JPH0863805A - 光記録媒体製造用スタンパー - Google Patents
光記録媒体製造用スタンパーInfo
- Publication number
- JPH0863805A JPH0863805A JP19810594A JP19810594A JPH0863805A JP H0863805 A JPH0863805 A JP H0863805A JP 19810594 A JP19810594 A JP 19810594A JP 19810594 A JP19810594 A JP 19810594A JP H0863805 A JPH0863805 A JP H0863805A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stamper
- long
- roll
- stampers
- reinforcing member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 押し出し法により、光記録媒体用の基板材料
となる熱可塑性樹脂シートを押し出し、一対の成形用ロ
ールにより前記シートに凹凸状のプリフォーマットパタ
ーンを形成するのに用いられ、複数のスタンパー間が接
合されて一枚に構成され、前記成形ロールに固定するこ
とのできるフレキシブルな長尺スタンパーにおいて、前
記スタンパーの外周部に補強部材が接合されていること
を特徴とする光記録媒体製造用スタンパー。 【効果】 本発明の長尺スタンパーは、その外周部が補
強部材で補強されているため、個別のスタンパー間の接
合部が長尺スタンパーの外周に出なくなるため長尺スタ
ンパーの引っ張り強度及びせん断強度が増大し、長尺ス
タンパーが成形中に破断することを防止することができ
る。
となる熱可塑性樹脂シートを押し出し、一対の成形用ロ
ールにより前記シートに凹凸状のプリフォーマットパタ
ーンを形成するのに用いられ、複数のスタンパー間が接
合されて一枚に構成され、前記成形ロールに固定するこ
とのできるフレキシブルな長尺スタンパーにおいて、前
記スタンパーの外周部に補強部材が接合されていること
を特徴とする光記録媒体製造用スタンパー。 【効果】 本発明の長尺スタンパーは、その外周部が補
強部材で補強されているため、個別のスタンパー間の接
合部が長尺スタンパーの外周に出なくなるため長尺スタ
ンパーの引っ張り強度及びせん断強度が増大し、長尺ス
タンパーが成形中に破断することを防止することができ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はプリフォーマットが形成
された光記録媒体用基板を製造するためのスタンパーに
関する。特に長尺スタンパーに関する。
された光記録媒体用基板を製造するためのスタンパーに
関する。特に長尺スタンパーに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、社会の情報化が進み、多種多様の
情報を効率よく扱う手段として、光ディスク、光カー
ド、光テープ等の光学的に情報の記録または再生を行う
情報記録媒体及び情報記録再生装置が多く提案されてい
る。光学的情報記録媒体の特徴としては、記録密度が高
く、かつ非接触で記録再生が可能なために、寿命が長い
等の優れた点がある。そして、携帯性に優れ、大きさに
比べて大容量であるカード型光学的情報記録媒体（以
下、光カードと称する）についても最近盛んに研究、開
発されており、提案もされている。
情報を効率よく扱う手段として、光ディスク、光カー
ド、光テープ等の光学的に情報の記録または再生を行う
情報記録媒体及び情報記録再生装置が多く提案されてい
る。光学的情報記録媒体の特徴としては、記録密度が高
く、かつ非接触で記録再生が可能なために、寿命が長い
等の優れた点がある。そして、携帯性に優れ、大きさに
比べて大容量であるカード型光学的情報記録媒体（以
下、光カードと称する）についても最近盛んに研究、開
発されており、提案もされている。
【０００３】光記録媒体用の基板は、情報記録面に予め
凹または凸形状でトラッキング用のトラック（以下、ト
ラックと称す）、及びセクタまたはトラック番号等のプ
リフォーマット情報のピット列（以下、ＰＦピットと称
す）が形成されている。
凹または凸形状でトラッキング用のトラック（以下、ト
ラックと称す）、及びセクタまたはトラック番号等のプ
リフォーマット情報のピット列（以下、ＰＦピットと称
す）が形成されている。
【０００４】このような基板を連続的に大量に製造する
方法として、特開平３−１１３７５０号公報には、図３
に示される押し出し成形において、Ｔダイ１３から加熱
熔融された樹脂１３をシート状に成形する際に、鏡面ロ
ール１２と凹凸プリフォーマットパターンを有するプリ
フォーマットロール１０で熔融樹脂を挟圧し、樹脂シー
ト面上に凹凸プリーフォーマットを形成し光記録媒体基
板１６を製造する方法が開示されている。
方法として、特開平３−１１３７５０号公報には、図３
に示される押し出し成形において、Ｔダイ１３から加熱
熔融された樹脂１３をシート状に成形する際に、鏡面ロ
ール１２と凹凸プリフォーマットパターンを有するプリ
フォーマットロール１０で熔融樹脂を挟圧し、樹脂シー
ト面上に凹凸プリーフォーマットを形成し光記録媒体基
板１６を製造する方法が開示されている。
【０００５】プリフォーマットロールは、上記公報で
は、ロールに直接プリフォーマットパタンーを刻印して
いるが、例えば特開平３−６９９３では、プリフォーマ
ットが形成された薄い金属シート（以下、スタンパーと
称す）を平滑なロールに張力で巻き付け、固定する方法
でプリフォーマットロールを構成する方法が開示されて
いる。この方法によれば、スタンパーをロールから容易
に着脱することが可能であるためプリフォーマットロー
ルの作製が容易で、ロールに傷等の欠陥が生じた場合で
も、スタンパーを交換するだけで対処できるため好まし
い。上記ロールは、通常の押し出し成形で用いられてい
る形態のロールを用いることができ、超硬合金、金型用
鋼（例えばマルエージング鋼、炭素鋼）で作られてい
る。
は、ロールに直接プリフォーマットパタンーを刻印して
いるが、例えば特開平３−６９９３では、プリフォーマ
ットが形成された薄い金属シート（以下、スタンパーと
称す）を平滑なロールに張力で巻き付け、固定する方法
でプリフォーマットロールを構成する方法が開示されて
いる。この方法によれば、スタンパーをロールから容易
に着脱することが可能であるためプリフォーマットロー
ルの作製が容易で、ロールに傷等の欠陥が生じた場合で
も、スタンパーを交換するだけで対処できるため好まし
い。上記ロールは、通常の押し出し成形で用いられてい
る形態のロールを用いることができ、超硬合金、金型用
鋼（例えばマルエージング鋼、炭素鋼）で作られてい
る。
【０００６】上記スタンパーは、フォトリソ技術を用い
て原盤となるガラス基板上のフォトレジストにプリフォ
ーマットパターンを形成し、その上に導電化膜、さらに
電鋳膜を形成し剥離してスタンパーとしてもよいし、特
開平２−３１００２で開示されているように半導体用の
マスクを製造する技術を利用し製造された原盤から２Ｐ
樹脂でマザースタンパーを作製した後、スパッタリング
により導電化膜を形成し、その上に電鋳により金属膜を
形成し、導電化膜と電鋳膜を一体とし、ガラス基板より
剥離して製造されたスタンパーを使用することが知られ
ている。スタンパーの材質としては、電鋳できる金属で
あり成形の際の温度と圧力による耐久性がよいものが用
いられている。通常用いられる材質としてはニッケル、
銅が使用されている。導電化膜も成形の際の温度と圧力
による耐久性がよければ使用できるが電鋳材料と同じ材
質のものが通常用いられる。
て原盤となるガラス基板上のフォトレジストにプリフォ
ーマットパターンを形成し、その上に導電化膜、さらに
電鋳膜を形成し剥離してスタンパーとしてもよいし、特
開平２−３１００２で開示されているように半導体用の
マスクを製造する技術を利用し製造された原盤から２Ｐ
樹脂でマザースタンパーを作製した後、スパッタリング
により導電化膜を形成し、その上に電鋳により金属膜を
形成し、導電化膜と電鋳膜を一体とし、ガラス基板より
剥離して製造されたスタンパーを使用することが知られ
ている。スタンパーの材質としては、電鋳できる金属で
あり成形の際の温度と圧力による耐久性がよいものが用
いられている。通常用いられる材質としてはニッケル、
銅が使用されている。導電化膜も成形の際の温度と圧力
による耐久性がよければ使用できるが電鋳材料と同じ材
質のものが通常用いられる。
【０００７】スタンパーをロールに固定する方法は、特
開平２−１２２９１，２−１５５６２に開示されている
ように、接着剤または低融点金属を熔かし接着する方法
が知られている。しかし、この方法によればスタンパー
はロールとの着脱が容易に行うことができない。ロール
とスタンパーの着脱が容易に行う方法として、スタンパ
ーの端部にロールへの固定用部材を接合し、その固定用
部材の部分をネジ止め等の方法でスタンパーに張力を加
えながら、ロールに固定する方法が提案されている（特
開平３−２４５３３）。
開平２−１２２９１，２−１５５６２に開示されている
ように、接着剤または低融点金属を熔かし接着する方法
が知られている。しかし、この方法によればスタンパー
はロールとの着脱が容易に行うことができない。ロール
とスタンパーの着脱が容易に行う方法として、スタンパ
ーの端部にロールへの固定用部材を接合し、その固定用
部材の部分をネジ止め等の方法でスタンパーに張力を加
えながら、ロールに固定する方法が提案されている（特
開平３−２４５３３）。
【０００８】通常、１枚のスタンパーではロールを１周
するだけの長さで作製することはできないため、ロール
にはスタンパーが複数枚固定されている。しかしロール
にスタンパーを固定する固定部材の部分で成形された樹
脂基板の部分は光記録媒体用基板として使用することが
できないため、固定部材の数はなるべく少ない方が好ま
しい。そこでスタンパーとスタンパーを例えばレーザー
熔接等で接合し、ロールを１周巻くことのできる長いス
タンパー（以下、長尺スタンパーと称す）作製すること
で、固定部材の数を最も少なくしている。
するだけの長さで作製することはできないため、ロール
にはスタンパーが複数枚固定されている。しかしロール
にスタンパーを固定する固定部材の部分で成形された樹
脂基板の部分は光記録媒体用基板として使用することが
できないため、固定部材の数はなるべく少ない方が好ま
しい。そこでスタンパーとスタンパーを例えばレーザー
熔接等で接合し、ロールを１周巻くことのできる長いス
タンパー（以下、長尺スタンパーと称す）作製すること
で、固定部材の数を最も少なくしている。
【０００９】以上、図４に示されるように従来の長尺ス
タンパー７は、プリフォーマットパターン６が形成され
ているスタンパー２が接合部３を介して接合され、その
端部にはロールに固定するための固定部材５が接合され
ている。通常、長尺スタンパー７は、ロールに巻くこと
のできる可撓性をもたせるために、０．３ｍｍ以下の厚
みで作製される。
タンパー７は、プリフォーマットパターン６が形成され
ているスタンパー２が接合部３を介して接合され、その
端部にはロールに固定するための固定部材５が接合され
ている。通常、長尺スタンパー７は、ロールに巻くこと
のできる可撓性をもたせるために、０．３ｍｍ以下の厚
みで作製される。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら長尺スタ
ンパー７は、ロールに張力８で張られている上に、さら
に押し出し成形での高温、せん断力、圧力によるストレ
スが加わるため、数回の成形を行うとスタンパー間の接
合端部９を起点にしその接合部３が破断してしまい耐久
性に問題がある。
ンパー７は、ロールに張力８で張られている上に、さら
に押し出し成形での高温、せん断力、圧力によるストレ
スが加わるため、数回の成形を行うとスタンパー間の接
合端部９を起点にしその接合部３が破断してしまい耐久
性に問題がある。
【００１１】本発明の目的は、押し出し成形で同時に凹
凸のプリフォーマットパターンを付形する方法で使用す
る長尺スタンパーにおいて、ロールに固定される張力及
び成形で加えられる熱、せん断力、圧力によるストレス
でスタンパー間の接合部が破断しない耐久性のよい長尺
スタンパーを提供することを目的とする。
凸のプリフォーマットパターンを付形する方法で使用す
る長尺スタンパーにおいて、ロールに固定される張力及
び成形で加えられる熱、せん断力、圧力によるストレス
でスタンパー間の接合部が破断しない耐久性のよい長尺
スタンパーを提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的の耐
久性が良好な長尺スタンパーを得るために検討を行い本
発明に到達した。即ち本発明は押し出し法により、光記
録媒体用の基板材料となる熱可塑性樹脂シートを押し出
し、一対の成形用ロールにより前記シートに凹凸状のプ
リフォーマットパターンを形成するのに用いられ、複数
のスタンパー間が接合されて一枚に構成され、前記成形
ロールに固定することのできるフレキシブルな長尺スタ
ンパーにおいて、前記スタンパーの外周部に補強部材が
接合されていることを特徴とする光記録媒体製造用スタ
ンパーであり、また本発明はスタンパー間が接合されて
いる隣接部分の補強部材が、連続的な材料で形成されて
いることを特徴とする長尺スタンパーである。
久性が良好な長尺スタンパーを得るために検討を行い本
発明に到達した。即ち本発明は押し出し法により、光記
録媒体用の基板材料となる熱可塑性樹脂シートを押し出
し、一対の成形用ロールにより前記シートに凹凸状のプ
リフォーマットパターンを形成するのに用いられ、複数
のスタンパー間が接合されて一枚に構成され、前記成形
ロールに固定することのできるフレキシブルな長尺スタ
ンパーにおいて、前記スタンパーの外周部に補強部材が
接合されていることを特徴とする光記録媒体製造用スタ
ンパーであり、また本発明はスタンパー間が接合されて
いる隣接部分の補強部材が、連続的な材料で形成されて
いることを特徴とする長尺スタンパーである。
【００１３】また本発明は上記補強部材がスタンパーと
同じ材料で形成されていることを特徴とする長尺スタン
パーであり、またさらに、上記補強部材がスタンパーと
同じ厚さで形成されていることを特徴とする長尺スタン
パーである。
同じ材料で形成されていることを特徴とする長尺スタン
パーであり、またさらに、上記補強部材がスタンパーと
同じ厚さで形成されていることを特徴とする長尺スタン
パーである。
【００１４】本発明によれば、スタンパー間が接合され
た長尺スタンパーの外周部に補強部材が接合されている
長尺スタンパーを用いることを特徴とするものであり、
このように長尺スタンパーの外周部に補強部材を接合す
ることにより成形で加わる張力と熱、圧力にスタンパー
間の接合部が耐え得る長尺スタンパーを提供することが
できる。
た長尺スタンパーの外周部に補強部材が接合されている
長尺スタンパーを用いることを特徴とするものであり、
このように長尺スタンパーの外周部に補強部材を接合す
ることにより成形で加わる張力と熱、圧力にスタンパー
間の接合部が耐え得る長尺スタンパーを提供することが
できる。
【００１５】本発明で長尺スタンパーとは、複数のスタ
ンパーが接合されて一枚に構成されているスタンパーを
いい、長尺スタンパーが一枚で成形ロールに固定するこ
とができることが好ましい。
ンパーが接合されて一枚に構成されているスタンパーを
いい、長尺スタンパーが一枚で成形ロールに固定するこ
とができることが好ましい。
【００１６】以下、本発明を図面を参照して詳細に説明
する。図１は本発明の成形用長尺スタンパーの一実施形
態を示す図である。図１において、１は本発明に係る長
尺スタンパーであり、その構成はスタンパー２が接合部
３を介して接合されている。接合部は外周部で補強でき
れば特に制限はないが、その外周には好ましくはスタン
パー間の接合部３と隣接した部分で連続した材料ででき
ている補強部材４と、ロールに固定するための固定部材
５が接合されている。さらに補強材がスタンパーと同じ
材料および／または同じ厚さで形成されていることが好
ましい。
する。図１は本発明の成形用長尺スタンパーの一実施形
態を示す図である。図１において、１は本発明に係る長
尺スタンパーであり、その構成はスタンパー２が接合部
３を介して接合されている。接合部は外周部で補強でき
れば特に制限はないが、その外周には好ましくはスタン
パー間の接合部３と隣接した部分で連続した材料ででき
ている補強部材４と、ロールに固定するための固定部材
５が接合されている。さらに補強材がスタンパーと同じ
材料および／または同じ厚さで形成されていることが好
ましい。
【００１７】補強材がスタンパーが同じ材料が好ましい
理由は、熔着で接合する場合に、同じ材料のものが接合
部の接着強度が優れ、熔着時の歪が少ないこと、さらに
基板成形時に加わる熱でスタンパーと補強材が熱膨張す
る際にその伸び量が同じであるため、成形時にスタンパ
ーに歪、浮き等の不都合が生じないことがあげられる。
理由は、熔着で接合する場合に、同じ材料のものが接合
部の接着強度が優れ、熔着時の歪が少ないこと、さらに
基板成形時に加わる熱でスタンパーと補強材が熱膨張す
る際にその伸び量が同じであるため、成形時にスタンパ
ーに歪、浮き等の不都合が生じないことがあげられる。
【００１８】又、補強材がスタンパーが同じ厚みが好ま
しい理由は、熔着で接合する場合に、歪が少ないこと、
成形時に、補強材の方が厚いと、成形された基板に光学
的叉は機械的歪等が残るためである。
しい理由は、熔着で接合する場合に、歪が少ないこと、
成形時に、補強材の方が厚いと、成形された基板に光学
的叉は機械的歪等が残るためである。
【００１９】また、各スタンパーには、プリフォーマッ
トパターン６が形成されている。
トパターン６が形成されている。
【００２０】スタンパー２間の接合は、他の接合方法に
比べ、電子線またはレーザーによる熔着が接合強度、接
合位置精度の点で優れている。スタンパーと補強部材４
及び固定部材５の接合も上記の理由により、電子線また
はレーザーによる熔着を行うことが望ましい。スタンパ
ー２の材料は従来公知ののスタンパー材料を使用するこ
とができ、通常はニッケルが用いられ、その厚みは強度
と可撓性を考慮し、０．０５〜０．３ｍｍで設定され
る。
比べ、電子線またはレーザーによる熔着が接合強度、接
合位置精度の点で優れている。スタンパーと補強部材４
及び固定部材５の接合も上記の理由により、電子線また
はレーザーによる熔着を行うことが望ましい。スタンパ
ー２の材料は従来公知ののスタンパー材料を使用するこ
とができ、通常はニッケルが用いられ、その厚みは強度
と可撓性を考慮し、０．０５〜０．３ｍｍで設定され
る。
【００２１】プリフォーマットパターン６が形成された
スタンパー２を作製する工程は、従来のスタンパーを作
製する工程と同じ工程を経て作製することができる。
スタンパー２を作製する工程は、従来のスタンパーを作
製する工程と同じ工程を経て作製することができる。
【００２２】補強部材４はスタンパー２との接合で歪み
が少なく、成形時の熱膨張が同じであることを考慮する
と同一材料を用いることが好ましいが、熔融温度、熱膨
張率が近い材料を用いれば異なっていても問題はない。
またその厚みはスタンパー２と同じであることが上記理
由から好ましいが、接合で歪みがなく強度が問題なけれ
ば、異なる厚みであっても使用できる。長さは、接合さ
れたスタンパーと同じで、幅は特に規定はないが工程
上、５〜５０ｍｍ程度が好ましい。
が少なく、成形時の熱膨張が同じであることを考慮する
と同一材料を用いることが好ましいが、熔融温度、熱膨
張率が近い材料を用いれば異なっていても問題はない。
またその厚みはスタンパー２と同じであることが上記理
由から好ましいが、接合で歪みがなく強度が問題なけれ
ば、異なる厚みであっても使用できる。長さは、接合さ
れたスタンパーと同じで、幅は特に規定はないが工程
上、５〜５０ｍｍ程度が好ましい。
【００２３】固定部材５は、ロールに固定する際の張力
に耐え得る強度をもち、スタンパー２と補強部材４との
接合強度が十分得られる材料が用いられ、例えば炭素
鋼、ステンレス、アルミニウム等が用いられる。
に耐え得る強度をもち、スタンパー２と補強部材４との
接合強度が十分得られる材料が用いられ、例えば炭素
鋼、ステンレス、アルミニウム等が用いられる。
【００２４】
【実施例】以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に
説明する。
説明する。
【００２５】実施例１ 以下のようにして、図１に示す長尺スタンパー１を作製
した。
した。
【００２６】鏡面を有する３４０×３４０ｍｍ厚さ１０
ｍｍのガラス基板上にフォトレジスト（商品名：ＡＺ−
１３７０；ヘキストジャパン製）を厚さ３０００オング
ストロームにスピナーで塗布し９０℃３０分の条件でプ
リベークを行った。
ｍｍのガラス基板上にフォトレジスト（商品名：ＡＺ−
１３７０；ヘキストジャパン製）を厚さ３０００オング
ストロームにスピナーで塗布し９０℃３０分の条件でプ
リベークを行った。
【００２７】次に、レーザー露光装置（商品名：ミラー
プロジェクションアライナーＭＰＡ−１５００；キャノ
ン製）を用いて５４．０×８５．６ｍｍの光カードのプ
リフォーマットパターンを露光し、現像液（商品名：Ａ
Ｚ３１２ＭＩＦ；ヘキストジャパン製）で現像すること
により、光カード用のプリフォーマッタパタンを有する
ガラス原盤を作製した。
プロジェクションアライナーＭＰＡ−１５００；キャノ
ン製）を用いて５４．０×８５．６ｍｍの光カードのプ
リフォーマットパターンを露光し、現像液（商品名：Ａ
Ｚ３１２ＭＩＦ；ヘキストジャパン製）で現像すること
により、光カード用のプリフォーマッタパタンを有する
ガラス原盤を作製した。
【００２８】この原盤の上に、スパッタ装置により厚さ
３０００オングストロームのニッケル膜を形成し、電鋳
用の導電化膜を形成した。
３０００オングストロームのニッケル膜を形成し、電鋳
用の導電化膜を形成した。
【００２９】次に、導電化膜上に電鋳法により厚さ１０
μｍのニッケル膜を形成した。ここで使用した電鋳液
は、以下の組成のものを用いた。 スルファミル酸ニッケル・４水塩 Ｎｉ（ＮＨ2 ＳＯ3 ）2 ・４Ｈ2 Ｏ］ ５００ｇ／Ｌ ほう酸［Ｈ3 ＢＯ3 ］ ３５〜３８ｇ ビット防止剤 ２．５ｍｌ／Ｌ 次に導電化膜と金属膜を一体として同時にガラス原盤よ
り剥離し、表面に付着しているフォトレジストを除去
し、プリフォーマットパターン６を有する３００×３０
０ｍｍの大きさのスタンパーが得られた。
μｍのニッケル膜を形成した。ここで使用した電鋳液
は、以下の組成のものを用いた。 スルファミル酸ニッケル・４水塩 Ｎｉ（ＮＨ2 ＳＯ3 ）2 ・４Ｈ2 Ｏ］ ５００ｇ／Ｌ ほう酸［Ｈ3 ＢＯ3 ］ ３５〜３８ｇ ビット防止剤 ２．５ｍｌ／Ｌ 次に導電化膜と金属膜を一体として同時にガラス原盤よ
り剥離し、表面に付着しているフォトレジストを除去
し、プリフォーマットパターン６を有する３００×３０
０ｍｍの大きさのスタンパーが得られた。
【００３０】このスタンパーを、所定の寸法精度で２５
０×２００ｍｍの大きさにレーザー切断し、長尺スタン
パー１用のスタンパー２が得られた。
０×２００ｍｍの大きさにレーザー切断し、長尺スタン
パー１用のスタンパー２が得られた。
【００３１】スタンパー２は、４枚用意し、それぞれの
スタンパーの短辺３をお互いにＹＡＧレーザー（ＪＫ７
０１；ルモニクス社製）で熔着した。その後、スタンパ
ーの長辺側にニッケル９９．９％の延伸シート（厚み１
００μｍ、幅２０ｍｍ）と４枚つなぎのスタンパーの端
部を固定部材５とを、上記ＹＡＧレーザーで熔接し、長
尺スタンパー１を作製した。
スタンパーの短辺３をお互いにＹＡＧレーザー（ＪＫ７
０１；ルモニクス社製）で熔着した。その後、スタンパ
ーの長辺側にニッケル９９．９％の延伸シート（厚み１
００μｍ、幅２０ｍｍ）と４枚つなぎのスタンパーの端
部を固定部材５とを、上記ＹＡＧレーザーで熔接し、長
尺スタンパー１を作製した。
【００３２】比較例１ 実施例１と同様にして、スタンパー２を作製した。ただ
し、実施例１の長尺スタンパーの幅と同等にするためス
タンパーの幅は２４０ｍｍで作製し、図４に示すような
幅２４０ｍｍで厚み１００μｍの長尺スタンパー７を作
製した。なお、スタンパーの熔着は、実施例１と同条件
で行った。
し、実施例１の長尺スタンパーの幅と同等にするためス
タンパーの幅は２４０ｍｍで作製し、図４に示すような
幅２４０ｍｍで厚み１００μｍの長尺スタンパー７を作
製した。なお、スタンパーの熔着は、実施例１と同条件
で行った。
【００３３】次に、この長尺スタンパー１及び７を、図
２に示すように固定部材５とほぼ同形状の溝を施してあ
るプリフォーマットロール１０に取り付け、張力をかけ
ながら固定することにより、プリフォーマットロールを
構成した。
２に示すように固定部材５とほぼ同形状の溝を施してあ
るプリフォーマットロール１０に取り付け、張力をかけ
ながら固定することにより、プリフォーマットロールを
構成した。
【００３４】このプリフォーマットロール１０を用い
て、図３に示す装置により押し出し成形を行った。
て、図３に示す装置により押し出し成形を行った。
【００３５】押し出し機１１のＴダイ１３からポリカー
ボネートの熔融樹脂を２８０から３３０℃の温度で押し
出し、鏡面ロール１２で５０〜５００ｋｇの圧力を加え
ながらプリフォーマットロール１０と鏡面ロール１２の
間を通し、プリフォーマットロールの凹凸プリフォーマ
ットを転写した。
ボネートの熔融樹脂を２８０から３３０℃の温度で押し
出し、鏡面ロール１２で５０〜５００ｋｇの圧力を加え
ながらプリフォーマットロール１０と鏡面ロール１２の
間を通し、プリフォーマットロールの凹凸プリフォーマ
ットを転写した。
【００３６】長尺スタンパー１及び７の成形の耐久性を
検討するため、長時間の連続成形を行ったところ、本発
明の長尺スタンパー１は、３０時間の成形でも長尺スタ
ンパーの損傷は起こらず良好な凹凸プリフォーマットパ
ターンを転写した光記録媒体用基板が得られた。
検討するため、長時間の連続成形を行ったところ、本発
明の長尺スタンパー１は、３０時間の成形でも長尺スタ
ンパーの損傷は起こらず良好な凹凸プリフォーマットパ
ターンを転写した光記録媒体用基板が得られた。
【００３７】しかし、従来例の長尺スタンパー７は、成
形３時間後に熔着部９に亀裂が入り、さらに３０分後に
は熔着部が破断し、長尺スタンパー７は使用不可能にな
り、耐久性に問題があった。
形３時間後に熔着部９に亀裂が入り、さらに３０分後に
は熔着部が破断し、長尺スタンパー７は使用不可能にな
り、耐久性に問題があった。
【００３８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の長尺スタ
ンパーは、その外周部が補強部材で補強されているた
め、個別のスタンパー間の接合部が長尺スタンパーの外
周に出なくなるため長尺スタンパーの引っ張り強度及び
せん断強度が増大し、長尺スタンパーが成形中に破断す
ることを防止することができる。
ンパーは、その外周部が補強部材で補強されているた
め、個別のスタンパー間の接合部が長尺スタンパーの外
周に出なくなるため長尺スタンパーの引っ張り強度及び
せん断強度が増大し、長尺スタンパーが成形中に破断す
ることを防止することができる。
【図１】本発明の長尺スタンパーの一例を示す概略図で
ある。
ある。
【図２】本発明の長尺スタンパーを接合したプリフォー
マットロールの概略断面図である。
マットロールの概略断面図である。
【図３】本発明のプリフォーマットロールを具備した押
し出し成形装置の模式的断面図である。
し出し成形装置の模式的断面図である。
【図４】従来の長尺スタンパーを示す概略図である。
１ 本発明の長尺スタンパー ２ スタンパー ３ スタンパーの接合部 ４ 補強部材 ５ 固定部材 ６ プリフォーマットパターン ７ 従来の長尺スタンパー ８ プリフォーマットロールに取り付ける際の張力 ９ スタンパー間の接合端部 １０ プリフォーマットロール １１ 押し出し機 １２ 鏡面ロール １３ Ｔダイ １４ 熔融樹脂 １５ 光記録媒体用基板の連続シート
Claims (5)
- 【請求項１】 押し出し法により、光記録媒体用の基板
材料となる熱可塑性樹脂シートを押し出し、一対の成形
用ロールにより前記シートに凹凸状のプリフォーマット
パターンを形成するのに用いられ、複数のスタンパー間
が接合されて一枚に構成され、前記成形ロールに固定す
ることのできるフレキシブルな長尺スタンパーにおい
て、前記スタンパーの外周部に補強部材が接合されてい
ることを特徴とする光記録媒体製造用スタンパー。 - 【請求項２】 スタンパー間が接合されている隣接部分
の補強部材が、連続的な材料で形成されていることを特
徴とする請求項１の長尺スタンパー。 - 【請求項３】 補強部材がスタンパーと同じ材料で形成
されていることを特徴とする請求項１の長尺スタンパ
ー。 - 【請求項４】 補強部材がスタンパーと同じ厚さで形成
されていることを特徴とする請求項１の長尺スタンパ
ー。 - 【請求項５】 複数のアタンパーが接合されて一枚に構
成されていることを特徴とする請求項１記載の長尺スタ
ンパー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19810594A JPH0863805A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 光記録媒体製造用スタンパー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19810594A JPH0863805A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 光記録媒体製造用スタンパー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0863805A true JPH0863805A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16385575
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19810594A Pending JPH0863805A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 光記録媒体製造用スタンパー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0863805A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100653126B1 (ko) * | 2004-08-30 | 2006-12-06 | 주식회사 디엠에스 | 기판의 미세 패턴 형성용 몰드 및 그를 이용한 기판의미세 패턴 성형장치 |
-
1994
- 1994-08-23 JP JP19810594A patent/JPH0863805A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100653126B1 (ko) * | 2004-08-30 | 2006-12-06 | 주식회사 디엠에스 | 기판의 미세 패턴 형성용 몰드 및 그를 이용한 기판의미세 패턴 성형장치 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0395395B1 (en) | Roll stamper for molding substrate used for optical recording medium, process for preparing same, and process for preparing optical recording medium making use of it | |
| US4876042A (en) | Molding processing using a reproducible molding die | |
| US5320514A (en) | Roll stamper, and apparatus and process for manufacturing substrate sheet for information recording mediums by using the same | |
| JPH0863805A (ja) | 光記録媒体製造用スタンパー | |
| US6354827B1 (en) | Stamper assembly for manufacturing optical data storage disks | |
| JP3865524B2 (ja) | 光ディスクの製造方法及び光ディスクの製造装置 | |
| JPH0259044B2 (ja) | ||
| JPH0863804A (ja) | 光記録媒体製造用スタンパーの製造方法 | |
| JPH02235620A (ja) | 光学的情報記録媒体用基板成形ローラー | |
| JPH08147770A (ja) | 光記録媒体製造用スタンパーの製造方法 | |
| JP2612622B2 (ja) | ロール型スタンパその製造方法および成形ロール | |
| JPH08161775A (ja) | 光記録媒体製造用スタンパー | |
| JP2001310340A (ja) | ロール成形型 | |
| JP2001071354A (ja) | 光ディスク基板成形用スタンパ、光ディスク基板成形用スタンパの製造方法、光ディスク基板製造方法、光ディスク製造方法、光ディスク基板及び光ディスク | |
| JPH08249729A (ja) | ロールスタンパ及び情報記録媒体用基板シートの製造方法 | |
| JPH08190739A (ja) | スタンパーロール | |
| JPH04212736A (ja) | 情報記録媒体用基板シートの成形用ロールスタンパーとその製造方法及びロールスタンパーを用いた情報記録媒体用基板シートの製造方法 | |
| JPH0863802A (ja) | 光記録媒体製造用スタンパー | |
| JPH0547047A (ja) | 光記録媒体用基板製造用スタンパー | |
| JPH0863803A (ja) | 光記録媒体製造用スタンパー | |
| JPH0922544A (ja) | 光記録媒体用基板の製造方法 | |
| JPH08147772A (ja) | 光記録媒体製造用ロール | |
| JPH04305431A (ja) | ロール状ワークスタンパーの製造方法 | |
| JP3832737B2 (ja) | 光記録媒体およびその製造方法 | |
| JPH05217222A (ja) | ロールスタンパー及びそれを用いた情報記録媒体用基板シートの製造装置、情報記録媒体用基板シートの製造方法 |