、ホスト
バス100上のリードサイクルは完了する。
【0069】「位相シフトにより次のクロックCLK1
の立ち上がりで転送可能」(位相状態位相状態P11)
の場合には、CLK1生成回路51が位相シフトを行な
い、クロックCLK1が立ち上がる時点T115は、時
点T111からクロックCLK11周期分の時間tsf
t2だけ後になる。クロックCLK1の立上り時点T1
15は時点T112に対してセットアップタイムtsu
2を満たすため、データラッチ42から出力されるホス
トデータ信号103は時点T115でCPU10内に取
り込まれ、ホストバス100上のリードサイクルは完了
する。
【0070】また、クロックCLK1の位相シフトを行
なう場合には、ホストバスクロックの周期の最小値、
“L”レベル期間の最小値、“H”レベル期間の最小値
を満たすようにする。
【0071】ここで、クロックCLK1の位相シフトに
よって同期化ロスの短縮が行なわれることを説明する。
【0072】位相シフトを行なわないとすれば、破線で
示すように、位相状態P11においてデータ転送が行な
われる時点は、セットアップタイムtsu2を満たす必
要があるから、点線部T114となる。従って、位相状
態P11において時点T111と時点T113との間が
同期化ロスである。上記のようにクロックCLK1の位
相シフトにより、かかる同期化ロスを0に短縮してい
る。
【0073】この実施例でのバス同期方式を用いた場合
には、ホストバス100上のリードサイクルがPCIバ
スサイクルに変換され、PCIバス204上のデータが
ホストバス100上に転送されるが、この一連の様子を
図9のバス変換動作を示すタイミング図により説明す
る。
【0074】時点T101でCPU10がADS#信号
をアクティブである“L”レベルとすると、CPU10
から出力されたホストアドレス信号102がアドレスラ
ッチ41内に取り込まれる。また、時点T102でバス
同期化回路60がFRAME#信号を“L”レベルにア
サートする。
【0075】ここで、時点T101でのクロックCLK
2の位相状態はP21であるため、クロックCLK2の
位相シフトが行なわれ、遅延時間tdly1後の時点T
105にクロックCLK2が立ち上がる。
【0076】一方、PCIターゲット21は時点T10
5にPCIアドレス・データ信号202を取り込み、P
CIバスサイクルを認識する。CPU10からのリード
サイクルであるため、その後、PCIターゲット21か
らアドレス・データ信号202が送出され、TRDY#
信号をアクティブである“L”レベルとする。また、バ
ス同期化回路60はIRDY#信号をアクティブである
“L”レベルとする。その結果として、FRAME#信
号が“L”レベルとなってから3番目のクロックCLK
2の立上り時点T111でTRDY#信号とIRDY#
信号とが同時に“L”レベルとなり、PCIアドレス・
データ信号202がデータラッチ42内に取り込まれ
る。これと同時に、バス同期化回路60はRDY#信号
をアサートし、時点T112にRDY#信号が“H”レ
ベルからアクティブである“L”レベルとなる。時点T
111でのクロックCLK1の位相状態はP11である
ため、クロックCLK1の位相シフトが行なわれ、遅延
時間tdly2後の時点T115で、ホストデータ信号
103がCPU10内に取り込まれる。
【0077】図9において、リードサイクルの所要時間
は時点T101から時点T115までの時間tc1とな
る。この時間tc1はクロックCLK1の5.5波形分
であり、110nsecとなる。この例では、時点T1
01でのクロックCLK2の位相状態や時点T111で
のクロックCLK1の位相状態によらず、常に同期化ロ
スを0にすることができる。
【0078】ここで、同期化ロスによる影響を考察す
る。
【0079】図7において、同期化ロスは時点T101
から点線部の時点T103までの時間であり、位相状態
P20では0、位相状態P21ではクロックCLK2の
2/3周期、位相状態P22ではクロックCLK2の1
/3周期である。また、クロックCLK2の1周期が3
0nsecであることから、時点T101でのクロック
CLK2の位相状態が一様に発生すると仮定して、同期
化ロスの平均値は10nsecである。同様にして、時
点T111における同期化ロスの平均値は、図8より、
5nsecである。従って、位相シフトを行なわない場
合には、リードサイクルの所要時間tc1に加えて約1
5nsecの同期化ロスが発生する。即ち、この実施例
の方式では、位相シフトを行なわない場合と比較して約
10%の所要時間の短縮が可能であり、その分ホストバ
ス100−PCIバス204間転送性能の向上が期待で
きる。
【0080】図10は図6におけるCLK2生成回路5
2の一具体例を示すブロック図であって、52−1はク
ロックCLK2を生成するクロック生成回路、52−2
は位相情報521を生成する情報生成回路、52−3は
位相情報522を生成する情報生成回路、53は位相切
替制御回路、54,55はシフトレジスタ、57,5
8,59はセレクタ、56はDフリップ・フロップ回路
(以下、D−FFという)、539はANDゲート、5
21−1,……,521−6は位相情報521の波形デ
ータ、520−1,……,520−6はCLK2の波形
データである。
【0081】なお、位相情報522の情報生成回路52
−3は位相情報521の情報生成回路52−2と同様の
構成をなしており、このため、その構成の詳細は図10
で省略した。
【0082】以下、この具体例の動作を説明する。バス
同期化回路60(図6)からのCLK2系位相シフト要
求信号602が非アクティブである“L”レベルの状態
では、位相切替制御回路53から出力される位相シフト
期間信号531と波形データシフト・ロード切替信号5
32は非アクティブを示す“L”レベルである。この状
態では、クロックCLK2とCLK2系位相情報52
1,522は周期的な波形の信号である。これを図11
を用いて説明する。
【0083】即ち、情報生成回路52−2では、まず、
動作開始とともに、波形データシフト・ロード切替信号
532が内部高速クロック901の1周期分“H”レベ
ルとなり、これによって格納保持されている波形データ
521−1,521−2,……,521−6がシフトレ
ジスタ54内にロードされる。
【0084】次いで、波形データシフト・ロード切替信
号532が“L”レベルになると、シフトレジスタ54
はこれら波形データ521−1,521−2,……,5
21−6を内部高速クロック901に同期して順に出力
し、これら波形データ521−1,521−2,……,
521−6からなる信号541を発生する。この信号5
41は波形データ521−1,521−2,……,52
1−6の順にシフトレジスタ54に入力され、順に出力
される。これにより、波形データ521−1,……,5
21−6がシフトレジスタ54を繰り返し循環し、波形
データ521−1,……,521−6が繰り返す信号5
41がシフトレジスタ54から出力される。
【0085】ここで、波形データの信号レベルを次の表
2に示す。
【0086】
【表2】
【0087】この表2により、波形データ521−1〜
521−5は“L”レベルで、波形データ521−6の
みが“H”レベルであり、これら6つの波形データ52
1−1,……,521−6が1サイクルの波形を構成し
ている。これにより、シフトレジスタ54からは200
MHzの内部高速クロック901を6分周した33.3
3・・・MHzの信号541が得られることになる。こ
の信号541は、各周期において、開始から5/6周期
の期間“L”レベル、最後の1/6周期の期間“H”レ
ベルである。
【0088】また、位相シフト期間信号531が“L”
レベルであることにより、セレクタ57はこの信号54
1を選択しており、この信号541が一定周波数33.
33・・・MHzの図11に示すCLK2系位相情報5
21として出力される。
【0089】クロック生成回路52−1では、まず、動
作が開始するとともに、波形データシフト・ロード切替
信号532が内部高速クロック901の1周期分“H”
レベルとなることにより、格納保持されている波形デー
タ520−2,520−3,……,520−6がシフト
レジスタ55内にロードされる。また、波形データシフ
ト・ロード切替信号532の“H”レベルの期間、セレ
クタ59が“H”レベルの波形データ520−1を選択
する。
【0090】波形データシフト・ロード切替信号532
が“L”レベルになると、シフトレジスタ55は波形デ
ータ520−2,520−3,……,520−6をこの
順に出力する。このとき、位相シフト期間信号531は
“L”レベルであるから、ANDゲート539の出力は
“L”であり、セレクタ58はシフトレジスタ55の波
形データ520−2,520−3,……,520−6か
らなる信号551を選択する。また、波形データシフト
・ロード切替信号532が“L”レベルになったことに
より、セレクタ59はセレクタ58の出力を選択する。
【0091】そこで、D−FF56には、まず、波形デ
ータ520−1が供給され、これに続いて、波形データ
520−2,520−3,……,520−6がこの順に
供給される。D−FF56は、内部高速クロック901
をラッチパルスとして、これら波形データ520−1,
520−2,520−3,……,520−6を順にラッ
チし、クロックCLK2として出力する。
【0092】また、D−FF56から出力されるこのク
ロックCLK2は波形データ520−1,520−2,
520−3,……,520−6の順にシフトレジスタ5
5に供給され、その順に出力される。従って、かかる一
連の波形データ520−1,520−2,520−3,
……,520−6は、シフトレジスタ55→セレクタ5
8,59→D−FF56→シフトレジスタ55のループ
を循環し、D−FF56から繰り返し出力される。
【0093】ここで、上記表2に示すように、波形デー
タ520−1〜520−3は“H”レベル、波形データ
520−4〜520−6は“L”レベルであり、一連の
波形データ520−1〜520−6で1サイクルの波形
を形成する。従って、このとき得られるクロックCLK
2は、CLK2系位相情報521と同様、200MHz
の内部高速クロック901を6分周した33.33・・
・MHzの信号であるが、各周期において、開始から1
/2周期の期間“H”レベル、後の1/2周期の期間
“L”レベルとなる図11に示す信号となる。
【0094】同様にした、情報生成回路52−3から
は、上記表2に示すように波形データ522−1,52
2−2,522−3,522−4,522−5,522
−6の信号レベルを設定することにより、図11に示す
ように、周波数はクロックCLK2やCLK2系位相情
報521と同じであるが、各周期において、最初の1/
6周期の期間と最後の1/6周期の期間“L”レベル
で、それ以外の4/6周期の期間“H”レベルのCLK
2系位相情報522が得られる。
【0095】なお、図11において、時点T201で
は、CLK2系位相情報521は“H”レベルであり、
内部高速クロック901の立上りに同期してクロックC
LK2が“L”レベルから“H”レベルになることを示
す。また、時点T202,T203,T204でのCL
K2系位相情報522は図7のタイミング関係と対応し
ており、クロックCLK2の位相シフトが必要な場合の
位相状態P21,P22に対して時点T203,T20
4におけるCLK2系位相情報522のレベルは“H”
であり、クロックCLK2の位相シフトが不要な場合の
位相状態P20に対しては、時点T202におけるCL
K2系位相情報522は“L”レベルである。
【0096】次に、この具体例の位相シフト時の動作を
図12により説明する。
【0097】図12に示す時点T101でCLK2系位
相シフト要求信号602がアクティブである“H”レベ
ルにアサートされると、位相切替制御回路53は内部高
速クロック901の立上り時点T101で位相シフト期
間信号531をアクティブである“H”レベルにアサー
トする。位相切替制御回路53はクロックCLK2の1
周期に相当する期間内部高速クロック901をカウント
し、6個目の時点T105で位相シフト期間信号531
を“L”レベルに戻す。これら時点T101,時点T1
05間がクロックCLK2の位相シフト期間T131と
なる。
【0098】この位相シフト期間T131では、情報生
成回路52−2で、“H”レベルの位相シフト期間信号
531によりセレクタ57が“L”レベルを選択し、位
相情報521を無効(“L”レベル)にする。このた
め、図12において、時点T101から位相情報521
は波形データ521−2に続いて“L”レベルとなる。
【0099】また、この位相シフト期間T131では、
クロック生成回路52−1で、クロックCLK2が
“L”レベルのとき、ANDゲート539の出力が
“H”レベルにアサートされ、セレクタ58は“L”レ
ベルの入力を選択する。このため、セレクタ59の出力
も“L”レベルとなる。
【0100】そこで、セレクタ59から順次“H”レベ
ルの波形データ520−1,520−2が出力されてク
ロックCLK2が“H”レベルにあり、“H”レベルの
波形データ520−3が出力される時点T101で位相
シフト期間信号531が“H”レベルになったとする
と、次の“L”レベルの波形データ520−4がD−F
F56から出力されるとき、セレクタ58が“L”レベ
ルの入力を選択することになり、波形データ520−4
が選択された後の時点T205からクロックCLK2は
“L”レベルを持続する。
【0101】かかる動作により、クロックCLK2の
“L”レベル期間の最小規定値,“H”レベルの最小規
定値を満たすように、クロックCLK2の位相シフトを
行なうことができる。
【0102】また、位相切替制御回路53は、波形デー
タシフト・ロード切替信号532を時点T105に
“H”レベルにアサートし、クロックCLK2の位相状
態をP20に初期化する。即ち、波形データシフト・ロ
ード切替信号532が時点T105に“H”レベルにア
サートされると、シフトレジスタ54に波形データ52
1−1,……,521−6が再ロードされ、また、
“H”レベルの波形データ520−1がセレクタ59で
選択される。セレクタ59は、この波形データ520−
1を1回選択すると、セレクタ58の出力を選択する。
これとともに、位相シフト期間信号531は“L”レベ
ルにアサートし、このため、ANDゲート539の出力
が“L”となって、セレクタ58はシフトレジスタ55
の出力55を選択する。
【0103】そこで、D−FF56からは、時点T10
5で波形データ520−1が出力され、これに続いて波
形データ520−2,……,520−6が順に出力され
る。D−FF56から出力される波形データ520−
1,520−2,……,520−6はシフトレジスタ5
5にも戻され、以下、かかる一連の波形データがシフト
レジスタ55→セレクタ58,59→D−FF56→シ
フトレジスタ55を繰り返し循環する。従って、D−F
F56からは、上記の周期的なクロックCLK2が再び
得られるようになる。
【0104】以上、CLK2生成回路52について説明
したが、CLK1生成回路51も同様の構成をなしてお
り、その説明を省略する。但し、CLK1生成回路51
は内部高速クロック901を4分周してクロックCLK
1,CLK1系位相情報511,512を生成してお
り、このため、夫々を生成するための波形データがCL
K2生成回路52と異なる。ここで、クロックCLK1
は、各周期毎に、前半の1/2周期の期間“H”レベ
ル、後半の1/2周期の期間“L”レベルであり、CL
K1系位相情報511は、各周期毎に、その開始から3
/4周期の期間“L”レベル、最後の1/4周期の期間
“H”レベルである。また、CLK2系位相情報512
は、各周期毎に、最初の1/4周期の期間と最後の1/
4周期の期間“L”レベル、残りの2/4周期の期間
“H”レベルである。
【0105】図6におけるバス同期化回路60では、C
LK1生成回路51から出力されたCLK1系位相情報
511,512とCLK2生成回路52から出力された
CLK2系位相情報521,522とを用いて、FRA
ME#信号及びRDY#信号のアサートタイミングを切
り替える。
【0106】図13はバス同期化回路60におけるFR
AME#信号生成回路の一具体例を示すブロック図であ
って、61はデータ保持回路、62はPCIバス制御回
路、68−1〜68−4はANDゲート、69−1はオ
ア回路である。
【0107】なお、RDY#信号の生成回路もこれと同
様の回路構成が可能であり、このため、ここでは、FR
AME#信号生成回路についてのみ説明して、RDY#
信号の生成回路の説明は省略する。
【0108】図13において、データ保持手段61はA
NDゲート68−1の出力信号611を内部高速クロッ
ク901でサンプルホールドし、この信号611が
“H”レベルであるとき、その出力614を“H”レベ
ルにアサートする。このデータ保持手段61の出力61
4は、FRAME#信号が“L”レベルになってデータ
保持手段61がクリアされるまで“H”レベルに保持さ
れる。
【0109】PCIバス制御回路62は、オア回路69
−1の出力信号616が“H”レベルであるときの内部
高速クロック901の立上りエッジからPCIバスサイ
クルを開始する。これと同時に、FRAME#信号を
“H”レベルからアクティブである“L”レベルにアサ
ートする。
【0110】次に、このFRAME#生成回路の動作を
図14,図15,図16を用いて説明する。
【0111】図14はホストバスサイクル開始時点T1
01でのCLK2系位相情報522が位相状態P21に
相当する場合を示している。
【0112】同図において、この場合、時点T101の
直前のCLK1系位相情報511が“H”レベルとなる
時点T141でADS#信号が“L”レベルであるた
め、ANDゲート68−1の出力信号611は“H”レ
ベルであり、ホストバス100(図6)上でリードサイ
クルが開始されたことを示す。また、時点T101での
CLK2系位相情報522は“H”レベルであり、「位
相シフトによりCLK2の立上りでデータ転送が可能」
の状態を示す。このため、ANDゲート68−2は
“H”レベルのCLK2系位相シフト要求信号602に
出力し、CLK2生成回路52(図6)に対して位相シ
フトを要求する。この結果、先に図12で説明したよう
に、クロックCLK2は位相シフトされ、時点T101
から時間tsft1後の時点T105で“L”レベルか
ら“H”レベルにアサートされる。
【0113】また、オア回路69−1の出力信号616
にH”レベルとなるため、PCIバス制御回路62は内
部高速クロック901の立上り時点T142に同期して
PCIバスサイクルを開始し、遅延時間tdly1後の
時点T102でFRAME#信号を“H”レベルから
“L”レベルにアサートする。時点T105はこの時点
T102に対してセットアップタイムtsu1を満たす
ため、PCIターゲット21(図6)は、時点T105
において、PCIアドレス・データ信号202を取り込
む。
【0114】図15はホストバスサイクル開始時点T1
01でのCLK2位相情報522の位相状態がP20に
相当する場合を示している。
【0115】この場合には、ANDゲート68−1の出
力信号611は“H”レベルであり、ホストバス100
(図6)上でリードサイクルが開始されたことを示す。
また、時点T101でのCLK2系位相情報522は
“L”レベルであり、「位相シフトが不要」の状態を示
す。このため、CLK2系位相シフト要求信号602は
非アクティブであることを示す“L”レベルとなる。
【0116】また、ANDゲート68−1の出力信号6
11が“H”レベルであるから、ANDゲート68−4
の出力も“H”でオア回路69−1の出力信号616も
“H”レベルであり、PCIバス制御回路62は内部高
速クロック901の立上り時点T142に同期してPC
Iバスサイクルを開始し、時点T102でFRAME#
信号が“H”レベルから“L”レベルにアサートされ
る。
【0117】クロックCLK2が立ち上がる時点T10
3は時点T102に対してセットアップタイムtsu1
を満たすため、PCIターゲット21(図6)は時点T
103でPCIアドレス・データ信号202を取り込
む。
【0118】図16はホストバスサイクル開始時点T1
01でクロックCLK2の位相状態がP21、かつCL
K2系モード切替信号302が“L”レベルである場合
を示す。
【0119】この場合には、ANDゲート68−1の出
力信号611は“H”レベルであって、ホストバス10
0上でリードサイクルが開始されたことを示す。ここ
で、時点T101でのCLK2系位相情報522は、図
14の場合と同様に、“H”レベルであり、「位相シフ
トにより次のクロックCLK2の立上がりにおいてデー
タ転送が可能」な状態を示しているが、CLK2系モー
ド切替信号302は位相シフトを禁止することを示す
“L”レベルであるため、位相シフト要求信号602は
非アクティブである“L”レベルとなる。
【0120】一方、内部高速クロック901の立上り時
点T142に同期して、データ保持手段61は“H”レ
ベルの信号611を保持する。その後、時点T143で
CLK2系位相情報521が“H”レベルとなると、A
NDゲート68−3がデータ保持手段61の“H”レベ
ルの出力信号614を通過させ、オア回路69−1の出
力信号616が“H”レベルとなって、PCIバス制御
回路62は内部高速クロック901の立上り時点T14
4に同期してPCIバスサイクルを開始する。これによ
り、FRAME#信号は時点T106で“H”レベルか
ら“L”レベルにアサートされる。
【0121】クロックCLK2が立ち上がる時点T14
6は、この時点T106に対してセットアップタイムt
su1を満たすため、PCIターゲット21は時点T1
46でPCIアドレス・データ信号202を取り込む。
その後、時点T145に同期してデータ保持回路61の
出力信号614が“L”レベルにクリアされる。
【0122】以上の動作により、CLK2系モード切替
え信号302が“H”レベルである場合には、PCIバ
スクロックCLK2に位相シフトが行なわれ、“L”レ
ベルである場合には、常に一定周期のPCIバスクロッ
クCLK2が出力される。また、CLK1系モード切替
え信号301が“H”レベルである場合には、ホストバ
スクロックCLK1に位相シフトが行なわれ、“L”レ
ベルである場合には、常に一定周期のホストバスクロッ
クCLK1が出力される。
【0123】市販されているCPUには、ホストバスク
ロックCLK1が位相シフトされることにより、誤動作
するものがある。これは、CPUがチップ内部のPLL
回路により、内部動作クロックを発生しているためであ
る。このために、図6におけるバス変換回路31は、モ
ード切替信号301を“L”レベルとすることにより、
安定した周波数のCLK1を供給するため、PLLを内
蔵するCPUをCPU10として用いた場合でも、誤動
作することがない。
【0124】この実施例でのバス変換回路31では、ホ
ストバス100とPCIバス204に回路遅延による時
間やセットアップタイムで決まる上限動作周波数を用い
た場合でも、その動作周波数比が自然数比であれば、同
期化ロスを低減できる。この実施例では、上限動作周波
数が50MHzのCPU10に対し、PCIバス204
の上限周波数33.3…MHzを実現している。また、
ホストバス100−PCIバス204間のデータ転送性
能が低下しない。これは、この実施例により初めて可能
となる。また、この変換回路31は、水晶発振回路80
からの単一の基準クロック801から夫々のバス10
0,204のクロックCLK1,CLK2を生成してい
る。このため、水晶発振回路などや情報処理装置を構成
する物量を減少している。
【0125】図17は本発明によるバス同期化方式の第
3の実施例を用いた情報処理装置を示すブロック図であ
って、32は集積回路である。
【0126】同図において、外部の水晶発振器80から
一定の周波数の基準クロック801が集積回路32に供
給される。この集積回路32では、基準クロック801
が入力バッファ95を介してPLL90に供給され、逓
倍されて集積回路32の内部高速クロック901が生成
される。CLK1生成回路51はこの内部高速クロック
901を分周してクロックCLK1を生成し、CLK2
生成回路52はこの内部高速クロック901を分周して
クロックCLK2を生成する。
【0127】ここで、内部高速クロック901の周波数
はこれら2つのクロックCLK1,CLK2の周波数の
公倍数に設定される。これにより、クロックCLK1,
CLK2の周波数比を自然数の比とすることができる。
例えば、クロックCLK1の周波数を50MHz、クロ
ックCLK2の周波数を33.3…Hzとすると、この
内部高速クロック901の周波数としては、100MH
zや200MHzなどに設定する。
【0128】この内部高速クロック901のような高周
波数のクロックを直接外部から駆動する場合には、集積
回路32の入力バッファ95にECL素子などの高速論
理素子が必要となる。これに対して、集積回路32の集
積率を向上し、かつ消費電力を低減するためには、集積
回路32の論理回路にCMOS素子が必要となる。従っ
て、単一ICチップ内にECL素子とCMOS素子を作
成するための特殊な製造プロセスが必要となる。そこ
で、チップの単価を下げるためには、外部から低い周波
数のクロック801を供給し、集積回路32の内部でP
LL90によりこの基準クロック801を逓倍すること
により、内部高速クロック901を作成する方式が有利
である。また、基準クロック801をPLL90で逓倍
することにより、より高速な内部動作クロックでCLK
1生成回路51やCLK2生成回路52,同期化回路6
0を動作させることができ、より細かい位相制御が可能
となって、その分同期化ロスを軽減できる。
【0129】図18は本発明によるバス同期化方式の第
4の実施例を使用した情報処理装置を示すブロック図で
あって、529はCLK2系位相情報生成回路であり、
前出図面に対応する部分には同一符号をつけている。
【0130】この実施例では、図示するように、一定の
周期のシステムバスクロックCLK2を基準クロックと
して使用し、バス変換回路31内において、この基準ク
ロックCLK2からクロックCLK1,CLK1系位相
情報510及びCLK2系位相情報520を生成する。
【0131】かかるバス変換回路31を用いることによ
り、従来のシステムバス200上におけるCLK2供給
回路に変更を加えずに、クロックCLK2とは異なる動
作周波数のCPU10を接続することができる。また、
システムバス200からホストバス100へのデータ転
送時には、同期化ロスを低減できるし、クロックCLK
2からクロックCLK1を発生しているため、クロック
CLK1を作成するための水晶発振器が不要となる。
【0132】図19は本発明によるバス同期化方式の第
5の実施例を使用した情報処理装置を示すブロック図で
あって、10−1,10−2はCPU、100−1,1
00−2はホストバス、200はシステムバス、31−
1,31−2はバス変換回路、51はCLK1生成回
路、52はCLK2生成回路、519はCLK1系位相
情報生成回路、529はCLK2系位相情報生成回路、
60はバス同期化回路、91はCLK1系PLL、92
はCLK2系PLLである。
【0133】バス変換回路内31−1では、CLK1系
位相情報生成回路519によってCLK1系位相情報5
10が、CLK2系位相情報生成回路529によってC
LK2系位相情報520が夫々生成されており、クロッ
クCLK1,CLK2は夫々バス変換回路31−1の外
部のCLK1生成回路51,CLK2生成回路52で生
成されてホストバス100−1,100−2とシステム
バス200に供給される。このため、システムバス20
0上に複数のバス変換回路31−1,31−2を接続す
ることができ、マルチプロセッサ構成の情報処理システ
ムに応用することができる。
【0134】クロックCLK1,CLK2の動作周波数
は任意の自然数比とすることができる。バス変換回路3
1−1はホストバス100−1からシステムバス200
への同期化時にクロックCLK2の位相シフトを行な
う。また、バス変換回路31−2はホストバス100−
2からシステムバスへの同期化時にクロックCLK2の
位相シフトを行なう。このため、システムバス200上
の同期化ロスを軽減し、マルチプロセッサ構成時におけ
るシステムバス200の利用効率を向上することができ
る。
【0135】図20は本発明によるバス同期化方式の第
6の実施例を使用した情報処理システムを示すブロック
図であって、10−1,10−2はCPU、11は主メ
モリ(MEM)、100−1,100−2はホストバ
ス、200はシステムバス、101−1,101−2は
ホストバス信号、201はシステムバス信号、33はC
LK3生成回路、34はCLK3系位相情報生成回路、
340はCLK3系位相情報、35,36は情報処理装
置、51はCLK1生成回路、52はCLK2生成回
路、510はCLK1系位相情報生成回路、520はC
LK2系位相情報生成回路、60−1,60−2はバス
同期化回路、602はCLK2系位相シフト要求信号、
605はCLK3系位相シフト要求信号である。
【0136】この実施例は、複数バスを経由してバス信
号を転送する際にも、同期化ロスを軽減することができ
るようにしたものである。
【0137】次に、情報処理装置35内のCPU10−
1から情報処理装置36内の主メモリ11にアクセスす
る場合のこの実施例の動作を図21を用いて説明する
が、説明を理解し易くするため、ホストバス100−2
上のアービトレーションは既に行われている状態とす
る。即ち、CPU10−2はハイ・インピーダンス状態
であり、主メモリ11のみがホストバス100−2に存
在する状態と考えてよい。
【0138】図20及び図21において、情報処理装置
35,36内のホストバスクロックCLK1,CLK3
の周波数が50MHz、システムバスクロックCLK2
の周波数が20MHzであり、これらの周波数比が5:
2とする。また、システムバス信号201を送出した際
の回路遅延による遅延時間をtdly3、システムバス
上のセットアップタイムをtsu3とする。さらに、ホ
ストバス信号101−2送出時の遅延時間をtdly
4、ホストバス101−2上のセットアップタイムをt
su4とする。
【0139】ホストバス信号101−1が確定した時点
T301に、バス同期化回路60−1は、CLK1系位
相情報510とCLK2系位相情報520とCLK3系
位相情報340とを参照して、ホストバスクロックCL
K2,CLK3の次の立上がり時点を決定する。情報処
理装置35内のホストバス100−1からシステムバス
200への同期化時には、時点T301からシステムバ
スクロックCLK2の立上がり時点T302までの時間
をtsft3とすると、 tsft3>tdly3+tsu3 とし、かつ、システムバスクロックCLK2の周期の最
少規定値、”L”レベル期間の最少規定値、”H”レベ
ル期間の最少規定値を満たすように位相シフトを行な
う。
【0140】即ち、時点T301でのシステムバスクロ
ックCLK2の位相状態に応じて時間tsft3が変化
し、常に同期化ロスが最少になるように、システムバス
クロックCLK2の位相シフトを行なう。時点T301
から時間tdly3後の時点T304でシステムバス信
号201が確定し、システムバスクロックCLK2の立
上がり時点T302は時点T304に対してセットアッ
プタイムtsu3を満たすため、この時点T302でバ
ス同期化回路60−2がシステムバス信号201をラッ
チする。
【0141】これと同時に、バス同期化回路60−2は
システムバス200から情報処理装置36内のホストバ
ス100−2への同期化を行なう。つまり、時点T30
1からホストバスクロックCLK3の立上がり時点T3
03までの時間をtsft4とすると、 tsft4>tdly3+tdly4+tsu4 とし、かつ、ホストバスクロックCLK3の周期の最少
規定値、”L”レベル期間の最少規定値、”H”レベル
期間の最少規定値を満たすようにホストバスクロックC
LK3の位相シフトを行なう。
【0142】ここで、バス同期化回路60−2は透過型
ラッチとして動作するため、システムバス信号201が
時点T304で確定した後、時間tdly4後の時点T
305でホストバス信号101−2が確定する。また、
バス同期化回路60−2は時点T302でのシステムバ
ス信号201の信号レベルを保持する。従って、時点T
301から時間(tdly3+tdly4)後の時点T
305でホストバス信号101−2が確定し、ホストバ
スクロックCLK3の立上がり時点T303は時点T3
05に対してセットアップタイムtsu4を満たすた
め、時点T303で情報処理装置36の主メモリ11が
ホストバス信号101−2を取り込む。
【0143】ここで、この実施例によるバス同期化方式
を用いない場合と比較する。
【0144】システムバスクロックCLK2の位相シフ
トを行なわない場合には、システムバスクロックCLK
2は時点T311で立ち上がり、この時点でバス同期化
回路60−1がホストバス信号101−1を取り込み、
システムバス200へシステムバス信号201を送出す
る。その後、時間tdly3後の時点T315でシステ
ムバス信号201が確定する。
【0145】また、次のシステムバスクロックCLK2
の立上がり時点T312でバス同期化回路60−2がシ
ステムバス信号200を取り込み、ホストバス信号10
1−2を送出する。ホストバス信号101−2は時間t
dly4後の時点T316で確定し、次のホストバスク
ロックCLK3の立上がり時点T314で情報処理装置
36の主メモリ11がホストバス信号101−2を取り
込む。
【0146】このように、この実施例によるバス同期化
方式によって同期化ロスを削減することにより、時点T
303から時点T314の時間が短縮されることにな
り、その分、情報処理装置35,36間のデータ転送性
能が向上する。時点T301における、システムバスク
ロックCLK2とホストバスクロックCLK3の位相状
態に対する時間tsft3,tsft4の値は、バス同
期化回路60−1内にテーブルとして保持することなど
が可能である。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2つのバスクロック周波数が任意の自然数比であるバス
間で同期化が可能であり、その際に同期化ロスの低減が
可能である。
【0148】また、本発明によれば、2つのバスクロッ
クの位相情報を比較し、セットアップタイムを満たさな
い場合のみ位相シフトを行なうため、バス間の位相状態
によらず常に一定の時間位相シフトを行なう従来方式に
比べ、一層同期化ロスの低減が可能である。そのため、
バス間のデータ転送性能が従来方式より向上する。
【0149】さらに、本発明によれば、動作周波数が異
なるバスを少なくとも2つ以上有する情報処理装置にお
いて、夫々のバスの上限動作周波数を用いた場合にも、
同期化によるロスを低減することができる。そのため、
例えば、ホストバスの動作周波数とシステムバスの動作
周波数に夫々の上限値を用いることができ、その際、同
期化ロスによるバス間データ転送性能の低下が少ない。
従って、従来よりも高速なクロック周波数で動作するC
PUが出荷された場合に現行のシステムバスとの接続が
容易であり、その際に同期化ロスによる情報処理装置の
性能低下が少ない。ホストバスとシステムバスの周波数
比は自然数比であればよく、例えば、50MHz動作の
CPUと33.3・・MHzのシステムバスの接続時に
おいても同期化ロスを低減できる。
【0150】また、本発明による情報処理装置または集
積回路は、単一の基準クロックを入力し、複数のバスへ
異なる周波数を供給するため、水晶発振器や発振回路な
どの物量,コストを削減できる。
【0151】また、本発明による集積回路によれば、P
LLを用いて集積回路内部で内部クロックを作成するた
め、外部から直接内部クロックを供給する構成に比べ
て、特殊な製造プロセスを必要としない。また、クロッ
ク生成回路に供給する内部クロックの周波数が向上する
ため、より細かい位相制御が可能となり、その分同期化
ロスの軽減が期待できる。
【0152】また、本発明によれば、複数の情報処理装
置が共通のバスを経由してデータの授受を行なう際に、
同期化ロスを低減することができ、その分データ転送性
能の向上が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるバス同期化方式の第1の実施例を
用いた情報処理装置を示すブロック図である。
【図2】従来のバス同期化方式を用いた情報処理装置を
示すブロック図である。
【図3】図2に示した従来のバス同期化方式を説明する
ためのタイミング図である。
【図4】図1に示した情報処理装置の一動作例を示すタ
イミング図である。
【図5】図1に示した情報処理装置の他の動作例を示す
タイミング図である。
【図6】本発明によるバス同期化方式の第2の実施例を
用いた情報処理装置を示すブロック図である。
【図7】図6に示した情報処理装置の一動作を示すタイ
ミング図である。
【図8】図6に示した情報処理装置の他の動作を示すタ
イミング図である。
【図9】図6に示した情報処理装置のさらに他の動作を
示すタイミング図である。
【図10】図6におけるCLK2生成回路の一具体例を
示すブロック図である。
【図11】図10に示したCLK2生成回路の各出力信
号のタイミング関係を示す図である。
【図12】図10に示したCLK2生成回路のクロック
CLK2の位相シフト動作を示すタイミング図である。
【図13】図10におけるバス同期化回路でのFRAM
E#生成回路の一具体例を示すブロック図である。
【図14】図13に示したFRAME#生成回路の一動
作を示すタイミング図である。
【図15】図13に示したFRAME#生成回路の他の
動作を示すタイミング図である。
【図16】図13に示したFRAME#生成回路のさら
に他の動作を示すタイミング図である。
【図17】本発明によるバス同期化方式の第3の実施例
を用いた情報処理装置を示すブロック図である。
【図18】本発明によるバス同期化方式の第4の実施例
を用いた情報処理装置を示すブロック図である。
【図19】本発明によるバス同期化方式の第5の実施例
を用いた情報処理装置を示すブロック図である。
【図20】本発明によるバス同期化方式の第6の実施例
を用いた情報処理装置を示すブロック図である。
【図21】図20に示した実施例の動作を示すタイミン
グ図である。
【符号の説明】
10 CPU 11 主メモリ(MEM) 100 ホストバス 101 ホストバス信号 102 ホストアドレス信号 103 ホストデータ信号 104 ホストバス制御信号 20 I/Oインタフェース 21 PCIターゲット 200 システムバス(システムバス信号) 201 PCIバス信号 202 PCIアドレス・データ信号 203 PCIバス制御信号 204 PCIバス 30 動作モード設定スイッチ 301 CLK1系モード選択信号 302 CLK2系モード選択信号 31 バス変換回路 32 集積回路 33 CLK3生成回路 34 CLK3系位相情報生成回路 340 CLK3系位相情報 41 アドレスラッチ 42 データラッチ 50 分周器 51 CLK1生成回路 510〜512 CLK1系位相情報 519 CLK1系位相情報生成回路 52 CLK2生成回路 520〜522 CLK2系位相情報 529 CLK2系位相情報生成回路 520−1〜520−6 CLK2の波形データ 521−1〜521−6 CLK2系位相情報521の
波形データ 522−1〜522−6 CLK2系位相情報522の
波形データ 53 位相切替制御回路 531 位相シフト期間信号 532 波形データシフト・ロード切替信号 539 ANDゲート 54,55 シフトレジスタ 56 データラッチ 57〜59 セレクタ 60 バス同期化回路 601 CLK1系位相シフト要求信号 602 CLK2系位相シフト要求信号 603 アドレスラッチ制御信号 604 データラッチ制御信号 605 CLK3系位相シフト要求信号 61 データ保持回路 62 PCIバス制御回路 68−1〜68−4 ANDゲート 69−1 オア回路 80 水晶発振器 801 基準クロック 90 PLL回路 91 CLK1系PLL回路 92 CLK2系PLL回路 901 内部高速クロック信号 911 CLK1系内部高速クロック信号 921 CLK2系内部高速クロック信号 95 入力バッファ 951 バッファ出力信号

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のクロックに同期して動作する第1
    のバスと、第2のクロックに同期して動作する第2のバ
    スとの間でバス信号を授受する際に、前記第1のクロッ
    クと前記第2のクロックとを比較し、その比較結果に基
    づいて、前記第1あるいは第2のクロックの位相の少な
    くとも一方を制御し、同期化ロスを軽減することを特徴
    とする同期化方式。
  2. 【請求項2】 第1のクロックに同期して動作する第1
    のバスと、 第2のクロックに同期して動作する第2のバスと、 前記第1のバスと前記第2のバスとの間のバス信号の同
    期化手段と、 前記第1のクロックの位相情報を生成する第1のクロッ
    ク生成手段と、 前記第2のクロックの位相情報を生成する第2のクロッ
    ク生成手段と を有し、 前記バス信号の同期化手段は、前記の第1のクロックの
    位相情報と第2のクロックの位相情報とを比較し、 前記第1のクロック生成手段あるいは前記第2のクロッ
    ク生成手段の少なくとも一方は、前記バス信号の同期化
    手段の比較結果に基づいて、前記第1あるいは第2のク
    ロックを位相変調することにより、前記第1のバスから
    前記第2のバスへのバス信号転送時に発生する同期化ロ
    スを低減することを特徴とするバス同期化方式。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記第1のクロック生成手段及び第2のクロック生成手
    段は、少なくとも1個以上のPLLを用いて基準クロッ
    クから前記第1のクロック,前記第2のクロック及び前
    記基準クロックの公倍数となる内部クロックを発生し、
    さらに、前記内部クロックを分周して前記第1のクロッ
    ク,前記第2のクロックを生成することを特徴とするバ
    ス同期化方式。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記第1,第2のクロックの周波数比は自然数の比の関
    係にあり、前記夫々の自然数は互いに素であることを特
    徴とするバス同期化方式。
  5. 【請求項5】 第1のクロックに同期して動作する第1
    のバスと、 第2のクロックに同期して動作する第2のバスと、 前記第1のバスと前記第2のバスとの間のバス信号の同
    期化手段と、 第1のクロック生成手段と、 第1のクロックの位相情報を生成する第1の位相情報生
    成手段と、 第2のクロック生成手段と、 第2のクロックの位相情報を生成する第2の位相情報生
    成手段とを有し、 前記バス信号の同期化手段は、前記の第1のクロックの
    位相情報と前記第2のクロックの位相情報を比較し、 前記第1のクロック生成手段あるいは前記第2のクロッ
    ク生成手段の少なくとも一方は、前記バス信号の同期化
    手段の比較結果に基づいて前記第1あるいは前記第2の
    クロックを位相変調することにより、前記第1のバスか
    ら前記第2のバスへのバス信号転送時に発生する同期化
    ロスを低減することを特徴とするバス同期化方式。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記第1,第2のクロック生成手段と前記第1,第2の
    位相情報生成手段は、少なくとも1個以上のPLLを用
    いて基準クロックから前記第1のクロック,前記第2の
    クロック,前記基準クロックの公倍数となる内部クロッ
    クを発生し、さらに、前記内部クロックを分周して前記
    第1のクロック,前記第2のクロック,前記第1のクロ
    ックの位相情報,前記第2のクロックの位相情報を生成
    することを特徴とするバス同期化方式。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記第1,第2のクロックの周波数比は自然数の比の関
    係にあり、前記夫々の自然数は互いに素であることを特
    徴とするバス同期化方式。
  8. 【請求項8】 第1のクロックに同期して動作する第1
    のバスと、 第2のクロックに同期して動作する第2のバスと、 基準クロックの発生手段と、 前記基準クロックを逓倍して前記第1,第2のクロック
    の周波数に対して公倍数にあたる周波数を持つ第3のク
    ロックを発生するPLLと、 前記第3のクロックを分周して前記第1のクロック及び
    第1のクロックの位相情報を出力する第1のクロック生
    成手段と、 前記第3のクロックを分周して前記第2のクロック及び
    第2のクロックの位相情報を出力する第2のクロック生
    成手段と、 前記第1のバス信号をタイミング変換して前記第2のバ
    スへ出力する同期化手段とを有し、 前記同期化手段は、第1のクロックの位相情報と第2の
    クロックの位相情報を比較して、2つの位相情報が特定
    の関係にあるときに位相シフト要求信号をアサートし、 前記第2のクロック生成手段は、前記位相シフト要求信
    号がアクティブの場合には、一定時間後前記第1のバス
    から前記第2のバスへの信号の授受を可能とするよう
    に、前記第2のクロックの位相を変更し、その際に同期
    化ロスを低減することを特徴とするバス同期化方式。
  9. 【請求項9】 第1のクロックに同期して動作する第1
    のバスと、 第2のクロックに同期して動作する第2のバスと、 第1のクロック発生回路と、 前記第1のクロックを逓倍し、前記第1,第2のクロッ
    ク周波数に対して公倍数にあたる周波数を持つ第3のク
    ロックを発生する第1のPLLと、 前記第3のクロックを分周して前記第1のクロックの位
    相情報を出力する第1の位相情報生成手段と、 前記第3のクロックを分周して前記第2のクロックの位
    相情報を出力する第2の位相情報生成手段と、 前記第1のクロックを逓倍して前記第1,第2のクロッ
    クの周波数に対して公倍数にあたる周波数を持つ第4の
    クロックを発生する第2のPLLと、 前記第4のクロックを分周して前記第2のクロックを出
    力する第2のクロック生成手段と、 前記第1のバス信号をタイミング変換して前記第2のバ
    スへ出力する同期化手段とを有し、 前記同期化手段は、前記第1,第2のクロック位相情報
    を検出して、2つの位相状態が特定の関係にあるときに
    位相シフト要求信号をアサートし、 前記第1のクロック生成手段は、前記位相シフト要求信
    号がアクティブの場合には、一定時間後前記第2のバス
    から前記第1のバスへの信号の授受を可能とするよう
    に、前記第1のクロックの位相を変更し、 前記第2のクロック生成手段は、前記位相シフト要求信
    号がアクティブの場合には、一定時間後前記第1のバス
    から前記第2のバスへの信号の授受を可能とするように
    第2のクロックの位相を変更することにより、 同期化ロスを低減することを特徴とするバス同期化方
    式。
  10. 【請求項10】 第1のクロックに同期して動作する第
    1のバスと、 第2のクロックに同期して動作する第2のバスと、 前記第1,第2のクロック周波数に対して公倍数にあた
    る周波数を持つ第3のクロックを出力するPLLと、 前記第3のクロックを分周して前記第1のクロックと前
    記第1のクロックの位相情報とを出力する第1のクロッ
    ク供給手段と、 前記第3のクロックを分周して前記第2のクロックと前
    記第2のクロックの位相情報とを出力する第2のクロッ
    ク供給手段と、 前記第1,第2のバス信号をタイミング変換する同期化
    手段とを有し、 前記同期化手段は、前記第1,第2のクロックの位相情
    報を比較して、2つの位相状態が特定関係にあるときに
    位相シフト要求信号をアサートし、 前記第1のクロック生成手段は、前記位相シフト要求信
    号がアクティブの場合には、一定時間後前記第2のバス
    から前記第1のバスへの信号の授受を可能とするよう
    に、前記第1のクロックの位相を変更し、 前記第2のクロック生成手段は、前記位相シフト要求信
    号がアクティブの場合には、一定時間後前記第1のバス
    から前記第2のバスへの信号の授受を可能とするよう
    に、第2のクロックの位相を変更し、 前記位相シフト要求信号によって前記第1,第2のクロ
    ックの位相の少なくとも一方を変更することにより、同
    期化ロスを軽減することを特徴とするバス同期化方式。
  11. 【請求項11】 少なくとも2個以上の同期式バスを経
    由してバス信号の伝達を行なう際、各バスクロックを比
    較し、その結果に基づいて各バスクロックの位相を制御
    することにより、バス信号伝達時の同期化ロスを軽減す
    ることを特徴とするバス同期化方式。
  12. 【請求項12】 第1のクロックに同期して動作する第
    1のバスと、 第2のクロックに同期して動作する第2のバスと、 第3のクロックに同期して動作する第3のバスと、 前記第1のクロックの位相情報を出力する第1のクロッ
    ク生成回路と、 前記第2のクロックの位相情報を出力する第2のクロッ
    ク生成回路と、 前記第3のクロック生成回路と、 前記第3のクロックの位相情報を出力する第3の位相情
    報生成回路と、 前記第1のバスと前記第2のバスとの間のバス信号の同
    期化を行なう第1のバス同期化手段と、 前記第2のバスと前記第3のバスとの間のバス信号の同
    期化を行なう第2のバス同期化手段とを有し、 前記第1のバス信号の同期化手段は、前記の第1のクロ
    ックの位相情報と前記第2のクロックの位相情報と前記
    第3のクロックの位相情報とを比較し、 前記第1,第2,第3のクロック生成手段の少なくとも
    1つは、前記第1のバス信号の同期化手段の比較結果に
    基づいて、前記第1あるいは第2あるいは第3のクロッ
    クを位相変調し、 前記第1のバスから前記第2のバスを経由して、前記第
    3のバスへのバス信号転送時に発生する同期化ロスを低
    減することを特徴とするバス同期化方式。
  13. 【請求項13】 前記請求項3に記載のバス同期化方式
    により動作する集積回路。
  14. 【請求項14】 前記請求項6に記載のバス同期化方式
    により動作する集積回路。
  15. 【請求項15】 前記請求項8に記載のバス同期化方式
    により動作する集積回路。
  16. 【請求項16】 前記請求項9に記載のバス同期化方式
    により動作する集積回路。
  17. 【請求項17】 前記請求項10に記載のバス同期化方
    式により動作する集積回路。
  18. 【請求項18】 第1のクロックに同期して動作する第
    1のバスと第2のクロックに同期して動作する第2のバ
    スを有し、請求項3に記載のバス同期化方式を用いたこ
    とを特徴とする情報処理装置。
  19. 【請求項19】 第1のクロックに同期して動作する第
    1のバスと第2のクロックに同期して動作する第2のバ
    スを有し、請求項5に記載のバス同期化方式を用いたこ
    とを特徴とする情報処理装置。
  20. 【請求項20】第1のクロックに同期して動作する第1
    のバスと第2のクロックに同期して動作する第2のバス
    を有し、請求項8に記載のバス同期化方式を用いたこと
    を特徴とする情報処理装置。
  21. 【請求項21】第1のクロックに同期して動作する第1
    のバスと第2のクロックに同期して動作する第2のバス
    を有し、請求項9に記載のバス同期化方式を用いたこと
    を特徴とする情報処理装置。
  22. 【請求項22】第1のクロックに同期して動作する第1
    のバスと第2のクロックに同期して動作する第2のバス
    を有し、請求項10に記載のバス同期化方式を用いたこ
    とを特徴とする情報処理装置。
  23. 【請求項23】 請求項12に記載のバス同期化方式を
    使用し、 第1の情報処理装置は前記第1のクロックに同期して動
    作する前記第1のバスを有し、 第2の情報処理装置は前記第3のクロックに同期して動
    作する前記第3のバスを有し、 前記第1,第2の情報処理装置は前記第2のクロックに
    同期して動作する前記第2のバスに接続され、 前記第1の情報処理装置内の前記第1のバスと前記第2
    の情報処理装置内の前記第3のバスとの間でデータ転送
    を行なう際に、バス間の同期化ロスによる性能低下を低
    減したことを特徴とする情報処理システム。
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