JPH0874577A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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Publication number
JPH0874577A
JPH0874577A JP20733294A JP20733294A JPH0874577A JP H0874577 A JPH0874577 A JP H0874577A JP 20733294 A JP20733294 A JP 20733294A JP 20733294 A JP20733294 A JP 20733294A JP H0874577 A JPH0874577 A JP H0874577A
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JP
Japan
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heat exchanger
fan shroud
tube
fins
mounting
Prior art date
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Pending
Application number
JP20733294A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Watanabe
幹生 渡辺
Takayuki Yasutake
隆幸 安武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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Priority to DE69507070T priority patent/DE69507070T2/de
Priority to ES95302385T priority patent/ES2127472T3/es
Priority to AT95302385T priority patent/ATE175491T1/de
Priority to EP95302385A priority patent/EP0677716B1/en
Publication of JPH0874577A publication Critical patent/JPH0874577A/ja
Priority to US08/747,509 priority patent/US5720341A/en
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/001Casings in the form of plate-like arrangements; Frames enclosing a heat exchange core
    • F28F9/002Casings in the form of plate-like arrangements; Frames enclosing a heat exchange core with fastening means for other structures

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 積層型の熱交換器本体にファンシュラウドを
容易かつ確実に取り付けることができる熱交換器の提
供。 【構成】 熱交換器本体Aとして、偏平チューブとその
両端に連通接続された膨出状ヘッダーとが一体的に形成
された複数枚の縦長板状チューブエレメント1を、隣接
する前記チューブ間にフィン2介在させた状態で厚さ方
向に積層配置し、かつ前記ヘッダー4において相互に接
合一体化したものを用いる。前記いずれか又は全てのチ
ューブエレメント1に、その一側縁部からファンシュラ
ウド取付用突出縁部Hを一体的に延設すると共に、該突
出縁部Hにファンシュラウド取付用部材Kを嵌合固定
し、該取付用部材KにファンシュラウドFを固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばラジエータ、
コンデンサ、エバポレータ、インタークーラ、あるいは
エンジンオイルクーラ等の熱交換器、或いはこれらを適
宜組み合わせて一体的に構成した複式一体型熱交換器で
あって、そのコア部の一側面を覆う態様でファンシュラ
ウドが沿接固定されてなる熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車用ラジエータとし
て、複数本の偏平チューブが相互間にコルゲートフィン
を介在配置させた状態で厚さ方向に積層配置されると共
に、これらチューブの上下両端部を樹脂タンクに連通接
続させたものが既知である。このようなラジエータに
は、そのチューブとフィンとで構成されるコア部の風下
面側を覆う態様でファンシュラウドが沿接固定される。
【0003】このようなファンシュラウドの熱交換器に
対する取付けは、従来例えばファンシュラウドの上下両
端取付部にそれぞれねじを挿通し、このねじを対応する
樹脂タンク部の対応位置に捩じ込んだり、あるいは樹脂
タンク部にセットナットを予め埋め込んでおき、このセ
ットナットにファンシュラウドの取付部に挿通したボル
トを捩じ込むことによって行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな構造の熱交換器に代えて、偏平チューブとその両端
に連通接続された膨出状ヘッダーとが一体的に形成され
た複数枚の縦長板状チューブエレメントが、隣接する上
記チューブ間にフィンを介在させた状態で厚さ方向に積
層配置され、かつ前記ヘッダーにおいて相互に接合一体
化された積層型の熱交換器が提案されている。
【0005】このような積層型熱交換器においても、フ
ァンシュラウドを取り付ける必要が生ずるが、この種の
熱交換器本体を構成するチューブエレメントはヘッダー
もチューブと同一の例えばアルミニウムないしはその合
金等の素材からなるものであり、従来のように樹脂タン
クにねじを捩じ込むような方法でファンシュラウドを固
定することができないため、ファンシュラウド取付手段
についてはこれを全く新たに案出しなければならなかっ
た。
【0006】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、偏平チューブとその両端に連通接続された膨出
状ヘッダーとが一体的に形成された複数枚の板状チュー
ブエレメントを相互間にフィンを介在させた状態で積層
配置すると共に、ヘッダーにおいて接合一体化した積層
型の熱交換器であって、ファンシュラウドの取り付けが
可能な熱交換器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】而して、この発明は、偏
平チューブとその両端に連通接続された膨出状ヘッダー
とが一体的に形成された複数枚の板状チューブエレメン
トを相互間にフィンを介在させた状態で厚さ方向に積層
配置し、ヘッダーにおいて接合一体化したいわゆる積層
型熱交換器であって、適宜位置のチューブエレメントの
一側縁部に、ファンシュラウド取付用突出縁部を一体的
に延設すると共に、該突出縁部にファンシュラウド取付
用部材を嵌合固定し、該取付用部材にファンシュラウド
を固定するようにしたものである。
【0008】即ち、この発明は、複数本の偏平チューブ
が相互間にフィンを介在させた状態で厚さ方向に積層さ
れると共に、前記チューブの両端にヘッダーが連通接続
された熱交換器本体に、前記偏平チューブと前記フィン
とで構成されるコア部の一側面側を覆う態様でファンシ
ュラウドが沿接固定されてなる熱交換器において、前記
熱交換器本体は、偏平チューブとその両端に連通接続さ
れた膨出状ヘッダーとが一体的に形成された複数枚の縦
長板状チューブエレメントが、隣接する前記チューブ間
にフィンを介在させた状態で厚さ方向に積層配置され、
かつ前記ヘッダーにおいて相互に接合一体化されてなる
ものであり、前記いずれか又は全てのチューブエレメン
トに、その一側縁部からファンシュラウド取付用突出縁
部が一体的に延設されると共に、該突出縁部にファンシ
ュラウド取付用部材が嵌合固定され、該取付用部材にフ
ァンシュラウドが固定されてなることを特徴とする熱交
換器を要旨とするものである。
【0009】この発明において熱交換器本体は、上述の
とおり、偏平チューブとその両端に連通接続された膨出
状ヘッダーとが一体的に形成された複数枚の縦長板状チ
ューブエレメントが、隣接する前記チューブ間にフィン
を介在させた状態で厚さ方向に積層配置され、かつ前記
ヘッダーにおいて相互に接合一体化されてなる積層型の
ものであれば特に限定されるものではないが、例えば次
ぎのような相互に種類を異にする複数の熱交換器が一体
的に構成されてなるものであっても良い。
【0010】即ち、熱交換器本体として、2枚の縦長皿
状コアプレートが対向状に重ね合わされて周端部で接合
されることにより、幅方向の両側に、偏平なチューブと
その両端に連通した膨出状ヘッダーとからなる伝熱管部
を相互に独立する態様で有し、かつ前記両チューブ間
に、両チューブ間での熱伝導を遮断する1ないし複数個
の切欠き部を有するものとなされた複数枚のチューブエ
レメントが、相互間にフィンを介在させた状態で厚さ方
向に積層配置され、かつ前記ヘッダーにおいて接合一体
化されることにより、前記チューブエレメントの幅方向
の両側に、相互に種類を異にする第1熱交換器と第2熱
交換器とが一体的に構成されてなるものを用いても良
い。
【0011】上記第1熱交換器および第2熱交換器の組
み合わせとしては、例えばコンデンサとラジエータ、イ
ンタークーラとラジエータ、エンジンオイルクーラとラ
ジエータなどを挙げることができる。もっとも、これら
の組み合わせに限定されるものではなく、種類の異なる
熱交換器を各種組み合わせても良い。
【0012】いずれか一方の熱交換器をコンデンサとし
て構成する場合には、耐圧性および熱交換効率を向上さ
せる目的で、各チューブエレメントの一側部側のコンデ
ンサとして機能する側の伝熱管部における偏平チューブ
の内部にコルゲート状のインナーフィンを装填し、該フ
ィンをもって前記チューブ内を複数の流通路に区画する
と共にチューブエレメントを構成する一対のコアプレー
ト相互を接合一体化することが望ましい。
【0013】また、フィンとして、第1熱交換器側と第
2熱交換器側とに完全に分離したものを用いても良い
が、部品点数を減少させ、かつフィンのセッティングを
容易に行うことができるようにする目的で、各チューブ
エレメントの両伝熱管部に跨がる態様で配置された1つ
の共有フィンからなり、かつその幅方向の中間部に、前
記両伝熱管部間での熱伝導を遮断する1ないし複数個の
切欠き部が形成されてなるものを用いることが望まし
い。
【0014】チューブエレメントのファンシュラウド取
付用突出縁部は、これをチューブエレメントの一側縁部
のチューブ上下両端部近傍の適宜位置に、それぞれファ
ンシュラウド側に延設された基端部とそれら先端からそ
れぞれ互いに上下反対方向に屈曲して延設された先端嵌
合部とからなるそれぞれ側面視略L字状を呈する上下対
称に形成することが、チューブエレメントを上下いずれ
の方向に設定した場合であっても両突出縁部の先端係合
部がいずれも上下方向に向くことになるためチューブエ
レメントのセッティングをその上下方向を考慮すること
なく容易に行うことができるという点で、望ましい。
【0015】ファンシュラウド突出縁部を有するチュー
ブエレメントは、熱交換器本体を構成するチューブエレ
メントのうち、ファンシュラウドの四隅部等に設けられ
ているファンシュラウド取付部に対応して位置するチュ
ーブエレメントのみに用いてもよいし、また熱交換器本
体を構成するいずれか任意のチューブエレメントのみに
用いてもよいし、あるいは更に熱交換器本体の構成する
全てのチューブエレメントに用いても良い。
【0016】前記ファンシュラウド取付用部材は、ファ
ンシュラウド突出縁部の先端嵌合部に強制嵌合される断
面略コ字状の嵌合部を有するものに形成し、この嵌合部
を前記先端嵌合部に嵌合固定するようにしても良い。こ
の場合、上記先端嵌合部の側縁部に外方膨出状の係合凸
部を形成しておく一方、この係合凸部に対応する係合凹
部を前記嵌合部に形成し、あるいはその逆に、前記嵌合
部内に係合凸部を形成しておく一方、この係合凸部に対
応する係合凹部を先端嵌合部の側縁部に形成しておき、
ファンシュラウド取付用部材をファンシュラウド突出縁
部に強制嵌合させた自己保持状態で固定させることが望
ましい。
【0017】上記ファンシュラウド取付用部材は、隣接
するチューブエレメントに形成された左右一対のファン
シュラウド取付用突出縁部に跨がる大きさに設定された
ものであっても良いし、あるいは熱交換器本体の幅方向
全長に亘る長さを有するものであっても良い。
【0018】上述のようにしてファンシュラウド突出縁
部に嵌合固定されたファンシュラウド取付用部材に、フ
ァンシュラウドを締結固定させる際に、前記取付用部材
として雌ねじ部が形成されたものを用い、ファンシュラ
ウドの取付部に挿通した締結部材としてのボルトないし
はねじを捩じ込むようにしても良い。
【0019】
【作用】熱交換器本体を構成するいずれか又は全てのチ
ューブエレメントの一側縁部から一体的に延設されたフ
ァンシュラウド取付用突出縁部にファンシュラウド取付
用部材が嵌合固定され、該取付用部材にファンシュラウ
ドが固定されることにより、積層型の熱交換器本体に対
して、ファンシュラウドが固定される。
【0020】チューブエレメントの幅方向の一側部側が
第1熱交換器を構成し、同他側部側が第2熱交換器を構
成する複式一体型の熱交換器においては、その一方の第
1熱交換器を構成する、各チューブエレメントの一方の
伝熱管部内には、熱交換媒体が一方のヘッダーから流入
し、偏平チューブを流通して他方のヘッダーに流入す
る。他方の第2熱交換器を構成する、各チューブエレメ
ントの他方の伝熱管部内には、前記熱交換媒体とは異な
る熱交換媒体が一方のヘッダーから流入し、偏平チュー
ブを流通して他方のヘッダーに流入する。
【0021】このように両熱交換器内に異なる熱交換媒
体がそれぞれ独立した状態で別々に流通する一方で、両
熱交換器を構成するチューブエレメント相互間に形成さ
れたフィンを含む空気流通間隙を空気が流通する。而し
て、各熱交換媒体と空気との間で熱交換が行われる。
【0022】チューブエレメントとして、その一側縁部
のチューブ両端部近傍位置からそれぞれファンシュラウ
ド側に延設された基端部とそれら先端からそれぞれ互い
に上下反対方向に屈曲して延設された先端嵌合部とから
なるそれぞれ側面視略L字状に形成された上下一対のフ
ァンシュラウド取付用突出縁部を有するものを用いる一
方、ファンシュラウド取付用部材として、前記先端嵌合
部に強制嵌合される断面略コ字状の嵌合部を有するもの
を用いることにより、前記取付用部材がその嵌合部を前
記先端嵌合部に対して嵌合された状態で前記突出縁部に
嵌合固定される。そして該取付用部材に前記ファンシュ
ラウドを締結部材により締結固定することにより、ファ
ンシュラウドが熱交換器本体に固定される。
【0023】
【実施例】以下、この発明を、ラジエータ・コンデンサ
一体型熱交換器に適用した実施例に基づいて説明する。
【0024】なお、この明細書において、アルミニウム
の語はアルミニウム合金を含む意味において使用する。
【0025】この熱交換器は、その主要構成部材として
積層型の熱交換器本体(A)と、そのコア部の一側面側
を覆う態様で沿接固定されたファンシュラウド(F)と
を有する。
【0026】前記熱交換器本体(A)は、垂直状態でか
つ左右方向に積層された複数枚の縦長状のアルミニウム
製板状チューブエレメント(1)と、その隣接するチュ
ーブエレメント(1)(1)の間に介在配置され、かつ
接合一体化された同じくアルミニウム製のコルゲートフ
ィン(2)とを有し、その一側面側を覆う態様でファン
シュラウド(F)が沿接固定されてなるものである。
【0027】前記チューブエレメント(1)は、図5な
いし図7、および図11ないし図17に示すように、幅
方向の両側に、偏平チューブ(3a)(4a)とその両
端に連通した膨出状ヘッダー(3b)(4b)とからな
る伝熱管部(3)(4)を相互に独立する態様で一体的
に有するものである。その一方の伝熱管部(3)はコン
デンサ(X)として、また他方の伝熱管部(4)はラジ
エータ(Y)としてそれぞれ機能するものである。
【0028】そして、前記両偏平チューブ(3a)(4
a)の間には、両チューブ間での熱伝導を遮断する長手
方向に沿った細長い切欠き部(5)が形成されている。
この切欠き部(5)の存在により、一方の偏平チューブ
(3a)の熱が他方の偏平チューブ(4a)に伝導され
るのが防止されるようになされている。
【0029】そして、各チューブエレメント(1)は、
図14ないし図17に示すように、隣接するものどうし
がヘッダー(3b)(4b)において当接状態に接合さ
れると共に、各ヘッダー(3b)(4b)に設けられた
熱交換媒体流通孔(6)(7)を介して隣接ヘッダー相
互が連通接続状態となされている。
【0030】前記チューブエレメント(1)は、2枚の
皿状コアプレート(P)を対向状に重ね合わせてろう付
一体化することにより形成されている。
【0031】このコアプレート(P)は、プレス加工に
より形成されたものである。このようにプレス加工によ
り形成すれば、製造効率の大幅な向上を図ることができ
る。上記コアプレート(P)の材料としては、アルミニ
ウム製芯材の表裏両面にろう材層がクラッドされたブレ
ージングシートが好適に用いられる。このようにブレー
ジングシートからなるものを用いることにより、チュー
ブエレメント(1)を構成する対向配置された2枚のコ
アプレート(P)(P)相互、隣接するチューブエレメ
ント(1)相互およびチューブエレメント(1)とフィ
ン(2)相互のろう付一体化等のろう付作業を容易かつ
確実に行うことができる。
【0032】前記コアプレート(P)は、例えば図7に
示すように、全体が縦長状を呈するもので、その両端部
が円弧状に縁取りされると共に、該円弧状両端部の幅方
向の一側部側がそれぞれ先端側から段状に切欠かれた形
状を呈するものとなされている。
【0033】またこのコアプレート(P)の両端部に
は、それぞれその幅方向の一側部側、即ち前記段状切欠
き部を有する側の該切欠き段部の基端部寄りに位置し
て、円形の外方膨出部(15)(15)が形成されてい
る。これら両膨出部(15)(15)の頂壁には、それ
ぞれ円形の流通孔(16)(16)が穿設されており、
その一方の流通孔(16)の周縁にはその全周に亘って
外方突出状のフランジ(16a)が延設されている。一
方、コアプレート(P)の両端部には、それぞれ前記円
形外方膨出部(15)(15)を除いた残部の全体を占
める態様で縦長湾曲状を呈する相対的に大きな外方膨出
部(17)(17)が形成されている。これらの縦長湾
曲状を呈する両膨出部(17)(17)の頂壁にも、そ
れぞれ該膨出部の形状に対応した形状を呈する流通孔
(18)(18)が穿設されており、これら流通孔のう
ちの、前記フランジ(16a)を有する円形外方膨出部
(15)と反対側の端部に位置する流通孔(18)の周
縁に、その全周に亘って外方突出状のフランジ(18
a)が延設されている。これらフランジ(16a)(1
8a)は、チューブエレメント(1)(1)を隣接状態
に配置してそれらの対応ヘッダー(3b)(4b)相互
を連接する際に、該フランジ(16a)(18a)が対
応位置の流通孔(16)(18)に嵌合されることによ
り、チューブエレメント(1)(1)相互が位置ずれし
ないように作用する。従って、対応ヘッダー(3b)
(4b)どおしを液密状態に確実に連通接続することが
できると共に、熱交換器本体(A)の仮組作業が容易に
行えるものとなり、ろう付されるまでにチューブエレメ
ント(1)相互がずれ動くことがないので接合不良品の
発生をなくすことができる。
【0034】また該コアプレート(P)の前記両端部を
除いた長さ方向の中間部分には、その幅方向の中間部
に、長さ方向に沿ったスリット状の切欠き部(5)が形
成されている。この切欠き部(5)を挟んでその両側に
位置する中間帯板部(19)(20)には、一端部側の
円形外方膨出部(15)から他端部側の円形外方膨出部
(15)に向けて真っ直ぐに延びた互いに平行な3条の
凹溝部(19a)が外方膨出状に形成されると共に、一
端部側の縦長湾曲状外方膨出部(17)から他端部側の
縦長湾曲状外方膨出部(17)に向けて真っ直ぐに延び
た互いに平行な2条の凹溝部(20a)が外方膨出状に
形成されている。而して、前記両中間帯板部(19)
(20)には、前記各凹溝部(19a)(20a)間に
内方突出状の真っ直ぐなリブ(19b)(20b)を有
するものとなされている。
【0035】このコアプレート(P)の幅方向の一側部
側、即ち前記段状切欠き部が形成されている側がコンデ
ンサ用の伝熱管部(3)として機能する部分であり、他
側部側がラジエータ用の伝熱管部(4)として機能する
側である。
【0036】而して、上述した2枚のコアプレート
(P)(P)を、前記外方膨出部(15)(17)が外
側に位置する対向状配置に重ね合わせ、接合することに
より一枚のチューブエレメント(1)が形成される。こ
のとき両コアプレート(P)(P)のコンデンサとして
機能する側のリブ(19b)は、図13に実線と破線で
示すように、それらの先端部どおしが相互間にコルゲー
ト状のアルミニウム製インナーフィン(21)をコアプ
レート(P)(P)と平行な平面内に介在させた状態で
ろう付接合一体化されている。
【0037】このインナーフィン(21)は、前記伝熱
管部(3)の一端側外方膨出部(15)から同他端側外
方膨出部(15)に至る長さに設定されている。そして
その両端縁部は、図5及び図6に示すようにそれぞれ前
記外方膨出部(15)(15)の内周縁に沿う対応弧状
に形成されている。一方、前記コアプレート(P)
(P)の両外方膨出部(15)(15)におけるインナ
ーフィン側内周縁部には、それぞれインナーフィン(2
1)の前記弧状端縁部を係止して該フィンの長手方向へ
の動きを規制する一対の内方突出状の係止用膨隆部(1
5a)(15a)が形成されている。而して、インナー
フィン(21)は、コンデンサ用伝熱管部(3)の偏平
チューブ(3a)内に、その弧状端縁部の両端を前記係
止用膨隆部(15a)(15a)にそれぞれ係止された
状態で偏平チューブ(3a)の全長かつ全域に亘って介
在配置され、対向配置されたコアプレート(P)(P)
相互を接合一体化するものとなされている。従って、一
対のコアプレート(P)(P)を対向配置させた仮組状
態においてその内部に介在配置されたインナーフィン
(21)が位置ずれをおこすことがなく、またそれらを
ろう付一体化した後においては、コンデンサ用伝熱管部
(3)の偏平チューブ(3a)が、その全長かつ全域に
亘ってインナーフィン(21)により補強されて耐圧性
に優れたものとなっている。なお、上記係止用膨隆部
(15a)は、その形成位置、個数あるいは具体的な形
状については、この実施例に限定されるものではなく、
要するに偏平チューブ(3a)内でインナーフィン(2
1)を位置決めしうるものであれば、他の任意の設計的
変更をも許容するものである。
【0038】前記コアプレート(P)(P)のラジエー
タとして機能する側のリブ(20b)は、図13に実線
と破線で示すように、それらの先端部どおしが直接ろう
付接合一体化されている。
【0039】もっとも、特にコンデンサ用の伝熱管部
(3)として機能する部分において、リブ(19b)の
形成位置を幅方向にずらせた2種類のコアプレート
(P)(P)を用い、対向する一方のコアプレート
(P)のリブ(19b)を、他方のコアプレート(P)
のリブ(19b)間の平面壁部に接合するようにしても
良い。この場合、リブ(19b)の先端部どおしを接合
する場合のように、プレートのずれに伴って接合不良が
生じたりする虞をなくすことができる。従って、組み立
て作業をラフに行うことができ、それでいて両コアプレ
ート(P)(P)相互が確実に接合され、強度ないしは
耐圧性に優れたものとすることができる。また、このよ
うな構造を採用することにより、熱交換媒体偏平チュー
ブの流体直径を小さくしえて熱交換性能に優れたものと
することができる。
【0040】而して、各チューブエレメント(1)は、
その上下両端部にそれぞれラジエータ用のヘッダー(4
b)とコンデンサ用のヘッダー(3b)とが形成され、
かつラジエータ用の上側ヘッダー(4b)から同下側ヘ
ッダー(4b)に向かう真っ直ぐな2本の冷却水流通路
が偏平チューブ(4a)内に形成される一方、コンデン
サ用の上側ヘッダー(3b)から同下側ヘッダー(3
b)に向かう、内部にインナーフィン(21)を有する
真っ直ぐな3本の冷媒流通路が偏平チューブ(3a)内
に形成されている。
【0041】而して、各チューブエレメント(1)は、
図14ないし図17に示すように、隣接する偏平チュー
ブ(3a)(4a)相互間にコルゲートフィン(2)を
介在させた状態で厚さ方向に積層配置され、隣接するヘ
ッダー(3b)(4b)どおしおよび前記フィン(2)
と偏平チューブ(3a)(4a)とが当接状態にろう付
接合一体化されると共に、各ヘッダー(3b)(4b)
に設けられた流通孔(6)(7)を介して隣接ヘッダー
相互が連通接続状態となされている。而して、チューブ
エレメント(1)の幅方向の両側にコンデンサとしての
第1熱交換器(X)とラジエータとしての第2熱交換器
(Y)とが形成された複式の積層型熱交換器本体(A)
が形成されている。
【0042】なお、このコア部の左右両端側のチューブ
エレメント(1)(1)を構成する最外側のコアプレー
ト(P)は、図5に示すように、前記各コアプレート
(P)に対応する外周形状を有する平板状に形成された
ものである。もっとも、このような平板状の最外側コア
プレート(P)に代えて、他のコアプレート(P)と同
様に膨出状ヘッダー等がプレス成形されたものを採用す
るようにしても良い。
【0043】上記コア部を構成する右最外側のチューブ
エレメント(1)におけるコンデンサとしての第1熱交
換器(X)およびラジエータとしての第2熱交換器
(Y)の各上側ヘッダー(3b)(4b)の側面には、
図1ないし図4に示されるように、それぞれ冷媒および
冷却水を導入するための入口管(8)(9)が、また左
最外側のチューブエレメント(1)におけるコンデンサ
としての第1熱交換器(X)およびラジエータとしての
第2熱交換器(Y)の各下側ヘッダー(3b)(4b)
の側面にはそれぞれ熱交換された冷媒および冷却水を排
出するための出口管(10)(11)が連通接続されて
いる。
【0044】而して、それぞれぞ別々に設けられた前記
入口管(8)(9)から流入した熱交換媒体としての冷
却水および冷媒は、図18に示すように、各チューブエ
レメント内をその幅の一側部側と他側部側とに別れた状
態で、それぞれ上方から下方に流通し、それぞれ別個に
設けられた出口管(10)(11)から流出するように
なされている。
【0045】なお、コンデンサとして機能するチューブ
エレメント群の偏平チューブ(3a)内を冷媒が蛇行し
て流通するようにさせても良い。この場合、適宜位置の
チューブエレメント(1)として、これを構成する一方
のコアプレート(P)の円形外方膨出部(15)の頂壁
に流通孔(16)の形成されていないものを用いるよう
にしても良いし、あるいは前記流通孔(16)に別個に
形成したキャップを嵌め合せるようにしても良い。
【0046】前記コア部(A)のラジエータ用ヘッダー
(4b)の上下左右両端部分には、それぞれ対応断面形
状のプレス成形品からなる取付部材(30)(30)
(30)(30)が嵌合固定されている。この取付部材
(30)(30)(30)(30)は、それぞれ上方ま
たは下方に突出したピン(30a)を有するもので、該
ピン(30a)を、車体等の取付側に形成された図示し
ないピン挿入用孔に挿入することにより、前記コア部
(A)を取付側に固定しうるようになされている。
【0047】図中、(D)はラジエータ用ヘッダー(4
b)に取り付けられたドレインコックである。
【0048】一方、前記コルゲートフィン(2)は、図
5、図19および図20に示されるように、前記各チュ
ーブエレメント(1)の両伝熱管部(3)(4)に跨が
る態様で配置された1つの共有フィンからなるものであ
る。そして、該フィン(2)の幅方向の中間部に、前記
両伝熱管部(3)(4)の偏平チューブ(3a)(4
a)相互間での熱伝導を遮断する矩形状の切欠き部(2
a)が形成されている。従って、コンデンサとして機能
する伝熱管部(3)とラジエータとして機能する伝熱管
部(4)との間での熱伝導が遮断され、一方の熱がフィ
ン(2)を介して他方に伝導されて熱交換性能の低下を
招くという不都合が回避される。
【0049】なお、図21ないし図24は、フィンの変
形例を示すものである。図21に示されるフィン(3
1)は、長さ方向の両端部の1ピッチのみを残して幅方
向の中間部を全て切り欠いて長さ方向に沿う長い切欠き
部(31a)を形成したものである。図22に示される
フィン(41)は、幅方向の中間部に上下方向から交互
に切欠き部(41a)を形成したものである。図23に
示されるフィン(51)は、幅方向の中間部に複数個の
小円形状の孔(切欠き部)(51a)を形成したもので
ある。図24に示されるフィン(61)は、幅方向の中
間部に複数個の上下方向に延びたスリット(切欠き部)
(61a)を形成したものである。図21ないし図24
に示されるいずれのフィン(31)(41)(51)
(61)においても幅方向の中間部に形成された切欠き
部(31a)(41a)(51a)(61a)がそれぞ
れ両伝熱管部(3)(4)の偏平チューブ(3a)(4
a)相互間での熱伝導を遮断するように作用するもので
ある。また、上記いずれのフィン(2)(31)(4
1)(51)(61)にあっても、前記各チューブエレ
メント(1)の両伝熱管部(3)(4)に跨がる態様で
配置された1つの共有フィンからなるものであることよ
り、別個独立した2つのフィンを用いる場合と較べて、
隣接するチューブエレメント(1)(1)相互間へのフ
ィン(2)のセッティング作業を容易に行うことができ
るという作用効果を奏する。
【0050】なお、上記実施例においては、フィン
(2)としていずれもコルゲートフィンを採用したもの
を示したが、この発明はこの種の積層型熱交換器に汎用
されている他の各種フィンの採用をも許容するものであ
る。
【0051】ところで、上述のように構成された熱交換
器本体(A)には、前記偏平チューブ(3a)(4a)
と前記フィン(2)とで構成されるコア部の風下側面、
即ちラジエータ側の面に、その略全域を覆う態様で左右
一対のファンシュラウド(F)(F)が並設状態に沿接
固定されている。
【0052】この各ファンシュラウド(F)は、従来汎
用されているタイプのものと同様の樹脂一体成形品から
なるものである。具体的には、図1に示すように、それ
ぞれ中央部に円形の通風孔(Fa)が形成された平面視
矩形状を呈するシュラウド部(Fs)と、前記通風孔
(Fa)の中央部分に位置するファン取付部(Fx)
と、該取付部(Fx)を前記シュラウド部(Fs)に固
定するための4本の取付腕部(Fb)とを有するもので
ある。前記各取付腕部(Fb)から延長する態様でシュ
ラウド部(Fs)に補強用膨隆部(Fc)が形成されて
おり、その先端がシュラウド部(Fs)から外方突出状
に延設されることにより取付部(Fd)を構成するもの
となされている。而して、前記ファン取付部(Fx)に
はファン(E)が取り付けられている。
【0053】このファンシュラウド(F)の上端両隅部
に位置する左右一対の前記取付部(Fd)(Fd)に
は、締結部材(U)を挿通するための孔部(f)が形成
されており、また同下端両隅部に位置する左右一対の前
記取付部(Fd)には、その下端縁から上下方向に延び
た切込み部(g)が形成されている。
【0054】而して、上記ファンシュラウド(F)は、
前記4か所の取付部(Fd)(Fd)(Fd)(Fd)
において熱交換器本体(A)に取り付けられている。
【0055】この取付を可能にするために、この実施例
においては熱交換器本体(A)を構成する各チューブエ
レメント(1)のうち、上記取付部(Fd)(Fd)
(Fd)(Fd)の対応位置に隣接配置される左右一対
のチューブエレメント(1)(1)として、そのラジエ
ータ側一側縁部の上記取付部(Fd)の対応位置からフ
ァンシュラウド(F)側にそれぞれ延設された上下一対
のファンシュラウド取付用突出縁部(H)(H)を一体
的に有するものが採用されている。
【0056】これら各チューブエレメント(1)は、上
述のとおり、2枚のコアプレート(P)(P)を対向状
に配置したものであり、上記ファンシュラウド取付用突
出縁部(H)(H)を有すること以外は他のチューブエ
レメント(1)と全く同じ構成を有するものである。上
記突出縁部(H)は、特に図6および図7に示すよう
に、チューブエレメント(1)を構成する各コアプレー
ト(P)の一側縁部、即ちラジエータ側縁部の上記取付
部(Fd)対応位置からそれぞれ側方に延設された基端
部(Ha)(Ha)と、それらの各先端からそれぞれ互
いに上下反対方向に屈曲して延設された先端嵌合部(H
b)(Hb)とからなる、それぞれ側面視略L字状に形
成されたものである。上記各先端嵌合部(Hb)には、
その外側縁部に外方突出状の係合凸部(Hc)が形成さ
れている。上述のようにチューブエレメント(1)にフ
ァンシュラウド取付用突出縁部(H)(H)を上下対象
となるように形成しておけば、チューブエレメント
(1)の上下方向を反転させても前記突出縁部(H)
(H)は同方向に延設された状態となるので、熱交換器
本体(A)の組み立てに際してチューブエレメント
(1)の上下方向を考慮することなく容易かつ確実に行
うことができる。
【0057】而して、ファンシュラウド(F)の各取付
部(Fd)(Fd)(Fd)(Fd)対応位置に、隣接
する一対のチューブエレメント(1)(1)から延設さ
れた各一対のファンシュラウド取付用突出縁部(H)
(H)が離間状態に突出されている。
【0058】上記各一対のファンシュラウド取付用突出
縁部(H)(H)には、これらに跨がる態様でファンシ
ュラウド取付用部材(K)が嵌合固定されている。
【0059】この取付用部材(K)は、図8ないし図1
0に示すように、上記両突出縁部(H)(H)に跨がる
幅を有するプレートを側面視略コ字状に曲成して前記先
端嵌合部(Hb)の幅に対応した間隔を隔てて互いに平
行状に対向配置された一対の対向壁部(Ka)(Ka)
を有するものとなされた嵌合部(Kb)を具備する。こ
の嵌合部(Kb)の一方の対向壁部(Ka)には、円形
の孔部(Kc)が形成されると共に、その下方両端部に
前記係合凸部(Hc)(Hc)を係合させるための係合
孔部(Kd)(Kd)が形成されている。他方の対向壁
部(Ka)には、ナット(Ke)が外方突出状に固着さ
れており、このナット(Ke)に上記一方の対向壁部
(Ka)の孔部(Kc)から挿通されたボルト(U)が
螺合されるようになされている。
【0060】而して、上記取付用部材(K)は、その嵌
合部(Kb)を隣接する左右一対のファンシュラウド取
付用突出縁部(H)(H)の先端嵌合部(Hb)(H
b)にそれらに跨がる態様で先端側から嵌合され、前記
両係合孔部(Kd)(Kd)にそれぞれ対応位置の前記
各係合凸部(Hc)(Hc)が強制嵌合されることによ
り、抜脱不能状態に嵌合固定されている。なお、この実
施例とは逆に、前記取付用部材(K)側に係合用突部を
形成すると共に、前記取付用突出縁部(H)側に係合凹
部を形成するようにしても良い。
【0061】上記取付部材(K)の前記ナット(Ke)
に、ファンシュラウド(F)の各取付部(Fd)(F
d)(Fd)(Fd)の孔部(f)(f)または切込み
部(g)(g)に挿通された締結部材としてのボルト
(U)が螺合されることにより、ファンシュラウド
(F)が熱交換器本体(A)に締結固定されている。
【0062】上記ファンシュラウド(F)の熱交換器本
体(A)に対する取付けは、つぎのようにして行われ
る。
【0063】熱交換器本体(A)に突設された複数対の
ファンシュラウド取付用突出縁部(H)(H)に、上述
したようにそれぞれファンシュラウド取付用部材(K)
を嵌合固定する。そして熱交換器本体(A)の下端側に
取り付けられた前記各取付用部材(K)に締結部材とし
てのボルト(U)をその軸部が外方に突出する態様で取
り付ける。そして、この状態でファンシュラウド(F)
の下側の各ファンシュラウド取付部(Fd)をその切込
み部(g)が上記ボルト(U)の軸部に係止されるよう
にして配置し、上側の各ファンシュラウド取付部(F
d)の孔部(f)に締結部材としてのボルト(U)を挿
通して対応位置の取付部材(K)のナット(Ke)に該
ボルト(U)を螺合し、上記各ボルト(U)を締結する
ことにより完了する。
【0064】なお、上記実施例においては、熱交換器本
体(A)を構成する一部のチューブエレメント(1)の
みにファンシュラウド取付用突出縁部(H)を形成した
ものを示したが、全てのチューブエレメント(1)にフ
ァンシュラウド取付用突出縁部(H)を形成したものを
用い、その任意位置のファンシュラウド取付用突出縁部
(H)にファンシュラウド取付用部材(K)を取付け、
該取付用部材(K)を介して上述のように熱交換器本体
(A)にファンシュラウド(F)を取り付けるようにし
ても良い。このように全てのチューブエレメント(1)
にファンシュラウド取付用突出縁部(H)を形成したも
のを用いれば、都合の良い位置に前記取付用部材(K)
を取り付けることができるので、取付部(Fd)の位置
を異にする複数種のファンシュラウド(F)をも取り付
けることができる。
【0065】図25ないし図28は、他の実施例を示す
ものである。
【0066】この実施例にかかる熱交換器本体(A)
は、上記実施例と同様であるが、該本体(A)を構成す
る全てのチューブエレメント(1)としてファンシュラ
ウド取付用突出縁部(H)を備えたものが用いられてい
る。他の構成は最外側のチューブエレメント(1)を除
いて前記実施例と同様であるので対応箇所に同一符号を
付してその説明を省略する。
【0067】上記ファンシュラウド取付用突出縁部
(H)も上記実施例と略同様であるが、係合凸部(H
c)が先端嵌合部(Hb)の内側縁基端部側に設けられ
ている点において相違する。他の構成は前記実施例と同
様であるので対応箇所に同一符号を付してその説明を省
略する。
【0068】上記ファンシュラウド取付用突出縁部
(H)に嵌合固定されるファンシュラウド取付用部材
(K)は、図28に示すように断面略コ字状を呈する嵌
合部(Kb)のみからなり、図25に示すように熱交換
器本体(A)の幅方向の全長に亘る長さを有する押出材
からなるものである。そして該嵌合部(Kb)の適宜位
置には、ファンシュラウド取付用のねじ孔(Kf)が形
成されており、また前記係合凸部(Hc)に対応する長
手方向に沿った係合凹条(Kg)が形成されている。而
して、この取付用部材(K)は、その嵌合部(Kb)を
前記突出縁部(H)の先端嵌合部(Hb)に嵌合され、
前記係合凹条(Kg)に係合凸部(Hc)が係合された
抜脱不能状態で熱交換器本体(A)に嵌合固定されてい
る。これら係合用凸部(Hc)および係合用凹条(K
g)の形成位置は、この実施例に限定されるものではな
く、要するに前記突出縁部(H)に前記取付用部材
(K)が嵌合固定されるものであれば他の任意の設計的
変更も許容される。
【0069】なお、上記ファンシュラウド取付用部材
(K)が上記嵌合固定状態においてその長手方向にずれ
動かないようにするために、最外側のチューブエレメン
ト(1)(1)として、図26に示すように前記取付用
部材(K)の各対応端部を係止するための係止縁部(1
a)(1a)を形成したものが採用されている。而し
て、これら各係止縁部(1a)に前記取付用部材(K)
の対応端部が係止されている。 他の構成は前記実施例
と同様であるので対応箇所に同一符号を付してその説明
を省略する。
【0070】この実施例のように棒状のファンシュラウ
ド取付用部材(K)を用いると共に、全てのチューブエ
レメント(1)としてファンシュラウド取付用突出縁部
(H)を備えたものを用いることにより、ファンシュラ
ウド(F)の取付強度に優れたものとなる。また、前記
取付用部材(K)の全長の任意の箇所にファンシュラウ
ド(F)の取付部(Fd)を取り付けることができ、そ
の取付の自由度を大きく確保することができる。更に
は、この取付用部材(K)に予め取付用のねじ孔(K
f)を穿設しておくことができるので、その穿設位置を
ファンシュラウド(F)の取付部(Fd)に対応させて
正確に設定することができ、コア幅のばらつきに起因す
る不都合を回避することができる。
【0071】なお、上記いずれの実施例においても、フ
ァンシュラウド取付用突出縁部(H)として、上下対象
な側面視L字状に形成されたものを示したが、この発明
は必ずしもこれに限定されるのではない。例えば、いず
れも先端嵌合部(Hb)が同方向に延設されたものであ
っても良い。この場合には、下方のファンシュラウド取
付用突出縁部(H)の先端嵌合部(Hb)も上方に向か
って延設された状態となるので、ファンシュラウド
(F)の下端の取付部(Fd)を、直接、前記突出縁部
(H)の上方から差し込むようにして係止させることが
できる。また、突出縁部(H)およびファンシュラウド
取付用部材(K)の具体的形状も上記実施例に限定され
るものではなく、両者が嵌合固定されうるものであれ
ば、他の任意の設計的変更をも許容される。尚、前記取
付用部材(K)と突出縁部(H)とは、他の構成部材相
互を一括ろう付する際に、ろう付一体化するようにして
も良い。このように両者をろう付一体化すれば、ファン
シュラウド取付強度に優れたものとすることができる。
【0072】また、この発明における熱交換器本体
(A)は、上記実施例に示したようなコンデンサとラジ
エータの組み合わせに限定されるものではなく、他に例
えばインタークーラとラジエータ、エンジンオイルクー
ラとラジエータなど種類の異なる熱交換器の各種組み合
わせにも適用されうるものである。
【0073】
【発明の効果】この発明にかかる熱交換器は、上述のと
おり、熱交換器本体として、偏平チューブとその両端に
連通接続された膨出状ヘッダーとが一体的に形成された
複数枚の縦長板状チューブエレメントが、隣接する前記
チューブ間にフィンを介在させた状態で厚さ方向に積層
配置され、かつ前記ヘッダーにおいて相互に接合一体化
されてなるものを用い、前記いずれか又は全てのチュー
ブエレメントに、その一側縁部からファンシュラウド取
付用突出縁部を一体的に延設し、該突出縁部にファンシ
ュラウド取付部材を嵌合固定し、該取付部材にファンシ
ュラウドを固定してなるものである。従って、熱交換器
として積層型の熱交換器本体を有するものでありなが
ら、ファンシュラウドを容易かつ確実に取付けることが
できる。
【0074】また、請求項2に記載のように、熱交換器
本体として、2枚の縦長皿状コアプレートを対向状に重
ね合わせて周端部で接合することにより、幅方向の両側
に、偏平なチューブとその両端に連通した膨出状ヘッダ
ーとからなる伝熱管部を相互に独立する態様で有し、か
つ前記両チューブ間に、両チューブ間での熱伝導を遮断
する1ないし複数個の切欠き部を有するものとなされた
複数枚のチューブエレメントを、相互間にフィンを介在
させた状態で厚さ方向に積層配置し、かつ前記ヘッダー
において接合一体化することにより、前記チューブエレ
メントの幅方向の両側に、相互に種類を異にする第1熱
交換器と第2熱交換器とが一体的に構成されてなるもの
を採用すれば、従来の複式一体型熱交換器のように別個
独立した熱交換器相互を連結した形式のものと較べて、
部品点数を大幅に少なくすることができ、製造効率を大
幅に向上し得て製造コストダウンを図ると共に、より一
層の小型、軽量化を図ることができる。
【0075】また請求項3に記載のように、チューブエ
レメントとして、その一側縁部のチューブ両端部近傍位
置からそれぞれファンシュラウド側に延設された基端部
とそれら先端からそれぞれ互いに上下反対方向に屈曲し
て延設された先端嵌合部とからなるそれぞれ側面視略L
字状に形成された上下一対のファンシュラウド取付用突
出縁部を有するものを用いれば、チューブエレメントを
上下反転させて配置してもその突出縁部の延出方向は常
に同方向に保持されるので、チューブエレメントの積層
配置に際してその上下方向を考慮する必要がない。従っ
て、熱交換器本体の組み立てを容易に行うことができ
る。また、ファンシュラウド取付用部材として、前記先
端嵌合部に強制嵌合される断面略コ字状の嵌合部を有す
るものを用い、その嵌合部を前記先端嵌合部に嵌合固定
し、この嵌合固定された取付用部材にファンシュラウド
を締結部材により締結固定するようにすれば、ファンシ
ュラウドの熱交換器本体への取付を容易かつ確実に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる熱交換器の背面図で
ある。
【図2】同上熱交換器の正面図である。
【図3】同上熱交換器の平面図である。
【図4】同上熱交換器の右側面図である。
【図5】熱交換器本体を構成する最外側のチューブエレ
メント、これに隣接するチューブエレメント、およびこ
れらの間に介在配置されたコルゲートフィンを分離した
状態で示す斜視図である。
【図6】ファンシュラウド取付用突出縁部を備えたチュ
ーブエレメントを分離した状態で示す斜視図である。
【図7】ファンシュラウド取付用突出縁部を備えたチュ
ーブエレメントを構成するコアプレートの一部省略平面
図である。
【図8】ファンシュラウド取付用突出縁部にファンシュ
ラウド取付用部材を嵌合固定した状態を示す、一部を省
略した拡大部分正面図である。
【図9】ファンシュラウド取付用突出縁部にファンシュ
ラウド取付用部材を嵌合固定した状態を示す、一部を省
略した拡大部分右側面図である。
【図10】ファンシュラウド取付用部材の拡大斜視図で
ある。
【図11】図7のXI-XI 線の拡大断面図である。
【図12】図7のXII-XII 線の拡大断面図である。
【図13】図7のXIII-XIII 線の拡大断面図である。
【図14】図7のXIV-XIV 線の一部省略拡大断面図であ
る。
【図15】図7のXV-XV 線の一部省略拡大断面図であ
る。
【図16】図7のXVI-XVI 線の一部省略拡大断面図であ
る。
【図17】図7のXVII-XVII 線の一部省略拡大断面図で
ある。
【図18】熱交換媒体の流れを示す説明である。
【図19】コルゲートフィンの斜視図である。
【図20】熱交換器の部分拡大縦断面図である。
【図21】フィンの変形例を示す斜視図である。
【図22】フィンの他の変形例を示す斜視図である。
【図23】フィンの更に他の変形例を示す斜視図であ
る。
【図24】フィンの更に他の変形例を示す斜視図であ
る。
【図25】この発明の他の実施例にかかる熱交換器の背
面図である。
【図26】同上熱交換器の右側面図である。
【図27】同上熱交換器のファンシュラウド取付用部材
付近の一部拡大背面図である。
【図28】図27のXXVIII-XXVIII 線の断面図である。
【符号の説明】
1 チューブエレメント 2 コルゲートフィン 2a 切欠き部 3 伝熱管部 3a 偏平チューブ 3b 膨出状ヘッダー 4 伝熱管部 4a 偏平チューブ 4b 膨出状ヘッダー 5 切欠き部 A 熱交換器本体 F ファンシュラウド P コアプレート H ファンシュラウド取付用突出縁部 U 締結部材 X 第1熱交換器(コンデンサ) Y 第2熱交換器(ラジエータ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の偏平チューブ(4a)が相互間
    にフィン(2)を介在させた状態で厚さ方向に積層され
    ると共に、前記チューブ(4a)の両端にヘッダー(4
    b)(4b)が連通接続された熱交換器本体(A)に、
    前記偏平チューブ(4a)と前記フィン(2)とで構成
    されるコア部の一側面側を覆う態様でファンシュラウド
    (F)が沿接固定されてなる熱交換器において、 前記熱交換器本体(A)は、偏平チューブ(4a)とそ
    の両端に連通接続された膨出状ヘッダー(4b)(4
    b)とが一体的に形成された複数枚の縦長板状チューブ
    エレメント(1)が、隣接する前記チューブ(4a)
    (4a)間にフィン(2)を介在させた状態で厚さ方向
    に積層配置され、かつ前記ヘッダー(4b)(4b)に
    おいて相互に接合一体化されてなるものであり、 前記いずれか又は全てのチューブエレメント(1)に、
    その一側縁部からファンシュラウド取付用突出縁部
    (H)が一体的に延設されると共に、該突出縁部(H)
    にファンシュラウド取付用部材(K)が嵌合固定され、
    該取付用部材(K)にファンシュラウド(F)が固定さ
    れてなることを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記熱交換器本体(A)は、2枚の縦長
    皿状コアプレート(P)(P)が対向状に重ね合わされ
    て周端部で接合されることにより、幅方向の両側に、偏
    平なチューブ(3a)(4a)とその両端に連通した膨
    出状ヘッダー(3b)(3b)(4b)(4b)とから
    なる伝熱管部(3)(4)を相互に独立する態様で有
    し、かつ前記両チューブ(3a)(4a)間に、両チュ
    ーブ間での熱伝導を遮断する1ないし複数個の切欠き部
    (5)を有するものとなされた複数枚のチューブエレメ
    ント(1)が、相互間にフィン(2)を介在させた状態
    で厚さ方向に積層配置され、かつ前記ヘッダー(3b)
    (4b)において接合一体化されることにより、前記チ
    ューブエレメント(1)の幅方向の両側に、相互に種類
    を異にする第1熱交換器(X)と第2熱交換器(Y)と
    が一体的に構成されてなるものである、請求項1に記載
    の熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記チューブエレメント(1)は、その
    一側縁部のチューブ両端部近傍位置からそれぞれファン
    シュラウド側に延設された基端部(Ha)(Ha)とそ
    れら先端からそれぞれ互いに上下反対方向に屈曲して延
    設された先端嵌合部(Hb)(Hb)とからなるそれぞ
    れ側面視略L字状に形成された上下一対のファンシュラ
    ウド取付用突出縁部(H)(H)を有する一方、 前記ファンシュラウド取付用部材(K)は、前記先端嵌
    合部(Hb)に強制嵌合される断面略コ字状の嵌合部
    (Kb)を有するもので、 前記取付用部材(K)が、その嵌合部(Kb)を前記先
    端嵌合部(Hb)に嵌合固定され、かつ該取付用部材
    (K)に前記ファンシュラウド(F)が締結部材(U)
    によって締結固定されてなることを特徴とする、請求項
    1に記載の熱交換器。
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