JPH0869509A - リーダライタ - Google Patents

リーダライタ

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JPH0869509A
JPH0869509A JP6225654A JP22565494A JPH0869509A JP H0869509 A JPH0869509 A JP H0869509A JP 6225654 A JP6225654 A JP 6225654A JP 22565494 A JP22565494 A JP 22565494A JP H0869509 A JPH0869509 A JP H0869509A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 動作信頼性が高く、しかも開発負担が軽減で
きる。 【構成】 非接触通信インタフェース9から受信した信
号がデータ担体インタフェース18を介して、データ担
体1にコマンドメッセージとして、そのまま送信され、
データ担体1から出力されるレスポンスメッセージがデ
ータ担体インタフェース18を介して、そのまま非接触
通信インタフェース9から、外部機器に送信される1本
の伝送路、並びに伝送路上でのコマンドメッセージ、及
びレスポンスメッセージの状態を監視して、外部機器及
びデータ担体への送受信状態を切り替える切替手段(S
W1,SW2,SW3,SW4)を備え、非接触通信イ
ンタフェース9からのデータ担体インタフェース18へ
の信号の伝送速度と、データ担体インタフェース18か
ら非接触通信インタフェース9への信号の伝送速度とを
同じにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICカードなどのデー
タ担体が接続されるリーダライタに係り、特に非接触通
信インタフェースを備えたリーダライタに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平5−40713号公報に記
載されているようなデータ担体保護具が提案されてい
る。このデータ担体保護具はICカード(データ担体)
を挿入する挿入口と、挿入されたICカードを収納する
収納部とを有し、収納部にはICカードのデータの読み
取り書き込みを行うための接点部があり、この接点部で
読み取ったデータを電磁波に変調する変調器と、この変
調器で変調されたデータを空中へ放射するアンテナ部
と、このアンテナ部によって受信された電磁波を復調す
る復調器と、この復調器で復調された符号化データをI
Cカードに書き込む接点部と、送信状態ならびに受信状
態に切り替える切替部とを備えている。
【0003】この保護具のデータ授受について具体的に
説明すれば、保護具には予めICカードが挿入されてお
り、外部機器から送信された送信要求信号をアンテナ部
で受信すると、その信号によって切替部が受信状態に切
り替えられる。次にコマンド信号を受信し、コマンド信
号は前記復調器で復調され、切替部ならびに接点部を介
してICカードに伝送される。その後、前記外部機器か
ら送信された受信要求信号をアンテナ部で受信すると、
その信号によって切替部が送信状態に切り替えられる。
【0004】一方、ICカードは前記コマンド信号を処
理した後にレスポンス信号を出力し、このレスポンス信
号は接点部ならびに切替部を介して変調器に入力され、
変調処理された信号がアンテナ部より前記外部機器に向
けて出力されるシステムになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのシステムに
おいては、外部機器から放射される電磁波信号(送信要
求信号または受信要求信号)によって保護具が受信状態
または送信状態に切り替えられる訳であるが、外部の各
種ノイズ(例えば雷や他の電磁波)などの影響によって
前記電磁波信号(送信要求信号、受信要求信号)が適正
に受信されないことがあり、動作信頼性に問題がある。
【0006】またこの保護具は1種の非接触通信のリー
ダライタであるから、外部機器(例えばPOS端末やパ
ソコンなど)の方としては今までのプログラムの他に前
記非接触通信のリーダライタとコンタクトできる新たな
プログラムを開発しなければならず、そのために開発負
担が大きく、既設の外部機器にはそのまま適用できない
という新たな問題を有している。
【0007】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、動作信頼性が高く、しかも開発負担が軽減
できるリーダライタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の本発明は、例えばICカードなどからなるデ
ータ担体と接続されるデータ担体インタフェースと、例
えばPOS端末などの外部機器との間が、例えば赤外線
光通信などの非接触状態で通信できる非接触通信インタ
フェースとを有するリーダライタを対象とするものであ
る。
【0009】そして前記非接触通信インタフェースより
受信した信号が前記データ担体インタフェースを介して
データ担体にコマンドメッセージとしてそのまま送信さ
れ、データ担体から出力されるレスポンスメッセージが
前記データ担体インタフェースを介してそのまま非接触
通信インタフェースより外部機器に送信される1本の伝
送路と、その伝送路上でのコマンドメッセージならびに
レスポンスメッセージの状態を監視して、前記外部機器
ならびにデータ担体への送受信状態を切り替える、例え
ばシリアルコミュニケーションインターフェースとマイ
クロプロセッサなどの切替手段とを備え、非接触通信イ
ンタフェースからのデータ担体インタフェースへの信号
の伝送速度と、データ担体インタフェースから非接触通
信インタフェースへの信号の伝送速度を同じにしたこと
を特徴とするものである。
【0010】前記目的を達成するため、第2の本発明
は、例えばICカードなどからなるデータ担体と接続さ
れるデータ担体インタフェースと、外部リーダライタ本
体との間が、例えば赤外線光通信などの非接触状態で通
信できる非接触通信インタフェースとを有する、例えば
カードケース状のリーダライタを対象とするものであ
る。
【0011】そして前記非接触通信インタフェースより
受信した信号が前記データ担体インタフェースを介して
データ担体にコマンドメッセージとしてそのまま送信さ
れ、データ担体から出力されるレスポンスメッセージが
前記データ担体インタフェースを介してそのまま非接触
通信インタフェースより外部リーダライタ本体に送信さ
れる1本の伝送路と、その伝送路上でのコマンドメッセ
ージならびにレスポンスメッセージの状態を監視して、
前記外部リーダライタ本体ならびにデータ担体への送受
信状態を切り替える、例えばシリアルコミュニケーショ
ンインターフェースとマイクロプロセッサなどの切替手
段とを備え、非接触通信インタフェースからのデータ担
体インタフェースへの信号の伝送速度と、データ担体イ
ンタフェースから非接触通信インタフェースへの信号の
伝送速度を同じにしたことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明は前述したように、リーダライタ内部に
送受信状態を切り替える切替手段が設けられているか
ら、従来提案されたもののように外部ノイズの悪影響が
なく、そのため適切な切り替え動作ができ、動作信頼性
の向上が図れる。また、非接触通信インタフェースから
のデータ担体インタフェースへの信号の伝送速度と、デ
ータ担体インタフェースから非接触通信インタフェース
への信号の伝送速度が同じで、前記非接触通信インタフ
ェースより受信した信号がデータ担体インタフェースを
介してデータ担体にコマンドメッセージとしてそのまま
入力され、データ担体から出力されるレスポンスメッセ
ージがデータ担体インタフェースを介してそのまま非接
触通信インタフェースより外部機器または外部リーダラ
イタ本体に送信されるようになっている。そのため、従
来一般に使用されている接触式のプログラムが基本的に
使用でき、よってプログラムの開発が容易で開発負担が
少なくて済み、既設の外部機器または外部リーダライタ
本体を簡単に改良するだけで適用可能となる。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を図面とともに説明す
る。図1は実施例に係るキャッシュレスショピングシス
テムの構成図である。
【0014】図中の1はユーザが保有するICカード、
2はカードケース状の非接触通信機能付きリーダライタ
(以下、カードケースと略記する)、3は非接触通信機
能付きリーダライタ本体(以下、リーダライタと略記す
る)、4はPOS端末である。
【0015】ICカード1には、予め現金と引き替えに
プレミアムが付いた残高金額情報が入力されている。カ
ードケース2を持たずにICカード1だけを持っている
人は、POS端末に接続されているリーダライタ3にI
Cカード1を差し込むことにより、買物代金の支払いが
できる。
【0016】ICカード1をカードケース2に入れて持
っている人は、ICカード1を出さずにカードケース2
の受発光部をリーダライタ3の受発光部に向けて送信ボ
タンを押すと、赤外線光通信によりICカード1のコマ
ンドとレスポンスが送信され、買物代金が支払われる。
【0017】図2は、ICカードをリーダライタに直接
挿入して代金支払いを行うときのPOS端末、リーダラ
イタ、ICカードの間の処理フローを示した図である。
【0018】POS端末に買物代金が入力されて買物の
合計金額が出ると(図示せず)、POS端末からリーダ
ライタに代金を引き落とした指示コマンドが送られる。
そしてリーダライタはICカードの挿入が検知されるの
を待ってICカードに電源を印加し、クロック信号の供
給とリセットの解除を行ない、ICカードはリーダライ
タにリセット応答(ATR)を送信する。
【0019】リーダライタはICカードに初期化のため
のコマンドメッセージ、残高のリードコマンドメッセー
ジ、減額した残高のライトコマンドメッセージを送り、
ICカードはそれぞれのメッセージに対してレスポンス
メッセージを返す。これらの動作が正常に終了すると、
リーダライタはPOS端末に完了情報を返す。
【0020】図3は、前述のコマンドメッセージならび
にレスポンスメッセージの形式を示す図で、図中のSC
はメッセージの始まりを表すスタートキャラクタで、本
実施例では(55)16に固定している。Cは動作を規定
するコマンド、DLはデータ部のバイト数を表すデータ
長、DATAは格納されるデータ、BCCは後述のST
からBCC直前までの排他的論理和の演算値を格納する
ブロックチェックキャラクタ、STはコマンドの実行結
果が、正常またはどのような異常であるかを示すステー
タスである。
【0021】図4は、カードケースを使用して代金支払
いを行うときのPOS端末、リーダライタ、カードケー
ス、ICカードの間の処理フローを示した図である。
【0022】カード保持者は、代金支払いのためにIC
カードをカードケースに挿入して、カードケースの受発
光部をリーダライタの受発光部に向けて送信ボタンを押
す。するとカードケースからリーダライタに向けて通信
開始指示メッセージが送られ、リーダライタはカードケ
ースへ電源ON指示メッセージを送る。するとカードケ
ースはICカードへ電源を供給し、ICカードから返さ
れるATRをリーダライタへ送る。
【0023】以後、図2と同様にコマンドメッセージと
レスポンスメッセージのやり取りがなされる。なお、図
4における通信開始処理は、図2のカード挿入操作に対
応している。またコマンドメッセージとレスポンスメッ
セージの送受信はリーダライタとICカードの間で接触
式で行われるか、非接触式で行われるかの違いのみであ
る。
【0024】本実施例では、カードを直接リーダライタ
に挿入する処理も、カードケースを使う処理もPOS端
末にとっては同じ処理ですむという効果がある。また、
リーダライタの処理も同じコマンド,レスポンでよいか
ら、プログラムの開発費が少なくてすむという効果を有
している。
【0025】図5は、リーダライタ3の構成図である。
図中の5は後述する各種の制御動作を行うマイクロプロ
セッサ、6は各種のプログラムが格納されたROM、7
はRAM、8は後述するメッセージ待ちタイムやキャラ
クタ間タイムなどを設定するタイマ、9はPOS端末と
のインターフェース、10はICカードへの電源供給を
制御する電源制御回路、11はICカードならびにリー
ダライタの送受信動作を監視するシリアルコミュニケー
ションインターフェース、12はリーダライタからのメ
ッセージを受信する際にONするレスポンススイッチ
(SW2)、13は復調回路、14はリーダライタから
の光信号を受信する受光回路、15はリーダライタへの
メッセージを送信する際にONするコマンドスイッチ
(SW3)、16は変調回路、17はリーダライタへの
光信号を送信する発光回路、18はICカードと接続す
るICカードインターフェース、19はICカードとの
接続をON/OFFする接触−非接触切り替えスイッチ
(SW1)、20は受信ならびに送信動作の切り替えを
行う受信−送信切り替えスイッチ(SW4)である。
【0026】このリーダライタ3とICカード1との間
の信号伝送速度ならびにリーダライタ3とPOS端末4
との間の信号伝送速度は、ともに9600BPSで同じ
伝送速度になっている。
【0027】図6はリーダライタの処理フローを示す図
であり、同図と図5を用いてリーダライタの処理を説明
する。
【0028】まずステップ1(S1)において、POS
端末4から代金引き落し指示メッセージが送られてくる
のを待つ。このメッセージには、いくら引き落とすのか
の金額情報が含まれている。受信するとS2で接触−非
接触切り替えスイッチ(SW1)19をOFF、レスポ
ンススイッチ(SW2)12をON、コマンドスイッチ
(SW3)15をOFF、受信−送信切り替えスイッチ
(SW4)20を受信(Rx)側に倒して、S3でIC
カード1が挿入されるかまたは通信開始指示メッセージ
をカードケース2から受信するまで待つ。
【0029】なお、ICカード1の挿入はリーダライタ
3の内部に設置されているフォトセンサ(図示せず)に
よって検知され、カードケース2からの通信開始指示メ
ッセージの検知はリーダライタ3の受光回路14での受
光の有無を監視することでなされる。
【0030】S4でICカード1が挿入されたかどうか
判断され、挿入された場合はS5でSW1をON、SW
2をOFF、SW3をOFF、SW4を受信(Rx)側
にして、S6で電源制御回路10からICカード1への
電源供給を開始し、S7でICカード1からのATRを
受信する。受信が終わるとS8でSW4を送信(Tx)
側に切り替え、S9でICカードインターフェース18
を介してコマンドメッセージをICカード1へ送信す
る。
【0031】送信が終了するとS10でSW4を受信
(Rx)側に切り替え、S11でICカード1からのレ
スポンスメッセージを受信する。SW4を順次切り替え
ながらコマンドの送受信を繰り返し、S12で全コマン
ドの送信が終了したと判断されると、S13でICカー
ド1への電源の供給を停止し、ICカード1をリーダラ
イタ3から排出して、S14でSW1をOFFにした
後、S15でPOS端末インターフェース9を介して完
了情報をPOS端末4へ送信し、再度、代金引き落し指
示メッセージを待つ(S1)。
【0032】前記S4でカード挿入でないと判断される
と、S16でSW1をOFF、SW2をOFF、SW3
をON、SW4を送信(Tx)側に切り替え、S17で
カードケース2に対して電源ON指示メッセージを送信
する。送信が終了するとS18でSW2をON、SW3
をOFF、SW4を受信(Rx)側に切り替え、S19
でICカード1からのATRを受信する。
【0033】受信が終了するとS20でSW2をOF
F、SW3をON、SW4を送信(Tx)側に切り替
え、S21で変調回路16、発光回路17ならびに非接
触インターフェースを介してコマンドメッセージをカー
ドケース2に挿入されているICカード1にそのまま送
信する。
【0034】送信が終了するとS22でSW2をON、
SW3をOFF、SW4を受信(Rx)側に切り替え、
S23でICカード1からのレスポンスメッセージを非
接触インターフェース、受光回路14、復調回路13を
介して受信する。SW2〜4を順次切り替えながらコマ
ンドの送受信を繰り返し、S24で全コマンドの送信が
終了したと判断されると、S25でSW2をOFFに切
り替え、S15でPOS端末インターフェース9を介し
て完了情報をPOS端末4へ送信し、再度、代金引き落
し指示メッセージを待つ(S1)。
【0035】図7は、カードケース2の構成図である。
図中の21はマイクロプロセッサ、22はROM、23
はRAM、24はタイマ、25はカードケース2に内蔵
されているICカード電源用電池の電圧を監視する電池
電圧検出回路、26はICカードへの電源供給のON/
OFFを行う電源制御回路、27は表示動作を制御する
液晶ドライバコントローラ、28は液晶表示装置(LC
D)、29はキーの入力動作を制御するキー制御回路、
30はキー、31はシリアルコミュニケーションインタ
ーフェース、32は受信−送信切り替えスイッチ(SW
8)33はコマンドスイッチ(SW6)、34は復調回
路、35は受光回路、36はレスポンススイッチ(SW
7)、37は変調回路、38は発光回路、39は接触−
非接触切り替えスイッチ(SW5)、40はICカード
インターフェースであり、全体的な構成が図5に示した
リーダライタ3と類似している。
【0036】このカードケース2とICカード1との間
の信号伝送速度ならびにカードケース2とリーダライタ
3(またはPOS端末4)との間の信号伝送速度は、と
もに9600BPSで同じ伝送速度になっている。
【0037】図8ないし図10はカードケースの処理フ
ローを示す図であり、同図と図7を用いてカードケース
の処理を説明する。
【0038】この処理フローは電源ON(図14に示す
ON/OFFキー41を押下)でスタートして、ステッ
プS31で接触−非接触切り替えスイッチSW5をO
N、コマンドスイッチSW6をOFF、レスポンススイ
ッチSW7をOFF、受信−送信切り替えスイッチSW
8を受信(Rx)側にセットする。そしてS32でカー
ドケース2に挿入されているICカード1に対して前記
電源制御回路26を介して電源の供給を開始し、クロッ
ク信号を供給してリセットを解除した後、S33でIC
カード1からのATRを受信する。
【0039】次にS34でSW8を送信(Tx)側に切
り替え、S35で残高リードコマンドメッセージをIC
カード1に送信し、S36でSW8を受信(Rx)側に
切り替え、S37でICカード1からのレスポンスメッ
セージを受信して、そのレスポンスメッセージに基づい
て代金引落前の残高をLCD28に表示する(S3
8)。そして一旦、ICカード1への電源の供給を停止
し、カードケース2に付設されている送信ボタン42
(図14参照)が押されるのを待つ(S40)。なお、
この実施例では代金引落前の残高を表示した後、一旦、
ICカード1への電源供給を停止しているが、電源供給
の状態を保持してもよい。
【0040】送信ボタンが押されると、SW5をOF
F、SW7をON、SW8を送信(Tx)側に切り替
え、S42で通信開始指示メッセージをリーダライタ
(R/W)3に対して送信する。次にS43でSW6を
ON、SW7をOFF、SW8を受信(Rx)側に切り
替え、S44でリーダライタ(R/W)3からの電源O
N指示メッセージの受信を待つ。電源ON指示メッセー
ジが受信されると、S45でSW5をON、SW6をO
FF、SW7をONに切り替えてICカード1からのレ
スポンス送信状態にセットし、S46でICカード1へ
の電源供給を開始して、S47でICカード1からのA
TRが受信され、その受信されたATRはそのままリー
ダライタ3に送信される。カードケース2はICカード
1からの送信情報に対して手は加えられずリーダライタ
3への送信が終了するのを単に監視しているだけであ
る。
【0041】そしてS48でATR送信が終了したと判
断されると、S49でSW6をON、SW7をOFFに
切り替えて、リーダライタ3からICカード1へのコマ
ンド受信状態をセットし、S50でコマンドの受信が終
了したかあるいは一定時間コマンドが受信されなかった
かどうかが判断され、S51でコマンドの受信が終了し
たのかそうでないのかが判別される。
【0042】コマンドの受信が終了したと判別されると
S52でSW6をOFF、SW7をONに切り替えて、
S53でレスポンスの送信が終了したかあるいは一定時
間レスポンスが受信されなかったかどうかが判断され
る。S49〜S53に示すように各種スイッチを切り替
えながらリーダライタ3からICカード1へのコマンド
メッセージの送信ならびにICカード1からリーダライ
タ3へのレスポンスメッセージの送信が順次なされる。
【0043】図11は、前述のS50ならびにS53の
判別処理の詳細なフローを示す図である。1つのコメン
トメッセージに対するレスポンスの送信が終わった後、
次のコマンドメッセージが送られて来る場合は一定時間
(例えば200ms)以内に送られて来るので、前記S
50の場合はメッセージタイムアウト監視時間を200
msにタイマー設定するための引き数をセットして、図
11のサブルーチンをコールする。
【0044】またICカードへのコメントメッセージの
伝送が終了した後、遅くとも100ms以内にICカー
ドからレスポンスメッセージの返送が始まるので、前記
S53の場合はメッセージ待ちタイムアウト監視時間を
100msにタイマー設定するための引き数をセットし
て、図11のサブルーチンをコールする。
【0045】この図11のサブルーチンではまず前記引
き数の値をもとに、S71でメッセージ待ちタイムアウ
ト監視時間をタイマーに設定する。シリアルコミュニケ
ーションインターフェース(SCI)にはレシーブデー
タレジスタ(RDR)というレジスタがあり、データを
1バイト受信する毎にここに受信データが入る。このサ
ブルーチンでは、RDRに受信データが入ったかをステ
ータスレジスタを見てチェツクすることと、タイマがタ
イムアウトになったかのチェックを交互に実施する(S
72)。
【0046】そしてタイムアウトの場合は、S74で一
定時間メッセージ未受信のリターンコードをセットして
このサブルーチンを終了する。
【0047】またRDRにデータが有りの場合、S75
でRDRをリードする。このリードは次にデータ受信を
可能とするために行うもので、本サブルーチンではメッ
セージ終了を監視するのであるから、読み出した値は使
用しない。
【0048】図3に示したようにコマンドメッセージ、
レスポンスメッセージは先頭のスタートキャラクタ(S
C)がくると後はバイトとバイトの間に時間が空くこと
なく連続してデータが送られる。そこで、タイマにキャ
ラクタ間タイムアウト監視時間を例えば3msをセット
しておき(S76)、1つのデータを受信した後に3m
s経過しても次のデータを受信しない場合は、メッセー
ジが最後まで送られたものとする。そこでRDRにデー
タが入ったか、タイムアウトになったかを交互にチェツ
クする(S77)。
【0049】そしてキャラクタ間タイムアウトの場合
は、S79でコマンド受信終了のリターンコードをセッ
トしてサブルーチンを終了する。またRDRにデータが
ある場合はS80でRDRをリードした後、再度、S7
7に移りRDRにデータがあるかタイムアウトになって
いるかどうかのチェックを行う。
【0050】図12、図13は図11の代替処理フロー
を示す図である。図11の処理フローは比較的簡単であ
るが、ICカードのコマンドメッセージの伝送終了後、
例えば1msの短い時間でレスポンスメッセージの返送
が開始される場合、コマンドメッセージの受信終了が検
知できない。
【0051】また、ICカードのコマンドメッセージの
伝送終了後、次のコマンドが例えば1msの短い時間で
伝送開始される場合もコマンドメッセージの伝送終了が
検知できない。
【0052】図12、13に示す処理フローは図3のコ
マンドメッセージ、レスポンスメッセージの形式を前提
とするものである。始めにスタートキャラクタ(SC)
の(55)16が送られて来るのをS95で待つ。(5
5)16が一定時間送られて来ないと、S96で一定時間
メッセージ未受信のリターンコードをセットして、この
サブルーチンを終了する。
【0053】(55)16以外の例えばノイズによる誤デ
ータが送られて来たときも読み飛ばし、(55)16が送
られて来るのを待つ。(55)16が送られて来ると、S
97で受信バイトカウンターを1にセットし、S98で
キャラクタ間タイムアウト監視時間を例えば3msに設
定し、以後のデータを受信する。
【0054】受信カウンタが3バイトになると(S10
3)、3バイト目のデータはデータ長(DL)なので、
S104でDLという変数に格納して、以後のデータを
引続き受信する。そして受信バイトカウントがDL+4
になれば(S109でY)、S110で全コマンド受信
終了のリターンコードをセットしてリターンする。
【0055】第2バイトの受信待ち以後、キャラクタ間
タイムアウトになった場合も、不完全ながらメッセージ
の伝送が終了したとしてコマンド受信終了のリターンコ
ードをセットしてリターンする。例えば、コマンドメッ
セージ途中で、キャラクタ間タイムアウトになった場合
は、ICカードはコマンドエラーのレスポンスを返すの
でリーダライタからコマンドが再送される(図示せ
ず)。またレスポンスメッセージの途中でキャラクタ間
タイムアウトになった場合は、リーダライタからコマン
ドが再送される(図示せず)。
【0056】再び図9に戻るが、S51でコマンド受信
終了でない、すなわち一定時間コマンド未受信であると
判断されると、図10に示すステップに進む。すなわち
カードケース2はリーダライタ3からのコマンドの受
信、送信を止め、S54でSW5をON、SW6をOF
F、SW7をOFF、SW8を送信(Tx)にセットし
てコマンド送信状態に切り替え、S55でICカード1
に対して残額リードコマンドメッセージを送信する。そ
してS56でSW8を受信(Rx)に切り替え、S57
でICカード1からのレスポンスメッセージを受信し、
前記S37で受信した支払い前の残高と現在の残高から
支払い額を演算〔(前の残高)−(現在の残高)〕し
て、カードケース2のLCDに表示せしめ(S58)、
例えば10秒間表示するとカードケース2の電源を自動
的にOFFして(S59)一連の処理を終了する。
【0057】図14はカードケース2の外観図で、携帯
に便利なように薄いカード状をしている。図中の41は
ON/OFFキー、42は送信キー、43はカード挿入
口、44はカード排出スイッチであり、同図は残高金額
がLCD28に表示された状態を示している。図示され
ていないが前記カード挿入口43に連通して内部にIC
カード1が収納できるスペースの収納部が形成され、そ
の収納部にICカードインターフェースが設けられてい
る。またカードケース2の前端面側には、リーダライタ
3と光通信するための受発光部(非接触インタフェー
ス)が設けられている。
【0058】図16は、POS端末とリーダライタの機
能分担が異なる他の実施例を示す図である。この実施例
のリーダライタはICカードに対するコマンド、レスポ
ンスを独自に行うインテリジェンス性はなく、POS端
末がICカードコマンド、レスポンスを送信することが
特徴である。
【0059】図17は図16の実施例において、ICカ
ードをリーダライタに直接挿入せずにカードケースを用
いて光通信により支払い処理をしたときの処理フローを
示す図で、図16に示すものと異なる点は、ICカード
挿入の代わりに通信開始指示メッセージをカードケース
から送信すること、ICカードの電源をONする代わり
にカードケースに電源ONメッセージを送信する点であ
る。
【0060】カードコマンド、レスポンスは非接触の伝
送系統を通る以外は図16と同じである。なお、ICカ
ードの排出コマンドが来た場合、そもそもICカードは
挿入されていないので、そのままレスポンスを返すよう
になっている。
【0061】この実施例ではPOS端末側でカードコマ
ンド発信処理を行うので、POS端末のプログラム量が
多いが、非接触でカードケースと通信する場合は、リー
ダライタ内のICカードと通信する場合と同じ処理です
むため、プログラムの開発負担が大きく軽減される。
【0062】図15は前記図16、図17の例における
POS端末の概略処理フローを示す図である。POS端
末ではS101において買物代金の入力処理がなされ、
S102で引き落されるべき合計金額の演算がなされて
買物代金が確定される。S103でリーダライタ(R/
W)に対してICカードが挿入されたかどうかを調べる
センスコマンドが送信され、S104でリーダライタに
ICカードが挿入され、電源ならびにクロック信号が印
加され、リセットが解除されてICカードからレスポン
スの受信がなされる。そしてS105でレスポンス中に
カード電源ONの完了フラグのセットがあったかどうか
のチェツクがなされ、S106でイニシャライズコマン
ドの送信、S107でそれに対するレスポンスの受信、
S108でICカードの残高を読むリードコマンドの送
信、S109でそれに対するレスポンスの受信、S11
0で残高を減額するライトコマンドの送信、S111で
それに対するレスポンスの受信、S112でICカード
を排出するカード排出コマンドの送信、S113でそれ
に対するレスポンスの受信が順次なされる。
【0063】図示していないが、前記各コマンドメッセ
ージ、レスポンスメッセージに伝達エラーがある時は、
再送処理を決められた回数行うようになっている。
【0064】図18は更に他の実施例のシステム構成図
であり、リーダライタ3に暗証番号入力用のテンキー4
5と、ガイダンス表示用のLCD46が付設されてい
る。
【0065】図19はそのリーダライタ3の構成図であ
り、図中の47は液晶ドライバコントローラ、48はキ
ー制御回路である。
【0066】図20は、この実施例でICカードを直接
リーダライタに差し込んで代金支払いをするときのPO
S端末、リーダライタ、ICカード間の処理フローを示
した図である。同図に示すように、リーダライタからI
Cカードへの電源供給によりATRが返った後、ICカ
ードのイニシャライズコマンド、レスポンスを送受信し
て、キー入力された暗証番号により、暗証番号のチェツ
クコマンド、レスポンスを送受信する。これが適正であ
ると判断された時点で、POS端末のセンスコマンドに
対するレスポンスに準備完了フラグがセットされる。そ
れ以後は、前の実施例と同様である。
【0067】図21は、図18の実施例においてICカ
ードをリーダライタに直接挿入せずにカードケースを用
いて光通信により代金支払いをするときのPOS端末、
リーダライタ、カードケース、ICカード間の処理フロ
ーを示した図である。この実施例の場合、カードケース
において先にICカードの電源ON、ATRの受信、イ
ニシャライズコマンド、レスポンスの送受信を行い、さ
らにカードケースのキーで入力した暗証番号のチェツク
コマンド、レスポンスの送受信を済ませておく。そして
POS端末の支払い合計金額が出た後にカードケースの
送信ボタンを押すと、通信開始指示メッセージがリーダ
ライタに送られる。するとPOS端末から送られるセン
スコマンドのレスポンスに準備完了フラグがセットさ
れ、POS端末からICカードコマンド、レスポンスが
送受信される。
【0068】前述の暗証番号はICカードに対してセキ
ュリティーを持たせるためのもので、ICカードの不正
な使用が未然に防止できる。
【0069】図22は、他の実施例に係るリーダライタ
の構成図である。この実施例で図19のものと相違する
点は、リーダライタ内に第1シリアルコミュニケーショ
ンインターフェース11aと、第2シリアルコミュニケ
ーションインターフェース11bとが設けられ、レスポ
ンススイッチ12、コマンドスイッチ15ならびに接触
−非接触切り替えスイッチ19が外部のMPU49によ
ってON/OFF制御されている点である。
【0070】なお、前記第2シリアルコミュニケーショ
ンインターフェース11bは、通信開始指示メッセー
ジ、コマンドメッセージ、レスポンスメッセージを監視
し、レスポンススイッチ12、コマンドスイッチ15な
らびに接触−非接触切り替えスイッチ19の切り替え制
御用に設けられている。
【0071】またICカードインタフェース18のカー
ド検出信号は、一旦MPU49に入った後にMPU5に
入れられる。MPU49はICカード1がICカードイ
ンタフェース18に接続されてカード検出信号が実際に
入力された場合は、その信号をそのままMPU5に送る
ほか、カードケースから通信開始指示メッセージが入っ
た場合にもMPU5にカード検出信号を送る。
【0072】本実施例は光通信機能を持たないリーダラ
イタに光通信機能を付加したもので、MPU49(図示
しないがROM,RAM,シリアルコミュニケーション
インターフェースを内蔵している)、受光回路14、復
調回路13、レスポンススイッチ12、コマンドスイッ
チ15、接触−非接触切替スイッチ19からなる回路
が、既存のリーダライタのI/O線、カード検出信号線
に付加されている。付加部分は、既存のリーダライタの
オプション品として用意されている。ICカードのコマ
ンドメッセージとレスポンスメッセージをそのまま光通
信により送受信する構成をとっているため、上記オプシ
ョン品を付けない場合に使用するMUP5のプログラム
(ROM6に格納)が、オプション品を付けた場合にも
そのまま使用できる。
【0073】以上の実施例では、リーダライタにはシス
テム利用者のICカードを挿入するだけであったが、I
Cカードとの通信の暗号化処理を行うICカードや、例
えばシステム利用者のICカードから減額した金額分を
格納しておくICカードなどが、システム利用者のIC
カードとは別にリーダライタに装着できるようにするこ
ともできる。
【0074】図23はこの実施例に係るリーダライタの
構成図、図24はそのリーダライタにICカードを挿入
して利用する時のPOS端末、リーダライタ、そのリー
ダライタの常時装着しておく店用のICカード、ユーザ
用のICカードの処理フローを示す図である。
【0075】図23において50は店用のICカード、
51はその店用ICカード50のインターフェースであ
る。リーダライタの店用ICカード50の挿入口には蓋
が付いており、ユーザ用のICカード1が間違って装着
されない構造になっている。
【0076】店用ICカード50はPOS端末4とリー
ダライタ3の電源立ち上げ後にリーダライタ3に装着さ
れる。するとこの店用ICカード50に電源、クロック
信号が供給され、リセットが解除される。
【0077】POS端末では客の購入品の合計額が出る
と、リーダライタに向けてユーザ用ICカード1の挿入
状態を調べるセンスコマンドが出される。ユーザ用IC
カード1が挿入されて、電源が供給され、ATRが返送
されると、その準備完了フラグがセンスコマンドのレス
ポンスにセットされる。
【0078】次にPOS端末はリーダライタを介して店
用ICカード50に向けてユーザ用ICカード1からの
代金引き落としコマンドを送信する。コマンド送信時は
リーダライタの接触−非接触切り替えスイッチ19(S
W1)、レスポンススイッチ(SW2)、コマンドスイ
ッチ(SW3)はOFFされており、送信終了後に直ち
に接触−非接触切り替えスイッチ19(SW1)をON
する。
【0079】店用ICカード50はユーザ用ICカード
1に対してイニシャランズコマンド、リードコマンド、
ライトコマンドを送信し、それぞれのレスポンスを受信
することにより、ユーザ用ICカード1の現金データを
減額し、店用ICカード50の現金データを増額する。
その後、店用ICカード50はリーダライタを介してP
OS端末に代金引き落し指示コマンドのレスポンスを返
す。本実施例ではシリアルコミュニケーションインター
フェースと店用ICカードの間のコマンド、レスポンス
と、店用ICカードとユーザICカードの間のコマン
ド、レスポンスが1本のI/O線を通るため、コマンド
メッセージとレスポンスメッセージのスタートキャラク
タ(SC)を下記のように区別した。
【0080】 .コマンドのSC (51)16 .店用ICカードからユーザICカードのレスポンスのSC (52)16 .ユーザICカードから店用ICカードのレスポンスのSC (53)16 このようにコマンドメッセージとレスポンスメッセージ
の区別が可能なメッセージ体系となっている。またレス
ポンスメッセージは、リーダライタに対するレスポンス
か店用ICカード50に対するレスポンスかが区別可能
なメッセージ体系となっている。そのためシリアルコミ
ュニケーションインターフェース11と店用ICカード
50とユーザ用ICカード1が1本のI/O線でつなが
っていても問題はない。
【0081】但し、店用ICカード50とユーザ用IC
カード1の内蔵プログラムは同一のものとなっており、
リーダライタから代金引き落し指示コマンドを受けたI
Cカードが別のICカードに対してリードコマンド、ラ
イトコマンドを出すようになっている。そのため、リー
ダライタが代金引き落し指示コマンドを出すときのみ接
触−非接触切り替えスイッチ19(SW1)をOFFし
ておく必要がある。
【0082】図25は図23に示したリーダライタと図
7に示したカードケースを用い、非接触でカードケース
中のユーザ用ICカードの出金処理する際のPOS端
末、リーダライタ、店用ICカード、ユーザ用ICカー
ドの処理フローを示す図である。
【0083】POS端末で買物の合計額を確定した後、
客がカードケースの送信ボタンを押すと、通信開始指示
メッセージがカードケースからリーダライタに送られ
る。このときコマンドスイッチはON、レスポンススイ
ッチはOFFしておき、次にリーダライタはカードケー
スに対して電源ON指示メッセージを送る。このときコ
マンドスイッチはOFF、レスポンススイッチはONし
ておく。以下、送受信に応じてコマンドスイッチならび
にレスポンススイッチはON/OFFに切り替えられ
る。
【0084】するとカードケースはユーザ用ICカード
に電源を供給し、ユーザ用ICカードのATRをリーダ
ライタに送信する。次にPOS端末がリーダライタへ送
信するセンスコマンドのレスポンスに準備完了フラグが
セットされ、POS端末はリーダライタを介して店用I
Cカードに代金引き落し指示コメントを送信する。
【0085】ついで店用ICカードがユーザ用ICカー
ドに対し、非接触の系統を通してイニシャライズコマン
ド、リードコマンド、ライトコマンドを送信し、それぞ
れのレスポンスを受信する。その後、店用ICカードは
POS端末に対して、代金引き落し指示コメントに対す
るレスポンスを返す。
【0086】そしてPOS端末はユーザカード排出コマ
ンドをリーダライタに出すが、リーダライタにはユーザ
用ICカードが入っていないので、何もしないでレスポ
ンスを返す。カードケースはコマンドのやり取りが終了
した後、ユーザ用ICカードの残額を読み取ってカード
電源の供給を停止した後、支払額を演算して一定時間
(例えば10秒間)表示し、カードケースの電源をOF
Fする。
【0087】本実施例は、最初、リーダライタにICカ
ードを挿入して代金を支払うシステムで運用し、その
後、カードケースによる非接触通信も併用可能なように
システムを拡張した例であるが、ICカードコマンド、
レスポンスをそのまま非接触で通信するという方法をと
ったので、拡張前のPOS端末と店用およびユーザ用I
Cカードはそのまま使用でき、リーダライタの改良とカ
ードケースの開発だけで済む。
【0088】なお、本実施例ではICカードは銀行が発
行しており、ユーザは銀行でカードへの入金ができる。
また店主はリーダライタに装着される店用ICカードを
銀行に持って行くと現金に代えられるシステムになって
いる。
【0089】前述した非接触通信としては、例えば赤外
線などによる光通信、あるいは電波による方法などがあ
る。
【0090】以上説明したPOS端末、リーダライタ、
カードケース、ICカードの処理フローはほんの一例で
あり、他にも様々な処理フローが適用可能である。
【0091】このシステムの用途としては、出退勤管
理、図書貸出管理、健康管理など各種の分野に応用可能
であり、応用分野によりリーダライタに接続されるのが
パソコン、ワークステーション、ハンデーターミナル、
医療機器、リーダライタと一体型の専用装置などと異な
る。
【0092】前記実施例ではリーダライタに非接触通信
機能が付加されている場合について説明したが、リーダ
ライタと非接触通信装置とを分離してもよい。
【0093】また、ICカードをリーダライタに挿入せ
ずにすべてカードケースに入れて非接触通信を行う場
合、リーダライタは不要で非接触通信装置だけを使用し
ても構わない。
【0094】前記実施例ではカード状のデータ担体を使
用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例
えばコイン状など他の形状のデータ担体にも適用可能で
ある。
【0095】
【発明の効果】本発明は前述したように、リーダライタ
内部に送受信状態を切り替える切替手段が設けられてい
るから、従来提案されたもののように外部ノイズの悪影
響がなく、そのため適切な切り替え動作ができ、動作信
頼性の向上が図れる。また、非接触通信インタフェース
からのデータ担体インタフェースへの信号の伝送速度
と、データ担体インタフェースから非接触通信インタフ
ェースへの信号の伝送速度が同じで、前記非接触通信イ
ンタフェースより受信した信号がデータ担体インタフェ
ースを介してデータ担体にコマンドメッセージとしてそ
のまま入力され、データ担体から出力されるレスポンス
メッセージがデータ担体インタフェースを介してそのま
ま非接触通信インタフェースより外部機器または外部リ
ーダライタ本体に送信されるようになっている。そのた
め、従来一般に使用されている接触式のプログラムが基
本的に使用でき、よってプログラムの開発が容易で開発
負担が少なくて済み、既設の外部機器または外部リーダ
ライタ本体を簡単に改良するだけで適用可能となるなど
の特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るキャッシュレスショッピ
ングシステムの構成図である。
【図2】その実施例でのPOS端末、リーダライタ、I
Cカードの間の処理フローを示した図である。
【図3】コマンドメッセージならびにレスポンスメッセ
ージの形式を示す図でる。
【図4】カードケースを使用して代金支払いを行うとき
のPOS端末、リーダライタ、ICカードの間の処理フ
ローを示した図である。
【図5】リーダライタの構成図である。
【図6】リーダライタの処理フローを示す図である。
【図7】カードケースの構成図である。
【図8】カードケースの処理フローを示す図である。
【図9】カードケースの処理フローを示す図である。
【図10】カードケースの処理フローを示す図である。
【図11】図9におけるS50ならびにS53の判別処
理の詳細なフローを示す図である。
【図12】図11の代替処理フローを示す図である。
【図13】図11の代替処理フローを示す図である。
【図14】カードケースの外観図である。
【図15】POS端末の概略処理フローを示す図であ
る。
【図16】POS端末とリーダライタの機能分担が異な
る他の実施例を示す図である。
【図17】POS端末とリーダライタの機能分担が異な
る他の実施例を示す図である。
【図18】さらに他の実施例のシステム構成図である。
【図19】そのシステムに用いられるリーダライタの構
成図である。
【図20】このシステムでICカードを直接リーダライ
タに差し込んで代金支払いをするときのPOS端末、リ
ーダライタ、ICカード間の処理フローを示した図であ
る。
【図21】更に他の実施例を示すPOS端末、リーダラ
イタ、ICカード間の処理フローを示した図である。
【図22】他の実施例に係るリーダライタの構成図であ
る。
【図23】さらに他の実施例に係るリーダライタの構成
図である。
【図24】そのリーダライタを利用する時のPOS端
末、リーダライタ、店用ICカード、ユーザ用ICカー
ドの処理フローを示す図である。
【図25】他の実施例に係るPOS端末、リーダライ
タ、店用ICカード、ユーザ用ICカードの処理フロー
を示す図である。
【符号の説明】
1 ICカード 2 カードケース状の非接触通信機能付きリーダライタ
(カードケース) 3 非接触通信機能付きリーダライタ本体(リーダライ
タ) 4 POS端末 5 マイクロプロセッサ 6 ROM 7 RAM 8 タイマ 9 POS端末とのインターフェース 10 電源制御回路 11 シリアルコミュニケーションインターフェース 12 レスポンススイッチ(SW2) 13 復調回路 14 受光回路 15 コマンドスイッチ(SW3) 16 変調回路 17 発光回路 18 ICカードインターフェース 19 接触−非接触切り替えスイッチ(SW1) 20 受信−送信切り替えスイッチ(SW4) 21 マイクロプロセッサ 22 ROM 23 RAM 24 タイマ 25 電池電圧検出回路 26 電源制御回路 27 液晶ドライバコントローラ 28 液晶表示装置(LCD) 29 キー制御回路 30 キー 31 シリアルコミュニケーションインターフェース 32 受信−送信切り替えスイッチ(SW8) 33 コマンドスイッチ(SW6) 34 復調回路 35 受光回路 36 レスポンススイッチ(SW7) 37 変調回路 38 発光回路 39 接触−非接触切り替えスイッチ(SW5) 40 ICカードインターフェース 50 店用ICカード 51 店用ICカードインターフェース

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ担体と接続されるデータ担体イン
    タフェースと、 外部機器との間が非接触状態で通信できる非接触通信イ
    ンタフェースとを有するリーダライタにおいて、 前記非接触通信インタフェースより受信した信号が前記
    データ担体インタフェースを介してデータ担体にコマン
    ドメッセージとしてそのまま送信され、データ担体から
    出力されるレスポンスメッセージが前記データ担体イン
    タフェースを介してそのまま非接触通信インタフェース
    より外部機器に送信される1本の伝送路と、 その伝送路上でのコマンドメッセージならびにレスポン
    スメッセージの状態を監視して、前記外部機器ならびに
    データ担体への送受信状態を切り替える切替手段とを備
    え、 非接触通信インタフェースからのデータ担体インタフェ
    ースへの信号の伝送速度と、データ担体インタフェース
    から非接触通信インタフェースへの信号の伝送速度を同
    じにしたことを特徴とするリーダライタ。
  2. 【請求項2】 データ担体と接続されるデータ担体イン
    タフェースと、 外部リーダライタ本体との間が非接触状態で通信できる
    非接触通信インタフェースとを有するリーダライタにお
    いて、 前記非接触通信インタフェースより受信した信号が前記
    データ担体インタフェースを介してデータ担体にコマン
    ドメッセージとしてそのまま送信され、データ担体から
    出力されるレスポンスメッセージが前記データ担体イン
    タフェースを介してそのまま非接触通信インタフェース
    より外部リーダライタ本体に送信される1本の伝送路
    と、 その伝送路上でのコマンドメッセージならびにレスポン
    スメッセージの状態を監視して、前記外部リーダライタ
    本体ならびにデータ担体への送受信状態を切り替える切
    替手段とを備え、 非接触通信インタフェースからのデータ担体インタフェ
    ースへの信号の伝送速度と、データ担体インタフェース
    から非接触通信インタフェースへの信号の伝送速度を同
    じにしたことを特徴とするリーダライタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載において、前記デ
    ータ担体に対するデータ処理前の状態ならびに(また
    は)データ処理後の状態が表示できる表示部が設けられ
    ていることを特徴とするリーダライタ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載において、前記非接触通信
    インタフェースを介しての外部機器との通信の開始を指
    示する通信開始指示手段を有していることを特徴とする
    リーダライタ。
  5. 【請求項5】 請求項2記載において、前記非接触通信
    インタフェースを介しての外部リーダライタ本体との通
    信の開始を指示する通信開始指示手段を有していること
    を特徴とするリーダライタ。
  6. 【請求項6】 請求項4記載において、前記データ担体
    が接続されたことを検知するデータ担体検知手段を有
    し、前記通信開始指示手段による通信開始指示メッセー
    ジが出力されると外部機器との通信を行い、前記データ
    担体検知手段によるデータ担体の検知信号が出力される
    とデータ担体とのメッセージの授受を行うように制御す
    る制御部を備えていることを特徴とするリーダライタ。
  7. 【請求項7】 請求項5記載において、前記データ担体
    が接続されたことを検知するデータ担体検知手段を有
    し、前記通信開始指示手段による通信開始指示メッセー
    ジが出力されると外部リーダライタ本体との通信を行
    い、前記データ担体検知手段によるデータ担体の検知信
    号が出力されるとデータ担体とのメッセージの授受を行
    うように制御する制御部を備えていることを特徴とする
    リーダライタ。
  8. 【請求項8】 請求項2記載において、カード状のデー
    タ担体を収納する収納部を有して、携帯可能なことを特
    徴とするリーダライタ。
  9. 【請求項9】 請求項1または2記載において、前記デ
    ータ担体インタフェースが複数個設けられ、接続された
    データ担体間において情報の授受が可能になっているこ
    とを特徴とするリーダライタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10207997A (ja) * 1997-01-20 1998-08-07 Central Japan Railway Co Icカードホルダ
JP2004500607A (ja) * 1998-08-25 2004-01-08 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) スマートカード財布

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JPH10207997A (ja) * 1997-01-20 1998-08-07 Central Japan Railway Co Icカードホルダ
JP2004500607A (ja) * 1998-08-25 2004-01-08 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) スマートカード財布

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