JPH0872606A - 円筒状長尺物荷降ろし装置 - Google Patents

円筒状長尺物荷降ろし装置

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JPH0872606A
JPH0872606A JP6239670A JP23967094A JPH0872606A JP H0872606 A JPH0872606 A JP H0872606A JP 6239670 A JP6239670 A JP 6239670A JP 23967094 A JP23967094 A JP 23967094A JP H0872606 A JPH0872606 A JP H0872606A
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hydraulic
hydraulic cylinder
cylindrical long
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JP6239670A
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Shigenobu Shoda
茂信 庄田
Kazuyuki Okuzawa
和幸 奥沢
Akira Shimokane
彰 下金
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NIPPON TSUUUN KK
Nachi Fujikoshi Corp
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NIPPON TSUUUN KK
Nachi Fujikoshi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円筒状長尺物の荷降ろし作業を一人でできる
ようにし、既存の車両にも簡単に改造取り付けができる
簡単で、安価な荷降ろし装置を提供する。 【構成】 円筒状長尺物51を積載可能にされたトラッ
ク1、トレーラ等に設けられた手動ウインチ8用のバン
ド・ブレーキ装置10の手動レバー12の支点12bと
手動作用点12c間に直接又はリンク機構42を介しそ
の一端が結合し他端が基台7に結合するようにされ伸縮
可能なロッド13aを有する流体シリンダ13と、油圧
シリンダを往復動する油圧装置14と、油圧装置を制御
する制御部25とを設け、この制御部に無線により制御
信号を指令可能なリモコン装置30を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電柱、パイル等の円
筒状長尺物をトラック、トレーラ等の架台上より地上に
下ろす場合の荷降し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電柱等の円筒状の長尺物をトラッ
ク等の架台上に積載運搬するにあたって、積載時はクレ
ーン、フォークリフト等を使用し、積載後は、車体に設
けられたウインチドラムのワイヤーを電柱等に巻き懸け
て架台に固定し運搬している。そして、目的地について
架台上より降ろす場合には、架台に傾斜板をかけ渡し、
ウインチドラムのワイヤの先端を架台側に固定し、ワイ
ヤが架台の外側に張るようにワイヤで電柱を巻き懸け、
電柱を架台より傾斜板側に押し出し、ワイヤの繰り出し
量を制御することにより電柱を傾斜板より適宜な速度で
転がして地上に降ろしていた。しかし、架台上の電柱等
を梃棒で順に転がして傾斜板側に移動させるための作業
者と、電柱等が転がりださないように電柱に巻き懸けた
ワイヤの繰り出し量を調整する手動ウインチのブレーキ
を操作する作業者の2名が少なくとも必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、特公平2−2
9571号公報では、電柱等の架台上での横移動用の装
置を自動化することによって、一人で作業させるように
したものが開示されている。また、ウインチについての
詳細な開示はされていないが、横移動用の装置を自動化
することによって、手動ウインチであっても、横移動装
置を操作位置で操作できるようにすれば一人作業が可能
であり、さらに、自動ウインチを用いればより作業者に
負担のかからないようにすることが類推期待される。し
かし、このような横移動用の装置は構造が複雑で価格が
高く、特に、荷降ろし時にしか使用しないのでコスト上
の問題があった。また、ウインチを自動化した場合には
更に費用がかかるという問題があった。
【0004】本発明の目的は、前述したような問題点に
鑑みて、より簡単で、費用が安く、長尺物の荷降ろし作
業を一人で可能にできる円筒状長尺物荷降ろし装置を提
供することを目的とする。さらに、本発明の他の目的は
既存の車両にも簡単に改造取り付けが簡単な円筒状長尺
物荷降ろし装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては円筒状長尺物を積載可能にされた
トラック、トレーラ等に設けられた手動ウインチ用のバ
ンド・ブレーキ装置において、バンド・ブレーキ装置の
手動レバーの支点と手動作用点間に直接又はリンク装置
を介しその一端が結合し他端が基台に結合するようにさ
れ伸縮可能なロッドを有する流体シリンダを設ける。そ
して、油圧シリンダを往復動する油圧装置と、油圧装置
を制御する制御部とを設け、この制御部に無線により制
御信号を指令可能なリモコン装置を設ける。
【0006】
【作用】手動ウインチのバンド・ブレーキ装置(以下、
ブレーキ装置という)の手動レバーに取付られた油圧シ
リンダは、リモコン装置による制御指令に従って、伸縮
又は停止するようにされているので、ブレーキ装置は油
圧シリンダの位置によって、手動レバーを介して制御さ
れる。電柱等の転がり落下負荷によるワイヤの引き出し
力は、ブレーキ装置によって制動力を与えられるので油
圧シリンダの位置を制御することによってワイヤの引き
出し量が制御可能となる。係る構成によって、作業者は
油圧シリンダを制御するリモコン装置を持って自由に移
動できるので、従来のように、電柱等を架台上で移動さ
せ、その位置でリモコン装置を操作することによりブレ
ーキ装置を制御しワイヤの引き出し量を制御することが
でき、作業者一人での円筒状長尺物荷降ろし作業ができ
る。
【0007】
【実施例】本発明の第一実施例について、図面を参照し
て説明する。図1は本発明の円筒状長尺物荷降ろし装置
の説明図、図2は本発明に用いられる流体発生装置とし
て油圧を用いた場合の油圧回路図、図3は制御回路図で
ある。図1において、トラック1の荷台上に2本の横木
2を渡して架台部3が設けられている。横木2の中間の
荷台両側面にはそれぞれ係止部4が設けられワイヤ5の
先端が係止可能にされている。ワイヤ5はその終端をト
ラック運転台6後部の鳥居部(基台)7に固定された手
動ウインチ8に巻取り可能にされている。手動ウインチ
8と係止部4間には適宜に滑車、ガイド等の巻き懸け部
材9a,9bが設けられている。
【0008】手動ウインチ8はワイヤ5が巻き込まれる
ウインチドラム8aと、ウインチドラム8aに直結され
たブレーキドラム10とから構成されている。ウインチ
ドラム8aの反ブレーキドラム側の回転中心部に角状の
突起部8bが設けられ、この角状の突起部に嵌合する角
穴を有する図示しない着脱可能なL字型のハンドルを手
動で回転することによってウインチドラムを回転するよ
うにされている。また、ウインチドラムを使用しない場
合に回転を固定するための固定装置例えばラチェット、
ねじ等が設けられている。固定は手動レバーを鳥居部7
に設けられた突起物に引っ掛けるようにしてもよい。
【0009】ブレーキドラム10はブレーキ装置のブレ
ーキ部であり、ブレーキドラム10を巻き回してブレー
キ帯11が一端をブレーキドラム下方の鳥居部7に固定
され他端がブレーキドラム上方のブレーキ操作用レバー
12の端部12aに接続されている。実施例においては
直径12mmのワイヤロープを直径400mmのブレー
キドラムに3回巻いたものを使用した。ブレーキ操作用
レバー12は支点12bを鳥居部7に設け、他端に掴み
部12cが設けられている。掴み部12cを下方に下げ
ると端部12aが上方に引かれブレーキ帯11がブレー
キドラムを締めつけブレーキ作用を可能ならしめるよう
にされている。掴み部12cを上方にすればブレーキ帯
が緩みブレーキが開放される。
【0010】ブレーキ操作用レバー12の支点12bと
掴み棒12c間に穴12dが設けられ、油圧シリンダ1
3のロッド先端13aが穴12dにピン結合されてい
る。油圧シリンダのキャップ側13bは鳥居部7にピン
結合され、油圧シリンダのロッドの出入りによりブレー
キ操作レバー12を上下傾動可能にされている。油圧シ
リンダ13の油給排口は油圧装置14の油圧口15a、
15bに接続されている。
【0011】図2に示すように、油圧装置14は油圧を
発生する油圧ポンプ16、油圧ポンプを駆動する直流電
動機17、安全弁18、圧力計19、油圧シリンダへの
油の流れを位置保持、ブレーキ開放(SV3、ロッド伸
び、上方移動)20a、ブレーキ(SV4、ロッド縮
み、下方移動)20bのいづれかに制御する三位置四方
向ソレノイドバルブ20、油圧シリンダのロッド伸縮速
度を制御するための流量制御弁21が設けられている。
油圧シリンダの13ロッド13a側接続油路15aには
油圧シリンダ停止時にロッドが伸びないように油圧を密
封保持するパイロットチェックバルブ22が設けられて
いる。23は油タンク、24はストレーナである。油圧
装置はカバー内にコンパクトに組付けられ鳥居部7に取
り付けられている。
【0012】油圧装置14に設けられた電動機17およ
びソレノイドバルブ20を駆動するための制御部25が
鳥居部7上部に取り付けられている。制御部25と油圧
装置14とはケーブル26で接続されている。制御部2
5には上方に無線を受信するためのアンテナ27が設け
られ、図3に示すように、受信機28とリレー回路部2
9から構成されている。受信機28は、後述する送信機
とで一組となる市販の産業用ラジオコントロール装置
で、電源部28a、リモコン装置からの信号を受信する
受信部28b、受信した信号を処理するステーションコ
ード部とデコーダからなる処理部28c、処理部により
リレー出力が出力されるリレー出力回路28d及びブレ
ーキ(縮み)信号出力部28e、ブレーキ開放(伸び)
信号出力部28fが設けられている。
【0013】リレー回路部29には開放信号出力部28
fの信号により作動するリレー(R1)29aが設けら
れ、リレー(R1)作動時は開放側ソレノイド(SV
3)、モータ(M)、タイマー(T1)が作動するよう
にされ、ソレノイド(SV4)が作動しないようにされ
ている。29cはリレー(R1)29aがオンされたと
き及び解除後一定時間作動可能にされたタイマー(オフ
デレータイマーT1)である。タイマー(T1)が作動
するとリレー(R2)29bが作動するようにされ、リ
レー(R1)の遮断後一定時間の後にタイマー(T1)
がタイムアップしリレー(R2)が遮断されるようにさ
れている。さらに、リレー(R2)29bはブレーキ信
号出力部28eの信号により作動し、リレー(R2)作
動時はブレーキ側ソレノイド(SV4)、モータ(M)
が作動するようにされている。
【0014】このため、ブレーキ作動時においては、受
信機のブレーキ出力信号のオンオフに従ってブレーキ側
ソレノイド(SV4)、モータ(M)がオンオフする。
一方、ブレーキ開放作動時においては、受信機のブレー
キ開放信号のオンに従って開放側ソレノイド(SV
3)、モータ(M)がオンするが、ブレーキ開放信号の
オフ時には開放側ソレノイド(SV3)はオフするが、
タイマー(T1)で設定された時間だけ、ブレーキ側ソ
レノイド(SV4)がオンされる。このようにすること
により、ブレーキ開放作動時の短時間操作においては開
放停止後自動的にブレーキ側ソレノイド(SV4)が働
きブレーキ作用させることができ、位置合わせ等のイン
チング動作が可能となる。29dは制御部及び受信機の
電源を入り切りするメインスイッチ、29eは安全ヒュ
ーズである。
【0015】リモコン装置30は、乾電池を電源とする
定電圧電源部30a、操作スイッチ部30b、ステーシ
ョンコードとエンコーダからなる処理部30c、信号発
信部30dからなり、その外面に送信機の電源入り切り
のための電源スイッチ30e、ブレーキ開放(油圧シリ
ンダ伸び)指令用、ブレーキ(油圧シリンダ縮み)指令
用の押しボタンが設けられ片手で操作、持ち運びができ
るようにされている。開放又はブレーキ指令ボタンはボ
タンを押している間オン信号を送信するようにされ、受
信機28の該当する開放信号出力部28f、ブレーキ信
号出力部28eがオンするようにされている。
【0016】次に、本発明の実施例についてその作用を
説明する。本発明の装置は架台3上に載置した電柱51
等を傾斜板52に沿って降ろす作業に用いるもので、図
1に示すように、作業者53は制御部25及びリモコン
装置30の電源30eを入れ、一旦油圧シリンダ13の
ブレーキ指令押しボタン30bを押し、受信機25、制
御部29を介してブレーキ側ソレノイド(SV4)20
bを励磁し油圧ポンプ(16)の圧油を油圧シリンダの
ロッド側13aに供給し油圧シリンダを縮ませ手動レバ
ー12を介してブレーキ帯11を引きブレーキ10が掛
かった状態にし、図示されていないロック装置を開放す
る。
【0017】次に作業者53は梃棒54とリモコン装置
30を連携させながらドラムブレーキ10の掛かりを調
整しながらリモコン装置のブレーキ開放指令押しボタン
を押し、受信機、制御部を介してブレーキ開放側ソレノ
イド(SV3)20aを励磁し油圧ポンプ(16)の圧
油を油圧シリンダ13のキャップ側13bに供給し油圧
シリンダを伸ばし手動レバー12を介してブレーキ帯1
1を緩めブレーキ10を開放し、ウインチドラム8から
ワイヤ5を引き出し、電柱51にワイヤを巻き懸け、ワ
イヤの先端を係止部に止める(ワイヤで電柱を巻き懸け
た状態で運送してきた場合にはワイヤ先端は係止部4に
固定されており、ワイヤを緩めるだけでよい)。
【0018】ワイヤ5がやや緩めになった状態で、リモ
コン装置30のブレーキ指令押しボタンを押し、再度ブ
レーキをかけ、ワイヤを電柱51に巻き懸けたまま、梃
棒54によって傾斜板52方向に電柱を移動させる。ワ
イヤの張り具合を見ながら、リモコン装置30のブレー
キ開放指令押しボタン30bを押し油圧シリンダ13を
伸ばし、ブレーキ帯11を緩ませブレーキ10を開放し
電柱を斜面に沿って落下させる。ここで、短時間の内に
ブレーキ開放指令押しボタンを離すとソレノイド(SV
3)20aがオフされ油圧シリンダの伸びが停止し、逆
にタイマー29cにより一定時間ソレノイド(SV4)
20bがオンされ油圧シリンダのロッド側13aに圧油
が供給されるので油圧シリンダが縮み、再びブレーキが
掛かり電柱の降下が停止する。この短時間操作を繰り返
し、ほぼ電柱1〜2本分傾斜板上に降下させたところ
で、必要に応じてリモコン装置からブレーキ信号を送信
し確実にブレーキを掛け電柱を傾斜板の途中で停止させ
る。
【0019】さらに、次の電柱51を移動させ、先に降
下させた電柱に当接させ、リモコン装置30を用いて前
述と同様にワイヤ5を緩め電柱を1本分降下させ再度停
止させる。この操作を繰り返し、電柱51が所定本数に
なったときリモコン装置で油圧シリンダロッド伸び信号
を送信しブレーキ10を開放しワイヤを緩めて巻き懸け
された電柱51aを地上に降ろす。ワイヤの先端を係止
部4から取り外し、残りの電柱を巻き懸けるようにして
再度係止部にワイヤ先端を取付け、ウインチ8を手動で
回転させワイヤを巻き上げて、ワイヤを若干緩めに張っ
て、次の操作を行う。電柱の全てを降ろした後は、ブレ
ーキを解除し、ワイヤを手動でウインチに巻付け、ウイ
ンチブレーキを掛け、電源を切り、ウインチの回り止め
作業を行い、作業を完了する。なお、油圧シリンダのロ
ッドを取り外せるようにしておけば手動レバーでブレー
キ操作が可能となるのはいうまでもない。
【0020】次に、本発明の第二実施例について、図面
を参照して説明する。図4は本発明の第二実施例の油圧
回路図である。第一実施例においては、運送時の長時間
のブレーキ作動については、油圧シリンダで圧力保持し
たり、ドラムをラチェット、ねじ等で固定したり、バン
ド・ブレーキ操作用レバーを固定することによって可能
である。しかし、油圧シリンダでの圧力保持のみの場合
は油漏れ等で緩むおそれがあり、他の固定方法では手間
がかかる。また、油圧を使用することによって大きなブ
レーキ力を得ることができるが、その反面手動操作で充
分ブレーキ力が得られない為、油圧装置等の故障時にブ
レーキ力が確保できない。
【0021】そこで、本発明の第二実施例においては、
構造が複雑になるが、充分なブレーキ力を有するスプリ
ングでブレーキ力を常時与えられるようにし、ブレーキ
の開放を油圧で行うようにして、作業時、運送時に限ら
ず常時ブレーキ力を簡単に確保できるようにした。ま
た、油圧故障時にもブレーキ開放ができるように手動の
油圧ポンプとストップバルブを油圧シリンダのキャップ
側44b油出入口に設けてブレーキ開放、ブレーキ作用
をできるようにしたものである。
【0022】第一実施例とは、バンド・ブレーキ操作用
レバーと油圧シリンダ間の結合構造と油圧装置の一部が
異なるのみであるので、相違点についてのみ説明し、ま
た、第一実施例と同様の部分については同じ符号を付し
説明の一部を省略する。図4において、ブレーキ操作用
レバー12の支点12bと掴み棒12c間の穴12dに
一端をピン結合された連結部材41が取りつけられ、連
結部材の他端は、その支点42aを基台側に取りつけら
れ支点を中心にブレーキ操作用レバーの孔12dと同方
向に回動可能なリンク装置42の右腕42b側にピン結
合されている。リンク装置42の左腕42c側には、他
端を基台7側上部に取りつけられ左腕を引っ張るように
スプリング43がピン結合されており、リンク装置42
の支点、右腕、連結部材41を介してブレーキ操作レバ
ー12を下方向に引っ張り、ブレーキ帯11を緊張させ
バンド・ブレーキ装置10にブレーキ作用をするように
されている。
【0023】リンク装置42の左腕42c側のスプリン
グ43の更に外側には油圧シリンダ44のロッド44a
がロッド先端を下向きにして左腕にピン結合されてい
る。油圧シリンダのキャップ側は基台7に取りつけら
れ、油圧シリンダのロッドが伸びるとスプリング43に
抗してリンク装置42の左腕42cを下げブレーキが緩
む方向に働き、ロッドを縮めるとリンク装置42の左腕
42cを上げスプリングとともにブレーキがかかる方向
に働く。油圧シリンダのロッド44aがフリー状態の場
合にはスプリング43のみ働くようにされている。油圧
シリンダ44の油給排口は油圧装置14の油圧口15
a、15bに接続されているが、第一実施例とは逆に接
続されている。
【0024】油圧装置14は油圧を発生する油圧ポンプ
16、油圧ポンプを駆動する直流電動機17、安全弁1
8、圧力計19、流量制御弁21、油タンク23、スト
レーナ24が第一実施例と同様に設けられている。ただ
し、第二実施例においては、三位置四方向ソレノイドバ
ルブ20は、油圧シリンダへの油の流れを位置保持、右
側ソレノイド(SV3)20a励磁でロッド伸び(下方
移動、ブレーキ開放)、左側ソレノイド(SV4)20
b励磁でロッド縮み(上方移動、ブレーキ)のいづれか
に制御する。パイロットチェックバルブ22は油圧シリ
ンダ44のキャップ44b側に設けられブレーキ開放位
置で油圧シリンダ停止時にロッドが縮まないように油圧
を密封保持する。
【0025】従って、送信機でブレーキ開放、ブレーキ
信号を与え、制御部を介して、ソレノイドSV3、SV
4を励磁し油圧ポンプ16の圧油を油圧シリンダに供給
し、油圧シリンダを伸縮させ、油圧シリンダが伸びると
きはスプリングに抗してブレーキを開放方向に操作し、
油圧シリンダが縮む時はスプリングと共にブレーキ作用
を行い。油圧力を与えない場合は縮み方向の油圧シリン
ダの圧力はソレノイドバルブの中立位置の油路を通って
タンクに開放されているのでスプリング力のみにより常
にブレーキがかかる状態にすることができ、作業時、運
送時に限らず常時ブレーキ力を簡単に確保できる。
【0026】油圧タンクと油圧シリンダキャップ側44
bの接続口15a間にはソレノイドバルブ20等と並行
してハンドポンプ45とストップバルブ46が設けられ
ている。ハンドポンプ45の出口側には油圧シリンダか
らの圧油の逆流を防止するチェックバルブ47が設けら
れている。油圧ポンプが故障しても、ハンドポンプを操
作することにより油圧シリンダのキャップ側44bに圧
油を供給し、ロッドを伸ばしスプリング力に抗してブレ
ーキを開放することができ、一方、ストップバルブを開
とすれば油圧シリンダのキャップ側の圧油をタンクに戻
し油圧シリンダのロッドを縮ませ、スプリング力を効か
せブレーキを作用させることができる。従って、油圧故
障時にもブレーキ作動、ブレーキ開放ができる。
【0027】なお、リモコン装置30が故障した場合に
備えて、制御部にリモコン装置とは別に制御部でも操作
できるボタン等のスイッチ類を設けるとよい。実施例で
は流体シリンダ等を油圧式としたが空圧式でも可能であ
る。但し、空圧の場合は、中間停止や速度制御が油圧式
より劣るので、微妙なブレーキ操作を行うため、中間停
止ができるストッパ付シリンダ等の使用が好ましい。ま
た、油圧制御方式には単動シリンダの使用や圧力制御に
よるテンション制御が可能であるが、手動ウインチブレ
ーキ装置はバンド・ブレーキ装置のブレーキ帯に少しで
も引張がかかると手動ウインチ操作に力を要するので、
確実にブレーキ帯を緩めるためにシリンダのストローク
を長めにすることが好ましい。また、電動機は直流電動
機であり、エネルギ消費量も大きいのでエンジンを停止
した状態でも長時間作動させるように、油圧シリンダを
動かす時のみソレノイドバルブ、直流電動機を動かすよ
うにしている。また、エンジンを停止させないで使用す
る場合には電動機の他、エンジンのPTO等から直接ポ
ンプを駆動するようにしたものでもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、以下に記載する効果を奏する。手動ウインチのワ
イヤ引き出しの制御を無線で制御するようにしたので、
作業者が架台上を自由に行き来でき作業し易くなり、長
尺物の荷降ろし作業を一人でできる円筒状長尺物荷降ろ
し装置を提供するものとなった。また、引き出し時のブ
レーキ操作のみを遠隔操作できるようにするだけでよ
く、引き出し時のブレーキ操作を機械化するだけなので
機構が簡単、また、手動レバーをそのまま使用できるよ
うにすることもできるので、既存の車両にも簡単な改造
で取り付けることができ、安価で、簡単な円筒状長尺物
荷降ろし装置を提供するものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例である円筒状長尺物荷降ろ
し装置の説明図である。
【図2】本発明の第一実施例である円筒状長尺物荷降ろ
し装置の油圧回路図である。
【図3】本発明の第一実施例である円筒状長尺物荷降ろ
し装置の制御回路図である。
【図4】本発明の第二実施例である円筒状長尺物荷降ろ
し装置の油圧回路図である。
【符号の説明】
1 トラック 7 基台(鳥居部) 8 手動ウインチ 10 バンド・ブレーキ装置 12 手動レバー 12b 支点 12c 手動作用点 13 流体シリンダ 13a ロッド 14 流体発生装置(油圧装置) 25 制御部 30 リモコン装置 42 リンク装置 51 円筒状長尺物(電柱)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下金 彰 富山県富山市石金20番地 株式会社不二越 内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状長尺物を積載可能にされたトラッ
    ク、トレーラ等に設けられた手動ウインチのバンド・ブ
    レーキ装置において、前記バンド・ブレーキ装置の手動
    レバーの支点と手動作用点間に直接又はリンク装置を介
    しその一端が結合し他端が基台に結合するようにされ伸
    縮可能なロッドを有する流体シリンダを備え、該流体シ
    リンダを往復動する流体発生装置と、該流体発生装置を
    制御する制御部と、該制御部に無線により制御信号を指
    令可能なリモコン装置を有することを特徴とする円筒状
    長尺物荷降ろし装置。
JP6239670A 1994-09-08 1994-09-08 円筒状長尺物荷降ろし装置 Withdrawn JPH0872606A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011057091A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Shinmaywa Industries Ltd 荷受台昇降装置を備えた車両
JP2015171374A (ja) * 2015-06-05 2015-10-01 松山株式会社 農作業機
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CN106891792A (zh) * 2017-03-22 2017-06-27 青岛智享专利技术开发有限公司 一种电力公路施工电线杆逐根安装运输车

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