JPH087497A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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JPH087497A
JPH087497A JP15679594A JP15679594A JPH087497A JP H087497 A JPH087497 A JP H087497A JP 15679594 A JP15679594 A JP 15679594A JP 15679594 A JP15679594 A JP 15679594A JP H087497 A JPH087497 A JP H087497A
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JP15679594A
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Yuichi Kuroda
裕一 黒田
Akira Ando
亮 安藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生時の異常状態発生部分での連続エラー区
間を短くして、エラーレートを下げる。 【構成】 異なる2以上の系列でエラー訂正符号化され
てデータが記録された記録媒体から前記データを再生す
る再生装置である。再生時に、異常状態を検出する異常
状態検出手段(ステップ201)と、エラー訂正符号に
よる誤訂正を検出する誤訂正検出手段とを設ける。異常
状態と検出された部分においては、前記誤訂正検出手段
を働かせない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばデジタルオー
ディオデータが記録されたディスクの再生装置に適用し
て好適な再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、オーディオ信号をデジタル化し
て記録再生する際には、エラー訂正符号化されて記録さ
れ、再生時、このエラー訂正符号を用いて、訂正可能な
エラーを訂正するようにする。このエラー訂正符号とし
ては、CIRC(クロスインターリブ−リード−ソロモ
ン符号)が、少ない回路規模で強力な訂正能力を有する
という点で優れているので、コンパクトディスクなど、
良く用いられる(例えば特開平1−170222号公報
参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、CIRCをエ
ラー訂正符号に用いてオーディオ信号が記録されたディ
スクの再生装置のおいて、再生時に、物理的振動などに
伴う外乱によるジッター補正用RAMのオーバーフロー
やアンダーフロー、また、トラックジャンプ等の異常状
態の発生時に、再生信号には、その異常状態発生の前後
のつなぎ目の部分において大きなインターリーブエラー
が生じる。
【0004】以下に、このことをCIRCについて、コ
ンパクトディスクの場合を例にとって説明する。図5
は、コンパクトディスクに対する記録再生信号系のうち
の特にCIRCの記録処理、再生処理を示すものであ
る。CIRCに用いられている2段のリード−ソロモン
符号は、C1、C2と呼ばれており、記録時、デジタル
オーディオデータは、24バイト(シンボル)分が一つ
の単位となって並列に、スクランブル回路1に供給され
て、データの並び換えが行なわれた後、C2エンコーダ
2に供給される。このC2エンコーダ2ではGF
(28 )の(28,24,5)リード−ソロモン符号C
2が生成され、4バイト(シンボル)長のパリティQが
付加される。したがって、C2エンコーダ2からは28
バイト(シンボル)分のデータが得られ、これがインタ
ーリーブ回路3に供給されて、最大インターリーブ長が
108フレーム(1フレームは32バイト分)に及ぶイ
ンターリーブ(データの並び変え)処理が行われる。
【0005】次に、C1エンコーダ4において、GF
(28 )の(32,28,5)リード−ソロモン符号C
1が生成され、4バイト(シンボル)長のパリティPが
付加される。こうして、C1エンコーダ4からは、32
バイト(シンボル)単位(これを1フレームと呼ぶ)の
データが得られ、これが記録変調回路5に供給されて、
同期信号付加、EFM変調などが行なわれた後、シリア
ルデータに変換され、ディスク6に記録される。
【0006】ディスク6から光学ヘッドにより読み出さ
れたデータは、RFアンプ7において2値化され、再生
復調回路8に供給される。再生復調回路8ではEFM復
調などが行なわれ、1フレーム(32バイト分)単位の
並列データに変換され、エラー訂正デコード部10に供
給される。
【0007】また、再生復調回路8には、再生信号に含
まれる時間軸誤差(ジッター)を補正するため、例えば
8フレーム分程度の容量のジッター補正用RAMが設け
られる。そして、再生データが、この再生データに同期
したクロック(再生データと同じジッターを含む)でR
AMに書き込まれ、この書き込まれた再生データがRA
Mから、基準のクロック(ジッターを含まない)によっ
て読み出されて、ジッターのない再生データが取り出さ
れる。
【0008】このジッター補正は、RAMの容量に応じ
たジッターマージン(この場合には±4フレーム)を有
し、そのジッターマージンの範囲内のジッターであれ
ば、上記の補正動作により除去可能である。しかし、再
生時に、外乱によりディスクの回転速度が急激に変化し
た場合には、急激に再生データが増加したり、減少した
りして、前記のジッターマージンでは追い付かなくな
り、ジッター補正用RAMがオーバーフローしたり、ア
ンダーフローしたりして、その前後の再生データには時
間的に不連続を生じてしまう。
【0009】エラー訂正デコード部10は、機能的に
は、C1デコーダ11,デ・インターリーブ処理部1
2,C2デコーダ13,デ・スクランブル処理部14を
含む。
【0010】リードソロモン符号C1は、2バイト(シ
ンボル)エラーの検出訂正が可能であり、C1デコーダ
11で訂正可能なエラーの訂正を行なう。このC1デコ
ーダ11の後は、デ・インターリーブにより、記録時に
並び換えられたデータを元に戻す並び換えを行なう。そ
の後、C2デコーダ13で、C1によるエラー訂正デコ
ード処理の結果を用いて、リード−ソロモン符号C2に
よるエラー訂正デコード処理を行なう。このC2デコー
ダ13の後は、デ・スクランブル処理部14において、
元のオーディオデータの順序に並び換えられ、デジタル
オーディオデータ出力が得られる。
【0011】図5の再生系において、RFアンプ7の2
値化出力データは、各バイト(シンボル)を(m・n)
(mはフレーム番号,nはフレーム内のバイト単位の番
号)で表わすと、図6Aに示すように32バイト(シン
ボル)=1フレーム単位で繰り返す信号である。
【0012】そして、エラー訂正デコード部10では、
実際的には、メモリ上において、図6Bに示すように、
データをバイト単位で並べ直して、C1,C2の2つの
系を用いてエラー検出及び訂正の処理を行なう。
【0013】C1の系列は、RFアンプ7の出力信号の
1フレーム毎のデータである図6Bの縦方向の一列の3
2バイト、例えば(1・1),(1・2),(1・3)
……,(1・n),……,(1・31),(1・32)
を含み、そのうちの下側の4バイト(1・29),(1
・30),(1・31),(1・32)がパリティPで
ある。前述もしたように、このC1により2バイトのエ
ラー検出訂正が可能である。
【0014】また、C2の系列は、図6Bの斜め方向に
示すように、過去に取り込んでいたデータのうち、4フ
レームおきの1フレーム中の1バイト(1フレームのデ
ータのうちのパリティPを除いたもの)、例えば図6B
に示すように、(−103・1),(−99・2),
(−95・3),……,(−107+4n・n),…
…,(1・28)の28バイトを含み、実際にオーディ
オデータとして利用されるのは、この28バイト中の2
4バイトで、残りの4バイトはエラー検出、訂正用に用
いられるパリティQである。このC2によっても2バイ
トの検出訂正であり、C1の結果のエラーポインタを用
いれば、4バイトまでの消失訂正(イレージャ訂正)が
可能である。
【0015】このC1及びC2を用いた従来のエラー検
出・訂正の処理ルーチンの一例のフローチャートを図
7,図8に示す。
【0016】先ず、RFアンプ21から得られる1フレ
ーム32バイトのC1の系列のデータについて、パリテ
ィ計算を行ない(ステップ101)、そのC1系列のデ
ータにエラーが有るか否か判定する(ステップ10
2)。エラーがまったくなければ即座にステップ103
に進み、28個のデータバイトの各々についてのポイン
タ(そのバイトがエラーか否かを示す指標)として“O
K”、すなわち、エラーでないとするコードを書き込
む。
【0017】ステップ102でエラー有りと検出された
ときは、ステップ104に進み、そのC1系列中のエラ
ー数が訂正可能なエラー数以下であるか否か判別する。
訂正可能なエラー数、すなわち2バイト以下のエラー数
であれば、ステップ104からステップ105に進み、
そのエラーを訂正した後、ステップ103に進み、28
個のバイトの全てのポインタに“OK”を格納する。
【0018】また、ステップ104で、検出されたエラ
ー数が3以上で訂正不能と判別されたときは、ステップ
106に進んで、28個のバイトの全てのポインタとし
て、“NG”、すなわちエラーであることを示すコード
を書き込む。
【0019】ステップ103あるいはステップ106の
後は、図4のステップ107に進み、過去のデータを用
いてC2の系列のパリティ計算を行ない、ステップ10
8で、このC2の系列中にエラーが有るか否か判定す
る。
【0020】C2の系列にまったくエラーがなければ、
即座にステップ109に進み、このC2系列中の24個
のデータバイトの各々についてのポインタとして“O
K”を書き込み、データを出力する。
【0021】ステップ108でエラー有りと検出された
ときは、ステップ110に進み、そのC2系列中のエラ
ー数Eが訂正可能なエラー数m以下(E≦m)であるか
否か判別する。この例の場合は、消失訂正を行なうの
で、訂正可能なエラー数mは4バイトまでである。
【0022】C2系列中のエラー数Eが、訂正可能なエ
ラー数m以下であれば、ステップ110からステップ1
11に進み、C1系列の結果(ポインタ)と、C2系列
の計算結果とを照合する。照合の結果、両者が一致(エ
ラー数が一致)しているか否かステップ112で判定す
る。
【0023】このステップ111及び112は、誤訂正
検出手段としての役割を果たすもので、正しいデータを
エラーとして検出して、誤った訂正をしたりする誤訂正
を防止するためのものである。
【0024】ステップ112の判定の結果、一致してい
るとされたときは、ステップ113に進み、C2の系列
中のエラーの訂正を行なった後、ステップ109に進
み、C2系列の24バイトのデータのすべてに大して
“OK”のフラグを付加して、データを出力する。
【0025】また、ステップ112の判定の結果、検出
エラー数がC1のポインタの“NG”の数と一致してい
ないときには、ステップ114に進み、C2の系列の2
4バイトのデータのすべてのポインタを“NG”とし
て、データを出力する。
【0026】また、ステップ110において、C2の系
列のパリティ計算の結果、検出されたエラー数Eが、訂
正可能エラー数mより多いときは、ステップ110から
ステップ115に進み、系列C2中の各バイトについて
の、C1の系列の結果のポインタを参照し、ポインタが
“NG”となっているバイトデータの数がmより多いか
否か判定する。
【0027】このステップ115において、mより少な
いと判定されたときは、C1系列のエラー検出あるいは
C2系列のエラー検出のいずれかが誤っていると考えら
れるので、ステップ115からステップ114に進み、
C2系列の24バイトのデータのすべてについてのポイ
ンタを“NG”とし、データを出力する。
【0028】また、ステップ115において、C1系列
の結果としてポインタが“NG”となっているデータバ
イト数がmより大きいときは、C2系列の計算結果と一
致するとして、ステップ115からステップ116に進
み、C1系列の処理結果のポインタにしたがって、各デ
ータバイトに対して“OK”,“NG”のフラグを付加
してデータを出力する。
【0029】なお、この“OK”,“NG”のフラグを
用いて、後段において、“NG”のバイトに対しては、
平均値補間や前置ホールドの手法により、データ補間が
行なわれる。
【0030】以上のように、C1,C2によるエラー検
出・訂正の結果、出力されるデータについてのエラーフ
ラグは、 エラー無し(C1,C2の結果、エラーがゼロ) “OK”,“NG”(C1,C2ともE>m) すべてエラー(C1,C2の結果が不一致) の3通りの場合に分かれる。
【0031】ところで、このような畳み込み型の信号処
理によるエラー訂正デコード処理を行なうシステムにお
いて、前述したジッター補正用RAMのオーバーフロー
やアンダーフロー、トラックジャンプ等の異常状態の発
生時、図6Bのようにメモリ上において、データをバイ
ト単位に並べ直した状態では、図9Aのような状態とな
り、図9Bに示すように、このつなぎ部分においてすべ
てエラーとされる領域が大きい問題がある。
【0032】すなわち、上記のような異常状態の発生時
においては、再生時、その異常状態発生前のデータと後
のデータとのクロックが非同期であるため、再生時のク
ロック同期用のPLL回路のロックがはずれ、図9Bに
示すように、つなぎ目から5〜10フレーム約300バ
イトの区間は、C1について連続エラーとなる。そし
て、C2の系についてのパリティ計算を行なった場合、
図9BでS1〜S2で示すC2の系(○印はC2の系に
含まれるデータバイト)の直前のC2の系までは、上述
した正常時の1〜2エラーの扱いとなり、ほとんどの場
合、エラー訂正され、問題は生じない。また、訂正でき
ないエラーがあっても、前述したように、それに応じた
適切な処理を行なうことができるので、不都合は生じな
い。
【0033】しかし、図9BでS2で示すC2の系の場
合には、図9BのC1エラー領域以外でのエラーが無い
とした場合でも、C1のパリティ計算の結果のエラー数
は2であるのに対し、C2のパリティ計算の結果では、
C1で検出される2個のエラーに加えて、異常状態発生
後のデータの1バイトが、そのC2の系列に含まれるの
で、エラー数が3と検出される。
【0034】したがって、前述したの異常事態の場合
となって、図8の誤訂正検出手段であるステップ111
及び112でそれが検出され、C2系列の24個のすべ
てのバイトデータがエラーとされてしまう。つまり、異
常状態発生時にクロック乱れなどの原因で生じる必然的
エラー発生区間であるC1エラー領域の前後の正しいデ
ータもエラーと見做されてしまうのである。
【0035】このC2の系列のバイトデータの全エラー
とされてしまう状態は、図9BのS4のC2の系列まで
続き、約120フレーム分にわたる連続エラーと見做さ
れてしまう。
【0036】すなわち、図7、図8に示したようなルー
チンの、従来のエラー訂正デコード処理を、異常状態発
生時においても実行した場合には、避けらない10フレ
ーム程度のエラーが、約120フレームにもわたる大き
な連続エラーと見做され、本来、正しいデータも、再生
できなくなってしまう不都合があった。
【0037】また、この発明の出願人は、オーディオデ
ータを圧縮し、その所定データ量を記録単位として、直
径がCDより小さい例えば64mmの小型の光磁気ディ
スクに、間欠的に記録し、この小型のディスクから圧縮
データを間欠的に読み出して一旦バッファメモリに蓄
え、このメモリから適宜データを読み出すと共に、その
データを伸長して元のオーディオデータを再生するよう
にするディスク記録再生装置を提案している(例えば特
願平2−221725号参照)。
【0038】このようなディスク記録再生装置は、ディ
スクが小さいので、小型にでき、携帯型の装置も実現可
能である。
【0039】上述のディスク記録再生装置の場合は、間
欠的な記録であるため、その間欠記録単位のデータ毎に
つなぎ記録を行なうことになる。この間欠的な記録再生
の単位データ量を、オーディオデータの32セクタ分
(セクタはCD−ROMセクタであり、約2Kバイト)
としたとき、74分の時間のオーディオ信号を記録する
ディスクにおいては、約2000回のつなぎ記録を行な
う。
【0040】また、データが圧縮されているので、再生
時は、間欠的な再生になり、トラックジャンプ等、異常
状態は多発する。そして、再生装置を携帯型にした場合
に、その携帯時は、外乱により、さらにジッター補正用
RAMのオーバーフロー等、異常状態は多発する。
【0041】この発明は、以上の点にかんがみ、ジッタ
ー補正用RAMのオーバーフローなどや、トラックジャ
ンプ等の異常状態でのデータをできるだけ再現できるよ
うにしたエラー訂正デコード処理を行なえる再生装置を
提供することを目的としている。
【0042】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による再生装置は、後述の実施例の参照符
号を対応させると、異なる2以上の系列でエラー訂正符
号化されてデータが記録された記録媒体から前記データ
を再生する再生装置であって、再生時に、異常状態を検
出する異常状態検出手段(ステップ201)と、前記エ
ラー訂正符号による誤訂正を検出する誤訂正検出手段
(ステップ111,112)とを設け、前記異常状態と
検出された部分においては、前記誤訂正検出手段を働か
せないようにしたことを特徴とする。
【0043】
【作用】エラー訂正符号が前述のCIRCの場合を例に
とると、C1系列のパリティ計算の後に、C2系列のパ
リティ計算をし、両者の計算結果の整合性を確認する誤
訂正検出手段を、異常再生状態においても働かせるため
に、連続エラーとなる区間が長くなってしまう。
【0044】上記のこの発明の構成においては、異常再
生状態においては、誤訂正検出手段は働かせない(すな
わち、C2の系列によるエラー訂正は行わない)ように
したので、連続エラーの区間は、クロック再生用のPL
L回路が乱れるなどの原因で生じる比較的短い物理的エ
ラー区間(C1系列のパリティ計算の結果から分かる区
間)ですむ。
【0045】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図を参照しなが
ら説明する。図3は、この発明を、前述したCDより小
型のディスクに、オーディオデータを圧縮して記録し、
再生時にデータを伸長して元のオーディオデータを再生
するようにするディスク記録再生装置に適用した場合の
実施例である。
【0046】図3において、1は光ディスクである。こ
の例のディスク1の外径は64mmで、このディスク1
には、例えば1.6μmのピッチでスパイラル状に記録
トラックが形成される。ディスク1は、スピンドルモー
タ30Mにより回転駆動され、後述するサーボ回路32
により、一定の線速度、例えば1.2〜1.4m/sで
回転するように制御される。そして、ディスク1には、
オーディオ情報がデジタル信号とされ、かつ、圧縮され
て記録されることにより、対象となる情報が130Mバ
イト以上記録再生可能である。
【0047】そして、この例の場合、再生対象となるデ
ィスク1は、後述するように、2以上の異なったタイプ
のディスクを考えることができる。例えば、インジェク
ションモールド等で作られたピット列により信号記録さ
れた再生専用形の光ディスクと、光磁気記録膜を持った
記録再生、消去が可能な書換形の光磁気ディスクとが考
えられる。
【0048】また、ディスク1には、予め、光スポット
コントロール用(トラッキング制御用)のプリグルーブ
が形成されているが、特に、この例の場合には、このプ
リグルーブにトラッキング用のウォブリング信号に重畳
して絶対番地コードが記録されている。なお、ディスク
1は防塵及び傷付着防止のため、ディスクカートリッジ
2内に収納されている。
【0049】また、ディスク1には、その最内周のトラ
ック位置に、そのディスクに記録されているオーディオ
データに関する情報が記録されている。これは、一般に
TOC(Table of content)と呼ばれ、記録されている
曲数、各曲の記録位置に関する情報、各曲の演奏時間な
どが含まれている。
【0050】[記録再生装置の記録系]図3の記録再生
装置の実施例は、IC化によりできるだけ構成を簡略化
できるように工夫されている。先ず、光磁気ディスクへ
の記録時について説明する。なお、記録時と再生時とで
は、マイクロコンピュータを用い逓構成されるシステム
コントローラ20からのモード切換信号R/Pにより、
各回路部がモード切り換えされるようにされている。シ
ステムコントローラ20には、キー入力操作部(図示せ
ず)が接続されており、このキー入力操作部における入
力操作により動作モードが指定される。
【0051】入力端子21を通じた左及び右の2チャン
ネルステレオのアナログオーディオ信号は、A/Dコン
バータ22において、サンプリング周波数44.1kH
zでサンプリングされ、各サンプリング値が16ビット
のデジタル信号に変換される。この16ビットのデジタ
ル信号は、データ圧縮/伸長処理回路23に供給され
る。このデータ圧縮/伸長処理回路23は、記録時はデ
ータ圧縮回路として働き、再生時にはデータ伸長回路と
して働く。データ圧縮及び伸長のため、この処理回路2
3は図示しないバッファメモリを備えている。
【0052】そして、この記録時においては、入力デジ
タルデータが例えば約1/5にデータ圧縮される。この
データ圧縮の方法としては種々用いることができるが、
例えば量子化数4ビットのADPCM(Adaptive Delta
Pulse Code Modulation) が使用できる。また、例え
ば、入力デジタルデータを高域ほど帯域幅が広くなるよ
うに複数の帯域に分割し、分割された各帯域毎に複数の
サンプル(サンプル数は各帯域で同数とする方が良い)
からなるブロックを形成し、各帯域のブロックごとに直
交変換を行ない、係数データを得、この係数データに基
づいて各ブロックごとのビット割り当てを行なうように
する方法を用いることもできる。この場合のデータ圧縮
方法は、音に対する人間の聴感特性を考慮しており、高
能率でデータ圧縮ができる(特願平1−278207号
参照)。
【0053】こうしてA/Dコンバータ22からのデジ
タルデータDAは、データ圧縮/伸長処理回路23にお
けるデータ圧縮処理により約1/5にデータ圧縮され、
このデータ圧縮されたデータは、ショックプルーフメモ
リコントローラ24により制御されるバッファメモリ2
5に転送される。この例の場合には、バッファメモリ2
5は、1M〜4Mビットの容量を有するD−RAMが用
いられている。
【0054】メモリコントローラ24は、記録中に振動
等によりディスク1上の記録位置が飛んでしまうトラッ
クジャンプが生じなければ、後述するような間欠的記録
タイミングで、所定量の記録単位の圧縮データをバッフ
ァメモリ25から書き込み速度の約5倍の転送速度で順
次読み出し、読み出した圧縮データを、データエンコー
ド/デコード回路26に転送する。
【0055】データエンコード/デコード回路26は、
記録時はエンコード回路として働き、バッファメモリ2
5から転送されてきた圧縮データをCD−ROMのセク
タ構造のデータにエンコードする。1セクタは約2Kバ
イトである。この例の場合、記録単位のデータには、オ
ーディオデータの32セクタ分が含まれる。なお、この
32セクタ分のオーディオデータを含む記録単位のデー
タを以下クラスタと称する。
【0056】また、メモリコントローラ24は、この記
録時において、正常動作時は、できるだけバッファメモ
リ25に蓄積されるデータが少なくなるようにメモリ制
御を行う。例えば、バッファメモリ25のデータ量が予
め定められた所定量以上になったら、1クラスタ分のデ
ータだけバッファメモリ25から読み出して、データエ
ンコード/デコード回路26に転送し、常に所定データ
量以上の書き込み空間を確保しておくようにメモリ制御
を行う。
【0057】また、記録中にトラックジャンプが生じた
ことを検出したときは、メモリコントローラ24は、回
路26へのデータ転送を停止し、処理回路23からの圧
縮データをバッファメモリ25に蓄積する。そして、記
録位置が正しいトラック位置に修正されたとき、バッフ
ァメモリ25からの回路26へのデータ転送を再開する
ようにする制御を行う。
【0058】トラックジャンプが生じたか否かの検出
は、例えば振動計を装置に設け、振動検出出力と、トラ
ッキングエラーの大きさがトラックジャンプが生じるよ
うなものであるか否かを検出することにより行うことが
できる。また、この例のディスク1には、前述したよう
に、プリグルーブを形成する際に、トラッキング制御用
のウォブリング信号に重畳して絶対番地コードが記録さ
れているので、このプリグルーブからの絶対番地コード
を記録時に読み取り、そのデコード出力からトラックジ
ャンプを検出するようにすることもできる。なお、トラ
ックジャンプが生じたときには、光磁気記録のためのレ
ーザ光のパワーを下げて、過去の記録データが消去しな
いようにしておく。
【0059】そして、トラックジャンプが生じたときの
記録位置の修正は、前記の絶対番地コードを用いて行う
ことができる。
【0060】また、この場合のバッファメモリ25のデ
ータ容量としては、上記のことから理解されるように、
トラックジャンプが生じてから記録位置が正しく修正さ
れるまでの間の時間分に相当する圧縮データを蓄積でき
る容量が最低必要である。この例では、バッファメモリ
25の容量としては、前記のように1M〜4Mビット有
し、この容量は前記の条件を十分に満足するように余裕
を持ったものとして選定されているものである。
【0061】データエンコード/デコード回路26の出
力データ(クラスタ単位のデータ)は、記録エンコード
回路27に供給される。この記録エンコード回路27で
は、データにエラー検出訂正用の符号化処理を行うと共
に、記録に適した変調処理、この例ではEFM符号化処
理などを施す。エラー検出訂正用の符号は、この例では
CDのCIRC(クロスインターリーブ・リード・ソロ
モン符号)に対してインターリーブを変更したACIR
C(Add-on Interleave +CIRC)を用いる。そし
て、記録データがクラスタ単位の間欠的なデータである
ので、32セクタ分のオーディオデータのセクタの前後
に、クラスタ接続用(つなぎ記録用)の複数個のセクタ
(リンキング用セクタと以下称する)が付加される。
【0062】すなわち、図4は、エンコード処理後の記
録データを説明するための図であり、Ck ,Ck+1 ,C
k+2 ,…は、それぞれk番目,(k+1)番目,(k+
2)番目,…のクラスタデータを示している。すなわ
ち、記録データは、32個のセクタB0 〜B31からなっ
ているクラスタ間に、それぞれ4個のリンキング用セク
タL1 〜L4 が挿入された配列とされている。この場
合、1個のクラスタ、例えばクラスタCk を記録する場
合には、図4に示すように、このクラスタデータCk の
32個のセクタB0 〜B31の前に3セクタ、クラスタデ
ータCk の後に1セクタのリンキングセクタを付加し
て、36セクタを単位として記録する。
【0063】クラスタデータCk の前に付加するリンキ
ングセクタは、ラン−インブロック用の2個のセクタL
2 ,L3 と、サブデータ用の1個のセクタL4 である。
サブデータ用のセクタL4 は、現在のところ、未定義の
エリアである。クラスタデータCk の後のセクタL1
は、ラン−アウトブロック用である。こうして、記録デ
ータは36セクタを単位として間欠的に取り扱われる。
【0064】記録エンコード回路27では、上述のAC
IRCの処理により、1クラスタのデータに対して、1
08フレーム(約1.1セクタに相当)分のインターリ
ーブ長のインターリーブ処理が行われるが、この1クラ
スタ内の記録データについては、前記リンキング用のセ
クタL1 〜L4 の範囲内に収まり、そのクラスタの前後
のクラスタの記録データに影響を及ぼすことがない。
【0065】また、この例では、サブデータ用のセクタ
L4 以外のリンキング用セクタL1〜L3 には、他のセ
クタとは区別できる特定のパターンデータ、例えばオー
ル0等のダミーデータが配される。このようにリンキン
グ用セクタL1 〜L3 は、他のセクタとは区別できるパ
ターンデータが記録されるので、後述するように、この
リンキング用セクタL1 〜L3 を、この特定パターンデ
ータを検出することにより検出でき、つなぎ目位置とし
て検出することができる。
【0066】この記録エンコード回路27からの符号化
処理の施されたデータは、磁気ヘッド駆動回路28を介
して磁気ヘッド29に供給される。磁気ヘッド駆動回路
28は、記録データに応じた変調磁界をディスク1(光
磁気ディスク)に印加するように磁気ヘッドを駆動す
る。上記ヘッドに供給される記録データは、クラスタ単
位であり、記録は間欠的に行われる。
【0067】ディスク1はカートリッジ2に収納されて
いるが、装置に装填されることにより、シャッタ板が開
けられて、シャッタ開口からディスク1が露呈する。そ
して、スピンドル挿入用開口にディスク駆動モータ30
Mの回転軸が挿入連結されて、ディスク1が回転駆動さ
れる。この場合、ディスク駆動モータ30Mは、後述す
るサーボ制御回路32により、線速度1.2〜1.4m
/sでディスク1を回転駆動するように回転速度制御が
なされる。
【0068】磁気ヘッド29は、前記カートリッジ2の
シャッタ開口から露呈するディスク1に対向している。
また、ディスク1の磁気ヘッドに対向する面とは反対側
の面と対向する位置には、光学ヘッド30が設けられて
いる。この光学ヘッド30は、例えばレーザダイオード
等のレーザ光源、コリメータレンズ、対物レンズ、偏光
ビームスプリッタ、シリンドリカルレンズ等の光学部品
及びフォトディテクタ等から構成されており、この記録
時は、記録トラックには、再生時より大きな一定のパワ
ーのレーザ光が照射されている。この光照射と、磁気ヘ
ッド29による変調磁界とにより、ディスク1には熱磁
気記録によってデータが記録される。そして、磁気ヘッ
ド29と光学ヘッド30とは、共にディスク1の半径方
向に沿って移動できるように構成されている。
【0069】この記録時において、光学ヘッド30の出
力がRF回路31を介して絶対番地デコード回路34に
供給されて、ディスク1のプリグルーブからの絶対番地
コードが抽出されると共に、デコードされる。そして、
そのデコードされた絶対番地情報が記録エンコード回路
27に供給されて、記録データ中に絶対番地情報として
挿入されて、ディスク1に記録される。絶対番地デコー
ド回路34からの絶対番地情報は、また、システムコン
トローラ20に供給され、前述したように、記録位置の
認識及び位置制御に用いられる。そして、各クラスタデ
ータは、そのデータ中に記録される絶対番地情報で示さ
れるディスク1上の絶対番地位置に記録される。
【0070】ここで、各クラスタデータのメインデータ
のセクタB0 〜B31には、2桁の16進数で表すと、
(00)〜(1F)で表されるセクタ番号が付与され
る。そして、リンキング用セクタL1 は(FC)、リン
キング用セクタL2 は(FD)、リンキング用セクタL
3 は(FE)、サブデータ用セクタL4 は(FF)で表
されるセクタ番号が付与される。これらのセクタ番号
は、絶対番地情報に含まれている。
【0071】なお、RF回路31からの信号がサーボ制
御回路32に供給され、ディスク1のプリグルーブから
の信号からモータ30Mの線速度一定サーボのためのサ
ーボ用制御信号が形成され、モータ30Mが速度制御さ
れる。
【0072】この記録の終了後、ディスクの最内周のT
OCには、記録データに関するデータが、記録される。
【0073】[記録再生装置の再生系]この例の装置
は、再生専用形の光ディスクと、書換形の光磁気ディス
クとの2種のディスクの再生が可能であり、この2種の
ディスクの識別は、例えば、ディスクカートリッジ2が
装置に装填されたとき、各ディスクカートリッジ2に付
与された識別用凹穴を検出することにより行うことがで
きる。また、再生専用形と書換形のディスクでは光反射
率が異なるので、受光量から2種のディスクの識別を行
うこともできる。図示しなかったが、この2種のディス
クの識別出力は、システムコントローラ20に供給され
る。
【0074】装置に装填されたディスクは、ディスク駆
動モータ30Mにより回転駆動される。そして、記録時
と同様にして、このディスク駆動モータ30Mは、サー
ボ制御回路32により、プリグルーブからの信号によ
り、ディスク1が記録時と同じ速度、すなわち線速度
1.2〜1.4m/sで、一定となるように回転速度制
御される。
【0075】この再生時、光学ヘッド30は、目的トラ
ックに照射したレーザ光の反射光を検出することによ
り、例えば非点収差法によりフォーカスエラーを検出
し、また、例えばプッシュプル法によりトラッキングエ
ラーを検出すると共に、再生専用形の光ディスクのとき
は、目的トラックのピット列における光の回折現象を利
用することにより再生信号を検出し、書換形の光磁気デ
ィスクのときは、目的トラックからの反射光の偏光角
(カー回転角)の違いを検出して再生信号を検出する。
【0076】光学ヘッド30によるディスク1からの再
生データの読み出しは、システムコントローラ20によ
る制御で一定量づつ、この例ではクラスタ単位で間欠的
に行なわれる。
【0077】光学ヘッド30の出力は、RF回路31に
供給される。RF回路31は、光学ヘッド30の出力か
らフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を抽
出してサーボ制御回路32に供給すると共に、再生信号
を2値化して再生デコード回路33に供給する。
【0078】サーボ制御回路32は、前記フォーカスエ
ラー信号が零になるように、光学ヘッド30の光学系の
フォーカス制御を行うと共に、トラッキングエラー信号
が零になるように、光学ヘッド30の光学系のトラッキ
ング制御を行う。
【0079】また、RF回路31はプリグルーブからの
絶対番地コードを抽出して絶対番地デコード回路34に
供給する。そして、システムコントローラ20に、この
デコード回路34からの絶対番地情報が供給され、サー
ボ制御回路32による光学ヘッド30のディスク半径方
向の再生位置制御のために使用される。また、システム
コントローラ20は、再生データ中から抽出されるセク
タ単位のアドレス情報も、光学ヘッド30が走査してい
る記録トラック上の位置を管理するために用いることが
できる。
【0080】この再生時、後述するように、ディスク1
から読み出された圧縮データはバッファメモリ25に書
き込まれ、読み出されて伸長されるが、両データの伝送
レートの違いから、ディスク1からの光学ヘッド30に
よる間欠的なデータ読み出しのタイミングは、例えばバ
ッファメモリ25に蓄えられるデータが所定量以下にな
らないようにメモリコントローラ24で監視しつつ、シ
ステムコントローラ20により制御される。
【0081】ディスク1から読み出されたデータは、R
F回路31を介して再生デコード回路33に供給され
る。再生デコード回路33は、RF回路31からの2値
化再生信号を受けて、記録エンコード回路27に対応し
た処理、すなわち、EFM復号化処理、エラー検出訂正
のための復号化処理や補間処理などを行う。
【0082】また、再生デコード回路33は、例えば8
フレーム(EFMフレーム)分程度の容量を有するジッ
ター補正用RAMを備えている。そして、前述もしたよ
うに、再生データが、その再生データに同期したクロッ
クでジッター補正用RAMに書き込まれ、この書き込ま
れた再生データがジッター補正用RAMから、基準のク
ロックによって読み出されて、ジッターのない再生デー
タとされる。
【0083】そして、再生時に、外乱によりディスクの
回転速度が急激に変化したりした場合には、ジッター補
正用RAMがオーバーフローしたり、アンダーフローし
たりするが、それらオーバーフローやアンダーフロー
は、ジッター補正用RAMの書き込みアドレス及び読み
出しアドレスの差を監視することにより検出される。そ
の検出出力は、システムコントローラ20に供給され
る。
【0084】この再生デコード回路33でのエラー検出
・訂正の処理ルーチンは、後述するように、通常のデー
タ部と、再生時の異常状態の発生部とで変更し、異常状
態の発生部では、C2の系列を用いた誤訂正検出手段を
働かさず、C1の系列を用いたエラー訂正のみを実行す
るようにする。
【0085】再生デコード回路33の出力データは、デ
ータエンコード/デコード回路26に供給される。この
データエンコード/デコード回路26は、再生時はデコ
ード回路として働き、CD−ROMのセクタ構造のデー
タを圧縮された状態の元データにデコードする。
【0086】このデータエンコード/デコード回路26
の出力データは、メモリコントローラ24により制御さ
れるバッファメモリ25に転送され、所定の書き込み速
度で書き込まれる。
【0087】そして、この再生時においては、メモリコ
ントローラ24は、再生中に振動等により再生位置が飛
んでしまうトラックジャンプが生じなければ、バッファ
メモリ25から、圧縮された状態のデータを書き込み速
度の約1/5倍の転送速度で順次読み出し、読み出した
データを、データ圧縮/伸長処理回路23に転送する。
この場合、メモリコントローラ24は、前述したよう
に、バッファメモリ25に蓄えられているデータ量が、
所定以下にならないようにバッファメモリ25の書き込
み/読み出しをコントロールする。
【0088】また、再生中にトラックジャンプが生じた
ことを検出したときは、システムコントローラ20によ
り、メモリコントローラ24は、回路26からのバッフ
ァメモリ25へのデータの書き込みを停止し、データ圧
縮/伸長処理回路23へのデータの転送のみを行う。そ
して、再生位置が修正されたとき、バッファメモリ25
への回路26からのデータ書き込みを再開するようにす
る制御を行う。
【0089】トラックジャンプが生じたか否かの検出
は、記録時と同様に、例えば、トラッキングエラーを用
いる方法、振動計を用いる方法、その両者を用いる方法
及び光ディスクのプリグルーブにトラッキング制御用の
ウォブリング信号に重畳して記録されている絶対番地コ
ードを用いる方法(つまり、絶対番地デコード回路34
のデコード出力を用いる方法)、あるいは、振動計と絶
対番地コードのオアを取ってトラックジャンプを検出す
る方法を用いることができる。さらには、この再生時に
は、前述したように再生データ中から絶対番地情報及び
セクタ単位のアドレス情報が抽出されるのでこれを用い
ることもできる。
【0090】この再生時の場合のバッファメモリ25の
データ容量としては、上記のことから理解されるよう
に、トラックジャンプが生じてから再生位置が正しく修
正されるまでの間の時間分に相当するデータを常に蓄積
できる容量が最低必要である。何故なら、それだけの容
量があれば、トラックジャンプが生じても、バッファメ
モリ25からデータ圧縮/伸長処理回路23にデータを
転送し続けることができるからである。この例のバッフ
ァメモリ25の容量としての1M〜4Mビットは、前記
の条件を十分に満足するように余裕を持った容量として
選定されている。
【0091】また、前述もしたように、メモリコントロ
ーラ24は、正常動作時は、できるだけバッファメモリ
25に前記必要最小限以上の所定データが蓄積されるよ
うにメモリ制御を行う。この場合、例えば、バッファメ
モリ25のデータ量が予め定められた所定量以下になっ
たら、システムコントローラ20にデータ読み込み要求
を出し、光学ヘッド30によりディスク1からのデータ
の間欠的な取り込みを行って、回路26からのデータの
書き込みを行い、常に所定データ量以上の読み出し空間
を確保しておくようにメモリ制御を行う。
【0092】データ圧縮/伸長処理回路23では、再生
時はデータ伸長回路として働き、バッファメモリ25か
らのADPCMデータをそのバッファメモリ(図示せ
ず)に取り込み、記録時のデータ圧縮処理とは逆変換処
理を行い、約5倍に伸長する。
【0093】このデータ圧縮/伸長処理回路23からの
デジタルオーディオデータは、D/Aコンバータ35に
供給され、2チャンネルのアナログオーディオ信号に戻
され、出力端子36から出力される。なお、この例で
は、D/A変換する前のデジタルオーディオデータは、
そのまま出力端子37から出力される場合もある。
【0094】[エラー検出・訂正方法の説明]前述もし
たように、再生デコード回路33において実行する、C
1及びC2の系列のデータを用いたエラー検出及び訂正
の方法は、異常状態が発生した部分では、C2の系列の
パリティ計算を行わず、誤訂正検出手段は働かさない。
【0095】すなわち、図1及び図2は、再生デコード
回路33で実行されるエラー訂正デコード処理のフロー
チャートで、前述した図7,図8の従来例の場合と同一
の処理を行うステップについては同一符号を付して、そ
の説明を省略する。
【0096】この例においては、C1の系列のパリティ
を用いたエラー訂正を行った後、即座にC2の系列のパ
リティを用いたエラー訂正に移行するのではなく、エラ
ー訂正処理を行っている再生データについて、異常状態
が発生しているか否か判定し、異常状態でないときに
は、C2の系列のパリティを用いた従来と同様のエラー
訂正処理を行い、異常状態が発生しているときには、C
2の系列を用いたエラー訂正処理は行わないようにす
る。
【0097】すなわち、図1に示すように、C1の系列
によるエラー訂正処理の終了のステップであるステップ
103及び106の後は、前述の図7,図8に示したよ
うに直接、ステップ107に進むのではなく、ステップ
201に進む。そして、このステップ201において、
C1の系列によるエラー訂正処理を行ったデータが、異
常状態が生じている部分のデータか否か判定される。
【0098】異常状態発生と判定される場合としては、
次の4通りの場合等がある。 (1)ジッター補正用RAMがオーバーフロー、アンダ
ーフローした時。 (2)トラックジャンプ命令がシステムコントローラ2
0から送られた時。この場合には、再生位置がトラック
ジャンプしたので、元に戻すトラックジャンプ命令が発
生したときと、記録時に後データ位置が別トラックとな
っているときに、そのトラック位置にジャンプする命令
の発生したときとがある。 (3)再生デコード回路33での再生フレーム同期信号
が異常状態になった時。 (4)その他の情報で異常状態が検出され、マイコンか
ら命令された時。
【0099】以上の(1)〜(4)のいづれかの場合を
検出し、ステップ201では、C1の系列のエラー訂正
処理を行ったデータ位置が、異常状態の発生位置である
か否かが判定される。そして、その判定の結果、異常状
態の発生位置でないと判定されたときは、このステップ
201からステップ107に進み、従来と同様に、ステ
ップ108からステップ116までからなるC2の系列
のパリティ計算を用いた誤訂正検出(ステップ111、
11)及びエラー訂正可能なエラーの訂正処理のステッ
プに移る。
【0100】また、ステップ201での判定の結果、異
常状態発生位置であると判定されたときには、ステップ
201からステップ116に進み、C2の系列のパリテ
ィ計算を用いた誤訂正検出及びエラー訂正可能なエラー
の訂正処理を行わず、C1のエラー訂正処理の結果に基
づくポインタにしたがってデータを出力する。
【0101】以上のエラー訂正デコード処理の結果、異
常状態発生のデータ位置においては、C2の系列を用い
た誤訂正検出を行わず、C1の系列によるエラー訂正し
か行わないので、連続エラーは、図9Bに示した不可避
的なC1エラー領域の5〜10フレームで済む。このた
め、早くデータを安定に抽出することができる。
【0102】すなわち、この例のディスク記録再生装置
のフォーマットでは、CIRCの処理の外に、108フ
レーム分のインターリーブを行っているので、前述の図
7,図8の従来のエラー訂正処理ルーチンを異常状態位
置においても実行したときは、120フレーム+108
フレーム=230フレーム分の連続エラー相当になって
しまい、ディスクの回転ずれなどによる位置誤差が生じ
た場合には、長い間、連続エラーの影響が及ぶおそれが
あったが、この例の場合には、連続エラーは、PLL回
路の出力クロックの乱れなどにより、C1の系列がエラ
ーになるエラー領域で済むので、データは安定に記録再
生することができる。
【0103】なお、以上は、この発明をCDより小型の
ディスク(いわゆるミニディスク)の再生装置に適用し
た場合の例であるが、この発明は、このようにデータを
間欠的に記録再生する装置の場合に限らず、ディスク再
生時のすべての場合に適用可能である。
【0104】また、エラー訂正用符号としては、CIR
Cに限られるものではなく、種々のエラー訂正用符号を
用いた場合にこの発明は適用可能であり、エラー訂正符
号化の系列数としては、2以上であってももちろんよ
い。また、記録媒体としてはディスク状記録媒体に限ら
ず、テープやカードなどであっても、この発明は適用可
能である。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、異なる2以上の系列でエラー符号化され、デジタル
記録されたデータの再生装置において、再生時に異常状
態が発生した部分においては、誤訂正検出を行わないよ
うにしたので、無効データ領域を小さくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による再生装置のエラー訂正デコード
処理のフローチャートの一部を示す図である。
【図2】この発明による再生装置のエラー訂正デコード
処理のフローチャートの一部を示す図である。
【図3】この発明が適用されるディスク記録再生装置の
一実施例のブロック図である。
【図4】図3の例において、間欠記録再生されるデータ
の単位を説明するための図である。
【図5】エラー訂正符号化及び復号化の一例を説明する
ためのブロック図である。
【図6】図4のエラー訂正復号化の説明のための図であ
る。
【図7】従来の再生装置のエラー訂正デコード処理のフ
ローチャートの一部を示す図である。
【図8】従来の再生装置のエラー訂正デコード処理のフ
ローチャートの一部を示す図である。
【図9】つなぎ記録及びつなぎ部分でのエラーの発生を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 カートリッジ 20 システムコントローラ 22 A/Dコンバータ 23 データ圧縮/伸長処理回路 24 メモリコントローラ 25 バッファメモリ 27 記録エンコード回路 28 磁気ヘッド駆動回路 29 磁気ヘッド 30 光学ヘッド 31 RF回路 32 サーボ回路 33 再生デコード回路 34 絶対番地デコーダ 111〜112 誤訂正検出手段としてのステップ 201 異常状態発生の検出のステップ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/18 574 J 8940−5D C2 576 A 8940−5D 19/04 501 D 7525−5D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる2以上の系列でエラー訂正符号化さ
    れてデータが記録された記録媒体から前記データを再生
    する再生装置であって、 再生時に、異常状態を検出する異常状態検出手段と、 前記エラー訂正符号による誤訂正を検出する誤訂正検出
    手段とを設け、 前記異常状態と検出された部分においては、前記誤訂正
    検出手段を働かせないようにした再生装置。
  2. 【請求項2】前記記録媒体はディスク記録媒体であっ
    て、再生時のトラックジャンプの部分を前記異常状態と
    して検出するようにしたことを特徴とする請求項1に記
    載の再生装置。
  3. 【請求項3】再生信号の時間軸誤差を補正するためのバ
    ッファメモリを備え、このバッファメモリのオーバーフ
    ロー状態あるいはアンダーフロー状態を前記異常状態と
    して検出するようにしたことを特徴とする請求項1に記
    載の再生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100546268B1 (ko) * 1998-02-23 2006-04-06 삼성전자주식회사 에러검출코드를 사용하는 콤팩트 디스크 롬의 데이터 전송방법
JP2007295089A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Of Networks:Kk 誤り訂正復号回路
JP2007295090A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Of Networks:Kk 誤り訂正復号回路

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100546268B1 (ko) * 1998-02-23 2006-04-06 삼성전자주식회사 에러검출코드를 사용하는 콤팩트 디스크 롬의 데이터 전송방법
JP2007295089A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Of Networks:Kk 誤り訂正復号回路
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