JPH0869099A - ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置および溶解装置および自動現像機 - Google Patents

ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置および溶解装置および自動現像機

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JPH0869099A
JPH0869099A JP20380194A JP20380194A JPH0869099A JP H0869099 A JPH0869099 A JP H0869099A JP 20380194 A JP20380194 A JP 20380194A JP 20380194 A JP20380194 A JP 20380194A JP H0869099 A JPH0869099 A JP H0869099A
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JP
Japan
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solid processing
storage container
silver halide
solid
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Application number
JP20380194A
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English (en)
Inventor
Takeshi Haraguchi
剛 原口
Moeko Hagiwara
茂枝子 萩原
Kenji Kuwae
健児 加
Takashi Deguchi
俊 出口
Yutaka Ueda
豊 上田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理液に不溶物が発生し、処理した感光材料
に付着したり、処理液の各処理剤成分の濃度が変動した
り、粒状固体処理剤の供給動作が不安定になったり停止
したり、現像液の活性度が急に低下したり、周辺の部材
が通常よりも速く錆たり腐食したりする問題を起こさな
いようにすること。 【構成】 収容容器開封手段により固体処理剤収容容
器を開封してから、固体処理剤収容容器から固体処理剤
を前記固体処理剤収納部に移す間、固体処理剤収納部を
実質的に密封するシャッター手段固体処理剤収納部を
実質的に密封するために、収容容器装着部の固体処理剤
収容容器を装着する部分に設けられ、固体処理剤収容容
器との間をパッキングするパッキング手段。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒状の固体であるハロ
ゲン化銀感光材料用処理剤であるハロゲン化銀感光材料
用粒状固体処理剤を取り扱う装置に関する発明であり、
ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置および
ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤溶解装置および
ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤溶解装置を有す
る自動現像機に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀感光材料は、露光後、処理
液により処理されることにより、画像が形成される。通
常このような処理は、現像・漂白・定着・安定などの各
処理液による処理を順次行うために、自動現像機でハロ
ゲン化銀感光材料を現像・漂白・定着・安定などの各処
理槽内に、順次自動的に搬送させることによって行われ
る。そして、通常自動現像機で処理する場合、処理液槽
内の処理液の活性度を一定に保つためにハロゲン化銀写
真感光材料用処理剤を補充する。
【0003】そして、従来は一般的に、ユーザーが処理
補充液作成槽で手作業によって処理補充液濃縮液を溶解
混合し、処理補充液を作製し、その処理補充液を貯めて
いる処理補充液タンクから、処理補充液を適時処理液槽
内に供給しつつ処理作業を行うようにしている。しか
し、処理補充液の作製には、溶解のためにある程度の時
間と手間が必要なので、ユーザーの評判はよくなかっ
た。また、処理剤成分の水に溶ける量には限界があるの
で、溶解のために水が大量に必要であり、そのため、廃
液量も大量であった。
【0004】そこで、溶解のために必要なユーザーの時
間と手間を削減し、廃液量を削減するために、処理補充
液による処理剤の補充の代わりに、固体処理剤を処理槽
に直接投入し溶解する方法が特開平4-213454号、特開平
5-119454号、特開平6−186720号等の各公報に提
案されている。これらの中で、錠剤型固体処理剤が安定
した供給精度を有し、また、耐環境性、耐久性に優れて
いることから、製品化された。
【0005】しかしながら、錠剤型固体処理剤は生産す
るために錠剤型に成形する工程が必要であるので、錠剤
型に成形する工程が必要でない粒状固体処理剤で処理剤
の補充を行うことも以下に示すように考えられてきた。
【0006】特開平4−213454号に、ハロゲン化
銀感光材料用粒状固体処理剤の1種である粉状処理剤を
直接処理液が流通する補助タンクに供給する装置が開示
されている。そして、この装置は、処理剤を収納するタ
ンクから処理剤をテーブル式フィーダで補助タンクに供
給するものである。
【0007】特開平5-119454号に、ハロゲン化銀感光材
料用粒状固体処理剤の1種である顆粒状処理剤を直接処
理槽に供給する装置が開示されている。そして、この装
置は、処理剤を入れている容器から処理剤をスクリュー
フィーダで処理槽に供給するものである。
【0008】特開平6-186720号に、ハロゲン化銀感光材
料用粒状固体処理剤の1種である顆粒状処理剤を直接処
理槽に供給する装置が開示されている。そして、この装
置は、処理剤を入れている容器から処理剤をロータリー
フィーダで処理槽に供給するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
で粒状固体処理剤による処理剤の補充を長期に渡って行
うと、さまざまな問題があることが判明した。すなわ
ち、処理液に不溶物が発生し、処理した感光材料に付着
したり、処理液の各処理剤成分の濃度が変動したり、粒
状固体処理剤の供給動作が不安定になったり停止した
り、現像液の活性度が急に低下したり、周辺の部材が通
常よりも速く錆たり腐食したりした。
【0010】本発明は、これらの原因を調べた結果に基
づいて対策するものであり、このような問題を起こさな
いようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】以下、各請求項の発明に
ついて説明する。
【0012】〔請求項1〕処理液に不溶物が発生し、処
理した感光材料に付着したり、処理液の各処理剤成分の
濃度が変動したり、粒状固体処理剤の供給動作が不安定
になったり停止したりする原因の1つとして、固体処理
剤収納部と外気が連通していることによる固体処理剤収
納部に収納されている固体処理剤の吸湿があることが判
った。また、粒状固体処理剤の供給動作が不安定になっ
たり停止したり、現像液の活性度が急に低下したり、周
辺の部材が通常よりも速く錆たり腐食したりする原因の
1つとして、固体処理剤収容容器から固体処理剤を固体
処理剤収納部に移す時に舞う固体処理剤微粉の外部空間
への舞いがあることが判った。そこで、これらの問題を
防止するために、『ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処
理剤を供給するハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤
供給装置において、前記ハロゲン化銀感光材料用粒状固
体処理剤を収容した固体処理剤収容容器を装着する収容
容器装着部と、前記収容容器装着部に装着された固体処
理剤収容容器を開封する収容容器開封手段と、前記収容
容器開封手段により開封した固体処理剤収容容器から移
された固体処理剤を収納する固体処理剤収納部と、前記
収容容器開封手段により前記固体処理剤収容容器を開封
してから、前記固体処理剤収容容器から固体処理剤を前
記固体処理剤収納部に移す間、前記固体処理剤収納部を
実質的に外部空間から密封するシャッター手段と、を有
することを特徴とするハロゲン化銀感光材料用粒状固体
処理剤供給装置。』により、収容容器開封手段により固
体処理剤収容容器を開封してから、固体処理剤収容容器
から固体処理剤を前記固体処理剤収納部に移す間、固体
処理剤収納部を実質的に密封するので、外気と遮断さ
れ、固体処理剤収納部に収納されている固体処理剤の吸
湿による劣化と、固体処理剤の吸湿によるブロッキング
による固体処理剤の供給不良と、固体処理剤収容容器か
ら固体処理剤を固体処理剤収納部に移す時に舞う固体処
理剤微粉の外部空間への舞いと、外部空間へ舞った固体
処理剤微粉による固体処理剤供給装置の作動不良、腐食
やハロゲン化銀感光材料処理装置が付近にある場合の処
理液の劣化、ハロゲン化銀感光材料処理装置の作動不良
が防止できる。
【0013】なお、本出願において、固体処理剤収納部
とは、固体処理剤を収納する空間のことをいう。
【0014】〔請求項2〕また、請求項1の目的をさら
に確実に達成するために、『ハロゲン化銀感光材料用粒
状固体処理剤を供給するハロゲン化銀感光材料用粒状固
体処理剤供給装置において、前記ハロゲン化銀感光材料
用粒状固体処理剤を収容した固体処理剤収容容器を装着
する収容容器装着部と、前記収容容器装着部に装着され
た固体処理剤収容容器を開封する収容容器開封手段と、
前記収容容器開封手段により開封した固体処理剤収容容
器から移された固体処理剤を収納する固体処理剤収納部
と、前記収容容器開封手段により前記固体処理剤収容容
器を開封してから、前記固体処理剤収容容器から固体処
理剤を前記固体処理剤収納部に移す間、前記固体処理剤
収納部を実質的に外部空間から密封するシャッター手段
と、前記固体処理剤収納部を実質的に外部空間から密封
するために、前記収容容器装着部に設けられ、前記固体
処理剤収容容器との間をパッキングするパッキング手段
と、を有し、前記収容容器開封手段により前記固体処理
剤収容容器を開封し、前記固体処理剤収容容器から固体
処理剤を前記固体処理剤収納部に移す間、前記固体処理
剤収容容器を収容容器装着部に装着し、前記シャッター
手段により前記固体処理剤収納部を実質的に外部空間か
ら密封していることを特徴とするハロゲン化銀感光材料
用粒状固体処理剤供給装置。』により、収容容器開封手
段により固体処理剤収容容器を開封してから、固体処理
剤収容容器から固体処理剤を前記固体処理剤収納部に移
す間、固体処理剤収納部をシャッター手段とパッキング
手段との2つの手段で密封するので、より確実に外気と
遮断され、固体処理剤収納部に収納されている固体処理
剤の吸湿による劣化と、固体処理剤の吸湿によるブロッ
キングによる固体処理剤の供給不良と、固体処理剤収納
部に移す時に舞う固体処理剤微粉の外部空間への舞い
と、外部空間へ舞った固体処理剤微粉による固体処理剤
供給装置の作動不良、腐食やハロゲン化銀感光材料処理
装置が付近にある場合の処理液の劣化、ハロゲン化銀感
光材料処理装置の作動不良を防止できる。
【0015】〔請求項3〕さらに、請求項1または2の
目的をさらに確実に達成するために、『前記収容容器開
封手段により前記固体処理剤収容容器を開封し、前記固
体処理剤収容容器から固体処理剤を前記固体処理剤収納
部に移し、前記固体処理剤収納部から固体処理剤が実質
的に排出されるまでの期間、前記固体処理剤収容容器が
収容容器装着部に装着され、前記シャッター手段により
前記収容容器装着部に装着された収容容器と前記固体処
理剤収納部を実質的に外部空間から密封していることを
特徴とする請求項1または2のハロゲン化銀感光材料用
粒状固体処理剤供給装置。』により、固体処理剤収納部
から固体処理剤が実質的に完全に排出されるまでの期
間、収容容器装着部に装着された固体処理剤収容容器と
固体処理剤収納部の外部空間からの密封が維持されるの
で、外気と遮断され、固体処理剤収納部に収納されてい
る固体処理剤の吸湿による劣化と、固体処理剤の吸湿に
よるブロッキングによる固体処理剤の供給不良と、固体
処理剤収納部に残っている固体処理剤微粉の外部空間へ
の舞いと、外部空間へ舞った固体処理剤微粉による固体
処理剤供給装置の作動不良、腐食やハロゲン化銀感光材
料処理装置が付近にある場合の処理液の劣化、ハロゲン
化銀感光材料処理装置の作動不良と収容容器装着部に装
着された収容容器に貯留または付着している固体処理剤
の吸湿により劣化と固着と、この固体処理剤の劣化や固
着による固体処理剤収容容器の再利用・再使用の不能化
を防止できる。
【0016】〔請求項4〕処理液に不溶物が発生し、処
理した感光材料に付着したり、処理液の各処理剤成分の
濃度が変動したり、粒状固体処理剤の供給動作が不安定
になったり停止したりする原因の1つとして、固体処理
剤収納部と外気が連通していることによる固体処理剤収
納部に収納されている固体処理剤の吸湿が原因となるこ
とが判った。また、粒状固体処理剤の供給動作が不安定
になったり停止したり、現像液の活性度が急に低下した
り、周辺の部材が通常よりも速く錆たり腐食したりする
原因の1つとして、固体処理剤収容容器から固体処理剤
を固体処理剤収納部に移す時に舞う固体処理剤微粉の外
部空間への舞いが原因となることが判った。そこで、シ
ャッター手段のような可動部材がなくても、固体処理剤
収納部に収納されている固体処理剤の吸湿と固体処理剤
収容容器から固体処理剤を固体処理剤収納部に移す時に
舞う固体処理剤微粉の外部空間への舞いを防止するため
に、『ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤を供給す
るハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置にお
いて、前記ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤を収
容した固体処理剤収容容器を装着する収容容器装着部
と、前記収容容器装着部に装着された固体処理剤収容容
器を開封する収容容器開封手段と、前記収容容器開封手
段により開封した固体処理剤収容容器から移された固体
処理剤を収納する固体処理剤収納部と、前記固体処理剤
収納部を実質的に外部空間から密封するために、前記収
容容器装着部に設けられ、前記固体処理剤収容容器との
間をパッキングするパッキング手段と、を有し、前記収
容容器開封手段により前記固体処理剤収容容器を開封
し、前記固体処理剤収容容器から固体処理剤を前記固体
処理剤収納部に移す間、前記固体処理剤収容容器を収容
容器装着部に装着していることを特徴とするハロゲン化
銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。』により、収容
容器開封手段により固体処理剤収容容器を開封してか
ら、固体処理剤収容容器から固体処理剤を前記固体処理
剤収納部に移す間、固体処理剤収納部を実質的に密封す
るので、外気と遮断され、固体処理剤収納部に収納され
ている固体処理剤の吸湿による劣化と、固体処理剤の吸
湿によるブロッキングによる固体処理剤の供給不良と、
固体処理剤収納部に移す時に舞う固体処理剤微粉の外部
空間への舞いと、外部空間へ舞った固体処理剤微粉によ
る固体処理剤供給装置の作動不良、腐食やハロゲン化銀
感光材料処理装置が付近にある場合の処理液の劣化、ハ
ロゲン化銀感光材料処理装置の作動不良が防止できる。
【0017】パッキング手段は、円形、長方形などの閉
曲線状に設けられていることが好ましく、また、収容容
器装着部に固体処理剤収容容器を装着した際に、固体処
理剤収容容器の内部と固体処理剤収納部とを外部空間か
ら密封するものであることが好ましい。
【0018】〔請求項5〕さらに、請求項2または4の
目的をさらに確実に達成するために、『前記収容容器開
封手段により開封した前記固体処理剤収容容器から、固
体処理剤を前記固体処理剤収納部に移す間、前記固体処
理剤収容容器が収容容器装着部に装着されることを特徴
とする請求項2または4のハロゲン化銀感光材料用粒状
固体処理剤供給装置。』により、固体処理剤収容容器に
固体処理剤が残っているのに、固体処理剤収容容器が収
容容器装着部から脱着されることがないので、前記固体
処理剤収容容器との間をパッキングするパッキング手段
により、前記固体処理剤収納部を実質的に密封するた
め、開封した後の固体処理剤収容容器から固体処理剤が
舞い出たり、固体処理剤収容容器を回収した時に吸湿し
て固結した固体処理剤が固体処理剤収容容器から取れな
くなったりすることを防止できる。
【0019】〔請求項6〕処理液に不溶物が発生し、処
理した感光材料に付着したり、処理液の各処理剤成分の
濃度が変動したり、粒状固体処理剤の供給動作が不安定
になったり停止したりする原因の1つとして、固体処理
剤収容容器を脱着してから次の固体処理剤収容容器を装
着するまで固体処理剤収納部と外気が連通していること
による固体処理剤収納部に収納されている固体処理剤の
吸湿が原因となることが判った。また、粒状固体処理剤
の供給動作が不安定になったり停止したり、現像液の活
性度が急に低下したり、周辺の部材が通常よりも速く錆
たり腐食したりする原因の1つとして、固体処理剤収容
容器を脱着してから次の固体処理剤収容容器を装着する
まで外部空間に対して連通しているため、固体処理剤微
粉の外部空間への舞いが原因となることが判った。そこ
で、固体処理剤収容容器を脱着してから次の固体処理剤
収容容器を装着するまでの問題を防止するために、『前
記収容容器装着部から前記固体処理剤収容容器を脱着し
てから前記収容容器装着部に次の固体処理剤収容容器を
装着するまで前記固体処理剤収納部を実質的に密封する
蓋手段を有することを特徴とする請求項2,4または5
のハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。』
により、収容容器装着部から固体処理剤収容容器を脱着
してから次の固体処理剤収容容器を装着するまで、前記
固体処理剤収納部を実質的に密封するので、固体処理剤
収容容器を脱着してから次の固体処理剤収容容器を装着
するまでの間に固体処理剤収納部と外気が連通している
ことによる固体処理剤収納部に収納されている固体処理
剤の吸湿による、粒状固体処理剤の供給動作が不安定に
なったり停止したり、現像液の活性度が急に低下した
り、周辺の部材が通常よりも速く錆たり腐食したりする
ことや、固体処理剤収容容器を脱着してから次の固体処
理剤収容容器を装着するまで外部空間に対して連通して
いるため、固体処理剤微粉の外部空間への舞い粒状固体
処理剤の供給動作が不安定になったり停止したり、現像
液の活性度が急に低下したり、周辺の部材が通常よりも
速く錆たり腐食したりすることを防止できる。
【0020】〔請求項7〕また、収容容器に収容容器シ
ャッターがある場合、収容容器シャッターの開封がスム
ーズに行われないがための固体処理剤収納部の実質的な
密封の維持ができなくなることがあり、そうすると、固
体処理剤収納部と外気が連通していることによる固体処
理剤収納部に収納されている固体処理剤の吸湿の原因と
なったり、また、固体処理剤収容容器から固体処理剤を
固体処理剤収納部に移す時に舞う固体処理剤微粉の外部
空間への舞いの原因となることが判った。そこで、収容
容器シャッターの開封がスムーズに行われるようにする
ために、『前記固体処理剤収容容器には、固体処理剤を
収容する空間を実質的に密封する収容容器シャッターが
あり、前記固体処理剤収容容器が収容容器装着部に装着
されるまで前記収容容器シャッターが閉じられており、
前記収容容器開封手段が前記固体処理剤収容容器の収容
容器シャッターと連結するための収容容器シャッター連
結手段を有し、前記収容容器が収容容器開封手段に装着
されると、前記収容容器シャッター連結手段により前記
収容容器シャッターと前記収容容器開封手段とが連結
し、連結した後、前記収容容器シャッター連結手段が移
動することにより、前記固体処理剤収容容器を開封する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項のハロゲ
ン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。』により、
収容容器シャッターの開封がスムーズに行われ、収容容
器シャッターの開封がスムーズに行われないがための固
体処理剤収納部の実質的な密封の維持ができなくなるこ
とを防止できる。
【0021】〔請求項8〕また、収容容器に収容容器シ
ャッターがある場合、粒状固体処理剤の供給動作が不安
定になったり停止したり、現像液の活性度が急に低下し
たり、周辺の部材が通常よりも速く錆たり腐食したりす
る原因の1つとして、収容容器シャッターの収容容器内
側の面に付着したハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理
剤の舞いがあることが判った。また、収容容器シャッタ
ーの収容容器内側の面に付着したハロゲン化銀感光材料
用粒状固体処理剤が吸湿すると収容容器シャッターに結
着し収容容器シャッターの再利用が困難となることが判
った。そこで、これらの問題を防止するために、『前記
固体処理剤収容容器には固体処理剤を収容する空間を実
質的に密封する収容容器シャッターがあり、前記収容容
器シャッターは収容容器装着部に装着されるまでは閉じ
られており、前記収容容器開封手段により前記固体処理
剤収容容器を開封したときに前記収容容器シャッターの
収容容器内側の面を実質的に覆う開封収容容器シャッタ
ーカバー手段を有することを特徴とする請求項1〜7の
いずれか1項のハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤
供給装置。』により、収容容器シャッターの収容容器内
側の面に付着したハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理
剤の吸湿による固体処理剤の収容容器シャッターの収容
容器内側の面への結着、結着による収容容器シャッター
の再利用の困難性、収容容器シャッターの収容容器内側
の面に付着したハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤
の舞い、固体処理剤の舞いによる固体処理剤供給装置の
作動不良、腐食やハロゲン化銀感光材料処理装置が付近
にある場合の処理液の劣化、ハロゲン化銀感光材料処理
装置の作動不良が防止できる。
【0022】〔請求項9〕粒状固体処理剤の場合、急速
に溶解するので、1回あたりの供給量が小さいこと(例
えば5g以下、特に3g以下)が好ましいので、供給動
作が頻繁に行われる。そのため、収容容器を装着したら
間もなく収容容器から固体処理剤が固体処理剤収納部に
移され供給されるので、誤装填すると、対処する間もな
く、誤った固体処理剤が固体処理剤収納部に移され供給
されることになり、種類の異なる固体処理剤が混ざるこ
とによる反応、劣化等の大きなトラブルになることが判
った。そこで、誤った固体処理剤が固体処理剤収納部に
移され供給されることを防止するために、『前記収容容
器の誤装填を防止するための誤装填防止手段を有するこ
とを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項のハロゲン
化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。』により、収
容容器の誤装填を防止するので、誤装填による種類の異
なる固体処理剤を混ざる危険なく固体処理剤を収納で
き、また、種類の異なる固体処理剤が混ざることによる
反応、劣化等を防ぐことができる。誤装填防止手段に
は、凹凸タイプの物理的手段、色による識別手段、バー
コードによる手段などを用いることができる。
【0023】〔請求項10〕突然、処理液に不溶物が発生
し、処理した感光材料に付着したり、処理液の各処理剤
成分の濃度が変動したりする原因の1つとして、固体処
理剤収納部に固着して長期間滞留し劣化した固体処理剤
が突然落っこちることがあることが判った。すなわち、
固体処理剤が固体処理剤収納部から排出されるまでの
間、固体処理剤は固体処理剤収納部に停滞することにな
り、固体処理剤の一部が固体処理剤収納部の壁面に付着
した状態のままで長期間排出されず残存する場合もあ
り、その結果、残存した固体処理剤は長期間の空気酸化
や吸湿などで劣化してしまい。なにかの拍子で突然落っ
こち固体処理剤収納部から排出されるのであった。そこ
で、固体処理剤収納部に固着して長期間滞留し劣化した
固体処理剤が突然落っこちることを防止し、ハロゲン化
銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置の小型化を行うた
めに、『前記固体処理剤収納部の容積を前記固体処理剤
収容容器に収容される固体処理剤の体積よりも小さくし
ておき、前記収容容器開封手段により前記固体処理剤収
容容器を開封した後も、前記固体処理剤収容容器にハロ
ゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤を貯留させることを
特徴とする請求項1〜9のいずれか1項のハロゲン化銀
感光材料用粒状固体処理剤供給装置。』により、固体処
理剤収納部の容積が小さくてもすみ、ハロゲン化銀感光
材料用粒状固体処理剤供給装置の小型化が可能であり、
また、固体処理剤収容容器は中にある固体処理剤が排出
されれば、交換されるので、固体処理剤収容容器の壁面
が常に新しく、固体処理剤収納部の壁面に固着して長期
間滞留し劣化した固体処理剤が突然落っこちることによ
る、供給された固体処理剤の質の変動を固体処理剤収容
容器が貯留している分だけ減少できる。
【0024】〔請求項11〕スクリューフィーダー型固体
処理剤移送手段を用いた場合、処理液に不溶物が発生
し、処理した感光材料に付着したり、処理液の各処理剤
成分の濃度が変動したりする原因の1つとして、樋とス
クリューとの隙間のハロゲン化銀感光材料用粒状固体処
理剤が移送されずに劣化し、その後突然移送されること
があることが判った。また、スクリューフィーダー型固
体処理剤移送手段を用いた場合、粒状固体処理剤の供給
動作が不安定になったり所定量供給できなかったり停止
したりする原因の1つとして、樋とスクリューとの隙間
のハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤が詰まってス
クリューが回転しなくなることがあることが判った。そ
こで、これらの問題を防止するために、『固体処理剤を
収納する固体処理剤収納部と、固体処理剤を供給するた
めの固体処理剤供給口と、前記固体処理剤供給口から固
体処理剤を供給するために、前記固体処理剤収納部から
前記固体処理剤供給口に固体処理剤を移送するスクリュ
ーフィーダー型固体処理剤移送手段と、を有するハロゲ
ン化銀感光材料用粒状固体処理剤を供給するハロゲン化
銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置において、前記ス
クリューフィーダー型固体処理剤移送手段が、螺旋羽根
を有するスクリューフィーダーと、下側断面形状が前記
螺旋羽根の直径とほぼ等しい内径の部分円である樋と、
を有することを特徴とするハロゲン化銀感光材料用粒状
固体処理剤供給装置。』により、樋とスクリューとの隙
間のハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤が移送され
ずに劣化し、その後突然移送され、劣化した固体処理剤
が供給されたり、樋とスクリューとの隙間のハロゲン化
銀感光材料用粒状固体処理剤が詰まってスクリューが回
転しなくなることを防止する。なお、螺旋羽根は、螺旋
構造であればよく、断面が板状の螺旋でなくても、山状
であっても(すなわち、ネジ状のスクリューフィーダ
ー)構わない。また、樋も樋と螺旋羽根との隙間に固体
処理剤が移送されない部分が無ければ良いのであって、
樋の下側半分の断面内形全てが円弧である必要がない。
もちろん、樋の下側半分の断面内形全てが円弧であって
もよい。
【0025】〔請求項12〕スクリューフィーダー型固体
処理剤移送手段を用いた場合、粒状固体処理剤の供給動
作が不安定になったり停止したりする原因の1つとし
て、微粒粉が発生しスクリューフィーダー型固体処理剤
移送手段のスクリューフィーダー軸と回転保持手段との
僅かな隙間に詰まったり固着したり、また、モーターな
どのスクリューフィーダー軸回転駆動手段に入り込んだ
り詰まったり固着したりして、スクリューフィーダー型
固体処理剤移送手段がスムーズに回転しなくなったり、
最悪、回転しなくなることがあることが判った。そし
て、その原因がハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤
が回転保持手段に接して回転保持手段の剪断作用で破壊
され、微粒粉が発生することが大きく影響することが判
った。そこで、これらの問題を防止するために、『固体
処理剤を収納する固体処理剤収納部と、固体処理剤を供
給するための固体処理剤供給口と、前記固体処理剤供給
口から固体処理剤を供給するために、前記固体処理剤収
納部から前記固体処理剤供給口に固体処理剤を移送する
スクリューフィーダー型固体処理剤移送手段と、を有す
るハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤を供給するハ
ロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置におい
て、前記スクリューフィーダー型固体処理剤移送手段
が、スクリューフィーダーとスクリューフィーダー回転
保持手段とを有し、前記スクリューフィーダーが、スク
リューフィーダー軸と、前記固体処理剤収納部と前記回
転保持手段との間のスクリューフィーダー軸に設けら
れ、前記固体処理剤収納部と前記回転保持手段との間を
仕切る仕切り回転板と、固体処理剤を移送する区間のス
クリューフィーダー軸に設けられた螺旋羽根と、を有
し、前記スクリューフィーダー回転保持手段は前記スク
リューフィーダーのスクリューフィーダー軸を回転自在
に保持するものであることを特徴とするハロゲン化銀感
光材料用粒状固体処理剤供給装置。』により、仕切り回
転板によりハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤が回
転保持手段に接することを防止できるので、ハロゲン化
銀感光材料用粒状固体処理剤が回転保持手段に接して回
転保持手段の剪断作用で破壊され、微粒粉が発生しスク
リューフィーダー型固体処理剤移送手段のスクリューフ
ィーダー軸と回転保持手段との僅かな隙間に詰まり固着
して、また、モーターなどのスクリューフィーダー軸回
転駆動手段に入り込んだり詰まったり固着したりして、
スクリューフィーダー型固体処理剤移送手段がスムーズ
に回転しなくなったり、回転しなくなることを防止す
る。
【0026】また、『前記スクリューフィーダー型固体
処理剤移送手段が、さらに、前記仕切り回転板と前記ス
クリューフィーダー回転保持手段との間のスクリューフ
ィーダー軸にシールリングを有すること。』により、さ
らに上記効果が向上するので好ましい。シールリングと
しては、ゴムリングが衝撃を緩和でき好ましい。
【0027】また、『前記スクリューフィーダー型固体
処理剤移送手段が、さらに、スクリューフィーダー軸を
回転駆動させるスクリューフィーダー軸回転駆動手段を
有すること。』が好ましい。
【0028】〔請求項13〕また、スクリューフィーダー
型固体処理剤移送手段の場合、固体処理剤がスクリュー
フィーダー型固体処理剤移送手段に残ったまま、長期間
使用されなかったり、高温や高湿にさらされたりする
と、樋とスクリューとの隙間のハロゲン化銀感光材料用
粒状固体処理剤がブロッキングしたり、固着したり、劣
化したりする問題があることが判った。そこで、樋とス
クリューとの隙間のハロゲン化銀感光材料用粒状固体処
理剤がブロッキングしたり、固着したり、劣化したりし
た場合にスクリューフィーダー型固体処理剤移送手段の
洗浄が容易にできるようにするために、『固体処理剤を
収納する固体処理剤収納部と、固体処理剤を供給するた
めの固体処理剤供給口と、前記固体処理剤供給口から固
体処理剤を供給するために、前記固体処理剤収納部から
前記固体処理剤供給口に固体処理剤を移送するスクリュ
ーフィーダー型固体処理剤移送手段と、を有するハロゲ
ン化銀感光材料用粒状固体処理剤を供給するハロゲン化
銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置において、前記ス
クリューフィーダー型固体処理剤移送手段のスクリュー
フィーダーが着脱可能であることを特徴とするハロゲン
化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。』により、ハ
ロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤がスクリューフィ
ーダー型固体処理剤移送手段でブロッキングや固着や劣
化などを起こしても、直ちにスクリューフィーダー型固
体処理剤移送手段を取り外し、洗浄または交換すること
ができる。
【0029】〔請求項14〕所定量の固体処理剤を受容す
る受容部を有し、前記受容部を移送して、前記受容部が
前記固体処理剤収納部から所定量の固体処理剤を受容
し、前記固体処理剤供給口で前記受容部が固体処理剤を
排出することにより、前記固体処理剤供給口から所定量
の固体処理剤を供給する固体処理剤移送手段を用いる場
合、処理液に不溶物が発生し、処理した感光材料に付着
したり、処理液の各処理剤成分の濃度が変動したりする
原因の1つとして、受容部内で固体処理剤が長期に存在
することによる受容部内での固体処理剤の付着や吸湿、
また、受容部内に固体処理剤が存在しない場合であって
も、受容部内での結露、それによる受容部で次に受容し
た粒状固体処理剤の吸湿膨張やブロッキングや固着、そ
れによる定量精度の悪化、受容部内で微量残った粒状固
体処理剤の吸湿による劣化や変質があることが判った。
特に受容部が固体処理剤供給口と重なった状態で放置さ
れると、受容部が高湿度になりやすく、連続的に除湿が
されないと、結露により発生するこのような問題は顕著
になる。一方、特に、受容部が固体処理剤収納部と重な
った状態で放置されると、固体処理剤の重量により、受
容部内における固体処理剤の充填率が経時により変化
し、定量精度が悪化する。そこで、これらの問題を防止
するために、『固体処理剤を収納する固体処理剤収納部
と、固体処理剤を供給するための固体処理剤供給口と、
所定量の固体処理剤を受容する受容部を有し、前記受容
部を移送して、前記受容部が前記固体処理剤収納部から
所定量の固体処理剤を受容し、前記固体処理剤供給口で
前記受容部が固体処理剤を排出することにより、前記固
体処理剤供給口から所定量の固体処理剤を供給する固体
処理剤移送手段と、を有するハロゲン化銀感光材料用粒
状固体処理剤を供給するハロゲン化銀感光材料用粒状固
体処理剤供給装置において、前記受容部が、前記固体処
理剤収納部から前記固体処理剤供給口までの間に納まる
大きさであり、前記受容部を移送している間に、前記固
体処理剤収納部から前記固体処理剤供給口までの連続し
た空間を形成することがなく、前記受容部が前記固体処
理剤収納部から前記固体処理剤供給口まで固体処理剤を
移送した後、前記受容部が前記固体処理剤を受容するこ
となく、前記受容部を前記固体処理剤収納部から前記固
体処理剤供給口までの間に納めることを特徴とするハロ
ゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。』によ
り、固体処理剤収納部から受容部に固体処理剤が入った
ままになることがないので、受容部内で固体処理剤が長
期に存在することによる受容部内での固体処理剤の付着
や吸湿を防止でき、また、固体処理剤供給口から受容部
へ長期に外気の湿気が入ることを防止できるので、受容
部内での結露、それによる受容部内で次に受容した粒状
固体処理剤の吸湿膨張やブロッキングや固着、それによ
る定量精度の悪化、受容部内で微量残った粒状固体処理
剤の吸湿による劣化や変質などを防止できる。
【0030】所定量の固体処理剤を受容する受容部を有
し、前記受容部を移送して、前記受容部が前記固体処理
剤収納部から所定量の固体処理剤を受容し、前記固体処
理剤供給口で前記受容部が固体処理剤を排出することに
より、前記固体処理剤供給口から所定量の固体処理剤を
供給する固体処理剤移送手段としては、図6に示すよう
な円筒回転型ロータを有するものや、図23に示すような
円盤回転型ロータであるロータリーフィーダーを有する
ものや、容器部を有する板が水平方向に移動するものな
どが挙げられる。
【0031】〔請求項15〕『前記受容部の前記固体処理
剤収納部における通過時間を一定時間に制御することを
特徴とする請求項14のハロゲン化銀感光材料用粒状固体
処理剤供給装置。』により、さらに、固体処理剤収納部
における受容部の通過時間がバラツクことにより起こる
受容部への充填不良や充填量のバラツキを防止でき、固
体処理剤の定量供給精度の悪化を防止できる。また、本
ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置を固体
処理剤溶解装置に用いた場合の溶解され形成される処理
液の濃度変動を防止できる。
【0032】〔請求項16〕『前記固体処理剤移送手段
が、受容部を有するロータと、前記ロータを回転駆動さ
せるロータ駆動手段とを有し、前記ロータ駆動手段の回
転速度を制御することにより、前記受容部の前記固体処
理剤収納部における通過時間が一定時間であるように制
御することを特徴とする請求項15のハロゲン化銀感光材
料用粒状固体処理剤供給装置。』により、確実かつ簡略
な制御で前記受容部の前記固体処理剤収納部における通
過時間が一定時間であるように制御することが可能であ
る。
【0033】なお、もちろん、請求項14〜16において
は、固体処理剤収納部という表現で、固体処理剤収納部
の固体処理剤移送手段側の排出口を示すことはいうまで
もない。
【0034】〔請求項17〕所定量の固体処理剤を受容す
る受容部を有し、前記受容部を移送して、前記受容部が
前記固体処理剤収納部から所定量の固体処理剤を受容
し、前記固体処理剤供給口で前記受容部が固体処理剤を
排出することにより、前記固体処理剤供給口から所定量
の固体処理剤を供給する固体処理剤移送手段を用いる場
合、処理液に不溶物が発生し、処理した感光材料に付着
したり、処理液の各処理剤成分の濃度が変動したりする
原因の1つとして、受容部内で固体処理剤が長期に存在
することによる受容部内での固体処理剤の付着や吸湿が
あることが判った。そこで、この問題を防止するため
に、『固体処理剤を収納する固体処理剤収納部と、固体
処理剤を供給するための固体処理剤供給口と、所定量の
固体処理剤を受容する受容部を有し、前記受容部を移送
して、前記受容部が前記固体処理剤収納部から所定量の
固体処理剤を受容し、前記固体処理剤供給口で前記受容
部が固体処理剤を排出することにより、前記固体処理剤
供給口から所定量の固体処理剤を供給する固体処理剤移
送手段と、を有するハロゲン化銀感光材料用粒状固体処
理剤を供給するハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤
供給装置において、前記受容部が前記固体処理剤収納部
から前記固体処理剤供給口まで固体処理剤を移送した後
の前記受容部に残存する固体処理剤を前記固体処理剤供
給口から強制的に排出する残存固体処理剤排出手段を有
することを特徴とするハロゲン化銀感光材料用粒状固体
処理剤供給装置。』により、固体処理剤が受容部に残存
することがないので、固体処理剤が定量的に供給でき、
また、受容部に固体処理剤が入ったままになることがな
いので、受容部内で固体処理剤が長期に存在することに
よる受容部内での固体処理剤の付着や吸湿を防止でき
る。
【0035】残存固体処理剤排出手段としては、ブロワ
などの風を受容部にあてる手段や受容部に対して付勢さ
れたブレードなどの掻き取り手段などが挙げられる。
【0036】〔請求項18〕処理液に不溶物が発生し、処
理した感光材料に付着したり、処理液の各処理剤成分の
濃度が変動したりする原因の1つとして、固体処理剤が
固体処理剤収納部内に長期に付着したまま滞留すること
があることが判った。そこで、固体処理剤が固体処理剤
収納部内に長期に滞留しないように、『前記固体処理剤
収納部内の固体処理剤のブロッキングを防止し、前記固
体処理剤収納部からの固体処理剤の排出を助勢するため
の落下排出助勢手段を設けたことを特徴とする請求項1
〜16のいずれか1項のハロゲン化銀感光材料用粒状固体
処理剤供給装置。』により、固体処理剤収納部内で固体
処理剤がブロッキングしたり、固着などして排出されな
くなったりして、次の固体処理剤収容容器から固体処理
剤が供給されるまで、固体処理剤収納部内に固体処理剤
が残ることがないので、固体処理剤が固体処理剤収納部
内に長期に滞留することがない。また、固体処理剤が固
体処理剤収納部内に長期に滞留することによる定量供給
性が悪化することを防止できる。従って、固体処理剤の
長期滞留による劣化・変質を防止できる。
【0037】落下排出助勢手段としては、超音波振動器
などのバイブレーター、ノッカー、旋回スクリュー、攪
拌羽根などが挙げられる。
【0038】〔請求項19〕固体処理剤移送手段が固体処
理剤を移送している間は固体処理剤収納部内で固体処理
剤が攪拌されているので、その間に固体処理剤収容容器
を収容容器装着部から脱着すると、固体処理剤が外部空
間へ舞って、固体処理剤が駆動部材にくっつき、固着し
たり、導電不良や腐食などを起こし、粒状固体処理剤の
供給動作が不安定になったり停止したり、現像液に混入
し、現像液の活性度が急に低下したり、周辺の部材にく
っつき、周辺の部材が通常よりも速く錆たり腐食したり
する原因となることが判った。そこで、このような問題
を防止するために、『固体処理剤を供給するための固体
処理剤供給口と、前記固体処理剤供給口から固体処理剤
を供給するために、前記固体処理剤収納部から前記固体
処理剤供給口に固体処理剤を移送する固体処理剤移送手
段と、を有し、前記固体処理剤移送手段が固体処理剤を
移送している間、前記固体処理剤収容容器の前記収容容
器装着部からの脱着を禁止することを特徴とする請求項
1〜18のいずれか1項のハロゲン化銀感光材料用粒状固
体処理剤供給装置。』により、固体処理剤供給手段が固
体処理剤を移送している間、固体処理剤収容容器の収容
容器装着部からの脱着を禁止するので、固体処理剤が外
部空間への舞いと、外部空間へ舞った固体処理剤微粉に
よる固体処理剤供給装置の作動不良、腐食やハロゲン化
銀感光材料処理装置が付近にある場合の処理液の劣化、
ハロゲン化銀感光材料処理装置の作動不良が防止でき
る。
【0039】〔請求項20〕処理液に不溶物が発生し、処
理した感光材料に付着したり、処理液の各処理剤成分の
濃度が変動したり、粒状固体処理剤の供給動作が不安定
になったり停止したりする原因の1つとして、固体処理
剤供給口からの吸湿による固体処理剤供給口近傍の固体
処理剤の吸湿による劣化と、固体処理剤供給口近傍の固
体処理剤の吸湿によるブロッキングによる固体処理剤の
供給不良があることが判った。そこで、これらの問題を
防止するために、『固体処理剤を供給するための固体処
理剤供給口と、前記固体処理剤供給口から固体処理剤を
供給する時以外は、前記固体処理剤供給口を密封する固
体処理剤供給口密封手段と、を有することを特徴とする
請求項1〜19のいずれか1項のハロゲン化銀感光材料用
粒状固体処理剤供給装置。』により、固体処理剤供給口
から固体処理剤を供給する時以外は、固体処理剤供給口
を密封する固体処理剤供給口密封手段で固体処理剤収納
部の固体処理剤を収納する空間を実質的に密封するの
で、固体処理剤供給口からの吸湿を最小限にでき、固体
処理剤供給口近傍の固体処理剤の吸湿による劣化と、固
体処理剤供給口近傍の固体処理剤の吸湿によるブロッキ
ングによる固体処理剤の供給不良とを防止できる。
【0040】特に、スクリューフィーダー型固体処理剤
移送手段は移送される固体処理剤の定量性に優れている
が、固体処理剤が吸湿してしまうと、スクリューフィー
ダー型固体処理剤移送手段のスクリューの表面に固体処
理剤が固着したり、ブロッキングしたりして、固体処理
剤が定量より少ない量しか移送されなかったり、スクリ
ューが動かなくなったりすることが判った。従って、
『請求項11〜13のいずれか1項のハロゲン化銀感光材料
用粒状固体処理剤供給装置において、さらに、前記固体
処理剤供給口から固体処理剤を供給する時以外は、前記
固体処理剤供給口を密封する固体処理剤供給口密封手段
を有することを特徴とするハロゲン化銀感光材料用粒状
固体処理剤供給装置。』により、実質的に固体処理剤供
給口から固体処理剤を供給する時以外は、固体処理剤供
給口を密封するので、固体処理剤供給口からの吸湿を最
小限にでき、固体処理剤の吸湿によるスクリューの表面
への固体処理剤の固着やブロッキングを防止できる。さ
らに、『前記スクリューフィーダー型固体処理剤移送手
段の移送と前記固体処理剤供給口密封手段の密封・開放
とを同期して制御する制御手段をさらに有することを特
徴とするハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装
置。』により、実質的に固体処理剤供給口から固体処理
剤を供給する時以外は、確実に、固体処理剤供給口を密
封するので、固体処理剤供給口からの吸湿を最小限にで
き、固体処理剤の吸湿によるスクリューの表面への固体
処理剤の固着やブロッキングを防止できる。
【0041】〔請求項21〕請求項20の目的をより確実に
達成するために、『前記固体処理剤供給口密封手段が、
供給口蓋と、前記供給口蓋が閉じた時に前記供給口蓋と
前記固体処理剤供給口との間をパッキングする供給口パ
ッキング手段とを有することを特徴とする請求項20のハ
ロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。』によ
り、実質的に固体処理剤供給口から固体処理剤を供給す
る時以外は、固体処理剤供給口を確実に密封するので、
固体処理剤供給口からの吸湿を最小限にでき、固体処理
剤供給口近傍の固体処理剤の吸湿による劣化と、固体処
理剤供給口近傍の固体処理剤の吸湿によるブロッキング
による固体処理剤の供給不良とを効果的に防止できる。
【0042】〔請求項22〕『前記固体処理剤供給口から
供給される固体処理剤が、感光材料を処理する処理液が
満たされた槽に直接供給することを特徴とする請求項20
または21のハロゲン化銀写真感光材料用粒状固体処理剤
供給装置。』により、感光材料を処理する処理液が満た
された槽からの処理液の蒸気により固体処理剤供給口付
近の湿度が高くなるが、それでも、実質的に固体処理剤
供給口から固体処理剤を供給する時以外は、固体処理剤
供給口を密封するので、固体処理剤供給口からの吸湿を
最小限にでき、固体処理剤供給口近傍の固体処理剤の吸
湿による劣化と、固体処理剤供給口近傍の固体処理剤の
吸湿によるブロッキングと、これらによる固体処理剤の
供給不良とを防止できる。
【0043】また、固体処理剤の中にはアンモニアガス
などの特定のガス成分と反応し劣化するものがあるが、
前記処理液がアンモニウムイオンなどを含む処理液のよ
うに特定のガス成分を発生させる処理液であると、処理
液からアンモニアガスなどの特定のガス成分が発生し、
固体処理剤供給口に到達するが、それでも、実質的に固
体処理剤供給口から固体処理剤を供給する時以外は、固
体処理剤供給口を密封するので、固体処理剤供給口から
のアンモニアガスなどの特定のガス成分の進入を最小限
にでき、固体処理剤供給口近傍の固体処理剤のアンモニ
アガスなどの特定のガス成分による劣化とそれによる悪
影響を防止できる。
【0044】〔請求項23〕処理液に不溶物が発生し、処
理した感光材料に付着したり、処理液の各処理剤成分の
濃度が変動したりする原因の1つとして、種類の異なる
固体処理剤が混ざることによる反応、劣化等があること
が判った。そこで、種類の異なる固体処理剤が混ざらな
いように、『前記固体処理剤収納部が固体処理剤の種類
毎にあり、それぞれ独立した個別の部屋であることを特
徴とする請求項1〜22のいずれか1項のハロゲン化銀感
光材料用粒状固体処理剤供給装置。』により、固体処理
剤の種類毎に独立して収納できるので、種類の異なる固
体処理剤を混ざる危険なく固体処理剤を収納でき、ま
た、種類の異なる固体処理剤が混ざることによる反応、
劣化等を防ぐことができる。
【0045】〔請求項24〕スクリューフィーダー型固体
処理剤移送手段は移送される固体処理剤の定量性に優れ
ているが、固体処理剤溶解部からの蒸気により固体処理
剤供給口付近の湿度が高くなり、固体処理剤供給口から
の蒸気の侵入によって、固体処理剤が吸湿してしまう
と、スクリューフィーダー型固体処理剤移送手段のスク
リューの表面に固体処理剤が固着したり、ブロッキング
したりして、固体処理剤が定量より少ない量しか移送さ
れなかったり、スクリューが動かなくなったりすること
が判った。そこで、これらの問題を防止するために、
『固体処理剤を収納する固体処理剤収納部と、固体処理
剤を供給するための固体処理剤供給口と、前記固体処理
剤供給口から固体処理剤を供給するために、前記固体処
理剤収納部から前記固体処理剤供給口に固体処理剤を移
送するスクリューフィーダー型固体処理剤移送手段と、
を有するハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤を供給
するハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置
と、前記ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装
置の前記固体処理剤供給口から供給された該固体処理剤
を溶解するための固体処理剤溶解部と、前記固体処理剤
溶解部に誘導する誘導経路構成部材と、を有するハロゲ
ン化銀感光材料用粒状固体処理剤溶解装置において、前
記誘導経路構成部材の内壁面によって構成される固体処
理剤誘導経路が水平面に対して傾斜をなす部分を有し、
かつ、前記誘導経路構成部材の固体処理剤誘導経路の前
記固体処理剤溶解部側の出口開口部分で囲まれた領域の
鉛直上方に投影した部分が前記誘導経路誘導部材によっ
て遮られていることを特徴とするハロゲン化銀感光材料
用粒状固体処理剤溶解装置。』により、固体処理剤溶解
部からの蒸気が、一旦、誘導経路誘導部材の、誘導経路
構成部材の固体処理剤誘導経路の前記固体処理剤溶解部
側の出口開口部分で囲まれた領域の鉛直上方に投影した
部分に当たって露結してから、固体処理剤供給口付近に
到達するので、直接、湿度の高い蒸気が固体処理剤供給
口にまで到達しないので、固体処理剤供給口からの吸湿
を最小限にでき、固体処理剤の吸湿によるスクリューの
表面への固体処理剤の固着やブロッキングを防止でき
る。
【0046】また、固体処理剤の中にはアンモニアガス
などの特定のガス成分と反応し劣化するものがあるが、
前記固体処理剤溶解部に存在するまたは生成される液が
アンモニウムイオンなどを含む液のように特定のガス成
分を発生させる液であると、この液からアンモニアガス
などの特定のガス成分が発生するが、直接、特定のガス
成分濃度の高い蒸気が固体処理剤供給口にまで到達しな
いので、固体処理剤供給口からのアンモニアガスなどの
特定のガス成分の進入を最小限にでき、固体処理剤供給
口近傍の固体処理剤のアンモニアガスなどの特定のガス
成分による劣化とそれによる悪影響を防止できる。
【0047】〔請求項25〕『固体処理剤供給口からハロ
ゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤を供給するハロゲン
化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置と、前記ハロゲ
ン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置の前記固体処
理剤供給口から供給された該固体処理剤を溶解するため
の固体処理剤溶解部と、前記固体処理剤溶解部に誘導す
る誘導経路構成部材と、を有する固体処理剤溶解装置』
では、固体処理剤を溶解してできた液の組成が突然変動
することがあった。その原因を調べると、誘導経路構成
部材に粒状固体処理剤が長期に渡ってくっつき、その
間、粒状固体処理剤が劣化・反応し、組成の異なるもの
になってしまい、それが時折固体処理剤溶解部に落っこ
ちて固体処理剤を溶解してできた液の組成が突然変動す
る原因となることが判った。そこで、これらの問題を防
止するために、『固体処理剤供給口からハロゲン化銀感
光材料用粒状固体処理剤を供給するハロゲン化銀感光材
料用粒状固体処理剤供給装置と、前記ハロゲン化銀感光
材料用粒状固体処理剤供給装置の前記固体処理剤供給口
から供給された該固体処理剤を溶解するための固体処理
剤溶解部と、前記固体処理剤溶解部に誘導する誘導経路
構成部材と、を有するハロゲン化銀感光材料用粒状固体
処理剤溶解装置において、さらに、前記誘導経路構成部
材の内壁面によって構成される固体処理剤誘導経路の少
なくとも一部の内壁面に液を流すために、前記誘導経路
構成部材の内壁面に液を供給する液供給手段を有するこ
とを特徴とするハロゲン化銀感光材料用固体処理剤溶解
装置。』によって、固体処理剤誘導経路に液を流すの
で、誘導経路構成部材の内壁面に固着やブロッキングな
どしてくっついたハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理
剤が固体処理剤溶解部に供給されずに残ってしまうこと
を防止できる。特に、固体処理剤誘導経路の少なくとも
前記固体処理剤供給口の開口部分で囲まれた領域の鉛直
下方に投影した部分の内壁面に液を流すことにより、誘
導経路構成部材の内壁面のハロゲン化銀感光材料用粒状
固体処理剤が固着やブロッキングなどしてくっつく領域
である固体処理剤誘導経路の固体処理剤供給口の開口部
分で囲まれた領域の鉛直下方に投影した部分の内壁面に
液が流れるので、確実に防止できる。
【0048】〔請求項26〕粒状固体処理剤の供給動作が
不安定になったり停止したり、現像液の活性度が急に低
下したり、周辺の部材が通常よりも速く錆たり腐食した
りする原因の1つとして、誘導経路誘導経路の前記固体
処理剤溶解部側の出口開口部分から落下した後、舞い上
がって外部空間に飛び出すことがあることが判った。そ
こで、この問題を防止するために、『固体処理剤供給口
からハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤を供給する
ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置と、前
記ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置の前
記固体処理剤供給口から供給された該固体処理剤を溶解
するための固体処理剤溶解部と、前記固体処理剤溶解部
に誘導する誘導経路構成部材と、を有するハロゲン化銀
感光材料用粒状固体処理剤溶解装置において、前記誘導
経路構成部材の固体処理剤誘導経路の前記固体処理剤溶
解部側の出口開口部分の外側の部分が蓋によって外部空
間と遮られていることを特徴とするハロゲン化銀感光材
料用粒状固体処理剤溶解装置。』によって、ハロゲン化
銀感光材料用粒状固体処理剤が、誘導経路誘導経路の前
記固体処理剤溶解部側の出口開口部分から落下した後、
舞い上がって外部空間に飛び出すことを防止できる。
【0049】〔請求項27〕『請求項1〜23のいずれか1
項のハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置
と、前記ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装
置から供給された前記固体処理剤を溶解するための固体
処理剤溶解部と、を有することを特徴とするハロゲン化
銀感光材料用粒状固体処理剤溶解装置。』なお、本出願
においては、固体処理剤溶解部としては、処理補充液作
成槽、処理槽、補助タンクなどのいずれでもよいが、写
真処理廃液の低減、迅速処理化のためには、この固体処
理剤供給装置を、処理槽または補助タンクに取り付ける
ことが好ましい。
【0050】〔請求項28〕現像液の活性度が急に低下す
る原因の1つとして、他の種類の固体処理剤が発色現像
用固体処理剤に混ざることがあることが判った。そこ
で、これらの問題を防止するために、『前記固体処理剤
収納部が固体処理剤の種類毎にあり、それぞれ独立した
個別の部屋であり、発色現像用固体処理剤の収容容器装
着部と、発色現像用固体処理剤の収容容器開封手段と、
発色現像用固体処理剤の前記固体処理剤収納部の鉛直上
方には、他の種類のハロゲン化銀感光材料用固体処理剤
供給装置と固体処理剤溶解部がないことを特徴とする請
求項26のハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤溶解装
置。』により、発色現像用固体処理剤に、種類の異なる
固体処理剤を混ざる危険なく固体処理剤を収納でき、ま
た、種類の異なる固体処理剤が混ざることによる反応、
劣化等を防ぐことができ、また、本溶解装置で発色現像
用処理液または発色現像用補充液を作成した場合、発色
現像用処理液または発色現像用補充液に発色現像用以外
の種類の固体処理剤が混ざることによる反応、液の劣化
も防止できる。
【0051】〔請求項29〕『請求項24〜28のいずれか1
項のハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤溶解装置を
有し、ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤溶解装置
の固体処理剤溶解部がハロゲン化銀感光材料を処理する
処理液を保持する処理液タンクであることを特徴とする
ハロゲン化銀感光材料用自動現像機。』本出願において
は、自動現像機は、写真焼付機と一体的に構成しても、
自動現像機単体だけでもよいことは言うまでもない。ま
た、発色現像槽、漂白定着槽、安定槽の実質的に3浴構
成の処理槽を有する自動現像機に限られるものではな
く、発色現像槽、漂白槽、定着槽、安定槽を有する実質
的に4浴構成の処理槽を有する自動現像機であっても、
また他の浴構成の処理槽を有する自動現像機であっても
よい。また、処理液タンクは、処理補充液作成槽、処理
槽、補助タンクのいずれであってもよいが、写真処理廃
液の低減、迅速処理化のためには、処理槽または補助タ
ンクであることが好ましく、処理される感光材料へ影響
を考えると、補助タンクであることが好ましい。固体処
理剤を処理槽または補助タンクに直接供給する場合は、
補充水は、直接処理槽または補助タンクに供給してもよ
いし、固体処理剤供給装置から処理槽または補助タンク
へ固体処理剤を導く誘導経路に補充水を流して供給して
もよい。
【0052】また、補助タンクに直接供給する場合は、
補助タンクと処理槽との間を処理液が循環するようにさ
せる処理液循環手段を有することが好ましく、特に、補
助タンクの固体処理剤受容部より、処理液循環手段によ
り生成される循環流の下流側で、処理槽より上流側の、
循環流経路内に濾過手段(フィルター)を設けることが
好ましい。
【0053】〔請求項30〕ハロゲン化銀感光材料用粒状
固体処理剤が単位供給量ずつ個別包装されていない場
合、ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置に
よる単位供給動作当たりの供給量にはある程度バラツキ
が生じてしまい、特に粉状処理剤が吸湿すると、流動し
にくくなり、供給量のバラツキは増大し、処理変動をお
こしやすくなることが判った。そこで、適切な処理液濃
度を維持するために、『所定量のハロゲン化銀感光材料
用粒状固体処理剤を収容する固体処理剤収容容器を装着
して使用するハロゲン化銀感光材料用自動現像機であっ
て、前記固体処理剤収容容器を装填する収容容器装着部
と、前記収容容器装着部に装着された固体処理剤収容容
器から移された固体処理剤を収納する固体処理剤収納部
と、固体処理剤を供給するための固体処理剤供給口と、
前記固体処理剤供給口からの固体処理剤の供給を制御す
る固体処理剤供給制御手段と、を有するハロゲン化銀感
光材料用粒状固体処理剤供給装置と、ハロゲン化銀感光
材料を処理する処理液を保持する処理液タンクと、感光
材料の処理量を検出する感光材料処理量検出手段と、を
有し、前記ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給
装置はその固体処理剤供給口からハロゲン化銀感光材料
用固体処理剤を前記処理液タンクに供給し、前記固体処
理剤供給制御手段が、前記固体処理剤収容容器1個中の
固体処理剤量で処理可能な感光材料処理量を前記固体処
理剤供給装置の計量補正の基準値として用い、前記固体
処理剤収容容器1個中の固体処理剤量で処理可能な感光
材料処理量毎に固体処理剤収納部から固体処理剤を強制
排出することを特徴とするハロゲン化銀感光材料用自動
現像機。』により、固体処理剤収容容器の単位容器当た
りの固体処理剤量及び該単位容器当たりの処理可能な感
光材料処理量を前記固体処理剤供給装置の計量補正の基
準値として用いることができ、また、固体処理剤収容容
器1個中に含まれる粉状処理剤の量は工場の出荷時に管
理され、正確な量であるため、収容容器1個中の粉状処
理剤の量で処理可能な感光材料量が処理される毎に、毎
回供給量をチェックして、修正を行うことにより、適切
な処理液濃度を維持することが可能となる。また、これ
により、固体処理剤供給動作1回当たりの固体処理剤の
供給精度にある程度のバラツキがあっても適正な処理が
可能となる。
【0054】強制排出する方法としては、固体処理剤供
給口を開いた状態で固体処理剤移送手段を所定時間連続
的に固体処理剤を移送する状態にさせる方法や、固体処
理剤収納部にある固体処理剤の残量を検出する固体処理
剤残量検出手段を設け、固体処理剤供給口を開いた状態
で固体処理剤残量検出手段が残無しを検出するまで、固
体処理剤移送手段を連続的に固体処理剤を移送する状態
にさせる方法などがある。固体処理剤残量検出手段とし
ては、重錘式センサ、ダイヤフラム式センサ、回転羽根
式センサ、揺動式センサ、ピストン式センサ、振り子式
センサ、秤量式センサ、静電容量式センサ、超音波式セ
ンサなどが挙げられる。
【0055】本願の感光材料処理量検出手段は、赤外線
センサ、マイクロスイッチ、超音波センサ等の感光材料
の幅および搬送時間を検出できるものであればよい。ま
た、間接的に感光材料の処理面積が検出できるもの、例
えば図2のようなプリンタープロセッサの場合、焼付を
行った感光材料の量、あるいは、予め決まっている面積
を有する感光材料の処理数を検出するものでもよい。さ
らに、検出するタイミングは、処理前、処理後、あるい
は処理中でも良い。感光材料処理量検出手段を設ける位
置は適宜選択することができる。また、感光材料処理量
検出手段は、各処理液槽毎に設ける必要はなく、1台の
自動現像機に対して1つ設けることが好ましい。
【0056】〔請求項31〕『所定量のハロゲン化銀感光
材料用粒状固体処理剤を収容する固体処理剤収容容器を
装着して使用するハロゲン化銀感光材料用自動現像機で
あって、前記固体処理剤収容容器を装填する収容容器装
着部と、前記収容容器装着部に装着された固体処理剤収
容容器から移された固体処理剤を収納する固体処理剤収
納部と、前記固体処理剤収容容器内の固体処理剤を全て
排出したことを検出する固体処理剤排出検出手段と、固
体処理剤を供給するための固体処理剤供給口と、前記固
体処理剤排出検出手段からの排出検出信号に基づき、前
記固体処理剤供給口からの固体処理剤の供給を制御する
固体処理剤供給制御手段と、を有するハロゲン化銀感光
材料用粒状固体処理剤供給装置と、ハロゲン化銀感光材
料を処理する処理液を保持する処理液タンクと、感光材
料の処理量を検出する感光材料処理量検出手段と、を有
し、前記ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装
置はその固体処理剤供給口からハロゲン化銀感光材料用
固体処理剤を前記処理液タンクに供給し、前記固体処理
剤供給制御手段が、前記固体処理剤収容容器1個中の固
体処理剤量で処理可能な感光材料処理量を前記ハロゲン
化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置の計量補正の基
準値として用いて、固体処理剤の供給を制御することを
特徴とするハロゲン化銀感光材料用自動現像機。』によ
り、固体処理剤収容容器の単位容器当たりの固体処理剤
量及び該単位容器当たりの処理可能な感光材料処理量を
前記固体処理剤供給装置の計量補正の基準値として用い
ることができ、また、固体処理剤収容容器1個中に含ま
れる粉状処理剤の量は工場の出荷時に管理され、正確な
量であるため、収容容器1個中の粉状処理剤の量で処理
可能な感光材料量が処理される毎に、毎回供給量をチェ
ックして、修正を行うことにより、適切な処理液濃度を
維持することが可能となる。また、これにより、固体処
理剤供給動作1回当たりの固体処理剤の供給精度にある
程度のバラツキがあっても適正な処理が可能となる。
【0057】〔請求項32〕『発色現像用において、前記
固体処理剤収容容器1個中の固体処理剤重量をXgと
し、前記処理液中の処理剤成分の固体換算重量をYgと
すると、X/Y<0.3を満たすことを特徴とする請求項3
0または31のハロゲン化銀感光材料用自動現像機。』に
より、固体処理剤収容容器1個分が供給される間の処理
液濃度ハンチングを安全な領域に維持することができ
る。また、X/Y<0.2であることがより好ましい。こ
こで処理液中の処理剤成分の固体換算重量とは、処理液
中の水を溶媒とした時の溶質を全て固形分として重量換
算したものであり、感光材料からの溶出分を含んだもの
である。
【0058】〔請求項33〕現像液の活性度が急に低下す
る原因の1つとして、他の種類の固体処理剤が発色現像
用固体処理剤または発色現像用処理液に混ざることがあ
ることが判った。そこで、この問題を防止するために、
『発色現像用ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供
給装置と、発色現像用ハロゲン化銀感光材料用粒状固体
処理剤溶解装置の固体処理剤溶解部と、発色現像用処理
液タンクの鉛直上方には、他の種類のハロゲン化銀感光
材料用粒状固体処理剤供給装置と処理液タンクがないこ
とを特徴とする請求項29〜32のいずれか1項のハロゲン
化銀感光材料用自動現像機。』により、発色現像用固体
処理剤や発色現像用処理液に種類の異なる固体処理剤が
混ざる危険なく固体処理剤を収納でき、また、種類の異
なる固体処理剤が混ざることによる反応、劣化等を防ぐ
ことができる。
【0059】以下、上記発明に共通な事項を説明する。
【0060】本出願において、ハロゲン化銀感光材料用
粒状用固体処理剤とは、粒状の固体のハロゲン化銀感光
材料用の処理剤のことを意味する。粒状とは、錠剤のよ
うに所定の形状に圧縮成型されていない粒状のことを意
味し、微粉状、粉状、顆粒状、丸薬状などが挙げられ
る。ハロゲン化銀感光材料は、白黒でもカラーでもよ
く、写真感光材料であることが好ましい。
【0061】本出願では、ブロッキングとは粒状固体処
理剤同志が互いにくっつき微振動では元に戻らない状態
のことをいう。
【0062】シャッター手段は、スライド式のシャッタ
ーでも、回転式のシャッターでもよい。
【0063】粒状固体処理剤を所定量ずつ供給する手段
としては、重量センサーを用いて一定重量ずつ供給して
いく手段を用いても良いが、装置の簡易性の面から、ス
クリューフィーダーによる粒状固体処理剤の切り出し、
マス切り出しといった一定体積ずつ供給していく手段を
用いることが好ましい。特に、粉処理剤を確実に供給す
るためにはスクリューフィーダー方式を用いることが好
ましい。
【0064】ハロゲン化銀写真感光材料用粒状固体処理
剤としては、粒状固体処理剤の平均粒径が300μm以上で
あり、且つ粒径149μm以下のものが10%以下であること
により、微粒粉(粒径50μm以下の粉)が極めて少なく
なるので、微粒粉と処理液の蒸気の相乗作用による周辺
装置の腐食・劣化・突然の機能停止を防止できるので好
ましい。また、粒状固体処理剤が丸薬であると、微粒粉
(粒径50μm以下の粉)が極めて少なくなるので、微粒
粉と処理液の蒸気の相乗作用による周辺装置の腐食・劣
化・突然の機能停止を防止できるので好ましい。
【0065】また、『固体処理剤を収納する固体処理剤
収納部と、固体処理剤を供給するための固体処理剤供給
口と、前記固体処理剤供給口から固体処理剤を供給する
ために、前記固体処理剤収納部から前記固体処理剤供給
口に固体処理剤を移送するスクリューフィーダー型固体
処理剤移送手段と、を有するハロゲン化銀感光材料用粒
状固体処理剤を供給するハロゲン化銀感光材料用粒状固
体処理剤供給装置』において、ハロゲン化銀感光材料用
粒状固体処理剤の平均粒径が300μm以上であり、且つ粒
径149μm以下のものが10%以下であると、微粒粉(粒径
50μm以下の粉)が極めて少なくなるので、微粒粉がス
クリューフィーダー型固体処理剤移送手段近傍で舞いス
クリューフィーダー型固体処理剤移送手段の回転褶動部
の僅かな隙間に詰まり固着してスクリューフィーダー型
固体処理剤移送手段が回転しなくなることを防止でき好
ましい。
【0066】スクリューフィーダー型固体処理剤移送手
段は、水平方向に搬送することだけでなく、鉛直上方、
鉛直下方、斜め上方、斜め下方に搬送してもよく、通常
は、実施例で示すように水平方向に搬送することが定量
性の観点から好ましいが、粒状固体処理剤の流動性が悪
い場合などでは、鉛直下方または斜め下方に搬送する方
が粒状固体処理剤が固体処理剤供給口に行きやすくなり
返って定量性が良くなる。スクリューフィーダー型固体
処理剤移送手段のスクリューフィーダー軸回転駆動手段
は、回転駆動するものであればよく、モーターとギアの
組み合わせで用いられることが好ましい。モーターとし
てはステッピングモーターであることが搬送量の制御が
しやすい。また、このスクリューフィーダー軸回転駆動
手段にはトルクセンサーを取り付けておくと、粒状固体
処理剤が詰まるとトルクが異常に高くなったり低くなっ
たりするので、粒状固体処理剤の搬送不良を検出でき
る。このような時は、スクリューフィーダーを逆回転さ
せてから再び正回転させる制御としてもよい。また、ト
ルクセンサーによりメンテナンス時期も知ることができ
る。
【0067】
【実施例】次に、一実施例を添付図面に基づいて説明す
るが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0068】(実施例1)本発明の自動現像機の一例を
図面に基づいて説明する。図1(A)は、自動現像機A
Pと写真焼付機Bとを一体的に構成したハロゲン化銀写
真感光材料処理装置(プリンタープロセッサ)の全体構
成図である。
【0069】図1(A)において、写真焼付機Bの左下
部には、未露光のハロゲン化銀カラー写真感光材料であ
る印画紙pをロール状に収納したマガジンMがセットさ
れる。マガジンから引き出された印画紙pは、送りロー
ラR1及びカッター部Ctを介して所定のサイズに切断
され、シート状印画紙pとなる。このシート状印画紙p
は、ベルト搬送手段Beによって搬送され、露光部におい
て光源およびレンズLにより、原画の画像を露光され
る。露光されたシート状印画紙pはさらに複数対の送り
ローラR2,R3,R4により搬送され、自動現像機A
P内に導入される。自動現像機APでは、シート状印画
紙pは、処理槽であるそれぞれ発色現像槽1A、漂白定
着槽1B、安定槽(第一安定槽1C、第二安定槽1D、
第三安定槽1E)内(実質的に3浴5槽構成の処理液槽
1)をローラ搬送手段(参照記号ナシ)により順次搬送
され、それぞれ、発色現像処理、漂白定着処理、安定化
処理がなされる。前記各処理がなされたシート状印画紙
pは、乾燥部6において乾燥されて機外に排出される。
【0070】図1(B)は自動現像機APの平面構成図
である。上記発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽
1Eの各処理槽には、本発明の溶解装置である補助タン
ク2A,2B,2Eを設けている。また、単なる補助タ
ンク2C,2D、固体処理剤を供給する固体処理剤供給
装置3A,3B,3Eが設けてある。補充水タンク41は
発色現像槽の補助タンク2A、漂白定着槽の補助タンク
2B、安定槽の補助タンク2Eに補充水を供給する。
【0071】図2は本実施例のシート状印画紙現像処理
用の自動現像機APの構成図である。自動現像機APで
は、シート状印画紙pは、発色現像槽1A、漂白定着槽
1B、第一安定槽1C、第二安定槽1D、第三安定槽1
E内の各処理液により処理されたのち乾燥部6で乾燥さ
れる。安定槽はカウンターカレント方式となっている。
すなわち、第三安定槽1Eのオーバーフロー液が第二安
定槽1Dに流れ込み、第二安定槽1Dのオーバーフロー
液が第一安定槽1Cに流れ込む構造になっている。従っ
て、液面レベルは、第一安定槽1C、第二安定槽1D、
第三安定槽1Eの順に高くなっている。本実施例では、
感光材料処理量検出手段31は自動現像機APの感光材料
搬送入口付近に設けられており、感光材料が感光材料搬
送入口付近を通過した量を検出する。固体処理剤供給制
御手段32はこの感光材料処理量検出手段31の検出結果に
基づき固体処理剤供給装置(3A,3B,3E)を制御
する。また、補充水供給制御手段49もこの感光材料処理
量検出手段31の検出結果に基づき、補充水供給手段42を
制御する。そして、各処理槽に対応して設けられた補充
水供給手段42が補充水タンク41に貯留されている補充水
を各処理槽に供給する。また、補充水供給制御手段49
は、第一安定槽1Cの安定処理液の一部を漂白定着槽1
Bに流し込む安定液流し込み手段であるポンプ45を制御
する。そして、ポンプ45は第一安定槽1Cの安定処理液
の一部を漂白定着槽1Bに流し込む。なお、本実施例で
は、固体処理剤供給制御手段32と補充水供給制御手段49
とが1つのCPUにより兼ねられている。
【0072】図3は粒状固体処理剤Kおよび補充水Wを
供給制御するブロック図である。処理量検出手段31は、
自現機APの感光材料搬送入口付近に設けられ、処理さ
れる感光材料の処理量を検出するために用いられる。こ
の感光材料処理量検出手段31は、左右方向に複数の検出
部材(赤外線センサ)を配しており、感光材料の幅を検
出するとともに、感光材料が通過する通過時間を検出す
る。感光材料の搬送速度は所定値に予め設定されている
ので、検出手段により検出された幅と通過時間とから感
光材料の処理面積が算出できる。前記処理量検出手段31
による信号を受けて、固体処理剤供給制御手段32は固体
処理剤の供給を制御し、補充水供給制御手段49は補充水
の供給量を制御する。補充水設定手段38は、処理液蒸発
分や供給された固体処理剤を溶解するための溶解分など
の水の補充の条件(例えば、所定時間当たりの処理液蒸
発分の水の補充量・固体処理剤所定量当たりの溶解分の
水の補充量などの補充量、この補充量を何回に分けて水
を補充するか・何分毎に補充するかなどの補充タイミン
グ、など)を予め設定する手段であり、フロッピーディ
スクドライブ、入力用キーボード、ROM交換スロット
など水の補充の条件を予め設定できるものならばよい。
また、固体処理剤補充設定手段39は、固体処理剤の補充
の条件(処理される感光材料の所定量当たりの固体処理
剤供給量などの補充量、この補充量を何回に分けて補充
するか・何分毎に補充するかなどの補充タイミング、な
ど)を予め設定する手段である。
【0073】図4は、自動現像機の各処理槽の構成を示
すために、その1例として、図1の自動現像機APのI
−I断面における漂白定着槽1B、補助タンク2B、固
体処理剤供給装置3Bなどの断面図である。なお、図に
は、構成をわかりやすくするために、固体処理剤供給装
置3Bの具体的構成と感光材料を搬送する搬送手段等は
省略してある。また、説明においては、図にある漂白定
着槽に関するものであることを示すBの符号を省略す
る。
【0074】感光材料を処理する各処理槽1は、処理槽
1を形成する仕切壁21の外側に一体的に設けた補助タン
ク2を有する。処理槽1と補助タンク2とは連通窓25が
形成された仕切壁21により仕切られており、処理液は流
通できるようになっている。補助タンク2と固体処理剤
供給装置3との間には、固体処理剤供給装置3から供給
される粒状固体処理剤を前記補助タンク2内の処理液に
誘導経路に沿って誘導する誘導経路構成部材(シュー
タ)29がある。
【0075】濾過手段(筒状のフィルタ)22は、補助タ
ンク2の内部に交換可能に設けられ、処理液中の不溶物
を除去する機能を果たし、未溶解の固体処理剤の循環手
段(循環ポンプ)24及び処理槽1への侵入を規制してい
る。この濾過手段(筒状のフィルタ)22は、濾過部221
と、この濾過部の上に隣接して設けられ、処理液面が低
くなっても濾過部221が上方から空気を吸い込むことを
防ぐための蓋222と、これら濾過部221と蓋222を保持
し、その上部が取っ手としての役割を果たす軸223から
なっている。この濾過手段(筒状のフィルタ)22の軸22
3の上部は常に処理液面の上方にあり、補助タンク2の
内部に交換可能に設けられているので、手が液に濡れず
に簡単に交換できる。この濾過手段(筒状のフィルタ)
22の中心部へ補助タンク2の下方壁を貫通して設けられ
た循環パイプ61を介して循環手段(循環ポンプ)24の吸
引側に連通している。
【0076】循環系は、液の循環通路を形成する、循環
パイプ61、循環手段(循環ポンプ)24から処理槽1の底
とを結ぶ循環パイプ62等で構成されている。このような
構成により、循環手段(循環ポンプ)24が作動すると処
理液は補助タンク2の濾過手段(筒状のフィルタ)22の
中心部から吸い込まれ、処理槽1に吐出されて、処理液
は処理槽1内の処理液と混じり合い、再び補助タンク2
へと入り循環を繰り返すことになる。
【0077】廃液管11は、処理槽1内の処理液をオーバ
ーフローさせるためのものであり、液面レベルを一定に
保つとともに、他の処理槽から感光材料に付着して持ち
込まれる成分や、感光材料から溶け出す成分が貯留し、
増加することを防ぐのに役立つ。
【0078】補助タンク2Bは濾過手段(筒状のフィル
タ)22がある濾過区画5Bと固体処理剤が供給される固
体処理剤受容区画6Bとに内壁53により区画化される。
この内壁の上部の一部に切り欠きが設けられており、処
理液の循環流が濾過手段22の上部からフィルタ22の下半
分の中心部にある循環パイプ61へ流れるようになってお
り、これにより、濾過手段(筒状のフィルタ)22の濾過
部221の全面を均等に使用して濾過できる。固体処理剤
受容区画6Bの下部には、処理槽1と連通する連通窓25
が設けられており、固体処理剤受容区画6B内を下から
上に処理液の循環流が流れるようになっている。
【0079】棒状のヒータ26は、補助タンク2Bの上方
壁を貫通して補助タンク2B内の処理液中に浸漬するよ
う配設されている。このヒータ26は、補助タンク2Bの
固体処理剤受容区画6B内の処理液を加熱して、循環流
により循環されることにより、漂白定着槽1B内の処理
液を処理に適した温度範囲(例えば30±2℃)に加熱す
る。固体処理剤受容区画6B内のこのヒータ26から離れ
た位置に、処理液温度を検出する処理液温検出センサー
28が設けられている。温度調整手段であるこの処理液温
検出センサー28とヒータ26により、漂白定着槽1B内の
処理液は、処理に適した温度範囲(例えば30±2℃)に
保持される。
【0080】また、固体処理剤受容区画6B内のヒータ
26と処理液温検出センサー28との間の位置には液面セン
サ27が設けられており、処理液面の液面位を検出する。
この液面センサ27の検出信号により、液面の異常低下な
どが検出され、適切な処理が行われる。
【0081】図5は、図4の補助タンク2Bおよび収容
容器33を未だ装着していない状態の固体処理剤供給装置
3Bの斜視図である。図6は、図5の収容容器33を装着
した状態の固体処理剤供給装置3Bの斜視断面図であ
る。図7は、図6の状態における固体処理剤供給装置3
Bの収容容器装着部34の正面断面図(A)と正面図
(B)である。図8は収容容器33が未装着の状態から装
着状態へ移る途中の状態の固体処理剤供給装置3Bの収
容容器装着部34の斜視断面図である。図9は固体処理剤
供給装置3Bの固体処理剤移送手段のロータ3510の動き
と縦断面構造を示す断面図である。
【0082】固体処理剤収容容器33は、固体処理剤を収
容する空間を実質的に密封する収容容器シャッター3310
と、収容容器本体3311とからなっている。収容容器本体
3311は、おおよそ直方体の外形を有するが、突起3312
と、収容容器シャッター3310を保持するための収容容器
シャッター保持手段(ありみぞ)3313と、後下部のテー
パー3315とを外形に有する。また、収容容器本体3311
は、おおよそ直方体の内形を有するが、下部に出口開口
3316からスムーズに固体処理剤収納部3518に固体処理剤
が排出されるように、テーパー状の絞り部3314を有す
る。突起3312は、図示しないが反対側にもあり、誤装填
を防止する誤装填防止手段であり、かつ、装填する際の
案内経路3411に沿って誘導されるための案内部材でもあ
る。収容容器シャッター保持手段(ありみぞ)3313は、
収容容器装着部34に装着した時に、収容容器装着手段
(ありみぞ)3412と係合するための係合手段でもある。
収容容器シャッター3310には、図示しない誤開封を防止
する誤開封防止手段であるストッパーがある。
【0083】収容容器装着部34は、固体処理剤収納部35
18を形成する水平断面がR型長方形の穴を有する台3418
と、収容容器33の幅方向の移動を規制する収容容器移動
規制部材3410と、収容容器移動規制部材3410に設けられ
た案内経路3411と、蓋手段3415を保持する蓋保持手段で
ありかつ収容容器装着手段であるありみぞ3412と、収容
容器シャッター3310の前端に引っかけて収容容器シャッ
ターを開く収容容器開封手段(突起)3413と、パッキン
グ手段(R型長方形のパッキング)3414と、蓋手段3415
と、収容容器脱着禁止手段であるストッパー3417とスト
ッパー移動手段3416と、収容容器シャッター3310の後端
に引っかけて収容容器シャッターを閉じる収容容器密封
手段(突起)3419とを有する。そして、固体処理剤収納
部3518の容積を固体処理剤収容容器に収容される固体処
理剤の体積より小さくするために、収容容器開封手段に
より固体処理剤収容容器を開封してから、固体処理剤収
納部3518および収容容器33内に固体処理剤がある間、収
容容器脱着禁止手段で収容容器33の収容容器装填部34か
らの脱着を禁止することで、収容容器33に固体処理剤を
貯留させてもよい。
【0084】パッキング手段3414は固体処理剤収納部35
18を実質的に外部空間から密封するためのであり、収容
容器装着部34に設けられ、固体処理剤収容容器33との間
をパッキングする。本実施例では、材質はゴムシール用
のゴムでできている。
【0085】案内経路3411は、収容容器33の案内部材
(突起)3312をこの案内経路3411に沿わして動かすこと
により、収容容器33を装着するようになっている。案内
経路3411はまた略L字型であり、入口から一旦下に行
き、そして、前に行き、そして、斜め前下に行く形であ
る。また、案内経路3411は誤装填防止手段でもあり、収
容容器33の誤装填防止手段(突起)3312の位置と対応す
る位置にあり、固体処理剤の種類毎に高さを変えること
により誤装填を防止している。すなわち、収容容器33の
誤装填防止手段(突起)3312の位置が高い収容容器を案
内経路3411に沿って装填しようとしても、前に進まな
い。また、収容容器33の誤装填防止手段(突起)3312の
位置が低い収容容器を案内経路3411に沿って装填しよう
としても、収容容器開封手段(突起)3413が収容容器シ
ャッター3310の前端に引っかからず収容容器シャッター
3310が開かない。案内経路3411の前端には図示しないが
収容容器装着検出手段(圧力センサー)があり、収容容
器33が収容容器装着手段(ありみぞ)3412に装着された
ことを検出し、その検出結果を固体処理剤供給制御手段
32に送信している。
【0086】蓋手段3415は、前記収容容器装着手段3412
から前記固体処理剤収容容器33を脱着してから前記収容
容器装着手段3412に次の固体処理剤収容容器33を装着す
るまで前記固体処理剤収納部3518の固体処理剤を収納す
る空間を実質的に密封するもので、図示しない弾性部材
で固体処理剤収納部3518を覆うように付勢されている。
【0087】収容容器脱着禁止手段であるストッパー34
17とストッパー移動手段3416は、ストッパー移動手段34
16により移動されたストッパー3417が案内経路3411に挿
入されることで固体処理剤収容容器33の脱着を禁止する
手段であり、固体処理剤供給制御手段32により、収容容
器開封手段(突起)3413により開封した固体処理剤収容
容器33から、固体処理剤を移し終えるまで、固体処理剤
収容容器33が収容容器装着手段(ありみぞ)3412に装着
されるようにするように、かつ、固体処理剤移送手段35
10が固体処理剤を移送している間、固体処理剤収容容器
33の収容容器装着手段(ありみぞ)3412からの脱着を禁
止するように制御されている。
【0088】落下排出助勢手段(超音波振動器)3517
は、超音波振動を台3418に伝えて、固体処理剤収納部35
18内の固体処理剤のブロッキングを防止し、固体処理剤
収納部3518からの固体処理剤の排出を助勢するだけでな
く、台3418から固体処理剤収容容器33内に超音波振動が
伝わるので、固体処理剤収容容器33内の固体処理剤のブ
ロッキングを防止し、固体処理剤収容容器33からの固体
処理剤の排出を助勢する。
【0089】固体処理剤収納部3518は、その上部は水平
断面がR型長方形の柱形であり、その下部は垂直断面が
おおよそ下が絞られた台形の形であり、その下端に固体
処理剤移送手段3510への開口部がある。この固体処理剤
移送手段3510への開口部のロータ3510の軸方向と垂直な
断面の形状はロータ3510の軸方向で変化しない形状であ
る。固体処理剤収納部3518の下部の垂直断面がおおよそ
下が絞られた台形の形であることにより、固体処理剤が
スムーズに固体処理剤移送手段に供給される。
【0090】固体処理剤移送手段は、所定量の固体処理
剤を受容する受容部3511を有するロータ3510と、ロータ
を回転駆動させるロータ駆動手段(モータとギアボック
ス)3512とからなっている。ロータ駆動手段3512によ
り、ロータ3510を回転させることにより、受容部3511を
移送して、受容部3511が固体処理剤収納部3518から所定
量の固体処理剤を受容し、固体処理剤供給口57で受容部
3511が固体処理剤を排出することにより、固体処理剤供
給口57から所定量の固体処理剤を供給する。
【0091】図9に基づいてロータ3510の断面構造およ
び残存固体処理剤排出手段を説明する。残存固体処理剤
排出手段は、掻き取りブレード3513および掻き取りブレ
ード3513をロータ3510に付勢する弾性部材(板バネ)35
14からなっている。掻き取りブレード3513の長さr3
ロータ3510の半径r4よりも短い。掻き取りブレード351
3の先端は断面が鉤爪状になっている。ロータ3510の断
面は受容部3511のところを除いて円形である。受容部35
11は円周方向の角度に対して深さが1対1に定まる連続
的な形状でロータの長手方向で変化はない形状である。
また、ロータに向かって凹の形状である。詳しく説明す
ると、凹の形状の頂線より回転方向前側が平面で、凹の
形状の頂線より回転方向後ろ側がロータに向かって凹の
形状の一次曲面である。さらに詳しく説明すると、回転
方向後ろ側の断面形状はロータ3510の円に内接するロー
タの内側に中心がある部分円である。回転方向後ろ側の
部分円の半径r2はロータ3510の半径r4より小さい。好
ましい寸法の一例は、ブレード3513の長さr3は12mm
で、ロータ3510の半径r4は20mmで、回転方向後ろ側の
部分円の半径r2が10mmである。
【0092】また、受容部3511をロータ3510の中心から
見た角度φCが、固体処理剤収納部3518から固体処理剤
供給口57までをロータ3510の中心から見た角度φDより
小さいので、受容部3511が固体処理剤収納部3518から固
体処理剤供給口57までの間に納まる大きさであり、固体
処理剤を移送している途中で固体処理剤収納部3518から
前記固体処理剤供給口57までの連続した空間を形成しな
い。また、角度φCが、固体処理剤供給口57から固体処
理剤収納部3518までをロータ3510の中心から見た角度φ
Eより小さいので、受容部3511が固体処理剤供給口57か
ら固体処理剤収納部3518までの間に納まる大きさであ
り、受容部3511が固体処理剤供給口57から固体処理剤収
納部3518まで動いている途中で固体処理剤収納部3518か
ら前記固体処理剤供給口57までの連続した空間を形成し
ない。また、受容部3511が固体処理剤収納部3518から固
体処理剤供給口57まで固体処理剤を移送した後、受容部
3511が固体処理剤収納部3518と重なることなく、受容部
3511が固体処理剤供給口57と重なることなく、かつ、受
容部3511を固体処理剤収納部3518から固体処理剤供給口
57までの間に納めることができ、この間で停止するよう
に制御されている。この停止制御はロータ駆動手段3512
内にあるロータ3510に連動して回転する一部に切り欠き
を設けた回転板を光学センサにより読み取り停止制御を
行う。また、角度φCが、固体処理剤収納部3518をロー
タ3510の中心から見た角度φAより小さいので、受容部3
511に均等に固体処理剤を受容することができるので、
所定量の固体処理剤を受容することができる。また、ロ
ータ3510は一定速度で回転するように制御されるので、
受容部3511の固体処理剤収納部3518における通過時間が
一定時間であるように制御され、固体処理剤の定量供給
精度を高くできる。また、固体処理剤供給口57をロータ
3510の中心から見た角度φBが角度φCより大きいので、
掻き取りブレード3513によって掻き取られた固体処理剤
がスムーズに落とされる。
【0093】なお、本実施例の変形例として、ロータ35
10の回転方向を一定方向とせず、受容部3511の端が固体
処理剤供給口57から固体処理剤収納部3518までの間に来
たときに回転方向を逆転することで、角度φEが0°近
くであっても、角度φCが角度φDより小さければ、通常
時はロータ3510の受容部3511を角度φD内に納めてお
き、固体処理剤の供給動作を行うとき、ロータ3510を回
転させて、受容部3511を固体処理剤収納部3518に持って
きて、一定時間停止して固体処理剤を受容した後、ロー
タ3510を逆回転させて、受容部3511を固体処理剤収納部
3518から固体処理剤供給口57まで移送することにより、
固体処理剤を移送した後、再びロータ3510を逆回転させ
て、受容部3511が固体処理剤収納部3518と重なることな
く、受容部3511が固体処理剤供給口57と重なることな
く、かつ、受容部3511を固体処理剤供給口57から固体処
理剤収納部3518までの間の角度φD内に納めることがで
き、この間で停止するように制御してもよい。
【0094】誘導経路構成部材(シュータ)29は、誘導
経路構成部材の内壁面により、水平面に対して傾斜をな
す部分を有する固体処理剤誘導経路を構成しており、そ
のため、誘導経路構成部材の内壁面により構成される固
体処理剤誘導経路の固体処理剤溶解部(補助タンク2)
側の出口開口部分で囲まれた領域の鉛直上方に投影した
部分が誘導経路構成部材によって遮られている。
【0095】誘導経路構成部材(シュータ)29の内壁面
によって構成される固体処理剤誘導経路の少なくとも前
記固体処理剤供給口57の開口部分で囲まれた領域の鉛直
下方に投影した部分の内壁面に液を流すために有る誘導
経路構成部材の内壁面に液を供給する液供給手段には、
液供給口51と液ポケット部52と補充水供給手段40があ
る。液供給口51は、誘導経路構成部材(シュータ)29の
内壁面によって構成される固体処理剤誘導経路の固体処
理剤供給口の開口部分で囲まれた領域の鉛直下方に投影
した部分より上方の固体処理剤誘導経路の回りで、固体
処理剤誘導経路の外側に輪状に形成されており、これに
より固体処理剤誘導経路の少なくとも前記固体処理剤供
給口の開口部分で囲まれた領域の鉛直下方に投影した部
分の内壁面に液を流すことができる。液ポケット部52
は、液供給口51を囲む位置に存在し、その上面は液供給
口51の上面と面一であり、底面は水平面で液供給口51の
下面より低い位置にあり、液が液ポケット部52の底を流
れて液供給口51から均等に液が出てくるようになってい
る。補充水供給手段40は、補充水タンク41、ベローズポ
ンプ42、送水管43から構成されていて、補充水供給制御
手段49により適時適量の補充水Wを補給する。送水管43
の先端は液ポケット部52に接続されている。
【0096】固体処理剤供給口密閉手段は、供給口密閉
シャッター3611と、供給口密閉シャッター駆動手段(ロ
ーラ)3613と、図示しない供給口密閉シャッター駆動手
段駆動部(モータとギアボックスからなるローラ駆動
部)と、供給口密閉シャッター支持ローラ3614と、供給
口密閉シャッター押さえローラ3612とからなっている。
固体処理剤供給制御手段32により、供給口密閉シャッタ
ー駆動手段駆動部が供給口密閉シャッター駆動手段(ロ
ーラ)3613を駆動させることで、供給口密閉シャッター
3611が開閉することで、固体処理剤供給口57から固体処
理剤を供給する時以外は、固体処理剤供給口57を密封す
るように制御されている。
【0097】固体処理剤供給口密閉手段は、固体処理剤
供給口密閉手段カバー手段3615によりカバーされてい
る。これにより、固体処理剤供給口密閉手段の供給口密
閉シャッター3611の表面に付着したハロゲン化銀感光材
料用粒状固体処理剤が外部空間に舞い出ることと、それ
による固体処理剤供給装置の作動不良、腐食やハロゲン
化銀感光材料処理装置が付近にある場合の処理液の劣
化、ハロゲン化銀感光材料処理装置の作動不良が防止で
きる。
【0098】また、好ましくは送水管43の先端は、図と
異なり、液ポケット部52の上面より下で、液供給口51の
下面より上の位置にあり、液ポケット部52の補充水面と
接しないように、また、送水された水が液ポケット部52
の上面を伝わって予期せぬ流れが形成されないようにな
っている。なぜなら、液ポケット部52と補充水タンク41
との間に連続する流れが形成されると、液ポケット部52
の補充水には粒状固体処理剤が混入しやすく、粒状固体
処理剤が混入した補充水の一部が補充水タンク41に流れ
込み、他の処理槽に供給されると、様々な問題を引き起
こすからである。そして、この場合、送水管43の先端部
を液ポケット部52の奥側に形成し、供給口密閉シャッタ
ー3611が液供給口51の上面を必ず覆いつつも送水管43の
先端部に供給口密閉シャッター3611が接触しないように
する。
【0099】固体処理剤収容容器33を収容容器装着手段
(ありみぞ)3412に装着するまでの動作を説明する。ユ
ーザーが固体処理剤収容容器33を手に持ち、固体処理剤
収容容器33の誤装填防止手段(突起)3312を案内経路34
11に合わせて挿入し、台3418に押しつけ、図示しない収
容容器シャッター3310の誤開封防止手段(ストッパー)
を破壊し、図8に示す状態になる。そして、固体処理剤
収容容器33を、固体処理剤収容容器33の誤装填防止手段
(突起)3312が案内経路3411に沿うように、前に動か
す。すると、収容容器開封手段(突起)3413に、収容容
器シャッター3310の前端が引っかかり、収容容器開封手
段(突起)3413が収容容器シャッター3310を開くと同時
に、固体処理剤収容容器33の前端部で蓋手段3415を押し
ながら開くことにより、収容容器33の出口開口3316の前
端から序々に開かれ固体処理剤が固体処理剤収納部3518
に移される。そして、固体処理剤収容容器33の誤装填防
止手段(突起)3312が、案内経路3411が斜め前下に傾き
始めた所にさしかかるころには収容容器シャッター3310
は完全に開かれる。さらに、固体処理剤収容容器33の誤
装填防止手段(突起)3312が案内経路3411の斜め前下に
傾いている所に沿うように、前に動かす。すると、固体
処理剤収容容器33の前端部で蓋手段3415を押しながらさ
らに開かれる。そして、固体処理剤収容容器33の収容容
器シャッター保持手段(ありみぞ)3313と収容容器装着
手段(ありみぞ)3412とが係合すると同時に、固体処理
剤収容容器33の底面がパッキング手段(R型長方形のパ
ッキング)3414に押圧され、収容容器装着手段(ありみ
ぞ)3412に固体処理剤収容容器を装着したときに、固体
処理剤収容容器33との間をパッキングして、固体処理剤
収納部3518を実質的に外部空間から密封する。そして、
最後に固体処理剤収容容器33の誤装填防止手段(突起)
3312が、案内経路3411の前端に到達すると、図示しない
収容容器装着検出手段(圧力センサー)で、収容容器33
が収容容器装着部に装着されたことを検出し、その検出
結果を固体処理剤供給制御手段32に送信する。すると、
固体処理剤供給制御手段32は、収容容器33が収容容器装
着部に装着されたことを認識して固体処理剤移送手段の
制御を変更する。それとともに、固体処理剤供給制御手
段32は、収容容器脱着禁止手段により固体処理剤収容容
器33の脱着を禁止する。すなわち、ストッパー移動手段
3416により移動されたストッパー3417が案内経路3411に
挿入されることで固体処理剤収容容器33の脱着を禁止す
る。それとともに、固体処理剤供給制御手段32は、一定
時間落下排出助勢手段(超音波振動器)3517を稼働させ
て、固体処理剤収容容器33内の固体処理剤のブロッキン
グを防止し、固体処理剤収容容器33からの固体処理剤の
排出を助勢する。
【0100】固体処理剤収容容器33を収容容器装着手段
(ありみぞ)3412から脱着して取り出すまでの動作を説
明する。収容容器脱着禁止手段により固体処理剤収容容
器33の脱着を禁止していない状態、すなわち、ストッパ
ー移動手段3416により移動されたストッパー3417が案内
経路3411に挿入されていない状態の場合、固体処理剤収
容容器33を収容容器装着手段(ありみぞ)3412から脱着
して取り出すことができる。固体処理剤収容容器33の誤
装填防止手段(突起)3312が案内経路3411の斜め前下に
傾いている所に沿うように、後ろに動かす。すると、図
示しない収容容器装着検出手段(圧力センサー)が、収
容容器33が収容容器装着部から脱着されたことを検出
し、その検出結果を固体処理剤供給制御手段32に送信す
る。すると、固体処理剤供給制御手段32は、収容容器33
が収容容器装着部から脱着されたことを認識して固体処
理剤移送手段の制御を変更する。さらに後ろに動かす
と、固体処理剤収容容器33の収容容器シャッター保持手
段(ありみぞ)3313と収容容器装着手段(ありみぞ)34
12との係合が解除されると同時に、固体処理剤収容容器
33の底面がパッキング手段(R型長方形のパッキング)
3414から離される。またその間、固体処理剤収容容器33
の前端部で蓋手段3415を押さえながら、図示しない弾性
部材で固体処理剤収納部3518を覆うように付勢されてい
る蓋手段3415が閉じられる。そして案内経路3411が水平
方向になったところで、固体処理剤収容容器33を、固体
処理剤収容容器33の誤装填防止手段(突起)3312が案内
経路3411に沿うように、後ろに動かす。すると、収容容
器密封手段(突起)3419に、収容容器シャッター3310の
後端が引っかかり、収容容器密封手段(突起)3419が収
容容器シャッター3310を押さえて収容容器33に閉じると
同時に、固体処理剤収容容器33の前端部で蓋手段3415を
押さえながら、図示しない弾性部材で固体処理剤収納部
3518を覆うように付勢されている蓋手段3415が閉じられ
て、図8に示す状態になる。そして案内経路3411が鉛直
方向になったところで、固体処理剤収容容器33を、固
体処理剤収容容器33の誤装填防止手段(突起)3312が
案内経路3411に沿うように、上方に動かして、固体処理
剤収容容器33を取り出す。
【0101】次に、図9に基づいてロータ3510、液供給
手段および残存固体処理剤排出手段の動きを説明する。
通常は図9のの状態にある。すなわち、受容部3511が
固体処理剤収納部3518と重なることなく、受容部3511が
固体処理剤供給口57と重なることなく、かつ、受容部35
11を固体処理剤収納部3518から固体処理剤供給口57まで
の間に納まっている。そして、固体処理剤を供給するタ
イミングになると、固体処理剤供給制御手段32は、固体
処理剤を移送するよう指示する固体処理剤移送信号を固
体処理剤移送手段に送り、固体処理剤供給口を開放する
よう指示する固体処理剤供給口開放信号を固体処理剤密
封手段に送り、液を流すよう指示する液供給信号を液供
給手段に送る。詳しく説明すると、固体処理剤供給制御
手段32は、固体処理剤を移送するよう指示する固体処理
剤移送信号を固体処理剤移送手段のロータ駆動手段(モ
ータとギアボックス)3512に送り、ロータ3510を所定の
速度で1回転、回転駆動させる。また、固体処理剤供給
制御手段32は、液を流すよう指示する液供給信号を補充
水供給手段40に送る。また、固体処理剤供給制御手段32
は、固体処理剤供給口57を開放するよう指示する固体処
理剤供給口開放信号を固体処理剤密封手段の供給口密閉
シャッター駆動手段駆動部(モータとギアボックスから
なるローラ駆動部)に送る。ロータ3510を所定の速度で
回転駆動し始めると、図9のの状態になり、ロータ35
10の受容部3511が固体処理剤を均等に受容する。この状
態では、供給口密閉シャッター駆動手段駆動部(モータ
とギアボックスからなるローラ駆動部)は駆動を開始せ
ず、供給口密閉シャッター3611は閉じたままであり、ま
た、補充水供給手段40も稼働していない。そして、次に
図9のの状態になり、供給口密閉シャッター駆動手段
駆動部(モータとギアボックスからなるローラ駆動部)
は駆動を開始し、補充水供給手段40は稼働を開始する。
そして、次に図9のの状態になり、この時には既に、
供給口密閉シャッター3611は開放され、補充水が液供給
口51から流れ出ている。そして、ロータ3510の受容部35
11から固体処理剤が落っこち、固体処理剤供給口57を通
って下に落ちる。誘導経路構成部材(シュータ)29の内
壁面に付着した固体処理剤は補充水により固体処理剤溶
解部まで流される。そして、次に図9のの状態にな
り、残存固体処理剤排出手段受容部が固体処理剤収納部
3518から固体処理剤供給口57まで固体処理剤を移送した
後の受容部3511に残存する固体処理剤を固体処理剤供給
口57から強制的に排出する。すなわち、弾性部材(板バ
ネ)3514によりロータ3510に付勢された残存固体処理剤
排出手段の掻き取りブレード3513が受容部の表面を掻き
取ることにより、受容部3511に残存する固体処理剤を強
制的に下に落っことすことにより、固体処理剤供給口57
から強制的に排出する。そして、次に図9のの状態に
戻り、供給口密閉シャッター駆動手段駆動部(モータと
ギアボックスからなるローラ駆動部)が供給口密閉シャ
ッター駆動手段(ローラ)3613を駆動させ、供給口密閉
シャッター3611を密閉し、水供給手段が所定量の水を供
給し終わったら、水供給手段は水の供給を停止する。
【0102】固体処理剤Kの1回の補充量は、固体処理
剤移送手段の受容部3511の容量で決まる。従って、所定
量の固体処理剤を収容した固体処理剤収容容器の固体処
理剤Kを1回に一気に補充するのではなく、分割して補
充することになる。1つの固体処理剤収容容器33内に
は、固体処理剤Kが100cm3〜2000cm3(好ましくは、200
cm3以上であり、また、1500cm3以下である。)の所定量
が収容されている。
【0103】固体処理剤残量検出手段(ピエゾ素子を有
する残量検知センサ)3710は、固体処理剤収納部3518内
の固体処理剤Kの残量が減少して設定値未満になると残
無し信号を出力する。
【0104】固体処理剤包装工場は、所定量の固体処理
剤を秤量して、1つの固体処理剤収容容器33内に包装す
る。従って、それぞれの固体処理剤収容容器33内に包装
されている固体処理剤の量の変動量は3%以下にするこ
とができる。この1つの固体処理剤収容容器33を固体処
理剤供給装置にて複数回に分けて秤量して固体処理剤溶
解部に供給する。その際、1回1回の供給量に多少の誤
差やバラツキ、投入ミスが生じても、1つの固体処理剤
収容容器33で供給される固体処理剤の量を供給し終わる
際に、固体処理剤残量検出手段(ピエゾ素子を有する残
量検知センサ)3710からの残無し信号に基づき、固体処
理剤供給口57からの固体処理剤の供給量を、固体処理剤
供給装置の計量補正の基準値として用いられる固体処理
剤収容容器1個中の固体処理剤の量で処理できる理論的
な感光材料の処理量と感光材料処理量検出手段により検
出された実際に処理した処理量とを面積で比較して制御
するため、供給量の累積の誤差を生じない。そして、そ
の制御は、固体処理剤供給制御手段32が、1個の固体処
理剤収容容器33中の固体処理剤量で処理可能な感光材料
処理量を固体処理剤供給装置の計量補正の基準値として
用いて、固体処理剤の供給を制御するものである。
【0105】また、上述の制御で、固体処理剤供給制御
手段32が、1個の固体処理剤収容容器33中の固体処理剤
量で処理可能な感光材料処理量を固体処理剤供給装置の
計量補正の基準値として用い、1個の固体処理剤収容容
器中の固体処理剤量で処理可能な感光材料処理量を検出
する毎に、固体処理剤移送手段と固体処理剤排出助勢手
段を稼働させて、固体処理剤を強制排出するようにして
もよい。
【0106】図10は、処理液の循環経路を示す自動現像
機APの補助タンクで切断された横断面図である。この
図で斜線を入れられている領域に補助タンク中の処理液
がある。固体処理剤供給装置3A,3B,3Eから供給
される固体処理剤は、図に示すように曲げられている誘
導経路構成部材29A,29B,29Eにより減速されて、固
体処理材受容区画6A,6B,6Eに供給されることに
より、固体処理剤が処理液に投入されたときの処理液の
ハネ量をかなり減少させ、水の補充制御を可能にしてい
る。また、この誘導経路構成部材29A,29B,29Eは、
発色現像処理工程用固体処理剤供給装置3Aが発色現像
処理工程用固体処理剤受容区画6Aより安定処理側に配
置され、漂白定着処理工程用固体処理剤供給装置3Bが
漂白定着処理工程用固体処理材受容区画6Bより安定処
理側に配置され、また、安定処理工程用固体処理剤供給
装置3Eは第三安定処理工程用固体処理材受容区画6E
より発色現像処理側に配置されるように、曲がっている
ことにより、蓋104が小型化でき、収容容器の交換が簡
単になっていると同時に、自動現像機APのコンパクト
化をはかっている。
【0107】現像処理槽、漂白定着処理槽は、それぞ
れ、フィルタ22A,22Bからの処理液を循環ポンプ24
A,24Bにより、循環流路243A,243B を通じて、感材処
理区画4A,4Bに処理液を戻される。そして、固体処
理材受容区画6A,6Bに、それぞれ、ヒータ26A,26
Bと図示しない温度検出センサー28A,28Bと送水管43
A,43Bが設けられ、それぞれの処理槽毎に温度調整さ
れている。しかし、安定槽は許容温度範囲が広いので、
第三安定槽1Eにヒータ26Eと温度検出センサー28Eが
設けられ、第三安定槽1Eのフィルタ22Eからの処理液
を循環ポンプ24Eにより、第一安定槽の固体処理材受容
区画6Cと第二安定槽の固体処理材受容区画6D中に配
管された循環経路243Eを通じて、感材処理区画4Eに処
理液を戻される。これにより、循環経路243Eの熱によ
り、第一安定槽1Cと第二安定槽1Dが加熱され、結果
的に所定の温度範囲に保温される。なお、循環経路62E
は漂白定着槽1Bの手前を通っているが、中を通ってい
ないごとは言うまでもない。また、安定槽はカウンター
カレント方式となっており、第三安定槽1Eのオーバー
フロー液が第二安定槽1Dに流れ込み、第二安定槽1D
のオーバーフロー液が第一安定槽1Cに流れ込む構造に
なっているので、安定槽では第三安定槽の固体処理材受
容区画6Eだけに、送水管43Eが設けられている。
【0108】本実施例では、固体処理剤が供給される処
理槽毎に、循環の制御を行う。すなわち、現像処理槽1
A、漂白定着処理槽1B、第三安定槽1E毎に、別々に
この制御を行う。
【0109】(実施例2)本実施例は実施例1の自動現
像機APを変形した例で、固体処理剤供給装置3の具体
的構成と、用いる固体処理剤収容容器33とが相違する。
以下、実施例1と相違する点について記載する。
【0110】図11は、収容容器33が未装着の状態から装
着状態へ移る途中の状態の収容容器33と固体処理剤供給
装置3Bの鉛直断面図(A)、収容容器33を装着した状
態の収容容器33と固体処理剤供給装置3Bの鉛直断面図
(B)、収容容器33を装着した状態で固体処理剤を固体
処理剤収納部に移している状態の収容容器33と固体処理
剤供給装置3Bの鉛直断面図(C)である。図12はスク
リューフィーダー型固体処理剤移送手段の水平断面構造
を示す側面図(C)でX−X′で示される方向から見た
断面図(A)、断面図(A)でZ−Z′で示される方向
から見た側断面図(B)、断面図(A)でY−Y′で示
される方向から見た側面図(C)、スクリューフィーダ
ー型固体処理剤移送手段の変形例の水平断面構造を示す
断面図(D)である。
【0111】固体処理剤収容容器33は、固体処理剤を収
容する空間を実質的に密封する収容容器シャッター3320
と、収容容器本体3321と、収容容器シャッター3320を保
持するための収容容器シャッター保持手段(収容容器シ
ャッターのカバー)3323と、収容容器シャッター回転係
止手段3322とからなっている。収容容器本体3321は、図
11に示すように、鉛直断面がおおよそ逆凸字型の外形を
有する。また、収容容器本体3321は、鉛直断面がおおよ
そ勲章型の内形を有するが、下部に出口開口3326からス
ムーズに固体処理剤が排出されるように、テーパー状の
絞り部3325と、収容容器シャッター3320を回転して開い
た時に収容容器シャッター3320の裏に固体処理剤が回ら
ないように、テーパー状の絞り部3324を有する。収容容
器シャッター3320は、鉛直断面がおおよそ部分円の柱形
であり、その柱形の底と天の両端が柱形の部分円を弧と
する扇型で、さらに扇型の先の両端に扇型の中心の位置
に軸が伸びている。収容容器シャッター回転係止手段33
22は、収容容器シャッター3320の片側の軸と一体に成形
され、収容容器シャッター3320の片側の軸に中心がくっ
ついた棒で、その棒の両端が収容容器本体3321および収
容容器シャッター保持手段(収容容器シャッターのカバ
ー)3323側に曲げられて収容容器本体3321および収容容
器シャッター保持手段(収容容器シャッターのカバー)
3323にある図示しない係止部(クリック)に係止されて
おり、収容容器シャッター3320が輸送中などで回転して
開封してしまわないように係止しており、かつ、棒の形
状の相違により誤装填を防止する誤装填防止手段でもあ
る。収容容器シャッター保持手段(収容容器シャッター
のカバー)3323は、その上端で収容容器本体3321と係合
し、収容容器シャッター3320の両方の軸を保持する軸受
が、手前と奥の両方の収容容器本体3321との係合部の中
央にあり、係止部(クリック)の係止が外れた収容容器
シャッター3320を回転自在に保持する。
【0112】収容容器装着部34は、固体処理剤収納部35
20を形成する水平断面が長方形の穴を有する台3428と、
テーパー状になっており収容容器33の幅方向の移動を規
制する収容容器移動規制部3420と、収容容器開封手段
(雌穴を有する回転部材)3423と、パッキング手段(長
方形のパッキング)3424と、シャッター手段3425と、を
有する。
【0113】パッキング手段3424は固体処理剤収納部35
20を実質的に外部空間から密封するためのものであり、
収容容器装着部34に設けられ、固体処理剤収容容器33と
の間をパッキングする。本実施例では、材質はゴムシー
ル用のゴムでできている。
【0114】収容容器開封手段(雌穴を有する回転部
材)3423は、収容容器シャッター回転係止手段3322と係
合して、収容容器本体3321および収容容器シャッター保
持手段(収容容器シャッターのカバー)3323の係止部
(クリック)との係止を解除して、収容容器シャッター
回転係止手段3322を回転させて収容容器シャッター3320
を開くものであり、かつ、固体処理剤の種類毎に異なる
形状の収容容器シャッター回転係止手段3322の棒の部分
と収容容器開封手段の雌穴が係合するかどうかで誤装填
を防止する誤装填防止手段でもある。
【0115】この固体処理剤供給装置には、収容容器装
着完了を入力する収容容器装着完了ボタンがあり、ユー
ザーが収容容器装着作業を終了した時にこのボタンを押
すことで、収容容器装着完了を固体処理剤供給制御手段
32に送信している。また、パッキング手段(長方形のパ
ッキング)3424の内部に図示しないが収容容器装着検出
手段(圧力センサー)があり、収容容器33がパッキング
手段(長方形のパッキング)3424に装着されたことを検
出し、その検出結果を固体処理剤供給制御手段32に送信
している。固体処理剤供給制御手段32はこの2つの信号
で収容容器装着をダブルチェックしている。また、この
固体処理剤供給装置には、図示しないが収容容器装着完
了を入力する収容容器装着開始ボタンがあり、ユーザー
が収容容器装着作業を行う時にこの収容容器装着開始ボ
タンを押すと、装着開始信号が固体処理剤供給制御手段
32に送信され、固体処理剤供給制御手段32がシャッター
手段3425を開いてもよい状態かどうか判断し、開いても
よい状態ならばシャッター手段3425を開き、固体処理剤
移送手段が固体処理剤を移送している間などのように開
けれない状態ならば、その旨を図示しない固体処理剤収
容容器装着不可状態表示手段に表示してシャッターを開
かない。
【0116】シャッター手段3425は、収容容器装着部34
に固体処理剤収容容器33を装着することを完了してか
ら、収容容器装着部34から固体処理剤収容容器33を脱着
するために開くまで、固体処理剤収納部3520の固体処理
剤を収納する空間を実質的に密封するものである。収容
容器開封手段3423が固体処理剤収容容器33を開封するの
はシャッター手段3425が完全に閉じてから行うように制
御されているので、シャッター手段3425は、収容容器開
封手段3423により固体処理剤収容容器33を開封してか
ら、固体処理剤収容容器33から固体処理剤を固体処理剤
収納部3520に移す間、固体処理剤収納部3520を実質的に
外部空間から密封する。また、シャッター手段3425は、
シャッター手段3425が閉じている間は固体処理剤収容容
器33の脱着ができないので収容容器脱着禁止手段でもあ
る。従って、収容容器開封手段3423により固体処理剤収
容容器33を開封し、固体処理剤収容容器33から固体処理
剤を固体処理剤収納部3520に移す間、必ず固体処理剤収
容容器33は収容容器装着部34に装着されている。また、
固体処理剤移送手段が固体処理剤を移送している間、固
体処理剤収容容器33の収容容器装着部34からの脱着を禁
止するために、シャッター手段3425は開くことがてきな
いようになる。そして、固体処理剤収納部3520を小さく
するために、収容容器脱着禁止手段であるシャッター手
段3425が、固体処理剤収納部3520および固体処理剤収容
容器33内に固体処理剤がある間、開かないようにするこ
とで、固体処理剤収容容器33の収容容器装填部34からの
脱着を禁止でき、収容容器開封手段3423により固体処理
剤収容容器33を開封した後も、固体処理剤収容容器33に
ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤を貯留させて
も、吸湿等による劣化などが防止できるので問題ない。
【0117】また、図示しない落下排出助勢手段(超音
波振動器)は、超音波振動を固体処理剤供給装置3全体
に伝えて、固体処理剤収納部3520内の固体処理剤のブロ
ッキングを防止し、固体処理剤収納部3520からの固体処
理剤の排出を助勢するだけでなく、固体処理剤収容容器
33内にも超音波振動が伝わるので、固体処理剤収容容器
33内の固体処理剤のブロッキングを防止し、固体処理剤
収容容器33からの固体処理剤の排出を助勢する。
【0118】固体処理剤収納部3520は、その上部は水平
断面が長方形の柱形であり、その下部は垂直断面がおお
よそ下が絞られた台形の形であり、その下端にスクリュ
ーフィーダ型固体処理剤移送手段への開口部3529があ
る。固体処理剤収納部3520の下部の垂直断面がおおよそ
下が絞られた台形の形であることにより、固体処理剤が
スムーズに排出される。
【0119】固体処理剤供給口密封手段は、供給口蓋36
21と供給口蓋3621を開閉する供給口蓋開閉部材3623によ
り、固体処理剤供給口57を密封している。また、固体処
理剤供給口57の周囲には供給口パッキング手段(長方形
のパッキング)3622が設けられており、供給口蓋3621を
閉じたとき供給口蓋3621と固体処理剤供給口57との間を
パッキングする。
【0120】図12に基づいてスクリューフィーダー3521
の構造を説明する。スクリューフィーダー型固体処理剤
移送手段は、図12(A)および(B)に示すように、ス
クリューフィーダー3521が2連と、内形の断面形状がス
クリューフィーダー3521の螺旋羽根3522、3523の直径と
ほぼ等しい内径の円が2つ重なった形である樋として機
能するスクリューフィーダー容器3526と、スクリューフ
ィーダー軸回転駆動手段(モーター3527とモータ3527の
回転を変速してスクリューフィーダー軸に伝えるギア35
28)と、スクリューフィーダー軸3524を回転褶動しなが
らスクリューフィーダー3521を保持する回転保持手段35
25と、を有する。
【0121】各スクリューフィーダー3521は、仕切り回
転板3627から固体処理剤供給口57の中央部までの固体処
理剤を移送する区間のスクリューフィーダー軸3524に設
けられた右ネジの螺旋羽根3522と、固体処理剤供給口57
の中央部からの左ネジの螺旋羽根3523と、固体処理剤収
納部3520と回転保持手段3525との間のスクリューフィー
ダー軸3524に設けられ固体処理剤収納部3520と回転保持
手段3525との間を仕切る仕切り回転板3627とを有する。
そして、この2つのスクリューフィーダー3521は全く同
じ形である。そして、図12(A)に示すように、この2
つのスクリューフィーダー3521は互いに相手の螺旋羽根
3522の谷に螺旋羽根3522が入る形に配置されており、ス
クリューフィーダー3521の螺旋羽根3522の谷に固体処理
剤が固着したり、ブロッキングしたりしないようにして
いる。この2つのスクリューフィーダー3521は、図12
(A)に示すように、左回転することにより、右ネジの
螺旋羽根3522で仕切り回転板3627から固体処理剤供給口
57の中央部まで固体処理剤を移送する。また、左ネジの
螺旋羽根3523がないと、固体処理剤が固体処理剤供給口
57から落っこちず、スクリューフィーダー蓋3624に押し
つけられ、スクリューフィーダー蓋3624が押し開けら
れ、外部空間に固体処理剤が舞うことが起こりうるが、
固体処理剤供給口57の中央部から先を仕切り回転板3627
から固体処理剤供給口57の中央部までの螺旋方向と違う
左ネジの螺旋羽根3523により、この問題を防止してい
る。
【0122】スクリューフィーダー蓋3624は、図12の
(C)に示すように、2つの円が重なった形にポチが2
つ付いた外形に、この2つの円の中心に円の穴がある形
状である。2つのポチは、スクリューフィーダー蓋3624
がスクリューフィーダー容器3526と係合させるためのも
のである。この2つの円の中心に円の穴は、ボールベア
リング3629を介して、短管状のスクリューフィーダー軸
保持部材3628を保持するためのものである。短管状のス
クリューフィーダー軸保持部材3628は、スクリューフィ
ーダー3521のスクリューフィーダー軸3524を保持する。
そして、ボールベアリング3629が回転自在なので、スク
リューフィーダー軸3524は間接的に回転自在に保持され
ている。スクリューフィーダー蓋3624は着脱自在なの
で、スクリューフィーダー蓋3624を取り外し、図示して
いないスクリューフィーダー軸3524とギア3528との接続
部(止め金)を取り外すと、簡単に、スクリューフィー
ダー3521をスクリューフィーダー容器3526から取り外す
ことができる。すなわち、スクリューフィーダー型固体
処理剤移送手段のスクリューフィーダー3521が着脱可能
である。スクリューフィーダー3521が所定の回転数を回
転することにより、所定量の固体処理剤を固体処理剤供
給口57から固体処理剤を排出することにより、固体処理
剤供給口57から所定量の固体処理剤を供給する。
【0123】また、回転保持手段3525も、スクリューフ
ィーダー蓋3624のスクリューフィーダー軸3524の保持と
同じように、ボールベアリングを介して、短管状のスク
リューフィーダー軸保持部材を保持し、短管状のスクリ
ューフィーダー軸保持部材はスクリューフィーダー3521
のスクリューフィーダー軸3524を保持して、スクリュー
フィーダー軸3524を間接的に回転自在に保持している。
【0124】次に、図12の(D)に示すスクリューフィ
ーダー型固体処理剤移送手段の変形例を説明する。前述
の説明と異なる所は以下のとおりである。2つのスクリ
ューフィーダー3521の内、図12の(D)で下側のスクリ
ューフィーダーが、仕切り回転板3627から固体処理剤供
給口57の中央部までの固体処理剤を移送する区間のスク
リューフィーダー軸3524に設けられた螺旋羽根3522が左
ネジであり、固体処理剤供給口57の中央部からの螺旋羽
根3523が右ネジであることと、下側のスクリューフィー
ダーは右回転であることである。これにより、2つのス
クリューフィーダー3521のスクリューフィーダー軸3524
と螺旋羽根3522との間の剪断作用が小さくなるので、微
粉の発生量が小さくなる。
【0125】次に、固体処理剤収容容器33を収容容器装
着部34に装着して、収容容器開封手段3423により固体処
理剤収容容器33を開封してから、固体処理剤収容容器33
から固体処理剤を固体処理剤収納部3520に移すまでの動
作を説明する。まず、ユーザーが収容容器装着開始ボタ
ンを押す。すると、装着開始信号が固体処理剤供給制御
手段32に送信され、固体処理剤供給制御手段32がシャッ
ター手段3425を開いてもよい状態かどうか判断し、開い
てもよい状態ならばシャッター手段3425を開き、固体処
理剤収容容器33から固体処理剤収納部3538に固体処理剤
を移す間と、固体処理剤収容容器33から固体処理剤を固
体処理剤収納部3520に移し、固体処理剤収納部3520から
固体処理剤が実質的に完全に排出されるまでの期間と、
のいずれかの状態であれば、開くことができない状態で
あることを図示しないシャッター手段開不能状態表示手
段に表示させ、シャッターを開かない。シャッター手段
3425が開いたら、ユーザーが固体処理剤収容容器33を手
に持ち、収容容器装着部34に装着する。すると、固体処
理剤収容容器33の底面がパッキング手段(R型長方形の
パッキング)3424に押圧され、収容容器装着部34と固体
処理剤収容容器33との間をパッキングして、固体処理剤
収納部3520の固体処理剤を収納する空間を実質的に密封
する。そして、ユーザーが収容容器装着作業を終了した
時にこのボタンを押すことで、収容容器装着完了を固体
処理剤供給制御手段32に送信している。また、パッキン
グ手段(長方形のパッキング)3424の内部の収容容器装
着検出手段(圧力センサー)で、収容容器33がパッキン
グ手段(長方形のパッキング)3424に装着されたことを
検出し、その検出結果を固体処理剤供給制御手段32に送
信する。固体処理剤供給制御手段32はこの2つの信号で
収容容器装着をダブルチェックし、シャッター手段3425
を閉めて、図11の(B)の状態になる。そして、誤装填
していなければ、収容容器開封手段3423が、収容容器33
の収容容器シャッター回転係止手段3322と係合して、収
容容器本体3321および収容容器シャッター保持手段(収
容容器シャッターのカバー)3323の係止部(クリック)
との係止を解除して、収容容器シャッター回転係止手段
3322を回転させて収容容器シャッター3320を開く、する
と、収容容器33内の固体処理剤は固体処理剤収容部3520
に移される。そして、図11の(C)の状態になる。
【0126】また、図示しない収容容器装着検出手段
(圧力センサー)は、収容容器33が収容容器装着部に装
着されたことを検出すると、その検出結果を固体処理剤
供給制御手段32に送信する。すると、固体処理剤供給制
御手段32は、収容容器33が収容容器装着部に装着された
ことを認識して固体処理剤移送手段の制御を変更する。
それとともに、固体処理剤供給制御手段32は、収容容器
脱着禁止手段であるシャッター手段3425を閉めて、固体
処理剤収容容器33の脱着を禁止する。すなわち、シャッ
ター手段3425が開かないようにする。それとともに、固
体処理剤供給制御手段32は、一定時間図示しない落下排
出助勢手段(超音波振動器)を稼働させて、固体処理剤
収容容器33内の固体処理剤のブロッキングを防止し、固
体処理剤収容容器33からの固体処理剤の排出を助勢す
る。
【0127】固体処理剤収容容器33を収容容器装着部34
から脱着して取り出すまでの動作を説明する。ユーザー
が収容容器装着開始ボタンを押す。すると、装着開始信
号が固体処理剤供給制御手段32に送信され、固体処理剤
供給制御手段32がシャッター手段3425を開いてもよい状
態かどうか判断し、開いてもよい状態ならば、収容容器
開封手段3423が、収容容器33の収容容器シャッター回転
係止手段3322と係合したまま回転させて収容容器シャッ
ター3320を閉じ、収容容器本体3321および収容容器シャ
ッター保持手段(収容容器シャッターのカバー)3323の
係止部(クリック)とを係止し、シャッター手段3425を
開き、固体処理剤収容容器33から固体処理剤収納部3520
に固体処理剤を移す間と、固体処理剤収容容器33から固
体処理剤を固体処理剤収納部3520に移し、固体処理剤収
納部3520から固体処理剤が実質的に完全に排出されるま
での期間と、のいずれかの状態であれば、開くことがで
きない状態であることを図示しないシャッター手段開不
能状態表示手段に表示させ、シャッターを開かない。シ
ャッター手段3425が開かれれば、ユーザーは収容容器33
をそのまま上に引き上げて、収容容器33を収容容器装着
部34から脱着して取り出す。すると、図示しない収容容
器装着検出手段(圧力センサー)が、収容容器33が収容
容器装着部から脱着されたことを検出し、その検出結果
を固体処理剤供給制御手段32に送信する。すると、固体
処理剤供給制御手段32は、収容容器33が収容容器装着部
から脱着されたことを認識して固体処理剤移送手段の制
御を変更する。
【0128】次に、図12に基づいてスクリューフィーダ
ー型固体処理剤移送手段、液供給手段および残存固体処
理剤排出手段の動きを説明する。通常は図12の(A),
(B),(C)で示される状態にある。すなわち、固体
処理剤供給口57を固体処理剤供給口密封手段(供給口蓋
3621と供給口蓋3621を開閉する供給口蓋開閉部材3623)
が密封している。そして、固体処理剤を供給するタイミ
ングになると、固体処理剤供給制御手段32は、固体処理
剤を移送するよう指示する固体処理剤移送信号を固体処
理剤移送手段(スクリューフィーダー型固体処理剤移送
手段)に送り、固体処理剤供給口を開放するよう指示す
る固体処理剤供給口開放信号を固体処理剤供給口密封手
段に送り、液を流すよう指示する液供給信号を液供給手
段に送る。詳しく説明すると、固体処理剤供給制御手段
32は、固体処理剤を移送するよう指示する固体処理剤移
送信号をスクリューフィーダー型固体処理剤移送手段の
スクリューフィーダー駆動手段(モータ3527)に送り、
所定の回転数を所定の回転速度で回転させる。このモー
タ3527の回転はギアボックス3528により変速され、スク
リューフィーダー3521を所定の速度で所定の回転数、回
転駆動させる。また、固体処理剤供給制御手段32は、液
を流すよう指示する液供給信号を補充水供給手段40に送
る。そして、補充水供給手段40は稼働する。また、固体
処理剤供給制御手段32は、固体処理剤供給口57を開放す
るよう指示する固体処理剤供給口開放信号を固体処理剤
供給口密封手段の供給口蓋開閉部材3623に送る。そし
て、供給口蓋3621を開く。スクリューフィーダー3521が
所定の速度で回転駆動し始めると、この時には既に、供
給口蓋3621は開放され、補充水が液供給口51から流れ出
ている。そして、スクリューフィーダー3521の固体処理
剤供給口57の上部から固体処理剤が落っこち、固体処理
剤供給口57を通って下に落ちる。誘導経路構成部材(シ
ュータ)29の内壁面に付着した固体処理剤は補充水によ
り固体処理剤溶解部まで流される。そして、スクリュー
フィーダー3521が所定の回転数を回転し終わると、供給
口密閉蓋開閉部材3623が供給口密閉蓋3621を閉じる。ま
た、水供給手段が所定量の水を供給し終わったら、水供
給手段は水の供給を停止する。
【0129】固体処理剤供給口57より下側の構造は実施
例1と全く同じであるので説明を省略する。
【0130】(実験)固体処理剤包装工場で、固体処理
剤収容容器33に、下記作製方法により作製された平均粒
径約400μmで粒径149μm以下の微粒粉が3重量%以下の
顆粒を下記表に示す量を入れた。それぞれの固体処理剤
収容容器33内に包装されている固体処理剤の量の変動量
は3%以下にした。そして、この固体処理剤収容容器33
を自動現像機の指示に従い適切な固体処理剤供給装置の
固体処理剤収容容器装填部に装填・脱着を行いながら、
コニカ株式会社製のQA−A6カラーペーパーを用いて
連続処理を行った。
【0131】スクリューフィーダー型固体処理剤移送手
段のスクリューフィーダーの回転数を制御して、固体処
理剤の1回の補充量を下記補充条件に示すようにして、
1つの固体処理剤収容容器33で供給される固体処理剤の
量を供給し終わる際に、固体処理剤残量検出手段(ピエ
ゾ素子を有する残量検知センサ)3710からの残無し信号
に基づき、固体処理剤供給口57からの固体処理剤の供給
量を、固体処理剤供給装置の計量補正の基準値として用
いられる固体処理剤収容容器1個中の固体処理剤の量で
処理できる理論的な感光材料の処理量と感光材料処理量
検出手段により検出された実際に処理した処理量とを面
積で比較して制御した。そして、その制御は、固体処理
剤供給制御手段32が、1個の固体処理剤収容容器33中の
固体処理剤量で処理可能な感光材料処理量を固体処理剤
供給装置の計量補正の基準値として用いて、固体処理剤
の供給を制御するもので実験する。
【0132】また、上述の制御で、固体処理剤供給制御
手段32が、1個の固体処理剤収容容器33中の固体処理剤
量で処理可能な感光材料処理量を固体処理剤供給装置の
計量補正の基準値として用い、1個の固体処理剤収容容
器中の固体処理剤量で処理可能な感光材料処理量を検出
する毎に、固体処理剤移送手段と固体処理剤排出助勢手
段を稼働させて、固体処理剤を強制排出するようにして
実験する。
【0133】〔1〕カラーペーパー用発色現像用固体処
理剤の作製 操作(1) 現像主薬のCD−3すなわち4-アミノ-3-メチル-N-エチ
ル-N-[β-(メタンスルホンアミド)エチル]アニリン硫酸
塩1350.0gを市販のバンダムミル中で平均粒径10μmに
なるまで粉砕する。この微粉末を重量平均分子量6000の
ポリエチレングリコール1000.0gを加え市販の混合機で
均一に混合する。次に市販の撹拌造粒機中で7分間室温
にて50mlの水を添加することにより造粒した後、造粒物
を流動層乾燥機で40℃にて2時間乾燥して造粒物の水分
をほぼ完全に除去する。
【0134】操作(2) ビス(スルホエチル)ヒドロキシルアミンジナトリウム40
0.0g、p-トルエンスルホン酸ナトリウム1700.0g、チ
ノパールSFP(チバガイギー(株)製)300.0gを操作
(1)と同様にして各々粉砕する。これらとパインフロ
ー(松谷化学社製)240.0gを市販の混合機で均一に混
合する。次に操作(ア)と同様にして、水の添加量を60
mlにして造粒を行う。造粒物を50℃で2時間乾燥して造
粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0135】操作(3) ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム330.0g、p-
トルエンスルホン酸ナトリウム130.0g、亜硫酸ナトリ
ウム37.0g、水酸化リチウム1水塩340.0g、無水炭酸
カリウム3300.0gを操作(1)と同様にして各々粉砕す
る。これらと重量平均分子量4000のポリエチレングリコ
ール500.0g、マンニトール600.0gを40%RH以下に調湿
された部屋で市販の混合機を用いて均一に混合する。次
に操作(ア)と同様にして水の添加量を800mlにして造
粒を行う。造粒物を60℃で30分乾燥して、造粒物の水分
をほぼ完全に除去する。
【0136】操作(4) 操作(1)〜(3)で作製した造粒物全てを、室温にて
市販のクロスロータリー式混合機を用いて10分間混合
し、150μのメッシュのフルイでふるい分け、フルイ上
に残った顆粒状固体処理剤を用いる。
【0137】〔2〕カラーペーパー用漂白定着用固体処
理剤の作成 操作(5) 炭酸ナトリウム1水塩500.0g、エチレンジアミン4酢
酸第2鉄アンモニウム3水塩6000.0g、エチレンジアミ
ン4酢酸300.0gを操作(1)と同様に平均粒径10μmに
なるまで粉砕する。この微粉末を操作(1)と同様に混
合する。200mlの水を添加して操作(1)と同様に造粒
した後、造粒物を流動層乾燥機で60℃にて3時間乾燥し
て造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0138】操作(6) チオ硫酸アンモニウム8000.0gとメタ重亜硫酸ナトリウ
ム3050.0gを操作(1)と同様に粉砕し、これにパイン
フロー(松谷化学(株)製)500.0gを加えて、操作
(1)と同様に混合する。水の添加量170mlで操作
(1)と同様に造粒し、造粒後流動層乾燥機で60℃で2
時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0139】操作(7) 操作(5),(6)で得られた造粒物を操作(4)と同
様に混合し、150μのメッシュのフルイでふるい分け、
フルイ上に残った顆粒状固体処理剤を用いる。
【0140】〔3〕カラーペーパー用安定化固体処理剤
の作成 操作(8) 炭酸ナトリウム・1水塩450.0g、1-ヒドロキシエタン-
1,1-ジホスホン酸3ナトリウム3000.0g、エチレンジア
ミン4酢酸2ナトリウム150.0g、o-フェニルフェノー
ル70.0gを操作(1)と同様に粉砕する。これにより重
量平均分子量6000のポリエチレングリコール500.0gを
加え操作(1)と同様に混合する。水の添加量は60mlで
操作(1)と同様に造粒後、流動層乾燥機で70℃で2時
間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。このよ
うにして、調整した造粒物を、150 μのメッシュのフル
イでふるい分け、フルイ上に残った顆粒状固体処理剤を
用いる。
【0141】 〔処理条件〕 処理工程 処理温度 処理時間 処理タンク容量 補充水添加量 発色現像 40.0±0.5℃ 22秒 12l 160ml/m2 漂白定着 35.0±1.0℃ 22秒 12l 80ml/m2 安定 1 33.0±3.0℃ 22秒 12l − 安定 2 33.0±3.0℃ 22秒 12l − 安定 3 33.0±3.0℃ 22秒 12l 247ml/m2 乾 燥 72.0±5.0℃ 50秒 − − 安定は3から1への向流方式であり、安定1のオーバー
フロー液のうち80ml/m2を補充水として漂白定着槽に流
入させた。補充水添加量は処理する感光材料1m2当たり
の補充水添加量である。
【0142】 〔固体処理剤補充条件〕 収容容器1個当たり 処理槽中 供給動作1回の 処理工程 の固体処理剤重量X 固体成分Y 当たりの供給量 X/Y 発色現像 200g 1440g 2.1g 0.14 漂白定着 200g 2100g 2.2g 0.10 安定 3 200g 190g 1.05g 1.05 〔自動現像機の各処理槽の初期液の処方〕 [発色現像液(1l当たり)] 亜硫酸ナトリウム 0.05g ジエチレントリアミン五酢酸5ナトリウム 3.0g 重量平均分子量4000のポリエチレングリコール 10.0g ビス(スルホエチル)ヒドロキシルアミンジナトリウム 4.0g チノパールSFP(チバガイギー(株)製) 1.0g p-トルエンスルホン酸ナトリウム 30.0g マンニット 6.0g 塩化カリウム 4.0g パインフロー 3.0g 発色現像主薬3-メチル-4-アミノ-N-エチル-N-(β-メタンスル ホンアミドエチル)-アニリン硫酸塩〔CD−3〕 8.0g 炭酸カリウム 33.0g 水酸化リチウム 3.5g N-ミリストイルアラニンナトリウム 0.30g 水酸化カリウムまたは硫酸を用いてpH10.00±0.05に調
整する。
【0143】 [漂白定着液(1l当たり)] エチレンジアミン4酢酸第2鉄ナトリウム1水塩 60.0g エチレンジアミン4酢酸 6.7g チオ硫酸アンモニウム 72.0g チオ硫酸ナトリウム 8.0g メタ重亜硫酸アンモニウム 7.5g 炭酸カリウムまたはマレイン酸を用いてpH6.0±0.5に
調整する。
【0144】 [安定液(1l当たり)] 1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸3ナトリウム 3.0g エチレンジアミン4酢酸ジナトリウム 1.5g 炭酸ナトリウム 0.5g o-フェニルフェノール 0.08g 炭酸ナトリウムまたは硫酸を用いてpH8.0±0.5に調整
する。
【0145】いずれの補充形式の場合でも、各処理槽の
蒸発量に対し、相当量の水を随時添加し、ランニング処
理を行った。ランニング処理は1日当たり、カラーペー
パー7.5m2の連続処理を行い、合計450m2のランニング処
理を行い、適宜、ウェッジ露光したカラーペーパー試料
を処理しても、問題となるような濃度の変動は見られな
い。
【0146】(実施例3)本実施例は実施例1の自動現
像機APを変形した例で、固体処理剤供給装置3の具体
的構成と、用いる固体処理剤収容容器33とが相違する。
【0147】以下、実施例1と相違する点について記載
する。
【0148】図17は、本実施例の固体処理剤収容容器33
を固体処理剤供給装置3の収容容器装着部34に装着した
状態の、処理槽の上半分と補助タンクと固体処理剤供給
装置3の断面図である。図18は、図17の収容容器33を装
着した状態の固体処理剤供給装置3の収容容器装着部34
の断面図で、固体処理剤の表示は省略した図である。図
19は、収容容器33と固体処理剤供給装置3の斜視図で、
図17・図18は、図19の固体処理剤供給装置3のX−X′
断面図である。図20は固体処理剤供給装置3の誤装填防
止手段の構成を示す図である。
【0149】固体処理剤収容容器33は、固体処理剤を収
容する空間を実質的に密封する収容容器シャッター3330
と、収容容器本体3331とからなっている。収容容器本体
3331は、おおよそ円柱形の外形を有するが、突起3332を
外形に有する。また、収容容器本体3331は、おおよそ円
柱形の内形を有するが、下部に出口開口3336からスムー
ズに固体処理剤収納部3538に固体処理剤が排出されるよ
うに、テーパー状の絞り部3334を有する。突起3332は、
複数有り、誤装填を防止する誤装填防止手段であり、か
つ、装填する際の案内経路3431に沿って誘導されるため
の案内部材である。収容容器シャッター保持手段(収容
容器33の底)3333は、収容容器装着部34に装着した時
に、パッキング手段3434と密着する部材でもある。収容
容器シャッター3330には突起3337が設けられている。
【0150】収容容器装填部34は、収容容器33の水平方
向の移動を規制する収容容器移動規制部材3430と、台34
38と、回転テーブル3435と、収容容器移動規制部材3430
に設けられた案内経路3431と、収容容器シャッター3330
の突起3337に引っかけて収容容器シャッターを開く収容
容器開封手段(穴)3433と、を有する。そして、固体処
理剤収納部3538を小さくするために、収容容器脱着禁止
手段で固体処理剤収納部3538および収容容器33内に固体
処理剤がある間、収容容器33の収容容器装填部34からの
脱着を禁止することで、収容容器33を固体処理剤の貯留
部として機能させてもよい。
【0151】案内経路3431は、収容容器33の案内部材
(突起)3332をこの案内経路3431に沿わして動かすこと
により、収容容器33を装着するようになっている。案内
経路3431は複数の重なったまたは重ならない略L字型で
あり、入口から一旦下に行き、そして、水平方向に回転
する形である。また、案内経路3431は誤装填防止手段で
もあり、収容容器33の誤装填防止手段(突起)3332の位
置と対応する位置にあり、図20に示すように、固体処理
剤の種類毎に、収容容器33の複数有る誤装填防止手段
(突起)3332の間の角度を変えており、誤装填を防止し
ている。すなわち、収容容器33の複数の誤装填防止手段
(突起)3312の間の角度が異なる収容容器33を案内経路
3431に挿入しようとしても、挿入できないので、誤装填
を防止できる。案内経路3431の前端のいずれか1つには
図示しないが収容容器装着検出手段(圧力センサー)が
あり、収容容器33が収容容器装着部34に装着されたこと
を検出し、その検出結果を固体処理剤供給制御手段32に
送信している。
【0152】台3438には、環形の一部の形状の連通孔34
39があり、収容容器33が所定の位置に装填された時、収
容容器33と固体処理剤収納部3538とが連通するようにな
っている。また、台3438にはその中心に軸3436があり、
回転テーブル3435を回転自在に保持する。
【0153】回転テーブル3435は中央部に円形の穴が有
り、台3438の中心にある軸3436に嵌め込まれ、回転自在
に保持されている。回転テーブル3435の円周端部にはパ
ッキング手段(円形のパッキング)3434が設けられてお
り、収容容器装着部34に固体処理剤収容容器33を装着す
ると、固体処理剤収容容器33の底面3333がパッキング手
段(円形のパッキング)3434に押圧され、固体処理剤収
容容器33との間をパッキングして、固体処理剤収納部35
38を実質的に外部空間から密封する。また、回転テーブ
ル3435には環形の一部の形状の連通孔3437がある。固体
処理剤収容容器33が装填されていない時は、この連通孔
3437は図19で示すように、台3438の連通孔3439と重なら
ない位置にあるので、回転テーブル3435は収容容器装着
部34から固体処理剤収容容器33を脱着してから収容容器
装着部34に次の固体処理剤収容容器33を装着するまで固
体処理剤収納部3538の固体処理剤を収納する空間を実質
的に密封する。
【0154】落下排出助勢手段(ノッカー)3537は、圧
縮空気によるノッカーで、振動を固体処理剤収納部3538
を構成する壁3539に与えて、固体処理剤収納部3538内の
固体処理剤のブロッキングを防止し、固体処理剤収納部
3538からの固体処理剤の排出を助勢するだけでなく、台
3438に伝えて、台3438から固体処理剤収容容器33内に振
動が伝わるので、固体処理剤収容容器33内の固体処理剤
のブロッキングを防止し、固体処理剤収容容器33からの
固体処理剤の排出を助勢する。
【0155】固体処理剤収納部3538は、その上部は円柱
形であり、その下部は、スクリューフィーダー型移送手
段にスムーズに固体処理剤を供給するように、スクリュ
ーフィーダー型移送手段のスクリューフィーダー軸3531
と垂直の断面が下が絞られたほぼ台形の形であり、スク
リューフィーダー型固体処理剤移送手段のスクリューフ
ィーダー軸3531を含む鉛直断面が長方形である。
【0156】固体処理剤移送手段は、スクリューフィー
ダー型固体処理剤移送手段であり、図17に基づいてスク
リューフィーダー型固体処理剤移送手段の構造を説明す
る。スクリューフィーダー型固体処理剤移送手段は、ス
クリューフィーダー3530が1連と、内形の断面形状がス
クリューフィーダー3530の螺旋羽根3532の直径とほぼ等
しい内径の円である樋として機能するスクリューフィー
ダー容器3536と、スクリューフィーダー軸回転駆動手段
(モーター3631とギア3632)と、スクリューフィーダー
軸3531を回転褶動しながらスクリューフィーダー3530を
保持する回転保持手段3535と、を有する。
【0157】スクリューフィーダー3530は、仕切り回転
板3533から固体処理剤供給口57まで固体処理剤を移送す
るスクリューフィーダー軸3531に設けられた右ネジの螺
旋羽根3532と、固体処理剤収納部3538と回転保持手段35
35との間のスクリューフィーダー軸3531に設けられ固体
処理剤収納部3538と回転保持手段3535との間を仕切る仕
切り回転板3633とを有する。スクリューフィーダー軸35
31に設けられた回転板3633とリングシール(ゴムシー
ル)3534用の切り欠きが設けられたスクリューフィーダ
ー容器3536とスクリューフィーダー軸3531とに囲まれた
位置にリングシール(ゴムシール)3534がある。これ
は、スクリューフィーダー軸3531に嵌められている。こ
のスクリューフィーダー3530は、図19に示すように、左
回転することにより、右ネジの螺旋羽根3532で仕切り回
転板3633から固体処理剤供給口57まで固体処理剤を移送
する。そして、固体処理剤が固体処理剤供給口57から落
っこちる。短管状のスクリューフィーダー軸保持部材35
35は、スクリューフィーダー3530のスクリューフィーダ
ー軸3531を保持する。また、スクリューフィーダー軸35
31は、スクリューフィーダー軸保持部材3535とパッキン
グ3534の間で、右ネジで嵌め合わされて一体となってい
るので、スクリューフィーダー型固体処理剤移送手段が
停止している間に、固体処理剤供給口57からスクリュー
フィーダー軸3531を左回しすることで、簡単に、スクリ
ューフィーダー3530をスクリューフィーダー容器3536か
ら取り外すことができる。すなわち、スクリューフィー
ダー型固体処理剤移送手段のスクリューフィーダー3530
が着脱可能である。また、スクリューフィーダー駆動手
段はモータ3631とギアボックス3632とからなっている。
スクリューフィーダー駆動手段により、スクリューフィ
ーダー3530が所定の回転数を回転することにより、所定
量の固体処理剤を固体処理剤供給口57からスクリューフ
ィーダー3530が押し出すことにより、固体処理剤供給口
57から所定量の固体処理剤を供給する。
【0158】固体処理剤供給口密閉手段は、スクリュー
フィーダー容器3536に一端がヒンジ結合した供給口蓋36
34と、供給口蓋3634とスクリューフィーダー容器3536の
一端とがヒンジ結合したヒンジ結合点を中心にした環形
の一部の形状のラック3637と、供給口蓋駆動手段(ピニ
オン)3633と、供給口蓋駆動手段を駆動させる図示しな
い供給口蓋駆動手段駆動部(モータとギアボックスから
なるピニオン駆動部)と、からなっている。ラック3637
は供給口蓋3634と固着されている。固体処理剤供給制御
手段32により、供給口蓋駆動手段駆動部が供給口蓋駆動
手段(ピニオン)3633を駆動させることで、供給口蓋36
34が開閉することで、固体処理剤供給口57から固体処理
剤を供給する時以外は、固体処理剤供給口57を密封する
ように制御されている。また、固体処理剤供給口57の周
囲には、供給口パッキング手段(円形のパッキング)36
36が設けられており、供給口蓋3634を閉じた時、供給口
蓋3634と固体処理剤供給口57との間をパッキングする。
【0159】固体処理剤供給口密閉手段の供給口蓋3634
は、固体処理剤供給口密閉手段カバー手段3638により囲
われている空間内にあり、カバーされている。これによ
り、固体処理剤供給口密閉手段の供給口蓋3634の表面に
付着したハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤が外部
空間に舞い出ることと、それによる固体処理剤供給装置
の作動不良、腐食やハロゲン化銀感光材料処理装置が付
近にある場合の処理液の劣化、ハロゲン化銀感光材料処
理装置の作動不良が防止できる。
【0160】誘導経路構成部材(シュータ)29は、誘導
経路構成部材の内壁面により、水平面に対して傾斜をな
す部分を有する固体処理剤誘導経路を構成しており、そ
のため、誘導経路構成部材の内壁面により構成される固
体処理剤誘導経路の固体処理剤溶解部(補助タンク2)
側の出口開口部分で囲まれた領域の鉛直上方に投影した
部分が誘導経路構成部材によって遮られている。
【0161】誘導経路構成部材(シュータ)29の内壁面
によって構成される固体処理剤誘導経路の少なくとも前
記固体処理剤供給口57の開口部分で囲まれた領域の鉛直
下方に投影した部分の内壁面に液を流すために有る誘導
経路構成部材の内壁面に液を供給する液供給手段には、
液供給口51と液ポケット部52と補充水供給手段40があ
る。液供給口51は、誘導経路構成部材(シュータ)29の
内壁面によって構成される固体処理剤誘導経路の固体処
理剤供給口の開口部分で囲まれた領域の鉛直下方に投影
した部分より上方の固体処理剤誘導経路の回りで、固体
処理剤誘導経路の外側に輪状に形成されており、これに
より固体処理剤誘導経路の少なくとも前記固体処理剤供
給口の開口部分で囲まれた領域の鉛直下方に投影した部
分の内壁面に液を流すことができる。液ポケット部52
は、液供給口51を囲む位置に存在し、その上面は液供給
口51の上面と面一であり、底面は水平面で液供給口51の
下面より低い位置にあり、液が液ポケット部52の底を流
れて液供給口51から均等に液が出てくるようになってい
る。補充水供給手段40は、補充水タンク41、ベローズポ
ンプ42、送水管43から構成されていて、補充水供給制御
手段49により適時適量の補充水Wを補給する。送水管43
の先端は液ポケット部52に接続されている。
【0162】また、好ましくは送水管43の先端は、図と
異なり、液ポケット部52の上面より下で、液供給口51の
下面より上の位置にあり、液ポケット部52の補充水面と
接しないように、また、送水された水が液ポケット部52
の上面を伝わって予期せぬ流れが形成されないようにな
っている。なぜなら、液ポケット部52と補充水タンク41
との間に連続する流れが形成されると、液ポケット部52
の補充水には粒状固体処理剤が混入しやすく、粒状固体
処理剤が混入した補充水の一部が補充水タンク41に流れ
込み、他の処理槽に供給されると、様々な問題を引き起
こすからである。
【0163】シャッター手段3731は、収容容器装着部34
に固体処理剤収容容器33を装着することを完了してか
ら、収容容器装着部34から固体処理剤収容容器33を脱着
するために開くまで、固体処理剤収納部3538の固体処理
剤を収納する空間を実質的に密封するものである。ま
た、シャッター手段3731が閉じている間は固体処理剤収
容容器33の脱着ができないので、シャッター手段3731は
収容容器脱着禁止手段でもある。固体処理剤移送手段が
固体処理剤を移送している間、固体処理剤収容容器33の
収容容器装着部34からの脱着を禁止するために、シャッ
ター手段3731は開くことがてきないようになる。そし
て、収容容器脱着禁止手段であるシャッター手段3731
が、固体処理剤収納部3538および収容容器33内に固体処
理剤がある間、開かないようにすることで、収容容器33
の収容容器装填部34からの脱着を禁止でき、収容容器33
を固体処理剤の貯留部として機能させてもよい。このよ
うに、シャッター手段3731は収容容器脱着禁止手段とし
て機能する。そして、シャッター手段3731はリンク機構
になっており、これにより巻き取りが可能である。そし
て、シャッター手段3731の先端部にある開口であるシャ
ッター手段係止部と係合するストッパー3735と、ストッ
パー3735を移動させるストッパー移動手段3736と、シャ
ッター手段3731の先端部近傍にあるユーザーがシャッタ
ー手段3731を開く時のための把手であるシャッター手段
把手手段3732と、ユーザーがシャッター手段把手手段37
32を把んでシャッター手段3731を開く時にシャッター手
段3731を巻き取るシャッター手段巻取手段3734と、シャ
ッター手段3731の巻き取り方向以外の位置を規制するシ
ャッター手段規制手段3733とがある。
【0164】固体処理剤収容容器33を収容容器装着部34
に装着するまでの動作を説明する。まず、ユーザーが収
容容器装着開始ボタンを押す。すると、装着開始信号が
固体処理剤供給制御手段32に送信され、固体処理剤供給
制御手段32がシャッター手段3731を開いてもよい状態か
どうか判断し、開いてもよい状態ならばストッパー移動
手段3736によりシャッター手段3731と係合しているスト
ッパー3735を移動させ、ストッパー3735とシャッター手
段3731との係合を解除する。また、固体処理剤収容容器
33から固体処理剤収納部3538に固体処理剤を移す間と、
固体処理剤収容容器33から固体処理剤を固体処理剤収納
部3538に移し、固体処理剤収納部3538から固体処理剤が
実質的に完全に排出されるまでの期間と、のいずれかの
状態であれば、開くことができない状態であることを図
示しないシャッター手段開不能状態表示手段に表示さ
せ、ストッパー3735がシャッター手段3731と係合したま
まにしておき、シャッター手段3731を開かせない。ユー
ザーがシャッター手段把手手段3732を把んでシャッター
手段3731を開くと、シャッター手段3731はシャッター手
段巻取手段3734に巻き取られ、収容容器装着部34に固体
処理剤収容容器33を装着することができるようになる。
そして、ユーザーが固体処理剤収容容器33を手に持ち、
収容容器装着部34の案内経路3431に沿って収容容器33の
複数有る誤装填防止手段(突起)3332を挿入し下まで押
し当てる。この時、ユーザーが収容容器装着部34特有の
種類の固体処理剤用の固体処理剤収容容器33を装着しよ
うとすると、収容容器33の複数有る誤装填防止手段(突
起)3332のいずれかが収容容器装着部34の案内経路3431
に挿入できないので、誤装填することがない。収容容器
33を下まで押し当てると、収容容器シャッター3330の突
起3337が動かない収容容器開封手段(穴)3433に引っか
かり、固体処理剤収容容器33の底面が回転テーブル3435
上のパッキング手段(円形のパッキング)3434に押圧さ
れ、収容容器装着部34と固体処理剤収容容器33との間を
パッキングする。この時、回転テーブル3435の連通孔34
37と固体処理剤収容容器33の出口開口3336との位置は一
致している。そして、固体処理剤収容容器33を収容容器
装着部34で回転させると、固体処理剤収容容器33の出口
開口3336は回転テーブル3435と一緒に回転し、収容容器
シャッター3330の突起3337が収容容器開封手段(穴)34
33に引っかかったままなので収容容器シャッター3330が
開かれ収容容器33内にある固体処理剤が下に落ち始め
る。それと同時に、収容容器装着部34の台3438の連通孔
3439を蓋していた回転テーブル3435が回転し、回転テー
ブル3435の連通孔3437が連通孔3439上にくるので、収容
容器33内から落ちてきた固体処理剤が回転テーブル3435
上にこぼれることなく、固体処理剤収納部3538に落下す
る。そして、最後に固体処理剤収容容器33の誤装填防止
手段(突起)3332が、案内経路3431の前端に到達する
と、図示しない収容容器装着検出手段(圧力センサー)
で、収容容器33が収容容器装着部に装着されたことを検
出し、その装着信号を固体処理剤供給制御手段32に送信
する。そして、ユーザーがシャッター手段把手手段3732
を把んでシャッター手段3731を閉じると、シャッター手
段3731はシャッター手段巻取手段3734から巻き戻され
る。そして、ユーザーが図示しない収容容器装着完了ボ
タンを押す。すると、装着開始信号が固体処理剤供給制
御手段32に送信され、固体処理剤供給制御手段32が固体
処理剤供給制御手段32から装着信号がきているかどうか
判断する。もし、装着信号がきていれば、ストッパー移
動手段3736によりストッパー3735を移動させシャッター
手段3731と係合させる。そして、固体処理剤供給制御手
段32は、収容容器33が収容容器装着部に装着されたこと
を認識して固体処理剤移送手段の制御を変更する。それ
とともに、固体処理剤供給制御手段32は、収容容器脱着
禁止手段により固体処理剤収容容器33の脱着を禁止す
る。すなわち、ストッパー移動手段3736により移動され
たストッパー3735がシャッター手段3731と係合されるこ
とで固体処理剤収容容器33の脱着を禁止する。それとと
もに、固体処理剤供給制御手段32は、一定時間落下排出
助勢手段(ノッカー)3537を稼働させて、固体処理剤収
容容器33内の固体処理剤のブロッキングを防止し、固体
処理剤収容容器33からの固体処理剤の排出を助勢する。
また、装着信号がきていなければ、固体処理剤収容容器
が完全に装着されていないことを示す未装着警告を表示
し、警報を鳴らす。当然、シャッター手段3731は開く状
態にしておく。
【0165】次に、固体処理剤収容容器33を収容容器装
着部34から脱着して取り出すまでの動作を説明する。ま
ず、ユーザーが収容容器装着開始ボタンを押す。する
と、装着開始信号が固体処理剤供給制御手段32に送信さ
れ、固体処理剤供給制御手段32がシャッター手段3731を
開いてもよい状態かどうか判断し、開いてもよい状態な
らばストッパー移動手段3736によりシャッター手段3731
と係合しているストッパー3735を移動させ、ストッパー
3735とシャッター手段3731との係合を解除する。また、
開くことができない状態ならば、その旨をシャッター手
段開不能状態表示手段に表示して、ストッパー3735がシ
ャッター手段3731と係合したままにしておき、シャッタ
ー手段3731を開かせない。ユーザーがシャッター手段把
手手段3732を把んでシャッター手段3731を開くと、シャ
ッター手段3731はシャッター手段巻取手段3734に巻き取
られ、収容容器装着部34に固体処理剤収容容器33を装着
することがてきるようになる。そして、ユーザーが固体
処理剤収容容器33を手に持ち、装填時と逆の動作を行う
と、各部はそれぞれ逆の動作を行い固体処理剤収容容器
33を取り出す。そして、次の固体処理剤収容容器を装着
する。
【0166】(実施例4)本実施例は実施例1の自動現
像機APを変形した例で、固体処理剤供給装置3の具体
的構成と、用いる固体処理剤収容容器33とが相違する。
【0167】以下、実施例1と相違する点について記載
する。
【0168】図23は、本実施例の固体処理剤収容容器33
を固体処理剤供給装置3の収容容器装着部34に装着して
いない状態の、固体処理剤供給装置3の斜視断面図であ
る。図24は、図23の固体処理剤供給装置3に収容容器33
を装着するまでの過程を示す容器装着部34の断面図であ
る。図26は固体処理剤供給装置3および収容容器33の該
装填防止手段の位置と構成を示す図である。
【0169】固体処理剤収容容器33は、固体処理剤を収
容する空間を実質的に密封する収容容器シャッター3344
と、収容容器本体3341とからなっている。収容容器本体
3341は、おおよそ四角柱形の外形を有するが、密着板33
43と密着板3343の一部に設けられた誤装填防止爪3342を
外形に有する。また、収容容器本体3341は、おおよそ四
角柱形の内形を有する。誤装填防止爪3342は、誤装填を
防止するための誤装填防止手段であり、図26に示すよう
に固体処理剤の種類に応じて設けられている場所がそれ
ぞれ異なる。密着板3343は収容容器33を収容容器装着部
34に装着した時にパッキング手段3444と密着する部材で
ある。収容容器シャッター3344には突起3345が設けられ
ている。突起3345は、収容容器シャッター連結手段3441
と連結するためのもので、収容容器シャッター連結手段
3441の収容容器シャッター連結部3443と嵌め合わさる収
容容器シャッター連結部である。収容容器シャッター33
44が収容容器シャッター連結手段3441と連結した時の、
収容容器シャッター3344の収容容器内側の面と収容容器
シャッター連結手段の収容容器側の面とが、収容容器シ
ャッター3344のスライド方向に関して一定であり、本実
施例ではさらに好ましい面一となっている。
【0170】収容容器装填部34は、台3440と、台3440に
設けられた誤装填防止手段(穴)3449と、台3440上に設
けられたパッキング手段(長方形のパッキング)3444
と、収容容器シャッター連結手段3441と、収容容器シャ
ッター連結手段移送手段3444,3445,3446と、シャッタ
ー手段3741と、シャッター手段3741を移送するためのシ
ャッター手段移送手段3742,3743と、を有する。シャッ
ター手段移送手段は、シャッター手段3741を挟んで回転
することにより移送する回転駆動ローラ3742と、回転駆
動ローラを回転駆動させる図示しない回転駆動手段(モ
ータとギア)と、シャッター手段3741を開いたときにシ
ャッター手段3741を保持する回転ローラ3743とを有す
る。そして、固体処理剤収納部3548を小さくするため
に、シャッター手段3741が収容容器脱着禁止手段とな
り、固体処理剤収納部3548および収容容器33内に固体処
理剤がある間、収容容器33の収容容器装填部34からの脱
着を禁止することで、請求項10に記載されているよう
に、収容容器33に固体処理剤を貯留させてもよい。
【0171】台3440に設けられた誤装填防止手段(穴)
3449は、収容容器33の誤装填防止手段(突起)3342の位
置と対応する位置にあり、図26に示すように固体処理剤
の種類に応じて設けられている場所がそれぞれ異なる。
すなわち、誤装填防止手段(突起)3342の設けられてい
る場所が異なる収容容器33を装填しようとしても、誤装
填防止手段(穴)3449に誤装填防止手段(突起)3342が
挿入できないので、容器33が傾き、誤装填であることが
ユーザーがわかるので、誤装填を防止できる。また、カ
ラーペーパー用とカラーネガ用とでは誤装填防止手段
(穴)3449の向きが異なるので、同様に誤装填を防止で
きる。
【0172】台3440上にはパッキング手段(長方形のパ
ッキング)3444が設けられており、収容容器装着部34に
固体処理剤収容容器33を装着すると、固体処理剤収容容
器33の密着板3343がパッキング手段(円形のパッキン
グ)3444に押圧され、固体処理剤収容容器33との間をパ
ッキングして、固体処理剤収納部3538の固体処理剤を実
質的に密封する。また、パッキング手段(円形のパッキ
ング)3444案内経路3431の中のいずれか1つには図示し
ないが収容容器装着検出手段(圧力センサー)があり、
収容容器33が収容容器装着部34に装着されたことを検出
し、その検出結果を固体処理剤供給制御手段32に送信し
ている。
【0173】収容容器シャッター連結手段3441は、収容
容器33の収容容器シャッター3344が嵌め合わされる収容
容器シャッター受容部3342と、収容容器シャッター受容
部3342の中に設けられ、収容容器33の収容容器シャッタ
ー3344に設けられた突起3345が嵌め合わされる収容容器
シャッター連結部3443とを有する。収容容器シャッター
受容部3342は収容容器シャッター連結手段3441に設けら
れた窪みであり、その窪みの内形は収容容器33の収容容
器シャッター3344の外形とほぼ等しい。収容容器シャッ
ター連結部3443は収容容器シャッター受容部3342内にあ
り、収容容器シャッター連結手段3441に設けられた窪み
であり、その窪みの内形は収容容器33の収容容器シャッ
ター3344の収容容器シャッター連結部(突起)3345の外
形とほぼ等しい。固体処理剤収容容器33から固体処理剤
収納部3548に固体処理剤を移す間と、固体処理剤収容容
器33から固体処理剤を固体処理剤収納部3548に移し、固
体処理剤収納部3548から固体処理剤が実質的に完全に排
出されるまでの期間と、のいずれかの状態であれば、開
くことがきない状態であることを図示しないシャッター
手段開不能状態表示手段に表示させ、収容容器シャッタ
ー連結手段移送手段は、収容容器シャッター連結手段移
送駆動ローラ3444と、収容容器シャッター連結手段移送
駆動ローラ3444に対向して設けられた回転ローラ3446
と、収容容器シャッター連結手段3441が開かれた時に収
容容器シャッター連結手段3441を回転自在に保持する回
転ローラ3445と、を有する。収容容器シャッター3344が
収容容器シャッター連結手段3441と連結して開かれたと
き、これらを覆う開封収容容器シャッターカバー手段
(壁)3447を有する。また、固体処理剤収容容器33が装
填されていない時は、収容容器シャッター連結手段3441
が図23で示すように固体処理剤収容部3548を覆っている
ので、収容容器装着部34から固体処理剤収容容器33を脱
着してから収容容器装着部34に次の固体処理剤収容容器
33を装着するまで固体処理剤収納部3548を実質的に密封
する。
【0174】固体処理剤収納部3548の形状は直方体であ
り、その内部に図示しないが落下排出助勢手段(回転ブ
ラシ)を設けており、この回転ブラシが回転すること
で、固体処理剤収納部3548内の固体処理剤のブロッキン
グを防止し、固体処理剤収納部3548からの固体処理剤の
排出を助勢する。
【0175】固体処理剤移送手段は、所定量の固体処理
剤を受容する受容部3542を有するロータ3541と、図示し
ないロータ駆動手段(モータとギアボックス)とからな
っている。ロータ駆動手段により、ロータ3541を回転さ
せることにより、受容部3542を移送して、受容部3542が
固体処理剤収納部3548から所定量の固体処理剤を受容
し、固体処理剤供給口57から受容部3542が固体処理剤を
排出することにより、固体処理剤供給口57から所定量の
固体処理剤を供給する。
【0176】図23に基づいてロータ3541の構造を説明す
る。ロータ3541は断面正方形の貫通孔である受容部3542
が設けられた円板形である。また、受容部3542をロータ
3541の中心から見た角度φCが、固体処理剤収納部3548
から固体処理剤供給口57までをロータ3541の中心から見
た角度φDより小さいので、受容部3542は固体処理剤収
納部3548から固体処理剤供給口57までの間に納まる大き
さであり、固体処理剤を移送している途中で固体処理剤
収納部3548から前記固体処理剤供給口57までの連続した
空間を形成しない。また、角度φCが、固体処理剤供給
口57から固体処理剤収納部3548までをロータ3541の中心
から見た角度φEより小さいので、受容部3542が固体処
理剤供給口57から固体処理剤収納部3518までの間に納ま
る大きさであり、受容部3542は固体処理剤供給口57から
固体処理剤収納部3548まで動いている途中で固体処理剤
収納部3548から前記固体処理剤供給口57までの連続した
空間を形成しない。また、受容部3542が固体処理剤収納
部3548から固体処理剤供給口57まで固体処理剤を移送し
た後、受容部3542が固体処理剤収納部3548と重なること
なく、受容部3542が固体処理剤供給口57と重なることな
く、かつ、受容部3542を固体処理剤収納部3548から固体
処理剤供給口57までの間に納めることができる。
【0177】好ましい寸法の一例としては、ロータ3541
の半径は120mmで厚さは20mmであり、受容部3542の一辺
の長さが50mmである。また、固体処理剤収容部3548の底
面は正方形であり、その一辺の長さが50mmであり、ロー
タ3541が回転することにより、ロータ3541の受容部3542
と一致する位置にある。固体処理剤収容部3548の高さは
60mmである。また、固体処理剤供給口57は正方形であ
り、その一辺の長さが50mmであり、ロータ3541が回転す
ることにより、ロータ3541の受容部3542と一致する位置
にある。
【0178】誘導経路構成部材(シュータ)29は、誘導
経路構成部材の内壁面により、水平面に対して傾斜をな
す部分を有する固体処理剤誘導経路を構成しており、そ
のため、誘導経路構成部材の内壁面により構成される固
体処理剤誘導経路の固体処理剤溶解部(補助タンク2)
側の出口開口部分で囲まれた領域の鉛直上方に投影した
部分が誘導経路構成部材によって遮られている。
【0179】誘導経路構成部材(シュータ)29の内壁面
によって構成される固体処理剤誘導経路の少なくとも前
記固体処理剤供給口57の開口部分で囲まれた領域の鉛直
下方に投影した部分の内壁面に液を流すために有る誘導
経路構成部材の内壁面に液を供給する液供給手段には、
液供給口51と液ポケット部52と補充水供給手段40があ
る。液供給口51は、誘導経路構成部材(シュータ)29の
内壁面によって構成される固体処理剤誘導経路の固体処
理剤供給口の開口部分で囲まれた領域の鉛直下方に投影
した部分より上方の固体処理剤誘導経路の回りで、固体
処理剤誘導経路の外側に輪状に形成されており、これに
より固体処理剤誘導経路の少なくとも前記固体処理剤供
給口の開口部分で囲まれた領域の鉛直下方に投影した部
分の内壁面に液を流すことができる。液ポケット部52
は、液供給口51を囲む位置に存在し、その上面は液供給
口51の上面と面一であり、底面は水平面で液供給口51の
下面より低い位置にあり、液が液ポケット部52の底を流
れて液供給口51から均等に液が出てくるようになってい
る。補充水供給手段40は、補充水タンク41、ベローズポ
ンプ42、送水管43から構成されていて、補充水供給制御
手段49により適時適量の補充水Wを補給する。送水管43
の先端は液ポケット部52に接続されている。
【0180】また、好ましくは送水管43の先端は、図と
異なり、液ポケット部52の上面より下で、液供給口51の
下面より上の位置にあり、液ポケット部52の補充水面と
接しないように、また、送水された水が液ポケット部52
の上面を伝わって予期せぬ流れが形成されないようにな
っている。なぜなら、液ポケット部52と補充水タンク41
との間に連続する流れが形成されると、液ポケット部52
の補充水には粒状固体処理剤が混入しやすく、粒状固体
処理剤が混入した補充水の一部が補充水タンク41に流れ
込み、他の処理槽に供給されると、様々な問題を引き起
こすからである。
【0181】シャッター手段3741は、収容容器装着部34
に固体処理剤収容容器33を装着することを完了してか
ら、収容容器装着部34から固体処理剤収容容器33を脱着
するために開くまで、固体処理剤収納部3548の固体処理
剤を収納する空間を実質的に密封するものである。ま
た、シャッター手段3741は、シャッター手段3741が閉じ
ている間は固体処理剤収容容器33の脱着ができないので
収容容器脱着禁止手段でもある。固体処理剤移送手段が
固体処理剤を移送している間、固体処理剤収容容器33の
収容容器装着部34からの脱着を禁止するために、シャッ
ター手段3741は開くことがてきないようになる。そし
て、収容容器脱着禁止手段であるシャッター手段3741
が、固体処理剤収納部3548および収容容器33内に固体処
理剤がある間、開かないようにすることで、収容容器33
の収容容器装填部34からの脱着を禁止でき、収容容器33
を固体処理剤の貯留部として機能させてもよい。このよ
うに、シャッター手段3741は収容容器脱着禁止手段とし
て機能する。
【0182】図24に基づいて、固体処理剤収容容器33を
収容容器装着部34に装着するまでの動作を説明する。ま
ず、ユーザーが収容容器装着開始ボタンを押す。する
と、装着開始信号が固体処理剤供給制御手段32に送信さ
れ、固体処理剤供給制御手段32がシャッター手段3741を
開いてもよい状態かどうか判断し、開いてもよい状態な
らば、シャッター手段移送手段のシャッター手段駆動手
段3742を回転駆動させて、シャッター手段3741を移動さ
せて、開く。また、固体処理剤収容容器33から固体処理
剤収納部3548に固体処理剤を移す間と、固体処理剤収容
容器33から固体処理剤を固体処理剤収納部3548に移し、
固体処理剤収納部3548から固体処理剤が実質的に完全に
排出されるまでの期間と、のいずれかの状態であれば、
開くことができない状態であることを図示しないシャッ
ター手段開不能状態表示手段に表示させ、その旨を表示
して、シャッター手段駆動手段3742が回転駆動せず、シ
ャッター手段3741を開かせない。そして、図24の(A)
のようにユーザーが固体処理剤収容容器33を手に持ち、
収容容器装着部34の誤装填防止手段(窪み)3449に合わ
せて、収容容器33の誤装填防止手段(突起)3342を挿入
し下まで押し当てる。この時、ユーザーが収容容器装着
部34特有の種類以外の固体処理剤用の固体処理剤収容容
器33を装着しようとすると、収容容器33の複数有る誤装
填防止手段(突起)3342が収容容器装着部34の誤装填防
止手段(窪み)3449に挿入できないので、誤装填するこ
とがない。収容容器33を下まで押し当てると図24の
(B)のような状態となり、収容容器シャッター3344の
突起3345が収容容器シャッター連結手段3441の収容容器
シャッター連結部3443と嵌め合わされる。また、収容容
器33の密着板3343が台3440上のパッキング手段(四角形
のパッキング)3444に押圧され、収容容器装着部34と固
体処理剤収容容器33との間をパッキングする。この時、
パッキング手段(四角形のパッキング)3444内に設けら
れた図示しない収容容器装着検出手段(圧力センサー)
で、収容容器33が収容容器装着部に装着されたことを検
出し、その装着信号を固体処理剤供給制御手段32に送信
する。そして、ユーザーが図示しない収容容器装着完了
ボタンを押す。すると、装着開始信号が固体処理剤供給
制御手段32に送信され、固体処理剤供給制御手段32が固
体処理剤供給制御手段32から装着信号がきているかどう
か判断する。もし、装着信号がきていれば、ユーザーが
手を引っ込めるのに必要な時間以上の所定時間が経過し
たのち、シャッター手段駆動手段3742が駆動してシャッ
ター手段3741が閉じられる。シャッター手段3741が完全
に閉じられると、収容容器シャッター手段連結手段移送
手段が収容容器シャッター手段連結手段3441を移送し、
収容容器が開かれ、中の固体処理剤が固体処理剤収納部
に移される。また、装着信号がきていなければ、固体処
理剤収容容器が完全に装着されていないことを示す未装
着警告を表示し、警報を鳴らす。当然、シャッター手段
3741は開いた状態にしておく。
【0183】そして、収容容器シャッター手段連結手段
移送手段が収容容器シャッター手段連結手段3441を最後
まで移送し、収容容器が完全に開かれると図24の(C)
の状態になる。この時、収容容器シャッター手段連結手
段3441の後端面は収容容器33の内壁や固体処理剤収納部
の内壁と面一である。このように、収容容器シャッター
手段連結手段3441が常に開封収容容器シャッターカバー
手段(壁)3447により形成される開封収容容器シャッタ
ーカバー空間と固体処理座剤収納部3548との間を封して
いるので、余計な固体処理剤が開封収容容器シャッター
カバー空間内に溜まることを防いでいる。そして、固体
処理剤供給制御手段32は、固体処理剤供給可能状態であ
るとして、所定の固体処理剤供給制御を行う。
【0184】次に、ロータ3541と液供給手段の動きを説
明する。通常は図23の状態にある。すなわち、受容部35
42が固体処理剤収納部3548と重なることなく、受容部35
42が固体処理剤供給口57と重なることなく、かつ、受容
部3542が固体処理剤収納部3548から固体処理剤供給口57
までの間に納まっている。そして、固体処理剤を供給す
るタイミングになると、固体処理剤供給制御手段32は、
固体処理剤を移送するよう指示する固体処理剤移送信号
を固体処理剤移送手段に送る。詳しく説明すると、固体
処理剤供給制御手段32は、固体処理剤を移送するよう指
示する固体処理剤移送信号を固体処理剤移送手段の図示
しないロータ駆動手段(モータとギアボックス)に送
り、ロータ3541を所定の速度で1回転、回転駆動させ
る。また、固体処理剤供給制御手段32は、液を流すよう
指示する液供給信号を補充水供給手段40に送る。する
と、ロータ3541を所定の速度で(図23では左回転で)回
転駆動させ、ロータ3541の受容部3542が固体処理剤収納
部3548と一致する位置に到達すると所定時間停止する。
この時、図示しない固体処理剤排出助勢手段(回転ブラ
シ)を稼働させて、固体処理剤収容容器33内の固体処理
剤のブロッキングを防止し、固体処理剤収容容器33から
の固体処理剤の排出を助勢する。この所定時間は受容部
3542は固体処理剤を均等に、かつ、所定量受容すること
ができるのに必要な時間である。これにより、受容部35
42は固体処理剤を均等に、かつ、所定量受容することが
できる。この状態では、まだ補充水供給手段40は稼働し
ていない。そして、次に、ロータ3541を所定の速度で
(図23では左回転で)回転駆動させ、ロータ3541の受容
部3542が固体処理剤供給口57と一致する位置に到達する
と所定時間停止する。この状態で、補充水供給手段40は
稼働を開始し、補充水が液供給口51から流れ出る。この
所定時間は受容部3542から固体処理剤を全て排出するの
に必要な時間である。これにより、誘導経路構成部材
(シュータ)29の内壁面に付着した固体処理剤は補充水
により固体処理剤溶解部まで流される。そして、この所
定時間経過後、ロータ3541を所定の速度で(図23では左
回転で)回転駆動させ、図23のように受容部3542が固体
処理剤収納部3548から固体処理剤供給口57までの間に納
まる位置に到達すると停止する。また、水供給手段が所
定量の水を供給し終わったら、水供給手段は水の供給を
停止する。
【0185】次に、固体処理剤収容容器33を収容容器装
着部34から脱着して取り出すまでの動作を説明する。ま
ず、ユーザーが収容容器装着開始ボタンを押す。する
と、装着開始信号が固体処理剤供給制御手段32に送信さ
れ、固体処理剤供給制御手段32がシャッター手段3741を
開いてもよい状態かどうか判断し、開いてもよい状態な
らば、収容容器シャッター手段連結手段移送手段が収容
容器シャッター手段連結手段3441を移送し、収容容器シ
ャッター手段が閉じられる。そして、シャッター手段移
送手段のシャッター手段駆動手段3742を回転駆動させ
て、シャッター手段3741を移動させて、開く。また、開
けない状態ならば、その旨を表示して、シャッター手段
移送手段のシャッター手段駆動手段3742が回転駆動され
ず、シャッター手段3741を開かせない。そして、シャッ
ター手段3741が開くと、ユーザーが固体処理剤収容容器
33を手に持ち、装填時と逆の動作を行い固体処理剤収容
容器33を取り出す。そして、次の固体処理剤収容容器を
装着する。
【0186】(実施例5〜8)本実施例は、実施例1〜
4のカラーペーパー用自動現像機に用いている固体処理
剤供給装置をカラーネガフィルム用自動現像機に用いた
例である。以下、変更点について説明する。
【0187】図13は本実施例のカラーネガフィルム用自
動現像機AFの正面側全体構成図、図14は自動現像機A
Fの構成図である。自動現像機AFは、発色現像処理の
ための発色現像槽7A、漂白処理のための漂白槽7B、
定着処理のための第一定着槽7Cと第二定着槽7D、安
定処理のための第一安定槽7Eと第二安定槽7Fと第三
安定槽7Gの実質的に4浴7槽の処理槽構成である。
【0188】各処理槽7A,7B,7C,7D,7E,
7F,7Gに対応して、それぞれ補助タンク9A,9
B,9C,9D,9E,9F,9Gが有り、循環ポンプ
24A,24B,24C,24D,24E,24F,24Gにより処理
液が循環撹拌される。また、補助タンクの内、発色現像
処理用補助タンク9A、漂白処理用補助タンク9B、第
二定着処理用補助タンク9D、第三安定補助タンク9G
の各上方には、後述する固体処理剤供給装置8A,8
B,8D,8Gが設置され、対応する適量の固体処理剤
が供給される。
【0189】一方、共通の補充水タンク41内の補充水W
は、ベローズポンプ42、吸水管43、送水管44によって、
補助タンクの内、発色現像処理用補助タンク9A、漂白
処理用補助タンク9B、第二定着処理用補助タンク9
D、第三安定処理用補助タンク9Gに供給される。
【0190】図13において一点鎖線はフィルムfの搬送
経路を示す。操作部内の装填手段に装着されたパトロー
ネからフィルムfが引き出され、発色現像処理槽7A、
漂白処理槽7B、定着処理槽7C,7D、安定処理槽7
E,7F,7Gで処理されたのち、乾燥部6のファンヒ
ータ6Aにより乾燥されて機外に排出される。
【0191】図示しないが、各処理槽には液面が所定以
上にならないようにオーバーフローさせるための廃液管
と各処理槽の廃液管からのオーバーフロー液を一括して
貯溜する廃液タンクがある。
【0192】図14はネガフィルム現像処理用の自動現像
機AFの構成図である。自動現像機AFでは、フィルム
fは、発色現像処理槽である発色現像槽7A、漂白処理
槽である漂白槽7B、定着処理槽である第一定着槽7C
と第二定着槽7D、安定処理槽である第一安定槽7Eと
第二安定槽7Fと第三安定槽7G内の各処理液により処
理されたのち乾燥部6で乾燥される。安定処理槽はカウ
ンターカレント方式となっている。第三安定槽7Gのオ
ーバーフロー液が第二安定槽7Fに流れ込み、第二安定
槽7Fのオーバーフロー液が第一安定槽7Eに流れ込む
構造になっている。従って、液面レベルは、第一安定槽
7E、第二安定槽7F、第三安定槽7Gの順に高くなっ
ている。また、漂白処理槽と定着処理槽はカウンターカ
レント方式となっている。第二定着槽7Dのオーバーフ
ロー液が第一定着槽7Cに流れ込み、漂白槽7Bのオー
バーフロー液が第一定着槽7Cに流れ込む構造になって
いる。従って、液面レベルは、漂白槽7B、第一定着槽
7C、第二定着槽7Dの順に高くなっている。本実施例
では、感光材料処理量検出手段31は自動現像機AFの感
光材料搬送入口付近に設けられており、感光材料が感光
材料搬送入口付近を通過した量を検出する。固体処理剤
供給制御手段32はこの処理量検出手段31の検出結果に基
づき固体処理剤供給装置(8A,8B,8D,8G)を
制御する。また、補充水供給制御手段49もこの感光材料
処理量検出手段31の検出結果に基づき、補充水供給手段
42を制御する。そして、各処理槽に対応して設けられた
補充水供給手段42が補充水タンク41に貯留されている補
充水を各処理槽に供給する。なお、本実施例では、固体
処理剤供給制御手段32と補充水供給制御手段49とが1つ
のCPUにより兼ねられている。
【0193】補充水Wの供給制御、濾過手段である筒状
のフィルタ22、循環系および廃液管11は実施例1と同じ
である。
【0194】図15は、発色現像槽7A、第二定着槽7
D、第三安定槽7Gの各補助タンク9の斜視図である。
各処理槽7は、仕切壁21の外側に一体的に設けた補助タ
ンク9を有する。処理槽7と補助タンク9とは連通窓25
が形成された仕切壁21により仕切られており、処理液は
流通できるようになっている。補助タンク9と固体処理
剤供給装置8との間には、固体処理剤供給装置8から落
下投入されて供給される固体処理剤を前記補助タンク9
内の処理液へ案内する誘導経路構成部材(シュート部
材)29がある。
【0195】補助タンク9は濾過手段22がある濾過区画
と送水管43・ヒータ26・液面センサー27・液温検出セン
サー28がある温調区画と固体処理剤が供給される固体処
理剤受容区画とに、濾過区画と温調区画の間にある内壁
55と温調区画と固体処理剤受容区画との間にある内壁53
により区画化される。内壁55の中央部の一部に円形の連
通窓56が設けられており、また、内壁53の上部が切り欠
き54が設けられており、処理液の循環流が濾過手段22の
上部からフィルタ22の下半分の中心部にある循環パイプ
61へ流れるようになっており、これらにより、循環流が
流れるようになっている。固体処理剤受容区画の下部に
は、処理槽7と連通する連通窓25が設けられており、固
体処理剤受容区画内を下から上に処理液の循環流が流れ
るようになっている。
【0196】棒状のヒータ26は、補助タンク9の上方壁
を貫通して補助タンク9内の処理液中に浸漬するよう配
設されている。このヒータ26は、補助タンク9の温調区
画内の処理液を加熱して、循環流により循環されること
により、処理槽7内の処理液を処理に適した温度範囲に
加熱する。温調区画内のこのヒータ26から離れた位置
に、処理液温度を検出する処理液温検出センサー228が
設けられている。温度調整手段であるこの処理液温検出
センサー228とヒータ26により、処理槽7内の処理液
は、処理に適した温度範囲に保持される。
【0197】また、温調区画内のヒータ26と処理液温検
出センサー228との間の位置には液面センサ27が設けら
れており、処理液面の液面位を検出する。この液面セン
サ27の検出信号により、液面の異常低下などが検出さ
れ、適切な処理が行われる。
【0198】前記液供給口に補充水Wを供給する補充水
供給手段40は、補充水タンク41、ベローズポンプ42、送
水管43から構成されていて、補充水供給制御手段49によ
り適時適量の補充水Wを補給する。
【0199】補助タンク9は、送水管43とヒータ26の代
わりに循環パイプ62Dの一部が中を通っており、また、
液温検出センサー228が無い点を除き、上述の同じで
る。
【0200】図16は、処理液の循環経路を示す自動現像
機APの補助タンクで切断された断面図である。この図
で斜線を入れられている領域に補助タンク中の処理液が
ある。この図では、濾過区画と温調区画とが並列して示
されているが、これは理解を助けるためであり、本実施
例では図15で示した通りの構造になっている。固体処理
剤供給装置8A,8B,8D,8Gから供給される固体
処理剤は、図に示すように曲げられている誘導経路構成
部材29A,29B,29D,29Gにより補助タンクからの蒸
気が直接固体処理剤供給装置に当たらないようになって
いる。また、この誘導経路構成部材29A,29B,29D,
29Gは、発色現像処理工程用固体処理剤供給装置8Aが
発色現像処理工程用固体処理材受容区画より漂白処理側
に配置され、漂白処理工程用固体処理剤供給装置8Bが
漂白処理工程用固体処理材受容区画より定着処理側に配
置され、また、安定処理工程用固体処理剤供給装置8G
は第三安定処理工程用固体処理材受容区画より第二安定
処理側に配置されるように、曲がっていることにより、
蓋104が小型化でき、収容容器の交換が簡単になってい
ると同時に、自動現像機APのコンパクト化をはかって
いる。
【0201】各処理槽は、フィルタ22からの処理液を循
環ポンプ24により、循環流路61,62を通じて、感材処理
区画に処理液を戻されるよう構成されている。そして、
発色現像槽7Aの補助タンク9Aの温調区画、第二定着
槽7Dの補助タンク9Dの温調区画、および、第三安定
槽7Gの補助タンク9Gの温調区画に、それぞれ、ヒー
タ26と温度検出センサー228が設けられ、それぞれの処
理槽毎に温度調整されている。しかし、安定槽は許容温
度範囲が広いので、第三安定槽7Gにヒータ26Gと温度
検出センサー228Gが設けられ、第三安定槽7Gのフィ
ルタ22Gからの処理液を循環ポンプ24Gにより、第一安
定槽7Eの温調区画と第二安定槽7Fの温調区画中に配
管された循環経路62Gを通じて、感材処理区画に処理液
を戻される。これにより、循環経路62Gの熱により、第
一安定槽7Eと第二安定槽7Fが加熱され、結果的に所
定の温度範囲に保温される。なお、循環経路62Gは第二
定着槽7Dの手前を通っているが、中を通っていないこ
とは言うまでもない。また、漂白槽および定着槽も許容
温度範囲が広いので、第二安定槽7Dにヒータ26Dと温
度検出センサー228Dが設けられ、第二安定槽7Dのフ
ィルタ22Dからの処理液を循環ポンプ24Dにより、漂白
槽7Bの温調区画と第一安定槽7Cの温調区画中に配管
された循環経路62Dを通じて、感材処理区画に処理液を
戻される。これにより、循環経路62Dの熱により、第一
安定槽7Bと第二安定槽7Cが加熱され、結果的に所定
の温度範囲に保温される。なお、循環経路62Dは発色現
像槽7Aの手前を通っているが、中を通っていないごと
は言うまでもない。
【0202】本実施例では、固体処理剤が供給される処
理槽毎に、循環の制御を行う。すなわち、現像処理槽7
A、漂白槽7B、第二定着処理槽7D、第三安定槽7G
毎に、別々にこの制御を行う。
【0203】(実施例9〜12)本実施例は、実施例1〜
4のカラーペーパー用自動現像機を改造した例である。
以下、変更点について説明する。
【0204】図21は本実施例のカラーペーパー用自動現
像機APの正面側全体構成図である。補助タンクの内、
発色現像処理用補助タンク2A、漂白定着処理用補助タ
ンク2B、第三安定補助タンク2Eの各上方に設置され
ている固体処理剤供給装置3A,3B,3Eは、それぞ
れ、実質的に壁WAO,WAB,WBC,WDE,WE
Oで仕切られた別々の部屋にある。壁WAOは発色現像
用固体処理剤供給装置3Aを収容する部屋と外部空間を
仕切る壁である。壁WABは発色現像用固体処理剤供給
装置3Aを収容する部屋と漂白定着用固体処理剤供給装
置3Bを収容する部屋を仕切る壁である。壁WBCは漂
白定着用固体処理剤供給装置3Bを収容する部屋と第一
安定用処理槽・第二安定用処理槽側とを仕切る壁であ
る。壁WDEは安定処理着用固体処理剤供給装置3Eを
収容する部屋と第一安定用処理槽・第二安定用処理槽側
とを仕切る壁である。壁WEOは安定処理着用固体処理
剤供給装置3Eを収容する部屋と外部空間とを仕切る壁
である。また、各部屋は天板19により外部空間と仕切ら
れている。また、各部屋には、外部空間から固体処理剤
収容容器33を固体処理剤供給装置3に装着するためにシ
ャッター37を設けている。すなわち、発色現像用固体処
理剤供給装置3Aを収容する部屋にはシャッター37Aを
設けており、漂白定着用固体処理剤供給装置3Bを収容
する部屋にはシャッター37Bを設けており、安定用固体
処理剤供給装置3Eを収容する部屋にはシャッター37E
を設けている。これらのシャッター37の構造および目的
は実施例3で示したシャッター手段と同じである。
【0205】(実施例13〜16)本実施例は、実施例5〜
8のカラーフィルム用自動現像機を改造した例である。
以下、変更点について説明する。
【0206】図22は本実施例のカラーフィルム用自動現
像機AFの正面側全体構成図である。補助タンクの内、
発色現像用補助タンク9A、漂白用補助タンク9B、第
二定着用補助タンク9D、第三安定補助タンク9Gの各
上方に設置されている固体処理剤供給装置8A,8B,
8D,8Gは、それぞれ、実質的に壁WAO,WAB,
WBC,WCD,WDE,WFG,WGOで仕切られた
別々の部屋にある。壁WAOは発色現像用固体処理剤供
給装置8Aを収容する部屋と外部空間を仕切る壁であ
る。壁WABは発色現像用固体処理剤供給装置8Aを収
容する部屋と漂白用固体処理剤供給装置8Bを収容する
部屋を仕切る壁である。壁WBCは漂白用固体処理剤供
給装置8Bを収容する部屋と第一定着用処理槽側とを仕
切る壁である。壁WCDは定着用固体処理剤供給装置8
Dを収容する部屋と第一定着用処理槽側とを仕切る壁で
ある。壁WDEは定着用固体処理剤供給装置8Dを収容
する部屋と第一安定用処理槽側・第二安定用処理槽側と
を仕切る壁である。壁WFGは安定処理着用固体処理剤
供給装置8Gを収容する部屋と第一安定用処理槽・第二
安定用処理槽側とを仕切る壁である。壁WGOは安定処
理着用固体処理剤供給装置8Gを収容する部屋と外部空
間とを仕切る壁である。また、各部屋は天板19により外
部空間と仕切られている。また、各部屋には、外部空間
から固体処理剤収容容器33を固体処理剤供給装置8に装
着するためにシャッター87を設けている。すなわち、発
色現像用固体処理剤供給装置8Aを収容する部屋にはシ
ャッター87Aを設けており、漂白用固体処理剤供給装置
8Bを収容する部屋にはシャッター87Bを設けており、
定着用固体処理剤供給装置8Dを収容する部屋にはシャ
ッター87Dを設けており、安定用固体処理剤供給装置8
Gを収容する部屋にはシャッター87Gを設けている。こ
れらのシャッター87の構造および目的は実施例3で示し
たシャッター手段と同じてある。
【0207】(実施例17〜20)本実施例は、実施例1〜
4のカラーペーパー用自動現像機を改造した例である。
すなわち、固体処理剤溶解装置10を別置きにして、固体
処理剤溶解装置10が固体処理剤から補充液を作成し、カ
ラーペーパー用自動現像機APの補助タンク2に作成し
た補充液を供給するものである。以下、変更点について
説明する。
【0208】図25(A)は本実施例の固体処理剤溶解装
置10の正面側全体構成図である。図25(B)は本実施例
の固体処理剤溶解装置10とカラーペーパー用自動現像機
APの断面全体構成図である。感光材料を処理する各処
理槽1は、処理槽1を形成する仕切壁の外側に一体的に
設けた補助タンク2を有する。処理槽1と補助タンク2
とは連通窓が形成された仕切壁により仕切られており、
処理液は流通できるようになっている。濾過手段(筒状
のフィルタ)22は、補助タンク2の内部に交換可能に設
けられ、処理液中の不溶物を除去する機能を果たしてい
る。この濾過手段(筒状のフィルタ)22の中心部へ補助
タンク2の下方壁を貫通して設けられた循環パイプを介
して循環手段(循環ポンプ)24の吸引側に連通してい
る。
【0209】補助タンク2の内、発色現像処理用補助タ
ンク2A、漂白定着処理用補助タンク2B、第三安定補
助タンク2Eの各々は固体処理剤溶解装置10から補充液
を供給されている。これらの補助タンク2と固体処理剤
溶解装置10との間には、固体処理剤溶解装置10から供給
される補充液を前記補助タンク2内の処理液に供給する
ための補充液供給ポンプ手段(ポンプ)15と補充液供給
管16がある。
【0210】補充液を作成する処理(発色現像A、漂白
定着B、安定E)毎に、固体処理剤溶解装置10には、固
体処理剤供給装置3と、固体処理剤溶解槽12と、固体処
理剤供給装置3から供給される粒状固体処理剤を前記固
体処理剤溶解槽12内の処理液に誘導経路に沿って誘導す
る誘導経路構成部材(シュータ)29と、前記固体処理剤
溶解槽12内の液を攪拌する固体処理剤溶解槽攪拌手段
(プロペラ)13と、前記固体処理剤溶解槽12内で粒状固
体処理剤から作成された補充液を貯留する補充液貯留槽
11と、前記固体処理剤溶解槽12内での粒状固体処理剤の
溶解・均一攪拌が完了し補充液が作成されてから、前記
固体処理剤溶解槽12から補充液を前記補充液貯留槽11に
供給するための補充液移送手段(コック)14とを有す
る。また、補充液を作成する処理(発色現像A、漂白定
着B、安定E)毎に、自動現像機APには、前記固体処
理剤溶解槽12内で粒状固体処理剤を自動現像機AP内の
水タンク41から供給される溶解水を供給するための溶解
水供給ポンプ手段(ポンプ)42と溶解水供給管43とを有
する。また、各固体処理剤供給装置3は、それぞれ、実
質的に壁で仕切られた別々の部屋にある。また、各部屋
には、外部空間から固体処理剤収容容器を固体処理剤供
給装置3に装着する時に開閉するシャッター37を設けて
いる。シャッター37の構造および目的は実施例3で示し
たシャッター手段と同じである。
【0211】
【発明の効果】本発明の各請求項の効果を以下に示す。
なお、従属項の従属先と同じ効果は省略して記載する。
【0212】〔請求項1〕固体処理剤収納部に収納され
ている固体処理剤の吸湿と固体処理剤収容容器から固体
処理剤を固体処理剤収納部に移す時に舞う固体処理剤微
粉の外部空間への舞いを減らす。
【0213】〔請求項2〕請求項1の効果がより確実。
【0214】〔請求項3〕固体処理剤収納部に残ってい
る固体処理剤微粉の外部空間への舞いを減らす。
【0215】〔請求項4〕固体処理剤収納部に収納され
ている固体処理剤の吸湿と固体処理剤収容容器から固体
処理剤を固体処理剤収納部に移す時に舞う固体処理剤微
粉の外部空間への舞いを減らす。
【0216】〔請求項5〕開封した後の固体処理剤収容
容器からの固体処理剤の舞いと固体処理剤収容容器中の
固体処理剤の回収するまでの吸湿を減らす。
【0217】〔請求項6〕固体処理剤収容容器を脱着し
てから次の固体処理剤収容容器を装着するまでの間の固
体処理剤収納部に収納されている固体処理剤の吸湿と固
体処理剤収容容器を脱着してから次の固体処理剤収容容
器を装着するまでの固体処理剤微粉の外部空間への舞い
を減らす。
【0218】〔請求項7〕収容容器シャッターの開封が
スムーズにする。
【0219】〔請求項8〕収容容器シャッターの収容容
器内側の面に付着したハロゲン化銀感光材料用粒状固体
処理剤の吸湿と舞いを減らす。
【0220】〔請求項9〕収容容器の誤装填を防止でき
る。
【0221】〔請求項10〕固体処理剤収納部の容積が小
さくてもすみ、また、固体処理剤の貯留部が常に新しく
できる。
【0222】〔請求項11〕樋とスクリューとの隙間のハ
ロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤が移送されないこ
とと詰まりを減らす。
【0223】〔請求項12〕粒状固体処理剤が回転保持手
段に接することを減らす。
【0224】〔請求項13〕直ちに、スクリューフィーダ
ー型固体処理剤移送手段を取り外し、洗浄または交換す
ることができる。
【0225】〔請求項14〕固体処理剤収納部から受容部
に固体処理剤が入ったままになることと固体処理剤供給
口から受容部へ長期に外気の湿気が入ることを減らす。
【0226】〔請求項15〕固体処理剤収納部における通
過時間がバラツクことにより起こる受容部への充填不良
や充填量のバラツキの防止。
【0227】〔請求項16〕確実かつ簡略な制御で受容部
の固体処理剤収納部における通過時間が一定時間である
ように制御できる。
【0228】〔請求項17〕固体処理剤が受容部に残存す
ることを減らす。
【0229】〔請求項18〕固体処理剤収納部内の固体処
理剤のブロッキングを減らし、固体処理剤収納部からの
固体処理剤の排出の助勢する。
【0230】〔請求項19〕固体処理剤の外部空間への舞
いを減らす。
【0231】〔請求項20〕固体処理剤供給口からの吸湿
を最小限にできる。
【0232】〔請求項21〕請求項19の効果がより確実。
【0233】〔請求項22〕請求項19,20の効果がより価
値が高い。
【0234】〔請求項23〕種類の異なる固体処理剤が混
ざる危険性を減らす。
【0235】〔請求項24〕固体処理剤供給口からの吸湿
を最小限にできる。
【0236】〔請求項25〕誘導経路構成部材の内壁面に
くっついたハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤が固
体処理剤溶解部に供給されずに残ってしまうことを減ら
す。
【0237】〔請求項26〕ハロゲン化銀感光材料用粒状
固体処理剤が、誘導経路誘導経路の前記固体処理剤溶解
部側の出口開口部分から落下した後、舞い上がって外部
空間に飛び出すことを減らす。
【0238】〔請求項27〕特になし。
【0239】〔請求項28〕発色現像用固体処理剤に、種
類の異なる固体処理剤を混ざる危険性を減らす。
【0240】〔請求項29〕特になし。
【0241】〔請求項30〕固体処理剤収容容器の単位容
器当たりの固体処理剤量及び該単位容器当たりの処理可
能な感光材料処理量を前記固体処理剤供給装置の計量補
正の基準値として用いることができる。
【0242】〔請求項31〕固体処理剤収容容器の単位容
器当たりの固体処理剤量及び該単位容器当たりの処理可
能な感光材料処理量を前記固体処理剤供給装置の計量補
正の基準値として用いることができる。
【0243】〔請求項32〕固体処理剤収容容器1個分が
供給される間の処理液濃度ハンチングを安全な領域に維
持することができる。
【0244】〔請求項33〕発色現像用固体処理剤に種類
の異なる固体処理剤が混ざる危険性をへらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のプリンタープロセッサーの構成図。
【図2】実施例1の自動現像機の構成図。
【図3】実施例1の自動現像機の粒状固体処理剤Kおよ
び補充水Wを供給制御するブロック図。
【図4】実施例1の自動現像機の断面図。
【図5】実施例1の補助タンクおよび収容容器が未装着
の状態の固体処理剤供給装置の斜視図。
【図6】実施例1の収容容器が装着した状態の固体処理
剤供給装置の斜視断面図。
【図7】図6の正面断面図と正面図。
【図8】実施例1の収容容器が未装着の状態から装着状
態へ移る途中の状態の固体処理剤供給装置の収容容器装
着手段の斜視断面図。
【図9】実施例1の固体処理剤供給装置の固体処理剤移
送手段の動きと縦断面構造を示す断面図。
【図10】実施例1の処理液の循環経路を示す自動現像
機の補助タンクで切断された横断面図。
【図11】実施例2の固体処理剤供給装置と収容容器の
鉛直断面図。
【図12】実施例2のスクリューフィーダー型固体処理
剤移送手段を示す図。
【図13】実施例5〜8のカラーネガフィルム用自動現
像機の正面側全体構成図。
【図14】実施例5〜8の自動現像機の構成図。
【図15】実施例5〜8の補助タンクの斜視図。
【図16】実施例5〜8の処理液の循環経路を示す自動
現像機の補助タンクで切断された断面図。
【図17】実施例3の固体処理剤収容容器を固体処理剤
供給装置の収容容器装着部に装着した状態の処理槽の上
半分と補助タンクと固体処理剤供給装置の断面図。
【図18】図17の収容容器装着部の断面図。
【図19】実施例3の収容容器と固体処理剤供給装置の
斜視図。
【図20】実施例3の誤装填防止手段の位置を示す図。
【図21】実施例9〜12のカラーペーパー用自動現像機
の正面側全体構成図。
【図22】実施例13〜16のカラーフィルム用自動現像機
の正面側全体構成図。
【図23】実施例4の固体処理剤収容容器を固体処理剤
供給装置の収容容器装着部に装着していない状態の固体
処理剤供給装置の斜視断面図。
【図24】図23の収容容器を装着するまでの過程を示す
容器装着部の断面図。
【図25】実施例17〜20の固体処理剤溶解装置と自動現
像機を示す全体構成図。
【図26】実施例4の固体処理剤供給装置および収容容
器の該装填防止手段の位置と構成を示す図である。
【符号の説明】
AP ペーパー自動現像機 AF フィルム自動現像機 B プリンター 1 処理槽 2 補助タンク 3 固体処理剤供給装置 7 処理槽 8 固体処理剤供給装置 9 補助タンク 33 固体処理剤収容容器 34 固体処理剤収容容器装着部 37 シャッター手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出口 俊 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 上田 豊 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤
    を供給するハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給
    装置において、 前記ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤を収容した
    固体処理剤収容容器を装着する収容容器装着部と、 前記収容容器装着部に装着された固体処理剤収容容器を
    開封する収容容器開封手段と、 前記収容容器開封手段により開封した固体処理剤収容容
    器から移された固体処理剤を収納する固体処理剤収納部
    と、 前記収容容器開封手段により前記固体処理剤収容容器を
    開封してから、前記固体処理剤収容容器から固体処理剤
    を前記固体処理剤収納部に移す間、前記固体処理剤収納
    部を実質的に外部空間から密封するシャッター手段と、 を有することを特徴とするハロゲン化銀感光材料用粒状
    固体処理剤供給装置。
  2. 【請求項2】 ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤
    を供給するハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給
    装置において、 前記ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤を収容した
    固体処理剤収容容器を装着する収容容器装着部と、 前記収容容器装着部に装着された固体処理剤収容容器を
    開封する収容容器開封手段と、 前記収容容器開封手段により開封した固体処理剤収容容
    器から移された固体処理剤を収納する固体処理剤収納部
    と、 前記収容容器開封手段により前記固体処理剤収容容器を
    開封してから、前記固体処理剤収容容器から固体処理剤
    を前記固体処理剤収納部に移す間、前記固体処理剤収納
    部を実質的に外部空間から密封するシャッター手段と、 前記固体処理剤収納部を実質的に外部空間から密封する
    ために、前記収容容器装着部に設けられ、前記固体処理
    剤収容容器との間をパッキングするパッキング手段と、
    を有し、 前記収容容器開封手段により前記固体処理剤収容容器を
    開封し、前記固体処理剤収容容器から固体処理剤を前記
    固体処理剤収納部に移す間、前記固体処理剤収容容器を
    収容容器装着部に装着し、前記シャッター手段により前
    記固体処理剤収納部を実質的に外部空間から密封してい
    ることを特徴とするハロゲン化銀感光材料用粒状固体処
    理剤供給装置。
  3. 【請求項3】 前記収容容器開封手段により前記固体処
    理剤収容容器を開封し、前記固体処理剤収容容器から固
    体処理剤を前記固体処理剤収納部に移し、前記固体処理
    剤収納部から固体処理剤が実質的に完全に排出されるま
    での期間、前記固体処理剤収容容器が収容容器装着部に
    装着され、前記シャッター手段により前記収容容器装着
    部に装着された収容容器と前記固体処理剤収納部を実質
    的に外部空間から密封していることを特徴とする請求項
    1または2のハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供
    給装置。
  4. 【請求項4】 ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤
    を供給するハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給
    装置において、 前記ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤を収容した
    固体処理剤収容容器を装着する収容容器装着部と、 前記収容容器装着部に装着された固体処理剤収容容器を
    開封する収容容器開封手段と、 前記収容容器開封手段により開封した固体処理剤収容容
    器から移された固体処理剤を収納する固体処理剤収納部
    と、 前記固体処理剤収納部を実質的に外部空間から密封する
    ために、前記収容容器装着部に設けられ、前記固体処理
    剤収容容器との間をパッキングするパッキング手段と、
    を有し、 前記収容容器開封手段により前記固体処理剤収容容器を
    開封し、前記固体処理剤収容容器から固体処理剤を前記
    固体処理剤収納部に移す間、前記固体処理剤収容容器を
    収容容器装着部に装着していることを特徴とするハロゲ
    ン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。
  5. 【請求項5】 前記収容容器開封手段により開封した前
    記固体処理剤収容容器から、固体処理剤を前記固体処理
    剤収納部に移す間、前記固体処理剤収容容器が収容容器
    装着部に装着されることを特徴とする請求項2または4
    のハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。
  6. 【請求項6】 前記収容容器装着部から前記固体処理剤
    収容容器を脱着してから前記収容容器装着部に次の固体
    処理剤収容容器を装着するまで前記固体処理剤収納部を
    実質的に外部空間から密封する蓋手段を有することを特
    徴とする請求項2,4または5のハロゲン化銀感光材料
    用粒状固体処理剤供給装置。
  7. 【請求項7】 前記固体処理剤収容容器には、固体処理
    剤を収容する空間を実質的に密封する収容容器シャッタ
    ーがあり、前記固体処理剤収容容器が収容容器装着部に
    装着されるまで前記収容容器シャッターが閉じられてお
    り、 前記収容容器開封手段が前記固体処理剤収容容器の収容
    容器シャッターと連結するための収容容器シャッター連
    結手段を有し、 前記収容容器が収容容器開封手段に装着されると、前記
    収容容器シャッター連結手段により前記収容容器シャッ
    ターと前記収容容器開封手段とが連結し、連結した後、
    前記収容容器シャッター連結手段が移動することによ
    り、前記固体処理剤収容容器を開封することを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれか1項のハロゲン化銀感光材料
    用粒状固体処理剤供給装置。
  8. 【請求項8】 前記固体処理剤収容容器には固体処理剤
    を収容する空間を実質的に密封する収容容器シャッター
    があり、前記収容容器シャッターは収容容器装着部に装
    着されるまでは閉じられており、 前記収容容器開封手段により前記固体処理剤収容容器を
    開封したときに前記収容容器シャッターの収容容器内側
    の面を実質的に覆う開封収容容器シャッターカバー手段
    を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項
    のハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。
  9. 【請求項9】 前記収容容器の誤装填を防止するための
    誤装填防止手段を有することを特徴とする請求項1〜8
    のいずれか1項のハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理
    剤供給装置。
  10. 【請求項10】 前記固体処理剤収納部の容積を前記固
    体処理剤収容容器に収容される固体処理剤の体積よりも
    小さくしておき、前記収容容器開封手段により前記固体
    処理剤収容容器を開封した後も、前記固体処理剤収容容
    器にハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤を貯留させ
    ることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項のハロ
    ゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。
  11. 【請求項11】 固体処理剤を収納する固体処理剤収納
    部と、 固体処理剤を供給するための固体処理剤供給口と、 前記固体処理剤供給口から固体処理剤を供給するため
    に、前記固体処理剤収納部から前記固体処理剤供給口に
    固体処理剤を移送するスクリューフィーダー型固体処理
    剤移送手段と、を有するハロゲン化銀感光材料用粒状固
    体処理剤を供給するハロゲン化銀感光材料用粒状固体処
    理剤供給装置において、 前記スクリューフィーダー型固体処理剤移送手段が、螺
    旋羽根を有するスクリューフィーダーと、下側断面形状
    が前記螺旋羽根の直径とほぼ等しい内径の部分円である
    樋と、を有することを特徴とするハロゲン化銀感光材料
    用粒状固体処理剤供給装置。
  12. 【請求項12】 固体処理剤を収納する固体処理剤収納
    部と、 固体処理剤を供給するための固体処理剤供給口と、 前記固体処理剤供給口から固体処理剤を供給するため
    に、前記固体処理剤収納部から前記固体処理剤供給口に
    固体処理剤を移送するスクリューフィーダー型固体処理
    剤移送手段と、を有するハロゲン化銀感光材料用粒状固
    体処理剤を供給するハロゲン化銀感光材料用粒状固体処
    理剤供給装置において、 前記スクリューフィーダー型固体処理剤移送手段が、ス
    クリューフィーダーとスクリューフィーダー回転保持手
    段とを有し、 前記スクリューフィーダーが、 スクリューフィーダー軸と、 前記固体処理剤収納部と前記回転保持手段との間のスク
    リューフィーダー軸に設けられ、前記固体処理剤収納部
    と前記回転保持手段との間を仕切る仕切り回転板と、 固体処理剤を移送する区間のスクリューフィーダー軸に
    設けられた螺旋羽根と、を有し、 前記スクリューフィーダー回転保持手段は前記スクリュ
    ーフィーダーのスクリューフィーダー軸を回転自在に保
    持するものであることを特徴とするハロゲン化銀感光材
    料用粒状固体処理剤供給装置。
  13. 【請求項13】 固体処理剤を収納する固体処理剤収納
    部と、 固体処理剤を供給するための固体処理剤供給口と、 前記固体処理剤供給口から固体処理剤を供給するため
    に、前記固体処理剤収納部から前記固体処理剤供給口に
    固体処理剤を移送するスクリューフィーダー型固体処理
    剤移送手段と、を有するハロゲン化銀感光材料用粒状固
    体処理剤を供給するハロゲン化銀感光材料用粒状固体処
    理剤供給装置において、 前記スクリューフィーダー型固体処理剤移送手段のスク
    リューフィーダーが着脱可能であることを特徴とするハ
    ロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。
  14. 【請求項14】 固体処理剤を収納する固体処理剤収納
    部と、 固体処理剤を供給するための固体処理剤供給口と、 所定量の固体処理剤を受容する受容部を有し、前記受容
    部を移送して、前記受容部が前記固体処理剤収納部から
    所定量の固体処理剤を受容し、前記固体処理剤供給口で
    前記受容部が固体処理剤を排出することにより、前記固
    体処理剤供給口から所定量の固体処理剤を供給する固体
    処理剤移送手段と、を有するハロゲン化銀感光材料用粒
    状固体処理剤を供給するハロゲン化銀感光材料用粒状固
    体処理剤供給装置において、 前記受容部が前記固体処理剤収納部から前記固体処理剤
    供給口までの間に納まる大きさであり、前記受容部を移
    送している間に、前記固体処理剤収納部から前記固体処
    理剤供給口までの連続した空間を形成することがなく、 前記受容部が前記固体処理剤収納部から前記固体処理剤
    供給口まで固体処理剤を移送した後、前記受容部に前記
    固体処理剤を受容することなく、前記受容部を前記固体
    処理剤収納部から前記固体処理剤供給口までの間に納め
    ることを特徴とするハロゲン化銀感光材料用粒状固体処
    理剤供給装置。
  15. 【請求項15】 前記受容部の前記固体処理剤収納部に
    おける通過時間を一定時間に制御することを特徴とする
    請求項14のハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給
    装置。
  16. 【請求項16】 前記固体処理剤移送手段が、受容部を
    有するロータと、前記ロータを回転駆動させるロータ駆
    動手段とを有し、 前記ロータ駆動手段の回転速度を制御することにより、
    前記受容部の前記固体処理剤収納部における通過時間が
    一定時間であるように制御することを特徴とする請求項
    15のハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。
  17. 【請求項17】 固体処理剤を収納する固体処理剤収納
    部と、 固体処理剤を供給するための固体処理剤供給口と、 所定量の固体処理剤を受容する受容部を有し、前記受容
    部を移送して、前記受容部が前記固体処理剤収納部から
    所定量の固体処理剤を受容し、前記固体処理剤供給口で
    前記受容部が固体処理剤を排出することにより、前記固
    体処理剤供給口から所定量の固体処理剤を供給する固体
    処理剤移送手段と、を有するハロゲン化銀感光材料用粒
    状固体処理剤を供給するハロゲン化銀感光材料用粒状固
    体処理剤供給装置において、 前記受容部が前記固体処理剤収納部から前記固体処理剤
    供給口まで固体処理剤を移送した後の前記受容部に残存
    する固体処理剤を前記固体処理剤供給口から強制的に排
    出する残存固体処理剤排出手段を有することを特徴とす
    るハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。
  18. 【請求項18】 前記固体処理剤収納部内の固体処理剤
    のブロッキングを防止し、前記固体処理剤収納部からの
    固体処理剤の排出を助勢するための落下排出助勢手段を
    設けたことを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項の
    ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。
  19. 【請求項19】 固体処理剤を供給するための固体処理
    剤供給口と、 前記固体処理剤供給口から固体処理剤を供給するため
    に、前記固体処理剤収納部から前記固体処理剤供給口に
    固体処理剤を移送する固体処理剤移送手段と、を有し、 前記固体処理剤移送手段が固体処理剤を移送している
    間、前記固体処理剤収容容器の前記収容容器装着部から
    の脱着を禁止することを特徴とする請求項1〜18のいず
    れか1項のハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給
    装置。
  20. 【請求項20】 固体処理剤を供給するための固体処理
    剤供給口と、 前記固体処理剤供給口から固体処理剤を供給する時以外
    は、前記固体処理剤供給口を密封する固体処理剤供給口
    密封手段と、 を有することを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項
    のハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。
  21. 【請求項21】 前記固体処理剤供給口密封手段が、供
    給口蓋と、前記供給口蓋が閉じた時に前記供給口蓋と前
    記固体処理剤供給口との間をパッキングする供給口パッ
    キング手段とを有することを特徴とする請求項20のハロ
    ゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。
  22. 【請求項22】 前記固体処理剤供給口から供給される
    固体処理剤が、感光材料を処理する処理液が満たされた
    槽に直接供給することを特徴とする請求項20または21の
    ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。
  23. 【請求項23】 前記固体処理剤収納部が固体処理剤の
    種類毎にあり、それぞれ独立した個別の部屋であること
    を特徴とする請求項1〜22のいずれか1項のハロゲン化
    銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置。
  24. 【請求項24】 固体処理剤を収納する固体処理剤収納
    部と、 固体処理剤を供給するための固体処理剤供給口と、 前記固体処理剤供給口から固体処理剤を供給するため
    に、前記固体処理剤収納部から前記固体処理剤供給口に
    固体処理剤を移送するスクリューフィーダー型固体処理
    剤移送手段と、を有するハロゲン化銀感光材料用粒状固
    体処理剤を供給するハロゲン化銀感光材料用粒状固体処
    理剤供給装置と、 前記ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置の
    前記固体処理剤供給口から供給された該固体処理剤を溶
    解するための固体処理剤溶解部と、 前記固体処理剤溶解部に誘導する誘導経路構成部材と、
    を有するハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤溶解装
    置において、 前記誘導経路構成部材の内壁面によって構成される固体
    処理剤誘導経路が水平面に対して傾斜をなす部分を有
    し、かつ、前記誘導経路構成部材の固体処理剤誘導経路
    の前記固体処理剤溶解部側の出口開口部分で囲まれた領
    域の鉛直上方に投影した部分が前記誘導経路誘導部材に
    よって遮られていることを特徴とするハロゲン化銀感光
    材料用粒状固体処理剤溶解装置。
  25. 【請求項25】 固体処理剤供給口からハロゲン化銀感
    光材料用粒状固体処理剤を供給するハロゲン化銀感光材
    料用粒状固体処理剤供給装置と、 前記ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置の
    前記固体処理剤供給口から供給された該固体処理剤を溶
    解するための固体処理剤溶解部と、 前記固体処理剤溶解部に誘導する誘導経路構成部材と、
    を有するハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤溶解装
    置において、 さらに、前記誘導経路構成部材の内壁面によって構成さ
    れる固体処理剤誘導経路の少なくとも一部の内壁面に液
    を流すために、前記誘導経路構成部材の内壁面に液を供
    給する液供給手段を有することを特徴とするハロゲン化
    銀感光材料用粒状固体処理剤溶解装置。
  26. 【請求項26】 固体処理剤供給口からハロゲン化銀感
    光材料用粒状固体処理剤を供給するハロゲン化銀感光材
    料用粒状固体処理剤供給装置と、 前記ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置の
    前記固体処理剤供給口から供給された該固体処理剤を溶
    解するための固体処理剤溶解部と、 前記固体処理剤溶解部に誘導する誘導経路構成部材と、
    を有するハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤溶解装
    置において、 前記誘導経路構成部材の固体処理剤誘導経路の前記固体
    処理剤溶解部側の出口開口部分の外側の部分が蓋によっ
    て外部空間と遮られていることを特徴とするハロゲン化
    銀感光材料用粒状固体処理剤溶解装置。
  27. 【請求項27】 請求項1〜23のいずれか1項のハロゲ
    ン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置と、 前記ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置か
    ら供給された前記固体処理剤を溶解するための固体処理
    剤溶解部と、を有することを特徴とするハロゲン化銀感
    光材料用粒状固体処理剤溶解装置。
  28. 【請求項28】 前記固体処理剤収納部が固体処理剤の
    種類毎にあり、それぞれ独立した個別の部屋であり、発
    色現像用固体処理剤の収容容器装着部と、発色現像用固
    体処理剤の収容容器開封手段と、発色現像用固体処理剤
    の前記固体処理剤収納部の鉛直上方には、他の種類のハ
    ロゲン化銀感光材料用固体処理剤供給装置と固体処理剤
    溶解部がないことを特徴とする請求項26のハロゲン化銀
    感光材料用粒状固体処理剤溶解装置。
  29. 【請求項29】 請求項24〜28のいずれか1項のハロゲ
    ン化銀感光材料用粒状固体処理剤溶解装置を有し、ハロ
    ゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤溶解装置の固体処理
    剤溶解部がハロゲン化銀感光材料を処理する処理液を保
    持する処理液タンクであることを特徴とするハロゲン化
    銀感光材料用自動現像機。
  30. 【請求項30】 所定量のハロゲン化銀感光材料用粒状
    固体処理剤を収容する固体処理剤収容容器を装着して使
    用するハロゲン化銀感光材料用自動現像機であって、 前記固体処理剤収容容器を装填する収容容器装着部と、 前記収容容器装着部に装着された固体処理剤収容容器か
    ら移された固体処理剤を収納する固体処理剤収納部と、 固体処理剤を供給するための固体処理剤供給口と、 前記固体処理剤供給口からの固体処理剤の供給を制御す
    る固体処理剤供給制御手段と、 を有するハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装
    置と、 ハロゲン化銀感光材料を処理する処理液を保持する処理
    液タンクと、 感光材料の処理量を検出する感光材料処理量検出手段
    と、を有し、 前記ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置は
    その固体処理剤供給口からハロゲン化銀感光材料用固体
    処理剤を前記処理液タンクに供給し、 前記固体処理剤供給制御手段が、前記固体処理剤収容容
    器1個中の固体処理剤量で処理可能な感光材料処理量を
    前記固体処理剤供給装置の計量補正の基準値として用
    い、前記固体処理剤収容容器1個中の固体処理剤量で処
    理可能な感光材料処理量毎に固体処理剤収納部から固体
    処理剤を強制排出することを特徴とするハロゲン化銀感
    光材料用自動現像機。
  31. 【請求項31】 所定量のハロゲン化銀感光材料用粒状
    固体処理剤を収容する固体処理剤収容容器を装着して使
    用するハロゲン化銀感光材料用自動現像機であって、 前記固体処理剤収容容器を装填する収容容器装着部と、 前記収容容器装着部に装着された固体処理剤収容容器か
    ら移された固体処理剤を収納する固体処理剤収納部と、 前記固体処理剤収容容器内の固体処理剤を全て排出した
    ことを検出する固体処理剤排出検出手段と、 固体処理剤を供給するための固体処理剤供給口と、 前記固体処理剤排出検出手段からの排出検出信号に基づ
    き、前記固体処理剤供給口からの固体処理剤の供給を制
    御する固体処理剤供給制御手段と、 を有するハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装
    置と、 ハロゲン化銀感光材料を処理する処理液を保持する処理
    液タンクと、 感光材料の処理量を検出する感光材料処理量検出手段
    と、を有し、 前記ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置は
    その固体処理剤供給口からハロゲン化銀感光材料用固体
    処理剤を前記処理液タンクに供給し、 前記固体処理剤供給制御手段が、前記固体処理剤収容容
    器1個中の固体処理剤量で処理可能な感光材料処理量を
    前記ハロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置の
    計量補正の基準値として用いて、固体処理剤の供給を制
    御することを特徴とするハロゲン化銀感光材料用自動現
    像機。
  32. 【請求項32】 発色現像用において、前記固体処理剤
    収容容器1個中の固体処理剤重量をXgとし、前記処理
    液中の処理剤成分の固体換算重量をYgとすると、X/
    Y<0.3を満たすことを特徴とする請求項30または31の
    ハロゲン化銀感光材料用自動現像機。
  33. 【請求項33】 発色現像用ハロゲン化銀感光材料用粒
    状固体処理剤供給装置と、発色現像用ハロゲン化銀感光
    材料用粒状固体処理剤溶解装置の固体処理剤溶解部と、
    発色現像用処理液タンクの鉛直上方には、他の種類のハ
    ロゲン化銀感光材料用粒状固体処理剤供給装置がないこ
    とを特徴とする請求項29〜32のいずれか1項のハロゲン
    化銀感光材料用自動現像機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011230851A (ja) * 1997-03-12 2011-11-17 Advanced Technology Materials Inc センサを備える液体化学薬品分配システム

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