JPH0862746A - 放射線画像読取装置 - Google Patents

放射線画像読取装置

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JPH0862746A
JPH0862746A JP19416494A JP19416494A JPH0862746A JP H0862746 A JPH0862746 A JP H0862746A JP 19416494 A JP19416494 A JP 19416494A JP 19416494 A JP19416494 A JP 19416494A JP H0862746 A JPH0862746 A JP H0862746A
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JP
Japan
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cassette
stimulable phosphor
phosphor sheet
sheet
erasing
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JP19416494A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Yasuda
裕昭 安田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放射線画像読取装置において、カセッテに収
容されている蓄積性蛍光体シートから放射線画像情報を
読み取り,消去し,もとのカセッテに収容するのにあた
って、全体としてサイクルタイムを短縮する。 【構成】 蓄積性蛍光体シート2を供給する側のカセッ
テ保持レール40、排出する側のカセッテ支持板50、カセ
ッテ1をカセッテ保持レール40からカセッテ支持板50に
移動させるカセッテ移動機構60を設け、カセッテ保持レ
ール40に保持されたカセッテ1から蓄積性蛍光体シート
2が完全に引き出された後に、カセッテ移動機構60によ
りカセッテ保持レール40を下降させてカセッテ1をカセ
ッテ支持板50上に載置し、カセッテ保持レール40を上昇
させて他のカセッテを保持して新たな蓄積性蛍光体シー
トを供給する。一方、蓄積性蛍光体シート2は画像読取
部10および消去部20,30を通過してカセッテ支持板50上
のカセッテ1に収容される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射線画像読取装置に関
し、詳細には蓄積性蛍光体シートを内部に収容してなる
カセッテから蓄積性蛍光体シートを引き出して、このシ
ートに蓄積記録された放射線画像情報を読み取り,消去
して、再使用可能とされたシートをカセッテに戻すよう
にした画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放射線を照射するとこの放射線エネルギ
の一部が蓄積され、その後、可視光やレーザ光等の励起
光を照射すると蓄積された放射線エネルギに応じて輝尽
発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、
支持体上に蓄積性蛍光体を積層してなるシート状の蓄積
性蛍光体シートに人体等の被写体の放射線画像情報が蓄
積記録されたものに、レーザ光等の励起光を走査して輝
尽発光光を生じせしめ、得られた輝尽発光光を光電的に
読み取って画像信号を得、一方この画像信号読取り後の
蓄積性蛍光体シートに消去光を照射して、このシートに
残留する放射線エネルギを放出せしめる放射線画像読取
装置がすでによく知られている。
【0003】この装置において得られた画像信号には、
後に観察読影に適した階調処理や周波数処理等の画像処
理が施され、この処理が施された後の画像信号は診断用
可視像としてフイルムに記録され、または高精細のCR
Tに表示されて診断等に供される。一方、上記消去によ
って蓄積性蛍光体シートは繰り返し使用可能とされる。
【0004】ところで上述の蓄積性蛍光体シートは、通
常、遮光性のカセッテに収容して取り扱われる。このカ
セッテは蓄積性蛍光体シートを1枚ずつ収容するもので
あり、少なくとも一部がこのシートを出し入れするため
に開閉自在に形成され、この開閉自在の部分を放射線画
像読取装置のシート保持部に着脱自在に保持させて、放
射線画像読取装置は、このシート保持部に保持されたカ
セッテの内部に収容された蓄積性蛍光体シートを、シー
ト搬送手段によりカセッテから引き出して画像読取部に
より画像情報を読み取り、消去部によりこの画像情報の
残留分を消去して、もとのカセッテに戻すように構成さ
れている(特開昭62−124549号,同63−298333号等)。
【0005】ここで蓄積性蛍光体シートをもとのカセッ
テに戻すのは、蓄積性蛍光体シートを管理するにあたっ
て、例えば蓄積性蛍光体シート自体に識別を付すことが
出来ない場合、カセッテに識別記号等を付し、蓄積性蛍
光体シートを収容するカセッテを一義的に決めてシート
とカセッテとを一体的に管理するためである。またサイ
ズの異なる蓄積性蛍光体シートについて一つの画像読取
装置で画像読取りを行う場合には、蓄積性蛍光体シート
のサイズに応じてカセッテのサイズも変える必要があ
り、読取り前にそのシートが収容されていたもとのカセ
ッテに戻す必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで蓄積性蛍光体
シートをもとのカセッテに戻すためには、カセッテを、
画像読取および消去が終了するまで放射線画像読取装置
の保持部に保持させた状態を維持する必要があり、1つ
の蓄積性蛍光体シートの読取り,消去が終るまで待たな
ければ次のシートの読取りを開始することができず、特
に多数の蓄積性蛍光体シートに対して読取り,消去を行
うには非常に長い時間が掛かり実用上好ましくない。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、カセッテに収容されている蓄積性蛍光体シートか
ら放射線画像情報を読み取り,消去し,もとのカセッテ
に収容するのにあたって、全体としてサイクルタイムを
短縮することを可能にした放射線画像読取装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の放射線画像読取
装置は、蓄積性蛍光体シートに蓄積記録された放射線画
像情報を読み取る画像読取部と、放射線画像情報が読み
取られた後の蓄積性蛍光体シートに残存する放射線エネ
ルギを放出せしめる消去部と、蓄積性蛍光体シートを内
部に収容したカセッテを保持する第1のカセッテ保持部
と、蓄積性蛍光体シートを内部に収容していないカセッ
テを保持する第2のカセッテ保持部と、蓄積性蛍光体シ
ートを第1のカセッテ保持部に保持されたカセッテから
引き出して、画像読取部、消去部に順次搬送し、第2の
カセッテ保持部に保持されたカセッテに収容するように
蓄積性蛍光体シートを搬送するシート搬送手段と、第1
のカセッテ保持部から蓄積性蛍光体シートが完全に引き
出され、かつ第2のカセッテ保持部にカセッテが保持さ
れていない状態において、第1のカセッテ保持部に保持
されたカセッテを、第2のカセッテ保持部に移動させる
カセッテ移動機構とを備えてなることを特徴とするもの
である。
【0009】なお上記第1のカセッテ保持部または第2
のカセッテ保持部のうち少なくとも一方をカセッテ移動
機構と一体的に形成してカセッテ移動機構とともに、第
1のカセッテ保持部に保持されたカセッテを、第2のカ
セッテ保持部に移動させるようにしてもよい。
【0010】また本発明の放射線画像読取装置におい
て、画像読取部と消去部との間の距離を蓄積性蛍光体シ
ートの移動方向長さより短く設定して、画像情報の記録
された蓄積性蛍光体シートから画像信号を読み取りつ
つ、そのシートの画像信号の読み取り終わった領域につ
いて順次消去するようにして、サイクルタイムの一層の
短縮を図る読取同時消去方式の構成を採ることもでき
る。
【0011】さらに蓄積性蛍光体シートの支持体が、蓄
積性蛍光体層より発せられる輝尽発光光が透過する材料
により形成されているものについては、例えば特開昭55
-87970号,特開平4-280060号公報等により開示されてい
るように、画像読取部を蓄積性蛍光体シートの両面に各
別に設けて、両面から輝尽発光光を略同時に読み取り、
輝尽発光光の集光効率を向上させるとともに、各面から
読み取られた画像信号を表裏で対応する画素ごとに所定
の加算比率をもって加算処理することによりS/Nを向
上させるような構成を採用することもできる。
【0012】なお第1のカセッテ保持部および第2のカ
セッテ保持部は複数のサイズのカセッテを保持しうるよ
うに保持サイズ可変に構成され、放射線画像読取装置は
その複数のサイズの蓄積性蛍光体シートを読取り,消去
可能に構成されたものであってもよく、このように構成
された放射線画像読取り装置は、サイズの異なるカセッ
テを順次保持させた場合にも、読取り,消去後の蓄積性
蛍光体シートは、そのサイズに応じたもとのカセッテに
戻される(収容される)ため、シートのサイズに応じた
カセッテを手動で第2のカセッテ保持部に保持させるな
どの準備の手間が不要となる。
【0013】
【作用および発明の効果】本発明の放射線画像読取装置
によれば、シートを収容したカセッテを第1のカセッテ
保持部に保持させた状態でシートが装置内部に引き出さ
れ、このシートは画像読取部、消去部によりそれぞれ画
像読取および画像消去がなされる。
【0014】一方、シートがカセッテから完全に引き出
されてシートが装置内部で画像読取,消去がなされてい
る期間中に、カセッテは第2のカセッテ保持部に移動さ
れるため、第1のカセッテ保持部は空き状態となり、他
の蓄積性蛍光体シートが収容された他のカセッテをこの
第1のカセッテ保持部に保持させてこれに収容された新
たなシートが装置内に引き出される。先に装置内に引き
出されたシートは第2のカセッテ保持部に移動されて待
機しているもとのカセッテに収容される。
【0015】このように、カセッテ保持部を、蓄積性蛍
光体シートを供給する側と排出する側との2か所に設
け、カセッテをこの供給する側の第1のカセッテ保持部
から第2のカセッテ保持部に移動させるように構成した
ため、複数のシートに対して並行して画像読取,消去の
処理を行うことを可能とし全体としてサイクルタイムを
短縮することができる。また画像読取後の蓄積性蛍光体
シートを画像読取前に収容されていたもとのカセッテに
戻すため、蓄積性蛍光体シートを適切に管理することが
できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の放射線画像読取装置の実施例
について図面を用いて説明する。
【0017】図1は本発明の放射線画像読取装置の一実
施例の構成を示す概略側断面図、図2〜4は本実施例の
放射線画像読取装置の作用を説明するための概略側断面
図、図5は同正面図である。図示の放射線画像読取装置
100は、蓄積性蛍光体シート2に蓄積記録された放射線
画像情報を読み取る画像読取部10と、放射線画像情報が
読み取られた後の蓄積性蛍光体シート2に残存する放射
線エネルギを放出せしめる第1の消去部20および第2の
消去部30と、蓄積性蛍光体シート2を内部に収容してな
るカセッテ1の両側端部を保持する2本のカセッテ保持
レール40と、蓄積性蛍光体シートを内部に収容していな
い空のカセッテ1を保持するカセッテ支持板50と、蓄積
性蛍光体シート2をカセッテ保持レール40に保持された
カセッテ1から引き出して画像読取部10に搬送する吸引
移動手段71,画像読取部10から第1の消去部20に搬送す
るベルトコンベヤ72,第1の消去部20から第2の消去部
30に搬送するベルトコンベヤ73,75,76,昇降機74,お
よび第2の消去部30からカセッテ支持板50上に保持され
た空のカセッテ1に蓄積性蛍光体シート2を収納させる
吸引移動手段77と、カセッテ保持レール40から蓄積性蛍
光体シート2が完全に引き出され、かつカセッテ支持板
50上にカセッテ1が保持されていない状態において、カ
セッテ保持レール40に保持されたカセッテ1をカセッテ
支持板50上に移動させるカセッテ移動機構60とを備えて
いる。
【0018】さらにこの放射線画像読取装置 100には、
カセッテ保持レール40またはカセッテ支持板50上に保持
されたカセッテ1を画像読取部10または第2の消去部30
にそれぞれ設けられた遮光扉42,52に差し入れ、または
遮光扉42,52に差し入れられたカセッテ1を遮光扉42,
52から引き抜く2つの引出アーム41,51が設けられてい
る。
【0019】画像読取部10はさらに詳しくは、所定の波
長のレーザ光Lを出射するレーザ光源11、この出射され
たレーザ光Lを反射偏向する回転多面鏡12、回転多面鏡
12を回転駆動するモータ13、レーザ光Lを集光するfθ
レンズ14、集光されたレーザ光Lを反射して向きを変え
る反射光学系15からなる励起光照射系と、蓄積性蛍光体
シート2の両面にそれぞれ各別に設けられ、各面より発
せられる光をそれぞれ集光する光ガイド16,18、集光さ
れた光を増幅して光電変換するフォトマルチプライヤ1
7,19等からなる画像読取系とからなり、光ガイド16,
フォトマルチプライヤ(以下、PMTという)17は蓄積
性蛍光体シート2の、レーザ光Lの入射面(以下、おも
て面という)側に配され、光ガイド18,PMT19は蓄積
性蛍光体シート3の、レーザ光Lの入射面とは反対の面
(以下、うら面という)側に配されてなる。
【0020】また蓄積性蛍光体シート2は、蓄積性蛍光
体層と蓄積性蛍光体層より発せられる輝尽発光光等を透
過しうる透明な支持体層とが積層されてなる構成であ
り、画像読取部10において、おもて面側が蓄積性蛍光体
層、うら面側が支持体層となるようにカセッテ1に収容
される。
【0021】第1の消去部20は、蓄積性蛍光体シート2
の両面にそれぞれ一定光量の消去光を一定時間照射する
消去光源21,22を配した構成であり、図示しない遮光部
材によって読取部10に直接消去光が漏光しないように構
成されている。
【0022】また第2の消去部30は、第1の消去部20で
消去しきれなかった放射線画像情報の消去を完全なもの
とするために、蓄積性蛍光体シート2のおもて面側にさ
らに消去光を照射する消去光源31が配された構成であ
る。なお遮光扉52より装置内側を説明上第2の消去部30
と称することがあるものとする。
【0023】カセッテ移動機構60は、図5に示すように
カセッテ1の両側端部をそれぞれ保持する2つのカセッ
テ保持レール40をそれぞれ固定してなる循環ベルト62
と、この循環ベルト62を図示の上下方向に駆動するプー
リ61と、プーリ61を回転駆動させる図示しないモータ
と、プーリ61,循環ベルト62,モータ,およびカセッテ
保持レール40を一体的に、2つのカセッテ保持レール40
間の間隔を変化させてカセッテ1を保持する位置と放す
位置との間を移動可能な拡幅機構と、モータの駆動制御
および拡幅機構の拡幅制御を行う図示しない制御装置
と、蓄積性蛍光体シート2がカセッテ1から完全に引き
出されたことを検出するシート検出センサ81と、カセッ
テ支持板50上にカセッテ1が保持されていない状態を検
出するカセッテ検出センサ82とを備えた構成である。
【0024】ベルトコンベヤ73は、蓄積性蛍光体シート
2の両側端部のみを載置するように所定の間隔をもって
配された2つのベルトコンベヤからなり、一方、ベルト
コンベヤ75はこの2つのベルトコンベヤが支持しない蓄
積性蛍光体シート2の中央部を支持するように構成され
ている。また昇降機74は上記カセッテ移動機構60と同様
の構成であり、2つのベルトコンベヤ73にそれぞれ固定
された循環ベルト,このベルトとを駆動するプーリやモ
ータ,その他拡幅機構などからなるものでる。
【0025】次に本実施例の放射線画像読取装置の作用
について図1〜5を参照して説明する。図1に示すよう
に放射線画像情報の蓄積記録された蓄積性蛍光体シート
2は、一端部が開閉自在の遮光性のカセッテ1に収容さ
れ、このカセッテ1はカセッテ保持レール40の左端部か
ら矢印X方向に、開閉自在の一端側を前端として所定の
位置まで差し入れられる(図2(a)参照)。
【0026】所定の位置まで差し入れられたカセッテ1
は、その前端部が引出アーム41に掛けられる。引出アー
ム41はスイングしてカセッテ1を矢印X方向に引き入
れ、カセッテ1の前端部が画像読取部10の遮光扉42を押
し広げてその前端部が画像読取部10内に差し入れられる
(図2(b))。前端部が画像読取部10内に差し入れら
れたカセッテ1は、その画像読取部10内で前端部が開放
され、吸引移動手段71がカセッテ1の内部に収容された
蓄積性蛍光体シート2を吸引してカセッテ1より引き出
し、ベルトコンベヤ72上に載置する(図2(c))。ベ
ルトコンベヤ72は載置されたシート2を矢印X方向に搬
送する。
【0027】この搬送の期間中に、レーザ光源11よりレ
ーザ光Lが出射され、このレーザ光Lはモータ13により
高速回転駆動される回転多面鏡12により所定の方向に偏
向され、この偏向されたレーザ光Lはfθレンズ15によ
り集光され、さらに反射光学系16により反射されて蓄積
性蛍光体シート2を照射する。このとき回転多面鏡12の
回転により、レーザ光Lは蓄積性蛍光体シート2を紙面
に略垂直な方向に主走査する。蓄積性蛍光体シート2
は、この主走査とベルトコンベヤ72による矢印X方向へ
の搬送(副走査)とにより、シート全面に亘って均一に
レーザ光Lが照射される。
【0028】蓄積性蛍光体シート2のレーザ光Lの照射
された領域の各面からは、その領域に蓄積記録されてい
る放射線画像情報に応じた光量の輝尽発光光が発せら
れ、光ガイド16,18は蓄積性蛍光体シート2の各面より
発せられるこの輝尽発光光をそれぞれ集光する。この光
ガイド16,18に集光された輝尽発光光はPMT17,19に
伝達され、PMT17,19はこの輝尽発光光をそれぞれ増
幅してそれぞれおもて面側画像信号,うら面側画像信号
に光電変換して外部の信号処理装置(図示せず)に出力
し、その後に再生装置(図示せず)により信号処理され
た信号に基づいて放射線画像情報は可視像として再生さ
れる。
【0029】ベルトコンベヤ72による矢印X方向への搬
送がさらに進み蓄積性蛍光体シート2は搬送方向前端部
から順次第1の消去部20に搬入される(図3(a))。
消去部20においては、消去光源21,22よりそれぞれ射出
される消去光が蓄積性蛍光体シート2の両面を各別に照
射し、この蓄積性蛍光体シート2の照射された領域に残
存する放射線エネルギが放出されて放射線画像情報が消
去される。
【0030】ここで第1の消去部20における消去光は、
画像読取部10との遮光性を維持するために比較的光量は
小さく設定されている。したがって蓄積性蛍光体シート
に記録されている放射線画像情報を完全に消去し得るも
のではなく、第2の消去部30による消去と併せて略完全
な消去がなされる。
【0031】このようにシート2の前端部が第1の消去
部20に搬入される状態のとき、カセッテ1の前方に設け
られたシート検出センサ81が、カセッテ1からシート2
が完全に引き出されたことを検出し、このセンサ81によ
る検出に基づいて引出アーム41がスイングしてカセッテ
1を矢印X′方向に引き出す(図3(b))。このとき
カセッテ検出センサ82が、カセッテ支持板50上に他のカ
セッテが保持されていないことを検出した場合は、制御
装置によるモータ駆動によってプーリ61が回転され、そ
れによって循環ベルト62が駆動されて、カセッテ保持レ
ール40が矢印Y方向に移動され、カセッテ保持レール40
に保持されたカセッテ1が下方に搬送される(図3
(c),図5(a)〜(b))。
【0032】下方に搬送されたカセッテ1がカセッテ支
持板50上に載置されると、図5(c)に示すように、プ
ーリ61,循環ベルト62,モータ,およびカセッテ保持レ
ール40は拡幅機構により、カセッテ保持レール40間の間
隔が広がる方向(矢印Z1,Z2方向)に移動されて、
カセッテ保持レール40はカセッテ1から離脱し、モータ
が逆回転することによりカセッテ保持レール40はもとの
位置まで上昇される(図5(c)〜(d))。もとの位
置に戻されたカセッテ保持レール40には、放射線画像情
報の蓄積記録された他の蓄積性蛍光体シート2′が内部
に収容されたカセッテ1′が差し入れられる(図4
(a),図5(c))。
【0033】一方、カセッテ支持板50上に載置されたカ
セッテ1は、その前端部が引出アーム51に掛けられる。
引出アーム51はスイングしてカセッテ1を矢印X方向に
引き入れ、カセッテ1の前端部が第2の消去部30の遮光
扉52を押し広げてその前端部が第2の消去部30内に差し
入れられる(図4(a))。この間に第1の消去部20を
通過して、記録された放射線画像情報がある程度消去さ
れた蓄積性蛍光体シート2はコンベヤ73に載置され、昇
降機74によりコンベヤ73とともに降下される。蓄積性蛍
光体シート2がコンベヤ75上に載置されるとコンベヤ73
は、図5に示したカセッテ保持レール40と同様に昇降機
74によって拡開されて、シート2より離脱し、もとの位
置まで上昇される。
【0034】コンベヤ75上に載置されたシート2はコン
ベヤ75により矢印X′方向に搬送されて第2の消去部30
に進み、消去光源31より射出される消去光を照射されて
完全に放射線画像情報が消去される。一方,カセッテ保
持レール40に差し入れられた新たなカセッテ1′は、カ
セッテ1に対する作用と同様に、引出アーム41によって
画像読取部10に差し入れられ、カセッテ1′の内部から
蓄積性蛍光体シート2′が引き出されて画像情報の読取
り,消去が順次なされる(図4(b),(c),
(d))。
【0035】第2の消去部30で記録された画像情報が完
全に消去された蓄積性蛍光体シート2は、吸引移動手段
77により吸引されつつ、もとのカセッテ1の開放された
一端部からカセッテ1の内部に導かれる(図4
(c))。
【0036】カセッテ1にシート2が完全に収容される
と、カセッテ1は引出アーム51によって第2の消去部30
から引き出されて(図4(d))処理が終了する。以
下、このカセッテ1がカセッテ支持板50上から取り去ら
れることによって上述の動作が繰り返される。
【0037】以上詳細に説明したように、本実施例の放
射線画像読取装置によれば、カセッテ保持部を、蓄積性
蛍光体シートを供給する側と排出する側との2か所に設
け、カセッテをこの供給する側の第1のカセッテ保持部
であるカセッテ保持レールから第2のカセッテ保持部で
あるカセッテ支持板に移動させるように構成したため、
複数のシートに対して並行して画像読取り,消去の処理
を行うことを可能とし全体としてサイクルタイムを短縮
することができる。また画像読取後の蓄積性蛍光体シー
トを画像読取前に収容されていたもとのカセッテに戻す
ため、蓄積性蛍光体シートを適切に管理することができ
る。
【0038】さらにカセッテ保持レール、カセッテ支持
板を複数のサイズのカセッテを保持し得るように構成す
ること、すなわちこれらをカセッテのサイズに適合する
ように可動とすること、あるいはカセッテの被保持部を
サイズに拘りなく共通の構成とすることにより、サイズ
の異なるカセッテを順次保持させた場合にも、蓄積性蛍
光体シートの画像読取り,消去の一連の作用を並行して
行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射線画像読取装置の一実施例の構成
を示す概略側断面図
【図2】本実施例の放射線画像読取装置の作用を説明す
るための概略側断面図(その1)
【図3】本実施例の放射線画像読取装置の作用を説明す
るための概略側断面図(その2)
【図4】本実施例の放射線画像読取装置の作用を説明す
るための概略側断面図(その3)
【図5】本実施例の放射線画像読取装置の作用を説明す
るための概略正面図
【符号の説明】
1 カセッテ 2 蓄積性蛍光体シート 10 画像読取部 20 第1の消去部 30 第2の消去部 40 カセッテ保持レール 41,51 引出アーム 50 カセッテ支持板 60 カセッテ移動機構 71,77 吸引移動手段 72,73,75,76 ベルトコンベヤ 74 昇降機 81 シート検出センサ 82 カセッテ検出センサ 100 放射線画像記録読取装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄積性蛍光体シートに蓄積記録された放
    射線画像情報を読み取る画像読取部と、 該放射線画像情報が読み取られた後の蓄積性蛍光体シー
    トに残存する放射線エネルギを放出せしめる消去部と、 前記蓄積性蛍光体シートを内部に収容したカセッテを保
    持する第1のカセッテ保持部と、 前記蓄積性蛍光体シートを内部に収容していないカセッ
    テを保持する第2のカセッテ保持部と、 前記蓄積性蛍光体シートを前記第1のカセッテ保持部に
    保持されたカセッテから引き出して、前記画像読取部、
    前記消去部に順次搬送し、前記第2のカセッテ保持部に
    保持されたカセッテに収容するように、前記蓄積性蛍光
    体シートを搬送するシート搬送手段と、 前記第1のカセッテ保持部から前記蓄積性蛍光体シート
    が完全に引き出され、かつ前記第2のカセッテ保持部に
    前記カセッテが保持されていない状態において、前記第
    1のカセッテ保持部に保持されたカセッテを、前記第2
    のカセッテ保持部に移動させるカセッテ移動機構とを備
    えてなることを特徴とする放射線画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のカセッテ保持部または前記第
    2のカセッテ保持部のうち少なくとも一方が、前記カセ
    ッテ移動機構と一体的に形成されてなることを特徴とす
    る請求項1記載の放射線画像読取装置。
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WO2007036270A1 (de) * 2005-09-27 2007-04-05 Dürr Dental GmbH & Co. KG Gerät zum auslesen belichteter speicherfolien

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