JPH086332Y2 - 車両用投光器 - Google Patents

車両用投光器

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JPH086332Y2
JPH086332Y2 JP1989152245U JP15224589U JPH086332Y2 JP H086332 Y2 JPH086332 Y2 JP H086332Y2 JP 1989152245 U JP1989152245 U JP 1989152245U JP 15224589 U JP15224589 U JP 15224589U JP H086332 Y2 JPH086332 Y2 JP H086332Y2
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JP
Japan
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lamp body
swing base
swing
optical axis
lamp
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JP1989152245U
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JPH0391611U (ja
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正人 糠谷
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Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は警察用車両,消防用車両等の各種車両に用い
て好適な投光器に関する。
〔従来の技術〕
一般に、この種の投光器は、現場の検証や採証等を行
う際に利用されており、車両のトップ(屋根)等に装着
して所望の方向に向けて光を照射することができるよう
に構成されている。即ち、従来のこの種の投光器は、所
要の照度を得るために、複数個のランプを1つのケース
内に収納し、要求される光照度に応じて全て或いは選択
されたランプを点灯させるように構成している。また、
投光器は上下,左右に傾動可能な機構を用いて車両に支
持させており、この傾動機構を制御して投光器の向きを
変化させることで投光方向を所望の方向に向けることが
できる。
〔考案が解決しようとする課題〕 しかしながら、上述した従来の投光器では、ケース内
に収納された複数個のランプは同一方向を向くように各
々の光軸が設定されてケースに取着されている。このた
め、投光角、即ち光照射する上下及び左右の各範囲は全
てのランプの投光角を合わせた範囲となり、この範囲は
投光器における各ランプの規格及び各ランプのケース内
での配列構成等によって一義的に決定されてしまう。
このため、投光器の使用目的に応じて光照射範囲を調
整することができなくなる。例えば、消防用車両に使用
して検証時に広い範囲を照射する要求がなされている一
方で、警察用車両に使用して採証時に限定された範囲を
高い照度で照射する要求がなされる場合等において、こ
れらに対応して光照射範囲を調整することは不可能であ
る。このため、従来では対象物に対して車両を前進さ
せ、或いは遠避ける等して光照射範囲を設定する必要が
あり、光照射範囲の調整が極めて面倒なものになるとい
う問題がある。
また、従来の投光器では、光軸方向を変化させるため
に左右方向及び上下方向にそれぞれ光軸を変化させる機
構を設けているが、これら左右方向及び上下方向の機構
をそれぞれ個別に設けているために、投光器全体が大型
化し、かつ構造の複雑化をまねくという問題がある。
本考案の目的は、光照射範囲の調整を可能にするとと
もに、構造を簡略化して小型化を図った車両用投光器を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の車両用投光器は、車両に装備されかつその前
面がレンズで構成されるケースと、このケース内に整列
して収納される複数個のランプ本体と、これらランプ本
体を搭載した揺動ベースを運転席等からの遠隔操作によ
って上下方向に揺動する揺動機構部と、前記各ランプ本
体を前記揺動ベースに対してそれぞれ個別に光軸調整す
る機構とで構成される。
この場合、前記揺動機構部は、回転制御されるモータ
と、このモータによって回転される偏心カムと、この偏
心カムに一端が連結され、他端が揺動ベースに連結され
たアームとで構成される。
〔作用〕
この構成では、揺動機構部を遠隔操作することで、揺
動ベースを上下方向に揺動し、この揺動ベースに搭載し
た複数個のランプ本体を上下方向に光軸調整する。ま
た、複数個のランプ本体をそれぞれ個別に光軸調整する
ことで、投光器としての光照射範囲を調整し、左右方向
の光軸調整を不要とする。
〔実施例〕
次に、本考案を図面を参照して説明する。
第1図乃至第3図は本考案の一実施例を示す図であ
り、第1図は一部破断平面図、第2図は一部破断正面
図、第3図は第1図のA−A線断面図である。
これらの図において、1は投光器のケースであり、第
6図に取付状態の斜視図を併せて示すように、側面形状
が楕円形をした横長の筒状に形成され、その下面両側に
おいてブラケット2及びボルト・ナット3を介して警察
用自動車等の車両4の屋根に略水平状態に支持される。
このケース1は前面部に開口5が開けられ、ここに断面
形状が楕円をしたレンズ6をねじ7により固定して開口
5を塞いでいる。また、ケース1の内部には、4個のラ
ンプ本体8を横一列に配列するとともに、その下側位置
にはこれらランプ本体8の光軸を同時に上下方向に揺動
させる上下揺動機構部9を配設している。
これを詳細に説明する。先ず、前記ランプ本体8は、
第3図に示すように、1部を切欠いて内面を楕円球状と
したランプボディ10を有し、このランプボディ10の内面
を反射面となるように表面処理している。そして、この
ランプボディ10の切欠かれた部分にはレンズ11を装着
し、かつランプボディ10内の一方の焦点にはハロゲンラ
ンプ等の電球12を配設している。このため、このランプ
本体8は小型に形成できる一方で、高い照度での投光が
可能となる。なお、ランプボディ10内の他方の焦点には
シェードを配設することもある。また、13は後述する光
軸調整用の舌片であり、ランプボディ10の上面一部に一
体に形成されている。
前記上下揺動機構部9は、第4図に一部の概略斜視図
を併せて示すように、その前端がヒンジ14によって上下
に揺動可能に支持された揺動ベース15を有している。前
記ヒンジ14は一端部を前記ケース1の内底面に固定し、
その他端部を揺動ベース15に固定している。また、前記
揺動ベース15には4個の前記ランプ本体8を横一列に並
べて搭載している。この場合、揺動ベース15には各ラン
プ本体8に対応して下向きコ字状の支持枠16を一体的に
取着し、この支持枠16の両端に開設した前後方向の長穴
(図示せず)を挿通するねじ17を用いてランプ本体8の
両側部を支持している。この左右のねじ17を個別に緩め
て長穴に沿って前後させることで、ランプ本体8の左右
方向の光軸位置を調整することができる。
また、支持枠16の上端にはナット固定部18を有し、こ
こに固定したナット19を、前記ランプ本体8に設けた舌
片13の穴に挿通させた調整スクリュー20に螺合させてい
る。なお、21は舌片13とナット固定部18との間に弾装さ
れた圧縮スプリングである。この調整スクリュー20を軸
転させることで、揺動ベース15に対してランプ本体8を
上下方向に揺動させ、その上下方向の光軸位置を調整す
ることができる。
一方、前記揺動ベース15の下側には、第5図に示すよ
うなカム機構22が設けられる。このカム機構22は、車両
の運転席からの操作によって回転量が制御されるモータ
23と、このモータ23の回転速度を減速するギヤボックス
24と、このギヤボックス24により低速で回転される偏心
カム25と、この偏心カム25に下端部が連結されたアーム
26とを備えている。前記ギヤボックス24は、ここでは前
記モータ23の回転軸23aに固定した小歯車27と、前記偏
心カム25の軸28に固定した大歯車29とで構成される。ま
た、前記アーム26の上端部には連結シャフト30を直交す
るように連結し、前記アーム26が上下方向を向くように
カム機構22の姿勢を設定した上で、前記連結シャフト30
を前記揺動ベース15の後端寄りの一部に連結している。
なお、第2図において、31は各ランプ本体8やモータ
23等への電気配線を行うコネクタである。
この構成によれば、運転席でモータ23の回転を制御す
ると、モータ23の回転に応じてギヤボックス24で減速さ
れながら偏心カム25が回転され、この偏心カム25によっ
てアーム26が上下方向に移動される。これにより、アー
ム26の上端部に連結した連結シャフト30を介して揺動ベ
ース15の後端部を上下に移動させ、揺動ベース15をヒン
ジ14を軸にして上下に揺動させる。したがって、揺動ベ
ース15に搭載した4個のランプ本体8は同時に上下方向
に揺動され、その光軸が上下に変化される。これによ
り、車両4に対する各ランプ本体8の光軸が上下方向に
変化され、照射領域を変化調整することができる。
そして、これに先だって、各ランプ本体8における調
整スクリュー20を軸転して揺動ベース15に対するランプ
本体8の上下方向の傾きをそれぞれ個別に調整して4個
のランプ本体8の各投光角を適宜に組合せることで、投
光器としての上下方向の照射角を任意に変化させること
ができる。したがって、このように予め各ランプ本体8
の光軸を個々に調整しておくことで、投光器としての上
下方向照射角を調整でき、その上で投光器を上下に揺動
させることでその投光範囲を制御することが可能とな
る。
また、この実施例においては、ランプ本体8を両側で
支持するねじ17を挿通するために支持枠16に設けた穴を
長穴に形成しているので、このねじ17を左右個別に前後
移動させることで、ランプ本体8の光軸を左右方向に調
整することが可能となる。したがって、各ランプ本体8
をそれぞれ個別に左右方向に光軸調整することで、投光
器としての左右方向の照射範囲を調整することも可能と
なる。この調整機構は、調整スクリューを用いた光軸調
整機構として構成することも可能である。
そして、各ランプ本体8の左右方向の光軸を調整する
ことで、投光器としての左右方向の照射範囲を広く設定
することも可能となり、これにより車両の向きを変更す
るだけで十分に投光器の左右方向の照射範囲の変更を満
足させることが可能となり、投光器としての光軸調整機
構を不要とし、このための構造の簡略化を図ることも可
能となる。
なお、ランプ本体8を直接揺動ベース15に搭載する代
わりに、ランプ本体8を収納可能なインナーケースを設
け、このインナーケースを揺動ベース15に状させた構成
としてもよい。このようにすれば、ランプ本体8は揺動
ベース15とは直接連結されることはなく、インナーケー
スに対してランプ本体8を着脱させることで、その交換
を容易に行うことができる。勿論、電球のみを交換する
ことも可能である。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案は、複数個のランプ本体を
搭載した揺動ベースを、揺動機構部を遠隔操作して上下
方向に揺動することで、各ランプ本体を上下方向に光軸
調整することができるので、投光器の上下方向の光軸方
向を容易に調整することができる。また、各ランプ本体
はそれぞれ個別に光軸調整できるので、投光器としての
光照射範囲を調整することが可能となり、使用目的に応
じて広狭の光照射範囲の設定が実現できる。
また、各ランプ本体を左右方向に光軸調整すること
で、投光器の光照射範囲を左右方向に広く設定すること
ができ、左右方向に投光器の光軸を変化させる機構を不
要とし、上下方向のみの光軸機構を設ければよく、構造
の簡略化を図り、小型化を実現することができる。
更に、本考案では、モータによって回転される偏心カ
ムにアームを連結し、この偏心カムを回転してアームを
往復移動させることによって揺動ベースを上下に揺動さ
せるように構成しているので、モータの回転位置を制御
することで、揺動ベースの揺動位置を任意にしかも簡単
に制御でき、投光器の光軸調整を更に容易に行うことが
できる。特に、モータを一方向に回転するだけで、揺動
ベースを上下に往復揺動できるため、モータの制御、即
ち光軸調整を極めて容易に行うことができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の一部破断平面図、第2図は
同実施例の一部破断正面図、第3図は第1図のA−A線
断面図、第4図は一部の概略構成を示す斜視図、第5図
はカム機構の一部破断平面図、第6図は本考案の投光器
を搭載した車両の概略斜視図である。 1……ケース、2……ブラケット、3……ボルト・ナッ
ト、4……車両、5……開口、6……レンズ、7……ね
じ、8……ランプ本体、9……上下揺動機構部、10……
ランプボディ、11……レンズ、12……電球、13……舌
片、14……ヒンジ、15……揺動ベース、16……支持枠、
17……ねじ、18……ナット固定部、19……ナット、20…
…調整スクリュー、21……圧縮スプリング、22……カム
機構、23……モータ、24……ギヤボックス、25……偏心
カム、26……アーム、27……小歯車、28……カム軸、29
……大歯車、30……連結シャフト、31……コネクタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に装備されかつその前面がレンズで構
    成されるケースと、このケース内に整列して収納される
    複数個のランプ本体と、これらランプ本体を搭載した揺
    動ベースを運転席等からの遠隔操作によって上下方向に
    揺動する揺動機構部と、前記各ランプ本体を前記揺動ベ
    ースに対してそれぞれ個別に光軸調整する機構とを備
    え、前記揺動機構部は、回転制御されるモータと、この
    モータによって回転される偏心カムと、この偏心カムに
    一端が連結され、他端が前記揺動ベースに連結されたア
    ームとで構成され、偏心カムの回転によりアームを往復
    移動して前記揺動ベースを上下に揺動するように構成し
    たことを特徴とする車両用投光器。
JP1989152245U 1989-12-28 1989-12-28 車両用投光器 Expired - Lifetime JPH086332Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989152245U JPH086332Y2 (ja) 1989-12-28 1989-12-28 車両用投光器

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JP1989152245U JPH086332Y2 (ja) 1989-12-28 1989-12-28 車両用投光器

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Publication Number Publication Date
JPH0391611U JPH0391611U (ja) 1991-09-18
JPH086332Y2 true JPH086332Y2 (ja) 1996-02-21

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4264335B2 (ja) * 2003-12-05 2009-05-13 株式会社小糸製作所 車両用前照灯
JP4569417B2 (ja) 2005-08-23 2010-10-27 宇部興産機械株式会社 熱可塑性樹脂の射出発泡成形方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6187141U (ja) * 1984-11-14 1986-06-07
JPH0223462Y2 (ja) * 1986-06-27 1990-06-26

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JPH0391611U (ja) 1991-09-18

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