JPH087662A - 絶縁電線 - Google Patents

絶縁電線

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Publication number
JPH087662A
JPH087662A JP15790094A JP15790094A JPH087662A JP H087662 A JPH087662 A JP H087662A JP 15790094 A JP15790094 A JP 15790094A JP 15790094 A JP15790094 A JP 15790094A JP H087662 A JPH087662 A JP H087662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
braid
pet
pet yarn
yarn
electric wire
Prior art date
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Pending
Application number
JP15790094A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihito Watabe
俊仁 渡部
Shigeru Amano
茂 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP15790094A priority Critical patent/JPH087662A/ja
Publication of JPH087662A publication Critical patent/JPH087662A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、導体の外周にPET糸からなる編
組が被覆された絶縁電線に係り、特に、コンプレッサー
用のリード電線として用いて有用な電線を提供すること
を目的とするものである。 【構成】 本発明は、導体の外周に少なくとも1層のP
ET糸からなる編組が被覆された絶縁電線において、前
記PET糸編組として、当該PET糸編組に付着ないし
含有されている物質の除去処理が施されたものを用いた
絶縁電線であって、この付着ないし含有物質の除去処理
によって、冷媒への溶解や装置中の弁機構部分や蒸発器
部分などへの付着などが未然に防止されるため、コンプ
レッサーなどのリード電線としては、優れた特性の絶縁
電線が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導体の外周にPET糸
からなる編組が被覆された絶縁電線に係り、例えばコン
プレッサー用のリード電線(ケーブルも含む)として用
いて有用な電線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンプレッサー用のリード電線と
しては、撚り線導体上にPET糸からなる編組を被覆す
ると共に、さらにこの上にPETからなるテープをラッ
プして巻き付ける一方、最外層にも、識別用の着色など
を施した着色PET糸と非着色のPET糸からなる編組
を被覆した絶縁電線が提供されている。このような絶縁
電線の製造にあって、従来は、製糸メーカーから提供さ
れた編組をそのまま用いるのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にして製造した絶縁電線を用いたコンプレッサーにあっ
ては、コンプレッサー内にもれ電流が発生して不具合と
なったり、当該コンプレッサーの使用されている冷凍機
のサイクル内における膨張弁などに不純物が付着して閉
塞しがちになったり、蒸発器部分の内部などにも不純物
が付着して凝固するなどの問題があった。
【0004】そこで、本発明者等が、これらの原因につ
いて鋭意検討した結果、上記絶縁電線に用いられている
PET糸の編組に問題があることを突き止めた。つま
り、種々の実験を繰り返したところ、当該編組のPET
糸に帯電防止や柔軟性付与、摩擦減少などのために使用
される界面活性剤(収束剤)などが、当該編組の表面や
内部に付着ないし含有された形で残り、この物質が何等
かの原因でコンプレッサーの冷媒中(例えばハイドロフ
ルオロカーボンなど)に溶け出して、当該冷媒の絶縁抵
抗を低下させ、もれ電流の原因となったり、あるいは上
記物質自体が不純物として、装置中の弁機構部分や蒸発
器部分に付着し、凝固するなどの問題があることを見出
した。
【0005】本発明は、このような事実に基づき、PE
T糸の編組を用いるに際して、当該編組に付着ないし含
有されている物質、すなわち界面活性剤の除去処理を行
い、上記不都合を解消した絶縁電線を提供しようとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かゝる本発明の特徴とす
る構成は、導体の外周に少なくとも1層のPET糸から
なる編組が被覆された絶縁電線において、前記PET糸
編組として、当該PET糸編組に付着ないし含有されて
いる界面活性剤の除去処理が施されたものを用いた絶縁
電線にある。
【0007】
【作用】このようにPET糸編組に付着ないし含有され
ている界面活性剤を除去処理することにより、冷媒への
溶解や装置中の弁機構部分や蒸発器部分などへの付着な
どが未然に防止されるため、コンプレッサーなどのリー
ド電線としては、優れた特性の絶縁電線が得られる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明に係る絶縁電線の一実施例を
示したもので、図中、1は撚線などの導体、2はこの導
体1上に被覆した1層目のPET糸からなる編組、3は
この1層目のPET糸編組2上にラッピングして巻き付
けるなどした2層目のPETテープ、3はさらにこのP
ETテープ3上に被覆した、識別用の着色などを施した
着色PET糸と非着色のPET糸からなる最外層の編組
である。これらの各PET糸編組2,3の被覆にあたっ
ては、その表面や内部に付着ないし含有されている界面
活性剤の除去処理を行ったものを使用してある。
【0009】上記付着ないし含有されている界面活性剤
の除去処理方法としては、例えば、(1)PET糸を9
5℃以上の熱湯で洗う方法、(2)PET糸を工業用ガ
ソリン(JIS−K2201)などを主成分とするミネ
ラルスピリットA(商品名、日本石油工業社製)で洗う
方法、(3)PET糸をn−ヘキサンで洗う方法、
(4)PET糸をメタノールなどのアルコール系の物質
で洗う方法、(5)PET糸をアルコールとベンゼンの
混合液(混合比1:2)で洗う方法、(6)PET糸を
高級アルコール系洗剤などの界面活性剤と熱湯で洗う方
法などが挙げられる。
【0010】次に、このような各方法によって得られた
PET糸編組の付着ないし含有された物質の除去率
(%)を調べると共に、当該除去処理後のPET糸編組
を用いて本発明に係る絶縁電線(実施例1〜6)を試作
し、これらの各絶縁電線をコンプレッサーのリード電線
として使用し、その際のもれ電流の発生状況や弁機構部
分などへの付着状況を調べた。その結果を表1に示し
た。
【0011】なお、比較のため、(1)PET糸に何の
処理も施さず、製糸メーカーから提供されたままである
編組の場合、(2)PET糸を単に水洗いした場合、
(3)PET糸を約60℃の熱湯で洗った場合における
各除去率(%)を調べると共に、上記と同様これらのP
ET糸の編組を用いて絶縁電線(比較例1〜3)を試作
し、コンプレッサーのリード電線として使用した場合、
そのもれ電流の発生状況や弁機構部分などへの付着状況
を調べた。また、(4)上記PET糸に何の処理も施さ
ないPET糸編組を導体上に所定の形で被覆した後にミ
ネラルスピリットA(商品名、日本石油工業社製)で洗
った絶縁電線(比較例4)をコンプレッサーのリード電
線として使用した場合における除去率(%)を調べると
共に、もれ電流の発生状況や弁機構部分などへの付着状
況も調べた。これらの結果も表1に併記した。
【0012】また、上記PET糸編組の除去率(%)の
測定は、ソックスレー抽出法により得られた抽出物の重
量を測定する方法により行った。さらに、もれ電流の測
定は、フロン中にサンプル絶縁電線のテスターコイルを
浸漬させ、100Vの電圧を課電し、テスターコイルと
鉄芯間の電流を測定する方法により行い、装置中の弁機
構部分などへの付着状況は、所定時間の経過をまった
後、当該部分を分解し、目視によって調べた。
【0013】
【表1】
【0014】上記表1から、本発明で採用した除去処理
方法を施した実施例の場合(実施例1〜6)、約80〜
90%以上の高い除去率が得られ、また、もれ電流の発
生や弁機構部分などへの付着、凝固なども殆どないこと
が判った。これに対して、比較例の場合(比較例1〜
4)には、付着物質などの高い除去率は得られず(3〜
精々50%止まり)、この結果、これらの絶縁電線を使
用したコンプレッサーにあっては、もれ電流の発生が見
られると共に、冷却機の弁機構部分などに付着し、凝固
するなどの点が見られた。
【0015】なお、上記説明では、本発明に係る絶縁電
線は、PET糸編組の付着物質などがコンプレッサーの
冷媒中に溶け出したり、装置部分に付着するなどの問題
を解消する有用な絶縁電線として述べてあるが、本発明
は、上記冷媒に限らず、当該冷媒と同様に付着物質など
の存在によって不都合が生じる場合にも応用することが
できる。
【0016】
【発明の効果】このように本発明は、導体の外周に少な
くとも1層のPET糸からなる編組が被覆された絶縁電
線において、前記PET糸編組として、当該PET糸編
組に付着ないし含有されている物質の除去処理が施され
たものを用いてあるため、冷媒への溶解や装置中の弁機
構部分などへの付着などが未然に防止されるため、コン
プレッサーなどのリード電線としては、優れた特性の絶
縁電線が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る絶縁電線の一実施例を示した縦断
面図である。
【符号の説明】
1 導体、 2 PET糸編組 3 PETテープ 4 PET糸編組

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体の外周に少なくとも1層のPET糸
    からなる編組が被覆された絶縁電線において、前記PE
    T糸編組として、当該PET糸編組に付着ないし含有さ
    れている界面活性剤の除去処理が施されたものを用いた
    ことを特徴とする絶縁電線。
JP15790094A 1994-06-15 1994-06-15 絶縁電線 Pending JPH087662A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15790094A JPH087662A (ja) 1994-06-15 1994-06-15 絶縁電線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15790094A JPH087662A (ja) 1994-06-15 1994-06-15 絶縁電線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH087662A true JPH087662A (ja) 1996-01-12

Family

ID=15659885

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JP15790094A Pending JPH087662A (ja) 1994-06-15 1994-06-15 絶縁電線

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JP (1) JPH087662A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7527520B2 (en) 2006-02-23 2009-05-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Cable tying apparatus and electronic device having cable tying apparatus
CN102682909A (zh) * 2012-05-08 2012-09-19 江苏珠影特种电缆有限公司 一种耐高低温电力电缆
CN103994061A (zh) * 2014-05-22 2014-08-20 广东美芝精密制造有限公司 压缩机保护组件和具有其的压缩机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7527520B2 (en) 2006-02-23 2009-05-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Cable tying apparatus and electronic device having cable tying apparatus
CN102682909A (zh) * 2012-05-08 2012-09-19 江苏珠影特种电缆有限公司 一种耐高低温电力电缆
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