JPH087269Y2 - 熱交換器 - Google Patents
熱交換器Info
- Publication number
- JPH087269Y2 JPH087269Y2 JP14307289U JP14307289U JPH087269Y2 JP H087269 Y2 JPH087269 Y2 JP H087269Y2 JP 14307289 U JP14307289 U JP 14307289U JP 14307289 U JP14307289 U JP 14307289U JP H087269 Y2 JPH087269 Y2 JP H087269Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- heat
- tubes
- heat transfer
- heat exchanger
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、メッキ液，有機，無機，薬液，各種の溶
剤，食品用液など反応又は合成プロセスに用いられる液
体を、伝熱管中に通して温度差のある二流体間例えば高
温流体と低温流体との間で熱の授受を行わせて熱回収若
しくは放熱などに用いられる熱交換器に関するものであ
る。
剤，食品用液など反応又は合成プロセスに用いられる液
体を、伝熱管中に通して温度差のある二流体間例えば高
温流体と低温流体との間で熱の授受を行わせて熱回収若
しくは放熱などに用いられる熱交換器に関するものであ
る。
従来の熱交換器では、チューブ状の伝熱管が多管式に
端板にそれぞれ接合されて各管壁を経て温度差のある二
流体間に熱を伝熱させて、熱交換させうる熱媒体の流路
が伝熱管の内外に構成されている。
端板にそれぞれ接合されて各管壁を経て温度差のある二
流体間に熱を伝熱させて、熱交換させうる熱媒体の流路
が伝熱管の内外に構成されている。
ところが、この熱交換器では伝熱管を経て熱伝達させ
て熱交換させるだけとなり、無電解メッキなどのプロセ
ス液の有機溶剤では溶存気体の気泡（酸素又は窒素など
のガス）によって活性劣化するばかりか、液中の溶存酸
素が酸化しやすい液体の保存ではトラブルの原因になり
やすいしケミカルプロセス又は超純水などの液中におい
ては、わずかな気泡が混入しても分析機器の液中パーテ
クルカウンタ等では計測しずらくなって制御系に支障を
来すなど溶存気体によって生ずる種々問題があった。
て熱交換させるだけとなり、無電解メッキなどのプロセ
ス液の有機溶剤では溶存気体の気泡（酸素又は窒素など
のガス）によって活性劣化するばかりか、液中の溶存酸
素が酸化しやすい液体の保存ではトラブルの原因になり
やすいしケミカルプロセス又は超純水などの液中におい
ては、わずかな気泡が混入しても分析機器の液中パーテ
クルカウンタ等では計測しずらくなって制御系に支障を
来すなど溶存気体によって生ずる種々問題があった。
本考案では、これら従来の欠点を排除しようとするも
ので、熱交換をすると共に、液中の溶存気体を除去する
ことでケミカルプロセスの処理を安全で、かつ効果的に
行いうる熱交換器を構成簡単で安価な形態で提供しよう
とすることを目的としたものである。
ので、熱交換をすると共に、液中の溶存気体を除去する
ことでケミカルプロセスの処理を安全で、かつ効果的に
行いうる熱交換器を構成簡単で安価な形態で提供しよう
とすることを目的としたものである。
本考案は、温度差のある二流体間で熱の授受を行わせ
るチューブ状の伝熱管をチューブプレート或いはチュー
ブヘッダに多数備えた熱交換器において、前記伝熱管が
脱気熱交換可能のプラスチック製チューブを多数平行に
配列して集束したハニカム構造のチューブであって、該
チューブ内を脱気用の真空室に連通配備し、チューブの
管壁内外に温水又は冷水を流過させて熱交換させると同
時に液中の気泡を該チューブの管壁を通して真空室へ脱
気する構成としたことを特徴とする熱交換器である。
るチューブ状の伝熱管をチューブプレート或いはチュー
ブヘッダに多数備えた熱交換器において、前記伝熱管が
脱気熱交換可能のプラスチック製チューブを多数平行に
配列して集束したハニカム構造のチューブであって、該
チューブ内を脱気用の真空室に連通配備し、チューブの
管壁内外に温水又は冷水を流過させて熱交換させると同
時に液中の気泡を該チューブの管壁を通して真空室へ脱
気する構成としたことを特徴とする熱交換器である。
本考案の熱交換器では、ケース２に区画された真空室
３が真空ポンプ31で負圧として伝熱管１のプラスチック
製チューブ管壁を経て気泡を真空室３へ吸引回収し系外
に除去する。一方該伝熱管１の外周側にあるプロセス液
は溶液ポンプ５に連なり伝熱管１の管壁を経て該管壁に
添って、又は添った配管４中に流れる冷水又は温水とで
熱交換させ、プロセス液の冷却或いは加温しつつ、さら
に脱気処理されて安全に用いられるものである。
３が真空ポンプ31で負圧として伝熱管１のプラスチック
製チューブ管壁を経て気泡を真空室３へ吸引回収し系外
に除去する。一方該伝熱管１の外周側にあるプロセス液
は溶液ポンプ５に連なり伝熱管１の管壁を経て該管壁に
添って、又は添った配管４中に流れる冷水又は温水とで
熱交換させ、プロセス液の冷却或いは加温しつつ、さら
に脱気処理されて安全に用いられるものである。
本考案を実施例につき第１図乃至第５図例で説明する
と、第１図に示すようにプロセス液を流入又は流過させ
うるチューブ状の伝熱管１が、その一端を取付端部とし
てチューブプレート10あるいはチューブヘッダに接合さ
せ、温度差のある二流体間で熱の授受を行わせるように
加熱冷却室６を区画してケース２に備えた熱交換器にお
いて、前記伝熱管１が通気性のプラスチック製チューブ
であって、該チューブ内を真空室３に連通配備し、チュ
ーブの管壁内外に温水又は冷水を流過させて熱交換させ
ると同時に液中の気泡を該チューブの管壁を通して真空
室３へ脱気する構成とし備えて熱交換器としてある。
と、第１図に示すようにプロセス液を流入又は流過させ
うるチューブ状の伝熱管１が、その一端を取付端部とし
てチューブプレート10あるいはチューブヘッダに接合さ
せ、温度差のある二流体間で熱の授受を行わせるように
加熱冷却室６を区画してケース２に備えた熱交換器にお
いて、前記伝熱管１が通気性のプラスチック製チューブ
であって、該チューブ内を真空室３に連通配備し、チュ
ーブの管壁内外に温水又は冷水を流過させて熱交換させ
ると同時に液中の気泡を該チューブの管壁を通して真空
室３へ脱気する構成とし備えて熱交換器としてある。
この場合、第２〜３図のように前記伝熱管１が両端板
の一対のチューブプレート10,10を介して内装されたケ
ース２にはプロセス液流入口11及び流出口12とを備え、
配管４で接続し溶液ポンプ５と溶液タンク７に連絡する
と共に、加熱・冷却用水流入口21及び流出口22のある加
熱冷却室６を区画形成すると共に、前記チューブプレー
ト10の外側に前記真空室３を区画配備して構成され、該
真空室３は電磁弁８を介して真空ポンプ31に連絡されて
いる。また、伝熱管１の端末は結束用のスリーブ15で集
束されリテーナ16を介してチューブプレート10に連結
し、Ｏリングなどのシール部材13,14のあるシールヘッ
ド17で密封構造にしてある（第４図）。さらに前記プロ
セス液はプロセス液タンク７からポンプ５で流入口11及
び流出口12に連絡してケース２内に給液したとき、脱気
用の伝熱管１から溶存ガスを脱気除去され、かつ熱交換
されて処理される。（第５図） 即ち、前記伝熱管１としては、脱気熱交換可能で極め
て微細サイズ、例えば外径3.0mm以下好ましくは1.0mm以
下、肉厚0.05〜0.5mmとしたプラスチック製チューブを
多数平行に配列，集束したハニカム構造として脱気面積
を大きくしてチューブプレート10に連結してあるが、脱
気熱交換可能の高分子膜、例えば熱を管壁に経て伝達で
き、かつ空気過もできるテフロン（商標），ポリカー
ボネート，ポリプロピレン，ポリエステル，シリコーン
などのプラスチック製チューブを用いて加熱・加圧によ
ってチューブ端末とスリーブ15との一体成形が行われ、
該チューブの管壁内外に温水，冷水を流過させて熱交換
させると同時に液中の気泡を該チューブの管壁を透過し
て真空室３へ脱気するもので、前記熱交換用の伝熱管１
が、伝熱面積を大きくする配慮の下に管状のケース２内
に配備されている。
の一対のチューブプレート10,10を介して内装されたケ
ース２にはプロセス液流入口11及び流出口12とを備え、
配管４で接続し溶液ポンプ５と溶液タンク７に連絡する
と共に、加熱・冷却用水流入口21及び流出口22のある加
熱冷却室６を区画形成すると共に、前記チューブプレー
ト10の外側に前記真空室３を区画配備して構成され、該
真空室３は電磁弁８を介して真空ポンプ31に連絡されて
いる。また、伝熱管１の端末は結束用のスリーブ15で集
束されリテーナ16を介してチューブプレート10に連結
し、Ｏリングなどのシール部材13,14のあるシールヘッ
ド17で密封構造にしてある（第４図）。さらに前記プロ
セス液はプロセス液タンク７からポンプ５で流入口11及
び流出口12に連絡してケース２内に給液したとき、脱気
用の伝熱管１から溶存ガスを脱気除去され、かつ熱交換
されて処理される。（第５図） 即ち、前記伝熱管１としては、脱気熱交換可能で極め
て微細サイズ、例えば外径3.0mm以下好ましくは1.0mm以
下、肉厚0.05〜0.5mmとしたプラスチック製チューブを
多数平行に配列，集束したハニカム構造として脱気面積
を大きくしてチューブプレート10に連結してあるが、脱
気熱交換可能の高分子膜、例えば熱を管壁に経て伝達で
き、かつ空気過もできるテフロン（商標），ポリカー
ボネート，ポリプロピレン，ポリエステル，シリコーン
などのプラスチック製チューブを用いて加熱・加圧によ
ってチューブ端末とスリーブ15との一体成形が行われ、
該チューブの管壁内外に温水，冷水を流過させて熱交換
させると同時に液中の気泡を該チューブの管壁を透過し
て真空室３へ脱気するもので、前記熱交換用の伝熱管１
が、伝熱面積を大きくする配慮の下に管状のケース２内
に配備されている。
なお、前記真空室３には圧力センサ81を設け、該圧力
センサ81の検出信号によってコントローラ９で前記真空
ポンプ31及び電磁弁８を制御するようにするのがよい。
センサ81の検出信号によってコントローラ９で前記真空
ポンプ31及び電磁弁８を制御するようにするのがよい。
また、前記ケース２内に多数装備される伝熱管１は、
その管内を真空にすることによって管外の液体の溶存ガ
スを脱気してあるが、管外を真空にすることで管内の液
体の溶存ガスを脱気するように配管系を組込んでもよ
く、この場合、プラスチック製チューブの伝熱管１内を
加熱，冷却用の流体を通過させて管外に接触する流体の
加熱，冷却する熱交換器となる。
その管内を真空にすることによって管外の液体の溶存ガ
スを脱気してあるが、管外を真空にすることで管内の液
体の溶存ガスを脱気するように配管系を組込んでもよ
く、この場合、プラスチック製チューブの伝熱管１内を
加熱，冷却用の流体を通過させて管外に接触する流体の
加熱，冷却する熱交換器となる。
さらに、前記ケース２の配管系は接触する流体の流入
と流出して加熱，冷却の流体として取出すこと、また流
体の流出入位置を反対にしたり、真空配管系或いはプロ
セス液配管系並びに熱交換用接触流体配管系を片側に限
らず両側に振り分けて構成したりすることが選んででき
る。なお加熱冷却室６と真空室３とはケース２と真空室
３との間の仕切壁となる端板10で区画されたケース２中
に配備させた熱交換器としてもよいし、前記加熱冷却室
６に流入させる加熱流体としても、蒸気，温水，温風が
用いられ、また冷却媒体としては水道水，冷媒などが選
んで用いられる。
と流出して加熱，冷却の流体として取出すこと、また流
体の流出入位置を反対にしたり、真空配管系或いはプロ
セス液配管系並びに熱交換用接触流体配管系を片側に限
らず両側に振り分けて構成したりすることが選んででき
る。なお加熱冷却室６と真空室３とはケース２と真空室
３との間の仕切壁となる端板10で区画されたケース２中
に配備させた熱交換器としてもよいし、前記加熱冷却室
６に流入させる加熱流体としても、蒸気，温水，温風が
用いられ、また冷却媒体としては水道水，冷媒などが選
んで用いられる。
本考案は、伝熱管が通気性のプラスチック製チューブ
を多数平行に配列して集束したハニカム構造であって、
該チューブ内を脱気用の真空室に連通配備し、しかも該
伝熱管を加熱冷却室に備えたことにより、ケミカルプロ
セスにおける各種の有機溶剤，プロセス液などに溶存し
た酸素，窒素などのガスを安価な運転コストで除去する
ことができ、しかもケミカルプロセス液の温度調整も効
率よく行え、各種の分析機器システムに支障を来さない
ので、性能を大幅に高め、さらに酸化を受けやすい液体
の保存をも適確に長期にわたり可能とし、かつ液中に含
有される気泡の排除をも適確に行え、プロセス液の劣化
防止に役立つとともに、制御系の計測誤差による支障も
なく、安全な運転処理が可能であって、熱交換器として
性能をも著しく向上できるほか、保安管理面もらくで、
常時熱交換率も良好に保つことが容易に可能で保守も簡
便であるなどの実用上の効果がある。
を多数平行に配列して集束したハニカム構造であって、
該チューブ内を脱気用の真空室に連通配備し、しかも該
伝熱管を加熱冷却室に備えたことにより、ケミカルプロ
セスにおける各種の有機溶剤，プロセス液などに溶存し
た酸素，窒素などのガスを安価な運転コストで除去する
ことができ、しかもケミカルプロセス液の温度調整も効
率よく行え、各種の分析機器システムに支障を来さない
ので、性能を大幅に高め、さらに酸化を受けやすい液体
の保存をも適確に長期にわたり可能とし、かつ液中に含
有される気泡の排除をも適確に行え、プロセス液の劣化
防止に役立つとともに、制御系の計測誤差による支障も
なく、安全な運転処理が可能であって、熱交換器として
性能をも著しく向上できるほか、保安管理面もらくで、
常時熱交換率も良好に保つことが容易に可能で保守も簡
便であるなどの実用上の効果がある。
図面は、本考案の実施例を示し、第１図は縦断面図、第
２図は一部の拡大切断側面図、第３図はその一部切断説
明図、第４図は第３図Ａ部の拡大縦断面図、第５図は系
統説明図である。 １……伝熱管、２……ケース、３……真空室、31……真
空ポンプ、４……配管、５……溶液ポンプ、６……加熱
冷却室、７……溶液タンク、10……チューブプレート、
11……流入口、12……流出口。
２図は一部の拡大切断側面図、第３図はその一部切断説
明図、第４図は第３図Ａ部の拡大縦断面図、第５図は系
統説明図である。 １……伝熱管、２……ケース、３……真空室、31……真
空ポンプ、４……配管、５……溶液ポンプ、６……加熱
冷却室、７……溶液タンク、10……チューブプレート、
11……流入口、12……流出口。
Claims (2)
- 【請求項１】温度差のある二流体間で熱の授受を行わせ
るチューブ状の伝熱管をチューブプレート或いはチュー
ブヘッダに多数備えた熱交換器において、前記伝熱管が
脱気熱交換可能のプラスチック製チューブを多数平行に
配列して集束したハニカム構造のチューブであって、該
チューブ内を脱気用の真空室に連通配備し、チューブの
管壁内外に温水又は冷水を流過させて熱交換させると同
時に液中の気泡を該チューブの管壁を通して真空室へ脱
気する構成としたことを特徴とする熱交換器。 - 【請求項２】前記伝熱管が、その内部にプロセス液を流
過させるものであって、熱交換室と真空脱気室とに区画
されたケース中に配備され、該熱交換室内に温度差のあ
る流体の流通管を備えていることを特徴とする請求項１
記載の熱交換器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14307289U JPH087269Y2 (ja) | 1989-12-13 | 1989-12-13 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14307289U JPH087269Y2 (ja) | 1989-12-13 | 1989-12-13 | 熱交換器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0387076U JPH0387076U (ja) | 1991-09-04 |
| JPH087269Y2 true JPH087269Y2 (ja) | 1996-03-04 |
Family
ID=31689872
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14307289U Expired - Lifetime JPH087269Y2 (ja) | 1989-12-13 | 1989-12-13 | 熱交換器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH087269Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-12-13 JP JP14307289U patent/JPH087269Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0387076U (ja) | 1991-09-04 |
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