JPH0869651A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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Publication number
JPH0869651A
JPH0869651A JP6205137A JP20513794A JPH0869651A JP H0869651 A JPH0869651 A JP H0869651A JP 6205137 A JP6205137 A JP 6205137A JP 20513794 A JP20513794 A JP 20513794A JP H0869651 A JPH0869651 A JP H0869651A
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JP
Japan
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pulley
reel
rotating bodies
rotation direction
base
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Application number
JP6205137A
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English (en)
Inventor
Shoji Kawahara
河原  昭二
Kenji Sasaki
謙二 佐々木
Kozo Tajo
耕造 田場
Makoto Miyamoto
誠 宮本
Kazunori Tanabe
和紀 田辺
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を大幅に削減させコスト低減を図
り、再生状態から逆再生状態ならびに早送り状態から巻
戻し状態に反転する場合のリール台でのテープ巻取開始
時間の遅れを少なくすることを目的とする。 【構成】 リール台102と同軸で回転自在な回転体1
07と、リール台の回転駆動源であるモータの回転力
を、回転体107にそれぞれ同時にかつ同一回転方向へ
伝達する伝達手段を有すると共に、回転体107のテー
プ巻取回転方向では、前記回転力をリール台へ伝達し、
テープ送り出し回転方向では前記回転力をリール台へ伝
達しないように案内および保持させる弁体115、11
6およびカム溝112、113を具備したリール軸10
9を有する磁気記録再生装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
ーやデジタルオーディオテープレコーダなどの磁気記録
再生装置に関し、大幅な部品点数の削減を可能にする機
構を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、ビデオテープレコーダー(以
下、VTRと称す。)に用いられる従来の磁気記録再生
装置の概略構成を表す平面図である。図7は首振りアイ
ドラギアの軸方向断面図である。まず全体の構成につい
て図面を参照しながら説明する。
【0003】図6において、キャプスタンモータ1はテ
ープカセット2のリール台3とリール台4の駆動源であ
る。プーリ5はキャプスタンモータ1に同軸に取り付け
られて一体に回転する。センタープーリ6は、リール台
3と4とのほぼ中央に位置し、シャーシ7に立てられた
センタープーリ軸8に回転自在に取り付けられている。
そして無端状のベルト9がプーリ5とセンタープーリ6
とに張架されている。テープ10は、テープカセット2
に設けられた2つのリールに両端が巻取られている。そ
して、テープカセット2がVTRに装填されると、テー
プ10が図示しない機構により引き出され、シリンダ1
1に巻回される。テープ10は再生あるいは逆再生時に
はキャプスタン軸20とピンチローラ12とで挟持さ
れ、巻戻しあるいは早送り時にはキャプスタン軸20か
らピンチローラ12が離間されて走行がなされる。
【0004】次にクラッチ手段について図7を参照しな
がら説明する。センタープーリ6の同軸上には駆動力制
御部材21が軸方向に移動可能に配設されている。セン
タープーリ6には同軸上に摩擦板22でフェルト等の第
1の摩擦部材16を挟着させている。駆動力制御部材2
1と摩擦板22の間には、第1バネ15を配設し、第1
バネ15の反力によって摩擦板22は第1の摩擦部材1
6に押圧され、駆動力制御部材21とセンタープーリ6
との相対回転において摩擦抵抗が生ずるようになってい
る。センタープーリ6と摩擦板22には、駆動力制御部
材21の一部が挿入され軸方向に移動可能なように第1
の長孔23a、23bが円周方向に数カ所設けられてお
り、駆動力制御部材21の軸方向の移動に伴いセンター
プーリ6と駆動力制御部材21とが一体的あるいは摩擦
抵抗を発生して互いに回転自在になるようになってい
る。センタープーリギア13はセンタープーリ6に同軸
に回転自在に配設され、駆動力制御部材21の円周方向
に数カ所設けられた第2の長孔24a、24bに絶えず
挿入されて、駆動力制御部材21の軸方向の移動に関わ
らず、駆動力制御部材21と一体的に回転自在になって
いる。
【0005】以上のように構成された従来例の磁気記録
再生装置の詳細の動作について説明する。
【0006】まず、再生あるいは逆再生時の場合は、テ
ープ10はキャプスタン軸20およびピンチローラ12
で挟持されるように図示しない機構によりピンチローラ
12を破線の如く回動動作させ、キャプスタンモータ1
の所要の回転によりテープ10に駆動力を与えると共
に、キャプスタン軸20とピンチローラ12との圧着回
転力で移送されたテープ10をテープカセット2内のリ
ールに巻取るため、巻取側リール台あるいは供給側リー
ル台を矢印C方向(再生方向)あるいは矢印D方向(逆
再生方向)に回転すべくキャプスタンモータ1を時計回
りあるいは反時計回りに回転させる。この場合、キャプ
スタンモータ1からの回転力はベルト9を介しセンター
プーリ6へ同回転方向となるように伝達される。ここ
で、図示しない駆動力制御部材21の上下移動手段によ
り、駆動力制御部材21を矢印L方向へ移動させ、キャ
プスタンモータ1の発生トルクは、センタープーリ6と
は独立的に回転自在となっているセンタープーリギア1
3に摩擦抵抗のみが伝達される。すなわち、センタープ
ーリギア13以降の回転抵抗が前記摩擦抵抗より小さい
とその抵抗差によって第1の摩擦部材16と摩擦板22
は滑り、摩擦抵抗に応じて概略一定の回転トルクとなり
センタープーリ6の回転はセンタープーリギア13へ伝
達される。また、センタープーリギア13と噛合連結さ
れた首振りアイドラギア14は、第2バネ25の反力に
よりフェルト等の第2の摩擦部材26を介して揺動アー
ム17に弾接され、発生した摩擦抵抗力によりセンター
プーリ6の回転方向に応じて、時計回りの場合は時計回
り方向すなわちA方向にセンタープーリギア13の中心
を支点に揺動され、反時計回りの場合は反時計回り方向
すなわちB方向に揺動されるようにどちらか一方に揺動
される。揺動された首振りアイドラギア14はリール台
3、4と一体となったリールギア18あるいはリールギ
ア19と噛み合い、キャプスタンモータ1の回転方向に
応じて、どちらか一方の巻取側のリール台が一定のトル
クで回転駆動され、キャプスタン軸20とピンチローラ
12とで移送されたテープ10のリール台3あるいはリ
ール台4への巻取がなされる。
【0007】一方、早送りあるいは巻戻しの場合は、図
示しない機構によりピンチローラ12を実線の如く回動
動作させて、テープ10はキャプスタン軸20およびピ
ンチローラ12で挟持されないようピンチローラ12を
回動動作させ、巻取側リール台あるいは供給側リール台
を矢印A方向あるいは矢印B方向に回転すべくキャプス
タンモータ1を時計回りあるいは反時計回りに高速で回
転させる。この場合、再生および逆再生の場合と同様に
キャプスタンモータ1からの回転力はベルト9を介しセ
ンタープーリ6へ同回転方向となるように伝達される。
ここで、図示しない駆動力制御部材21の上下移動手段
により、駆動力制御部材を矢印M方向へ移動させ、キャ
プスタンモータ1の発生トルクは、センタープーリ6と
は独立的に回転自在となっているセンタープーリギア1
3に直結的に回転トルクが伝達される。この場合、再生
あるいは逆再生時と同様に、首振りアイドラギア14は
センタープーリ6の回転方向に応じて、どちらか一方の
リール台3あるいはリール台4の方向に揺動され、首振
りアイドラギア14がリール台3、4と一体となったリ
ールギア18、19と噛み合いどちらか一方の巻取側リ
ール台が高速で回転駆動され、高速での早送りあるいは
巻戻しがなされる。
【0008】前記の首振りアイドラギアの揺動状態にお
いては、首振りアイドラギアとリール台ギアとの安定し
た噛み合い状態を確保するため、首振りアイドラギアと
供給側あるいは巻取側リール台ギアとの軸間距離を適正
値(ピッチ円相当)に保つこと、あるいはテープのロー
ディング時に供給側および巻取側のリール台のいずれも
噛合しない状態を必要とするため従来から、図示しない
首振りアイドラギアの揺動角度の規制手段のための部材
等が用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述の構成の従来のリ
ール駆動装置においては、首振りアイドラギアおよび同
ギアの回転方向に応じ揺動させるための摩擦部材ならび
に首振りアイドラギアの揺動角度を規制する部材など必
要となり、部品点数が多くなりさらには組立工数の増加
の点から製品としての価格が大きくなるという問題点が
あった。また、再生状態から逆再生状態ならびに早送り
状態から巻戻し状態に反転する場合、前記首振りアイド
ラギアが揺動しながらリールギアとの転接するまでに時
間がかかり即座に状態の切り換えがなされないという問
題点があった。特に、再生から逆再生の状態切り換えの
場合は、モータの回転方向の反転によって、モータとピ
ンチローラの圧着による駆動力の反転が即座になされテ
ープの走行方向は瞬時に切り換えられるのに対し、前記
首振りアイドラギアの揺動から転接までの時間によりリ
ール上でのテープ巻取りが遅れテープがたるみ、出画画
像が不安定になることがあった。
【0010】そこで、本発明はこのような従来の問題点
に鑑みてなされたものであって、部品点数が大幅に削減
され、再生状態から逆再生状態ならびに早送り状態から
巻戻し状態に反転する場合のリール台でのテープ巻取の
時間遅れを少なくする磁気記録再生装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、基体に回転自在に支持され、第1の動力伝
達部を具備した第1および第2リール台と、前記第1お
よび第2リール台の回転駆動源となるモータと、前記第
1および第2リール台と同軸上に配設し、第2の動力伝
達部を具備し、前記リール台の前記第1の動力伝達部と
第2の動力伝達部とが噛合関係をなし前記リール台に対
し一体的に回転自在な第1位置と、前記第1の動力伝達
部と第2の動力伝達部とが離間し前記リール台に対し独
立的に回転自在な第2位置に移動自在な第1および第2
回転体と、前記第1および第2リール台と前記第1およ
び第2回転体の回転軸となり、前記第1および第2リー
ル台の巻取回転方向に対応する前記第1および第2の回
転体の第1回転方向では、前記第1および第2の回転体
を前記第1位置に移動せしめ、前記第1および第2リー
ル台の送り出し回転方向に対応する前記第1および第2
の回転体の第2回転方向では、前記第1および第2の回
転体を前記第2位置に移動せしめる第1および第2の移
動手段と、前記モータからの回転力を、前記第1および
第2回転体へそれぞれ同時にかつ同一回転方向へ伝達す
る伝達手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
【作用】このような特徴を有する本発明によれば、第1
あるいは第2リール台の駆動手段であるモータの所要の
回転方向に応じ、第1および第2リール軸に設けた第1
保持部および第2保持部と、第1および第2回転体の関
係から前記回転体の巻取回転方向時には、前記リール台
の第1の動力伝達部と前記回転体の第2の動力伝達部と
が噛合関係をなす方向に、また前記回転体の送り出し回
転方向では前記リール台の第1の動力伝達部と前記回転
体の第2の動力伝達部とが離間する方向に前記回転体を
移動せしめて、第1案内手段あるいは第2案内手段を通
過した後所定の位置にて回転自在となり、第1あるいは
第2リール台を駆動回転あるいは従動回転に自動的に選
択される。
【0013】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明の実施例を詳
細に説明する。図1は本実施例の磁気記録再生装置の主
要部の構成を示す断面図であり、図2は磁気記録再生装
置の概略構成を示した平面図であり、図3は早送り状態
を示す当該部の断面図、図4は巻戻し状態を示す当該部
の断面図、図5はカム機構の動作説明図である。なお、
従来例と同一部分は同一符号を付けて説明する。
【0014】まず、全体の構成について説明する。図2
において、キャプスタンモータ1はテープカセット2の
リール台101、102の回転駆動源である。キャプス
タン軸103にはキャプスタンモータ1の回転トルクが
直接あるいは一定の回転トルクに調節されるような図示
しない切り換え手段を有した第1回転体となるプーリ1
05を同軸上に配設している。また無端状のベルト9は
リール台101およびリール台102と同軸上に配設し
た供給側(以下S側と称する)および巻取側(以下T側
と称する)回転体となるプーリ106、107とにわた
り張架されている。第1および第2の移動手段であるリ
ール軸108、109は、テープカセット2のリール台
101、102およびプーリ106、107の回転軸で
ある。また、T側リール台部の断面を表す図1におい
て、リール軸109は基体7に圧入固定されている。リ
ール台102はリール軸109に回転自在に配設され、
基体7に対向する端面側に第1の動力伝達部である動力
断絶用のつめ110を具備している。リール台102と
同軸的に回転自在かつ軸方向に移動自在に配設されたプ
ーリ107の前記リール台102と対向した端面側に第
2の動力伝達部である動力断絶用のつめ111と回転軸
受部にはカムフォロア114が具備されている。リール
軸109のプーリ107の回転軸部には、リール台10
2の第1の動力断絶用のつめ110とプーリ107の第
2の動力断絶用のつめ111とが噛合し、前記プーリ1
07に対しリール台109が一体的に回転自在となる第
1位置(図3における右側断面図状態)にプーリ107
を介在させるため、カムフォロア114が係合する第1
保持部であるカム溝112が設けられている。また、リ
ール台102の第1の動力断絶用のつめ110とプーリ
107の第2の動力断絶用のつめ111とが離間し、前
記プーリ107に対しリール台109が独立的に回転自
在となる第2位置(図3における左側断面図状態)にプ
ーリ107を介在させるため、カムフォロア114が係
合する第2保持部であるカム溝113が設けられてい
る。また、カム溝112およびカム溝113との間に
は、プーリ107が第1位置にある場合のリール台10
2のテープ10に対し巻取回転方向に対応するプーリ1
07の回転方向では、プーリ107を第1位置に保持
し、プーリ107が第1位置にある場合のリール台10
2のテープ10に対し送出回転方向に対応するプーリ1
07の回転方向では、プーリ107を第1位置から第2
位置へ案内する第1の案内手段である可撓性の第1の弁
体115が具備されている。また、プーリ107が第2
位置にある場合のリール台102のテープ10に対し送
出回転方向に対応するプーリ107の回転方向では、プ
ーリ107を第2位置に保持し、プーリ107が第2位
置にある場合のリール台102のテープ10に対し巻取
回転方向に対応するプーリ107の回転方向では、プー
リ107を第2位置から第1位置へ案内する第2の案内
手段である可撓性の第2の弁体116が具備されてい
る。以上のT側リール台部分のリール台102とリール
軸109およびプーリ107の構成は、S側リール台に
も同様に構成されている。S側リール台においては、プ
ーリ106が第1位置にある場合のリール台101のテ
ープ巻取回転方向すなわち第1回転方向(図2において
矢印L方向)では、前記T側のリール台の構成と同様に
プーリ106を第1位置に保持し、プーリ106が第1
位置にある場合のリール台101のテープ送り出し回転
方向すなわち第2回転方向(矢印M方向)では第1位置
から第2位置へと案内される。またS側リール台におい
て、プーリ106が第2位置にある場合のリール台10
1のテープの送り出し回転方向に対応するプーリ106
の回転方向では、プーリ106が第2位置に保持され、
プーリ106が第2位置にある場合のリール台101の
テープ巻取回転方向では第2位置から第1位置へと案内
されるようになる。S側リール台とT側リール台はテー
プ10に対し、いずれか一方が巻取回転すると他方は送
り出し回転する関係になるため、一方のプーリが第1位
置にある場合は他方のプーリは第2位置にあるようにな
る。
【0015】以上のように構成された本実施例のリール
台駆動装置の動作例について図3および図4,図5も併
せて説明する。かかる構成において、早送りの場合に
は、図示しない機構によりピンチローラ12を実線の如
く回動動作させて、テープ10はキャプスタン軸103
およびピンチローラ12間で挟持されない状態になる。
そしてテープ10の巻取側となるリール台102を高速
で巻取方向へ駆動回転させる必要があるため、キャプス
タンモータ1は時計方向(CW)に高速で回転させ、無
端状のベルト9を介してプーリ106およびプーリ10
7にそれぞれ同時に同一回転方向に動力伝達させられ、
プーリ106、107はキャプスタンモータと同方向で
あるCW方向に回転させられる。ここで、プーリ107
の回転方向はテープ10の巻取回転方向すなわち図5に
おいてはJ方向となり、プーリ106がテープの送り出
し方向回転となる。したがって、プーリ107は具備さ
れたカムフォロア114とリール軸109に具備された
可撓性である第1の弁体115により、あらかじめ第1
位置に対応する第1カム溝112にカムフォロア114
が係合している場合は、第1の弁体115が図5の破線
の如く弾性変形し、第2カム溝113に案内されぬよう
になり、カムフォロア114は第1カム溝で破線の軌跡
の如く係合状態を保ち、あらかじめ第2位置に対応する
第2カム溝113にカムフォロア114が係合している
場合は、第2の弁体116が実線の軌跡の如くカムフォ
ロア114が第2カム溝113で保持されるのを妨げ、
第1カム溝へと案内する。すなわち、プーリ107の第
2の動力断絶用のつめ111とリール台102の第2の
動力断絶用のつめ111は噛合すべくE方向に移動し、
キャプスタンモータ1の回転力はプーリ107とリール
台102に直結的に伝達回転される。これに対し、プー
リ106の回転方向はテープ10の送出回転方向とな
り、同様な前記と作用により、プーリ107の第2の動
力断絶用のつめ111とリール台102の第2の動力断
絶用のつめ111は離間すべくF方向に移動させられ、
プーリ106とリール台101は独立的に回転可能とな
り、キャプスタンモータ1の回転力はプーリ106で断
絶され、リール台101は空転状態となり高速での早送
り状態がなされる。
【0016】一方巻戻しの場合には、キャプスタンモー
タ1は反時計方向(CCW)すなわちB方向に高速で回
転させられ、無端状のベルト9を介してプーリ106お
よびプーリ107にそれぞれ同時に同一回転方向に動力
伝達させられ、プーリ106、107はキャプスタンモ
ータと同方向であるCCW方向に回転させられる。ここ
で、プーリ106の回転方向はテープ10の巻取回転方
向すなわちK方向となり、プーリ107がテープの送出
回転方向となる。したがって、プーリ107は具備され
たカムフォロア114とリール軸108に具備された可
撓性である第1の弁体115により、あらかじめ第1位
置に対応する第1カム溝112にカムフォロア114が
係合している場合は、第1の弁体115により実線の軌
跡の如くカムフォロア114が第1カム溝112で保持
されるのを妨げ、第2カム溝113へと案内し、あらか
じめ第2位置に対応する第2カム溝113にカムフォロ
ア114が係合している場合は、第2の弁体116が図
5の破線の如く弾性変形し、第1カム溝112に案内さ
れぬようになり、カムフォロア114は第2カム溝11
3で破線の軌跡の如く係合状態が保たれる。すなわち、
プーリ107の第2の動力断絶用のつめ111とリール
台102の第2の動力断絶用のつめ111は離間すべく
G方向に移動し、プーリ106とリール台101は独立
的に回転可能となり、キャプスタンモータ1の回転力は
プーリ106で断絶され、リール台101は空転状態と
なる。これに対し、プーリ106の回転方向はテープ1
0の巻取回転方向となり、前記と同様な作用により、プ
ーリ106の第2の動力断絶用のつめ111とリール台
101の第2の動力断絶用のつめ111は噛合すべくH
方向に移動させられ、プーリ106とリール台101は
一体的に回転可能となり、キャプスタンモータ1の回転
力は、プーリ106とリール台101に直結的に伝達回
転され、高速での巻戻しがなされる。
【0017】以上のように構成された本実施例によれ
ば、プーリから所要のリール台へのみ直接的回転動力伝
達できるため、従来のこの種の装置のごとき、所要のリ
ール台への回転トルクの伝達のため従来必要であったセ
ンタープーリ、駆動力制御部材、第1の摩擦部材、セン
タープーリギア、第1バネ等の構成部材ならびに首振り
アイドラギア、第2の摩擦部材、第2のばね等の構成部
材、および首振りアイドラギアの揺動角度の規制部材等
が廃止でき、大幅な部品点数の削減が可能となり、構成
部品の削減にともない組立工数が減少し、ひいてはコス
トの大幅な低減が図られる。
【0018】また、第1および第2の案内手段である弁
体の形状においては、カムフォロアの回動量に対する第
1および第2プーリの軸方向の移動量を大きくとるよう
にすれば、早送り状態から巻戻し状態あるいは再生状態
から逆再生状態へのキャプスタンモータの回転方向の反
転の場合でも瞬時に状態切り換えがなされ、リール上で
のテープ巻取が遅れることがないので、テープがたるむ
ことがないので出画画像が不安定になることが未然に防
止できる。
【0019】なお、本実施例ではリールの駆動源となる
モータからリールへの回転力の伝達手段として、第1お
よび第2の回転体をプーリとし、モータの設けたプーリ
とにわたりベルトを張架するとしたが、所望の動作を得
るため、第1および第2回転体を歯車等にしてキャプス
タンモータの回転力をそれぞれ同時にかつ同方向伝達で
きる構成としても良い。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明の磁気記録再
生装置によれば、リール台の回転駆動を所要の動作に応
じ直接的に行えるので、従来のこの種の装置のごとき、
所要のリール台への回転トルクの伝達のため従来必要で
あったセンタープーリ、駆動力制御部材、第1の摩擦部
材、センタープーリギア、第1のばね等の構成部材なら
びに首振りアイドラギア、第2の摩擦部材、第2のばね
等の構成部材、および首振りアイドラギアの揺動角度の
規制部材等が廃止でき、大幅な部品点数の削減が可能と
なり、構成部品の削減にともない組立工数が減少し、ひ
いてはコストの大幅な低減が図られる。
【0021】また、第1および第2の保持部である弁体
の形状においては、カムフォロアの回動量に対する第1
および第2プーリの軸方向の移動量を大きくとるように
すれば、早送り状態から巻戻し状態あるいは再生状態か
ら逆再生状態へのキャプスタンモータの回転方向の反転
の場合でも瞬時に状態切り換えがなされ、リール上での
テープ巻取が遅れることがないので、テープがたるむこ
とがなく出画画像が不安定になることが未然に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す磁気記録再生装置の当該部の断面
【図2】本発明の概略構成を示す平面図
【図3】早送りの状態を示す当該部の断面図
【図4】巻戻しの状態を示す当該部の断面図
【図5】プーリの状態切り換え動作を示すカムの展開図
【図6】従来の磁気記録再生装置の概略構成を示す平面
【図7】従来の磁気記録再生装置の当該部の断面図
【符号の説明】
1 キャプスタンモータ 2 テープカセット 3 供給リール台 4 巻取リール台 5 プーリ 6 センタープーリ 7 基体 8 センタープーリ軸 9 ベルト 10 テープ 11 シリンダ 12 ピンチローラ 13 センタープーリギア 14 首振りアイドラギア 15 第1バネ 16 第1の摩擦部材 17 揺動アーム 18 供給側リール台ギア 19 巻取側リール台ギア 20,103 キャプスタン軸 21 駆動力制御部材 22 摩擦板 23a,23b 第1の長孔 24a,24b 第2の長孔 25 第2バネ 26 第2の摩擦部材 101 供給側リール台 102 巻取側リール台 105 第1プーリ 106 供給側プーリ 107 巻取側プーリ 108 供給側リール軸 109 巻取側リール軸 110 第1の動力断絶用つめ 111 第2の動力断絶用つめ 112 第1カム溝 113 第2カム溝 114 カムフォロア 115 第1の弁体 116 第2の弁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 15/26 G 9198−5D (72)発明者 宮本 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田辺 和紀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体に回転自在に支持され、第1の動力
    伝達部を具備した第1および第2リール台と、前記第1
    および第2リール台の回転駆動源となるモータと、前記
    第1および第2リール台と同軸上に配設し、第2の動力
    伝達部を具備し、前記リール台の前記第1の動力伝達部
    と第2の動力伝達部とが噛合関係をなし前記リール台に
    対し一体的に回転自在な第1位置と、前記第1の動力伝
    達部と第2の動力伝達部とが離間し前記リール台に対し
    独立的に回転自在な第2位置に移動自在な第1および第
    2回転体と、前記第1および第2リール台と前記第1お
    よび第2回転体の回転軸となり、前記第1および第2リ
    ール台の巻取回転方向に対応する前記第1および第2の
    回転体の第1回転方向では、前記第1および第2の回転
    体を前記第1位置に移動せしめ、前記第1および第2リ
    ール台の送り出し回転方向に対応する前記第1および第
    2の回転体の第2回転方向では、前記第1および第2の
    回転体を前記第2位置に移動せしめる第1および第2の
    移動手段と、前記モータからの回転力を、前記第1およ
    び第2回転体へそれぞれ同時にかつ同一回転方向へ伝達
    する伝達手段とを備えたことを特徴とする磁気記録再生
    装置。
  2. 【請求項2】 第1および第2移動手段は、第1および
    第2回転体を第1位置に保持可能とさせる第1保持部
    と、前記第1および第2回転体を第2位置に保持可能と
    させる第2保持部とで構成されているとともに、かつ前
    記第1および第2回転体が前記第1位置にある場合の第
    1回転方向では、前記第1および第2回転体を前記第1
    位置に保持し、前記第1および第2回転体が前記第1位
    置にある場合の第2回転方向では、前記第1および第2
    回転体を前記第1位置から前記第2位置へ案内する第1
    案内手段と、前記第1および第2回転体が前記第2位置
    にある場合の前記第2回転方向では、前記第1および第
    2回転体を前記第2位置に保持し、前記第1および第2
    回転体が前記第2位置にある場合の前記第1回転方向で
    は、前記第1および第2回転体を前記第2位置から前記
    第1位置へ案内する第2案内手段とで構成されたことを
    特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置。
JP6205137A 1994-08-30 1994-08-30 磁気記録再生装置 Pending JPH0869651A (ja)

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