JPH086597A - 音声の励振信号符号化装置および方法 - Google Patents

音声の励振信号符号化装置および方法

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JPH086597A
JPH086597A JP6138845A JP13884594A JPH086597A JP H086597 A JPH086597 A JP H086597A JP 6138845 A JP6138845 A JP 6138845A JP 13884594 A JP13884594 A JP 13884594A JP H086597 A JPH086597 A JP H086597A
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芹沢  昌宏
Kazunori Ozawa
一範 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ピッチ周期が短い音声に対しても高音質に音声
符号化を行う。 【構成】入力した音声信号をLPC分析回路20でLP
C係数を計算し、重み付け回路30で式(8)の重み付け
フィルタW(z)を用いて重み付け音声ベクトルを計算す
る。ピッチ周期化回路85で適応コードブック回路40
の出力する適応コードベクトルと音源コードブック回路
80の出す音源コードベクトルから式(16)で励振ベクト
ルyを計算する。励振ベクトルyを重み付け合成回路9
0に入力し、LPC係数を用いて構成される式(1)と式
(8)の重み付け合成フィルタW(z)H(z)によって、重
み付け合成ベクトルWHyを計算する。次に評価回路9
5でWsとWHyの二乗誤差Dを予め定めた範囲の遅延
L及び音源コードブック80に蓄えられた各音源コード
ベクトルに対して計算し、Dが最小となる遅延Lと音源
コードベクトルのインデックスを決定し、インデックス
出力端子96,97から各々出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音声の励振信号符号化装
置および方法に関し、特に音声信号を4kbps以下の低い
ビットレートで高品質に符号化するための音声の励振信
号符号化装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から音声信号を低ビットレートで符
号化する有効な方法として、CELP(Code Excited Li
near Prediction Coding)方式が知られている。CEL
P方式に関しては、例えば、アイイーイーイー・プロシ
ーディングス(IEEE Proc.)ICASSP-85,1985年、937〜
940頁(文献1)に記載されている。CELP方式
は、音声信号から線形予測係数とその線形予測残差であ
る励振信号とを計算し、この新しい励振信号を、過去に
復号した励振信号からなる適応コードブックを用いてベ
クトル量子化することでピッチ符号化し、このとき音源
成分のピッチ予測残差を、乱数等により予め作成した音
源コードブックを用いてベクトル量子化することで音源
符号化する方法である。
【0003】従来のCELP方式では、線形予測(以下
LPCと記す)の出力応答H(z) はz変換表示を用いて
次式で表される。
【0004】
【0005】α(i)(i=1,…,p)は入力音声を線形予測分
析して得たLPC係数である。pは線形予測次数であ
る。また、ピッチ予測の出力応答はz変換表示で次のよ
うに表される。
【0006】
【0007】遅延Lは、入力音声のピッチ周期あるいは
その整数倍、整数分の1に近い値になる。βはピッチゲ
インである。音源コードブックにより生成される音源信
号をc(t) とすると、音声信号は、次式の励振信号y
(t) をフィルタH(z) に入力した出力となる。tは時刻
を表す。 y(t) =βy(t) +γc(t) (3) 但し、γは音源ゲインである。ピッチ符号化におけるベ
クトル量子化で用いる適応コードベクトルは、Lサンプ
ル過去に遡って励振信号を切り出したベクトルとなる。
Lサンプル過去に復号された励振信号をサブフレーム長
(以下次元と記す)Nで切り出し、作成したベクトルを
P(L) とすると、適応コードベクトルaは次式で表され
る。 a=P(L) (4) i番目のサブフレームの励振信号からなる励振ベクトル
yおよびインデックス番号mの音源コードベクトルcを
次式で表す。
【0008】
【0009】以降では、フレーム番号とインデックス番
号は、説明に不用のため、繁雑さを避けるために省略す
る。従って式(3) は次式で表される。 y=βP(L)+γc (7) 従来のCELP方式の励振ベクトルyの量子化では、励
振ベクトルyを式(1) の合成フィルタH(z) に入力して
作成した復号音声と入力音声との差分信号を評価し、次
式の聴感重み付けフィルタに通した重み付け誤差信号の
二乗距離が最小となるように遅延Lと音源コードベクト
ルとのインデックスを決定する。
【0010】
【0011】式(1)の合成を行うインパルス応答行列を
H、式(8)の聴感重み付けを行うインパルス応答行列を
Wとすると、この二乗距離は、聴感重み付け合成信号ベ
クトルWHyと入力音声ベクトルを聴感重み付けフィル
タWに通した重み付け音声ベクトルWsを用いて次式で
表される。
【0012】
【0013】ここでTはベクトルと行列の転置を表す。
式(9)のDを最小にするβ及びγの値はDのβ及びγに
関する微分値を0とすること、即ち、dD/dβ=0、dD/d
γ=0にすることで次式によって求められる。最適ピッ
チゲインβ、最適音源ゲインγの値は、例えば、次式で
計算できる。
【0014】
【0015】遅延Lがベクトル量子化のベクトル長より
短い場合、現サブフレームでは過去の励振信号がまだ復
号されていないため、その代用として、既に復号されて
いる励振信号のピッチ周期長の部分の繰り返しにより作
成したベクトルを、適応コードベクトルとして使用して
いる。例えば、図5は、遅延L=N/3の場合の、現サ
ブフレームの適応コードベクトルを作成する過程を表し
た図である。第1番目のピッチ区間Aでは過去に復号さ
れている励振信号P(L) を用いることができるが、第2
番目以降のピッチ区間では必要とするLサンプル前の復
号励振信号(図5中Eの部分)がないために、量子化し
ようとしているサブフレーム(図5中Dの部分)の音源
コードベクトルは、すべて零であると近似して、第1番
目のピッチ区間を繰り返して、適応コードベクトル
【0016】
【0017】を作成している。この方法に関しては、公
表特許公報平4−502675「改良されたロングター
ム予測器を有するデジタル音声コーダ」(文献2)等に
記載さている。
【0018】図3は従来のCELP方式のエンコーダの
一構成を示すブロック図である。
【0019】簡単に動作を説明すると、音声入力端子1
0から入力した音声信号をフレーム分割回路12が分析
窓長(例えば20msec)分だけ切り出し、これをLPC分
析回路20で線形予測分析し、LPC係数を計算する。
又、音声入力端子10から入力した音声信号をサブフレ
ーム分割回路15でサブフレーム長(例えば10msec)に
分割し、重み付け回路30で、LPC係数で構成される
式(8)の重み付けフィルタにW(z)を用いて重み付け音
声ベクトルWsを計算する。又、適応コードブック回路
40は、評価回路95のフラグに従って適応コードベク
トルを図3(b)の繰り返し回路46に渡す。繰り返し回
路46は、式(4)あるいは式(11)を用いて適応コードベ
クトルaを計算する。又、音源コードブック回路80
は、評価回路95のフラグに従って音源コードベクトル
cを図3(c)のゲイン調整付き加算回路86に渡す。ゲ
イン調整付き加算回路86では、乗算回路135、14
0で音源コードベクトルcと適応コードベクトルaにゲ
インβ,γを各々積算し、加算回路145で両者を加算
した励振ベクトルyを出力する。なお、ゲインβおよび
γは、例えば、ゲイン計算回路120で、式(10)により
計算しておく。次に、出力された励振ベクトルyを重み
付け合成回路90に入力し、LPC係数を用いて構成さ
れる式(1)と式(2)の重み付け合成フィルタW(z)H
(z)により、重み付け合成ベクトルWHyを計算する。
次に、差分回路93と評価回路95とによって、式(9)
の重み付け二乗距離Dを計算し、次の組み合わせのイン
デックスのフラグを適応コードブック回路40と音源コ
ードブック回路80に渡す。評価回路95では、予め定
めた範囲の遅延Lおよび音源コードブック80に蓄えら
れた各音源コードベクトルに対するDの計算が終了した
後に、Dが最小となる遅延Lと音源コードベクトルのイ
ンデックスとをインデックス出力端子96,97から各
々出力する。
【0020】図4は適応コードベクトルの候補を予備選
択した後に、音源コードベクトルを選択する場合の従来
のCELP方式のエンコーダの一構成を示すブロック図
である。
【0021】簡単に動作を説明すると、音声入力端子1
0から入力した音声信号をフレーム分割回路12で分析
窓長(例えば20msec)分だけ切り出し、LPC分析回路
20で線形予測分析し、LPC係数を計算する。又、音
声入力端子10から入力した音声信号をサブフレーム分
割回路15でサブフレーム長(例えば10msec)に分割
し、重み付け回路30で、LPC係数で構成される式
(8)の重み付けフィルタにW(z)を用いて重み付け音声
ベクトルWsを計算する。又、適応コードブック回路4
0は、評価回路70のフラグに従って適応コードベクト
ルを図3(b)に示す繰り返し回路46に渡す。繰り返し
回路46は、式(4)あるいは式(11)を用いて適応コード
ベクトルaを作成する。次に、適応コードベクトルaを
重み付け合成回路50に入力し、LPC係数を用いて構
成される式(1)および式(2)の重み付け合成フィルタW
(z)H(z) によって、重み付け合成ベクトルWHaを計
算する。次に差分回路60と評価回路70とにより、重
み付け二乗距離
【0022】
【0023】を予め定めた範囲の遅延Lに対して計算
し、D’が最小となる遅延L’、ピッチゲインβおよび
適応コードベクトルa’を決定する。又、音源コードブ
ック回路80は、評価回路95のフラグに従って音源コ
ードベクトルcを重み付け合成回路90に入力し、LP
C係数を用いて構成される式(1)と式(2)の重み付け合
成フィルタW(z)H(z) によって、重み付け合成ベクト
ルWHcを計算する。次に差分回路93と評価回路95
とにより、重み付け入力ベクトルWsと選択された適応
コードベクトルa’と重み付け合成ベクトルWHcを用
いて、重み付け二乗距離
【0024】
【0025】を計算し、次の組み合わせのインデックス
のフラグを適応コードブック回路40と適応コードブッ
ク回路80に渡す。なお、最適ゲインβおよびγは、例
えば、式(10)により計算できる。評価回路95では、予
め定めた範囲の遅延Lおよび音源コードブック80に蓄
えられた各音源コードベクトルに対するD”の計算が終
了した後に、遅延L’とD”とが最小となる音源コード
ベクトルのインデックスを、インデックス出力端子9
6,97から各々出力する。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の符号化
方法では、ピッチ周期がサブフレームより短い場合、復
号されている励振信号をピッチ周期で繰り返すという近
似処理によって適応コードベクトルを作成しているた
め、ピッチ予測によるピッチ符号化の精度が十分ではな
いという問題点がある。又、4kbps以下への低ビットレ
ート化に伴い、励振ベクトルへの配分ビットは削減され
ることになり、同時に、量子化効率を高めるためにはベ
クトル量子化のベクトル長を長く(例えば10msec(80)サ
ンプルと)しなければならず、結果として、一つのベク
トル内に存在するピッチ区間の数が増加するため、前述
の近似処理を用いた場合、特にピッチ符号化の精度が十
分でないという問題点が強調されることになる。
【0027】本発明の目的は、ピッチ周期がサブフレー
ムより短い場合にもピッチ符号化の精度を向上し、符号
化音声の品質を向上することができる音声の励振信号符
号化装置を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の音声の励振信号
符号化装置は、入力する音声信号を複数のフレームに分
割するフレーム分割回路と、前記フレームを単位として
線形予測分析し特徴パラメータを得る線形予測分析回路
と、前記フレームを更に複数のサブフレームに分割する
サブフレーム分割回路と、前記線形予測分析回路とサブ
フレーム分割回路との出力を受け重み付け音声ベクトル
を計算する重み付け回路と、入力されるインデックスの
フラグに従って既に計算済の励振信号あるいは前記計算
済の励振信号を繰り返した信号で作成した適応コードベ
クトルからなる適応コードブックの中から選択した適応
コードベクトルを出力する適応コードブック回路と、入
力されるフラグに従って音源コードベクトルを出力する
音源コードブック回路と、前記重み付け音声ベクトルと
前記適応コードベクトルと前記音源コードベクトルとを
受け各ベクトルにゲインを積算の上加算した励振ベクト
ルを出力するピッチ同期加算回路と、受信した前記ピッ
チ同期加算回路の出力の励振ベクトルを前記線形予測分
析回路の出力する特徴パラメータに従って計算し重み付
け合成ベクトルとして出力する重み付け合成回路と、前
記重み付け音声ベクトルと重み付け合成ベクトルとの差
分を出力する差分回路と、差分回路の出力を評価し予め
定める評価を得るまで前記適応コードブック回路と前記
音源コードブック回路とに次の組み合わせのインデック
スのフラグを出力すると共に前記予め定める評価を得る
と前記音源コードベクトルのインデックスと最後の評価
結果とを出力する評価回路とを有する構成である。
【0029】本発明の音声の励振信号符号化装置は、入
力する音声信号を複数のフレームに分割するフレーム分
割回路と、前記フレームを単位として線形予測分析し特
徴パラメータを得る線形予測分析回路と、前記フレーム
を更に複数のサブフレームに分割するサブフレーム分割
回路と、前記線形予測分析回路とサブフレーム分割回路
との出力を受け重み付け音声ベクトルを計算する重み付
け回路と、入力されるインデックスのフラグに従って既
に計算済の励振信号あるいは前記計算済の励振信号を繰
り返した信号で作成した適応コードベクトルからなる適
応コードブックの中から選択した適応コードベクトルを
出力する適応コードブック回路と、前記重み付け音声ベ
クトルと前記適応コードベクトルとを受け各ベクトルに
ゲインを積算の上加算した新たな適応コードベクトルを
出力するゲイン調整付き繰り返し回路と、受信した前記
ゲイン調整付き繰り返し回路の出力の新たな適応コード
ベクトルを前記線形予測分析回路の出力する特徴パラメ
ータに従って計算し第1の重み付け合成ベクトルとして
出力する第1の重み付け合成回路と、前記重み付け音声
ベクトルと第1の重み付け合成ベクトルとの差分を出力
する第1の差分回路と、前記第1の差分回路の出力を評
価し予め定める評価を得るまで前記適応コードブック回
路に次の組み合わせのインデックスのフラグを出力する
と共に前記予め定める評価を得ると前記新たな適応コー
ドベクトルを最終の値を持つ適応コードベクトルとして
決定しインデックスと共に出力する第1の評価回路と、
入力されるフラグに従って音源コードベクトルを出力す
る音源コードブック回路と、前記重み付け音声ベクトル
と前記最終の値を持つ適応コードベクトルと前記音源コ
ードベクトルとを受け各ベクトルにゲインを積算の上加
算した励振ベクトルを出力するピッチ同期加算回路と、
受信した前記ピッチ同期加算回路の出力の励振ベクトル
を前記線形予測分析回路の出力する特徴パラメータに従
って計算し第2の重み付け合成ベクトルとして出力する
第2の重み付け合成回路と、前記重み付け音声ベクトル
と第2の重み付け合成ベクトルとの差分を出力する第2
の差分回路と、前記第2の差分回路の出力を評価し予め
定める評価を得るまで前記音源コードブック回路に次の
組み合わせのインデックスのフラグを出力すると共に前
記予め定める評価を得ると前記音源コードベクトルのイ
ンデックスと最後の評価結果とを出力する第2の評価回
路とを有する構成である。
【0030】本発明の音声の励振信号符号化方法は、入
力する音声信号を複数のフレームに分割しこのフレーム
を単位として得た特徴パラメータと、前記フレームを更
に複数のサブフレームに分割しこのサブフレームを単位
として得た特徴パラメータとを用いて符号化する際、符
号化時に発生する残差を新たな励振信号として算出する
ために、既に計算済の励振信号あるいは前記計算済の励
振信号を繰り返した信号で作成した適応コードベクトル
からなる適応コードブックと、予め定めた信号から作成
した音源コードベクトルからなる音源コードブックとの
2つの励振源を用いて前記新たな励振信号を作成する音
声の励振信号符号化方法において、前記繰り返した信号
の区間の長さが前記サブフレームの長さよりも短い場合
に、前記新たな励振信号を前記繰り返した信号の区間の
長さを単位として作成し、現在新たな励振信号を作成す
べき区間の直前の区間の励振信号から求めた適応コード
ベクトルと前記現在新たな励振信号を作成すべき区間の
音源コードベクトルと用いて前記現在新たな励振信号を
作成すべき区間の励振信号を生成している。
【0031】本発明の音声の励振信号符号化方法は、前
記繰り返した信号の区間の長さが前記サブフレームの長
さよりも短い場合に、前記新たな励振信号を前記繰り返
した信号の区間の長さを単位として作成し、現在新たな
励振信号を作成すべき区間の直前の区間の励振信号から
求めた適応コードベクトルを一個あるいは複数個選択し
た後、この選択した適応コードベクトルと前記現在新た
な励振信号を作成すべき区間の音源コードベクトルと用
いて前記現在新たな励振信号を作成すべき区間の励振信
号を生成してもよい。
【0032】
【作用】図6は本発明の音声の励振信号符号化装置にお
いて、入力音声信号の遅延Lがサブフレーム長Nよりも
短い場合 (L=N/3)の現サブフレームの適応コード
ベクトルを作成する過程を説明するための図である。
【0033】音源符号化では、第1番目のピッチ区間A
おいて、従来法と同様に過去の直前のピッチ区間に復号
された励振信号を使用して適応コードベクトルのA部を
作成している。次に、第2番目のピッチ区間Bの適応コ
ードベクトルを直前のピッチ区間Aの復号励振信号A+
Dを使用して作成し、次のピッチ区間Cでも同様にB+
Eを使用して作成し、以降これを繰り返す。従って本発
明における適応コードベクトルaは次式で表される。
【0034】
【0035】ここで、β(i)とγ(i)とはピッチ区間i
のピッチゲインと音源ゲインである。また、ベクトルc
(1)、c(2)、c(3)を各々L次元のベクトルとし次式
で定義する。
【0036】
【0037】本発明における適応コードベクトルaは、
L<Nの場合、式(14)と同様に表され、L>Nの場合
は、従来法の式(11)で表される。
【0038】又、音源コードブックのゲインを各ピッチ
区間で異なる値とすることにより、符号化の精度を向上
することができる。この場合各ピッチ区間のゲインをγ
(i)として音源コードベクトルcを次式で表す。
【0039】
【0040】従って、励振ベクトルyは次式で表され
る。
【0041】
【0042】ここで、I(L)と0(L)はL次元の単位行
列と要素が全てゼロのL次元正方行列である。従って、
復号励振ベクトルは、ピッチ周期L、音源コードベクト
ルc、ピッチゲインβとβ(i)、音源ゲインγ、γ(i)
によって決定される。
【0043】第1の実施例では、ピッチ周期Lがサブフ
レーム長Nより短い場合も、式(14)を用いることによ
り、従来法で行った式(11)の近似を使用せずに、式(2)
のピッチ予測を行うことができる。これによりピッチ符
号化の精度を向上をすることができる。
【0044】式(16)の励振ベクトルyの量子化は、式
(9)の距離Dが最小となる遅延Lと音源コードベクトル
cのインデックスを探索することによって行われる。こ
こで、最適ピッチゲインβ(i)、最適音源ゲインγ(i)
は、例えば各ピッチ区間で式(10)と同様に次式で計算で
きる。ここで、正確にゲインを計算するためには、Ws
の計算では過去の影響信号を削除する必要があり、これ
によりピッチ符号化の精度は更に向上する。
【0045】
【0046】但し、ベクトルs(1) 、s(2) 、s(3) を
各々L次元のベクトルとし次式で定義する。
【0047】
【0048】第2の実施例の音声の励振信号符号化装置
は、第1の実施例で、適応コードベクトルを1個あるい
は複数個選択した後、選択した適応コードベクトルと音
源コードブックに予め蓄積してあるコードベクトルとの
組み合わせから合成される式(16)の励振ベクトルに対し
て、式(9)のDが最小となる遅延Lと音源コードベクト
ルのインデックスとを選択する。これにより、第1の実
施例と比較して、演算量を大幅に削減できる。
【0049】適応コードベクトルの候補を選択する方法
として、式(14)の本発明の適応コードベクトルにおいて
【0050】
【0051】と近似して、各ピッチ区間の最適ピッチゲ
インを計算し、 y=βa (24) に対する式(12)の二乗距離Dが、小さい方から1個ある
いは複数個の、遅延Lのインデックスを探索する方法が
ある。なお、複数個の選択の場合には演算量は増加する
が、ピッチ符号化精度を向上することができる。
【0052】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0053】図1は本発明の第1の実施例のブロック図
である。なお、従来の技術で説明した回路と同一の機能
の回路には同一名称および符号を付してある。
【0054】図1分図(a)に示される第1の実施例の
音声の励振信号符号化装置は、音声信号を入力する入力
端子10と、音声信号を複数のフレームに分割するフレ
ーム分割回路12と、フレームを単位として線形予測分
析しLPC係数α(i)を得る線形予測分析回路(以下L
PC分析回路と記す)20と、フレームを更に複数のサ
ブフレームに分割するサブフレーム分割回路15と、L
PC分析回路20とサブフレーム分割回路15との出力
を受け重み付け音声ベクトルWsを計算する重み付け回
路30と、入力されるインデックスのフラグに従って適
応コードブックの中から選択した適応コードベクトルP
(L)を出力する適応コードブック回路40と、入力され
るフラグに従って音源コードベクトルcを出力する音源
コードブック回路80と、重み付け音声ベクトルWsと
適応コードベクトルP(L)と音源コードベクトルcとを
受け各ベクトルにゲインを積算の上加算した励振ベクト
ルを出力するピッチ同期加算回路85と、ピッチ同期加
算回路85の出力の励振ベクトルをLPC分析回路20
の出力するLPC係数α(i)に従って計算し重み付け合
成ベクトルWHyとして出力する重み付け合成回路90
と、重み付け音声ベクトルと重み付け合成ベクトルとの
差分を出力する差分回路93と、差分回路93の出力を
評価し予め定める評価を得るまで適応コードブック回路
40と音源コードブック回路80とに次の組み合わせの
インデックスのフラグを出力し予め定める評価を得ると
音源コードベクトルのインデックスと最後の評価結果と
をインデックス出力端子96,97に出力する評価回路
95とを有している。
【0055】図1分図(b)は図1分図(a)に示され
るピッチ同期加算回路のブロック図である。
【0056】ピッチ同期加算回路85は、重み付け音声
ベクトルWsと適応コードベクトルP(L)と音源コード
ベクトルcとを入力端子205,210,215から受
け、ゲインβ(i),γ(i)の計算を行うゲイン計算回路
220と、音源コードベクトルcを遅延Lごとに式(15)
のように分割する分割回路225と、ベクトルP(L)と
分割された音源ベクトルc(i)を入力し、乗算回路23
0,240,255,265と加算回路235,25
0,270とで式(16)の演算を行う分割回路225と、
ベクトルを接続することにより、励振ベクトルyを計算
する接続回路275とで構成する。
【0057】次に、動作について説明する。
【0058】音声入力端子10から入力した音声信号
を、フレーム分割回路12で分析窓長(例えば20msec)
分だけ切り出し、LPC分析回路20で、線形予測分析
し、LPC係数α(i)を計算する。又、フレーム分割回
路12から入力した音声信号をサブフレーム分割回路1
5でサブフレーム長(例えば10msec)に分割し、重み付
け回路30で、LPC係数α(i)を用いて構成される式
(8)の重み付けフィルタにW(z)を用いて重み付け音声
ベクトルWsを計算する。
【0059】次に、適応コードブック回路40は、評価
回路95のフラグに従ってベクトルP(L)をピッチ同期
加算回路85に渡す。又、音源コードブック回路80
は、評価回路95のフラグに従って音源コードベクトル
cをピッチ同期加算回路85に渡す。ピッチ同期加算回
路85では、まず、入力端子215,205,210か
ら、音源コードベクトルcとベクトルP(L)と重み付け
音声ベクトルWsとを入力し、ゲイン計算回路220を
用いてゲインβ(i),γ(i)の計算を行う。各ゲイン
は、例えば式(17)〜(22)を用いて計算できる。続いて、
分割回路225で、音源コードベクトルcを遅延Lごと
に式(15)のように分割する。次にベクトルP(L)と分割
された音源ベクトルc(i)とを用い、乗算回路230,
240,255,266と加算回路235,250,2
70とを使用して式(16)の演算を行い、接続回路275
でベクトルを接続することにより励振ベクトルyを計算
する。次に、励振ベクトルyを重み付け合成回路90に
入力し、LPC係数α(i)を用いて構成される式(1) と
式(2)の重み付け合成フィルタW(z)H(z)によって、
重み付け合成ベクトルWHyを計算する。次に、評価回
路95は、式(9)の重み付け二乗距離Dを計算し、次の
組み合わせのインデックスのフラグを適応コードブック
回路40と音源コードブック回路80に渡す。評価回路
95では、予め定めた範囲の遅延Lおよび音源コードブ
ック回路80に蓄えられた各音源コードベクトルcに対
するDの計算が終了した後に、Dが最小となる遅延Lと
音源コードベクトルcのインデックスとをインデックス
出力端子96,97から各々出力する。
【0060】図2は本発明の第2の実施例のブロック図
である。なお、第1の実施例および従来の技術で説明し
た回路と同一の機能の回路には、同一名称および符号を
付してある。
【0061】図2分図(a)に示される第2の実施例の
音声の励振信号符号化装置は、音声信号を入力する入力
端子10と、音声信号を複数のフレームに分割するフレ
ーム分割回路12と、フレームを単位として線形予測分
析しLPC係数α(i)を得るLPC分析回路20と、フ
レームを更に複数のサブフレームに分割するサブフレー
ム分割回路15と、LPC分析回路20とサブフレーム
分割回路15との出力を受け重み付け音声ベクトルWs
を計算する重み付け回路30と、入力されるインデック
スのフラグに従って適応コードブックの中から選択した
適応コードベクトルP(L)を出力する適応コードブック
回路40と、重み付け音声ベクトルWsと適応コードベ
クトルP(L)とを受け各ベクトルにゲインを積算の上加
算した新たな適応コードベクトルP(L')を出力するゲイ
ン調整付き繰り返し回路45と、受信した新たな適応コ
ードベクトルP(L')をLPC分析回路20の出力するL
PC係数α(i)に従って計算し重み付け合成ベクトルW
Haとして出力する重み付け合成回路50と、重み付け
音声ベクトルWsと重み付け合成ベクトルWHaとの差
分を出力する差分回路60と、差分回路60の出力を評
価し,予め定める評価を得るまで適応コードブック回路
40に次の組み合わせのインデックスのフラグを出力す
ると共に、予め定める評価を得ると新たな適応コードベ
クトルP(L')を最終の値を持つ適応コードベクトルP
(L')として決定しインデックスと共にインデックス出力
端子96に出力する評価回路70と、入力されるフラグ
に従って音源コードベクトルcを出力する音源コードブ
ック回路80と、重み付け音声ベクトルWsと適応コー
ドベクトルP(L')と音源コードベクトルcとを受け各ベ
クトルにゲインを積算の上加算した励振ベクトルyを出
力するピッチ同期加算回路85と、受信した励振ベクト
ルyをLPC係数α(i)に従って計算し重み付け合成ベ
クトルWHyとして出力する重み付け合成回路90と、
重み付け音声ベクトルWsと重み付け合成ベクトルWH
yとの差分を出力する差分回路93と、差分回路93の
出力を評価し予め定める評価を得るまで音源コードブッ
ク回路80に次の組み合わせのインデックスのフラグを
出力すると共に予め定める評価を得ると音源コードベク
トルのインデックスと最後の評価結果とをインデックス
出力端子97に出力する評価回路95とを有している。
【0062】図2分図(b)は図2分図(a)に示され
るゲイン調整付き繰り返し回路のブロック図である。
【0063】ゲイン調整付き繰り返し回路45は、重み
付け音声ベクトルWsと適応コードベクトルP(L)とを
入力端子305,210から受け、ゲインβ(i)の計算
を行うゲイン計算回路315と、ベクトルP(L)を入力
し、式(23)の演算を行う乗算回路320,325,33
0と、ベクトルを接続することにより、励振ベクトルy
を計算する接続回路335とで構成する。
【0064】次に、動作について説明する。
【0065】音声入力端子10から入力した音声信号
を、フレーム分割回路12で分析窓長(例えば20msec)
分だけ切り出し、LPC分析回路20で、線形予測分析
し、LPC係数α(i)を計算する。又、フレーム分割回
路12から入力した音声信号をサブフレーム分割回路1
5でサブフレーム長(例えば10msec)に分割し、重み付
け回路30で、LPC係数α(i)を用いて構成される式
(8)の重み付けフィルタにW(z)を用いて重み付け音声
ベクトルWsを計算する。
【0066】次に、適応コードブック回路40は、評価
回路70のフラグに従って適応コードベクトルをのゲイ
ン調整付き繰り返し回路45に渡す。ゲイン調整付き繰
り返し回路45では、まず、ベクトルP(L)と重み付け
音声ベクトルWsとを入力端子305,310から入力
し、ゲイン計算回路315で、ゲインβ(i)を計算す
る。ゲインは、式(17)〜(21)を用いて音源コードベクト
ルをゼロベクトルとして計算できる。続いて、乗算回路
320,325,330にベクトルP(L)を入力し、式
(23)の演算を行う。次に、接続回路335は、乗算回路
320,325,330の出力するベクトルを接続する
ことにより、適応コードベクトルaを計算し、出力端子
340から出力する。次に、重み付け合成回路50は、
適応コードベクトルaを入力し、LPC係数α(i)を用
いて構成される式(1)と式(8)の重み付け合成フィルタ
H(z)W(z)によって、重み付け合成ベクトルWHaを
計算する。次に評価回路70は、重み付け二乗距離
【0067】
【0068】を予め定めた範囲の遅延Lに対して計算
し、D’が最小となる遅延L’および適応コードベクト
ルP(L’)を決定する。
【0069】音源コードブック回路80は、評価回路9
5のフラグに従って音源コードベクトルcをピッチ同期
加算回路85に渡す。ピッチ同期加算回路85の動作
は、第1の実施例で説明したものと比較すると、適応コ
ードブック回路40から入力された適応コードベクトル
P(L)に替えて、評価回路70の出力する適応コードベ
クトルP(L’)を入力する点が異なる以外は同一であ
り、重み付け音声ベクトルWsと適応コードベクトルP
(L')と音源コードベクトルcとを受け、各ベクトルにゲ
インを積算の上加算した励振ベクトルyを、重み付け合
成回路90に出力する。続いて、重み付け合成回路90
は、励振ベクトルyをLPC係数α(i)を基準として構
成される式(1)と式(8)の重み付け合成フィルタH(z)
W(z)によって、重み付け合成ベクトルWHyを計算す
る。次に評価回路95は、重み付け二乗距離
【0070】
【0071】を計算し、次の組み合わせのインデックス
のフラグを音源コードブック80に渡す。評価回路95
では、予め定めた範囲の遅延Lおよび音源コードブック
80に蓄えられた各音源コードベクトルに対するD”の
計算が終了した後に、重み付け二乗距離D”が最小とな
る遅延Lと音源コードベクトルのインデックスとをイン
デックス出力端子97から出力する。
【0072】なお、第1および第2の実施例において、
従来の技術の説明の式(3)から分かるように、ピッチゲ
インが次式のようにベクトル内で一定値と近似できる。 β(2) = β(3) = 1 (27) 式(16)に式(27)を代入することにより、次式の励振ベク
トルyが得られ、第1および第2の実施例の演算を近似
的に行うことができる。この場合は、伝送するゲインの
パラメータはβ,γ,γ(2),γ(3)だけとなる。
【0073】
【0074】又、第1および第2の実施例において、従
来の技術の説明の式(3)から分かるように、音源ゲイン
が次式のようにベクトル内で一定値と近似できる。 γ(2)=γ(3)=1 (29) 式(16)に式(29)を代入することにより、次式の励振ベク
トルy が得られ、第1および第2の実施例の演算を近似
的に行うことができる。この場合は、伝送するゲインの
パラメータはβ,γ,β(2),β(3)だけとなる。
【0075】
【0076】又、第1および第2の実施例において、従
来の技術の説明の式(3)から分かるように、ピッチゲイ
ンと音源ゲインとが次式のようにベクトル内で一定値と
近似できる。 β(2) =β(3) =1 (31) γ(2) =γ(3) =1 励振ベクトルyは次式で表される。
【0077】
【0078】この場合のピッチゲインβの計算方法とし
て、アイイーイーイー・トランザクションズ(IEEE Tran
s.)Vol. ASSP-34 、 No.5 、 Oct. 1986) のIV節(文献
3)に記載された方法がある。
【0079】又、第2の実施例では、適応コードブック
の予備選択で選択された適応コードベクトルのピッチゲ
インβ(i)を音源コードベクトルの選択に用いてもよ
い。これにより、音源コードベクトルの選択におけるピ
ッチゲインβ(i)にかかる演算が削減できる。
【0080】又、第1および第2の実施例では、適応コ
ードベクトルに対して音源コードベクトルの直交化を行
ってもよい。これにより、適応コードベクトルと音源コ
ードベクトルとが共通に持つ冗長な成分を除去すること
ができる。
【0081】又、第1および第2の実施例では、遅延L
を非整数値としてよい。非整数化方法として文献2に記
載されている方法がある。これにより、特にピッチ周期
が短い女声の音質を向上できることが知られている。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
音声の励振信号符号化において、ピッチ周期がベクトル
長より短い時に、従来方式に比べて高精度に、音声のピ
ッチ成分を量子化できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施例のブロック図である。
【図3】従来のCELP方式のエンコーダの一構成を示
すブロック図である。
【図4】適応コードベクトルの候補を予備選択した後
に、音源コードベクトルを選択する場合の従来のCEL
P方式のエンコーダの一構成を示すブロック図である。
【図5】遅延L=N/3の場合の、現サブフレームの適
応コードベクトルを作成する過程を表した図である。
【図6】本発明の音声の励振信号符号化装置において、
入力音声信号の遅延Lがサブフレーム長Nよりも短い場
合 (L=N/3)の現サブフレームの適応コードベクト
ルを作成する過程を説明するための図である。
【符号の説明】
10 音声入力端子 15 サブフレーム分割回路 20 LPC分析回路 30 重み付け回路 40 適応コードブック回路 45 ゲイン調整回路 50,90 重み付け合成回路 60,93 差分回路 65 ピッチ周期化回路 70,95 評価回路 80 音源コードブック回路 85 ピッチ周期化回路 86 ゲイン調整付き加算回路 96,97 インデックス出力端子 105,275,335 接続回路 220,315 ゲイン計算回路 225 分割回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力する音声信号を複数のフレームに分
    割するフレーム分割回路と、前記フレームを単位として
    線形予測分析し特徴パラメータを得る線形予測分析回路
    と、前記フレームを更に複数のサブフレームに分割する
    サブフレーム分割回路と、前記線形予測分析回路とサブ
    フレーム分割回路との出力を受け重み付け音声ベクトル
    を計算する重み付け回路と、入力されるインデックスの
    フラグに従って既に計算済の励振信号あるいは前記計算
    済の励振信号を繰り返した信号で作成した適応コードベ
    クトルからなる適応コードブックの中から選択した適応
    コードベクトルを出力する適応コードブック回路と、入
    力されるフラグに従って音源コードベクトルを出力する
    音源コードブック回路と、前記重み付け音声ベクトルと
    前記適応コードベクトルと前記音源コードベクトルとを
    受け各ベクトルにゲインを積算の上加算した励振ベクト
    ルを出力するピッチ同期加算回路と、受信した前記ピッ
    チ同期加算回路の出力の励振ベクトルを前記線形予測分
    析回路の出力する特徴パラメータに従って計算し重み付
    け合成ベクトルとして出力する重み付け合成回路と、前
    記重み付け音声ベクトルと重み付け合成ベクトルとの差
    分を出力する差分回路と、差分回路の出力を評価し予め
    定める評価を得るまで前記適応コードブック回路と前記
    音源コードブック回路とに次の組み合わせのインデック
    スのフラグを出力すると共に前記予め定める評価を得る
    と前記音源コードベクトルのインデックスと最後の評価
    結果とを出力する評価回路とを有することを特徴とする
    音声の励振信号符号化装置。
  2. 【請求項2】 入力する音声信号を複数のフレームに分
    割するフレーム分割回路と、前記フレームを単位として
    線形予測分析し特徴パラメータを得る線形予測分析回路
    と、前記フレームを更に複数のサブフレームに分割する
    サブフレーム分割回路と、前記線形予測分析回路とサブ
    フレーム分割回路との出力を受け重み付け音声ベクトル
    を計算する重み付け回路と、入力されるインデックスの
    フラグに従って既に計算済の励振信号あるいは前記計算
    済の励振信号を繰り返した信号で作成した適応コードベ
    クトルからなる適応コードブックの中から選択した適応
    コードベクトルを出力する適応コードブック回路と、前
    記重み付け音声ベクトルと前記適応コードベクトルとを
    受け各ベクトルにゲインを積算の上加算した新たな適応
    コードベクトルを出力するゲイン調整付き繰り返し回路
    と、受信した前記ゲイン調整付き繰り返し回路の出力の
    新たな適応コードベクトルを前記線形予測分析回路の出
    力する特徴パラメータに従って計算し第1の重み付け合
    成ベクトルとして出力する第1の重み付け合成回路と、
    前記重み付け音声ベクトルと第1の重み付け合成ベクト
    ルとの差分を出力する第1の差分回路と、前記第1の差
    分回路の出力を評価し予め定める評価を得るまで前記適
    応コードブック回路に次の組み合わせのインデックスの
    フラグを出力すると共に前記予め定める評価を得ると前
    記新たな適応コードベクトルを最終の値を持つ適応コー
    ドベクトルとして決定しインデックスと共に出力する第
    1の評価回路と、入力されるフラグに従って音源コード
    ベクトルを出力する音源コードブック回路と、前記重み
    付け音声ベクトルと前記最終の値を持つ適応コードベク
    トルと前記音源コードベクトルとを受け各ベクトルにゲ
    インを積算の上加算した励振ベクトルを出力するピッチ
    同期加算回路と、受信した前記ピッチ同期加算回路の出
    力の励振ベクトルを前記線形予測分析回路の出力する特
    徴パラメータに従って計算し第2の重み付け合成ベクト
    ルとして出力する第2の重み付け合成回路と、前記重み
    付け音声ベクトルと第2の重み付け合成ベクトルとの差
    分を出力する第2の差分回路と、前記第2の差分回路の
    出力を評価し予め定める評価を得るまで前記音源コード
    ブック回路に次の組み合わせのインデックスのフラグを
    出力すると共に前記予め定める評価を得ると前記音源コ
    ードベクトルのインデックスと最後の評価結果とを出力
    する第2の評価回路とを有することを特徴とする音声の
    励振信号符号化装置。
  3. 【請求項3】 入力する音声信号を複数のフレームに分
    割しこのフレームを単位として得た特徴パラメータと、
    前記フレームを更に複数のサブフレームに分割しこのサ
    ブフレームを単位として得た特徴パラメータとを用いて
    符号化する際、符号化時に発生する残差を新たな励振信
    号として算出するために、既に計算済の励振信号あるい
    は前記計算済の励振信号を繰り返した信号で作成した適
    応コードベクトルからなる適応コードブックと、予め定
    めた信号から作成した音源コードベクトルからなる音源
    コードブックとの2つの励振源を用いて前記新たな励振
    信号を作成する音声の励振信号符号化方法において、前
    記繰り返した信号の区間の長さが前記サブフレームの長
    さよりも短い場合に、前記新たな励振信号を前記繰り返
    した信号の区間の長さを単位として作成し、現在新たな
    励振信号を作成すべき区間の直前の区間の励振信号から
    求めた適応コードベクトルと前記現在新たな励振信号を
    作成すべき区間の音源コードベクトルと用いて前記現在
    新たな励振信号を作成すべき区間の励振信号を生成する
    ことを特徴とする音声の励振信号符号化方法。
  4. 【請求項4】 前記繰り返した信号の区間の長さが前記
    サブフレームの長さよりも短い場合に、前記新たな励振
    信号を前記繰り返した信号の区間の長さを単位として作
    成し、現在新たな励振信号を作成すべき区間の直前の区
    間の励振信号から求めた適応コードベクトルを一個ある
    いは複数個選択した後、この選択した適応コードベクト
    ルと前記現在新たな励振信号を作成すべき区間の音源コ
    ードベクトルと用いて前記現在新たな励振信号を作成す
    べき区間の励振信号を生成することを特徴とする請求項
    3記載の音声の励振信号符号化方法。
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