JPH0868933A - 自動合焦装置 - Google Patents

自動合焦装置

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JPH0868933A
JPH0868933A JP6206980A JP20698094A JPH0868933A JP H0868933 A JPH0868933 A JP H0868933A JP 6206980 A JP6206980 A JP 6206980A JP 20698094 A JP20698094 A JP 20698094A JP H0868933 A JPH0868933 A JP H0868933A
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JP
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time
lens
drive
driving
defocus amount
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JP6206980A
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English (en)
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Toru Iwane
透 岩根
Shozo Yamano
省三 山野
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度や電源電圧等の環境因子を考慮に入れて
焦点調節を行なう。 【構成】 撮影レンズ1側では、カメラの温度、カメラ
内部の電池の電源電圧およびカメラの姿勢を検出する。
そして、レンズ駆動距離の代表6点についてのレンズ駆
動時間を(4)式に基づいて演算する。そして、その演
算結果をコードに変換してカメラボディ2に送信する。
カメラボディ2側では、焦点はずれ量を検出した後、撮
影レンズ1からコードを受け取って駆動時間テーブルを
再構成する。そして、この駆動時間テーブルに基づい
て、現在の焦点はずれ量に対応するレンズ駆動時間を演
算する。次に、レリーズされてから露光を開始するまで
の各シーケンス処理のタイミングを決定する。このよう
に、温度、電源電圧および姿勢を考慮に入れてレンズ駆
動時間を演算するため、従来よりもはるかに正確に合焦
レンズの駆動時間を予測できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影レンズに組み込ま
れた合焦レンズを移動被写体に対して遅れなく追従させ
る自動合焦装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮影レンズに組み込まれた合焦レンズを
移動被写体に対して遅れなく追従させる自動合焦装置が
知られている。この種の装置では、焦点はずれ量の検出
結果に基づいて合焦レンズを合焦位置まで駆動するのに
要する時間(以下、レンズ駆動時間と呼ぶ)を予測し、
その予測結果に基づいてレリーズされてから露光完了ま
での各シーケンス処理のタイミングを決定している。な
お、レンズ駆動時間を予測する際は、温度や電源電圧等
の環境因子による影響を無視した状態で演算している。
【0003】例えば、検出された焦点はずれ量が3mm
ならレンズ駆動時間を100msというように、各焦点
はずれ量に対応するレンズ駆動時間を予め定めておき、
そのレンズ駆動時間以内に露光が完了するように、ミラ
ーアップやミラーダウン等の各シーケンス処理のタイミ
ングを制御する。あるいは、検出された焦点はずれ量に
関係なくレンズ駆動時間を常に一定として各シーケンス
処理のタイミングを定めることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の自動合
焦装置は、温度や電源電圧等の環境因子を全く考慮して
いないため、予測したレンズ駆動時間が以下の理由によ
って実際のレンズ駆動時間と大きく異なることがある。
【0005】合焦レンズを駆動する合焦レンズ駆動部
は、モータ、ギヤ、カム等の多数の機械部品から構成さ
れており、潤滑油によって各部品の運動の滑らかさや要
求される精度を保証している。ところが、潤滑油は温度
によって粘性が変化し、一般に、温度が高くなるほど潤
滑油の粘性は低下し、逆に温度が低くなるほど粘性は増
大する。したがって、一般的には、温度が低いほど各機
械部品は駆動しにくくなり、温度が高いほど駆動しやす
くなる。
【0006】また、ギヤ類の多くは合成樹脂で形成され
ているが、合成樹脂は温度によって膨張収縮する割合が
金属部品よりも大きいという特徴を有する。このため、
温度が高くなると合成樹脂で形成されたギヤ類は熱膨張
して駆動しにくくなり、逆に温度が低くなると熱収縮す
るため、場合によってはギヤ類がうまく噛み合わなくな
る。このように、温度変化によってギヤ等の機械部品の
駆動効率や摩擦力等は変動するため、温度を無視した状
態で合焦レンズのレンズ駆動時間を予測しても、実測値
とかなりのずれが生じる。
【0007】また、自動合焦装置の姿勢も合焦レンズ駆
動部の駆動能力に大きな影響を与える。すなわち、撮影
レンズの光軸を地面に平行にする場合と地面に垂直にす
る場合では、重力による影響が異なるため、合焦レンズ
を同じ量だけ駆動するのに要する駆動力も大きく異な
る。さらに、合焦レンズ駆動部内部のモータは電池等の
バッテリから電源電圧の供給を受けているが、バッテリ
の内部抵抗は温度によって変化し、この内部抵抗が変化
するとバッテリから出力される電源電圧も変化する。例
えば、バッテリは一般的に温度が低いほど内部抵抗が増
大して電源電圧が低下し、またバッテリの継続使用時間
が長いほど電源電圧は低下する。そして、電源電圧が低
下すると、当然のことながら合焦レンズ駆動部の駆動能
力も低下する。
【0008】このように、温度、姿勢および電源電圧等
の環境因子の変化によって合焦レンズ駆動部の駆動能力
は変化するにもかかわらず、従来の自動合焦装置はこれ
ら環境因子による影響を検出・評価する有効な手段を備
えていない。したがって、従来の自動合焦装置は、あら
ゆる条件を勘案して最悪の条件を想定し、その最悪の条
件の下でレリーズから露光完了までの各シーケンス処理
時間を決定している。すなわち、どのような環境条件で
も、例えば温度が高くても低くても、最悪の条件に合わ
せて合焦レンズの駆動を行うため、環境条件が良好な場
合(例えば温度が20度の場合等)には、想定した時間
よりもはるかに短い時間で各シーケンス処理を実行で
き、各シーケンス処理ごとに不要かつ冗長な待ち時間が
発生することが多く、自動合焦装置の本来の機能を発揮
できなかった。
【0009】一方、この種の自動合焦装置をカメラに適
用する場合、最近のカメラでは連写性能、すなわち1秒
間に何駒撮影できるかを問われることが多い。したがっ
て、ミラーアップから露光までの各シーケンス処理時間
をなるべく切り詰めることが望まれる。ところが、従来
の自動合焦装置は、前述したように、最悪の条件を想定
して各シーケンス処理時間を決定するため、連写速度を
十分に上げることができなかった。
【0010】本発明の目的は、温度や電源電圧等の環境
因子を考慮に入れて焦点調節を行なうことで、温度や電
源電圧に関係なく迅速かつ精度よくピント調整ができる
ようにした自動合焦装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】実施例を示す図1に対応
づけて本発明を説明すると、本発明は、被写体に対する
撮影レンズの焦点はずれ量を検出する焦点はずれ量検出
手段22を備え、検出された焦点はずれ量に基づいて駆
動手段12によって合焦レンズ11を合焦位置まで駆動
する自動合焦装置に適用され、合焦レンズ11の駆動速
度または駆動時間に影響を与える環境因子を測定する環
境因子測定手段14,15,16と、測定された環境因
子に基づいて、合焦レンズ11を駆動する際の駆動手段
12の駆動能力を推定する駆動能力推定手段17,23
とを備えることにより、上記目的は達成される。
【0012】請求項2に記載された発明は、被写体に対
する撮影レンズの焦点はずれ量を検出する焦点はずれ量
検出手段22を備え、検出された焦点はずれ量に基づい
て駆動手段12によって合焦レンズ11を合焦位置まで
駆動する自動合焦装置に適用され、該自動合焦装置の電
源電圧、温度および姿勢のうち少なくとも一つを測定す
る環境因子測定手段14,15,16と、測定された電
源電圧、温度および姿勢のうち少なくとも一つと、検出
された焦点はずれ量とに基づいて、合焦レンズ11を合
焦位置まで駆動するのに要する駆動時間を推定する駆動
時間推定手段と、推定された駆動時間に基づいて、合焦
レンズ11の駆動開始時間、ミラーアップ開始時間、露
光開始時間、フィルム給送開始時間、およびミラーダウ
ン開始時間等の撮影に関する各種タイミングを決定する
タイミング決定手段とを備えることにより、上記目的は
達成される。請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
された自動合焦装置において、測定された電源電圧、温
度および姿勢のうち少なくとも一つに基づいて、予め定
めた複数の焦点はずれ量に対応する駆動時間をそれぞれ
演算する基準駆動時間演算手段17を備え、基準駆動時
間演算手段17による演算結果に基づいて、焦点はずれ
量検出手段22によって検出された焦点はずれ量に対応
する駆動時間を推定するように駆動時間推定手段を構成
するものである。請求項4に記載の発明は、請求項3に
記載された自動合焦装置において、測定された電源電
圧、温度および姿勢のうち少なくとも一つをパラメータ
とする線形関数に基づいて、予め定めた複数の焦点はず
れ量に対応する駆動時間をそれぞれ演算するように基準
駆動時間演算手段17を構成するものである。請求項5
に記載の発明は、請求項3または4のいずれかに記載さ
れた自動合焦装置において、基準駆動時間演算手段17
をレンズ側またはカメラボディ側のいずれか一方に設
け、駆動時間推定手段を基準駆動時間演算手段17と異
なる側に設け、基準駆動時間演算手段17によって演算
された駆動時間に関するデータ、または駆動時間推定手
段によって推定された駆動時間に関するデータをレンズ
側およびカメラボディ側の間で通信できるように、レン
ズ側およびカメラボディ側の双方に通信手段18,24
を備えるものである。
【0013】請求項6に記載の発明は、被写体に対する
撮影レンズの焦点はずれ量を検出する焦点はずれ量検出
手段22を備え、検出された焦点はずれ量に基づいて駆
動手段12によって合焦レンズ11を合焦位置まで駆動
する自動合焦装置に適用され、フィルムを1駒巻き上げ
るのに要する給送時間を測定する給送時間測定手段10
2と、測定された給送時間と検出された焦点はずれ量と
に基づいて、合焦レンズ11を合焦位置まで駆動するの
に要する駆動時間を推定する駆動時間推定手段と、推定
された駆動時間に基づいて、合焦レンズ11の駆動開始
時間、ミラーアップ開始時間、露光開始時間、フィルム
給送開始時間、およびミラーダウン開始時間等の撮影に
関する各種タイミングを決定するタイミング決定手段と
を備えることにより、上記目的は達成される。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明では、合焦レンズ11の
駆動速度または駆動時間に影響を与える環境因子、例え
ば温度や電源電圧等の変化を環境因子測定手段14,1
5,16によって測定する。この測定結果に基づいて、
駆動能力推定手段17,23は合焦レンズ11を駆動す
る際の駆動手段12の駆動能力を推定する。請求項2に
記載の発明では、環境因子測定手段14,15,16に
よって、自動合焦装置の電源電圧、温度および姿勢のう
ち少なくとも一つを測定する。この測定結果と検出され
た焦点はずれ量とに基づいて、駆動時間推定手段は合焦
レンズ11を合焦位置まで駆動するのに要する駆動時間
を推定する。この推定結果に基づいて、タイミング決定
手段は合焦レンズ11の駆動開始時間、ミラーアップ開
始時間、露光開始時間、フィルム給送開始時間、および
ミラーダウン開始時間等の撮影に関する各種タイミング
を決定する。請求項3に記載の発明では、測定された電
源電圧、温度および姿勢のうち少なくとも一つに基づい
て、予め定めた複数の焦点はずれ量に対応する駆動時間
を基準駆動時間演算手段17によって演算する。駆動時
間推定手段は、基準駆動時間演算手段17による演算結
果に基づいて、焦点はずれ量検出手段22によって検出
された焦点はずれ量に対応する駆動時間を推定する。請
求項4に記載の発明の基準駆動時間演算手段17は、測
定された電源電圧、温度および姿勢のうち少なくとも一
つをパラメータとする線形関数に基づいて、予め定めた
複数の焦点はずれ量に対応する駆動時間をそれぞれ演算
する。請求項5に記載の発明では、基準駆動時間演算手
段17をレンズ側またはカメラボディ側のいずれか一方
に設け、駆動時間推定手段を基準駆動時間演算手段17
と異なる側に設け、基準駆動時間演算手段17によって
演算された駆動時間に関するデータ、または駆動時間推
定手段によって推定された駆動時間に関するデータをレ
ンズ側およびカメラボディ側の間で通信できるように、
レンズ側およびカメラボディ側の双方に通信手段18,
24を備える。請求項6に記載の発明では、フィルムを
1駒巻き上げるのに要する給送時間を給送時間測定手段
102によって測定し、この測定結果と検出された焦点
はずれ量とに基づいて、駆動時間推定手段は合焦レンズ
11を合焦位置まで駆動するのに要する駆動時間を推定
する。そして、この推定結果に基づいて、タイミング決
定手段は合焦レンズ11の駆動開始時間、ミラーアップ
開始時間、露光開始時間、フィルム給送開始時間、およ
びミラーダウン開始時間等の撮影に関する各種タイミン
グを決定する。
【0015】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0016】
【実施例】
−第1の実施例− 以下、図1〜7を用いて本発明による焦点合焦装置の第
1の実施例を説明する。なお、第1の実施例では、焦点
合焦装置をカメラに適用した例について説明する。図1
は焦点合焦装置の第1の実施例の概略構成図である。図
1の1は撮影レンズであり、その内部には、合焦レンズ
11、合焦レンズ駆動部12、記憶部13、姿勢検出部
14、温度検出部15、電圧検出部16、制御部17、
通信部18が設けられている。このうち、合焦レンズ1
1は撮影レンズ1の光軸上を移動可能とされており、制
御部17の指示によって光軸上を移動して撮影レンズ1
の焦点調節を行う。合焦レンズ駆動部12は不図示のモ
ータ等から構成され、合焦レンズ1の駆動方向、駆動速
度および駆動量を制御する。記憶部13は撮影レンズ1
に固有の情報、例えば撮影レンズ1の駆動特性データ等
を記憶する。姿勢検出部14は水銀スイッチやジャイロ
等から構成され、カメラの姿勢すなわちカメラの傾きを
検出する。温度検出部15は例えば図2のようにサーミ
スタ51とA/D変換器52とにより構成され、カメラ
の温度を検出する。電圧検出部16はカメラ内部の不図
示の電池の電源電圧を検出する。制御部17は後述する
図5の処理を行う。通信部18はカメラボディ2とのデ
ータ通信を行う。
【0017】カメラボディ2の内部には、被写体光束を
反射または透過するクイックリターンミラー21と、焦
点はずれ量を検出する焦点はずれ量検出部22と、後述
する図6の処理を行う制御部23と、撮影レンズ1との
通信を行う通信部24と、制御部23による演算結果等
を格納する記憶部25とが設けられている。ここで、焦
点はずれ量とは、撮影レンズ1を透過した焦点検出光束
が結像する面と、フィルム面に等価な予定焦点面26と
の相対的な像面ズレ量をいう。
【0018】このように構成された焦点合焦装置におい
て、撮影レンズ1内部の制御部17は、カメラの温度、
電池の電源電圧およびカメラの姿勢と、実際の焦点はず
れ量とに基づいて、合焦レンズ11を合焦位置まで駆動
するのに要する時間(レンズ駆動時間)を演算する。そ
して、その演算されたレンズ駆動時間に基づいて合焦レ
ンズ駆動部12は合焦レンズ11を駆動する。その際あ
まりに勢いよく合焦レンズ11を駆動すると、合焦レン
ズ11を合焦位置に精度よく停止させることができなく
なるため、合焦位置付近では合焦レンズ11をかなり減
速させる必要がある。すなわち、合焦レンズ11を駆動
する時間の大半は減速駆動しなければならない。
【0019】このように、合焦レンズ11の現在位置か
ら本来の合焦位置までの距離(以下、レンズ駆動距離と
呼ぶ)と、レンズ駆動時間との関係は比例関係にはなら
ず、(1)式に示すように、指数関数で表現される。
【数1】 (1)式において、k1,k2は撮影レンズの種類等に
よって定まる定数、tは時間、xはレンズ駆動距離を示
す。
【0020】図3は(1)式の関係をグラフに表したも
のである。図3に示すように、時間t0の時点での焦点
はずれ量に対応するレンズ駆動距離をk1とすると、時
間t0以後しばらくは急速にレンズ駆動距離が変化す
る。これは、合焦レンズ11を合焦位置に向けて高速度
で移動させることを示す。そして、合焦レンズ11が合
焦位置付近に近づく(レンズ駆動距離が0に近づく)
と、合焦レンズ11を減速駆動するため、図示のよう
に、レンズ駆動距離が0に近づくまでかなりの時間を要
する。(1)式を変形すると(2)式のようになる。な
お、(2)式のl0,l1,l2は定数である。
【数2】 この(2)式によれば、レンズ駆動距離xを予め与えた
ときに、その距離だけ合焦レンズ11を駆動するのにど
の程度の時間を要するかを知ることができる。
【0021】(3)式は、(2)式に具体的な数値を代
入したものである。
【数3】 この(3)式では、焦点はずれ量検出部22によって検
出された焦点はずれ量が3mmのときに、温度等の環境
因子に関係なく、最短80msで合焦レンズ11を駆動
する場合の例を示す。
【0022】この(3)式において、カメラの温度、電
池の電源電圧およびカメラの姿勢がレンズ駆動時間に線
形に影響すると仮定すると、この場合の関係式は(4)
式で示される。
【数4】 (4)式のEは電池の電源電圧、Tはカメラの温度、I
はカメラの姿勢である。なお、(4)式では、電池の理
想電圧を6.5V、理想温度を20℃としている。
【0023】図4は(4)式の関係をグラフにしたもの
である。図示の四角プロットが(4)式をプロットした
ものである。一方、焦点はずれ量が3mmのときにレン
ズ駆動時間が100msだった場合は、図示の三角プロ
ットのようなグラフを描く。
【0024】図5は撮影レンズ1内部の制御部17の動
作を示すフローチャート、図6はカメラボディ2内部の
制御部23の動作を示すフローチャートであり、これら
のフローチャートに基づいて第1の実施例の動作を説明
する。図5のステップS1では、温度検出部15による
検出結果に基づいてカメラの温度Tを測定する。温度検
出部15が図2のように構成される場合、温度に応じて
サーミスタ51の抵抗値が変化し、A/D変換器52に
入力される電圧値が変化する。そして、制御部17に
は、温度に応じて変化するデジタル値が入力される。な
お、温度は急速に変化することは少ないため、積分型の
A/D変換器等を用いるなどして、長時間継続して温度
検出した結果に基づいて、カメラの温度を決定するのが
望ましい。A/D変換器52の出力は温度をパラメータ
とする指数(exp)関数で表現されるため、これを制
御部17で摂氏度数Tに換算した結果をカメラの温度T
とする。
【0025】ステップS2では、電圧検出部16の検出
結果に基づいて電池の電源電圧Eを測定する。電圧検出
部16はアナログ電圧値を出力するため、図2と同様に
いったん不図示のA/D変換器でデジタル値に変換して
から読み込む。ただし、電池の電源電圧はフィルム給送
や測光等のカメラ内部の処理内容によってかなり頻繁に
変動するため、温度検出よりも短い期間で検出するのが
望ましい。すなわち、カメラの各処理ごとに電源電圧を
検出するのが望ましい。
【0026】一方、電池の電源電圧はノイズの影響を受
けやすく、また各種スイッチの切り換え等によってスパ
イク的な高周波パルスが発生して一時的に電源電圧が大
きく変動するおそれがある。このため、電源電圧の検出
期間をあまりに短くすると正確な電圧値を検出できな
い。そこで、例えば所定期間継続して電源電圧を検出
し、その検出結果を平均化するのが望ましい。また、A
/D変換器によってデジタル変換したデータを直接読み
込むのではなく、約100Hzのローパスフィルタを通
して高周波パルス等を除去してから読み込むのが望まし
い。
【0027】ステップS3では、姿勢検出部14の検出
結果に基づいてカメラの姿勢Iを検出する。撮影者はカ
メラをさまざまな角度に傾けて撮影するが、そのすべて
の姿勢を検出するのは困難である。そこで、図7(a)
に示すように撮影レンズ1の光軸を地面に水平な方向か
ら傾けた角度と、図7(b)に示すように光軸を中心と
してカメラを回転させた角度の2方向の角度によって、
カメラの姿勢を検出する。
【0028】図7(a)の方向に角度θだけカメラを傾
けると、合焦レンズ駆動部12は(1−cosθ)に比
例する量の重力の影響を受け、駆動トルクが変化する。
どの程度重力の影響を受けるかは使用する撮影レンズ1
の種類によって異なるため、重力の影響を示す基準量p
を記憶部内部に予め格納しておき、(1−cosθ)と
基準量pとの積を図7(a)の方向の姿勢変化による影
響I1とする。
【0029】一方、図7(b)の方向に角度θだけカメ
ラを回転させると、合焦レンズ駆動部12はレンズ環の
トルクむらの影響を受け、駆動トルクが変化する。すな
わち、レンズ環の外周面の負荷は一様ではなく、等価的
に外周面の一部に錘りをつけたものと同じであるため、
カメラを図7(b)の方向に回転させると、その回転角
度によって駆動トルクが変化する。
【0030】ここで、現在のレンズ環の回転位置(レン
ズ環が示す被写体距離)をd、この被写体距離dをレン
ズ環の回転角度に変換するレンズ固有の関数をs、図7
(b)の方向へのカメラの回転角度をφ、回転角度に応
じたトルクむらの影響を示す関数をRとすると、図7
(b)の方向への姿勢変化による影響I2は、(5)式
のようになる。
【数5】 I2=R{s(d)+φ}×cosθ ・・・(5) (5)式において、関数Rは計算によって求めてもよ
く、あるいは予め実測した結果に基づいて関数Rのテー
ブルを作成し、このテーブルを予め記憶部13に格納し
ておいてもよい。図7(a),7(b)の2方向の姿勢
変化による影響I1とI2をそれぞれ加算した結果を、
最終的なカメラの姿勢による影響Iとする。
【0031】図5のステップS3の処理が終了するとス
テップS4に進み、ステップS1で検出したカメラの温
度T、ステップS2で検出した電源電圧Eおよびステッ
プS3で検出したカメラの姿勢Iをそれぞれ(4)式に
代入し、予め定めた代表点についてレンズ駆動時間を演
算する。例えば、レンズ駆動距離を100ミクロン、2
00ミクロン、400ミクロン、800ミクロン、16
00ミクロン、3200ミクロンのように等比的な間隔
で6点選択し、これらを代表点として、(4)式に基づ
いてそれぞれレンズ駆動時間を演算する。もちろん、レ
ンズ駆動距離の代表点は上記に限定されず、例えば16
00ミクロンを1500ミクロンに、3200ミクロン
を3000ミクロンに変更してもよい。
【0032】ステップS5では、ステップS4で演算し
た各レンズ駆動時間をコード化して冗長度をなくすこと
によってデータ量を圧縮する。コード化の方法として
は、例えばレンズ駆動距離が800ミクロン以下ならレ
ンズ駆動時間に5msを掛け、レンズ駆動距離が160
0ミクロン以上ならレンズ駆動時間に10msを掛ける
ことによってデータを量子化し、各レンズ駆動時間を4
ビットの2進コードに変換する。このようにすれば、6
種類のレンズ駆動時間をカメラボディ2に送出するの
に、4ビット×6=24ビット(3バイト)のデータ量
で済み、データ通信に要する時間および通信時の負荷を
少なくできる。ステップS6では、ステップS5で変換
したコードをカメラボディ2に送信する。
【0033】なお、ステップS5,S6のように、レン
ズ駆動距離の代表値に対応するレンズ駆動時間データを
カメラボディ2に送る代わりに、カメラボディ2から焦
点はずれ量の実測値を受け取って(4)式に基づいてレ
ンズ駆動時間を演算し、その演算結果をカメラボディ2
に送信するようにしてもよい。この場合は、ステップS
5のコード変換を行う必要は特にないが、カメラボディ
2と撮影レンズ1の間で双方向のデータ通信を行う必要
があり、データ通信の負荷の増加例えば通信線の数が増
加したりタイミング制御が難しくなる等の問題が生じ
る。
【0034】一方、カメラボディ2内部の制御部23の
処理を示す図6のステップS101では、焦点はずれ量
検出部22によって焦点はずれ量を検出する。なお、焦
点はずれ量の検出は周知の位相差検出法等を用いて行う
が、その詳細については省略する。
【0035】撮影レンズ1から代表6点についてのレン
ズ駆動時間を示すコードが送信されてくるとステップS
102に進み、撮影レンズ1から送信されたコードを通
信部18を介して受信する。ステップS103では、受
信したコードをもとのレンズ駆動時間データに変換し、
駆動時間テーブル(代表6点についてのレンズ駆動距離
に対するレンズ駆動時間の関係)を再構成する。すなわ
ち、このステップS103の処理を行なうたびに、駆動
時間テーブルのデータを更新する。なお、駆動時間テー
ブルは記憶部25に格納される。
【0036】ステップS104では、駆動時間テーブル
に基づいて、ステップS101で検出した現在の焦点は
ずれ量に対応するレンズ駆動時間を演算する。この演算
は、駆動時間テーブルのデータを用いて、いわゆる内挿
法または外挿法等による比例補間によって行う。例え
ば、現在の焦点はずれ量に対応するレンズ駆動距離が2
50ミクロンの場合には、駆動時間テーブルの200ミ
クロンと400ミクロンの各レンズ駆動距離のデータを
比例補間して250ミクロンに対応するレンズ駆動時間
を求める。
【0037】なお、上述した線形な比例補間の代わり
に、駆動時間テーブルのレンズ駆動時間データを対数変
換してレンズ駆動距離とレンズ駆動距離との関係を非線
形にしてから、内挿法または外挿法等を用いてレンズ駆
動時間を算出してもよい。
【0038】ステップS105では、ステップS104
で演算したレンズ駆動時間に基づいて、レリーズされて
から露光までの各シーケンス処理のタイミングを決定す
る。すなわち、レリーズされた後に合焦レンズ11の駆
動を開始する時間、クイックリターンミラー21のミラ
ーアップを開始する時間、ミラーダウンする時間および
露光を開始する時間等をそれぞれ定める。
【0039】以上、第1の実施例の動作をまとめると、
撮影レンズ1側では、カメラの温度、カメラ内部の電池
の電源電圧およびカメラの姿勢を検出する。そして、レ
ンズ駆動距離の代表6点にそれぞれ対応するレンズ駆動
時間を(4)式に基づいて演算する。そして、その演算
結果をそれぞれ4ビットのコードに変換してカメラボデ
ィ2に送信する。一方、カメラボディ2側では、焦点は
ずれ量を検出した後、撮影レンズ1から送信されたコー
ドを受信して駆動時間テーブルを再構成する。そして、
この駆動時間テーブルに基づいて、現在の焦点はずれ量
に対応するレンズ駆動時間を演算する。次に、レリーズ
されてから露光を開始するまでの各シーケンス処理のタ
イミングを決定する。
【0040】このように、第1の実施例では、カメラの
温度、カメラ内部の電池の電源電圧およびカメラの姿勢
を考慮に入れて、実際の焦点はずれ量に対応するレンズ
駆動時間を演算するようにしたため、従来よりもはるか
に正確にレンズ駆動時間を予測できる。すなわち、温度
変化によって潤滑油の粘性が変化したり、電池の電源電
圧の低下によって合焦レンズ駆動部12の駆動能力が低
下しても、それらを考慮に入れてレンズ駆動時間を予測
するため、環境条件がどのように変化しても常に精度よ
くレンズ駆動時間を予測できる。
【0041】−第2の実施例− 第2の実施例は、フィルム給送時間を検出することによ
って、カメラの温度変化と電池の電源電圧変化を間接的
に検出するようにしたものである。図8は第2の実施例
の概略構成図であり、図1と共通する構成部分には同一
符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
【0042】図8に示すように、第2の実施例の撮影レ
ンズ1の内部には、温度検出部、電圧検出部および姿勢
検出部は設けられていない。一方、カメラボディ2内部
には、フィルムの巻き上げを制御するフィルム給送部1
01と、フィルムを1駒巻き上げるのに要する時間を検
出する給送時間検出部102が設けられている。この給
送時間検出部102では、フィルム装填後最初に撮影を
行うときは、前駒位置から第1駒位置にフィルムを給送
するまでの時間を検出し、その後の撮影では直前の駒位
置から次の駒位置までのフィルム給送時間を検出する。
【0043】次に、フィルム給送時間とレンズ駆動時間
との関係について説明する。フィルム給送部101の内
部には不図示の直流モータが設けられており、この直流
モータには電池からの電源電圧が直接供給されている。
すなわち、フィルム給送部101は直流モータをいわゆ
るオープン駆動方式によって駆動する。電池の電源電圧
が低下すると、直流モータの特性により直流モータの回
転数はほぼ線形に減少し、これに対してフィルム給送時
間はほぼ線形に長くなる。すなわち、電源電圧、直流モ
ータの回転数およびフィルム給送時間の逆数は互いに比
例関係を有する。したがって、直流モータの回転数を検
出すれば、電池の電源電圧に関する情報を知ることがで
きる。
【0044】一方、温度が低下すると、電池の内部抵
抗の増大と、潤滑油の粘性の増大が生じるが、に関
しては前述した電源電圧の低下に含めて考えられるた
め、ここで新たに考慮する必要はない。はフィルム給
送部101内部の直流モータの駆動トルクの増大を招
く。駆動トルクの変化と直流モータの回転数はほぼ比例
関係にあるため、結局、直流モータの回転数を検出する
ことによりカメラの温度に関する情報を知ることができ
る。
【0045】このように、給送時間検出部102によっ
てフィルム給送時間を検出すれば、フィルム給送部10
1内部の直流モータの回転数を検出でき、これはすなわ
ち電池の電源電圧とカメラの温度を検出することと等価
である。結局、フィルム給送時間を検出することによ
り、(4)式の第2項と第3項の線形項に対応する値を
求めることができる。
【0046】(6)式は、(4)式に代わる第2の実施
例のレンズ駆動時間の演算式である。
【数6】 (6)式のt0は標準的または良好な環境下でのフィル
ム給送時間、txはフィルム給送時間の実測値である。
また、(6)式中のaは定数であり、時間単位をmsと
すると経験的にはa=2.5×10-3程度が望ましい。
なお、(6)式では、カメラの姿勢変化による影響は考
慮していない。
【0047】図9は第2の実施例の撮影レンズ1内部の
制御部17の動作を示すフローチャート、図10はカメ
ラボディ2内部の制御部23の動作を示すフローチャー
トであり、これらフローチャートに基づいて第2の実施
例の動作を説明する。図9のステップS201では、カ
メラボディ2から送信されたフィルム給送時間データを
通信部18を介して受信する。ステップS202では、
レンズ駆動距離の代表6点にそれぞれ対応するレンズ駆
動時間を、(6)式に基づいて演算する。ステップS2
03,S204では、図5のステップS5,S6と同様
に、演算したレンズ駆動時間をコードに変換してカメラ
ボディ2に送信する。
【0048】一方、カメラボディ2内部の制御部23の
処理を示す図10のステップS301では、図6のステ
ップS101と同様に焦点はずれ量を検出する。ステッ
プS302では、給送速度検出部102による検出結果
に基づいて、フィルム給送時間を演算する。ステップS
303では、フィルム給送時間データを通信部24を介
して撮影レンズ1に送信する。
【0049】撮影レンズ1から代表点についてのレンズ
駆動時間を示すコードが送信されてくると、ステップS
304によってそのコードを受信する。ステップS30
5〜S307では、図6のステップS103〜S105
と同様に、コードをもとのレンズ駆動時間データに変換
した後、駆動時間テーブルを再構成する。そして、ステ
ップS307によって、レリーズされてから露光が完了
するまでの各シーケンス処理のタイミングを決定して処
理を終了する。
【0050】以上、第2の実施例の動作をまとめると、
まずカメラボディ2でフィルム給送時間を測定し、その
結果を撮影レンズ1に送信する。撮影レンズ1では、
(6)式に基づいて代表6点についてレンズ駆動時間を
計測し、コード変換してカメラボディ2に送信する。カ
メラボディ2側は、受信したレンズ駆動時間データに基
づいて代表6点についての駆動時間テーブルを作成し、
レリーズされてから露光完了までの各シーケンス処理の
タイミングを決定する。
【0051】このように、第2の実施例では、フィルム
給送時間の標準値と実測値とのずれに基づいてレンズ駆
動時間を演算するようにしたため、カメラの電源電圧や
電池の電源電圧を直接測定することなく、温度変化およ
び電源電圧の変化による影響を考慮に入れたレンズ駆動
時間を演算できる。したがって、温度や電源電圧を検出
する手間が省ける分、処理が簡易化し、第1の実施例よ
りも簡易かつ迅速にレンズ駆動時間を演算できる。
【0052】第2の実施例は第1の実施例に比べて簡易
にレンズ駆動時間を演算できるが、第1の実施例と第2
の実施例の両方を組み合わせて実施してもよい。すなわ
ち、第1の実施例による処理を基本とし、第1の実施例
によって求めたレンズ駆動時間を補強および充実させる
ために第2の実施例による処理を行なってもよい。ま
た、撮影条件等によっていずれかを任意に切り換えて実
施できるようにしてもよい。
【0053】上記第1の実施例では、温度検出部15、
電圧検出部16および姿勢検出部14を撮影レンズ1の
内部に設けたが、カメラボディ2の内部に設けてもよ
い。その場合は、代表点についてレンズ駆動時間を演算
する前に、カメラボディ2から撮影レンズ1に温度検出
結果等を送信すればよい。なお、温度検出、電圧検出お
よび姿勢検出を行なう順番およびその検出方法は実施例
に限定されない。また、カメラボディ2の制御部23に
よって代表点のレンズ駆動時間を演算してもよい。
【0054】上記各実施例は(4)式または(6)式に
基づいてレンズ駆動時間を演算したが、レンズ駆動時間
の演算式は上式に限定されない。例えば、カメラの温
度、電池の電源電圧およびカメラの姿勢による影響と、
レンズ駆動時間との関係を非線形にした式によってレン
ズ駆動時間を演算してもよい。また、図1の温度検出部
15、電圧検出部16および姿勢検出部14を含めたカ
メラ内部の構成は上記実施例に限定されない。
【0055】このように構成した実施例にあっては、焦
点はずれ量検出部22が焦点はずれ量検出手段に、合焦
レンズ駆動部12が駆動手段に、姿勢検出部14、温度
検出部15および電圧検出部16が環境因子測定手段
に、制御部17,23が駆動能力推定手段に、図6のス
テップS104が駆動時間推定手段に、図6のステップ
S105がタイミング決定手段に、図5のステップS4
が基準駆動時間演算手段に、通信部18,23が通信手
段に、給送時間検出部102が給送時間測定手段に、そ
れぞれ対応する。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、合焦レンズの駆動速度および駆動時間に影響を与
える環境因子の測定結果に基づいて、合焦レンズを駆動
する際の駆動手段の駆動能力を推定するようにしたた
め、温度や電源電圧の変化に影響されずに正確に駆動能
力を推定できる。請求項2に記載の発明によれば、自動
合焦装置の電源電圧、温度および姿勢を考慮に入れて合
焦レンズの駆動時間を予測し、その予測した駆動時間に
基づいて撮影に関する各種タイミングを決定するように
したため、温度や電源電圧が変化しても、各種タイミン
グを精度よく演算できる。請求項3に記載の発明によれ
ば、予め定めた複数の焦点はずれ量に対応する駆動時間
の演算結果に基づいて、実際の焦点はずれ量に対応する
駆動時間を推定するようにしたため、合焦レンズの駆動
時間を簡易、迅速かつ精度よく推定できる。請求項4に
記載の発明によれば、電源電圧、温度および姿勢をパラ
メータとする線形関数に基づいて基準となる駆動時間を
演算するようにしたため、演算時間を短縮できる。請求
項5に記載の発明によれば、レンズ側とカメラボディ側
にそれぞれ通信手段を設け、演算または推定した駆動時
間のデータを通信できるようにしたため、カメラ側また
はレンズ側のどちら側で駆動時間を演算または推定して
もよい。請求項6に記載の発明によれば、フィルム給送
時間の測定結果に基づいて駆動時間を推定するようにし
たため、温度変化や電源電圧の変化による影響を検出す
るのと等価になり、駆動時間をより簡易かつ迅速に推定
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動合焦装置の第1の実施例のブ
ロック図。
【図2】温度検出部内部の構成を示す一実施例の回路
図。
【図3】レンズ駆動時間とレンズ駆動距離との関係を示
す図。
【図4】レンズ駆動距離とレンズ駆動時間との関係を示
す図。
【図5】撮影レンズ内部の制御部の第1の実施例の動作
を示すフローチャート。
【図6】カメラボディ内部の制御部の第1の実施例の動
作を示すフローチャート。
【図7】カメラの姿勢変化を示す図。
【図8】本発明による自動合焦装置の第2の実施例のブ
ロック図。
【図9】撮影レンズ内部の制御部の第2の実施例の動作
を示すフローチャート。
【図10】カメラボディ内部の制御部の第2の実施例の
動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 カメラボディ 11 合焦レンズ 12 合焦レンズ駆動部 13 記憶部 14 姿勢検出部 15 温度検出部 16 電圧検出部 17 制御部 18 通信部 21 クイックリターンミラー 22 焦点はずれ量検出部 23 制御部 24 通信部 25 記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 13/34 17/00 Q

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に対する撮影レンズの焦点はずれ
    量を検出する焦点はずれ量検出手段を備え、前記検出さ
    れた焦点はずれ量に基づいて駆動手段によって合焦レン
    ズを合焦位置まで駆動する自動合焦装置において、 前記合焦レンズの駆動速度または駆動時間に影響を与え
    る環境因子を測定する環境因子測定手段と、 前記測定された環境因子に基づいて、前記合焦レンズを
    駆動する際の前記駆動手段の駆動能力を推定する駆動能
    力推定手段とを備えることを特徴とする自動合焦装置。
  2. 【請求項2】 被写体に対する撮影レンズの焦点はずれ
    量を検出する焦点はずれ量検出手段を備え、前記検出さ
    れた焦点はずれ量に基づいて駆動手段によって合焦レン
    ズを合焦位置まで駆動する自動合焦装置において、 該自動合焦装置の電源電圧、温度および姿勢のうち少な
    くとも一つを測定する環境因子測定手段と、 前記測定された電源電圧、温度および姿勢と、前記検出
    された焦点はずれ量とに基づいて、前記合焦レンズを前
    記合焦位置まで駆動するのに要する駆動時間を推定する
    駆動時間推定手段と、 前記推定された駆動時間に基づいて、前記合焦レンズの
    駆動開始時間、ミラーアップ開始時間、露光開始時間、
    フィルム給送開始時間、およびミラーダウン開始時間等
    の撮影に関する各種タイミングを決定するタイミング決
    定手段とを備えることを特徴とする自動合焦装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された自動合焦装置にお
    いて、 前記測定された電源電圧、温度および姿勢のうち少なく
    とも一つに基づいて、予め定めた複数の前記焦点はずれ
    量に対応する前記駆動時間をそれぞれ演算する基準駆動
    時間演算手段を備え、 前記駆動時間推定手段は、前記基準駆動時間演算手段に
    よる演算結果に基づいて、前記焦点はずれ量検出手段に
    よって検出された焦点はずれ量に対応する前記駆動時間
    を推定することを特徴とする自動合焦装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された自動合焦装置にお
    いて、 前記基準駆動時間演算手段は、前記測定された電源電
    圧、温度および姿勢のうち少なくとも一つをパラメータ
    とする線形関数に基づいて、予め定めた複数の前記焦点
    はずれ量に対応する前記駆動時間をそれぞれ演算するこ
    とを特徴とする自動合焦装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4のいずれかに記載され
    た自動合焦装置において、 前記基準駆動時間演算手段はレンズ側またはカメラボデ
    ィ側のいずれか一方に設けられ、 前記駆動時間推定手段は前記基準駆動時間演算手段と異
    なる側に設けられ、 前記基準駆動時間演算手段によって演算された前記駆動
    時間に関するデータ、または前記駆動時間推定手段によ
    って推定された前記駆動時間に関するデータを前記レン
    ズ側および前記カメラボディ側の間で通信できるよう
    に、前記レンズ側および前記カメラボディ側の双方に通
    信手段を備えることを特徴とする自動合焦装置。
  6. 【請求項6】 被写体に対する撮影レンズの焦点はずれ
    量を検出する焦点はずれ量検出手段を備え、前記検出さ
    れた焦点はずれ量に基づいて駆動手段によって合焦レン
    ズを合焦位置まで駆動する自動合焦装置において、 フィルムを1駒巻き上げるのに要する給送時間を測定す
    る給送時間測定手段と、 前記測定された給送時間と前記検出された焦点はずれ量
    とに基づいて、前記合焦レンズを前記合焦位置まで駆動
    するのに要する駆動時間を推定する駆動時間推定手段
    と、 前記推定された駆動時間に基づいて、前記合焦レンズの
    駆動開始時間、ミラーアップ開始時間、露光開始時間、
    フィルム給送開始時間、およびミラーダウン開始時間等
    の撮影に関する各種タイミングを決定するタイミング決
    定手段とを備えることを特徴とする自動合焦装置。
JP6206980A 1994-08-31 1994-08-31 自動合焦装置 Pending JPH0868933A (ja)

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