JPH0870371A - カラー画像読取装置 - Google Patents

カラー画像読取装置

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JPH0870371A
JPH0870371A JP6205152A JP20515294A JPH0870371A JP H0870371 A JPH0870371 A JP H0870371A JP 6205152 A JP6205152 A JP 6205152A JP 20515294 A JP20515294 A JP 20515294A JP H0870371 A JPH0870371 A JP H0870371A
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JP
Japan
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light
color
color image
image reading
color separation
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JP6205152A
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English (en)
Inventor
Yuichi Ichikawa
裕一 市川
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一ラインのカラー画像情報を同時に読み取
ることができるとともに、主走査方向の全域において分
光特性が均一で、かつ、色分解した複数の光線全てを複
数のラインセンサ上に同倍率で正確に焦点を合わせるこ
とができるカラー画像読取装置を提供すること。 【構成】 光源1で原稿を照明し、原稿3からの反射光
を結像レンズ4及び色分解手段5により各波長成分毎に
受光素子6の異なる一次元画素列61,62,63上に
結像させるさせるカラー画像読取装置であって、前記結
像レンズ4は、射出光の主光線が光軸に平行となるよう
に設定されたテレセントリック系の光学特性を有してお
り、前記色分解手段5は、特定の波長光のみを反射する
ダイクロイック膜513,523と全反射ミラー51
1,521とを透明層512,522を介し積層された
複数の色分解素子5a,5bを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像読取装置、
より詳しくは、カラー画像を3原色に色分解して読み取
る読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラー画像を3原色に色分解
し、この色分解された波長域別の光を受光素子により光
電変換して読み取るカラー原稿読取装置が知られてい
る。
【0003】例えば、図8に示す装置は、光源1に所望
波長域の全てを含む白色光を用い、プラテンガラス2上
に載置された原稿3からの反射光を結像する結像レンズ
11と、1チップ上に青色(青色)光、緑色(緑)光、
赤色(赤色)光の3色の分光感度特性を有するように設
定した3つの一次元画素列61,62,63を副走査方
向に配列した受光素子6を備え、副走査方向に走査しな
がらカラー画像を読み取るものである。
【0004】また、図9に示すように、光源1に所望波
長域全てを含む白色光を用い、原稿3からの反射光を結
像する結像レンズ11と受光素子6との光路中に、所望
する波長域のみを反射する、ダイクロイック膜81,8
2、全反射ミラー83を透明層84を介して積層したビ
ームスプリッタ8からなる色分解手段を配置し、このビ
ームスプリッタ8によって反射光を色分解し、複数の一
次元画素列61,62,63・・・を一体に備えた撮像
センサに受光させる装置も、特開平3−201861号
公報により公知である。
【0005】また、図10に示すように、光源1に所望
波長域の全てを含む白色光を用い、原稿3からの反射光
を結像する結像レンズ11と受光素子6との光路中に、
所望する波長域のみを反射する色分解手段としてそれぞ
れダイクロイック膜91,92、全反射ミラー93を透
明層94を介して積層したビームスプリッタ9、ダイク
ロイック膜101,102、全反射ミラー103を透明
層104を介して積層したビームスプリッタ10を用い
て平行光線に色分解し、複数のラインセンサ61,6
2,63・・・を一体に備えた撮像センサに受光させる
構成のものも、特開昭62−234106号公報、特開
平1−237619号公報、特開平2−180465号
公報記載により公知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成のカラー画像読取装置においては、次のような
問題点がある。
【0007】まず、図8に示すカラー画像読取装置にお
いては、3つのラインセンサ61,62,63で順次読
み取るので、リアルタイムでカラー画像の色処理を行う
には遅延メモリが必要となり、そのため、画像処理が複
雑になりコストが高くなるという問題がある。さらに
は、副走査時において機械的な走査ブレにより色ズレが
生じ鮮明な画像を得るのが難しい。
【0008】また、図9に示すカラー画像読取装置にお
いては、各色の光束の光路長が異なるため、鮮明な像を
得るためには、焦点深度の充分深い結像レンズを使用し
なければならないという難点がある。また、センサの受
光面を傾けて光路長を調整しようとすると、その角度を
大きくする必要があり、受光感度が低下するという問題
と、通常の結像レンズの特性上、三原色の光線の各々の
光路長が異なるために、各色成分毎の結像倍率が異な
り、その結果、主走査方向の結像倍率の誤差が生ずると
いう問題点がある。
【0009】また、図10に示すカラー画像読取装置に
おいては、各色の光束の光路長は等しくなるが、各色分
解素子の構成が複雑になると共に、各成分光が複数の層
を通過しなければならないため各成分光の光量の損失が
大きいという難点がある。
【0010】また、図8、図9、図10に示すカラー画
像読取装置において、三原色の光線を複数のラインセン
サ61,62,63・・・に各々正確に焦点を合わせる
ことが望ましいが、結像レンズ11の色収差の影響によ
り、各色の光線は同一平面上に結像しない。この対策と
して、色収差の少ないレンズを用いることが考えられる
が、所望する波長域における結像レンズ11の色収差を
全く無くするにはアポクロマート等のかなり高価なもの
を使用しなければならず現実的でない。
【0011】さらに、図9、図10に示すカラー画像読
取装置においては、色分解手段に多層干渉膜を利用した
ダイクロイック膜を用いるため、その色分解特性には画
角依存性があり、主走査方向の全域にわたり均一な分光
特性を得ることが困難であるという問題点がある。
【0012】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、同一ラインのカ
ラー画像情報を同時に読み取ることができるとともに、
主走査方向の全域において分光特性が均一で、かつ、色
分解した複数の光線全てを複数のラインセンサ上に同倍
率で正確に焦点を合わせることができるカラー画像読取
装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー画像読取
装置は、光源と、1チップ上に複数の一次元画素列を並
列して形成した受光素子と、前記光源により照明された
原稿からの反射光を集光させる結像レンズと、該結像レ
ンズを通過した光を色分解し、各波長成分毎に異なる一
次元画素列上に結像させる色分解手段とを有してなるカ
ラー画像読取装置において、前記結像レンズは、射出光
の主光線が光軸に平行となるように設定されたテレセン
トリック系の光学特性を有するものであり、前記色分解
手段は、特定の波長光のみを反射するダイクロイック膜
と全反射ミラーとを透明層を介し積層された色分解素子
を複数有してなることを特徴とする。
【0014】また、本発明のカラー画像読取装置におけ
る結像レンズは、その軸上色収差により、緑色光の焦点
距離に対する青色光の焦点距離が短く、赤色光の焦点距
離が長いことを特徴とする。
【0015】また、本発明のカラー画像読取装置におけ
る結像レンズは、その軸上色収差による青色光、緑色
光、赤色光に対する焦点距離がそれぞれ等間隔分だけ離
れていることを特徴とする。
【0016】また、本発明のカラー画像読取装置におけ
る色分解手段は、白色光を青色光と黄色光とに分離する
第1の色分解素子と、白色光を青緑色光と赤色光とに分
離する第2の色分解素子とを有することを特徴とする。
【0017】また、本発明のカラー画像読取装置におけ
る色分解手段のダイクロイック膜と全反射ミラーとの間
の透明層の厚さは、前記結像レンズにおける各色光間の
焦点距離の差を補償するように設定されていることを特
徴とする。
【0018】また、本発明のカラー画像読取装置におけ
る受光素子は青色光用、緑色光用、赤色光用の三列の一
次元画素列を有する3ラインセンサであることを特徴と
する。
【0019】
【作用】上記構成により、カラー画像の読み取りに際し
て、位置ズレのない単一ラインの画像情報が読み取られ
る。また、この単一ラインの画像情報が、各色成分毎に
複数配置されるラインセンサの配列ピッチに対応する間
隔で光学手段により分離されると同時に、各色光線は各
色成分に毎に異なる光路長を経てラインセンサに導かれ
る。このとき、色分解手段における各色成分毎の光路長
の差を結像レンズの縦色収差による焦点位置のズレ量を
相殺するように各ダイクロイック膜間に積層する透明層
の厚さと、ビームスプリッタ、ラインセンサの設置角度
を設定することにより、アポクロマート等の高価なレン
ズを使用することなく、色分解した複数の光線全てを複
数のラインセンサに正確に焦点を合わせることが可能と
なる。また、結像レンズにテレセントリック系を用いて
いるため、主走査方向の全域において色分解の分光特性
が均一で、かつ、各色成分毎に異なる光路長としたとき
に問題となる倍率色収差の影響をなくすことができる。
【0020】
【実施例】図1及び図2は、本発明のカラー画像読取装
置の実施例を示す光学系の平面図及び側面図である。
【0021】図において、1は発光光束が可視波長域の
ほぼ全域を含む白色のスリット光源、2は原稿3を載置
するためのプラテンガラスであり、光源1から発光され
た白色光線は、プラテンガラス2を透過し原稿3で反射
し、この反射光が、射出光の主光線が光軸に平行となる
ように設定されたテレセントリック系の光学特性を有す
る結像レンズ4で受光素子6上に結像される。5は原稿
3からの反射光を三原色の情報に分解する色分解手段で
あり、二つの色分解素子5a,5bとからなる。色分解
素子5a,5bは、それぞれダイクロイック膜と全反射
膜が透明層を介し積層されたダイクロイックミラーであ
る。この色分解手段5で色分解された反射光は三原色に
分解され、撮像センサである受光素子6に入射する。先
に図2を参照して説明したように、受光素子6は、3列
の一次元画素列61,62,63を有し、色分解手段5
で三原色に分解された画像情報を3つの電気信号として
出力する。
【0022】上記テレセントリック系とは、入射瞳と射
出瞳のいずれかが無限遠に存在する光学系を意味する。
このテレセントリック系は、開口絞りを像空間,物空間
焦平面またはそれらに共役な位置に配置することによ
り、或いは、凸レンズ系の出射側に凸レンズ系からの出
射光を平行光に変換するコリメータレンズを配置した組
み合わせレンズを使用することにより実現できる。
【0023】実施例における結像レンズ4は、射出光の
主光線が光軸に平行となるように設定されたテレセント
リック系の光学特性を有し、結像レンズ4から射出され
た光線は全像長の範囲において同一角度条件で色分解手
段5に導かれる。したがって、原理的に分光特性が角度
依存性を持つダイクロイック膜を通過する際において
も、主走査方向の全域における分光特性は一定で均一な
ものとなる。また、結像レンズ4から受光素子6に至る
主光線が光軸に平行となるように設定されているため、
色分解手段5において各色成分毎に異なる光路長にて受
光素子6上に結像される場合においても、像倍率の変化
が生ずることなく、各色成分の像倍率は同一となり、各
色間の主走査方向の結像の倍率誤差がない。
【0024】また、本実施例における結像レンズ4は、
色分解手段5内において色分解される青色光、緑色光、
赤色光がそれぞれ異なる光路を経ることを考慮し、各成
分光の光路長の差を相殺し、色分解された全ての色光が
受光素子6の同一平面上に焦点を結ぶように、予めその
縦色収差の量を調整して設計されたものである。その縦
色収差の調整量に関しては後に説明する。
【0025】実施例における色分解手段5は、二組のダ
イクロイックミラー5a,5bとからなる。ダイクロイ
ックミラー5aは、ガラス基板510上に全反射膜51
1がコートされ、その上に透明層である所定の厚さの薄
板ガラス512を接着積層し、薄板ガラス512の表面
部に青色光成分を反射させるダイクロイック膜513が
コートされたものである。図3にダイクロイック膜51
3の分光特性を示す。また、ダイクロイックミラー5b
は、ガラス基板520上に全反射膜521がコートさ
れ、その上に透明層である所定の厚さの薄板ガラス52
2を接着積層し、薄板ガラス522の表面部に青緑(シ
アン)色光成分を反射させるダイクロイック膜523が
コートされたものである。図4にダイクロイック膜52
3の分光特性を示す。ここで、薄板ガラス512と薄板
ガラス522の厚さは、色分解される各色成分光の分離
幅と光路長を左右するものであり、厚さの設定に関して
は後に説明する。
【0026】ここで、ダイクロイックミラー5a,5b
の透明層である薄板ガラス512,522の厚さは、ダ
イクロイックミラー51,5bの面の光軸に対する傾き
角度および図2に示す受光素子6上の3列の一次元画素
列61,62,63間のピッチP1,P2により決定さ
れる。以下、ダイクロイックミラー5a,5bの透明層
である薄板ガラス512,522の厚さを求める手順に
ついて、図5、図6を参照して説明する。
【0027】ダイクロイックミラーの透明層(屈折率n
5 ,膜厚t3 )の厚さ、光束の入射角θ3 ,屈折角
θ4 、ビーム分離幅d2 の関係を図示すると図5に示す
ようになる。
【0028】ここで、ダイクロイックミラー5aの最上
面513で反射される青色成分光と全反射膜面511で
反射される黄色成分光とを考える。
【0029】ダイクロイックミラー面に角度θ3 で点O
に入射した白色光のうち青色成分光は、面の垂線に対称
な角度θ3 ’で反射される一方、青色成分光以外の黄色
成分光は、屈折角θ4 にて屈折し次の面に向かう。この
とき、角度θ3 ,θ4 の関係は、屈折の公式n1 sin
θ3 =n5 sinθ4 で決定される。
【0030】点Oで屈折した黄色成分光は、点Pにて角
度θ4 ’(=−θ4 )で全反射され、点Qから屈折角θ
3 ’(=−θ3 )にて出射し、最初の面で反射された青
色成分光と間隔d2 を隔てて平行に進む。
【0031】ここで、d2 はOQ・cosθ3 で表され
る。ただし、OQは点Oと点Qとの間の距離である。後
述するOP,PQ,ORも同様である。OQは、2・t
3 ・tanθ4 であるから、d2 =2・t3 ・tanθ
4 ×cosθ3 となる。
【0032】青色成分光が点Oから点Rに達するまでの
光路長と、黄色成分光が点Oから点Pを経て点Qに達す
るまでの光路長との実効的な光路長差、すなわち、真空
中に換算した光路長差ΔLは、以下の式のごとく表され
る。
【0033】 ΔL={(OP+PQ)/n5 }−(OR/n4 ) ={(2t3 )/(n5 cosθ4 )} −{(2t3 ・tanθ4 ×sinθ3 )/n4 } (n4 :空気の屈折率,ここでは1とする) したがって、空気中の屈折率n4 =1,透明層ガラスの
屈折率n5 =1.517、光入射角θ3 =22.5度と
した場合、透明層ガラスの厚さt3 =166μmとすれ
ば、d2 =80μmとすることが出来る。このとき青色
成分光と黄色成分光の実効的な光路長差はΔL−193
μmとなる。
【0034】次に、ダイクロイックミラー5aを反射し
た後にダイクロイックミラー5bの最上面523で反射
される青色成分光と、黄色成分光のうちの緑色成分光、
および全反射膜面521で反射される赤色成分光とを考
える。
【0035】ダイクロイックミラー面に角度θ3 で点S
に入射した青色成分光と、角度θ3で点Oに入射した黄
色成分光のうちの緑色成分光は面の垂線に対称な角度θ
3 ’で反射される一方、黄色成分光のうちの緑色成分光
以外の赤色成分光は屈折角θ4 にて屈折し次の面に向か
う。このとき、角度θ3 ,θ4 の関係は、屈折の公式n
4 sinθ3 =n5 sinθ4 で決定される。
【0036】点Oで屈折した赤色成分光は、点Pにて角
度θ4 ’(=−θ4 )で全反射され、点Qから屈折角θ
3 ’(=−θ3 )にて出射し、最初の面で反射された緑
色成分光と間隔d2 を隔てて平行に進む(図6参照)。
【0037】ここでも同様に、空気中の屈折率n4
1、透明層ガラスの屈折率n5 =1.517、光入射角
θ3 =22.5度とした場合、透明層ガラスの厚さt2
=166μmとすれば、d2 =80μmとすることが出
来る。
【0038】したがって、前記の条件で二つのダイクロ
イックミラー5a,5bを反射した後の白色光は、それ
ぞれ80μmの間隔を隔てて青色成分光、緑色成分光、
赤色成分光に分離される。このとき、青色成分光に対す
る緑色成分光の実効的な光路長は約193μm長く、青
色成分光に対する赤色成分光の実効的な光路長は約38
6μm長くなる。
【0039】そこで、これらの条件に合わせるように結
像レンズ4の縦色収差量の設定を行なった。図7に本実
施例で用いた結像レンズの各色成分光に対する結像位置
とMTFの関係を示す。図から分かるように、緑色成分
光のMTFのピークを示す結像位置は、青色成分光のM
TFのピーク位置と赤色成分光のMTFのピーク位置と
のほぼ中間に位置しており、それぞれのピーク間の間隔
はおよそ0.2mmずつ離れている。このような結像レ
ンズ4とダイクロイックミラー5a,5bを組み合せる
ことにより、色分解手段5による各色成分光の光路長の
差による結像位置のずれを結像レンズ4の縦色収差量で
相殺することができ、色分解された緑色、青色、赤色の
三原色の各成分光を一次元画素列上に焦点がボケること
なく結像させることができる。
【0040】なお、実施例のカラー画像読取装置におい
ては、受光素子6上の一次元画素列61,62,63が
等間隔に並んだものを用いたが、色分解手段5の二つの
ダイクロイックミラー5a,5bの透明層ガラスの厚さ
512,522は独立に設定でき、また、結像レンズ4
の縦色収差量による各色成分の結像位置の間隔もある程
度調整することができるので、かならずしも受光素子6
上の一次元画素列が等間隔に並んでいなくてもよい。
【0041】また、実施例のカラー画像読取装置におい
て結像レンズ4の縦色収差による各色成分の結像位置は
青色成分光,緑色成分光,赤色成分光の順となっている
が、この順とすることで、色分解手段5における青色成
分光の光量の損失を最小とすることができ、青色成分光
の少ない光源を有効に使用することができるという利点
がある。しかし、場合によっては緑色成分光、青色成分
光、赤色成分光の順、あるいは、緑色成分光、赤色成分
光、青色成分光の順とすることも可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明のカラー画像読取装置によれば、
色収差のある結像レンズを用いた場合であっても、色分
解した各色の光束の光路長を結像レンズの縦色収差量に
合わせて色分解手段で相殺することができ、複数の光線
全てを受光素子上の複数の一次元画素列上にそれぞれ正
確に焦点を合わせることができる。これによって、カラ
ー画像読取装置の読み取り性能を向上させることがで
き、色ずれの少ない読み取りを行える。また、結像レン
ズの設計製造が容易となり、装置全体のコストダウンが
可能となる。
【0043】また、主走査方向の全域において均一な分
光特性を得ることができ、カラー画像読取装置の読み取
り性能を向上させることができる。
【0044】更に、色分解した複数の光線全てを複数の
ラインセンサ上に同倍率で正確に焦点を合わせることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示すカラー画像読取装置の
平面図である。
【図2】 本発明の実施例を示すカラー画像読取装置の
側面図である。
【図3】 実施例における青色反射用のダイクロイック
ミラーの分光特性を示す図である。
【図4】 実施例における青緑反射用のダイクロイック
ミラーの分光特性を示す図である。
【図5】 実施例におけるダイクロイックミラーにおけ
る青色成分光と黄色成分光の光路長を説明する図であ
る。
【図6】 実施例におけるダイクロイックミラーにおけ
る青色成分光と黄色成分光と赤色成分光の光路長を説明
する図である。
【図7】 実施例における結像レンズにおける緑色,青
色,赤色の三原色成分光の結像位置とMTF値との関係
を示す相関図である。
【図8】 従来のカラー画像読取装置の構成図である。
【図9】 他の従来のカラー画像読取装置の構成図であ
る。
【図10】 更に他の従来のカラー画像読取装置の構成
図である。
【符号の説明】
1…光源、2…プラテンガラス、3…原稿、4…結像レ
ンズ、5…色分解手段、6…受光素子、7…光軸、51
3,523…ダイクロイック膜、512,522…透明
層、511,521…全反射膜、61,62,63…一
次元画素列
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G02B 13/22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、1チップ上に複数の一次元画素
    列を並列して形成した受光素子と、前記光源により照明
    された原稿からの反射光を集光させる結像レンズと、該
    結像レンズを通過した光を色分解し、各波長成分毎に異
    なる一次元画素列上に結像させる色分解手段とを有して
    なるカラー画像読取装置において、 前記結像レンズは、射出光の主光線が光軸に平行となる
    ように設定されたテレセントリック系の光学特性を有す
    るものであり、 前記色分解手段は、特定の波長光のみを反射するダイク
    ロイック膜と全反射ミラーとを透明層を介し積層された
    色分解素子を複数有してなることを特徴とするカラー画
    像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記結像レンズは、その軸上色収差によ
    り、緑色光の焦点距離に対する青色光の焦点距離が短
    く、赤色光の焦点距離が長いことを特徴とする請求項1
    記載のカラー画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記結像レンズは、その軸上色収差によ
    る青色光、緑色光、赤色光に対する焦点距離がそれぞれ
    等間隔分だけ離れていることを特徴とする請求項1記載
    のカラー画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記色分解手段は、白色光を青色光と黄
    色光とに分離する第1の色分解素子と、白色光を青緑色
    光と赤色光とに分離する第2の色分解素子とを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のカラー画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記色分解手段におけるダイクロイック
    膜と全反射ミラーとの間の透明層の厚さが、前記結像レ
    ンズにおける各色光間の焦点距離の差を相殺するように
    設定されていることを特徴とする請求項1記載のカラー
    画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記受光素子は、青色光用、緑色光用、
    赤色光用の三列の一次元画素列を有する3ラインセンサ
    であることを特徴とする請求項1記載のカラー画像読取
    装置。
JP6205152A 1994-08-30 1994-08-30 カラー画像読取装置 Pending JPH0870371A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101297959B1 (ko) * 2011-12-20 2013-08-19 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 화상 판독 장치

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KR101297959B1 (ko) * 2011-12-20 2013-08-19 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 화상 판독 장치

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