JPH087304Y2 - 空気調和機用エアフィルタのごみ除去装置 - Google Patents

空気調和機用エアフィルタのごみ除去装置

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JPH087304Y2
JPH087304Y2 JP1993001337U JP133793U JPH087304Y2 JP H087304 Y2 JPH087304 Y2 JP H087304Y2 JP 1993001337 U JP1993001337 U JP 1993001337U JP 133793 U JP133793 U JP 133793U JP H087304 Y2 JPH087304 Y2 JP H087304Y2
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、空気調和機用エアフィ
ルタのごみ除去装置に関し、特にエアフィルタに着いた
ごみを自動的に除去することにより、空気調和機の過熱
及び熱損失を最小にして暖房効果を増大させるととも
に、室内空気の汚染を防止できる空気調和機用エアフィ
ルタのごみ除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような空気調和機用エアフィ
ルタとして特開平3−137950号公報に記載のもの
が知られている。上記公報によれば、図4に示すよう
に、リアカバー1,フレーム2,フロントカバー3,室
内空気吸込口4,フリーフィルタ5,フィルタケース
6,対向電極板7及び放電線8とから構成されている。
【0003】上記リアカバー1には、遠心力ファン9と
このファンを回転させるモータ10が内装されている。
ファン9の回転とともに、高電圧が印加されて放電線8
と対向電極板7との間にコロナ放電を生ぜしめてごみに
帯電させ、後側のフィルタケース6に内装されている誘
電体フィルタ11a,脱取フィルタ11bによりごみを
捕集して空調された空気を吹出口12を通して室内に循
環させて室内空気を快適に保持するようになっている。
【0004】しかしながら、上記構成の電気集塵機にお
いては、定期的にフィルタケース6を本体から取りはず
してフィルタを掃除しなければならないという問題点が
あった。
【0005】また、従来の空気調和機においては、図5
及び図6に示すごとく、空気調和機本体1の前面には前
面パネル5が設けられている。この前面パネルの上部に
は風向上下調節板3a及び風向左右調節板3bを備えた
吐出グリル部材3が配置されており、前面パネルの下部
には吸い込まれる室内空気に含まれたごみなどの異物を
きれいにフィルタリングするために内部にエアフィルタ
4aを備えた吸込グリル部材4が配設されている。そし
て、これらの吸込グリル部材4と吐出グリル部材3との
間の前面パネル5の右側上部には空気調和機を制御する
運転操作部2が配置されている。
【0006】ここで、上記エアフィルタ4aは、吸込グ
リル部材4の内側面とほぼ同等な大きさをもっており、
密着されながら時々ごみなどを除去するために取りはず
し及び組立可能となっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のごと
き構成の従来の空気調和機用エアフィルタ4aには、長
時間空気調和機を使用すると、室内の空気中に含まれて
いるごみなどが吸込グリル部材を通してエアフィルタに
付着して、暖房効果を低下させる。従って、これを防ぐ
ためには、少なくとも1か月に一回位ごみを除去しなけ
ればならない。
【0008】すなわち稼動中の空気調和機を停止(約2
〜15分)させた後、図6に示すように、吸込グリル部
材を空気調和機本体から手前に引き出してエアフィルタ
4aを上向に取りはずして、ユーザがエアフィルタ4a
に付着したごみを水で洗浄するか、電気掃除機等を用い
てごみを除去しなければならないという不便と煩わしさ
がある。
【0009】更に、ごみを定期的に取り除かない場合に
は、風量の減少により空気調和機内の周辺機器や対流送
風機(図示せず)を駆動するモータ(図示せず)を過熱
させて火災が発生するおそれがあり、また、室内空気の
循環効率が低くなって対流送風機を高回転数で駆動しな
ければならないため、多量の熱損失を生じさせ、また暖
房効果を低下させるという問題点があった。
【0010】従って、本考案は、上記問題点を解消する
ためになされたものであって、本考案の目的は、エンド
レスベルト式エアフィルタ部材をエアフィルタ駆動手段
により回転させることによってエアフィルタ部材に振動
を加え付着したごみを除去する空気調和機用エアフィル
タのごみ除去装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案に基づく空気調和機のエアフィルタのごみ
除去装置は、空気調和機本体の下部に配設された室内空
気吸込口の前側に設けられた吸込グリル部材と、上記空
気調和機本体内の下部に配設された対流送風手段を駆動
することによって前記吸込グリル部材を通して吸い込ま
れる室内空気中に含まれているごみなどをフィルタリン
グするエアフィルタ部材と、このエアフィルタ部材を回
転させて上記エアフィルタ部材に吸着したごみを払い除
けるエアフィルタ駆動手段と、前記エアフィルタ駆動手
段の駆動により、前記エアフィルタ部材から落とされた
ごみを燃焼室に吸い込むごみ吸込手段とからなることを
特徴とする。
【0012】上記のように構成された本考案において
は、ベルト式エアフィルタ部材をエアフィルタ駆動手段
により回転させ、エアフィルタ部材に振動を加えてエア
フィルタ部材に付着したごみを分離するとともにこの分
離したごみをバーナ部のファンを駆動することによっ
て、ごみ吸込ホースを通して燃焼室に供給して燃焼用燃
料と混合して燃焼させ、更に、燃焼ガスを煙突部をとお
して外部へ排出するという構造になっているので、従来
のようにエアフィルタに付着したごみをユーザーが手で
洗浄するとか、真空掃除機でエアフィルタに付着したご
みを除去しなければならないという不便と煩しさを解消
することができる。
【0013】更に、エアフィルタ部材に付着したごみを
バーナ部のファンを駆動させて一定時間をおいて周期的
にごみ吸込ホースを通して吸い込むように構成されてい
るため、常時エアフィルタ部材がきれいに保持されると
ともに、外部から吸い込まれる風量が減少するおそれが
なく、周辺機器及び対流送風手段のモータの過熱による
火災等の事故のおそれも取り除くことができる。また、
熱率及び暖房効果を増大することができる。
【0014】
【実施例】以下、本考案の一実施例について添付の図面
を参照しながら詳述する。
【0015】第1乃至図3に示すように、空気調和機本
体10の前面には前面パネル15が設けられている。こ
の前面パネル15の上部には、風向上下調節板16aと
風向左右調節板16bとを備えた吐出グリル部材16が
配設されており、前面パネル15の下部には吸い込まれ
る室内空気に含まれたごみなどの異物をきれいにフィル
タリングするために吸込口11の内部にエアフィルタ1
4を備えた吸込グリル部材12が配設されている。そし
て、これら吸込グリル部材12と吐出グリル部材16と
の間の前面パネル15の右側上部には空気調和機の運転
を制御する運転操作部17が配設されている。
【0016】また、空気調和機本体10内の下部には吸
込グリル部材12を通して室内空気を吸い込むために駆
動モータ21の駆動により回転するファン13aを備え
た対流送風手段13が設けられている。更に、対流送風
手段13と吸込グリル部材12との間、すなわち、空気
調和機本体10の下部に配設された吸込口11の後側に
は、エアフィルタ部材14がエアフィルタ駆動手段20
に回転可能に支持されており、上記対流送風手段13の
稼動によって吸込グリル部材12を通して吸い込まれる
室内空気中に含まれているごみなどをフィルタリングす
る。
【0017】図3に示すように、上記エアフィルタ駆動
手段20は、上記空気調和機本体10内の左側壁10a
に固着された駆動モータ21によって回転する駆動軸2
2と、上記駆動軸22の両端部にそれぞれ固着された第
1及び第2の駆動ギヤ23,24と、上記駆動軸から所
定間隔をおいて回転自在に支持され、かつ両端部に第1
及び第2の従動ギヤ26,27を備えた従動軸25とか
らなる。
【0018】また、第1及び第2の駆動ギヤ23,24
と第1及び第2の従動ギヤ26,27との間には、第1
及び第2のタイミングベルト28,29がそれぞれ懸架
されている。さらに、第1及び第2のタイミングベルト
28,29の外側周囲には粗密な網状のエンドレスベル
トからなるエアフィルタ部材14が固着されている。
【0019】更に、エアフィルタ部材14の下部には、
エアフィルタ部材14がエアフィルタ駆動手段20によ
り回転される時、エアフィルタ部材14から分離したご
みなどを吸い込むごみ吸込手段30が配設されている。
【0020】このごみ吸込手段30の内側には、エアフ
ィルタ部材14と接触しながらエアフィルタ部材14の
回転に伴ってエアフィルタ部材14をブラシングしてご
みを取り除くブラシ31が配設されている。
【0021】まず、ごみ除去用ブラシ31によりエアフ
ィルタ部材14から落されたごみは、ごみ吸込ガイド部
材32に収集されてごみ吸込ホース33をとおしてバー
ナ部34に導入される。
【0022】すなわち、ごみ吸込ガイド部材32は、エ
アフィルタ部材14の下部を収容できるように空気調和
機本体10内の吸込口11下部側に固着されている。ま
た、ごみ吸込ガイド部材32の下部にはごみ吸込ホース
33の一端部が固着されており、ごみ吸込ホース33の
他端部は上記空気調和機本体10内の中間位置近傍に配
設されたバーナ部34に付着されている。
【0023】なお、駆動軸22の他端部は図1に示すよ
うにベアリング38aを介して空気調和機本体10の右
側壁10bに回転可能に装着されており、従動軸25b
の両端部はベアリング38b,38cを介して空気調和
機本体10の左側壁10a及び右側壁10bにそれぞれ
回転可能に装着されている。
【0024】ここてで、バーナ部34には、エアフィル
タ部材14に吸着したごみなどがごみ除去用ブラシ31
によりブラシングされてごみ吸込ガイド部材32内に落
下するとき、そのごみをごみ吸込ホース33を通して吸
い込むように、バーナ送風モータとファン(図示せず)
が内装されていることはもちろんである。
【0025】このバーナ部34の一側には、バーナ送風
モータの駆動力の伝達を受けて回転するファンにより供
給される燃焼用空気(ごみを含む)と、送油ダクト(図
示せず)から噴射される石油などの燃焼用燃料とを混合
して燃焼させる燃焼室35が設けられている。
【0026】また上記燃焼室35は、その上部に配設さ
れている暖房用熱交換器36に連通管35aを介して接
続されており、この暖房用熱交換器36の一側には燃焼
室35における燃焼により生じた煤煙を外部へ排出する
燃焼ガス排出用煙突37が装着されている。すなわち、
暖房用熱交換器36には送風手段13により吸い込まれ
た室内の空気を熱交換された後、室外に排出する煙突3
7が接続されている。次に、上記のように構成された本
考案の作用効果を説明する。
【0027】図1〜図3に示すように、空気調和機本体
10の前面パネル15に設けた運転操作部17の選択ボ
タン(図示せず)を押して電源をオンさせると、エアフ
ィルタ駆動手段20の駆動モータ21とバーナ34に同
時に電源が印加されて上記駆動モータ21が駆動軸22
を回転させる。すると、第1及び第2の駆動ギヤ23,
24が回転して、この回転力によりタイミングベルト2
8,29と第1及び第2の従動ギヤ26,27を介して
従動軸25を回転させ、これにより第1及び第2のタイ
ミングベルト28,29の外側に装着されたエアフィル
タ14を一方向に回転させる。
【0028】この際、一方向に回転されるエアフィルタ
14の下部は、ごみ吸込ガイド部材32内に受容されて
おり、また従動軸25の長手方向に沿って設けられたご
み除去用ブラシ31と接触しているので、エアフィルタ
14に付着したごみなどはごみ吸込ガイド部材32内に
払い落される。
【0029】払い落されたごみなどはバーナ送風モータ
(図示せず)の駆動力により回転するファン(図示せ
ず)の回転により燃焼用空気とともに、ごみ吸込ホース
33及びバーナ34を介して燃焼室35に供給され、燃
焼用燃料と混合されて燃焼される。
【0030】また、燃焼室35内で燃焼した燃焼ガス
は、暖房用熱交換器36を循環しながら、対流送風手段
13から空気調和機本体10内に吸い込まれた室内空気
を熱空気に熱交換させた後、煙突37を通して室外へ排
出されるため、エアフィルタ14に吸い付いたごみなど
は容易に除去される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に基づくエアフィルタのごみ除去装置を
備えた空気調和機の正面図である。
【図2】図1の空気調和機の側面図である。
【図3】本考案に基づくエアフィルタのごみ除去装置の
詳細を示す斜視図である。
【図4】従来のエアフィルタを備えた空気調和機の側断
面図である。
【図5】従来のエアフィルタを備えた空気調和機の正面
図である。
【図6】図5の空気調和機の要部斜視図である。
【符号の説明】
10 空気調和機本体 11 吸込部 12 吸込グリル部材 13 対流送風手段 14 エアフィルタ部材 20 エアフィルタ駆動手段 21 駆動モータ 22 駆動軸 23,24 駆動ギヤ 25 従動軸 26,27 従動ギヤ 28,29 タイミングベルト 30 ごみ吸込手段 31 ごみ除去用ブラシ 32 ごみ吸込ガイド部材 33 ごみ吸込ホース 34 バーナ部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気調和機本体の室内空気吸込口の前側
    に設けられた吸込グリル部材と、対流送風手段の駆動に
    より前記吸込グリル部材を通して吸い込まれる室内空気
    中に含まれているごみなどをフィルタリングするエアフ
    ィルタ部材と,このエアフィルタ部材を回転させて上記
    エアフィルタ部材に吸着したごみを払い除けるエアフィ
    ルタ駆動手段と、前記エアフィルタ駆動手段の駆動によ
    り前記エアフィルタ部材から落とされたごみを燃焼室に
    吸い込むごみ吸込手段とからなることを特徴とする空気
    調和機用エアフィルタのごみ除去装置。
  2. 【請求項2】 前記エアフィルタ部材は,粗密な網状の
    エンドレスベルトであることを特徴とする請求項1に記
    載の空気調和機用エアフィルタのごみ除去装置。
  3. 【請求項3】 前記エアフィルタ駆動手段は,空気調和
    機本体内の側壁に固着された駆動モータと、駆動モータ
    の駆動により回転する駆動軸と、上記駆動軸の両端部に
    それぞれ固着された第1及び第2の駆動ギヤと、上記駆
    動軸から所定間隔離間させて空気調和機本体の左右側壁
    部に回転可能に取り付けた従動軸と、前記従動軸の両端
    にそれぞれ装着された第1及び第2の従動ギヤと、上記
    第1及び第2の駆動ギヤと第1及び第2の従動ギヤとの
    間に懸架されて上記駆動軸の回転力を第1及び第2の従
    動ギヤに伝達するタイミングベルトとからなることを特
    徴とする請求項1に記載の空気調和機用エアフィルタの
    ごみ除去装置。
  4. 【請求項4】 前記エアフィルタ部材は、第1及び第2
    のタイミングベルトの外周部に固着されたことを特徴と
    する請求項2又は3に記載の空気調和機用エアフィルタ
    のごみ除去装置。
  5. 【請求項5】 前記ごみ吸込手段は、前記エアフィルタ
    部材の下部側と接触しながらエアフィルタの回転に伴っ
    てエアフィルタに付着したごみをブラッシングして払い
    落とすごみ除去用ブラシと,前記ごみ除去用ブラシが払
    い落としたごみを吸い込むごみ吸込ガイド部材と、前記
    ごみ吸込ガイド部材とバーナ部とを連結して前記ごみ吸
    込ガイド部材に収集したごみを吸込むごみ吸込ホースと
    からなることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機
    用エアフィルタのごみ除去装置。
JP1993001337U 1992-01-22 1993-01-22 空気調和機用エアフィルタのごみ除去装置 Expired - Lifetime JPH087304Y2 (ja)

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JPH0559121U JPH0559121U (ja) 1993-08-06
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