JPH0874785A - ターボブロワ - Google Patents

ターボブロワ

Info

Publication number
JPH0874785A
JPH0874785A JP21415394A JP21415394A JPH0874785A JP H0874785 A JPH0874785 A JP H0874785A JP 21415394 A JP21415394 A JP 21415394A JP 21415394 A JP21415394 A JP 21415394A JP H0874785 A JPH0874785 A JP H0874785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
muffler
turbo blower
silencer
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21415394A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Yamazaki
山崎  進
Shizuka Ishikawa
静 石川
Masayuki Fujio
正行 藤生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP21415394A priority Critical patent/JPH0874785A/ja
Publication of JPH0874785A publication Critical patent/JPH0874785A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】低騒音のターボブロワを得る。 【構成】ファンケ−シング4の吸込側に設けた吸込側消
音器3及び吐出側に設けた吐出消音器15にブランチ型
消音器13,31のブランチ管入口13a,31aを開
口位置調整可能に設け、異なる複数種類の適用装置に対
して適合した消音効果が得られるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気輸送や紙類の吸着
等に使用される小型のターボブロワに係り、特に静音化
のための消音構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のターボブロワは、特開昭61−1
69695号公報や特開昭63−100298号公報に
記載されているように、遠心羽根車を包囲するファンケ
ーシングの端面の中心部に開口する吸込口から空気を吸
込み、外周部に開口する吐出口から吐出する構造であ
る。そして流体騒音を低減するために、ファンケーシン
グの吸込流路と吐出流路にそれぞれ消音器を取り付けて
消音している。
【0003】このターボブロワにおける吸込流路に設け
られた消音器は、ファンケーシングの端面に通風カバー
を設けて流路を形成すると共に中心部に開口する前記吸
込口の周囲にJ字形状またはC字形状の仕切板を設けて
該流路を長くし、更に、その壁面に消音部材を取り付け
ることによりコンパクトな構造で効率良い消音効果が得
られるように工夫されている。しかし、吐出流路に設け
られる消音器についての工夫は提案していない。
【0004】また、一般には、送風性能を高めるために
遠心羽根車の周りに複数のベーンを備えたディフューザ
が配置される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のター
ボブロワにおける消音手段は固定的なものであり、空気
流路の音響的特性の異なる複数種類の適用装置に適合す
るように、広い周波数帯域で高い消音効果を発揮するよ
うに効率良く多量生産するための配慮に欠けている。
【0006】しかも、流体騒音低減のためにファンケー
シングの吸込流路に設けた前記消音器における仕切板
は、吸込口に偏った方向の吸込気流を発生することにな
り、遠心羽根車による送風効果を低下させて送風性能を
低下させる原因となっている。また、この仕切板の端は
流路にエッジ部を曝しているので、該部から渦流を発生
して騒音発生の原因となる。
【0007】更に、複数のベーンを備えたディフューザ
は、設計仕様の流量範囲では圧力が一定で安定した性能
を発揮するが、設計仕様の流量範囲より小流量域では圧
力が時間的に変化して不安定な状態となり、このような
状態で長時間運転すると遠心羽根車等の構成部品が圧力
変動に伴う振動による疲労で損傷する危険がある。
【0008】本発明の1つの目的は、低騒音のターボブ
ロワを提供することにある。
【0009】そして、他の目的は、適用装置に適合した
消音効果を発揮する低騒音のターボブロワを容易に多量
生産できるようにすることにある。
【0010】更に他の目的は、低騒音で小形のターボブ
ロワを提供することにある。特に、吸込流路における騒
音低減を実現することにある。
【0011】更に他の目的は、特に、吐出流路での騒音
低下を図った小形のターボブロワを提供することにあ
る。
【0012】更に他の目的は、低騒音及び高性能で小形
のターボブロワを提供することにある。特に、高性能及
び小形形状を維持した状態で騒音の低減を実現すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴の1つは、
遠心形羽根車と、この遠心形羽根車を包囲するファンケ
ーシングと、このファンケーシングに開口して前記遠心
羽根車の吸込側に連通する内部吸込口と、このファンケ
ーシングに開口して前記遠心羽根車の吐出側に連通する
内部吐出口と、このファンケーシングの吸込口側端面を
覆って前記内部吸込口に連通する吸込流路を形成し、そ
の端面外周部に外部吸込口が形成された吸込側消音ケー
シング及び前記内部吸込口と外部吸込口の間に位置して
前記吸込流路に突出する遮音部材を備えた吸込側の消音
器とを有するターボブロワにおいて、前記遮音部材によ
って絞られた流路部の近傍にブランチ管入口が開口する
ブランチ型消音器を設けたことにある。
【0014】本発明の他の特徴は、遠心羽根車と、この
遠心羽根車を包囲するファンケーシングと、このファン
ケーシングに開口して前記遠心羽根車の吸込側に連通す
る内部吸込口と、このファンケーシングに開口して前記
遠心羽根車の吐出側に連通する内部吐出口と、このファ
ンケーシングの内部吐出口に連通する吐出側の消音器と
を備えたターボブロワにおいて、前記吐出側の消音器
は、消音流路にブランチ管入口が開口するブランチ型消
音器を備えたことにある。
【0015】
【作用】ファンケ−シング内で発生した流体騒音は、内
部吸込口及び内部吐出口から該ファンケ−シング外に放
射されるが内部吸込口を覆うように形成した吸込流路及
び該吸込流路に開口するブランチ型消音器は内部吸込口
から放射された騒音を低減する。また、内部吐出口に連
なる消音流路と該消音流路に開口するブランチ型消音器
は内部吐出口から放射された騒音を低減する。
【0016】また、ブランチ管入口の開口位置を変える
ことができるように設けられたブランチ型消音器は、該
ターボブロワの適用装置の種類に応じて該ブランチ管入
口の開口位置を設定することにより、空気流路の音響的
特性が異なる複数種類の適用装置に適応した消音効果を
発揮する。しかもこのブランチ型消音器は、特に消音し
たい周波数の音波を消音するのに好適であり、低周波域
の騒音を効率的に低減することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0018】図1は、本発明になるターボブロワの外観
斜視図である。図2は、その縦断側面図である。図3及
び図4は図2におけるX−X断面図であり、図3はブラ
ンチ型消音器を取り付ける前の状態を示しており、図4
はブランチ型消音器を取り付けた状態を示している。そ
して、図5は図2におけるY−Y断面図である。
【0019】このターボブロワは、2段の遠心羽根車
1,2を包囲するファンケーシング4の吐出側の端面に
該遠心羽根車1,2を取り付ける回転軸5aを有する駆
動モータ5が取り付けられ、更に該駆動モータ5の略半
周を取り巻くように湾曲した湾曲消音器6と該湾曲消音
器6に後続して軸方向に伸びる吐出消音器15が取り付
けられている。ファンケ−シング4の他方の吸込側の端
面の中心部には、前記初段の遠心羽根車1の吸込側に連
通するように開口した内部吸込口4aが設けられてい
る。また、ファンケ−シング4には該ファンケ−シング
4の外周内壁から前記2段の遠心羽根車1,2の間に伸
びて後段の遠心羽根車1の吸込側に連通するように開口
する中間吸込口7aを有するリターンガイドベーン7が
設けられ、後段の遠心羽根車2の周囲には該遠心羽根車
2から吐出した空気を集めて昇圧するスクロール流路1
4bを形成し、その端面に前記湾曲消音器6に連なる内
部吐出口4bを有する。
【0020】このようなファンケ−シング4の吸込側の
端面には、積み重ねられた同径の吸込側消音ケ−シング
8で覆って両者間に扁平な吸込流路を形成した吸込消音
器3が構成される。この吸込側消音ケーシング8の端面
の上部には外部吸込口8aが設けられ、この吸気口8a
に接続された吸気管9は前記吐出消音器15と一直線状
になるように軸方向に伸びる。
【0021】前記ファンケ−シング4の端面と吸込側消
音ケ−シング8の間に形成された前記扁平な吸込流路
は、前記内部吸込口4aと外部吸込口8aを連通する。
この扁平な吸込流路は、吸込側仕切板10によって仕切
られて吸込側の消音流路11を形成する。吸込側消音ケ
−シング8の外周内壁及び吸込側仕切板10の内壁は発
泡ウレタン等の吸音材12が接着等で取り付けられて吸
音及び遮音部を構成する。前記吸込側仕切板10は、前
記吸込側消音ケ−シング8の外周内壁と協動して該吸込
側消音ケ−シング8の外周内壁に沿った方向を開放した
状態で前記外部吸込口8aの周りを取り囲むように該吸
気口8aと内部吸込口4aの間に膨出し、その頂部は渦
流の発生を抑制するために丸みを帯びた形状にされる。
この吸込側仕切板10の膨出量は、内部吸込口4aから
外部吸込口8aを直視できなくなるように設定し、内部
吸込口4aから放射された流体騒音が外部吸込口8aに
直線的に伝播するのを遮断するように機能させる。そし
て、消音流路11は、内部吸込口4aへの吸込気流が偏
らないように該内部吸込口4aの周りを広く開放した末
広がりの湾曲流路となる。
【0022】実験結果によれば、外部吸込口8aから吸
い込んだ空気を小さな流体損失で滑らかに内部吸込口4
aに導くためには、外部吸込口8aの外周縁と吸込側仕
切板10の内壁に設けられた吸音材12の表面との間の
間隙L1と吸気口8aの直径D1の比L1/D1は0.05
〜0.2が望ましく、内部吸込口4aの外周縁と吸込側
仕切板10の内壁に設けられた吸音材12の表面との間
の間隙L2と内部吸込口4aの直径D2の比L2/D2
0.05〜0.2が望しいことが分かった。
【0023】ブランチ型の消音器13は、このように吸
込側消音ケース8内に形成された消音流路11における
膨出した吸込側仕切板10によって絞られた領域の出口
部にブランチ管入口13aが開口するように設置され
る。吸気管9の先に接続される適用装置が異なったり自
由空間に開放したりすると、空気流路の音響的抵抗が変
化して該空気流路を伝播する音波の振動の腹部の位置が
変化する。用途(使用形態)によって消音流路11内の
音波の振動の腹部の位置が変わっても消音効果が低下し
ないように、該ブランチ型消音器13の取り付け手段は
適用装置に合わせてブランチ管入口13aの位置を変え
て生産でき、あるいは適用装置への取り付け時に調整で
きる構造とする。ブランチ型消音器13を前記消音流路
11内に開口させるように取り付けるブランチ管支え板
26は、取り付け位置を変えるために長さL3の調整溝
26aを有する。この調整溝26aを塞ぎながら摺動し
て移動可能な摺動取付板23にブランチ管入口13aを
開口させる。摺動取付板23を移動させる取っ手23a
は、吸込側消音ケース8に形成した操作溝8bを貫通し
て該ケース外に突出させて外部からの操作でブランチ管
入口13aの位置を調整できるようにする。摺動蓋22
は、前記操作溝8bにおける取っ手23aが貫通する部
分以外の領域を覆って空気漏れを防止する。
【0024】駆動モータ5の外周を略半周するように弧
状に湾曲した前記湾曲消音器6は、ファンケ−シング4
の前記内部吐出口4bに連なる湾曲消音流路18を備え
る。この湾曲消音流路18は、湾曲消音ケ−シング27
の内壁を発泡ウレタンなどの吸音材17で覆って形成さ
れる。内部吐出口4bから直視できない程に湾曲させて
音波が直線的に伝播しないようにして流体騒音の低減効
果を高めた湾曲消音流路18の終端部には消音吐出口2
7aが形成され、該消音吐出口27aに前記吐出消音器
15が連結される。
【0025】吐出消音器15は、吐出消音ケ−シング2
8の内壁を発泡ウレタンなどの吸音材29で覆って消音
流路21を形成したもので、その終端には排気管19が
接続される。なお、前記吐出消音器15及び排気管19
は、駆動モータ5の外周に沿って回転軸5aと並行して
伸びる状態に配置される。
【0026】以上の構成において、駆動モータ5に駆動
されて遠心羽根車1,2が回転して運転状態になると、
吸気管9から吸い込まれた空気は、矢印20〜20iで
示すように、吸気口8aを経て消音流路11に流れ込
み、内部吸込口4aから遠心羽根車2の吸込側に吸い込
まれる。そして、後段の遠心羽根車1から吐出された空
気は、スクロール流路14bで集められて高圧になって
内部吐出口4bから湾曲消音流器6に吐出される。湾曲
消音器6の湾曲消音流路18に流れ込んだ空気は該湾曲
消音流路18を流れて消音され、消音吐出口27aから
吐出消音器15に吐出される。そして、この吐出消音器
15の消音流路21に流れ込んだ空気は消音流路21で
更に消音されて排気管19の排気口19aから排気され
る。
【0027】このような空気流20〜20iにおいて、
気流の乱れによる騒音は、主として、遠心羽根車1,2
内及びその吐出側流路あるいはリターンガイドベーン7
内で発生する。そして、この騒音の一部は内部吸込口4
aから消音流路11内に放射されるが、該内部吸込口4
aと外部吸込口8aとの間に膨出した吸込側仕切板10
と吸音材12によって該内部吸込口4aから放射された
音波が外部吸込口8aに直線的に伝播するのを遮断する
ので、この外部吸込口8aから外部に放出される騒音を
低減することができる。
【0028】また、この吸込側仕切板10と吸音材12
の膨出部は、外部吸込口8aから流入した空気の流れを
吸込側消音ケ−シング8の外周内壁に沿った方向に案内
し、内部吸込口4aの周りを広く開放しているので、該
内部吸込口4aに流入する吸込気流の偏りが軽減され
る。
【0029】そして、消音流路11に開口するブランチ
型消音器13のブランチ管入口13aは、適用装置との
総合的な音波伝播特性によって決まる音波の振動の腹部
に位置するように設けることができるので、該ブランチ
型消音器13による消音作用も加わって大きな消音効果
を得ることができる。実験によると、吸込側の消音流路
11にブランチ管消音器13を内蔵することにより、吸
音材12では消音することが困難であった500Hz以
下の低周波域(特に回転音等の卓越音)の騒音も消音で
きるようになり、騒音レベルを約4dBも低減すること
ができた。
【0030】そして、スクロール流路14bは、遠心羽
根車1の外周から吐出された空気を集めて内部吐出口4
bまで円滑に導くので、ベーン付きのディフューザの設
置は不要となり、従って、流量が変化しても安定した圧
力を得ることができる。
【0031】また、前記騒音の一部は、内部吐出口4b
から吐出側の湾曲消音器6の消音流路18内に放射され
るが、該消音流路18は前記内部吐出口4bから放射さ
れた音波が内部吐出口27aまで直線的に伝播できない
ように湾曲しており、更にその後段にも吐出消音器15
が設けられているので、排気系から外部に放出される騒
音も低減することができる。
【0032】しかも、前記消音流路11,18は、空気
流路を極端に屈曲させることがないので流体損失を小さ
く押えることができ、ブロワの効率の低下を押えること
ができる。
【0033】そして、駆動モータ5の回転軸5aと並行
状態に配置した吸気管9と排気管19は、このターボブ
ロワの全体形状をコンパクトにして適用装置へ実装し易
いものとなる。
【0034】図6は、本発明になるターボブロワの他の
実施例を示す外観斜視図である。この実施例は、前述し
た湾曲消音器6の湾曲消音流路の流路断面積を気流の下
流方向に順次広げて該湾曲消音流路内での気流を減速す
ることにより動圧を静圧に変換し、吐出静圧を高めるよ
うにしたものである。なお、この実施例は吸込側消音器
3を省略したものであるが、必要に応じて前述の実施例
と同様に設けることもできる。
【0035】流路断面積を拡大するために、この実施例
は、内部吐出口4b(湾曲消音流路の始端)から内部吐
出口27a(湾曲消音流路の終端)までの円周方向(気
流方向)において、湾曲消音ケ−シング27の半径方向
の寸法Hを一定とし、軸方向の寸法L1〜L3を、内部吐
出口4b付近ではで小さく(L1)し、気流方向の下流
に向けて順次大きく(L2)し、内部吐出口27a付近
で最大寸法(L3)としている。
【0036】実験によれば、湾曲消音流路の断面積の拡
大率は、消音流路が5度〜10度の傾斜角で増加するよ
うにするのが好ましく、吐出静圧を15〜25%向上さ
せることができた。
【0037】図7は、本発明になるターボブロワの他の
実施例を示す外観斜視図である。この実施例も前記実施
例と同様に、湾曲消音器6の湾曲消音流路の流路断面積
を気流の下流方向に順次広げて該湾曲消音流路内での気
流を減速することにより動圧を静圧に変換し、吐出静圧
を高めるようにしたものである。
【0038】湾曲消音流路の流路断面積を拡大するため
に、この実施例は、内部吐出口4b(湾曲消音流路の始
端)から内部吐出口27a(湾曲消音流路の終端)まで
の円周方向(気流方向)において、湾曲消音ケ−シング
27の軸方向の寸法Lを一定とし、半径方向の寸法H1
〜H3を、内部吐出口4b付近ではで小さく(H1)し、
気流の下流に向けて順次大きく(H2)し、内部吐出口
27a付近で最大寸法(H3)としたものである。その
他の構成は前述の実施例と同様である。
【0039】実験によれば、湾曲消音流路の断面積の拡
大率は、消音流路が約7度の傾斜角で増加するようにす
るのが好ましく、吐出静圧を約20%向上させることが
できた。
【0040】また、この湾曲消音流路の断面積の拡大
は、該湾曲消音流路の軸方向及び半径方向の寸法L,H
を共に順次大きくすることにより実現しても、前記実施
例と同様に、吐出静圧を向上することができる。
【0041】これらの実施例のように湾曲消音流路の断
面積を順次拡大するようにすれば、流体騒音の低減だけ
でなく、吐出静圧を向上させることもできる。
【0042】図8は、本発明になるターボブロワの更に
他の実施例を示すもであり、ブランチ型消音器を付設し
た吐出消音器15の縦断側面図である。この吐出消音器
15以外の構成は、前記各実施例と同様にすることがで
きるので、図示説明を省略する。
【0043】この吐出消音器15は、内周の吸音材29
に埋設したブランチ型消音器31を内蔵している。外部
吐出管19の下流に接続される適用装置が異なったり自
由空間であったりすると、流路の音響的抵抗が変化して
該吐出消音器15の消音流路21内を伝播する音波の振
動の腹部の位置が変化する。用途の違いにより、音波の
振動の腹部位置が変化してもブランチ型消音器31の消
音効果が低下しないように、ブランチ管入口31aを消
音流路21壁に沿って移動できるようにしている。
【0044】ブランチ型消音器31を前記消音流路21
内に開口させるブランチ管支え板32は、取り付け位置
を変えるために長さL4の調整溝32aを有する。この
調整溝32aを塞ぎながら摺動して移動可能な摺動取付
板33にブランチ管入口31aを開口させる。摺動取付
板33を移動させる取っ手33aは、吐出消音ケース2
8に形成した操作溝28aを貫通して該ケース外に突出
させて外部からの操作でブランチ管入口31aの位置を
調整できるようにする。摺動蓋34は、前記操作溝28
aにおける取っ手33aが貫通する部分以外の領域を覆
って空気漏れを防止する。
【0045】実験によれば、吐出消音器15内にブラン
チ型消音器31を内蔵することにより、吸音材29で効
果的に消音できる500Hz以上の高周波域だけでな
く、500Hz以下の低周波域の音波(特に回転音等の
卓越音)も消音することができ、排気中の騒音レベルを
約5dBも低減することができた。
【0046】これらの実施例のように、吸込消音器3内
の消音流路11と吐出消音器15内の消音流路21にブ
ランチ型消音器13,31のブランチ管入口13a,3
1aを開口位置を移動可能に設けることにより、空気流
路の音響的抵抗が変化しても吸気流路及び排気流路で優
れた消音効果を得ることができる。
【0047】以上に述べた各実施例は、図2に示すよう
に、吐出圧力の安定化と高性能化のために遠心羽根車
1,2の外周の流路14a,14bにはディフューザを
配置していない。従って、吐出圧力が全流量域で安定さ
せることができる。そして、ディフューザを省略したこ
とによる性能低下に対しては、遠心羽根車の形状の改良
と高速化で対応する。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明は、ファンケ−シン
グ内で発生して内部吸込口及び内部吐出口から放射され
る流体騒音を、消音流路にブランチ管入口を開口させた
ブランチ型消音器によって低減することができるので、
総合的に高い消音効果が得られ、騒音の少ないターボブ
ロワを得ることができる。
【0049】また、ブランチ管入口の開口位置を変える
ことができるようにして該ターボブロワの適用装置に応
じて該ブランチ管入口の開口位置を設定することによ
り、空気流路の音響的特性が異なる複数種類の適用装置
に適応した消音効果を発揮させることができる。しかも
このブランチ型消音器は、特に消音したい音波を消音す
るのに好適であり、構造的な大型化を抑制しつつ低周波
域の騒音をも効率良く低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるターボブロワの一実施例を示す外
観斜視図である。
【図2】図1に示すターボブロワの縦断側面図である。
【図3】図2に示すターボブロワのX−X断面図であ
り、ブランチ型消音器を設置する前の状態を示してい
る。
【図4】図2に示すターボブロワのX−X断面図であ
り、ブランチ型消音器を設置した状態を示している。
【図5】図2に示すターボブロワのY−Y断面図であ
る。
【図6】本発明になるターボブロワの他の実施例を示す
外観斜視図である。
【図7】本発明になるターボブロワの更に他の実施例を
示す外観斜視図である。
【図8】本発明になるターボブロワの更に他の実施例を
示す吐出消音器の縦断側面図である。
【符号の説明】
1,2…遠心羽根車、3…吸込消音器、4…ファンケ−
シング、4a…内部吸込口、4b…内部吐出口、5…駆
動モータ、6…湾曲消音器、8…吸込消音ケ−シング、
8a…外部吸込口、10…吸込側仕切板、11…吸込側
消音流路、13,31…ブランチ型消音器、13a,3
1a…ブランチ管入口、15…吐出消音器、18…湾曲
消音流路、21…吐出消音流路。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遠心形羽根車と、この遠心形羽根車を包囲
    するファンケーシングと、このファンケーシングに開口
    して前記遠心羽根車の吸込側に連通する内部吸込口と、
    このファンケーシングに開口して前記遠心羽根車の吐出
    側に連通する内部吐出口と、このファンケーシングの吸
    込口側端面を覆って前記内部吸込口に連通する吸込流路
    を形成し、その端面外周部に外部吸込口が形成された吸
    込側消音ケーシング及び前記内部吸込口と外部吸込口の
    間に位置して前記吸込流路に突出する遮音部材を備えた
    吸込側の消音器とを有するターボブロワにおいて、 前記遮音部材によって絞られた流路部の近傍にブランチ
    管入口が開口するブランチ型消音器を設けたことを特徴
    とするターボブロワ。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記ブランチ管入口は
    絞られた流路部と内部吸込口の間に開口することを特徴
    とするターボブロワ。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記ブランチ管入口は
    開口位置を移動して設定できるようにしたことを特徴と
    するターボブロワ。
  4. 【請求項4】請求項1において、内部吐出口に連なる吐
    出側の消音器を設けたことを特徴とするターボブロワ。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記吐出側の消音器は
    消音流路に開口するブランチ型消音器を備えたことを特
    徴とするターボブロワ。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記ブランチ型消音器
    はブランチ管入口の位置を変えることができるように設
    置したことを特徴とするターボブロワ。
  7. 【請求項7】請求項4において、前記吐出側の消音器
    は、前記ファンケーシングの前記吐出側の端面の外周部
    を略半周するように湾曲した湾曲消音流路を備えたこと
    を特徴とするターボブロワ。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記湾曲消音流路は、
    流路断面積が順次拡大することを特徴とするターボブロ
    ワ。
  9. 【請求項9】請求項1〜8の1項において、遠心形羽根
    車の外周にはディフューザを配置しないことを特徴とす
    るターボブロワ。
  10. 【請求項10】遠心羽根車と、この遠心羽根車を包囲す
    るファンケーシングと、このファンケーシングに開口し
    て前記遠心羽根車の吸込側に連通する内部吸込口と、こ
    のファンケーシングに開口して前記遠心羽根車の吐出側
    に連通する内部吐出口と、このファンケーシングの内部
    吐出口に連通する吐出側の消音器とを備えたターボブロ
    ワにおいて、 前記吐出側の消音器は、消音流路にブランチ管入口が開
    口するブランチ型消音器を備えたことを特徴とするター
    ボブロワ。
  11. 【請求項11】請求項10において、前記ブランチ型消
    音器は、ブランチ管入口位置を変えることができるよう
    に設置したことを特徴とするターボブロワ。
  12. 【請求項12】請求項10または11において、遠心羽
    根車の外周にはディフューザを配置しないことを特徴と
    するターボブロワの周囲に
  13. 【請求項13】請求項10または11において、前記吐
    出側の消音器は、前記ファンケーシングの前記吐出側の
    端面の外周部を略半周するように湾曲した湾曲消音流路
    を備えたことを特徴とするターボブロワ。
  14. 【請求項14】請求項10または11において、前記吐
    出側の消音器は、前記ファンケーシングの前記吐出側の
    端面の外周部を略半周するように湾曲し且つ流路断面積
    が順次拡大する湾曲消音流路を備えたことを特徴とする
    ターボブロワ。
JP21415394A 1994-09-08 1994-09-08 ターボブロワ Pending JPH0874785A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21415394A JPH0874785A (ja) 1994-09-08 1994-09-08 ターボブロワ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21415394A JPH0874785A (ja) 1994-09-08 1994-09-08 ターボブロワ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0874785A true JPH0874785A (ja) 1996-03-19

Family

ID=16651105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21415394A Pending JPH0874785A (ja) 1994-09-08 1994-09-08 ターボブロワ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0874785A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177234A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送風装置
WO2006137141A1 (ja) * 2005-06-23 2006-12-28 Nidec Copal Electronics Corporation 送風機
US20090233059A1 (en) * 2008-03-06 2009-09-17 Seiko Epson Corporation Pigment dispersion, method for producing pigment dispersion, water-based ink composition comprising pigment dispersion, ink jet recording method using ink composition and ink jet recorded matter using ink composition

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177234A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送風装置
WO2006137141A1 (ja) * 2005-06-23 2006-12-28 Nidec Copal Electronics Corporation 送風機
JPWO2006137141A1 (ja) * 2005-06-23 2009-01-08 日本電産コパル電子株式会社 送風機
US20090233059A1 (en) * 2008-03-06 2009-09-17 Seiko Epson Corporation Pigment dispersion, method for producing pigment dispersion, water-based ink composition comprising pigment dispersion, ink jet recording method using ink composition and ink jet recorded matter using ink composition

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4567271B2 (ja) 排ガスターボチャージャのコンプレッサのための消音器
CN110701054A (zh) 法兰、压缩机和空调器
JP2017068231A (ja) 送風装置
KR100190424B1 (ko) 와류블로어
JPH0874785A (ja) ターボブロワ
CN109340192B (zh) 油烟机
WO2019134411A1 (zh) 定子组件和压缩机
WO2016047069A1 (ja) 能動消音装置および送風装置
JPH1073304A (ja) 送風機
JP2888419B2 (ja) 送風機の吸入口取付用サイレンサ
JP2004143995A (ja) 遠心式の多翼送風機
JPH07305696A (ja) 遠心送風機
JP6600813B2 (ja) 送風装置
JP3922781B2 (ja) サイレンサ及び送風機
JPH07247989A (ja) ターボブロワ
JPH08151999A (ja) 消音器付送風装置
KR100437018B1 (ko) 진공 청소기용 원심 송풍기
JPH11125197A (ja) 電動送風機
JPS5993998A (ja) 電動送風機
JPH094592A (ja) ターボブロワ
CN111852907A (zh) 鼓风机和鼓风机用箱体
JP3724265B2 (ja) 電動送風機及び電気掃除機
CN211288092U (zh) 法兰、压缩机和空调器
JPH073011Y2 (ja) 内燃機関用過給機の消音器
JP2022020449A (ja) サイレンサ