JPH0873163A - エスカレータの制御方法及びその装置 - Google Patents

エスカレータの制御方法及びその装置

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JPH0873163A
JPH0873163A JP21347194A JP21347194A JPH0873163A JP H0873163 A JPH0873163 A JP H0873163A JP 21347194 A JP21347194 A JP 21347194A JP 21347194 A JP21347194 A JP 21347194A JP H0873163 A JPH0873163 A JP H0873163A
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JP
Japan
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escalator
motor current
electric motor
current
automatic
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JP21347194A
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English (en)
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Toshiharu Tashiro
俊治 田代
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、自動運転するエスカレータの安全性
を向上する。 【構成】エスカレータの無負荷状態が所定時間継続した
後、電動機電流測定用センサ5により測定された電動機
電流が無負荷状態の電動機電流よりも大きい場合、エス
カレータの運転を、電動機電流が無負荷状態の電動機電
流よりも小さくなるまで継続し、この後に自動運転装置
13の保持回路を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エスカレータの利用客
の無い無負荷状態のときに自動的に運転停止を行う自動
運転装置を備えたエスカレータの制御方法及びその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】このような自動運転装置を備えたエスカ
レータは、利用客の有無を光電装置等の検出装置により
検出し、この利用客を検出した場合、エスカレータの運
転時間を積算するタイマーを動作させ、予め設定された
運転時間だけ一定方向に運転し、利用客を運搬してい
る。
【0003】このように利用客を運搬しているエスカレ
ータ運転中に、新たな利用客を検出装置が検出すると、
エスカレータの運転時間を積算動作中のタイマーをリセ
ットし、再びこのタイマーの積算を開始して、さらに予
め設定された運転時間だけエスカレータを継続運転して
いる。
【0004】ところが、上記エスカレータの自動運転装
置では、エスカレータの運転中に、検出装置により新た
な利用客を検出できなかったり、検出装置により利用客
を検出しても運転時間を積算しているタイマーをリセッ
トできなかったりすると、いずれにしてもタイマーが予
め設定された運転時間だけ積算し、エスカレータ上に利
用客が乗っている状態でも、エスカレータの運転は停止
してしまう。
【0005】そして、エスカレータは、再度利用客を検
出して起動するまでの自動運転における待機状態とな
る。このような待機状態において、例えば検出装置の異
常等により利用客を検出したと判断すると、エスカレー
タは再起動される。このエスカレータの再起動時に、エ
スカレータ上に利用客が乗っていると、この利用客はエ
スカレータ起動時に転倒する危険性がある。
【0006】このような危険性を回避するために、自動
運転中のエスカレータ上に利用客が乗っているか否かを
検出する方法が既に提案されている。すなわち、 (a) エスカレータ上方における建屋の天井に、超音波セ
ンサ等の検出領域を検出装置を複数設置し、これら検出
装置によりエスカレータ上に利用客が乗っているか否か
を検出する方法。 (b) エスカレータの各階段に沿って設けられる内面パネ
ルに光電装置を複数設置し、これら光電装置によりエス
カレータ上に利用客が乗っているか否かを検出する方法
がある。
【0007】しかしながら、検出方法(a) では、エスカ
レータの上方に天井がない場合や天井があってもその位
置が高く、検出装置から利用客までの距離が検出可能な
距離以上に離れている場合には、有効な方法でない。
【0008】一方、検出方法(b) は、上記検出方法(a)
のようにエスカレータ以外の要因により検出装置の設置
の可否に影響を与えないが、光電装置は光ビームを用い
て利用客を検出するので、この光ビーム上でしか検出が
できず、所定の領域に対する検出ができない。
【0009】このような検出領域の狭さを補うために、
複数配置する各光電装置の各間隔を狭くすると、装置の
構成が複雑となる。又、これら検出方法(a)(b)に用いら
れる検出装置、光電装置は、めったに発生しない異常に
対して動作する設備であり、その動作時間を考えると、
設置費用が増大となり、そのうえメンテナンス作業の増
加になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように自動運転
装置を備えたエスカレータにおいて、エスカレータ上に
利用客が乗っているのに拘らず停止し、そのうえ自動的
に再起動して利用客に危険を与える虞がある。
【0011】このような事から、利用客に対する安全性
を高めるためにエスカレータ上の利用客を検出する方法
が提案されているが、いずれの方法もいかなる状況にお
いても十分に利用客を検出できるものでない。そこで本
発明は、自動運転するエスカレータの安全性を向上でき
るエスカレータの制御方法及びその装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、複数
の階段を無端状に配列して移動するエスカレータに対
し、利用客の無い無負荷状態が所定時間継続すると自動
的に運転停止する自動運転装置を備えたエスカレータの
制御方法において、エスカレータに利用客が乗っている
状態に、エスカレータの運転が停止した場合、自動運転
装置を解除して上記目的を達成しようとするエスカレー
タの制御方法である。
【0013】請求項2によれば、複数の階段を無端状に
配列して移動するエスカレータに対し、利用客の無い無
負荷状態が所定時間継続すると自動的に運転停止する自
動運転装置を備えたエスカレータの制御装置において、
エスカレータを運転する電動機の電流を検出する電流測
定センサと、エスカレータの自動運転時間が経過したと
き、電流測定センサにより測定された電動機電流が無負
荷状態の電動機電流よりも大きければ、自動運転装置を
解除する自動運転解除手段と、を備えて上記目的を達成
しようとするエスカレータの制御装置である。
【0014】請求項3によれば、自動運転解除手段は、
エスカレータの自動運転時間が経過したとき、電流測定
センサにより測定された電動機電流が無負荷状態の電動
機電流よりも大きい場合、エスカレータの運転を、電動
機電流が無負荷状態の電動機電流よりも小さくなるまで
継続し、この後に自動運転装置を解除する機能を有す
る。
【0015】請求項4によれば、自動運転解除手段は、
エスカレータの自動運転時間が経過したとき、電流測定
センサにより測定された電動機電流が無負荷状態の電動
機電流よりも大きい場合、エスカレータの運転を、電動
機電流が無負荷状態の電動機電流よりも小さくなるまで
継続し、さらに一定時間エスカレータの運転を継続し、
この後に自動運転装置を解除する機能を有する。
【0016】請求項5によれば、自動運転解除手段は、
エスカレータの自動運転時間が経過したとき、電流測定
センサにより測定された電動機電流が無負荷状態の電動
機電流よりも大きい場合、エスカレータの運転を、電動
機電流が無負荷状態の電動機電流よりも小さくなるまで
継続し、さらに一定時間エスカレータの運転を継続し、
この後においても電動機電流が無負荷状態の電動機電流
よりも小さければ、自動運転装置を解除する機能を有す
る。
【0017】
【作用】請求項1によれば、自動運転装置を備えたエス
カレータの制御にあって、エスカレータに利用客が乗っ
ている状態に、エスカレータの運転が停止した場合、自
動運転装置を解除する。そして、エスカレータの再起動
は、例えば手動運転のみを許可するものとする。
【0018】請求項2によれば、エスカレータの自動運
転時間が経過したとき、電流測定センサにより測定され
た電動機電流が無負荷状態の電動機電流よりも大きけれ
ば、自動運転装置を解除する。
【0019】請求項3によれば、エスカレータの自動運
転時間が経過したとき、電流測定センサにより測定され
た電動機電流が無負荷状態の電動機電流よりも大きい場
合、エスカレータの運転を、電動機電流が無負荷状態の
電動機電流よりも小さくなるまで継続し、この後に自動
運転装置を解除する。
【0020】請求項4によれば、エスカレータの自動運
転時間が経過したとき、電流測定センサにより測定され
た電動機電流が無負荷状態の電動機電流よりも大きい場
合、エスカレータの運転を、電動機電流が無負荷状態の
電動機電流よりも小さくなるまで継続し、さらに一定時
間エスカレータの運転を継続し、この後に自動運転装置
を解除する。
【0021】請求項5によれば、エスカレータの自動運
転時間が経過したとき、電流測定センサにより測定され
た電動機電流が無負荷状態の電動機電流よりも大きい場
合、エスカレータの運転を、電動機電流が無負荷状態の
電動機電流よりも小さくなるまで継続し、さらに一定時
間エスカレータの運転を継続し、この後においても電動
機電流が無負荷状態の電動機電流よりも小さければ、自
動運転装置を解除する。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は自動運転装置を備えたエレベータ
の制御装置の構成図である。三相交流電源R、S、Tに
は、主ノーヒューズブレーカ(メインMCCB)1を介
して上昇用電磁接触器メーク接点2及び下降用電磁接触
器メーク接点3が接続され、さらに三相電源線に電動機
4が接続されている。
【0023】なお、下降用電磁接触器メーク接点3は、
三相交流電源R、S、Tのうち電源R、Tを切り替え接
続する機構となっている。これらメーク接点2、3と電
動機4との間の三相電源線には、電動機4に流れる電動
機電流を測定するための電動機電流測定用センサ5が取
り付けられている。
【0024】この電動機電流測定用センサ5の出力端子
には、電流入力バッファ6を介して電流測定装置7及び
電動機電流測定開始終了用タイマ(以下、測定用タイマ
と称する)8が接続されている。
【0025】この測定用タイマ8は、電動機電流測定用
センサ5により測定された電動機電流の入力時からカウ
ントを開始し、電動機4の起動電流が流れる時間T1の
電流値を無視し、この後のエスカレータに利用客の乗っ
ていない無負荷状態における測定時間T2中のサンプリ
ング時間T2´をカウントし、このサンプリング時間T
2´に電動機4に流れる無負荷電流を測定する指令を電
流測定装置7に対して発する機能を有している。
【0026】この電流測定装置7は、測定用タイマー8
からの無負荷電流の測定指令を受けると、このサンプリ
ング時間T2´中に電動機電流測定用センサ5により測
定された電動機電流を入力し、この電動機電流の平均値
fI(T2') fI(T2') =ΣIT2' /T2´ …(1) をマイクロコンピュータ用入力バッファ(以下、マイコ
ン用入力バッファと省略する)9を通して電動機電流記
憶装置(以下、記憶装置と省略する)10に記憶させる
機能を有している。
【0027】マイコン用入力バッファ9には、運転用マ
イクロコンピュータ11及び電動機電流比較装置(以
下、比較装置と省略する)12が接続されている。この
うち比較装置12は、電流測定装置7により測定された
電動機電流をマイコン用入力バッファ9を通して入力
し、記憶装置10に記憶されている電動機電流の平均値
fI(T2') を読み出し、これら測定された電動機電流と
電動機電流の平均値fI(T2') とを比較してその比較結
果を運転用マイクロコンピュータ11に送出する機能を
有している。
【0028】この運転用マイクロコンピュータ11に
は、自動運転装置13及び継続運転用タイマ14が接続
されている。自動運転装置13は、電動機電流の平均値
fI(T2') を測定するたるの時間T2が経過すると、上
昇用電磁接触器メーク接点2又は下降用電磁接触器メー
ク接点3を開路して電動機4への電力供給を停止してエ
スカレータ運転を停止し、自動運転の待機状態とする機
能を有している。
【0029】又、この自動運転装置13は、エスカレー
タに乗る利用客を検出する利用客検出装置15が接続さ
れており、この利用客検出装置15からの利用客検出信
号が入力すると、予め設定された運転方向、つまり上昇
又は下降にエスカレータを起動する指令を運転用マイク
ロコンピュータ11に発する機能を有している。
【0030】又、この自動運転装置13は、利用客検出
装置15からの利用客検出信号が入力してから継続運転
用タイマ14を積算動作させ、この積算動作中に新たな
利用客による利用客検出信号が入力すると、継続運転用
タイマ14をリセットして再度積算動作を開始させ、か
つ継続運転用タイマ14の積算動作により所定時間経過
すると、自動運転中断の指令を運転用マイクロコンピュ
ータ11に発する機能を有している。
【0031】運転用マイクロコンピュータ11は、自動
運転装置13から起動指令を受けると、周知の運転回路
に構成される上昇用電磁接触器コイル(図示せず)又は
下降用電磁接触器コイル(図示せず)に給電し、上昇用
電磁接触器メーク接点2又は下降用電磁接触器メーク接
点3を閉路し、電動機4に電力を供給してエスカレータ
を上昇又は下降運転させる機能を有している。
【0032】又、運転用マイクロコンピュータ11は、
エスカレータに利用客の乗らない無負荷状態が所定時間
継続した後、比較装置12の比較結果を受けて、電流測
定センサ5により測定された電動機電流が電動機電流の
平均値fI(T2') よりも大きい場合、例えば検出装置1
5の故障と判断し、エスカレータの運転を、電動機電流
が電動機電流の平均値fI(T2') よりも小さくなるまで
継続し、この後に自動運転装置13の保持回路を解除
し、さらに測定用タイマ8を介して記憶装置10に記憶
されている電動機電流の平均値fI(T2') をリセットす
る機能を有している。
【0033】又、運転用マイクロコンピュータ11は、
エスカレータに利用客の乗らない無負荷状態が所定時間
継続した後、比較装置12の比較結果を受けて、電流測
定センサ5により測定された電動機電流が電動機電流の
平均値fI(T2') よりも小さい場合、自動運転装置13
に停止信号を出力し、かつ上昇用電磁接触器コイル又は
下降用電磁接触器コイルへの給電を中止し、上昇用電磁
接触器メーク接点2又は下降用電磁接触器メーク接点3
を開路し、エスカレータの運転を停止する機能を有して
いる。
【0034】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて図2に示す電動機電流の変化を参照して説明する。
先ず、電動機電流の平均値fI(T2') を求める。
【0035】自動運転装置13から起動指令が運転用マ
イクロコンピュータ11に発せられると、この運転用マ
イクロコンピュータ11は、予め設定された運転方向、
例えば上昇方向であれば、周知の運転回路に構成される
上昇用電磁接触器コイルに給電し、上昇用電磁接触器メ
ーク接点2を閉路する。
【0036】これにより、三相交流電源R、S、Tから
上昇用電磁接触器メーク接点2を通して電動機4に電力
が供給され、この電動機4の駆動によりエスカレータは
上昇運転する。
【0037】この状態に、電動機電流測定用センサ5
は、電動機4に流れる電動機電流を測定し、その電動機
電流を電流入力バッファ6を介して電流測定装置7及び
測定用タイマ8に送る。
【0038】この測定用タイマ8は、電動機電流測定用
センサ5により測定された電動機電流の入力時からカウ
ントを開始し、図2に示す電動機4の起動電流が流れる
時間T1の電流値を無視し、この後のエスカレータに利
用客の乗っていない無負荷状態における測定時間T2中
のサンプリング時間T2´をカウントし、このサンプリ
ング時間T2´に電動機4に流れる無負荷電流を測定す
る指令を電流測定装置7に対して発する。
【0039】この電流測定装置7は、測定用タイマー8
からの測定指令を受けると、このサンプリング時間T2
´中に、電動機電流測定用センサ5により測定された電
動機電流を入力し、この電動機電流の平均値fI(T2')
を上記式(1) に従って求め、この平均値fI(T2') をマ
イコン用入力バッファ9を通して記憶装置10に記憶す
る。
【0040】この後、電動機電流の平均値fI(T2') を
測定するための時間T2が経過すると、自動運転装置1
3は、上昇用電磁接触器メーク接点2を開路する。これ
により、電動機4への電力供給が停止され、エスカレー
タ運転は停止し、自動運転の待機状態(時間T4)とな
る。
【0041】次に利用客の運搬に移る。この待機状態
に、利用客検出装置15が利用客を検出すると、自動運
転装置13は、予め設定された運転方向である上昇方向
にエスカレータを起動する指令を運転用マイクロコンピ
ュータ11に発し、かつ継続運転用タイマ14の積算動
作を開始させる。
【0042】この運転用マイクロコンピュータ11は、
予め設定された上昇方向にエスカレタを運転するため
に、周知の運転回路に構成される上昇用電磁接触器コイ
ルに給電し、上昇用電磁接触器メーク接点2を閉路し、
電動機4に電力を供給してエスカレータを上昇運転させ
る(時間T5)。
【0043】利用客がエスカレータの踏段に乗り、この
利用客を乗せて運搬すると、電動機電流は、図2に示す
ように無負荷状態ときよりも大きな値に変化する。さら
に、利用客が次々と利用客検出装置15により検出され
ると、自動運転装置13は、積算動作中の継続運転用タ
イマ14をリセットして再度積算動作を開始させる。
【0044】このように利用客が次々とエスカレータに
乗ると、電動機電流は、図2に示すようにその利用客の
人数に応じた値に変化する(時間T6)。これら利用客
を運搬した後、エスカレータに乗る利用客が無くなって
無負荷状態となり(時間T7)、この無負荷状態が継続
運転用タイマ14の積算動作により所定の自動運転時間
だけ経過したと判断されると、継続運転用タイマ14
は、この自動運転時間の経過の旨を自動運転装置13に
伝達する。
【0045】この自動運転装置13は、自動運転時間の
経過の旨を受けて自動運転中断の指令を運転用マイクロ
コンピュータ11に発する。このとき、運転用マイクロ
コンピュータ11は、比較装置12における測定された
電動機電流と電動機電流の平均値fI(T2') との比較結
果を受ける。
【0046】すなわち、エスカレータに利用客の乗らな
い無負荷状態が所定時間継続した時間T5において、比
較装置12は、電流測定装置7により測定された電動機
電流をマイコン用入力バッファ9を通して入力し、かつ
記憶装置10に記憶されている電動機電流の平均値fI
(T2') を読み出し、これら測定された電動機電流と電動
機電流の平均値fI(T2') とを比較する。
【0047】運転用マイクロコンピュータ11は、比較
装置12の比較結果を受けて、電流測定センサ5により
測定された電動機電流が電動機電流の平均値fI(T2')
よりも小さい場合、エスカレータに利用客が乗っていな
いと判断する。
【0048】そのうえで運転用マイクロコンピュータ1
1は、自動運転装置13に停止信号を出力し、かつ上昇
用電磁接触器コイルへの給電を中止し、上昇用電磁接触
器メーク接点2を開路し、エスカレータの運転を停止す
る(時間T8)。
【0049】ところが、電流測定センサ5により測定さ
れた電動機電流が電動機電流の平均値fI(T2') よりも
大きい場合、運転用マイクロコンピュータ11は、例え
ば利用客検出装置15の故障と判断する。
【0050】この利用客検出装置15の故障と判断した
うえで、運転用マイクロコンピュータ11は、エスカレ
ータの運転を、電動機電流が電動機電流の平均値fI(T
2')よりも小さくなるまで継続する。
【0051】この後に、電動機電流が電動機電流の平均
値fI(T2') よりも小さくなってエスカレータ上に利用
客が乗っていない状態になると、運転用マイクロコンピ
ュータ11は、自動運転装置13の保持回路を解除し、
さらに測定用タイマ8を介して記憶装置10に記憶され
ている電動機電流の平均値fI(T2') をリセットする。
【0052】この結果、エスカレータは、自動運転され
なくなる。このように上記一実施例においては、エスカ
レータの無負荷状態が所定時間継続した後、電動機電流
測定用センサ5により測定された電動機電流が無負荷状
態の電動機電流よりも大きい場合、エスカレータの運転
を、電動機電流が無負荷状態の電動機電流よりも小さく
なるまで継続し、この後に自動運転装置13の保持回路
を解除するようにしたので、利用客を目的階まで安全に
運搬し、エスカレータ上に利用客が一人も乗っていない
状態までエスカレータを継続運転できる。
【0053】そのうえ、自動運転装置13の保持回路を
解除するので、エスカレータが再起動することはなく、
利用客に対する安全性を向上でき、さらにサービスをも
向上できる。
【0054】従って、利用客がエスカレータ踏段上に乗
っているにも拘らず、利用客検出装置15の故障により
利用客の運搬途中でエスカレータを停止し、さらに何ら
かの要因でエスカレータを再起動してしまい利用客を転
倒させる等の重大な事故を起こすことは全くない。
【0055】又、利用客検出装置15もエスカレータの
設置環境に左右されることなく、設備メンテナンスも容
易となり、設備の小形化にも有効である。なお、本発明
は、上記一実施例に限定されるものでなく次の通りに変
形してもよい。 (a) エスカレータに利用客が乗っている状態に、エスカ
レータの運転が停止した場合、運転用マイクロコンピュ
ータ11により自動運転装置13の保持回路を直ちに解
除するようにしてもよい。そして、エスカレータの再起
動は、例えば手動運転のみを許可するものとする。
【0056】このように構成すれば、たとえエスカレー
タ上の利用客が乗っていても、何らかの要因でエスカレ
ータが再起動することはなく安全性を向上できる。 (b) エスカレータの自動運転時間が経過したとき、電動
機電流が無負荷状態の電動機電流の平均値fI(T2') よ
りも大きければ、利用客検出装置15の故障と判断し、
この後、電動機電流が無負荷状態の電動機電流の平均値
fI(T2') よりも小さくなるまでエスカレータの運転を
継続し、さらに一定時間エスカレータの運転を継続す
る。そして、この後に自動運転装置を解除する。
【0057】このように構成すれば、利用客に対する安
全性をより向上できる。 (c) エスカレータの自動運転時間が経過したときの電動
機電流が無負荷状態の電動機電流の平均値fI(T2') よ
りも大きければ、利用客検出装置15の故障と判断し、
この後、電動機電流が無負荷状態の電動機電流の平均値
fI(T2') よりも小さくなるまでエスカレータの運転を
継続し、さらに一定時間エスカレータの運転を継続す
る。
【0058】そして、この後においても電動機電流が電
動機電流の平均値fI(T2') よりも小さければ、このと
きに自動運転装置15の保持回路を解除する。このよう
に構成することによっても利用客に対する安全性をより
向上できる。
【0059】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、自
動運転するエスカレータの安全性を向上できるエスカレ
ータの制御方法及びその装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるエスカレータの制御装置の一実
施例を示す構成図。
【図2】同装置の電動機電流の変化を示す図。
【符号の説明】
1…主ノーヒューズブレーカ(メインMCCB)、2…
上昇用電磁接触器メーク接点、3…下降用電磁接触器メ
ーク接点、4…電動機、5…電動機電流測定用センサ、
6…電流入力バッファ、7…電流測定装置、8…電動機
電流測定開始終了用タイマ(測定用タイマ)、9…マイ
クロコンピュータ用入力バッファ(マイコン用入力バッ
ファ)、10…電動機電流記憶装置(記憶装置)、11
…運転用マイクロコンピュータ、12…電動機電流比較
装置(比較装置)、13…自動運転装置、14…継続運
転用タイマ、15…利用客検出装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の階段を無端状に配列して移動する
    エスカレータに対し、利用客の無い無負荷状態が所定時
    間継続すると自動的に運転停止する自動運転装置を備え
    たエスカレータの制御方法において、 前記エスカレータに利用客が乗っている状態に、前記エ
    スカレータの運転が停止した場合、前記自動運転装置を
    解除することを特徴とするエスカレータの制御方法。
  2. 【請求項2】 複数の階段を無端状に配列して移動する
    エスカレータに対し、利用客の無い無負荷状態が所定時
    間継続すると自動的に運転停止する自動運転装置を備え
    たエスカレータの制御装置において、 前記エスカレータを運転する電動機の電流を検出する電
    流測定センサと、 前記エスカレータの自動運転時間が経過したとき、前記
    電流測定センサにより測定された電動機電流が無負荷状
    態の電動機電流よりも大きければ、前記自動運転装置を
    解除する自動運転解除手段と、を具備したことを特徴と
    するエスカレータの制御装置。
  3. 【請求項3】 自動運転解除手段は、エスカレータの自
    動運転時間が経過したとき、電流測定センサにより測定
    された電動機電流が前記無負荷状態の電動機電流よりも
    大きい場合、前記エスカレータの運転を、前記電動機電
    流が前記無負荷状態の電動機電流よりも小さくなるまで
    継続し、この後に自動運転装置を解除する機能を有する
    ことを特徴とする請求項2記載のエスカレータの制御装
    置。
  4. 【請求項4】 自動運転解除手段は、エスカレータの自
    動運転時間が経過したとき、電流測定センサにより測定
    された電動機電流が前記無負荷状態の電動機電流よりも
    大きい場合、前記エスカレータの運転を、前記電動機電
    流が前記無負荷状態の電動機電流よりも小さくなるまで
    継続し、さらに一定時間前記エスカレータの運転を継続
    し、この後に自動運転装置を解除する機能を有すること
    を特徴とする請求項2記載のエスカレータの制御装置。
  5. 【請求項5】 自動運転解除手段は、エスカレータの自
    動運転時間が経過したとき、電流測定センサにより測定
    された電動機電流が無負荷状態の電動機電流よりも大き
    い場合、前記エスカレータの運転を、前記電動機電流が
    前記無負荷状態の電動機電流よりも小さくなるまで継続
    し、さらに一定時間前記エスカレータの運転を継続し、
    この後においても前記電動機電流が前記無負荷状態の電
    動機電流よりも小さければ、自動運転装置を解除する機
    能を有することを特徴とする請求項2記載のエスカレー
    タの制御装置。
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